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JP7710679B2 - 照明方法 - Google Patents
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JP7710679B2 - 照明方法 - Google Patents

照明方法

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Description

本発明の実施形態は、照明方法に関する。
従来、発光素子を有する照明装置において、発光素子から出射される光のうち短波長の波長帯の光をカットするバンドパスフィルタと発光素子とを組み合わせることで、グレア(まぶしさ)を軽減させる技術がある。
特開2014-17144号公報
しかしながら、従来技術は、用途が限られることから、汎用性に乏しいものであった。
本発明が解決しようとする課題は、汎用性を向上させることができる照明方法を提供することである。
実施形態に係る照明方法は、少なくとも1種類以上の発光素子を有する光源部から光を照射する。照明方法は、光源部によって照明される照明対象を含む照明環境の状況を受け付け、λを光源部から照射される光の波長、S(λ)を光源部から照射される光の分光放射量、kを係数、ipRGC(λ)を作用関数として下記の数式で表されるipRGC作用量および受け付けた状況に基づいて光源部から照射される光を制御し、状況を受け付けた場合に、相関色温度を変えずにipRGC作用量を高めるように光源部から照射される光を変更する。
本発明によれば、汎用性を向上させることができる照明方法を提供することができる。
図1は、実施形態に係る照明方法を用いた照明装置の一例を示す斜視図である。 図2は、実施形態に係る照明方法を用いた照明システムの一例を示す図である。 図3は、照明環境のパラメータの一例を示す図である。 図4は、相関色温度およびipRGC作用量の関係を示す図である。 図5は、2700Kの相関色温度の場合の分光スペクトルの一例を示す図である。 図6は、2700K+の相関色温度の場合の分光スペクトルの一例を示す図である。 図7は、8000Kの相関色温度の場合の分光スペクトルの一例を示す図である。 図8は、8000K-の相関色温度の場合の分光スペクトルの一例を示す図である。
以下に説明する実施形態に係る照明方法は、少なくとも1種類以上の発光素子21を有する光源部20から光を照射する照明方法であって、光源部20によって照明される照明対象を含む照明環境の状況を受け付け、λを光源部20から照射される光の波長、S(λ)を光源部20から照射される光の分光放射量、kを係数、ipRGC(λ)を作用関数として下記の数式で表されるipRGC作用量および受け付けた状況に基づいて光源部20から照射される光を制御する。
以下に説明する実施形態に係る照明方法は、状況を受け付けた場合に、ipRGC作用量を異ならせるように光源部20から照射される光を制御する。
以下に説明する実施形態に係る照明方法において、光源部20は、ピーク波長が430±10nmの第1発光素子21aと、ピーク波長が500±10nmの第2発光素子21bと、ピーク波長が570±10nmの第3発光素子21cと、ピーク波長が630±10nmの第4発光素子21dとを有する。
以下、図面を参照して、実施形態に係る照明方法を詳細に説明する。実施形態において同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、以下の実施形態で説明する照明方法は、一例を示すに過ぎず、実施形態を限定するものではない。
[実施形態]
まず、図1、図2を用いて、実施形態に係る照明方法の適用例を説明する。図1は、実施形態に係る照明方法を用いた照明装置の一例を示す斜視図である。図2は、実施形態に係る照明方法を用いた照明システムの一例を示す図である。
図1に示すように、照明装置10は、本体11と、カバー12と、光源部20とを備える。照明装置10は、例えば、カバー12を下方に向けて天井面に取り付けられる、いわゆるベースライトである。
