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JP7713142B2 - 高周波線路接続構造 - Google Patents
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JP7713142B2 - 高周波線路接続構造 - Google Patents

高周波線路接続構造

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Description

本発明は、延伸方向が互いに異なる高周波線路を接続する高周波線路接続構造に関するものである。
高速・広帯域を特徴とする光通信網の構築例においては、広帯域高周波増幅器や光送受信器等のモジュールが多数導入されている。それらのモジュールの内部、および外部では、高周波信号を低損失、かつ低反射損失で伝送可能とする多数の高周波線路が比較的高密度に実装されている。それらの高周波線路は、同一水平面内で屈曲なしのストレート型配線形状のみで構成されることは少ない。近年では、モジュールの内部および外部での3次元の部品実装の加速化に伴い、高周波線路がより複雑な配線形状を呈するようになっている。
一方、従来から用いられる技術ではあるが、同一平面内に形成された高周波線路を直角に屈曲させる際に、例えばマイクロストリップ線路の直角の屈曲部の面取りが広く行われている(非特許文献1参照)。面取り処理によって、屈曲部でのメタル面積の拡大による高周波線路の実効的な低インピーダンス化を抑制することが可能となる。この低インピーダンス化抑制効果により、屈曲部における高周波信号の低反射損失特性が得られ、屈曲部を含めて高周波線路全体にわたる所望のインピーダンス整合が得られることが広く知られている。
また、異なるモジュール間、あるいはモジュール内部の部品間を接続する高周波線路は、前述のように、必ずしも同一面内のみで形成されるとは限らない。高周波線路の配線設計の自由度向上を目的とし、異なる層間の接続構造を介して高周波線路が形成されるケースも多くみられている。リジッド基板での層間接続では、主にスタブ構造についての多くの議論がなされている。スタブの長さを短くすることで、高周波特性が改善することが広く知られている(非特許文献2参照)。
マイクロストリップ線路を構成する絶縁層の厚みが30μmや100μmであれば、面取り処理によって最終的に得られる屈曲線路幅が製造限界に近づくことはない。しかしながら、近年みられるRDL(Re-Distributed Layer)などの高密度高周波配線では、絶縁層の厚みが数μm程度に薄膜化され、それに伴ってマイクロストリップ線路の幅も数μmと製造限界に近い領域に近接する傾向がみられている。
RDLのような高密度配線では、高周波線路の屈曲部に対して面取りの構造を導入するのは製造限界を超える場合が想定される。このため、屈曲部での特性インピーダンス整合は容易ではない。
RDLを用いた現状での製品ベースでは、高周波線路を伝搬する高周波信号のビットレートが数Gbpsに収まっている。さらに、RDLにおける高周波線路の線路長も、現状では高周波信号の管内波長と比較して短い値となっている。したがって、上記の特性インピーダンス不整合は、今の段階では問題として広く認知されるには至ってはいない。しかしながら、将来の広帯域化や、RDLの大面積化に伴う高周波線路長の延伸化に際して、高周波線路の屈曲部での特性インピーダンス不整合は、避けては通れない課題となる可能性がある。
また、層間の接続構造のケースでは、上記のスタブの長さをゼロとしても、将来の広帯域化に際しては必ずしも十分ではない。その理由は、高周波線路が3次元空間内で異なる方向に屈曲する際、2次元平面内でのマイクロストリップ線路の屈曲の場合と同様に、屈曲した領域において実効的な容量性が発現し、特性インピーダンスの低下が生じるためである。
多層の絶縁体に埋め込まれた高周波線路を異なる層間の接続のために屈曲させる場合は、一般的に疑似同軸線路構造を導入することになる。同一面内でのマイクロストリップ線路の屈曲部に導入した面取り構造を疑似同軸線路構造に適用するとなると、層間を貫通する疑似同軸線路の中心導体の直径の細径化が必要になる。しかしながら、中心導体の細径化には製造限界があるため、必ずしも理想的な構造が得られず、屈曲部での特性インピーダンス整合にはおのずと限界があった。
Rene J. P. Douville,David S. James,"Experimental study of symmetric microstrip bends and their compensation",IEEE Transactions on Microwave Theory and Techniques,Vol.MTT-26,No.3,March 1978 S.Camerlo,et.al.,"Improving signal integrity of system packaging by back-drilling plated through holes in board assembly",Proceadings,54th ECTC,June 2004
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、延伸方向が互いに異なる高周波線路同士の先端を接続する高周波線路接続構造において、特性インピーダンスの整合を実現し、高周波信号の伝送を反射なく、円滑に行うことを目的とする。
