1.第1実施形態
(1)システムの概略
以下、システム100を説明する。システム100は、ある所定の地域、所定の地域に存在する市街地、商店街などの多くの人々が利用する領域(所定の領域Aと呼ぶ)において、各種センサ情報を取得し、及び/又は、当該所定の領域Aに向けて所定の音声を拡声するためのシステムである。システム100は、取得したセンサ情報に基づいた各種のサービス、所定の領域A全体又は所定の領域Aの特定の箇所又は領域に対する拡声サービスを提供できる。これらサービスの具体例は、後ほど詳しく説明する。
(2)システムの構成
図1を用いて、システム100の構成を説明する。図1は、システム100の構成を示す図である。システム100は、複数の拡声センサ装置10と、サーバ20と、を備える。
複数の拡声センサ装置10は、拡声及び/又は各種センサ情報の取得を行いたい所定の領域Aに設けられ、当該所定の領域Aに向けて所定の音声を拡声し、及び/又は、当該所定の領域Aに関する各種センサ情報を取得する。後述するように、拡声センサ装置10は、センサ情報を取得するセンサ装置11と、拡声を行う拡声装置13と、を一体化したシステムである。
複数の拡声センサ装置10は、所定の領域Aに存在する公共インフラ設備を用いて設置される。具体的には、複数の拡声センサ装置10は、所定の領域Aに設けられた複数の電柱Pの少なくとも一部、及び/又は、複数の電柱Pに架けられることで設置された架線Lの少なくとも一部に設置される。架線Lは、例えば、電力を供給する電力線、有線の通信を行うための通信線である。
より詳細には、図2に示すように、複数の電柱Pの全部又は一部のそれぞれに1つの拡声センサ装置10が設けられ、2つの電柱Pの間に架けられた架線Lの全部又は一部のそれぞれに1つの拡声センサ装置10が設けられる。図2は、拡声センサ装置10の電柱P及び架線Lへの設置例である。
複数の電柱Pと、複数の電柱Pに架けられた架線Lと、を有する公共インフラ設備は、所定の領域Aに存在するビル、工場、家などに隈なく電力及び通信を提供するために、所定の領域Aに隈なく設けられている。電柱Pは、例えば、所定の領域Aに設けられた道路に沿って設けられており、架線Lは、複数の電柱Pの設置方向(すなわち、道路)に沿って、及び、電柱Pからビル、工場、家などに架けられている。
従って、所定の領域Aに設置された電柱P及び/又は架線Lに拡声センサ装置10を設置することにより、複数の拡声センサ装置10を所定の領域Aに隈なく設置できる。例えば、図3に示すように、所定の領域Aに存在するほぼ全ての道路に沿って拡声センサ装置10を設置できる。図3は、所定の領域Aにおける拡声センサ装置10の設置状態の一例を示す図である。
このように、所定の領域Aに設けられた公共インフラ設備(すなわち、電柱P及び/又は架線L)を用いて拡声センサ装置10を設置することにより、拡声センサ装置10を設置するための設置スペースを領域Aに多数確保する必要がなく、別途拡声センサ装置10を固定するための固定具となるポール類を新たに設置することなく、所定の領域Aに隈なく容易に拡声センサ装置10を設置できる。
また、所定の領域Aに設けられた道路は、所定の領域Aに存在する人物等の動線となっている。よって、所定の領域Aに設けられた道路に沿って拡声センサ装置10を設置することにより、システム100は、所定の領域Aに存在する多くの人物に関するセンサ情報を取得でき、また、多くの人物に対して拡声を行うことができる。
また、電柱Pを用いて設置された架線Lには、一般的には、電力が供給されている。従って、拡声センサ装置10を電柱P及び/又は架線Lに設置することで、拡声センサ装置10を駆動するための電力を架線Lから取得できる。すなわち、拡声センサ装置10の電力を、例えば別途の電力供給設備等を設置することなく、容易に確保できる。
拡声センサ装置10は、ネットワークNに接続されている。拡声センサ装置10は、ネットワークNを介して、サーバ20と通信可能となっている。ネットワークNは、例えば、インターネット、広域LANなどである。
サーバ20は、CPU、記憶装置(RAM、ROM、SSD、ハードディスクなど)、各種インタフェース(例えば、通信インタフェース)などにより構成されるコンピュータシステムである。サーバ20は、ネットワークNに接続され、複数の拡声センサ装置10のそれぞれと通信可能となっている。
サーバ20は、所定の領域Aに設置された複数の拡声センサ装置10を管理する。後述するように、サーバ20は、複数の拡声センサ装置10の設置位置を管理している。複数の拡声センサ装置10のいずれかからセンサ情報を取得した場合には、サーバ20は、当該センサ情報と、当該センサ情報を取得した拡声センサ装置10(センサ装置11)の設置位置と、拡声センサ装置10によってセンサ情報が取得された時間(日時、時刻等)とを関連付ける。これにより、センサ情報がどの位置でいつ取得されたものかを特定できる。
また、サーバ20は、所定の領域A内の特定の位置又は部分領域に対して拡声を行いたい場合には、当該特定の位置又は部分領域内に設置された拡声センサ装置10(拡声装置13)を選択し、選択された拡声装置に対して拡声するよう指令する。これにより、所定の領域A内の任意の位置又は任意の領域に対して、拡声を行うことができる。
システム100は、ユーザ端末30を備えてもよい。ユーザ端末30は、ネットワークNに接続され、サーバ20と通信可能となっている。ユーザ端末30は、拡声センサ装置10と通信可能となっていてもよい。ユーザ端末30は、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン、携帯端末などの情報処理装置である。ユーザ端末30を用いてサーバ20にアクセスすることで、ユーザは、ユーザ端末30を介して、サーバ20から各種サービスの提供を受けることができる。
(3)拡声センサ装置の構成
次に、図4を用いて、拡声センサ装置10の構成を説明する。図4は、拡声センサ装置10の構成を示す図である。拡声センサ装置10は、センサ装置11と、拡声装置13と、電力供給部15と、を有する。すなわち、拡声センサ装置10は、センサ装置11と、拡声装置13と、を一体化した装置である。
センサ装置11は、拡声センサ装置10の設置位置におけるセンサ情報を取得し、取得したセンサ情報をサーバ20に送信する。センサ装置11は、センサ111と、データ生成部113と、第1通信部115と、を有する。センサ111は、拡声センサ装置10の設置位置における各種測定を行う。センサ111は、例えば、拡声センサ装置10の設置位置の周囲を撮影するCCDセンサ、当該設置位置の周囲の音圧を測定する音響センサ、当該設置位置の周囲の温度、湿度、風速等の気象情報を取得する気象センサである。
データ生成部113は、センサ111により得られた各種測定結果からセンサ情報を生成するハードウェア(電気回路)である。センサ111がCCDセンサである場合には、データ生成部113は、CCDセンサにて取得された情報から、画像データをセンサ情報として生成する。センサ111が音響センサである場合には、データ生成部113は、音響センサにて測定された音圧値をセンサ情報として生成する。また、データ生成部113は、音響センサにて測定された音声から、音声データであるセンサ情報を生成する。センサ111が気象センサである場合には、データ生成部113は、気象センサが検知した温度、湿度、風速等の値をデータ化したセンサ情報を生成する。なお、データ生成部113の上記機能は、センサ装置11で実行可能なプログラムにより実現されてもよい。
