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JP7703430B2 - 測定装置 - Google Patents
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JP7703430B2 - 測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、検体中の物質の濃度を光学的に測定する測定装置に関する。
検体に含まれる特定の物質の濃度を光学的な手法により測定する装置が知られている。例えば、特許文献1には、土壌の減衰スペクトルに基づいて硝酸性窒素濃度を判定する硝酸性窒素測定システムが開示されている。
特開2016-75692号公報
本発明の一態様は、従来よりも測定精度の高い測定装置を実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る測定装置は、土壌抽出液の成分である検体および粉末状の試薬を貯留する複数のセルを少なくとも1つの仮想的な円またはその一部に沿って配置可能な回転体であって、前記複数のセルより大きく、前記試薬を溶解させる攪拌子が配置された複数の区画が前記回転体の径方向に沿って配置された容器を含む回転体と、前記回転体の回転を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記複数のセルの少なくとも1つに液体が注入された後、前記回転体を往復回転運動させ、前記往復回転運動において、第一の方向に回転している状態から漸次減速しつつ停止させ、第二の方向に回転方向を変換し、前記複数のセルに前記攪拌子が配置され、前記回転体の往復回転により前記複数のセル及び前記複数の区画を揺動させることで、前記攪拌子が前記検体および前記試薬を攪拌する、土壌抽出液の成分測定を行うものである。
また、本発明の一態様に係る測定装置は、検体および試薬を貯留する複数のセルの少なくとも1つに液体を注入するノズル内の流体の吸引および排出を行うポンプと、前記複数のセルの少なくとも1つに検査光を出射する発光部と、前記セルを透過した検査光を受光する受光部と、前記ポンプによる前記流体の吸引および排出、並びに前記検査光による測定を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記ポンプを制御して、前記ノズルにより前記セルに前記検体を含む第1の液を注入した後、前記検査光による測定を行う工程と、前記ポンプを制御して、前記セルに注入された前記第1の液の一部を前記ノズルにより吸引して除く工程と、前記第1の液の一部が除かれたセルに前記試薬を含む第2の液を注入した後、前記検査光による測定を行う工程とを実行することにより、土壌の成分測定を行うものである
前記複数のセルは、平面視した場合に、前記円に沿った周方向の長さが、前記円の半径方向の幅より大きくてもよい。また前記試薬は粉末状であってもよい。
本発明の一態様によれば、従来よりも測定精度の高い測定装置を実現できる。
実施形態1に係る測定装置の平面図である。 実施形態1に係る測定装置が備えるターンテーブルの平面図である。 セル部材の形状を示す斜視図である。 別のセル部材の形状を示す斜視図である。 試薬を溶解させる容器の形状を示す斜視図である。 実施形態1に係る測定装置の、ターンテーブルを取り外した状態の斜視図である。 実施形態1に係る測定装置におけるアーム、チューブおよびノズルの斜視図である。 本体の内部における貯留部、洗浄部および溶媒供給部の構成について説明するための図である。 光学系の構成を示す図である。 実施形態1に係る測定装置の要部の構成を示すブロック図である。 制御部による測定装置の制御の、実施形態1に係る一例を示すフローチャートである。 制御部が検体を測定用のセルに注入する制御の一例を示すフローチャートである。 制御部が検体を測定用のセルに注入する制御の一例を示すフローチャートである。 制御部が試薬を調整する制御の一例を示すフローチャートである。 制御部による測定装置の制御の、実施形態2に係る一例を示すフローチャートである。
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。
(測定装置1の構成)
図1は、測定装置1の平面図である。図2は、測定装置1が備えるターンテーブル3の平面図である。測定装置1は、検体中の物質の濃度を光学的に測定する測定装置であり、例えば土壌抽出液の成分を測定する測定装置である。図1および図2に示すように、測定装置1は、本体2、本体2に対して回転駆動するターンテーブル(回転体)3、ターンテーブル3に配置された複数のセル4aおよび複数のセル5aの少なくとも1つに液体(検体または試薬)を注入するノズル13、を備えている。複数のセル4a・5aは、円形のターンテーブル3の外縁に沿って位置している。すなわち、複数のセル4a・5aは、仮想的な円またはその一部に沿って配置されている。
