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JP7703971B2 - 情報処理装置及び情報処理プログラム - Google Patents
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JP7703971B2 - 情報処理装置及び情報処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理装置及び情報処理プログラムに関する。
特許文献1には、無線端末と複数の無線アクセスポイントとを備え、無線端末が複数の無線アクセスポイントを経由して外部ネットワークに接続するシステムであって、無線端末と無線接続済の無線アクセスポイントが、他の無線アクセスポイントから受信した電波強度に基づいて、外部ネットワークまでに経由する無線アクセスポイントを決定するシステムが開示されている。
また、特許文献2には、携帯端末装置と画像処理装置を含み、携帯端末装置から画像処理装置に対して、近距離無線通信回線及びネットワーク通信回線の少なくとも一方を介して処理要求を送信可能なシステムであって、近距離無線通信回線とネットワーク通信回線のうち、携帯端末装置が送信する処理要求の送信完了所要時間が短時間となる通信経路を画像処理装置が判別するシステムが開示されている。
特許第5069341号公報 特許第5939042号公報
ところで、携帯端末から無線アクセスポイントを経由して情報処理装置に処理要求を送信可能なシステムであって、携帯端末が通信接続可能な無線アクセスポイントが複数設けられたシステムが考えられる。このようなシステムにおいて、当該複数の無線アクセスポイントの中は、携帯端末からの処理要求を適切に情報処理装置に送信できなくなってしまう無線アクセスポイントが混在している場合がある。
携帯端末から無線アクセスポイントを経由した情報処理装置への処理要求の送信ができなくなる要因としては種々の要因がある。その要因の一例として、例えば、携帯端末が無線アクセスポイントから受ける電波の強度が十分強い場合であっても、当該無線アクセスポイントからの電波と、近傍にある他の無線アクセスポイントからの電波とが干渉してしまい、携帯端末からの処理要求が正しく情報処理装置まで送信できなくなってしまうことが挙げられる。
本発明の目的は、携帯端末から複数の無線アクセスポイントのいずれかを経由して情報処理装置に処理要求を送信する際に、携帯端末から情報処理装置まで問題なく処理要求を送信できる無線アクセスポイントをユーザが把握可能とすることにある。
請求項1に係る発明は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、携帯端末から複数の無線アクセスポイントのいずれかを経由して処理要求を受信し、無線アクセスポイントを経由した携帯端末からの処理要求の実績受信速度と、当該携帯端末が当該処理要求を送信した際に経由した無線アクセスポイントの識別情報とを関連付けて実績受信速度データベースに蓄積記憶させ、前記実績受信速度データベースに基づいて、無線アクセスポイント毎に前記実績受信速度の代表値である代表実績受信速度を演算し、これから携帯端末を用いて無線アクセスポイントを経由して自装置に処理要求を送信するユーザに対して、各無線アクセスポイントの前記代表実績受信速度を通知する、ことを特徴とする情報処理装置である。
請求項2に係る発明は、前記プロセッサは、前記ユーザが使用する前記携帯端末である注目携帯端末と前記情報処理装置との間の近距離無線通信によって、各無線アクセスポイントの前記代表実績受信速度を前記注目携帯端末に送信する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項3に係る発明は、前記プロセッサは、携帯端末から無線アクセスポイントを経由した前記情報処理装置への処理要求の送信が失敗した場合、当該送信の失敗を示す送信失敗情報と、当該無線アクセスポイントの識別情報とを関連付けて前記実績受信速度データベースに記憶させ、前記実績受信速度データベースに基づいて、無線アクセスポイント毎に処理要求の送信失敗数の合計値を演算し、前記ユーザに対して、各無線アクセスポイントに関する処理要求の送信失敗数の合計値を通知する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項4に係る発明は、前記プロセッサは、前記実績受信速度及び無線アクセスポイントの前記識別情報に対して、さらに、当該携帯端末の型式番号を関連付けて前記実績受信速度データベースに蓄積記憶させ、携帯端末の型式番号毎の通信性能を示す端末情報に基づいて得られる、前記実績受信速度データベースに記憶された各前記実績受信速度に関連付けられた携帯端末の通信性能を考慮して、前記代表実績受信速度を演算する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項5に係る発明は、前記プロセッサは、前記実績受信速度及び無線アクセスポイントの前記識別情報に対して、さらに、当該携帯端末の型式番号を関連付けて前記実績受信速度データベースに蓄積記憶させ、前記実績受信速度データベースにおいて、前記ユーザが使用する注目携帯端末の型式番号に関連付けられた前記実績受信速度の前記代表実績受信速度を前記ユーザに通知する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項6に係る発明は、携帯端末と無線アクセスポイントとの間は携帯電話通信による無線通信が行われ、前記プロセッサは、前記複数の無線アクセスポイントそれぞれについての前記携帯電話通信を提供する通信キャリアを示す通信キャリア情報に基づいて、前記ユーザが使用する注目携帯端末が携帯電話通信を行うのに利用する通信キャリアと同じ通信キャリアで携帯電話通信を行うことが可能な無線アクセスポイントの前記実績受信速度の前記代表実績受信速度を前記ユーザに通知する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項7に係る発明は、コンピュータに、携帯端末から複数の無線アクセスポイントのいずれかを経由して処理要求を受信させ、無線アクセスポイントを経由した携帯端末からの処理要求の実績受信速度と、当該携帯端末が当該処理要求を送信した際に経由した無線アクセスポイントの識別情報とを関連付けて実績受信速度データベースに蓄積記憶させ、前記実績受信速度データベースに基づいて、無線アクセスポイント毎に前記実績受信速度の代表値である代表実績受信速度を演算させ、これから携帯端末を用いて無線アクセスポイントを経由して自装置に処理要求を送信するユーザに対して、各無線アクセスポイントの前記代表実績受信速度を通知させる、ことを特徴とする情報処理プログラムである。