第1通信部115は、ネットワークNを介して、サーバ20等の他の装置と通信するハードウェア(通信回路)である。第1通信部115は、データ生成部113にて生成されたセンサ情報をサーバ20に送信する。
拡声装置13は、拡声センサ装置10の設置位置の周囲に拡声を行う。拡声装置13は、スピーカ131と、拡声制御部133と、第2通信部135と、を有する。スピーカ131は、音声信号を音波に変換して、拡声センサ装置10の設置位置の周囲に拡声を行う。スピーカ131は、無指向性のスピーカであってもよいし、歩道や車道に向けて指向性を持たせた指向性スピーカであってもよい。
拡声制御部133は、第2通信部135を介してサーバ20から受信した音声データを音声信号に変換し、スピーカ131に出力する回路(電気回路)である。なお、拡声制御部133の上記機能は、拡声装置13で実行可能なプログラムにより実現されてもよい。
第2通信部135は、ネットワークNを介して、サーバ20等の他の装置と通信するハードウェア(通信回路)である。第2通信部135は、サーバ20から拡声させる音声データを受信する。
電力供給部15は、センサ装置11と拡声装置13にこれらを駆動する電力を供給する。高電圧の電力が供給されている架線L(例えば、電力線)に設置される拡声センサ装置10の電力供給部15は、例えば、架線Lに電流が流れることで発生する磁界を検出するコイルと、磁界を検出したコイルが生じる電力をセンサ装置11と拡声装置13で使用できる電力に変換する電気回路と、により構成できる。
一方、電柱P又は低電圧の電力が供給されている架線L(例えば、通信線)に設置される拡声センサ装置10の電力供給部15は、例えば、電柱Pに設けられた電圧変換器(トランス)から供給される電圧を下げられた電力、又は、低圧の架線Lの電力を、センサ装置11と拡声装置13で使用できる電力に変換する電気回路により構成できる。
なお、拡声センサ装置10には、上記コイルと電気回路により構成される高電圧用の電力供給部15と、上記電気回路により構成される低電圧用の電力供給部15と、を両方設けてもよい。
(4)サーバの構成
以下、図5を用いて、サーバ20の構成を説明する。図5は、サーバ20の構成を示す図である。サーバ20は、情報処理部21と、第3通信部23と、記憶部25と、を有する。情報処理部21は、サーバ20のCPUなどにより構成され、サーバ20に関する各種情報処理を実行する。
具体的には、情報処理部21は、複数の拡声センサ装置10(センサ装置11)のうちいずれかからセンサ情報を取得し、取得したセンサ情報と、当該センサ情報を取得した拡声センサ装置10の設置位置と、拡声センサ装置10が当該センサ情報を取得した時間とを、関連付ける。すなわち、情報処理部21は、センサ情報を取得した場合には、当該センサ情報が所定の領域A内のどの位置でいつ取得されたかを判断する。また、情報処理部21は、取得したセンサ情報を用いて各種情報処理を行い、当該センサ情報に関するサービスを提供する。
また、情報処理部21は、拡声を行う場合には、所定の領域Aのどの位置又は部分領域に対して拡声を行いたいかを判断し、拡声を行う対象の拡声センサ装置10(拡声装置13)を特定する。情報処理部21は、特定した拡声センサ装置10(拡声装置13)に、拡声を行わせたい音声データを送信する。なお、情報処理部21の上記処理は、サーバ20の記憶部25などに記憶されたプログラムを実行することにより実現される。
第3通信部23は、サーバ20の通信インタフェースであり、ネットワークNを介して、拡声センサ装置10等の他の装置と通信するハードウェア(通信回路)である。第3通信部23は、例えば、イーサネット(登録商標)カードである。第3通信部23は、拡声センサ装置10(センサ装置11)からセンサ情報を受信し、拡声センサ装置10(拡声装置13)に拡声させたい音声データを送信する。
記憶部25は、サーバ20の記憶装置により構成され、サーバ20において用いられる各種情報、拡声センサ装置10から取得したセンサ情報などを記憶する。具体的には、記憶部25は、センサ装置管理情報I1と、拡声装置管理情報I2と、を記憶する。
センサ装置管理情報I1は、所定の領域Aに設置されたセンサ装置11を管理する情報である。図6に示すように、センサ装置管理情報I1は、第1識別情報記憶コラムC11と、第1設置位置記憶コラムC12と、第1アドレス記憶コラムC13と、を有する。図6は、センサ装置管理情報I1の一例を示す図である。
第1識別情報記憶コラムC11は、複数のセンサ装置11のそれぞれの識別情報を記憶する。第1設置位置記憶コラムC12は、複数のセンサ装置11のそれぞれの設置位置に関する情報を記憶する。第1設置位置記憶コラムC12に記憶される情報は、対応するセンサ装置11の識別情報と関連付けられている。図6に示す例では、第1設置位置記憶コラムC12に記憶される情報は、設置位置を表す住所(市区町村名と番地)である。しかしこれに限られず、第1設置位置記憶コラムC12に記憶される情報は、設置位置の緯度・経度であってもよい。第1アドレス記憶コラムC13は、ネットワークNを介して各センサ装置11にアクセスするためのアドレス(例えば、IPアドレスなど)を記憶する。第1アドレス記憶コラムC13に記憶される情報は、対応するセンサ装置11の識別情報、及び、対応するセンサ装置11の設置位置に関する情報に関連付けられている。
拡声装置管理情報I2は、所定の領域Aに設置された拡声装置13を管理する情報である。図7に示すように、拡声装置管理情報I2は、第2識別情報記憶コラムC21と、第2設置位置記憶コラムC22と、第2アドレス記憶コラムC23と、を有する。図7は、拡声装置管理情報I2の一例を示す図である。
第2識別情報記憶コラムC21は、複数の拡声装置13のそれぞれの識別情報を記憶する。第2設置位置記憶コラムC22は、複数の拡声装置13のそれぞれの設置位置に関する情報を記憶する。第2設置位置記憶コラムC22に記憶される情報は、対応する拡声装置13の識別情報と関連付けられている。図7に示す例では、第2設置位置記憶コラムC22に記憶される情報は、設置位置を表す住所(市区町村名と番地)である。しかしこれに限られず、第2設置位置記憶コラムC22に記憶される情報は、設置位置の緯度・経度であってもよい。
第2アドレス記憶コラムC23は、ネットワークNを介して各拡声装置13にアクセスするためのアドレス(例えば、IPアドレスなど)を記憶する。第2アドレス記憶コラムC23に記憶される情報は、対応する拡声装置13の識別情報、及び、対応する拡声装置13の設置位置に関する情報に関連付けられている。
このように、サーバ20の記憶部25に、上記のセンサ装置管理情報I1と拡声装置管理情報I2とを記憶することにより、サーバ20は、所定の領域Aに設置されたセンサ装置11及び拡声装置13とを管理できる。具体的には、サーバ20は、所定の領域Aにおける複数のセンサ装置11及び複数の拡声装置13の設置位置、すなわち、各センサ装置11及び拡声装置13がどの位置に設置されているかを管理できる。
拡声センサ装置10(センサ装置11)からセンサ情報を取得した場合には、サーバ20の情報処理部21は、取得したセンサ情報と、当該センサ情報を取得したセンサ装置11の設置位置と、当該センサ情報を取得した時間とを関連付ける。具体的には、情報処理部21は、センサ情報を取得した場合には、センサ装置管理情報I1を参照して、取得したセンサ情報の送信元のアドレス又はセンサ情報の識別情報から、当該センサ情報の送信元であるセンサ装置11の設置位置を特定する。情報処理部21は、取得したセンサ情報が、上記のようにして特定した設置位置で取得されたと判断する。