図3は、セル部材4の形状を示す斜視図である。図3に示すように、セル部材4は、複数のセル4aを備えている。複数のセル4aを個別のセルとして形成してもよいが、セル部材4として一体に形成することにより、複数のセル4aの取り外しが効率的になる。図1に示す例では、10個のセル4aを備える5個のセル部材4がターンテーブル3に配置されている。ただし、各セル部材4が備えるセル4aの個数、およびターンテーブル3に配置されるセル部材4の個数は、図1に示すものに限定されない。
図4は、セル部材5の形状を示す斜視図である。図4に示すように、セル部材5は、複数のセル5aを備えている。複数のセル5aをセル部材5として一体に形成することにより、複数のセル5aの取り外しが効率的になる。セル部材5についても、複数のセル5aを個別のセルとして形成してもよい。また、各セル部材5が備えるセル5aの個数およびターンテーブル3に配置されるセル部材5の個数は、図1に示すものに限定されない。
一般的な成分の測定では、後述するように粉体を溶媒に溶解させた液体の試薬を使用する。しかし、測定する成分によっては試薬を溶媒に溶解させず、粉末の状態で使用する場合がある。セル5aは、粉末状の試薬を使用して測定することが可能なセルである。セル5aにはユーザによって粉末状の試薬が予め投入される。試薬の投入のしやすさおよび試薬の濃度のばらつきを低減することを考慮して、セル5aはセル4aよりも大きく形成されている。
ノズル13は、セル4a・5aの少なくとも1つに液体を注入する。ノズル13は、ノズル13を移動させる移動機構としてのアーム11によって支持されている。ノズル13は消耗品であってよく、必要に応じて交換されてよい。
図2に示すように、ターンテーブル3は、複数のセル部材4・5を配置可能な凹部または開口部を備えている。図2に示す例では、ターンテーブル3は、セル部材4を配置可能な開口部3a、およびセル部材5を配置可能な開口部3bを備える。セル部材4・5は消耗品であってよく、例えば測定ごとに交換される。そのため、セル部材4・5を、測定装置1の構成要素として捉えなくてもよい。
また、測定装置1は、複数のセル4a・5aとは大きさが異なる複数のセル6a(区画)を備える容器6をさらに備える。容器6は、試薬を溶解させる容器である。複数のセル4a・5aに注入するために十分な量の試薬を調整するため、セル6aは、セル4a・5aよりも大きい。ターンテーブル3は、容器6を配置可能な開口部3cを備える。図2に示す例では、開口部3a・3bの径方向外側の外縁部によって規定される仮想的な円に開口部3cの外縁部が沿うように開口部3cが備えられている。開口部3cの径方向外側の外縁部は、前記仮想的な円と一致する必要はなく、前記仮想的な円の内側に位置していればよい。
図5は、容器6の形状を示す斜視図である。容器6には、ターンテーブル3の径方向に沿って複数のセル6aが設けられている。ターンテーブル3の径方向に複数のセル6aを設けているのは、試薬の溶解を効率的に行うためである。この詳細については後述する。また、容器6には、ターンテーブル3の周方向に沿って複数のセル6aが設けられている。容器6には、測定装置1による測定で使用される試薬の数以上のセル6aが設けられていればよい。図5に示す例では、容器6には、ターンテーブル3の径方向に沿って2つのセル6aが設けられ、周方向に沿って3つのセル6aが設けられている。したがって、容器6全体では6つのセル6aが設けられている。それぞれのセル6aには、ユーザによって測定前に試薬が粉末の状態で投入されてよい。測定時には、測定装置1は、粉末状の試薬を溶媒により溶解、液化させて測定に用いる。容器6は、セル部材4・5等と同様に消耗品であってよく、必要に応じて交換されてよい。そのため、容器6を、測定装置1の構成要素として捉えなくてもよい。
また、測定装置1は、検体を貯留する複数の検体貯留部7をさらに備える。ターンテーブル3は、複数の検体貯留部7を、ターンテーブル3の外縁によって規定される仮想的な円の同心円またはその一部に沿って配置可能な凹部3dを備える。凹部3dは、ターンテーブル3における開口部3a・3bの内側に位置する。すなわち、測定装置1においては、複数の検体貯留部7が形成する円の外側にセル4a・5aが配置されている。検体貯留部7は消耗品であってよく、測定装置1の構成要素として捉えなくてもよい。
