JP7708616B2 - 軌道パッド飛び出し量異常検出システムおよび異常検出方法 - Google Patents
軌道パッド飛び出し量異常検出システムおよび異常検出方法Info
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Description
そこで、軌道パッドの飛び出し量を測定するようにした軌道パッド飛び出し量測定装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
本発明の他の目的は、軌道パッドの位置の整正または交換という大掛かりな補修が必要な異常と、レール締結装置の調整等の比較的簡単な補修作業で済む異常とを区別して検出することができる軌道パッド飛び出し量異常検出システムおよび異常検出方法を提供することにある。
図7より、パッド移動量の変動軌跡はヒステリシス曲線に類似していることが分かる。このようにパッド移動量の変動軌跡がヒステリシス特性を示すのは、レールの伸縮に応じて軌道パッドが移動するが、レールは春から夏にかけて徐々に伸び量が増加し、秋から冬にかけて徐々に縮むこととなる。
このような考え方に従うと、図7に示す各軌跡線A,B,Cの不足している部分すなわち測定値のない期間(秋)においては、概ね始点と終点を結んだ線に沿って変化する、すなわち全体としてヒステリシス曲線に似たループ線に沿って変化すると推定することができる。
車両に搭載された撮像装置により走行しながらレール近傍を撮影した画像のデータを収集する画像収集装置と、レール長手方向に沿ったレール各部の温度を計測しレール温度のデータを収集するレール温度収集装置と、前記画像収集装置が収集した画像データおよび前記レール温度収集装置が収集した温度データに基づいて軌道パッドの飛び出し量の異常を検出する異常検出装置とを備えた軌道パッド飛び出し量異常検出システムにおいて、
前記異常検出装置は、
前記画像収集装置が収集した画像データを画像処理して軌道パッドの移動量を算出する移動量算出手段と、
検出対象のレール可動区間の位置に関する情報および前記移動量算出手段から得られた所定期間における軌道パッドの複数の移動量を温度と移動量を座標軸とする座標上に時系列に表記した軌跡線に基づいて予め設定された判定基準となる軌跡ループ線を記憶する記憶手段と、
前記移動量算出手段から得られたレール可動区間にある軌道パッドの移動量が基準となる前記軌跡ループ線の外側にあるか内側にあるかを判定する移動量判定手段と、
判定対象の画像に含まれる軌道パッドがレール可動区間にあるかレール不動区間にあるかを判定する区間判定手段と、を有し、
前記移動量判定手段が、前記区間判定手段によりレール可動区間にあると判定された軌道パッドに関して、前記移動量算出手段から得られた移動量が判定基準となる前記軌跡ループ線の外側にあると判定した場合に異常を出力するように構成した。
前記移動量判定手段が、前記移動量算出手段から得られた軌道パッドの移動量が基準となる前記軌跡ループ線の外側にありかつ前記上限値を超えていると判定した場合に第1の異常状態として出力し、
前記移動量判定手段が、前記移動量算出手段から得られた軌道パッドの移動量が基準となる前記軌跡ループ線の外側にありかつ前記上限値を超えていないと判定した場合に第2の異常状態として出力するように構成する。
かかる構成によれば、軌道パッドの位置の修正または交換のような大掛かりな補修作業が必要な異常と、レール締結装置の調整等の比較的簡単な補修作業で済む異常とを区別して検出することができる。
かかる構成によれば、レール不動区間にある軌道パッドに関しては従来と同じ異常判定基準に従って異常を検出することができるので、整合性のある軌道パッドの保守管理を実現することができる。
車両に搭載され走行しながら撮像装置によりレール近傍を撮影した画像のデータおよびレール長手方向に沿ったレール各部の温度のデータを収集し、収集した画像データおよび温度データに基づいて軌道パッドの飛び出し量の異常を検出する軌道パッド飛び出し量異常検出方法において、
少なくとも6か月の所定期間にわたって所定の日数をおいて検出対象のレール可動区間のレール近傍を撮影した前記画像データおよび温度データを複数回にわたって収集する工程と、
収集されたレール可動区間の画像データを画像処理して軌道パッドの移動量を算出し、算出された前記所定期間における軌道パッドの複数の移動量を、温度と移動量を座標軸とする座標上に時系列に表記した軌跡線に基づいて基準となる軌跡ループ線を予めレール可動区間ごとに設定する工程と、
車両に搭載された撮像装置が撮影したレール近傍の画像データを画像処理して軌道パッドの移動量を算出する工程と、
判定対象の画像に含まれる軌道パッドがいずれのレール可動区間にあるか判定する工程と、
レール可動区間にある軌道パッドに関して算出された移動量が、当該軌道パッドに対応して設定された前記軌跡ループ線の外側にあるか内側にあるかを判定し、移動量が前記軌跡ループ線の外側にある場合に異常を出力する工程と、
を有するようにしたものである。
