Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JP7700549B2 - 車両用挟み込み検知装置 - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JP7700549B2 - 車両用挟み込み検知装置 - Google Patents

車両用挟み込み検知装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7700549B2
JP7700549B2 JP2021117094A JP2021117094A JP7700549B2 JP 7700549 B2 JP7700549 B2 JP 7700549B2 JP 2021117094 A JP2021117094 A JP 2021117094A JP 2021117094 A JP2021117094 A JP 2021117094A JP 7700549 B2 JP7700549 B2 JP 7700549B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
current value
motor
detection
determination
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021117094A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2023013137A (ja
Inventor
正樹 林
善久 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Aisin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Aisin Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2021117094A priority Critical patent/JP7700549B2/ja
Publication of JP2023013137A publication Critical patent/JP2023013137A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7700549B2 publication Critical patent/JP7700549B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Description

本発明は、車両用挟み込み検知装置に関する。
たとえば下記特許文献1には、車両の開口部を開閉する開閉体を駆動する車両用開閉体制御装置が記載されている。この制御装置は、開閉体の駆動に伴って開口部と開閉体との間に異物が挟み込まれた場合にこれを検知するための挟み込み検知を実行する。同制御装置では、開閉体を駆動するモータの電流に基づき、挟み込み検知を実行している。
特開2020-147950号公報
ところで、開閉体等の車両の可動部材をモータの動力によって変位させる際には、モータの動力を途中で大きくする要求が生じうる。そしてその場合、モータに流れる電流が変化することから、挟み込み検知の精度が低下するおそれがある。
以下、上記課題を解決するための手段およびその作用効果について記載する。
1.可動部材と、前記可動部材を変位させるためのモータと、を備えた車両に適用され、前記可動部材は、前記車両の開口部を開閉する開閉体、およびシートの可動部の2つのうちのいずれか1つであり、指示取得処理と、変位処理と、挟み込み検知処理と、を実行し、前記指示取得処理は、前記可動部材を変位させる指示を取得する処理であり、前記変位処理は、前記指示取得処理によって前記指示が取得される場合、前記モータを駆動して前記可動部材を変位させる処理であって且つ、印加電圧上昇処理を含み、前記印加電圧上昇処理は、前記モータの駆動によって前記可動部材が変位しているときに前記モータの端子に対する印加電圧を上昇させる処理であり、前記挟み込み検知処理は、前記モータに流れる電流の検出値の大きさに基づき、前記可動部材の変位によって挟み込みが生じたことを検知する処理であって且つ、前記挟み込みと判定しない前記検出値の上限値を前記印加電圧の上昇前よりも上昇後に大きくする処理を含む車両用挟み込み検知装置である。
モータを流れる電流は、モータの端子に対する印加電圧からモータの回転に伴う誘起電圧を減算した値と正の相関を有する。一方、挟み込みが生じる場合には、可動部材の変位を妨げようとする力が大きくなることから、モータの回転を妨げようとする力が大きくなる。これにより、モータが減速することに起因してモータの誘起電圧が低下するため、モータを流れる電流が大きくなる。そのため、モータの電流の大きさに基づき、挟み込みを検知することができる。
ところで、上記構成では、可動部材の変位途中でモータの端子に対する印加電圧が上昇する。その場合、挟み込みが生じていないにもかかわらず、モータの電流が大きくなる。したがって、印加電圧の上昇前後において挟み込みと判定しない電流の上限値を等しくする場合には、挟み込みの検知精度が低下する。そこで上記構成では、挟み込みと判定しない電流の上限値を印加電圧の上昇前よりも上昇後に大きくする。これにより、印加電圧を途中で上昇させる場合であっても、挟み込みの検知精度の低下を抑制できる。
2.前記挟み込み検知処理は、判定用電流値算出処理、および判定処理を含み、前記判定用電流値算出処理は、前記検出値に基づき、前記挟み込みの判定に用いる電流値である判定用電流値を算出する処理であり、前記判定用電流値は、前記印加電圧が大きい場合に小さい場合よりも前記検出値の大きさの割に小さい値とされるものであり、前記判定処理は、前記判定用電流値と判定値との大小比較に基づき、前記挟み込みが生じたか否かを判定する処理である上記1記載の車両用挟み込み検知装置である。
上記判定用電流値は、印加電圧が大きい場合に小さい場合よりも検出値の大きさの割に小さい値とされるものである。そのため、印加電圧の上昇に起因して検出値が大きくなったとしても、同検出値に基づき算出される判定用電流値が大きくなることを抑制できる。したがって、判定用電流値と判定値との大小比較によって検出値が上限値を超えるか否かを判定する際、上限値を印加電圧の上昇前よりも上昇後に大きくすることができる。
3.前記判定用電流値算出処理は、置換処理を含み、前記置換処理は、前記印加電圧を上昇させてから所定期間においては、前記挟み込み検知の判定に用いる都度の前記判定用電流値を、上昇させる前における前記印加電圧に応じた値に置換する処理である上記2記載の車両用挟み込み検知装置である。
印加電圧を上昇させるとモータの電流が大きくなるものの、モータのコイル等のインダクタンスによって、モータに流れる電流が大きくなるのには応答遅れがある。そのため、印加電圧の上昇直後から印加電圧の上昇後の値に応じて判定用電流値を定める場合には、判定用電流値が一旦大きく低下する傾向がある。したがって、たとえば挟み込みが生じたものの、未だ挟み込みの検知には至っていないタイミングで印加電圧が上昇する場合には、挟み込みに起因した判定用電流値の上昇が、上述の要因によって相殺されることによって、挟み込みの検知が遅れることが懸念される。そこで上記構成では、印加電圧を上昇させてから所定期間においては、上昇させる前における印加電圧に応じて判定用電流値を算出する。これにより、挟み込み検知が遅れることを抑制できる。
