JP7699352B2 - 化粧料用シート - Google Patents
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Description
平均繊維径が2~30nmである非イオン性のセルロースナノファイバーと、多価アルコールと、水とを含有することにある。
前記多価アルコールは、1,3-ブチレングリコール、グリセリン、ペンチレングリコール、プロピレングリコール、及びジプロピレングリコールからなる群から選択される少なくとも一つであることが好ましい。
前記セルロースナノファイバーの含有率が3.5~25質量%であり、
前記多価アルコールの含有率が50~71.5質量%であり、
前記セルロースナノファイバーの含有量(A)と、前記多価アルコールの含有量(B)との質量比率(A:B)が、1:2~1:20であり、
含水率が25%以下であることが好ましい。
厚みが、100μm以上、2000μm以下であることが好ましい。
厚みを100μmとしたときの全光線透過率が、92%以上であることが好ましい。
本発明の化粧料用シートは、CNFと、多価アルコールと、水とを含有するものである。
CNFは、本発明の化粧料用シートにおいてゲル化剤となる主要な材料である。CNFは、平均繊維径が2~30nmである非イオン性のものを用いる。天然セルロースの構成単位であるミクロフィブリルの繊維径が高等植物で2~3nmであることから、CNFの平均繊維径を2nm未満とするためには、多大なエネルギーをかけてそれより微細化する必要があり、製造コストが高価になる。一方、CNFの平均繊維径を30nmより大きくすると、光の散乱が増大し、透明性が低下するおそれがある。化粧料用シートの透明性が低下すると、顔等に用いる化粧料に適用する場合に、くすみ等が発生して外観を損ねるおそれがある。セルロースの結晶型は、I型及びII型の何れでも構わないが、I型であれば、水等の溶媒中で安定しており、化粧品等に配合した際に、より優れた保形性を付与できる。非イオン性のCNFは、天然セルロースを水に懸濁させ、物理的な手段で微細化して製造することができる。また、セルロース材料をそのまま解繊するよりも、化学変性によりイオン性の官能基を導入することで繊維同士の静電的な反発により容易にナノファイバーの状態にし易いことから、一旦化学変性を施した後に、導入された官能基を脱離させて再生することが好ましい。このような化学変性したセルロースとしては、例えばアルカリ処理したセルロースに二硫化炭素を加えてザンテート基(-OCSS-M+)を導入したザンテート化セルロースが挙げられる。
多価アルコールとしては、1,3-ブチレングリコール、ペンチレングリコール、プロピレングリコール、及びジプロピレングリコール等の分子内に水酸基を2個以上有するジオールや、グリセリン等が挙げられる。これら多価アルコールは、単独で用いてもよいし、二種以上の混合物であってもよい。
化粧料用シートは、肌の動きに追従するときに破れることのない強度を有することが求められる。本発明の化粧料用シートの厚みは、100μm以上であることが好ましい。厚みが100μm以上であれば、肌の動きに柔軟に追従可能でありながら、皮膜の強度が向上し、使い勝手のよい製品となる。なお、化粧料用シートの厚みの上限は2000μm以下とすることが好ましい。厚みが2000μmを超過すると、肌の動きに追従しにくく密着性が低下し、シートを肌に装着することが困難になる。
化粧料用シートは、優れた透明感を得るために、高い光透過性を有することが望まれる。本発明の化粧料用シートは、厚みを100μmとしたとき、全光線透過率が92%以上であることが好ましい。全光線透過率が92%以上であれば、適切な光透過性を有することにより、顔等への使用時に求められる透明感を向上させることができる。化粧料用シートの全光線透過率は、例えば、ヘーズメーター(HM-150N、株式会社村上色材技術研究所製)を用いて測定することができる。
本発明の化粧料用シートに用いるCNFとして好適なザンテート化セルロース由来のCNFは、下記(I)~(V)の工程を順に実施することで製造することができる。
セルロース材料としては、例えば、クラフトパルプやサルファイトパルプなどの木材パルプ、木粉、稲わらなどのバイオマス由来の材料、古紙、ろ紙、紙粉などの紙由来の材料、粉末セルロースや、マイクロメートルサイズの微結晶セルロースなどの結晶性を保持したセルロース加工物などが挙げられる。ただし、これらの例に限定されるものではない。これらのセルロース材料の中でも、入手し易く、安価な点から木材パルプを用いることが好ましい。