本発明の高周波線路接続構造は、絶縁体または半絶縁性半導体からなる基材の表面または前記基材中に形成された第1の高周波線路と、前記基材の表面または前記基材中に形成された、前記第1の高周波線路と延伸方向が異なる第2の高周波線路と、前記第1の高周波線路と前記第2の高周波線路とが接続される箇所で線路の延伸方向を曲げる接続部とを備え、前記接続部の内周側と外周側の両方に、前記基材が除去された空間が形成され、前記接続部の内周側の前記空間の総容積は、外周側の前記空間の総容積よりも小さく、前記 内周側の前記空間の個数をM(Mは1以上の整数)、前記外周側の前記空間の個数をN( Nは1以上の整数)としたとき、M≦Nの関係を満たすことを特徴とするものである。
また、本発明の高周波線路接続構造は、絶縁体または半絶縁性半導体からなる基材の表 面または前記基材中に形成された第1の高周波線路と、前記基材の表面または前記基材中 に形成された、前記第1の高周波線路と延伸方向が異なる第2の高周波線路と、前記第1 の高周波線路と前記第2の高周波線路とが接続される箇所で線路の延伸方向を曲げる接続 部とを備え、前記接続部の外周側のみ、または前記接続部の内周側と外周側の両方に、前 記基材が除去された空間が形成され、前記接続部の内周側と外周側の両方に前記空間が形 成される場合の内周側の前記空間の総容積は、外周側の前記空間の総容積よりも小さく、前記第1の高周波線路と前記第2の高周波線路は、共に多層構造の前記基材中に形成され、前記第1の高周波線路は、前記基材中の特定の層に形成され、前記第2の高周波線路は、前記基材中の複数層を貫通するように形成されることを特徴とするものである。
また、本発明の高周波線路接続構造の1構成例において、前記空間は、前記第1の高周波線路と前記第2の高周波線路のうち少なくとも一方の信号線路の周囲に、前記基材中に形成されたグランドプレーンと接するように形成されるか、または前記基材を介して前記グランドプレーンと隣り合う位置に形成され、容量性調整部として機能することを特徴とするものである。
また、本発明の高周波線路接続構造は、絶縁体または半絶縁性半導体からなる基材の表 面または前記基材中に形成された第1の高周波線路と、前記基材の表面または前記基材中 に形成された、前記第1の高周波線路と延伸方向が異なる第2の高周波線路と、前記第1 の高周波線路と前記第2の高周波線路とが接続される箇所で線路の延伸方向を曲げる接続 部とを備え、前記接続部の外周側のみ、または前記接続部の内周側と外周側の両方に、前 記基材が除去された空間が形成され、前記接続部の内周側と外周側の両方に前記空間が形 成される場合の内周側の前記空間の総容積は、外周側の前記空間の総容積よりも小さく、前記空間は、前記第1の高周波線路と前記第2の高周波線路のうち少なくとも一方の信号線路の周囲に、前記信号線路と接するように形成されるか、または前記基材を介して前記信号線路と隣り合う位置に形成され、誘導性調整部として機能することを特徴とするものである。
また、本発明の高周波線路接続構造の1構成例において、前記第1の高周波線路と前記第2の高周波線路は、マイクロストリップ線路、コプレーナ線路、ストリップ線路のいずれかである。
また、本発明の高周波線路接続構造は、絶縁体または半絶縁性半導体からなる基材の表 面または前記基材中に形成された第1の高周波線路と、前記基材の表面または前記基材中 に形成された、前記第1の高周波線路と延伸方向が異なる第2の高周波線路と、前記第1 の高周波線路と前記第2の高周波線路とが接続される箇所で線路の延伸方向を曲げる接続 部とを備え、前記接続部の外周側のみ、または前記接続部の内周側と外周側の両方に、前 記基材が除去された空間が形成され、前記接続部の内周側と外周側の両方に前記空間が形 成される場合の内周側の前記空間の総容積は、外周側の前記空間の総容積よりも小さく、前記第1の高周波線路は、ストリップ線路であり、前記第2の高周波線路は、前記基材中の複数層を貫通するように形成された信号ビアと、前記信号ビアを囲むように形成されたグランドプレーンと、前記信号ビアと前記グランドプレーンとの間を満たす前記基材とから構成される疑似同軸線路であることを特徴とするものである。
また、本発明の高周波線路接続構造の1構成例において、前記接続部の内周側と外周側 の両方に前記空間が形成される場合に、前記接続部の内周側の前記空間は、前記第1の高周波線路と前記第2の高周波線路の両方の信号線路の周囲に、前記基材中に形成されたグランドプレーンと接するように形成されるか、または前記基材を介して前記グランドプレーンと隣り合う位置に形成され、前記接続部の外周側の前記空間は、前記第1の高周波線路の信号線路と接するように形成され、かつ前記基材を介して前記第2の高周波線路の信号線路と隣り合う位置に形成される。
また、本発明の高周波線路接続構造は、絶縁体または半絶縁性半導体からなる基材の表 面または前記基材中に形成された第1の高周波線路と、前記基材の表面または前記基材中 に形成された、前記第1の高周波線路と延伸方向が異なる第2の高周波線路と、前記第1 の高周波線路と前記第2の高周波線路とが接続される箇所で線路の延伸方向を曲げる接続 部とを備え、前記接続部の内周側と外周側の両方に、前記基材が除去された空間が形成さ れ、前記接続部の内周側の前記空間の総容積は、外周側の前記空間の総容積よりも小さく 、前記接続部の内周側と外周側の前記空間の内部に、前記基材の比誘電率よりも小さい比 誘電率の絶縁体、または前記基材の比誘電率よりも小さい比誘電率の半絶縁性半導体が充 填され、前記内周側の前記空間に充填された絶縁体または半絶縁性半導体の比誘電率よりも前記外周側の前記空間に充填された絶縁体または半絶縁性半導体の比誘電率が小さいことを特徴とするものである。
本発明によれば、第1の高周波線路と第2の高周波線路とが接続される箇所に、線路の延伸方向を曲げる接続部を設け、接続部の外周側のみ、または接続部の内周側と外周側の両方に、基材が除去された空間を形成し、接続部の内周側と外周側の両方に空間が形成される場合の内周側の空間の総容積を、外周側の空間の総容積よりも小さくする。これにより、本発明では、第1の高周波線路と第2の高周波線路を接続する接続部およびその近傍において、特性インピーダンスの整合が得られ、高周波信号の伝送を反射なく、円滑に行うことができる。
