JP7715983B2 - アンダーフィル用液状樹脂組成物、電子部品装置、及び電子部品装置の製造方法 - Google Patents
アンダーフィル用液状樹脂組成物、電子部品装置、及び電子部品装置の製造方法Info
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Description
<1> ビスフェノール型エポキシ樹脂を含むエポキシ樹脂と、
硬化剤と、
無機充填材と、
ポリエステルポリオールと、
を含有する、アンダーフィル用液状樹脂組成物。
<2> 75℃での前記ポリエステルポリオールの粘度は、50mPa・s~1500mPa・sである<1>に記載のアンダーフィル用液状樹脂組成物。
<3> コーン角度3゜、コーン半径14mmのコーンロータを装着したEHD型回転粘度計を用いて測定した、25℃、10rpm、換算係数0.5での粘度が1Pa・s~50Pa・sである<1>又は<2>に記載のアンダーフィル用液状樹脂組成物。
<4> 前記エポキシ樹脂は、ナフタレン型ジグリシジルエーテルエポキシ樹脂をさらに含む<1>~<3>のいずれか1つに記載のアンダーフィル用液状樹脂組成物。
<5> 前記硬化剤は、アミン硬化剤を含む<1>~<4>のいずれか1つに記載のアンダーフィル用液状樹脂組成物。
<6> 電子部品と、前記電子部品と接続部を介して電気的に接続されている支持部材とを備える電子部品装置の、前記接続部を封止するために用いられる、<1>~<5>のいずれか1つに記載のアンダーフィル用液状樹脂組成物。
<7> 電子部品と、
前記電子部品と接続部を介して電気的に接続されている支持部材と、
前記接続部を封止している<1>~<6>のいずれか1つに記載のアンダーフィル用液状樹脂組成物の硬化物と、
を備える電子部品装置。
<8> 電子部品と、前記電子部品と接続部を介して電気的に接続されている支持部材と、の間の前記接続部を、<1>~<6>のいずれか1つに記載のアンダーフィル用液状樹脂組成物で封止する工程を有する、電子部品装置の製造方法。
本開示において「~」を用いて示された数値範囲には、「~」の前後に記載される数値がそれぞれ最小値及び最大値として含まれる。
本開示中に段階的に記載されている数値範囲において、一つの数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本開示中に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
本開示において各成分は該当する物質を複数種含んでいてもよい。組成物中に各成分に該当する物質が複数種存在する場合、各成分の含有率又は含有量は、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数種の物質の合計の含有率又は含有量を意味する。
本開示において各成分に該当する粒子は複数種含んでいてもよい。組成物中に各成分に該当する粒子が複数種存在する場合、各成分の粒子径は、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数種の粒子の混合物についての値を意味する。
本開示において「(メタ)アクリル」はアクリル又はメタクリルの少なくとも一方を意味する。
本開示のアンダーフィル用液状樹脂組成物(以下、単に「液状樹脂組成物」ともいう)は、ビスフェノール型エポキシ樹脂を含むエポキシ樹脂と、硬化剤と、無機充填材と、ポリエステルポリオールと、を含有する。
アンダーフィル用液状樹脂組成物は必要に応じてその他の成分をさらに含んでいてもよい。
なお、以上の推測は本開示を何ら限定するものではない。
液状樹脂組成物はビスフェノール型エポキシ樹脂を含むエポキシ樹脂を含有する。エポキシ樹脂は、ビスフェノール型エポキシ樹脂を含んでいれば一般に使用されているエポキシ樹脂を特に制限なく用いることができ、1分子中に2個以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂であることが好ましい。
ビスフェノール型エポキシ樹脂は1種を単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。
液状樹脂組成物は、硬化剤を含有する。硬化剤は、一般に使用されているエポキシ樹脂の硬化剤を特に制限なく用いることができる。例えば、アミン硬化剤、フェノール硬化剤、酸無水物硬化剤、ポリメルカプタン硬化剤、ポリアミノアミド硬化剤、イソシアネート硬化剤、ブロックイソシアネート硬化剤等が挙げられる。なかでも、作業性、組成物特性の観点から、アミン硬化剤、フェノール硬化剤、及び酸無水物硬化剤からなる群より選択される少なくとも1種が好ましく、アミン硬化剤がより好ましい。硬化剤は、常温で固形であっても液状であってもよく、液状であることが好ましい。硬化剤は、1種を単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。