4.前記所定期間は、上昇した前記印加電圧に基づき算出された前記判定用電流値が前記印加電圧を上昇させる前の前記判定用電流値を下回る期間である上記3記載の車両用挟み込み検知装置である。
上記構成では、印加電圧の上昇に対するモータの電流の応答遅れに起因して上昇後の印加電圧に基づく判定用電流値が大きく低下する期間の終点を簡易に設定できる。
5.前記判定処理は、互いに異なるタイミングでサンプリングされた一対の前記検出値のそれぞれに応じた第1電流値および第2電流値の差が閾値を超える場合に、前記挟み込みが生じたと判定する処理であり、前記第1電流値および前記第2電流値は、互いに異なるタイミングにおける前記検出値に基づき算出された前記判定用電流値であり、前記第1電流値および前記第2電流値のうちの小さい方に前記閾値を加算した値が前記判定値である上記2~4のいずれか1項に記載の車両用挟み込み検知装置である。
可動部材を変位させるのに要する力は、可動部材の経年変化および温度等によって変動する。そのため、同一の印加電圧であっても、可動部材を変位させる際のモータの回転速度は、可動部材の経年変化および温度等によって変動する。また、モータの電流の流通経路の抵抗値は、流通経路の温度等によって変動する。そのため、同一の印加電圧であっても、可動部材を変位させる際のモータの回転速度は、流通経路の温度等によって変動する。このように、挟み込みが生じていないときのモータの回転速度は、上述の様々な要素によって変動する。したがって、挟み込みが生じていないときのモータの電流も、上述の様々な要素によって変動する。そのため、上記上限値に対応する判定値を印加電圧毎の固定値としたのでは、挟み込みの検知精度を高めることが困難となる傾向がある。
そこで上記構成では、第1電流値と第2電流値とのうちの小さい方に閾値を加算した値を判定値とする。その場合、上記小さい方は、挟み込みが生じていないときにおいてモータに流れる電流であって、上述の様々な要素を反映した値である。したがって、判定値を、上述の様々な要素を加味した適切な値とすることができる。
6.前記モータには、スイッチング素子を介して直流電圧源の電圧が印加されており、前記変位処理は、前記スイッチング素子の操作によって前記モータを駆動するものであり、前記印加電圧上昇処理は、前記スイッチング素子のオン・オフ操作の周期に対するオン時間の時比率を第1時比率から第2時比率に上昇させる処理である上記5記載の車両用挟み込み検知装置である。
上記時比率が同一であっても直流電圧源の電圧の大きさが異なる場合には、モータに印加される電圧が異なる。そのため、印加電圧上昇処理が時比率を第1時比率から第2時比率に上昇させる場合、第1時比率における実際の印加電圧と、第2時比率における実際の印加電圧とは、直流電圧源の電圧の大きさに依存する。したがって、時比率が第1時比率および第2時比率のそれぞれとされるときにモータを流れる電流として適切な値も直流電圧源の電圧の大きさに依存する。そのため、モータを流れる電流の大きさと固定値とを比較することによって挟み込み検知をする場合には、その検知精度が低くなりやすい。そのため、第1電流値と第2電流値との差を用いることが特に有効である。
7.前記挟み込み検知処理は、最小値更新処理を含み、前記最小値更新処理は、現在の前記検出値に応じた値が前記第1電流値よりも小さい場合に前記第1電流値を前記現在の前記検出値に応じた値に更新する処理であり、前記第2電流値は、都度サンプリングされる前記検出値に応じた値である上記5または6記載の車両用挟み込み検知装置である。
上記構成において、第1電流値は、検出値の最小値に応じた値である。そのため、挟み込みが生じた際の第1電流値と第2電流値との差は、挟み込みに起因するモータの電流の上昇量を高精度に示す値である。したがって、第1電流値と第2電流値との差が閾値を上回ることに基づき、挟み込みを高精度に検知することができる。
8.前記第1電流値と前記第2電流値とは、規定期間だけ離間した一対のタイミングのそれぞれにおいてサンプリングされた一対の前記検出値のそれぞれに応じた値であり、前記規定期間は、前記モータが予め定められた角度だけ回転する期間である上記5または6記載の車両用挟み込み検知装置である。
モータのトルクを可動部材を変位させる力に変換する際には、モータの動力の伝達経路の機械的な特性等によって、モータに加わる負荷トルクの大きさが周期的に変動することがある。その場合、モータを流れる電流は、挟み込みが生じているか否かにかかわらず、負荷トルクの変動に伴って変動する。そこで上記構成では、規定期間だけ離間した一対のタイミングのそれぞれにおいてサンプリングされた一対の検出値のそれぞれに応じて第1電流値および第2電流値を定める。そのため、上記負荷トルクの周期的な変動が、第1電流値と第2電流値との差に及ぼす影響を低減できる。そのため、上記構成では、第1電流値と第2電流値との差が閾値を上回ることに基づき、挟み込みを高精度に検知することができる。
一実施形態にかかる車両のシートおよび制御装置の構成を示す図。 同実施形態におけるシートバックの目標変位状態を示す側面図。 同実施形態にかかるフロントECUが実行する処理の手順を示す流れ図。 同実施形態におけるヘッドレスト同士の干渉を例示する側面図。 同実施形態にかかるリアECUが実行する処理の手順を示す流れ図。 同実施形態にかかるリアECUが実行する処理の手順を示す流れ図。 同実施形態にかかるリアECUが実行する処理の手順を示す流れ図。 同実施形態にかかる判定用電流値の推移を例示するタイムチャート。 上記実施形態の変更例にかかる可動部材を例示する側面図。
以下、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1に、車両内のシートおよび制御装置の構成を示す。
図1に示すリアシート10rは、車両の後部座席に用いられるものである。リアシート10rは、シートクッション12r、シートバック14r、およびヘッドレスト16rを備えている。ヘッドレスト16rは、シートバック14rの上端に設けられている。車両の床部30には、車両の前後方向に延びる二本のロアレール20rが並列に設けられている。ロアレール20rには、それぞれロアレール20r上を車両の前後方向に相対移動可能なアッパレール22rが装着されている。シートクッション12rは、各アッパレール22r上に支持されている。そして、シートクッション12rは、アッパレール22rと一体にロアレール20r上を車両の前後方向に相対移動可能となっている。
フロントシート10fは、車両の前部座席に用いられるものである。フロントシート10fは、シートクッション12f、シートバック14f、およびヘッドレスト16fを備えている。なお、本明細書および図面においては、フロントシート10fに関する部材の符号には、数字の後に「f」を付与する一方、リアシート10rに関する部材の符号には、数字の後に「r」を付与している。ここで、フロントシート10fに関する部材のうち、リアシート10rに関する部材と、符号の数字部分が一致するものは、リアシート10rに関する部材に相当することを意味する。すなわち、シートクッション12f、シートバック14f、およびヘッドレスト16fは、それぞれシートクッション12r、シートバック14r、およびヘッドレスト16rに相当する。
シートクッション12fは、アッパレール22fと一体にロアレール20f上を車両の前後方向に相対移動可能となっている。
