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JP7696293B2 - 不活性化apxia、apxiiaおよびapxiiia毒素 - Google Patents
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不活性化apxia、apxiiaおよびapxiiia毒素 Download PDF

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Description

本発明は、不活性化ApxIA、ApxIIAおよびApxIIIA毒素、該不活性化毒素を含むワクチン、ならびに哺乳動物の免疫化および防御のためのそれらの使用に関する。
Actinobacillus pleuropneumoniae(APP)は、グラム陰性細菌であり、Pasteurellaceae科のメンバーである。APPは、世界中のブタの生産において大きな経済的損失をもたらす、ブタの重篤な肺疾患であるブタ胸膜肺炎の病因である。この疾患は、出血性、線維性および壊死性の肺病変を特徴とする。この疾患を生き残ったブタは、多くの場合、APPの無症状キャリアとなり、細菌を拡散させる主な原因となる。
これまで、莢膜多糖類(CPS)の抗原特性に基づき、また遺伝子型分析の結果、18種類の血清型が同定されている。APPの主な毒性因子は、外毒素、CPS、リポ多糖(LPS)および膜タンパク質である。最も重要な毒性因子は、膜孔形成RTX(repeats in toxin)ファミリーに属するApx外毒素である。この毒素は、非常に免疫原性が高いことが知られており、APP関連の胸膜肺炎に対する防御免疫を得るために非常に重要である。APPにより、ApxI、ApxII、ApxIIIおよびApxIVと称される、少なくとも4つの異なるApx毒素が産生される。ApxIは強い溶血活性を示し、ApxIIは低い溶血活性を示す。いずれも細胞傷害性であり、様々な宿主種の広範囲な細胞に対して活性を示す。ApxIIIは溶血活性を示さないが、主要な標的として、ブタ肺胞マクロファージおよび好中球に対して強力な細胞傷害性を有する。ApxIVは、細胞毒性を示さず、弱い溶血活性のみを示す。APPの血清型のうち、4つのApx毒素の全てを産生するものは存在しない。大部分の血清型は、3つのApx毒素を産生する。Apx毒素産生のパターンは、毒性と関連し、ApxIおよびApxIIを産生する血清型1、5、9および11は最も毒性が高い。
活性Apx毒素の産生および分泌には、少なくとも4つの遺伝子が関与する。遺伝子Aは毒素の構造部分をコードし、遺伝子Cは毒素の翻訳後活性化に必須のアシルトランスフェラーゼをコードする。遺伝子BおよびDは、成熟型毒素の分泌に必要な2つの膜タンパク質をコードする。Apx遺伝子はオペロンとして組織化されている。ApxIおよびApxIII毒素のオペロンはCABD遺伝子からなる一方、ApxIIオペロンはCA遺伝子のみを含む。したがって、ApxIIAの分泌は、ApxIオペロンの遺伝子BおよびDの活性に依存する。
現在、ブタのAPP感染に起因する胸膜肺炎の治療は通常、抗生物質により行われている。しかしながら、APPはしばしば、APP感染の治療に一般的に用いられる抗生物質の少なくとも1つに対する抗生物質耐性を示すことが見出されている。
APPに対するワクチン接種は、胸膜肺炎を予防するための有望な予防ストラテジーである。いくつかのワクチンがこれまで市販されている。市販のワクチンは、化学的に不活性された全細胞ワクチンまたはサブユニットワクチンのいずれかであるか、またはその両方の組み合わせである。全細胞ワクチンでワクチンを接種された動物の免疫学的応答は、主にCPSおよびLPSなどの表面構造に対するものである。免疫原性が高く、防御において不可欠であることが知られている、Apx毒素などの分泌タンパク質が存在しないため、その防御能は細菌で限定的に観察されるのみである。さらに、APP全細胞ワクチンは、ワクチンの調製に用いられる血清型と同種の(homologous)防御能しか付与しない。
市販のサブユニットワクチン(欧州特許第EP0453024(B1)号)は、化学的に不活性化されたApxA毒素と外膜タンパク質とを含む。ホルムアルデヒドなどの変性物質よるApxA毒素の不活性化は、トキソイドの免疫原性の低下につながり得る。かかるワクチンの欠点としては、変性した毒素による不十分な防御、ならびにApxA毒素の不完全な不活性化に起因する、おそらく残存毒性による、付随する重篤な副作用が挙げられる。その上、不活性化後の免疫原性の低下により毒素の使用料を増加させる必要が生じる結果、ワクチン中に混入するLPSの量が増加する。高いLPS含有量は、市販のAPPサブユニットワクチンの場合に見られるような副作用を生じさせ得る。
結論として、現在市販されているワクチンは、APP感染症に対する満足のいく安全性および/または有効性プロファイルを有さないといえる。
さらに、APPワクチンに関する他の実験的アプローチがいくつか存在する。
国際特許出願第WO2004/045639(A1)号は、ApxIAおよびApxIIA毒素をコードする遺伝子の膜貫通ドメインが修飾されたAPP株を含む、ブタ胸膜肺炎に対する生の弱毒化ワクチンを開示している。弱毒化の程度を試験するため、3月齢のブタに修飾された生のAPP株を接種した。接種の7日後、動物をと殺し、呼吸器官の肉眼的病変を記録した。全ての動物は、剖検時に、行動変化および肺病変を示した。かかる生ワクチンの効力は試験されていない。
欧州特許出願第EP0810283(A2)号および欧州特許第EP0861319(B1)号は、ApxAの活性化因子である遺伝子ApxCを欠失する生の弱毒化APP株を記載している。修飾されたAPP株は、機能的形態では活性化タンパク質ApxCを産生せず、したがって、毒素ApxIAおよびApxIIAはアシル化により活性化されないものであった。マウスにΔapxC株をワクチン接種し、毒性型のAPP野生株を曝露させた。接種されたマウスは、同種の(homologous)曝露から防御され、異種の(heterologous)曝露からは部分的に防御された。ブタにおける1つの試験が実施された。ワクチン接種されたブタ6匹のうち1匹は、異種曝露および剖検後に肺病変を有していた。これらの弱毒化された生ワクチンは有効と考えられるが、このワクチンには安全性面でのリスクが存在する。ワクチン株が産生するApx毒素は、ApxCを欠失するため、アシル化による活性化を受けない。しかしながら、これらの毒素は毒性を有するApxAのアミノ酸配列をそのままの形で有する。異種のアシルトランスフェラーゼがApxAをアシル化してApxAを活性な毒性形態に変換し得ることは、十分に考えられる。世界中の大多数のブタの飼育施設では、毒性APP株の無症状キャリア、ならびに低毒性APP株に感染したブタが存在する。かかるブタをΔapxCワクチン株でワクチン接種した場合、ワクチン株の非活性化ApxA毒素は、野生株の機能的ApxCタンパク質により活性化され得る。さらに、機能的apxC遺伝子の取り込みにより、apxC欠失が補完される可能性もある。弱毒化された株が病原性を回復し、接種された動物において疾患を発症させる可能性もある。
今日まで、弱毒化生ワクチンは市販されていない。
したがって、安全性が高く、またブタおよび/または仔ブタにおいて全ての関連する血清型に対する交差的防御を誘導し得る、APPに対する改善されたワクチンに対するニーズが存在する。
したがって、本発明の課題は、不活性ApxIA、ApxIIAおよびApxIIIA毒素、ならびに、これらのトキソイドの安全かつ有効なサブユニットおよび生ワクチンの、ブタの胸膜肺炎に対する使用を提供することである。
本発明は、ApxIA、ApxIIAおよびApxIIIA毒素のアシル化部位を修飾して、不活性であるが完全な免疫原性を有する、これらのタンパク質のトキソイド形態を作製することを開示する。2つのアシル化部位のアミノ酸がいずれも別のアミノ酸により置換されることで、それらのアシル化が防止される。それにより、これらの修飾Apx毒素は、標的細胞膜への結合を開始することができず、細胞毒性または溶血活性を有さなくなる。これらの毒素は化学的に不活性化される必要はないため、非常に免疫原性の高いタンパク質が得られる。有効なサブユニットワクチンを産生するために必要となるこれらのタンパク質の量は比較的少なくなる。したがって、混入するLPSの含有量も比較的少なくなり、嘔吐および無気力などの副作用の軽減がもたらされる。化学的に不活性化されたApxサブユニットと比較し優れた免疫原性を有するため、本発明によるサブユニットワクチンは、より優れた安全性プロファイルとなる。
さらに、本発明は、2つのアミノ酸の置換がApxA遺伝子の遺伝子組換えに基づくため、生ワクチンにて用いることもできる。すなわち、それをAPP株に導入することにより、次に、不活性化された免疫原性の高いApxタンパク質を産生することができる。これらの株は、ApxAトキソイドおよび広範囲な他のAPPタンパク質を産生する生ワクチンとして用いることができる。これらのワクチンは、複雑な免疫応答および広範囲なAPPの血清型に対する交差防御を誘導する。ApxA遺伝子の遺伝子改変により、産生されたApxトキソイドは、異種アシルトランスフェラーゼにより活性化され得ない。APP株の生ワクチンを用いる場合、多くの利点が得られる。生ワクチンを用いる場合、親抗体のワクチンへの影響は、高免疫原性の抗原からなるサブユニットワクチンと比較し低くなることが予想される。したがって、このワクチンは、6週齢前のブタにおいて用いることができ、また利用可能なワクチンの既存の免疫学的ギャップを回避できる可能性が高い。さらに、遺伝子ノックアウトを用いることで、さらに弱毒化したワクチン株を得ることができ、また、例えばapxIVA遺伝子の欠失による遺伝子ノックアウトを、感染動物をワクチン接種動物と区別する(DIVA)ためのマーカーとして用いることができる。したがって、本発明は、既知のあらゆるワクチン接種アプローチよりも優れた安全性および有効性プロファイルを提供する。APPはブタに対して強く適応するため、弱毒化したAPPワクチン株は、ブタに関連する他の病原体の抗原のベクターとして用いることもできる。
本発明は、添付の特許請求の範囲により定義される。
本願では、Actinobacillus pleuropneumoniaeのApxIA、ApxIIAまたはApxIIIAポリペプチドであって、
a.
