以下、実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
〔基板搬送装置〕
図1及び図2に示す基板搬送装置1は、基板Wが保管される1以上のステーションST10と、複数の処理モジュールPU10との間で基板Wを搬送する装置である。基板Wの例としては、半導体基板、ガラス基板、マスク基板、又はFPD(FlatPanelDisplay)基板等が挙げられる。基板搬送装置1は、チャンバ90と、ロボット2とを備える。チャンバ90は、長手方向D11と、長手方向D11に垂直な短手方向D12とを有する。長手方向D11と短手方向D12とが水平面に沿うように配置される。
チャンバ90は、上下に並ぶ天板91と底板92とを有し、天板91と底板92との間の空間を包囲する周壁93を更に有する。以下、周壁93に包囲される空間を搬送空間S01という。
周壁93は、長手方向D11において互いに対向し、それぞれが短手方向D12に沿う端壁94,95と、短手方向D12において互いに対向し、それぞれが長手方向D11に沿う側壁96,97とを有する。端壁94と端壁95との間隔L11は、長手方向D11におけるチャンバ90の長さであり、側壁96と側壁97との間隔W11は、短手方向D12におけるチャンバ90の幅である。間隔L11は間隔W11よりも大きい。
上述した1以上のステーションST10及び複数の処理モジュールPU10は、チャンバ90の周囲に配置される。図示の例においては、端壁95に沿って2のステーションST10が配置され、側壁96に沿って3の処理モジュールPU10が配置され、側壁97に沿って3の処理モジュールPU10が配置されているが、ステーションST10の数及び配置と、処理モジュールPU10の数及び配置とはこれに限られない。
ロボット2は、搬送空間S01内において、1以上のステーションST10と、複数の処理モジュールPU10との間で基板Wを搬送する。例えばロボット2は、1以上のステーションST10のいずれかから基板Wを搬出して複数の処理モジュールPU10のいずれかに搬入する。また、ロボット2は、複数の処理モジュールPU10のいずれかから基板Wを搬出して1以上のステーションST10のいずれかに搬入する。
図2に示すように、ロボット2は、多関節アーム3と、複数のアクチュエータ40とを備える。多関節アーム3は、ハンド20と、ベース10と、アーム4と、複数の関節J10とを有する。ベース10は、多関節アーム3が設置される環境に固定される。ハンド20は、基板Wを水平にして支持する。アーム4は、ベース10をハンド20に連結する。複数の関節J10は、アーム4に沿って並び、それぞれが鉛直な軸線まわりに動作して、ベース10に対するハンド20の位置・姿勢を変更する。複数のアクチュエータ40は、複数の関節J10をそれぞれ駆動する。
例えばアーム4は、第1リンク50と、第2リンク60とを有する。複数の関節J10は、第1関節J11と、第2関節J12と、第3関節J13とを含む。第1関節J11は、鉛直な第1軸線Ax1まわりに回転するようにベース10に第1リンク50を接続する。第2関節J12は、鉛直な第2軸線Ax2まわりに回転するように第1リンク50の端部に第2リンク60を接続する。第3関節J13は、鉛直な第3軸線Ax3まわりに回転するように第2リンク60の端部にハンド20を接続する。関節J11,J12,J13により連結されるベース10、第1リンク50、第2リンク60、及びハンド20は、いずれも「多関節アーム3のリンク」である。
アクチュエータ40は、アームアクチュエータ41,42と、ハンドアクチュエータ43とを含む。アームアクチュエータ41(ベースアクチュエータ)は、ベース10に対して第1リンク50を第1軸線Ax1まわりに回転させるように第1関節J11を駆動する。アームアクチュエータ42は、アームアクチュエータ41による第1リンク50の回転とは独立して、第1リンク50に対して第2リンク60を第2軸線Ax2まわりに回転させるように第2関節J12を駆動する。ハンドアクチュエータ43は、アームアクチュエータ41による第1リンク50の回転及びアームアクチュエータ42による第2リンク60の回転とは独立して、第2リンク60に対してハンド20を第3軸線Ax3まわりに回転させるように第3関節J13を駆動する。
アーム4に沿って、アームアクチュエータ41はベース10から最も近位にあり、アームアクチュエータ42はベース10から2番目に近位にあり、ハンドアクチュエータ43はベース10から最も遠位にある。ベース10から最も近位にあることは、ベース10内にあることを含む。
基板Wを搬送し得るように、多関節アーム3の少なくとも一部は搬送空間S01内に配置される。例えば多関節アーム3の少なくとも一部は、底板92に設けられた開口OP1を経て搬送空間S01内に配置される。搬送空間S01内に多関節アーム3を搬入するための開口OP1を天板91に設けるのに比較して、チャンバ内への塵埃の進入を抑制することができる。ロボット2は、フランジ30を更に備えてもよい。フランジ30は、ベース10を保持し、開口OP1を塞ぐ。
フランジ30が開口OP1を塞いだ状態にて、少なくともアーム4とハンド20とは搬送空間S01内に配置される。ベース10は、搬送空間S01内に配置されてもよく、搬送空間S01外に配置されてもよい。例えばベース10は搬送空間S01外に配置される。ベース10を搬送空間S01外に配置することで、搬送空間S01を縮小し、搬送空間S01内を真空にする際のエネルギーを削減することができる。
フランジ30は、ベース10とアーム4及びハンド20との間を仕切るように広がって開口OP1を塞ぐ。フランジ30は長手方向D1を有する。例えばフランジ30は、長手方向D1と、長手方向D1に垂直な短手方向D2とを含む平面に沿って広がっており、長手方向D1におけるフランジ30の長さL1は、短手方向D2におけるフランジ30の幅W1よりも大きい。
複数の関節J10のうち、ベース10から最も近位にある第1関節J11の第1軸線Ax1は、フランジ30の長手方向D1において、フランジ30の一端31とフランジ30の中心32との間において一端31寄りに位置している。例えば第1軸線Ax1は、一端31とフランジ30の中心32との間に位置し、第1軸線Ax1から一端31までの距離は、第1軸線Ax1から中心32までの距離よりも小さい。
チャンバ90内へのロボット2の組み込み作業性の観点で必要十分な開口OP1に、フランジ30の形状とレイアウトとをマッチさせることができる。従って、チャンバ90内へのロボット2の組み込み用の開口OP1の縮小と、チャンバ90内へのロボット2の組み込み作業性との両立に有効である。
チャンバ90は、開口OP1よりも小さい大きさで天板91に設けられた第2開口OP2と、第2開口OP2を塞ぐ蓋部材98とを更に有してもよい。チャンバ90内への塵埃の進入を抑制しつつ、搬送空間S01内への多関節アーム3に上方からもアクセス可能とすることで、ロボット2のメンテナンス性を向上させることができる。鉛直上方から見て、第2開口OP2の少なくとも一部が多関節アーム3と重なっていてもよい。ロボット2のメンテナンス性を更に向上させることができる。
図1に示すように、フランジ30の長手方向D1における長さL1は、第1リンク50の長さL2よりも大きくてもよい。必要十分な大きさ・形状の開口OP1に、フランジ30の形状とレイアウトとを更にマッチさせることができる。フランジ30の幅W1は、第1リンク50の長さL2より小さくてもよい。必要十分な大きさ・形状の開口OP1に、フランジ30の形状とレイアウトとを更にマッチさせることができる。
チャンバ90の長手方向D11と、フランジ30の長手方向D1とが揃っていてもよい。開口OP1を設けるためのチャンバ90の拡大を防ぐことができる。揃っているとは、例えば互いに平行であることを含む。
第1軸線Ax1は、側壁96(第1側壁)と側壁97(第2側壁)との間において側壁96(第1側壁)寄りに位置していてもよい。第1軸線Ax1は、側壁97(第1側壁)と側壁96(第2側壁)との間において側壁97(第1側壁)寄りに位置していてもよい。チャンバ90の縮小と、ロボット2の可動範囲との両立を図ることができる。
第1リンク50の長さL2が、側壁96と側壁97との間隔W11よりも小さく、間隔W11の半分よりも大きくてもよい。チャンバ90の縮小と、ロボット2の可動範囲との両立を更に図ることができる。
図2及び図3に示すように、ロボット2は複数の脚部5を更に備えてもよい。複数の脚部5は、フランジ30においてベース10を包囲する複数箇所から、それぞれベース10よりも下方に突出している。図示の例において、ロボット2は4の脚部5を備えているが、脚部5の数はこれに限られない。複数の脚部5を床面に立たせてフランジ30を支持し得る限り、脚部5の数とレイアウトは適宜変更可能である。
チャンバ90内への組み込み前のロボット2を、ベース10が接地しないように脚部5で支持することができる。従って、ロボット2のメンテナンス性を向上させることができる。
図4に示すように、複数のアクチュエータ40のそれぞれは、駆動する関節J10に配置されていてもよい。関節J10に配置されるとは、関節J10の動作中心となる軸線が通る位置に配置されることを意味する。例えばアームアクチュエータ41は、第1関節J11の第1軸線Ax1が通る位置に配置され、アームアクチュエータ42は、第2関節J12の第2軸線Ax2が通る位置に配置され、ハンドアクチュエータ43は、第3関節J13の第3軸線Ax3が通る位置に配置される。
複数のアクチュエータ40のそれぞれは、例えば電動式のサーボモータ等のモータを含んでいてもよい。複数のアクチュエータ40のそれぞれが含むモータは、ダイレクトドライブモータであってもよい。
ロボット2における「ダイレクトドライブモータ」とは、回転磁界の作用を直接受けて回転するロータが、駆動対象である多関節アーム3のリンクに固定されるモータである。リンクに対するロータの固定は直接的な固定に限られず、他の部材を介した固定であってもよい。少なくとも、リンクとロータとが、相対的に動くことが無いように互いに固定されていればよい。
複数のアクチュエータ40のそれぞれが含むモータが、ダイレクトドライブモータである構成によれば、各関節J10が、ギヤ又はベルト等の可動性伝達要素を介さずに駆動されるので、基板Wの位置決め精度向上に有効である。
例えばアームアクチュエータ41は、ダイレクトドライブモータであるアームモータ101(ベースモータ、第1アームモータ)を含み、アームアクチュエータ42は、ダイレクトドライブモータであるアームモータ201(第2アームモータ)を含み、ハンドアクチュエータ43は、ダイレクトドライブモータであるハンドモータ301を含む。