リアシート10rには、スライドアクチュエータ40rおよびリクライニングアクチュエータ50rが設けられている。スライドアクチュエータ40rは、モータ42rの動力によって、シートクッション12rを車両の前後方向にスライド動作させる。リクライニングアクチュエータ50rは、モータ52rの動力によって、シートバック14rの傾斜角度を変化させる。詳しくは、リクライニングアクチュエータ50rは、シートバック14rのうちのシートクッション12r側に設けられた軸を中心に、シートバック14rの上端側を回転変位させる。
リクライニングアクチュエータ50rは、モータ52r、および駆動回路54rを備えている。モータ52rは、直流モータである。駆動回路54rは、2組のハーフブリッジ回路を備えた駆動回路である。すなわち、モータ52rの2つの端子のうちの一方には、第1のハーフブリッジ回路を構成するスイッチング素子SW1およびスイッチング素子SW2の接続点が接続されている。また、他方には、第2のハーフブリッジ回路を構成するスイッチング素子SW3およびスイッチング素子SW4の接続点が接続されている。なお、駆動回路54rのうちスイッチング素子SW1,SW3側には、バッテリBの正極端子が接続され、スイッチング素子SW2,SW4側は接地されている。
スライドアクチュエータ40rは、上記モータ42rに加えて、モータ42rを駆動する駆動回路44rを備えている。
フロントシート10fには、スライドアクチュエータ40fおよびリクライニングアクチュエータ50fが設けられている。スライドアクチュエータ40fは、モータ42f、および駆動回路44fを備えている。また、リクライニングアクチュエータ50fは、モータ52f、および駆動回路54fを備えている。
リアECU60rは、制御対象としてのリアシート10rの制御量を制御するために、スライドアクチュエータ40rおよびリクライニングアクチュエータ50rを操作する。この際の制御量は、シートクッション12rの位置と、シートバック14rの傾斜角とである。リアECU60rは、制御量の制御に際し、回転角センサ56rの出力信号Smを参照する。出力信号Smは、モータ42rの回転角が所定角度となるごとに出力されるパルス信号である。またリアECU60rは、電流センサ58rによって検出されるモータ52rを流れる電流の検出値iを参照する。
リアECU60rにおいて、CPU62r、ROM64r、記憶装置66rおよび周辺回路68rが、互いに通信線69rによって通信可能とされている。ここで、周辺回路68rは、内部の動作を規定するクロック信号を生成する回路、電源回路、およびリセット回路等を含む。リアECU60rは、ROM64rに記憶されたプログラムをCPU62rが実行することにより制御量を制御する。
フロントECU60fは、制御対象としてのフロントシート10fの制御量を制御するために、スライドアクチュエータ40fおよびリクライニングアクチュエータ50fを操作する。フロントECU60fにおいて、CPU62f、ROM64f、記憶装置66fおよび周辺回路68fが、互いに通信線69fによって通信可能とされている。
フロントECU60fとリアECU60rとは、車内ネットワーク70を介して通信可能となっている。また、フロントECU60fとリアECU60rとは、車内ネットワーク70を介してユーザインターフェース72の出力信号を取得する。ユーザインターフェース72は、ユーザが、フロントシート10fの制御量と、リアシート10rの制御量とを調整する指示をするための入力操作を可能とする。ここでの指示には、図2に示すように、フロントシート10fのシートバック14fおよびリアシート10rのシートバック14rを前に倒す指示が含まれる。以下、この指示をたたみ込み指示と称する。以下では、「たたみ込み指示に応じた処理」、「たたみ込み処理に伴う挟み込み検知処理の前処理」、および「挟み込み検知処理」の順に詳述する。
(たたみ込み指示に応じた処理)
図3に、フロントECU60fが実行する処理の手順を示す。図3に示す処理は、ROM64fに記憶されたプログラムをCPU62fがたとえば所定周期で繰り返し実行することにより実現される。なお、以下では、先頭に「S」が付与された数字によって、各処理のステップ番号を表現する。
図3に示す一連の処理において、CPU62fは、まず、たたみ込みフラグF1が「1」であるか否かを判定する(S10)。たたみ込みフラグF1は、「1」である場合に、たたみ込み指示に従った処理を実行していることを示し、「0」である場合にしていないことを示す。CPU62fは、たたみ込みフラグF1が「0」であると判定する場合(S10:NO)、ユーザインターフェース72の操作によってたたみ込み指示がなされたか否かを判定する(S12)。CPU62fは、たたみ込み指示がなされたと判定する場合(S12:YES)、たたみ込みフラグF1に「1」を代入する(S14)。そして、CPU62fは、駆動回路54fを操作することによってモータ52fを駆動する(S16)。そして、CPU62rは、モータ52fの回転角が所定角度となったことを示す回転角センサ56fの出力信号Smである、パルス信号を検知したか否かを判定する(S18)。CPU62fは、検知したと判定する場合(S18:YES)、モータ52fの総回転数Ntot1を更新する(S20)。ここで、総回転数Ntot1は、シートバック14fの傾斜角と1対1の対応関係を有するものである。総回転数Ntot1は、モータ52fの回転方向に応じて増量補正または減量補正されるものである。本実施形態では、総回転数Ntot1が大きいほどシートバック14fが前に倒れることを想定している。そのため、CPU62fは、S20の処理においては、総回転数Ntot1を増量補正する。
次にCPU62fは、総回転数Ntot1が所定値Ntot1thに到達したか否かを判定する(S22)。所定値Ntot1thは、フロントシート10fのヘッドレスト16fとリアシート10rのヘッドレスト16rとが干渉する可能性がなくなるシートバック14fの傾斜角に対応する。
図4に、フロントシート10fのヘッドレスト16fと、リアシート10rのヘッドレスト16rとが干渉する例を示す。すなわち、たたみ込み指示がなされる時点において、シートバック14fの傾斜角と、シートバック14rの傾斜角とは、ユーザが自由に設定していることから、様々な値をとりうる。また、シートクッション12fとシートクッション12rとの間隔も、様々な値をとりうる。そのため、たたみ込み指示に従った処理を実行する場合、フロントシート10fのヘッドレスト16fと、リアシート10rのヘッドレスト16rとが干渉する可能性がある。
図3に戻り、CPU62fは、所定値Ntot1thに到達したと判定する場合(S22:YES)、車内ネットワーク70を介してその旨をリアECU60rに通知する(S24)。
一方、CPU62fは、たたみ込みフラグF1が「1」であると判定する場合(S10:YES)、総回転数Ntot1が目標回転数Ntot1*となったか否かを判定する(S26)。目標回転数Ntot1*は、シートバック14fが図2に示した状態となるときの総回転数Ntot1に設定されている。CPU62fは、目標回転数Ntot1*に達していないと判定する場合(S26:NO)、S16の処理に移行する。これに対しCPU62fは、達したと判定する場合(S26:YES)、たたみ込みフラグF1に「0」を代入する(S28)。そしてCPU62fは、モータ52fを停止させる(S30)。
なお、CPU62fは、S24,S30の処理を完了する場合と、S12,S18,S22の処理において否定判定する場合と、には、図3に示した一連の処理を一旦終了する。
図5に、リアECU60rが実行する処理の手順を示す。図5に示す処理は、ROM64rに記憶されたプログラムをCPU62rがたとえば所定周期で繰り返し実行することにより実現される。
