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JP7711615B2 - 車両用撮像システム及び車両用バックドア制御システム - Google Patents
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JP7711615B2 - 車両用撮像システム及び車両用バックドア制御システム - Google Patents

車両用撮像システム及び車両用バックドア制御システム

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JP7711615B2 JP2022053077A JP2022053077A JP7711615B2 JP 7711615 B2 JP7711615 B2 JP 7711615B2 JP 2022053077 A JP2022053077 A JP 2022053077A JP 2022053077 A JP2022053077 A JP 2022053077A JP 7711615 B2 JP7711615 B2 JP 7711615B2
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Description

本発明は、車両の後部に設けられたバックドアの後方に居るユーザの状態を確認するための画像を取得する車両用撮像システム、及び、当該車両用撮像システムを用いてバックドアの開閉動作を制御する車両用バックドア制御システムに関する。
例えば特許文献1には、ユーザが両手に荷物を抱えた状態でも車両の左右のドアを開閉できるようにする、被操作体制御方法が開示されている。当該被操作体制御方法では、車両に取り付けたカメラ(撮像装置)で左右のドアの周囲を撮像し、撮像した画像からユーザが所定の視線の動きをしたことを検知した場合にドアを自動的に開閉している。
また例えば特許文献2には、車両の後方を撮像するための撮像装置の取付構造が開示されている。特許文献2の撮像装置の取付構造では、バックドアの後方が撮像範囲となるように、1台の撮像装置を車室内の天井に取り付けている。バックドアが全開状態の場合にはバックドアの後方を直接撮像することが可能であり、バックドアが全閉状態の場合にはバックドアの後方をバックドアのガラス越しに撮像することが可能である。
特開2019-121183号公報 特開2014-151778号公報
特許文献1に記載された被操作体制御方法は、ユーザの乗り降りを支援するため、車両の左右のドアを想定しているが、ユーザの乗り降りが無い車両のバックドアを想定していない。そこで、荷物の積み下ろし等を支援するため、特許文献1に記載された被操作体制御方法を、車両の後部に設けられた跳ね上げ式のバックドアの自動開閉に適用しようとした場合を考える。この場合、バックドアが全閉状態または全開状態のいずれの状態であっても、バックドアの後方の所定距離内に居るユーザの視線を検知できるようにカメラを取り付ける必要がある。
例えば特許文献2の取付構造を適用して、1台のカメラ(撮像装置)を、バックドアの後方が撮像範囲となるように車室内(荷室内)の天井に取り付けた場合を考える。この場合、バックドアを全閉状態または全開状態のいずれの状態にしても、カメラの位置及び姿勢が変わらず、バックドアの後方を撮像範囲とした画像を得ることができる。バックドアが全開状態の場合にはバックドアの後方に居るユーザを直接撮像することが可能であり、バックドアが全閉状態の場合にはバックドアの後方に居るユーザをバックドアのガラス越しに撮像することが可能である。しかし、車室内(荷室内)の天井にカメラが設けられているので、バックドアよりもかなり前方にカメラが設けられることになる。このため、バックドアが全閉状態の場合にガラス越しの撮像範囲を、ユーザの視線を確認できる撮像範囲とするためには、ガラスの上端よりもかなり低い位置にカメラを配置する必要がある(一般的に、車両の高さよりもユーザの身長のほうが高いため)。この場合、車両の運転者が車内のバックミラーを介して後方を確認する際、車室内天井から下方へ突出した上記カメラが邪魔になり、後方視界が悪化するので好ましくない。
車室内天井から下方へのカメラ(撮像装置)の突出を抑制するために、カメラを車室内(荷室内)の天井ではなくバックドアに取り付けた場合、バックドアが全閉状態の場合と全開状態の場合で、カメラの位置と姿勢が変わるので、2台のカメラが必要になると考えられる。例えば1台目のカメラを、バックドアが全閉状態の場合にバックドアの後方が撮像範囲となるように取り付け、2台目のカメラを、バックドアが全開状態の場合にバックドアの後方が撮像範囲となるように取り付ける必要がある。この場合、1台目のカメラの位置を、バックドアのガラスに非常に近い位置とできるので、この1台目のカメラを、バックドアのガラスの上端に近い位置に配置することが可能であり、車室内下方への突出を抑制できる。しかし、バックドアが全開状態の場合で用いる2台目のカメラも必要であり、カメラが2台必要となるので好ましくない。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、後方視界の悪化を抑制し、かつ、1台の撮像装置にて、バックドアが全閉状態または全開状態のいずれの状態であっても、バックドアの後方の所定距離内に居るユーザを適切に撮像することができる、車両用撮像システム及び車両用バックドア制御システムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の発明は、車両の後部に設けられた跳ね上げ式のバックドアの後方に居るユーザの状態を認識するための画像を取得する、車両用撮像システムであって、前記バックドアに設けられているとともに車内側かつバックドアガラスの上端の近傍に設けられて前記バックドアの開閉に応じて移動する1台の撮像装置と、前記バックドアが全閉状態または全開状態のいずれの状態であっても、前記バックドアの後方の所定距離内に居るユーザを、前記撮像装置の撮像範囲内に収める、撮像範囲調整機構と、を有している、車両用撮像システムである。