ザンテート化処理では、アルカリセルロースに二硫化炭素(CS2)を反応させることにより、(-O-M+)基を(-OCSS-M+)基にしてザンテート化セルロースを得る。ザンテート化セルロースにおけるザンテート基の含有率は、平均ザンテート置換度によって評価される。平均ザンテート置換度は、Bredee法を用いて求めることができる。Bredee法の手順は、ザンテート化セルロースを固形分として1.5g秤量し、飽和塩化アンモニウム溶液(5℃)を40mL添加する。ガラス棒でよく混合した後、ろ過して、飽和塩化アンモニウム溶液で十分に洗浄する。次いで、0.5mol/L水酸化ナトリウム溶液(5℃)を50mL添加して撹拌した後、1.5mol/L酢酸で中和する。その後にイオン交換水を250mL添加してよく撹拌し、1.5mol/L酢酸10mLと、0.05mol/Lヨウ素溶液10mLとを添加する。この溶液を、1質量%澱粉水溶液を指示薬として0.05mol/Lチオ硫酸ナトリウム溶液で滴定する。以上の手順におけるチオ硫酸ナトリウムの滴定量、及びサンプルのセルロース量を用いて、以下の式(1):
平均ザンテート置換度 = (0.05×10×2 - 0.05×チオ硫酸ナトリウム滴定量(mL)) / {1000 × (サンプル中セルロース量(g)/162.1)} ・・・(1)
により平均ザンテート置換度を算出する。なお、ザンテート化セルロース中のセルロース含有率は、以下のように測定する。まず、ザンテート化セルロースを水中に分散させ、塩酸を添加して再生処理を行う。次に、再生処理後のセルロースをろ過し、十分に洗浄後、絶乾してセルロースのみの質量を測定し、ザンテート化セルロース中のセルロース含有率を算出する。
解繊処理は、ザンテート化セルロースを水中へ分散させた上で行うことが好ましい。解繊処理の手法としては、一般的な手法を用いることができる。例えば、回転式ホモジナイザー、ビーズミル、超音波分散機、高圧ホモジナイザー、及びディスクリファイナー等を用いて解繊させる方法が挙げられる。
ザンテート化CNFを再生処理することで、再生CNFを得ることができる。この再生処理では、ザンテート基(-OCSS-M+)を脱離させて、水酸基(-OH)へ変化させることにより、ザンテート化セルロースをセルロースに再生させる。
再生処理後のCNFは、再生前のザンテート化CNFと比べるとザンテート基が脱離しているため、繊維同士の水素結合や絡まりにより一部が凝集した状態にある。そこで、再生処理後のCNFの水分散液に対して、改めて分散処理を行うことで、CNF分散体を得る。以下、再生処理後に行うこの分散処理を「再分散処理」と称する。再分散処理には、回転式ホモジナイザー、高圧ホモジナイザー、及び超音波分散機等の分散処理に用いる一般的な装置及び手法を用いることができる。
本発明の化粧料用シートは、(i)平均繊維径が2~30nmである非イオン性のCNFの水分散液に多価アルコールを添加してゲル状組成物とする工程、(ii)該ゲル状組成物をシート状に成型する工程、及び(iii)シート状のゲル状組成物を乾燥させる工程を順に実施することで製造される。(ii)の工程において、ゲル状組成物をシート状に成型する方法としては、例えばゲル状組成物の形状を保持できる容器に入れる方法、平滑な基板上にゲル状組成物を塗工又は流延させる方法が挙げられる。また、(iii)の工程において、シート状のゲル状組成物を乾燥させる方法としては、特に限定されないが、風乾、加熱乾燥、及び真空乾燥、並びにこれらを組み合わせる方法が挙げられる。
針葉樹の漂白クラフトパルプ(NBKP)をパルプ固形分が100gとなるように秤量し、8.5質量%水酸化ナトリウム水溶液を2500g加え、室温にて3時間撹拌してアルカリ処理を行った。このアルカリ処理後のパルプを固液分離してアルカリセルロースの脱水物を得た。
上記の製造例1で得られた再生CNF(平均繊維径:6.0nm)の再分散体を固形分濃度0.5質量%に希釈し、遠心分離機(ベックマンコールター社製、Avanti J-251)を用いて遠心分離(75000G、10分間)し、遠心上清を回収し、エバポレーターを用いて固形分濃度1.0質量%まで濃縮した。遠心上清中の再生CNFの平均繊維径を算出したところ、繊維径は2.0~3.1nmであり、平均繊維径は2.6nmであった。
