以下に、本発明に係るノイズ測定プログラム、ノイズ測定方法及びノイズ測定装置の各実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、これらの実施形態により本発明が限定されるものではない。
図1は、実施形態に係るノイズ測定装置1の構成の一例を示すブロック図である。図2は、実施形態に係る被測定回路基板2としてのDCDC電源基板の一例を示す模式図である。
実施形態に係るノイズ測定装置1は、被測定回路基板2に設けられた被測定回路においてスイッチング動作に伴い発生する電磁界強度分布及び電流の方向を示す電流ベクトルを測定する装置である。また、実施形態に係るノイズ測定装置1は、再測定を行わずに、被測定回路基板2の基準波形の立ち上がり時や立ち下がり時などの任意のタイミングを含む指定区間、かつ、指定周波数の電磁界強度分布及び/又は電流分布を示すマップを出力する装置である。ノイズ測定装置1は、任意の時間幅の区間の電磁界強度データを、高速フーリエ変換(FFT)を用いて周波数軸における電磁界強度分布データに変換し、任意の区間及び周波数に対応する電磁界強度分布及び/又は電流分布を示すマップを出力するように構成される。
実施形態に係る被測定回路基板2は、例えばクロック信号などの基準信号に従いスイッチング動作する被測定回路を搭載する。被測定回路基板2は、図2に示すように、出力側パワー端子21、出力側グランド端子22、入力側パワー端子23、入力側グランド端子24、コイル25、ダイオード26及び制御IC27を有する。被測定回路基板2は、一例として、パワー半導体デバイスを用いて電力を変換する電力変換回路と、前記パワー半導体デバイスに駆動用の電圧を供給するドライブ回路とを有する電源回路である。被測定回路基板2は、例えばDCDC電源基板である。以下、被測定回路基板2に設けられた被測定回路を、被測定回路基板2と記載する場合もある。
実施形態に係るノイズ測定装置1は、図1に示すように、測定制御装置11、駆動制御装置12、駆動装置13、測定プローブ14、アンプ15、オシロスコープ16、基準プローブ17、記憶装置18及び表示制御装置19を備える。
測定制御装置11は、ノイズ測定装置1における電磁界強度分布の測定を制御する装置である。測定制御装置11は、実施形態に係る測定処理を実現するためのプログラム(アプリケーションプログラム)を実行することにより、実施形態に係るノイズ測定装置1として機能する。測定制御装置11としては、例えばスマートフォンやパーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC等の情報処理装置が適宜利用可能である。
測定制御装置11は、図1に示すように、測定条件設定部111及びデータ結合部112としての機能を有する。
測定条件設定部111は、駆動制御装置12により駆動装置13を動作させ、ノイズ測定装置1の測定走査範囲内で測定プローブ14を移動させる。具体的には、測定条件設定部111は、信号S1を駆動制御装置12へ送信する。ここで、信号S1は、例えば複数の測定点の各々の座標を指示する座標指示情報と、各測定点での測定プローブ14の回転角度を指示する情報とを含む。複数の測定点の各々の座標は、例えば走査範囲及び測定分解能に基づいて設定される。一例として、測定条件設定部111は、測定分解能などの指定された移動条件や走査範囲に基づいて、駆動制御装置12に走査条件を指示する。
また、測定条件設定部111は、測定条件を設定する信号S7をオシロスコープ16へ送信する。ここで、測定条件は、トリガ検出するための閾値及び波形を検出する時間長を含む。具体的には、測定条件設定部111は、トリガ検出部161により基準波形の立ち上がり及び立ち下りのタイミングで取得されたトリガを用いて、基準波形の1波長以上の時間幅を有する測定時間を設定する。
データ結合部112は、現在地座標の状況、すなわち測定プローブ14の現時点での位置である測定座標を示す信号S2を駆動制御装置12から受け取る。また、データ結合部112は、オシロスコープ16の波形取得部162により得られた、トリガに同期した電磁界波形の波形データを示す信号S8をオシロスコープ16から受け取る。データ結合部112は、これら2つの信号S2,S8が示す情報を結合することにより紐づけし、各座標の電磁界波形を示す信号S9を記憶装置18内のデータベース181へ送信する。
駆動制御装置12は、測定条件設定部111から送信された信号S1に従い、駆動装置13の動作を制御する。具体的には、駆動制御装置12は、駆動装置13の動作を制御するための信号S3を駆動装置13へ送信する。駆動装置13は、駆動制御装置12からの信号S3に応じて、測定プローブ14を被測定回路基板2上で移動させ、測定プローブ14の位置及び角度を指定する。駆動装置13としては、例えば測定プローブ14をXYZ軸方向に移動させたり回転させたりする四軸スキャナが利用可能である。四軸スキャナのステージ上には、被測定回路基板2が設置される。なお、駆動装置13は、例えば測定プローブ14の先端に設けられたループの向きを、少なくとも互いに直交する2方向に沿うように回転可能に構成されているとするが、これに限らない。駆動装置13は、例えば測定プローブ14の先端に設けられたループの向きを、少なくとも互いに直交する2方向に沿うように付け替え可能に構成されていても構わない。
