Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JP7700466B2 - 工具寿命予測システム - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JP7700466B2 - 工具寿命予測システム - Google Patents

工具寿命予測システム Download PDF

Info

Publication number
JP7700466B2
JP7700466B2 JP2021024273A JP2021024273A JP7700466B2 JP 7700466 B2 JP7700466 B2 JP 7700466B2 JP 2021024273 A JP2021024273 A JP 2021024273A JP 2021024273 A JP2021024273 A JP 2021024273A JP 7700466 B2 JP7700466 B2 JP 7700466B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tool
life prediction
life
prediction
machining
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021024273A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022126285A (ja
Inventor
夏樹 藪根
ライナ アシュトシュ
寿宏 米津
公一 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2021024273A priority Critical patent/JP7700466B2/ja
Publication of JP2022126285A publication Critical patent/JP2022126285A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7700466B2 publication Critical patent/JP7700466B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Landscapes

  • General Factory Administration (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)

Description

本発明は、工具寿命予測システムに関するものである。
機械加工に用いられる工具の寿命の予測は、工具コストの観点から重要である。従来、工具寿命は、工具の個体ばらつきや安全率を考慮して、寿命に到達したと規定する加工回数を予め決めていた。しかし、このような寿命の決定方法では、工具が実際には寿命に到達していない場合にも、寿命に到達したとみなして、工具を交換することが行われていた。
そこで、特許文献1において、工具により加工を行っている場合の加工情報、例えば、主軸装置のモータの駆動電流を用いて、工具寿命を予測することが提案されている。当該予測方法においては、加工情報に基づいて決定された演算モデルを用いて、工具の寿命予測を行っている。また、工具の寿命予測に用いる演算モデルは、例えば、工作物の材質や加工条件等に応じて、複数の演算モデルの中から選択するとされている。
特開2019-82836号公報
工具の種類、工作物の材質、加工条件等の要因に応じて、工具が寿命に到達する状態が異なる。従って、工具の種類、工作物の材質、加工条件等の要因に応じた寿命ケース毎に工具の寿命予測に用いる演算モデルを設定することは有効である。
しかし、複数の演算モデルの中から、1つの演算モデルを選択することは容易ではない。例えば、工具、工作物、加工条件等の要因の全てが同一である演算モデルが存在すれば、当該演算モデルを用いることができる。しかし、要因の一部が異なる場合、例えば、工具の種類が異なる場合には、どの演算モデルを選択するべきか容易に決定できない。さらに、仮に、工具、工作物、加工条件等の要因が全て同一であったとしても、工具、工作物、加工機本体等の個体差の影響により、選択された演算モデルが適切ではない場合もある。
また、機械学習を適用する場合において、複数の学習済みモデルの中から1つの学習済みモデルを選択する場合を考える。この場合、複数の学習済みモデルの説明変数が全て同種であるならば、推定フェーズにおける説明変数に基づいて、適用する1つの学習済みモデルを選択することも可能である。
一般に、機械学習における説明変数としての特徴量の選定は、機械学習の推定精度に大きな影響を及ぼす。従って、説明変数としての特徴量は、学習モデル毎に異なる特徴量を用いることが有効な場合がある。しかし、複数の学習済みモデルの説明変数としての特徴量がモデル毎に異なる場合には、複数の学習済みモデルの中から1つの学習済みモデルを選択することは、容易ではない。
本発明は、複数の学習済みモデルから1つの学習済みモデルを選択することなく、複数の学習済みモデルを利用することにより工具の寿命予測を高精度に行うことができる工具寿命予測システムを提供することを目的とする。
工具寿命予測システムは、工具を用いて工作物の機械加工を行う加工機本体と、工作物の加工中に加工機本体における観測可能な状態データを検出する検出器と、検出器により検出された状態データを説明変数とし、1つの工具において寿命に到達するまでの工作物の残加工回数を目的変数とし、説明変数及び目的変数を含む訓練データセットを用いて機械学習を行うことにより生成された寿命予測モデルを、複数の寿命ケース毎に記憶する寿命予測モデル記憶部と、寿命ケース毎における状態データの各々を説明変数とする訓練データセットを用いて機械学習を行うことにより生成されたスコアリングモデルであって状態データのスコア値を出力するスコアリングモデルを、工具の各々によるケースを別々の寿命ケースとした場合に複数の寿命ケース毎に記憶するスコアリングモデル記憶部と、推定フェーズにおける状態データに基づいて、複数の寿命予測モデルの各々により残加工回数予測値を各々出力する残加工回数予測部と、推定フェーズにおける状態データに基づいて、複数のスコアリングモデルの各々によりスコア値を各々出力するスコア値出力部と、複数の残加工回数予測値の各々、及び、複数のスコア値の各々に基づいて、総合残加工回数を演算する総合残加工回数予測部とを備える。
上記工具寿命予測システムによれば、寿命予測モデルとスコアリングモデルとが、寿命ケース毎に対応付けられて記憶されている。スコアリングモデルは、説明変数としての状態データのスコア値を出力する。スコアリングモデルが出力するスコア値は、対応する寿命予測モデルのスコア値、すなわち、当該状態データに対して当該寿命予測モデルがどの程度適合しているかを表す適合度に相当する。例えば、スコア値が大きい場合には、対応する寿命予測モデルの適合度が高いと推定したことになり、スコア値が小さい場合には、対応する寿命予測モデルの適合度が低いと推定したことになる。
