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JP7704290B2 - 燃焼装置およびガスタービン - Google Patents
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JP7704290B2 - 燃焼装置およびガスタービン - Google Patents

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Description

本開示は、燃焼装置およびガスタービンに関する。本出願は2022年2月25日に提出された日本特許出願第2022-28404号に基づく優先権の利益を主張するものであり、その内容は本出願に援用される。
従来、アンモニアを燃料として使用する燃焼装置が知られている。アンモニアの燃焼性は、悪いことが知られている。例えば、特許文献1は、この問題に対処するために、アンモニアを他の燃料と共に使用するガスタービンを開示する。このガスタービンは、アンモニアの燃焼性が悪い運転領域において、他の燃料の割合を増大させる。
特開2010-19195号公報
アンモニアを使用する燃焼装置は、2段燃焼法を使用する場合がある。このような燃焼装置では、1次領域において、アンモニアをある範囲内の当量比で燃焼することによって、アンモニアを燃料として使用しつつ、NOxおよび未燃アンモニアの双方を低減可能であることが知られている。なお、「当量比」とは、混合気中における燃料濃度を表す指標で、実際の空燃比で、混合気中の燃料と酸素が過不足なく反応する空燃比を意味する理論空燃比を割った値である。しかしながら、燃焼装置では、空気の流量が、燃焼装置の開口面積(例えば、空気孔等の開口の面積)に応じて概ね一定である場合がある。したがって、要求負荷に応じて燃料の流量が変動すると、燃料の当量比も変動する。このため、ある負荷領域では、アンモニアが上記の範囲内の当量比で燃焼されない場合がある。この場合、NOxおよび未燃アンモニアの双方を低減することができない可能性がある。
本開示は、より広い負荷領域において、アンモニアを燃料として使用しつつ、NOxおよび未燃アンモニアの双方を低減することができる、燃焼装置およびガスタービンを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る燃焼装置は、各々が、第1燃料としてのアンモニアと、N原子を含まずかつアンモニアよりも良い着火性を有する第2燃料と、が供給される複数のバーナと、複数のバーナへのアンモニアの流量および第2燃料の流量を調整する制御装置であって、負荷ゼロを含む第1負荷領域では、複数のバーナのうちの少なくとも第1バーナに対して第2燃料を供給し、第1バーナの当量比が所定の第1の値に達する第2負荷領域では、第1バーナに対して、第1バーナにおけるアンモニアおよび第2燃料のトータルの当量比が第1の値に維持されるように、アンモニアの流量を増加させると共に第2燃料の流量を減少させ、第2バーナに対して、第1バーナに供給されない余剰の第2燃料を供給する、ように構成される、制御装置と、を備える。
制御装置は、第1バーナへのアンモニアの流量が所定の第2の値に達する第3負荷領域では、当量比が第1の値に達した第2バーナに対して、第2バーナにおけるアンモニアおよび第2燃料のトータルの当量比が第1の値に維持されるように、アンモニアの流量を増加させると共に第2燃料の流量を減少させる、ように構成されてもよい。
本開示の他の態様は、上記の燃焼装置を備えるガスタービンである。
本開示によれば、より広い負荷領域において、アンモニアを燃料として使用しつつ、NOxおよび未燃アンモニアの双方を低減することができる。
図1は、実施形態に係るガスタービンを示す概略図である。 図2は、図1中のII-II線に沿って得られる断面図である。 図3は、ガスタービンにおける負荷に対する空気流量、燃料流量および当量比の推移の例を示すグラフである。 図4のAは、第1バーナの動作を示す。図4のBは、第2バーナの動作を示す。図4のCは、第3バーナの動作を示す。図4のDは、第4バーナの動作を示す。図4のEは、複数のバーナ11全体としての動作を示す。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す具体的な寸法、材料および数値等は、理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本開示を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本開示に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、実施形態に係るガスタービン100を示す概略図である。図2は、図1中のII-II線に沿って得られる断面図であり、燃焼装置1を示す概略的な断面図である。図1を参照して、ガスタービン100は、燃焼装置1と、タービン2と、制御装置90と、を備える。ガスタービン100は、他の構成要素をさらに備えてもよい。なお、他の実施形態では、燃焼装置1は、ガスタービン100以外の他の装置に使用されてもよい。例えば、燃焼装置1は、ジェットエンジンまたは工業炉等の装置に使用されてもよい。
本実施形態では、燃焼装置1は、2段燃焼法を使用し、1次領域Ar1および2次領域Ar2を含む。燃焼装置1は、燃料として、1次燃料としてのアンモニアと、N原子を含まずかつアンモニアよりも良い着火性を有する第2燃料と、を使用する。第2燃料は、例えば、天然ガス、水素もしくは灯油、または、これらの組み合わせであってもよい。第2燃料はこれらに限定されず、他の燃料であってもよい。
図2を参照して、燃焼装置1は、複数のバーナ11を含む。本実施形態では、燃焼装置1は、4つのバーナ11、すなわち、第1バーナ11a、第2バーナ11b、第3バーナ11cおよび第4バーナ11dを含む。しかしながら、バーナ11の数はこれに限定されず、2つ、3つ、または、5つ以上であってもよい。例えば、複数のバーナ11は、概同一中心軸を持つ円環状、マトリクス状または円形状等の任意のパターンに配置されてもよい。
図1を参照して、各バーナ11は、燃料として、アンモニアおよび第2燃料の供給を受ける。各バーナ11は、アンモニアを供給するように構成される配管P1と、第2燃料を供給するように構成される配管P2と、に接続される。なお、複数のバーナ11のうちの少なくとも1つ、例えば、後述するように、実際にはアンモニアを使用しない第4バーナ11dは、アンモニアの供給を受けなくてもよい。この場合、第4バーナ11dは、配管P1に接続されなくてもよい。なお、図1では、配管P1および配管P2は互いに合流しているが、配管P1および配管P2は互いに合流しなくてもよく、それぞれバーナ11に直接的に接続されてもよい。また、各バーナ11は、燃焼用の空気を供給するように構成される配管P3と接続される。
配管P1には、バルブV1が設けられる。バルブV1は、制御装置90と有線または無線で通信可能に接続されてもよく、制御装置90によって制御されてもよい。制御装置90は、バルブV1の開度を制御することによって、バーナ11へのアンモニアの流量を調整する。
配管P2には、バルブV2が設けられる。バルブV2は、制御装置90と有線または無線で通信可能に接続されてもよく、制御装置90によって制御されてもよい。制御装置90は、バルブV2の開度を制御することによって、バーナ11への第2燃料の流量を調整する。
上記のように、本実施形態では、バルブV1,V2が、複数のバーナ11へのアンモニアの流量および第2燃料の流量を調整する調整手段として機能する。調整手段は、複数のバーナ11へのアンモニアの流量および第2燃料の流量を調整するように、制御装置90によって制御される。他の実施形態では、調整手段は、例えば流量計またはポンプ等の他の構成要素をさらに含んでもよい。また、さらに他の実施形態では、調整手段は、複数のバルブV1および複数のバルブV2のうちの少なくとも1つを含まなくてもよい。例えば、調整手段は、少なくとも1つのバルブを含んでもよい。
複数のバーナ11、特に、詳しくは後述するように、アンモニアを実際に燃料として使用する第1バーナ11a、第2バーナ11bおよび第3バーナ11cは、1次領域Ar1にアンモニアおよび第2燃料を供給するように、1次領域Ar1に面するよう配置される。バーナ11の動作については、詳しくは後述する。
