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JP7707053B2 - 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム - Google Patents
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JP7707053B2 - 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム Download PDF

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Description

本開示は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
従来、CT(Computed Tomography)装置及びMRI(Magnetic Resonance Imaging)装置等の撮影装置により得られる医用画像を用いての画像診断が行われている。また、ディープラーニング等により学習がなされた判別器を用いたCAD(Computer Aided Detection/Diagnosis)により医用画像を解析して、医用画像に含まれる構造物及び病変等を含む関心領域を検出及び/又は診断することが行われている。医用画像及びCADによる解析結果は、医用画像の読影を行う読影医等の医療従事者の端末に送信される。読影医等の医療従事者は、自身の端末を用いて医用画像及び解析結果を参照して医用画像の読影を行い、読影レポートを作成する。
また、読影医の読影業務の負担を軽減するために、読影レポートの作成を支援する各種手法が提案されている。例えば特許文献1には、読影医が入力したキーワード及び医用画像の解析結果に基づいて、読影レポートを作成する技術が開示されている。特許文献1に記載の技術では、入力された文字から文章を生成するように学習が行われたリカレントニューラルネットワークを用いて、読影レポートに記載するための文章が作成される。
また、読影レポートのような自然言語を用いた文の内容を解析する各種手法が提案されている。例えば非特許文献1には、文中の固有表現を抽出するモデルの学習方法として、「蒸留(Distillation)」を用いた方法が開示されている。「蒸留」とは、未学習のモデル(所謂「生徒モデル」)を学習させる場合に、学習済モデル(所謂「教師モデル」)の出力に生徒モデルの出力を近づける学習方法である。非特許文献1に記載の技術では、それぞれが異なるソース言語に関する複数の学習済モデルを教師モデルとしたアンサンブル学習によって、ターゲット言語に関する未学習のモデル(生徒モデル)が学習される。また、アンサンブル学習において、ソース言語とターゲット言語との言語的類似度に応じた重みを用いることが開示されている。
特開2019-153250号公報
"Single-/Multi-Source Cross-Lingual NER via Teacher-Student Learning on Unlabeled Data in Target Language", Qianhui Wu et al., in ACL(Association for Computational Linguistics), 2020
蒸留を用いたモデルの学習方法では、教師モデルの出力に基づいて生徒モデルの学習が行われるため、生徒モデルの性能は教師モデルの性能に依存する。したがって例えば、出力が不適切な教師モデルがある場合、蒸留を用いた学習を行っても所望の性能を有する生徒モデルが得られない場合があった。
本開示は、良好な性能を有する学習モデルを得られる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供する。
本開示の第1の態様は、情報処理装置であって、少なくとも1つのプロセッサを備え、プロセッサは、学習済みの教師モデルの学習に用いられた学習用データと、予め定められたサンプルデータと、に基づいて教師モデルの信頼度を導出し、サンプルデータを教師モデルに入力して得られる出力データと、信頼度と、に基づいて出力ターゲットを導出し、サンプルデータを生徒モデルに入力して得られる出力データが、出力ターゲットに近づくよう生徒モデルを学習させる。
上記第1の態様において、プロセッサは、互いに異なる複数の教師モデルのそれぞれについて信頼度を導出し、サンプルデータを複数の教師モデルのそれぞれに入力して得られる複数の出力データに対する信頼度に応じた重み付き平均を、出力ターゲットとして導出してもよい。
上記第1の態様において、プロセッサは、学習用データとサンプルデータとの類似度に基づいて、信頼度を導出してもよい。
上記第1の態様において、プロセッサは、学習用データが複数ある場合、学習用データごとにサンプルデータとの類似度を導出し、学習用データごとに導出された全ての類似度の平均に基づいて、信頼度を導出してもよい。
上記第1の態様において、プロセッサは、学習用データが複数ある場合、学習用データごとにサンプルデータとの類似度を導出し、学習用データごとに導出された全ての類似度のうち、類似度が高い方から順に予め定められた数だけ選択される類似度の平均に基づいて、信頼度を導出してもよい。
上記第1の態様において、学習用データは、学習用入力データと、当該学習用入力データが教師モデルに入力された場合の出力データとしての学習用正解データと、の組合せを含み、プロセッサは、学習用入力データを教師モデルに入力して得られる出力データの、学習用正解データに対する誤差の大きさを表す損失値に基づいて、信頼度を導出してもよい。
上記第1の態様において、プロセッサは、評価用入力データと、当該評価用入力データが教師モデルに入力された場合の出力データとしての評価用正解データと、の組合せを含む評価用データに含まれる評価用入力データを教師モデルに入力して得られる出力データの、評価用正解データに対する一致度合を表す評価値に基づいて、信頼度を導出してもよい。
上記第1の態様において、プロセッサは、サンプルデータを生徒モデルに入力して得られる出力データの、出力ターゲットに対する誤差の大きさを表す損失値を最小化するよう生徒モデルを学習させてもよい。