そして、総合残加工回数予測部は、複数の残加工回数予測値の各々、及び、複数のスコア値の各々に基づいて、総合残加工回数を演算する。換言すると、総合残加工回数予測部は、スコア値を考慮することで、複数の寿命予測モデルを用いることができる。つまり、総合残加工回数予測部は、複数の寿命予測モデルの中から1つの寿命予測モデルのみを選択する必要がない。このように、総合残加工回数予測部は、複数の寿命予測モデル及び複数のスコア値を用いて総合残加工回数を予測するため、工具の寿命予測を高精度に行うことができる。
工具寿命予測システムの構成を示す図である。 加工機の一例を示す図である。 工具寿命予測システムにおける機械学習を利用した工具寿命予測処理の概要図である。 スコアリングモデルにより出力されるスコア値の説明図である。 工具寿命予測システムの機能ブロック構成を示す図である。 残加工回数算出部における残加工回数の算出を説明する図であると共に、寿命予測用訓練データセットを示す図である。 工具、寿命予測モデル、スコアリングモデルの対応表を示す図である。 寿命予測モデル記憶部に記憶される複数の寿命予測モデル、及び、スコアリングモデル記憶部に記憶される複数のスコアリングモデルを示す図である。
(1.工具寿命予測システムの適用対象の加工機及び工具の種類)
工具寿命予測システムは、工具を用いて工作物の機械加工を行う加工機において、当該工具の寿命を予測する。ここで、工具の寿命とは、工具が完全に使用不可となる状態のみならず、工具の修正を要する状態を含む。例えば、工具の修正とは、工具を再研すること、砥石車のツルーイング、ドレッシング等である。
加工機としては、マシニングセンタ、旋盤、フライス盤、ボーリング盤、歯車加工装置等の切削加工を行う加工機を対象に含む。これらの場合、工具は、切削工具となる。例えば、マシニングセンタにおける工具には、ドリル、フライス工具、ボーリング工具、歯車加工工具、旋削工具等が含まれる。旋盤における工具には、少なくとも旋削工具が含まれ、複合旋盤における工具には、旋削工具の他に、ドリル、フライス工具等、マシニングセンタにおける工具と同様の工具が含まれる。歯車加工装置としては、ギヤスカイビング加工機、ホブ加工機、シェーパ加工機等が含まれ、当該歯車加工装置における工具には、ギヤスカイビング工具、ホブ工具、シェーパ工具等の歯車加工用の工具が含まれる。
また、加工機としては、研削加工を行う研削盤を対象に含む。研削盤における工具には、砥石車が含まれる。また、加工機としては、鍛造加工機、例えば、プレス機、転造機等を対象に含む。プレス機や転造機における工具には、鍛造用パンチ、鍛造用金型等が含まれる。
(2.工具寿命予測システム1の構成の概要)
工具寿命予測システム1の構成の概要について、図1を参照して説明する。工具寿命予測システム1は、加工機10と、演算装置(20,30)とを備える。加工機10は、1台を対象としてもよいし、図1に示すように複数台を対象としてもよい。本例では、工具寿命予測システム1は、複数台の加工機10を備える場合を例にあげる。
加工機10は、少なくとも、工具Tを用いて工作物Wの機械加工を行う加工機本体11と、工作物Wの加工中に加工機本体11における観測可能な状態データを検出する検出器13とを備える。
演算装置(20,30)は、検出器13により検出された状態データを用いて、機械学習を適用することにより、工具Tの寿命を予測する。図1においては、演算装置(20,30)は、学習処理装置20と予測演算装置30とにより構成され、学習処理装置20と予測演算装置30とは、独立した構成として示すが、一つの装置とすることもできる。また、演算装置(20,30)の一部又は全部は、加工機10への組込みシステムとすることもできる。
本例では、学習処理装置20と予測演算装置30とは、独立した構成である場合を例にあげる。学習処理装置20は、機械学習における学習フェーズの処理を実行し、予測演算装置30は、機械学習における推定フェーズの処理を実行する。また、学習処理装置20は、いわゆるサーバ機能を有しており、複数台の加工機10と通信可能に接続されている。一方、予測演算装置30は、各加工機10に一対一で設けられ、各加工機10に通信可能に接続されている。つまり、複数台の予測演算装置30は、いわゆるエッジコンピュータとして機能しており、高速演算処理を実現可能としている。つまり、本例では、工具寿命予測システム1は、1台のサーバ機能を有する学習処理装置20と、複数台の加工機10,10の各々に対応する複数台の予測演算装置30,30とを備える。
(3.工具寿命予測システム1の構成の詳細)
工具寿命予測システム1の詳細構成について、図1を参照して、より詳細に説明する。工具寿命予測システム1は、複数台の加工機10,10、演算装置の一部として機能する1台の学習処理装置20、演算装置の他の一部として機能する複数台の予測演算装置30,30を備える。
各々の加工機10は、上述したように、種々の加工機を適用可能である。加工機10は、工具Tを用いて工作物Wの機械加工を行う加工機本体11と、加工機本体11を制御する制御装置12と、検出器13と、インターフェース14とを備える。
加工機本体11は、工具Tを有し、工作物Wを支持し、工具Tと工作物Wとを相対的に移動させる構成を有する。つまり、加工機本体11は、構造体及び構造体を駆動する駆動装置等を備える。制御装置12は、CNC装置及びPLC装置等を含み、プロセッサ、記憶装置等を備えて構成される。制御装置12は、加工機本体11における駆動装置等を制御する。インターフェース14は、加工機本体11、制御装置12及び検出器13と、外部とを通信可能とする機器である。
検出器13は、工作物Wの加工中に加工機本体11における観測可能な状態データを検出する。検出器13は、例えば、加工負荷や駆動装置の駆動負荷等に関する時系列の状態データを検出する。検出器13は、例えば、駆動装置としてのモータの駆動電流データを検出する電流センサ、加工機本体11の構成部材の振動データを検出する振動センサ、加工中の音データを検出するマイクロフォン等である。つまり、状態データは、例えば、駆動電流データ、振動データ、音データ等である。
学習処理装置20は、プロセッサ21、記憶装置22、インターフェース23等を備えて構成される。学習処理装置20は、機械学習における学習フェーズの処理を実行する。また、本例では、学習処理装置20は、サーバ機能を有しており、複数台の加工機10と通信可能に接続されている。
学習処理装置20は、検出器13により検出された状態データに基づいて、機械学習を行うことにより、工具Tの寿命を予測するための寿命予測モデルを生成する。特に、学習処理装置20は、複数の寿命ケース毎に寿命予測モデルを生成する。つまり、学習処理装置20は、複数の寿命予測モデルを生成する。
例えば、学習処理装置20においては、各々の工具Tについて寿命予測モデルが生成される。異種の工具Tについてはもちろん同種の工具Tについても、各々の工具Tによる寿命ケースが別々の寿命ケースであるとして、寿命ケース毎の寿命予測モデルが生成される。つまり、同種又は異種に関わらず各々の工具Tについて、寿命予測モデルが生成される。このように、学習処理装置20は、各々の工具Tを各々の寿命ケースとして、寿命予測モデルを複数の寿命ケース毎に生成する。