図6は、測定装置1の、ターンテーブル3を取り外した状態の斜視図である。図6には、本体2の内部の構成が表れている。図6に示すように、測定装置1は、回転機構15、駆動機構16、ポンプ17、および気体噴出部18をさらに備える。図6においては、本体2の内部の部材(駆動機構16、ポンプ17、発光部21および受光部22)を支持する部材については省略している。回転機構15は、ターンテーブル3を回転させる機構である。
ノズル13は、チューブ12を介して、本体2の内部に格納されたポンプ17と連通している。ポンプ17は、ノズル13内の流体の吸引および排出を行う。ポンプ17は、例えばシリンジポンプである。ノズル13を支持するアーム11は、本体2の内部に格納された駆動機構16により回動する。その結果、ノズル13の先端は、図1に示した円弧Cを描くように移動する。また、駆動機構16は、アーム11を上下方向に移動させる。その結果、ノズル13の先端も上下方向に移動する。
円弧Cは、ターンテーブル3上の、複数のセル4a・5aおよびセル6aによって規定される仮想的な円、および複数の検体貯留部7によって規定される仮想的な円と交差している。仮想的な円の中心は、ターンテーブル3の回転駆動の中心と一致している。このため、ターンテーブル3の回転とアーム11の回動および上下移動とを組み合わせることで、ノズル13は、任意のセル4a・5a・6a、および検体貯留部7に対して液体の吸引または吐出を行うことができる。
また、測定装置1は、セル4a・5aに貯留された検体の測定を行うための光学系20として、本体2の内部に発光部21と受光部22とを備える。光学系20の具体的な構成については後述する。
図7は、測定装置1におけるアーム11、チューブ12およびノズル13の斜視図である。図7に示すように、アーム11の先端には、チューブ12およびノズル13が接続される接続部11aが設けられている。接続部11aの内部には、チューブ12とノズル13とを連通させる通路が設けられている。このため、ノズル13による検体または試薬の吸引および吐出を、ポンプ17の動作により行うことができる。
さらに、本体2には、ノズル13に供給される液体を貯留する液体貯留部8、ノズル13の内側の洗浄を行う洗浄部9および洗浄部10が設けられている。洗浄部10は、ノズル13から排出された液体を受け入れる受液部として機能するとともにノズル13の外側の洗浄を行う。液体貯留部8に貯留される液体は、例えば試薬の溶解および液化に使用される溶媒である。洗浄部9および洗浄部10は、溶媒と同じ種類の液体を用いてノズル13を洗浄する。液体貯留部8、洗浄部9および洗浄部10は、アーム11によってノズル13が移動している状態の測定装置1を平面視した場合に、ノズル13の先端が描く円弧Cの一部と重なる位置に配置されている。このため、アーム11によってノズル13を、液体貯留部8、洗浄部9および洗浄部10のそれぞれの直上に移動させ、溶媒の吸引およびノズル13の洗浄を行うことができる。また、本体2には、洗浄部10においてノズル13の外部を洗浄するために用いる溶媒を供給する溶媒供給部14が設けられている。
測定装置1は、ノズル13から排出された液体を受け入れる受液部を、洗浄部10とは別に備えていてもよい。この場合には、当該受液部についても、円弧Cの一部と重なる位置に配置される。また、測定装置1は、必ずしも液体貯留部8、洗浄部9および洗浄部10の全てを備えている必要はなく、これらのうちの少なくとも1つを備えていればよい。
液体貯留部8、洗浄部9および洗浄部10は、ターンテーブル3の外側に設けられている。このため、アーム11は、ターンテーブル3の回転とは無関係に、液体貯留部8、洗浄部9および洗浄部10のそれぞれの直上にノズル13を移動させ、溶媒の吸引およびノズル13の洗浄を行うことができる。
(本体2の内部の構成)
図8は、本体2の内部における液体貯留部8、洗浄部9、洗浄部10および溶媒供給部14の構成について説明するための図である。ただし、図8における液体貯留部8、洗浄部9、洗浄部10および溶媒供給部14の位置関係は、概念的に示されており、図1に示す測定装置1におけるそれらの位置関係とは一致しない。
図8に示すように、液体貯留部8には、試薬の溶解および液化に用いるためにノズル13により吸引される溶媒が貯留されている。洗浄部9には、ノズル13の内側を洗浄するための溶媒が貯留されている。
また、洗浄部10の下方には、溶媒供給部14と連通している洗浄用ノズル14aが配置されている。洗浄部10に挿入されたノズル13に対して、溶媒供給部14から供給された溶媒を図示しないポンプにより吸引して洗浄用ノズル14aから吹き付けることで、ノズル13の外側の洗浄を行うことができる。図6および図8においては簡単のため、洗浄用ノズル14aを1つのみ示している。しかし、測定装置1は、互いに異なる複数の方向からノズル13に洗浄用の溶媒を吹き付ける、複数の洗浄用ノズル14aを備えていてもよい。