図1は、本発明の第1の実施例に係る高周波線路接続構造の構成を示す平面図である。 図2Aは、本発明の第1の実施例に係る高周波線路接続構造の構成を示す断面図である。 図2Bは、本発明の第1の実施例に係る高周波線路接続構造の構成を示す断面図である。 図2Cは、本発明の第1の実施例に係る高周波線路接続構造の構成を示す断面図である。 図3は、従来のマイクロストリップ線路の平面図である。 図4Aは、従来のマイクロストリップ線路の断面図である。 図4Bは、従来のマイクロストリップ線路の断面図である。 図4Cは、従来のマイクロストリップ線路の断面図である。 図5は、本発明の第2の実施例に係る高周波線路接続構造の構成を示す断面図である。 図6は、本発明の第2の実施例に係る高周波線路接続構造の構成を示す断面図である。 図7は、本発明の第2の実施例に係る高周波線路接続構造の構成を示す下面図である。 図8は、従来の高周波線路接続構造の構成を示す断面図である。 図9は、従来の高周波線路接続構造の構成を示す断面図である。 図10は、従来の高周波線路接続構造の構成を示す下面図である。 図11は、本発明の第3の実施例に係る高周波線路接続構造の構成を示す断面図である。 図12は、本発明の第3の実施例に係る高周波線路接続構造の構成を示す断面図である。 図13は、本発明の第3の実施例に係る高周波線路接続構造の構成を示す下面図である。 図14は、本発明の第4の実施例に係る高周波線路接続構造の構成を示す断面図である。 図15は、本発明の第4の実施例に係る高周波線路接続構造の構成を示す断面図である。 図16は、本発明の第4の実施例に係る高周波線路接続構造の構成を示す下面図である。
以下、本発明の実施例に係る高周波線路接続構造について説明する。
[第1の実施例]
はじめに、本発明の第1の実施例に係る高周波線路接続構造1について、図1、図2A、図2B、図2Cを参照して説明する。図1は高周波線路接続構造1の平面図、図2Aは図1のA-A’線断面図、図2Bは図1のB-B’線断面図、図2Cは図1のC-C’線断面図である。
高周波線路接続構造1は、2つのマイクロストリップ線路1-14,1-15を備えている。マイクロストリップ線路1-14(第1の高周波線路)は、絶縁体からなる基材1-2と、基材1-2の表面に形成された導体からなる信号線路1-1aと、基材1-2の裏面に形成された導体からなるグランドプレーン1-3とから構成される。基材1-2の材料としては例えばアルミナセラミクスがある。
マイクロストリップ線路1-15(第2の高周波線路)は、基材1-2と、基材1-2の表面に形成された導体からなる信号線路1-1bと、グランドプレーン1-3とから構成される。
信号線路1-1aの延伸方向と信号線路1-1bの延伸方向が異なるため、信号線路1-1aと信号線路1-1bとが接続される箇所で線路の延伸方向を曲げる接続部1-13が必要になる。
本実施例では、接続部1-13で線路の延伸方向が直角に曲がることになるが、接続部1-13の内周側の基材1-2と外周側の基材1-2には、それぞれ表面からグランドプレーン1-3まで基材1-2が除去された空間1-5,1-6が形成されている。空間1-5,1-6の内部は、空気またはN2等の不活性ガスで満たされている。また、後述のように空間1-5,1-6の内部に絶縁体または半絶縁性半導体を充填してもよい。
内周側の空間1-5の総容積は、外周側の空間1-6の総容積よりも小さくなるように形成されている。このように本実施例では、空間1-5,1-6を設けることにより、信号線路1-1a,1-1bの接続部1-13で発現する電気的容量性の上昇による低インピーダンス化を抑圧することができ、マイクロストリップ線路1-14,1-15の全体にわたって特性インピーダンスの整合を実現することができる。この結果、高周波線路接続構造1では、マイクロストリップ線路1-14,1-15の信号線路端1-4aと1-4b間において、高周波信号を損失なく伝送することが可能となる。
一方、本実施例に依らない特性インピーダンス整合の手法として、接続部(屈曲部)の頂点の構造を物理的に加工する手法が提案され公知となっており、様々な適用先で広く使用されている。非特許文献1に開示された従来のマイクロストリップ線路の平面図を図3に示す。図4Aは図3のA-A’線断面図、図4Bは図3のB-B’線断面図、図4Cは図3のC-C’線断面図である。
図3に示すように、非特許文献1によれば、信号線路1-1a,1-1bの接続部の頂点1-7に面取り加工を施すことにより、電気的容量性の上昇を抑圧可能としている。しかしながら、基材1-2の厚みが数μmとなっているRDLや、厚みが数十μmとなっているパッケージ基板上での配線幅はすでに製造限界に近く、面取り加工を可能とするフォトマスクを使用したとしても、接続部の頂点を所望の形状に加工することは困難となっている。
また、接続部の面取り加工により、場合によっては信号線路の断線すら起こり得るという課題もある。このため、非特許文献1に開示された技術を、将来にわたってRDL等の先端分野に適用することは必ずしも適切ではないといえる。
一方、本実施例によれば、信号線路1-1a,1-1bの接続部1-13の外周側および内周側の基材1-2に空間1-5,1-6を設けるという、極めて簡単で容易に実施可能な構造により、マイクロストリップ線路1-14,1-15の全てに渡って特性インピーダンスの整合が得られるようになり、高周波信号を損失なく伝送することが可能となる。
なお、本実施例では、マイクロストリップ線路1-14,1-15を例に挙げて説明したが、信号線路1-1a,1-1bの周囲にグランドプレーンが形成されたコプレーナ線路に本実施例を適用してもよい。
[第2の実施例]
