JP7698600B2 - 多数個取りセラミック基板、及びその製造方法 - Google Patents
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Description
従って、板状積層体焼結後の多数個取りセラミック基板では外周領域のうねりを十分に抑制できなかった。そのため、例えば、多数個取りセラミック基板のハンドリング時にうねり箇所に応力が集中して多数個取りセラミック基板が割れるおそれがあった。
<1-1.多数個取りセラミック基板の概要>
本実施形態に係る多数個取りセラミック基板1からは、後述するように、分割することで複数のセラミック基板を得ることができる。そして、それらセラミック基板は、電子機器などの配線基板、回路基板などとして利用することができる。
図2に示すように、第1面101の基板領域2には、分割されて個々のセラミック基板となる複数の基板要素21が縦横に並んで配置されている。各基板要素21は、矩形状に形成され、各種金属層などからなる製品用導電パターンによって内部回路素子が形成されている。本実施形態では、一例として、4つの製品用導電パターン21a~21dが形成されているが、パターンの形態はこれに限定されない。
外周領域3は、基材10の外周部分を構成している。外周領域3は多数個取りセラミック基板1の基板要素21とはならず焼成後に廃棄されるため、外周領域3には、内部回路素子は形成されていない。但し、外周領域3には、焼成工程によって起こり得る基板1のうねりなどの変形を抑止するためのダミー用導電パターンが形成されている。
次に、多数個取りセラミック基板1の製造方法について説明する。
(1)導体パターン形成工程
(2)積層工程
(3)分割溝の形成工程
(4)焼成工程
(5)メッキ工程
第1セラミック層51G及び第2セラミック層52Gを準備する。これらセラミック層51G,52Gは、例えば、セラミック成分の粉末を主成分とする原料粉末を適当な有機溶剤およびバインダとともに混練してスラリーを作製し、このスラリーをドクターブレード法やリップコータ法などの成形方法でシート状に成形することによって形成されたセラミックグリーンシートである。これらセラミック層51G,52Gは、後の焼成工程において焼結され、基材10を構成するセラミック層51,52となる。
上記のように金属ペーストの印刷が施された2枚のセラミック層51G,52Gを積層する。具体的には、各セラミック層51G,52Gにおいて、導体パターン21aG~21dGが形成された面が平板状積層体の表面になるように積層し、圧着する。これにより、厚さが、例えば0.15~1.0mm程度の平板状積層体が得られる。
上述した分割溝18を形成するために、基板領域2における各基板要素21の境界、基板領域2と外周領域3との境界に沿って、平板状積層体の表面にレーザーやカッタなどで分割溝18を形成する。このとき、分割溝18は、基材10の第1面101及び第2面102に相当する、平板状積層体の少なくとも一方の表面に形成されればよい。
平板状積層体を焼成する。例えば、1300~1700℃で、20~40時間焼成を行う。これにより、セラミック層51,52で構成される基材10が得られる。
メッキ工程では、基材10の第1面101の製品用導電パターン21a~21dに金属メッキを施す。メッキ処理は、電解メッキなどの従来公知の方法を用いて実施することができる。こうして、上述した多数個取りセラミック基板1が完成する。
上記のように形成された多数個取りセラミック基板1によれば、次の効果を得ることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。以下、本発明の変形例について説明する。但し、以下の変形例は適宜組み合わせることができる。
以下の通り、実施例1,2及び比較例に係る多数個取りセラミック基板を、上述した製造方法により複数個ずつ作製した。図7は、実施例1,2及び比較例の概略平面図である。実施例1,2では、外周領域の全体に複数個のダミー用導電パターンを形成している。一方、比較例では、外周領域全体にべた塗りの導電層を形成している。詳細は、以下の通りである。
(1) 基材の寸法:48×75mm(焼成後38×60mm)
(2) 基板領域の寸法:30×50mm(焼成後20×40mm)
(3) 基板領域の基板要素の寸法:1.0×0.8mm(焼成後0.8×0.6mm)
(4) 外周領域の幅(基材の外縁から基板領域の向かう方向の長さ):10mm(焼成後5mm)
(5) 基材の厚み:0.1mm(焼成後0.1mm)
(6) 基材の材料:アルミナ
(7) 製品用導電パターン及びダミー用導電パターンの材料:タングステンおよびモリブデン
(8) 金属メッキ層の材料:Ni、Au
