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JP7716936B2 - 定量噴射エアゾール組成物及び定量噴射エアゾール製品 - Google Patents
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JP7716936B2 - 定量噴射エアゾール組成物及び定量噴射エアゾール製品 - Google Patents

定量噴射エアゾール組成物及び定量噴射エアゾール製品

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Description

本発明は、有害物防除用の定量噴射エアゾール組成物及び定量噴射エアゾール製品に関する。
天井や壁面等の高い箇所は、安全性の点から塩素系カビ取り剤等をスプレーすることは難しく、一度カビが発生してしまうと対処しにくい箇所である。このような箇所を含め、部屋の隅々のカビを手軽に除去し、室内を清潔な状態に保持する方法が望まれている。近年、浴室や部屋全体に薬剤を散布する方法として、燻煙タイプのカビ防除剤(特許文献1等)や全量噴射エアゾールタイプのカビ防除剤(特許文献2等)を用いる方法が提案されている。
しかし、燻煙タイプのカビ防除剤では煙が発生するため、当該方法を好まない消費者も存在する。また、全量噴射エアゾールタイプのカビ防除剤は使い切りであるため、複数の部屋に処理したい場合、部屋の数だけ購入する必要があり、経済的に好ましいとは言い難い。一方、定量噴射エアゾール剤は煙の発生がなく、一回の操作で簡易に薬剤処理でき、経済的にも優れるため、燻煙剤や全量噴射エアゾール剤に代わるカビ防除剤として期待される。
特開2008-127299号公報 特開2014-227369号公報
これまで、定量噴射エアゾール剤は殺虫剤、消臭剤等の分野では実用化し、上市されている。しかし、カビ防除剤の分野では定量噴射エアゾールタイプは未だ実用化されていない。カビは微生物の中でも生命力が強く、空気の流れにより広がるという特徴をもっており、長期間に亘る防除効果の持続性が必要となる。従って、殺虫剤、消臭剤等の分野の技術が必ずしもそのまま適用できないためである。
また、一回の操作で一定量が噴射される定量噴射エアゾール組成物を天井や壁面等の硬質表面に向けて噴射した場合、定量噴射エアゾール組成物の跳ね返りが見られる場合があり、天井や壁面等の硬質表面に十分に吸着されず、天井や壁面等へのカビ防除成分の付着性が低下してしまう原因となっていた。
本発明は、上記問題点に鑑み、定量噴射エアゾールタイプのカビ防除剤において、天井や壁面等の高い箇所へのカビ防除成分の付着性に優れ、カビ防除効果に優れる定量噴射エアゾール組成物及び定量噴射エアゾール製品を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明者らは、天井や壁面へのカビ防除成分の付着性を高めるために鋭意検討を行った結果、天井や壁面等の硬質表面の素材のSP値に近い、特定の範囲のSP値(Solubility Parameter、溶解パラメーター)を有する有機溶剤を含有することで、天井や壁面等の硬質表面へのエアゾール組成物、すなわちカビ防除成分の吸着性を高めることができ、カビ防除効果に優れる定量噴射エアゾール組成物及び定量噴射エアゾール製品が得られることを見出した。
すなわち、本発明者らは、以下の構成が上記目的を達成するために優れた効果を奏することを見出し、本発明の完成に至ったものである。
[1](A)カビ防除成分と、(B)有機溶剤と、を含有するエアゾール原液(L)、及び噴射剤(G)を含有し、前記(B)有機溶剤が、Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm1/2]が8.5~13.0である1種又は2種以上の有機溶剤を含む、定量噴射エアゾール組成物を、噴射部材が取り付けられた定量噴射バルブを備えたエアゾール容器に封入してなり、前記(B)有機溶剤全体量における、Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm 3 1/2 ]が8.5~13.0である有機溶剤の含有量が70容量%以上であり、25℃における噴射口からの距離が15cmの位置において、噴射力が2.0~40.0gfであり、前記定量噴射バルブの一回当たりの噴射容量が0.4~0.9mLである定量噴射エアゾール製品。