ロボット2は、配線空間S10と、ケーブルC10とを更に備えてもよい。配線空間S10は、チャンバ90の内部(搬送空間S01内)において密封され、チャンバ90の外部に連通するように多関節アーム3の内部に形成されている。ケーブルC10は、配線空間S10を経て、複数のアクチュエータ40のうち搬送空間S01内に位置するアクチュエータ40に搬送空間S01外から配線される。搬送空間S01内が真空とされる場合においても、配線空間S10内は搬送空間S01外の気圧に保たれるので、ケーブルC10から搬送空間S01内への発ガスが抑制される。
配線空間S10が搬送空間S01内において密封されるとは、搬送空間S01内において、配線空間S10内が気密状態で配線空間S10外から隔離されていることを意味する。例えば配線空間S10は、ベース10の内部空間11と、第1リンク50の内部空間52と、第2リンク60の内部空間62とを含む。内部空間11と、内部空間52と、内部空間62とは互いに連通しており、内部空間11が搬送空間S01外に連通している。ロボット2は、配線空間S10を経て複数のアクチュエータ40にそれぞれに搬送空間S01外のコントローラから配線される複数のケーブルC10を備えていてもよい。
複数の関節J10のそれぞれは、多関節アーム3において、ベース10に連なるベース側リンクと、ハンド20に連なるハンド側リンクとを連結する。ベース10に連なることは、他のリンクを介してベース10に連なることを含む。ハンド20に連なることは、他のリンクを介してハンド20に連なることを含む。ベース10に連なるベース側リンクは、ベース10自体を含む。ハンド20に連なるハンド側リンクは、ハンド20自体を含む。
例えば第1関節J11は、ベース10(ベース側リンク)と、第1リンク50(ハンド側リンク)とを連結する。第2関節J12は、第1リンク50(ベース側リンク)と、第2リンク60(ハンド側リンク)とを連結する。第3関節J13は、第2リンク60(ベース側リンク)と、ハンド20(ハンド側リンク)とを連結する。
複数のアクチュエータ40のそれぞれが含むモータは、ベース側リンクに固定されるステータと、ハンド側リンクに固定され、ステータが発生する回転磁界により関節J10の軸線まわりに回転する出力軸と、を有する。
例えばアームモータ101は、ベース10に固定されるステータ115と、第1リンク50に固定され、ステータ115が発生する回転磁界により第1関節J11の第1軸線Ax1まわりに回転する出力軸120とを有する。アームモータ201は、第1リンク50に固定されるステータ215と、第2リンク60に固定され、ステータ215が発生する回転磁界により第2関節J12の第2軸線Ax2まわりに回転する出力軸220とを有する。ハンドモータ301は、第2リンク60に固定されるステータ342と、ハンド20に固定され、ステータ342が発生する回転磁界により第3関節J13の第3軸線Ax3まわりに回転する出力軸350とを有する。各モータのステータをベース側リンクに固定することで、各モータまでの配線経路を短くすることができる。各モータまでの配線経路を短くすることは、各ケーブルC10からの発ガスの更なる抑制にも寄与する。
アームモータ101は、出力軸120を貫通して配線空間S10の一部となる貫通孔123を更に有してもよい。アームモータ201は、出力軸220を貫通して配線空間S10の一部となる貫通孔223を更に有してもよい。貫通孔123及び貫通孔223を配線空間S10の一部として利用することで、多関節アーム3の大型化を抑えながら配線空間S10を形成することができる。
多関節アーム3は、ハンド20と共通の第3軸線Ax3(ハンド軸線)まわりに回転する第2ハンド70を更に有してもよい。第2ハンド70は、ハンド20と同様に、基板Wを水平にして支持する。
ハンドモータ301は、ハンド20と、第2ハンド70とを独立して回転させる2軸のダイレクトドライブモータであってもよい。高い位置決め精度と、小型化との両立を図ることができる。
以下、アームモータ101(第1アームモータ)及びその周辺と、アームモータ201(第2アームモータ)及びその周辺と、ハンドモータ301及びその周辺との構成を更に例示する。
図5に示すように、ベース10は、上方に開口した内部空間11を含むベースハウジング12を有する。フランジ30は、上方への内部空間11の開口を塞ぐようにベースハウジング12に取り付けられ、全周に亘ってベースハウジング12から外方に張り出している。アームモータ101は、フランジ30の下方においてベース10の内部空間11に設けられる。アームモータ101は、ラジアルギャップモータであり、本体110と、出力軸120と、軸受け124,125と、モータカバー116と、回転センサ150とを有する。出力軸120は、内部空間11内から上方に突出し、フランジ30を貫通して第1リンク50に固定される。例えばフランジ30は、上下に開口する開口33を含み、出力軸120は開口33を経て内部空間11外に突出し、第1リンク50に固定される。本体110は、内部空間11内においてベース10に固定され、第1軸線Ax1まわりの回転磁界によって出力軸120を第1軸線Ax1まわりに回転させる。
本体110は、モータハウジング111と、固定軸112と、貫通孔114と、ステータ115とを有する。モータハウジング111は、上方及び下方に開口し、本体110の他の構成要素を収容し、ベース10に固定される。固定軸112は、モータハウジング111内に配置され、第1軸線Ax1に沿って延びるようにモータハウジング111に固定される。例えば固定軸112は、モータハウジング111の下において、全周に亘ってモータハウジング111の内周よりも外まで広がったフランジ113を含み、フランジ113がボルト締結等によりモータハウジング111に固定される。
固定軸112は、第1軸線Ax1に沿って上方及び下方に開口する貫通孔114を含んでもよい。ステータ115は、筒状であり、固定軸112を包囲するようにモータハウジング111内に収容される。ステータ115は、例えば焼き嵌め等によってモータハウジング111の内周面に固定されたヨークと、固定軸112を包囲するようにヨークに設けられ、電力の供給に応じて回転磁界を発生させる複数のコイルとを含む。
出力軸120は、ロータ121と、突出軸122とを有する。ロータ121は、筒状であり、ステータ115よりも内側で固定軸112を包囲するようにモータハウジング111内に収容される。ロータ121は、例えばコアと、固定軸112を包囲するようにコアに設けられた複数の永久磁石とを含む。ロータ121と、ステータ115とは、第1軸線Ax1に垂直な径方向において互いに対向し、ステータ115が発生させた回転磁界の作用を直接受ける。
突出軸122は、ロータ121の上端に固定され、上方に突出し、フランジ30を貫通して第1リンク50に固定される。アームモータ101は、第1軸線Ax1に沿って突出軸122を貫通し、ベース10の内部空間11と第1リンク50の内部空間52とを連通させる貫通孔123を有してもよい。
例えば第1リンク50には、貫通孔123を内部空間52に連通させる開口53が形成されている。また、貫通孔123は、貫通孔114を介してベース10の内部空間11に連通する。これにより、貫通孔123及び貫通孔114が配線空間S10の一部となり、第1リンク50の内部空間52と、ベース10の内部空間11とが連通する。
軸受け124,125は、例えばボール式のラジアル軸受けであり、固定軸112の外周面と、ロータ121の内周面との間において上下に並ぶ。軸受け124,125のそれぞれは、固定軸112に保持され、第1軸線Ax1まわりに回転するようにロータ121を保持する。
モータカバー116は、突出軸122の外周において、モータハウジング111の上方への開口を塞ぐ。モータカバー116は、モータハウジング111の上において、全周に亘って突出軸122からモータハウジング111の内周よりも外まで広がり、ボルト締結などによって上方からモータハウジング111に固定されている。
回転センサ150は、出力軸120の回転を検出する。例えば回転センサ150はロータリーエンコーダであり、モータハウジング111内に設けられたディスク151及びセンサヘッド152を有する。ディスク151は、第1軸線Ax1まわりの周方向に並ぶパルスパターンを保持し、ロータ121の下に取り付けられている。センサヘッド152は、モータハウジング111内における定位置にてディスク151のパルスパターンを読み取る光学センサである。センサヘッド152は、読み取ったパルスパターンに応じたパルス信号を生成する。センサヘッド152は、例えば固定軸112のフランジ113に取り付けられている。例えば回転センサ150は、センサヘッド152が生成したパルス信号のカウント結果に基づいて、出力軸120の回転位置(回転角度)を表す検出データを出力軸120の回転の検出結果として出力する。
ロボット2は、アームモータ101に対応して、第1リンク50(ハンド側リンク)と突出軸122との間を密封するハンド側シール部材130と、ベース10(ベース側リンク)と突出軸122との間を密封するベース側シール部材140と、を更に備えてもよい。配線空間S10を容易に密封することができる。
第1リンク50と突出軸122との間を密封するとは、第1リンク50と突出軸122との間を介した搬送空間S01内と配線空間S10内との連通を実質的に防ぐことを意味する。ベース10と突出軸122との間を密封するとは、ベース10と突出軸122との間を介した搬送空間S01内と配線空間S10内との連通を実質的に防ぐことを意味する。搬送空間S01内と配線空間S10内との連通は、搬送空間S01外を介した搬送空間S01内と配線空間S10内との連通を含む。
ハンド側シール部材130は、フランジ131と、インナーシール132と、アウターシール133とを有する。フランジ131は、ボルト締結等によって突出軸122の端部に取り付けられ、全周に亘って第1リンク50の開口53の内周よりも外まで広がり、ボルト締結等によって第1リンク50に固定されている。フランジ131は、第1リンク50の開口53と、突出軸122の貫通孔123とを連通させる貫通孔134を含む。
インナーシール132は、突出軸122とフランジ131との間を密封する。インナーシール132は、例えばOリングであり、貫通孔123及び貫通孔134を包囲するように突出軸122とフランジ131との間に配置され、全周に亘って突出軸122とフランジ131とに密着する。
アウターシール133は、第1リンク50とフランジ131との間を密封する。アウターシール133は、例えばOリングであり、開口53及び貫通孔134を包囲するようにフランジ131と第1リンク50との間に配置され、全周に亘ってフランジ131と第1リンク50とに密着する。