液状樹脂組成物は、無機充填材を含有する。無機充填材としては、球状シリカ、結晶シリカ、溶融シリカ等のシリカ、炭酸カルシウム、クレー、アルミナ、窒化珪素、炭化珪素、窒化ホウ素、珪酸カルシウム、チタン酸カリウム、窒化アルミ、ベリリア、ジルコニア、ジルコン、フォステライト、ステアタイト、スピネル、ムライト、チタニアなどの粉体、又はこれらを球形化したビーズ、ガラス繊維などが挙げられる。さらに、難燃効果のある無機充填材として、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、硼酸亜鉛、モリブデン酸亜鉛等を用いてもよい。無機充填材は単独で用いても2種類以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも、入手のし易さ、化学的安定性、及び材料コストの観点から、シリカが好ましく、液状樹脂組成物の微細間隙への流動性及び浸透性の観点から、球状シリカがより好ましい。球状シリカとしては、爆燃法によって得られるシリカ、溶融シリカ等が挙げられる。無機充填材は予め後述のシランカップリング剤等の各種表面処理剤を用いて表面処理されていてもよい。
液状樹脂組成物はポリエステルポリオールを含有する。ポリエステルポリオールは、ポリエステルに由来する構成単位と、ポリオールに由来する構成単位と、を含む化合物であれば特に限定されない。ポリエステルポリオールは、例えば、ポリオールとカルボン酸又はその無水物とを反応させた化合物であってもよい。ポリエステルポリオールは、ポリエステルに由来する構成単位及びポリオールに由来する構成単位以外の構成単位を含んでいてもよく、含んでいなくてもよい。
ポリエステルポリオールの粘度は、B型粘度計により測定した値である。
ポリエステルポリオールの数平均分子量は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)法により測定した値である。
液状樹脂組成物は必要に応じてカップリング剤を含有してもよい。液状樹脂組成物がカップリング剤を含有すると、エポキシ樹脂と無機充填材、又はエポキシ樹脂と電子部品の構成部材との界面接着を強固にすることができる傾向にある。カップリング剤の種類に特に制限はなく、従来公知のものを用いることができる。例えば、1級及び/又は2級及び/又は3級アミノ基を有するシラン化合物、エポキシシラン、メルカプトシラン、アルキルシラン、ウレイドシラン、ビニルシラン、(メタ)アクリルシラン等の各種シラン系化合物、チタン系化合物、アルミニウムキレート類、アルミニウム/ジルコニウム系化合物などが挙げられる。カップリング剤は、1種を単独で用いても2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
モノマーのカップリング剤としては、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β-メトキシエトキシ)シラン、γ-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、グリシドキシオクチルトリメトキシシラン、β-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ-グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ-メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ-アミノプロピルトリメトキシシラン、γ-アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ-アミノプロピルトリエトキシシラン、γ-アミノプロピルメチルジエトキシシラン、γ-アニリノプロピルトリメトキシシラン、γ-アニリノプロピルトリエトキシシラン、γ-(N,N-ジメチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ-(N,N-ジエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ-(N,N-ジブチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ-(N-メチル)アニリノプロピルトリメトキシシラン、γ-(N-エチル)アニリノプロピルトリメトキシシラン、γ-(N,N-ジメチル)アミノプロピルトリエトキシシラン、γ-(N,N-ジエチル)アミノプロピルトリエトキシシラン、γ-(N,N-ジブチル)アミノプロピルトリエトキシシラン、γ-(N-メチル)アニリノプロピルトリエトキシシラン、γ-(N-エチル)アニリノプロピルトリエトキシシラン、γ-(N,N-ジメチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ-(N,N-ジエチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ-(N,N-ジブチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ-(N-メチル)アニリノプロピルメチルジメトキシシラン、γ-(N-エチル)アニリノプロピルメチルジメトキシシラン、N-(トリメトキシシリルプロピル)エチレンジアミン、N-(ジメトキシメチルシリルイソプロピル)エチレンジアミン、
メチルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、γ-クロロプロピルトリメトキシシラン、ヘキサメチルジシラザン、ビニルトリメトキシシラン、ヘキセニルトリメトキシシラン、オクテニルトリメトキシシラン、γ-メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、メタクリロキシオクチルトリメトキシシラン等のシラン系カップリング剤;イソプロピルトリイソステアロイルチタネート、イソプロピルトリス(ジオクチルパイロホスフェート)チタネート、イソプロピルトリ(N-アミノエチル-アミノエチル)チタネート、テトラオクチルビス(ジトリデシルホスファイト)チタネート、テトラ(2,2-ジアリルオキシメチル-1-ブチル)ビス(ジトリデシル)ホスファイトチタネート、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)オキシアセテートチタネート、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)エチレンチタネート、イソプロピルトリオクタノイルチタネート、イソプロピルジメタクリルイソステアロイルチタネート、イソプロピルトリドデシルベンゼンスルホニルチタネート、イソプロピルイソステアロイルジアクリルチタネート、イソプロピルトリ(ジオクチルホスフェート)チタネート、イソプロピルトリクミルフェニルチタネート、テトライソプロピルビス(ジオクチルホスファイト)チタネート等のチタネート系カップリング剤などが挙げられる。
液状樹脂組成物は上述の成分に加えて、可撓剤、界面活性剤、硬化促進剤、イオン交換体等の各種添加剤を含んでもよい。液状樹脂組成物は、以下に例示する添加剤以外にも必要に応じて当技術分野で周知の各種添加剤を含んでもよい。
液状樹脂組成物は耐熱衝撃性向上、半導体素子への応力低減等の観点から、各種可撓剤を配合してもよい。可撓剤の種類は特に制限されず、シリコーンゴム、アクリルエラストマー、フェノキシ樹脂等、当該分野において一般に用いられているものを適用してよい。なかでも、可撓剤としては、ゴム粒子が好ましい。ゴム粒子としては、スチレン-ブタジエンゴム(SBR)、ニトリル-ブタジエンゴム(NBR)、ブタジエンゴム(BR)、ウレタンゴム(UR)、アクリルゴム(AR)等の粒子が挙げられる。可撓剤は1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
液状樹脂組成物は、界面活性剤を含有してもよい。界面活性剤は1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。界面活性剤としては、例えば、シリコーン変性エポキシ樹脂が挙げられる。シリコーン変性エポキシ樹脂はエポキシ基と反応する官能基を有するオルガノシロキサンとエポキシ樹脂との反応物として得ることができる。シリコーン変性エポキシ樹脂は常温で液状であることが好ましい。