請求項1又は7に係る発明によれば、携帯端末から複数の無線アクセスポイントのいずれかを経由して情報処理装置に処理要求を送信する際に、携帯端末から情報処理装置まで問題なく処理要求を送信できる無線アクセスポイントをユーザが把握することができる。
請求項2に係る発明によれば、ユーザは、注目携帯端末において、各無線アクセスポイントの代表実績受信速度を確認することができる。
請求項3に係る発明によれば、ユーザは、各無線アクセスポイントの処理要求の送信失敗数の合計値を参考にして、処理要求を情報処理装置に送信する際に経由する無線アクセスポイントを選択することができる。
請求項4に係る発明によれば、ユーザは、携帯端末の通信性能を考慮して演算された各無線アクセスポイントの代表実績受信速度を把握することができる。
請求項5に係る発明によれば、ユーザは、注目携帯端末の通信性能に応じた各無線アクセスポイントの代表実績受信速度を把握することができる。
請求項6に係る発明によれば、ユーザは、注目携帯端末から携帯電話通信によって通信接続可能な各無線アクセスポイントの代表実績受信速度を把握することができる。
本実施形態に係る情報処理システムの構成概略図である。 携帯端末の構成概略図である。 本実施形態に係る情報処理装置の構成概略図である。 実績受信速度DBの内容の例を示す図である。 実績受信速度テーブルの内容の例を示す図である。 情報処理装置の処理の流れを示すフローチャートである。
図1は、本実施形態に係る情報処理システム10の構成概略図である。情報処理システム10は、複数のユーザが使用する複数の携帯端末12、複数の無線アクセスポイント14(以後、無線AP(Access Point)14と記載する)、及び、情報処理装置16を含んで構成される。なお、図1に示される注目携帯端末12aとは、携帯端末12の1つであり、これについては後述する。
各携帯端末12と各無線AP14とは、無線LAN(Local Area Network)又は携帯電話回線を介した無線通信により通信接続可能となっている。また、各無線AP14と情報処理装置16は、LANによる通信回線であるネットワーク18を介して互いに通信可能に接続される。ネットワーク18は有線LANであってイーサネット(登録商標)通信を行うものであってもよいし、無線ルータによる無線LANを介した無線通信を含むものであってもよい。これにより、各携帯端末12は、複数の無線AP14のいずれかを経由して、情報処理装置16と通信接続することができるようになっている。
情報処理システム10においては、ユーザは、複数の無線AP14のうちのいずれかを経由して携帯端末12から情報処理装置16に通信接続し、携帯端末12から情報処理装置16に対して、情報処理装置16に処理を実行させるための処理要求としてのジョブを送信する。ここで、複数の無線AP14の中には、それを経由すると、携帯端末12からのジョブが適切に情報処理装置16に送信できなくなってしまう無線AP14が混在する場合がある。ジョブが適切に送信できないとは、携帯端末12から情報処理装置16にジョブが送信できない、あるいは、送信できても、送信完了までに多大な時間がかかってしまうことを意味する。
例えば、ユーザは、携帯端末12が無線AP14から受信する電波の電波強度がより強い無線AP14に、携帯端末12を通信接続させることができる。しかしながら、電波強度が十分に強い無線AP14と携帯端末12とが通信接続した場合であっても、当該無線AP14の近傍にある他の無線AP14からの電波が干渉してしまい、携帯端末12と当該無線AP14間の無線通信が不安定となる、あるいは切断されてしまう場合がある。無線通信が不安定になれば、ジョブを送ることはできても、ジョブを送信し終えるまでに多大な時間がかかってしまうことになる。また、ジョブの送信途中で無線通信が切断されれば、もちろん、当該ジョブを情報処理装置16に送信することができなくなる(ジョブの送信失敗となる)。
あるいは、ユーザは、各無線AP14の仕様上の通信速度に基づいて、携帯端末12と通信接続する無線AP14を選択することができる。無線AP14の仕様上の通信速度は、例えば、各無線AP14が対応する無線通信規格(例えば無線LAN規格のWi-Fi(登録商標)5及びWi-Fi6、あるいは、携帯電話通信規格の4G及び5G)で示される。例えば、携帯端末12がWi-Fi6に対応しているならば、Wi-Fi6に対応しておらずWi-Fi5まで対応している無線AP14よりも、Wi-Fi6に対応する無線AP14を選択することで、ジョブをより高速に送信できることが期待される。しかしながら、仕様上の通信速度がより早い無線AP14と携帯端末12とが通信接続した場合であっても、上述の電波の干渉により、必ずしも仕様から期待される通信速度で無線通信できるとは限らない。また、例えば、当該無線AP14と情報処理装置16との通信経路の途中に、通信速度のボトルネックとなるルータが存在しているなど、当該無線AP14と情報処理装置16間のネットワーク18の接続状態によっても、携帯端末12と情報処理装置16との間の通信の実際の通信速度は、無線AP14の仕様から期待される通信速度よりも遅くなってしまう場合がある。