さらに、学習処理装置20は、検出器13により検出された寿命ケース毎における状態データに基づいて、機械学習を行うことにより、当該状態データのスコア値を出力するスコアリングモデルを生成する。つまり、学習処理装置20は、複数の寿命ケース毎にスコアリングモデルを生成する。従って、スコアリングモデルは、寿命予測モデルと同数生成され、各々のスコアリングモデルは、各々の寿命予測モデルに対応する。
ここで、スコア値は、スコアリングモデルに入力された状態データの正常度合を表す数値である。スコア値は、正常度合が高いほど大きな値を示し、正常度合が低いほど小さな値を示す。さらに、スコア値は、スコアリングモデルに入力された状態データについて、正常を表す値に加えて、異常を表す値を示すようにしても良い。例えば、スコア値は、正常を表す値を正値とし、異常を表す値を負値とする。
そして、上述したように、各々のスコアリングモデルは、各々の寿命予測モデルに対応する。従って、スコアリングモデルが大きなスコア値を出力する場合には、当該スコアリングモデルに対応する寿命予測モデルは、入力される状態データに対する適合度が高いことを意味する。反対に、スコアリングモデルが小さなスコア値を出力する場合には、当該スコアリングモデルに対応する寿命予測モデルは、入力される状態データに対する適合度が低いことを意味する。つまり、スコアリングモデルは、入力される状態データが当該スコアリングモデルに対応する寿命予測モデルに適合する度合(適合度)としてのスコア値を出力する。つまり、スコア値は、寿命予測モデルと当該寿命予測モデルに入力される状態データとの適合度を表す。
各々の予測演算装置30は、プロセッサ31、記憶装置32、インターフェース33等を備えて構成される。予測演算装置30は、機械学習における推定フェーズの処理を実行する。また、予測演算装置30は、サーバとしての学習処理装置20、及び、対応する加工機10と通信可能に接続されている。
各々の予測演算装置30は、各々の加工機10に近接した位置に配置されており、いわゆるエッジコンピュータとして機能する。予測演算装置30は、学習処理装置20により生成された複数の寿命予測モデル及び複数のスコアリングモデルを用いて、工作物Wの加工中に検出器13により検出された状態データに基づいて、工具Tの寿命を予測する。本例においては、予測演算装置30は、残加工回数、すなわち、工作物Wを加工できる残りの回数を予測する。
工具寿命予測システム1は、さらに、共通表示装置40、複数の個別表示装置50を備える。ただし、工具寿命予測システム1は、共通表示装置40を備えない構成としても良いし、個別表示装置50を備えない構成としても良い。共通表示装置40は、学習処理装置20に対応して配置されている。また、個別表示装置50は、各々の加工機10に対応して配置されている。
(4.加工機本体11の例)
加工機本体11の一例として、マシニングセンタについて、図2を参照して説明する。なお、加工機本体11は、上述したように、歯車加工を含む種々の加工を行うことができる加工機は一例であり、他の加工機に適用してもよい。
図2に示すように、マシニングセンタとしての加工機本体11は、工作物Wと工具Tの相対的な位置及び姿勢を変化させる駆動軸として、3つの直進軸及び2つの回転軸を有する5軸マシニングセンタの構成を適用する。本例では、加工機本体11は、直進軸としての直交3軸(X軸,Y軸,Z軸)、並びに、回転軸としてのB軸及びCw軸を有する。B軸は、Y軸線回りの回転軸であり、Cw軸は、工作物Wの中心軸線回りの回転軸である。
加工機本体11は、工具T(回転工具)を支持してCt軸に回転可能であり、且つ、Y軸方向及びZ軸方向にそれぞれ移動可能な工具主軸61を備える。さらに、加工機本体11は、工作物Wを支持してCw軸に回転可能であり、且つ、B軸に回転可能であり、X軸方向に移動可能な工作物主軸62を備える。加工機本体11は、各軸(X軸、Y軸、Z軸、B軸、Cw軸、Ct軸)を駆動するための駆動装置としてモータを有している。
(5.工具寿命予測処理の概要)
工具寿命予測システム1における工具Tの寿命予測処理の概要について図3及び図4を参照して説明する。ここで、以下の説明は、寿命予測処理の概要を把握するために、一例をあげて説明している。従って、寿命予測処理は、以下の説明に限定されるものではない。寿命予測処理は、機械学習を適用しており、学習処理装置20による学習フェーズ及び予測演算装置30による推定フェーズを実行する処理である。
図3に示すように、学習処理装置20による学習フェーズでは、工具Taによる加工中の状態データDa、工具Tbによる加工中の状態データDb、工具Tcによる加工中の状態データDcを用いる。つまり、工具Ta,Tb,Tcの各々によるケースを、別々の寿命ケースとする。
まず、学習処理装置20は、機械学習を行うことにより、寿命予測モデルMa1を生成する。寿命予測モデルMa1は、工具Taによる加工中の状態データDaを説明変数とし、当該1つの工具Taが寿命に到達するまでの工作物Wの残加工回数を目的変数とし、説明変数及び目的変数を含む寿命予測用訓練データセットを用いて機械学習を行うことにより生成される。つまり、寿命予測モデルMa1は、説明変数である状態データDaが入力された場合に、目的変数である残加工回数予測値Naを出力する学習済みモデルである。
学習処理装置20は、例えば教師あり学習により、寿命予測モデルMa1を生成する。寿命予測モデルMa1は、例えば、線形回帰、リッジ回帰、Lasso、エラスティックネット、ランダムフォレスト、サポートベクターマシーン等を適用可能である。寿命予測モデルMa1は、説明変数である状態データDaと目的変数である残加工回数との関係を定義することができるモデルであれば良い。
さらに、学習処理装置20は、状態データDaを説明変数とするスコアリング用訓練データセットを用いて機械学習を行うことにより、スコアリングモデルMa2を生成する。学習処理装置20は、機械学習を行うことにより、状態データDaについてのスコア値Vaを出力するスコアリングモデルMa2を生成する。
学習処理装置20は、例えば教師なし学習により、スコアリングモデルMa2を生成する。スコアリングモデルMa2は、例えば、1クラスサポートベクターマシーン(SVM)を適用可能である。1クラスSVMは、図4に示すように、正常データを用いて機械学習を行い、正常と異常との境界を設定することができ、正常を表すスコア値と異常を表すスコア値とを異なる値として出力する。1クラスSVMは、例えば、正常の場合に正値にて表されたスコア値を出力し、異常の場合に負値にて表すとするスコア値を出力する。さらに、1クラスSVMは、正常の場合には正常度合を表すスコア値を出力する。正常度合を表すスコア値の各範囲は、図4の破線にて図示する。
なお、スコアリングモデルMa2は、1クラスSVMの他に、正常度合を出力することができるモデル、例えば、オートエンコーダ、マハラノビス距離、尤度等を適用可能である。マハラノビス距離は、データの分散に基づき得られる距離の指標である。尤度は、ベイズ推定等で使用される「もっともらしさ」を示す指標である。