図5に示す一連の処理において、CPU62rは、まず、たたみ込みフラグF2が「1」であるか否かを判定する(S31)。たたみ込みフラグF2は、「1」である場合に、たたみ込み指示に従った処理を実行していることを示し、「0」である場合にしていないことを示す。CPU62rは、たたみ込みフラグF2が「0」であると判定する場合(S31:NO)、ユーザインターフェース72の操作によってたたみ込み指示がなされたか否かを判定する(S32)。CPU62rは、たたみ込み指示がなされたと判定する場合(S32:YES)、たたみ込みフラグF2に「1」を代入する(S34)。そして、CPU62rは、S24の処理による通知がなされたか否かを判定する(S36)。CPU62rは、なされていないと判定する場合(S36:NO)、モータ52rの総回転数Ntot2が、所定値Ntot2th以下であるか否かを判定する(S38)。総回転数Ntot2は、シートバック14rの傾斜角と1対1の対応関係を有するものである。所定値Ntot2thは、フロントシート10fのヘッドレスト16fと、リアシート10rのヘッドレスト16rとが干渉する可能性がない総回転数Ntot2の最大値に設定されている。
CPU62rは、所定値Ntot2th以下であると判定する場合(S38:YES)、時比率Dに、第1時比率DLを代入する(S40)。時比率Dは、スイッチング素子SW2またはスイッチング素子SW4をオン・オフ操作させるPWM周期に対するオン時間の比率を示す。
そして、CPU62rは、時比率Dに応じて駆動回路54rを駆動する(S42)。すなわち、CPU62rは、スイッチング素子SW1とスイッチング素子SW4とをオン操作するか、スイッチング素子SW3とスイッチング素子SW2とをオン操作するかを選択することにより、モータ52rの回転方向を制御する。さらにCPU62rは、スイッチング素子SW2またはスイッチング素子SW4を、時比率Dでオン・オフ操作する。
CPU62rは、モータ52rの回転角が所定角度となったことを示す回転角センサ56rの出力信号Smである、パルス信号を検知したか否かを判定する(S46)。CPU62rは、検知したと判定する場合(S46:YES)、モータ52rの総回転数Ntot2を更新する(S48)。ここで、総回転数Ntot2は、モータ52rの回転方向に応じて増量補正または減量補正されるものである。本実施形態では、総回転数Ntot2が大きいほどシートバック14rが前に倒れることを想定している。そのため、CPU62rは、S48の処理においては、総回転数Ntot2を増量補正する。
一方、CPU62rは、S24の処理による通知がなされたと判定する場合(S36:YES)、時比率Dに、第2時比率DHを代入する(S50)。第2時比率DHは、第1時比率DLよりも大きい値に設定されている。本実施形態では、特に、第2時比率DHを「100」とする。そしてCPU62rは、S42の処理に移行する。これにより、駆動回路54rは、第2時比率DHに応じて操作されることとなる。
なお、図3のS16の処理においては、時比率Dを第2時比率DHとして駆動回路54fを操作することによってモータ52fを駆動する。
また、CPU62rは、たたみ込みフラグF2が「1」であると判定する場合(S31:YES)、総回転数Ntot2が目標回転数Ntot2*となったか否かを判定する(S52)。目標回転数Ntot2*は、シートバック14rが図2に示した状態となるときの総回転数Ntot2に設定されている。CPU62rは、目標回転数Ntot2*に達していないと判定する場合(S52:NO)、S36の処理に移行する。これに対しCPU62rは、達したと判定する場合(S52:YES)、たたみ込みフラグF2に「0」を代入する(S54)。CPU62rは、S54の処理を完了する場合と、S38の処理において否定判定する場合と、には、モータ52rを停止させる(S56)。
なお、CPU62rは、S48,S56の処理を完了する場合と、S32,S46の処理において否定判定する場合とには、図5に示した一連の処理を一旦終了する。
(たたみ込み処理に伴う挟み込み検知処理の前処理)
図6に、上記前処理の手順を示す。図6に示す処理は、ROM64rに記憶されたプログラムをCPU62rがたとえば所定周期で繰り返し実行することにより実現される。
図6に示す一連の処理において、CPU62rは、まず、モータ52rを流れる電流の検出値iを取得する(S60)。次にCPU62rは、検出値iをローパスフィルタ処理することによって、フィルタ後電流ifil0を算出する(S62)。そして、CPU62rは、フィルタ後電流ifil0に「100/D」を乗算した値を、判定用電流値ifil1に代入する(S64)。「100/D」は、時比率Dの相違による検出値iおよびフィルタ後電流ifil0の大きさの相違を低減するための係数である。すなわち、時比率Dが第1時比率DLである場合と比較して第2時比率DHである場合の方が、モータ52rに対する印加電圧が大きくなる。換言すれば、モータ52rに印加される電圧の実効値が大きくなる。そのため、第1時比率DLである場合よりも第2時比率DHである場合の方が、検出値iおよびフィルタ後電流ifil0の大きさが大きくなる。一方、係数「100/D」は、時比率Dが第1時比率DLである場合と比較して第2時比率DHである場合の方が、小さくなる。そのため、判定用電流値ifil1は、時比率Dが第1時比率DLである場合と第2時比率DHである場合とで、大きく変化しない。
次にCPU62rは、時比率Dが第1時比率DLから第2時比率DHに切り替わったタイミングであるか否かを判定する(S66)。そしてCPU62rは、切り替わったタイミングであると判定する場合(S66:YES)、基準値ifillastに、同タイミングの直前におけるS64の処理において算出された判定用電流値ifil1を代入する(S68)。
一方、CPU62rは、切り替わったタイミングではないと判定する場合(S66:NO)、判定用電流値ifil1が基準値ifillastよりも小さいか否かを判定する(S70)。そしてCPU62rは、小さいと判定する場合(S70:YES)、フィルタ後電流ifil0に「100/DL」を乗算した値を判定用電流値ifil1に代入する(S72)。
なお、CPU62rは、S68,S72の処理を完了する場合と、S70の処理において否定判定する場合とには、図6に示す一連の処理を一旦終了する。
(挟み込み検知処理)
図7に、挟み込み検知処理の手順を示す。図7に示す処理は、ROM64rに記憶されたプログラムをCPU62rがたとえば所定周期で繰り返し実行することにより実現される。
図7に示す一連の処理において、CPU62rは、まず最小値ifilminと、判定用電流値ifil1とのうちの小さい方を、最小値ifilminに代入する(S80)。そして、CPU62rは、判定用電流値ifil1から最小値ifilminを減算した値が閾値Δth1よりも大きいか否かを判定する(S82)。この処理は、シートバック14rの変位によって挟み込みが生じたか否かを判定する処理である。すなわち、挟み込みが生じると、シートバック14rを変位させるために必要な力が大きくなることから、モータ52rの回転速度が低下する。これにより、モータ52rの誘起電圧が低下することから、モータ52rを流れる電流の大きさが大きくなる。
CPU62rは、閾値Δth1よりも大きいと判定する場合(S82:YES)、挟み込みを検知したと判定する(S90)。そしてCPU62rは、モータ52rを強制的に停止させる(S92)。
