JP7707238B2 - 地図生成装置および地図生成システム - Google Patents
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Description
地図データにおいて交差点内の滑らかなレーン形状を得ることは、車両の円滑な移動を可能にすることから交通の利便性および安全性の向上につながる。これにより、持続可能な輸送システムの発展に寄与することができる。
本発明の第2の態様による地図生成装置は、車両の走行軌跡を示す走行軌跡情報を記憶する記憶部と、車両の周囲の状況を認識する認識部と、走行経路を案内する誘導標示が設置されていない交差点内における走行用地図情報が取得されていない場合に、記憶部から読み出した走行軌跡情報に基づいて交差点内での走行軌跡の平均値の曲率を算出する曲率算出部と、曲率算出部で算出された曲率が所定値未満である場合は、交差点の入口および出口のレーン形状に基づいて算出した近似曲線から交差点内のレーン形状を推定する推定部と、推定部で推定された交差点内のレーン形状を走行用地図情報に加える地図生成部と、を備える。
本発明の第3の態様による地図生成装置は、車両の走行軌跡を示す走行軌跡情報を記憶する記憶部と、車両の周囲の状況を認識する認識部と、走行経路を案内する誘導標示が設置されている交差点内における走行用地図情報が取得されていない場合に、記憶部から読み出した走行軌跡情報に基づいて交差点内での走行軌跡の曲率を算出する曲率算出部と、曲率算出部で算出された曲率に基づいて交差点内のレーン形状を推定する推定部と、推定部で推定された交差点内のレーン形状を走行用地図情報に加える地図生成部と、を備える。推定部は、交差点の入口および出口のレーン形状および誘導標示に基づいて算出した近似曲線から交差点内のレーン形状を推定する。
本発明の第4の態様による地図生成システムは、第1~4のいずれか一態様の地図生成装置と、複数の車両から走行軌跡情報を取得し記憶するサーバ装置と、を備え、曲率算出部は、サーバ装置に記憶される複数の車両からの走行軌跡情報のうち、二輪車以外の車両の走行軌跡情報に基づいて交差点内での走行軌跡の曲率を演算する。
<概要>
実施の形態による地図生成装置は、例えば自動運転機能を有する車両(自動運転車両)が走行するときに用いられる地図(後述する環境地図)を生成するように構成される。以降の説明において、実施の形態に係る地図生成装置が搭載された車両を、他車両と区別して自車両と呼ぶことがある。
なお、地図生成装置は、手動運転車両だけでなく、運転者による運転操作が不要な自動運転モードから運転者の運転操作が必要な手動運転モードへの切換が可能な自動運転車両に設けることもできる。以下では、自動運転車両に地図生成装置が設けられるものとして地図生成装置に関する説明を行う。
図1は、交差点へ進入する入口と、交差点から退出する出口とにオフセットがある交差点、換言すると、交差点の入口に向かう走行レーンを交差点内へ延長した位置と、その交差点の出口の位置とにずれがある変形交差点を例示する模式図である。長方形の破線で囲む交差点内には、交差点内の走行経路を案内するガイド線等(路面標示、コーンを含む)が設けられていないものとする。
交差点を挟んで上下方向に設けられた道路は、片側2レーンずつ計4レーンの道路である。図1の例では、上方向に第1レーンを走行する自車両101と、同じく上方向に第2レーンを走行する他車両102とが交差点を直進する場合、それぞれ矢印の経路L101、L102を辿って交差点内を上方向に進むのが正しい。
実施の形態による地図生成装置は、第1レーンおよび第2レーンを自動運転モードで走行する自車両101および他車両102が上記交差点を直進する場合に、交差点内でそれぞれ経路L101およびL102を辿るように交差点内のレーン形状を推定し、推定したレーン形状を含めた環境地図を生成する。以下、このような地図生成装置について詳細に説明する。
まず、自動運転車両の構成について説明する。自車両は、内燃機関(エンジン)を走行駆動源として有するエンジン車両、走行モータを走行駆動源として有する電気自動車、エンジンと走行モータとを走行駆動源として有するハイブリッド車両のいずれであってもよい。図2は、実施の形態に係る地図生成装置を有する車両制御システム100の概略構成を例示するブロック図である。
なお、地図データベース5に記憶される地図情報は、コントローラ10の記憶部12に記憶される高精度な環境地図の地図情報とは異なる。
記憶部12は、環境地図(そのデータ)と、その環境地図の信頼度を示す信頼度情報とを、環境地図情報として記憶する。記憶部12はさらに、外部センサ群1と内部センサ群2の検出値に基づく走行軌跡を示す走行軌跡情報を記憶することも可能である。