シリコーン変性エポキシ樹脂を得るためのエポキシ樹脂としては、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールAD、ビスフェノールS、ナフタレンジオール、水添ビスフェノールA等とエピクロルヒドリンの反応により得られるグリシジルエーテル型エポキシ樹脂;オルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂等のフェノール類とアルデヒド類とを縮合又は共縮合させて得られるノボラック樹脂をエポキシ化したノボラック型エポキシ樹脂;フタル酸、ダイマー酸等の多塩基酸とエピクロルヒドリンの反応により得られるグリシジルエステル型エポキシ樹脂;ジアミノジフェニルメタン、イソシアヌル酸等のポリアミンとエピクロルヒドリンの反応により得られるグリシジルアミン型エポキシ樹脂;オレフィン結合を過酢酸等の過酸で酸化して得られる線状脂肪族エポキシ樹脂;脂環族エポキシ樹脂などが挙げられる。シリコーン変性エポキシ樹脂を得るためのエポキシ樹脂は1種を単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。シリコーン変性エポキシ樹脂を得るためのエポキシ樹脂としては、常温で液状であるエポキシ樹脂が好ましい。
液状樹脂組成物は、必要に応じて硬化促進剤を含有してもよい。硬化促進剤の種類は特に制限されず、従来公知のものを用いることができる。
硬化促進剤としては、1,8-ジアザ-ビシクロ[5.4.0]ウンデセン-7、1,5-ジアザ-ビシクロ[4.3.0]ノネン、5、6-ジブチルアミノ-1,8-ジアザ-ビシクロ[5.4.0]ウンデセン-7等のシクロアミジン化合物;トリエチレンジアミン、ベンジルジメチルアミン、トリエタノールアミン、ジメチルアミノエタノール、トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール等の三級アミン化合物;2-メチルイミダゾール、2-エチル-4-メチルイミダゾール、2-フェニルイミダゾール、2-フェニル-4-メチルイミダゾール、1-ベンジル-2-フェニルイミダゾール、1-ベンジル-2-メチルイミダゾール、2-フェニル-4,5-ジヒドロキシメチルイミダゾール、2-フェニル-4-メチル-5-ヒドロキシメチルイミダゾール、2,4-ジアミノ-6-(2’-メチルイミダゾリル-(1’))-エチル-s-トリアジン、2-ヘプタデシルイミダゾール等のイミダゾール化合物;トリブチルホスフィン等のトリアルキルホスフィン、ジメチルフェニルホスフィン等のジアルキルアリールホスフィン、メチルジフェニルホスフィン等のアルキルジアリールホスフィン、トリフェニルホスフィン、アルキル基置換トリフェニルホスフィンなどの有機ホスフィン類、及びこれらの化合物に無水マレイン酸、1,4-ベンゾキノン、2,5-トルキノン、1,4-ナフトキノン、2,3-ジメチルベンゾキノン、2,6-ジメチルベンゾキノン、2,3-ジメトキシ-5-メチル-1,4-ベンゾキノン、2,3-ジメトキシ-1,4-ベンゾキノン、フェニル-1,4-ベンゾキノン等のキノン化合物、ジアゾフェニルメタン、フェノール樹脂等のπ結合をもつ化合物を付加してなる分子内分極を有する化合物;2-エチル-4-メチルイミダゾールテトラフェニルボレート、N-メチルモルホリンテトラフェニルボレート等のフェニルボロン塩;並びにこれらの誘導体などが挙げられる。
また、潜在性を有する硬化促進剤を用いてもよい。潜在性を有する硬化促進剤としては、常温で固体のアミノ基を有する化合物をコアとして、常温で固体のエポキシ化合物のシェルを被覆してなるコアシェル粒子が挙げられる。このようなコアシェル粒子としては、市販品であるアミキュア(味の素株式会社製、商品名)、マイクロカプセル化されたアミンをビスフェノールA型エポキシ樹脂又はビスフェノールF型エポキシ樹脂に分散させたノバキュア(旭化成ケミカルズ株式会社製、商品名)等が挙げられる。硬化促進剤は1種を単独で用いても2種以上を組合せて用いてもよい。
ルイス酸の含有量は無機充填材100質量部に対して0.001質量部~1.0質量部であることが好ましく、0.002質量部~0.8質量部であることがより好ましく、0.005質量部~0.6質量部であることがさらに好ましい。
液状樹脂組成物は、必要に応じてイオン交換体を含有してもよい。液状樹脂組成物がイオン交換体を含有すると、IC等の半導体素子の耐マイグレーション性、耐湿性、体温放置特性等が向上する傾向にある。イオン交換体としては、下記組成式(I)又は(II)で表される化合物が挙げられる。
Mg1-XAlX(OH)2(CO3)X/2・mH2O ・・・(I)
(0<X≦0.5、mは正の数)
BiOx(OH)y(NO3)z ・・・(II)
(0.9≦x≦1.1、 0.6≦y≦0.8、 0.2≦z≦0.4)
液状樹脂組成物は、その他の添加剤として、染料、カーボンブラック等の着色剤、希釈剤、レベリング剤、消泡剤などを必要に応じて配合してもよい。