本体11は、天井面に取り付けられる取付部であり、カバー12を支持する支持部でもある。本体11の内部には、光源部20や電源部(図示せず)などが収容される。本体11の内部には、後述する制御部40(図2参照)などが収容されてもよい。カバー12は、照明装置10の発光面を覆うカバーであり、光源部20から照射される光を拡散する。
光源部20は、電源部から供給される電力によって駆動され、下方に向けて光を照射する。光源部20は、少なくとも1種類以上の発光素子21を有する。光源部20は、ピーク波長が互いに異なる2種類以上、例えば4種類以上の発光素子21を有してもよい。
なお、照明装置10は、天井面に限らず、例えば、壁面などの任意の取り付け対象に取り付けられてよい。また、照明装置10は、ベースライトに限定されず、例えばシーリングライト、ダウンライト、スポットライトなど、光源部20を有する任意の形態の照明装置であってもよい。また、照明装置10は、例えば、オフィスや店舗、施設などを照明する屋内照明であってもよく、店舗や施設などの周囲を照明する屋外照明であってもよい。また、光源部20は、例えば携帯ライトなど、ユーザが携行可能な照明装置10が有していてもよく、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話機、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Data Assistance)などの端末装置が有していてもよい。
図2に示す照明システム1は、光源部20と、入力部31と、センサ部32と、制御部40と、記憶部50とを有する。光源部20、制御部40および記憶部50は、例えば、図1に示す照明装置10が有している。また、光源部20、入力部31、制御部40および記憶部50のうち、少なくとも一部は、照明装置10とは異なる1または2以上の部材として構成されてもよい。また、入力部31およびセンサ部32のうち、少なくとも1つは、照明システム1が有していなくてもよい。
図2に示す光源部20は、4種類の発光素子21(第1~第4発光素子21a~21d)を備えている。発光素子21は、例えば、LED(Light Emitting Diode)等の半導体発光素子を有する。LEDには、例えば、窒素ガリウム系LEDであるInGaN系LEDが採用可能である。なお、発光素子21は、例えば蛍光体を有してもよい。また、発光素子21は、レーザ光を放出してもよい。
発光素子21は、制御部40と電気的に接続される。光源部20が、ピーク波長の異なる複数種類の発光素子21を有する場合は、発光素子21のピーク波長ごとに独立して制御可能なように、発光素子21のそれぞれは制御部40と電気的に接続される。
第1発光素子21aは、例えば約430nmのピーク波長を有し、発光色が青色の発光素子である。第1発光素子21aは、430±10nmのピーク波長を有していてもよい。
第2発光素子21bは、例えば約500nmのピーク波長を有し、発光色が青緑色の発光素子である。第2発光素子21bは、500±10nmのピーク波長を有していてもよい。
第3発光素子21cは、例えば570nmのピーク波長を有し、発光色が黄色の発光素子である。第3発光素子21cは、570±10nmのピーク波長を有していてもよい。
第4発光素子21dは、例えば約630nmのピーク波長を有し、発光色が赤色の発光素子である。第4発光素子21dは、630±10nmのピーク波長を有していてもよい。なお、第4発光素子21dの波長は、ipRGCの作用量に対する影響が少ないため、上述の第1~第3発光素子21a~21cの範囲であれば、第4発光素子21dの波長は640nm以上好ましくは640~690nmであっても構わない。
第1~第4発光素子21a~21dは、図2に示すようにそれぞれが隣り合うように配置されてもよく、例えば千鳥配置など、任意の配置で配設されてもよい。また、光源部20は、第1~第4発光素子21a~21dをそれぞれ、1つないし複数個有していてもよい。また、照明システム1は、複数の光源部20を有してもよい。
また、照明装置10は、ベースライトに限定されず、例えばシーリングライト、ダウンライト、スポットライトなど、光源部20を有する任意の形態の照明装置が採用可能である。また、照明装置10は、例えばスタンドライトや携帯ライトなど、搬送可能なものであってもよい。また、光源部20は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、PC(Personal Computer)、携帯電話機、PDA(Personal Data Assistance)などの端末装置が有していてもよい。
