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JP7703466B2 - 屋外設置装置 - Google Patents
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JP7703466B2 - 屋外設置装置 - Google Patents

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Description

本発明は、屋外に設置されて使用される屋外設置装置に関する。
従来、例えば屋外に設置されたスピーカの機能点検等といった用途に、屋外に設置されて種々の情報収集等の処理を行う屋外設置装置が利用されている。このような屋外設置装置では、多くの場合、メンテナンス等の対象となる電気電子部品等の装置部品が、開閉可能な蓋部を有する装置筐体に収容されており、例えば、本出願人が出願済みの特願2020-198492号に記載のものがある。かかる屋外設置装置は、屋外に設置される装置筐体における筐体本体部と、蓋部と、これら筐体本体部と蓋部との間に介在されて装置筐体内の気密性を確保するシール部材と、を備えている。
特願2020-198492号
ところで、前述した特許文献1の屋外設置装置では、蓋部が平板状の形状であるため、シール部材の反力によって蓋部が歪んで変形することに起因したシール部材における潰し代の低下により、シール性が保持できず、筐体内部へ水分が浸入する虞があった。
そこで、本発明は、上述したような問題に着目し、シール部材の反力による蓋部の変形を防止でき、当該変形に起因したシール性の低下を回避して装置筐体内の気密性を確保できる屋外設置装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の屋外設置装置は、有底箱状に形成され、屋外に設置される装置部品を内部に収容する筐体本体部と、前記筐体本体部に開閉可能に取り付けられ、前記筐体本体部の開口を塞ぐ蓋部と、前記筐体本体部と前記蓋部との間に介在されて前記筐体本体部内の気密性を確保するシール部材と、を有する装置筐体を備えた屋外設置装置であって、前記筐体本体部は、底部に立てて設けられ、前記開口の周囲を囲む開口周壁部と、前記開口周壁部の外側面に設けられ、前記シール部材が装着されるシール部材装着部と、を有し、前記蓋部は、前記筐体本体部の開口面を覆う平面部と、前記平面部に立てて設けられ、前記平面部の周囲を囲む蓋側壁部と、を有し、前記開口周壁部および前記蓋側壁部は、前記筐体本体部の前記開口面側から前記筐体本体部の前記底部側に向かう方向に平行に設けられており、前記装置筐体は、前記蓋部が閉じた状態において、前記蓋側壁部の前記筐体本体部側に位置する端面が、前記筐体本体部の前記シール部材装着部に装着された前記シール部材を、前記筐体本体部の前記開口面側から前記筐体本体部の前記底部側に向けて押圧する押圧面として機能することを特徴とする。
本発明の屋外設置装置によれば、蓋部が筐体本体部の開口面を覆う平面部に立てて設けられた蓋側壁部を有するため、シール部材の反力による蓋部の変形を防止できる。しかも、蓋側壁部の筐体本体部側に位置する端面が、筐体本体部のシール部材装着部に装着されたシール部材を筐体本体部の開口面側から筐体本体部の底部側に向けて押圧する押圧面として機能するため、シール部材を押圧した際の反力に対抗できる。したがって、蓋部の変形に起因したシール性の低下を回避して装置筐体内の気密性を確保できる。
ここで、本発明の屋外設置装置において、前記シール部材装着部は、前記装着された前記シール部材より内方側に位置する前記開口周壁部の前記外側面が、前記シール部材の断面寸法よりも高く形成されていてもよい。この構成によれば、シール部材装着部に装着されたシール部材の開口周壁部における開口側(高さ方向)への脱落防止を図ることができる。
また、本発明の屋外設置装置において、前記シール部材装着部は、前記開口周壁部の前記外側面から外方側へ突出した第1の段部と、前記第1の段部より前記開口周壁部における前記開口側に設けられ、前記開口周壁部の前記外側面から外方側へ突出した第2の段部と、を有していることが好適である。この構成によれば、シール部材装着部に装着されたシール部材のシール部材装着部からのずれや、シール部材内径側へのはみ出しの防止を図ることができる。