i.配列番号1に記載のApxIAの野生型アミノ酸配列が、K560およびK686からなる群から選択される少なくとも1つのアミノ酸で修飾され、
ii.配列番号2に記載のApxIIAの野生型アミノ酸配列が、K557およびN687からなる群から選択される少なくとも1つのアミノ酸で修飾され、
iii.配列番号3に記載のApxIIIAの野生型アミノ酸配列が、K571およびK702からなる群から選択される少なくとも1つのアミノ酸で修飾され、
かつ、少なくとも1つのアミノ酸が、アシル化感受性のないアミノ酸により置き換えられている、ものであるか、または、
b.a.で定義される修飾アミノ酸配列の、アナログもしくは断片であって、a.で定義される修飾アミノ酸配列と少なくとも90%相同であり、断片が、a.で定義される修飾アミノ酸配列の連続的なアミノ酸の少なくとも50%を含み、アナログまたは断片が、a.で定義されるアシル化感受性のないアミノ酸を含む、アナログもしくは断片であるか、または、
c.
i.配列番号1に記載のApxIAの野生型アミノ酸配列が、K560およびK686からなる群から選択される少なくとも1つのアミノ酸を含む欠失を含み、
ii.配列番号2に記載のApxIIAの野生型アミノ酸配列が、K557およびN687からなる群から選択される少なくとも1つのアミノ酸を含む欠失を含み、
iii.配列番号3に記載のApxIIIAの野生型アミノ酸配列が、K571およびK702からなる群から選択される少なくとも1つのアミノ酸を含む欠失を含み、
欠失が、野生型アミノ酸配列の50%を超えて欠失されない、ものであるか、
d.c.で定義される欠失を含むアミノ酸配列のアナログであって、c.で定義される欠失を含むアミノ酸配列と少なくとも90%相同である、アナログである、ApxIA、ApxIIAまたはApxIIIAポリペプチドが開示される。
以下の見出しは、本開示を単に整理するものに過ぎず、本開示中のある1つのセクションを、本開示中の別のセクションから区別するものとみなすべきではない。各セクションの特徴は、別のセクションの特徴と組み合わせることができる。
一般的定義
本明細書で使用される「断片またはアナログ」という用語は、以下のように定義される:
「アナログ」とは、元のアミノ酸配列に対して少なくとも60%、70%、80%、85%、90%、95%、または97%のレベルの相同性を示すアミノ酸配列とみなすことができる。相同性とは、本明細書で用いる場合には、同一性を意味する。したがって、それらの配列は、保存的置換、欠失または挿入に基づき相互に異なり得る。
同一性の程度は、例えば以下のようなデフォルトパラメータによるBLASTPアルゴリズムを用いて、タンパク質BLASTプログラムにより決定することができる:期待閾値(Expect threshold)10、ワードサイズ(Word size):3、マトリックス(Matrix):BLOMSUM 62、ギャップコスト(Gap Costs):存在(Existence):11、伸張:1、および構成調整(Compositional adjustments):条件付き組成スコアマトリックス調整(Conditional compositional score matrix adjustment)(BLASTは国立医学図書館(National Library of Medicine)の登録商標である)。プログラムを使用して、タンパク質クエリを用いてタンパク質データベースを検索することができる。整列されたクエリとデータベース配列との間の正確な一致が、同一性として出力される。
好ましくは、保存的なアミノ酸「置換」は、1つのアミノ酸を、類似する構造的特性および/または化学的特性を有する別のアミノ酸で置換した結果であり、すなわち保存的アミノ酸置換のことである。アミノ酸置換は、関連する残基の極性、電荷、溶解性、疎水性、親水性および/または両親媒性の類似性に基づき行われ得る。例えば、非極性(疎水性)アミノ酸としては、アラニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、プロリン、フェニルアラニン、トリプトファンおよびメチオニンが挙げられ、極性中性アミノ酸としては、グリシン、セリン、トレオニン、システイン、チロシン、アスパラギンおよびグルタミンが挙げられ、正荷電(塩基性)アミノ酸としては、アルギニン、リジンおよびヒスチジンが挙げられ、負荷電(酸性)アミノ酸としては、アスパラギン酸およびグルタミン酸が挙げられる。
「挿入」または「欠失」は、典型的には、約1、2または3つのアミノ酸の範囲でなされる。許容される改変は、組換えDNA技術を用いてタンパク質中にアミノ酸の挿入または欠失を体系的に導入し、得られる組換え改変体の活性をアッセイすることにより、実験的に決定され得る。これは、当業者のルーチン実験の域を出るものではない。
ポリペプチドの「断片」は、元のポリペプチドの少なくとも50%、60%、70%、80%、90%、95%または97%を含む。これらの断片は、本発明によるワクチンにおける排他的な活性成分として用いられ得る。
APP「毒素」は、ApxIA、ApxIIAまたはApxIIIAのアミノ酸配列(例えば配列番号1~3に示される)からなり、細胞傷害性および/または溶血活性を示すポリペプチドである。本開示における「トキソイド」とは、「毒素」の修飾形態であるポリペプチドのことであり、この修飾は、APPにおいてインビボでのアシル化感受性を有するアミノ酸の置換または欠失により実施され、それにより細胞傷害性または溶血活性を示さない。
ワクチン組成物の前後関係において本明細書で用いられる「含む」(comprising)という用語は、さらなる活性または免疫原性成分が存在し得ることを意味する。「からなる(consisting of)」とは、さらなる成分が存在しないことを意味し、「から本質的になる(essentially consisting of)」とは、特定のさらなる成分、すなわちワクチンの本質的な特徴に実質的に影響を及ぼさない成分(すなわち不活性または非免疫原性の成分)が存在することができることを意味する。
Actinobacillus属には、グラム陰性の、非胞子形成性の、また呼吸器および泌尿生殖器の粘膜表面にコロニー形成する、主に莢膜を有する細菌種が含まれる。獣医学的に関連のある種は、例えば、本開示の好ましいActinobacillus属菌であるA.pleuropneumoniae、A.suis、A.equuliおよびA.lignieresiiである。Actinobacillus属菌は通常、強い宿主特異性を示す。好ましいAPPの血清型は、血清型1、5、7、8、9および11である。
ポリペプチド
本開示は、ApxIA、ApxIIAまたはApxIIIAポリペプチド(以下、簡潔化のため、交換可能にApxAポリペプチドと称する)に関し、そこにおいて、野生型ApxIA、ApxIIAまたはApxIIIAポリペプチドが、野生型ポリペプチド中のアシル化感受性を有するアミノ酸位置において、アミノ酸の置換または欠失による修飾を受けている。アミノ酸置換とは、アシル化感受性を有さないアミノ酸を導入することである。上記の方法で修飾されたApxIA、ApxIIAまたはApxIIIAポリペプチドは、驚くべきことに、もはや溶血活性および/または細胞傷害活性を示さない。したがって、それらを用いることで、哺乳動物にワクチン接種したときの副作用を低く抑えつつ、APPに対する免疫的防御能を付与することができる。したがって、それらは不活性化毒素、すなわちトキソイドとみなすことができる。ゆえに、本開示のポリペプチドは、対象動物、特に哺乳動物のAPP感染に対する免疫化を行うためのワクチンにおいて安全に使用することができる。
野生型ポリペプチド内のアシル化感受性を有するアミノ酸位置に置換を含むポリペプチド
特に、本開示は、Actinobacillus pleuropneumoniaeのApxIA、ApxIIAまたはApxIIIAポリペプチドに関し、そこにおいて、
a.