ベース側シール部材140は、フランジ30と突出軸122との間を密封する。フランジ30と突出軸122との間を密封するとは、フランジ30と突出軸122との間を介した搬送空間S01内と配線空間S10内との連通を実質的に防ぐことを意味する。
ベース側シール部材140は、ベース10に対する突出軸122の回転を許容しながら、突出軸122に密着するメカニカルシールを含んでもよい。メカニカルシールは、互いに回転する2部材間を密封するシールである。メカニカルシールは、一方の部材に固定される固定環と、他方の部材に固定される回転環とを有し、固定環と回転環との間の接触面にて、一方の部材に対する他方の部材の回転を許容しつつ、一方の部材と他方の部材との間を密封する。
メカニカルシールの採用によって、小さい駆動抵抗にて配線空間S10を密封することができる。従って、高い位置決め精度と、配線空間S10の密封との両立を図ることができる。
ベース側シール部材140は、本体110とは別に取外し可能な状態でベース10に取り付けられてもよい。ベース側シール部材140は、突出軸122との間の摩擦により損耗し得るが、損耗したベース側シール部材140を本体110とは別に取り外して容易に交換することができる。従って、ロボット2は、チャンバ90内における発ガス抑制と、メンテナンス性との両立に有効である。取外し可能な状態とは、ボルト締結の解除などにより非破壊で取外しが可能であることを意味する。
例えばベース側シール部材140は、カバー141と、アウターシール147と、インナーシール148とを有する。カバー141は、外方からベース10に取り付けられる。例えばカバー141は、フランジ30に取り付けられる。アウターシール147は、カバー141とベース10との間を密封する。アウターシール147は、カバー141とフランジ30との間を密封する。インナーシール148は、カバー141に対する突出軸122の回転を許容しつつ、カバー141と突出軸122との間を密封する。インナーシール148は、上記メカニカルシールであってもよい。ベース側シール部材140が、カバー141と、アウターシール147と、インナーシール148とを有する構成によれば、密封の信頼性と、ベース側シール部材140のメンテナンス性との両立を図ることができる。
アウターシール147によりカバー141とフランジ30との間を密封することは、必ずしもカバー141とフランジ30との両方にアウターシール147を密着させることに限られない。例えばカバー141とフランジ30との間を密封することは、カバー141に気密状態で接続された別部材と、フランジ30とにアウターシール147を密着させることを含む。インナーシール148によりカバー141と突出軸122との間を密封することも、必ずしもカバー141と突出軸122との両方にインナーシール148を密着させることに限られない。例えばカバー141と突出軸122との間を密封することは、カバー141に気密状態で接続された別部材と、突出軸122とにインナーシール148を密着させることを含む。
一例として、カバー141が気密状態でモータカバー116に接続され、インナーシール148はモータカバー116と突出軸122とに密着することで、カバー141と突出軸122との間を密封してもよい。例えばインナーシール148が上記メカニカルシールである場合、インナーシール148の固定環がモータカバー116の内周に密着するように保持され、インナーシール148の回転環が突出軸122の外周に密着するように保持されていてもよい。
ベース10は、モータホルダ13と、昇降アクチュエータ14とを有してもよい。モータホルダ13には、本体110が固定される。例えば、モータホルダ13にはモータハウジング111が固定される。昇降アクチュエータ14は、内部空間11においてフランジ30に固定され、モータホルダ13を昇降させる。これにより、ステータ115を含む本体110が昇降する。昇降アクチュエータ14の一例としては、ボールねじ式のリニアアクチュエータが挙げられる。
昇降アクチュエータ14が本体110を昇降させることによって、搬送空間S01内においてアーム4及びハンド20が昇降する。これにより、互いに高さが異なる搬送元と搬送先との間で基板Wを搬送することが可能となる。
ベース10が昇降アクチュエータ14を有する場合に、カバー141は、昇降アクチュエータ14による本体110の昇降に応じて伸縮するように構成されていてもよい。昇降方向及び回転方向の両方における突出軸122の可動性と、搬送空間S01の密封性との両立を図ることができる。
インナーシール148がメカニカルシールである場合、カバー141は、メカニカルシールとフランジ30との間を密封し、本体110がメカニカルシールと共に昇降するのに応じて伸縮する伸縮シールとして機能する。メカニカルシールは、上述したように、固定環と回転環とを有し、固定環はカバー141に固定され、回転環は突出軸122に固定される。固定環と回転環とは互いに接した状態に保たれる必要があるので、カバー141に密着した固定環に対し、突出軸122に密着した回転環を昇降させることはできない。カバー141が伸縮シールとして機能する場合、カバー141の伸縮によって、カバー141に密着した固定環と、突出軸122に密着した回転環とを共に昇降させることができる。
このように、メカニカルシールと、伸縮シールとを組み合わせることによって、昇降方向及び回転方向の両方の駆動抵抗を小さく抑えつつ、配線空間S10を密封することができる。従って、高い位置決め精度と、配線空間S10の密封との両立を図ることができる。
例えばカバー141は、第1カバー142と、第2カバー144と、ミドルシール149と、伸縮部146とを含む。第1カバー142は、突出軸122を包囲し、全周に亘って突出軸122から開口33の内周よりも外まで広がり、ボルト締結等によって上方からフランジ30に取り付けられている。上方からフランジ30に取り付けられることは、ベース10(ベース側リンク)の外からベース10に取り付けられることに含まれる。
第2カバー144は、第1カバー142よりも下方で突出軸122を包囲し、全周に亘って突出軸122からモータカバー116の内周よりも外まで広がり、ボルト締結等によって上方からモータカバー116に取り付けられている。第2カバー144の外径は、開口33の内径より小さくてもよい。これにより、開口33を経て、カバー141の全体をフランジ30の上方から装着することが可能となる。
上述したアウターシール147は、第1カバー142とフランジ30との間を密封する。例えばアウターシール147はOリングであり、突出軸122を包囲するように第1カバー142とフランジ30との間に配置され、全周に亘って第1カバー142とに密着する。ミドルシール149は、第2カバー144とモータカバー116との間を密封する。例えばミドルシール149はOリングであり、突出軸122を包囲するように第2カバー144とモータカバー116との間に配置され、全周に亘って第2カバー144とモータカバー116とに密着する。
伸縮部146は、第1カバー142と第2カバー144との間で突出軸122を包囲する蛇腹状のホースであり、昇降アクチュエータによる本体110の昇降に応じて伸縮する。伸縮部146の上端は、全周に亘って気密状態で第1カバー142に接続されており、伸縮部146の下端は、全周に亘って気密状態で第2カバー144に接続されている。
フランジ30は、第1フランジ35と、第2フランジ36と、調節プレート37と、複数の締結部材38とを含んでもよい。第1フランジ35は、チャンバ90内(搬送空間S01)に面する。例えば第1フランジ35は上方に面する。第2フランジ36は、第1フランジ35の下に重なってチャンバ90外に面する。例えば第2フランジ36は下方に面する。調節プレート37は、第1フランジ35と第2フランジ36との間に挿入され、第1フランジ35に対する第2フランジ36の傾きを調節する。複数の締結部材38は、第2フランジ36を第1フランジ35に締結する。
昇降アクチュエータ14は、第2フランジ36に固定されてもよい。開口33は、第1フランジ35と第2フランジ36との両方を貫通するように形成されていてもよく、突出軸122は、第2フランジ36と第1フランジ35とを貫通して第1リンク50に固定されてもよい。
調節プレート37を挟んで第2フランジ36を第1フランジ35に締結する構成によれば、第2フランジ36と第1フランジ35との間に部分的に調節プレート37を配置し、調節プレート37の位置・形状・大きさ等を変更することで、第1フランジ35に対する第2フランジ36の傾きを調節することができる。昇降アクチュエータ14は第2フランジ36に固定されるので、第1フランジ35に対する第2フランジ36の傾きを調節することで、搬送空間S01におけるロボット2の設置姿勢が調節される。このように、フランジ30を、ロボット2の設置姿勢の調節に利用することができる。
ベース側シール部材140は、インナーシール148と第1フランジ35との間を密封してもよい。例えば第1カバー142は、上方から第1フランジ35に取り付けられる。アウターシール147は、突出軸122を包囲するように第1カバー142と第1フランジ35との間に配置され、全周に亘って第1カバー142と第1フランジ35とに密着する。
第1フランジ35に対する第2フランジ36の傾きの変更を伸縮シールで容易に吸収し、搬送空間S01内と搬送空間S01外との間の密封性を保つことができる。
第1フランジ35及び第2フランジ36のそれぞれが、ベース10と、アーム4及びハンド20との間を仕切り、第1フランジ35は、全周に亘って第2フランジ36の周縁から張り出していてもよい。第1フランジ35及び第2フランジ36のそれぞれに、ベース10と、アーム4及びハンド20との間を仕切る広がりを持たせることで、調節プレート37の配置代を確保することができる。また、第2フランジ36を搬送空間S01内に入れないことで、搬送空間S01内と搬送空間S01外との間の密封性を容易に保つことができる。
〔第2アームモータ〕
図6に示すように、第2リンク60は、第1リンク50よりも上に位置する。第1リンク50は、上方に開いた開口54を含む。アームモータ201の少なくとも一部は、開口54を通して上方から内部空間52内に収容されている。
アームモータ201はラジアルギャップモータであり、本体210と、出力軸220と、軸受け224,225と、回転センサ260とを有する。出力軸220は、内部空間52内から上方に突出し、第2リンク60に固定される。本体210は、第1リンク50に固定され、第2軸線Ax2まわりの回転磁界によって出力軸220を第2軸線Ax2まわりに回転させる。