次に、本発明の第2の発明は、上記第1の発明に係る車両用撮像システムであって、前記撮像範囲調整機構は、前記バックドアが前記全閉状態の場合は前記バックドアの後方の前記所定距離内に居るユーザからの光を、透過して前記撮像装置へと導くとともに、前記バックドアが前記全開状態の場合は前記バックドアの後方の前記所定距離内に居るユーザからの光を、反射して前記撮像装置へと導く、所定の反射率と透過率が設定されたハーフミラーである、車両用撮像システムである。
次に、本発明の第3の発明は、上記第2の発明に係る車両用撮像システムであって、前記バックドアに設けられた前記バックドアガラスにおける前記撮像装置に対向する個所に前記ハーフミラーが貼り付けられている、あるいは、前記バックドアに設けられた前記バックドアガラスにおける前記撮像装置に対向する個所が、ハーフミラー加工を施されて前記ハーフミラーとされている、車両用撮像システムである。
次に、本発明の第4の発明は、上記第1の発明に係る車両用撮像システムであって、前記撮像範囲調整機構は、前記バックドアが前記全閉状態または前記全開状態のいずれの状態であっても、前記バックドアの後方の前記所定距離内に居るユーザを、前記撮像範囲内に収める広角レンズである、車両用撮像システムである。
次に、本発明の第5の発明は、上記第1の発明に係る車両用撮像システムであって、前記撮像範囲調整機構は、前記バックドアが前記全閉状態または前記全開状態のいずれの状態であっても、前記バックドアの後方の前記所定距離内に居るユーザが前記撮像範囲内に収まるように、前記バックドアに設けられた前記撮像装置の姿勢を略水平状態に変更可能な姿勢制御装置である、車両用撮像システムである。
次に、本発明の第6の発明は、上記第1の発明~第5の発明のいずれか1つに係る車両用撮像システムであって、さらに、前記バックドアが前記全閉状態または前記全開状態のいずれの状態であっても、前記バックドアの後方の前記所定距離内に居るユーザを照らすことが可能な照明装置を有している、車両用撮像システムである。
次に、本発明の第7の発明は、上記第1の発明~第5の発明のいずれか1つの車両用撮像システムと、前記バックドアを前記全閉状態から前記全開状態へ、及び、前記全開状態から前記全閉状態へ、と動作させることが可能なバックドア駆動装置と、前記バックドアが前記全閉状態または前記全開状態のいずれの状態であるかを検出することが可能なバックドア開閉状態検出装置と、前記バックドア開閉状態検出装置を用いて前記バックドアが前記全閉状態または前記全開状態のいずれの状態であるかを検出し、前記車両用撮像システムを用いて、前記バックドアの後方の前記所定距離内に居るユーザを撮像した画像を取得し、前記画像に撮像されているユーザの状態の認識結果に基づいて、前記バックドアが前記全閉状態の場合には前記全閉状態から前記全開状態となるように前記バックドア駆動装置を制御し、前記バックドアが前記全開状態の場合には前記全開状態から前記全閉状態となるように前記バックドア駆動装置を制御する制御装置と、を有している、車両用バックドア制御システムである。
次に、本発明の第8の発明は、上記第7の発明に係る車両用バックドア制御システムであって、さらに、前記バックドアが前記全閉状態または前記全開状態のいずれの状態であっても、前記バックドアの後方の前記所定距離内に居るユーザを照らすことが可能な照明装置を有している、車両用バックドア制御システムである。
次に、本発明の第9の発明は、上記第2の発明または第3の発明の車両用撮像システムと、前記バックドアを前記全閉状態から前記全開状態へ、及び、前記全開状態から前記全閉状態へ、と動作させることが可能なバックドア駆動装置と、前記バックドアが前記全閉状態または前記全開状態のいずれの状態であるかを検出することが可能なバックドア開閉状態検出装置と、前記バックドア開閉状態検出装置を用いて前記バックドアが前記全閉状態または前記全開状態のいずれの状態であるかを検出し、前記車両用撮像システムを用いて、前記バックドアの後方の前記所定距離内に居るユーザを撮像した画像を取得し、前記画像に撮像されているユーザの状態の認識結果に基づいて、前記バックドアが前記全閉状態の場合には前記全閉状態から前記全開状態となるように前記バックドア駆動装置を制御し、前記バックドアが前記全開状態の場合には前記全開状態から前記全閉状態となるように前記バックドア駆動装置を制御する制御装置と、を有する、車両用バックドア制御システムである。そして、前記制御装置は、前記バックドアが前記全開状態の場合には、取得した前記画像の上下左右を反転させた正転画像を作成し、当該正転画像に撮像されているユーザの状態の認識結果に基づいて前記バックドア駆動装置を制御する、車両用バックドア制御システムである。
次に、本発明の第10の発明は、上記第9の発明に係る車両用バックドア制御システムであって、さらに、前記バックドアが前記全閉状態または前記全開状態のいずれの状態であっても、前記バックドアの後方の前記所定距離内に居るユーザを照らすことが可能な照明装置を有している、車両用バックドア制御システムである。
第1の発明によれば、撮像範囲調整機構を有することで、1台の撮像装置をバックドアに取り付けるだけで、バックドアが全閉状態または全開状態のいずれの状態であっても、バックドアの後方の所定距離内に居るユーザを、撮像装置の撮像範囲内に収めることができる。また、撮像装置は、車内側かつバックドアガラスの上端の近傍に設けられているので、車室内の下方への撮像装置の突出が抑制され、後方視界の悪化が抑制されている。従って、後方視界の悪化を抑制し、かつ、1台の撮像装置にて、バックドアが全閉状態または全開状態のいずれの状態であっても、バックドアの後方の所定距離内に居るユーザを適切に撮像することができる。
第2の発明によれば、所定の反射率と透過率が設定されたハーフミラーを用いることで、撮像範囲調整機構を適切に実現することができる。