燃焼装置1は、2次領域Ar2に希釈空気を供給するための複数の配管P4に接続される。例えば、複数の配管P4は、燃焼装置1の周方向に沿って配置されてもよい。他の実施形態では、配管P4に代えてまたは加えて、2次領域Ar2に希釈空気を供給するための開口が燃焼装置1に設けられてもよい。
燃焼装置1に供給される燃料は、1次領域Ar1および2次領域Ar2においてこの順番で燃焼される。2次領域Ar2からの排ガスは、タービン2に供給され、発電等の運転に使用される。
制御装置90は、ガスタービン100の全体または一部を制御する。制御装置90は、例えば、プロセッサ90a、記憶装置90bおよびコネクタ90c等の構成要素を含み、これらの構成要素はバスを介して互いに接続される。例えば、プロセッサ90aは、CPU(Central Processing Unit)等を含む。例えば、記憶装置90bは、ハードディスク、プログラム等が格納されるROM、および、ワークエリアとしてのRAM等を含む。制御装置90は、コネクタ90cを介してガスタービン100の各構成要素と有線でまたは無線で通信可能に接続される。例えば、制御装置90は、液晶ディスプレイまたはタッチパネル等の表示装置、および、キーボード、ボタンまたはタッチパネル等の入力装置等、他の構成要素を更に含んでもよい。例えば、以下に示される制御装置90の動作は、記憶装置90bに記憶されるプログラムをプロセッサ90aに実行することによって、実現されてもよい。
図3は、ガスタービンにおける負荷に対する空気流量、燃料流量および当量比の推移の例を示すグラフである。図3において、横軸は、タービンにおける負荷(%)を示し、左側の縦軸は、空気の流量および燃料の流量を示し、右側の縦軸は、当量比を示す。また、図3において、実線φは当量比を示し、破線Rfは燃料の流量を示し、1点鎖線Raは空気の流量を示す。
一般的に、アンモニアを使用するガスタービンでは、1次領域において、アンモニアをある範囲内の当量比φ、例えば1.1から1.4の間の当量比で燃焼することによって、アンモニアを燃料として使用しつつ、NOxおよび未燃アンモニアの双方を低減可能であることが知られている。また、アンモニアを上記の範囲の当量比で燃焼することによって、高い温室効果を有するNOを低減することもできる。しかしながら、例えば、アンモニアが、上記の範囲よりも低い当量比φで燃焼される場合、NOxが増加する。また、例えば、アンモニアが、上記の範囲よりも高い当量比φで燃焼される場合、NOxおよび未燃アンモニアの双方が増加する。なお、「当量比」とは、混合気中における燃料濃度を表す指標で、実際の空燃比で、混合気中の燃料と酸素が過不足なく反応する空燃比を意味する理論空燃比を割った値である。また、本開示において、アンモニアおよび第2燃料を同時に燃料として使用する場合、「当量比」は、アンモニアおよび第2燃料のトータルの当量比を意味する。
しかしながら、図3に示されるように、ガスタービンでは、空気の流量Raは、負荷に因らず、燃焼装置の開口面積(例えば、空気孔等の開口の面積)に応じて概ね一定である場合がある。この場合、図3に示されるように、負荷に応じて燃料の流量Rfが変動すると、当量比φも変動する。
したがって、例えば、燃焼装置が、高負荷領域において当量比が1.1から1.4の間になるように設計される場合、低負荷領域では、当量比が上記の範囲より低い可能性がある。この場合、低負荷領域では、NOxが増加する。対照的に、燃焼装置が、低負荷領域において当量比が1.1から1.4の間になるように設計される場合、高負荷領域では、当量比が上記の範囲より高い可能性がある。この場合、高負荷領域では、NOxおよび未燃アンモニアの双方が増加する。
本実施形態では、より広い負荷領域において、アンモニアを燃料として使用しつつ、NOxおよび未燃アンモニアの双方を低減するために、複数のバーナ11におけるアンモニアの流量および第2燃料の流量を調整する。
続いて、バーナ11の具体的な動作について説明する。
