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JP7702083B2 - モータシステム - Google Patents
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JP7702083B2 - モータシステム - Google Patents

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Description

本発明は、モータドライバにより複数のモータを駆動するモータシステムに関する。
従来から、モータドライバが出力する電力を複数のモータに時分割的に分配するモータシステムが知られている。特許文献1は、この種のモータシステムを開示する。
特許文献1が開示するモータ駆動装置においては、1個のみのモータドライバにスイッチング回路部を介して複数のモータが接続されている。モータドライバは、それぞれのモータが備えるU、V、W相の各駆動コイルに適切な電圧を印加するため、6つのトランジスタのオンオフを制御する。各トランジスタは、パルス幅変調方式によるパルス信号を用いた駆動方式で駆動される。適切なスイッチング回路部の操作により、複数のモータの同時駆動が行われる。
特開2007-288964号公報
上記特許文献1では、同時に駆動される複数のモータの回転速度及び回転方向等を個別に制御することができなかった。かかる制御を実現するためには、それぞれの駆動コイルに対して、モータ毎に異なる正弦波状の電流を流さなければならない。しかしながら、スイッチング回路部が切替えを行うタイミングの近傍では、意図しない出力がモータに対して行われるおそれがある。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、モータドライバが出力する電力を複数のモータに切り替えながら供給して同時に駆動するモータシステムにおいて、各モータの制御品質を向上させることにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下の構成のモータシステムが提供される。即ち、このモータシステムは、複数のモータと、モータドライバと、電流検出部と、スイッチ部と、を備える。前記モータドライバは、前記複数のモータに駆動力を発生させるための電力を出力する。前記電流検出部は、前記モータの電流を検出する。前記スイッチ部は、前記モータドライバが出力する電力の供給対象であり、前記電流検出部による電流の検出対象である対象モータを、前記複数のモータの間で選択的に切り替える。前記対象モータを駆動するためのPWMデューティ比は、前記電流検出部により検出される電流に基づいて算出される。前記モータドライバは、前記PWMデューティ比に基づいて電力を出力するように制御される。前記スイッチ部は、複数の前記モータの間で前記対象モータをサイクル的に切り替える。前記モータドライバは、対象モータの電流が前記電流検出部により検出された場合に、前記電流に基づいて求められた前記PWMデューティ比に基づく電力を、前記電流が検出されたサイクルより後のサイクルで、前記電流が検出された前記モータが再び対象モータとなっているタイミングで出力するように制御される。
これにより、1つのモータドライバが複数のモータを実質的に同時に駆動し、かつ、それぞれのモータについて出力を個別に制御することができる。1つのモータドライバの出力を複数のモータの間でサイクル的に切り替えつつ、それぞれのモータへの制御を、当該モータに対して正しく適用することができる。モータドライバ及び電流検出部を複数のモータで共通化することができるので、構成の簡素化を実現できる。
前記のモータシステムにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記モータドライバは、対象モータの電流が前記電流検出部により検出された場合に、前記電流に基づいて求められた前記PWMデューティ比に基づく電力を、前記電流が検出されたサイクルの直後のサイクルで、前記電流が検出された前記モータが再び対象モータとなっているタイミングで出力するように制御される。
これにより、異なるモータに対応する検出値に基づいて対象モータを制御することを回避することができる。
前記のモータシステムにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、対象モータの電流が前記電流検出部により検出された場合に、前記電流に基づいて、前記電流が検出されたサイクルの直後のサイクルで当該モータが再び対象モータとなるまでに生じる電力遮断期間による減衰を予測して減衰後電流が算出される。前記モータドライバは、前記減衰後電流により求められた前記PWMデューティ比に基づく電力を、前記電流が検出されたサイクルの直後のサイクルで、前記電流が検出された前記モータが再び対象モータとなっているタイミングで出力するように制御される。
これにより、対象モータへの電力遮断によって実際の電流値が減衰することによる影響を考慮して、モータを制御することができる。この結果、制御品質を向上できる。
前記のモータシステムにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記モータドライバは、対象モータの電流が前記電流検出部により検出された場合、一律に、前記電流に基づいて求められた前記PWMデューティ比に基づく電力を、前記電流が検出されたサイクルの直後のサイクルで、前記電流が検出された前記モータが再び対象モータとなっているタイミングで出力するように制御される。