第3の発明によれば、バックドアガラスにハーフミラーを貼り付ける、あるいはバックドアガラスの所定個所にハーフミラー加工を施してハーフミラーとすることで、撮像範囲調整機構を適切に実現することができる。
第4の発明によれば、広角レンズを用いることで、撮像範囲調整機構を適切に実現することができる。
第5の発明によれば、バックドアが全閉状態または全開状態のいずれの状態であっても撮像装置の姿勢を略水平状態に変更する姿勢制御装置を用いることで、撮像範囲調整機構を適切に実現することができる。
第6、第8、第10の発明によれば、バックドアの後方の所定距離内に居るユーザ及びその周囲が暗く、適切な明るさの画像を取得できない場合、照明装置を用いることで、適切な明るさの画像を取得することができる。
第7の発明によれば、第1~第5の発明のいずれか1つの車両用撮像システムを車両用バックドア制御システムに適用することで、バックドアの後方に居るユーザの状態に基づいてバックドアを自動的に開閉する車両用バックドア制御システムを適切に実現することができる。
第9の発明によれば、バックドアが全開状態の場合にハーフミラーで反射した画像を取得した場合、当該画像は上下左右が反転しているので、取得した画像の上下左右を反転させた正転画像を作成し、当該正転画像を用いてユーザの状態を認識することで、より短時間で認識を行うことができる。
車両の左側面から見た、第1の実施の形態における車両用撮像システムと、車両用撮像システムを有する車両用バックドア制御システムの構成と配置の例を説明する図である。 車両の後方から見た、第1の実施の形態における車両用撮像システムの配置の例を説明する図である。 図1における車両用撮像システム、車両用バックドア制御システムの周囲の拡大図である。 第1の実施の形態においてバックドアが全閉状態の場合における、撮像装置とハーフミラーの透過による撮像範囲の例を説明する図である。 第1の実施の形態においてバックドアが全開状態の場合における、撮像装置とハーフミラーの反射による撮像範囲の例を説明する図である。 図4における撮像装置の周囲の拡大図である。 図5における撮像装置の周囲の拡大図である。 第1の実施の形態においてバックドアが全閉状態の場合における、撮像装置とハーフミラーの透過による撮像範囲の例を説明する図である。 第1の実施の形態においてバックドアが全開状態の場合における、撮像装置とハーフミラーの反射による撮像範囲の例を説明する図である。 第1の実施の形態において、バックドアの開閉を制御する制御装置の処理手順の例を説明するフローチャートである。 第2の実施の形態における、車両用撮像システムと車両用バックドア制御システムの構成と配置、及び、バックドアが全閉状態の場合の撮像装置の撮像範囲の例を説明する図である。 第2の実施の形態における、車両用撮像システムと車両用バックドア制御システムの構成と配置、及び、バックドアが全開状態の場合の撮像装置の撮像範囲の例を説明する図である。 第3の実施の形態における、車両用撮像システムと車両用バックドア制御システムの構成と配置、及び、バックドアが全閉状態の場合の撮像装置の撮像範囲の例を説明する図である。 第3の実施の形態における、車両用撮像システムと車両用バックドア制御システムの構成と配置、及び、バックドアが全開状態の場合の撮像装置の撮像範囲の例を説明する図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面を用いて説明する。なお図中に「前」「後」「左」「右」「上」「下」の記載がある場合、「前」「後」は車両前後方向を示し、「左」「右」は車両左右方向を示し、「上」「下」は車両上下方向を示している。以下、車両80の後部に設けられた跳ね上げ式のバックドア81の後方に居るユーザUの状態を認識するための画像を取得する車両用撮像システム2(2B、2C)、及び、当該車両用撮像システム2(2B、2C)を用いてユーザUを認識してバックドア81を自動的に開閉する車両用バックドア制御システム1(1B、1C)の、第1~第3の実施の形態について説明する。
●[第1の実施の形態(図1~図10)]
●[車両用撮像システム2の構成と配置(図1~図3)]
まず図1~図10を用いて、第1の実施の形態における車両用撮像システム2、車両用バックドア制御システム1について説明する。図1及び図3に示すように、第1の実施の形態における車両用撮像システム2は、撮像装置11、ハーフミラー12、照明装置13等を有している。
撮像装置11は、例えばCCDカメラであり、制御装置50からの撮像指示に基づいて、予め設定された撮像範囲を撮像してカラーまたはモノクロの画像を作成し、作成した画像を制御装置50に出力する。また撮像装置11は、図3に示すように、接続アーム14にて、バックドア81に設けられているとともに車内側、かつ、バックドアガラス82の上端の近傍に、1台のみが設けられている。バックドア81が全閉状態の場合(図4参照)と、バックドア81が全開状態の場合(図5参照)の例に示すように、撮像装置11は、バックドア81の開閉に応じて移動する。
ハーフミラー12(撮像範囲調整機構に相当)は、所定の反射率と透過率(例えば、反射率A%、透過率B%)が設定されており、入射された光のA%を反射し、B%を透過する。ハーフミラー12は、例えば所定の厚さを有する矩形状であり、図2及び図3に示すように、バックドアガラス82における、左右方向の略中央、かつ、上端部、かつ、車内側に取り付けられている(貼り付けられている)。なお、本実施の形態で示したハーフミラー12は、バックドアガラス82とは別体とされて所定の厚さを有しているが、ほとんど厚さが無いシール状のハーフミラーであってもよいし、バックドアガラス82における撮像装置11と対向する個所にハーフミラー加工(コーティングなど)を施してバックドアガラス82の一部をハーフミラーとしてもよい。