ここで、寿命予測モデルMa1と、当該寿命予測モデルMa1に対応するスコアリングモデルMa2とは、同種の特徴量を説明変数とすると良い。同種の特徴量を説明変数とすることで、両モデルMa1,Ma2の相関を高くすることができる。ただし、両モデルMa1,Ma2の説明変数としての特徴量は、全て同種ではなく、一部異なるようにしても良い。
特徴量は、種々の統計量を適用することができる。例えば、特徴量は、平均、分散、標準偏差、歪度、尖度、最大値、最小値、中央値、第一四分位点、第三四分位点、最大値と最小値の差等の統計量とすることができる。また、特徴量は、状態データを微分したデータに対する上記の統計量、状態データの周波数解析を行ったデータに対する上記の統計量等を含めても良い。
また、学習処理装置20は、工具Tbに関する状態データDbについても同様に、寿命予測モデルMb1及びスコアリングモデルMb2を生成する。さらに、学習処理装置20は、工具Tcに関する状態データDcについても同様に、寿命予測モデルMc1及びスコアリングモデルMc2を生成する。
このように、学習処理装置20は、工具Ta,Tb,Tcの各々、すなわち寿命ケース毎に、寿命予測モデルMa1,Mb1,Mc1及びスコアリングモデルMa2,Mb2,Mc2を生成する。
ここで、各々の寿命予測モデルMa1,Mb1,Mc1は、状態データDa,Db,Dcの各々についての異なる特徴量を説明変数とすることができる。つまり、寿命予測モデルMa1の説明変数としての特徴量、寿命予測モデルMb1の説明変数としての特徴量、寿命予測モデルMc1の説明変数としての特徴量の少なくとも一部を、異なる種類の特徴量とすることができる。
もちろん、寿命予測モデルMa1,Mb1,Mc1の説明変数を、全て同種の特徴量としても良い。ただし、異なる特徴量を説明変数とすることを許容することにより、各々の寿命予測モデルMa1,Mb1,Mc1を良好なモデル、すなわち高精度な予測を行うことができるモデルとすることができる。
次に、予測演算装置30による推定フェーズでは、新たな工具Txによる加工中の状態データDxを用いる。予測演算装置30は、工具Txに関する状態データDxを入力データとして、複数の寿命予測モデルMa1,Mb1,Mc1を用いて、寿命予測結果としての残加工回数予測値Na,Nb,Ncを出力する。例えば、残加工回数予測値Na,Nb,Ncは、それぞれ、500回、480回、510回とする。
さらに、予測演算装置30は、工具Txに関する状態データDxを入力データとして、複数のスコアリングモデルMa2,Mb2,Mc2を用いて、スコアリング結果としてスコア値Va,Vb,Vcを出力する。例えば、スコア値Va,Vb,Vcは、それぞれ、5、4、2とする。
そして、予測演算装置30は、複数のスコア値Va,Vb,Vcの各々を複数の残加工回数予測値Na,Nb,Ncの各々の重みとして、総合残加工回数Nxを演算する。例えば、予測演算装置30は、複数のスコア値Va,Vb,Vcの各々を重みとして、加重平均により総合残加工回数Nxを演算する。この場合、総合残加工回数Nxは、式1により求められる。
Nx=500×5/11+480×4/11+510×2/11=495 (式1)
(6.工具寿命予測システム1の機能ブロック構成)
上述した工具寿命予測処理を実現するための工具寿命予測システム1の機能ブロック構成について、図5-図8を参照して説明する。図5に示すように、工具寿命予測システム1は、検出器13、カウンタ12a、学習処理装置20、予測演算装置30、表示装置40,50を備える。
検出器13は、上述したように、工作物Wの加工中に加工機本体11における観測可能な状態データを検出する。状態データは、例えば、回転工具Tを回転駆動するモータにおける駆動負荷データを含む。状態データは、さらに、例えば、工作物Wを回転駆動するモータにおける駆動負荷データを含む。駆動負荷データは、モータの駆動電流データに相当する。また、状態データは、振動データ、加工音データ等を含むようにしてもよい。状態データは、1個の工作物Wにおける加工開始から加工終了までの時系列データである。
カウンタ12aは、加工機10の制御装置12に含まれており、工具T毎に工作物Wの加工回数をカウントする。つまり、カウンタ12aは、工具T毎に、工具Tの使用開始時からの工作物Wの加工数をカウントする。なお、カウンタ12aは、制御装置12の他に、検出器13自身が備えるようにすることもできる。
学習処理装置20は、検出器13により検出された状態データ、及び、カウンタ12aによる加工回数に基づいて、工具Tの寿命予測を行うための寿命予測モデルを生成する。さらに、学習処理装置20は、検出器13により検出された状態データに基づいて、入力された状態データのスコア値を出力するスコアリングモデルを生成する。
学習処理装置20は、図5に示すように、訓練データセット取得部71、寿命予測用訓練データセット記憶部72、スコアリング用訓練データセット記憶部73、寿命予測モデル生成部74、スコアリングモデル生成部75を備える。
訓練データセット取得部71は、複数個の工具Tについて、個々の工具T毎に機械学習を行うための訓練データセットを取得する。複数個の工具Tは、同種の工具T、異種の工具T等を含む。同種、異種に関わらず個々の工具Tによる寿命ケースが別々の寿命ケースであるとして、個々の工具T毎に訓練データセットを取得することは、訓練データセットを複数の寿命ケース毎に取得することを意味する。
訓練データセット取得部71は、状態データ取得部71a、特徴量算出部71bを備える。状態データ取得部71aは、工作物Wの加工中において、検出器13により検出された状態データを取得する。状態データ取得部71aは、1個の工具Tによる1回の加工(例えば1個の工作物Wの加工)において、検出器13の数分の状態データを取得する。
そして、状態データ取得部71aは、1個の工具Tが寿命に到達するまで、複数回の加工の各々の状態データを取得する。つまり、状態データ取得部71aは、1個の工具Tに関して、寿命に到達するまでの加工回数分について、複数個の検出器13の状態データを取得する。そして、状態データ取得部71aは、上記の状態データを、複数個の工具Tの各々に関して取得する。つまり、状態データ取得部71aは、寿命ケース毎に、状態データを取得する。
特徴量算出部71bは、状態データ取得部71aにて取得された状態データの複数の特徴量を算出する。特徴量は、上述したように、平均値等である。
訓練データセット取得部71は、さらに、加工回数取得部71c、寿命到達情報取得部71d、残加工回数算出部71eを備える。加工回数取得部71cは、カウンタ12aから、個々の工具Tにおいて加工開始からの加工回数を取得する。寿命到達情報取得部71dは、作業者が対象の工具Tが寿命に到達したか否かを判断し、例えば作業者が入力する。工具Tが寿命に到達したか否かの判定は、例えば、工作物Wの表面に、ツールマークと称されるキズが形成されたか否かで行うことができる。他に、当該判定は、工作物Wの加工精度が著しく低下したか否かによって行うこともできる。また、寿命到達情報取得部71dは、作業者が入力することの他に、検査装置によって判定する場合には検査装置によって入力されるようにしても良い。