これにより、簡素な処理を実現できる。
前記のモータシステムにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記モータドライバは、予め定められた出力制御周期に従って制御される。1回のサイクルにおいて1つの前記対象モータに対して電力の供給が開始されてから停止されるまでの時間が、第1出力制御周期と、第2出力制御周期と、を含む。前記第1出力制御周期では、前記電流検出部により前記対象モータの電流が検出されたサイクルと同じサイクルにおいて、前記電流に基づいて求められた前記PWMデューティ比に基づく電力を前記モータドライバが出力する。前記第2出力制御周期では、前記電流検出部により前記対象モータの電流が検出されたサイクルの直後のサイクルにおいて、前記電流に基づいて求められた前記PWMデューティ比に基づく電力を前記モータドライバが出力する。
これにより、制御に基づく電力の出力タイミングが直後のサイクルとなるように遅らせることが、モータが対象モータになっている期間のうち一部においてだけ行われる。従って、制御性を向上させることができる。
前記のモータシステムにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記モータドライバは、予め定められた出力制御周期に従って制御される。前記スイッチ部は、それぞれのサイクルにおいて、予め定められた切替周期毎に前記対象モータを切り替える。前記出力制御周期と前記切替周期が同期している。
これにより、スイッチ部の切替えと連動した制御内容の変更を実現できる。
本発明の一実施形態に係るモータシステムのブロック図。 対象モータの切替えに連動してモータドライバの制御を行う場合に、モータが意図しない動作を行う現象を説明するグラフ。 本実施形態の制御の第1例を説明するグラフ。 本実施形態の制御の第2例を説明するグラフ。 本実施形態の制御の第3例を説明するグラフ。 本実施形態の制御の第4例を説明するグラフ。 第4例における電流減衰の予測を、第1モータの電流波形を参照して説明する図。
次に、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は、本実施形態のモータシステム1のブロック図である。
モータシステム1は、複数のモータ23を制御するためのシステムである。図1に示すように、モータシステム1は、制御部10と、モータドライバ21と、スイッチ部22と、複数のモータ23と、複数のエンコーダ24と、を備える。
制御部10は、モータドライバ21及びスイッチ部22を介して、複数のモータ23を制御する。制御部10の構成については後述する。
モータドライバ21は、複数のモータ23に電力を供給して、当該モータ23を動作させる。モータドライバ21は、例えばサーボアンプ又はインバータである。モータドライバ21は制御部10と電気的に接続されており、信号の送受信を行うことができる。
モータドライバ21は、制御部10が出力するドライバ制御信号により制御される。モータドライバ21は、インバータ31を備える。インバータ31は、制御部10の出力に応じて駆動波形を生成する。モータドライバ21は、得られた駆動波形に基づく電圧をスイッチ部22に出力する。電流センサ35の詳細な構成については後述する。
モータドライバ21には、電流センサ(電流検出部)35、電流制御部36及び遅延制御部37が設けられている。
電流センサ35は、モータドライバ21からモータ23に供給される電流の大きさを検出する。
電流制御部36は、制御部10が備える後述の出力制御部11から入力される信号に応じて、インバータ31がモータ23の駆動波形を生成するように制御する。電流制御部36の詳細については後述する。
遅延制御部37は、制御部10が備える位置制御部13又は速度制御部14等の動作を適宜遅延させる。この遅延制御の詳細は後述する。
スイッチ部22は、モータドライバ21が出力した電力を、複数のモータ23に対して選択的に供給する。スイッチ部22はモータドライバ21を介して制御部10と通信接続されており、信号の送受信を行うことができる。本実施形態では、モータドライバ21とスイッチ部22は1対1で対応するように設けられている。ただし、モータドライバ21とスイッチ部22は1対1ではなく、1対多又は多対1で対応しても良い。
スイッチ部22の入力側にはモータドライバ21が接続される。スイッチ部22の出力側には複数のモータ23がそれぞれ接続される。モータ23の数は複数であれば任意であるが、本実施形態では3つである。以下では、3つのモータ23のそれぞれを特定するために、第1モータ23a、第2モータ23b、及び第3モータ23cと呼ぶことがある。
スイッチ部22は、複数のスイッチを含む回路として構成されている。スイッチ部22は、例えば基板に実装される。スイッチ部22に含まれるスイッチを切り替えることにより、電力の供給先のモータ23が切り替わる。以下、電力の供給先であるモータ23を対象モータと呼ぶことがある。
ある瞬間においては、電力の供給先である対象モータは、スイッチ部22に接続されている複数のモータ23のうち1つのモータ23、即ち、第1モータ23a、第2モータ23b及び第3モータ23cのうち何れかのみである。スイッチ部22は、3つのモータ23の間で対象モータを循環的に切り替える動作を高速で反復する。これにより、3つのモータ23を実質的に同時に駆動することができる。