一方、所定の領域A内の特定の位置又は部分領域に対して拡声を行いたい場合には、情報処理部21は、拡声装置管理情報I2を参照して、当該特定の位置又は部分領域内に設置された拡声装置13を特定できる。情報処理部21は、このように特定された拡声装置13を、拡声を行う対象の拡声装置13として選択し、選択した拡声装置13に対して拡声するよう指令できる。拡声装置13への拡声指令は、例えば、当該拡声装置13に拡声させたい音源データ(音声データなど)を送信することで行うことができる。
(5)システムの動作
(5-1)概略
以下、上記の構成を有するシステム100の動作を説明する。システム100は、所定の領域Aの電柱P及び/又は架線Lに設置されることで、所定の領域Aに隈なく設置された複数の拡声センサ装置10を有している。また、システム100は、複数の拡声センサ装置10(センサ装置11、拡声装置13)の設置位置を管理するサーバ20を有している。このシステム100を動作させることで、所定の領域Aに存在する人物等に対して、様々な有用なサービスを提供できる。以下、システム100により提供できるサービスの例を、システム100の動作例として説明する。
(5-2)動作例1
図8を用いて、システム100の動作例1を説明する。図8は、システム100の動作例1を示すフローチャートである。動作例1では、各センサ装置11のセンサ111を音響センサとし、各センサ装置11の音響センサにより取得された音圧情報(音圧データ)に基づいて、所定の領域Aにおける音圧分布を表す分布図を生成する。
動作例1では、まず、サーバ20の情報処理部21が、所定の領域Aに設置された全ての拡声センサ装置10のセンサ装置11に対して、各センサ装置11の設置位置における音圧を測定するよう指令する(ステップS11)。この指令を受信したセンサ装置11は、その設置位置における音圧を測定し、その測定結果を音圧データとして取得する。このとき、センサ装置11は、所定の期間内に連続して複数の音圧値を取得し、取得した複数の音圧値を平均化したものを音圧データとしてもよい。
各センサ装置11は、測定した音圧データをセンサ情報として、サーバ20に送信する。サーバ20の情報処理部21は、各センサ装置11から送信された音圧データを受信して記憶部25に記憶することで、音圧データを取得する(ステップS12)。
音圧データを取得した際に、情報処理部21は、取得した音圧データを測定したセンサ装置11の設置位置を特定し、取得した音圧データと、特定した設置位置とを関連付ける(ステップS13)。具体的には、情報処理部21は、センサ装置管理情報I1を参照し、音圧データの送信元のアドレス、又は、音圧データを取得したセンサ装置11の識別情報に関連付けられている設置位置を特定する。情報処理部21は、ステップS12で取得した音圧データと、上記にて特定した設置位置(すなわち、音圧データの取得位置)と、を関連付ける。また、情報処理部21は、センサ装置11から音圧データを取得した時間を特定し、音圧データと設置位置とに対応付ける。
その後、情報処理部21は、各センサ装置11から取得した音圧データ(音圧値)と、当該音圧データに関連付けられた設置位置(音圧データの取得位置)と、に基づいて所定の領域Aを表す地図上に音圧の分布図を描画して、所定の領域Aにおける音圧の分布図DMを生成する(ステップS14)。例えば、図9に示すような、所定の領域Aを表す地図において、音圧の分布を、音圧値毎に色分けして表した分布図DMを生成できる。図9は、音圧の分布図DMの一例を示す図である。
このように、各センサ装置11の音響センサにより取得された音圧データに基づいて、所定の領域Aにおける音圧分布を表す分布図を生成することにより、所定の領域Aにおける騒音レベルをマップ化したデータを取得できる。この結果、例えば、所定の領域Aにおいてどこが大きな騒音の発生源になっているかを視覚的に特定できる。
(5-3)システムの動作例2
図10を用いて、システム100の動作例2を説明する。図10は、システム100の動作例2を示すフローチャートである。動作例2では、複数の拡声装置13のうち選択された拡声装置13に、指定された時間に所定の音声を拡声させる。すなわち、動作例2によって、システム100は、拡声の時間予約を実現できる。
動作例2では、まず、サーバ20の情報処理部21が、拡声をさせる対象の拡声センサ装置10(拡声装置13)を選択する(ステップS21)。拡声装置13の選択は、例えば、拡声装置管理情報I2をサーバ20にリスト表示させ、ユーザが、リスト表示された情報の設置位置に従って所望の拡声センサ装置10(拡声装置13)を選択できる。
その他、サーバ20の情報処理部21は、図11に示すような所定の領域Aを表す地図と拡声センサ装置10(拡声装置13)の設置位置の表示(図11では、小さな丸で表示)とを含む第1画面GUI1を使用した選択も可能である。図11は、拡声装置を選択する第1画面GUI1の一例を示す図である。具体的には、以下のようにして、拡声装置13を選択できる。
まず、情報処理部21は、サーバ20に第1画面GUI1を表示させる。ユーザが、第1画面GUI1に表示された地図において、拡声したい部分領域を所定の図形AR1(例えば、楕円等)で囲む。情報処理部21は、ユーザの上記操作による部分領域の選択を受け付けて、第1画面GUI1に表示された地図の所定の図形AR1で囲まれた部分領域の位置(住所、緯度・経度など)を特定する。情報処理部21は、拡声装置管理情報I2を参照して、特定された位置(部分領域)に存在する拡声センサ装置10(拡声装置13)を特定する。
上記のような第1画面GUI1を用いて、拡声を行いたい拡声装置13を選択可能とすることにより、拡声を行いたい拡声装置13をより直感的に選択できる。
なお、上記に説明した直接入力による拡声装置13の選択、第1画面GUI1を用いた拡声装置13の選択は、サーバ20上だけでなく、サーバ20にアクセスしたユーザ端末30を使用して行うこともできる。
拡声を行いたい拡声装置13を選択後、情報処理部21は、選択した各拡声装置13に拡声させたい日時を設定する(時間予約)(ステップS22)。拡声日時の設定は、例えば、ステップS21で選択した拡声装置13の識別情報をサーバ20に表示させ、ユーザが、表示された拡声装置13の識別情報毎に、拡声日時を入力することで設定できる。
その他、情報処理部21は、図12に示すような、選択された拡声装置13(拡声装置13の識別情報(拡声A、拡声B、拡声C、拡声D))毎に日時をグラフ表示させた第2画面GUI2を用いることによっても、拡声日時を設定できる。図12は、拡声日時を設定する第2画面GUI2の一例を示す図である。具体的には、以下のようにして、拡声日時を設定できる。
まず、情報処理部21は、サーバ20に第2画面GUI2を表示させる。ユーザが、第1画面GUI1において、拡声装置(の識別情報)毎の拡声日時を表すグラフ上で、当該拡声装置13に拡声させたい日時の範囲を棒グラフBAで表す操作をする。情報処理部21は、ユーザの上記操作を受け付けて、棒グラフBAの位置と長さに基づいて、各拡声装置13の拡声日時を特定する。
上記のような第2画面GUI2を用いて、各拡声装置13に対して拡声日時を設定することにより、各拡声装置13に対する拡声日時を直感的に設定できる。