i.配列番号1に記載のApxIAの野生型アミノ酸配列は、K560およびK686からなる群から選択される少なくとも1つのアミノ酸で修飾され、
ii.配列番号2に記載のApxIIAの野生型アミノ酸配列は、K557およびN687からなる群から選択される少なくとも1つのアミノ酸で修飾され、
iii.配列番号3に記載のApxIIIAの野生型アミノ酸配列は、K571およびK702からなる群から選択される少なくとも1つのアミノ酸で修飾され、
少なくとも1つのアミノ酸は、アシル化感受性を有さないアミノ酸で置き換えられている。
ポリペプチドは、哺乳動物、特にブタにおいて、該哺乳動物に投与されたとき、APPの1つ以上の血清型に対する体液性または/および細胞性の免疫応答を誘導することができる。ポリペプチドは、哺乳動物、特にブタにおいて、該哺乳動物に投与されたとき、APPの1つの株、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9または10個の株のAPPに対する体液性または/または細胞性の免疫学的応答を誘導することができる。好ましくは、ポリペプチドは、APP、APP株またはAPP血清型に対する無菌免疫を誘導する。
ApxIA、ApxIIAまたはApxIlIAの各々は、アシル化感受性を有する2つのアミノ酸を含む。その修飾は、該アミノ酸の一方または両方に影響を及ぼすことができる。
本開示はまた、上記で定義される修飾アミノ酸配列の、アナログまたは/および断片であって、上記で定義される修飾アミノ酸配列と少なくとも90%相同であり、断片が、上記で定義される修飾アミノ酸配列の連続的なアミノ酸の少なくとも50%を含み、上記で定義されるアシル化感受性を有さないアミノ酸を含む、アナログまたは/および断片に関する。
上記で定義されるように、アナログは、欠失または保存的置換により、野生型と異なることができる。しかしながら、アナログは、アシル化感受性を有するアミノ酸を置き換えるアミノ酸を常に含む。
修飾されたポリペプチドは、アシル化感受性を有するアミノ酸を含まないため、修飾されポリペプチドをアシル化することができない。このようにして修飾されたポリペプチドは、いかなる内因性または外因性のアシルトランスフェラーゼ(例えば、Actinobacillus pleuropneumoniaeのApxC)によってもアシル化することができない。以下に実験的に示されるように、これらの修飾ポリペプチドは、もはや実質的な病理学的効果を示さず、したがって、ワクチン組成物において安全に使用することができる。たとえ、アシルトランスフェラーゼが、天然に存在するAPP株から、または他の何らかのアシルトランスフェラーゼの供給源のいずれかから、インビボで外因的に提供されたとしても、それらが病理学的効果を示すため、これらの修飾ポリペプチドは、アシルトランスフェラーゼApxCが欠失しているワクチンよりも、ワクチン組成物への使用において安全性が高い。同様の考慮は、APPの1つまたは2つのアシル化感受性を有するアミノ酸が欠失している以下のポリペプチドにも適用される。
野生型ポリペプチド内のアシル化感受性を有するアミノ酸位置に欠失を含むポリペプチド
野生型ポリペプチドにおいてアシル化感受性を有するアミノ酸を置換する代わりに、アミノ酸を欠失させて、野生型ポリペプチドの病理学的効果を解消することもできる。
したがって、本開示はまた、ApxIA、ApxIIAまたはApxIIIAポリペプチドに関し、そこにおいて、
i.配列番号1に記載のApxIAの野生型アミノ酸配列が、K560およびK686からなる群から選択される少なくとも1つのアミノ酸を含む欠失を含み、
ii.配列番号2に記載のApxIIAの野生型アミノ酸配列が、K557およびN687からなる群から選択される少なくとも1つのアミノ酸を含む欠失を含み、
iii.配列番号3に記載のApxIIIAの野生型アミノ酸配列が、K571およびK702からなる群から選択される少なくとも1つのアミノ酸を含む欠失を含む。
ポリペプチドは、哺乳動物、特にブタにおいて、該哺乳動物に投与されたとき、APPの1つ以上の血清型に対する体液性または/および細胞性の免疫応答を誘導することができる。ポリペプチドは、哺乳動物、特にブタにおいて、該哺乳動物に投与されたとき、APPの1つの株、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9または10個の株のAPPに対する体液性または/および細胞性の免疫学的応答を誘導することができる。好ましくは、ポリペプチドは、APP、APP血清型、APP株またはAPP血清型に対する無菌免疫を誘導する。
上記のように、ApxIA、ApxIIAまたはApxIIIAの各々は、アシル化感受性を有する2つのアミノ酸を含む。該アミノ酸の欠失には、当該アミノ酸の一方または両方を含めることができる。
したがって、欠失には、各野生型配列におけるアシル化感受性を有する1つのみまたは2つのアミノ酸を欠失する点欠失を含めることができる。また、欠失としては、アシル化感受性を有する1つまたは2つのアミノ酸に隣接する領域のアミノ酸における欠失も開示される。すなわち、欠失においてアシル化感受性を有する2つのアミノ酸のうちの1つを含む限り、それぞれの欠失は、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、200、300、350、400個のアミノ酸を含み得る。アシル化感受性を有する各アミノ酸における欠失のサイズは各々独立であり、同じサイズを有することもできる。アシル化感受性を有する2つのアミノ酸間の連続するアミノ酸の連続部分をカバーする欠失もまた開示される。
欠失は、野生型アミノ酸配列の50%を超えて欠失するしない。
本開示はまた、上記で定義される修飾アミノ酸配列と少なくとも90%相同であり、上記で定義されるアシル化感受性を有さないアミノ酸を含まない、上記で定義される修飾アミノ酸配列のアナログに関する。かかるアナログは、一般的定義に関連するセクションで定義されるような保存的置換および欠失を含むことができる。したがって、該ポリペプチドは、アシル化感受性を有する1つまたは2つのアミノ酸を含む欠失領域の外側にさらなる欠失を含み得るが、これらの欠失は、1、2、3つのアミノ酸のみを欠失させるものとなろう。
アシル化感受性を有さないアミノ酸
アシル化感受性を有するアミノ酸は、天然に発生するアミノ酸、例えばリジンおよび/またはアスパラギンである。アシル化感受性を有さないアミノ酸は、当業者に既知であり、アシル化感受性を有するアミノ酸の一方または両方を置換するために用いることができる。例えば、アシル化感受性を有さないアミノ酸は、独立して、アラニン、グリシン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、バリン、セリン、トレオニン、アスパラギン、グルタミン、アスパラギン酸、ヒスチジン、アスパラギン酸、システイン、プロリン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファンおよびグルタミン酸からなる群から選択され得る。特に、アシル化感受性を有さないアミノ酸は、独立して、アラニン、グリシン、セリン、トレオニン、バリン、イソロイシン、およびロイシンからなる群から選択することができる。
さらに、アシル化感受性を有さないアミノ酸は、独立して、アラニン、グリシン、およびセリンからなる群から選択することができる。アシル化感受性を有さない最も好ましいアミノ酸アミノ酸は、アラニンである。
2つの修飾されたアミノ酸を有するAPXIA、APXIIAまたはAPXIIIAポリペプチド
好ましくは、アシル化感受性を有する2つのアミノ酸は、ApxIA、ApxIIAまたはApxIIIAのそれぞれにおいて修飾される。
すなわち、配列番号1に記載のApxIAの野生型配列は、K560およびK686で修飾される。すなわち、配列番号2に記載のApxIIAの野生型配列は、K557およびN687で修飾される。すなわち、配列番号3に記載のApxIIIAの野生型配列は、K571およびK702で修飾される。
また、ApxIA、ApxIIAまたはApxIIIAのそれぞれにおいてアシル化感受性を有する該2つのアミノ酸がアラニンに修飾されることも開示されている。
すなわち、開示される修飾されたポリペプチドは、配列番号4、5または6に示される配列を有するか、または上記で定義されるそれらのアナログまたは断片であることができる。
核酸
上記のポリペプチドをコードすることができる核酸配列を含む核酸もまた開示される。開示される核酸は、cDNA、DNA、RNA、cRNAまたはPNA(ペプチド核酸)であることができる。「核酸配列」という用語は、これらのヌクレオチドの配列を有するヌクレオチドのヘテロポリマーを指す。核酸は、配列番号10、11または12に記載の核酸を含むことができる。
核酸は、本開示における核酸のクローニングまたは発現に好適なベクターに含まれることができる。例示的なベクターは、pEX-A258(配列番号19)、pQE-80L(配列番号20)またはpQE-60(配列番号21)である。核酸またはベクターは、誘導性または非誘導性のプロモーター、オペレーター(例えば、lac-オペレーター)または他のAPタンパク質をコードする核酸などの、さらなる調節性の非コードエレメントを含むことができる。さらに、本発明によるワクチン組成物は、ベクターに組み込まれたポリヌクレオチドによって、さらに特徴付けられることが好ましく、ポリヌクレオチドは、ベクターの発現制御領域に作動可能に連結される。すなわち、発現ベクター中に、好ましくは、改変形態のApxAをコードする核酸配列に加えて、1つ以上の調節配列を含む、発現ベクターもまた開示される。「発現ベクター」という用語は、通常、DNA(RNA)配列からポリペプチドを発現するための、プラスミドまたはファージまたはウイルスまたはベクターを指す。発現ベクターは、(1)遺伝子発現を調節する役割を有する1つまたは複数の遺伝的エレメント、例えばプロモーターまたはエンハンサーと、(2)mRNAに転写され、タンパク質に翻訳される構造またはコード配列と、(3)適切な転写開始および終結配列と、のアセンブリを含む転写単位を含むことができる。酵母または真核生物発現系での使用を意図した構造単位は、好ましくは、宿主細胞により翻訳されたタンパク質の細胞外分泌を可能にするリーダー配列を含む。あるいは、組換えタンパク質がリーダーまたは輸送配列を有さずに発現される場合、それはN末端メチオニン残基を含んでもよい。この残基は次に、発現した組換えタンパク質から切断されて最終生成物となってもよく、そうでなくともよい。