上記第1の態様において、プロセッサは、損失値を、交差エントロピー、カルバック・ライブラー情報量及び平均二乗誤差の少なくとも1つの尺度を用いて導出してもよい。
上記第1の態様において、教師モデル及び生徒モデルは、入力をテキストデータとし、出力をテキストデータに含まれる文字ごとの分類とするモデルであり、学習用データは、テキストデータと、当該テキストデータに含まれる文字ごとの分類と、の組合せを含み、サンプルデータは、テキストデータを含むものであってもよい。
上記第1の態様において、プロセッサは、学習用データに含まれるテキストデータと、サンプルデータに含まれるテキストデータと、の意味、構造及び出現単語の少なくとも1つに関する類似度に基づいて、信頼度を導出してもよい。
上記第1の態様において、教師モデル及び生徒モデルは、入力をテキストデータとし、出力をテキストデータに含まれる文字ごとに付与される、当該文字が表す固有表現の種類を示すNEラベルの確率分布とするモデルであり、プロセッサは、サンプルデータを教師モデルに入力して得られるNEラベルの確率分布と、信頼度と、に基づいて出力ターゲットを導出し、サンプルデータを生徒モデルに入力して得られるNEラベルの確率分布が、出力ターゲットに近づくよう生徒モデルを学習させてもよい。
上記第1の態様において、教師モデル及び生徒モデルは、入力をテキストデータとし、出力をテキストデータに含まれる文字ごとに付与される、当該文字が固有表現の開始位置、内部位置及び外部位置の何れに相当するかを示すBIOラベルの確率分布とするモデルであり、プロセッサは、サンプルデータを教師モデルに入力して得られるBIOラベルの確率分布と、信頼度と、に基づいて出力ターゲットを導出し、サンプルデータを生徒モデルに入力して得られるBIOラベルの確率分布が、出力ターゲットに近づくよう生徒モデルを学習させてもよい。
本開示の第2の態様は、情報処理方法であって、学習済みの教師モデルの学習に用いられた学習用データと、予め定められたサンプルデータと、に基づいて教師モデルの信頼度を導出し、サンプルデータを教師モデルに入力して得られる出力データと、信頼度と、に基づいて出力ターゲットを導出し、サンプルデータを生徒モデルに入力して得られる出力データが、出力ターゲットに近づくよう生徒モデルを学習させる処理を含む。
本開示の第3の態様は、情報処理プログラムであって、学習済みの教師モデルの学習に用いられた学習用データと、予め定められたサンプルデータと、に基づいて教師モデルの信頼度を導出し、サンプルデータを教師モデルに入力して得られる出力データと、信頼度と、に基づいて出力ターゲットを導出し、サンプルデータを生徒モデルに入力して得られる出力データが、出力ターゲットに近づくよう生徒モデルを学習させる処理をコンピュータに実行させるためのものである。
上記態様によれば、本開示の情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムは、良好な性能を有する学習モデルを得られる。
情報処理システムの概略構成図である。 情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 固有表現抽出モデルを説明するための図である。 固有表現抽出モデルを説明するための図である。 蒸留を用いたモデルの学習方法を説明するための図である。 情報処理装置の機能的な構成の一例を示すブロック図である。 情報処理装置の機能を説明するための図である。 サンプルデータ及び学習用データの一例を示す図である。 サンプルデータ及び学習用データの類似度を説明するための図である。 生徒モデルの学習について説明するための図である。 情報処理の一例を示すフローチャートである。 生徒モデルの学習について説明するための図である。
以下、図面を参照して、本開示の技術を実施するための形態例を詳細に説明する。まず、図1を参照して、本実施形態に係る情報処理システム1の構成の一例について説明する。図1に示すように、情報処理システム1は、情報処理装置10と、レポートサーバ7と、レポートDB8と、を含む。情報処理装置10とレポートサーバ7は、LAN(Local Area Network)及びWAN(Wide Area Network)等の有線又は無線のネットワーク9により互いに通信可能な状態で接続されている。
レポートサーバ7は、汎用のコンピュータにデータベース管理システムの機能を提供するソフトウェアプログラムがインストールされたものである。レポートサーバ7は、レポートDB8と接続される。なお、レポートサーバ7とレポートDB8との接続形態は特に限定されず、データバスによって接続される形態でもよいし、NAS(Network Attached Storage)及びSAN(Storage Area Network)等のネットワークを介して接続される形態でもよい。
レポートDB8は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)及びフラッシュメモリ等の記憶媒体によって実現される。レポートDB8には、例えば、医用画像に関する所見文を含む読影レポートが記録される。レポートDB8に記録される読影レポートは、ユーザによって入力された所見文を含んでいてもよいし、コンピュータにより生成された所見文を含んでいてもよい。例えば、入力を医用画像とし、出力を医用画像に含まれる病変等の異常陰影に関する所見文とするよう予め学習された、CNN(Convolutional Neural Network)等の学習済モデルによって生成された所見文を含んでいてもよい。また例えば、予め定められたテンプレートを用いて生成された所見文を含んでいてもよい。
情報処理装置10は、読影レポートに含まれる固有表現を抽出するための学習モデルを学習させることにより、良好な性能を有する学習モデルを得る。以下、本実施形態に係る情報処理装置10の構成の一例について説明する。