残加工回数算出部71eは、加工回数取得部71cが取得した加工回数と、寿命到達情報取得部71dが取得した寿命到達情報とに基づいて、工具Tの残加工回数を決定する。残加工回数は、寿命到達時をゼロとして、寿命到達以前に遡りながら昇順増加する。図6の左欄に示すように、加工回数Nの時に寿命到達と判定された場合には、図6の右欄に示すように、残加工回数は、寿命到達時がゼロとなり、最初が(N-1)となる。
寿命予測用訓練データセット記憶部72は、図6の右欄に示すように、訓練データセット取得部71によって取得した状態データの特徴量D(1)~D(N)及び残加工回数(N-1)~(0)を、寿命予測用訓練データセットとして、複数の寿命ケース毎に記憶する。さらに、寿命予測用訓練データセット記憶部72は、状態データの特徴量D(1)~D(N)と、残加工回数(N-1)~(0)とを、関連付けて記憶する。図6の右欄に示す内容が、1個の工具Tに関する訓練データセットである。そして、寿命予測用訓練データセット記憶部72には、複数個の工具Tの各々、すなわち複数の寿命ケース毎に、訓練データセットが記憶される。
スコアリング用訓練データセット記憶部73は、訓練データセット取得部71によって取得した状態データの特徴量D(1)~D(N)を、スコアリング用訓練データセットとして、複数の寿命ケース毎に記憶する。つまり、スコアリング用訓練データセット記憶部73には、複数個の工具Tの各々、すなわち複数の寿命ケース毎に、訓練データセットが記憶される。
なお、寿命予測用訓練データセット記憶部72とスコアリング用訓練データセット記憶部73は、便宜上別々に記載したが、一体としても良い。つまり、一体の訓練データセット記憶部が、寿命予測用訓練データセットとして、状態データの特徴量D(1)~D(N)及び残加工回数(N-1)~(0)を関連付けて記憶し、スコアリング用訓練データセットとして、状態データの特徴量D(1)~D(N)を記憶するようにしても良い。状態データの特徴量D(1)~D(N)は、共通するデータとなる。
寿命予測モデル生成部74は、寿命予測用訓練データセット記憶部72に記憶された寿命予測用訓練データセットを用いて機械学習を行う。具体的には、寿命予測モデル生成部74は、寿命ケース毎に、すなわち個々の工具T毎に、検出器13により検出された状態データの特徴量を説明変数とし、残加工回数を目的変数とした機械学習を行う。そして、寿命予測モデル生成部74は、工具Tの寿命を予測するための寿命予測モデルを生成する。
ここで、寿命予測モデルは、寿命ケース毎、すなわち個々の工具T毎に生成される。従って、寿命予測モデル生成部74は、複数個の工具Tの数分だけ、寿命予測モデルを生成する。つまり、工具Tと寿命予測モデルとの対応は、図7に示す通りとなる。例えば、工具Taが、寿命予測モデルMa1に対応し、以下、同様の対応となる。
機械学習の手法は、例えば、回帰を用いるとよい。例えば、線形回帰、リッジ回帰、Lasso、エラスティックネット、ランダムフォレスト、サポートベクターマシーン等が有用である。特に、これらの手法を用いることによって、複数の特徴量についての影響度を把握することができ、必要に応じて特徴量の選定等に利用することもできる。なお、機械学習の手法としては、回帰以外にも適用可能である。
スコアリングモデル生成部75は、スコアリング用訓練データセット記憶部73に記憶されたスコアリング用訓練データセットを用いて機械学習を行う。具体的には、スコアリングモデル生成部75は、寿命ケース毎に、すなわち個々の工具T毎に、検出器13により検出された状態データの特徴量を説明変数とした機械学習を行う。そして、スコアリングモデル生成部75は、状態データのスコア値を出力するスコアリングモデルを生成する。
ここで、スコアリングモデルは、寿命ケース毎、すなわち個々の工具T毎に生成される。従って、スコアリングモデル生成部75は、複数個の工具Tの数分だけ、スコアリングモデルを生成する。つまり、工具Tとスコアリングモデルとの対応は、図7に示す通りとなる。例えば、工具Taが、スコアリングモデルMa2に対応し、以下、同様の対応となる。さらに、図7に示すように、スコアリングモデルは、寿命予測モデルにも対応している。機械学習の手法は、正常度合を出力することができるモデル、例えば、1クラスSVM、オートエンコーダ、マハラノビス距離、尤度等を用いると良い。
予測演算装置30は、対応する加工機10において加工中の状態データに基づいて、加工に用いた工具Tの寿命を予測する。予測演算装置30は、寿命予測モデル記憶部81、スコアリングモデル記憶部82、予測用データ取得部83、残加工回数予測部84、スコア値出力部85、総合残加工回数予測部86、出力部87を備える。
寿命予測モデル記憶部81は、図8に示すように、寿命予測モデル生成部74が生成した複数の寿命予測モデルMa1,Mb1,Mc1,・・・を記憶する。複数の寿命予測モデルMa1,Mb1,Mc1,・・・は、上述したように、寿命ケース毎に対応しており、本例においては、個々の工具Tに対応している。
スコアリングモデル記憶部82は、図8に示すように、スコアリングモデル生成部75が生成した複数のスコアリングモデルMa2,Mb2,Mc2,・・・を記憶する。複数のスコアリングモデルMa2,Mb2,Mc2,・・・は、上述したように、寿命ケース毎に対応しており、本例においては、個々の工具Tに対応しており、且つ、各々の寿命予測モデルMa1,Mb1,Mc1,・・・に対応している。
予測用データ取得部83は、予測対象の工具Txによる加工中において、予測用データを取得する。予測用データ取得部83は、状態データ取得部83a、特徴量算出部83b、加工回数取得部83cを備える。
状態データ取得部83aは、予測対象の工具Txによる工作物Wの加工中において、検出器13により検出された状態データを取得する。ここで、予測対象の工具Txは、訓練データセット取得部71において取得する際に用いた工具Tの種類と同種でも、異種でも良い。
特徴量算出部83bは、状態データ取得部83aにて取得された状態データの特徴量を算出する。ここで、特徴量は、状態データにおける種々の統計量を用いる。そして、特徴量は、訓練データセット取得部71の特徴量算出部71bにおいて算出する特徴量と同種である。加工回数取得部83cは、カウンタ12aから、予測対象の工具Txにおいて加工開始からの加工回数を取得する。
ここで、状態データ取得部83a及び特徴量算出部83bとは、訓練データセット取得部71の状態データ取得部71a及び特徴量算出部71bと同様の処理を行う。そして、本例においては、状態データ取得部83a及び特徴量算出部83bとは、訓練データセット取得部71の状態データ取得部71a及び特徴量算出部71bと別要素として説明した。ただし、訓練データセット取得部71の各要素71a,71bを、予測用データ取得部83の各要素83a,83bと兼用とすることも可能である。つまり、学習処理装置20における要素71a,71bの機能が、予測演算装置30の一部の機能と兼用される。