レール可動区間にある軌道パッドに関して算出された前記移動量が、当該軌道パッドに対応して設定された前記軌跡ループ線の外側にありかつ前記上限値を超えていないと判定した場合に第2の異常状態として出力するようにする。
かかる方法によれば、軌道パッドの位置の修正または交換のような大掛かりな補修作業が必要な異常と、レール締結装置の調整等の比較的簡単な補修作業で済む異常とを区別して検出することができる。
前記軌跡ループ線は、前記所定期間における軌道パッドの複数の移動量を、温度と移動量を座標軸とする座標上に時系列に表記した軌跡線に外接する平行四辺形であるようにする。
かかる方法によれば、比較的効率よくかつ良好な異常検出精度が得られる判定基準としての軌跡ループ線を設定することができる。
先ず、図1を用いて、本発明の軌道パッド飛び出し量異常検出システムの一実施形態について説明する。図1は、異常検出システムを機能ブロック図として表した概略構成図である。
画像収集装置10は、上記撮像装置12により撮影された画像等のデータを記憶する記憶装置13と、車両位置を把握するための速度発電機などの位置検出器14と、現在時刻を計時するタイマ15と、無線通信装置16などを備える。異常検出装置30は、演算処理装置31と、無線通信装置32と、記憶装置33、表示装置34などを備える。
画像収集装置10の制御装置11は、位置検出器14からの情報に基づいて自車両の位置を把握し、レール可動区間にさしかかると、撮像装置12により軌道パッド部位を撮影し、撮影した画像のデータをタイマ15の時刻データと共に記憶装置13に記憶する機能を有するようにプログラムが構成されている。
なお、図2の変動軌跡線Tは、図7の変動軌跡線Aに相当する。図7の軌跡B,C,Dのようにループが小さいものに関しては、移動量軌跡の外接平行四辺形の上辺の位置を移動量の異常を判定するための上限値(判定しきい値)maxまで、また下辺の位置を下限値minまで移動させるように拡大した平行四辺形を基準軌跡ループ線として設定するようにしても良い。
さらに、本実施形態の異常検出システムにおいては、検出されたパッド移動量が上限値maxを超えていなくても、図2に▲印で示されるように、基準軌跡ループ線Lの外側にある場合には異常と判定する機能を備えている。
そのような場合、パッド移動量が図2の▲印で示されるような値になる。そのため、本実施形態の異常検出システムにおいては、図2に▲印で示されるように上限値maxを超えないが変動量の変動軌跡線Tの外側に大きく外れている場合にも、基準軌跡ループ線Lにより異常と判定することができる。そして、パッドの位置がずれた原因を調べて、例えば原因がレール締結装置のボルトの緩みであれば、ボルトを締めるなどの補修作業を行うこととなる。異常の原因がレール締結装置のボルトの緩みでない場合にも、原因を除去する作業を行う。
本実施形態の軌道パッド飛び出し量異常検出方法においては、先ず半年(6か月)以上望ましくは9カ月~1年をかけて、所定の期間(例えば1週間~1か月)ごとに、各レール可動区間において、毎回ほぼ同じ所定時刻に前記画像収集装置10により、レール可動区間の移動端側で軌道パッド部位の画像を撮影して画像データを蓄積する(ステップS1)。また、これと並行して、温度データ収集装置22によって、軌道に沿って配設された温度測定器21により測定されたレール温度データを収集する。
また、異常検出装置30は、ステップS8で、Yesすなわち算出した移動量が図2に示す基準軌跡ループ線Lの外側にあると判定するとステップS9へ進み、算出した移動量が上限値maxを超えているか否か判定する。
その後、ステップS12へ進んで、すべてのレール可動区間の軌道パッドについて処理が終了したか否か判定し、処理が終了していない(No)と判定するとステップS7へ戻って上記処理を繰り返す。一方、ステップS12で、すべてのレール可動区間の軌道パッドについて処理が終了した(Yes)と判定すると、異常検出処理を終了する。
また、上限値maxとして、従来よりも大きな値を設定することにより、レール可動区間において、パッド位置の大幅な整正、交換等が必要な重大な異常が発生していると判定する頻度を減らし、補修作業部門の負担を軽減することができる。
また、前記実施形態では、軌道に沿って所定の間隔でレールに設置された温度計測器21でレールの温度を検出するようにしていると説明したが、赤外線等を利用した赤外放射温度センサのような非接触の温度計測器を車両下部に搭載し、その温度計測器を用いて、軌道パッドの撮影タイミングで当該軌道パッドの近傍のレールの側部等の温度を計測するようにすることも可能である。
11 制御装置(制御手段)
12 撮像装置(撮影手段)
13 記憶装置(記憶手段)
14 位置検出器(位置検出手段)
15 計時用のタイマ
16 無線通信装置
21 温度計測器(レール温度検出手段)
22 温度データ収集装置(レール温度収集装置)
30 異常検出装置
31 演算処理装置
32 無線通信装置
33 記憶装置
34 表示装置
Claims (6)