まず、図2を参照して、本実施形態に係る情報処理装置10のハードウェア構成の一例を説明する。図2に示すように、情報処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)21、不揮発性の記憶部22、及び一時記憶領域としてのメモリ23を含む。また、情報処理装置10は、液晶ディスプレイ等のディスプレイ24、キーボード及びマウス等の入力部25、並びにネットワークI/F(Interface)26を含む。ネットワークI/F26は、ネットワーク9に接続され、有線又は無線通信を行う。CPU21、記憶部22、メモリ23、ディスプレイ24、入力部25及びネットワークI/F26は、システムバス及びコントロールバス等のバス28を介して相互に各種情報の授受が可能に接続されている。
記憶部22は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)及びフラッシュメモリ等の記憶媒体によって実現される。記憶部22には、情報処理装置10における情報処理プログラム27と、複数の固有表現抽出モデルMと、が記憶される。CPU21は、記憶部22から情報処理プログラム27を読み出してからメモリ23に展開し、展開した情報処理プログラム27を実行する。CPU21が本開示のプロセッサの一例である。情報処理装置10としては、例えば、パーソナルコンピュータ及びサーバコンピュータ等の各種コンピュータを適用できる。
図3及び図4を参照して、本実施形態に係る固有表現抽出モデルMについて説明する。図3及び図4は固有表現抽出モデルMの構成、並びに入力及び出力の一例を示す図である。図3に示すように、固有表現抽出モデルMは、入力を、文字列を含むテキストデータとし、出力をテキストデータに含まれる文字(トークン)ごとの分類を示すNER(Named Entity Recognition)ラベルの確率分布とするモデルである。また、固有表現抽出モデルMは、エンコーダ40及びデコーダ42を備える。
具体的には、図3に示すように、固有表現抽出モデルMの入力系列Xは、m個の文字x(mは2以上の整数、iは1~m)からなるテキストデータである。エンコーダ40は、例えばBERT(Bidirectional Encoder Representations from Transformers)及びLSTM(Long Short Term Memory)等の自然言語処理モデルを含んで構成され、入力系列Xから分散表現を得る。
図4は、図3の一部を示し、入力系列Xのうちの1つの文字xに対応するNERラベルの確率分布P(y)を示す図である。デコーダ42は、例えば全結合層を備え、エンコーダ40から出力された文字xごとの分散表現に基づき、文字xごとのNERラベルの確率分布P(y)を出力する。確率分布P(y)は、NERラベルがz種類(zは2以上の整数)だけ用意されている場合、z種類のNERラベルのそれぞれに対する確率を示す。
NERラベルは、文字xが表す固有表現の種類を示すNE(Named Entity)ラベルと、文字xが固有表現の開始位置(Begin)、内部位置(Inside)及び外部位置(Other)の何れに相当するかを示すBIOラベルと、の組合せを示すラベルである。NEラベルによって文字xが表す固有表現の種類(例えば「区域」、「数値」及び「病変」等)が分かり、BIOラベルによって固有表現の区切りが分かる。
なお、図3では分かりやすさのため、確率分布P(y)に基づいて選択される1種類のNERラベルyのみ図示している。例えば、図4の確率分布P(y)の場合、「B数値」のNERラベルの確率が最も高いため、文字xに対応するNERラベルyとして「B数値」を示している。
また、図3では、入力系列Xの先頭に[CLS]という文頭を表すスペシャルトークンを挿入し、末尾に文の区切りを表す[SEP]というスペシャルトークンを挿入している。[CLS]に対しては文頭を表す「BOS(Beginning Of Sentence)」というNERラベルが、[SEP]に対しては文末を表す「EOS(End Of Sentence)」というNERラベルが出力される。
固有表現抽出モデルMの学習は、学習用入力データと、当該学習用入力データが固有表現抽出モデルMに入力された場合の出力データとしての学習用正解データと、の組合せを含む学習用データDに基づいて行われる。すなわち学習用データDは、所謂ラベルありデータである。具体的には、学習用入力データは、入力系列Xと同様のテキストデータである。学習用正解データは、出力系列Yと同様の、テキストデータに含まれる文字ごとの分類を示すNERラベルである。
固有表現抽出モデルMの入力系列X、出力系列Y、及び学習用データDは、例えば下記のように表される。なお、(1)式~(3)式では、学習用入力データをXとし、学習用正解データをYとしている。


学習用データDに基づく固有表現抽出モデルMの学習は、公知の損失関数を用いた手法で行われる。損失関数の一例として、負の対数尤度関数LNLLを下記に示す。負の対数尤度関数LNLLを最小化するように、固有表現抽出モデルMの学習が行われる。
記憶部22には、学習済みの複数の固有表現抽出モデルMが、学習に用いられた学習用データDと対応付けられて記憶されている。記憶部22に記憶されている複数の固有表現抽出モデルMは何れも、入力をテキストデータとし、出力をNERラベルの確率分布とするモデルである。しかし、学習用データDの内容が異なっていたり、パラメータが異なっていたりすることにより、複数の固有表現抽出モデルMのそれぞれに同一の入力系列Xを入力しても、それぞれ異なる出力系列Yが得られる場合がある。
図5を参照して、「蒸留(Distillation)」を用いた固有表現抽出モデルMの学習方法の概略について説明する。「蒸留」とは、未学習の固有表現抽出モデルM(以下「生徒モデル」という)を学習させる場合に、学習済みの固有表現抽出モデルM(以下「教師モデル」という)の出力に生徒モデルの出力を近づける学習方法である。
例えば図5において、学習済みの固有表現抽出モデルM01~M0n0(n0は2以上)を教師モデルとし、未学習の固有表現抽出モデルM11を生徒モデルとする場合について説明する。まず、予め定められたサンプルデータが固有表現抽出モデルM01~M0n0のそれぞれに入力されることによって、それぞれの固有表現抽出モデルM01~M0n0から出力データが得られる。同様に、サンプルデータが学習対象の固有表現抽出モデルM11に入力されることによって、固有表現抽出モデルM11から出力データが得られる。なお、各固有表現抽出モデルM01~M0n0及びM11に入力されるサンプルデータは、同一のものである。