次に、本発明の第2の実施例に係る高周波線路接続構造2について、図5~図7を参照して説明する。図5は高周波線路接続構造2の断面図、図6は高周波線路接続構造2を信号線路2-1が形成される層(図5のD-D’線の位置の層)と平行な面で切断した断面図である。図7は高周波線路接続構造2の下面図である。図5は、高周波線路接続構造2を図6のE-E’線の位置で切断した断面を示している。
上述した第1の実施例は、同一2次元面内における高周波線路の屈曲構造の例であったが、本実施例は3次元空間内における実施例となる。
高周波線路接続構造2は、2つの高周波信号線路、具体的にはコプレーナストリップ線路2-14(第1の高周波線路)と疑似同軸線路2-15(第2の高周波線路)とを備えている。
コプレーナストリップ線路2-14は、絶縁体からなる基材2-12中に形成された導体からなる信号線路2-1と、信号線路2-1の左右の基材2-12中に形成された導体からなるグランドプレーン2-2-1と、信号線路2-1の上下の基材2-12中に形成された複数層の導体からなるグランドプレーン2-2-4,2-2-2と、複数層のグランドプレーン2-2-1,2-2-4を層間接続するように基材2-12中に形成された導体からなるグランドビア2-3-1と、複数層のグランドプレーン2-2-1,2-2-2を層間接続するように基材2-12中に形成された導体からなるグランドビア2-3-2とから構成される。基材2-12の材料としては、例えばアルミナセラミクスがある。
疑似同軸線路2-15は、基材2-12中に信号線路2-1と接続するように形成された導体とその下の複数層の導体とからなる信号パッド2-4-1と、複数層の信号パッド2-4-1を層間接続するように基材2-12中に形成された導体からなる信号ビア2-5と、複数層のグランドプレーン2-2-1,2-2-2と同じ層の信号パッド2-4-1の周囲にある基材2-12中に形成された複数層の導体からなるグランドプレーン2-6と、グランドプレーン2-6が選択的に除去され、基材2-12によって満たされた領域であるアンチパッド領域2-7と、複数層のグランドプレーン2-6を層間接続するように基材2-12中に形成された導体からなるグランドビア2-3-3とから構成される。基材2-12を垂直に貫通する信号ビア2-5は、疑似同軸線路2-15の中心導体に相当する。
ここで、疑似同軸線路とは、信号ビア2-5の外周に絶縁体(基材2-12)を備え、かつ絶縁体との境界の形状が円形であるグランドプレーン2-6と、各グランドプレーン2-6を電気的に接続するグランドビア2-3-3とを備えた、同軸線路に類似した構造を意味している。
コプレーナストリップ線路2-14は水平方向に延伸し、疑似同軸線路2-15は垂直方向に延伸する。このため、コプレーナストリップ線路2-14の端と疑似同軸線路2-15の端とを電気的、物理的に接続する際には、信号線路2-1と信号ビア2-5とが接続される箇所で線路の延伸方向を曲げる接続部2-13が必要になる。
接続部2-13で線路の方向が直角に曲がることになるが、接続部2-13の内周側の基材2-12には、基材2-12が除去された空間2-8が形成されている。また、接続部2-13の外周側の基材2-12には、基材2-12が除去された空間2-9が形成されている。空間2-8,2-9の内部は、空気またはN2等の不活性ガスで満たされている。また、後述のように、空間2-8,2-9の内部に絶縁体または半絶縁性半導体を充填してもよい。
内周側の空間2-8の総容積は、外周側の空間2-9の総容積よりも小さくなるように形成されている。疑似同軸線路2-15を形成する信号ビア2-5の径は、コプレーナストリップ線路2-14を形成する信号線路2-1の導体厚みよりも十分大きい。したがって、本実施例では、接続部2-13で発現する電気的容量性の上昇による低インピーダンス化を抑圧することができる。
さらに、接続部2-13の内周側の空間2-8は、コプレーナストリップ線路2-14の信号線路2-1の誘導性調整部として機能し、接続部2-13で生じるLC共振による高周波信号の反射周波数の広帯域化調整部として機能する。
したがって、本実施例では、接続部2-13で発現する電気的容量性の上昇による低インピーダンス化を抑圧できると同時に、接続部2-13で生じるLC共振による高周波信号の反射周波数の広帯域化も実現することができ、コプレーナストリップ線路2-14と接続部2-13と疑似同軸線路2-15の全体にわたって特性インピーダンスの整合を実現することができる。その結果、高周波線路接続構造2では、コプレーナストリップ線路2-14の信号線路端2-4aと疑似同軸線路2-15の信号線路端2-4b間において、高周波信号を損失なく伝送することが可能となる。
一方、本実施例に依らない特性インピーダンス整合の手法として、接続部の頂点の構造を物理的に加工する手法が提案され公知となっており、様々な適用先で広く使用されている。非特許文献2に開示された従来の高周波線路接続構造の断面図を図8に示す。図9は図8の高周波線路接続構造を信号線路2-1が形成される層(図8のD-D’線の位置の層)と平行な面で切断した断面図である。図10は図8の高周波線路接続構造の下面図である。図8は、高周波線路接続構造を図9のE-E’線の位置で切断した断面を示している。
図8に示すように、非特許文献2によれば、疑似同軸線路の信号ビア2-5と信号パッド2-4-1を外部から機械加工で除去し、電気的容量性ならびに電気的誘導性の発現を抑圧している。バックドリル痕による空間2-10と、一部取り残されたスタブ領域2-11とが存在することが非特許文献2に開示された技術の特徴である。