したがって、携帯端末12から無線AP14を経由して情報処理装置16にジョブを送信する場合、複数の無線AP14のうちの適切な無線AP14に携帯端末12を通信接続させることが望まれる。適切な無線AP14とは、他の無線AP14を経由したときよりも高速でジョブを携帯端末12から情報処理装置16に送信可能となる無線AP14であり、理想的には、複数の無線AP14のうち、携帯端末12から情報処理装置16に最速でジョブを送信可能となる無線AP14である。情報処理システム10は、ユーザが適切な無線AP14を経由して携帯端末12から情報処理装置16にジョブを送信できるように、ユーザを支援する。
本実施形態に係る情報処理システム10はオフィスに設置され、情報処理装置16は、ユーザからの印刷ジョブを受け付けて印刷処理を行う画像形成装置である。当該画像形成装置は、ネットワーク18を介してユーザから印刷ジョブを受信することが可能となっている。また、オフィス内にはネットワーク18に接続された複数の無線AP14が設置されている。ユーザは、携帯端末12から、複数の無線AP14の中から選択した無線AP14を経由して情報処理装置16に印刷ジョブを送信する。なお、情報処理システム10の態様としては、上記に限られるものではない。
図2は、携帯端末12の構成概略図である。なお、上述の通り、注目携帯端末12aは携帯端末12の1つであるから、注目携帯端末12aも以下に説明する携帯端末12と同等の構成を有している。携帯端末12はスマートフォンやタブレット端末などであるが、携帯端末12は、ユーザが携帯して利用可能であり、無線AP14を経由して情報処理装置16に通信接続可能であり、情報処理装置16にジョブを送信できる限りにおいてどのような端末であってもよい。
無線通信アダプタ30は、無線AP14との間で無線LAN又は携帯電話回線を介して無線通信するための通信アダプタである。なお、携帯電話回線を介して無線AP14と無線通信する場合、ユーザは、予め、いずれかの通信キャリア(すなわち電気通信事業者)との間で契約を行い、契約した通信キャリアが提供する携帯電話回線を介して無線AP14との間で無線通信を行う。複数の通信キャリアが存在するところ、無線通信アダプタ30は、ユーザが未契約の通信キャリアが提供する携帯電話回線では無線AP14との間で無線通信を行うことができない。
NFC(Near field communication)アダプタ32は、当該携帯端末12の近傍にある他の装置(特に情報処理装置16)との間で近距離無線通信を行うための通信アダプタである。本明細書において、近距離無線通信とはいわゆるNFCを意味し、狭義の近距離無線通信を意味する。すなわち、本明細書における近距離無線通信には、例えばBluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、あるいはFelica(登録商標)などのNFCの方式を含むが、無線LANは含まれないものとする。
近距離無線通信は、LAN通信、又は、携帯電話回線による携帯電話通信に比して、通信速度が遅いという特徴がある。したがって、近距離無線通信は大容量のデータの送信には向かず、大容量のデータを無線通信で送信する場合には、無線LAN又は携帯電話通信を介した通信が用いられる。例えば、印刷ジョブは容量が大きいため、印刷ジョブは、近距離無線通信ではなく、無線LAN又は携帯電話通信を介した通信によって情報処理装置16に送られる。
ディスプレイ34は、例えば液晶パネルを含んで構成される。ディスプレイ34には、種々の情報を含む画面が表示される。
入力インターフェース36は、例えばタッチパネルやボタンなどを含んで構成される。入力インターフェース36は、ユーザからの指示を受け付ける。
メモリ38は、例えば、eMMC(embedded Multi Media Card)、ROM(Read Only Memory)あるいはRAM(Random Access Memory)などを含んで構成される。メモリ38には、携帯端末12の各部を動作させるための携帯端末プログラムが記憶される。
プロセッサ40は、広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU(Central Processing Unit)など)、及び、専用の処理装置(例えばGPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、あるいは、プログラマブル論理デバイスなど)の少なくとも1つを含んで構成される。プロセッサ40としては、1つの処理装置によるものではなく、物理的に離れた位置に存在する複数の処理装置の協働により構成されるものであってもよい。プロセッサ40は、メモリ38に記憶された携帯端末プログラムに従って、携帯端末12の各部を制御する。
図3は、情報処理装置16の構成概略図である。上述のように、本実施形態では、情報処理装置16は、ユーザからの印刷ジョブに基づいて印刷処理を行う画像形成装置である。しかし、情報処理装置16としてはこれには限られず、無線AP14を経由してユーザが利用する携帯端末12と通信接続可能であり、無線AP14を介して携帯端末12からジョブが受信可能な装置であれば、どのような装置であってもよい。
NIC(Network Interface Card)50は、LANなどのネットワーク18に接続するための通信アダプタである。NIC50は、ネットワーク18を介して無線AP14と通信可能に接続されており、無線AP14を経由して携帯端末12と通信接続する機能を発揮する。
NFCアダプタ52は、情報処理装置16の近傍にある他の装置(特に携帯端末12)との間で近距離無線通信を行うための通信アダプタである。
ディスプレイ54は、例えば液晶パネルを含んで構成される。ディスプレイ54には、種々の情報を含む画面が表示される。