微生物
上記で開示される核酸または/およびベクターを含む微生物もまた開示される。微生物は、Escherichia coli(E.coli)、例えばE.coli Top10F’株などのE.coli菌株、またはActinobacillus pleuropneumoniae、例えば、ST2(例えばAPP23)、ST2(例えば07/07)、ST5(例えばDZY47)、ST7(例えばDZY33)、またはST8(例えばDZY49)などのActinobacillus pleuropneumoniae株であってもよい。微生物はまた、他の遺伝子をコードする核酸または/およびベクターを含む。
ワクチン組成物
また、上記で定義される修飾されたApxIA、ApxIIAまたはApxIIIAポリペプチドの少なくとも1つ、上記で定義される核酸分子、または上記で定義されるベクター、または上記で定義される微生物を含むワクチン組成物も開示される。ワクチン組成物は、少なくとも薬学的担体、希釈剤、または/およびアジュバントを含んでもよい。
本発明によるワクチン組成物の調製は、当技術分野で既知であり、当業者に既知のハンドブックに記載されている。本発明によるワクチン組成物の製造の際、限定されないが、薬学的に許容される担体、希釈剤またはアジュバントとしては、鉱塩アジュバント(例えばアルミ、カルシウム、鉄、ジルコニウム系)、テンソアクティブアジュバント(例えばQuil A、QS-21、他のサポニン類)、細菌由来のアジュバント(例えばN-アセチルムラミル-L-アラニル-D-イソグルタミン(MDP)、リポ多糖(LPS)、モノホスホリル脂質A、トレハロースジミコレート(TDM)、DNA、CpG、細菌毒素)、アジュバントエマルジョン(例えばFIA、モンタニド、アジュバント65、リポバント)、リポソームアジュバント、高分子アジュバントおよび担体、サイトカイン(例えば顆粒球-マクロファージコロニー刺激因子)、炭水化物系アジュバント、生抗原送達系(例えば細菌、特に改変APP)が挙げられる。さらに、担体としてはまた、チタンまたはポリマーから製造されたコーティングパッチなどの乾燥製剤も挙げられる。また、本願のワクチンの製剤化および投与のための技術については、「Remington,The Science and Practice of Pharmacy」(第22版)に記載されている。
単位投与組成物としてのワクチン組成物は、0.01~2.0mgのタンパク質、0.01~2.0mgの核酸、または0.5~200mg(または1×10 CFU~1×1010 CFU、コロニー形成単位)の微生物を含んでもよい。必要となるタンパク質、核酸または微生物のアクティブ量は、当業者が、例えばブタまたは仔ブタに対するルーチン試験により決定することができる。
上記の少なくとも1つのApxIA、ApxIIAまたはApxIIIAポリペプチドを含むワクチン組成物は、サブユニットワクチンであってもよい。サブユニットワクチンは、さらなるAPPポリペプチドを含んでもよい。
また、ワクチンは、実質的に核酸またはベクターのみを含有する、例えばDNAワクチンであることも企図される。DNAワクチンは第三世代ワクチンである。核酸またはDNAワクチンは、APP由来の特定のタンパク質(ApxA)をコードするDNA/核酸を含む。DNA/核酸は、哺乳動物の体内に注射され、細胞により取り込まれ、細胞の通常の代謝プロセスにおいて、それらが取り込んだ核酸内の遺伝的コードに基づきタンパク質を合成する。これらのタンパク質は、APPに特徴的なアミノ酸配列の領域を含むため、それらは外来物として認識され、宿主細胞により処理され、それらの表面に提示されると、免疫系がアラートされ、次いで免疫応答が誘発される。
あるいは、核酸は、細胞内へのエントリーを容易にするために、タンパク質に封入されてもよい。このカプシドタンパク質が核酸に含まれる場合、得られるワクチンは、毒性復帰(reversion)のリスクなく、生ワクチンの効力を組み合わせることができる。
ワクチン組成物中の上記の微生物は、例えばActinobacillus pleuropneumoniae、Actinobacillus suisなどのActinobacillus種、例えばActinobacillus pleuropneumoniae、Actinobacillus suisなどのActinobacillus種の株、または特定のActinobacillus種の株の血清型であってもよい。ワクチン組成物は、少なくとも1種、例えば1種、2種、3種、4種、5種、6種または7種のActinobacillus種の株または血清型を含んでもよい。Actinobacillus種、株または血清型の各々は、上記で定義される少なくとも1つのポリペプチドをコードし得る。
ワクチン組成物中の上記の微生物は、開示される修飾されたApxIA、ApxIIAまたはApxIIIAポリペプチドとは異なるAPPタンパク質をコードするAPP核酸を含まない場合がある。例えば、微生物は、apxIV遺伝子または/およびsxy遺伝子の欠失を含む場合がある。
加えて、ワクチン組成物中のActinobacillus pleuropneumoniaeの少なくとも1つは、以下の修飾のうちの1つまたは少なくとも2つ(例えば単一または複数の欠失)を含んでもよい:ΔtbpA、ΔtonB2、ΔsodC、ΔdsbA、Δfur、ΔmlcA、ΔmglA、ΔexbB、ΔureC、ΔexbB ΔureC二重変異体、ΔfhuA、ΔhlyX、ΔapxICおよびΔapxIIC二重変異体、ΔapxIC ΔapxIIC Δorf1三重変異体、ΔapxIIA ΔureC ΔdmsA ΔhybB ΔaspA Δfur六重変異体、ΔapxIIIB ΔapxIIID二重変異体、ΔcIpPおよびΔapxIIC二重変異体、ΔznuA、ΔapfA、ΔapxIIAおよびΔureC二重変異体、ΔapxIC ΔapxIIC Δorf1 ΔcpxAR ΔarcA五重変異体、ΔapxIC ΔompP2二重変異体、ΔapxIIC ΔapxIVA二重変異体、不活性apxIIC、不活性apxIC、Δlip40、ΔcpxA/cpxR、ΔpotD2、ΔtolC2、ΔsapAまたはΔPdxS/PdxT。
上記で開示されるApxIAのトキソイド形態ならびに少なくとも1つのApxIA、ApxIIAまたはApxIIIAポリペプチドを含むワクチン組成物は、顕著に増強された免疫原性および防御効果を示す。上記で開示されるApxIAのトキソイド形態ならびに少なくとも1つのApxIA、ApxIIAまたはApxIIIAポリペプチドを含むワクチン組成物は、細胞毒性効果を示さず、溶血作用を示さず、従来の免疫化後に生じ得る免疫化後の顕著な体温上昇を引き起こさない。
上記の修飾は、以下に記載されている:
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本明細書に開示される修飾ポリペプチドと、上記で列挙される、さらなる既知の修飾との組み合わせは、Actinobacillus pleuropneumoniaeの相乗的な弱毒化をもたらすことが予想される。
医学的使用または方法
開示されるワクチン組成物は、対象における、肺炎、胸膜炎または胸膜肺炎、特にActinobacillus pleuropneumoniaeにより引き起こされる肺炎、胸膜炎または胸膜肺炎の、予防的、メタフィラキシー的または治療的処置において使用することができる。処置される対象は、哺乳動物、特にブタであり得る。ワクチン組成物は、筋肉内、皮内、静脈内、皮下、または粘膜投与(例えば鼻腔内投与)により投与することができる。
ワクチン組成物は、上記の単位投与組成物を用いて、少なくとも1回、例えば1回または2回の投与により投与することができる。具体的には、組成物は、対象の出生日、出生から3日、1週間、2週間、4週間、6週間、8週間、10週間または12週間以内に、初めて投与することができる。したがって、ワクチンは、哺乳動物の早い時点において投与するのが有効であり得る。しかしながら、ワクチンを哺乳動物の生涯のうちの任意の時点で投与できることも開示される。
ワクチン組成物は、第2の時間に投与することもでき、2回の投与間の期間は、1~4週間、1~3週間または1~2週間であり得る。好ましくは、微生物を含むワクチン組成物は1回のみ投与される。
BL-3細胞およびAPP上清から単離されたApxA毒素を用いた細胞傷害アッセイの確立を図示する。 BL-3細胞と、遺伝子組換えApxIAおよび野生型ApxIA毒素(A)、ならびに遺伝子組換えApxIIIAおよび野生型ApxIIIA毒素(B)と、を用いた細胞傷害アッセイを図示する。 ヒツジの血液およびAPP上清から単離されたApxA毒素を用いた溶血アッセイの確立を図示する。 ヒツジの血液と、遺伝子組換えApxIAおよび野生型ApxIA毒素と、用いた溶血アッセイを図示する。 第1のワクチン接種(A)および第2のワクチン接種(B)から6時間後の直腸体温。各点は、個々の動物の直腸体温を表す。バーは、95%信頼区間の中央値を表す。Dunnの多重比較検定、*=p<0.05、**=p<0.01。 ブタの血清におけるApxIA-、ApxIIA-およびApxIIIA特異的IgGの定量。それぞれの抗原に対するIgG結合を、ELISAを用いて定量した。ワクチン接種前(d0)、第1のワクチン接種の2週間後(d14)、および第2のワクチン接種の2週間後(d28)の異なる群のブタ由来の血清を解析した。各時点で定量されたIgGの群平均値を、群1の対応する時点と比較した。Dunnの多重比較検定、*=p<0.05、**=p<0.01。バーは中央値を表す。AU:任意単位。 6μgの活性ApxIA毒素および第2のワクチン接種の2週間後のブタから得た血清を用いた血清中和アッセイ。代謝活性を有する細胞によるWST-1の代謝を利用して、細胞の生存率を評価した。凡例では、動物番号、および括弧内にApxIA特異的IgGのELISAデータを示す(A)。非線形回帰曲線により、Ymax/2のX値(血清濃度)を算出した(B)。Dunnの多重比較検定、**=p<0.01、n.s.=有意差なし。バーは中央値を表す。AU:任意単位。 「ワクチン1」(群1)、Porcilis(登録商標)APP(群2)またはプラセボ(群3)を受けた3つの群の、APP血清型(serovar)9による曝露後の累積臨床スコア。累積臨床スコアを、群3の対応する臨床スコアと比較した。Dunnの多重比較検定、*=p<0.05、**=p<0.01。バーは中央値を表す。 「ワクチン1」(群1)、Porcilis(登録商標)APP(群2)またはプラセボ(群3)を受けた3つの群の、APP血清型9による曝露後のブタの生存率。第1群および第2群の生存率は100%であるが、第3群の動物の37.5%は、APPによって引き起こされた重篤な症状により死亡したか、または動物愛護上の理由により安楽死させなければならなかった。 「ワクチン1」(群1)、Porcilis(登録商標)APP(群2)またはプラセボ(群3)を受けた3つの群の、APP血清型9による曝露後の肺病変スコア。第1群および第2群の肺病変スコアを、対応する対照群(3群)の肺病変スコアと比較した。Dunnの多重比較検定、*=p<0.05、**=p<0.01。バーは中央値を表す。