また、洗浄部10の下方には、洗浄部10に挿入されたノズル13に対して気体18aを吹き付けることにより、ノズル13の液滴13aを除去する気体噴出部18が配置されている。さらに、気体噴出部18の下方には、ノズル13から排出される液体および落下する液滴13aを収容する容器19が配置されている。
(光学系20の構成)
図9は、光学系20の構成を示す図である。上述したとおり、測定装置1は、光学系20として発光部21と受光部22とを備える。発光部21は、セル4a・5aの少なくとも1つに検査光23を出射する。発光部21は例えばLED(Light Emitting Diode)である。受光部22は、セル4a・5aを透過した検査光23を受光する。受光部22は例えばフォトダイオードである。測定装置1は、発光部21から出射される検査光23の強度と、受光部22が受光する検査光23の強度とを用いて吸光分析を行う。ただし、発光部21および受光部22はこれらに限られない。
セル部材4は、ターンテーブル3の外縁側に位置する外側面4bを有する。ターンテーブル3には、外側面4bがターンテーブル3の外縁に沿って揃うように、複数のセル4aを配置可能である。セル部材5および容器6も同様に、ターンテーブル3の外縁側に位置する外側面を有し、かつ当該外側面がターンテーブル3の外縁に沿って揃うように配置される。ターンテーブル3の径方向における外側に位置するセル6aについても同様である。
図1に示したように、ターンテーブル3の径方向における内側に位置するセル6aは、セル4a・5aよりも中心側に位置する。すなわち、容器6はセル4a・5aよりもターンテーブル3の中心側へ突出している。このため、光学系20において、ターンテーブル3の中心に近い側に配置される構成要素(発光部21)は、ターンテーブル3の回転によって容器6に衝突しないよう、セル4a・5aから離隔して配置されることとなる。
測定装置1においては、発光部21がターンテーブル3の中心に近い側に設けられる。検査光23は、ターンテーブル3の中心に近い側から、中心から遠い側に向かう方向に出射される。受光部22は、外側面4bと対向する位置に設けられている。上述のように、セル部材4・5および容器6の外側面がターンテーブル3の外縁に沿って揃うように配置されている。容器6の、ターンテーブル3の径方向の幅は、セル部材4・5の当該幅よりも大きいため、受光部22をターンテーブル3の中心に近い側に配置すると、受光部22とセル4a・5aとの距離が大きくなる。受光部22を外側面と対向する位置に設けることにより、受光部22をターンテーブル3の中心に近い側に設ける場合と比較して、受光部22を、セル4a・5aに近い位置に配置することができる。したがって、セル4a・5aを透過した検査光23のうち、受光部22が受光する光の比率を向上させることができる。さらに、大きさの異なるセル部材4・5および容器6を1つのターンテーブル3に搭載して測定を行うことができるため、従来よりも測定効率を高めることができる。
図9においては、セル4a内に攪拌子4cが投入されている。攪拌子4cは、ターンテーブル3の往復回転によりセル4aを揺動させることで検体および試薬を攪拌させる場合に、攪拌の効率を向上させる部材である。攪拌子4cは、例えばセラミックの球体である。測定装置1においては、セル4a内に攪拌子4cが存在している場合であっても、検査光23の光路が攪拌子4cによって遮られないように発光部21と受光部22との位置関係が規定されている。図9に示す例では、攪拌子4cは、セル4aの底部に位置する。これに対し、発光部21と受光部22との位置関係は、検査光23の光路が攪拌子4cの上側であるように規定されている。このため、セル4a内に攪拌子4cが存在していても測定に支障が生じない。また、セル5a・6a内にも攪拌子が投入されていてもよい。
図10は、測定装置1の要部の構成を示すブロック図である。図10に示すように、測定装置1は、既に説明した構成要素に加えて、制御部30および記憶部40を備える。制御部30は、移動制御部31、吸引・吐出制御部32、回転制御部33、および測定制御部34を備える。また、制御部30は、溶媒供給部14から溶媒を吸引して洗浄用ノズル14aからノズル13へ吹き付けるポンプ、および、気体18aをノズル13へ吹き付ける気体噴出部18の制御も行う。これらのポンプおよび気体噴出部18の制御については、個別のブロックを設けず、制御部30が実行するものとして説明する。
移動制御部31は、駆動機構16を制御して、アーム11を回動・上下移動させる。アーム11の回動・上下移動に伴い、ノズル13の先端も回動・上下移動する。吸引・吐出制御部32は、ポンプ17を制御して、ノズル13により液体を吸引・吐出する。回転制御部33は、回転機構15を制御して、ターンテーブル3を回転させる。測定制御部34は、光学系20を制御して測定を行う。具体的には、測定制御部34は、発光部21から検査光23を出射させ、セル4a・5aを透過した検査光23の強度を示す信号を受光部22により取得する。換言すれば、測定制御部34は検査光23による測定を制御する。