なお、上記に説明した直接入力による拡声日時の設定、第2画面GUI2を用いた拡声日時の設定は、サーバ20上だけでなく、サーバ20にアクセスしたユーザ端末30を使用して行うこともできる。
また、所定のGUIを用いて、選択した拡声装置13に拡声させる音声データを選択可能となっていてもよい。例えば、第2画面GUI2を用いて、サーバ20等に記憶されている音声データを特定することで、選択した拡声装置13に拡声させる音声データを選択できる。また、第2画面GUI2を用いて、ユーザ端末30に記憶されている音声データを選択することもできる。この場合には、選択された音声データは、サーバ20にアップロードされる。
拡声させたい拡声装置13の選択と、選択された拡声装置13に対して拡声日時を設定後、情報処理部21は、選択された各拡声装置13について、設定された拡声日時に拡声可能であるか否かを判断する(ステップS23)。例えば、設定された拡声日時にすでに拡声の予約がされている拡声装置13、及び/又は、設定された拡声日時にメンテナンスが計画されている拡声装置13は、設定された拡声日時に拡声できないと判断される。
上記の原因(すでに予約がある、メンテナンスが計画されている)などにより、設定された拡声日時に拡声できないと判断した場合(ステップS23で「No」)、情報処理部21は、拡声できないと判断した拡声装置13については、設定した拡声日時に拡声させないと決定する。具体的には、拡声させないと決定した拡声装置13には、拡声させる予定であった音声データを送信しない。また、情報処理部21は、設定した拡声日時に拡声できない拡声装置13が存在する場合には、エラーを通知してもよい。この場合、エラーの通知に加え、拡声できない拡声装置13の識別情報、拡声できない理由(原因)を通知してもよい。
一方、設定された拡声日時に拡声可能と判断した場合(ステップS23で「Yes」)、情報処理部21は、拡声可能と判断した各拡声装置13に、当該拡声装置13に対して設定された拡声日時と、当該拡声装置13で拡声させたい音声の音声データと、を送信する(ステップS24)。例えば、音声データが所定の符号化形式で符号化されてコンテナ化された音声ファイルを送信する。これにより、ステップS21で選択された各拡声装置13に対して、拡声の時間予約を行うことができる。
拡声の時間予約を実行後、拡声日時と音声データとを受信した拡声装置13の拡声制御部133は、現在の日時が設定された拡声日時となっているか否かを判断する(ステップS25)。現在の日時が設定された拡声日時でない場合(ステップS25で「No」)、拡声制御部133は、拡声日時まで待機する。このとき、拡声制御部133は、他の音声データから変換された音声信号をスピーカ131に出力して、スピーカ131から他の音声を拡声させる動作を実行していてもよい。
一方、現在の日時が設定された拡声日時である場合(ステップS25で「Yes」)、拡声制御部133は、ステップS24で受信した音声データを再生して音声信号に変換しスピーカ131に出力することで、拡声日時に拡声させる予定であった音声をスピーカ131から拡声させる(ステップS26)。
上記のように、複数の拡声装置13のうち選択された拡声装置13に対して、指定された時間に所定の音声を拡声することにより、所定の領域A内の特定の位置又は部分領域に対して、指定された時間に音声を拡声できる。例えば、所定の領域A内の特定の部分領域(例えば、特定の商店街、特定の地域)において、特定の日時に開催される祭り等のイベントについての告知、宣伝等を行うことができる。
(5-4)システムの動作例3
図13を用いて、システム100の動作例3を説明する。図13は、システム100の動作例3を示すフローチャートである。動作例3では、複数のセンサ装置11のうち特定のセンサ装置11から得られたセンサ情報に応じて、複数の拡声装置13のうち選択された拡声装置13に、特定のセンサ装置11から得られたセンサ情報に関連する音声を拡声させる。すなわち、動作例3は、センサ装置11と拡声装置13とが協働する動作例である。
具体的には、動作例3では、各センサ装置11のセンサ111を音響センサとし、音響センサにより第1音声が検出されたときに、第1音声に関連する人物が存在する位置に設置された拡声装置に対して第2音声を拡声させる。以下では、悲鳴などの助けを求める音声を第1音声とし、当該音声を発した人物を救援する警察官を第1音声に関連する人物とし、第2音声を警察官に救援を求める音声(例えば、「〇〇付近で悲鳴を検知しました。急行してください」との音声)とする動作例3を説明する。
動作例3では、まず、所定の領域Aに設置された複数のセンサ装置11のいずれかで音声が検知された場合に(ステップS31で「Yes」)、サーバ20の情報処理部21が、当該音声の音声データを受信し、受信した音声データの解析を行う(ステップS32)。情報処理部21は、受信した音声データの解析の結果、検知された音声が助けを求める内容の音声(第1音声)であるか否かを判断する(ステップS33)。
いずれかのセンサ装置11で検知された音声が助けを求める音声であると判断された場合(ステップS33で「Yes」)、情報処理部21は、受信した音声データの送信元のアドレス又はセンサ装置11の識別情報と、センサ装置管理情報I1とに基づいて、助けを求める音声を検知したセンサ装置11(拡声センサ装置10)の設置位置を特定する(ステップS34)。例えば、図14に示すように、所定の領域Aの位置P1にて上記音声が発せられた場合には、破線で囲んだ拡声センサ装置10(センサ装置11)の設置位置が特定される。図14は、動作例3を模式的に示す図である。
また、助けを求める音声を検出すると、情報処理部21は、助けを求める音声に関連する人物(すなわち、助けを求める音声を発した人物を救援する警察官)の存在位置(すなわち、交番、警察署など)を特定する(ステップS35)。情報処理部21は、例えば、場所検索プログラム等を用いて、位置P1から最も近い位置に存在する交番の位置P2を特定する。特定された位置P2は、位置P2の住所であってもよいし、位置P2の緯度・経度であってもよい。
位置P2を特定後、情報処理部21は、位置P2又はその近傍に設置されている拡声装置13(拡声センサ装置10)を特定する(ステップS36)。具体的には、情報処理部21は、拡声装置管理情報I2を参照し、位置P2に最も近い設置位置に関連付けられた拡声装置13(の識別情報)を特定する。例えば、図14に示すように、所定の領域Aの位置P2が特定された場合には、一点鎖線で囲んだ拡声センサ装置10(拡声装置13)が特定される。
位置P2又はその近傍に設置されている拡声装置13(拡声センサ装置10)を特定後、情報処理部21は、特定した拡声装置13に、警察官に救援を求める音声(第2音声)の音声データを送信する。当該音声データを受信した拡声装置13は、警察官に救援を求める音声を、位置P2及びその近傍に拡声する(ステップS37)。
上記のように、複数のセンサ装置11のいずれかの音響センサにより第1音声が検出されたときに、第1音声に関連する人物が存在する位置に設置された拡声装置13に対して第2音声を拡声させることにより、第1音声が発せられた位置から離れた位置に存在する、第1音声に関連する人物に対して、第1音声が発せられたことを認識させることができる。例えば、悲鳴などの助けを求める音声が発せられた場合に、その音声が発せられた位置から離れた場所に存在する警察官に対して、助けを求める音声が発せられたことを認識させることができる。その結果、例えば、当該警察官は、助けを求める音声を発した人物の救護などの対応を行うことができる。