製造例1のザンテート化セルロースの水懸濁液を高圧ホモジナイザーにパスする回数を2回にして解繊処理した以外は同様にして、平均ザンテート置換度が0.264、繊維径が2.0~51.4nm、平均繊維径が28.1nmのザンテート化CNFを得た。
本発明の化粧料用シート(実施例1~4)を作製し、硬さの測定、並びに保形性及び耐水性の評価を行った。また、比較のため、本発明の範囲外となる化粧料用シート(比較例1~3)を作製し、同様の測定及び評価を行った。
製造例1のCNF(平均繊維径6.0nm)の水分散液にイオン交換水、及び多価アルコールとして1,3-ブチレングリコール(BG)を加え、終濃度でCNFの含有率が0.5質量%、1,3-ブチレングリコールの含有率が5質量%となるように調整した後、ホモミキサー(ホモミクサーMARKII2.5型、プライミクス株式会社製)を用いて3,000rpmで5分間撹拌し、ゲル状組成物を得た。このゲル状組成物をセルロース量が28.5g/m2となるようにプラスチックシャーレに移し、50℃の送風乾燥機で15時間、水分を蒸発させて乾燥し、CNFの含有率が6.8質量%であり、1,3-ブチレングリコールの含有率が68.2質量%であり、CNFの含有量(A)と1,3-ブチレングリコールの含有量(B)との質量比率(A:B)が1:10であり、含水率が25%である実施例1の化粧料用シートを得た。
実施例1において、ゲル状組成物におけるCNFを製造例2のCNF(平均繊維径2.6nm)に変更した。それ以外は実施例1と同様の方法で、CNFの含有率が6.8質量%であり、1,3-ブチレングリコールの含有率が68.2質量%であり、CNFの含有量(A)と1,3-ブチレングリコールの含有量(B)との質量比率(A:B)が1:10であり、含水率が25%である実施例2の化粧料用シートを得た。
実施例1において、ゲル状組成物におけるCNFを製造例3のCNF(平均繊維径28.0nm)に変更した。それ以外は実施例1と同様の方法で、CNFの含有率が6.8質量%であり、1,3-ブチレングリコールの含有率が68.2質量%であり、CNFの含有量(A)と1,3-ブチレングリコールの含有量(B)との質量比率(A:B)が1:10であり、含水率が25%である実施例3の化粧料用シートを得た。
実施例1において、ゲル状組成物における1,3-ブチレングリコールの含有率が10質量%となるように調整した。それ以外は実施例1と同様の方法で、CNFの含有率が3.5質量%であり、1,3-ブチレングリコールの含有率が71.5質量%であり、CNFの含有量(A)と1,3-ブチレングリコールの含有量(B)との質量比率(A:B)が1:20であり、含水率が25%である実施例4の化粧料用シートを得た。
実施例1において、ゲル状組成物が1,3-ブチレングリコールを含まず、CNFの含有率が0.5質量%となるように調整した。それ以外は実施例1と同様の方法で含水率25%である比較例1の化粧料用シートを得た。
実施例1において、CNFに代えて、キサンタンガム(KELTROL CG-T、三晶株式会社製)を用いた。それ以外は実施例1と同様の方法で、キサンタンガムの含有率が6.8質量%であり、1,3-ブチレングリコールの含有率が68.2質量%であり、キサンタンガムの含有量(A)と1,3-ブチレングリコールの含有量(B)との質量比率(A:B)が1:10であり、含水率25%である比較例2の化粧料用シートを得た。
機械解繊CNF(株式会社スギノマシン製:BiNFi-sWMa―10002、繊維径24.1~53.2nm、平均繊維径31nm)の水分散液にイオン交換水、及び多価アルコールとして1,3-ブチレングリコール(BG)を加え、終濃度でCNFの含有率が0.5質量%、1,3-ブチレングリコールの含有率が5質量%となるように調製した後、ホモミキサー(ホモミクサーMARKII 2.5型、プライミクス株式会社製)を用いて3,000rpmで5分間撹拌し、ゲル状組成物を得た。このゲル状組成物をセルロース量が28.5g/m2となるようにプラスチックシャーレに移し、50℃の送風乾燥機で15時間、水分を蒸発させて乾燥し、CNFの含有率が6.8質量%であり、1,3-ブチレングリコールの含有率が68.2質量%であり、CNFの含有量(A)と1,3-ブチレングリコールの含有量(B)との質量比率(A:B)が1:10であり、含水率が25%である比較例3の化粧料用シートを得た。