以下の実施例は、本発明を説明する実験データを提供するものであり、本発明を例示するものとしてのみ理解されるべきである。特に、実施例に開示される各々の具体的特徴は、先行する詳細な説明の部分に記載の特徴と組み合わせることができることが企図される。
実施例1:PEX-A258における、野生型および修飾型のAPXIA、APXIIAまたはAPXIIIAのクローニング
野生型のApxIA~ApxIIIAのタンパク質の配列は、データベースUniprotからから得た、すなわちApxIA App ST5b(Uniprot:A3N292)、ApxIIA APP ST3(Uniprot B0BPP0、修飾S148Gを伴う)、およびApxIIIA ST8(Uniprot:P55131)。
加えて、以下の修飾を含むタンパク質配列を提供した。
核酸は、タンパク質配列に由来するものとし、この核酸配列をコドン最適化し、開始コドンを含めず合成により製造した(Eurofins Genomics)。各核酸配列は、5’末端の制限部位BamHIおよび3’末端のSacIに挟まれるよう、プラスミドpEX-A258(配列番号19)内に挿入した。
実施例2:PQE-80Lにおける野生型および修飾型のApxIA~ApxIIIAのクローニングおよび発現(配列番号20)
ApxIA~ApxIIIAをそれぞれ含むpEX-A258 1μgを、製造元の指示書に従い、BamHI FD(ThermoFisher)およびSacl FD(ThermoFisher)で制限し、1%アガロースゲルで分離させた。適切なサイズの核酸断片をアガロースゲル(QUIAEX-II)から抽出した。製造元の指示書に従い、pQE-80LをBamHI FD(ThermoFisher)およびSacl FD(ThermoFisher)で制限した。pQE-80Lおよび各核酸断片の1:5の比率で、T4-DNAリガーゼ(ThermoFisher)を用い、室温で一晩ライゲーションを行った。ライゲーションされたDNAを大腸菌Topf10F‘にエレクトロポレーションし、野生型および修飾型形態のApxIA~ApxIIIAのクローニングの成否を、制限解析およびシークエンシングにより確認した。pQE-80Lは、アンピシリン耐性を含む。
実施例3:PQE-60におけるApxIC、ApxIIC、およびApxIIIC遺伝子のクローニング
表2に示すプライマーを用いて、apxIC~IIIC遺伝子を、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によりAPP-DNAから増幅し、次に精製した。
それぞれの製造業者の指示に従い、それぞれのapxIC~IIICの核酸を含むPCR断片およびpQE-60を、以下の表2に示される制限酵素で制限し、1%のアガロースゲルで分離させた。
適切なサイズの核酸断片を、アガロースゲル(QUIAEX-II)から抽出した。pQE-60およびそれぞれの核酸断片の1:5の比率で、T4-DNAリガーゼ(ThermoFisher)を用い、室温で一晩ライゲーションを行った。
ライゲーションされたDNAを大腸菌Topf10F‘にエレクトロポレーションし、クローニングの成否を、制限解析およびシークエンシングにより確認した。
実施例4:PACYC184におけるAPXIC、APXIICおよびAPXIIIC遺伝子のクローニングおよび発現
apxIC、apxIICおよびapxIIIC遺伝子をそれぞれ、以下の表3に示されるプライマーを用いて、実施例2の各pQE-60ベクターから増幅した。
このようにして、さらにプロモーター/lac-オペレーターおよびリボソーム結合部位をアンプリコンに含めた(配列番号16、17および18)。
それぞれのPCR産物を、表3に示す制限酵素を用いて制限し、制限酵素部位XbaIおよびNruI(apxICおよびapxIIIC)またはClaI/BscIおよびNruI(apxIIC)により、上記と同様の方法および条件を用いてpACYC184にクローニングした。pACYC184は、クロラムフェニコール耐性を含む。
ライゲーションされたDNAを大腸菌Topf10F’にエレクトロポレーションし、制限解析およびシークエンシングにより、クローニングの成否を確認した。
実施例5:ApxIC、ApxIICまたはApxIIIC遺伝子を含むpACYC184と、ApxIA、ApxIIAまたはApxIIIAを含むpQE-80Lとの同時トランスフォーメーション
ApxA毒素の活性化には、ApxCが必要である。したがって、実施例4で得られたapxIC、apxIICまたはapxIIIC遺伝子をそれぞれ含むpACYC184を、apxIA、apxIIAまたはapxIIIA遺伝子をそれぞれ含むpQE-80Lとともに大腸菌Topf10F’と同時トランスフォーメーションし、50μg/mlのアンピシリンおよび15μg/mlのクロラムフェニコールを含むLB寒天プレート上で、同時トランスフォーメーションに成功したものを選抜した。トランスフォーメーションの成否を制限解析により確認した。
実施例6:ApxA、特にApxIA、毒素およびトキソイドの発現および単離
実施例5で得られ、ApxAおよびApxC遺伝子をそれぞれコードするpACYC184およびpQE-80Lを含む大腸菌コロニーを用い、40mlのLB培地中(100μg/mlのアンピシリンおよび30μg/mlのクロラムフェニコール)に接種した。培養液を30℃で一晩振盪しながらインキュベートした。翌日、一晩培養液を、400mlのLB培地(100μg/mlアンピシリンおよび30μg/mlクロラムフェニコール)中に、0.1の光学密度(600nmでの光学密度=OD600)となるよう接種した。得られた培養液を、OD600が0.5となるまで振盪しながらインキュベートした。組換えタンパク質の発現を誘導するため、1mMのIPTG(イソプロピルβ-D-1-チオガラクトピラノシド)を添加した。培養液を30℃で振盪しながらさらに4時間インキュベートした。次に、培養液を7000gで10分間遠心分離した。上清を除去した後、1gの細菌ペレット当たり5mlのLEW緩衝液となるよう、LEW緩衝液(50mMのNaHPO、300mMのNaCl、蒸留水中、pH8.0)中に細菌ペレットを再懸濁し、-20℃で保存した。
1mlの10×Bug Buster(Novagen)、5μlのBenzoase(25U/μl、Novagen)および10mgのリゾチームを10mlの再懸濁後の細菌ペレットに添加した。得られた懸濁液を室温で20分間穏やかに回転させた。4℃および15000gで60分間遠心分離した後、ペレットをLEW緩衝液(1mgのペレット当たり10mLのLEW緩衝液)で洗浄し、遠心分離(4℃、15000g、60分)した。洗浄したペレットを、ペレット1g当たり2mLの変性可溶化緩衝液(LEW緩衝液中8M尿素、pH=8.0)中に再懸濁し、次に再懸濁したペレット10mL当たり1mLのBug Buster(Novagen)を添加した。懸濁液を4℃で1時間インキュベートし、その後遠心分離(4℃、18000g、15分)した。タンパク質を含有する上清を、カラムによるタンパク質精製のための次の工程に利用した。
製造業者の指示に従い、カラム(Protino Ni-IDA 2000カラム、Machery-Nagel)を4mLの平衡化緩衝液(LEW緩衝液中8Mの尿素、pH=8.0)で平衡化した。次に、カラムにタンパク質を含有する上清の半分をロードし、平衡化緩衝液4mlで2回(合計8mlの緩衝液)洗浄した。タンパク質を3mlの溶出緩衝液で2回(250mMのイミダゾールを含む平衡化緩衝液、合計6mlの緩衝液)溶出した。この手順を、タンパク質を含有する上清の残り半分で繰り返した。タンパク質含有溶出液をプールし、1Mの尿素を含有するPBS(pH8.0)中、4℃で一晩透析した。透析緩衝液を、0.5M尿素を含むPBS(pH8.0)で交換し、さらに4時間透析を続けた。次に、緩衝液を、尿素を含まないPBS(pH8.0)で交換し、さらに4時間透析した。製造元の指示書に従い、Pierce BCA Protein Assay Kit(ThermoFisher)でタンパク質濃度を測定した。タンパク質は、使用まで-80℃で保存した。
実施例7:ApxA毒素のAPPからの単離
溶液APVXは、1gのD(+)-グルコース、一水和物、0.1gのL-グルタミン、0.362gのL-システイン塩酸塩一水和物、および10mLのヌクレアーゼフリーのH Oを含有する。APP単離物を、IsovitaleXを含むチョコレート寒天上に播種し、37℃で一晩インキュベートした。3つのAPPコロニーを組み合わせ、それを用いて3mLのColumbia培地(10mMのCa2+、0.2mg/mLのNAD、1%のAPPVX)に接種し、得られた培養液を37℃で5時間振盪してインキュベートした。次に、培養液を3200gおよび4℃で20分間遠心分離した。透明な上清を新しいチューブに移し、硫酸アンモニア44.05gを徐々に添加し、硫酸アンモニアが完全に溶解するまで混合した。次に、溶液を4℃で一晩インキュベートした。沈殿したタンパク質を3200gおよび4℃で3時間遠心分離し、上清を除去した。タンパク質ペレットを空気乾燥させ、次に6Mの尿素を含む1mLのPBS中に懸濁させた。得られたタンパク質溶液を、PDMidiTrap G25カラム(GE Healthcare)によるゲル濾過により精製し、残留緩衝液を除去した。6Mの尿を含むPBS中に1mlのタンパク質溶液を平衡化した後、ゲル濾過カラムにロードし、次に6Mの尿素を含む1.5mlのPBSで溶出した。次に、溶出したタンパク質を-20℃で保存した。溶出したタンパク質の同一性を、SDS-PAGEにより確認した。
