JP7697164B2 - ペット用吸収性物品 - Google Patents
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Description
脱げることを防ぐために、着脱可能なペット用吸収性物品の場合は胴周りのフックテープ等をきつく締めることである程度は防ぐことができるが、ペットが体を動かしにくくなったり、ストレスがかかったりする等の問題がある。
具体的には、本発明は、以下のものを提供する。
(2)本発明の第2の態様は、(1)に記載のペット用吸収性物品であって、上記ズレ止め部の表面には接着剤が塗布されており、上記接着剤の塗布量が10gsm以上50gsm以下であることを特徴とするものである。
(3)本発明の第3の態様は、(1)又は(2)に記載のペット用吸収性物品であって、さらに、上記腹側部における肌当接面側の長手方向一方端部の左右両端に、それぞれの面積と上記ズレ止め部の面積との合計が、上記外装体の面積の3%以上15%以下である第二ズレ止め部が備えられることを特徴とするものである。
また、本発明におけるペットとはいわゆる愛玩動物のことを指し、ペットとしては犬や猫が好ましく、犬がより好ましい。また、ペットの品種は特に限定されず、そのサイズ(体の大きさ)も特に限定されない。
図1は、本発明の実施形態に係るペット用吸収性物品1をトップシート10側から見た平面図である。本発明のペット用吸収性物品1は、液透過性のトップシート10、高吸収性ポリマーを含む吸収体を有する吸収性パッド20、液不透過性のバックシート30、及び外装体40をこの順に備え、背側部1a、股下部1b、及び腹側部1cを有する。
トップシート10は、尿が吸収性パッド20へと移動するような液透過性を備えた基材から形成されればよく、例えば、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布など公知の親水性不織布等を使用できる。また、トップシート10には、液透過性を向上させるために、表面にエンボス加工や穿孔加工を施してもよい。これらのエンボス加工や穿孔加工を施すための方法としては、公知の方法を制限なく実施することができる。また、ペットの肌への刺激を低減させるため、トップシート10には、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤、消臭剤、香料等を含有させてもよい。
強度、加工性及び液戻り量の点から、トップシート10の坪量は、5g/m2以上50g/m2以下であることが好ましく、15g/m2以上30g/m2以下であることがより好ましい。トップシート10の形状としては特に制限はないが、漏れがないように体液を吸収性パッド20へと誘導するために必要とされる、吸収性パッド20を覆う形状であればよい。
本発明のペット用吸収性物品1において、吸収性パッド20の大きさは、ペット用吸収性物品1が様々なペットのサイズに対応するため、特に限定されないが、長手方向の寸法は、250mm以上600mm以下であることが好ましく、300mm以上500mm以下であることがより好ましい。また、吸収性パッド20の幅方向の寸法は、長手方向の寸法の20%以上40%以下であることが好ましい。
吸収性パッド20が有する吸収体は、高吸収性ポリマー(SAP)を含有するが、更に基材としての吸収性繊維を含むことが好ましい。
吸収性繊維は、一般にペット用吸収性物品に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、フラッフパルプ、コットン、レーヨン、アセテート、ティシュー、吸収紙、親水性不織布等を挙げることができる。これらの中でも、吸収性の観点から、フラッフパルプを使用することが好ましい。フラッフパルプとしては、木材パルプ(例えば、サウザンパインやダグラスファー等の針葉樹晒クラフトパルプ(N-BKP))、合成繊維、樹脂繊維、非木材パルプ等を綿状に解繊したものを挙げることができる。吸収体に、基材としての吸収性繊維にフラッフパルプを用いた場合、吸収性繊維の坪量は、特に限定されないが、300g/m2以上1500g/m2以下であることが好ましく、450g/m2以上1200g/m2以下であることがより好ましい。これにより、ペットへの肌触りを損なわずに、より多くの体液(尿や糞)を吸収させることができる。
吸収体の高吸収性ポリマーとしては、体液を吸収し、かつ、逆流を防止できるものであれば特に制限はなく、ポリアクリル酸ナトリウム系、ポリアスパラギン酸塩系、(デンプン-アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸-ビニルアルコール)共重合体、(イソブチレン-無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物等の材料から形成されたものを使用することができる。これらの中でも、重量当たりの吸収量の観点から、ポリアクリル酸ナトリウム系が好ましい。
また、吸収体において、吸収体全体の重量に対する、高吸収性ポリマーの重量の比率である、高吸収性ポリマーの重量/吸収体全体の重量×100(%)が、15%以上であることが好ましく、20%以上50%以下であることがより好ましい。
バックシート30は、吸収体が保持している体液がペットの肌や被毛を濡らさないような液不透過性を備えた基材を用いて形成されればよく、通気性又は非通気性である、不透液性のポリエチレンフィルム等のプラスチックフィルムを使用できる。
本発明のペット用吸収性物品1における外装体40は、液不透過性のバックシート30の下(非肌当接面側)に配置される。