ゴム・プラスチック硬度計(デュロメータ GS―701N、TECLOCK製)を用いて化粧料用シートの硬さを測定した。ゴム・プラスチック硬度計による測定値が20未満である場合、化粧料用シートは、柔らかすぎ、取り扱いにくいものとなる。測定値が20以上40未満である場合、化粧料用シートは、柔らかすぎず硬すぎず、取り扱いやすいものとなる。測定値が40以上である場合、化粧料用シートは、取り扱いやすいが、硬すぎて肌に密着しないものとなる。
化粧料用シートを指で摘まんだときの形状の変化と、曲げ変形に対する復元性の有無とを観察し、化粧料用シートの保形性を評価した。なお、曲げ変形に対する復元性は、化粧料用シートを180°折り曲げたときに切れなかったものを復元性があるとした。保形性の評価基準は以下とした。
〇:指で摘まんでもシート形状を維持でき、曲げ変形に対して復元性がある。
△:指で摘まんでもシート形態を維持できるが、曲げ変形に対して復元性がない。
×:粘稠性又は流動性のあるゲルであり、指で摘まむとシート形状を維持できない。
化粧料用シートの質量を計測し、その後にイオン交換水に浸漬して50℃、20時間静置した。浸漬から20時間後に、化粧料用シートが溶解するかを観察した。溶解しなかった場合は、化粧料用シートを取り出して質量を計測し、以下の式(2):
質量変化率(%) = (浸漬後の質量(g)/浸漬前の質量(g)) × 100 ・・・(2)
により質量変化率を算出した。
化粧料用シートの厚みは、カッターで切り取ったシートの断面をデジタルマイクロスコープ(VHX-100、KEYENCE製)で観察して測定を行った。
製造例1のCNF(平均繊維径6.0nm)の水分散液にイオン交換水、及び多価アルコールとして1,3-ブチレングリコール(BG)を加え、終濃度でCNFの含有率が0.5質量%、1,3-ブチレングリコールの含有率が1質量%、5質量%、及び10質量%となるように調整した後、夫々をホモミキサー(ホモミクサーMARKII2.5型、プライミクス株式会社製)を用いて3,000rpmで5分間撹拌し、3種のゲル状組成物を得た。夫々のゲル状組成物をセルロース量が28.5g/m2となるようにプラスチックシャーレに移し、50℃の送風乾燥機で15時間、水分を蒸発させて乾燥し、CNFの含有率が25質量%であり、1,3-ブチレングリコールの含有率が50質量%であり、CNFの含有量(A)と1,3-ブチレングリコールの含有量(B)との質量比率(A:B)が1:2であり、含水率が25%である実施例5-1の化粧料用シート、CNFの含有率が6.8質量%であり、1,3-ブチレングリコールの含有率が68.2質量%であり、CNFの含有量(A)と1,3-ブチレングリコールの含有量(B)との質量比率(A:B)が1:10であり、含水率が25%である実施例5-2の化粧料用シート、並びにCNFの含有率が3.6質量%であり、1,3-ブチレングリコールの含有率が71.5質量%であり、CNFの含有量(A)と1,3-ブチレングリコールの含有量(B)との質量比率(A:B)が1:20であり、含水率が25%である実施例5-3の化粧料用シートを得た。
製造例1のCNF(平均繊維径6.0nm)の水分散液にイオン交換水、及び多価アルコールとしてプロピレングリコール(PG)を加え、終濃度でCNFの含有率が0.5質量%、プロピレングリコールの含有率が10質量%となるように調整した後、ホモミキサー(ホモミクサーMARKII2.5型、プライミクス株式会社製)を用いて3,000rpmで5分間撹拌し、ゲル状組成物を得た。このゲル状組成物をセルロース量が28.5g/m2となるようにプラスチックシャーレに移し、50℃の送風乾燥機で15時間、水分を蒸発させて乾燥し、CNFの含有率が3.6質量%であり、プロピレングリコールの含有率が71.5質量%であり、CNFの含有量(A)とプロピレングリコールの含有量(B)との質量比率(A:B)が1:20であり、含水率が25%である実施例6の化粧料用シートを得た。
多価アルコールとして、プロピレングリコールに代えて、ペンチレングリコール(PeG)を用いた。それ以外は実施例6と同様の方法で、CNFの含有率が3.6質量%であり、ペンチレングリコールの含有率が71.5質量%であり、CNFの含有量(A)とペンチレングリコールの含有量(B)との質量比率(A:B)が1:20であり、含水率が25%である実施例7の化粧料用シートを得た。