図4は、各バーナ11の動作の例を示すグラフである。上記のように、本実施形態では、燃焼装置1は4つのバーナ11を含む。図4のA、B、CおよびDは、それぞれ、第1バーナ11a、第2バーナ11b、第3バーナ11cおよび第4バーナ11dの動作を示す。また、図4のEは、複数のバーナ11全体としての動作を示す。A、B、C、DおよびEの各々において、横軸は、ガスタービンにおける負荷(%)を示し、左側の縦軸は、アンモニア(NH)の流量および第2燃料の流量を示し、右側の縦軸は、当量比を示す。A、B、C、DおよびEの各々において、実線φは当量比を示し、破線R1はアンモニアの流量を示し、1点鎖線R2は第2燃料の流量を示す。
負荷は、複数の負荷領域S1,S2,S3,S4に分割される。例えば、負荷領域の数は、バーナ11の数に対応してもよい。したがって、本実施形態では、負荷は、4つの負荷領域S1,S2,S3,S4に分割される。
例えば、第1負荷領域S1は、ゼロ以上かつL1未満の範囲である。負荷L1は、ゼロよりも大きい。例えば、負荷L1は、後述するように、第1バーナ11aにおける当量比φが、所定の第1の値X1に達するときの負荷であることができる。
第2負荷領域S2は、L1以上かつL2未満の範囲である。負荷L2は、負荷L1よりも高い。例えば、負荷L2は、後述するように、第1バーナ11aにおけるアンモニアの流量R1が、所定の第2の値X2に達するときの負荷であることができる。
第3負荷領域S3は、L2以上かつL3未満の範囲である。負荷L3は、負荷L2よりも高くかつ100よりも小さい。例えば、負荷L3は、後述するように、第2バーナ11bにおけるアンモニアの流量R1が、第2の値X2に達するときの負荷であることができる。
第4負荷領域S4は、L3以上かつ100以下の範囲である。
以下の説明では、各負荷領域S1,S2,S3,S4は、単に「領域」とも称され得る。また、以下の説明において、当量比φは、バーナ11に供給されるアンモニアの流量R1および第2燃料の流量R2と、バーナ11に供給される空気の流量と、に基づいて推測されてもよい。
本実施形態では、より良い理解のために、図4のAは、負荷0%および領域S3,S4において、R2=0であるように記載されている。しかしながら、これらの領域においても、パイロット火炎を維持するために、少量の第2燃料が使用されてもよい。また、負荷0%においては、タービン2の回転を維持するために、少量の第2燃料が使用されてもよい。B、CおよびDにおいてR2=0である領域についても、同様である。
図4のAを参照して、領域S1では、プロセッサ90aは、第1バーナ11aに対して第2燃料を供給するよう、調整手段を制御する。例えば、プロセッサ90aは、負荷に対して、第2燃料の流量R2が線形に増加するように、調整手段を制御してもよい。第2燃料の流量R2の増加に伴って、当量比φも増加する。領域S1では、第1バーナ11aに対して、アンモニアは供給されない。
図4のB、CおよびDを参照して、領域S1では、第2バーナ11b、第3バーナ11cおよび第4バーナ11dに対して、アンモニアおよび第2燃料は供給されない。なお、上記のように、領域S1において、第2バーナ11b、第3バーナ11cおよび第4バーナ11dに対して、パイロット火炎を維持するために、少量の第2燃料が使用されてもよい。以下、同様な説明は省略する。
図4のAを参照して、負荷L1において、第1バーナ11aにおける第2燃料の当量比φが、所定の第1の値X1に達する(第2燃料の当量比φs=X1)。なお、第1バーナ11aでは、第2燃料の当量比φが、予め定められた量の第2燃料によって、負荷L1において第1の値X1に達するように、空気流量(例えば、開口面積)が規定される。第1の値X1は、アンモニアが燃焼される場合に、NOxおよび未燃アンモニアの双方を低減可能な範囲内の値、例えば、1.1から1.4の間の値であることができる。つまり、第1の値X1は、最適当量比とも言える。したがって、第1バーナ11aでは、負荷L1を含む領域S2から、NOxおよび未燃アンモニアの双方を低減しながら、アンモニアを燃焼することができる環境が整う。