非特許文献2に開示された機械加工の精度を向上させたとしても、スタブ領域2-11をゼロにすることは容易ではない。スタブ領域2-11での電気長の存在により、管内信号波長の1/4に相当する周波数での信号反射は避けられない。このため、近年増えつつあるDC(Direct Current)近傍から100GHz超までのベースバンド周波数を用いる光通信用途では、非特許文献2に開示された技術が適用困難となるケースも出現しつつある。
一方、本実施例によれば、接続部2-13の外周側および内周側の基材2-12に空間2-8,2-9を設けるという、極めて簡単で容易に実施可能な構造により、コプレーナストリップ線路2-14と疑似同軸線路2-15の全てに渡って特性インピーダンスの整合が得られるようになり、高周波信号を損失なく伝送することが可能となる。
[第3の実施例]
次に、本発明の第3の実施例に係る高周波線路接続構造3について、図11~図13を参照して説明する。図11は高周波線路接続構造3の断面図、図12は高周波線路接続構造3を信号線路3-1が形成される層(図11のD-D’線の位置の層)と平行な面で切断した断面図、図13は高周波線路接続構造3の下面図である。図11は、高周波線路接続構造3を図12のE-E’線の位置で切断した断面を示している。
高周波線路接続構造3は、2つの高周波信号線路、具体的にはコプレーナストリップ線路3-14(第2の高周波線路)と疑似同軸線路3-15(第2の高周波線路)とを備えている。
コプレーナストリップ線路3-14は、絶縁体からなる基材3-12中に形成された導体からなる信号線路3-1と、信号線路3-1の左右の基材3-12中に形成された導体からなるグランドプレーン3-2-1と、信号線路3-1の上下の基材3-12中に形成された複数層の導体からなるグランドプレーン3-2-4,3-2-2と、複数層のグランドプレーン3-2-1,3-2-4を層間接続するように基材3-12中に形成された導体からなるグランドビア3-3-1と、複数層のグランドプレーン3-2-1,3-2-2を層間接続するように基材3-12中に形成された導体からなるグランドビア3-3-2とから構成される。基材3-12の材料としては、例えばアルミナセラミクスがある。
疑似同軸線路3-15は、基材3-12中に信号線路3-1と接続するように形成された導体とその下の複数層の導体とからなる信号パッド3-4-1と、複数層の信号パッド3-4-1を層間接続するように基材3-12中に形成された導体からなる信号ビア3-5と、複数層のグランドプレーン3-2-1,3-2-2と同じ層の信号パッド3-4-1の周囲にある基材3-12中に形成された複数層の導体からなるグランドプレーン3-6と、グランドプレーン3-6が選択的に除去され、基材3-12によって満たされた領域であるアンチパッド領域3-7と、複数層のグランドプレーン3-6を層間接続するように基材3-12中に形成された導体からなるグランドビア3-3-3とから構成される。基材3-12を垂直に貫通する信号ビア3-5は、疑似同軸線路3-15の中心導体に相当する。
コプレーナストリップ線路3-14は水平方向に延伸し、疑似同軸線路3-15は垂直方向に延伸する。このため、コプレーナストリップ線路3-14の端と疑似同軸線路3-15の端とを電気的、物理的に接続する際には、信号線路3-1と信号ビア3-5とが接続される箇所で線路の延伸方向を曲げる接続部3-13が必要になる。
上述した第2の実施例は、コプレーナストリップ線路3-14から接続部2-13に至る領域の上部は基材2-12で満たされ、空間がない形態であった。
これに対し、本実施例では、接続部3-13の内周側の基材3-12には、基材3-12が除去された空間3-8が形成されている。また、接続部3-13の外周側の基材3-12には、基材3-12が除去された空間3-9が形成されている。
さらに、本実施例では、信号線路3-1と接続された信号パッド3-4-1の上部の基材3-12が除去された空間3-10が形成されている。信号パッド3-4-1の一部は、空間3-10中に露出している。空間3-8~3-10の内部は、空気またはN2等の不活性ガスで満たされている。また、後述のように空間3-8~3-10の内部に絶縁体または半絶縁性半導体を充填してもよい。
内周側の空間3-8の総容積は、外周側の空間3-9,3-10の総容積よりも小さくなるように形成されている。図11、図12の例では、空間3-9と空間3-10が連通するように形成されているが、連通しない形態であってもよい。
本実施例では、信号ビア3-5の周囲の基材3-12だけでなく、信号線路3-1と接続された信号パッド3-4-1の上部の基材3-12も除去することにより、接続部3-13で発現する電気的容量性の上昇による低インピーダンス化をさらに抑圧できると同時に、接続部3-13で生じるLC共振による高周波信号の反射周波数の広帯域化も実現することができ、コプレーナストリップ線路3-14と接続部3-13と疑似同軸線路3-15の全体にわたって特性インピーダンスの整合を実現することができる。その結果、高周波線路接続構造3では、コプレーナストリップ線路3-14の信号線路端3-4aと疑似同軸線路3-15の信号線路端3-4b間において、高周波信号を損失なく伝送することが可能となる。
[第4の実施例]
次に、本発明の第4の実施例に係る高周波線路接続構造4について、図14~図16を参照して説明する。図14は高周波線路接続構造4の断面図、図15は高周波線路接続構造4を信号線路4-1が形成される層(図14のD-D’線の位置の層)と平行な面で切断した断面図、図16は高周波線路接続構造4の下面図である。図14は、高周波線路接続構造4を図15のE-E’線の位置で切断した断面を示している。
高周波線路接続構造4は、2つの高周波信号線路、具体的にはコプレーナストリップ線路4-14(第1の高周波線路)と疑似同軸線路4-15(第2の高周波線路)とを備えている。