(5-5)システムの動作例4
以下、図15を用いて、システム100の動作例4を説明する。図15は、システム100の動作例4を示すフローチャートである。動作例4では、上記の動作例3を実行して、第1音声を検知した位置P1と、第1音声に関連する人物が存在する位置P2と、を特定した上で、さらに、第2音声を拡声した拡声装置13の設置位置(すなわち、位置P2)から、第1音声を検出した音響センサを有するセンサ装置11の設置位置(すなわち、位置P1)に至る経路上に設置された拡声装置13に対して、第1音声に関する第3音声を拡声させる。第3音声は、例えば、位置P2から位置P1までの経路に存在する人物に対して、検知された助けを求める音声に対する対応を求める音声(例えば、交番への通報を要請する音声、経路に存在する人物へ注意喚起をする音声)である。
動作例4では、まず、上記の動作例3が実行される(ステップS41)。動作例3におけるシステム100の動作は既に説明したので、ここではその説明を省略する。動作例3の実行により、助けを求める音声が発せられた位置P1又はその近傍に設置されたセンサ装置11(拡声センサ装置10)の設置位置、及び、助けを求める音声を発した人物の救護などを行う警察官が存在する位置P2が特定される。
動作例3を実行後、サーバ20の情報処理部21は、経路検索プログラムを用いて、警察官が存在する位置P2から、助けを求める音声が発せられた位置P1までの経路を検索する(ステップS41)。ステップS41の実行により、例えば、図16の太線で示すような経路が検索される。図16は、動作例4を模式的に示す図である。
位置P2から位置P1までの経路を検索後、情報処理部21は、当該経路上又はその近傍に設置された拡声装置13(拡声センサ装置10)を特定する(ステップS43)。具体的には、情報処理部21は、検索された経路を座標点(例えば、緯度、経度からなる座標点)の点群として表し、拡声装置管理情報I2を参照して、検索された経路の各点又はその近傍の設置位置に設置された1つ以上の拡声装置13を特定する。例えば、図16において、黒色で強調した点で表す拡声装置13(拡声センサ装置10)を特定できる。
検索された経路上又はその近傍に設置された拡声装置13(拡声センサ装置10)を特定後、情報処理部21は、特定した拡声装置13に、交番への通報を要請する音声、経路に存在する人物へ注意喚起をする音声など(第3音声)の音声データを送信する。当該音声データを受信した拡声装置13は、交番への通報を要請する音声、経路に存在する人物へ注意喚起をする音声などを、検索された経路に向けて拡声する(ステップS44)。
上記のように、第1音声を検知した位置P1と、第1音声に関連する人物が存在する位置P2と、を特定した上で、さらに、第2音声を拡声した拡声装置13の設置位置から、第1音声を検出した音響センサを有するセンサ装置11の設置位置に至る経路上に設置された拡声装置13に対して、第1音声に関する第3音声を拡声させることにより、当該経路上に存在する人物に対しても、第1音声が発せられたことを認識させることができる。例えば、悲鳴などの助けを求める音声が発せられた場合に、警察官が存在する交番から第1音声の発生位置までに至る経路に存在する人物に対して、助けを求める音声が発せられたことを認識させることができる。その結果、例えば、当該経路に存在する人物は、助けを求める音声に対して、交番へ通報するなどの対応を行うことができる。
(5-6)システムの動作例5
図17を用いて、システム100の動作例5を説明する。図17は、システム100の動作例5を示すフローチャートである。動作例5では、上記の動作例3を実行して、第1音声を検知した位置P1と、第1音声に関連する人物が存在する位置P2と、を特定し、位置P2から位置P1に至る経路上に設置された拡声装置13を特定し、第1音声に関する人物が特定された拡声装置13のいずれかに接近したときに、当該拡声装置13に位置P1までの道案内をする音声を拡声させる。
動作例5では、まず、上記の動作例3が実行される(ステップS51)。動作例3におけるシステム100の動作は既に説明したので、ここではその説明を省略する。動作例3を実行後、サーバ20の情報処理部21は、経路検索プログラムを用いて、位置P2から位置P1までの経路を検索し、当該経路上又はその近傍に設置された拡声装置13(拡声センサ装置10)を特定する(ステップS52~S53)。このステップS52~S53の動作は、動作例4におけるステップS42~S43の動作と同じであるので、ここでは説明を省略する。
検索された経路上又はその近傍に設置された拡声装置13(拡声センサ装置10)を特定後、情報処理部21は、助けを求める音声を発した人物の救護に向かう警察官(すなわち、第1音声に関連する人物)の位置をトラッキングする(ステップS54)。このトラッキングは、例えば、警察官にRFタグなどの無線タグを所持させ、電柱P及び/又は架線Lに設けられたRFID送信器にて当該無線タグを検知させることで実現できる。
情報処理部21は、上記のトラッキングの結果、警察官が、位置P2から位置P1に至る経路上に設置された拡声装置13のいずれかに接近しているか否かを判断する(ステップS55)。警察官が拡声装置13に接近しているか否かは、トラッキングにより検知された警察官の位置と、ステップS53で特定された拡声装置13の設置位置と、を比較し、これら位置が一致するか近い場合に、警察官が拡声装置13に接近していると判断できる。
警察官が拡声装置13に接近している場合(ステップS55で「Yes」)、情報処理部21は、警察官が接近している拡声装置13に、位置P1への道案内を拡声させる(ステップS56)。情報処理部21は、例えば、「交差点を右折です。そのまま直進200メートル」、「まもなく現場付近です」などの道案内をする音声の音声データを、警察官が接近している拡声装置13に送信し、拡声装置13の拡声制御部133がこの音声データを音声信号に変換してスピーカ131に出力することで、警察官の位置に上記内容の道案内を拡声できる。
警察官の位置をトラッキング中に、情報処理部21は、警察官が位置P1に到着したか否かを判断する(ステップS57)。情報処理部21は、トラッキングにより検知された警察官の位置が、位置P1と一致するか極めて近い場合に、警察官が位置P1に到着したと判断できる。
警察官が位置P1(すなわち、助けを求める音声は発せられた位置)に到着したと判断した場合(ステップS57で「Yes」)、警察官のトラッキングを停止し、動作例5の動作を停止する。一方、警察官が位置P1に到着していないと判断した場合(ステップS57で「No」)、上記のステップS54~S57が繰り返し実行される。すなわち、情報処理部21は、警察官をトラッキングし、警察官が拡声装置13に接近した場合には、警察官が接近した拡声装置13に道案内の拡声を行わせる。
上記のように、第1音声を検知した位置P1と、第1音声に関連する人物が存在する位置P2と、を特定し、位置P2から位置P1に至る経路上に設置された拡声装置13を特定し、第1音声に関する人物が特定された拡声装置13のいずれかに接近したときに、当該拡声装置13に位置P1までの道案内をする音声を拡声させることにより、第1音声に関連する人物を、確実に位置P1まで誘導できる。例えば、悲鳴などの助けを求める音声が発せられた場合に、警察官を、当該音声が発せられた位置P1まで確実に誘導できる。
(5-7)システムの動作例6