さらに、本発明の屋外設置装置において、前記シール部材装着部は、前記開口周壁部の前記外側面が露出していることが好適である。この構成によれば、シール部材装着部が開口周壁部の外側面を露出していることで、断面L字状の段差形状となるので、シール部材装着部における雨水などの水分の水はけ(排水性)が向上され、シール部材装着部における水溜りを防止できる(排水性の向上)。加えて、凍結時の水分膨張による蓋部および筐体本体部の変形による潰し代の変化や、凍結・解凍の繰り返しによるシール部材のシール界面への水分浸入を回避できる。
また、本発明の屋外設置装置において、前記蓋部の端部は、当該蓋部が閉じた状態において、前記シール部材装着部の前記第1の段部における前記シール部材が載置された載置面または前記載置面よりも前記筐体本体部の前記底部側の位置まで、前記筐体本体部の前記底部側に向けて延在した状態で形成されていることが好適である。この構成によれば、シール部材が日射に暴露されることがなく、耐候性の面で有利である。また、大気中の塵埃などの異物や有害物質を含んだ雨水、特に鉄道線路沿いに装備される場合は鉄粉(架線・車両自体からの錆成分)、煤煙(非電化路線のディーゼルの排気・油)等にシール部材がさらされることがないため、これらによるダメージを軽減できる。
さらに、本発明の屋外設置装置において、前記シール部材は、断面が円形のOリングであり、前記シール部材装着部は、前記第2の段部における前記開口周壁部の前記外側面からの突出量が前記Oリングの線径より小さいことが好適である。この構成によれば、シール部材としてOリングを用いるので、ねじれなどによるシール部材の誤組を防止できる。しかも、シール部材装着部における第2の段部の開口周壁部の外側面からの突出量がOリングの線径より小さいので、シール部材が段差としての第2の段部に乗り上げるのを防止して蓋部を閉じる際のシール部材の噛み込みを回避できる。
また、本発明の屋外設置装置において、前記シール部材装着部は、前記第1および第2の段部の角部が面取りしたR形状であることが好適である。この構成によれば、第1および第2の段部の角部(端部)が面取りしたR形状なので、シール部材を傷つけ難く、シール部材の破損を防止できる。
本発明の屋外設置装置によれば、シール部材の反力による蓋部の変形を防止でき、当該変形に起因したシール性の低下を回避して装置筐体内の気密性を確保できる。
実施形態に係る屋外設置装置を蓋部が開かれた状態で正面側から見て示す斜視図である。 実施形態に係る屋外設置装置を蓋部が開かれた状態で背面側から見て示す斜視図である。 実施形態に係る屋外設置装置の蓋部が開かれた状態における幅方向の断面を上方から見て示す説明図である。 実施形態に係る屋外設置装置の蓋部が閉じた状態における幅方向の断面を上方から見て示す説明図である。 実施形態に係る屋外設置装置の要部を拡大して示す断面図である。 図5のシール部材装着部におけるシール部材の押圧状態の説明に供する説明図である。
以下、本発明に係る屋外設置装置の一実施形態について、図1~図6を参照しながら詳細に説明する。
図1は、実施形態に係る屋外設置装置を蓋部が開かれた状態で正面側から見て示す斜視図であり、図2は、実施形態に係る屋外設置装置を蓋部が開かれた状態で背面側から見て示す斜視図である。また、図3は、実施形態に係る屋外設置装置の蓋部が開かれた状態における幅方向の断面を上方から見て示す説明図であり、図4は、実施形態に係る屋外設置装置の蓋部が閉じた状態における幅方向の断面を上方から見て示す説明図である。さらに、図5は、実施形態に係る屋外設置装置の要部を拡大して示す断面図であり、図6は、図5のシール部材装着部におけるシール部材の押圧状態の説明に供する説明図である。
なお、以下に説明する屋外設置装置としては、例えば、鉄道の路線の各所に設置される踏切などの設備において、警報機としてのスピーカの機能点検のために当該スピーカが発する音の音圧を計測し、その計測結果を無線で送信する音圧計測装置が想定されるが、その他、屋外に設置される各種装置を広く適用できる。また、本発明は、屋外設置装置における装置筐体の密閉構造に関するものであるため、以下では、便宜上、装置筐体に収容する装置部品についての説明を割愛する。
図1および図2に示すように、屋外設置装置1は、有底箱状に形成されて内部に不図示の装置部品が収容される筐体本体部2と、筐体本体部2の開口2aを塞ぐように当該筐体本体部2に開閉可能に取り付けられる蓋部3と、筐体本体部2と蓋部3とを連結するヒンジ部4と、を有する装置筐体10を備えている。筐体本体部2と蓋部3とは、ヒンジ部4を介して開閉可能に連結されるとともに、シール部材5を介在することで密閉されるようになっている。