樹脂液状組成物は、各種成分を均一性高く分散混合できるのであれば、いかなる手法を用いて調製してもよい。例えば、成分を秤量し、らいかい機、ミキシングロール、プラネタリミキサ等を用いて混合及び混練し、必要に応じて脱泡することによって得ることができる。
(粘度)
液状樹脂組成物の粘度は特に制限されない。コーン角度3゜、コーン半径14mmのコーンロータを装着したEHD型回転粘度計を用いて測定した、25℃、10rpm、換算係数0.5での液状樹脂組成物の粘度は、例えば、流動性の観点から、1Pa・s~50Pa・sであることが好ましく、3Pa・s~30Pa・sであることがより好ましく、3Pa・s~20a・sであることがさらに好ましい。
以下に記載の液状樹脂組成物の硬化物の熱膨張係数、弾性率、及びガラス転移温度の測定において、硬化物は液状樹脂組成物を165℃で2時間加熱して得られたものとする。
液状樹脂組成物を硬化物としたときの線膨張係数は特に制限されない。例えば、圧縮法にて0℃から300℃まで5℃/minで昇温測定し、10℃~30℃における接線の傾きとして求められる線膨張係数(CTE1)は、29ppm/℃未満であることが好ましく、28ppm/℃以下であることがより好ましく、27ppm/℃以下であることがさらに好ましく、26ppm/℃以下であることが特に好ましい。ガラス転移温度以下の線膨張係数が29ppm/℃未満であると、リフローの際のバンプクラックの発生が抑制され、かつ耐温度サイクル特性が向上する傾向にある。ガラス転移温度以下の熱膨張係数は15ppm/℃以上であってもよい。ガラス転移温度以下の熱膨張係数はTMA(熱機械分析)で測定することができる。具体的には、実施例に記載の方法で測定することができる。
液状樹脂組成物を硬化物としたときの弾性率は特に制限されない。耐リフロー性の観点から、本開示の液状樹脂組成物を硬化物としたときの240℃における弾性率は、0.10GPa以下であることが好ましく、0.08GPa以下であることがより好ましく、0.06GPa以下であることがさらに好ましく、0.05GPa未満であることが特に好ましく、0.04GPa以下であることが極めて好ましい。
液状樹脂組成物を硬化物としたときの弾性率は、DMA(動的粘弾性測定)で測定することができる。具体的には、実施例に記載の方法で測定することができる。
液状樹脂組成物を硬化物としたときのガラス転移温度(Tg)は特に制限されず、60℃~150℃であることが好ましく、70~140℃であることがより好ましく、80~140℃であることがさらに好ましい。ガラス転移温度が60℃以上であると、高温でのバンプの保護性が高く断線が生じにくくなる傾向にある。ガラス転移温度が150℃以下であると常温(25℃)での反りが大きくなりにくい傾向にある。硬化物のガラス転移温度は、熱機械分析装置(TMA)によって測定することができる。具体的には、実施例に記載の方法で測定することができる。
一実施態様では、本開示の液状樹脂組成物は、電子部品と、前記電子部品と接続部を介して電気的に接続されている支持部材とを備える電子部品装置の、前記接続部を封止するために用いられる。電子部品装置の構成及び封止方法の詳細は後述の通りである。
本開示の電子部品装置は、電子部品と、前記電子部品と接続部を介して電気的に接続されている支持部材と、前記接続部を封止している本開示のアンダーフィル用液状樹脂組成物の硬化物と、を備える。
本開示の電子部品装置の製造方法は、電子部品と、前記電子部品と接続部を介して電気的に接続されている支持部材と、の間の前記接続部を、本開示のアンダーフィル用液状樹脂組成物で封止する工程を有する。
実施例及び比較例の液状樹脂組成物に用いた各成分を以下に示す。
<エポキシ樹脂>
・エポキシ樹脂1:エポキシ当量が160g/eqであり、ビスフェノールF型の液状エポキシ樹脂
・エポキシ樹脂2:トリグリシジル-p-アミノフェノール、エポキシ当量:95g/eq
・エポキシ樹脂3:1,6-ビス(グリシジルオキシ)ナフタレン、エポキシ当量:143g/eq
・エポキシ樹脂4:エポキシ当量が135g/eqであり、アルキレン基を有する2官能の液状エポキシ樹脂
・硬化剤1:活性水素当量63g/eqの液状アミン樹脂
・硬化剤2:活性水素当量45g/eqの液状アミン樹脂
上記無機充填材の体積平均粒径は、メジアン径(D50)である。また、この体積平均粒径はレーザー回折散乱式粒度分布計によって測定された値である。
・着色剤:カーボンブラック
・ポリエステルポリオール1(数平均分子量:約2000)
・ポリエステルポリオール2(数平均分子量:約2000)