なお、道路上や道路脇の外部に設置されたセンサで自車位置を測定可能であるとき、そのセンサと通信ユニット7を介して通信することにより、自車位置を認識してもよい。
図3は、実施の形態に係る地図生成装置50の要部構成を例示するブロック図である。地図生成装置50は、図2の車両制御システム100に含まれる。図3において、地図生成装置50は、カメラ1aと、ライダ1bと、センサ2aと、コントローラ10とを有する。
なお、カメラ1aとともに、あるいはカメラ1aに代えて、ライダ1b等により対象物を検出するようにしてもよい。
記憶部12はさらに、走行軌跡を示す走行軌跡情報を記憶することも可能である。
また、記憶部12は、各種制御のプログラム、プログラムで用いられる閾値等についての情報を記憶してもよい。
なお、外界認識部14が道路境界線で挟まれた領域を道路に対応する領域として認識する例を開示したが、道路に対する認識方法はこれに限らず、他の方法により認識してもよい。
走行軌跡取得部111は、自車両101が走行した走行軌跡を取得する。自車両101の走行中に測位ユニット4により測定された自車両101の位置情報(時系列の位置情報)が、記憶部12に一時的に記録(蓄積と呼んでもよい)される。走行軌跡取得部111は、記憶部12に蓄積されている時系列の位置情報を読み出して算出することにより、自車両101の走行軌跡を取得する。
なお、自車両101の走行中に内部センサ群2を構成する車輪速センサおよび操舵角センサにより測定された時系列のセンサデータを記憶部12に一時的に記録するように構成してもよい。走行軌跡取得部111は、記憶部12に蓄積されている時系列のセンサデータを読み出して算出することにより、自車両101の走行軌跡を取得する。
走行軌跡取得部111で取得した走行軌跡を示す走行軌跡情報は、上述したように記憶部12に記憶させておくことが可能である。
後述する曲率算出部112は、走行回数分の複数の近似曲線の平均値を走行軌跡Mとする。
曲率算出部112は、記憶部12から読み出した走行軌跡情報に基づいて、例えば走行レーンの標示が設けられていない交差点内、高速道路上のゲートを通過後の合流エリア等の特定シーンにおける自車両101等の走行軌跡の曲率(レーン曲率)を算出する。より詳しく説明すると、曲率算出部112は、走行軌跡情報のうちの統計的な外れ値(特異データ)を除外した上で、上述した走行軌跡P1、P2…、Pnの平均値としての走行軌跡Mを算出し、その走行軌跡Mの曲率を算出する。
外れ値の除外は、例えばRANSAC(Random Sample Consensus)のアルゴリズムを用いて行ってもよく、進行方向と交差する方向(道路幅方向)に、他の位置情報から所定間隔以上離れた位置情報を除外する。
レーン形状推定部113は、上述した特定シーンにおける自車両101等の走行軌跡Mの曲率に基づいて、以下のように特定シーンのレーン形状を推定する。
<推定例1>
図5Aは、レーン形状の推定例1を説明する模式図である。特定シーンが走行レーンの標示が設けられていない図5Aに例示したような交差点内であって、曲率算出部112で算出された走行軌跡Mの曲率が所定値以上である場合は、レーン形状推定部113は、走行軌跡Mと、交差点の入口および出口のレーン形状とに基づいて算出した近似曲線から交差点内のレーン形状を推定する。
同様に、交差点の出口における第1レーンを規定する区画線L1´と走行軌跡Mとの間隔を左側距離と呼ぶ。また、交差点の出口における第1レーンを規定する区画線L2´と走行軌跡Mとの間隔を右側距離と呼ぶ。
なお、図5Aおよび図5Bでは交差点内の2か所の曲率が所定の閾値を超える例を示したが、交差点内で少なくとも1か所の曲率が所定の閾値を超えると、レーン形状推定部113が推定例1に説明した手法を用いて交差点内のレーン形状を推定する。
図7Aは、レーン形状の推定例2を説明する模式図である。特定シーンが走行レーンの標示が設けられていない図7Aに例示したような交差点内であって、曲率算出部112で算出された走行軌跡Mの曲率が所定値未満である場合は、レーン形状推定部113は、この交差点の入口および出口のレーン形状に基づいて算出した近似曲線から交差点内のレーン形状を推定する。
図7Bは、レーン形状の推定例3を説明する模式図である。特定シーンが走行レーンの標示が設けられている図7Bに例示したような交差点内である場合は、レーン形状推定部113は、この交差点の入口および出口のレーン形状および誘導標示に基づいて算出した近似曲線から交差点内のレーン形状を推定する。