入力部31には、光源部20によって照明される照明対象を含む照明環境の状況に関する情報が入力される。入力部31は、例えばタッチパネルの機能を有する端末装置等が有している場合、端末装置の表示画面を介して各種情報が入力される。また、入力部31は、音声認識の機能により各種情報が入力されてもよい。
入力部31には、例えば端末装置の利用者等の操作が入力されてもよく、照明システム1または照明装置10を管理する管理者等の操作が入力されてもよい。入力部31に入力された情報は、制御部40に出力される。制御部40に出力される情報には、例えば、光源部20によって照明される照明対象の属性(例えば、性別、年齢または年代、光感受性等の利用者のパーソナルデータ)や、人数、滞在時間等を含んでもよい。
センサ部32は、光源部20によって照明される照明対象を含む照明環境の状況に関する情報を検知する。センサ部32は、例えば画像センサを有する。センサ部32は、例えば赤外線センサ、またはRFID(Radio Frequency Identification)を有してもよい。また、センサ部32は、例えば照明環境における天候等を検知する環境センサや、明るさを検知する照度センサを有してもよい。なお、センサ部32は、複数のセンサを有してもよい。かかる複数のセンサは、検知方式および/または検知が同じであってもよく、異なってもよい。また、センサ部32は、マイクが集音した環境音または音楽等に基づいて各種情報を検知してもよい。
センサ部32が検知した情報は、制御部40に出力される。センサ部32から出力される情報には、例えば、天候、光源部20によって照明される照明対象の行動や人数、照明環境の明るさ、滞在期間等を含んでもよい。
記憶部50は、制御部40の各種制御を実現するためのプログラムを記憶する。記憶部50は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部50には、照明環境のパラメータに関する要件情報が記憶される。
図3は、照明環境のパラメータの一例を示す図である。図3に示すように、照明環境のパラメータとしては、例えば、天候、照明装置10が位置する施設等の種別、施設等を利用する利用者の属性、滞在時間、行動、用途、利用者の人数、明るさ等を含むことができる。
記憶部50には、図3に例示する照明環境のパラメータと、光源部20の制御要件とが対応付けて記憶されている。
制御部40は、光源部20を制御する。制御部40は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等によって、内部メモリに記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部40は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
制御部40は、発光素子21に対して所定の処理を実行し、光源部20から照射される光を制御する。制御部40は、受付部41と、照明制御部42とを有する。
受付部41は、光源部20によって照明される照明対象を含む照明環境の状況を受け付ける。受付部41は、例えば、入力部31またはセンサ部32から出力された情報を取得する。受付部41が受け付ける照明環境の状況には、例えば、図3に示す照明環境のパラメータのうち、1以上に関する情報が含まれる。また、受付部41は、例えば、照明装置10、入力部31またはセンサ部32から現在時刻を取得してもよい。
照明制御部42は、受付部41が受け付けた状況に基づいて光源部20から照射される光を制御する。照明制御部42は、受付部41が受け付けた状況と、記憶部50に記憶された情報とに基づき、発光素子21の点灯状態を制御する。ここで、照明制御部42が実行する処理の一例につき、図4~図8を用いて説明する。図4は、相関色温度およびipRGC作用量の関係を示す図である。また、図5は、2700Kの相関色温度の場合の分光スペクトルの一例を示す図、図6は、2700K+の相関色温度の場合の分光スペクトルの一例を示す図、図7は、8000Kの相関色温度の場合の分光スペクトルの一例を示す図、図8は、8000K-の相関色温度の場合の分光スペクトルの一例を示す図である。