スイッチ部22の切替動作は、第1モータ23aが対象モータとなる期間と、第2モータ23bが対象モータとなる期間と、第3モータ23cが対象モータとなる期間と、の組合せを1回のサイクルとして、このサイクルを反復するように行われる。これにより、第1モータ23a、第2モータ23b及び第3モータ23cの間で対象モータがサイクル的に切り替わる。
それぞれのモータ23は、固定子と可動子とを備える。好ましくは、固定子と可動子の何れか一方は永久磁石を含んでおり、もう一方はコイルを含んでいる。モータドライバ21からコイルに電力が供給されることにより、コイルは電磁石となる。これにより、固定子と可動子の間に斥力又は引力が働き、その結果、固定子に対して可動子が相対運動する。本実施形態のモータ23は、固定子に対して可動子が直線運動(スライド)するリニアモータである。モータ23として、固定子(ステータ)に対して可動子(回転子、ロータ)が回転運動する回転モータを用いることもできる。
モータ23は、例えば、3相モータ又は2相モータとして構成することができる。モータドライバ21が備えるインバータ31は、モータの相の数に対応した数の半導体スイッチ素子を備える。インバータ31に電流制御部36から電圧指令値が入力されると、インバータ31は、電圧指令値に応じたデューティ比を実現するように、スイッチ素子の開閉を公知のPWM制御に従って高速で反復する。これにより、モータドライバ21は、3つのモータ23に電力を時分割的に分配して駆動するための駆動波形を生成することができる。
エンコーダ24は、モータ23の動作状態、詳細には固定子に対する可動子の相対変位を検出する。
モータ23がリニアモータである場合、エンコーダ24は、例えば、可動子の移動経路上に設けられた磁気センサとすることができる。磁気センサは、固定子に対する可動子の位置を検出可能である。モータ23が回転モータである場合、エンコーダ24は、例えば、公知のホール素子とすることができる。ホール素子は、可動子の回転角度を検出可能である。
エンコーダ24はスイッチ部22と電気的に接続されており、検出信号をスイッチ部22に出力することができる。エンコーダ24の検出結果は、モータドライバ21を介して制御部10へ送信される。
制御部10は、出力制御部11を備える。
制御部10は、例えば、CPU、ROM、RAM、補助記憶装置等を備える公知のコンピュータとして構成されている。補助記憶装置は、例えばHDD、SSD等として構成される。補助記憶装置には、各種のプログラム等が記憶されている。これらのプログラムを実行することにより、制御部10は、モータシステム1に関して様々な制御を行うことができる。このように、ハードウェアとソフトウェアの協働により、制御部10を出力制御部11として機能させることができる。
制御部10は、上述した制御以外の処理を実行しても良い。出力制御部11のうち一部又は全部が、制御部10とは物理的に異なるハードウェア(例えば、モータドライバ21)によって実現されても良い。
出力制御部11は、ドライバ制御信号を生成してモータドライバ21に送信する。本実施形態において、ドライバ制御信号は、後述の速度制御部14が出力する電流指令の信号である。モータドライバ21は、電流指令に基づいてPWM制御のデューティ比を制御し、インバータ31からPWMとして出力する。
出力制御部11は、位置制御部13と、速度制御部14と、切替制御部15と、を備える。
位置制御部13は、それぞれのモータ23について、可動子の位置を制御する機能を有する。位置制御部13は、例えば、エンコーダ24が検出した可動子の現在位置と、可動子の目標位置と、を比較し、位置の偏差に応じた速度指令を速度制御部14に出力する。
速度制御部14は、それぞれのモータ23について、可動子の速度を制御する機能を有する。速度制御部14は、例えば、エンコーダ24が検出した可動子の位置の変化に基づく現在速度と、位置制御部13から入力された速度指令と、を比較し、速度の偏差に応じた電流指令を生成する。電流指令は、電流値を指示する信号である。本実施形態において、この電流指令が、出力制御部11の出力に相当する。詳細は後述するが、この電流指令は、モータドライバ21が備える電流制御部36へ入力される。
切替制御部15は、3つのモータ23のそれぞれに対して速度制御部14が生成した電流指令を、サイクル的に切り替えながらモータドライバ21に出力する制御を行う。この切替えは、スイッチ部22が3つのモータ23の間で対象モータをサイクル的に切り替えるのに対応して行われる。
ここで、出力制御部11との関係で、モータドライバ21が備える電流制御部36の動作について説明する。この電流制御部36は、それぞれのモータ23について、PWM制御の電圧指令値を決定する。
以下、第1モータ23aに着目して詳細に説明する。電流制御部36は、第1モータ23aに関して電流センサ35から得られた電流値と、モータシステム1(言い換えれば、出力制御部11が備える速度制御部14)から入力された電流指令と、を比較し、電流値の偏差に応じて、第1モータ23aの各相のコイルに印加する電圧を計算により求める。この計算は、例えば、公知のベクトル制御に基づいて行われる。このように、本実施形態では、電流センサ35が取得した電流値がフィードバック制御のために用いられる。
電流制御部36は、第2モータ23b及び第3モータ23cに含まれる各相のコイルについても、印加する電圧を同様に求める。
電流制御部36は、計算により得られた電圧に基づいて、PWMの電圧指令値を生成して出力する。電圧指令値は、複数のモータ23が例えば3相モータである場合、3つの相のそれぞれに対応して生成される。