実施例8:細胞傷害アッセイの確立
組換えApxAタンパク質(野生型およびトキソイド形態)の細胞毒性活性を解析するため、BL3細胞(BL3.1 CRL-2306)を標的細胞として用いる細胞毒性アッセイを行う。BL3細胞はウシB細胞から得られるが、それらはApxA毒素により溶解され得ることが知られている(Tu,A.H.;Hausler,C.;Young,R.;Struck,D.K.(1994):“Differential expression of the cytotoxic and hemolytic activities of the ApxIIA toxin from Actinobacillus pleuropneumoniae.”In Infection and immunity 62 (5),pp.2119-2121)。実施例7で得られたApxA毒素を陽性対照として用い、6M尿素を含むPBSを陰性対照として用いた。
BL3細胞を培地(100U/mLのペニシリン、100μg/mLのストレプトマイシン、10% FCSおよび1×非必須アミノ酸、を含有するDMEM)中、37℃および5% COで培養した。培地25mlを有するT75フラスコを培養に使用した。新しいフラスコを用い、50,000細胞/cmのBL3細胞を毎週播種し、継代培養した。
細胞傷害アッセイでの利用のため、50μlのBL3細胞/培地を96ウェルプレートのウェルに移した。組換えタンパク質および対照をDMEM中に希釈した。細胞を含む各ウェルに50μlの希釈した組換えタンパク質および対照を添加した。次に、プレートを37℃および5% COで24時間インキュベートした。細胞形態を顕微鏡で評価した後、WST-1(Sigma Aldrich)10μlを各ウェルに添加し、プレートを37℃および5% COで、さらに24時間インキュベートした。
次に、450nmのELISAリーダーを用いて吸光度を測定する。WST-1は、生細胞の細胞表面上の複雑な細胞機構により切断され、可溶性のホルマザンを生じさせる。したがって、形成されたホルマザン色素の量と、ELISAリーダーで測定される消滅とは、培養液中の代謝活性を有する細胞数と直接的に相関する。
実施例9:溶血アッセイの確立
組換えApxAタンパク質(野生型およびトキソイド型)の溶血活性を解析するため、溶血アッセイを確立した。5%のヒツジ血液(Bection Dickinson)を含むColumbia寒天を含む細胞培養プレートを用いた。細胞培養プレートに直径3mmの孔をパンチした。10μLの組換えタンパク質および対照サンプルをそれぞれ孔に充填し、プレートを37℃で一晩インキュベートした。実施例7で得られたApxA毒素を陽性対照として用い、6M尿素を含むPBSを陰性対照として用いた。
ヒツジの血液寒天が脱色して白く見えるとき、溶血活性が存在するものとみなす。
実施例10:ApxA毒素のAPPからの単離
APPのST2、ST5、ST7およびST8株を用い、実施例7に記載の発現および単離方法を用い、ApxA毒素を含む上清を単離した。上清のSDS-PAGEの結果、ApxIA、ApxIIA、ApxIIIAおよびApxIVAに対応する予想分子量位置にバンドが現れた(データは示さず)。したがって、得られたST2、ST5、ST7およびST8株それぞれの上清は、ApxIA、ApxIIA、ApxIIIAおよびApxIVAの混合物を含む。
実施例11:BL-3細胞におけるAPP由来のApxAによる細胞傷害性
実施例8の方法を用い、APPから得られた実施例7のApxA毒素(APPのST2、ST5、ST7およびST8株)50μlについて、DMEM中で段階希釈(1:8、1:16、1:32、1:64、1:128、1:256、1:512、1:1024、1:2048、1:4096)して試験した。
APPの上清の細胞傷害効果が観察され、また希釈率の増加とともに低下した(図1参照)。ST8から単離した毒素は最も高い細胞毒性を示し、ST7から単離した毒素は最も低い毒性を示した。ApxA調製物中のLPSと細胞傷害性との相関は観察されなかった(データは示さず)。
実施例12:BL-3細胞における組換え型ApxIAおよびApxIIIAの細胞毒性
実施例8に記載の方法を用いて、以下のサンプルを試験した。
各サンプル50μlを、DMEM中で連続希釈(1:2、1:4、1:8、1:16、1:32、1:64、1:128、1:256、1:512)で試験した。
PBSで希釈した細胞を用いた対照区を用いて、PBSの影響を評価した。効果は認められなかった(図2を参照)。結果を図2に示す。
図2Aに図示されるように、細胞傷害アッセイでは、組換え野生型ApxIAがBL3細胞を溶解し、したがって活性であることが実証された。1:64(13.1μg/mlの野生型ApxIA毒素)の希釈以降は、細胞生存率の値はPBS対照と同等であった。ApxIAトキソイド形態でインキュベートしたBL3細胞の生存率は、PBS対照の生存率と同等であった。このことは、細胞形態についても同様である(データ示さず)。
ApxIAのトキソイド形態は、細胞生存性および形態に関してPBS対照と同様の効果を有し、一方、野生型ApxIA形態は、BL3細胞に対する強力な細胞傷害性効果を有していたことから、ApxIAのトキソイド形態は、細胞傷害性効果を有さないと結論付けることができる。同様の結果は、ApxIIA(データ示さず)およびApxIIIAのトキソイド形態(図2B)においても得られた。
実施例13:APP由来のApxAの溶血活性
実施例9の方法を用い、APP(APPのST2、ST5およびST8株)から得られた実施例7のApxA毒素10μlを試験した。
結果を図3に示す。ST8株は強い溶血を示し、ST5株は中等度の溶血を示し、ST2株は図3の白色が左から右に減少していることから推測できるように、溶血を示さなかった。ApxIA、ApxIIAおよびApxIIAのそれぞれが赤血球を溶解できるわけではないことが知られている。株の違いにより、それぞれのApxAの分泌量が異なるため、異なるApxA形態の混合物を含むそれぞれの株由来の上清は異なる溶血活性を示し得る。
まとめると、ApxA毒素の溶血活性は、実施例9に記載される5%のヒツジ血液を含むColumbia寒天を用いる方法で実証できることが明らかとなった。
実施例14:組換え型ApxIAの溶血活性
実施例9に記載の方法を用いて、以下のサンプルを試験した。
結果を図4に示す。ApxIA野生型は赤血球を溶解するが、ApxIAトキソイド型は赤血球を溶解しない。ApxIIIA野生型は、文献にも記載されているように、溶血活性を示さなかった。
ApxIAのトキソイド形態は、PBS対照と同様、すなわち溶血作用を示さず、一方、野生型ApxIA形態は、ヒツジ赤血球に対して強い溶血作用を有していたことから、ApxIAのトキソイドは溶血作用を有さないと結論付けることができる。ApxIIAのトキソイド形態に関しても同様の結果を得た(データ示さず)。
実施例15:ブタにおける本発明のApxIA、ApxIIAおよびApxIIIAポリペプチドの免疫原性
(1)抗原およびワクチン製剤の調製
大腸菌での発現用に最適化された修飾ApxIA(配列番号4)、ApxIIA(配列番号5)およびApxIIIA(配列番号6)コドンをコードする核酸を合成的に製造し(Eurofins Genomics)、配列を、5’末端の制限酵素部位BamHIおよび3’末端のSacIで挟むよう、プラスミドpEX-A258(配列番号19)に導入した。説明書に従い、ApxIAおよびApxIIIAをそれぞれ含む1μgのpEX-A258を、BamHI FD(ThermoFisher)およびSacl FD(ThermoFisher)で制限した。ApxIIAの439~801のアミノ酸をコードするヌクレオチドを、ApxIIAの遺伝子を含むpEX-A258(配列番号19)ならびに5’末端にBamHI、3’末端にSacI制限部位を導入するプライマー(フォワード:
Figure 0007696293000006
およびリバース
Figure 0007696293000007
)を用い、PCRにより増幅した。PCR生成物を、QIAquick PCR精製キット250(Qiagen)を用いて精製し、製造元の指示に従い、BamHI FD(ThermoFisher)およびSacI FD(ThermoFisher)で制限した。制限されたApxIA、ApxIIA(切断型)およびApxIIIAを、1%アガロースゲルで分離させた。適切なサイズの核酸断片をアガロースゲル(QUIAEX-II)から抽出し、製造元の指示書に従い、pQE-80LをBamHI FD(ThermoFisher)およびSacI FD10(ThermoFisher)で制限した。T4-DNAリガーゼ(ThermoFisher)を用い、pQE-80Lおよびそれぞれの核酸断片の1:5の比率でのライゲーションを室温で一晩行った。ライゲーションされたDNAをE.coli Topf10F’にエレクトロポレーションし、ApxIA、ApxIIA(切断型)またはApxIIIAの修飾形態のクローニングの成否を、制限解析およびシークエンシングにより確認した。pQE-80Lはアンピシリン耐性を含む。修飾ApxIA、ApxIIA(切断型)またはApxIIIAのそれぞれをコードするpQE-80Lを、実施例5に記載の方法に従い、実施例4に由来するapxIC、apxIICおよびapxIIICをコードするpACYC184プラスミドとともに、E.coli Topf10F’とともに用い、同時形質転換した。同時形質転換後、E.coli Topf10F’を、50μg/mlのアンピシリンおよび15μg/mlのクロラムフェニコールを含むLB寒天プレート上で選抜した。以下:
-修飾ApxIAをコードするpQE-80LおよびApxICをコードするpACYC184、