測定プローブ14は、被測定回路基板2で発生した電磁界強度を測定する電磁界プローブである。測定プローブ14は、測定した電磁界強度に応じた信号S4をアンプ15に供給する。測定プローブ14は、例えば駆動装置13の先端、すなわち被測定回路基板2の側に設けられる。測定プローブ14として磁界測定用のループプローブが利用される場合、実施形態に係るノイズ測定装置1は、1度の磁界強度分布の測定で得られた測定データから、再測定なしに、複数の測定条件に対応する複数の磁界強度分布及び電流分布を得ることができる。ここで、1度の磁界強度分布の測定とは、X軸及びY軸などの互いに直交する2方向それぞれについての磁界強度分布の測定を含む。
なお、測定プローブ14としては、ループプローブを使用した磁界プローブに限らず、指向性を有する電界プローブを利用することもできる。一般の電界プローブでは指向性がないために、本実施形態に係るノイズ測定処理のように、X軸及びY軸それぞれ単軸でのベクトルを測定することはできないが、単軸指向性のある光電界センサを使用することにより、本実施形態に係るノイズ測定処理と同様の処理に基づき、電界強度及び電束ベクトルを算出することができる。したがって、本実施形態に係る技術によれば、電界強度分布及び/又は電束ベクトルを示すマップを表示することもできる。この場合、実施形態に係るノイズ測定装置1は、1度の電界強度分布の測定で得られた測定データから、再測定なしに、複数の測定条件に対応する複数の電界強度分布を得ることができる。ここで、1度の電界強度分布の測定とは、X軸及びY軸などの互いに直交する2方向それぞれについての電界強度分布の測定を含む。
アンプ15は、測定プローブ14からの電磁界強度に応じた信号S4を増幅する信号増幅器である。アンプ15は、増幅された電磁界波形を示す信号S5をオシロスコープ16のチャネルch2に供給する。
オシロスコープ16は、図1に示すように、トリガ検出部161及び波形取得部162としての機能を有する。
オシロスコープ16は、2つのチャネルch1,ch2を有する。チャネルch1には、基準プローブ17からの信号S6が入力される。入力された信号S6は、トリガ検出部161によりトリガ波形として検出される。チャネルch2には、アンプ15で増幅された測定プローブ14からの信号S5が入力される。入力された信号S5は、波形取得部162により電磁界波形として検出される。
トリガ検出部161は、被測定回路基板2からのクロック信号などの基準信号の信号波形、すなわち基準波形に基づいてトリガを検出する。具体的には、トリガ検出部161は、基準プローブ17により測定された被測定回路基板2の基準波形に応じた信号S6の立ち上がり及び/又は立ち下りのタイミングでトリガを取得する。取得されたトリガ波形は、波形取得部162で検出される波形の同期をとるためのトリガとなる。被測定回路基板2が上述の電源回路である場合、トリガ検出部161は、ドライブ回路のパワー半導体側の出力端で測定される電圧の電圧波形に基づいて、パワー半導体デバイスのスイッチング動作に伴いトリガを検出する。ここで、ドライブ回路のパワー半導体側の出力端は、制御IC27ではスイッチング部分である。
波形取得部162は、トリガ検出部161により取得されるトリガに同期して、測定条件設定部111により設定された測定時間を用いて、測定走査範囲内の複数の測定点の各々における測定プローブ14からの各角度の電磁界強度を取得する。換言すれば、波形取得部162は、被測定回路基板2の近傍に設定される複数の測定点の各々において、トリガ検出部161により検出されたトリガに同期して、測定時間での被測定回路基板2からの電磁界強度を示す時系列データを測定する。また、波形取得部162は、測定結果、すなわちトリガに同期した電磁界波形の時系列データを示す信号S8を逐次、測定制御装置11に出力する。
基準プローブ17は、被測定回路基板2に電気的に接続され、被測定回路基板2のスイッチング動作を制御する基準信号を測定する電圧プローブである。基準プローブ17は、測定した基準信号に応じた信号S6をオシロスコープ16のチャネルch1に供給する。被測定回路基板2が上述の電源回路である場合、基準プローブ17は、ドライブ回路のパワー半導体側の出力端に電気的に接続される。図2に示す例では、基準プローブ17は、コイル25の入力端側に電気的に接続される。
なお、基準プローブ17としては、電流プローブを利用することもできる。また、設置位置を固定し、基準波形の取得が可能であれば、非接触の電界プローブ又は磁界プローブを用いることもできる。この場合、基準プローブ17は、被測定回路基板2に電気的に接続されていなくても構わない。
なお、実施形態に係るノイズ測定装置1においては、図1に示すように、トリガ検出部161を実現するオシロスコープ16と、基準プローブ17との組合せをトリガ検出部20と表現しても構わない。
なお、実施形態に係るノイズ測定装置1は、図1に示すように、測定部10としての機能を有すると表現することもできる。ここで、測定部10は、図1に示すように、測定制御装置11の測定条件設定部111、測定制御装置11のデータ結合部112及びオシロスコープ16の波形取得部162を含む。つまり、測定部10は、駆動装置13により測定プローブ14を複数の測定点の各々に移動させながら、複数の測定点の各々において、トリガに同期して、設定された測定時間での被測定回路基板2からの電磁界強度を示す時系列データを測定する。ここで、測定部10は、取得部の一例である。
なお、測定部10を実現する測定制御装置11と、駆動制御装置12と、駆動装置13と、測定プローブ14と、アンプ15と、測定部10を実現するオシロスコープ16との組合せを測定部と表現しても構わない。
記憶装置18は、データベース181を記憶する。データベース181には、データ結合部112から出力された、複数の測定点において測定位置と電磁界強度の時系列とが紐づけされたデータ(信号S9の示すデータ)が格納される。記憶装置18としては、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、Flashメモリ等の各種の記憶媒体が利用可能である。