制御部10においては、出力制御部11の動作が一定の周期で行われ、その結果として、電流指令が変化する。以下、電流指令が制御される最小の時間単位である当該周期を、出力制御周期と呼ぶことがある。出力制御周期は、モータドライバ21の電流制御部36において電圧指令値が制御される制御周期と一致している。
上述したように、モータドライバ21が出力する電圧は、サイクル的な切替動作を反復するスイッチ部22を介して、第1モータ23a、第2モータ23b及び第3モータ23cへ択一的に供給される。これに対応して、出力制御部11が生成する電流指令は、第1モータ23a、第2モータ23b及び第3モータ23cのそれぞれに対して電流値を指示する信号を時分割的に合成したものとなる。
モータドライバ21が備えるインバータは、モータ23の相の数に対応した数の半導体スイッチ素子を備える。インバータ31に電流制御部36から電圧指令値が入力されると、インバータ31は、電圧指令値に応じたデューティ比を実現するように、スイッチ素子の開閉を公知のPWM制御に従って高速で反復する。これにより、モータドライバ21は、3つのモータ23に電力を時分割的に分配して駆動するための駆動波形を生成することができる。
出力制御周期は、モータドライバ21が行うPWM制御のキャリア周期と一致している。これにより、モータドライバ21は、制御部10が出力する電流指令を良好に実現するための電圧波形をPWM制御により得て、スイッチ部22に供給することができる。
対象モータを3つのモータ23の間で切り替える1回のサイクルにおいて、1つのモータ23に電力が供給される期間は、出力制御周期又はそのn倍と等しい(ただし、nは2以上の整数である)。これにより、対象モータの切替えと連動した駆動波形の切替えを実現することができる。
以上の制御により、3つのモータ23のそれぞれを、異なる方向及び速度で駆動することができる。
本実施形態では、1つのモータドライバ21に対して複数のモータ23が対応しており、複数のモータ23に時分割で電力が分配されるようにスイッチ部22が切替えを行う。これにより、1つのモータドライバ21が実質的に複数のモータ23を同時に駆動することができる。そのため、モータ23a,23b,23cのそれぞれについて個別にモータドライバ21を設ける構成と比較して、モータドライバ21の個数を減らすことができる。同様に、電流センサ35も、電力が分配される複数のモータ23に対して共通となるように設けられている。従って、電流センサ35の個数を減らすことができる。以上により、モータシステム1の設置コストを低減することができる。
次に、モータドライバ21が備える遅延制御部37について詳細に説明する。
本実施形態においては、制御部10が備える出力制御部11は、予め定められた出力制御周期に従ってモータドライバ21を制御する。モータドライバ21の制御とは、実質的に、モータドライバ21が出力する電圧波形のPWM制御を意味する。
デューティ比を介して電流値をフィードバック制御するには、以下に示す第1処理から第4処理までの一連の処理が必要である。
(1)第1処理では、電流センサ35が、対象モータに流れる電流の大きさ(電流値)を検出する。
(2)第2処理では、出力制御部11の位置制御部13及び速度制御部14が動作することによって、速度制御部14が電流指令を生成し、この電流指令が制御部10からモータドライバ21へドライバ制御信号として出力される。
(3)第3処理では、モータドライバ21の電流制御部36が、電流指令及び電流センサ35の検出値に基づいて、電圧値を計算するとともに、それに相当する電圧指令値をインバータ31に出力する。
(4)第4処理では、インバータ31が、スイッチ素子を、電圧指令値に対応するデューティ比に従ってPWM制御する。
以下、この一連の処理を制御処理と呼ぶことがある。制御処理は制御部10及びモータドライバ21によって高速で行われるものの、相応の時間が必要である。例えばモータ制御の精度を向上させるために出力制御周期を短くした場合、制御処理の所要時間が出力制御周期より長くなる場合がある。
図2には、1回のサイクルにおいて3つのモータ23のそれぞれに電力が供給される時間が、何れも出力制御周期の1周期分に相当する場合が示されている。言い換えれば、スイッチ部22の切替動作により、3つのモータ23の間で、対象モータは出力制御周期毎に別のモータ23に切り替わる。
以下、スイッチ部22が切替動作を行う周期を切替周期と呼ぶことがある。切替周期は、3つのモータ23について等しくなるように定めることもできるし、モータ23毎に異なるように定めることもできる。切替周期が一定である場合、切替周期にモータ23の数を乗じたものが、1サイクルの周期に相当する。
本実施形態において、切替周期は、出力制御部11の出力制御周期と同期している。従って、対象モータが切り替わるタイミングの近傍においてモータ23が意図しない動作をするのを、簡素な構成で防止することができる。
図2のグラフにおいて、横軸は時間である。横方向に並べられた破線の間隔は、出力制御周期に相当する。上述のとおり、出力制御周期は、PWM制御のキャリア周期と一致している。グラフの上部に描かれたM1、M2、及びM3の長方形は、それぞれ、第1モータ23a、第2モータ23b、及び第3モータ23cが対象モータとなっている期間を示す。この例ではモータ23の数が3個であるので、1サイクルの周期は出力制御周期の3周期分に相当する。
図2のグラフの縦軸には、3つのモータ23のそれぞれを駆動するための処理内容がラベルとして表示されている。縦軸のラベルにおいて、SWとはソフトウェアの略称であり、HWはハードウェアの略称である。それぞれのラベルに付けられたカッコ付きの数字は、制御処理が含む上記の第1処理~第4処理のそれぞれに対応している。