-切断されたApxIIA(切断型)をコードするpQE-80LおよびApxIICをコードするpACYC184、
-修飾ApxIIIAをコードするpQE-80LおよびApxIIICをコードするpACYC184、
を含む得たままの大腸菌コロニーを用い、40mlのLB培地中(100μg/mlのアンピシリン、30μg/mlのクロラムフェニコールを添加)に接種した。培養液を30℃で一晩振盪しながらインキュベートした。一晩培養液を、0.1の光学密度(600nmでの光学密度=OD600)となるよう、400mlのLB培地(100μg/mlのアンピシリン、30μg/mlのクロラムフェニコールを添加)中に接種した。得られた培養液を、OD600=0.5となるまで振盪しながら、さらにインキュベートした。組換えタンパク質の発現を誘導するため、1mM IPTG(イソプロピル-β-D-1-チオガラクトピラノシド)を添加した。培養液を30℃で振盪しながら、さらに4時間インキュベートした。次に、培養液を7,000gで10分間遠心分離した。上清を除去した後、細菌ペレットを、1gの細菌ペレット当たり5mlのLEW緩衝液にて、LEW緩衝液(50mMのNaH2PO4、300mMのNaCl、蒸留水中、pH8.0)に再懸濁し、-20℃で保存した。1mlの10×Bug Buster(Novagen)、5μlのBenzoase(25U/μl、Novagen)および10mgのリゾチームを、再懸濁した細菌ペレット10mlに添加した。得られた懸濁液を室温で20分間穏やかに回転させた。4℃および15,000gで60分間遠心分離した後、ペレットをLEW緩衝液で洗浄(1mgのペレット当たり10mLのリュウ緩衝液)し、遠心分離した(4℃、15000g、60分)。洗浄したペレットを、ペレット1g当たり2mLの変性可溶化緩衝液(LEW緩衝液中8M尿素、pH=8.0)中に再懸濁し、次に再懸濁したペレット10mL当たり1mLのBug Buster(Novagen)を添加した。懸濁液を4℃で1時間インキュベートし、その後遠心分離(4℃、18,000g、15分)した。上清を含有するタンパク質を、タンパク質のカラム精製のため、次の工程で利用した。製造業者の指示に従い、カラム(Protino Ni-IDA2000カラム、Machery-Nagel)を4mLの平衡化緩衝液(LEW緩衝液中8Mの尿素、pH=8.0)で平衡化した。次に、カラムにタンパク質を含有する上清の半分をロードし、平衡化緩衝液4mlで2回(合計8mlの緩衝液)洗浄した。タンパク質を3mlの溶出緩衝液で2回(250mMのイミダゾールを含む平衡化緩衝液、合計6ml)溶出した。この手順を、タンパク質を含有する上清の残り半分で繰り返した。タンパク質を含有する溶出画分をプールし、1Mの尿素を含有するPBS(pH8.0)中で4℃で一晩透析した。透析緩衝液を、0.5M尿素を含むPBS(pH8.0)で交換し、さらに4時間透析を続けた。次に、緩衝液を、尿素を含まないPBS(pH8.0)で交換し、さらに4時間透析した。製造元の指示書に従い、Pierce BCA Protein Assay Kit(ThermoFisher)でタンパク質濃度を測定した。それぞれのApxA抗原を濾過滅菌(0.2μm)し、製剤化まで4℃で保存した。
Montanide ISA 201 VG(ロット36075M、Seppic)を、製造元の指示に従い用い、修飾ApxIA、ApxIIA(切断型)およびApxIIIA(表6)を用いて試験バッチを調製した。簡潔には、アジュバントおよび抗原を、水浴中で31℃に予め加温した。無菌PBSを添加することにより、抗原(複数含む)の体積をアジュバントと等量(50:50、w/v)にし、さらに31℃に維持した。Montanide ISA 201 VGをビーカー中で穏やかに撹拌した。次に、抗原をアジュバントに添加し、さらに31℃で5分間撹拌した。製剤を20℃で1時間保存し、ガラスバイアルに充填し、使用するまで4℃で、さらに保存した。
(2)動物試験(免疫原性)
ワクチン製剤の免疫原性は、ELISAにおけるApxIA-、ApxIIA-およびApxIIIA特異的IgG抗体の定量、ならびに8週齢ブタへのワクチン接種後の血清中のApxIA中和特性の評価により決定した。
動物
雌雄のブタ(雄(去勢)および雌)を、一般のブタ飼育業者(BHZP,21337 Luneburg,Zuchtbetrieb Garlitz (DE-LWL 1051))から入手した。各ブタを固有の耳タグ番号で識別し、試験プロトコルで指定された選択/除外基準の遵守について獣医学的検査に供した。全ての動物はAPP感染の臨床的徴候を示さず、また動物は試験の開始時点で臨床的徴候(呼吸困難、咳、下痢、跛行)を有さなかった。動物を試験に供する前に、市販のAPP-ApxIV ELISA(IDEXX)で血清が陰性であることを確認した。IDT Biologika GmbH,Am Pharmapark,D-06861 Dessau-Rosslau(ドイツ)の動物施設にブタを汚染物質に対して隔離して管理した。ユニット内には、硬い床に等間隔で2つの独立したルーム/ペンを設けた。寝床としてワラを用い、毎日交換した。手動充填式のドライフィーダーを用い、ブタに(市販のミックスペレットを)自由摂取させた。水道水品質の水を、蛇口およびニップルドリンカーにより供給した。全ての施設を毎日清掃した。
試験デザイン
合計25匹の8週齢のブタを、5つの群にランダムに割り当て、群当たり5匹の動物とした。3つの群において、1.5mLの「ワクチン1」、「ワクチン2」または「ワクチン3」のいずれかを用い、14日間の間隔で2回筋肉内投与した。1つの群の5匹の動物には、2mLの市販のActinobacillus Pleuropneumoniaeに対するワクチン(Porcilis(登録商標)APP、MSD Animal Health、バッチ:A784A01)を用い、14日間の間隔で2回投与し、陽性対照とした。別の群にはプラセボワクチンを投与し、陰性対照とした。群および処置の概要を表7に示す。
試験0日目(最初のワクチン接種日)、14日目(2回目のワクチン接種日)、および28日目(試験終了時)に、血清検体を各動物から採取した。
ワクチン接種に関連する局所的および全身的な反応について、2回のワクチン接種それぞれの1日前から3日後まで、1日1回評価した。局所的反応の評価においては、注射部位の発赤および腫脹を評価した。
2回のワクチン接種それぞれの1日前から3日後まで、直腸体温を1日1回測定した。ワクチン接種日では、ワクチン接種の直前および6時間後に体温を測定した。体温の結果を表8および図5に示す。
結果:

(3)血清学的データ(ELISA)
ブタ血清中のApxIA-、ApxIIA-またはApxIIIA特異的IgG-抗体のいずれかの定量のため、ELISAを確立した。簡潔には、ApxIA-、ApxIIA-またはApxIIIAを、実施例5に記載されるように発現させ、精製し、定量した。それぞれのApxAを、1×ELISAコーティング緩衝液(120125;Candor Bioscience)中に5μg/mLの最終濃度となるまで希釈した。ELISAコーティング緩衝液中のそれぞれのApxA 100μlを、96ウェルプレート(Nunc MaxiSorb ELISAプレート(44-2404-21、ThermoFisher))の各ウェル中に添加し、4℃で一晩インキュベートする。次に、コーティング緩衝液を除去し、プレートを洗浄緩衝液(PBS、0.05% Tween20(v/v))で3回洗浄する。10%(v/v)FCSを含むPBSを含有するブロッキング溶液を用い、室温(RT)で1時間、プレートをシェーカー上でブロッキングする。次に、ブロッキング溶液を除去し、全てのウェルを洗浄緩衝液で3回洗浄する。ブタ血清をブロッキング溶液中で1:100に予備希釈し、ブロッキング溶液中で1:5希釈系列を調製する(希釈1:100~1:312,500が含まれる)。各希釈液50μlを、ELISAプレートの各ウェルにピペッティングする。A.pleuropneumoniaeに数回感染した動物から得られた超免疫血清を陽性対照として用い、上記のように希釈する。室温で1時間、シェーカー上でインキュベートした後、血清希釈液を除去し、各ウェルを洗浄緩衝液で3回洗浄する。ヤギIgG抗ブタIgG(H+L)-HRPO MinX none(Dianova)を二次抗体として用い、ブロッキング緩衝液中で1:4,000に希釈し、50μLを96ウェルプレートの各ウェルに添加する。室温で1時間、シェーカー上でインキュベートした後、二次抗体希釈物を除去し、各ウェルを洗浄緩衝液で3回洗浄する。次に、50μLのTMB基質(555214、BD)をELISAプレートの各ウェルに添加し、暗所で室温で6分間インキュベートする。ウェル当たり20μLの2N H2SO4(X873.1、Roth)を添加することにより反応を停止させる。450nmの波長での各ウェルの吸光度をELISAリーダーで測定する。吸光度値の対数変換およびシグモイド用量応答を伴う非線形回帰により、GraphPad Prism 8.0を用いて吸光度データを処理する。統計的解析においては、ELISAの結果を、Kruskal-Wallis検定およびDunnの多重比較検定を用いて解析した。各群のデータを、プラセボ群(群1)の対応するデータと比較した。0.05以下のp値は有意であるとみなした。結果を図6に示す。
(4)血清学的データ(中和アッセイ)
中和アッセイは、各ブタ血清の組換えWT ApxIA中和能の定量を可能にする。
BL3細胞(BL3.1 CRL-2306)を標的細胞として用いる。BL3細胞はウシB細胞から得られており、ApxIA毒素によるこの細胞株の溶解について報告されている(Tu,A.H.;Hausler,C.;Young,R.;Struck,D.K.(1994))。BL3細胞を培地(100U/mLのペニシリン、100μg/mLのストレプトマイシン、10%のFCSおよび1×非必須アミノ酸を含有するDMEM)中で37℃および5%CO2下で培養した。培地25mlを有するT75フラスコを培養に用いた。新しいフラスコを用い、50,000細胞/cm2のBL3細胞を毎週播種し、継代培養した。中和アッセイでの利用のため、50μlのBL3細胞/培地を96ウェルプレートのウェルに移した。