多価アルコールとして、プロピレングリコールに代えて、グリセリン(GLY)を用いた。それ以外は実施例6と同様の方法で、CNFの含有率が3.6質量%であり、グリセリンの含有率が71.5質量%であり、CNFの含有量(A)とグリセリンの含有量(B)との質量比率(A:B)が1:20であり、含水率が25%である実施例8の化粧料用シートを得た。
多価アルコールとして、プロピレングリコールに代えて、1,3-ブチレングリコール(BG)とグリセリン(GLY)との1:1の混合物を用いた。それ以外は実施例6と同様の方法で、CNFの含有率が3.6質量%であり、1,3-ブチレングリコール及びグリセリンの混合物の含有率が71.5質量%であり、CNFの含有量(A)と1,3-ブチレングリコール及びグリセリンの混合物の含有量(B)との質量比率(A:B)が1:20であり、含水率が25%である実施例9の化粧料用シートを得た。
実施例5-3において、ゲル状組成物におけるCNFを製造例2のCNF(平均繊維径2.6nm)に変更した。それ以外は実施例5-3と同様の方法で、CNFの含有率が3.6質量%であり、1,3-ブチレングリコールの含有率が71.5質量%であり、CNFの含有量(A)と1,3-ブチレングリコールの含有量(B)との質量比率(A:B)が1:20であり、含水率が25%である実施例10の化粧料用シートを得た。
実施例5-3において、ゲル状組成物におけるCNFを製造例3のCNF(平均繊維径28.0nm)に変更した。それ以外は実施例5-3と同様の方法で、CNFの含有率が3.6質量%であり、1,3-ブチレングリコールの含有率が71.5質量%であり、CNFの含有量(A)と1,3-ブチレングリコールの含有量(B)との質量比率(A:B)が1:20であり、含水率が25%である実施例11の化粧料用シートを得た。
機械解繊CNF(株式会社スギノマシン製:BiNFi-sWMa―10002、平均繊維径31nm)の水分散液にイオン交換水、及び多価アルコールとして1,3-ブチレングリコール(BG)を加え、終濃度でCNFの含有率が0.5質量%、1,3-ブチレングリコールの含有率が5質量%となるように調整した後、ホモミキサー(ホモミクサーMARKII2.5型、プライミクス株式会社製)を用いて3,000rpmで5分間撹拌し、ゲル状組成物を得た。このゲル状組成物をセルロース量が28.5g/m2となるようにプラスチックシャーレに移し、50℃の送風乾燥機で15時間、水分を蒸発させて乾燥し、CNFの含有率が6.8質量%であり、1,3-ブチレングリコールの含有率が68.2質量%であり、CNFの含有量(A)と1,3-ブチレングリコールの含有量(B)との質量比率(A:B)が1:10であり、含水率が25%である比較例4の化粧料用シートを得た。
実施例6において、多価アルコールであるプロピレングリコールに代えて一価のアルコールであるエタノール(EtOH)を用いた。それ以外は実施例6と同様の方法で、CNFの含有率が3.6質量%であり、エタノールの含有率が71.5質量%であり、CNFの含有量(A)とエタノールの含有量(B)との質量比率(A:B)が1:20であり、含水率が25%である比較例5の化粧料用シートを得た。
本発明の化粧料用シート(実施例5~11)の光透過性は、化粧料用シートをガラス板で挟み、ヘーズメーター(HM-150N、株式会社村上色材技術研究所)で可視光全波長を照射したときの全透過光の割合(全光線透過率)を指標とした。また、本発明の範囲外となる化粧料用シート(比較例4及び5)についても同様に全光線透過率を求めた。
化粧料用シートの厚みは、カッターで切り取ったシートの断面をデジタルマイクロスコープ(VHX-100、KEYENCE製)で観察して測定を行った。