以下、図18を用いて、システム100の動作例6を説明する。図18は、システム100の動作例6を示すフローチャートである。動作例6では、センサ装置11のセンサ111を音響センサとし、音響センサにより、所定の領域Aにおける特定の場所への道案内に関する音声が検出されたときに、当該音声を検出した音響センサを有するセンサ装置11の設置位置から上記の特定の場所(目標位置)までの経路上に設置された拡声装置に対して、上記の特定の場所に至るまでの道案内を行う音声を拡声させる。
動作例6では、まず、所定の領域Aに設置された複数のセンサ装置11のいずれかで音声が検知された場合に(ステップS61で「Yes」)、サーバ20の情報処理部21が、当該音声の音声データを受信し、受信した音声データの解析を行う(ステップS62)。情報処理部21は、受信した音声データの解析の結果、検知された音声が道案内を要求する音声であるか否かを判断する(ステップS63)。道案内を要求する音声は、例えば、「○○まで道案内して」などを内容とする音声である。
いずれかのセンサ装置11で検知された音声が道案内を要求する音声であると判断された場合(ステップS63で「Yes」)、情報処理部21は、受信した音声データの送信元のアドレス又はセンサ装置11の識別情報と、センサ装置管理情報I1とに基づいて、道案内を要求した音声を検知したセンサ装置11(拡声センサ装置10)の設置位置を特定する(ステップS64)。また、情報処理部21は、受信した音声を解析して、道案内を要求した人物が行きたい目標位置を特定する。
次に、情報処理部21は、特定したセンサ装置11の設置位置(すなわち、道案内を要求した人物の現在位置)から特定した目標位置までの経路を検索する(ステップS65)。情報処理部21は、例えば、経路検索プログラム等を用いて、特定したセンサ装置11の設置位置から目標位置までの経路を検索する。
センサ装置11の設置位置から目標位置までの経路を検索後、情報処理部21は、当該経路上又はその近傍に設置された拡声装置13(拡声センサ装置10)を特定する(ステップS66)。検索された経路上又はその近傍に設置された拡声装置13を特定後、情報処理部21は、道案内を要求した人物の位置をトラッキングする(ステップS67)。このトラッキングは、例えば、経路上のカメラ等で撮影された画像に道案内を要求した人物が含まれているか否かにより実現できる。この画像に道案内を要求した人物が含まれていれば、当該画像を撮影したカメラの設置位置が、道案内を要求した人物の位置であると特定できる。
情報処理部21は、上記のトラッキングの結果、道案内を要求した人物が、目標位置に至る経路上に設置された拡声装置13のいずれかに接近しているか否かを判断する(ステップS68)。道案内を要求した人物が拡声装置13に接近している場合(ステップS68で「Yes」)、情報処理部21は、道案内を要求した人物が接近している拡声装置13に、目標位置への道案内を拡声させる(ステップS69)。情報処理部21は、例えば、「次の交差点を左折してください」、「東へ100m進んでください」、「道路を挟んで向かいのビルが目標位置です」などの道案内をする音声の音声データを、道案内を要求した人物が接近している拡声装置13に送信し、拡声装置13の拡声制御部133がこの音声データを音声信号に変換してスピーカ131に出力することで、道案内を要求した人物に上記内容の道案内を拡声できる。
道案内を要求した人物の位置をトラッキング中に、情報処理部21は、この人物が目標位置に到着したか否かを判断する(ステップS70)。道案内を要求した人物が目標位置に到着したと判断した場合(ステップS70で「Yes」)、この人物のトラッキングを停止し、動作例6の動作を停止する。一方、道案内を要求した人物が目標位置に到着していないと判断した場合(ステップS70で「No」)、上記のステップS67~S70が繰り返し実行される。すなわち、情報処理部21は、道案内を要求した人物をトラッキングし、この人物が拡声装置13に接近した場合には、この人物が接近した拡声装置13に道案内の拡声を行わせる。
上記のように、所定の領域Aにおける特定の場所への道案内に関する音声が検出されたときに、当該音声を検出した音響センサを有するセンサ装置11の設置位置から目標位置までの経路上に設置された拡声装置に対して、目標位置に至るまでの道案内を行う音声を拡声させることにより、道案内を要求した人物を、この人物が行きたい目標位置まで確実に誘導できる。
以上のように、システム100では、所定の領域Aにおけるセンサ情報を取得し、所定の領域Aに拡声する複数の拡声センサ装置10(センサ装置11、拡声装置13)が、当該所定の領域Aに設けられた複数の電柱Pの少なくとも一部、及び/又は、複数の電柱Pに設置された架線Lの少なくとも一部に設けられている。一般的に、電柱P及び架線Lは、市街地、商店街等の人々が集まる所定の領域Aに隈なく設置されている。電柱P及び架線Lは、特に、道路などの人物等の動線或いはその近傍に設けられている。このため、電柱P及び/又は架線Lに拡声センサ装置10を設置することにより、所定の領域に隈なく拡声センサ装置10を容易に設置できる。特に、所定の領域Aに存在する道路等、人物の動線となり得る箇所又はその近傍に、拡声センサ装置10を容易に隈なく設置できる。
また、システム100では、サーバ20が、複数の拡声センサ装置10(センサ装置11、拡声装置13)の設置位置を管理している。サーバ20は、複数のセンサ装置11のうちいずれかからセンサ情報を取得し、取得したセンサ情報とそれを取得したセンサ装置11の設置位置とを関連付けている。また、サーバ20は、所定の領域A内の特定の位置又は部分領域内に設置された拡声装置13を選択し、選択された拡声装置13に対して拡声するよう指令している。これにより、サーバ20は、所定の領域Aにおいて取得したセンサ情報を用いたサービス、所定の領域Aに存在する人物等に対して各種音声を拡声するサービスなど、所定の領域Aに関する有用な様々なサービスを提供できる。例えば、上記で説明した動作例1~6のようなサービスを提供できる。
2.第2実施形態
(1)概略
システム100のセンサ装置11が収集したセンサ情報は、拡声装置13からの拡声以外の様々な用途に生かすことができる。例えば、図19に示すように、システム100は、ネットワークNを介して接続された他のシステム(連携システム200と呼ぶ)にセンサ情報を出力して、連携システム200と連携動作できる。連携システム200は、例えば、センサ装置11によるセンサ情報の収集、及び、拡声装置13による拡声により各種サービスを提供するシステム100とは異なるサービスを提供するサービス事業者によって運営されるシステムである。図19は、第2実施形態におけるシステムの構成を示す図である。
第2実施形態においては、システム100は、上記の動作例等に基づいて収集、整理したセンサ情報を、連携システム200に対して定期的または不定期に送信(提供)する。連携システム200は、システム100から受信した(提供された)センサ情報を用いて各種サービスを実行する。このように、システム100は、外部でのサービスと連携することを目的として、収集、整理したセンサ情報を外部に提供できる。以下、第2実施形態におけるシステム100と連携システム200の連携例を説明する。
(2)連携例1
システム100は、例えば、ドローンを用いて各種サービスを提供する連携システム200と連携できる。連携システム200は、ドローン(無人航空機)の離発着地となる1つ以上のドローンポートを含み、ドローンポートで待機しているドローンを特定の場所に向かって飛行させる。ドローンは、例えば、貨物運搬機構等を有する。