本体210は、モータハウジング211と、固定軸212と、貫通孔214と、ステータ215と、モータシール216とを有する。モータハウジング211は、上方及び下方に開口し、本体210の他の構成要素を収容し、第1リンク50に固定される。例えばモータハウジング211は、開口54の周囲において、ボルト締結等により上方から第1リンク50に取り付けられている。固定軸212は、モータハウジング211内に配置され、第2軸線Ax2に沿って延びるようにモータハウジング211に固定される。例えば固定軸212は、モータハウジング211の下において、全周に亘ってモータハウジング211の内周よりも外まで広がるフランジ213を含み、フランジ213がボルト締結等によりモータハウジング211に固定される。固定軸212は、第2軸線Ax2に沿って上方及び下方に開口する貫通孔214を含んでもよい。
ステータ215は、筒状であり、固定軸212を包囲するようにモータハウジング211内に収容される。ステータ215は、例えば焼き嵌め等によってモータハウジング211の内周面に固定されたヨークと、固定軸212を包囲するようにヨークに設けられ、電力の供給に応じて回転磁界を発生させる複数のコイルとを含む。
モータシール216は、モータハウジング211と第1リンク50との間を密封する。例えばモータシール216は、Oリングであり、モータハウジング211の外周面と開口54の内周面との間に配置され、全周に亘ってモータハウジング211の外周面と開口54の内周面とに密着する。
出力軸220は、ロータ221と、突出軸222とを有する。ロータ221は、筒状であり、ステータ215よりも内側で固定軸212を包囲するようにモータハウジング211内に収容される。ロータ221は、例えばコアと、固定軸212を包囲するようにコアに設けられた複数の永久磁石とを含む。ロータ221は、第2軸線Ax2に垂直な径方向において、ステータ215と対向し、ステータ215が発生させた回転磁界の作用を直接受ける。
突出軸222は、ロータ221の上端に固定され、上方に突出し、第2リンク60に固定される。アームモータ201は、第2軸線Ax2に沿って突出軸222を貫通し、第1リンク50の内部空間52と第2リンク60の内部空間62とを連通させる貫通孔223を有してもよい。
例えば第2リンク60には、貫通孔223を内部空間62に連通させる開口63が形成されている。また、貫通孔223は、貫通孔214を介してベース10の内部空間11に連通する。これにより、貫通孔223及び貫通孔214が配線空間S10の一部となり、第2リンク60の内部空間62と、第1リンク50の内部空間52とが連通する。
軸受け224,225は、例えばボール式のラジアル軸受けであり、固定軸212の外周面と、ロータ221の内周面との間において上下に並ぶ。軸受け224,225のそれぞれは、固定軸212に保持され、第2軸線Ax2まわりに回転するようにロータ221を保持する。
回転センサ260は、出力軸220の回転を検出する。例えば回転センサ260は、モータハウジング211内に設けられたディスク261及びセンサヘッド262を有する。ディスク261は、第2軸線Ax2まわりの周方向に並ぶパルスパターンを保持し、ロータ221の下に取り付けられている。センサヘッド262は、モータハウジング211内における定位置にてディスク261のパルスパターンを読み取る光学センサである。センサヘッド262は、読み取ったパルスパターンに応じたパルス信号を生成する。センサヘッド262は、例えば固定軸212のフランジ213に取り付けられている。例えば回転センサ260は、センサヘッド262が生成したパルス信号のカウント結果に基づいて、出力軸220の回転位置(回転角度)を表す検出データを出力軸220の回転の検出結果として出力する。
ロボット2は、アームモータ201に対応して、第2リンク60(ハンド側リンク)と突出軸222との間を密封するハンド側シール部材230と、第1リンク50(ベース側リンク)と突出軸222との間を密封するベース側シール部材240と、を更に備えてもよい。配線空間S10を容易に密封することができる。
第2リンク60と突出軸222との間を密封するとは、第2リンク60と突出軸222との間を介した搬送空間S01内と配線空間S10内との連通を実質的に防ぐことを意味する。第1リンク50と突出軸222との間を密封するとは、第1リンク50と突出軸222との間を介した搬送空間S01内と配線空間S10内との連通を実質的に防ぐことを意味する。
ハンド側シール部材230は、エッジシール231を有する。エッジシール231は、例えばOリングであり、貫通孔223及び開口63を包囲するように突出軸222と第2リンク60との間に配置され、全周に亘って突出軸222と第2リンク60とに密着する。
ベース側シール部材240は、第1リンク50と突出軸222との間を密封する。第1リンク50と突出軸222との間を密封するとは、第1リンク50と突出軸222との間を介した搬送空間S01内と配線空間S10内との連通を実質的に防ぐことを意味する。
ベース側シール部材240は、第1リンク50に対する突出軸222の回転を許容しながら、突出軸222に密着するメカニカルシールを含んでもよい。メカニカルシールの採用によって、小さい駆動抵抗にて配線空間S10を密封することができる。従って、高い位置決め精度と、配線空間S10の密封との両立を図ることができる。第1リンク50と突出軸222との間を密封することは、必ずしもベース側シール部材240を第1リンク50と突出軸222との両方に密着させることに限られない。例えば第1リンク50と突出軸222との間を密封することは、第1リンク50に気密な状態で接続された別部材と、突出軸222とにベース側シール部材240を密着させることを含む。
上述したように、第1リンク50には、モータハウジング211がモータシール216によって気密状態で接続されている。そこで、ベース側シール部材240は、モータハウジング211と突出軸222とに密着することで、第1リンク50と突出軸222との間を密封してもよい。
ベース側シール部材240は、本体210とは別に取外し可能な状態で第1リンク50に取り付けられてもよい。ベース側シール部材240は、突出軸222との間の摩擦により損耗し得るが、損耗したベース側シール部材240を本体210とは別に取り外して容易に交換することができる。従って、ロボット2は、チャンバ90内における発ガス抑制と、メンテナンス性との両立に有効である。
例えばベース側シール部材240は、カバー241と、アウターシール243と、インナーシール244とを有する。カバー241は、外方から第1リンク50に取り付けられる。
アウターシール243は、カバー241と第1リンク50との間を密封する。インナーシール244は、カバー241に対する突出軸222の回転を許容しつつ、カバー241と突出軸222との間を密封する。ベース側シール部材240が、カバー241と、アウターシール243と、インナーシール244とを有する構成によれば、密封の信頼性と、ベース側シール部材240のメンテナンス性との両立を図ることができる。
カバー241を第1リンク50に取り付けることは、必ずしもカバー241を直接第1リンク50に取りつけることに限られない。例えばカバー241を第1リンク50に取りつけることは、第1リンク50に固定された別部材にカバー241を取り付けることを含む。例えばカバー241は、突出軸222を包囲し、全周に亘ってモータハウジング211の内周よりも外まで広がり、ボルト締結等によって上方からモータハウジング211に取り付けられている。
アウターシール243によりカバー241と第1リンク50との間を密封することは、必ずしもカバー241と第1リンク50との両方にアウターシール243を密着させることに限られない。例えばカバー241と第1リンク50との間を密封することは、第1リンク50に気密状態で接続された別部材と、カバー241とにアウターシール243を密着させることを含む。例えばアウターシール243は、Oリングであり、突出軸222を包囲するようにモータハウジング211とカバー241との間に配置され、全周に亘ってモータハウジング211とカバー241とに密着する。
インナーシール244は、突出軸222の外周面とカバー241の内周面との間に配置され、全周に亘ってカバー241と突出軸222とに密着する。例えばインナーシール244は、上記メカニカルシールであり、インナーシール244の固定環は、カバー241の内周面に密着するように保持され、インナーシール244の回転環は、突出軸222の外周面に密着するように保持される。
インナーシール244によりカバー241と突出軸222との間を密封することも、必ずしもカバー241と突出軸222との両方にインナーシール244を密着させることに限られない。例えばカバー241と突出軸222との間を密封することは、カバー241に気密状態で接続された別部材と、突出軸222とにインナーシール244を密着させることを含む。
カバー241は第1リンク50(第1リンク)から第2リンク60(第2リンク)に向かって膨出し、第2軸線Ax2に沿った方向にて、インナーシール244の位置が、アウターシール243の位置に比較して第1リンク50から離れていてもよい。アウターシール243による密封代と、インナーシール244による密封代とを、互いに独立して確保することができる。従って、密封の信頼性と、ベース側シール部材240のメンテナンス性との両立を更に図ることができる。
第2リンク60は、凹部65を更に含んでもよい。凹部65は、第1リンク50に向かって開口し、第1リンク50から膨出したカバー241を受け入れる。シール部材によるロボット2の大型化を抑制することができる。
第1リンク50は、開口56を更に有してもよい。開口56は、第2リンク60が位置する方とは反対(下方)に向かって貫通孔223を外部に露出させる。多関節アーム3は、開口56を塞ぐバックカバー251を更に有してもよい。多関節アーム3は、貫通孔223を内部空間52内に密封するように開口56を塞ぐバックシール部材250を更に有してもよい。バックシール部材250を取り外すことで、貫通孔223から第1リンク50内にケーブル等を容易に配線することができる。
バックシール部材250は、バックカバー251と、カバーシール253とを有する。バックカバー251は、全周に亘って開口56の内周よりも外まで広がって下方から開口56を塞ぎ、ボルト締結等によって第1リンク50に取り付けられている。カバーシール253は、バックカバー251と第1リンク50との間を密封する。カバーシール253は、例えばOリングであり、開口56を包囲するように第1リンク50とバックカバー251との間に配置され、全周に亘って第1リンク50とバックカバー251とに密着する。
バックカバー251は、第1リンク50内に向かう凹部252を有してもよい。凹部252は、貫通孔223と第1リンク50の内部空間52とを連通させる。バックカバー251にも配線空間S10の一部を構成させることで、アーム4の更なる省スペース化を図ることができる。