表示制御装置19は、ノイズ測定装置1における電磁界強度分布の表示を制御する装置である。表示制御装置19は、実施形態に係る表示処理を実現するためのプログラム(アプリケーションプログラム)を実行することにより、実施形態に係るノイズ測定装置1として機能する。表示制御装置19としては、例えばスマートフォンやパーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC等の情報処理装置が適宜利用可能である。
表示制御装置19は、図1に示すように、表示条件設定部191、演算部192及び表示部193としての機能を有する。
表示条件設定部191は、例えばユーザの入力に応じて、指定区間及び指定周波数の条件を設定する。ここで、指定区間は、測定時間の時間幅より短い時間幅の区間である。また、表示条件設定部191は、指定区間及び指定周波数のうちの少なくとも一方の条件を、例えば電磁界強度分布のマップ表示後の時点において、再設定することができる。表示条件設定部191は、条件設定部の一例である。
演算部192は、記憶装置18のデータベース181に格納された複数の測定点の各々における複数の角度の各々の電磁界強度の時系列データに基づいて、表示条件設定部191により設定された指定区間及び指定周波数の条件での複数の測定点に関する電磁界強度分布及び電流分布を出力する。
具体的には、演算部192は、記憶装置18から複数の測定点の各々の電磁界強度の時系列データを示す信号S10を取得する。したがって、演算部192は、取得部の一例であると表現することもできる。演算部192は、測定部10により測定された複数の測定点の各々の電磁界強度の時系列データから指定区間の時系列データを抽出する。演算部192は、指定区間の時系列データから高速フーリエ変換によりパワースペクトル及び位相成分を算出する。演算部192は、複数の測定点の各々に関して算出されたパワースペクトル及び位相成分から、指定された指定周波数での電磁界強度成分及び電流ベクトルをそれぞれ取得する。演算部192は、指定区間及び指定周波数の条件での複数の測定点に関する電磁界強度及び/又は電流ベクトルを表示部193へ出力する。
また、演算部192は、表示条件設定部191により指定区間及び指定周波数の条件が再設定されたとき、再設定された指定区間及び指定周波数の条件での複数の測定点に関する電磁界強度及び電流ベクトルを再出力する。
表示部193は、演算部192により出力された指定区間及び指定周波数の条件での複数の測定点に関する電磁界強度及び/又は電流ベクトルに基づいて、複数の測定点の各々の位置に応じて電磁界強度及び/又は電流ベクトルをプロットし、電磁界強度分布及び/又は電流分布を示すマップを表示するための画像データを生成する。表示部193は、生成された画像データに基づいて、マップを示す画像をディスプレイなどに表示する。表示部193は、マップを示す画像に、被測定回路基板2の構成要素の配置を示す画像を重畳して表示する。
なお、演算部192を実現する表示制御装置19を演算部と表現しても構わない。同様に、表示部193を実現する表示制御装置19と、後述の表示I/F106と、後述のディスプレイ107との組合せを表示部と表現しても構わない。
以下、図3~図27を参照して、本実施形態に係るノイズ測定装置1の動作の一例について説明する。ここでは、一例として、750kHzでスイッチングする64mm×40mmサイズの被測定回路基板2としてのDCDC電源基板に対して、(32,20)ポイントを2mmピッチの範囲で、100MHzの指定周波数での磁界分布測定を行う場合の説明を行う。
図3は、実施形態に係る測定処理の一例を示すフローチャートである。図4は、実施形態に係るノイズ測定装置1において、基準プローブ17により被測定回路基板2としてのDCDC電源基板を測定した際に得られる基準トリガ波形の一例を示す図である。図5は、実施形態に係るノイズ測定装置1において、基準プローブ17でトリガをかけて測定プローブ14により被測定回路基板2としてのDCDC電源基板を測定した際に得られる、指定座標の磁界強度波形の一例を示す図である。図4及び図5に示すグラフにおいて、縦軸は強度(Level)[V]を示し、横軸は時間(Time)[μsec]を示す。図6及び図7は、それぞれ実施形態に係るノイズ測定処理における、近傍磁界の電圧波形の取得について説明するための図である。
図3の流れは、被測定回路基板2が駆動装置13としての四軸スキャナのステージ上に設置され、かつ、動作している状態で開始される。また、基準プローブ17は、例えばコイル25の入力端側に電気的に接続され、基準波形として、クロック信号のクロック波形を測定可能であるとする。また、測定走査範囲の初期位置(0,0)と終了位置(32,20)とが設定されているとする。また、近傍磁界の電圧波形は、X方向及びY方向の2つの角度それぞれについて測定されるとする。
トリガ検出部161は、基準波形を取得(S101)し、測定条件設定部111により指示された条件下で基準波形の一周期以上の測定時間を設定(S102)する。具体的には、トリガ検出部161は、オシロスコープ16のチャネルch1によりクロック信号の立ち上がり又は立ち下りのタイミングでトリガを取り、図4に示すような基準波形としてのクロック波形を一周期以上含む時間で測定時間を設定する。
