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JP7714163B2 - ハードウエアエイディッドソフトウエアモデム - Google Patents
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JP7714163B2 - ハードウエアエイディッドソフトウエアモデム - Google Patents

ハードウエアエイディッドソフトウエアモデム

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Description

本発明は、携帯電話等に使用されるモデムをソフトウエアで実現するハードウエアエイディッドソフトウエアモデムに関する。
モデムは歴史的には、1960年代後半のデータ通信用の300bpsの初期の時代から、1970年代にはファクシミリ用の4800bpsのデジタルモデムへと進化し、こんにちの携帯電話の時代では、数百Mbpsと高速化されている。そして5G通信ではギガbpsと、さらなる高速化が図られている。モデムを構成する技術としては、デジタルモデム時代以降、高速化とともに専用LSIで構成する方法が多いが、ソフトウエアで構成するソフトウエアモデムもある。ソフトウエアモデムは専用LSIに比べ、処理速度、つまりモデム性能としての通信速度は劣るが、価格や、モデムソフトウエアにさらにモデムを利用するアプリケーションソフトウエアを搭載できるなど特長を有するものである。
ソフトウエアモデムは引用文献1のように、ハードウエアとしてはCPUとメモリだけで構成することを前提に、割込み処理などソフトウエアの処理方法を工夫しているものがあるが、高速化のため、CPUコアを多数搭載したCPUが使用されたり、GPU(Graphics Processing Unit)のような多くのコアを用い並列処理できる構造の特殊なCPUが使用されたりしている。
一方モデムとは関係なく、コンピュータの処理高速化のために古くから複数の命令を並行に実施できるパイプライン処理が使われているが、本発明においてはパイプライン処理を効率的にできるようにしている。
特開2001―197128
ソフトウエアモデムであっても高速化を可能にし、4G並みの数百Mbpsの通信速度を実現する。
4G並みの通信速度を発揮でき、モデムを利用するアプリケーションソフトウエアも同時に搭載可能で、多種多様な顧客の用途に合わせたカスタマイズが可能で、特にローカル5Gの用途に好適なシステムが構築できる。
図1は、ソフトウエアモデムの一般的な構成を示す。 図2は、本発明によるモデムの信号処理の流れを示す。 図3は、本発明によるソフトウエアモデムのハードウエア構成を示す。 図4は、本発明によるマクロ回路のソフトウエア処理がパイプライン処理されている模様を示す。 図5は、パイプライン処理の処理時間が不揃いのときの例を示す。
図1はソフトウエアモデムの一般的構成を簡略的に示すが、パソコンのようにCPUとMEMORYがあり、パソコンを動かす基本ソフトウエアとしてのOS(オペレーテイングシステム)とともに、モデムソフトウエアは、パソコンのアプリケーションソフトウエアとしてMEMORYの中に搭載されている。図1でDAC/ADCとあるのは、パソコン処理された結果のデジタルデータをアナログデータに変換し送信する、つまりモデムの出力信号として生成する機能や逆にアナログデータとして受信したモデムの入力信号をパソコンで処理するためデジタルデータに変換するアナログデジタル変換する機能を有している。
こんにち、CPUの性能はコアを6個など複数個搭載することで向上してきているが、モデムの性能としての通信速度は、数Mbpsのオーダが限界であり、この速度は、3G携帯電話の性能である。一方、近年の4G(LTE)通信に見るように、動画視聴には数百Mbpsの通信速度がモデムの性能として求められる時代になっている。
図2は、携帯電話のモデムにおける信号処理(モデム信号処理)の流れを示していて、左が送信側、右が受信側である。送信側で、ユーザデータは、所定の長さで区切られフレーム化されるが、フレーム毎に、通信によって生じる誤りを検出するため、CRCと呼ばれる誤り検出のための冗長コードがCRC付加部1で付加され、フレーム信号としての形式が整えられる。符号化部2では、伝送誤り対策としてのFEC(Forward Error Correction)機能が 実行され、LDPC(低密度パリテイチェック)符号、あるいはターボ符号を用いて符号化される。
スクランブリング部3では、無線エネルギが均一になるようデータをランダム化するとともに、LDPC符号による符号化効率を改善(0が連続するなど特異なパターンを作らないなど)している。その後、変調部4で、スクランビング部出力のビットを複数個まとめ、1シンボルとし、シンボルごとにQAM(直交振幅変調)のための2次元座標での座標点が確定される。本発明においては、座標点は64個あり、1シンボルは6ビットのデータよりなる64QAMである。プリコーディング部5で、MIMO(Multiple Input and Multiple Output)制御のため、使用する複数のアンテナに対して互いに直交するように空間チャンネルを形成して、各チャンネルへ配分する送信電力を適切に制御する重みづけを行っている。