コプレーナストリップ線路4-14は、絶縁体からなる基材4-12中に形成された導体からなる信号線路4-1と、信号線路4-1の左右の基材4-12中に形成された導体からなるグランドプレーン4-2-1と、信号線路4-1の上下の基材4-12中に形成された複数層の導体からなるグランドプレーン4-2-4,4-2-2と、複数層のグランドプレーン4-2-1,4-2-4を層間接続するように基材4-12中に形成された導体からなるグランドビア4-3-1と、複数層のグランドプレーン4-2-1,4-2-2を層間接続するように基材4-12中に形成された導体からなるグランドビア4-3-2とから構成される。基材4-12の材料としては、例えばアルミナセラミクスがある。
疑似同軸線路4-15は、基材4-12中に信号線路4-1と接続するように形成された導体とその下の複数層の導体とからなる信号パッド4-4-1と、複数層の信号パッド4-4-1を層間接続するように基材4-12中に形成された導体からなる信号ビア4-5と、グランドプレーン4-2-1,4-2-2と同じ層の信号パッド4-4-1の周囲にある基材4-12中に形成された複数層の導体からなるグランドプレーン4-6と、グランドプレーン4-6が選択的に除去され、基材4-12によって満たされた領域であるアンチパッド領域4-7と、複数層のグランドプレーン4-6を層間接続するように基材4-12中に形成された導体からなるグランドビア4-3-3とから構成される。基材4-12を垂直に貫通する信号ビア4-5は、疑似同軸線路4-15の中心導体に相当する。
コプレーナストリップ線路4-14は水平方向に延伸し、疑似同軸線路4-15は垂直方向に延伸する。このため、コプレーナストリップ線路4-14の端と疑似同軸線路4-15の端とを電気的、物理的に接続する際には、信号線路4-1と信号ビア4-5とが接続される箇所で線路の延伸方向を曲げる接続部4-13が必要になる。
上述した第2の実施例は、コプレーナストリップ線路4-14から接続部2-13に至る領域の上部は基材2-12で満たされ、空間がない形態であった。
これに対し、本実施例では、接続部4-13の内周側の基材4-12には、基材4-12が除去された空間4-8が形成されている。また、接続部4-13の外周側の基材4-12には、基材4-12が除去された空間4-9が形成されている。
さらに、本実施例では、信号線路4-1と接続された信号パッド4-4-1の上部の基材4-12と、信号線路4-1の上部の基材4-12とが除去された空間4-10が形成されている。信号ビア4-5側の信号線路4-1と信号パッド4-4-1とは、空間4-10中に露出している。空間4-8~4-10の内部は、空気またはN2等の不活性ガスで満たされている。また、後述のように空間4-8~4-10の内部に絶縁体または半絶縁性半導体を充填してもよい。
内周側の空間4-8の総容積は、外周側の空間4-9,4-10の総容積よりも小さくなるように形成されている。図14、図15の例では、空間4-9と空間4-10が連通するように形成されているが、連通しない形態であってもよい。
さらに、本実施例では、信号ビア4-5に近づくに従って幅が漸次拡大するテーパ部4-1-2を信号線路4-1の途中に設け、信号ビア4-5に近い側の信号線路4-1が信号ビア4-5から遠い側の信号線路4-1よりも幅が広くなるようにしている。信号ビア4-5に近い側の信号線路4-1の幅を広くする理由は、特性インピーダンス整合のためである。
以上の構成により、本実施例では、接続部4-13で発現する電気的容量性の上昇による低インピーダンス化をさらに抑圧できると同時に、接続部4-13で生じるLC共振による高周波信号の反射周波数の広帯域化も実現することができる。
なお、疑似同軸線路4-15で伝搬可能な電磁界分布では、必ずしも信号ビア4-5を伝搬するのは基本モードだけとは限らない。疑似同軸線路4-15を構成するグランドプレーン4-6とグランドビア4-3-3とを金属壁とみなしたときの導波管伝搬モードも存在する。
信号パッド4-4-1とグランドプレーン4-6とが空間的に遠いため、コプレーナストリップ線路4-14の延伸先となるアンチパッド領域4-7における信号線路4-1は容易に周辺の近傍グランドプレーンと電磁界的に結合し、この結合が本来望まない導波管伝搬モードの原因となり得る。この電磁界的な結合を抑制することも、本実施例では可能としている。すなわち、本実施例では、疑似同軸線路4-15での高次導波管モードの励振を抑圧し、空間4-10を形成することによって外周側への電磁界の漏洩も抑制することができる。
したがって、本実施例では、本来不要である疑似同軸線路4-15での導波管伝搬モードを発現することなく、コプレーナストリップ線路4-14と接続部4-13と疑似同軸線路4-15の全体にわたって特性インピーダンスの整合を実現することができる。その結果、高周波線路接続構造4では、コプレーナストリップ線路4-14の信号線路端4-4aと疑似同軸線路4-15の信号線路端4-4b間において、高周波信号を損失なく伝送することが可能となる。
なお、本発明は以上に説明した第1~第4の実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で、当分野において通常の知識を有する者により、多くの変形および組み合わせが実施可能であることは明白である。
例えば線路の延伸方向を曲げる接続部1-13,2-13,3-13,4-13を、延伸方向が直角に曲がる形ではなく、階段状の形としてもよいし、直角でない頂点を1乃至複数有する形としてもよい。
また、疑似同軸線路2-15,3-15,4-15については、信号パッド2-4-1,3-4-1,4-4-1と信号ビア2-5,3-5,4-5とアンチパッド領域2-7,3-7,4-7とを平面視円形とし、信号パッド2-4-1,3-4-1,4-4-1の中心と信号ビア2-5,3-5,4-5の中心とアンチパッド領域2-7,3-7,4-7の中心とが一致した構造としているが、これらの構造に縛られる必要がないことも言うまでもない。