測定条件設定部111は、被測定回路基板2上の指定座標の初期位置(0,0)まで測定プローブ14を移動するよう駆動装置13に指示する(S103)。また、測定条件設定部111は、オシロスコープ16のトリガ検出部161に対して閾値等のトリガ条件を設定し、波形取得部162に対して、測定時間等を設定する。オシロスコープ16のチャネルch2において、トリガ検出部161により設定されたトリガで測定プローブ14からの電圧波形をホールドし、図5に示すような測定時間での近傍電磁界の電圧波形の時系列を取得する(S104)。波形取得部162は、取得された近傍電磁界の時系列データをデータ結合部112に送信する。このとき、データ結合部112は、駆動制御装置12から現在位置座標を取得する。これにより、時系列データを、データ結合部112によって測定箇所の座標に紐づけされたファイル名(0,0.csv)のデータとすることができる。データ結合部112は、各座標の電磁界波形を示す時系列データを記憶装置18のデータベース181の指定フォルダに保存する(S105)。
全範囲の測定が完了していないとき(S106:No)、測定制御装置11は、オシロスコープ16に対して電圧波形のホールドを解除する命令を出し(S107)、駆動制御装置12に対して次の指定座標(例:1,0)に測定プローブ14を移動する命令を出す(S103)。次の座標においても、上述したように電圧波形取得し(S104)、取得された近傍電磁界の時系列データを例えばファイル名(1,0.csv)でデータベース181の指定フォルダに保存する(S105)流れが実行される。同様にして、(2,0)、(3,0)、(4,0)…(32,0)と、X座標の終了座標まで測定した後、Y座標を移動させ、X座標を初期位置まで戻し(0,1)、(1,1)…(32,1)の各測定点で測定が実行される。Y座標の終了座標(32,20)まで同様に(0,20)(1,20)…(32,20)と繰り返し電圧波形を取得し、被測定回路基板2上のすべての設定範囲の走査が実行される。
終了位置(32,20.csv)のデータ保存が終了し、設定範囲すべての波形を取得した後(S106:Yes)、問題なく測定が終了した事を表示し、磁束φを測定する図3の処理は終了する。
なお、図3の流れにおいて、S103~S107の処理は、X方向及びY方向それぞれについて実行される。例えば図6に示すように、X方向の磁束φxの測定においては、測定プローブ14のループは、正面に対し90°の角度に回転させるとする。このとき、正面に対し左右方向、すなわちX方向の磁束φxを時間微分した電圧波形Vxが取得されて保存される。同様に、Y方向の磁束φyの測定においては、測定プローブ14のループは、例えば図7に示すように、正面に対し0°の角度に回転させるとする。このとき、正面に対し前後方向、すなわちY方向の磁束φyを時間微分した電圧波形Vyが取得されて保存される。したがって、S106の処理では、X方向及びY方向の2方向それぞれについて磁束φの測定が完了したことに応じて、問題なく測定が終了した事を表示し、磁束φを測定する図3の処理を終了する。
なお、S103~S107の処理は、X方向及びY方向に限らず、X方向及びY方向以外の互いに直交する2つの方向それぞれについて実行されてもよい。
なお、本実施形態では、測定プローブ14を駆動装置13により回転させたり、測定プローブ14を付け替えて駆動装置13への取り付け角度を変更させたりして、互いに直交する2方向それぞれについて、トリガに同期して電磁界強度を測定する場合を例示したが、これに限らない。測定プローブ14は、複数のプローブが配列されたプローブアレイとして構成されていてもよい。測定プローブ14において、複数のプローブは、1次元に配列されていてもよいし、2次元に配列されていても構わない。また、測定プローブ14において、複数のプローブそれぞれのループの向きは、1方向であってもよいし、互いに直交する2方向であってもよい。複数のプローブそれぞれのループの向きが1方向である場合には、測定プローブ14を駆動装置13により回転させたり、測定プローブ14を付け替えて駆動装置13への取り付け角度を変更させたりすればよい。また、複数のプローブそれぞれのループの向きが互いに直交する2方向であるときには、各プローブのループの向きに応じて駆動装置13による移動が制御されればよい。これらの場合、測定部10は、複数の測定点の各々に対応する位置の複数のプローブそれぞれを、検出された前記トリガに同期して切り替えることにより、複数の測定点の各々において、トリガに同期して、設定された測定時間での被測定回路基板2からの電磁界強度を示す時系列データを測定すればよい。
図8は、実施形態に係る表示処理の一例を示すフローチャートである。図8の流れは、図3の流れによりX方向及びY方向それぞれの磁束φの測定が完了した後に実行される。
演算部192は、複数の測定位置の各々の座標に紐づけされた測定結果が格納されたデータベース181内のフォルダを指定する(S201)。データベース181内のフォルダには、複数の測定座標それぞれに紐づけされた測定データが格納されている。したがって、演算部192は、座標の指定により、指定された座標のX方向及びY方向それぞれの磁束φx,φyの測定データをデータベース181から読み出すことができる。
表示条件設定部191は、例えばユーザの入力に応じて、指定区間及び指定周波数を設定する(S202)。具体的には、表示条件設定部191は、基準プローブ17で取得した基準波形を基に、抽出したい時間の始点時間と終点時間とを指定区間として設定する。図4に示す例では、区間A(0μsec~0.1μsec)と、区間B(0.6μsec~0.7μsec)とが、抽出する指定区間として設定されている。また、表示条件設定部191は、100MHzといったように、抽出したい磁界分布の周波数を指定周波数として設定する。