次に、固有表現抽出モデルM01~M0n0の出力データに基づき、固有表現抽出モデルM11の学習に用いられる出力ターゲットが導出され、出力ターゲットに固有表現抽出モデルM11の出力データが近づくよう、固有表現抽出モデルM11の学習が行われる。このようにして学習される固有表現抽出モデルM11からは、固有表現抽出モデルM01~M0n0のそれぞれで生じ得る出力データのばらつきが抑制された、良好な出力データが出力されることを期待できる。なお、固有表現抽出モデルM11に対しては、サンプルデータを用いた学習の他に、固有表現抽出モデルM11用に予め用意された学習用データDに基づく通常の学習も行われる。
固有表現抽出モデルM11の学習と同様にして、固有表現抽出モデルM01~M0n0の出力データに基づき、固有表現抽出モデルM12~M1n1(n1は2以上)の学習も行われる。固有表現抽出モデルM12~M1n1は、固有表現抽出モデルM11とは学習用データD及びパラメータ等が異なっていてもよい。
その後、学習後の固有表現抽出モデルM11~M1n1を次世代の教師モデルとし、新たな学習対象の固有表現抽出モデルM21~M2n2(n2は2以上)を生徒モデルとして、学習が繰り返される。このように、学習後の生徒モデルを次世代の教師モデルとして、生徒モデルの学習を繰り返す「蒸留」を用いたモデルの学習方法によれば、世代を経るにつれてより高性能な固有表現抽出モデルMを得ることが期待できる。
次に、図6~図10を参照して、本実施形態に係る情報処理装置10の機能的な構成の一例について説明する。図6に示すように、情報処理装置10は、取得部30、導出部32、学習部34及び制御部36を含む。CPU21が情報処理プログラム27を実行することにより、取得部30、導出部32、学習部34及び制御部36として機能する。以下、図7に示すように、複数の教師モデルMT1~MTn(nは2以上)に基づき、生徒モデルMSの学習を行う形態例について説明する。教師モデルMT1~MTn及び生徒モデルMSは、記憶部22に記憶された固有表現抽出モデルMである。
取得部30は、学習済みの教師モデルMT1~MTnの学習に用いられた学習用データD~Dと、予め定められたサンプルデータUと、を取得する。一例として、図8に学習用データD及びDに含まれる学習用入力データX及びXと、サンプルデータUと、を示す。学習用データD~Dは、教師モデルMT1~MTnに対応付けられて記憶部22に記憶されている。以下の説明において、教師モデルMT1~MTn、学習用データD~D、及び学習用入力データX~Xをそれぞれ区別しない場合は、単に、教師モデルMT、学習用データD、及び学習用入力データXという。
サンプルデータUは、学習用データDに含まれる学習用入力データXと同形式のデータ(例えばテキストデータ)を含み、例えば下記のように表される。サンプルデータUは、正解データを含まない所謂ラベルなしデータである。(5)式において、lは2以上の整数であり、jは1~lである。
導出部32は、取得部30により取得された学習用データDと、サンプルデータUと、に基づいて教師モデルMTの信頼度wを導出する。具体的には、導出部32は、学習用データDに含まれる学習用入力データXと、サンプルデータUとの類似度sを導出し、類似度sに基づいて信頼度wを導出する。類似度sとは、学習用入力データX及びサンプルデータUがテキストデータである場合、例えばテキストデータ間の意味、構造及び出現単語の少なくとも1つに関する類似度であってもよい。
一例として、図9を参照して、テキストデータ間の意味的な類似度sをBERTScoreを用いて導出する方法について説明する。図9は、k番目の教師モデルMTk(kは1~n)の学習に用いられた学習用データDに含まれる学習用入力データXと、サンプルデータUと、の文字ごとのコサイン類似度を示す行列である。コサイン類似度は、1に近いほど類似度が大きく、0に近いほど類似度が小さいことを意味し、例えば、BERTを用いて導出される2つのテキストデータのそれぞれに関する分散表現に基づいて導出できる。
類似度sは、学習用入力データXと、サンプルデータUと、を用いた下記Score関数で導出される。Score関数としては、下記(7)式~(9)式のうち少なくとも1つを適用でき、これらを適宜組み合わせてもよい。(7)式~(9)式は公知のBERTScoreである(例えば下記文献参照。"BERTScore: Evaluating Text Generation with BERT", Tianyi Zhang et al., in ICLR(International Conference on Learning Representations), 2020)。



BERTは再現率を表す式であり、サンプルデータUから学習用入力データXに対するコサイン類似度の最大値(図9において背景色を変更した値)を用いて算出される。図9の例におけるRBERTは以下のように算出される。
BERT=(0.8+0.9+0.2+0.7+0.9+0.6+0.5)/7=0.657
BERTは適合率を表す式であり、学習用入力データXからサンプルデータUに対するコサイン類似度の最大値(図9において太枠で囲った値)を用いて算出される。図9の例におけるQBERTは以下のように算出される。
BERT=(0.8+0.9+0.8+0.9+0.4+0.3+0.6+0.5)/8=0.650
BERTはF値を表す式であり、RBERT(再現率)とQBERT(適合率)の調和平均である。図9の例におけるFBERTは以下のように算出される。
BERT=2×(0.650×0.657)/(0.650+0.657)=0.653
導出部32は、上記の類似度sの導出を、全ての教師モデルMT1~MTnに関して行う。その後、導出部32は、教師モデルMT1~MTnの各々に関する類似度s~sについて、Softmax関数を用いて0から1の範囲に正規化する。この正規化後の類似度s~sが、教師モデルMT1~MTnの各々に関する信頼度w~wである。このようにして、導出部32は、互いに異なる複数の教師モデルMT1~MTnのそれぞれについて信頼度w~wを導出する。