[2](A)カビ防除成分と、(B)有機溶剤と、を含有するエアゾール原液(L)、及び噴射剤(G)を含有し、前記(B)有機溶剤が、Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm 1/2 ]が7.2~13.0である1種又は2種以上の有機溶剤のみからなる定量噴射エアゾール組成物を、噴射部材が取り付けられた定量噴射バルブを備えたエアゾール容器に封入してなり、25℃における噴射口からの距離が15cmの位置において、噴射力が2.0~40.0gfであり、前記定量噴射バルブの一回当たりの噴射容量が0.4~0.9mLである、定量噴射エアゾール製品
[3](A)カビ防除成分と、(B)有機溶剤と、を含有するエアゾール原液(L)、及び噴射剤(G)を含有し、前記(B)有機溶剤が、Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm 1/2 ]が7.2~13.0である1種又は2種以上の有機溶剤を含む、定量噴射エアゾール組成物を、噴射部材が取り付けられた定量噴射バルブを備えたエアゾール容器に封入してなり、前記(B)有機溶剤全体量における、Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm 3 1/2 ]が8.5~13.0である有機溶剤の含有量が70容量%以上であり、25℃における噴射口からの距離が15cmの位置において、噴射力が2.0~40.0gfであり、前記定量噴射バルブを用いて、空間に向かって噴射する定量噴射エアゾール製品
[4](A)カビ防除成分と、(B)有機溶剤と、を含有するエアゾール原液(L)、及び噴射剤(G)を含有し、前記(B)有機溶剤が、Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm 1/2 ]が7.2~13.0である1種又は2種以上の有機溶剤のみからなる定量噴射エアゾール組成物を、噴射部材が取り付けられた定量噴射バルブを備えたエアゾール容器に封入してなり、25℃における噴射口からの距離が15cmの位置において、噴射力が2.0~40.0gfであり、前記定量噴射バルブを用いて、空間に向かって噴射する定量噴射エアゾール製品。
[5]塩化ビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂で形成された天井又は壁面処理用である、[1]~[4]のいずれか1に記載の定量噴射エアゾール製品
[6]塩化ビニル樹脂で形成された天井又は壁面処理用である、[5]に記載の定量噴射エアゾール製品
[7]前記(A)カビ防除成分の噴射重量に対する、前記天井又は壁面への前記(A)カビ防除成分の付着重量の比率が5%以上である、[6]に記載の定量噴射エアゾール製品
[8]前記Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm 1/2 ]が8.5~13.0である1種又は2種以上の有機溶剤が、イソプロパノール、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸イソブチル及びステアリン酸ブチルからなる群より選択される1種又は2種以上である、[1]~[4]のいずれか1に記載の定量噴射エアゾール製品
[9]前記(A)カビ防除成分が、チモール、3-ヨード-2-プロピニルブチルカーバメート、塩化ベンザルコニウム、テブコナゾール、モノカプリン、モノカプリリン、1,4-ビス[3,3‘-(1-デシルピリジニウム)メチルオキシ]ブタンジブロマイド、銀、銀イオン、及び銀ゼオライトからなる群より選択される1種又は2種以上である、[1]~[4]のいずれか1に記載の定量噴射エアゾール製品
[10]前記エアゾール原液(L)と前記噴射剤(G)との容量比率(L/G)が1/99~70/30である、[1]~[9]のいずれか1に記載の定量噴射エアゾール組成物。