図4には、相関色温度[K]を横軸とし、1000cd/mあたりのipRGC作用量を縦軸とする2次元平面を示している。照明制御部42は、光源部20から照射される光の輝度をA(cd/m)とした場合、λを波長、S(λ)を光源部20から照射される光の分光放射量、ipRGC(λ)を作用関数として下記の数式(数3)で表されるipRGC作用量および受付部41が受け付けた情報に基づいて光源部20から照射される光を制御する。
本検討においては、分光スペクトルのピーク波長が約430nmの発光素子と、分光スペクトルのピーク波長が約500nmの発光素子と、分光スペクトルのピーク波長が約570nmの発光素子と、分光スペクトルのピーク波長が約630nmの発光素子とを用いた光源を使用している。
そして、L錐体の作用量、M錐体の作用量、S錐体の作用量が同一、かつipRGC作用量が異なる2700Kと2700K+の2つの光源で、どちらがまぶしく感じるかの被験者実験と、L錐体の作用量、M錐体の作用量、S錐体の作用量が同一、かつipRGC作用量が異なる8000Kと8000K-の2つの光源で、どちらがまぶしく感じるか被験者実験を行った。
なお、輝度の表記は省略しているが、2700K、2700K+、8000K、8000K-は、いずれも同一の輝度である。そして、図5に示すように、2700Kの相関色温度の場合、(L作用量、M作用量、S作用量、ipRGC作用量)=(1.6、1.1、0.2、0.6)であり、図6に示すように、2700K+の相関色温度の場合、(L作用量、M作用量、S作用量、ipRGC作用量)=(1.6、1.1、0.2、1.5)である。また、図7に示すように、8000Kの相関色温度の場合、(L作用量、M作用量、S作用量、ipRGC作用量)=(1.5、1.3、1.0、1.5)であり、図8に示すように、8000K-の相関色温度の場合、(L作用量、M作用量、S作用量、ipRGC作用量)=(1.5、1.3、1.0、0.6)である。
2700Kは、相関色温度が2700Kであり、かつ2700Kの基準光源と同一のipRGC作用量に近づくように調整された光源である。2700K+は、2700KとL錐体の作用量、M錐体の作用量、S錐体の作用量が同一、かつipRGC作用量が後述する8000Kと同等になるように調整された光源である。2700Kの分光スペクトルを図5に、2700K+の分光スペクトルを図6に示す。
8000Kは、相関色温度が8000Kであり、かつ8000Kの基準光源と同一のipRGC作用量に近づくように調整された光源である。8000K-は、8000KとL錐体の作用量、M錐体の作用量、S錐体の作用量が同一、かつipRGC作用量が先述した2700Kと同等になるように調整された光源である。8000Kの分光スペクトルを図7に、8000K-の分光スペクトルを図8に示す。
また、被験者実験の結果、ipRGC作用量が制御された2700K(2700K+)の相関色温度の場合、8000Kの相関色温度と同等のまぶしさを感じることがわかった。また、ipRGC作用量が制御された8000K(8000K-)の相関色温度の場合、2700Kの相関色温度と同等のまぶしさを感じることがわかった。つまり、一般的にグレアの高い(まぶしい)光である8000Kの相関色温度の光と、一般的にグレアの低い(まぶしくない)光である2700Kの相関色温度の光とにおいて、ipRGC作用量を制御することで、8000Kの相関色温度だが2700K相当のグレア(まぶしくない)の光を作り出したり、2700Kの相関色温度だが8000K相当のグレア(まぶしい)光を作り出したりすることが可能である。
本検討においては、ipRGC作用量の影響を確認するために、L錐体の作用量、M錐体の作用量、S錐体の作用量が同一となる2つのスペクトルで比較を行ったが、L錐体の作用量、M錐体の作用量、S錐体の作用量が非同一の条件下でも、ipRGC作用量の制御により上述した光を作り出すことは可能である。
また、本検討において確認を行った領域を図4に示す。図4は、横軸に相関色温度[K]、縦軸に1000cd/mあたりのipRGC作用量、を設けた2次元平面であり、(相関色温度、ipRGC作用量)=(2700、0.6)、(2700、1.5)、(8000、1.5)、(8000、0.6)の4点で囲まれる領域である。