入力インターフェース56は、例えばタッチパネルやボタンなどを含んで構成される。入力インターフェース56は、ユーザからの指示を受け付ける。
メモリ58は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、eMMC、ROMあるいはRAMなどを含んで構成される。メモリ58には、情報処理装置16の各部を動作させるための情報処理プログラムが記憶される。また、メモリ58には、実績受信速度DB(データベース)60及び実績受信速度テーブル62が記憶される。実績受信速度DB60は、後述する実績受信速度取得部70により生成又は更新される。実績受信速度DB60の詳細は、実績受信速度取得部70の処理と共に後述する。また、実績受信速度テーブル62は、後述するテーブル作成部72により生成される。実績受信速度テーブル62の詳細は、テーブル作成部72の処理と共に後述する。
また、メモリ58には、端末情報64が記憶される。端末情報64は、ユーザが使用し得る携帯端末12の型式番号(すなわち機種)毎の通信性能を示す情報である。携帯端末12の型式番号の通信性能を示す情報としては、当該型式番号が対応している通信規格を示す情報であってよい。通信規格としては、例えば、Wi-Fi5、Wi-Fi6、4G、及び5Gなどである。これらの情報は、各携帯端末12のメーカのウェブサイトなどから取得することができる。端末情報64は、情報処理システム10の管理者などによって予め作成されてメモリ58に記憶される。
さらに、メモリ58には、通信キャリア情報66が記憶される。情報処理システム10に含まれる複数の無線AP14の中に、通信キャリアが提供する携帯電話回線を用いた携帯電話通信によって、携帯端末12と無線通信を行うものが含まれる場合がある。通信キャリア情報66は、そのような無線AP14それぞれについての携帯電話通信を提供する通信キャリアを示す情報である。もちろん、複数の無線AP14の中には、無線LANのみで携帯端末12と無線通信を行うものがあってよく、通信キャリア情報66は、そのような無線AP14についての情報は有していなくてよい。通信キャリア情報66は、情報処理システム10の管理者などによって予め作成されてメモリ58に記憶される。
プロセッサ68は、広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPUなど)、及び、専用の処理装置(例えばGPU、ASIC、FPGA、あるいは、プログラマブル論理デバイスなど)の少なくとも1つを含んで構成される。プロセッサ68としては、1つの処理装置によるものではなく、物理的に離れた位置に存在する複数の処理装置の協働により構成されるものであってもよい。図3に示す通り、プロセッサ68は、メモリ58に記憶された情報処理プログラムに従って、実績受信速度取得部70、テーブル作成部72、及び通知部74としての機能を発揮する。
実績受信速度取得部70は、まず、無線AP14を経由した携帯端末12からの通信接続を受けると、当該無線AP14の識別情報を取得する。無線AP14の識別情報としては、例えばSSID(Service Set IDentifier)が挙げられるが、無線AP14の識別情報は、無線AP14を一意に識別可能な限りどのような情報であってもよい。実績受信速度取得部70は、当該携帯端末12までのネットワーク経路リストを表示するコマンド(例えばtracertコマンドなど)を実行することで、当該無線AP14の識別情報を取得することができる。また、実績受信速度取得部70は、NIC50による通信又はNFCアダプタ52による近距離無線通信によって、当該携帯端末12から当該無線AP14の識別情報を受信してもよい。
次いで、実績受信速度取得部70は、携帯端末12から無線AP14を経由してジョブを受信した際に、当該ジョブの、仕様上の受信速度ではなく実際の受信速度である実績受信速度を取得する。具体的には、実績受信速度取得部70は、無線AP14を経由した携帯端末12からのジョブの受信を開始した受信開始時刻と、当該ジョブの受信を完了した受信完了時刻とを取得し、受信完了時刻と受信開始時刻との差分を受信時間として取得する。次いで、実績受信速度取得部70は、当該ジョブのデータ容量を取得した受信時間で除することによって、当該ジョブの実績受信速度を演算する。なお、ジョブのデータ容量を示す情報は、当該ジョブと共に受信した当該ジョブの属性情報に含まれており、実績受信速度取得部70は、当該属性情報を参照することで、当該ジョブのデータ容量を取得することができる。
実績受信速度取得部70は、携帯端末12からのジョブの実績受信速度と、当該携帯端末12が当該ジョブを送信した際に経由した無線AP14の識別情報とを関連付けて実績受信速度DB60に記憶させる。本実施形態では、実績受信速度DB60に記憶された、ジョブの実績受信速度及び無線AP14の識別情報の組み合わせを含む情報をジョブ受信データと呼ぶ。後述のように、ジョブ受信データには種々の情報が含まれ得るが、1つのジョブ受信データに含まれる各情報は互いに関連付けられて実績受信速度DB60に記憶される。情報処理装置16が、携帯端末12から無線AP14を経由してジョブを受信する度に、実績受信速度取得部70は、ジョブ受信データを実績受信速度DB60に記憶させる。これにより、実績受信速度DB60にジョブ受信データが蓄積されていく。
図4は、実績受信速度DB60の内容の例を示す図である。図4においては、実績受信速度DB60はテーブル形式で示されており、当該テーブルにおける1つのレコードが1つのジョブ受信データを示している。なお、図4の例においては、無線AP14の識別情報が例えば「B」あるいは「C」などのように簡易的に示されているが、上述のように、無線AP14の識別情報は例えばSSIDなどであってよい。
本実施形態では、ジョブ受信データはジョブ番号を含んでいる。ジョブ番号とは、当該ジョブを一意に識別する識別情報であり、ジョブ受信データが実績受信速度DB60に記憶される際に実績受信速度取得部70により付与される。