演算部192は、指定区間及び指定周波数の設定後、座標にそれぞれ紐づけされたX方向及びY方向の磁界強度波形の測定データを初期位置データ(0,0.csv)から順番に呼び出す(S203)。演算部192は、呼び出した波形データの各々から、指定区間の電圧波形を抽出する(S204)。図9は、図5の区間Aを抽出した磁界強度波形の一例を示す図である。図10は、図5の区間Bを抽出した磁界強度波形の一例を示す図である。図9及び図10に示すグラフにおいて、縦軸は強度(Level)[V]を示し、横軸は時間(Time)[μsec]を示す。例えば、演算部192は、区間Aが指定区間であるとき、図5に示す波形データから、図9に示すような区間Aの波形データを抽出する。例えば、演算部192は、区間Bが指定区間であるとき、図5に示す波形データから、図10に示すような区間Bの波形データを抽出する。
演算部192は、抽出された指定区間の電圧波形をFFT変換し、指定周波数の強度成分及び位相成分を抽出する(S205)。具体的には、演算部192は、抽出された指定区間の電圧波形に対してFFT変換を行い、パワースペクトル(磁界スぺクトラム)及び周波数軸の位相成分を示す情報を生成する。換言すれば、演算部192は、抽出された指定区間の電圧波形を、パワースペクトル(磁界スぺクトラム)及び周波数軸の位相成分を示す情報に変換する。その後、演算部192は、磁界スペクトラムから指定周波数に対応する強度Dを[dBm]から変換した電力[mW](あるいは[μW])の数値として抽出する。また、演算部192は、周波数軸の位相成分を示す情報から位相θを[°]の数値として抽出する。
図11は、図9の区間Aに係る磁界強度波形をFFT処理して得られる磁界スペクトラムの一例を示す図である。図12は、図10の区間Bに係る磁界強度波形をFFT処理して得られる磁界スペクトラムの一例を示す図である。図11及び図12に示すグラフにおいて、縦軸は強度(Level)[dBm]を示し、横軸は周波数(Frequency)[MHz]を示す。例えば、演算部192は、区間Aが指定区間であるとき、図9に示す時間軸の電圧波形から、図11に示す磁界スペクトラムを生成する。例えば、演算部192は、区間Bが指定区間であるとき、図10に示す時間軸の電圧波形から、図12に示す磁界スペクトラムを生成する。
図13は、図9の区間Aに係る磁界強度波形をFFT処理して得られる磁界の位相成分の一例を示す図である。図14は、図10の区間Bに係る磁界強度波形をFFT処理して得られる磁界の位相成分の一例を示す図である。図13及び図14に示すグラフにおいて、縦軸は位相(phase)[deg.]を示し、横軸は周波数(Frequency)[MHz]を示す。例えば、演算部192は、区間Aが指定区間であるとき、図9に示す時間軸の電圧波形を、図13に示す周波数軸の位相情報に変換する。例えば、演算部192は、区間Bが指定区間であるとき、図10に示す時間軸の電圧波形を、図14に示す周波数軸の位相情報に変換する。
演算部192は、X軸及びY軸それぞれについて、抽出された指定周波数の強度成分から磁界強度分布を算出する(S206)。磁界強度分布の算出については、式(7)を参照しつつ後述する。
演算部192は、X軸及びY軸それぞれについて、抽出された強度成分及び位相成分から各方向のベクトルを算出する(S207)。図15は、図13の区間Aに係る磁界の位相成分に対してcos関数を用いて計算した結果の一例を示す図である。図16は、図14の区間Bに係る磁界の位相成分に対してcos関数を用いて計算した結果の一例を示す図である。図15及び図16に示すグラフにおいて、縦軸は位相のcosθの値[-]を示し、横軸は周波数(Frequency)[MHz]を示す。具体的には、演算部192は、図13に示す区間Aに係る周波数軸の位相情報から抽出した位相θを、図15に示すように、cos関数を用いて-1~+1までの値に変換する。また、演算部192は、図14に示す区間Bに係る周波数軸の位相情報から抽出した位相θを、図16に示すように、cos関数を用いて-1~+1までの値に変換する。
ここで、cos関数を用いて変換された周波数軸の位相情報から抽出した位相θの値を係数kとすると、X軸及びY軸それぞれにおけるベクトルの矢印の向きは、係数kの正負に対応する。ベクトルを表示する上では、ベクトルの矢印の向きが判別できれば良い。このため、演算部192は、図15及び図16に示す計算結果それぞれに基づいて、各周波数に対応する係数kの値を「+1」又は「-1」とする。図17は、図15の区間Aに係る計算結果から算出した係数kの一例を示す図である。図18は、図16の区間Bに係る計算結果から算出した係数kの一例を示す図である。図17及び図18に示すグラフにおいて、縦軸は係数kの値[-]を示し、横軸は周波数(Frequency)[MHz]を示す。具体的には、演算部192は、図17及び図18に示すように、cosθの値が-1以上0未満の場合、係数kをすべて「-1」とする。一方で、cosθが0以上1以下の場合、演算部192は、図17及び図18に示すように、係数kをすべて「+1」とする。なお、cosθの値が0の場合、係数kを「-1」としても構わない。
演算部192は、図17又は図18から、区間及び指定周波数(本実施形態では100MHz)に対応した係数kを抽出し、S205の処理で抽出した指定周波数の強度Dと掛け合わせてkDを算出する。これにより、測定結果は、方向性を持つ磁束φx及びφyそれぞれのベクトルとなる。したがって、演算部192は、X方向の測定結果から、対象座標(m,n)においては、+Dx(m,n)又は-Dx(m,n)というベクトルを算出することができる。同様に、演算部192は、Y方向の測定結果から、対象座標(m,n)においては、+Dy(m,n)又は-Dy(m,n)というベクトルを算出することができる。