記憶部40は、制御部30が備える各部による、測定装置1の各部の制御に必要なデータを記憶する。また、記憶部40は、測定制御部34による測定結果を示すデータを記憶する。ただし、測定装置1は必ずしも記憶部40を備える必要はなく、上述した各データを記憶することが可能な外部の記憶装置と通信可能に接続されていてもよい。
(測定装置1の制御)
図11は、制御部30による測定装置1の制御の、実施形態1に係る一例を示すフローチャートである。ここで示す測定方法は、あくまで一例に過ぎず、粉末の試薬ではなく液体の試薬を用いてもよい。また、セル4aおよびセル5aのいずれか一方のみを用いてもよい。また、検体と試薬とのどちらを先にセル4aまたはセル5aに注入するのかについても特に限定されない。図10に示す例では、制御部30は、まず検体をセル4a・5aに注入する(S1)。次に、制御部30は、セル4aに注入される試薬を調整する(S2)。ステップS1・S2における、制御部30が備える各部による具体的な制御の内容については後述する。
制御部30は、調整した試薬をセル4aに注入する(S3)。すなわち、制御部30は、セル6aからノズル13により液体の試薬を吸引し、ノズル13により試薬が注入される位置へセル4aを移動させ、当該セル4aに試薬を注入する。回転制御部33は、回転機構15を制御して、測定対象とするセル4a・5aを光学系20による測定位置に移動させるようにターンテーブル3を回転させる(S4)。測定制御部34は、光学系20を制御して、セル4a・5aを透過する透過光の強度を測定する(S5)。
粉末の試薬を溶解させた後に当該試薬の成分が時間の経過とともに変化すること、または、検体と試薬とを混合した後に混合液の成分が時間の経過とともに変化することがある。また、粉末の試薬が完全に溶解するまでには多少の時間がかかる。そのため、セル6aまたはセル5aにおいて試薬の溶解に要する時間および溶解のタイミングと、調整した試薬をセル4aに注入するタイミングと、セル4a・5aの測定を行うタイミングとを考慮して、測定装置1の動作制御を行うことが好ましい。
図12は、ステップS1において、制御部30が検体を測定用のセル4aに注入する制御の一例を示すフローチャートである。吸引・吐出制御部32は、ポンプ17を制御して、所定量の気体をノズル13により吸引する(S111)。気体の種類は、検体と反応するものでなければ特に限定されず、例えば大気である。吸引する気体の量は、ポンプ17の容量の5%以上かつ20%以下の範囲で任意に決定してよい。例えばポンプ17の容量が50mlである場合、吸引する気体の量は2.5ml以上10ml以下としてよい。回転制御部33は、回転機構15を制御して、ノズル13により検体が吸引される位置へ検体貯留部7を移動させるようにターンテーブル3を回転させる(S112)。移動制御部31は、駆動機構16を制御して、検体を吸引する位置へノズル13を移動させるようにアーム11を動作させる(S113)。吸引・吐出制御部32は、ポンプ17を制御して、気体を吸引した状態のノズル13により、注入対象となる液体である検体をさらに吸引する(S114)。
回転制御部33は、回転機構15を制御して、ノズル13により検体が注入される位置へセル4aを移動させるようにターンテーブル3を回転させる(S115)。移動制御部31は、駆動機構16を制御して、セル4aに検体を注入する位置へノズル13を移動させるようにアーム11を動作させる(S116)。吸引・吐出制御部32は、ポンプ17を制御して、気体とともに検体を排出してセル4aに注入する(S117)。吸引・吐出制御部32は、さらにポンプ17を制御して、ノズル13内の気体の吸引および排気を行う(S118)。
以上の制御により、ステップS117においては、先に検体がノズル13から排出されてセル4aに注入され、その後に気体がノズル13から排出される。このため、ステップS114においてノズル13により吸引した検体が、ノズル13に残留する可能性が小さくなる。また、検体がステップS117の終了時にノズル13に残留していた場合、当該検体の密度よりも気体の密度の方が小さいため、ステップS118における気体の吸引時には吸引された気体は検体よりも上方へ移動する。その後、気体の排気時には、気体の圧力により検体が先に排出される。このため、検体がステップS117の終了時にノズル13に残留していた場合であっても、ステップS118により当該検体をセル4aに注入できる。制御部30は、ステップS1以外において、注入対象となる液体をノズル13により吸引・排出する場合にも、同様の制御を行ってよい。