連携例1では、第1実施形態で説明した動作例3に基づき、第1音声を検出したセンサ装置11の設置位置を特定後、システム100のサーバ20の情報処理部21が、特定した設置位置に関する情報を連携システム200に送信する。連携システム200は、システム100から受信したセンサ装置11の設置位置を、ドローンの着陸目標地に設定して、ドローンポートからドローンを飛行させる。着陸目標地を設定されたドローンは、貨物運搬機構を用いて、第1音声から把握できるイベントに応じて必要性が高いと思われる物資を、着陸目標地まで飛行運搬する。
連携例1において、第1音声から把握できるイベントは、例えば、急病の発生である。また、ドローンにより飛行運搬する物資としては、例えば、AED(Automated External Defibrillator、自動体外式除細動器)がある。
このような連携により、所定の領域A内でAEDによる治療が必要な人(例えば、急病人)がいた場合に、迅速に当該人の治療に関する支援をすることができる。
(3)連携例2
システム100は、例えば、所定の領域A内の建物等に設けられ、当該建物の構内に構内放送を行う連携システム200と連携できる。この連携システム200は、構内放送用の音源(音声データ)と、オーディオアンプと、1つ以上のスピーカと、を含む。連携システム200は、音源をオーディオアンプで増幅してスピーカから拡声放送する機能を有する。
連携例2では、システム100のセンサ装置11にて所定のイベントを検知すると、システム100のサーバ20の情報処理部21が、イベントを検知したセンサ装置11の設置位置を特定し、この設置位置に関する情報を連携システム200に送信する。センサ装置11の設置位置付近(例えば、センサ装置11の設置位置から所定の距離範囲内)に存在する建物内に設けられた連携システム200は、センサ装置11により検知したイベントの発生を伝える拡声放送を、当該建物の構内に行う。連携例2において、イベントは、例えば、火災、事故、事件の発生等である。
このような連携により、所定の領域A内で人々に周知すべきイベントが発生した場合に、拡声装置13による屋外の人に向けた情報伝達だけでなく、付近の建物内の人々にも連携システム200を用いて情報伝達をすることができる。
(4)連携例3
システム100は、例えば、騒音等のエリア環境に基づいて土地の価値を査定する不動産サービスを行う連携システム200と連携できる。この連携システム200は、例えば、不動産業者が物件の管理等を行うシステムである。
連携例3では、システム100のサーバ20の情報処理部21が、第1実施形態で説明した動作例1に基づき生成した所定の領域A内の音圧分布に関する情報を、連携システム200に送信する。連携システム200は、受信した音圧分布(騒音レベル)の情報から所定の領域A内の騒音レベルを把握し、所定の領域A内の管理物件が存在するエリアの騒音状況の可視化や土地の査定に活用できる。
(5)連携例4
システム100は、例えば、都市計画等を行う官公庁などの機関の連携システム200と連携できる。連携例4では、システム100のサーバ20の情報処理部21が、第1実施形態で説明した動作例1に基づき生成した所定の領域A内の音圧分布に関する情報を、連携システム200に送信する。連携システム200に提供する。連携システム200は、受信した音圧分布に関する情報から所定の領域A内の都市環境を把握し、都市計画や環境政策の意思決定に活用できる。
(6)連携例5
システム100は、例えば、タクシー配車や広告提供を行う連携システム200と連携できる。連携例5では、システム100のサーバ20の情報処理部21が、第1実施形態で説明した動作例1に基づき生成した所定の領域A内の音圧分布に関する情報を、連携システム200に送信する。連携システム200は、音圧分布に関する情報から、所定の領域A内の人の多さ、にぎわいの状態を把握し、タクシー配車計画の策定や広告提供計画の策定に活用できる。
(7)連携例6
システム100は、例えば、交通状況のモニタリングや緊急車両走行時の交通信号制御を行う連携システム200と連携できる。連携例6では、システム100のサーバ20の情報処理部21が、第1実施形態で説明した動作例1に基づき生成した所定の領域A内の音圧分布に関する情報を、連携システム200に送信する。連携システム200は、音圧分布に関する情報から、所定の領域A内の交通状況を把握し、交通状況の見える化や交通信号制御に活用できる。
3.他の実施形態
以上、本開示の一実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
(A)センサ装置11と拡声装置13は、拡声センサ装置10として一体化されなくてもよい。すなわち、センサ装置11と拡声装置13とを個別の装置としてもよい。センサ装置11と拡声装置13とが個別の装置である場合、センサ装置11と拡声装置13のそれぞれが、駆動電力を供給する電力供給部を有してもよい。
(B)センサ装置11と拡声装置13とを個別の装置とした場合、センサ装置11と拡声装置13の設置位置は、任意に設定できる。例えば、図20に示すように、電柱Pには、センサ装置11と拡声装置13とを両方設置し、架線Lにはセンサ装置11と拡声装置13とを交互に設けてもよい。電柱Pにおけるセンサ装置11と拡声装置13の位置関係は、例えば、図20に示すように、拡声装置13を電柱Pの上側、センサ装置11を電柱Pの下側とすることができる。この位置関係は逆転していてもよい。図20は、センサ装置11と拡声装置13の他の設置例を示す図である。
また、例えば、電柱Pに拡声装置13を設け、架線Lにセンサ装置11を設けるなど、所定の領域Aにおいて、拡声装置13とセンサ装置11とを交互に設けてもよい。
(C)システム100は、上記にて説明した動作例1~動作例6の全てを実行可能であってもよいし、その一部が実行可能であってもよい。
(D)上記の動作例2では、拡声日時と音声データとが拡声装置13に送信され、拡声装置13の拡声制御部133が、拡声日時の到来を判断して音声データを拡声していた。これに限られず、サーバ20の情報処理部21が、拡声日時の到来を判断し、拡声日時が到来したら対象となる拡声装置13に拡声させたい音声データを送信してもよい。この場合、拡声装置13の拡声制御部133は、サーバ20から音声データを受信すると、直ちに受信した音声データを再生してもよい。または、情報処理部21は、例えば、RTSP(Real Time Streaming Protocol)等所定のプロトコルを用いて、音声データを拡声装置13にストリーミングしてもよい。
(E)拡声装置13から拡声する音声には、音声透かしによる透かし情報を埋め込んでもよい。透かし情報は、例えば、電柱P及び/又は架線L付近を走行する車両やサービスロボットが復号可能な情報であり、車両やサービスロボットに対して何らかの指示を生成する信号である。
4.本開示の特徴
(1)システム(例えば、システム100)は、複数のセンサ装置(例えば、拡声センサ装置10、センサ装置11)と、複数の拡声装置(例えば、拡声センサ装置10、拡声装置13)と、サーバ(例えば、サーバ20)と、を備える。複数のセンサ装置は、所定の領域(例えば、所定の領域A)に設けられた複数の電柱(例えば、電柱P)の少なくとも一部、及び/又は、複数の電柱に設置された架線(例えば、架線L)の少なくとも一部に設けられ、所定の領域における所定のセンサ情報を取得する。複数の拡声装置は、複数の電柱の少なくとも一部及び/又は架線の少なくとも一部に設けられ、所定の領域に向けて拡声する。サーバは、複数のセンサ装置、及び、複数の拡声装置を制御する。