ジョブ受信データは、さらに、携帯端末12から当該無線AP14を経由した情報処理装置16へのジョブの送信が失敗したことを示す送信失敗情報を含んでいてもよい。図4の例において、ジョブ番号「6」及び無線AP14の識別情報「A」を含むジョブ受信データは、送信失敗情報「失敗」を含んでいる。これは、携帯端末12が、識別情報「A」が示す無線AP14を経由してジョブ番号「6」のジョブを情報処理装置16に送信しようとした際、実際には送信できなかったことを意味する。
携帯端末12からの無線AP14を経由した情報処理装置16へのジョブの送信が失敗した場合、NIC50による通信では情報処理装置16と携帯端末12は通信できないことになる。したがって、情報処理装置16は、NFCアダプタ52による近距離無線通信にて、携帯端末12から、ジョブを送信しようとした際に経由した無線AP14の識別情報、及び、ジョブの送信が失敗したことを示す送信失敗情報を取得する。これらの情報に基づいて、実績受信速度取得部70は、送信失敗情報を含むジョブ受信データを実績受信速度DB60に記憶させる。この場合、当該ジョブ受信データの実績受信速度は「0[Mbps]」としてよい。なお、図4の例において、ジョブ番号「1」~「5」のジョブ受信データは、送信失敗情報を含んでいない。これは、各携帯端末12から各無線AP14を経由したジョブ番号「1」~「5」のジョブの情報処理装置16への送信が成功したことを意味する。
ジョブ受信データは、さらに、当該ジョブを送信した携帯端末12の型式番号を含んでいてもよい。ジョブを情報処理装置16に送信した携帯端末12の型式番号は、当該ジョブの属性情報に含まれており、実績受信速度取得部70は、当該ジョブの属性情報を参照することで、当該携帯端末12の型式番号を取得することができる。ジョブの送信に失敗した場合、実績受信速度取得部70は、当該ジョブを送信しようとした携帯端末12との間の近距離無線通信にて、当該携帯端末12から、上述の無線AP14の識別情報及び送信失敗情報と共に、当該携帯端末12の型式番号を受信する。
図3に戻り、テーブル作成部72は、実績受信速度DB60に基づいて、無線AP14毎に実績受信速度の代表値である代表実績受信速度を演算する。その上で、無線AP14の識別情報と、演算された代表実績受信速度とを関連付けた実績受信速度テーブル62を作成する。本実施形態では、テーブル作成部72は、代表値として無線AP14毎に複数の実績受信速度の平均値を算出し、代表実績受信速度を平均実績受信速度とする。なお、代表値としては平均値には限られず、例えば、無線AP14毎の複数の実績受信速度の中央値や最頻値などであってもよい。
具体的には、テーブル作成部72は、まず、実績受信速度DB60から、同じ無線AP14の識別情報を含む複数のジョブ受信データを抽出する。次いで、抽出した複数のジョブ受信データに含まれる複数の実績受信速度の平均値を演算する。そして、当該無線AP14の識別情報と、演算した平均実績受信速度とを関連付ける。テーブル作成部72は、実績受信速度DB60に含まれる各無線AP14について、上記の処理を繰り返すことで、実績受信速度テーブル62を作成する。
図5は、実績受信速度テーブル62の内容の例を示す図である。実績受信速度テーブル62においては、実績受信速度DB60に含まれる各無線AP14についての平均実績受信速度が示されている。平均実績受信速度は、仕様上の受信速度(通信速度)とは異なり、その名の通り、過去における受信速度の実績の平均値である。したがって、実績受信速度テーブル62に示された各無線AP14の平均実績受信速度は、各無線AP14を経由して携帯端末12から情報処理装置16へジョブを送信したときの、実質的な受信速度を示している。
ユーザは、種々の携帯端末12を用いて無線AP14を経由して情報処理装置16に通信接続するところ、各携帯端末12は、その型式番号(すなわち機種)に応じて通信性能が互いに異なる場合がある。例えば、Wi-Fi6に対応している無線AP14に通信接続するということを前提とすると、Wi-Fi6に対応している機種の携帯端末12では、Wi-Fi6の規格で無線通信が可能であるが、Wi-Fi6に対応しておらず、Wi-Fi5までしか対応していない機種の携帯端末12では、Wi-Fi6よりも通信速度が遅いWi-Fi5の規格で無線通信することとなる。すなわち、携帯端末12の型式番号が実績受信速度に影響を及ぼす場合がある。
したがって、テーブル作成部72は、実績受信速度DB60に記憶された各受信実績速度に関連付けられた携帯端末12の通信性能を考慮して、代表実績受信速度を演算するようにしてもよい。テーブル作成部72は、端末情報64に基づいて、携帯端末12の各型式番号の通信性能を取得することができる。
例えば、テーブル作成部72は、端末情報64を参照し、各携帯端末12の型式番号を、その通信性能に応じて複数のカテゴリに分類する。例えば、Wi-Fi6に対応の型式番号、Wi-Fi5まで対応の型式番号、5Gに対応の型式番号、4Gまで対応の型式番号、の如くである。そして、テーブル作成部72は、実績受信速度DB60から、同じ無線AP14の識別情報を含む複数のジョブ受信データを抽出した上で、さらに、抽出したジョブ受信データに含まれる型式番号に基づいて、抽出したジョブ受信データを各カテゴリに分類する。そして、無線AP14毎且つカテゴリ毎に平均実績受信速度を演算して実績受信速度テーブル62を作成する。例えば、実績受信速度DB60が図4に示す内容である場合、テーブル作成部72は、無線AP14の識別情報が「C」である3つのジョブ受信データを抽出する。そして、型式番号「i12」がWi-Fi6に対応しており、型式番号「i10」がWi-Fi5まで対応している場合、テーブル作成部72は、無線AP14の識別情報「C」且つ型式番号「i12」のジョブ受信データの実績受信速度の平均値を演算し、それとは別に、無線AP14の識別情報「C」且つ型式番号「i10」のジョブ受信データの実績受信速度の平均値を演算する。この場合、実績受信速度テーブル62においては、1つの無線AP14の識別情報に対して複数のカテゴリ(上記の例では、Wi-Fi6に対応、及び、Wi-Fi5まで対応のカテゴリ)に対応する複数の平均実績受信速度が関連付けられ得る。