地図生成部114は、手動運転モードで走行しながら、路面上の区画線等の地物の位置を示す位置情報を含む環境地図を生成する。具体的には、3次元の点群データからなる内部環境地図を生成する。地図生成部114は、例えば外界認識部14で認識された地物の特徴点を、カメラ1aで取得されたカメラ画像から抽出する。地図生成部114はさらに、カメラ画像に基づく測距値またはライダ1bによる検出値を用いて自車両から特徴点までの距離を求め、自車位置認識部13で推定した環境地図上の自車両の位置から、上記で求めた距離を隔てた位置に特徴点を順次プロットすることにより、自車両が走行した道路周辺の環境地図を生成する。
なお、上述したように地図生成部114は、手動運転モードで走行するときに限らず、自動運転モードで走行するときにも手動運転モード時と同様に地図生成処理を行ってもよい。
また、地図生成部114は、上述した特定シーンについては、レーン形状推定部113で推定されたレーン形状を示す情報を上記環境地図に含める(加える)。
図8は、予め定められたプログラムに従い図3のコントローラ10で実行される処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、例えば、環境地図を生成するために、手動運転モードで走行中に所定周期で繰り返される。
ステップS20において、コントローラ10は、交差点内にガイド標示が設けられていないかを判定する。コントローラ10は、ガイド標示がない場合にステップS20を肯定判定してステップS30へ進み、ガイド標示がある場合にステップS20を否定判定してステップS100へ進む。
(1)地図生成装置50は、自車両101の走行軌跡Mを示す走行軌跡情報を記憶する記憶部12と、自車両101の周囲の状況を認識する外界認識部14と、特定シーンとしての交差点内における走行用地図情報としての環境地図が取得されていない場合に、記憶部12から読み出した走行軌跡情報に基づいて交差点内での走行軌跡Mの曲率を算出する曲率算出部112と、曲率算出部112で算出された曲率に基づいて交差点内のレーン形状を推定するレーン形状推定部113と、レーン形状推定部113で推定されたレーン形状を環境地図に加える地図生成部114と、を備える。
このように構成したので、例えば交差点内の走行経路を案内する路面標示またはコーン等のガイド線が設けられていない交差点内の走行用地図情報としての環境地図が取得されていない場合に、その交差点を実際に走行した走行軌跡Mの曲率に基づいて推定した交差点内の適切なレーン形状を環境地図に加えることが可能になる。
このように構成したので、例えば交差点の入口と出口とが進行方向と交差する方向にずれがある(オフセットと呼んでもよい)ことにより、交差点内の走行軌跡の平均値である走行軌跡Mの曲率が所定値以上となる交差点について、交差点内のレーン形状を適切に推定し、環境地図に加えることが可能となる。
このように構成したので、自車両101の走行軌跡との乖離が小さく実際の走行軌跡に近い交差点内のレーン形状を、走行軌跡の平均値である走行軌跡Mの曲率に基づいて適切に推定し、環境地図に加えることが可能になる。
このように構成したので、交差点内の走行軌跡の平均値である走行軌跡Mの曲率が所定値を超えない交差点について、上記(2)、(3)の場合の推定演算と比べて演算負荷を低減しつつ、交差点内のレーン形状を適切に推定し、環境地図に加えることが可能になる。
このように構成したので、交差点内の走行経路を案内する路面標示またはコーン等のガイド線が設置されている交差点についても、交差点内のレーン形状を適切に推定し、環境地図に加えることが可能となる。
このように構成したので、走行軌跡情報に存在する通常とは異なるイレギュラーな走行軌跡情報(例えば、交差点内の障害物回避行動や、交差点内で緊急車両等に進路を譲る行動等)を外れ値として除外することで、交差点内のレーン形状の推定を、より適切に行うことが可能となる。
(変形例1)
実施の形態では、走行軌跡取得部111が、自車両101の走行軌跡情報を独自に取得する例を説明したが、変形例1では、例えばクラウドサーバを介して自車両101以外の他車両102等が走行した走行軌跡情報を取得する例を説明する。すなわち、変形例1では、複数の車両間で走行軌跡情報を共有する。
図9には、自車両101および他車両102の2台を示したが、通信ネットワーク300に接続可能な車両数は、2台に限らず多数存在してよい。
このように構成したので、自車両101以外の他車両102等の走行軌跡情報を取り込むことで、より信頼性の高い交差点内のレーン形状の推定が可能となる。
また、走行軌跡情報を数多く取り込むことが可能になるので、統計値を演算に用いる場合には真値に近い統計データが得られる。
さらにまた、要求元の車両のサイズに対応する車両の走行軌跡情報を取り込むことで、例えば車幅、内輪差等が異なる他車種の車両の走行軌跡情報を除外し、要求元のサイズの車両の走行実態に即した走行軌跡情報を得ることが可能となる。この結果、より信頼性の高い交差点内のレーン形状の推定が可能となる。