照明装置13は、撮像装置11に隣接するように設けられている(撮像装置11に取り付けられている)。そして照明装置13の光軸は、撮像装置11の光軸とほぼ同じとなるように設定され、かつ、照明装置13の照明範囲は、撮像装置11の撮像範囲とほぼ同じとなるように設定されている。なお照明装置13の出力(照明光)のON/OFFは、制御装置50からの照明制御信号に基づいて制御される。
接続アーム14は、撮像装置11を、バックドア81の車内側、かつ、バックドアガラス82の上端の近傍に保持する。
●[車両用撮像システム2による撮像範囲(図4~図9)]
撮像装置11の位置及び姿勢(角度)は、バックドア81が全閉状態の場合では、図4及び図6に示すように、バックドア81の後方の所定距離L1内に居るユーザUからの光が、ハーフミラー12を透過して撮像装置11に導かれるように調整されている。つまり、ハーフミラー12を透過した撮像装置11の光軸が、図4及び図6に示すような光軸J1となるように調整されている。これにより、バックドア81が全閉状態の場合には、撮像装置11の撮像範囲は、図4、図6、図8に示す撮像範囲S1となる。なお、撮像範囲S1内においてバックドアガラス82の縁部等に遮断されない範囲が有効撮像範囲S1Aであり、図4の例では、撮像範囲S1と有効撮像範囲S1Aは、ほぼ同じである。図4に示すように、バックドア81が全閉状態の場合、撮像装置11の有効撮像範囲S1A内に、バックドア81の後方の所定距離L1内に居るユーザUの顔が入るように、撮像装置11の位置及び姿勢(角度)が調整されている。なお図示省略しているが、撮像装置11には、ハーフミラー12にて反射された光も導かれている。従って、撮像装置11が取得する画像中では、透過光に含まれている像(この場合、ユーザUが含まれている像)と、反射光に含まれている像(この場合、ほぼ車両の荷室内の像)とが重なっている。
撮像装置11の位置及び姿勢(角度)は、さらに、バックドア81が全開状態の場合では、図5及び図7に示すように、バックドア81の後方の所定距離L1内に居るユーザUからの光が、ハーフミラー12に反射されて撮像装置11に導かれるように調整されている。つまり、ハーフミラー12に反射された撮像装置11の光軸が、図5及び図7に示すような光軸J2となるように調整されている。これにより、バックドア81が全開状態の場合には、撮像装置11の撮像範囲は、図5、図7、図9に示す撮像範囲S2となる。なお、撮像範囲S2内においてバックドア81の縁部等に遮断されない範囲が有効撮像範囲S2Aである。図5に示すように、バックドア81が全開状態の場合、撮像装置11の有効撮像範囲S2A内に、バックドア81の後方の所定距離L1内に居るユーザUの顔が入るように、撮像装置11の位置及び姿勢(角度)が調整されている。なお図示省略しているが、撮像装置11には、ハーフミラー12を透過した光も導かれている。従って、撮像装置11が取得する画像中では、反射光に含まれている像(この場合、ユーザUが含まれている像)と、透過光に含まれている像(この場合、ほぼ上空の像)とが重なっている。
また照明装置13の位置は、撮像装置11に隣接する位置(撮像装置11にほぼ接する位置)に設定され、照明装置13の姿勢(角度)は、撮像装置11とほぼ同じ姿勢に設定されている。そして、照明装置13の光軸は、バックドア81が全閉状態の場合では、図4及び図6に示す撮像装置11の光軸J1とほぼ同じ光軸となるようにされている。また照明装置13の照明範囲は、バックドア81が全閉状態の場合では、図4に示す撮像装置11の有効撮像範囲S1Aとほぼ同じ範囲となるようにされている。これにより、バックドア81が全閉状態の場合、照明装置13から出射された照明光は、撮像装置11の有効撮像範囲S1A内の撮像対象物を照らして明るくする。
照明装置13の光軸は、さらに、バックドア81が全開状態の場合では、図5及び図7に示す撮像装置11の光軸J2とほぼ同じ光軸となるようにされている。また照明装置13の照明範囲は、バックドア81が全開状態の場合では、図5に示す撮像装置11の有効撮像範囲S2Aとほぼ同じ範囲となるようにされている。これにより、バックドア81が全開状態の場合、照明装置13から出射された照明光は、撮像装置11の有効撮像範囲S2A内の撮像対象物を照らして明るくする。
なお、図3に点線で示す撮像装置211のように、バックドア81のバックドアガラス82の上端の近傍ではなく車両80の天井83に撮像装置を取り付けた場合、撮像装置11と同等の撮像範囲S1を得るためには、かなり低い位置に取り付ける必要がある。撮像装置211のように車両80の天井83に撮像装置を取り付けた場合、運転者が車内のバックミラーを介して後方を確認する際、天井83から下方に突出した撮像装置211が邪魔になり、後方視界が悪化するので好ましくない。
●[車両用バックドア制御システム1の構成と配置(図1~図3)]
次に車両用バックドア制御システム1について説明する。車両用バックドア制御システム1は、図1及び図3に示すように、車両用撮像システム2、バックドア駆動装置61、バックドア開閉状態検出装置62、制御装置50等を有している。
バックドア駆動装置61は、例えば電動モータであり、制御装置50からの駆動信号に基づいて、バックドア81を全閉状態から全開状態へ、または、全開状態から全閉状態へと動作させることが可能である。
バックドア開閉状態検出装置62は、例えばリミットスイッチであり、バックドア81が全閉状態の場合には全閉信号を制御装置50に出力し、バックドア81が全開状態の場合には全開信号を制御装置50に出力する。バックドア開閉状態検出装置62は、バックドア81またはバックドア81の近傍に設けられている。
制御装置50は、図示省略するが、CPU、RAM、ROM(記憶装置)、タイマ等を有しており、後述するフローチャートの処理手順にて、バックドア駆動装置61を制御してバックドア81を開閉動作させる。制御装置50には、撮像装置11から画像が入力され、バックドア開閉状態検出装置62から検出信号が入力される。また制御装置50は、撮像装置11に撮像指示を出力し、照明装置13に照明制御信号を出力する。また制御装置50は、ユーザUが所持している電子キー63と通信するためのアンテナ51を有している。後述するフローチャートで説明するが、制御装置50は、アンテナ51を介して電子キー63と通信し、バックドア81の後方の所定距離L1内に電子キー63を所持したユーザUが居るか否かを判定することができる。