各教師モデルMT1~MTnに関する類似度s~s及び信頼度w~wは、下記のように表される。

なお、サンプルデータUは1つのテキストデータであるが、学習用データDは1つの教師モデルMTkに関して複数あってもよい。この場合、導出部32は、複数の学習用データDごとにサンプルデータUとの類似度sを導出し、その少なくとも1つに基づいて、信頼度wを導出してもよい。例えば、導出部32は、学習用データDごとに導出された全ての類似度sの平均値、中央値、最大値及び最小値等の各種代表値を、信頼度wの導出に用いる類似度sとしてもよい。また例えば、導出部32は、学習用データDごとに導出された全ての類似度sのうち、類似度sが高い方から順に予め定められた数だけ選択される類似度sの平均値を、信頼度wの導出に用いる類似度sとしてもよい。「予め定められた数」とは、例えば、データ数(例えば10個分等)で定められてもよいし、割合(例えば上位5割等)で定められてもよい。
次に、導出部32は、生徒モデルMSの出力データ(NERラベルの確率分布P)を近づける目標である出力ターゲットPTGT(y)を導出する。具体的には、図7に示すように、導出部32は、サンプルデータUを教師モデルMT1~MTnのそれぞれに入力して得られる出力データである確率分布P(y)~P(y)と、信頼度w~wと、に基づいて出力ターゲットPTGT(y)を導出する。
出力ターゲットPTGT(y=a|U)は下記のように表される。(12)式におけるP(y=a|U)の部分は、教師モデルMTkにサンプルデータUを入力した場合に、j番目の文字uに対してあるNERラベルaが出力される確率を示す。導出部32は、出力ターゲットPTGT(y)として、サンプルデータUを複数の教師モデルMT1~MTnのそれぞれに入力して得られる複数の出力データである確率分布P(y)~P(y)に対する信頼度w~wに応じた重み付き平均を導出する。
学習部34は、サンプルデータUを生徒モデルMSに入力して得られる出力データである確率分布P(y)が、導出部32により導出された出力ターゲットPTGT(y)に近づくよう生徒モデルを学習させる。図10に、サンプルデータUのうちの1つの文字uに対応する、出力ターゲットPTGT(y)と、生徒モデルMSの出力データである確率分布P(y)と、の一例を示す。生徒モデルMSの確率分布P(y)(図10の右側)を、出力ターゲットPTGT(y)(図10の左側)に近づかせるためには、確率分布P(y)と出力ターゲットPTGT(y)との誤差を小さくすればよい。
そこで学習部34は、サンプルデータUを生徒モデルMSに入力して得られる出力データである確率分布P(y)の、出力ターゲットPTGT(y)に対する誤差の大きさを表す損失値を最小化するよう生徒モデルMSを学習させる。損失値は、例えば、交差エントロピー(Cross Entropy)、カルバック・ライブラー情報量(Kullback-Leibler divergence)及び平均二乗誤差(Mean Squared Error)の少なくとも1つの尺度を用いて導出できる。
損失値の一例として、交差エントロピー損失LCEを下記に表す。(13)式において、zはNERラベルの種類数を示す。
また、学習部34は、生徒モデルMSについて予め用意された学習用データDに基づく学習を行ってもよい。学習用データDに基づく学習は、(4)式に示すような公知の損失関数を用いた手法で行ってもよい。
制御部36は、上記の取得部30、導出部32及び学習部34による処理を繰り返すよう制御することによって、固有表現抽出モデルMの蒸留を行う。具体的には、制御部36は、学習部34による生徒モデルMSの学習が完了すると、当該生徒モデルMSを次世代の教師モデルMTとして用いて次世代の生徒モデルMSの学習を開始するよう、取得部30、導出部32及び学習部34を制御する。
また、制御部36は、任意の世代の固有表現抽出モデルMの運用を行ってもよい。例えば制御部36は、ユーザによって入力部25を介して指示があった場合等に、ネットワーク9を介してレポートサーバ7から読影レポートを取得し、最も新しい世代の固有表現抽出モデルMに当該読影レポートを入力することによって、NERラベルを出力してもよい。また例えば、制御部36は、NERラベルに含まれるBIOラベルに基づき固有表現を抽出し、NEラベルに基づき固有表現の種類を特定して、ディスプレイ24に提示してもよい。
次に、図11を参照して、本実施形態に係る情報処理装置10の作用を説明する。情報処理装置10において、CPU21が情報処理プログラム27を実行することによって、図11に示す情報処理が実行される。情報処理は、例えばユーザによって入力部25を介して実行開始の指示があった場合に実行される。
ステップS10で、取得部30は、学習済みの教師モデルMTの学習に用いられた学習用データDと、予め定められたサンプルデータUと、を取得する。ステップS12で、導出部32は、ステップS10で取得された学習用データDと、サンプルデータUと、に基づいて、教師モデルMTの信頼度wを導出する。ステップS14で、導出部32は、ステップS10で取得されたサンプルデータUを教師モデルMTに入力し、出力データである確率分布Pを出力させる。ステップS16で、導出部32は、ステップS12で導出した信頼度wと、ステップS14で出力した確率分布Pと、に基づき、出力ターゲットPTGTを導出する。
ステップS18で、学習部34は、サンプルデータUを生徒モデルMSに入力して得られる出力データである確率分布Pを、ステップS16で導出された出力ターゲットPTGTに近づけるよう、生徒モデルMSを学習させる。ステップS20で、制御部36は、蒸留を用いた学習が完了したか否かを判定する。学習が完了していない場合(すなわちステップS20がNの場合)、ステップS22に移行し、制御部36は、次世代の学習を行うよう取得部30、導出部32及び学習部34を制御する。具体的には、制御部36は、ステップS18で学習が完了した生徒モデルMSを次世代の教師モデルMTとし、次世代の生徒モデルMSを学習対象として、ステップS10~S18の処理を繰り返させる。一方、学習が完了している場合(すなわちステップS20がYの場合)、本情報処理を終了する。