例えば、信号パッド2-4-1,3-4-1,4-4-1の中心および信号ビア2-5,3-5,4-5の中心を、アンチパッド領域2-7,3-7,4-7の中心と一致させる必要はなく、特性インピーダンス整合の観点からアンチパッド領域2-7,3-7,4-7内の所望の位置に変更可能である。
また、アンチパッド領域2-7,3-7,4-7は、平面視真円である必要はない。例えばアンチパッド領域2-7,3-7,4-7を、平面視楕円の形としてもよいし、平面視角丸長方形の形としてもよい。
また、第1~第4の実施例では、基材1-2,2-12,3-12,4-12の材料をアルミナセラミクスとしているが、決してこれに限る必要がないことも言うまでもない。例えば、セラミクス材として窒化アルミ、ジルコニア等でも使用可能であり、無機材料である石英ガラス、低融点ガラスを使用してもよい。また、基材1-2,2-12,3-12,4-12の材料として、有機材料であるレジン、テフロン(登録商標)を使用してもよい。さらに、半絶縁性半導体も使用可能であり、例えば高抵抗Siや半絶縁性GaAs、InPを使用してもよい。
また、第1~第4の実施例では、接続部1-13,2-13,3-13,4-13の内周側と外周側の両方に空間1-5,1-6,2-8,2-9,3-8~3-10,4-8~4-10を形成しているが、外周側のみに空間を形成してもよい。
また、接続部1-13,2-13,3-13,4-13の内周側と外周側の両方に空間を形成する場合の内周側の空間の個数をM(Mは1以上の整数)、外周側の空間の個数をN(Nは1以上の整数)としたとき、M≦Nの関係を満たすようにすればよい。また、上記のとおり、接続部1-13,2-13,3-13,4-13の内周側と外周側の両方に空間を形成する場合、内周側の空間の総容積が、外周側の空間の総容積よりも小さくなるようにすればよい。
また、第1~第4の実施例では、空間1-5,1-6,2-8,2-9,3-8~3-10,4-8~4-10の内部が空気またはN2等の不活性ガスで満たされているとした。別の構成例として、空間1-5,1-6,2-8,2-9,3-8~3-10,4-8~4-10の内部に、基材1-2,2-12,3-12,4-12の比誘電率よりも低い比誘電率の材料を充填してもよい。このような材料としては、絶縁体または半絶縁性半導体がある。
また、接続部1-13,2-13,3-13,4-13の内周側と外周側の両方に空間を形成する場合には、内周側の空間に充填された絶縁体または半絶縁性半導体の比誘電率よりも外周側の空間に充填された絶縁体または半絶縁性半導体の比誘電率が小さくなるようにすることが望ましい。
また、第3の実施例では、接続部3-13の外周側の空間3-9と空間3-10とが連通するように形成されているが、空間3-9と空間3-10が分離して形成されていてもよい。同様に、第4の実施例では、接続部4-13の外周側の空間4-9と空間4-10とが連通するように形成されているが、空間4-9と空間4-10が分離して形成されていてもよい。
また、第1~第4の実施例では、空間1-5,1-6,2-8,2-9,3-8~3-10,4-8~4-10の形状として、円弧や多面体の形状を例に挙げて記載したが、これらの形状は必須ではない。空間1-5,1-6,2-8,2-9,3-8~3-10,4-8~4-10の形状として、様々な製造工程を反映した形状を適用可能であることは言うまでもない。
また、第1~第4の実施例において、基材1-2,2-12,3-12,4-12中の空間を、第1の高周波線路と第2の高周波線路のうち少なくとも一方の信号線路の周囲に、グランドプレーンと接するように形成(空間中にグランドプレーンが露出するように形成)してもよい。また、空間を、基材1-2,2-12,3-12,4-12を介してグランドプレーンと隣り合う位置に形成してもよい。これらの空間は、容量性調整部として機能する。
また、第1~第4の実施例において、基材1-2,2-12,3-12,4-12中の空間を、第1の高周波線路と第2の高周波線路のうち少なくとも一方の信号線路の周囲に、信号線路と接するように形成(空間中に信号線路が露出するように形成)してもよい。また、空間を、基材を介して信号線路と隣り合う位置に形成してもよい。これらの空間は、誘導性調整部として機能する。
本発明は、延伸方向が互いに異なる高周波線路を接続する技術に適用することができる。
1,2,3,4…高周波線路接続構造、1-1a,1-1b,2-1,3-1,4-1…信号線路、1-13,2-13,3-13,4-13…接続部、1-2,2-12,3-12,4-12…基材、1-3,2-2-1,2-2-2,2-2-4,2-6,3-2-1,3-2-2,3-2-4,3-6,4-2-1,4-2-2,4-2-4,4-6…グランドプレーン、1-5,1-6,2-8,2-9,3-8~3-10,4-8~4-10…空間、1-14,1-15…マイクロストリップ線路、2-4-1,3-4-1,4-4-1…信号パッド、2-5,3-5,4-5…信号ビア、2-7,3-7,4-7…アンチパッド領域、2-3-1,2-3-2,2-3-3,3-3-1,3-3-2,3-3-3,4-3-1,4-3-2,4-3-3…グランドビア、2-14,3-14,4-14…コプレーナストリップ線路、2-15,3-15,4-15…疑似同軸線路、4-1-2…テーパ部。

Claims (8)

  1. 絶縁体または半絶縁性半導体からなる基材の表面または前記基材中に形成された第1の高周波線路と、
    前記基材の表面または前記基材中に形成された、前記第1の高周波線路と延伸方向が異なる第2の高周波線路と、
    前記第1の高周波線路と前記第2の高周波線路とが接続される箇所で線路の延伸方向を曲げる接続部とを備え、
    前記接続部の内周側と外周側の両方に、前記基材が除去された空間が形成され、