図2のグラフにおいて、制御処理は、矢印で繋がれた4つの長方形によって表現されている。4つの長方形を繋ぐ矢印は、上流の処理から下流の処理へ情報が流れることを示す。長方形に付されたハッチングは、グラフの上部のM1、M2、及びM3の長方形のハッチングに対応しており、制御処理が3つのモータ23のうち何れのモータ23のための処理であるかを示している。
制御処理は、出力制御周期毎に開始される。図2のグラフは、第1処理で、あるモータ23の電流値を電流センサ35が取得した後、第4処理で、モータドライバ21が当該モータ23のために適宜のデューティ比でスイッチ素子を駆動するまでの所要時間が、出力制御周期の1周期を上回っている場合を示している。図2の例で、第4処理は、第1処理に対して、出力制御周期の2周期分遅れている。
図2のグラフで最も左に示されている、第1モータ23aのための制御処理に着目して説明する。第1処理において検出された第1モータ23aの電流値に基づいて、第4処理においてモータドライバ21のスイッチ素子が第1モータ23aのためにオン/オフされても、第1処理の開始から第4処理の直前までにスイッチ部22が2回切り替えられている。従って、第4処理が行われるタイミングでは、第1モータ23aとは別の第3モータ23cが対象モータとなっている。
このように、第1モータ23aを駆動するための電流がモータドライバ21から結果的に第3モータ23cに対して供給され、意図しない動作を引き起こす。第2モータ23b及び第3モータ23cに関する制御についても同様である。
上記を考慮して、本実施形態のモータドライバ21は、遅延制御部37を備える。この遅延制御部37は、制御処理の過程で、例えば第2処理の開始を、一律に出力制御周期の1周期分だけ意図的に遅延させるように制御する。遅延は、例えば第2処理の前に適宜の待機処理を行わせることで実現することができる。
第3処理及び第4処理は、前段の処理が完了していることを前提とする。従って、第2処理が遅延することにより、第3処理及び第4処理の開始及び終了も必然的に遅延する。
この遅延制御の結果、図3に示すように、第1処理に対して第4処理が、出力制御周期の3周期分遅れることになる。従って、第1処理において第1モータ23aの電流値を取得した後、第4処理において第1モータ23aのためにモータドライバ21がPWM制御を開始するまでに、スイッチ部22は3回切り替わり、第1モータ23aが再び対象モータとなっている。
このように、遅延制御部37は、第4処理においてモータドライバ21が第1モータ23aのためにPWM制御を行うタイミングが、第1処理が属するサイクルの直後のサイクルで第1モータ23aが対象モータとなっている期間に含まれるように、制御処理を遅延させる。これにより、モータドライバ21が第1モータ23aのために行うPWM制御を、正しく第1モータ23aに対して適用することができる。
制御処理を遅延させる時間は、出力制御周期の1周期分とすることに限定されない。遅延時間は、制御処理の本来の所要時間、切替周期の長さ、モータドライバ21の電力が分配されるモータ23の数等に応じて適宜定められる。
図4には、1回のサイクルにおいて3つのモータ23のそれぞれに電力が供給される時間が、何れも出力制御周期の4周期分に相当する場合が示されている。切替周期は、出力制御周期の4周期分である。モータ23の数は3であるので、1サイクルの周期は出力制御周期の12周期分に相当する。
図4のグラフにおいては、図面が複雑になることを避けるため、第2モータ23b及び第3モータ23cに関する制御処理は省略されている。図5及び図6においても同様である。
図4では、例えば第1モータ23aが対象モータとなっている期間において、第1モータ23aを駆動するための制御処理が、出力制御周期毎に1回ずつ、計4回開始される。図4の例では、出力制御周期毎に開始される制御処理に対して、出力制御周期の10周期分の遅延制御が一律に行われる。これにより、第4処理においてモータドライバ21が第1モータ23aのためにPWM制御を行うタイミングを、第1処理が属するサイクルの直後のサイクルで第1モータ23aが対象モータとなっている期間に含ませることができる。
図5には、図4の遅延制御の変形例が示されている。図5の例でも、第1モータ23aが対象モータとなっている期間において、第1モータ23aを駆動するための制御処理が4回開始される。遅延制御部37は、遅延制御を、4回の制御処理のうち、時間的に後のタイミングで開始される2回についてだけ行う。
図3と異なり、図5の例では、切替周期が、制御処理の本来の所要時間と比べて長い。従って、図5の例では、4回の制御処理のうち時間的に前のタイミングで開始される2回については、遅延制御を行わなくても、第1処理の電流取得が行われた後の第4処理のPWM制御を、スイッチ部22が切替動作を行う前に行うことができる。従って、遅延制御部37は、この2回の制御処理については遅延制御を行わない。
一方、時間的に後のタイミングで開始される2回の制御処理については、出力制御周期の8周期分の遅延制御が行われる。これにより、第4処理においてモータドライバ21が第1モータ23aのためにPWM制御を行うタイミングを、第1処理が属するサイクルの直後のサイクルで第1モータ23aが対象モータとなっている期間に含ませることができる。
図5の例において、4回のうち時間的に後のタイミングで開始される2回の制御処理については、サイクルが次の回となるまでにモータ23に対して電流が遮断される期間における減衰後の電流値を予測することもできる。図6は、この例を説明する模式図である。図6の遅延制御が行われる場合、図1の出力制御部11は、図示しない電流減衰予測部を備える。