●[制御装置50による、車両用バックドア制御の処理手順(図10)]
次に図10を用いて、制御装置50による[車両用バックドア制御](バックドアの自動開閉制御)の処理手順の例について説明する。制御装置50は、所定時間間隔(数10ms~数100msの間隔)にて図10に示す処理を起動し、ステップS010へ処理を進める。
ステップS010にて制御装置50は、バックドア駆動装置が全開状態――>全閉状態へ動作中であるか否か(前回以前の起動時にステップS090Bにて駆動信号の出力を開始しているか否か)を判定する。制御装置50は、バックドア駆動装置が全開状態――>全閉状態へ動作中である場合(Yes)はステップS015へ処理を進め、そうでない場合(No)はステップS020へ処理を進める。
ステップS015へ処理を進めた場合、制御装置50は、バックドア開閉状態検出装置からの検出信号に基づいて、バックドアが全閉状態であるか否かを判定する。制御装置50は、バックドアが全閉状態である場合(Yes)はステップS030へ処理を進め、バックドアが全閉状態でない場合(No)は図10に示す処理を終了する。
ステップS020へ処理を進めた場合、制御装置50は、バックドア駆動装置が全閉状態――>全開状態へ動作中であるか否か(前回以前の起動時にステップS090Aにて駆動信号の出力を開始しているか否か)を判定する。制御装置50は、バックドア駆動装置が全閉状態――>全開状態へ動作中である場合(Yes)はステップS025へ処理を進め、そうでない場合(No)はステップS035へ処理を進める。
ステップS025へ処理を進めた場合、制御装置50は、バックドア開閉状態検出装置からの検出信号に基づいて、バックドアが全開状態であるか否かを判定する。制御装置50は、バックドアが全開状態である場合(Yes)はステップS030へ処理を進め、バックドアが全開状態でない場合(No)は図10に示す処理を終了する。
ステップS030へ処理を進めた場合、制御装置50は、バックドア駆動装置の動作を停止させてステップS035へ処理を進める。
バックドア駆動装置は、図10のステップS090Aが実行された場合に全閉状態――>全開状態へと駆動が開始され、ステップS090Bが実行された場合に全開状態――>全閉状態へと駆動が開始される。ただし制御装置50は、ステップS090AまたはステップS090Bにてバックドア駆動装置に駆動信号を出力して図10の処理を終了しており、処理の終了後も、バックドア駆動装置には駆動信号が入力されている。そして所定時間が経過して、次回の図10の処理が起動された際、制御装置50は、ステップS010~ステップS030にて、バックドア駆動装置が動作中であった場合、バックドア駆動装置を止めるべき位置までバックドアが動作している場合にはステップS030にてバックドア駆動装置を停止している。
ステップS035へ処理を進めた場合、制御装置50は、図1に示すように、アンテナ51を介して電子キー63と通信を行い、バックドアの後方の所定距離L1内に、電子キー63を所持しているユーザUが居るか否かを判定する。制御装置50は、バックドアの後方の所定距離内に電子キーを所持しているユーザが居ると判定した場合(Yes)はステップS040へ処理を進め、そうでない場合(No)は図10に示す処理を終了する。なおステップS035以下の処理は、バックドアが全閉状態または全開状態の場合にのみ実行され、バックドア駆動装置が全開状態――>全閉状態の動作中または全閉状態――>全開状態の動作中(バックドアが全閉状態と全開状態の途中で動作中の場合)には実行されない。
ステップS040へ処理を進めた場合、制御装置50は、撮像装置11へ撮像指示を出力して撮像装置11にて撮像範囲を撮像し、撮像装置11から画像を取得してステップS045へ処理を進める。なお、取得した画像に撮像されている像は、ハーフミラー12を透過した光に含まれている像(透過像)と、ハーフミラー12にて反射した光に含まれている像(反射像)とが重なっている。制御装置50は、後述する顔認証にて、ユーザUの像を抽出して顔認証する。
ステップS045にて制御装置50は、取得した画像に撮像されているユーザUの明るさが、予め記憶装置に記憶されているユーザの顔と認証するための充分な明るさを有しているか否かを判定する。制御装置50は、画像が暗い(充分な明るさを有していない)と判定した場合(Yes)はステップS050へ処理を進め、そうでない場合(No)はステップS060へ処理を進める。
ステップS050に処理を進めた場合、制御装置50は、照明装置に照明制御信号を出力して照明装置をONに設定して照明光を照射した後、撮像指示を出力して画像を再取得し、照明装置をOFFに設定して、ステップS060へ処理を進める。
ステップS060へ処理を進めた場合、制御装置50は、バックドアが全開状態であるか否かを判定する。制御装置50は、バックドアが全開状態である場合(Yes)はステップS065へ処理を進め、バックドアが全開状態でない場合(No)はステップS070の顔認証へ処理を進める。
ステップS065へ処理を進めた場合、制御装置50は、取得した画像の上下左右を反転した正転画像を作成してステップS070の顔認証へと処理を進める。
ユーザUは、制御装置50の記憶装置に、予め自身の顔を登録している。登録の際、ユーザUは、図4に示すようにバックドア81を全閉状態にしてバックドア81の後方の所定距離L1内に立ち、撮像装置11を用いて自身を撮像した画像を登録する。この場合、バックドア81が全閉状態であるので、ハーフミラー12を透過した正転画像が登録される。また撮像装置11のレンズが例えば魚眼レンズ等の広角レンズ場合、画像内の位置に応じて像が湾曲状に歪んでいるので、制御装置50は、画像内の位置に応じた歪みを補正して記憶装置に登録している。