筐体本体部2は、硬質樹脂などで扁平な有底矩形筒状に形成されており、内部に不図示の装置部品が収容されるようになっている。筐体本体部2は、底部20に立てて設けられ、矩形状の開口2aの周囲(端縁)を囲む開口周壁部21と、開口周壁部21の外側面21aに設けられ、シール部材5が装着されるシール部材装着部22と、を有する。この場合、開口周壁部21は、図1~図4に示すように、筐体本体部2の底部20から立ち上がって設けられる側壁24の延長線上に位置し、当該側壁24と一体的に形成されたリブである。なお、本実施形態の場合、シール部材5としては、断面が円形で環状のゴム等の柔軟な樹脂からなるOリングが用いられている。また、シール部材装着部22の詳細な構造については後述する。
蓋部3は、図1~図4に示すように、筐体本体部2と同様に硬質樹脂などで矩形板状に形成されており、筐体本体部2の開口2aを塞ぐように当該筐体本体部2に固定される。蓋部3は、筐体本体部2の開口面(開口2a)を覆う平面部31と、平面部31に立てて設けられ、平面部31の周囲を囲む蓋側壁部32と、を有する。そして、図5に示すように、蓋部3が閉じた状態において、蓋側壁部32の筐体本体部2側に位置する端面32aが、筐体本体部2のシール部材装着部22に装着されたシール部材5を筐体本体部2の開口2a側から筐体本体部2の底部20側に向けて押圧する押圧面として機能するようになっている。
図1および図2に示すように、4つの雌ねじ23は、筐体本体部2における開口周壁部21の外周に沿った周方向に4つが分散して設置され、具体的には矩形状の開口周壁部21の4つの角部に隣接して設置されたねじ部位である。また、4本の雄ねじ33は、矩形板状の蓋部3における4つの角部を貫通して筐体本体部2における4つの雌ねじ23に一対一で捩じ込まれるように設けられ、蓋部3を筐体本体部2に締結固定するねじ部材である。なお、各雄ねじ33の中途には、蓋部3が筐体本体部2に締結固定されたときに両者間に位置するように不図示の4つの内歯ワッシャが嵌合されていてもよい。
ヒンジ部4は、装置筐体10の設置状態において、短手方向の一方の端部における鉛直方向の上下に2カ所配置されている。ヒンジ部4は、各々の周縁が矩形状を有する蓋部3および筐体本体部2において直線状に延在する、矩形の長辺に当たる蓋側壁部32の外周縁部34と、側壁24と、を連結するように配置される。そして、この場合、2つのヒンジ部4は、外周縁部34と、側壁24と、の延在方向D1に互いに間隔を開けて設けられている。具体的に、ヒンジ部4は、筐体本体部2または蓋部3のいずれか一方(本実施形態では、蓋部3)と一体に設けられるヒンジ軸部41と、蓋部3または筐体本体部2のいずれか他方(本実施形態では、筐体本体部2)と一体に設けられるヒンジ軸受部42と、を有している。そして、ヒンジ部4は、ヒンジ軸部41がヒンジ軸受部42に回動可能に係合されることで、蓋部3を筐体本体部2に対して開閉可能に連結する。なお、ヒンジ部4の配置は2カ所に限らず、複数配置されていてもよい。また、筐体本体部2のヒンジ部4が設けられる側壁24には、装置筐体10の内部換気用のベント部6が、側壁24の外周面から外方に突出した状態で設けられている。
ここで、筐体本体部2におけるシール部材装着部22は、図3~図6に示すように、装着されたシール部材5より内方側に位置する開口周壁部21の外側面21aが、シール部材5の断面寸法よりも高く形成されている。また、シール部材装着部22は、開口周壁部21の外側面21aから外方側へ突出した第1の段部21bと、第1の段部21bより開口周壁部21における開口2a側に設けられ、開口周壁部21の外側面21aから外方側へ突出した第2の段部21eと、を有している。さらに、シール部材装着部22は、開口周壁部21の外側面21aが露出した状態で形成されている。すなわち、シール部材装着部22は、開口周壁部21の外側面21aが露出して形成されることで、断面L字状の第1の段部21bを有した形状となっている。加えて、本実施形態の場合、シール部材5は、断面が円形で環状のOリングであり、シール部材装着部22は、第2の段部21eにおける開口周壁部21の外側面21aからの突出量T1がOリング(シール部材5)の線径より小さいことが好ましい。さらに、本実施形態の屋外設置装置1において、シール部材装着部22は、第1および第2の段部21b、21eの角部21c、21dが面取りしたR形状であることが好ましい。