図6の例では、4回のうち時間的に後のタイミングで開始される2回の制御処理は、図5と同様に、出力制御周期の8周期分遅延される。ただし、遅延された第3処理(電圧指令の生成)は、電流センサ35が検出した電流値に代えて、予測された減衰後の電流値に基づいて行われる。
図7には、第1モータ23aが有するコイルのうち1つの電流波形の例が、1サイクルの周期とともに示されている。それぞれのサイクル周期には、第1モータ23aが対象モータとなっている期間と、第2モータ23b又は第3モータ23cが対象モータとなっている期間と、が含まれている。第1モータ23aには、当該第1モータ23aが対象モータになっている期間においてのみ電力が供給され、それ以外の期間では電力の供給が遮断される。電力の供給がない期間においては、電流はゼロに近づくように減衰する。従って、第1モータ23aの電流波形は、図7のグラフに示すように、正弦波とノコギリ波を合成したような形状となる。図7の波形において、第1モータ23aに電力が供給されている期間に相当する部分は実線で示され、電力の供給が遮断されている期間に相当する部分は破線で示されている。
同様に、電流センサ35は、第1モータ23aが対象モータになっている期間においてのみ第1モータ23aの電流値を検出可能であり、それ以外の期間では電流値を検出することができない。
遅延制御部37は、遅延制御を行う際、対象モータが第1モータ23aから他のモータへ切り替えられる直前に取得された最新の電流値を記憶する。図6の符号Pは、あるサイクルにおいて第1モータ23aに対して最も後のタイミングで行われた制御処理のうち、電流を取得する処理を示している。この符号Pで示す処理で得られた電流値が、モータドライバ21の適宜の記憶装置に記憶される。この電流値は、実質的に、第1モータ23aに対する電力が遮断される直前の電流値ということができる。記憶される電流値の例は、図7のグラフにおいてimemで示されている。
次回のサイクルでは、第1モータ23aについて、先ほど記憶した電流値imemに基づいて、上記の減衰後の電流値を予測する処理が行われる。図6においては、この予測処理が、符号Q1及びQ2で示す破線の長方形で示されている。予測される電流値の例は、図7のグラフにおいてiestで示されている。
減衰後の電流値iestは、記憶された電流値をimemとし、電力遮断後の経過時間をtとし、時定数をTとすると、以下の式で表される。
Figure 0007702083000001
時定数Tは、モータ23の抵抗とインダクタンスに基づいて決定され、予めモータドライバ21に記憶される。図6の処理Q1の時点で減衰後の電流値を予測する場合、全てのサイクルを通じて、電力遮断後の経過時間tは一定である。処理Q2の時点で減衰後の電流値を予測する場合も同様である。従って、処理Q1のタイミングと処理Q2のタイミングのそれぞれについて上記の式の指数関数の部分の値を予め計算して定数として記憶しておくことが好ましい。一般的に指数関数の計算負荷は高いが、記憶された電流値imemに当該定数を乗じるだけで、推定された減衰後の電流値iestを求めることができる。
図6の例では、図5の例よりも、より実際の値に近い電流値に基づいて各モータ23を制御することができる。直前のサイクルの電流値から減衰後の電流値を予測する処理は、図3又は図4に示す遅延制御に適用することもできる。
以上に説明したように、本実施形態のモータシステム1は、複数のモータ23と、モータドライバ21と、電流センサ35と、スイッチ部22と、出力制御部11と、を備える。モータドライバ21は、複数のモータ23に駆動力を発生させるための電力を出力する。電流センサ35は、モータ23の電流を検出する。スイッチ部22は、モータドライバ21が出力する電力の供給対象であり、電流センサ35による電流の検出対象である対象モータを、複数のモータ23の間で選択的に切り替える。対象モータを駆動するためのPWMデューティ比は、電流センサ35により検出される電流に基づいて算出され、モータドライバ21は、このPWMデューティ比に基づいて電力を出力するように制御される。スイッチ部22は、複数のモータ23の間で対象モータをサイクル的に切り替える。モータドライバ21は、対象モータの電流が電流センサ35により検出された場合に、電流に基づいて求められたPWMデューティ比に基づく電力を、電流が検出されたサイクルより後のサイクルで、電流が検出されたモータ23が再び対象モータとなっているタイミングで出力するように制御される。
これにより、1つのモータドライバ21が複数のモータ23を実質的に同時に駆動し、かつ、それぞれのモータ23について出力を個別に制御することができる。1つのモータドライバ21の出力を複数のモータ23の間でサイクル的に切り替えつつ、それぞれのモータ23への制御を、当該モータ23に対して正しく適用することができる。モータドライバ21及び電流センサ35を複数のモータ23で共通化することができるので、構成の簡素化を実現できる。
また、本実施形態のモータシステム1において、モータドライバ21は、対象モータの電流が電流センサ35により検出された場合に、電流に基づいて求められたPWMデューティ比に基づく電力を、電流が検出されたサイクルの直後のサイクルで、電流が検出されたモータ23が再び対象モータとなっているタイミングで出力するように制御される。
これにより、異なるモータに対応する検出値に基づいて対象モータを制御することを回避することができる。