これに対して、バックドアが全開状態の場合に取得した画像は、図5及び図7に示すように、ハーフミラー12にて反射した画像を取得しているので、上下左右が反転している。この反転画像と、登録されている正転画像とを比較して顔認証を行うと、認証時間が長くなる可能性がある。そこで、反転画像を取得した場合には、ステップS065にて、反転画像の上下左右を反転させた正転画像を作成し、登録されている正転画像と比較することで認証時間を短縮化する。
ステップS070に処理を進めた場合、制御装置50は、上記の画像内の位置に応じた歪みを補正して、歪みを補正した画像と、記憶装置に登録されているユーザUの画像とを比較して顔認証(ユーザの状態の認識)を行い、ステップS075へ処理を進める。なお、顔認証の処理は既存の処理であり、詳細については説明を省略する。
ステップS075にて制御装置50は、顔認証の結果、撮像した画像に写っているユーザUが、記憶装置に登録されているユーザUと一致するか否かを判定する。制御装置50は、一致した場合(Yes)はステップS080へ処理を進め、一致しなかった場合(No)は図10に示す処理を終了する。
ステップS080へ処理を進めた場合、制御装置50は、バックドアが全閉状態であるか否かを判定する。制御装置50は、バックドアが全閉状態である場合(Yes)はステップS090Aへ処理を進め、バックドアが全閉状態でない場合(No)はステップS090Bへ処理を進める。ステップS080の判定まで処理が流れてきた場合、ステップS010~S030にて、バックドアは全閉状態か全開状態かのいずれかであるので、ステップS090Bはバックドアが全開状態の場合に実行される。
ステップS090Aへ処理を進めた場合、制御装置50は、バックドアが全閉状態――>全開状態へと動作するようにバックドア駆動装置に駆動信号を出力して、図10に示す処理を終了する。
ステップS090Bへ処理を進めた場合、制御装置50は、バックドアが全開状態――>全閉状態へと動作するようにバックドア駆動装置に駆動信号を出力して、図10に示す処理を終了する。
以上に説明したように、第1の実施の形態では、バックドア81のバックドアガラス82の上端の近傍に設けた1台の撮像装置11と、ハーフミラー12と、照明装置13とを有する車両用撮像システム2にて、バックドア81が全開状態または全閉状態のいずれの場合であっても、バックドア81の後方の所定距離L1内に居るユーザUを撮像装置11の撮像範囲S1、S2内に適切に収めることができる。そして当該車両用撮像システム2と、バックドア駆動装置61と、バックドア開閉状態検出装置62と、制御装置50とを有する車両用バックドア制御システム1にて、バックドア81の後方の所定距離L1内に居るユーザUを認識して、認識結果に基づいてバックドア81を適切に開閉させることができる。つまり、後方視界の悪化を抑制し、かつ、1台の撮像装置にて、バックドアが全閉状態または全開状態のいずれの状態であっても、バックドアの後方の所定距離内に居るユーザを適切に撮像することができる。
●[第2の実施の形態]
●[車両用撮像システム2Bと車両用バックドア制御システム1Bの構成と配置、及び車両用撮像システム2Bによる撮像範囲(図11~図12)]
次に図11及び図12を用いて、第2の実施の形態における車両用撮像システム2B、車両用バックドア制御システム1Bについて説明する。第2の実施の形態の車両用撮像システム2Bは、第1の実施の形態の車両用撮像システム2からハーフミラー12が省略され、代わりに撮像装置11Bの撮像範囲SBの角度が非常に大きい(超)広角とされている。以下、第1の実施の形態との相違点について主に説明する。
撮像装置11Bは、第1の実施の形態と同様、例えばCCDカメラであり、制御装置50からの撮像指示に基づいて、予め設定された撮像範囲を撮像してカラーまたはモノクロの画像を作成し、作成した画像を制御装置50に出力する。また第1の実施の形態と同様、撮像装置11Bは、接続アーム14にて、バックドア81に設けられているとともに車内側、かつ、バックドアガラス82の上端の近傍に、1台のみが設けられている。バックドア81が全閉状態の場合(図11参照)と、バックドア81が全開状態の場合(図12参照)の例に示すように、撮像装置11Bは、バックドア81の開閉に応じて移動する。
ただし、図11及び図12に示す撮像範囲SBとなるように、撮像装置11Bには広角レンズ11Z(撮像範囲調整機構に相当。例えば魚眼レンズ)が設けられている。そして撮像装置11Bの光軸JBは、図12に示すようにバックドア81が全閉状態の場合に下方を向くように調整されており、例えばバックドアガラス82の下端近傍を通るように調整されている。これにより、バックドア81が全閉状態の場合は図11に示すように、撮像範囲SB内の有効撮像範囲SBA(バックドア等に遮断されない撮像範囲)を得ることが可能である。またバックドア81が全開状態の場合は図12に示すように、撮像範囲SB内の有効撮像範囲SBB(バックドア等に遮断されない撮像範囲)を得ることができる。
照明装置13Bは、第1の実施の形態と同様、撮像装置11Bに隣接するように設けられており、照明装置13Bの光軸は、撮像装置11Bの光軸とほぼ同じとなるように設定されている。ただし、第2の実施の形態の照明装置13Bの照明範囲は、第1の実施の形態の照明装置13の照明範囲よりも大きな角度とされており、撮像装置11Bの撮像範囲SBと同等の照明範囲とされている。
制御装置50の処理手順は、図10に示す第1の実施の形態のフローチャートに対して、ステップS065の画像の上下左右の反転が省略されるが、他は同様であるので処理手順の説明については省略する。