ノズル13に液体が残留する可能性が小さくなることで、セル4a・5a・6aに注入される液体の量のばらつきが低減されるため、当該ばらつきに起因して測定精度が低下する可能性を小さくできる。したがって、測定装置1による測定精度が向上する。
図13は、ステップS1における、制御部30が検体を測定用のセル5aに注入する制御の一例を示すフローチャートである。上述したとおり、セル5aにはユーザによって粉末状の試薬が予め投入されているものとする。また、図13に示すフローチャートの開始前に、ノズル13は、検体を吸引する位置にあるものとする。同様に、検体貯留部7は、ノズル13により検体を吸引される位置にあるものとする。
吸引・吐出制御部32は、ポンプ17を制御して、ノズル13により検体を吸引する(S121)。回転制御部33は、回転機構15を制御して、ノズル13により検体が注入される位置へセル5aを移動させるようにターンテーブル3を回転させる(S122)。移動制御部31は、駆動機構16を制御して、セル5aに検体を注入する位置へノズル13を移動させるようにアーム11を動作させる(S123)。吸引・吐出制御部32は、ポンプ17を制御して、ノズル13内の検体を、粉末状の試薬が投入されているセル5aに注入する(S124)。
さらに吸引・吐出制御部32は、ポンプ17を制御して、セル5aからノズル13により検体を吸引し(S125)、当該セル5aに当該検体を吐出する(S126)。吸引・吐出制御部32は、セル5aに対して検体の吸引および吐出を所定の回数繰り返していなければ(S127でNO)、ステップS125・S126を繰り返す。吸引・吐出制御部32は、検体の吸引および吐出を所定の回数繰り返していれば(S127でYES)、制御を終了する。所定の回数は、例えば3回以上かつ10回以下の範囲で任意に設定してよい。また、吸引・吐出制御部32は、検体の吸引および吐出を、所定の回数ではなく、所定の時間繰り返している場合に制御を終了してもよい。この場合、所定の時間は、例えば3秒以上かつ10秒以下の範囲で任意に設定してよい。
吸引・吐出制御部32は、ステップS125~127により、セル5a内の液体のピペッティングを行う。セル5aの容積はセル6aと比較して小さいため、後述するターンテーブル3の往復回転運動によっては、粉末状の試薬を十分に攪拌して検体に溶解させることが難しい場合もある。このような場合にも、ピペッティングを行うことで、粉末状の試薬を検体に効率的に溶解させることができる。また、ステップS3において液体の試薬をセル4aに注入する場合においても、ステップS125~127と同様の動作を行うことで、液体の試薬と検体とを攪拌してもよい。
このように粉末状の試薬と検体とをピペッティングにより混合することで、粉末状の試薬を従来よりも確実に検体に溶解させることができ、当該試薬が検体に十分に溶解しないことに起因して測定結果の精度が低下する可能性を小さくできる。したがって、測定装置1による測定精度が向上する。
図14は、ステップS2における、制御部30が試薬を調整する制御の一例を示すフローチャートである。図14に示すフローチャートの開始前に、ノズル13は、液体貯留部8から溶媒を吸引する位置にあるものとする。吸引・吐出制御部32は、ポンプ17を制御して、溶媒をノズル13により吸引する(S21)。回転制御部33は、回転機構15を制御して、ノズル13により溶媒が注入される位置へセル6aを移動させるようにターンテーブル3を回転させる(S22)。移動制御部31は、駆動機構16を制御して、粉末の試薬が投入されたセル6aに溶媒を注入する位置へノズル13を移動させるようにアーム11を動作させる(S23)。吸引・吐出制御部32は、ポンプ17を制御して、ノズル13内の溶媒をセル6aに注入する(S24)。
回転制御部33は、回転機構15を制御して、ターンテーブル3を第一の方向に回転させ(S25)、その状態から漸次減速させつつ停止させる(S26)。さらに回転制御部33は、回転機構15を制御して、ターンテーブル3の回転方向を第二の方向に変換する(S27)。その後、回転制御部33は、回転機構15を制御して、ターンテーブル3の回転を漸次減速させつつ停止させる(S28)。回転制御部33は、ターンテーブル3の回転および停止を所定の回数繰り返していない場合(S29でNO)、ステップS25~S28を繰り返す。回転制御部33は、ターンテーブル3の回転および停止を所定の回数繰り返している場合(S29でYES)、制御を終了する。所定の回数は、例えば10回以上かつ50回以下の範囲で任意に設定してよい。また、回転制御部33は、ターンテーブル3の回転および停止を、所定の回数ではなく、所定の時間繰り返している場合に制御を終了してもよい。この場合、所定の時間は、例えば10秒以上かつ30秒以下の範囲で任意に設定してよい。