ブタの血清を56℃で30分間加熱して不活化する。次に、血清をDMEM中の2倍希釈系列として希釈し調製する。組換えWT ApxIA(活性毒素)を実施例7に従い調製し、最終濃度240μg/mLに希釈する。70μlの各血清希釈液を、30μlのWT ApxIA希釈液(ウェル当たりの最終ApxIA量:6μg)と96ウェルプレート上で混合し(1:2~1:256の血清希釈)、37℃で1時間インキュベートする。各ウェルの内容物のうち50μlを、50μLのDMEM中に50,000個のBL3細胞/cmを含む丸底96ウェルプレートに移し、1:4~1:512の最終血清希釈とする。プレートを、5%COおよび100%湿度の雰囲気下、37℃で24時間インキュベートする。24時間後、WST-1基質(Sigma)を、製造業者の指示に従いプレートの各ウェルに添加する。プレートを、5%COおよび100%湿度を含む雰囲気下、37℃で、さらに24時間インキュベートする。次に、450nmのELISAリーダーを用いて吸光度を測定する。WST-1は、生細胞の細胞表面上の複雑な細胞機構により切断され、可溶性のホルマザンを生じさせる。したがって、形成されたホルマザン色素の量と、ELISAリーダーで測定される消滅とは、培養液中の代謝活性を有する細胞数と直接的に相関する。群1、2および3の動物の血清学的試験では、28日目に得られた血清による中和アッセイを用いた。結果を図7に示す。
実施例16:ブタにおける本発明のApxIA、ApxIIAおよびApxIIIAポリペプチドの有効性
(1)抗原およびワクチン製剤の調製
抗原および製剤の調製は、実施例15に記載されるように実施した。表9は、各ワクチン試験バッチにおける処方を要約する。
(2)動物試験(有効性)
本試験の目的は、ブタにおけるActinobacillus pleuropneumoniae(APP)の血清型9による曝露に対する、組換え発現させた修飾ApxIA、ApxIIAおよびApxIIIAワクチン製剤を用いたワクチン接種により得られる防御効果を評価することである。
動物
雌雄のブタ(雄(去勢)および雌)を、一般のブタ飼育業者(Dalmandi Mezogazdasagi Zrt.,7211 Dalmand,Felszabadulas u.42)から入手した。各ブタを固有の耳タグ番号で識別し、試験プロトコルで指定された選択/除外基準の遵守について獣医学的検査に供した。
原産地(群れ)にはAPPおよびマイコプラズマは存在しなかった。母ブタに由来する仔ブタは、母体由来の抗体のワクチン接種による干渉を回避するため、APPに対するワクチン接種を行わなかった。動物には、臨床的徴候(呼吸困難、咳、下痢、跛行)がなかった。さらに、動物を試験に供する前に、市販のAPP-ApxIV ELISA(IDEXX)で血清が陰性であることを確認した。ブタは完全に発育し、機能障害もなく、先天的な奇形もなかった。
PROPHYL Ltd,Top.番号:045/7,Bar H-7711,Hungaryの動物施設に動物を汚染物質に対して隔離して管理した。手動充填式のドライフィーダーを用い、ブタに(市販のミックス粉砕物を)自由摂取させた。水道水品質の水を、蛇口およびニップルドリンカーにより供給した。全ての施設を毎日清掃した。
試験デザイン
鼻腔内へのAPP血清型9の曝露に対する、Montanide ISA 201 VG(ロット36075M、Seppic)とともに製剤化された各修飾ApxIA、ApxIIA(切断)およびApxIIIAを25μg含有するワクチンにより誘導される有効性を、登録APPワクチン(Porcilis(登録商標)APP、MSD Animal Health、ロット:A739A01)群およびPBSを受けたプラセボ群と比較した。群および処置の概要を表10に示す。
42~45日齢の全てのブタ対し、処置群毎に、2.0mLのそれぞれのワクチンを用い、筋肉内にワクチンを接種した(試験0日目)。28日後、ブタに対し、筋肉内経路を採用して、それぞれのワクチンで2回目のワクチン接種を行った(試験28日目)。2回目のワクチン接種の2週間後、全ての動物に対し、APP血清型9による鼻腔内曝露(5×10CFU/ブタ)を行った(試験42日目)。
曝露日から7日間にわたり、毎日臨床試験を実施した。各試験では、臨床観察に応じ、表11に従い、スコアを得た。経時的に各動物についての臨床スコアを累積し、全な観察期間にわたる群当たりの平均スコアを算出した。統計的分析のため、臨床スコアの結果は、Kruskal-Wallis検定およびDunnの多重比較検定を用いて分析した。各群のデータを、プラセボ群(群3)の対応するデータと比較した。0.05以下のp値を有意であるとみなした。結果を図8に示す。曝露後の動物の生存率の結果を図9に示す。
曝露7日後、生存する全ての動物を人為的に安楽死させ、死後検査を行った。全ての動物の肺に対し剖検を行い、APPにより引き起こされた病変を観察した。肺の評価は、表12に示すスコア付けシステムに従い実施した。肺病変は、固化した肺腫瘤のパーセンテージに応じて、肺葉(lobe)ごとに0から5でスコア付けした。肺のスコア付けの結果を、各ブタの累積肺スコア(0~35の範囲)として表した。累積肺スコアは、Kruskal-Wallis検定およびDunnの多重比較検定を用いて分析した。各群のデータを、プラセボ群(群3)の対応するデータと比較した。0.05以下のp値を有意であるとみなした。結果を図10に示す。

Claims (17)

  1. ワクチン組成物であって、アクチノバシラス・プルロニューモニエ(Actinobacillus pleuropneumoniae)のApxIA、ApxIIAおよびApxIIIAポリペプチドであって、
    a.
    i.配列番号1に記載のApxIAの野生型アミノ酸配列が、K560およびK686からなる群から選択される少なくとも1つのアミノ酸で修飾され、
    ii.配列番号2に記載のApxIIAの野生型アミノ酸配列が、K557およびN687からなる群から選択される少なくとも1つのアミノ酸で修飾され、
    iii.配列番号3に記載のApxIIIAの野生型アミノ酸配列が、K571およびK702からなる群から選択される少なくとも1つのアミノ酸で修飾され、
    かつ、前記少なくとも1つのアミノ酸が、欠失しているか、またはアシル化感受性のないアミノ酸により置き換えられている、ApxIA、ApxIIAおよびApxIIIAポリペプチド、または、
    b.a.で定義される前記アミノ酸配列の、体液性および/または細胞性の免疫学的応答を誘導するアナログもしくは断片であって、a.で定義される前記アミノ酸配列の全長と少なくとも90%同一であり、前記アナログまたは断片が、a.で定義されるアシル化感受性のないアミノ酸または少なくともアミノ酸の欠失を含む、アナログもしくは断片と、
    少なくとも薬学的担体、希釈剤、および/またはアジュバントと、
    を含む、ワクチン組成物。
  2. 前記アシル化感受性のないアミノ酸が、独立して、アラニン、グリシン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、バリン、セリン、トレオニン、アスパラギン、グルタミン、アスパラギン酸、ヒスチジン、アスパラギン酸、システイン、プロリン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファンおよびグルタミン酸からなる群から選択される、請求項1に記載のワクチン組成物。
  3. a.配列番号1に記載のApxIAの野生型アミノ酸配列が、K560およびK686で修飾され、
    b.配列番号2に記載のApxIIAの野生型アミノ酸配列が、K557およびN687で修飾され、
    c.配列番号3に記載のApxIIIAの野生型アミノ酸配列が、K571およびK702で修飾されている、請求項1または2に記載のワクチン組成物。
  4. a.前記修飾されたApxIAの野生型アミノ酸配列が配列番号4であり、
    b.前記修飾されたApxIIAの野生型アミノ酸配列が配列番号5であり、
    c.前記修飾されたApxIIIAの野生型アミノ酸配列が配列番号6である、請求項1~3のいずれか一項に記載のワクチン組成物。
  5. 請求項1に記載のApxIA、ApxIIAおよびApxIIIAポリペプチドをコードする核酸分子または核酸分子の組み合わせ。
  6. 前記核酸分子がベクターに含まれている、請求項5に記載の核酸分子または核酸分子の組み合わせ。
  7. 請求項1に記載のApxIA、ApxIIAおよびApxIIIAポリペプチドを発現する微生物。
  8. 大腸菌(Escherichia coli)株またはアクチノバシラス(Actinobacillus)株である、請求項7に記載の微生物。
  9. アクチノバシラス・プルロニューモニエ株である、請求項8に記載の微生物。
  10. 前記ワクチン組成物が、サブユニットワクチンである、請求項1~4のいずれか一項に記載のワクチン組成物。
  11. 前記サブユニットワクチンが、アクチノバシラス・プルロニューモニエの少なくとも1つのさらなるポリペプチドを含む、請求項10に記載のワクチン組成物。
  12. 前記ワクチン組成物が、前記ApxIA、ApxIIAおよびApxIIIAポリペプチドを発現するアクチノバシラス・プルロニューモニエ株を含む生ワクチンである、請求項1に記載のワクチン組成物。
  13. 少なくとも2つの異なるアクチノバシラス・プルロニューモニエ株を含む、請求項12に記載のワクチン組成物。
  14. 前記アクチノバシラス・プルロニューモニエが、ApxIV遺伝子または/およびsxy遺伝子の欠失を含む、請求項12または13のいずれか一項に記載のワクチン組成物。
  15. 肺炎、胸膜炎または胸膜肺炎の、予防的、メタフィラキシー的または治療的処置に使用される、請求項1~4及び10~14のいずれか一項に記載のワクチン組成物。
  16. アクチノバシラス・プルロニューモニエにより生じる肺炎、胸膜炎または胸膜肺炎の、予防的、メタフィラキシー的または治療的処置に使用される、請求項1~4及び10~14のいずれか一項に記載のワクチン組成物。
  17. 筋肉内、皮内、静脈内、皮下または粘膜への適用により投与される、請求項1~4及び10~14のいずれか一項に記載のワクチン組成物。
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