ちなみに、図6に示すように、筐体本体部2と蓋部3との間には、成形寸法のばらつきにより、筐体本体部2と蓋部3との嵌合部寸法が最大・最小の組合せとなった場合でも正しく組合わさるようにクリアランスW1(隙間)を設けている。当該クリアランスW1が最大となる組合せである場合、Oリング(シール部材5)装着において遊び(ガタ)が生じてシール面(第1の段部21b)からずれたり、Oリング内径側へはみ出したりによるシール性の低下が懸念される。このような事態を防ぐため、装置筐体10において蓋部3の閉じたOリング圧縮時にガタが生じず、筐体本体部2の底部20と蓋部3の平面部31とを結ぶ第1方向および当該第1方向に直交する第2方向(Oリング内径方向)へも密着できるよう、開口周壁部21の外側面21aにおけるシール部材5としてのOリングの内径側、すなわち第2の段部21eに相当する部位の厚み寸法W2を、当該部位よりも上方の開口周壁部21の厚み寸法W3よりも一段太く形成しておくことが好ましい。このような構造により、Oリングのシール部材装着部22からのずれや、Oリング内径側へのはみ出しを防止できる。また、第2の段部21eの厚み寸法W2を太くすることにより、Oリング装着時における初期張力(つまり、Oリングを装着する際にOリングを少し伸ばす引張力)が付与されている状態に設定することにより、蓋部3の開放時においてシール部材装着部22からのOリングの脱落を防止できる。このとき、開口周壁部21における第2の段部21eの突出量T1(段差幅)は小さすぎても効果はなく、逆に大きすぎると全周に亘りOリングが第2の段部21e上部に乗り上げた状態、または、一部は装着できても他の箇所での浮き、装着できない、Oリングに過剰な引っ張り力が作用する等による断裂などの不具合が生じる虞があるため、第2の段部21eの突出量T1としては、Oリングの線径の1/3以下が望ましい。また、蓋部3を閉じた状態でも蓋側壁部32の端面32aと、シール部材装着部22の第1の段部21bとが干渉しないよう、第2の段部21eの高さh1は、シール部材5としてのOリングの圧縮後の厚さh2よりも小さくすることが好ましい。このような構造により、蓋部3を閉じた際にシール部材5の一部を噛んでしまったとしても、当該シール部材5の断裂を回避できる。
以上、説明したように、本実施形態の屋外設置装置1によれば、蓋部3が筐体本体部2の開口面(開口2a)を覆う平面部31に立てて設けられた蓋側壁部32を有するため、同じ板厚でも蓋側壁部32により蓋部3の断面二次モーメントが大きくなるため、蓋部3の剛性を高めることができる。したがって、シール部材5の反力による蓋部3の変形を防止できる。しかも、蓋側壁部32の筐体本体部2側に位置する端面32aが、筐体本体部2のシール部材装着部22に装着されたシール部材5を筐体本体部2の開口2a側から筐体本体部2の底部20側に向けて押圧する押圧面として機能する。そのため、当該押圧面としての端面32aの肉厚を、単なる平面としてではなく、蓋側壁部32の高さに該当する厚み分、見かけ上の厚みを厚くできているとみなせるため、全体の肉厚を厚くすることなく、シール部材5を押圧した際の反力に対抗できる。したがって、蓋部3の変形に起因したシール性の低下を回避して装置筐体10内の気密性を確保できる。
また、本実施形態の屋外設置装置1において、シール部材装着部22は、装着されたシール部材5より内方側に位置する開口周壁部21の外側面21aが、シール部材5の断面寸法よりも高く形成されている。ここで、シール部材5としてのOリング装着時、Oリングには開口周壁部21とOリング内径との間に摩擦による回転力が発生する。このため、Oリングは装着される際に回転しながら挿入される場合があり、開口周壁部21の高さをOリングの径における半径以下とした場合、Oリングが挿入力を取り去った時点でシール部材装着部22から飛び出すなど脱落する虞がある。したがって、装着作業性改善のため、開口周壁部21の高さはOリングの線径以上とすることが望ましい。この構成によれば、シール部材装着部22に装着されたシール部材5の開口周壁部21における開口2a側(高さ方向)への脱落防止を図ることができる。また、装置筐体10が、図1および図2に示されるように、筐体本体部2の開口2aが形成する平面が地面に対して垂直となるように設置された場合、開口周壁部21の高さが低いものでは蓋部3を開放した際にシール部材5(Oリング)が脱落する虞がある。したがって、開口周壁部21の高さはOリングの線径以上、好ましくは1.5倍以上が望ましい。