したがって、プロセッサ90aは、領域S2において、第1バーナ11aに対して、アンモニアおよび第2燃料のトータルの当量比φが第1の値X1に維持されるように、アンモニアの流量R1を増加させると共に第2燃料の流量R2を減少させるよう、調整手段を制御する(アンモニアの当量比φa+第2燃料の当量比φs=φconst(=X1))。例えば、プロセッサ90aは、負荷に対して、アンモニアの流量R1が線形に増加し、かつ、第2燃料の流量R2が線形に減少するように、調整手段を制御してもよい。
図4のBを参照して、領域S2では、プロセッサ90aは、第2バーナ11bに対して、第1バーナ11aに供給できない余剰の第2燃料の供給を開始するように、調整手段を制御する。例えば、プロセッサ90aは、負荷に対して、第2燃料の流量R2が線形に増加するように、調整手段を制御してもよい。
図4のCおよびDを参照して、領域S2では、第3バーナ11cおよび第4バーナ11dに対して、アンモニアおよび第2燃料は供給されない。
図4のAを参照して、負荷L2において、第1バーナ11aにおけるアンモニアの流量R1は、所定の第2の値X2に達する。第2の値X2は、1つのバーナ11に対して供給可能なアンモニアの最大流量、例えば、アンモニアによって当量比φが第1の値X1に達する値であってもよい(φa=X1)。つまり、第2の値X2は、バーナ11へのアンモニア供給流量上限値とも言える。したがって、第1バーナ11aにおいて、もはやアンモニアの流量R1を増加させることはできない。よって、プロセッサ90aは、負荷L2を含む領域S3からは、第1バーナ11aでは、アンモニアの流量R1が第2の値X2に維持され、かつ、第2燃料の流量R2が0に維持されるように、調整手段を制御する。パイロット火炎を維持するために少量の第2燃料が使用される場合には、その量が維持される。
図4のBを参照して、負荷L2において、第2バーナ11bにおける第2燃料の当量比φも、第1の値X1に達する。なお、第2バーナ11bでは、第2燃料の当量比φが、第1バーナ11aからの余剰の第2燃料の量によって、負荷L2において第1の値X1に達するように、空気流量(例えば、開口面積)が規定される。したがって、第2バーナ11bでも、負荷L2を含む領域S3から、NOxおよび未燃アンモニアの双方を低減しながら、アンモニアを燃焼することができる環境が整う。
なお、図4のBでは、負荷L2において、第2バーナ11bにおける第2燃料の当量比φが、第1の値X1に達するが、プロセッサ90aは、この当量比φが、負荷L2よりも低い負荷において、第1の値X1に達するように調整手段を制御してもよい。この場合でも、第2バーナ11bにおいて、領域S3から、NOxおよび未燃アンモニアの双方を低減しながら、アンモニアを燃焼することができる環境が整う。
したがって、プロセッサ90aは、領域S3において、第2バーナ11bに対して、アンモニアおよび第2燃料のトータルの当量比φが第1の値X1に維持されるように、アンモニアの流量R1を増加させると共に第2燃料の流量R2を減少させるよう、調整手段を制御する。例えば、プロセッサ90aは、負荷に対して、アンモニアの流量R1が線形に増加し、かつ、第2燃料の流量R2が線形に減少するように、調整手段を制御してもよい。
図4のCを参照して、領域S3では、プロセッサ90aは、第3バーナ11cに対して、第2バーナ11bに供給できない余剰の第2燃料の供給を開始するように、調整手段を制御する。例えば、プロセッサ90aは、負荷に対して、第2燃料の流量R2が線形に増加するように、調整手段を制御してもよい。
図4のDを参照して、領域S3では、第4バーナ11dに対して、アンモニアおよび第2燃料は供給されない。
図4のBを参照して、負荷L3において、第2バーナ11bにおけるアンモニアの流量R1も、第2の値X2に達する。したがって、第2バーナ11bにおいて、もはやアンモニアの流量R1を増加させることはできない。よって、プロセッサ90aは、負荷L3を含む領域S4からは、第2バーナ11bでは、アンモニアの流量R1が第2の値X2に維持され、かつ、第2燃料の流量R2が0に維持されるように、調整手段を制御する。パイロット火炎を維持するために少量の第2燃料が使用される場合には、その量が維持される。