また、図6の例では、出力制御部11は、対象モータの電流が電流センサ35により検出された場合に、電流に基づいて、電流が検出されたサイクルの直後のサイクルでモータ23が再び対象モータとなるまでに生じる電力遮断期間による減衰を予測して減衰後電流を算出する。モータドライバ21は、減衰後電流により求められたPWMデューティ比に基づく電力を、電流が検出されたサイクルの直後のサイクルで、電流が検出されたモータ23が再び対象モータとなっているタイミングで出力するように制御される。
これにより、対象モータへの電力遮断によって実際の電流値が減衰することによる影響を考慮して、モータ23を制御することができる。この結果、制御品質を向上できる。
図3及び図4の例では、モータドライバ21は、対象モータの電流が電流センサ35により検出された場合、一律に、電流に基づいて求められたPWMデューティ比に基づく電力を、電流が検出されたサイクルの直後のサイクルで、電流が検出されたモータ23が再び対象モータとなっているタイミングで出力するように制御される。
これにより、簡素な処理を実現できる。
図5又は図6の例では、モータドライバ21は、予め定められた出力制御周期に従って制御される。1回のサイクルにおいて1つの対象モータに対して電力の供給が開始されてから停止されるまでの時間は、出力制御周期の4周期分となっている。この4周期は、時間的に前となる2つの周期(第1出力制御周期)と、時間的に後となる2つの周期(第2出力制御周期)と、に分けられる。前半の2つの周期のそれぞれでは、電流センサ35により対象モータの電流が検出されたサイクルと同じサイクルにおいて、電流に基づいて求められたPWMデューティ比に基づく電力をモータドライバ21が出力する。後半の2つの周期のそれぞれでは、電流センサ35により対象モータの電流が検出されたサイクルの直後のサイクルにおいて、電流に基づいて求められたPWMデューティ比に基づく電力をモータドライバ21が出力する。
これにより、制御に基づく電力の出力タイミングが直後のサイクルとなるように遅らせることが、モータ23が対象モータになっている期間のうち一部においてだけ行われる。従って、制御性を向上させることができる。
本実施形態のモータシステム1において、スイッチ部22は、それぞれのサイクルにおいて、予め定められた切替周期毎に対象モータを切り替える。出力制御周期と切替周期が同期している。
これにより、スイッチ部22の切替えと連動した制御内容の変更を実現できる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。変更は単独で行われても良いし、複数の変更が任意に組み合わせて行われても良い。
遅延制御部37は、対象モータの電流が電流センサ35により検出された場合に、電流に基づいて求められたPWMデューティ比に基づく電力を、電流が検出されたサイクルの2回後、又はそれ以降のサイクルにおいてモータドライバ21が出力するように、モータドライバ21を制御しても良い。
遅延は、制御処理のうち第2処理を対象とすることに限定されず、例えば第3処理又は第4処理を対象とすることもできる。遅延制御部37が、出力制御部11に備えられても良い。
切替周期を出力制御周期の何周期分の長さとするかは、適宜設定することができる。
モータドライバ21とスイッチ部22は、物理的に別の装置で実現されても良いし、1つの装置で実現されても良い。
以上に説明した実施形態及びその変形例から、少なくとも以下の技術思想を把握することができる。
[項目1]複数のモータと、
前記複数のモータに駆動力を発生させるための電力を出力するモータドライバと、
前記モータの電流を検出する電流検出部と、
前記モータドライバが出力する電力の供給対象であり、前記電流検出部による電流の検出対象である対象モータを、前記複数のモータの間で選択的に切り替えるスイッチ部と、
を備え、
前記対象モータを駆動するためのPWMデューティ比は、前記電流検出部により検出される電流に基づいて算出され、
前記モータドライバは、前記PWMデューティ比に基づいて電力を出力するように制御され、
前記スイッチ部は、複数の前記モータの間で前記対象モータをサイクル的に切り替え、
前記モータドライバは、対象モータの電流が前記電流検出部により検出された場合に、前記電流に基づいて求められた前記PWMデューティ比に基づく電力を、前記電流が検出されたサイクルより後のサイクルで、前記電流が検出された前記モータが再び対象モータとなっているタイミングで出力するように制御されることを特徴とするモータシステム。
[項目2]項目1に記載のモータシステムであって、
前記モータドライバは、対象モータの電流が前記電流検出部により検出された場合に、前記電流に基づいて求められた前記PWMデューティ比に基づく電力を、前記電流が検出されたサイクルの直後のサイクルで、前記電流が検出された前記モータが再び対象モータとなっているタイミングで出力するように制御されることを特徴とするモータシステム。
[項目3]項目2に記載のモータシステムであって、
対象モータの電流が前記電流検出部により検出された場合に、前記電流に基づいて、前記電流が検出されたサイクルの直後のサイクルで当該モータが再び対象モータとなるまでに生じる電力遮断期間による減衰を予測して減衰後電流が算出され、
前記モータドライバは、前記減衰後電流により求められた前記PWMデューティ比に基づく電力を、前記電流が検出されたサイクルの直後のサイクルで、前記電流が検出された前記モータが再び対象モータとなっているタイミングで出力するように制御されることを特徴とするモータシステム。
[項目4]項目2又は3に記載のモータシステムであって、