〔ハンドモータ〕
図7に示すように、ハンド20は、第2リンク60よりも上に配置され、第2ハンド70はハンド20よりも上に配置される。ハンドモータ301は、出力軸350(第1出力軸)と、回転磁界を出力軸350に作用させることで、第3軸線Ax3(ハンド軸線)まわりにハンド20を回転させるステータ342(第1ステータ)と、第3軸線Ax3に沿って出力軸350を貫通する出力軸320(第2出力軸)と、回転磁界を出力軸320に作用させることで、第3軸線Ax3まわりに第2ハンド70を回転させるステータ315(第2ステータ)と、を有してもよい。
出力軸350内を、出力軸320の配置スペースとして活用することで、ハンドモータ301の更なる小型化を図ることができる。
ステータ342及びステータ315は第2リンク60(ベース側リンク)に固定され、出力軸350はハンド20に固定され、出力軸320は出力軸350及びハンド20を貫通して第2ハンド70に固定され、ステータ342はハンド20とステータ315との間に位置していてもよい。ハンドモータ301の更なる小型化を図ることができる。
ハンドモータ301は、第2リンク60に保持され、第3軸線Ax3まわりに回転するように出力軸320又は出力軸350を保持する第1軸受けと、出力軸320の外周と出力軸350の内周との間において出力軸320に保持され、第3軸線Ax3まわりに回転するように出力軸350を保持する第2軸受けと、を有してもよい。
例えばハンドモータ301は、第2リンク60に保持され、第3軸線Ax3まわりに回転するように出力軸320を保持する軸受け323,324(第1軸受け)と、出力軸320に保持され、第3軸線Ax3まわりに回転するように出力軸350を保持する軸受け355,356(第2軸受け)とを有する。
出力軸350と出力軸320との間を軸受けの配置スペースとして活用し、出力軸350と出力軸320とを互いに保持させることで、複数段のハンド20及び第2ハンド70の駆動系の小型化及び剛性を両立させることができる。
ステータ342は、ハンド20及び第2ハンド70が配置される方(例えば上方)から第2リンク60に取り付けられ、ステータ315は、ハンド20及び第2ハンド70が配置される方の反対(例えば下方)から第2リンク60に取り付けられていてもよい。ステータ315と、ステータ342とを異なる方向から取り付け可能とすることで、ロボット2の組立性を向上させることができる。
ハンドモータ301は、第2リンク60に固定され、第3軸線Ax3に沿って出力軸320に挿入される固定軸312を更に有し、軸受け323,324は、固定軸312の外周と出力軸320の内周との間において固定軸312に保持されて出力軸320を保持してもよい。
ハンドモータ301は、ラジアルギャップモータであってもよい。例えば、出力軸320は、第3軸線Ax3に垂直な径方向でステータ315と対向し、ステータ315からの回転磁界を受けてもよい。出力軸350は、上記径方向でステータ342と対向し、ステータ342からの回転磁界を受けてもよい。
一例として、ハンドモータ301は、本体310と、出力軸320と、軸受け323,324と、回転センサ330と、本体340と、出力軸350と、軸受け355,356と、回転センサ360とを有する。第2リンク60は、下方に開いた開口68を含む。本体310の少なくとも一部は、開口68を通して下方から内部空間62内に収容されている。
本体310は、モータハウジング311と、固定軸312と、ステータ315と、モータシール316と、モータシール317とを有する。モータハウジング311は、上方及び下方に開口し、本体310の他の構成要素を収容し、第2リンク60に固定される。例えばモータハウジング311は、開口68の周囲において、ボルト締結等により下方から第2リンク60に取り付けられている。固定軸312は、モータハウジング311内に配置され、第3軸線Ax3に沿って延びるようにモータハウジング311に固定される。例えば固定軸312は、モータハウジング311の下において、全周に亘ってモータハウジング311の内周よりも外まで広がったフランジ313を含み、フランジ313がボルト締結等によりモータハウジング311に固定される。
ステータ315は、筒状であり、固定軸312を包囲するようにモータハウジング311内に収容される。ステータ315は、例えば焼き嵌め等によってモータハウジング311の内周面に固定されたヨークと、固定軸312を包囲するようにヨークに設けられ、電力の供給に応じて回転磁界を発生させる複数のコイルとを含む。
モータシール316は、モータハウジング311と第2リンク60との間を密封する。例えばモータシール316は、Oリングであり、開口68を包囲するように第2リンク60とモータハウジング311との間に配置され、全周に亘って第2リンク60とモータハウジング311とに密着する。モータシール317は、モータハウジング311とフランジ313との間を密封する。例えばモータシール317は、Oリングであり、固定軸312を包囲するようにモータハウジング311とフランジ313との間に配置され、全周に亘ってモータハウジング311とフランジ313とに密着する。
出力軸320は、ロータ321と、突出軸322とを有する。ロータ321は、筒状であり、ステータ315よりも内側で固定軸312を包囲するようにモータハウジング311内に収容される。ロータ321は、例えばコアと、固定軸312を包囲するようにコアに設けられた複数の永久磁石とを含む。ロータ321は、第3軸線Ax3に垂直な径方向において、ステータ315と対向し、ステータ315が発生させた回転磁界の作用を直接受ける。突出軸322は、ロータ321の上端に固定され、上方に突出し、第2ハンド70に固定される。
軸受け323,324は、例えばボール式のラジアル軸受けであり、固定軸312の外周面と、ロータ321の内周面との間において上下に並ぶ。軸受け323,324のそれぞれは、固定軸312に保持され、第3軸線Ax3まわりに回転するようにロータ321を保持する。
回転センサ330は、出力軸320の回転を検出する。例えば回転センサ330はロータリーエンコーダであり、モータハウジング311内に設けられたディスク331及びセンサヘッド332を有する。ディスク331は、第3軸線Ax3まわりの周方向に並ぶパルスパターンを保持し、ロータ321の下に取り付けられている。センサヘッド332は、モータハウジング311内における定位置にてディスク331のパルスパターンを読み取る光学センサである。センサヘッド332は、読み取ったパルスパターンに応じたパルス信号を生成する。センサヘッド332は、例えば固定軸312のフランジ313に取り付けられている。例えば回転センサ330は、センサヘッド332が生成したパルス信号のカウント結果に基づいて、出力軸320の回転位置(回転角度)を表す検出データを出力軸320の回転の検出結果として出力する。
第2リンク60は、上方に開いた開口69を更に含む。本体340の少なくとも一部は、開口69を通して上方から内部空間62内に収容されている。
本体340は、モータハウジング341と、ステータ342と、モータシール343とを有する。モータハウジング341は、上方及び下方に開口し、本体340の他の構成要素と、出力軸320の突出軸322とを収容し、第2リンク60に固定される。例えばモータハウジング341は、開口69の周囲において、ボルト締結等により上方から第2リンク60に取り付けられている。
ステータ342は、筒状であり、突出軸322を包囲するようにモータハウジング341内に収容される。ステータ342は、例えば焼き嵌め等によってモータハウジング341の内周面に固定されたヨークと、突出軸322を包囲するようにヨークに設けられ、電力の供給に応じて回転磁界を発生させる複数のコイルとを含む。
モータシール343は、モータハウジング341と第2リンク60との間を密封する。例えばモータシール343は、Oリングであり、開口69を包囲するように第2リンク60とモータハウジング341との間に配置され、全周に亘って第2リンク60とモータハウジング341とに密着する。
出力軸350は、ロータ351と、突出軸352とを有する。ロータ351は、筒状であり、ステータ342よりも内側で突出軸322を包囲するようにモータハウジング341内に収容される。ロータ351は、例えばコアと、突出軸322を包囲するようにコアに設けられた複数の永久磁石とを含む。ロータ351は、第3軸線Ax3に垂直な径方向において、ステータ342と対向し、ステータ342が発生させた回転磁界の作用を直接受ける。
突出軸352は筒状であり、ハンド20とロータ351との間で突出軸322を包囲する。突出軸352は、ロータ351の上端に固定され、上方に突出し、ハンド20に固定される。
軸受け355,356は、例えばボール式のラジアル軸受けであり、突出軸352の内周面と、突出軸322の外周面との間において上下に並ぶ。軸受け355,356のそれぞれは、突出軸322に保持され、第3軸線Ax3まわりに回転するようにロータ351を保持する。
回転センサ360は、出力軸350の回転を検出する。例えば回転センサ360はロータリーエンコーダであり、ディスク361及びセンサヘッド362を有する。ディスク361は、第3軸線Ax3まわりの周方向に並ぶパルスパターンを保持し、ロータ351の下に取り付けられている。センサヘッド362は、本体340における定位置にてディスク361のパルスパターンを読み取る光学センサである。センサヘッド362は、読み取ったパルスパターンに応じたパルス信号を生成する。センサヘッド362は、例えば本体310のモータハウジング311に取り付けられている。例えば回転センサ360は、センサヘッド362が生成したパルス信号のカウント結果に基づいて、出力軸350の回転位置(回転角度)を表す検出データを出力軸350の回転の検出結果として出力する。
ロボット2は、ハンドモータ301に対応して、第1ハンドシール部材370と、第2ハンドシール部材380とを更に備えていてもよい。
第1ハンドシール部材370は、搬送空間S01において配線空間S10を密封するように、第2リンク60と突出軸352との間を密封する。第1ハンドシール部材370は、本体340とは別に取外し可能な状態で第2リンク60に取り付けられてもよい。第1ハンドシール部材370は、突出軸352との間の摩擦により損耗し得るが、損耗した第1ハンドシール部材370を本体340とは別に取り外して容易に交換することができる。従って、ロボット2は、チャンバ90内における発ガス抑制と、メンテナンス性との両立に有効である。第1ハンドシール部材370を第2リンク60に取り付けることは、必ずしも第1ハンドシール部材370を直接第2リンク60に取り付けることに限られない。例えば第1ハンドシール部材370を第2リンク60に取りつけることは、第2リンク60に固定された別部材に第1ハンドシール部材370を取り付けることを含む。例えば第1ハンドシール部材370は、上方からモータハウジング341に取り付けられる。