サーバ200のデータベースに記憶される複数の車両からの走行軌跡情報のうち、二輪車以外の車両の走行軌跡情報に基づいて特定シーンでの走行軌跡の曲率を算出してもよい。すなわち、変形例2における曲率算出部112が、二輪車以外の車両の走行軌跡情報に基づいて特定シーンでの走行軌跡の曲率を算出する。
このように構成したので、一般的に路端側を走行するケースが多い二輪車の走行軌跡を除外し、路端から離れた走行軌跡のみを用いて曲率を算出できるため、二輪車以外の車両の走行実態に即した走行軌跡の曲率を算出することが可能となる。この結果、より信頼性の高い交差点内のレーン形状の推定が可能となる。
Claims (6)
- 車両の走行軌跡を示す走行軌跡情報を記憶する記憶部と、
前記車両の周囲の状況を認識する認識部と、
走行経路を案内する誘導標示が設置されていない交差点内における走行用地図情報が取得されていない場合に、前記記憶部から読み出した前記走行軌跡情報に基づいて前記交差点内での前記走行軌跡の平均値の曲率を算出する曲率算出部と、
前記曲率算出部で算出された前記曲率が所定値以上である場合は、前記走行軌跡の平均値と、前記交差点の入口および出口のレーン形状とに基づいて算出した近似曲線から前記交差点内のレーン形状を推定する推定部と、
前記推定部で推定された前記交差点内のレーン形状を前記走行用地図情報に加える地図生成部と、
を備えることを特徴とする地図生成装置。 - 請求項1に記載の地図生成装置において、
前記推定部は、前記走行軌跡情報に基づく前記交差点の前記入口および前記出口での前記走行軌跡の平均値と、前記入口および前記出口に設けられている左右のレーン境界線との距離に基づいて、前記入口から前記出口までの、前記交差点内の前記走行軌跡の平均値から左右の仮想レーン境界線までの距離の変化をそれぞれ線形近似するとともに、前記線形近似で推定した距離に基づいて算出した前記左右の仮想レーン境界線の離散点を用いて、前記交差点内のレーン形状を非線形近似曲線で推定し、
前記地図生成部は、前記推定部で推定された前記交差点内のレーン形状を前記走行用地図情報に加える、ことを特徴とする地図生成装置。 - 車両の走行軌跡を示す走行軌跡情報を記憶する記憶部と、
前記車両の周囲の状況を認識する認識部と、
走行経路を案内する誘導標示が設置されていない交差点内における走行用地図情報が取得されていない場合に、前記記憶部から読み出した前記走行軌跡情報に基づいて前記交差点内での前記走行軌跡の平均値の曲率を算出する曲率算出部と、
前記曲率算出部で算出された前記曲率が所定値未満である場合は、前記交差点の入口および出口のレーン形状に基づいて算出した近似曲線から前記交差点内のレーン形状を推定する推定部と、
前記推定部で推定された前記交差点内のレーン形状を前記走行用地図情報に加える地図生成部と、
を備えることを特徴とする地図生成装置。 - 車両の走行軌跡を示す走行軌跡情報を記憶する記憶部と、
前記車両の周囲の状況を認識する認識部と、
走行経路を案内する誘導標示が設置されている交差点内における走行用地図情報が取得されていない場合に、前記記憶部から読み出した前記走行軌跡情報に基づいて前記交差点内での前記走行軌跡の曲率を算出する曲率算出部と、
前記曲率算出部で算出された前記曲率に基づいて前記交差点内のレーン形状を推定する推定部と、
前記推定部で推定された前記交差点内のレーン形状を前記走行用地図情報に加える地図生成部と、
を備え、
前記推定部は、前記交差点の入口および出口のレーン形状および前記誘導標示に基づいて算出した近似曲線から前記交差点内のレーン形状を推定することを特徴とする地図生成装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の地図生成装置において、
前記曲率算出部は、複数の前記走行軌跡情報から統計的な外れ値を検出し、前記外れ値を除外した前記走行軌跡情報に基づいて前記交差点内での前記走行軌跡の前記曲率を演算する、ことを特徴とする地図生成装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の地図生成装置と、
複数の車両から前記走行軌跡情報を取得し記憶するサーバ装置と、を備え、
前記曲率算出部は、前記サーバ装置に記憶される前記複数の車両からの前記走行軌跡情報のうち、二輪車以外の車両の前記走行軌跡情報に基づいて前記交差点内での前記走行軌跡の前記曲率を演算する、
ことを特徴とする地図生成システム。
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