本発明の化粧料用シート(実施例12)を作製し、有害物質としてタバコの煙の透過試験を行った。透過の指標には、タバコの煙に含まれるアルデヒド化合物を用いた。透過試験では、調製した化粧料用シートを穴の開いたアルミプレートとシリコーンパッキンとで挟み、1mLの純水を入れた24穴プレートのウェルの上に化粧料用シートを挟んだプレートを設置した。この24穴プレートをタバコ2本分の煙を導入した密閉容器に入れ、1時間静置後のウェル内の純水中のアルデヒド化合物を検出した。アルデヒド化合物は、0.5質量%トリフルオロ酢酸の存在下、暗所で30分間、25μM NBD-ヒドラジンと反応させて、マイクロプレートリーダー(Spectra Max Gemini、Molecular Devices社製)で蛍光強度(Ex:360nm/Em:450nm)を測定した。この蛍光強度のブランクとの比が化粧料用シートに吸着されたアルデヒド化合物の量に相当し、それから化粧料用シートを透過したアルデヒド化合物の透過率を計算して、有害物質トラップ効果の指標とした。
製造例1のCNF(平均繊維径6.0nm)の水分散液にイオン交換水、及び多価アルコールとして1,3-ブチレングリコール(BG)を加え、終濃度でCNFの含有率が0.5質量%、1,3-ブチレングリコールの含有率が1質量%、5質量%、及び10質量%となるように調整した後、夫々をホモミキサー(ホモミクサーMARKII2.5型、プライミクス株式会社製)を用いて3,000rpmで5分間撹拌し、3種のゲル状組成物を得た。メンブレンフィルター(10μmJH、メルクミリポア社製)上に夫々のゲル状組成物1mLを滴下し、50℃の送風乾燥機で15時間、水分を蒸発させて乾燥し、CNFの含有率が25質量%であり、1,3-ブチレングリコールの含有率が50質量%であり、CNFの含有量(A)と1,3-ブチレングリコールの含有量(B)との質量比率(A:B)が1:2であり、含水率が25%である実施例12-1の化粧料用シート、CNFの含有率が6.8質量%であり、1,3-ブチレングリコールの含有率が68.2質量%であり、CNFの含有量(A)と1,3-ブチレングリコールの含有量(B)との質量比率(A:B)が1:10であり、含水率が25%である実施例12-2の化粧料用シート、並びにCNFの含有率が3.6質量%であり、1,3-ブチレングリコールの含有率が71.5質量%であり、CNFの含有量(A)と1,3-ブチレングリコールの含有量(B)との質量比率(A:B)が1:20であり、含水率が25%である実施例12-3の化粧料用シートを得た。
Claims (3)
- 平均繊維径が2~30nmである非イオン性のセルロースナノファイバーと、多価アルコールと、水とを含有し、
厚みが、100μm以上、2000μm以下であり、
厚みを100μmとしたときの全光線透過率が、92%以上である化粧料用シート。 - 前記多価アルコールは、1,3-ブチレングリコール、グリセリン、ペンチレングリコール、プロピレングリコール、及びジプロピレングリコールからなる群から選択される少なくとも一つである請求項1に記載の化粧料用シート。
- 前記セルロースナノファイバーの含有率が3.5~25質量%であり、
前記多価アルコールの含有率が50~71.5質量%であり、
前記セルロースナノファイバーの含有量(A)と前記多価アルコールの含有量(B)との質量比率(A:B)が、1:2~1:20であり、
含水率が25%以下である請求項1又は2に記載の化粧料用シート。
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| CN105287235A (zh) | 2015-11-25 | 2016-02-03 | 广州立白企业集团有限公司 | 一种纳米级生物纤维美白面膜及其使用方法 |
| WO2017111103A1 (ja) | 2015-12-25 | 2017-06-29 | レンゴー株式会社 | セルロースザンテートナノファイバー |
| WO2019220701A1 (ja) | 2018-05-17 | 2019-11-21 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 生体貼付用膜及び生体貼付用膜を貼り付ける美容方法 |
| JP2021036039A (ja) | 2019-08-26 | 2021-03-04 | レンゴー株式会社 | セルロースナノファイバー組成物及びその製造方法 |
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- 2021-02-18 JP JP2021023994A patent/JP7699352B2/ja active Active
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