上記のシステムにおいて、サーバは、所定の領域における複数のセンサ装置及び複数の拡声装置の設置位置を管理している。サーバは、複数のセンサ装置のうちいずれかからセンサ情報を取得し、当該センサ情報とそれを取得したセンサ装置の設置位置とを関連付ける。また、サーバは、所定の領域内の特定の位置又は部分領域内に設置された拡声装置を選択し、選択された拡声装置に対して拡声するよう指令する。
上記のシステムでは、所定の領域におけるセンサ情報を取得する複数のセンサ装置、所定の領域に拡声する複数の拡声装置が、当該所定の領域に設けられた複数の電柱の少なくとも一部、及び/又は、複数の電柱に設置された架線の少なくとも一部に設けられている。一般的に、電柱及び架線は、市街地、商店街等の人々が集まる所定の領域に隈なく設置されている。電柱及び架線は、特に、道路などの人物等の動線或いはその近傍に設けられている。このため、電柱及び/又は架線にセンサ装置及び拡声装置を設置することにより、所定の領域に隈なくセンサ装置及び拡声装置を容易に設置できる。特に、所定の領域に存在する道路等、人物の動線となり得る箇所又はその近傍に、センサ情報及び拡声装置を容易に隈なく設置できる。
また、上記のシステムでは、サーバが、複数のセンサ装置及び複数の拡声装置の設置位置を管理している。サーバは、複数のセンサ装置のうちいずれかからセンサ情報を取得し、取得したセンサ情報とそれを取得したセンサ装置の設置位置とを関連付ける。また、サーバは、所定の領域内の特定の位置又は部分領域内に設置された拡声装置を選択し、選択された拡声装置に対して拡声するよう指令している。これにより、サーバは、所定の領域において取得したセンサ情報を用いたサービス、所定の領域に存在する人物等に対して各種音声を拡声するサービスなど、所定の領域に関する有用な様々なサービスを提供できる。
(2)上記(1)のシステムにおいて、サーバは、複数の拡声装置のうち選択された拡声装置に対して、指定された時間に所定の音声を拡声するよう指令してもよい。これにより、例えば、所定の領域内の特定の部分領域(例えば、特定の商店街、特定の地域)において、特定の日時に開催される祭り等のイベントについての告知、宣伝等を行うことができる。
(3)上記(1)又は(2)のシステムにおいて、サーバは、所定の領域を表す地図を提供し、地図を用いた所定の領域のうちの特定の部分領域の選択を受け付け、特定の部分領域に含まれる拡声装置に対して、所定の音声を拡声するよう指令してもよい。これにより、拡声する拡声装置を直感的に選択できる。
(4)上記(1)~(3)のいずれかのシステムにおいて、センサ装置は、音響センサを有してもよい。この場合、サーバは、音響センサにより取得された音圧データに基づいて、所定の領域における音圧分布を表す分布図(例えば、分布図DM)を生成してもよい。これにより、所定の領域における騒音レベルをマップ化したデータを取得できる。この結果、例えば、所定の領域においてどこが大きな騒音の発生源になっているかを視覚的に特定できる。
(5)上記(1)~(4)のいずれかのシステムにおいて、サーバは、特定のセンサ装置から得られたセンサ情報に応じて、複数の拡声装置のうち選択された拡声装置に、特定のセンサ装置から得られたセンサ情報に関連する音声を拡声させてもよい。これにより、センサ装置と拡声装置とを協働させた各種サービスを提供できる。
(6)上記(5)のシステムにおいて、センサ装置は、音響センサを有してもよい。この場合、サーバは、音響センサにより第1音声が検出されたときに、第1音声に関連する人物が存在する位置に設置された拡声装置に対して第2音声を拡声するよう指令してもよい。これにより、第1音声が発せられた位置から離れた位置に存在する、第1音声に関連する人物に対して、第1音声が発せられたことを認識させることができる。
(7)上記(6)のシステムにおいて、サーバは、第2音声を拡声した拡声装置の設置位置から、第1音声を検出した音響センサを有するセンサ装置の設置位置までの経路上に設置された拡声装置に対して、第1音声に関する第3音声を拡声するよう指令してもよい。これにより、第2音声を拡声した箇所から第1音声を検出した箇所までの経路上に存在する人物に対しても、第1音声が発せられたことを認識させることができる。
(8)上記(6)又は(7)のシステムにおいて、サーバは、第2音声を拡声した拡声装置の設置位置から、第1音声を検出した音響センサを有するセンサ装置の設置位置までの経路上に設置された拡声装置に対して、第1音声を検出した音響センサを有するセンサ装置の設置位置に至るまでの道案内を行う音声を拡声するよう指令してもよい。これにより、第1音声に関連する人物を、確実に第1音声を検出した箇所まで誘導できる。
(9)上記(5)~(8)のいずれかのシステムにおいて、センサ装置は、音響センサを有してもよい。この場合、サーバは、音響センサにより、所定の領域における特定の場所への道案内に関する音声が検出されたときに、当該音声を検出した音響センサを有するセンサ装置の設置位置から特定の場所までの経路上に設置された拡声装置に対して、特定の場所に至るまでの道案内を行う音声を拡声するよう指令してもよい。これにより、道案内を要求した人物を、この人物が行きたい目標位置まで確実に誘導できる。
(10)サーバ(例えば、サーバ20)は、複数のセンサ装置(例えば、拡声センサ装置10、センサ装置11)と、複数の拡声装置(例えば、拡声センサ装置10、拡声装置13)と、を備えるシステム(例えば、システム100)において、これら装置を制御するサーバである。複数のセンサ装置は、所定の領域(例えば、所定の領域A)に設けられた複数の電柱(例えば、電柱P)の少なくとも一部、及び/又は、複数の電柱に設置された架線(例えば、架線L)の少なくとも一部に設けられ、所定の領域における所定のセンサ情報を取得する。複数の拡声装置は、複数の電柱の少なくとも一部、及び/又は、架線の少なくとも一部に設けられ、所定の領域に向けて拡声する。
サーバは、記憶部(例えば、記憶部25)と、情報処理部(例えば、情報処理部21)と、を備える。記憶部は、所定の領域における複数のセンサ装置及び複数の拡声装置の設置位置を管理する管理情報(例えば、センサ装置管理情報I1、拡声装置管理情報I2)を記憶する。情報処理部は、複数のセンサ装置のうちいずれかからセンサ情報を取得し、当該センサ情報とそれを取得したセンサ装置の設置位置とを関連付ける。また、所定の領域内の特定の位置又は部分領域内に設置された拡声装置を選択し、選択された拡声装置に対して拡声するよう指令する。
複数の電柱及び/又は架線に設置された複数のセンサ装置と複数の拡声装置とを備えるシステムにおいて、これら装置を制御するサーバが、複数のセンサ装置及び複数の拡声装置の設置位置を管理情報として管理している。サーバの情報処理部は、複数のセンサ装置のうちいずれかからセンサ情報を取得し、取得したセンサ情報とそれを取得したセンサ装置の設置位置とを関連付ける。また、情報処理部が、所定の領域内の特定の位置又は部分領域内に設置された拡声装置を選択し、選択された拡声装置に対して拡声するよう指令している。これにより、サーバは、所定の領域において取得したセンサ情報を用いたサービス、所定の領域に存在する人物等に対して各種音声を拡声するサービスなど、所定の領域に関する有用な様々なサービスを提供できる。