例えば光1として、(相関色温度、1000cd/mあたりのipRGC作用量)=(K1,α)、光2として、(相関色温度、1000cd/mあたりのipRGC作用量)=(K2,β)、を作成したとする。なお、K1とK2は、図4に示す相関色温度の範囲内の任意の点である。このとき、α>βの場合は光1の方がまぶしく感じる。
反対にα<βの場合は光2の方がまぶしく感じる。これらの場合において、K1≠K2の条件でも、αとβの大小によりまぶしさの差を感じ取ることは可能であるが、K1=Kの条件下の方が、よりまぶしさの差を顕著に感じとることが可能となる。例えば、1.1α≦β≦2αの関係を有するように光源部20を制御することにより、光Bは、光Aよりもまぶしく感じやすくなる。
また、不快グレアを数値化する際の評価式を下記の数式(数4)に示す。このときのLは光源部20から照射される光の輝度[cd/m]、ωは照明器具発光面の立体角[sr]、pは光源部20から照射される光のポジションインデックス[-]、Lbは背景輝度、ipRGCは光源部20から照射される光の分光放射量と数2を用いて計算されるipRGC作用量である。
ここで数式(数4)のGipRGCは、不快グレアの程度を示す数値であり、表1に示す得点として表現することができる。なお、表1は、不快グレアの程度と、得点との相関関係を示すものであり、不快グレアUGRと不快グレアの程度との関係を示す表と同じものである。また、GipRGCは、例えば図4においてipRGC作用量の0.1ポイントの増加に対し、1ポイント増加する。つまり、この場合ipRGC作用量が0.3ポイント増加することでGipRGCは3ポイント増加するため不快グレアの程度は1段階増加する。したがって、GipRGCが1段階変化するようにipRGC作用量を変化させることでまぶしさの程度を制御することができる。
従来、まぶしさの程度は数式(数4)の第1項のみで表現されていたが、本実施形態ではipRGC作用量を第2項に取り込みGipRGCという指標とすることでipRGC作用量を考慮したまぶしさの程度を表現することが可能となった。なお、数式(数4)の第2項は、ipRGC作用量以外にも係数(a、c)を変えることでipRGCの比(数5から算出)や数2、数3から計算される作用量を用いてもよい。
例えば、下記の数式(数5や数6)を使用することで、各式から算出した値(ipRGC比、ipRGC差分など)と不快グレアの関係が変化し、この式に使用するS(λ)によって各式から算出した値と不快グレアの関係は変化する。図4の結果を下記の数式(数5)で計算するとipRGC作用量は、約0.6ポイントにつき約1ポイントの不快グレアの程度が変化し、数6にしてS(λ)を光源の直下に設置した白色校正板の分光放射量とするとipRGC作用量約0.1ポイントにつき約1ポイント不快グレアの程度が変化するということになる。なお、数5、数6のS(λ)は光源部20から照射される光の分光放射量(分光放射輝度もしくは分光放射照度)、Sbase(λ)はS(λ)と色度と輝度が同じ基準の光(5000K未満は黒体放射、5000K以上はCIE昼光)の分光放射量(分光放射輝度もしくは分光放射照度)、k、m、nは係数である。
照明制御部42は、受付部41が受け付けた情報が、記憶部50に記憶されている制御要件を満たすことを契機として、光源部20から照射される光を、光Aから光Cに、すなわち相関色温度を変えずに1000cd/mあたりのipRGC作用量を0.9ポイント上昇変化させたり、光Aから光B(1000cd/mあたりのipRGC作用量を0.9ポイント上昇させるとともに、相関色温度を高めるよう)に変更させたりすることで、照明制御部42は、受付部41が受け付けた情報に応じて、光源部20から照射される光が「まぶしい」と感じられるように制御する。
これにより、実施形態に係る制御方法は、光源部20によって照明される照明対象に対して「まぶしい」と感じさせ、照明環境における居心地をあえて悪くすることで、所定の制御要件を満たす照明対象に対し、行動変容を促すことができる。かかる制御方法の適用例につき、以下に説明する。
<照明方法の適用例>
照明システム1は、例えば、居酒屋など、滞在時間に制限がある飲食店において適用される。光源部20は、施設の利用者が、例えば、メニューの確認、注文、会計等を行うことができるタブレット端末その他の端末装置が有している。