なお、本実施形態では、cos関数を用いて変換された周波数軸の位相情報から抽出した位相θの値、すなわち係数kの正負に応じて、X軸及びY軸それぞれにおけるベクトルの矢印の向きを決定する場合を例示するが、これに限らない。X軸及びY軸それぞれにおけるベクトルの矢印の向きは、例えば周波数軸の位相情報から抽出した位相θに関して、予め定められたDuty比を満たすか否かに応じて決定されてもよい。
その後、演算部192は、S207の処理で算出された各方向のベクトルを合成し、磁束ベクトルφx,φyを算出する(S208)。図19は、対象座標(m,n)の磁束ベクトルφx,φyの算出方法を説明するための図である。演算部192は、図19に示すように、対象座標(m,n)における磁束X成分の磁束ベクトルφxを以下の式(1)により算出する。同様に、演算部192は、図19に示すように、対象座標(m,n)における磁束Y成分の磁束ベクトルφyを以下の式(2)により算出する。このように、2つの磁束ベクトル磁束ベクトルφx,φyは、それぞれ、強度Dに応じた大きさ、かつ、位相θに応じた向きのベクトルである。ただし、係数kx及び係数kyは、それぞれ、「+1」又は「-1」である。この場合の対象座標(m,n)のX-Y平面における磁束ベクトルφxyは、式(3)により表される。ここで、X-Y平面における磁束ベクトルφxyは、平面ベクトルの一例である。
また、演算部192は、S208の処理で算出された磁束ベクトルφx,φyの直交成分から電流ベクトルIx,Iyを算出する(S209)。図20は、対象座標(m,n)の電流ベクトルIx,Iyの算出方法を説明するための図である。磁束ベクトルφx,φyそれぞれに対して直交成分を算出することによって、電流の流れを示すことが可能となる。演算部192は、図20に示すように、対象座標(m,n)におけるX方向の電流ベクトルIxを以下の式(4)により算出する。同様に、演算部192は、図20に示すように、対象座標(m,n)におけるY方向の電流ベクトルIyを以下の式(5)により算出する。ただし、係数kx及び係数kyは、それぞれ、「+1」又は「-1」である。この場合の対象座標(m,n)のX-Y平面における電流ベクトルIxyは、式(6)により表される。ここで、X-Y平面における電流ベクトルIxyは、平面ベクトルの一例である。
その後、表示部193は、対象座標(m,n)について算出された電流ベクトルIxy及び/又は強度Dxyに基づき、電流分布及び/又は磁界強度分布を示すマップを表示又は更新する(S210)。電流分布及び/又は磁界強度分布を示すマップの表示については後述する。
全範囲の表示が完了していないとき(S211:No)、次の対象座標の電磁界測定データに対して、上述のS203~S210の処理が実行される。なお、上述のS203~S210の処理は、測定時と同様に、終了位置のデータ(32,20.csv)まで、(0,0)、(1,0)、(2,0)、(3,0)、(4,0)…(32,0)…(0,1)、(1,1)…(32,1)…(0,20)(1,20)…(32,20)の順番で実行される。なお、処理順序はこれに限らず、任意に設定可能である。
一方で、全範囲の表示が完了したとき(S211:Yes)、図8の処理は終了する。
ここで、図8の流れのS210で表示され得る電流分布を示すマップについて説明する。図21は、実施形態に係る表示処理において表示される、区間Aの100MHzにおける電流分布のマップの一例を示す図である。図22は、実施形態に係る表示処理において表示される、区間Bの100MHzにおける電流分布のマップの一例を示す図である。全範囲の表示が完了するとき、すなわち(32,20)ポイントのうちの最後の対象座標についての表示が行われたとき、図21及び図22にそれぞれ示すような電流分布のマップを含む表示画面が表示される。電流分布のマップでは、各座標位置について算出された電流ベクトルIxyが各座標位置に示されている。
なお、当該表示画面においては、図21及び図22にそれぞれ示すように、マップ上に、例えば図2に示すような被測定回路基板2上の各要素の配置が重畳して表示されてもよい。
なお、図21及び図22のようなマップを含む表示は、上述したように、各位置のデータに関して順次表示されてもよいし、全範囲のマッピングが完了した後にまとめて表示されてもよい。
ここで、図8の流れのS210で表示され得る磁界強度分布を示すマップについて説明する。図23は、実施形態に係る表示処理において表示される、区間Aの100MHzにおける磁界強度分布のマップの一例を示す図である。図24は、実施形態に係る表示処理において表示される、区間Bの100MHzにおける磁界強度分布のマップの一例を示す図である。表示部193は、磁界強度分布を示すマップの表示を行う場合、周波数スペクトラムに対して、指定周波数に対応した強度Dを数値として用いる。演算部192は、X方向の測定結果から得られた強度Dx(m,n)及びY方向の測定結果から得られた強度Dy(m,n)に基づき、以下に示す式(7)を用いて対象座標(m,n)のX-Y平面における強度Dxyを算出する。
また、演算部192は、式(7)により算出されたDxy(m,n)の単位を、リニア表記の値である[mW]又は[μW]から、[dBm]に変換した上で座標(m,n)の強度として出力する。そして、表示部193は、変換された各座標(m,n)の強度をマッピングし、磁界強度分布を示すマップを含む表示画面を表示する。磁界強度分布を示すマップでは強度と紐づけされた配色で、各座標の強度が表示される。一例として強度が強い場合は赤などの暖色系の配色とし、中間の強度の場合は黄色或いは緑色の配色とし、強度が弱い場合は青や濃紺などの寒色系の配色とし、ユーザが直観的に強度分布を把握できるようにする。なお、この強度に応じた配色は、磁界強度分布を示すマップ内の強度がすべて表示された後、再度設定可能である。なお、当該表示画面においては、配色再設定時の参考としてマップ内の最大値、最小値を数値として磁界強度分布を示すマップの横などに表示されていてもよい。