焼成前の多数個取りセラミック基板において、基板の長辺の外周領域において、ダミー用導電パターンのスクリーン印刷後の金属ペーストの厚みを測定した。結果は、以下の表2に示すとおりである。(表2の端部(基板外縁側)、中央、端部(基板領域側)は、図4、図5に示す位置関係と対応している。)なお、以下の寸法は、8個の基板の平均値である。
実施例1,2及び比較例に係る多数個取りセラミック基板を3個ずつ(#1~#3)、長辺における外周領域の表面形状を表面の高さの変化として測定した。この測定は探針を表面に接触させながら操作する方式の表面粗さ計を用いて行った。結果は、図8~図10に示すとおりである。これらの図のグラフの横軸は多数個取りセラミック基板の長辺(全長60mm)を示しており、縦軸は多数個取りセラミック基板の高さ(mm)である。なお、図8~図10の曲線が一部途切れているが、これについては、切り欠き36の存在で高さの測定ができなかったためである。図10に例として示すように、外周領域の表面において、隣接する凹凸の高さの差が最も大きい部分を「うねり量の最大値」として測定した。各シートにおける「うねり量の最大値」は表3に示すとおりである。
10 基材
2 基板領域
21 基板要素
21a~21d 製品用導電パターン
3 外周領域
31 ダミー用導電パターン
Claims (9)
- 複数のセラミック層を積層することにより形成され、第1面及び第2面を有する矩形状の基材であって、前記第1面及び前記第2面のそれぞれに、基板領域、及び前記基板領域の外側に形成された外周領域を有する基材と、
前記各基板領域の少なくとも一部に形成され、金属メッキ層によって被覆された製品用導電パターンを有する複数の基板要素と、
前記各外周領域の少なくとも一部に形成され、所定間隔をおいて並ぶ複数のダミー用導電パターンと、
を備え、
前記基材の前記第1面側から前記第2面を透視したときに、前記第1面の前記ダミー用導電パターンは、前記第2面の前記ダミー用導電パターンと一致している、多数個取りセラミック基板。 - 前記複数のダミー用導電パターンは、それぞれ矩形状に形成されている、請求項1に記載の多数個取りセラミック基板。
- 前記複数のダミー用導電パターンは、前記外周領域から前記基板領域に向かう方向に複数列形成されるとともに、前記外周領域の周方向に複数列形成されている、請求項1または2に記載の多数個取りセラミック基板。
- 前記複数のダミー用導電パターンのうち、厚みが最も小さいダミー用導電パターンの厚みは、厚みが最も大きいダミー用導電パターンの厚みの75%以上である、請求項1から3のいずれかに記載の多数個取りセラミック基板。
- 前記外周領域の周方向の70%以上に、前記複数のダミー用導電パターンが形成されている、請求項1から4のいずれかに記載の多数個取りセラミック基板。
- 前記複数のダミー用導電パターンは、前記基材の対向する二対の辺のそれぞれにおいて、対称となるように形成されている、請求項1から5のいずれかに記載の多数個取りセラミック基板。
- 前記外周領域において、前記基材の4つの隅部には、前記ダミー用導電パターンが形成されていない、請求項1から6のいずれかに記載の多数個取りセラミック基板。
- 前記基材のいずれかの一辺の長さに対する、当該一辺に平行な方向における前記ダミー用導電パターンの幅の割合が0.5~8%、かつ
前記基材のいずれかの一辺の長さに対する、当該一辺に平行な方向における前記ダミー用導電パターンの前記所定間隔の割合が0.1~0.3%である、請求項1から7のいずれかに記載の多数個取りセラミック基板。 - 第1セラミック層及び第2セラミック層を含む、複数のセラミック層を準備するステップであって、前記第1セラミック層及び前記第2セラミック層の一方の面が、それぞれ、複数の基板要素を有する基板領域、及び前記基板領域の外側に形成された外周領域を有する、ステップと、
前記第1セラミック層及び前記第2セラミック層の前記各基板領域の少なくとも一部に、前記各基板要素に製品用導電パターンを印刷するステップと、
前記第1セラミック層及び前記第2セラミック層の前記各外周領域の少なくとも一部に、所定間隔をおいて並ぶ複数のダミー用導電パターンを印刷するステップと、
前記第1セラミック層の一方の面、及び前記第2セラミック層の一方の面が、それぞれ第1面及び第2面となるように、前記複数のセラミック層を積層して基材を形成するステップと、
前記第1面又は前記第2面の少なくとも一方において、前記基板領域における各前記基板要素の境界、及び前記基板領域と前記外周領域との境界に沿って、分割用の溝を形成するステップと、
前記基材を焼成するステップと、
前記製品用導電パターンを覆うように金属メッキ層を形成するステップと、を備え、
前記基材の前記第1面側から前記第2面を透視したときに、前記第1面の前記ダミー用導電パターンは、前記第2面の前記ダミー用導電パターンと一致している、多数個取りセラミック基板の製造方法。
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