一方、CPU62rは、閾値Δth1以下であると判定する場合(S82:NO)、たたみ込み処理の開始後、モータ52rが脈動周期ΔNtot2以上回転したか否かを判定する(S84)。脈動周期ΔNtot2は、シートバック14rを変位させるのに必要な力の大きさの機械的な要因による変動の周期である。脈動周期ΔNtot2は、ギアの歯数等、シートバック14rを変位させるための機構に固有の値として予め適合されたものである。
そして、CPU62rは、脈動周期ΔNtot2以上回転したと判定する場合(S84:YES)、周期前電流値ifilrに、脈動周期ΔNtot2だけ前にサンプリングされた判定用電流値ifil1を代入する(S86)。そしてCPU62rは、判定用電流値ifil1から周期前電流値ifilrを減算した値の絶対値が閾値Δth2よりも大きいか否かを判定する(S88)。この処理も、シートバック14rの変位によって挟み込みが生じたか否かを判定する処理である。
CPU62rは、閾値Δth2よりも大きいと判定する場合(S88:YES)、S90の処理に移行する。
なお、CPU62rは、S92の処理を完了する場合と、S84,S88の処理において否定判定する場合とには、図7に示した一連の処理を一旦終了する。
ここで、本実施形態の作用および効果について説明する。
図8に、判定用電流値ifil1の推移を例示する。図8に示すように、時刻t1に時比率Dが第1時比率DLから第2時比率DHに切り替わると、CPU62rは、その直前における判定用電流値ifil1を基準値ifillastに代入する。
ここで、第1時比率DLから第2時比率DHに切り替わると、フィルタ後電流ifil0は上昇する。ただし、電圧の実効値が上昇しても、モータ52rのコイル等のインダクタンスに起因して、モータ52rに流れる電流が定常値になるまでには、応答遅れが生じる。そのため、判定用電流値ifil1を係数「100/DH」を用いて算出する場合には、時刻t1に係数「100/D」が減少したことに起因して、判定用電流値ifil1が基準値ifillastよりも小さくなる。そこでCPU62rは、係数「100/DH」を用いて算出した判定用電流値ifil1が基準値ifillastよりも小さい間は、フィルタ後電流ifil0に係数「100/DL」を乗算した値を判定用電流値ifil1に代入する。そして、CPU62rは、係数「100/DH」を用いて算出した判定用電流値ifil1が基準値ifillast以上となる時刻t2以降、係数「100/DH」を用いて算出した判定用電流値ifil1を採用する。
図8には、時刻t3に、モータ52rに流れる電流が定常値になることを示した。ちなみに、時刻t1以前には、時比率Dが第1時比率DLであるときにおいてモータ52rに流れる電流が定常値になっている。図8に示すように、本実施形態では、第1時比率DLにおける判定用電流値ifil1の定常値と第2時比率DHにおける判定用電流値ifil1の定常値との差は十分小さくなっている。
これに対し、図8に示すように、フィルタ後電流ifil0については、第2時比率DHにおける定常値IHが第1時比率DLにおける定常値ILよりもかなり大きくなる。したがって、たとえばS82の処理における互いに異なるタイミングにおいてサンプリングされた2つの値を、判定用電流値ifil1に代えてフィルタ後電流ifil0とする場合には、第2時比率DHとした後の方が肯定判定されやすくなる。したがって、たとえば、閾値Δth1を、第1時比率DLにとって適切な値とする場合、第2時比率DHにおいては、実際には挟み込みが生じていないにもかかわらず、挟み込みが生じたと誤判定するおそれがある。また、閾値Δth1を、第2時比率DHにとって適切な値とする場合、第1時比率DLにおいては、実際に挟み込みが生じているにもかかわらず、挟み込みが生じていないと誤判定するおそれがある。
これは、挟み込みが生じたと判定すべきでない電流の大きさの上限値が、時比率Dの大きさに応じて変わるにもかかわらず、フィルタ後電流ifil0を用いる場合には、同上限値を固定していることとなるためである。すなわち、定常値に閾値Δth1を加算した値を上限値とすることが適切であるとするなら、第1時比率DLにおける上限値は定常値ILよりも所定量大きい値とすべき一方、第2時比率DHにおける上限値は定常値IHよりも所定量大きい値とすべきである。
これに対し、本実施形態によれば、判定用電流値ifil1を用いることにより、S82の処理において、挟み込みが生じたと判定しないフィルタ後電流ifil0の上限値は、次のようになる。すなわち、第1時比率DLにおいては、最小値ifilminを定常値IL程度と考えると、「IL+(DL/100)Δth1」程度となる。一方、第2時比率DHにおいては、最小値ifilminを定常値IL程度と考えると、「(100/DL)・IL+Δth1」程度となる。本実施形態では、「IL>Δth1」である。そのため、時比率Dを第2時比率DHに切り替えることで、上限値が上昇している。ちなみに、この議論は、検出値iについても同様に成立する。すなわち、本実施形態では、挟み込みが生じたと判定しない検出値iの上限値は、第1時比率DLのときよりも第2時比率DHときの方が大きくなっている。
したがって、本実施形態によれば、シートバック14rの変位途中で時比率Dを変更しても、挟み込みを高精度に検知できる。
以上説明した本実施形態によれば、さらに以下に記載する作用および効果が得られる。
(1)判定用電流値ifil1が最小値ifilminを上回る度合いと、判定用電流値ifil1と周期前電流値ifilrとの差の絶対値と、に基づき、挟み込みの有無を判定した。これにより、挟み込みと判定しない検出値iおよびフィルタ後電流ifil0の上限値を、時比率D以外に電流の大きさを変化させる様々な要因に応じた適切な値に調整できる。すなわち、たとえば、リアシート10rの経年変化、リアシート10rの温度、モータ52rの電流の流通経路の温度、およびバッテリBの端子電圧等に応じた適切な値に調整できる。そのため、時比率D毎に上限値を固定する場合と比較すると、挟み込み検知をより高精度に算出できる。
すなわち、シートバック14rを変位させるのに要する力は、リアシート10rの経年変化および温度等によって変動する。そのため、モータ52rに対する印加電圧が同一であっても、シートバック14rを変位させる際のモータ52rの回転速度は、リアシート10rの経年変化および温度等によって変動する。また、モータ52rの電流の流通経路の抵抗値は、流通経路の温度等によって変動する。そのため、モータ52rに対する印加電圧が同一であっても、シートバック14rを変位させる際のモータ52rの回転速度は、流通経路の温度等によって変動する。また、バッテリBの端子電圧が変動すると、時比率Dが同一であってもモータ52rの回転速度が変動する。このように、挟み込みが生じていないときのモータ52rの回転速度は、上述の様々な要素によって変動する。したがって、挟み込みが生じていないときのモータ52rの電流は、上述の様々な要素によって変動する。そのため、時比率Dの値毎に、挟み込みと検出しない上限値を固定値としたのでは、挟み込みの検出精度を高めることが困難となる傾向がある。
(2)CPU62rは、S88の処理において、判定用電流値ifil1から周期前電流値ifilrを減算した値の絶対値が閾値Δth2よりも大きいか否かに応じて挟み込みの有無を判定した。これにより、シートバック14rを変位させる際にモータ52rに加わる負荷トルクの周期的な変動の影響を抑制しつつ挟み込みの有無を判定できる。
(3)第2時比率DHにおける判定用電流値ifil1の定常値が第1時比率DLにおける判定用電流値ifil1の定常値よりもわずかに小さくなるように、判定用電流値を定義した。これにより、時比率Dの変更後に挟み込みが検知される基準を緩めることを抑制できる。