例えば第1ハンドシール部材370は、インナーシール371と、シールカバー372とを有する。インナーシール371は、第2リンク60と突出軸352との間を密封する。インナーシール371により第2リンク60と突出軸352との間を密封することも、必ずしも第2リンク60と突出軸352との両方にインナーシール371を密着させることに限られない。例えば第2リンク60と突出軸352との間を密封することは、第2リンク60に気密状態で接続された別部材と、突出軸352とにインナーシール371を密着させることを含む。
例えばインナーシール371はメカニカルシールであり、インナーシール371の固定環は、第2リンク60に気密状態で接続されたモータハウジング341の内周面に密着し、インナーシール371の回転環は、突出軸352の外周面に密着する。シールカバー372は、突出軸352の周囲において、インナーシール371を上方から覆い、ボルト締結などによってモータハウジング341に取り付けられている。
第2ハンドシール部材380は、搬送空間S01において配線空間S10を密封するように、突出軸352と突出軸322との間を密封する。第2ハンドシール部材380は、本体310及び本体340とは別に取外し可能な状態で突出軸352に取り付けられてもよい。密封の信頼性と、第2ハンドシール部材380のメンテナンス性との両立を図ることができる。
例えば第2ハンドシール部材380は、第2カバー381と、第2アウターシール386と、第2インナーシール387とを有してもよい。第2カバー381は、突出軸322を包囲して突出軸352に取り付けられる。第2アウターシール386は、第2カバー381と突出軸352との間を密封する。第2インナーシール387は、第2カバー381に対する突出軸322の回転を許容しつつ、第2カバー381と突出軸322との間を密封する。密封の信頼性と、第2ハンドシール部材380のメンテナンス性との両立を更に図ることができる。
第2カバー381はハンド20を保持してもよい。第2カバー381をハンドの保持部材として利用することで、部品点数の削減を図ることができる。
例えば第2カバー381は、嵌合部382と、フランジ383と、嵌合部384とを有する。嵌合部382は、上方から突出軸352内に嵌合する。フランジ383は、嵌合部382の上において、全周に亘って嵌合部382の外周面から外に張り出している。嵌合部384は、フランジ383よりも小さい外径にて、フランジ383から更に上方に突出している。
フランジ383は、嵌合部384の外周よりも内側において、ボルト締結等により突出軸352に取り付けられている。ハンド20は、嵌合部384に対応する開口21を有する。嵌合部384は、下方から開口21に嵌合する。フランジ383は、嵌合部384の外周よりも外側において、ボルト締結等によりハンド20に取り付けられている。
第2アウターシール386は、嵌合部382と突出軸352との間を密封する。第2アウターシール386は、例えばOリングであり、全周に亘って、嵌合部382の外周面と突出軸352の内周面との間に配置される。
第2インナーシール387は、例えばメカニカルシールであり、第2インナーシール387の固定環は第2カバー381の内周面に密着するように保持され、第2インナーシール387の回転環は突出軸322の外周面に密着するように保持される。
以上に例示したように、第2リンク60と突出軸352との間を密封する第1ハンドシール部材370と、突出軸352と突出軸322との間を密封する第2ハンドシール部材380との組み合わせによれば、ハンド20及び第2ハンド70の駆動系統の小型化と、配線空間S10の密封との両立を図ることができる。
〔変形例〕
図7においては、本体340のモータハウジング341が、ステータ342と共に上方から第2リンク60に取り付けられ、本体310のモータハウジング311が、ステータ315と共に下方から第2リンク60に取り付けられる例を示したが、本体310と本体340とが一体化されて同じ方から第2リンク60に取り付けられてもよい。例えば図8に示すハンドモータ301は、モータハウジング341,311と、モータシール343とに代えて、モータハウジング302と、モータシール306とを有する。
モータハウジング302は、ステータ342,315と、出力軸350,320と、固定軸312とを収容してユニット化する。モータハウジング302は、ハンド20及び第2ハンド70が配置される方から第2リンク60に取り付けられている。モータハウジング302により、ハンド20の駆動系と第2ハンド70の駆動系とを一体化して第2リンク60に組み付けることができるので、組立性が向上する。
モータシール306は、モータハウジング302と第2リンク60との間を密封する。例えばモータシール306は、Oリングであり、開口69を包囲するように第2リンク60とモータハウジング302との間に配置され、全周に亘って第2リンク60とモータハウジング302とに密着する。
モータハウジング302は、第1ハウジング303と、第2ハウジング305と、複数の締結部材304とを有してもよい。第1ハウジング303は、ステータ342を収容する。第2ハウジング305は、ステータ315を収容する。複数の締結部材304は、例えばボルトであり、第2ハウジング305を第1ハウジング303に締結する。第1ハウジング303に対するステータ342等の組付けと、第2ハウジング305に対するステータ315等の組付けとを個別に行った上で、第2ハウジング305を第1ハウジング303に取りつけることができるので、組立性が更に向上する。
ダイレクトドライブモータである複数のアクチュエータ40の少なくともいずれかにおいて、ステータがベース側リンクまたはハンド側リンクに直接埋め込まれていてもよい。図9は、アームモータ201において、ステータ215が直接第1リンク50に埋め込まれた構成を例示している。
第1リンク50には、開口54に代えて、上方及び下方に開口する収容孔57が形成されている。また、収容孔57の隣には、内部空間52を下方に連通させる開口58が形成されている。
ステータ215は、上方から収容孔57に収容されており、例えば焼き嵌め等によって、収容孔57の内周面に固定されている。固定軸212のフランジ213は、収容孔57の周囲において、ボルト締結等によって第1リンク50に取り付けられている。
ベース側シール部材240のカバー241は、収容孔57の周囲において、ボルト締結等によってモータハウジング211に取り付けられている。アウターシール243は、収容孔57のまわりの全周に亘って、第1リンク50とカバー241とに密着している。
バックシール部材250は、収容孔57及び開口58を全周に亘って密封する。バックシール部材250が第1リンク50に取り付けられた状態において、バックカバー251の凹部252は、突出軸222と内部空間52とを連通させる。
ステータがリンクに直接埋め込まれる場合、モータ自体の交換が困難である。このため、本体210とは別にベース側シール部材240を取り外して交換し得ることが更に有益である。
図9においては、固定軸212が取外し可能な状態で第1リンク50に取り付けられる。固定軸212により突出軸222の姿勢を安定させることで、ベース側シール部材240による密封の信頼性を向上させることができる。また、固定軸212が取外し可能であるため、アームモータ201のメンテナンス性が向上する。
固定軸212は、第2リンク60が位置する方とは反対から第1リンク50に取り付けられ、バックシール部材250は、固定軸212と突出軸222との間を第1リンク50内に密封するように第1リンク50に取り付けられている。固定軸212の着脱の作業性と、固定軸212と突出軸222との間の密封性との両立を図ることができる。
図10は、ハンドモータ301において、ステータ315及びステータ342が直接第2リンク60に埋め込まれた構成を例示している。第2リンク60は、開口68及び開口69に代えて、第1収容孔611と第2収容孔612とを有する。第1収容孔611は、ハンド20及び第2ハンド70が配置される方(上方)に開口し、ステータ342を受け入れる。第2収容孔612は、ハンド20及び第2ハンド70が配置される方の反対(下方)に開口し、ステータ315を受け入れる。第2リンク60は、第1収容孔611と第2収容孔612との間を仕切って突出軸322を包囲する内向きフランジ613を更に有してもよい。
第2収容孔612の隣には、内部空間62を下方に連通させる開口614が形成されている。開口614と第2収容孔612とはつながっていてもよい。
ステータ342は、上方から第1収容孔611に収容され、例えば焼き嵌め等により、第1収容孔611の内面に直接固定されている。ステータ315は、下方から第2収容孔612に収容され、例えば焼き嵌め等により、第2収容孔612の内面に直接固定されている。モータハウジング311及びモータハウジング341の省略によって、ハンドモータ301の周辺の更なる小型化を図ることができる。
固定軸312のフランジ313は、第2収容孔612の周囲において、ボルト締結等によって第2リンク60に取り付けられている。
第1ハンドシール部材370は、カバー373と、アウターシール374とを更に有する。カバー373は、外方から第2リンク60に取り付けられる。カバー373は、突出軸322を包囲し、全周に亘って第1収容孔611の内周よりも外まで広がり、ボルト締結等によって上方から第2リンク60に取り付けられている。
アウターシール374は、カバー373と第2リンク60との間を密封する。例えばアウターシール374は、Oリングであり、突出軸352を包囲するようにカバー373と第2リンク60との間に配置され、全周に亘ってカバー373と第2リンク60とに密着する。インナーシール371は、カバー373に対する突出軸352の回転を許容しつつ、カバー373と突出軸352との間を密封する。シールカバー372は、ボルト締結等によってカバー373に取り付けられる。
多関節アーム3は、第2収容孔612及び開口614を塞ぐバックシール部材390を更に有してもよい。バックシール部材390により、モータハウジング311,341を有しないハンド20及び第2ハンド70の駆動系を容易に密封することができる。バックシール部材390を取り外すことで、固定軸312の着脱、ステータ315,342への配線、及び回転センサ330,360への配線等を容易に行うことができる。