第2の実施の形態では、第1の実施の形態と比較して撮像範囲SBが広くなるので、より曲率の大きな画像となり、画像のデータ量も大きくなる。そのため、ユーザの顔認証を行う前の画像の補正処理の補正範囲及び補正量が多くなるが、ハーフミラー12を省略できる。そして第1の実施の形態と同様、後方視界の悪化を抑制し、かつ、1台の撮像装置にて、バックドアが全閉状態または全開状態のいずれの状態であっても、バックドアの後方の所定距離内に居るユーザを適切に撮像することができる。
●[第3の実施の形態]
●[車両用撮像システム2Cと車両用バックドア制御システム1Cの構成と配置、及び車両用撮像システム2Cによる撮像範囲(図13~図14)]
次に図13及び図14を用いて、第3の実施の形態における車両用撮像システム2C、車両用バックドア制御システム1Cについて説明する。第3の実施の形態の車両用撮像システム2Cは、第1の実施の形態の車両用撮像システム2からハーフミラー12が省略され、代わりに撮像装置11Cが可動式とされている。撮像装置11Cは、バックドア81が全閉状態または全開状態のいずれの状態であっても撮像装置11Cの姿勢を略水平状態に変更可能な姿勢制御装置15を介して、バックドア81に設けられている。以下、第1の実施の形態との相違点について主に説明する。
撮像装置11Cは、第1の実施の形態と同様、例えばCCDカメラであり、制御装置50からの撮像指示に基づいて、予め設定された撮像範囲を撮像してカラーまたはモノクロの画像を作成し、作成した画像を制御装置50に出力する。また第1の実施の形態と同様、撮像装置11Cは、姿勢制御装置15(撮像範囲調整機構に相当)を介して、バックドア81に設けられているとともに車内側、かつ、バックドアガラス82の上端の近傍に、1台のみが設けられている。バックドア81が全閉状態の場合(図11参照)と、バックドア81が全開状態の場合(図12参照)の例に示すように、撮像装置11Bは、バックドア81の開閉に応じて移動する。
姿勢制御装置15は、例えば単純なアームであり、車両の左右方向に延びる回転軸線回りに撮像装置11Cが回転自在となるように撮像装置11Cを保持する。そして撮像装置11Cの下方にはおもりが取り付けられている。これにより、バックドア81が全閉状態または全開状態のいずれの状態であっても、撮像装置11Cの姿勢は略水平状態に維持され、撮像装置11Cの光軸JCも略水平方向に維持される。図13に示すように、バックドア81が全閉状態の場合には撮像範囲SC内の有効撮像範囲SCA(バックドア81等に遮断されない撮像範囲)を得ることが可能である。また図14に示すように、バックドア81が全開状態の場合には撮像範囲SC内の有効撮像範囲SCB(バックドア81等に遮断されない撮像範囲)を得ることが可能である。
なお、姿勢制御装置15を、制御装置50から制御される電動モータを有するものとしてもよい。撮像装置11Cは車両の左右方向に延びる回転軸線回りに回転可能とされており、電動モータにて回転角度を変更できるように構成してもよい。
照明装置13Cは、第1の実施の形態と同様、撮像装置11Cに隣接するように設けられており、照明装置13Cの光軸は、撮像装置11Cの光軸とほぼ同じとなるように設定されている。照明装置13Cの照明範囲は、撮像装置11Cの撮像範囲SCと同等の照明範囲とされている。
制御装置50の処理手順は、図10に示す第1の実施の形態のフローチャートに対して、ステップS065の画像の上下左右の反転が省略され、ステップS040にて画像を取得する前に、バックドアの全閉状態または全開状態に応じて電動モータを用いて撮像装置11Cの姿勢を制御する処理が追加される(姿勢制御装置15が電動モータを有する場合)。なお、他は同様であるので処理手順の説明については省略する。
第3の実施の形態では、第1の実施の形態と比較して撮像装置11Cの姿勢を略水平状態にする姿勢制御装置15が必要となるが、ハーフミラー12を省略できる。また、姿勢制御装置15をアームとおもりで構成した場合、よりシンプルな構成で姿勢制御装置15を実現できる。そして第1の実施の形態と同様、後方視界の悪化を抑制し、かつ、1台の撮像装置にて、バックドアが全閉状態または全開状態のいずれの状態であっても、バックドアの後方の所定距離内に居るユーザを適切に撮像することができる。
●[その他]
本発明の車両用撮像システム2、2B、2C、及び車両用バックドア制御システム1、1B、1Cは、本実施の形態で説明した外観、構成、構造、処理手順等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば制御装置50の処理手順は、図10に示すフローチャートの処理に限定されるものではない。
本実施の形態の説明では、車両用撮像システム2、2B、2Cに照明装置13、13B、13Cを有する例を説明したが、照明装置13、13B、13Cを省略してもよい。また本実施の形態の説明では、照明装置の位置を、撮像装置に隣接する位置とした例で説明したが、撮像装置の撮像範囲(有効撮像範囲)を明るく照らすことが可能な位置であれば、どのような位置であってもよい。
本実施の形態の説明では、ハーフミラー12を用いる場合、ハーフミラー12を車内側に設けた例を説明したが、車外側にハーフミラーを設けてもよい。なお、ハーフミラー12を用いる場合、ハーフミラーの形状、厚さ、反射率と透過率などは特に限定しない。また第1の実施の形態の処理手順(図10)にて、バックドアが全開状態の場合はステップS065にて画像を上下左右反転させた正転画像を作成したが、ステップS065を省略して、上下左右が反転した画像を顔認証用の画像として用いてもよい。
また本実施の形態の説明では、図10のフローチャートにて、ユーザUの状態の認識を、ユーザUの顔を認識(登録されたユーザの顔と比較する顔認証)する例で説明したが、ユーザUの顔の動作方向や視線の動作方向など、ユーザUの状態を認識できればよく、顔認証に限定するものではない。
1、1B、1C 車両用バックドア制御システム
2、2B、2C 車両用撮像システム
11、11B、11C 撮像装置
11Z 広角レンズ
12 ハーフミラー
13 照明装置
14 接続アーム
15 姿勢制御装置