図4のCを参照して、負荷L3において、第3バーナ11cにおける第2燃料の当量比φも、第1の値X1に達する。なお、第3バーナ11cでは、第2燃料の当量比φが、第2バーナ11bからの余剰の第2燃料の量によって、負荷L3において第1の値X1に達するように、空気流量(例えば、開口面積)が規定される。したがって、第3バーナ11cでも、負荷L3を含む領域S4から、NOxおよび未燃アンモニアの双方を低減しながら、アンモニアを燃焼することができる環境が整う。
なお、図4のCでは、負荷L3において、第3バーナ11cにおける第2燃料の当量比φが、第1の値X1に達するが、プロセッサ90aは、この当量比φが、負荷L3よりも低い負荷において、第1の値X1に達するように調整手段を制御してもよい。この場合でも、第3バーナ11cにおいて、領域S4から、NOxおよび未燃アンモニアの双方を低減しながら、アンモニアを燃焼することができる環境が整う。
したがって、プロセッサ90aは、領域S4において、第3バーナ11cに対して、アンモニアおよび第2燃料のトータルの当量比φが第1の値X1に維持されるように、アンモニアの流量R1を増加させると共に第2燃料の流量R2を減少させるよう、調整手段を制御する。例えば、プロセッサ90aは、負荷に対して、アンモニアの流量R1が線形に増加し、かつ、第2燃料の流量R2が線形に減少するように、調整手段を制御してもよい。
図4のDを参照して、領域S4では、プロセッサ90aは、第4バーナ11dに対して、第3バーナ11cに供給できない余剰の第2燃料の供給を開始するように、調整手段を制御する。例えば、プロセッサ90aは、負荷に対して、第2燃料の流量R2が線形に増加するように、調整手段を制御してもよい。
図4のEを参照して、以上のような動作によれば、バーナ11全体に着目する場合、当量比φは、負荷0%から負荷100%に向かって線形に増加する。
しかしながら、図4のAに示されるように、単一の第1バーナ11aに着目する場合、アンモニアが実際に使用される領域S2,S3,S4(R1>0)では、当量比φは、NOxおよび未燃アンモニアの双方を低減可能な第1の値X1に維持される。したがって、単一の第1バーナ11aでは、アンモニアが実際に使用される領域S2,S3,S4において、アンモニアに起因するNOxの増加を抑制することができ、かつ、未燃アンモニアを低減することができる。
同様に、図4のBに示されるように、単一の第2バーナ11bに着目する場合、アンモニアが実際に使用される領域S3,S4(R1>0)では、当量比φは、第1の値X1に維持される。したがって、単一の第2バーナ11bでは、アンモニアが実際に使用される領域S3,S4において、アンモニアに起因するNOxの増加を抑制することができ、かつ、未燃アンモニアを低減することができる。
同様に、図4のCに示されるように、単一の第3バーナ11cに着目する場合、アンモニアが実際に使用される領域S4(R1>0)では、当量比φは、第1の値X1に維持される。したがって、単一の第3バーナ11cでは、アンモニアが実際に使用される領域S4において、アンモニアに起因するNOxの増加を抑制することができ、かつ、未燃アンモニアを低減することができる。
以上の説明のように、第1バーナ11a、第2バーナ11bおよび第3バーナ11cの各々では、アンモニアが実際に使用される領域において、アンモニアに起因するNOxの増加を抑制することができ、かつ、未燃アンモニアを低減することができる。したがって、バーナ11全体としても、大部分の負荷領域S2,S3,S4において、NOxおよび未燃アンモニアの双方を低減しつつ、アンモニアを燃料として使用することができる。
なお、図4のDに示されるように、第4バーナ11dでは、アンモニアは燃料として使用されない。また、第4バーナ11dでは、当量比φは、第1の値X1に達してもよいし、または、達しなくてもよい。