バックシール部材390は、バックカバー391と、カバーシール393とを有する。バックカバー391は、全周に亘って第2収容孔612及び開口614の内周よりも外まで広がって下方から第2収容孔612及び開口614を塞ぎ、ボルト締結等によって第2リンク60に取り付けられている。カバーシール393は、バックカバー391と第2リンク60との間を密封する。カバーシール393は、例えばOリングであり、第2収容孔612及び開口614の周囲において第2リンク60とバックカバー391との間に配置され、全周に亘って第2リンク60とバックカバー391とに密着する。
バックカバー391は、第2リンク60内に向かう凹部392を有してもよい。凹部392は、軸受け323と第2リンク60の内部空間62とを連通させる。バックカバー391にも配線空間S10の一部を構成させることで、アーム4の更なる省スペース化を図ることができる。
ステータ342(第1ステータ)及びステータ315(第2ステータ)は、回転センサ360(第1回転センサ)と回転センサ330(第2回転センサ)との間に配置されていてもよい。例えば回転センサ330はステータ315の下に設けられ、回転センサ360はステータ342の上に設けられる。ステータ342を第1収容孔611の内面に固定し、ステータ315を第2収容孔612の内面に固定した状態にて、回転センサ360及び回転センサ330を容易に組付けることができる。従って、組立性を向上させることができる。
例えば回転センサ360のディスク361は、ロータ351よりも上で突出軸352に取り付けられており、カバー373内に位置する。センサヘッド362はカバー373に取り付けられている。回転センサ330のディスク331は、ロータ321の下に取り付けられている。センサヘッド332は、フランジ313に取り付けられている。組立性を更に向上させることができる。
第1収容孔611の内面には、部分的にステータ342から離れる第1凹部621が形成され、第2収容孔612の内面には、部分的にステータ315から離れる第2凹部622が形成されていてもよい。回転センサ360には、第1凹部621を経て第1センサケーブルC21が配線されてもよい。回転センサ330には、第2凹部622を経て第2センサケーブルC22が配線されてもよい。第2リンク60の大型化を抑えつつ、第1センサケーブルC21及び第2センサケーブルC22の配線経路を確保することができる。
図11に示すように、ロボット2は、ラジアルギャップ型のハンドモータ301に代えて、アキシアルギャップ型のハンドモータ701を有してもよい。ハンドモータ701に比較して、大きなモーメントが作用するアームモータ101及びアームモータ201をラジアルギャップ型とし、アームモータ101及びアームモータ201に比較して大きなモーメントが作用しないハンドモータ701をアキシアルギャップ型とすることで、高い位置決め精度と、小型化との両立を図ることができる。
ハンドモータ701は、出力軸740(第1出力軸)と、回転磁界を出力軸740に作用させることで、第3軸線Ax3(ハンド軸線)まわりにハンド20を回転させるステータ731(第1ステータ)と、第3軸線Ax3に沿って出力軸740を貫通する出力軸720(第2出力軸)と、回転磁界を出力軸720に作用させることで、第3軸線Ax3まわりに第2ハンド70を回転させるステータ711(第2ステータ)と、を有する。
出力軸740は、第3軸線Ax3(アキシアル方向)に沿ってステータ731と対向し、ステータ731からの回転磁界を受けるロータ742(第1ロータ)を有し、出力軸720は、第3軸線Ax3(アキシアル方向)に沿ってステータ711と対向し、ステータ711からの回転磁界を受けるロータ722(第2ロータ)を有する。複数段のハンド20及び第2ハンド70の駆動系を更に低背化することができる。
ステータ731及びステータ711は第2リンク60(ベース側リンク)に固定され、出力軸740はハンド20に固定され、出力軸720は出力軸740及びハンド20を貫通して第2ハンド70に固定され、ステータ731はハンド20とステータ711との間に位置していてもよい。
ハンドモータ701は、第2リンク60に保持され、第3軸線Ax3まわりに回転するように出力軸720又は出力軸740を保持する第1軸受けと、出力軸720の外周と出力軸740の内周との間において出力軸720に保持され、第3軸線Ax3まわりに回転するように出力軸740を保持する第2軸受けと、を有してもよい。
例えばハンドモータ701は、第2リンク60に保持され、第3軸線Ax3まわりに回転するように出力軸720を保持する軸受け723(第1軸受け)と、出力軸720に保持され、第3軸線Ax3まわりに回転するように出力軸740を保持する軸受け743,744(第2軸受け)とを有する。
出力軸740と出力軸720との間を軸受けの配置スペースとして活用し、出力軸740と出力軸720とを互いに保持させることで、複数段のハンド20及び第2ハンド70の駆動系の小型化及び剛性を両立させることができる。
ハンドモータ701は、第2リンク60に保持され、第3軸線Ax3まわりに回転するように出力軸740を保持する軸受け745(第3軸受け)を更に有してもよい。剛性を更に高めることができる。
第3軸線Ax3に沿った方向において、ステータ731は、ステータ711とハンド20との間に位置し、ロータ742とロータ722とは、軸受け723と軸受け745との間に位置し、軸受け745は、軸受け723と、軸受け743,744との間に位置していてもよい。小型化及び剛性の両立を更に図ることができる。
多関節アーム3は、第2リンク60とハンド20及び第2ハンド70との間に位置し、取外し可能な状態で第2リンク60に取り付けられるフレーム750を更に有し、ステータ731はフレーム750を介して第2リンク60に固定され、ステータ711は第2リンク60に直接固定されてもよい。小型化及び組立性の両立を更に図ることができる。
軸受け723及び軸受け745はクロスローラ軸受けであり、軸受け743,744はラジアル軸受けであってもよい。小型化及び剛性の両立を更に図ることができる。
一例として、ハンドモータ701は、本体710と、出力軸720と、軸受け723と、本体730と、出力軸740と、軸受け743,744と、軸受け745とを有する。本体710は、ステータ711を有する。ステータ711は、ヨーク712と、複数のコイル713とを有する。ヨーク712は、中心が開口したディスク状であり、第3軸線Ax3を包囲するように、例えば焼き嵌め等によって第2リンク60に直接固定されている。複数のコイル713は、第3軸線Ax3を包囲するように配置され、ヨーク712の上に固定されている。
出力軸720は、主軸721と、ロータ722とを有する。主軸721は、第3軸線Ax3に沿って上方に突出し、フレーム750及びハンド20を経て第2ハンド70に固定されている。ロータ722は、コア724と、複数の永久磁石725とを有する。コア724は、ステータ711の上において、全周に亘って主軸721からフランジ状に張り出している。複数の永久磁石725は、第3軸線Ax3を包囲するように配置され、コア724の下に固定されている。複数の永久磁石725は、上方から複数のコイル713に対向する。
軸受け723は、第2リンク60に保持され、第3軸線Ax3まわりに回転するように主軸721を保持する。軸受け723は、例えばクロスローラ軸受けである。クロスローラ軸受けは、第3軸線Ax3に垂直な径方向の荷重を受けるローラと、第3軸線Ax3に沿った軸方向の荷重を受けるローラとを内蔵している。軸受け723は、ロータ722により包囲される高さに配置されていてもよい。
本体730は、ステータ731を有する。ステータ731は、ヨーク732と、複数のコイル733とを有する。ヨーク732は、中心が開口したディスク状であり、第3軸線Ax3を包囲するように、例えば焼き嵌め等によって第2リンク60に固定されている。複数のコイル733は、第3軸線Ax3を包囲するように配置され、ヨーク732の下に固定されている。ステータ731は、ステータ711及びロータ722よりも上に位置し、主軸721を包囲する。
出力軸740は、主軸741と、ロータ742とを有する。主軸741は、ロータ742よりも上方で主軸721を包囲する。ロータ742は、コア746と、複数の永久磁石747とを有する。コア746は、ステータ731とロータ722との間において、全周に亘って主軸741からフランジ状に張り出している。複数の永久磁石747は、第3軸線Ax3を包囲するように配置され、コア746の上に固定されている。複数の永久磁石747は、下方から複数のコイル733に対向する。
軸受け743,744は、例えばボール式のラジアル軸受けであり、主軸741の内周面と、主軸721の外周面との間において上下に並ぶ。軸受け743,744のそれぞれは、主軸721に保持され、第3軸線Ax3まわりに回転するように主軸741を保持する。
軸受け745は、フレーム750に保持され、第3軸線Ax3まわりに回転するように主軸741を保持する。フレーム750に保持されることは、第2リンク60に保持されることに含まれる。軸受け745は、例えばクロスローラ軸受けである。
ロータ742とロータ722とは、軸受け723と軸受け745との間に位置し、軸受け745は、軸受け723と、軸受け743,744との間に位置していてもよい。小型化及び剛性の両立を更に図ることができる。
図11では、アキシアルギャップ型のハンドモータ701において、第1軸受け及び第2軸受けに加えて第3軸受が設けられた構成を例示した。ラジアルギャップ型のハンドモータ301において、第2リンク60に保持され、第3軸線Ax3まわりに回転するように主軸741を保持する第3軸受が設けられてもよい。
図12に示すように、多関節アーム3は、チャンバ90の内部に位置するモータ(例えばアームモータ201及びハンドモータ301の少なくともいずれか)に対応して、チューブT10と、空冷流路CR10とを更に有してもい。チューブT10は、配線空間S10の内部に配管され、チャンバ90の外部から空冷用のガスを導く。空冷流路CR10は、チューブT10により導かれたガスを受け入れ、モータの周囲を経て配線空間S10の内部に送り出す。例えば、アームモータ201に対する空冷流路CR10は第1リンク50に形成され、ハンドモータ301に対する空冷流路CR10は第2リンク60に形成される。配線空間S10を空冷用のガスの排気経路として有効活用することで、少ないチューブT10の本数にてモータを冷却することができる。
図13に示すように、ロボット2は、配線空間S10内の環境を検出する環境センサ810,820を更に有してもよい。環境センサ810は、内部空間52の環境を検出する。環境センサ820は、内部空間62の環境を検出する。環境センサ810,820の例としては、温度センサ、湿度センサ等が挙げられる。