(4)時比率Dの変更後、係数「100/DH」を用いて算出される判定用電流値ifil1が基準値ifillast未満の場合には、係数「100/DL」にフィルタ後電流ifil0を乗算した値を判定用電流値ifil1とした。これにより、最小値ifilminが不適切な値に更新されることを抑制できる。また、時比率Dの変更後の所定期間にわたって、挟み込み検知をマスクする場合と比較して、挟み込みをより迅速に検知できる。
<対応関係>
上記実施形態における事項と、上記「課題を解決するための手段」の欄に記載した事項との対応関係は、次の通りである。以下では、「課題を解決するための手段」の欄に記載した解決手段の番号毎に、対応関係を示している。[1]車両用挟み込み検知装置は、リアECU60rに対応する。シートの可動部は、シートバック14rに対応する。指示取得処理は、S32の処理に対応する。変位処理は、S40,S42,S50の処理に対応する。挟み込み検知処理は、S60~S72,S80~S90の処理に対応する。印加電圧上昇処理は、S50の処理に対応する。[2]判定用電流値算出処理は、S60~S72の処理に対応する。判定処理は、S82,S88の処理に対応する。判定値は、最小値ifilminに閾値Δth1を加算した値と、S88の処理における判定用電流値ifil1および周期前電流値ifilrのうちの小さい方に閾値Δth2を加算した値と、に対応する。[3,4]置換処理は、S66~S72の処理に対応する。所定期間は、図8の時刻t1~t2までの期間に対応する。[5]第1電流値は、S82の処理における最小値ifilminと、S88の処理における判定用電流値ifil1および周期前電流値ifilrのうちのいずれかと、に対応する。第2電流値は、S82の処理における判定用電流値ifil1と、S88の処理における判定用電流値ifil1および周期前電流値ifilrのうちのいずれかと、に対応する。閾値は、S82の処理における閾値Δth1と、S88の処理における閾値Δth2と、に対応する。[6]スイッチング素子は、スイッチング素子SW1~SW4に対応する。[7]最小値更新処理は、S80の処理に対応する。[8]第1電流値および第2電流値は、S88の処理における判定用電流値ifil1および周期前電流値ifilrに対応する。規定期間は、脈動周期ΔNtot2に対応する。
<その他の実施形態>
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態および以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
「判定用電流値について」
・上記実施形態では、フィルタ後電流ifil0に、「100/D」を乗算した値を判定用電流値ifil1としたが、これに限らない。たとえば検出値iに「100/D」を乗算した値を判定用電流値ifil1としてもよい。
・判定用電流値ifil1を、印加電圧が大きい場合に小さい場合よりも検出値iの大きさの割に小さい値とするための係数としては、「100/D」に限らない。たとえば「100」以外の定数Kを用いて、「K/D」としてもよい。ここで、定数Kとして、第1時比率DLを用いてもよい。
・第2時比率DHにおける判定用電流値ifil1の定常値が、第1時比率DLにおける判定用電流値ifil1の定常値よりも大きくなる設定とすることは、必須ではない。
・判定用電流値ifil1としては、検出値iまたはフィルタ後電流ifil0に係数を乗算した値に限らない。たとえば、マップデータを用いてCPU62rによって判定用電流値ifil1をマップ演算してもよい。ここで、マップデータとしては、検出値iまたはフィルタ後電流ifil0と、印加電圧を示す変数の値と、を入力変数とし、判定用電流値ifil1を出力変数とするデータを採用すればよい。
・判定用電流値ifil1の算出に際して用いる、印加電圧を示す変数の値としては、時比率Dに限らない。たとえば下記「モータについて」の欄に記載したように、モータとしてブラシレスモータを用いて印加電圧を正弦波形状とする場合には、印加電圧の振幅値を採用してもよい。
「最小値更新処理について」
・最小値ifilminとしては、モータ52rの駆動開始時からの判定用電流値ifil1の最小値に限らない。たとえば、シートバック14rの位置に応じてシートバック14rを変位させる際の負荷が変化する場合には、負荷がほぼ一定の区間ごとに最小値ifilminを更新してもよい。
「挟み込み検知処理について」
・S82,S88の処理において閾値Δth1,Δth2を固定値とすることは必須ではない。たとえば、閾値Δth1,Δth2との比較対象を構成する一対の判定用電流値ifil1の一方が第1時比率DLのときの値であって他方が第2時比率DHのときの値の場合に、小さくしてもよい。これは、簡易的には、閾値Δth1,Δth2を「DL/100」倍した値に補正することで実現できる。
・たとえば、S82の処理において、判定用電流値ifil1およびその最小値に代えてフィルタ後電流ifil0およびその最小値を用いてもよい。その場合、時比率Dが上昇することをトリガとして閾値Δth1を増加させればよい。ここで、挟み込み検知をしないフィルタ後電流ifil0の上限値は、フィルタ後電流ifil0の最小値に閾値Δth1を加算した値である。そのため、時比率Dが上昇することにより、上限値が大きい値に変更されることとなる。ちなみに、「最小値更新処理について」の欄に記載したように、区間ごとに最小値ifilminを定める場合には、閾値Δth1を増加させる処理を次のように変更する。すなわち、最小値ifilminのサンプリングの後に印加電圧が上昇した場合に限って閾値Δth1を上昇させるように変更する。なお、閾値Δth1を増加させる処理にとって、フィルタ後電流ifil0およびその最小値を用いることは必須ではない。たとえば検出値iおよびその最小値を用いてもよい。
またたとえば、S88の処理において、同処理の実行タイミングから1脈動周期内に印加電圧が上昇された場合に限って、閾値Δth2を増加させればよい。
「置換処理について」
・判定用電流値ifil1を算出するための係数を、「100/DL」から「100/DH」に切り替えるタイミングとしては、図6に例示したタイミングに限らない。換言すれば、印加電圧を上昇させてから所定期間が経過したタイミングとしては、図6に例示したタイミングに限らない。たとえば、フィルタ後電流ifil0の今回値が前回値を下回ったタイミングとしてもよい。
・置換処理を実行することは必須ではない。たとえば、印加電圧を上昇させてから所定期間にわたって、挟み込み検知処理を実行しないマスキング期間を設けてもよい。
「挟み込みに対する対処処理について」
・挟み込みが検知される事態に対処するための処理としては、S92の処理に限らない。たとえばモータ52rを反転させる処理であってもよい。なお、モータ52rを反転させるためには、モータ52rの回転速度を一度ゼロとする必要があることから、これはモータ52rを停止させる処理を含むとみなせる。
・挟み込みが検知される事態に対処するための処理が、モータ52rを停止させる処理を含むことは必須ではない。たとえばモータ52rのトルクをゼロに制御しつつスピーカを操作して警報を発する処理であってもよい。
「印加電圧上昇処理について」
・モータ52rに対する印加電圧を上昇させる処理の目的としては、フロントシート10fのヘッドレスト16fとリアシート10rのヘッドレスト16rとの干渉を回避する目的に限らない。たとえば、シートバック14f,14rが変位を始めることをユーザが感知するのに要する期間においては、印加電圧を小さくし、その後、印加電圧を上昇させてもよい。