ここで、図8の流れのS210で表示され得る電流ベクトル又は磁束ベクトルと、磁界強度分布とを示すマップについて説明する。ここで、電流ベクトルを示すマップは、電流分布そのものとして取り扱うことができる。また、磁束ベクトルを示すマップは、磁束ベクトルが電流から直交して発生したものであるとの観点から、電流分布に直接関与する表示として取り扱うことができる。図25は、実施形態に係る表示処理において表示される、区間Aの100MHzにおける磁界強度分布及び電流分布を合成したマップの一例を示す図である。図26は、実施形態に係る表示処理において表示される、区間Bの100MHzにおける磁界強度分布及び電流分布を合成したマップの一例を示す図である。表示部193は、図25及び図26に示すように、磁界強度分布及び電流分布を同一マップ上に表示してもよい。あるいは、表示部193は、見易さを確保するなどの観点から、図21~図24に示すように、磁界強度分布及び電流分布を異なるマップ上に表示してもよい。表示部193は、例えば、ユーザの入力操作に応じて、マップ上に表示する分布を変更可能である。
ここで、図21、図22、図25及び図26に示すように、区間Aの指定区間で抽出された電圧波形に基づく電流分布と、区間Bの指定区間で抽出された電圧波形に基づく電流分布とは異なっている。また、図23~図26に示すように、区間Aの指定区間で抽出された電圧波形に基づく磁界強度分布と、区間Bの指定区間で抽出された電圧波形に基づく磁界強度分布とは異なっている。これらは、区間Aがスイッチング信号の立ち上がり時の区間を示し、区間Bがスイッチング信号の立ち下がり時の区間であり、同じ指定周波数の異なる指定区間の磁界強度分布及び電流分布の結果を得たことを示す。つまり、実施形態に係るノイズ測定装置1によれば、1度の測定データから、条件別に複数の結果を表示することができる。
このように、本実施形態に係るノイズ測定処理は、スイッチング動作する被測定回路基板2から発生する近傍電磁界分布及び電流分布を、再測定することなく複数の指定区間及び指定周波数の条件で出力することができる。また、複数の条件での近傍電磁界測定結果を得ることができるため、立ち上がり時や立ち下がり時など、スイッチング動作におけるノイズ発生時点の切り分けを再測定なく行うことができる。
従来、回路基板に関する近傍電磁界電磁界の測定においては、回路基板のスイッチング周波数の立ち上がり又は立ち下がりに同期して測定することは困難であった。一方で、本実施形態に係るノイズ測定処理は、被測定回路基板2に入力されるスイッチング動作のための基準信号の信号波形に基づいて検出されたトリガに同期して、基準信号の1波長以上の時間幅の測定時間で電磁界強度を測定する。このため、ノイズ源の特定や伝導状態の把握のための被測定回路基板2の近傍電磁界測定において、測定回数を低減することができる。測定回数の低減は、ヒューマンエラーなどによる反復性や再現性の低下の抑制に寄与する。
また、本実施形態に係るノイズ測定処理においては、再測定することなく電流方向を示す電流ベクトルを出力することができるため、ノイズの流れを容易に把握することができる。さらに、磁束の強度のみベクトル表示しても、0°~90°までの範囲しか表現できないが、本実施形態に係るノイズ測定処理では、X成分及びY成分それぞれの磁束強度に符号成分を持たせることにより、X-Y平面に対して360°、すなわち全方向についてのベクトル表示が可能である。面内電流方向のベクトル表示を得ることによって、より詳細なノイズ源の特定と伝導状態の把握が実現される。
ここで、上述の各実施形態に係るノイズ測定装置1の各装置(測定制御装置11、オシロスコープ16、記憶装置18及び表示制御装置19)のハードウェア構成について説明する。図27は、実施形態に係るノイズ測定装置1の各装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。測定制御装置11、オシロスコープ16、記憶装置18及び表示制御装置19は、例えば、図27に示すようなハードウェア構成の情報処理装置100により実現される。
情報処理装置100は、例えば通常のコンピュータと同様のハードウェア構成を有する。すなわち、情報処理装置100は、プロセッサ101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、記憶デバイス104と、ネットワークインタフェース(I/F)105とを備える。プロセッサ101と、ROM102と、RAM103と、記憶デバイス104と、ネットワークI/F105とは、バスを介して通信可能に接続されている。
プロセッサ101は、各装置それぞれの全体の動作を制御する。プロセッサ101としては、例えばCPU(Central Processing Unit)が利用されるが、GPU(Graphics Processing Unit)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の他のプロセッサが利用されても構わない。
プロセッサ101は、記憶デバイス104に記憶されたプログラムをRAM103にロードして実行し、図1に例示する各部としての機能を実現する。ROM102には、オペレーティングシステムの起動用プログラムを記憶デバイス104からRAM103にロードするスタートプログラムなどが記憶されている。