・ポリエステルポリオール3(数平均分子量:約2000)
(25℃での粘度)
調製した液状樹脂組成物の25℃での粘度を、EHD型回転粘度計にて25℃で1分間、所定の回毎分(10rpm、5rpm、2.5rpm、1rpm)で回転させ、その時の測定値に所定の換算係数を乗じた値とした。上記測定値は、25±1℃に保たれた組成物について、コーン角度3゜、コーン半径14mmのコーンロータを装着したEHD型回転粘度計を用いて得た。前記回毎分及び換算係数は、測定対象の組成物の粘度を予め大まかに推定し、推定値に応じて決定した。
測定対象の組成物の粘度の推定値が0Pa・s以上50Pa・s未満の場合は回転数を10rpm、換算係数を0.5とし、粘度の推定値が50Pa・s以上100Pa・s未満の場合は回転数を5rpm、換算係数を1とし、粘度の推定値が100Pa・s以上200Pa・s未満の場合は回転数を2.5rpm、換算係数を2とし、粘度の推定値が200Pa・s以上500Pa・s未満の場合は回転数を1rpm、換算係数を5とした。
調製した液状樹脂組成物の110℃での粘度を、AR2000(商品名、TA Instruments社製)を用いて測定した。40mmパラレルプレート、せん断速度32.5(1/s)の条件で測定を行い、110℃での粘度を測定した。
液状樹脂組成物を165℃で2時間硬化させた。硬化物をφ8mm×20mmのサイズに切り出して試験片を作製した。試験片及び熱機械分析装置(商品名:TMA2940、TA Instruments社製)を用いて、圧縮法にて0℃から300℃まで5℃/minで昇温測定し、10℃~30℃における接線の傾きをCTE1とした。
液状樹脂組成物を165℃で2時間硬化させた。硬化物を60mm×10mm×2mmのサイズに切り出して試験片を作製した。試験片及び粘弾性測定装置(商品名:RSAIII、TA Instruments社製)を用いて、スパン間距離40mm、周波数1Hzの条件下、3点曲げ法にて0℃から300℃まで3℃/分で昇温し、240℃における貯蔵弾性率の値を高温弾性率とした。
液状樹脂組成物を165℃で2時間硬化させて試験片を作製した。上記熱膨張係数の評価と同じ装置、及び条件で測定を行い、50℃と150℃における接線の交点に対応する温度をガラス転移温度(℃)とした。
2枚のガラスで厚さ25μmの東京シクネス株式会社製スペーサーを挟み、幅1.5mm、高さ25μmの流路を作った。これを110℃のホットプレート上に水平に置いた後、アンダーフィル材を流路の開口部に滴下し、流路中に深さ20mmまで浸入する時間を測定した。
Claims (8)
- ビスフェノール型エポキシ樹脂を含むエポキシ樹脂と、
硬化剤と、
無機充填材と、
ポリエステルポリオールと、
を含有し、
前記ポリエステルポリオールの数平均分子量は1000~2500であり、前記ポリエステルポリオールの含有率は前記エポキシ樹脂及び前記硬化剤の全体に対して、1質量%~20質量%である、アンダーフィル用液状樹脂組成物。 - 75℃での前記ポリエステルポリオールの粘度は、50mPa・s~1500mPa・sである請求項1に記載のアンダーフィル用液状樹脂組成物。
- コーン角度3゜、コーン半径14mmのコーンロータを装着したEHD型回転粘度計を用いて測定した、25℃、10rpm、換算係数0.5での粘度が1Pa・s~50Pa・sである請求項1又は請求項2に記載のアンダーフィル用液状樹脂組成物。
- 前記エポキシ樹脂は、ナフタレン型ジグリシジルエーテルエポキシ樹脂をさらに含む請求項1~請求項3のいずれか1項に記載のアンダーフィル用液状樹脂組成物。
- 前記硬化剤は、アミン硬化剤を含む請求項1~請求項4のいずれか1項に記載のアンダーフィル用液状樹脂組成物。
- 電子部品と、前記電子部品と接続部を介して電気的に接続されている支持部材とを備える電子部品装置の、前記接続部を封止するために用いられる、請求項1~請求項5のいずれか1項に記載のアンダーフィル用液状樹脂組成物。
- 電子部品と、
前記電子部品と接続部を介して電気的に接続されている支持部材と、
前記接続部を封止している請求項1~請求項6のいずれか1項に記載のアンダーフィル用液状樹脂組成物の硬化物と、
を備える電子部品装置。 - 電子部品と、前記電子部品と接続部を介して電気的に接続されている支持部材と、の間の前記接続部を、請求項1~請求項6のいずれか1項に記載のアンダーフィル用液状樹脂組成物で封止する工程を有する、電子部品装置の製造方法。
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