残加工回数予測部84は、予測用データ取得部83にて取得した対象工具Txの状態データに基づいて、複数の寿命予測モデルMa1,Mb1,Mc1,・・・の各々により、予測対象の工具Txの残加工回数予測値Na,Nb,Nc,・・・の各々を出力する。具体的には、残加工回数予測部84は、複数の寿命予測モデルMa1,Mb1,Mc1,・・・の各々に対して、特徴量算出部83bにて算出された特徴量の少なくとも一部及び加工回数取得部83cにて取得された加工開始からの加工回数を入力データとすることで、予測対象の工具Txについて複数の残加工回数予測値Na,Nb,Nc,・・・を出力する。このように、残加工回数予測部84は、予測対象の工具Txが加工可能な工作物Wの回数を、複数のパターンについて予測する。
スコア値出力部85は、予測用データ取得部83にて取得した対象工具Txの状態データに基づいて、複数のスコアリングモデルMa2,Mb2,Mc2,・・・の各々によりスコア値Va,Vb,Vc,・・・の各々を出力する。具体的には、スコア値出力部85は、複数のスコアリングモデルMa2,Mb2,Mc2,・・・の各々に対して、特徴量算出部83bにて算出された特徴量の少なくとも一部を入力データとすることで、対象工具Txの状態データについてのスコア値Va,Vb,Vc,・・・を出力する。つまり、スコア値出力部85は、複数の残加工回数予測値Na,Nb,Nc,・・・の各々に対するスコア値Va,Vb,Vc,・・・を出力する。
総合残加工回数予測部86は、残加工回数予測部84により予測された複数の残加工回数予測値Na,Nb,Nc,・・・の各々、及び、スコア値出力部85により算出された複数のスコア値Va,Vb,Vc,・・・の各々に基づいて、総合残加工回数Nxを演算する。例えば、総合残加工回数Nxは、複数のスコア値Va,Vb,Vc,・・・の各々を複数の残加工回数予測値Na,Nb,Nc,・・・の各々の重みとして、加重平均により演算される。総合残加工回数Nxは、加重平均に限らず、複数のスコア値Va,Vb,Vc,・・・を重みとして用いて演算されれば良い。
また、総合残加工回数予測部86は、複数のスコア値の全てが正常を表す正値の場合には、上記のように、全てのスコア値を用いて加重平均により演算することができる。ただし、複数のスコア値の一部に異常を表す負値が存在する場合には、異なる処理方法とすると良い。例えば、スコア値が異常を表す負値である残加工回数予測値を除外して、残りの残加工回数予測値と、当該残加工回数予測値に対応するスコア値とを用いて、加重平均により総合残加工回数Nxを演算しても良い。また、スコア値の所定数(1以上の数)が異常を表す負値である場合には、対象工具Txが正常摩耗状態ではなく異常状態であると予測することもできる。対象工具Txの異常状態とは、例えば、チッピング、欠け等である。
出力部87は、総合残加工回数予測部86が予測した予測対象の工具Txの総合残加工回数Nxを表示装置40,50に出力する。この場合、表示装置40,50は、総合残加工回数Nxを表示し、作業者は、予測対象の工具Txの総合残加工回数Nxを把握することができる。さらに、出力部87は、総合残加工回数Nxの他に、現在の加工回数、寿命予測モデルの各々のスコア値等を表示装置40,50に出力することもできる。
また、出力部87は、予測対象の工具Txの総合残加工回数Nxを制御装置(制御部)12に出力し、制御装置12は、総合残加工回数Nxに基づいて工具交換又は工具修正の動作を実行するようにしても良い。例えば、総合残加工回数Nxが寿命値(例えば、ゼロ)に到達した際に、制御装置12は、工具交換又は工具修正を実行する。なお、工具交換と工具修正は、工具Tの種類に応じて設定されており、工具修正が可能な工具Tの場合、工具修正の回数が所定回数に到達した場合には工具交換が行われる。
ここで、工具修正は、加工機本体11から工具Tを取り外して実行されるようにしても良いし、加工機本体11にて実行されるようにしても良い。例えば、工具Tが切削工具である場合には、工具修正は、工具Tの再研処理であり、通常、加工機本体11から工具Tを取り外して実行される。また、工具Tが砥石車である場合には、工具修正は砥石車のツルーイング又はドレッシングであり、砥石車を備える研削盤にて当該工具修正の処理が実行される。
また、出力部87は、総合残加工回数Nxに基づいて、工具交換又は工具修正の時期を通知するようにしても良い。例えば、出力部87は、総合残加工回数Nxが寿命値に到達したタイミングの他に、寿命値に近づいたタイミングにも、通知すると良い。これにより、作業者は、工具交換又は工具修正の準備や、交換すべき工具Tの準備等を行うことができる。
工具寿命予測システム1によれば、寿命予測モデルMa1,Mb1,Mc1とスコアリングモデルMa2,Mb2,Mc2とが、寿命ケース毎に対応付けられて記憶されている。スコアリングモデルMa2,Mb2,Mc2は、説明変数としての状態データのスコア値Va,Vb,Vcを出力する。スコアリングモデルMa2,Mb2,Mc2が出力するスコア値Va,Vb,Vcは、対応する寿命予測モデルMa1,Mb1,Mc1のスコア値、すなわち、当該状態データに対して当該寿命予測モデルMa1,Mb1,Mc1がどの程度適合しているかを表す適合度に相当する。例えば、スコア値Va,Vb,Vcが大きい場合には、対応する寿命予測モデルMa1,Mb1,Mc1の適合度が高いと推定したことになり、スコア値Va,Vb,Vcが小さい場合には、対応する寿命予測モデルMa1,Mb1,Mc1の適合度が低いと推定したことになる。
そして、総合残加工回数予測部86は、複数の残加工回数予測値Na,Nb,Ncの各々、及び、複数のスコア値Va,Vb,Vcの各々に基づいて、総合残加工回数Nxを演算する。換言すると、総合残加工回数予測部86は、スコア値Va,Vb,Vcを考慮することで、複数の寿命予測モデルMa1,Mb1,Mc1を用いることができる。つまり、総合残加工回数予測部86は、複数の寿命予測モデルMa1,Mb1,Mc1の中から1つの寿命予測モデルのみを選択する必要がない。このように、総合残加工回数予測部86は、複数の寿命予測モデルMa1,Mb1,Mc1及び複数のスコア値Va,Vb,Vcを用いて総合残加工回数Nxを予測するため、工具Tの寿命予測を高精度に行うことができる。
1:工具寿命予測システム、 10:加工機、 11:加工機本体、 12:制御装置(制御部)、 13:検出器、 20:学習処理装置、 30:予測演算装置、 40,50:表示装置、 71:訓練データセット取得部、 72:寿命予測用訓練データセット記憶部、 73:スコアリング用訓練データセット記憶部、 74:寿命予測モデル生成部、 75:スコアリングモデル生成部、 81:寿命予測モデル記憶部、 82:スコアリングモデル記憶部、 83:予測用データ取得部、 84:残加工回数予測部、 85:スコア値出力部、 86:総合残加工回数予測部、 87:出力部、 Ma1,Mb1,Mc1:寿命予測モデル、 Ma2,Mb2,Mc2:スコアリングモデル、 Na,Nb,Nc:残加工回数予測値、 Nx:総合残加工回数、 T:工具、 Va,Vb,Vc:スコア値、 W:工作物