光源部20は、所定の滞在予定時間が経過するまで、例えば、図4に示す光Aを発するように点灯する。光源部20から照射される光Aは、例えば相関色温度K1=2700[K]程度で点灯しており、端末装置の利用者に対して「まぶしい」と感じさせにくい快適な照明環境を提供することができる。
受付部41が滞在予定時間の超過を受け付けると、照明制御部42は、光源部20から光Bが照射されるよう発光素子21を制御する。光源部20から照射される光Bは、例えば相関色温度K2=2700+[K]程度で点灯し、端末装置の利用者に対し、「まぶしい」と感じさせやすい不快な照明を提供する。このように同じ相関色温度であってもipRGCの作用量を高めることで不快に感じる関係が顕著であることから、照明システム1は、滞在予定時間を超過した利用者に対し、施設からの速やかな退避を促す照明方法を提供することができる。なお、照明制御部42は、滞在予定時間よりも短い時間で発光素子21を制御してもよい。また、照明制御部42は、閉店時刻に基づいて発光素子21を制御してもよい。
なお、光源部20は、端末装置に限らず、例えば個室内に配置された照明装置10など、施設内に配置された1または複数の照明装置が有していてもよい。これにより、対象となる利用者に対し、的確に行動変容を促すことができる。
<照明方法の第1変形例>
照明システム1は、例えば、コンビニエンスストアなど、夜間に営業している店舗において適用される。光源部20は、例えば、施設の周囲を照明する屋外用の照明装置10が有している。
受付部41が、例えば、店舗外の様子を検知するセンサ部32から複数人の存在の検知した旨の情報を受け付けると、照明制御部42は、例えば、図4に示す光Aを発するように点灯している光源部20に対し、光Bが照射されるように制御する。これにより、照明システム1は、店舗外にとどまっている人に対し、速やかな退避を促す照明方法を提供することができる。
なお、照明制御部42による光源部20への照明制御は、例えば、所定時間以上継続して人の存在が検知された旨の情報を受付部41が受け付けたことを契機としてもよく、人が所定の態勢を継続している旨の情報を受付部41が受け付けたことを契機としてもよい。
なお、施設の周囲を照明する照明装置10が照射する光は、店舗の利用者の視界に入らないよう、必要に応じて遮蔽するとよい。
<照明方法の第2変形例>
照明システム1は、例えば、ABW(Activity Based Working)など、様々な目的で使用するオフィス等の施設内において適用される。光源部20は、例えば、オフィスを照明する照明装置10が有している。
光源部20は、例えば、時刻T1から時刻T2まで、例えば、図4に示す光Bを発するように点灯する。光源部20から照射される光Aは、光源部20が照明する施設の利用者に対して、例えば爽快感や覚醒感が得られやすい照明環境を提供することができる。
受付部41が時刻T2を受け付けると、照明制御部42は、光源部20から光Aが照射されるよう発光素子21を制御する。光源部20から照射される光Bは、光源部20が照明する施設の利用者に対し、例えば「まぶしい」と感じさせにくい快適な照明を提供する。これにより、照明システム1は、利用者に対し、例えばリラックスして作業等を行うことができる照明環境を提供することができる。なお、光源部20は、例えば、施設内の除菌や蛍光増白剤との作用を目的として、紫外光を発する発光素子21を有してもよい。
なお、光源部20は、端末装置に限らず、例えば個室内に配置された照明装置10など、施設内に配置された1または複数の照明装置が有していてもよい。これにより、対象となる利用者に対し、的確に行動変容を促すことができる。
なお、照明制御部42による光源部20への照明制御は、例えば、所定時間以上継続して人の存在が検知された旨の情報を受付部41が受け付けたことを契機としてもよく、人が所定の態勢を継続している旨の情報を受付部41が受け付けたことを契機としてもよい。
<その他の変形例>
なお、上記実施形態ではipRGC作用量は1000cd/mあたりの数値に換算しているが、ipRGCの比視感度ipRGC(λ)の相対値と、光源の分光放射量S(λ)を積算して波長λで積分することで、ipRGC作用量を算出しても構わない(数1参照)。また、数5や数6に示したipRGC比、ipRGC差分などを使用しても構わない。なお、分光放射量S(λ)の単位は、W/m/srもしくは、W/mである。