具体的には、回転制御部33は、ステップS25・S27において、ターンテーブル3を20rad/s以上かつ200rad/s以下の角加速度で50ms(ミリ秒)以上かつ200ms以下の時間にわたって加速させる。また、回転制御部33は、ステップS26・S28において、ターンテーブル3を-200rad/s以上かつ-20rad/s以下の角加速度で50ms以上かつ200ms以下の時間にわたって減速させ、ターンテーブル3を停止させる。
回転制御部33は、ステップS25~S28を繰り返すことで、ターンテーブル3を往復回転運動させる。往復回転運動とは、第一の方向への回転運動と、第二の方向への回転運動とを、交互に複数回繰り返す運動である。当該往復回転運動により、セル6a内で粉末状の試薬と溶媒とが攪拌されて、液体の試薬が調整される。
上述したとおり、容器6には、ターンテーブル3の径方向に沿って複数のセル6aが設けられている。径方向における外側に設けられたセル6aは、径方向における内側に設けられたセル6aと比較して、ターンテーブル3の回転に伴う移動速度が大きくなる。このため、径方向における外側に設けられたセル6aに、溶媒に溶解しにくい粉末の試薬を投入することで、ターンテーブル3の往復回転運動により効率良く当該試薬を攪拌して溶解させることができる。
このように試薬と溶媒とを攪拌することで、溶媒への試薬の溶解を従来よりも確実に行うことができ、溶媒への試薬の溶解が不十分であることに起因して測定結果の精度が低下する可能性を小さくできる。したがって、測定装置1による測定精度が向上する。
測定装置1の動作中、ノズル13が検体または試薬の注入動作を行わない待機状態では、移動制御部31は、駆動機構16を制御して、ノズル13の先端が洗浄部10の上方に位置するようにアーム11を動作させてよい。移動制御部31がこのように駆動機構16を制御する場合、ノズル13の先端に検体または試薬の液滴13aが付着している場合であっても、当該液滴13aが他の検体または試薬が注入されたセル4a・5a・6a、または検体貯留部7に落下する可能性は小さい。
また、測定装置1においては、互いに異なる複数種類の液体をノズル13により吸引および吐出する。複数種類の液体が混合すると、測定の精度が低下する。このため、測定の途中で必要に応じてノズル13を洗浄してもよい。
ノズル13を洗浄する場合、まず、制御部30は、洗浄部10において、ノズル13の内部に残留している液体を容器19(図8参照)に排出するとともに、溶媒を洗浄用ノズル14aから吹き付けてノズル13の外部を洗浄する。次に、制御部30は、ノズル13により洗浄部9から溶媒を吸引する。制御部30は、ノズル13を揺動させることでノズル13内の溶媒を攪拌した後、洗浄部10において溶媒を容器19に排出する。その状態で、制御部30は、液滴13aを気体噴出部18により除去することで、洗浄を終了する。このようにしてノズル13を洗浄することで、液体の混合を防止し、高精度な測定が可能となる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。実施形態2では、制御部30による測定装置1の制御の、別の例について説明する。
図15は、制御部30による測定装置1の制御の、実施形態2に係る一例を示すフローチャートである。図15に示す制御は、検体が注入されたセル4aに対して、試薬を注入する前においても測定を行う、すなわち、バックグラウンドの測定を行うものである。制御部30は、図11および図12を参照して説明した実施形態1と同様に、検体(第1の液)をセル4aに注入する(S1)。その状態で、回転制御部33は、回転機構15を制御して、測定対象とするセル4aを光学系20による測定位置に移動させるようにターンテーブル3を回転させる(S101)。測定制御部34は、光学系20を制御してセル4aの透過光の強度の測定を行う(S102)。
回転制御部33は、回転機構15を制御して、ノズル13により検体が吸引される位置にセル4aを移動させる(S103)。吸引・吐出制御部32は、ポンプ17を制御して、セル4aに注入されている検体の一部を吸引して除去する(S104)。さらに、制御部30は、実施形態1と同様に、試薬を調整し(S2)、調整した試薬(第2の液)をセル4aに注入する(S3)。なお、制御部30は必ずしもステップS2をステップS104の後に実行する必要はなく、ステップS1~S104までの任意のステップの後に実行してよい。また、ステップS104の後に、ノズル13を洗浄してもよい。または、ノズル13を洗浄する代わりに、ノズル13の交換をユーザに促してもよい。その場合には、測定装置1は、ノズル13の交換をユーザに促すための音声または画像を出力する出力装置を備えていればよい。その後、回転制御部33は、測定対象とするセル4aを光学系20による測定位置に移動させるようにターンテーブル3を回転させる(S4)。測定制御部34は、光学系20を制御してセル4aの透過光の強度の測定を行う(S5)。