- 車両に搭載された撮像装置により走行しながらレール近傍を撮影した画像のデータを収集する画像収集装置と、レール長手方向に沿ったレール各部の温度を計測しレール温度のデータを収集するレール温度収集装置と、前記画像収集装置が収集した画像データおよび前記レール温度収集装置が収集した温度データに基づいて軌道パッドの飛び出し量の異常を検出する異常検出装置とを備えた軌道パッド飛び出し量異常検出システムであって、
前記異常検出装置は、
前記画像収集装置が収集した画像データを画像処理して軌道パッドの移動量を算出する移動量算出手段と、
検出対象の、伸縮継目が介在し温度変化に伴いレールが伸縮する区間であるレール可動区間の位置に関する情報、および前記移動量算出手段から得られた所定期間における軌道パッドの複数の移動量を温度と移動量を座標軸とする座標上に時系列に表記した軌跡線に基づいて予め設定された判定基準となる軌跡ループ線、を記憶する記憶手段と、
前記移動量算出手段から得られた前記レール可動区間にある軌道パッドの移動量が基準となる前記軌跡ループ線の外側にあるか内側にあるかを判定する移動量判定手段と、
判定対象の画像に含まれる軌道パッドが、前記レール可動区間にあるかレール軸力と道床縦抵抗力がつり合いレールが伸縮しない区間であるレール不動区間にあるかを判定する区間判定手段と、を有し、
前記移動量判定手段が、前記区間判定手段により前記レール可動区間にあると判定された軌道パッドに関して、前記移動量算出手段から得られた移動量が判定基準となる前記軌跡ループ線の外側にあると判定した場合に異常を出力することを特徴とする軌道パッド飛び出し量異常検出システム。 - 前記記憶手段には、軌道パッドの飛び出し量の上限値が記憶され、
前記移動量判定手段が、前記移動量算出手段から得られた軌道パッドの移動量が基準となる前記軌跡ループ線の外側にありかつ前記上限値を超えていると判定した場合に第1の異常状態として出力し、
前記移動量判定手段が、前記移動量算出手段から得られた軌道パッドの移動量が基準となる前記軌跡ループ線の外側にありかつ前記上限値を超えていないと判定した場合に第2の異常状態として出力することを特徴とする請求項1に記載の軌道パッド飛び出し量異常検出システム。 - 前記移動量判定手段は、前記区間判定手段により前記レール不動区間にあると判定された軌道パッドに関して、前記移動量算出手段から得られた移動量が前記上限値よりも小さな所定のしきい値を超えていると判定した場合に異常を出力することを特徴とする請求項2に記載の軌道パッド飛び出し量異常検出システム。
- 車両に搭載され走行しながら撮像装置によりレール近傍を撮影した画像のデータおよびレール長手方向に沿ったレール各部の温度のデータを収集し、収集した画像データおよび温度データに基づいて軌道パッドの飛び出し量の異常を検出する軌道パッド飛び出し量異常検出方法であって、
少なくとも6か月の所定期間にわたって所定の日数をおいて検出対象の、伸縮継目が介在し温度変化に伴いレールが伸縮する区間であるレール可動区間のレール近傍を撮影した前記画像データおよび温度データを複数回にわたって収集する工程と、
収集された前記レール可動区間の画像データを画像処理して軌道パッドの移動量を算出し、算出された前記所定期間における軌道パッドの複数の移動量を、温度と移動量を座標軸とする座標上に時系列に表記した軌跡線に基づいて基準となる軌跡ループ線を予め前記レール可動区間ごとに設定する工程と、
車両に搭載された撮像装置が撮影したレール近傍の画像データを画像処理して軌道パッドの移動量を算出する工程と、
判定対象の画像に含まれる軌道パッドがいずれの前記レール可動区間にあるか判定する工程と、
前記レール可動区間にある軌道パッドに関して算出された移動量が、当該軌道パッドに対応して設定された前記軌跡ループ線の外側にあるか内側にあるかを判定し、移動量が前記軌跡ループ線の外側にある場合に異常を出力する工程と、
を有することを特徴とする軌道パッド飛び出し量異常検出方法。 - 前記レール可動区間にある軌道パッドに関して算出された前記移動量が、当該軌道パッドに対応して設定された前記軌跡ループ線の外側にありかつ予め設定された軌道パッドの飛び出し量の上限値を超えていると判定した場合に第1の異常状態として出力し、
前記レール可動区間にある軌道パッドに関して算出された前記移動量が、当該軌道パッドに対応して設定された前記軌跡ループ線の外側にありかつ前記上限値を超えていないと判定した場合に第2の異常状態として出力することを特徴とする請求項4に記載の軌道パッド飛び出し量異常検出方法。 - 前記所定期間は9カ月以上であり、
前記軌跡ループ線は、
前記所定期間における軌道パッドの複数の移動量を、温度と移動量を座標軸とする座標上に時系列に表記した軌跡線に外接する平行四辺形であることを特徴とする請求項5に記載の軌道パッド飛び出し量異常検出方法。
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| JP2009116943A (ja) | 2007-11-05 | 2009-05-28 | Fujitsu Microelectronics Ltd | 半導体装置の製造方法 |
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