リソースエレメントマッピング部6で、プリコーデイング部出力データをマルチキャリア化し周波数分割多重している。IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部7では、データ列を周波数空間から時間空間に変換し、DAC部8でデジタルデータがアナログに変換され、無線電波として送信される。
受信側では最初にADC部17でアナログ電波がデジタルに変換され、FFT(Fast Fourier Transform)部16でデータ列を時間空間から周波数空間に変換し、リソースエレメントデマッピング部15で、周波数分割多重化されている信号から、所定位置の周波数成分のデータを抽出している。
等価処理部14では、無線電波が到達する時の時間差(アンテナ間で直接受信される電波と山など障害で反射して受信される電波の時間差、マルチパスフェージング)が補正されるが、FFT処理、IFFT処理はここでも使用される。その後、復調部13、デスクランビング部12、復号化部11、CRCチェック部10では送信側と逆の信号処理が行われる。
表1は、ソフトウエアとしての処理要素に対し、演算量の大きさを見積ったものである。ソフトウエアモデムとしての速度(通信速度)を向上するには、演算量の多い要素を回路化(LSI化)することが重要になる。そのため、このような演算、つまり、足し算・掛け算・除算のような算術演算、ANDやORのような論理演算、シフト演算、ビット演算、などをまとめ、基本的な回路と特定のアルゴリズムを実現するシーケンス回路とともに、マクロ処理回路を形成し、LSI化することが有効である。前記した基本的な回路とは、ANDやORのような論理演算、シフト演算、ビット演算などに加え、演算中のデータを一時保管するテンポラリレジスタを含む。シーケンス回路は演算を効率よく行うためのアルゴリズムを遂行するシーケンサであり、演算の命令機能(演算プログラム)を持つ。
表1よりマクロ処理回路化(LSI化)の候補として、まず、演算量が相対的に大である符号化処理とFFT/IFFT処理の少なくとも一方を選択することが好ましい。ビット処理、スクランブル処理、変調/復調処理のような演算量が中の処理は、演算量が小の処理とまとめてLSI化を図ってもよい(例えば、ビット処理とCRC処理をまとめるなど)。演算量が小の処理は、LSI化せず、ソフトウエアで処理してもよい。
図3は、本発明におけるハードウエア(例えばハードウエアエイディッドソフトウエアモデム(後述)やシステムオンチップ)の構成例を示すものである。この図の構成では、プロセッサ29と、各々がモデム信号処理の一部の処理を実行する4つのマクロ処理回路21,22,23,24と、モデム信号処理のうち4つのマクロ処理回路21,22,23,24が実行する処理を除いた残りの処理を少なくともプロセッサ29に実行させるプログラム(モデムソフトウエアプログラム)が格納されたメモリ20とが備えられている。符号化処理回路21は、図2の符号化部2.復号化部11の処理を行う。また、ビット処理回路22で行う図2のスクランブリング部3とデスクランビング部12の処理は、メモリ上のデータに対して、横に書いて、縦に読むため、プロセッサ29によるソフウエア処理だとメモリアクセスが複雑で時間がかるため、縦横変換をハード化して時間短縮を行っている。
また、図2のCRCの付加とチェック処理も、このビット処理回路で行われる。変調/復調処理回路23は、図2の変調部、復調部の処理を行う。FFT/IFFT処理回路(本発明においては、FFTとIFFTをまとめた言葉として、「高速フーリエ変換」という言葉を使用する)24は、高い演算パワーを要す高速フーリエ変換処理を行う。上記した4つのマクロ処理回路の各々に対応した制御演算コア25、26、27、28が、プロセッサ29の中に内蔵されている。プロセッサ29は、図1のCPUと等価的なもので、当業者には、普通名詞として,マイクロプロセッサ、あるいはCPUと呼ばれるものである。
さらに、アナログフロントエンド30が、図2のDAC部8、ADC部17の機能を実行するとともに、無線電波の送信(変調など)や受信(復調など)を行う。このアナログフロントエンド30は、図1のDAC/ADCに相当するものである。
図3に示すプロセッサ29、メモリ20、4つのマクロ処理回路21,22,23,24は、LSIとしてはワンチップに実装されている。アナログフロントエンド30もワンチップに収めることができる。
上記した4個のマクロ処理回路25、26、27、28は、制御演算コア25、26、27、28と協働して、ソフトウエアとしてパイプライン処理を行っても良い。たとえば、各マクロ処理回路で行う演算の一部を対応する制御演算コアで行うなどすると、マクロ処理回路が単独で演算するよりも演算時間が短縮されてパイプライン処理時間を均一化できる。図4に示すパイプライン処理が均一的で、空き時間(あるいは待ち時間)が出ないため、処理が効率的に実行される。
また、各マクロ処理回路での処理単位ごとにデータの蓄積転送を行うことができ、マクロ処理回路の基本回路がテンポラリレジスタを持つため、演算ごとにデータの蓄積転送を行うことが不要になり、中間データの蓄積転送用のメモリ容量を削減できる。