以上のように、本実施形態に係るガスタービン100の燃焼装置1は、各々が、第1燃料としてのアンモニアと、N原子を含まずかつアンモニアよりも良い着火性を有する第2燃料と、が供給される複数のバーナ11と、複数のバーナ11へのアンモニアの流量R1および第2燃料の流量R2を調整する制御装置90と、を備える。また、制御装置90は、負荷ゼロを含む第1負荷領域S1では、複数のバーナ11のうちの少なくとも第1バーナ11aに対して第2燃料を供給し、第1バーナ11aの当量比φが所定の第1の値X1に達する第2負荷領域S2では、第1バーナ11aに対して、第1バーナ11aにおけるアンモニアおよび第2燃料のトータルの当量比φが第1の値X1に維持されるように、アンモニアの流量R1を増加させると共に第2燃料の流量R2を減少させ、第2バーナ11bに対して、第1バーナ11aに供給されない余剰の第2燃料を供給する、ように構成される。このような構成によれば、当量比φが、NOxおよび未燃アンモニアの双方を低減可能な範囲内の第1の値X1に達したバーナ11から、アンモニアが使用され始める。したがって、負荷L1以降の領域S2,S3,S4において、アンモニアを燃料として使用しつつ、NOxおよび未燃アンモニアの双方を低減することができる。また、高い温室効果を有するNOを低減することもできる。
また、燃焼装置1では、制御装置90は、第1バーナ11aへのアンモニアの流量R1が所定の第2の値X2に達する第3負荷領域S3では、当量比φが第1の値X1に達した第2バーナ11bに対して、第2バーナ11bにおけるアンモニアおよび第2燃料のトータルの当量比φが第1の値X1に維持されるように、アンモニアの流量R1を増加させると共に第2燃料の流量R2を減少させる、ように構成される。このような構成によれば、負荷の増加に応じて、アンモニアを使用するバーナ11の数を増やすことができる。
以上、添付図面を参照しながら実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記の実施形態では、第1負荷領域S1において、第2バーナ11b、第3バーナ11cおよび第4バーナ11dには、第2燃料は供給されない。しかしながら、他の実施形態では、第1負荷領域S1において、第2バーナ11b、第3バーナ11cおよび第4バーナ11dにも、第2燃料が供給されてもよい。なお、上記の実施形態のように、第1負荷領域S1において、第1バーナ11aのみに集中的に第2燃料を供給する場合には、当量比φが、より低い負荷において第1の値X1に達するので、アンモニアをより低い負荷から使用することができる。
本開示は、CO放出の削減につながるアンモニアの使用を促進することができるので、例えば、持続可能な開発目標(SDGs)の目標7「手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギへのアクセスを確保する」に貢献することができる。
1 燃焼装置
11 バーナ
11a 第1バーナ
11b 第2バーナ
90 制御装置
100 ガスタービン
R1 アンモニアの流量
R2 第2燃料の流量
S1 第1負荷領域
S2 第2負荷領域
S3 第3負荷領域
X1 第1の値
X2 第2の値
φ 当量比

Claims (3)

  1. 各々が、第1燃料としてのアンモニアと、N原子を含まずかつアンモニアよりも良い着火性を有する第2燃料と、が供給される複数のバーナと、
    前記複数のバーナへのアンモニアの流量および前記第2燃料の流量を調整する制御装置であって、
    負荷ゼロを含む第1負荷領域では、前記複数のバーナのうちの少なくとも第1バーナに対して前記第2燃料を供給し、
    前記第1バーナの当量比が所定の第1の値に達する第2負荷領域では、前記第1バーナに対して、前記第1バーナにおけるアンモニアおよび前記第2燃料のトータルの当量比が前記第1の値に維持されるように、アンモニアの流量を増加させると共に前記第2燃料の流量を減少させ、第2バーナに対して、前記第1バーナに供給されない余剰の第2燃料を供給する、
    ように構成される、制御装置と、
    を備える、燃焼装置。
  2. 前記制御装置は、
    前記第1バーナへのアンモニアの流量が所定の第2の値に達する第3負荷領域では、当量比が前記第1の値に達した前記第2バーナに対して、前記第2バーナにおけるアンモニアおよび前記第2燃料のトータルの当量比が前記第1の値に維持されるように、アンモニアの流量を増加させると共に前記第2燃料の流量を減少させる、
    ように構成される、請求項1に記載の燃焼装置。
  3. 請求項1または2に記載の燃焼装置を備えるガスタービン。
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