以上のとおり、実施形態2に係る制御によれば、制御部30は以下の工程を実行する。
(i)ノズル13によりセル4aの少なくとも1つに検体を注入した後、検査光23(図9参照)による測定を行う工程(S102)
(ii)注入された検体の一部をノズル13により吸引して除く工程(S104)
(iii)検体の一部が除かれたセル4aに試薬を注入した後、検査光23による測定を行う工程(S5)
これらの行程によれば、検体に試薬を注入する前および後の、両方の測定結果を得ることができる。すなわち、試薬を注入することで検体に生じる吸光度の変化を明確に測定できる。したがって、測定装置1による測定精度が向上する。
一方、セル5aを使用する測定では、予めセル5aに粉末状の試薬を投入するのではなく、先に検体をセル5aに注入して測定を行う必要がある。具体的には、制御部30は、粉末状の試薬を投入されていない状態のセル5aに対して、ステップS1・S101~S104の制御を実行する。ステップS104の後、検体が注入された状態のセル5aにユーザが粉末状の試薬を投入する。その後、制御部30は、図13に示したステップS125~S127と同様の制御を実行し、試薬を検体に溶解させる。
また、このような構成によれば、例えば土壌の成分測定を行う場合に、測定精度を向上させることで、土壌の改善に寄与できる。これにより、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献できる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 測定装置
3 ターンテーブル(回転体)
11 アーム(移動機構)
17 ポンプ
21 発光部
22 受光部
30 制御部

Claims (6)

  1. 土壌抽出液の成分である検体および粉末状の試薬を貯留する複数のセルを少なくとも1つの仮想的な円またはその一部に沿って配置可能な回転体であって、前記複数のセルより大きく、前記試薬を溶解させる攪拌子が配置された複数の区画が前記回転体の径方向に沿って配置された容器を含む回転体と、
    前記回転体の回転を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記複数のセルの少なくとも1つに液体が注入された後、前記回転体を往復回転運動させ、前記往復回転運動において、第一の方向に回転している状態から漸次減速しつつ停止させ、第二の方向に回転方向を変換し、
    前記複数のセルに前記攪拌子が配置され、前記回転体の往復回転により前記複数のセル及び前記複数の区画を揺動させることで、前記攪拌子が前記検体および前記試薬を攪拌する、土壌抽出液の成分測定を行うための測定装置。
  2. 前記制御部は、前記第一の方向に回転している状態の前記回転体を、-200rad/s以上かつ-20rad/s以下の角加速度で50ms以上かつ200ms以下の時間にわたって減速しつつ停止させ、第二の方向に回転方向を変換する請求項1に記載の測定装置。
  3. 前記複数のセルの少なくとも1つに液体を注入するノズル内の流体の吸引および排出を行うポンプをさらに備え、
    前記制御部は、前記ポンプを制御して、前記ノズルによる前記セル内の液体のピペッティングまたは攪拌を行う請求項1または2に記載の測定装置。
  4. 検体および試薬を貯留する複数のセルの少なくとも1つに液体を注入するノズル内の流体の吸引および排出を行うポンプと、
    前記複数のセルの少なくとも1つに検査光を出射する発光部と、
    前記セルを透過した検査光を受光する受光部と、
    前記ポンプによる前記流体の吸引および排出、並びに前記検査光による測定を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記ポンプを制御して、前記ノズルにより前記セルに前記検体を含む第1の液を注入した後、前記検査光による測定を行い、
    前記ポンプを制御して、前記セルに注入された前記第1の液の一部を前記ノズルにより吸引して除き、前記第1の液の一部が除かれたセルに前記試薬を含む第2の液を注入した後、前記検査光により土壌の成分測定を行うための測定装置。
  5. 前記複数のセルは、平面視した場合に、前記円に沿った周方向の長さが、前記円の半径方向の幅より大きい請求項1から3のいずれか1項に記載の測定装置。
  6. 前記試薬は粉末状である請求項に記載の測定装置。
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