以上説明したように、本開示の一態様に係る情報処理装置10は、少なくとも1つのプロセッサを備え、プロセッサは、学習済みの教師モデルMTの学習に用いられた学習用データDと、予め定められたサンプルデータUと、に基づいて教師モデルMTの信頼度wを導出し、サンプルデータUを教師モデルMTに入力して得られる出力データと、信頼度wと、に基づいて出力ターゲットを導出し、サンプルデータUを生徒モデルMSに入力して得られる出力データが、出力ターゲットに近づくよう生徒モデルMSを学習させる。すなわち、本実施形態に係る情報処理装置10によれば、教師モデルMTに基づき生徒モデルMSを学習させる「蒸留」を用いた学習方法において、信頼度wが相対的に高い教師モデルMTの重みを重く、信頼度wが相対的に低い教師モデルMTの重みを軽くできる。したがって、良好な性能を有する教師モデルMTの生徒モデルMSに対する影響力は確保しつつ、不適切な性能を有する教師モデルMTの生徒モデルMSに対する影響力は軽減できるので、良好な性能を有する学習モデル(固有表現抽出モデルM)を得られる。
なお、上記実施形態においては、導出部32が、BERTScoreを用いて学習用データDとサンプルデータUとの類似度sを導出する形態例について説明したが、これに限らない。例えば導出部32は、BERTScoreに代えて、又は追加して、TF-IDF(Term Frequency-Inverse Document Frequency)等の他の指標を用いて類似度sを導出してもよい。TF-IDFを用いることにより、テキストデータ間の出現単語に関する類似度sを導出できる。
また、上記実施形態においては、学習用データDとサンプルデータUとの類似度sに基づいて教師モデルMTの信頼度wを導出する形態例について説明したが、導出部32は、類似度s以外の他の指標を適宜組み合わせて信頼度wを導出してもよい。
例えば、導出部32は、教師モデルMTの損失値に基づいて信頼度wを導出してもよい。教師モデルMTの損失値とは、学習用入力データXを教師モデルMTに入力して得られる出力データである確率分布P(y)の、学習用正解データYに対する誤差を表す値である。損失値は、例えば、交差エントロピー、カルバック・ライブラー情報量及び平均二乗誤差の少なくとも1つの尺度を用いて導出できる。導出部32は、教師モデルMTの損失値が大きいほど信頼度wが小さく、損失値が小さいほど信頼度wが大きくなるように、信頼度wを導出してもよい。
また例えば、導出部32は、評価用データEを用いて導出される教師モデルMTの評価値に基づいて、信頼度wを導出してもよい。評価用データEとは、評価用入力データXと、当該評価用入力データXが固有表現抽出モデルMに入力された場合の出力データとしての評価用正解データYと、の組合せを含むデータである。なお、評価用データEは、学習用データD及びサンプルデータUと同形式で、かつ内容が異なるデータである。教師モデルMTの評価値とは、評価用データEに含まれる評価用入力データXを教師モデルMTに入力して得られる出力データである確率分布P(y)の、評価用正解データYに対する一致度合を表す値である。導出部32は、教師モデルMTの評価値が大きいほど信頼度wが大きく、評価値が小さいほど信頼度wが小さくなるように、信頼度wを導出してもよい。
また、上記実施形態においては、固有表現抽出モデルMについて、入力をテキストデータとし、出力をNEラベルとBIOラベルとの組合せを示すNERラベルとする形態について説明したが、固有表現抽出モデルMの出力はNERラベルの形式に限られない。例えば図12に示すように、固有表現抽出モデルMは、NERラベルをNEラベルとBIOラベルとに分け、その少なくとも一方を出力するようにしてもよい。図12は、図10に示すNERラベルをNEラベルとBIOラベルとに分けた図である。
具体的には、固有表現抽出モデルM(すなわち教師モデルMT及び生徒モデルMS)は、入力をテキストデータとし、出力をテキストデータに含まれる文字ごとに付与された、当該文字が表す固有表現の種類を示すNEラベルの確率分布PNE_S(y)とするモデルであってもよい。この場合、導出部32は、サンプルデータUを教師モデルMTに入力して得られるNEラベルの確率分布PNE_S(y)と、信頼度wと、に基づいて出力ターゲットPNE_TGT(y)を導出する。学習部34は、サンプルデータUを生徒モデルMSに入力して得られるNEラベルの確率分布PNE_S(y)が、出力ターゲットPNE_TGT(y)に近づくよう、損失値LNE_CEを最小化するように生徒モデルMSを学習させる。出力ターゲットPNE_TGT(y=a|U)は下記のように表される。
また、固有表現抽出モデルM(すなわち教師モデルMT及び生徒モデルMS)は、入力をテキストデータとし、出力をテキストデータに含まれる文字ごとに付与された、当該文字が固有表現の開始位置、内部位置及び外部位置の何れに相当するかを示すBIOラベルの確率分布PBIO_S(y)とするモデルであってもよい。この場合、導出部32は、サンプルデータUを教師モデルMTに入力して得られるBIOラベルの確率分布PBIO_S(y)と、信頼度wと、に基づいて出力ターゲットPBIO_TGT(y)を導出する。学習部34は、サンプルデータUを生徒モデルMSに入力して得られるBIOラベルの確率分布PBIO_S(y)が、出力ターゲットPBIO_TGT(y)に近づくよう、損失値LBIO_CEを最小化するように生徒モデルMSを学習させる。出力ターゲットPBIO_TGT(y=a|U)は下記のように表される。
NEラベルに関する損失値LNE_CEの最小化、及びBIOラベルに関する損失値LBIO_CEの最小化は、NERラベルに関する損失値LCEの最小化よりも容易に達成できる場合がある。したがって、NEラベルに関する損失値LNE_CEの最小化と、BIOラベルに関する損失値LBIO_CEの最小化と、を分けて生徒モデルMSの学習を行うことにより、生徒モデルMSをより効率よく学習させることできる場合がある。