回転センサ150,260,330,360と、環境センサ810,820とを含む複数のセンサのそれぞれは、上位ポートUP及び下位ポートLPを有し、センサ自体による検出結果と、下位ポートLPにおいて受信した情報とを上位ポートUPから送信するように構成されていてもよい。この構成により、回転センサ150,260,330,360と、環境センサ810,820とは、一連のケーブルC10によって、デイジーチェーン接続され、チャンバ90外に配置されたロボットコントローラ900等に接続されていてもよい。
例えばケーブルC10は、ケーブルC11と、ケーブルC12と、ケーブルC13と、ケーブルC14と、ケーブルC15と、ケーブルC16とを含む。ケーブルC11は、環境センサ820の上位ポートUPを回転センサ360の下位ポートLPに接続する。ケーブルC12は、回転センサ360の上位ポートUPを回転センサ330の下位ポートLPに接続する。ケーブルC13は、回転センサ330の上位ポートUPを環境センサ810の下位ポートLPに接続する。ケーブルC14は、環境センサ810の上位ポートUPを回転センサ260の下位ポートLPに接続する。ケーブルC15は、回転センサ260の上位ポートUPを回転センサ150の下位ポートLPに接続する。ケーブルC16は、回転センサ150の上位ポートUPをロボットコントローラ900に接続する。以上の接続順はあくまで一例であり、いかようにも変更可能である。
環境センサ820は、内部空間62の環境の検出結果を上位ポートUPから送信する。回転センサ360は、ケーブルC11を介して、環境センサ820による環境の検出結果を下位ポートLPにて受信し、出力軸350の回転の検出結果と、下位ポートLPにて受信した情報とを上位ポートUPから送信する。回転センサ330は、ケーブルC12を介して、回転センサ360から送信された情報を下位ポートLPにて受信し、出力軸320の回転の検出結果と、下位ポートLPにて受信した情報とを上位ポートUPから送信する。環境センサ810は、ケーブルC13を介して、回転センサ330から送信された情報を下位ポートLPにて受信し、内部空間52の環境の検出結果と、下位ポートLPにて受信した情報とを上位ポートUPから送信する。回転センサ260は、ケーブルC14を介して、環境センサ810から送信された情報を下位ポートLPにて受信し、出力軸220の回転の検出結果と、下位ポートLPにて受信した情報とを上位ポートUPから送信する。回転センサ150は、ケーブルC15を介して、回転センサ260から送信された情報を下位ポートLPにて受信し、出力軸120の回転の検出結果と、下位ポートLPにて受信した情報とを上位ポートUPから送信する。ロボットコントローラ900は、ケーブルC16を介して、回転センサ150から送信された情報を受信する。
以上の構成において、環境センサ820は、ケーブルC11(センサケーブル)を介して回転センサ360と接続され、回転センサ360は、ケーブルC11を介して環境の検出結果を受信し、ケーブルC12,C13,C14,C15,C16を介して、回転の検出結果と環境の検出結果との両方をチャンバ90の外部に送信することとなる。環境センサ810は、ケーブルC14(センサケーブル)を介して回転センサ260と接続され、回転センサ260は、ケーブルC14を介して環境の検出結果を受信し、ケーブルC15,C16を介して、回転の検出結果と環境の検出結果との両方をチャンバ90の外部に送信することとなる。ケーブルの本数を減らし、ケーブルからの発ガスを更に抑制することができる。
〔まとめ〕
以上の開示は、以下の構成を含む。
(1) 基板Wを支持するハンド20と、ベース10と、ハンド20をベース10に連結するアーム4と、アーム4に沿って並び、それぞれが鉛直な軸線まわりに動作して、ベース10に対するハンド20の位置・姿勢を変更する複数の関節J10と、を有する多関節アーム3と、ベース10とアーム4及びハンド20との間を仕切るように広がって、多関節アーム3の少なくとも一部が収容されるチャンバ90の開口OP1を塞ぐフランジ30と、を備え、フランジ30は長手方向を有し、複数の関節J10のうち、ベース10から最も近位にある関節J10の軸線は、フランジ30の長手方向において、フランジ30の一端31とフランジ30の中心32との間において一端31寄りに位置している、ロボット2。
チャンバ90内へのロボット2の組み込み作業性の観点で必要十分な開口OP1に、フランジ30の形状とレイアウトとをマッチさせることができる。従って、チャンバ90内へのロボット2組み込み用の開口OP1の縮小と、チャンバ90内へのロボット2の組み込み作業性との両立に有効である。
(2) 複数の関節J10は、鉛直な第1軸線Ax1まわりに回転するようにベース10に第1リンク50を接続する第1関節J11と、鉛直な第2軸線Ax2まわりに回転するように第1リンク50の端部に第2リンク60を接続する第2関節J12と、鉛直な第3軸線Ax3まわりに回転するように第2リンク60の端部にハンド20を接続する第3関節J13と、を含み、第1軸線Ax1は、フランジ30の長手方向において、フランジ30の一端31とフランジ30の中心32との間において一端31寄りに位置している、(1)記載のロボット2。
リンク数を抑えつつ、水平面内におけるハンド20の位置・姿勢を自在に調節することができる。
(3) フランジ30の長手方向における長さは、第1リンク50の長さよりも大きい、(2)記載のロボット2。
必要十分な開口OP1に、フランジ30の形状とレイアウトとを更にマッチさせることができる。
(4) フランジ30の長手方向に垂直な方向における幅は、第1リンク50の長さよりも小さい、(3)記載のロボット2。
必要十分な開口OP1に、フランジ30の形状とレイアウトとを更にマッチさせることができる。
(5) ベース10に固定される本体110と、本体110から突出し、フランジ30を貫通して第1リンク50に固定され、軸線まわりに回転する出力軸120と、を有するベースアクチュエータ41と、フランジ30と出力軸120との間を密封するシール部材140と、を更に備える、(2)~(4)のいずれか一項記載のロボット2。
チャンバ90内を容易に密封することができる。
(6) ベース10は、本体110が固定されるモータホルダ13と、モータホルダ13を昇降させる昇降アクチュエータ14と、を有し、シール部材140は、フランジ30に対する出力軸120の回転を許容しつつ、出力軸120に密着するメカニカルシール148と、メカニカルシール148とフランジ30との間を密封し、モータホルダ13の昇降に応じて伸縮する伸縮シール141と、を含む、(5)記載のロボット2。
昇降方向及び回転方向の両方における出力軸120の可動性と、チャンバ90内の密封性との両立を図ることができる。
(7) フランジ30は、チャンバ90内に面する第1フランジ35と、第1フランジ35に重なってチャンバ90外に面する第2フランジ36と、第1フランジ35と第2フランジ36との間に挿入され、第1フランジ35に対する第2フランジ36の傾きを調節する調節プレート37と、第2フランジ36を第1フランジ35に締結する締結部材38と、を含み、昇降アクチュエータ14は第2フランジ36に固定され、出力軸120は、第2フランジ36と第1フランジ35とを貫通して第1リンク50に固定される、(6)記載のロボット2。
フランジ30を、ロボット2の設置姿勢の調節に利用することができる。
(8) 伸縮シール141は、メカニカルシール148と第1フランジ35との間を密封する、(7)記載のロボット2。
第1フランジ35に対する第2フランジ36の傾きの変更を伸縮シール141で容易に吸収し、チャンバ90内の密封性を保つことができる。
(9) 第1フランジ35及び第2フランジ36のそれぞれが、ベース10とアーム4及びハンド20との間を仕切り、第1フランジ35は、全周に亘って第2フランジ36の周縁から張り出している、(7)又は(8)記載のロボット2。
第1フランジ35及び第2フランジ36のそれぞれに、ベース10とアーム4及びハンド20との間を仕切る広がりを持たせることで、調節プレート37の配置代を確保することができる。また、第2フランジ36をチャンバ90内に入れないことで、チャンバ90内の密封性を容易に保つことができる。
(10) フランジ30からベース10よりも突出し、ベース10を包囲する複数の脚部5を更に備える、(1)~(9)のいずれか一項記載のロボット2。
チャンバ90内への組み込み前のロボット2を、脚部5で支持することができる。従って、ロボット2のメンテナンス性を向上させることができる。
(11) (2)~(10)のいずれか一項記載のロボット2と、チャンバ90と、を備え、チャンバ90は長手方向を有し、チャンバ90の長手方向と、フランジ30の長手方向とが揃っている、基板搬送装置1。
開口OP1を設けるためのチャンバ90の拡大を防ぐことができる。
(12) ロボット2は、第1軸線Ax1まわりに第1リンク50を回転させるベースアクチュエータ41と、ベースアクチュエータ41による第1リンク50の回転とは独立して第2軸線Ax2まわりに第2リンク60を回転させるアームアクチュエータ42と、ベースアクチュエータ41による第1リンク50の回転及びアームアクチュエータ42による第2リンク60の回転とは独立して第3軸線Ax3まわりにハンド20を回転させるハンドアクチュエータ43と、を備え、チャンバ90は、鉛直方向とチャンバ90の長手方向とに垂直な方向において互いに対向する第1側壁96と第2側壁97とを有し、第1軸線Ax1は、第1側壁96と第2側壁97との間において第1側壁96寄りに位置している、(11)記載の基板搬送装置1。
(13) 第1リンク50の長さが、第1側壁96と第2側壁97との間隔よりも小さく、間隔の半分よりも大きい、(12)記載の基板搬送装置1。
チャンバ90の縮小と、ロボット2の可動範囲との両立を更に図ることができる。
(14) チャンバ90は、上下に並ぶ天板91と底板92とを有し、フランジ30は、底板92に設けられた開口OP1を塞ぐ、(11)~(13)のいずれか一項記載の基板搬送装置1。
天板91に開口OP1を設けるのに比較して、チャンバ90内への塵埃の進入を抑制することができる。
(15) チャンバ90は、開口OP1よりも小さい大きさで天板91に設けられた第2開口OP2を更に有する、(14)記載の基板搬送装置1。
チャンバ90内への塵埃の進入を抑制しつつ、ロボット2のメンテナンス性を向上させることができる。
(16) 鉛直上方から見て、第2開口OP2の少なくとも一部がフランジ30と重なっている、(15)記載の基板搬送装置1。
ロボット2のメンテナンス性を更に向上させることができる。