また、背側部1aにおける幅方向中央部には、ペットの尻尾を通すための尻尾用孔70が備えられる。尻尾用孔70の直径は特に限定されないが、20mm以上40mm以下であることが好ましい。なお、尻尾用孔70はトップシート10、バックシート30及び外装体40を略円形に完全に切り取ることで設けてもよいが、外装体40の一部分を切り取らずに残して、ペットの尻尾を通すときに開き、尻尾を抜くと閉じる、いわゆるフラップ構造にしてもよい。
腹側部1cにおける幅方向の両端には、一対のファスニングテープ50が備えられる。ファスニングテープ50の肌当接面側には、背側部1aと腹側部1cとを締結するための面ファスナーを構成するフック部材からなる締結手段が設けられると共に、締結手段の自由端側の各ファスニングテープ50の先端部には、つまみしろが設けられていることが好ましい(図示しない)。
一方で、背側部1aにおける、非肌当接面側の幅方向中央部には、ファスニングテープ50を係止して、胴開口部を形成するための止着領域が備えられる(図示しない)。止着領域には、面ファスナーを構成するループ部材で形成されたターゲットテープが設けられており、ペット用吸収性物品1をペットに装着した状態では、締結手段がループ部材であるターゲットテープに固定されることが好ましい。
なお、フック部材とは、面ファスナーを構成する部材のうち、フック状突起からなる部材を指し、ループ部材とは、フック部材と対を成す部材であって、ループ状に密集して起毛された部材を指す。面ファスナーは、このフック部材とループ部材とが対となって構成されている。ペット用吸収性物品1を着用する場合、尻尾用孔70からペットの尻尾を通し、背側部1aをペットの背部にあてた状態で、腹側部1cをペットの腹部側に持っていき、ファスニングテープ50を止着領域(ターゲットテープ)に締結することで、ペットに装着させることができる。また、止着領域の幅方向の寸法は30mm以上60mm以下であることが好ましい。
ズレ止め部60は、図1に示すように、背側部1aにおける、肌当接面側の幅方向中央部に備えられる。ズレ止め部60の面積は、外装体40の面積の3%以上であり、5%以上であることが好ましい。面積が3%未満であると、ズレ止め部60のズレ止め効果が不十分になり、また、効果を補完するために下記の粘着力を高くするとペットの被毛が抜けやすくなる。なお、ズレ止め部60の面積の上限は特にないが、ペットの背中の肌を対象とする観点から、15%程度が最大となる。
この領域に上記の粘着力を有するズレ止め部60を設けることで、ペットが動き回ってもズレたり脱げたりしないペット用吸収性物品1とすることができる。また、ズレ止め部60は背側部1aに備えられるため、主に胴周りからペット用吸収性物品1がズレるのを防止することができ、ペットの胴周りに対するフィット性に優れたペット用吸収性物品1とすることもできる。
また、ズレ止め部60にホットメルト接着剤を塗布する場合におけるホットメルト接着剤の塗布パターンは特に限定されず、一般的に不織布にホットメルト接着剤を塗布する際に通常用いるパターンを用いることができる。そのような塗布パターンとして、例えば点塗布、線塗布、面塗布、スパイラル塗布、スプレー塗布、ロール塗布等が挙げられるが、中でも面塗布、スパイラル塗布又はスプレー塗布が好ましい。また、塗布する面に直接塗布してもよく、当該面に貼り付けた紙等の上に塗布してもよい。
なお、第二ズレ止め部61の材質等は特に限定されないが、ズレ止め部60と同じく、ホットメルト接着剤が塗布されていることが好ましい。また、塗布量や塗布パターンはズレ止め部60と同じであることが好ましい。
チワワにペット用吸収性物品を履かせた状態で、フォースゲージで15N又は10Nの荷重をペット用吸収性物品にかけ、後方に引っ張った時のズレの有無を確認した。
上記のズレの有無を確認した後にペット用吸収性物品を脱がせて、ズレ止め部が当たっていた肌部分を中心にチワワの被毛が抜けていないかを確認した。
各評価の結果を表1に示す。
以上より、本発明のペット用吸収性物品によれば、ペットの胴周りに対するフィット性に優れ、ペットが動き回ってもズレたり脱げたりしないペット用吸収性物品を提供することができる。
10 トップシート
20 吸収性パッド
30 バックシート
40 外装体
50 ファスニングテープ
60 ズレ止め部
61 第二ズレ止め部
70 尻尾用孔
Claims (3)
- 液透過性のトップシート、高吸収性ポリマーを含む吸収体を有する吸収性パッド、液不透過性のバックシート、及び外装体をこの順に備え、背側部、股下部、及び腹側部を有するペット用吸収性物品であって、
前記背側部における幅方向中央部には、尻尾用孔が備えられ、
前記腹側部における幅方向の両端には、一対のファスニングテープが備えられ、
前記背側部における、非肌当接面側の幅方向中央部には、前記ファスニングテープを係止して、胴開口部を形成するための止着領域が備えられ、
前記背側部における、肌当接面側の幅方向中央部にはズレ止め部が備えられ、前記腹側部における、肌当接面側の長手方向一方端部の左右両端には、第二ズレ止め部が備えられており、
前記ズレ止め部及び前記第二ズレ部は、
表面にホットメルト接着剤が塗布され、該塗布量が10gsm以上50gsm以下で、
JIS Z 0237:2009記載の「試験板に対する180°引きはがし粘着力」で測定される、表面の粘着力が0.10N/cm以上0.55N/cm以下で、
前記ズレ止め部と前記第二ズレ止め部の面積の合計が、前記外装体の面積の3%以上15%以下である
ことを特徴とする、ペット用吸収性物品。 - 前記吸収性パッドは、長手方向の寸法が250mm以上600mm以下、幅方向の寸法が長手方向の寸法の20%以上40%以下であることを特徴とする請求項1に記載のペット用吸収性物品。
- 前記止着領域の幅方向の寸法が30mm以上60mm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のペット用吸収性物品。
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