また、上記実施形態においては、サンプルデータUがテキストデータを含み、正解データを含まないラベルなしデータである形態例について説明したが、これに限らず、サンプルデータUは、正解データも含むラベルありデータであってもよい。この場合、例えば学習部34は、生徒モデルMSの学習において、サンプルデータUを学習用データDに加えてもよい。また例えば、導出部32は、導出した教師モデルMTの出力ターゲットPTGT(y)と、サンプルデータUに含まれる正解データと、の誤差の大きさを導出してもよい。また例えば、この誤差の大きさを利用して、導出部32は、誤差の大きさが予め定められた閾値以上である場合に、サンプルデータUに含まれる正解データが誤入力されていると判定してもよい。また例えば、誤入力されていると判定した場合、導出部32は、サンプルデータUに含まれる正解データを出力ターゲットPTGT(y)に基づいて修正してもよい。
また、上記実施形態においては、固有表現抽出モデルMの学習用データDが、正解データを含むラベルありデータである形態例について説明したが、これに限らず、学習用データDは、正解データを含まないラベルなしデータであってもよい。すなわち、固有表現抽出モデルMは、教師なし学習により学習される学習モデルであってもよい。
また、上記実施形態においては、複数の教師モデルMT1~MTnのアンサンブル学習によって生徒モデルMSを学習させる形態例について説明したが、これに限らない。本実施形態に係る情報処理装置10では、1つの教師モデルMTに基づき生徒モデルMSを学習させることも可能である。この場合においても、教師モデルMTの信頼度wに基づく重みを考慮して生徒モデルMSを学習させることによって、蒸留を繰り返す場合に、世代ごとに教師モデルMTが生徒モデルMSに与える影響度合を異ならせることができる。例えば、性能が相対的に良い世代では教師モデルMTの性能を多く引き継ぎ、性能が相対的に悪い世代では教師モデルMTの性能をあまり引き継がないようにできるので、良好な性能を有する生徒モデルMSを得られる。
また、上記実施形態においては、情報処理装置10の学習対象として、入力をテキストデータとし、出力をNERラベルの確率分布とする固有表現抽出モデルMを用いる形態例について説明したが、これに限らない。本開示の技術は、例えば医用画像から病変等を含む関心領域を抽出するための、入力を画像データとし、出力を画素ごとの分類とする学習モデルに適用することもできる。
また、上記実施形態において、例えば、取得部30、導出部32、学習部34及び制御部36といった各種の処理を実行する処理部(processing unit)のハードウェア的な構造としては、次に示す各種のプロセッサ(processor)を用いることができる。上記各種のプロセッサには、前述したように、ソフトウェア(プログラム)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPUに加えて、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が含まれる。
1つの処理部は、これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせや、CPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。
複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアント及びサーバ等のコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System on Chip:SoC)等に代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて構成される。
さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路(circuitry)を用いることができる。
また、上記実施形態では、情報処理プログラム27が記憶部22に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。情報処理プログラム27は、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の記録媒体に記録された形態で提供されてもよい。また、情報処理プログラム27は、ネットワークを介して外部装置からダウンロードされる形態としてもよい。さらに、本開示の技術は、情報処理プログラムに加えて、情報処理プログラムを非一時的に記憶する記憶媒体にもおよぶ。
本開示の技術は、上記実施形態例を適宜組み合わせることも可能である。以上に示した記載内容及び図示内容は、本開示の技術に係る部分についての詳細な説明であり、本開示の技術の一例に過ぎない。例えば、上記の構成、機能、作用及び効果に関する説明は、本開示の技術に係る部分の構成、機能、作用及び効果の一例に関する説明である。よって、本開示の技術の主旨を逸脱しない範囲内において、以上に示した記載内容及び図示内容に対して、不要な部分を削除したり、新たな要素を追加したり、置き換えたりしてもよいことはいうまでもない。
1 情報処理システム
7 レポートサーバ
8 レポートDB
9 ネットワーク
10 情報処理装置
21 CPU
22 記憶部
23 メモリ
24 ディスプレイ
25 入力部
26 ネットワークI/F
27 情報処理プログラム
28 バス
30 取得部
32 導出部
34 学習部
36 制御部
40 エンコーダ
42 デコーダ
D 学習用データ
M、M01~M2n2 固有表現抽出モデル
MT、MT1~MTn 教師モデル
MS 生徒モデル
U サンプルデータ
X 入力系列
Y 出力系列

Claims (15)

  1. 少なくとも1つのプロセッサを備え、
    前記プロセッサは、
    学習済みの教師モデルの学習に用いられた学習用データと、予め定められたサンプルデータと、に基づいて前記教師モデルの信頼度を導出し、
    前記サンプルデータを前記教師モデルに入力して得られる出力データと、前記信頼度と、に基づいて出力ターゲットを導出し、
    前記サンプルデータを生徒モデルに入力して得られる出力データが、前記出力ターゲットに近づくよう前記生徒モデルを学習させる
    情報処理装置。
  2. 前記プロセッサは、
    互いに異なる複数の前記教師モデルのそれぞれについて前記信頼度を導出し、