    前記接続部の内周側の前記空間の総容積は、外周側の前記空間の総容積よりも小さく、 前記内周側の前記空間の個数をM(Mは1以上の整数)、前記外周側の前記空間の個数 をN(Nは1以上の整数)としたとき、M≦Nの関係を満たすことを特徴とする高周波線路接続構造。
  2. 絶縁体または半絶縁性半導体からなる基材の表面または前記基材中に形成された第1の 高周波線路と、
    前記基材の表面または前記基材中に形成された、前記第1の高周波線路と延伸方向が異 なる第2の高周波線路と、
    前記第1の高周波線路と前記第2の高周波線路とが接続される箇所で線路の延伸方向を 曲げる接続部とを備え、
    前記接続部の外周側のみ、または前記接続部の内周側と外周側の両方に、前記基材が除 去された空間が形成され、
    前記接続部の内周側と外周側の両方に前記空間が形成される場合の内周側の前記空間の 総容積は、外周側の前記空間の総容積よりも小さく、
    前記第1の高周波線路と前記第2の高周波線路は、共に多層構造の前記基材中に形成され、
    前記第1の高周波線路は、前記基材中の特定の層に形成され、
    前記第2の高周波線路は、前記基材中の複数層を貫通するように形成されることを特徴とする高周波線路接続構造。
  3. 請求項記載の高周波線路接続構造において、
    前記空間は、前記第1の高周波線路と前記第2の高周波線路のうち少なくとも一方の信号線路の周囲に、前記基材中に形成されたグランドプレーンと接するように形成されるか、または前記基材を介して前記グランドプレーンと隣り合う位置に形成され、容量性調整部として機能することを特徴とする高周波線路接続構造。
  4. 絶縁体または半絶縁性半導体からなる基材の表面または前記基材中に形成された第1の 高周波線路と、
    前記基材の表面または前記基材中に形成された、前記第1の高周波線路と延伸方向が異 なる第2の高周波線路と、
    前記第1の高周波線路と前記第2の高周波線路とが接続される箇所で線路の延伸方向を 曲げる接続部とを備え、
    前記接続部の外周側のみ、または前記接続部の内周側と外周側の両方に、前記基材が除 去された空間が形成され、
    前記接続部の内周側と外周側の両方に前記空間が形成される場合の内周側の前記空間の 総容積は、外周側の前記空間の総容積よりも小さく、
    前記空間は、前記第1の高周波線路と前記第2の高周波線路のうち少なくとも一方の信号線路の周囲に、前記信号線路と接するように形成されるか、または前記基材を介して前記信号線路と隣り合う位置に形成され、誘導性調整部として機能することを特徴とする高周波線路接続構造。
  5. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の高周波線路接続構造において、
    前記第1の高周波線路と前記第2の高周波線路は、マイクロストリップ線路、コプレーナ線路、ストリップ線路のいずれかであることを特徴とする高周波線路接続構造。
  6. 絶縁体または半絶縁性半導体からなる基材の表面または前記基材中に形成された第1の 高周波線路と、
    前記基材の表面または前記基材中に形成された、前記第1の高周波線路と延伸方向が異 なる第2の高周波線路と、
    前記第1の高周波線路と前記第2の高周波線路とが接続される箇所で線路の延伸方向を 曲げる接続部とを備え、
    前記接続部の外周側のみ、または前記接続部の内周側と外周側の両方に、前記基材が除 去された空間が形成され、
    前記接続部の内周側と外周側の両方に前記空間が形成される場合の内周側の前記空間の 総容積は、外周側の前記空間の総容積よりも小さく、
    前記第1の高周波線路は、ストリップ線路であり、
    前記第2の高周波線路は、前記基材中の複数層を貫通するように形成された信号ビアと、前記信号ビアを囲むように形成されたグランドプレーンと、前記信号ビアと前記グランドプレーンとの間を満たす前記基材とから構成される疑似同軸線路であることを特徴とする高周波線路接続構造。
  7. 請求項記載の高周波線路接続構造において、
    前記接続部の内周側と外周側の両方に前記空間が形成される場合に、前記接続部の内周側の前記空間は、前記第1の高周波線路と前記第2の高周波線路の両方の信号線路の周囲に、前記基材中に形成されたグランドプレーンと接するように形成されるか、または前記基材を介して前記グランドプレーンと隣り合う位置に形成され、
    前記接続部の外周側の前記空間は、前記第1の高周波線路の信号線路と接するように形成され、かつ前記基材を介して前記第2の高周波線路の信号線路と隣り合う位置に形成されることを特徴とする高周波線路接続構造。
  8. 絶縁体または半絶縁性半導体からなる基材の表面または前記基材中に形成された第1の 高周波線路と、
    前記基材の表面または前記基材中に形成された、前記第1の高周波線路と延伸方向が異 なる第2の高周波線路と、
    前記第1の高周波線路と前記第2の高周波線路とが接続される箇所で線路の延伸方向を 曲げる接続部とを備え、
    前記接続部の内周側と外周側の両方に、前記基材が除去された空間が形成され、
    前記接続部の内周側の前記空間の総容積は、外周側の前記空間の総容積よりも小さく、 前記接続部の内周側と外周側の前記空間の内部に、前記基材の比誘電率よりも小さい比 誘電率の絶縁体、または前記基材の比誘電率よりも小さい比誘電率の半絶縁性半導体が充 填され、
    前記内周側の前記空間に充填された絶縁体または半絶縁性半導体の比誘電率よりも前記外周側の前記空間に充填された絶縁体または半絶縁性半導体の比誘電率が小さいことを特徴とする高周波線路接続構造。
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