50 制御装置
51 アンテナ
61 バックドア駆動装置
62 バックドア開閉状態検出装置
63 電子キー
80 車両
81 バックドア
82 バックドアガラス
83 天井
J1、J2 光軸
JB、JC 光軸
L1 所定距離
S1、S2 撮像範囲
S1A、S2A 有効撮像範囲
SB、SC 撮像範囲
SBA、SBB 有効撮像範囲
SCA、SCB 有効撮像範囲
U ユーザ

Claims (7)

  1. 車両の後部に設けられた跳ね上げ式のバックドアの後方に居るユーザの状態を認識するための画像を取得する、車両用撮像システムであって、
    前記バックドアに設けられているとともに車内側かつバックドアガラスの上端よりも車両前後方向前方取り付けられて前記バックドアの開閉に応じて移動する1台の撮像装置と、
    前記バックドアが全閉状態または全開状態のいずれの状態であっても、前記バックドアの後方の所定距離内に居るユーザを、前記撮像装置の撮像範囲内に収める、撮像範囲調整機構と、
    を有しており、
    前記撮像範囲調整機構は、
    前記バックドアが前記全閉状態の場合は前記バックドアの後方の前記所定距離内に居るユーザからの光を、透過して前記撮像装置へと導くとともに、前記バックドアが前記全開状態の場合は前記バックドアの後方の前記所定距離内に居るユーザからの光を、反射して前記撮像装置へと導く、所定の反射率と透過率が設定されたハーフミラーである、
    車両用撮像システム。
  2. 請求項1に記載の車両用撮像システムであって、
    前記バックドアに設けられた前記バックドアガラスにおける前記撮像装置に対向する個所に前記ハーフミラーが貼り付けられている、
    あるいは、前記バックドアに設けられた前記バックドアガラスにおける前記撮像装置に対向する個所が、ハーフミラー加工を施されて前記ハーフミラーとされている、
    車両用撮像システム。
  3. 車両の後部に設けられた跳ね上げ式のバックドアの後方に居るユーザの状態を認識するための画像を取得する、車両用撮像システムであって、
    前記バックドアに設けられているとともに車内側かつバックドアガラスの上端よりも車両前後方向前方に取り付けられて前記バックドアの開閉に応じて移動する1台の撮像装置と、
    前記バックドアが全閉状態または全開状態のいずれの状態であっても、前記バックドアの後方の所定距離内に居るユーザを、前記撮像装置の撮像範囲内に収める、撮像範囲調整機構と、
    を有しており、
    前記撮像範囲調整機構は、
    前記バックドアが前記全閉状態または前記全開状態のいずれの状態であっても、前記バックドアの後方の前記所定距離内に居るユーザが前記撮像範囲内に収まるように、前記バックドアに設けられた前記撮像装置の姿勢を略水平状態に変更可能な姿勢制御装置である、
    車両用撮像システム。
  4. 請求項1~3のいずれか一項に記載の車両用撮像システムであって、
    さらに、前記バックドアが前記全閉状態または前記全開状態のいずれの状態であっても、前記バックドアの後方の前記所定距離内に居るユーザを照らすことが可能な照明装置を有している、
    車両用撮像システム。
  5. 請求項1~4のいずれか一項に記載の車両用撮像システムと、
    前記バックドアを前記全閉状態から前記全開状態へ、及び、前記全開状態から前記全閉状態へ、と動作させることが可能なバックドア駆動装置と、
    前記バックドアが前記全閉状態または前記全開状態のいずれの状態であるかを検出することが可能なバックドア開閉状態検出装置と、
    前記バックドア開閉状態検出装置を用いて前記バックドアが前記全閉状態または前記全開状態のいずれの状態であるかを検出し、前記車両用撮像システムを用いて、前記バックドアの後方の前記所定距離内に居るユーザを撮像した画像を取得し、前記画像に撮像されているユーザの状態の認識結果に基づいて、前記バックドアが前記全閉状態の場合には前記全閉状態から前記全開状態となるように前記バックドア駆動装置を制御し、前記バックドアが前記全開状態の場合には前記全開状態から前記全閉状態となるように前記バックドア駆動装置を制御する制御装置と、
    を有している、
    車両用バックドア制御システム。
  6. 請求項1または2に記載の車両用撮像システムと、
    前記バックドアを前記全閉状態から前記全開状態へ、及び、前記全開状態から前記全閉状態へ、と動作させることが可能なバックドア駆動装置と、
    前記バックドアが前記全閉状態または前記全開状態のいずれの状態であるかを検出することが可能なバックドア開閉状態検出装置と、
    前記バックドア開閉状態検出装置を用いて前記バックドアが前記全閉状態または前記全開状態のいずれの状態であるかを検出し、前記車両用撮像システムを用いて、前記バックドアの後方の前記所定距離内に居るユーザを撮像した画像を取得し、前記画像に撮像されているユーザの状態の認識結果に基づいて、前記バックドアが前記全閉状態の場合には前記全閉状態から前記全開状態となるように前記バックドア駆動装置を制御し、前記バックドアが前記全開状態の場合には前記全開状態から前記全閉状態となるように前記バックドア駆動装置を制御する制御装置と、
    を有し、
    前記制御装置は、
    前記バックドアが前記全開状態の場合には、取得した前記画像の上下左右を反転させた正転画像を作成し、当該正転画像に撮像されているユーザの状態の認識結果に基づいて前記バックドア駆動装置を制御する、
    車両用バックドア制御システム。
  7. 請求項6に記載の車両用バックドア制御システムであって、
    さらに、前記バックドアが前記全閉状態または前記全開状態のいずれの状態であっても、前記バックドアの後方の前記所定距離内に居るユーザを照らすことが可能な照明装置を有している、
    車両用バックドア制御システム。
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