[11]前記噴射剤(G)が、液化石油ガス、ハイドロフルオロオレフィン、及びジメチルエーテルからなる群より選択される1種又は2種以上である、[1]~[10]のいずれか1に記載の定量噴射エアゾール製品。
[12]前記(A)カビ防除成分の放出量が0.01~250mg/m である、[1]~[11]のいずれか1に記載の定量噴射エアゾール製品。
本発明によれば、天井や壁面等の硬質表面へのカビ防除成分の付着性に優れ、カビ防除効果に優れる定量噴射エアゾール組成物及び定量噴射エアゾール製品を提供することができる。
以下、本発明の定量噴射エアゾール組成物及び定量噴射エアゾール製品について説明する。ただし、本発明は、以下に説明する実施形態に記載される構成に限定されることを意図しない。なお、本明細書における範囲を示す表記「~」がある場合は、上限と下限を含有するものとし、本明細書においてSP値と表記する場合は、Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]を意味するものとする。
<定量噴射エアゾール組成物>
本発明の一実施形態である定量噴射エアゾール組成物は、(A)カビ防除成分と、(B)Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が7.2~13.0である1種又は2種以上の有機溶剤とを含有するエアゾール原液(L)、及び噴射剤(G)を含有する。以下、それぞれについて説明する。
(エアゾール原液(L))
エアゾール原液(L)は、(A)カビ防除成分と、(B)Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が7.2~13.0である1種又は2種以上の有機溶剤と、を含有する。
SP値は、正則溶液論により定義された2成分系溶液の溶解度の目安となる値である。具体的には、2つの成分のSP値の差が小さいほど溶解度が大きくなることが経験的に知られている。本来の定義では、SP値は液体の溶解度の目安であるが、SP値が既知の溶媒に対するポリマーの溶解度と矛盾しないように、ポリマー等にも適用し得るという考え方がある。
ところで、カビ防除成分を天井や壁面(特に壁面の上部)等の高い箇所へ付着させる場合、カビ防除成分を含むエアゾール組成物の粒子には付着方向と異なる方向(下向き)に重力が作用する。その結果、エアゾール組成物を床面に付着させる場合に比べて付着力が低下し易い。また、殺虫成分を配合したエアゾール原液と噴射剤とを含有する定量噴射エアゾール組成物も知られているが、カビの発生を長期間に亘って抑制するためには、カビ防除成分を含むエアゾール組成物を、殺虫成分を含むエアゾール組成物に比べて処理面に長時間付着させておく必要がある。
そのため、天井や壁面等の高い箇所へのカビ防除成分の付着性を高めるためには、定量噴射エアゾール組成物と天井や壁面等の硬質表面とが接触した際の硬質表面へのエアゾール組成物の吸着性を向上させることが重要である。
そこで、天井や壁面等の硬質表面の材質として汎用される塩化ビニル樹脂(SP値が11.0[(cal/cm31/2])やポリエチレンテレフタレート樹脂(SP値が12.4[(cal/cm31/2])のSP値とエアゾール原液(L)のSP値とを近い値とすることで、天井や壁面等の硬質表面へのエアゾール組成物の吸着性を高めることができ、天井や壁面へのカビ防除成分の付着性に優れたエアゾール組成物となる。
((A)カビ防除成分)
(A)カビ防除成分は、カビを防除するために配合される有効成分である。本発明におけるカビ防除とは、新たなカビの発生を防止する防カビ効果、及び既に発生しているカビを除去する殺カビ効果を合わせたものをいう。