なお、図5にはパイプライン処理を行う各処理A、B、C、Dの時間が等しくなく不揃いで、複数の命令を並行的に処理できるというパイプライン処理の特徴が発揮できにくく、処理効率が落ちるときの例を示している。図3のメモリ20には、プログラムとして、モデムソフトウエアのほか、5G通信のためのプロトコルソフトウエア、顧客要求へ対応するためのカスタマイズソフトウエアが実装されている。
メモリ20には、上記した3つのソフトウエアに加え、図示しないが、基本ソフトウエアとしてのオペレ―テイングシステムを含んだプログラムメモリのほか、演算データを一時的に蓄積するワーキングメモリ、さらに、永久保管が必要なデータを蓄積するフラッシュメモリが、含まれている。
実装されている前記のソフトウエアを、ISO(国際標準化機構)が定めたOSIの7レイヤプロトコルを引用して言えば、レイヤ1(物理層)としてのモデムソフトウエア、レイヤ2のMAC(Medium access Control)、RLC(Radio Link Control)、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)、レイヤ3のRPC(Radio Resource Control)とインタネットプロトコルを実行するレイヤ4を含んだプロトコルソフトウエアがあり、さらに、カスタマイズソフトウエアは、レイヤ6、7で、画像データやセンサデータなどの伝送を行うとともに、顧客システムが要求するさまざまな機能を実行するものである。
ローカル5Gのような構内無線ネットワークシステムでは、ネットワークにセンサ端末や監視カメラなどが多数接続されるとともに端末から受信したデータを集積しながら、顧客が要求するデータの分析管理を実行する管理センタが接続されているのが一般的である。カスタマイズソフトウエアは、そのためのデータ転送機能や、分析管理機能を実行するものである。
分析管理機能には、管理センサが管理するすべてのセンサ端末御情報を集中管理する分析管理機能のほか、各センサ端末においては、センサ情報の正常性、異常性の判断、センサ情報を時系列的に管理しながら他のセンサ端末にセンサ感度の設定を問い合わせるとかの分析管理機能がある。このカスタマイズソフトウエアにより、顧客システムへの柔軟な対応が可能となる。
5G携帯電話は、数ギガbpsの通信速度で超精細映像を短時間で伝送可能なことが大きな特徴であるが、ローカル5Gでは、顧客の要求として、通信速度は数百Mbpsの速度でも充分とされ、速度よりカスタマイズ機能を重視するものが多く、本発明は、実用性の高いものである。
本発明のモデムは多くの機能をソフトウエア処理で実現しているが、一部の機能をマクロ処理回路、つまりハードウエアで実現しているので、ハードウエアエイディッドソフトウエアモデム(Hardware Aided Software Modem)と呼ぶことができる。
なお、図3の例では、図2に示したモデム信号処理の一部の処理を実行するマクロ処理回路(例えばLSI)を4つ設けたが、マクロ処理回路の数は1以上であれば良い。また図3では、パイプライン処理の処理時間の均一化を図るために、各マクロ処理回路に対応する制御演算コアに当該マクロ処理回路が実行する処理を補助させる構成を採用したが、制御演算コアによる補助無しに各マクロ処理回路が単独で処理を行っても良い。また図3のメモリ20には、モデムソフトウエアに加え、プロトコルソフトウエア及びカスタマイズソフトウエアを実装したが、プロトコルソフトウエア及びカスタマイズソフトウエア以外のソフトウエアを実装しても良く、また、プロトコルソフトウエア及びカスタマイズソフトウエアの実装を省略しても良い。
数百メガbpsの通信速度を発揮できるモデム機能をソフトウエアで実行できるため4G携帯電話のモデムとしてはもちろん、5G携帯電話システム(特にローカル5G)での利用も可能になり、産業上の利用可能性は、きわめて大きい。
1.CRC付加部
2.符号化部
3.スクランビング部
4.変調部
5.プリコーデイング部
6.リソースエレメントマッピング部
7.IFFT部
8.DAC部
10.CRCチェック部
11.復号化部
12.デスクランビング部
13.復調部
14.等価処理部
15.リソースエレメントデマッピング部
16.FFT部
17.ADC部
20.メモリ
21.符号化処理回路
22.ビット処理回路
23.変調/復調処理回路
24.FFT/IFFT 処理回路
25.制御演算コア1
26.制御演算コア2
27.制御演算コア3
28.制御演算コア4
29.プロセッサ
30.アナログフロントエンド

Claims (2)

  1. プロセッサと、モデム信号処理の一部の処理を実行するマクロ処理回路と、少なくとも前記モデム信号処理から前記一部の処理を除いた残りの処理を前記プロセッサに実行させるモデムソフトウエアプログラムが格納されたメモリとを備え、前記プロセッサの内部には前記マクロ処理回路に対応した制御演算コアが具備されていることを特徴とするハードウエアエイディッドソフトウエアモデム。
  2. 請求項1におけるメモリには、前記プロセッサに実行させるプログラムとして、センサデータの管理を行うカスタマイズソフトウエアが実装されていることを特徴とするハードウエアエイディッドソフトウエアモデム。
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