Claims (10)

  1. 工具を用いて工作物の機械加工を行う加工機本体と、
    前記工作物の加工中に前記加工機本体における観測可能な状態データを検出する検出器と、
    前記検出器により検出された前記状態データを説明変数とし、1つの前記工具において寿命に到達するまでの前記工作物の残加工回数を目的変数とし、前記説明変数及び前記目的変数を含む訓練データセットを用いて機械学習を行うことにより生成された寿命予測モデルを、前記工具の各々によるケースを別々の寿命ケースとした場合に複数の前記寿命ケース毎に記憶する寿命予測モデル記憶部と、
    前記寿命ケース毎における前記状態データの各々を説明変数とする訓練データセットを用いて機械学習を行うことにより生成されたスコアリングモデルであって前記状態データのスコア値を出力する前記スコアリングモデルを、複数の前記寿命ケース毎に記憶するスコアリングモデル記憶部と、
    推定フェーズにおける前記状態データに基づいて、複数の前記寿命予測モデルの各々により残加工回数予測値を各々出力する残加工回数予測部と、
    前記推定フェーズにおける前記状態データに基づいて、複数の前記スコアリングモデルの各々によりスコア値を各々出力するスコア値出力部と、
    複数の前記残加工回数予測値の各々、及び、複数の前記スコア値の各々に基づいて、総合残加工回数を演算する総合残加工回数予測部と、
    を備える、工具寿命予測システム。
  2. 前記総合残加工回数予測部は、複数の前記スコア値の各々を複数の前記残加工回数予測値の各々の重みとして、加重平均により前記総合残加工回数を演算する、請求項1に記載の工具寿命予測システム。
  3. 前記総合残加工回数予測部は、複数の前記スコア値のうち所定数が異常を表す値を示す場合には、前記工具が正常摩耗状態ではなく異常状態であると予測する、請求項1又は2に記載の工具寿命予測システム。
  4. 複数の前記寿命予測モデルのうち少なくとも一部は、前記状態データについての異なる特徴量を説明変数とする、請求項1-3の何れか1項に記載の工具寿命予測システム。
  5. 前記スコアリングモデルは、対応する前記寿命ケースについての前記寿命予測モデルと同種の特徴量を説明変数とする、請求項4に記載の工具寿命予測システム。
  6. 前記スコアリングモデルは、1クラスサポートベクターマシーンであり、正常度合をスコア値として出力するモデルである、請求項1-5の何れか1項に記載の工具寿命予測システム。
  7. 前記スコアリングモデルは、さらに、正常を表す前記スコア値と異常を表す前記スコア値とを異なる値として出力するモデルである、請求項6に記載の工具寿命予測システム。
  8. 前記工具寿命予測システムは、さらに、
    前記総合残加工回数を表示する表示装置を備える、請求項1-7の何れか1項に記載の工具寿命予測システム。
  9. 前記工具寿命予測システムは、さらに、
    前記総合残加工回数に基づいて、工具交換又は工具修正の動作を実行する制御部を備える、請求項1-8の何れか1項に記載の工具寿命予測システム。
  10. 前記工具寿命予測システムは、さらに、
    前記総合残加工回数に基づいて、工具交換又は工具修正の時期を通知する出力部を備える、請求項1-9の何れか1項に記載の工具寿命予測システム。
JP2021024273A 2021-02-18 2021-02-18 工具寿命予測システム Active JP7700466B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021024273A JP7700466B2 (ja) 2021-02-18 2021-02-18 工具寿命予測システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021024273A JP7700466B2 (ja) 2021-02-18 2021-02-18 工具寿命予測システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022126285A JP2022126285A (ja) 2022-08-30
JP7700466B2 true JP7700466B2 (ja) 2025-07-01