また、本実施形態の屋外設置装置1において、シール部材装着部22は、開口周壁部21の外側面21aから外方側へ突出した断面L字状の第1の段部21bと、当該第1の段部21bより開口周壁部21における開口2a側に設けられ、開口周壁部21の外側面21aから外方側へ突出した第2の段部21eと、を有している。このような構造によれば、シール部材5(Oリング)のシール部材装着部22からのずれや、Oリング内径側へのはみ出しを防止できる。また、第1の段部21bより開口周壁部21における開口2a側に第2の段部21eが設けられていることにより、蓋部3の開放時においてシール部材装着部22からのOリングの脱落を防止できる。
さらに、本実施形態の屋外設置装置1において、シール部材装着部22は、開口周壁部21の外側面21aが露出した状態で形成されている。この構成によれば、シール部材装着部22が開口周壁部21の外側面21aを露出していることで、断面L字状の段部21bを有した形状となるので、シール部材装着部22における雨水などの水分の水はけ(排水性)が向上され、シール部材装着部22における水溜りを防止できる(排水性の向上)。加えて、凍結時の水分膨張による蓋部3および筐体本体部2の変形による潰し代の変化や、凍結・解凍の繰り返しによるシール部材5のシール界面への水分浸入を回避できる。
また、本実施形態の屋外設置装置1において、蓋部3の端部32bは、当該蓋部3が閉じた状態において、筐体本体部2のシール部材装着部22における装着されたシール部材5が載置される第1の段部21bの露出を覆う位置まで、筐体本体部2の底部20側に向けて延在した状態で形成されていることが好ましい。すなわち、蓋部3が閉じた状態において、その端部32bは、シール部材装着部22において露出された開口周壁部21の外側面21aにおける第1の段部21bのシール部材5を載置する部位(載置面)と面一または当該載置面の外方側を覆い隠すように、筐体本体部2の底部20側に向かった位置まで延在した状態で形成されていることが好ましい。これによれば、シール部材5が装着時に載置される載置面としてのシール部材装着部22における第1の段部21bの露出された外方側を覆い隠すように(つまり、シール部材5を覆うように)、蓋部3の端部32bが、シール部材5の載置面と面一または当該載置面の露出された外方側を覆い隠す、第1の段部21bにおけるシール部材5の載置面よりも下方の底部20側まで位置するため、シール部材5が日射に暴露されることがなく、耐候性の面で有利である。また、大気中の塵埃などの異物や有害物質を含んだ雨水、特に鉄道線路沿いに装備される場合は鉄粉(架線・車両自体からの錆成分)、煤煙(非電化路線のディーゼルの排気・油)等にシール部材5がさらされることがないため、これらによるダメージを軽減できる。
また、本実施形態の屋外設置装置1において、シール部材5は、断面が円形で環状のOリングであり、シール部材装着部22は、第2の段部21eにおける開口周壁部21の外側面21aからの突出量T1がOリング(シール部材5)の線径より小さいことが好ましい。ここで、例えば、シール部材5が断面矩形状の平パッキンや断面H字形状のパッキンである場合、シール部材装着部22への装着時にこれらパッキンにねじれが生じ易い。その他にも、パッキンのリップ(ヒダ状部分)の挟み込みなど、シール部材の装着不全により、シールが不完全となり、シール性の低下を招く虞がある。これに対し、本実施形態では、シール部材5として、断面円状のOリングを用いることで、シール部材5にねじれが生じても断面形状が円形であることからシール性に問題を来すことはない。よって、この構成によれば、シール部材5としてOリングを用いるので、ねじれなどによるシール部材5の誤組を防止できる。しかも、シール部材装着部22における第2の段部21eの開口周壁部21の外側面21aからの突出量T1がOリングの線径より小さいので、シール部材5(Oリング)のシール部材装着部22からのずれや、Oリング内径側へのはみ出しを抑制できる。すなわち、シール部材5が段差としての第2の段部21eに乗り上げるのを防止して蓋部3を閉じる際のシール部材5の噛み込みを回避できる。このとき、シール部材装着部22における第2の段部21eの突出量T1(段差幅)は小さすぎても効果はなく、逆に大きすぎると全周に亘りOリングが第2の段部21e上部に乗り上げた状態、または、一部は装着できても他の箇所での浮き、装着できない、Oリングに過剰な引っ張り力が作用する等による断裂などの不具合が生じる虞があるため、第2の段部21eの突出量T1としては、Oリングの線径の1/3以下が望ましい。このような構造により、蓋部3を閉じた際にシール部材5の一部を噛んでしまったとしても、当該シール部材5の断裂を回避できる。