前記モータドライバは、対象モータの電流が前記電流検出部により検出された場合、一律に、前記電流に基づいて求められた前記PWMデューティ比に基づく電力を、前記電流が検出されたサイクルの直後のサイクルで、前記電流が検出された前記モータが再び対象モータとなっているタイミングで出力するように制御されることを特徴とするモータシステム。
[項目5]項目2又は3に記載のモータシステムであって、
前記モータドライバは、予め定められた出力制御周期に従って制御され、
1回のサイクルにおいて1つの前記対象モータに対して電力の供給が開始されてから停止されるまでの時間が、
前記電流検出部により前記対象モータの電流が検出されたサイクルと同じサイクルにおいて、前記電流に基づいて求められた前記PWMデューティ比に基づく電力を前記モータドライバが出力する第1出力制御周期と、
前記電流検出部により前記対象モータの電流が検出されたサイクルの直後のサイクルにおいて、前記電流に基づいて求められた前記PWMデューティ比に基づく電力を前記モータドライバが出力する第2出力制御周期と、
を含むことを特徴とするモータシステム。
[項目6]項目1から5までの何れかに記載のモータシステムであって、
前記モータドライバは、予め定められた出力制御周期に従って制御され、
前記スイッチ部は、それぞれのサイクルにおいて、予め定められた切替周期毎に前記対象モータを切り替え、
前記出力制御周期と前記切替周期が同期していることを特徴とするモータシステム。
1 モータシステム
21 モータドライバ
22 スイッチ部
23 モータ
35 電流センサ(電流検出部)

Claims (6)

  1. 複数のモータと、
    前記複数のモータに駆動力を発生させるための電力を出力するモータドライバと、
    前記モータの電流を検出する電流検出部と、
    前記モータドライバが出力する電力の供給対象であり、前記電流検出部による電流の検出対象である対象モータを、前記複数のモータの間で選択的に切り替えるスイッチ部と、
    を備え、
    前記対象モータを駆動するためのPWMデューティ比は、前記電流検出部により検出される電流に基づいて算出され、
    前記モータドライバは、前記PWMデューティ比に基づいて電力を出力するように制御され、
    前記スイッチ部は、複数の前記モータの間で前記対象モータをサイクル的に切り替え、
    前記モータドライバは、対象モータの電流が前記電流検出部により検出された場合に、前記電流に基づいて求められた前記PWMデューティ比に基づく電力を、前記電流が検出されたサイクルより後のサイクルで、前記電流が検出された前記モータが再び対象モータとなっているタイミングで出力するように制御されることを特徴とするモータシステム。
  2. 請求項1に記載のモータシステムであって、
    前記モータドライバは、対象モータの電流が前記電流検出部により検出された場合に、前記電流に基づいて求められた前記PWMデューティ比に基づく電力を、前記電流が検出されたサイクルの直後のサイクルで、前記電流が検出された前記モータが再び対象モータとなっているタイミングで出力するように制御されることを特徴とするモータシステム。
  3. 請求項2に記載のモータシステムであって、
    対象モータの電流が前記電流検出部により検出された場合に、前記電流に基づいて、前記電流が検出されたサイクルの直後のサイクルで当該モータが再び対象モータとなるまでに生じる電力遮断期間による減衰を予測して減衰後電流が算出され、
    前記モータドライバは、前記減衰後電流により求められた前記PWMデューティ比に基づく電力を、前記電流が検出されたサイクルの直後のサイクルで、前記電流が検出された前記モータが再び対象モータとなっているタイミングで出力するように制御されることを特徴とするモータシステム。
  4. 請求項2に記載のモータシステムであって、
    前記モータドライバは、対象モータの電流が前記電流検出部により検出された場合、一律に、前記電流に基づいて求められた前記PWMデューティ比に基づく電力を、前記電流が検出されたサイクルの直後のサイクルで、前記電流が検出された前記モータが再び対象モータとなっているタイミングで出力するように制御されることを特徴とするモータシステム。
  5. 請求項2に記載のモータシステムであって、
    前記モータドライバは、予め定められた出力制御周期に従って制御され、
    1回のサイクルにおいて1つの前記対象モータに対して電力の供給が開始されてから停止されるまでの時間が、
    前記電流検出部により前記対象モータの電流が検出されたサイクルと同じサイクルにおいて、前記電流に基づいて求められた前記PWMデューティ比に基づく電力を前記モータドライバが出力する第1出力制御周期と、
    前記電流検出部により前記対象モータの電流が検出されたサイクルの直後のサイクルにおいて、前記電流に基づいて求められた前記PWMデューティ比に基づく電力を前記モータドライバが出力する第2出力制御周期と、
    を含むことを特徴とするモータシステム。
  6. 請求項1に記載のモータシステムであって、
    前記モータドライバは、予め定められた出力制御周期に従って制御され、
    前記スイッチ部は、それぞれのサイクルにおいて、予め定められた切替周期毎に前記対象モータを切り替え、
    前記出力制御周期と前記切替周期が同期していることを特徴とするモータシステム。
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