「可動部材について」
・挟み込み検知の対象とされる可動部材であって且つ、シートを構成する部材としては、シートバック14f,14rに限らない。たとえばシートクッション12f,12rであってもよい。すなわち、ロアレール20f,20rに対してアッパレール22f,22rを相対的に変位させる際に挟み込みを検知してもよい。
・挟み込み検知の対象とされる可動部材としては、シートを構成する部材に限らない。たとえば、図9に示すスライドドア84のように、車両の開口部を開閉する開閉体であってもよい。図9に示すスライドドア84は、車両80の開口部82を開閉する。
「挟み込み検知装置について」
・挟み込み検知装置としては、CPUとROMとを備えて、ソフトウェア処理を実行するものに限らない。たとえば、上記実施形態においてソフトウェア処理されたものの少なくとも一部を、ハードウェア処理するたとえばASIC等の専用のハードウェア回路を備えてもよい。すなわち、挟み込み検知装置は、以下の(a)~(c)のいずれかの構成であればよい。(a)上記処理の全てを、プログラムに従って実行する処理装置と、プログラムを記憶するROM等のプログラム格納装置とを備える。(b)上記処理の一部をプログラムに従って実行する処理装置およびプログラム格納装置と、残りの処理を実行する専用のハードウェア回路とを備える。(c)上記処理の全てを実行する専用のハードウェア回路を備える。ここで、処理装置およびプログラム格納装置を備えたソフトウェア実行装置や、専用のハードウェア回路は複数であってもよい。
「モータの駆動回路について」
・モータの駆動回路としては、Hブリッジ回路に限らない。たとえば、モータをブラシレスモータとして且つ、駆動回路をインバータとしてもよい。その場合、たとえばモータが3相ブラシレスモータであるなら、インバータを120°通電方式にて通電すればよい。そして、スイッチング素子を120°の期間にわたってオンとする場合を時比率Dが100%とすればよい。その場合、同期間においてPWM周期を定めて、スイッチング素子をオン・オフ操作することにより、時比率Dを「100%」未満の値とすることができる。なお、モータに印加される電圧としては矩形波状の電圧に限らない。たとえば、インバータの時比率を正弦波形状に変化させることによってモータの端子に対する印加電圧を正弦波形状に変化させてもよい。その場合、印加電圧を上昇させることは、正弦波形状の電圧の振幅を上昇させることを意味する。
「その他」
・図1において、フロントECU60fとリアECU60rとを一体化してもよい。
・図1において、たとえば車両にシートを3列並べてもよい。その場合、図1におけるリアシート10rを最後部のシートとしてもよく、また中央のシートとしてもよい。
10f…フロントシート
10r…リアシート
12f,12r…シートクッション
14f,14r…シートバック
16f,16r…ヘッドレスト
50f,50r…リクライニングアクチュエータ
52f,52r…モータ
54f,54r…駆動回路
60f…フロントECU
60r…リアECU

Claims (7)

  1. 可動部材と、前記可動部材を変位させるためのモータと、を備えた車両に適用され、
    前記可動部材は、シートの可動部、および前記車両の開口部を開閉する開閉体の2つのうちのいずれか1つであり、
    指示取得処理と、変位処理と、挟み込み検知処理と、を実行し、
    前記指示取得処理は、前記可動部材を変位させる指示を取得する処理であり、
    前記変位処理は、前記指示取得処理によって前記指示が取得される場合、前記モータを駆動して前記可動部材を変位させる処理であって且つ、印加電圧上昇処理を含み、
    前記印加電圧上昇処理は、前記モータの駆動によって前記可動部材が変位しているときに前記モータの端子に対する印加電圧を上昇させる処理であり、
    前記挟み込み検知処理は、前記モータに流れる電流の検出値の大きさに基づき、前記可動部材の変位によって挟み込みが生じたことを検知する処理であって且つ、前記挟み込みと判定しない前記検出値の上限値を前記印加電圧の上昇前よりも上昇後に大きくする処理を含み、
    前記挟み込み検知処理は、判定用電流値算出処理、および判定処理を含み、
    前記判定用電流値算出処理は、前記検出値に基づき、前記挟み込みの判定に用いる電流値である判定用電流値を算出する処理であり、
    前記判定用電流値は、前記印加電圧が大きい場合に小さい場合よりも前記検出値の大きさの割に小さい値とされるものであり、
    前記判定処理は、前記判定用電流値と判定値との大小比較に基づき、前記挟み込みが生じたか否かを判定する処理である車両用挟み込み検知装置。
  2. 前記判定用電流値算出処理は、置換処理を含み、
    前記置換処理は、前記印加電圧を上昇させてから所定期間においては、前記挟み込み検知の判定に用いる都度の前記判定用電流値を、上昇させる前における前記印加電圧に応じた値に置換する処理である請求項1記載の車両用挟み込み検知装置。
  3. 前記所定期間は、上昇した前記印加電圧に基づき算出された前記判定用電流値が前記印加電圧を上昇させる前の前記判定用電流値を下回る期間である請求項2記載の車両用挟み込み検知装置。
  4. 前記判定処理は、互いに異なるタイミングでサンプリングされた一対の前記検出値のそれぞれに応じた第1電流値および第2電流値の差が閾値を超える場合に、前記挟み込みが生じたと判定する処理であり、
    前記第1電流値および前記第2電流値は、互いに異なるタイミングにおける前記検出値に基づき算出された前記判定用電流値であり、
    前記第1電流値および前記第2電流値のうちの小さい方に前記閾値を加算した値が前記判定値である請求項1~3のいずれか1項に記載の車両用挟み込み検知装置。
  5. 前記モータには、スイッチング素子を介して直流電圧源の電圧が印加されており、
    前記変位処理は、前記スイッチング素子の操作によって前記モータを駆動するものであり、
    前記印加電圧上昇処理は、前記スイッチング素子のオン・オフ操作の周期に対するオン時間の時比率を第1時比率から第2時比率に上昇させる処理である請求項4記載の車両用挟み込み検知装置。
  6. 前記挟み込み検知処理は、最小値更新処理を含み、
    前記最小値更新処理は、現在の前記検出値に応じた値が前記第1電流値よりも小さい場合に前記第1電流値を前記現在の前記検出値に応じた値に更新する処理であり、
    前記第2電流値は、都度サンプリングされる前記検出値に応じた値である請求項4または5記載の車両用挟み込み検知装置。
  7. 前記第1電流値と前記第2電流値とは、規定期間だけ離間した一対のタイミングのそれぞれにおいてサンプリングされた一対の前記検出値のそれぞれに応じた値であり、
    前記規定期間は、前記モータが予め定められた角度だけ回転する期間である請求項4または5記載の車両用挟み込み検知装置。
JP2021117094A 2021-07-15 2021-07-15 車両用挟み込み検知装置 Active JP7700549B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021117094A JP7700549B2 (ja) 2021-07-15 2021-07-15 車両用挟み込み検知装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021117094A JP7700549B2 (ja) 2021-07-15 2021-07-15 車両用挟み込み検知装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2023013137A JP2023013137A (ja) 2023-01-26