さらに、本実施形態の屋外設置装置1において、シール部材装着部22は、段部21bの角部21c、21dが面取りしたR形状であることが好ましい。しかも、蓋部3においても当該蓋部3が閉じられた際に第2の段部21eに近づいて配置される端面32aの内方側の角部32cを面取りしたR形状とすることが好ましい。このような構成によれば、段部21bの角部21c、21d(端部)や、蓋部3における端面32aの内方側の角部32cが面取りしたR形状なので、シール部材5を傷つけ難く、シール部材5の破損を防止できる。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
1 屋外設置装置
10 装置筐体
2 筐体本体部
2a 開口
21 開口周壁部
21a 外側面
21b 第1の段部
21c 角部
21d 角部
21e 第2の段部
22 シール部材装着部
23 雌ねじ
24 側壁
3 蓋部
31 平面部
32 蓋側壁部
32a 端面
32b 端部
32c 角部
33 雄ねじ
4 ヒンジ部
41 ヒンジ軸部
42 ヒンジ軸受部
5 シール部材
6 ベント部
D1 延在方向

Claims (7)

  1. 有底箱状に形成され、屋外に設置される装置部品を内部に収容する筐体本体部と、前記筐体本体部に開閉可能に取り付けられ、前記筐体本体部の開口を塞ぐ蓋部と、前記筐体本体部と前記蓋部との間に介在されて前記筐体本体部内の気密性を確保するシール部材と、を有する装置筐体を備えた屋外設置装置であって、
    前記筐体本体部は、
    底部に立てて設けられ、前記開口の周囲を囲む開口周壁部と、
    前記開口周壁部の外側面に設けられ、前記シール部材が装着されるシール部材装着部と、を有し、
    前記蓋部は、
    前記筐体本体部の開口面を覆う平面部と、
    前記平面部に立てて設けられ、前記平面部の周囲を囲む蓋側壁部と、を有し、
    前記開口周壁部および前記蓋側壁部は、前記筐体本体部の前記開口面側から前記筐体本体部の前記底部側に向かう方向に平行に設けられており、
    前記装置筐体は、
    前記蓋部が閉じた状態において、前記蓋側壁部の前記筐体本体部側に位置する端面が、前記筐体本体部の前記シール部材装着部に装着された前記シール部材を、前記筐体本体部の前記開口面側から前記筐体本体部の前記底部側に向けて押圧する押圧面として機能することを特徴とする屋外設置装置。
  2. 前記シール部材装着部は、前記装着された前記シール部材より内方側に位置する前記開口周壁部の前記外側面が、前記シール部材の断面寸法よりも高く形成されている、請求項1に記載の屋外設置装置。
  3. 前記シール部材装着部は、
    前記開口周壁部の前記外側面から外方側へ突出した第1の段部と、
    前記第1の段部より前記開口周壁部における前記開口側に設けられ、前記開口周壁部の前記外側面から外方側へ突出した第2の段部と、を有している、請求項1または2に記載の屋外設置装置。
  4. 前記シール部材装着部は、
    前記開口周壁部の前記外側面が露出している、請求項3に記載の屋外設置装置。
  5. 前記蓋部の端部は、当該蓋部が閉じた状態において、前記シール部材装着部の前記第1の段部における前記シール部材が載置された載置面または前記載置面よりも前記筐体本体部の前記底部側の位置まで、前記筐体本体部の前記底部側に向けて延在した状態で形成されている、請求項4に記載の屋外設置装置。
  6. 前記シール部材は、断面が円形のOリングであり、
    前記シール部材装着部は、前記第2の段部における前記開口周壁部の前記外側面からの突出量が前記Oリングの線径より小さい、請求項~5のいずれか一項に記載の屋外設置装置。
  7. 前記シール部材装着部は、
    前記第1および第2の段部の角部が面取りしたR形状である、請求項3~6のいずれか一項に記載の屋外設置装置。
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