また、実績受信速度DB60が、他の携帯端末12に比して著しく通信性能が低い携帯端末12の型式番号を含むジョブ受信データを有している場合、当該ジョブ受信データが示す実績受信速度は、当該携帯端末12の通信性能がボトルネックとなっているために、低い速度となっている場合がある。したがって、テーブル作成部72は、端末情報64を参照し、所定速度以下の通信性能を有する携帯端末12の型式番号を含むジョブ受信データを除外して、各無線AP14の平均実績受信速度を演算するようにしてもよい。
実績受信速度テーブル62において、各無線AP14の識別情報には、優先度が関連付けられているとよい。優先度とは、携帯端末12から情報処理装置16へジョブを送信する際に経由が推奨される無線AP14の推奨順位であり、平均実績受信速度が高い順にテーブル作成部72により付与される。また、後に実績受信速度テーブル62がユーザに通知された場合に、優先度の高い無線AP14をユーザが把握し易くなるように、テーブル作成部72は、実績受信速度テーブル62において、優先度が高い順に無線AP14の識別情報をソートしておくとよい。
また、実績受信速度テーブル62において、各無線AP14の識別情報には、ジョブの送信失敗数の合計値が関連付けられているとよい。具体的には、テーブル作成部72は、実績受信速度DB60から、同じ無線AP14の識別情報を含む複数のジョブ受信データを抽出して平均実績受信速度の平均値を演算すると共に、抽出したジョブ受信データのうち送信失敗情報が付されているジョブ受信データの数(すなわち、送信失敗数の合計値)を演算する。そして、実績受信速度テーブル62において、当該無線AP14の識別情報に、演算した送信失敗数の合計値を関連付ける。
図3に戻り、通知部74は、これから携帯端末12を用いて無線AP14を経由して情報処理装置16にジョブを送信するユーザに対して、各無線AP14の平均実績受信速度を通知する。本明細書では、これから無線AP14を経由して情報処理装置16にジョブを送信するユーザが使用する携帯端末12を注目携帯端末12aと呼ぶ。
各無線AP14の平均実績受信速度は、実績受信速度テーブル62に示されているから、本実施形態では、通知部74は、実績受信速度テーブル62をユーザに通知する。本実施形態では、通知部74は、ユーザが注目携帯端末12aから無線AP14を経由して情報処理装置16にジョブを送信するに先立って、実績受信速度テーブル62を注目携帯端末12aに送信する。
例えば、通知部74は、注目携帯端末12aと情報処理装置16との間の近距離無線通信によって、実績受信速度テーブル62を注目携帯端末12aに送信する。例えば、注目携帯端末12aからジョブを情報処理装置16に送信するに先立って、ユーザが、注目携帯端末12aと情報処理装置16との間で近距離無線通信により注目携帯端末12aから情報処理装置16にユーザ情報を送信し、それにより情報処理装置16が当該ユーザを認証する場合がある。当該近距離無線通信を行った際に、通知部74は実績受信速度テーブル62を注目携帯端末12aに送信することができる。
また、通知部74は、NIC50による情報処理装置16との間の通信によって、実績受信速度テーブル62を注目携帯端末12aに送信することもできる。この場合、注目携帯端末12aからジョブを情報処理装置16に送信するに先立って、ユーザは、適当に選んだ無線AP14を経由して注目携帯端末12aから情報処理装置16に通信接続する。そして、通知部74は、当該無線AP14を経由した通信により実績受信速度テーブル62を注目携帯端末12aに送信することができる。なお、この場合、当該無線AP14を経由した通信は、必ずしもジョブを送信するのには通信速度が十分でない場合もあるが、実績受信速度テーブル62はジョブに比してデータ容量がかなり小さいため、そのような場合であっても、通知部74は、好適に実績受信速度テーブル62を注目携帯端末12aに送信することができる。
なお、通知部74は、実績受信速度テーブル62を注目携帯端末12aに送信する以外の方法で、各無線AP14の平均実績受信速度をユーザに通知するようにしてもよい。例えば、情報処理装置16のディスプレイ54に実績受信速度テーブル62を表示させることで、各無線AP14の平均実績受信速度をユーザに通知するようにしてもよい。
ユーザは、通知された各無線AP14の平均実績受信速度に基づいて、注目携帯端末12aから情報処理装置16まで問題なくジョブを送信できる無線AP14を把握することができる。例えば、複数の無線AP14のうち、平均実績受信速度が最も大きい無線AP14を経由して注目携帯端末12aから情報処理装置16へジョブを送信することができる。
上述の通り、実績受信速度テーブル62において、当該無線AP14の識別情報に、送信失敗数の合計値を関連付けることができる。その場合、通知部74は、実績受信速度テーブル62をユーザに通知することで、当該ユーザに対して、各無線AP14に関するジョブの送信失敗数の合計値を通知することになる。
ユーザは、各無線AP14の平均実績受信速度のみならず、通知された各無線AP14の送信失敗数の合計値に基づいて、注目携帯端末12aから情報処理装置16へジョブを送信する際に経由する無線AP14を選択することができる。例えば、平均実績受信速度が大きいのに、送信失敗数の合計値も大きい無線AP14は、実績受信速度が大きいが通信が不安定であることを意味する。このような場合、データ容量が小さいデータを送る場合、送信時間が短いので不安定な通信の影響を受けずに当該データを高速に送り切ることができる可能性が高いが、データ容量が大きいデータを送る場合、不安定な通信の影響を受け易く、結果としてデータの送信完了までに時間がかかってしまう場合が多くなる。したがって、ユーザは、今から送ろうとするジョブのデータサイズが小さい場合には平均実績受信速度及び送信失敗数の合計値が大きい無線AP14を選択し、ジョブのデータサイズが大きい場合には、そのような無線AP14を選択しない、というようなことができる。