また、ipRGC作用量としては、ipRGC基本作用量を1000cd/mあたりの数値に換算した値ではなく、任意の数値に換算した値で定義してもよい。その場合、数2、数3において、1000(cd/m)の部分が任意の数値に置き換えられた数式でipRGC作用量が導出される。またipRGC作用量としては、必ずしも輝度(cd/m)を基準として正規化する必要があるわけではなく、光束(lm)、照度(lx)、光度(cd)など、国際単位系の光の単位の適切なものを基準として正規化してもよい。
また、本実施形態の本検討において確認を行った領域は異なる、横軸に相関色温度[K]、縦軸に1000cd/mあたりのipRGC作用量、を設けた2次元平面であり、(相関色温度、ipRGC作用量)=(2700、0.3)、(2700、1.5)、(8000、3.0)、(8000、0.6)の4点で囲まれる領域であっても構わない。
さらに、本実施形態の本検討において、430nm、500nm、570nm、630nmのピーク波長を持つ4種類の発光素子を用いると、2700K、かつ任意のiPRGCに固定した条件において様々な演色性(Ra)を実現することができるが、この状態で演色性(Ra)が高くなる方向に演色性を変化可能な幅を広げたい場合は、例えば第5の発光素子として640nm以上にピークを持つ発光素子を追加してもよい。
また、実施形態および各変形例では、照明制御部42は、相関色温度が互いに異なる光Aと光Bとを切り替えるよう光源部20を制御するとして説明したが、これに限らず、図4に示すように、相関色温度が同じ光Aと光Cとを切り替えるよう制御してもよい。
以上説明したように、実施形態に係る照明方法は、少なくとも1種類以上の発光素子21を有する光源部20から光を照射する照明方法であって、光源部20によって照明される照明対象を含む照明環境の状況を受け付け、λを光源部20から照射される光の波長、S(λ)を光源部20から照射される光の分光放射量、kを係数、ipRGC(λ)を作用関数として表されるipRGC作用量および受け付けた状況に基づいて光源部20から照射される光を制御する。これにより、汎用性を向上させることができる。
また、実施形態に係る照明方法は、状況を受け付けた場合に、ipRGC作用量を異ならせるように光源部20から照射される光を制御する。これにより、汎用性を向上させることができる。
以下に説明する実施形態に係る照明方法において、光源部20は、ピーク波長が430±10nmの第1発光素子21aと、ピーク波長が500±10nmの第2発光素子21bと、ピーク波長が570±10nmの第3発光素子21cと、ピーク波長が630±10nmの第4発光素子21dとを有する。これにより、汎用性を向上させることができる。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 照明システム
10 照明装置
20 光源部
21 発光素子
31 入力部
32 センサ部
40 制御部
41 受付部
42 照明制御部
50 記憶部

Claims (2)

  1. 少なくとも1種類以上の発光素子を有する光源部から光を照射する照明方法であって、
    前記光源部によって照明される照明対象を含む照明環境の状況を受け付け、
    λを前記光源部から照射される光の波長、S(λ)を前記光源部から照射される光の分光放射量、kを係数、ipRGC(λ)を作用関数として下記の数式で表されるipRGC作用量および受け付けた前記状況に基づいて前記光源部から照射される光を制御し、
    前記状況を受け付けた場合に、相関色温度を変えずに前記ipRGC作用量を高めるように前記光源部から照射される光を変更する照明方法。
  2. 前記光源部は、ピーク波長が430±10nmの第1発光素子と、ピーク波長が500±10nmの第2発光素子と、ピーク波長が570±10nmの第3発光素子と、ピーク波長が630±10nmの第4発光素子とを有する
    請求項1に記載の照明方法。
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