記憶デバイス104としては、HDDやSSD、Flashメモリ等の各種の記憶媒体が利用可能である。記憶デバイス104は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、データ及び各処理で使用される閾値などのパラメータを記憶している。
ネットワークI/F105は、外部と通信するためのインタフェース回路である。ネットワークI/F105は、各装置の対応するBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)やWi-Fi(登録商標)、Sub-1GHz、IEEE802.15.4、LTE Cat-1等の各種の通信規格に対応した無線通信用の通信回路又は有線通信用の通信回路を含む。
測定制御装置11、オシロスコープ16及び表示制御装置19は、入出力I/F108と、入力デバイス109とをさらに備える。入力デバイス109は、入出力I/F108を介してプロセッサ101、ROM102、RAM103、記憶デバイス104及びネットワークI/F105と通信可能に接続されている。入出力I/F108は、プロセッサ101の制御に従って、入力デバイス109が取得した情報をバスに出力する。入出力I/F108としては、USB、GP-IB、Ethernet(登録商標)などの汎用I/Fや機械制御用の独自I/Fのバスが適宜利用可能である。測定制御装置11の入力デバイス109は、上述の駆動制御装置12、駆動装置13、測定プローブ14、アンプ15、オシロスコープ16及び基準プローブ17を含む測定系である。また、測定制御装置11、オシロスコープ16及び表示制御装置19の入力デバイス109は、ユーザ操作を受け付ける操作部を含む。操作部としては、キーボードやマウス、タッチパネル、ボタン、レバー、スイッチなどの各種の入力装置が適宜利用可能である。
表示制御装置19は、表示I/F106と、ディスプレイ107とをさらに備える。表示I/F106は、バスを介してプロセッサ101、ROM102、RAM103、記憶デバイス104、ネットワークI/F105及び入出力I/F108と通信可能に接続されている。表示I/F106は、プロセッサ101の制御に従ってディスプレイ107に画像信号を供給する。ディスプレイ107は、供給された画像信号に応じて情報(表示画面510,520)を表示する、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの表示装置である。
なお、実施形態に係る測定制御装置11、オシロスコープ16、記憶装置18及び表示制御装置19のうちの少なくとも2つの装置は、1つの装置として構成されていても構わない。換言すれば、実施形態に係るノイズ測定装置1は、1つの装置により構成されていてもよいし、複数の装置を含むノイズ測定システムとして構成されていても構わない。
なお、実施形態に係る測定制御装置11、オシロスコープ16、記憶装置18及び表示制御装置19は、例えばインターネットなどのネットワークにそれぞれ接続され、当該ネットワークを介して互いに接続されていてもよい。
実施形態に係る情報処理装置100で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD、Flashメモリ等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、実施形態に係る情報処理装置100で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、実施形態に係る情報処理装置100で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。また、実施形態に係るプログラムを、ROM102等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
なお、情報処理装置100を測定制御装置11として機能させるためのプログラムは、測定条件設定部111及びデータ結合部112を含むモジュール構成となっている。また、情報処理装置100をオシロスコープ16として機能させるためのプログラムは、トリガ検出部161及び波形取得部162を含むモジュール構成となっている。また、情報処理装置100を表示制御装置19として機能させるためのプログラムは、表示条件設定部191、演算部192及び表示部193を含むモジュール構成となっている。これらプログラムは、実施形態に係るノイズ測定プログラムの一例である。
情報処理装置100は、実際のハードウェアとしてはプロセッサ101が記憶デバイス104などの記憶媒体からプログラムを読み出して実行することにより、各モジュールが主記憶装置(RAM103)上にロードされる。これにより、測定制御装置11のプロセッサ101は、測定条件設定部111及びデータ結合部112として機能する。また、オシロスコープ16のプロセッサ101は、トリガ検出部161及び波形取得部162として機能する。また、表示制御装置19のプロセッサ101は、表示条件設定部191、演算部192及び表示部193として機能する。なお、情報処理装置100の機能構成の一部又は全部がハードウェアにより実現されていてもよい。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、回路基板の近傍電磁界測定における測定回数を低減することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。