また、注目携帯端末12aからジョブを情報処理装置16に送信するに先立って、NIC50による通信又は近距離無線通信によって、注目携帯端末12aと情報処理装置16とが通信接続される場合、通知部74は、注目携帯端末12aの型式番号を注目携帯端末12aから取得できる場合がある。この場合、通知部74は、実績受信速度DB60において、注目携帯端末12aの型式番号に関連付けられた実績受信速度の平均実績受信速度をユーザに通知するようにしてもよい。これにより、ユーザは、注目携帯端末12aの通信性能に応じた各無線AP14の平均実績受信速度を把握することができる。
例えば、通知部74は、実績受信速度DB60の中から、注目携帯端末12aと同じ型式番号を含むジョブ受信データを抽出し、抽出したジョブ受信データの実績受信速度の平均値を演算し、演算した平均実績受信速度をユーザに通知するようにしてもよい。
あるいは、通知部74は、実績受信速度DB60において、注目携帯端末12aと同等の通信性能を有する(例えば、上述の通信性能に関するカテゴリにおいて注目携帯端末12aと同じカテゴリに属する)携帯端末12の型式番号に関連付けられた実績受信速度の平均実績受信速度をユーザに通知するようにしてもよい。
例えば、通知部74は、端末情報64を参照し、実績受信速度DB60の中から、注目携帯端末12aと同じカテゴリに属する携帯端末12の型式番号を含むジョブ受信データを抽出し、抽出したジョブ受信データの実績受信速度の平均値を演算し、演算した平均実績受信速度をユーザに通知するようにしてもよい。
あるいは、上述のように、テーブル作成部72が、無線AP14毎、且つ、携帯端末12の通信性能に関するカテゴリ毎に平均実績受信速度を演算し、無線AP14毎且つカテゴリ毎に平均実績受信速度が関連付けられた実績受信速度テーブル62を作成した場合、通知部74は、端末情報64を参照して、注目携帯端末12aが含まれるカテゴリを特定し、実績受信速度テーブル62から注目携帯端末12aのカテゴリについてのレコードを抜粋してユーザに通知するようにしてもよい。
また、注目携帯端末12aからジョブを情報処理装置16に送信するに先立って、NIC50による通信又は近距離無線通信によって、注目携帯端末12aと情報処理装置16とが通信接続される場合であって、注目携帯端末12aが無線LANではなく携帯電話通信によって無線通信を行う場合、通知部74は、注目携帯端末12aが携帯電話通信を行うのに利用する通信キャリアを注目携帯端末12aから取得できる場合がある。この場合、通知部74は、注目携帯端末12aが携帯電話通信を行うのに利用する通信キャリアと同じ通信キャリアで携帯電話通信を行うことが可能な無線AP14の平均代表実績受信速度を当該ユーザに通知するようにしてもよい。これにより、ユーザは、注目携帯端末12aから携帯電話通信によって通信接続可能な各無線AP14の平均実績受信速度を把握することができる。
例えば、通知部74は、通信キャリア情報66を参照し、実績受信速度テーブル62の中から、注目携帯端末12aの通信キャリアと同じ通信キャリアで携帯電話通信可能な無線AP14についてのレコードを抜粋してユーザに通知する。例えば、実績受信速度テーブル62の内容が図5に示す内容であり、注目携帯端末12aが通信キャリアSで携帯電話通信を行い、識別情報「A」が示す無線AP14が通信キャリアSで携帯電話通信可能であり、識別情報「B」が示す無線AP14が通信キャリアSでは携帯電話通信不可能であり、識別情報「C」が示す無線AP14が通信キャリアSで携帯電話通信可能である場合、通知部74は、識別情報「B」が示す無線AP14についてのレコードを削除した実績受信速度テーブル62をユーザに通知する。
本実施形態に係る情報処理システム10の構成概要は以上の通りである。以下、図6に示すフローチャートに従って、情報処理装置16の処理の流れを説明する。
ステップS10において、携帯端末12は、複数の無線AP14のうちのいずれかを経由して、情報処理装置16へのジョブを送信を開始し、情報処理装置16は当該ジョブの受信を開始する。このとき、実績受信速度取得部70は、ジョブの受信開始時刻を取得しておく。
ステップS12において、実績受信速度取得部70は、携帯端末12がジョブを送信するのに経由した無線AP14の識別情報を取得する。
ステップS14において、実績受信速度取得部70は、当該ジョブの受信が完了するまで待機し、ジョブの受信が完了したらステップS16に進む。
ステップS16において、実績受信速度取得部70は、ジョブの受信完了時刻を取得し、ステップS10で取得した受信開始時刻と受信完了時刻との差分である受信時間を演算する。そして、当該ジョブのデータ容量を受信時間で除して実績受信速度を演算する。その上で、実績受信速度取得部70は、ステップS12で取得した無線AP14の識別情報と、演算した実績受信速度とを関連付けたジョブ受信データを実績受信速度DB60に記憶させる。
情報処理装置16のプロセッサ68は、携帯端末12から無線AP14を経由してジョブを受信する度に、ステップS10からS14を繰り返す。これにより、実績受信速度DB60にジョブ受信データが蓄積される。
ステップS18において、プロセッサ68は、注目携帯端末12aから通信接続を受けたか否かを判定する。ここでの通信接続は、注目携帯端末12aから情報処理装置16へジョブが送信される前における通信接続であり、注目携帯端末12aと情報処理装置16との間の近距離無線通信による通信接続、あるいは、ユーザが適当に選んだ無線AP14を経由した通信接続である。注目携帯端末12aから通信接続を受けた場合は、ステップS20に進む。