JP7700549B2 true JP7700549B2 (ja) 2025-07-01

Family

ID=85129789

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021117094A Active JP7700549B2 (ja) 2021-07-15 2021-07-15 車両用挟み込み検知装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7700549B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2025196896A1 (ja) * 2024-03-18 2025-09-25 日産自動車株式会社 挟み込み検出装置及び挟み込み検出方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005083141A (ja) 2003-09-10 2005-03-31 Taiheiyo Seiko Kk 車両用パワーウィンド制御装置
JP2018197426A (ja) 2017-05-23 2018-12-13 アルプス電気株式会社 開閉制御装置、開閉動作制御方法及びプログラム
WO2019208579A1 (ja) 2018-04-25 2019-10-31 株式会社東海理化電機製作所 回転電機の負荷検出装置及び挟み込み検出装置
JP2020102988A (ja) 2018-12-25 2020-07-02 株式会社デンソー モータ制御装置
JP2020147950A (ja) 2019-03-12 2020-09-17 アイシン精機株式会社 車両用開閉体制御装置
JP2021095707A (ja) 2019-12-16 2021-06-24 株式会社アイシン 車両用開閉体制御装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005083141A (ja) 2003-09-10 2005-03-31 Taiheiyo Seiko Kk 車両用パワーウィンド制御装置
JP2018197426A (ja) 2017-05-23 2018-12-13 アルプス電気株式会社 開閉制御装置、開閉動作制御方法及びプログラム
WO2019208579A1 (ja) 2018-04-25 2019-10-31 株式会社東海理化電機製作所 回転電機の負荷検出装置及び挟み込み検出装置
JP2020102988A (ja) 2018-12-25 2020-07-02 株式会社デンソー モータ制御装置
JP2020147950A (ja) 2019-03-12 2020-09-17 アイシン精機株式会社 車両用開閉体制御装置
US20200291705A1 (en) 2019-03-12 2020-09-17 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Control apparatus controlling opening and closing member for vehicle
JP2021095707A (ja) 2019-12-16 2021-06-24 株式会社アイシン 車両用開閉体制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2023013137A (ja) 2023-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5556992B2 (ja) モータ制御装置及び車両用シート制御装置
CN101997467B (zh) 用于车辆的马达控制设备和座椅控制设备
US20170174102A1 (en) Apparatus for controlled power seat of vehicle and method thereof
JP4788114B2 (ja) 開閉体の制御装置
WO2010128538A1 (ja) モータ制御装置
US10293711B2 (en) Device and method for controlling vehicle seat
JP7700549B2 (ja) 車両用挟み込み検知装置
KR102284693B1 (ko) 차량용 시트의 이동장치 및 이의 제어방법
JP2013066343A (ja) ブラシレスモータの駆動装置
JP6012569B2 (ja) 車両用パワーウインドウ装置
US20200014325A1 (en) Motor drive controller and method for detecting abnormality in motor power supply line
US8058834B2 (en) Control device for automatic transmission
US8035328B2 (en) State memorizing device for movable member
US10730406B2 (en) Electronic control system for a vehicle seat
US12508953B2 (en) Seat control device and seat control method
JP2021044876A (ja) モータ制御装置及び車両用開閉体制御装置
JP4893608B2 (ja) バルブ特性可変装置の駆動装置、及びバルブ特性可変システム
JP4691820B2 (ja) モータの制御装置
JP2016155513A (ja) 車両用シートの制御装置および制御方法
US20230219464A1 (en) Seat control device and seat control method
JP6665742B2 (ja) 負荷駆動装置
US7221122B2 (en) Inverter control device
JP2004203122A (ja) 車両用シート制御装置
JP6603681B2 (ja) ブラシレスモータの駆動制御回路
JP2021038644A (ja) 移動体移動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240509

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20250131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20250212

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20250409

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20250520

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20250602

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7700549

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150