Family

ID=83059101

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021024273A Active JP7700466B2 (ja) 2021-02-18 2021-02-18 工具寿命予測システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7700466B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7723926B2 (ja) * 2022-12-27 2025-08-15 株式会社川崎製作所 異常検知装置及び異常検知方法
CN116467396A (zh) * 2023-04-14 2023-07-21 平安科技(深圳)有限公司 目标对象确定方法、装置、计算机设备及存储介质
WO2025126499A1 (ja) * 2023-12-15 2025-06-19 富士通フロンテック株式会社 保守作業補助装置、保守作業補助方法及び保守作業補助プログラム
CN117961646B (zh) * 2024-03-29 2024-06-14 赣州海盛硬质合金有限公司 一种重载加工用数控刀片剩余使用寿命预测方法及系统
CN119658470B (zh) * 2024-11-20 2026-01-09 北京希禾科技有限责任公司 一种机床刀具寿命预测的装置及寿命预测方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018106562A (ja) 2016-12-27 2018-07-05 株式会社ジェイテクト 解析装置および解析システム
JP2019082836A (ja) 2017-10-30 2019-05-30 株式会社ジェイテクト 工具寿命予測装置
JP2020055054A (ja) 2018-09-28 2020-04-09 ブラザー工業株式会社 工具寿命管理装置、工作機械、表示処理方法及びコンピュータプログラム
JP2020069596A (ja) 2018-10-31 2020-05-07 株式会社三井ハイテック 加工装置及び加工方法
JP2020163493A (ja) 2019-03-28 2020-10-08 ファナック株式会社 工具交換時期管理システム
JP6797331B1 (ja) 2019-10-24 2020-12-09 三菱電機株式会社 数値制御装置および数値制御方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018106562A (ja) 2016-12-27 2018-07-05 株式会社ジェイテクト 解析装置および解析システム
JP2019082836A (ja) 2017-10-30 2019-05-30 株式会社ジェイテクト 工具寿命予測装置
JP2020055054A (ja) 2018-09-28 2020-04-09 ブラザー工業株式会社 工具寿命管理装置、工作機械、表示処理方法及びコンピュータプログラム
JP2020069596A (ja) 2018-10-31 2020-05-07 株式会社三井ハイテック 加工装置及び加工方法
JP2020163493A (ja) 2019-03-28 2020-10-08 ファナック株式会社 工具交換時期管理システム
JP6797331B1 (ja) 2019-10-24 2020-12-09 三菱電機株式会社 数値制御装置および数値制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022126285A (ja) 2022-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7700466B2 (ja) 工具寿命予測システム
JP7383982B2 (ja) 工具寿命予測システム
CN111687652B (zh) 握持力调整装置以及握持力调整系统
JP6404893B2 (ja) 工具寿命推定装置
JP6340236B2 (ja) 工作機械の診断方法及びシステム
CN109581962B (zh) 数值控制系统
JP6542713B2 (ja) 異常負荷検出の閾値を学習する機械学習器,数値制御装置および機械学習方法
JP7101131B2 (ja) 数値制御システム
JP7342444B2 (ja) 加工工具の異常検知装置
JP7380107B2 (ja) 品質予測システム
JP6797331B1 (ja) 数値制御装置および数値制御方法
JP2019067136A (ja) 数値制御システム
JP6802213B2 (ja) 工具選定装置及び機械学習装置
US7571022B2 (en) System and method for monitoring machine health
CN108931959A (zh) 控制装置及机械学习装置
JP7011064B2 (ja) ツールパス仮想化および最適化システム、方法および装置
CN104460519A (zh) 控制切齿机的方法和切齿机
JP2024536443A (ja) 歯切り盤の状態を監視する方法
JP4915319B2 (ja) 工作機械制御装置
Jerard et al. Process simulation and feedrate selection for three-axis sculptured surface machining
JP7391255B1 (ja) 情報処理装置および制御プログラム
EP4291960B1 (en) Methods and systems for adapting a feed rate of a feed control on numerically controlled machine tools
US20250390641A1 (en) Diagnosis system and diagnosis method
JP2024068233A (ja) 歯車加工装置
WO2024241580A1 (ja) 産業機械の変化の対象区間選択装置及び対象区間選択方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20210611

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210616

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20241015

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20241204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20250207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20250520

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20250602

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7700466

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150