ステップS20において、テーブル作成部72は、実績受信速度DB60に基づいて、実績受信速度テーブル62を作成する。なお、情報処理装置16は、随時、複数の携帯端末12から無線AP14を経由してジョブを受信し、これにより実績受信速度DB60に蓄積記憶されたジョブ受信データの数が刻々と増えていくところ、本実施形態では、実績受信速度テーブル62の内容を最新の実績受信速度DB60の内容に応じたものとするため、テーブル作成部72は、注目携帯端末12aから通信接続を受けた後に実績受信速度テーブル62を作成している。しかしながら、テーブル作成部72は、注目携帯端末12aから通信接続を受ける前に実績受信速度テーブル62を作成しておいてもよい。
ステップS22において、通知部74は、ステップS20で作成された実績受信速度テーブル62を注目携帯端末12aを使用するユーザに通知する。
以上、本発明に係る実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
10 情報処理システム、12 携帯端末、12a 注目携帯端末、14 無線AP、16 情報処理装置、18 ネットワーク、30 無線通信アダプタ、32,52 NFCアダプタ、34,54 ディスプレイ、36,56 入力インターフェース、38,58 メモリ、40,68 プロセッサ、50 NIC、60 実績受信速度DB、62 実績受信速度テーブル、64 端末情報、66 通信キャリア情報、70 実績受信速度取得部、72 テーブル作成部、74 通知部。

Claims (7)

  1. プロセッサを備え、
    前記プロセッサは、
    携帯端末から複数の無線アクセスポイントのいずれかを経由して処理要求を受信し、
    無線アクセスポイントを経由した携帯端末からの処理要求の実績受信速度と、当該携帯端末が当該処理要求を送信した際に経由した無線アクセスポイントの識別情報とを関連付けて実績受信速度データベースに蓄積記憶させ、
    前記実績受信速度データベースに基づいて、無線アクセスポイント毎に前記実績受信速度の代表値である代表実績受信速度を演算し、
    これから携帯端末を用いて無線アクセスポイントを経由して自装置に処理要求を送信するユーザに対して、各無線アクセスポイントの前記代表実績受信速度を通知する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記プロセッサは、
    前記ユーザが使用する前記携帯端末である注目携帯端末と前記情報処理装置との間の近距離無線通信によって、各無線アクセスポイントの前記代表実績受信速度を前記注目携帯端末に送信する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記プロセッサは、
    携帯端末から無線アクセスポイントを経由した前記情報処理装置への処理要求の送信が失敗した場合、当該送信の失敗を示す送信失敗情報と、当該無線アクセスポイントの識別情報とを関連付けて前記実績受信速度データベースに記憶させ、
    前記実績受信速度データベースに基づいて、無線アクセスポイント毎に処理要求の送信失敗数の合計値を演算し、
    前記ユーザに対して、各無線アクセスポイントに関する処理要求の送信失敗数の合計値を通知する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記プロセッサは、
    前記実績受信速度及び無線アクセスポイントの前記識別情報に対して、さらに、当該携帯端末の型式番号を関連付けて前記実績受信速度データベースに蓄積記憶させ、
    携帯端末の型式番号毎の通信性能を示す端末情報に基づいて得られる、前記実績受信速度データベースに記憶された各前記実績受信速度に関連付けられた携帯端末の通信性能を考慮して、前記代表実績受信速度を演算する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記プロセッサは、
    前記実績受信速度及び無線アクセスポイントの前記識別情報に対して、さらに、当該携帯端末の型式番号を関連付けて前記実績受信速度データベースに蓄積記憶させ、
    前記実績受信速度データベースにおいて、前記ユーザが使用する注目携帯端末の型式番号に関連付けられた前記実績受信速度の前記代表実績受信速度を前記ユーザに通知する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 携帯端末と無線アクセスポイントとの間は携帯電話通信による無線通信が行われ、
    前記プロセッサは、
    前記複数の無線アクセスポイントそれぞれについての前記携帯電話通信を提供する通信キャリアを示す通信キャリア情報に基づいて、前記ユーザが使用する注目携帯端末が携帯電話通信を行うのに利用する通信キャリアと同じ通信キャリアで携帯電話通信を行うことが可能な無線アクセスポイントの前記実績受信速度の前記代表実績受信速度を前記ユーザに通知する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  7. コンピュータに、
    携帯端末から複数の無線アクセスポイントのいずれかを経由して処理要求を受信させ、
    無線アクセスポイントを経由した携帯端末からの処理要求の実績受信速度と、当該携帯端末が当該処理要求を送信した際に経由した無線アクセスポイントの識別情報とを関連付けて実績受信速度データベースに蓄積記憶させ、
    前記実績受信速度データベースに基づいて、無線アクセスポイント毎に前記実績受信速度の代表値である代表実績受信速度を演算させ、
    これから携帯端末を用いて無線アクセスポイントを経由して自装置に処理要求を送信するユーザに対して、各無線アクセスポイントの前記代表実績受信速度を通知させる、
    ことを特徴とする情報処理プログラム。
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