    前記サンプルデータを前記複数の教師モデルのそれぞれに入力して得られる複数の出力データに対する前記信頼度に応じた重み付き平均を、前記出力ターゲットとして導出する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記プロセッサは、
    前記学習用データと前記サンプルデータとの類似度に基づいて、前記信頼度を導出する
    請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記プロセッサは、
    前記学習用データが複数ある場合、前記学習用データごとに前記サンプルデータとの類似度を導出し、
    前記学習用データごとに導出された全ての前記類似度の平均に基づいて、前記信頼度を導出する
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記プロセッサは、
    前記学習用データが複数ある場合、前記学習用データごとに前記サンプルデータとの類似度を導出し、
    前記学習用データごとに導出された全ての前記類似度のうち、前記類似度が高い方から順に予め定められた数だけ選択される前記類似度の平均に基づいて、前記信頼度を導出する
    請求項3に記載の情報処理装置。
  6. 前記学習用データは、学習用入力データと、当該学習用入力データが前記教師モデルに入力された場合の出力データとしての学習用正解データと、の組合せを含み、
    前記プロセッサは、
    前記学習用入力データを前記教師モデルに入力して得られる出力データの、前記学習用正解データに対する誤差の大きさを表す損失値に基づいて、前記信頼度を導出する
    請求項1から請求項5の何れか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記プロセッサは、
    評価用入力データと、当該評価用入力データが前記教師モデルに入力された場合の出力データとしての評価用正解データと、の組合せを含む評価用データに含まれる前記評価用入力データを前記教師モデルに入力して得られる出力データの、前記評価用正解データに対する一致度合を表す評価値に基づいて、前記信頼度を導出する
    請求項1から請求項6の何れか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記プロセッサは、
    前記サンプルデータを前記生徒モデルに入力して得られる出力データの、前記出力ターゲットに対する誤差の大きさを表す損失値を最小化するよう前記生徒モデルを学習させる
    請求項1から請求項7の何れか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記プロセッサは、
    前記損失値を、交差エントロピー、カルバック・ライブラー情報量及び平均二乗誤差の少なくとも1つの尺度を用いて導出する
    請求項6又は8に記載の情報処理装置。
  10. 前記教師モデル及び前記生徒モデルは、入力をテキストデータとし、出力を前記テキストデータに含まれる文字ごとの分類とするモデルであり、
    前記学習用データは、テキストデータと、当該テキストデータに含まれる文字ごとの分類と、の組合せを含み、
    前記サンプルデータは、テキストデータを含む
    請求項1から請求項9の何れか1項に記載の情報処理装置。
  11. 前記プロセッサは、
    前記学習用データに含まれる前記テキストデータと、前記サンプルデータに含まれる前記テキストデータと、の意味、構造及び出現単語の少なくとも1つに関する類似度に基づいて、前記信頼度を導出する
    請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 前記教師モデル及び前記生徒モデルは、入力をテキストデータとし、出力を前記テキストデータに含まれる文字ごとに付与される、当該文字が表す固有表現の種類を示すNEラベルの確率分布とするモデルであり、
    前記プロセッサは、
    前記サンプルデータを前記教師モデルに入力して得られる前記NEラベルの確率分布と、前記信頼度と、に基づいて出力ターゲットを導出し、
    前記サンプルデータを前記生徒モデルに入力して得られる前記NEラベルの確率分布が、前記出力ターゲットに近づくよう前記生徒モデルを学習させる
    請求項10又は11に記載の情報処理装置。
  13. 前記教師モデル及び前記生徒モデルは、入力をテキストデータとし、出力を前記テキストデータに含まれる文字ごとに付与される、当該文字が固有表現の開始位置、内部位置及び外部位置の何れに相当するかを示すBIOラベルの確率分布とするモデルであり、
    前記プロセッサは、
    前記サンプルデータを前記教師モデルに入力して得られる前記BIOラベルの確率分布と、前記信頼度と、に基づいて出力ターゲットを導出し、
    前記サンプルデータを前記生徒モデルに入力して得られる前記BIOラベルの確率分布が、前記出力ターゲットに近づくよう前記生徒モデルを学習させる
    請求項10から請求項12の何れか1項に記載の情報処理装置。
  14. 学習済みの教師モデルの学習に用いられた学習用データと、予め定められたサンプルデータと、に基づいて前記教師モデルの信頼度を導出し、
    前記サンプルデータを前記教師モデルに入力して得られる出力データと、前記信頼度と、に基づいて出力ターゲットを導出し、
    前記サンプルデータを生徒モデルに入力して得られる出力データが、前記出力ターゲットに近づくよう前記生徒モデルを学習させる
    処理を含む情報処理方法。
  15. 学習済みの教師モデルの学習に用いられた学習用データと、予め定められたサンプルデータと、に基づいて前記教師モデルの信頼度を導出し、
    前記サンプルデータを前記教師モデルに入力して得られる出力データと、前記信頼度と、に基づいて出力ターゲットを導出し、
    前記サンプルデータを生徒モデルに入力して得られる出力データが、前記出力ターゲットに近づくよう前記生徒モデルを学習させる
    処理をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
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