(A)カビ防除成分は、特に限定されない。一例を挙げると、イソプロピルメチルフェノール(IPMP)、カルバクロール、チモール、トリクロサン、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン、4-クロロ-3,5-ジメチルフェノール、オルトフェニルフェノール、о-クレゾール、m-クレゾール、及びp-クレゾール等のフェノール系カビ防除成分、塩化ベンザルコニウム、ベンザルコニウムメトサルフェート、ベンザルコニウム有機酸塩等のベンザルコニウム塩、塩化ベンゼトニウム、ベンゼトニウムメトサルフェート、ベンゼトニウム有機酸塩等のベンゼトニウム塩、塩化セチルピリジニウム、セチルピリジニウムメトサルフェート、セチルピリジニウム有機酸塩等のセチルピリジニウム塩、塩化ジデシルジメチルアンモニウム、ジデシルジメチルアンモニウムメトサルフェート等のジデシルジメチルアンモニウム塩、塩化ジラウリルジメチルアンモニウム、ジラウリルジメチルアンモニウムメトサルフェート等のジラウリルジメチルアンモニウム塩、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、ジステアリルジメチルアンモニウムメトサルフェート等のジステアリルジメチルアンモニウム塩、及び1,4-ビス[3,3´-(1-デシルピリジニウム)メチルオキシ]ブタンジブロマイド、1,4-ビス[3,3´-(1-デシルピリジニウム)メチルオキシ]ブタンジクロライド、1,4-ビス[3,3´-(1-デシルピリジニウム)メチルオキシ]ブタンジメトサルフェート等の1,4-ビス[3,3´-(1-デシルピリジニウム)メチルオキシ]ブタン塩等のカチオン界面活性剤系カビ防除成分、ビグアナイド系カビ防除成分、テブコナゾール、エニルコナゾール等のアゾール系カビ防除成分、グレープフルーツ種子抽出物、カキ種子抽出物、ブドウ種子抽出物等の果物種子抽出物系カビ防除成分、モノラウリン、モノカプリン、モノカプリリン等のグリセリンモノ脂肪酸エステル系カビ防除成分、クロルヘキシジングルコン酸塩、クロルヘキシジン塩酸塩等のクロルヘキシジン塩やクロルヘキシジン等のクロルヘキシジン系カビ防除成分、塩化オクタデシルジメチル(3-トリエトキシシリルプロピル)アンモニウム、塩化ドデシルジメチル(3-トリエトキシシリルプロピル)アンモニウム、塩化ドデシルジイソプロピル(3-トリエトキシシリルプロピル)アンモニウム、塩化テトラデシルジメチル(3-トリエトキシシリルプロピル)アンモニウム、塩化テトラデシルジエチル(3-トリエトキシシリルプロピル)アンモニウム、塩化テトラデシルジ-n-プロピル(3-トリエトキシシリルプロピル)アンモニウム、塩化ペンタデシルジメチル(3-トリエトキシシリルプロピル)アンモニウム、塩化ペンタデシルジエチル(3-トリエトキシシリルプロピル)アンモニウム、塩化ペンタデシルジ-n-プロピル(3-トリエトキシシリルプロピル)アンモニウム、塩化ヘキサデシルジメチル(3-トリエトキシシリルプロピル)アンモニウム、塩化ヘキサデシルジエチル(3-トリエトキシシリルプロピル)アンモニウム、塩化ヘキサデシルジ-n-プロピル(3-トリエトキシシリルプロピル)アンモニウム、塩化オクタデシルジエチル(3-トリエトキシシリルプロピル)アンモニウム、塩化オクタデシルジ-n-プロピル(3-トリエトキシシリルプロピル)アンモニウム等のケイ素系カビ防除成分、安息香酸、サリチル酸、ソルビン酸、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、グリシン、アルキルジエチルアミノグリシン、ポリリジン等のカルボン酸系カビ防除成分又はそれらの塩、その他、デヒドロ酢酸、クロラミン、3-ヨード-2-プロピニル-N-ブチルカルバメート(IPBC)、フェノキシエタノール、銀、銀イオン、銀ゼオライト等銀系カビ防除成分、ジンクピリチオン、チアミンラウリル硫酸塩、白子たんぱく質、ヒドロキシアルキルキトサン又はその塩、防カビ香料等が挙げられる。
上記のカビ防除成分の中でも、イソプロピルメチルフェノール、チモール、3-ヨード-2-プロピニルブチルカーバメート、塩化ベンザルコニウム、テブコナゾール、モノカプリン、モノカプリリン、1,4-ビス[3,3´-(1-デシルピリジニウム)メチルオキシ]ブタンジブロマイド、銀、銀イオン、銀ゼオライトからなる群より選択される1種又は2種以上を含むことが好ましい。各成分の不斉炭素に基づく光学異性体や二重結合に基づく幾何異性体が存在する場合、それらの各々や任意の混合物であっても良い。
エアゾール原液(L)中の(A)カビ防除成分の含有量は、0.01~70[w/v%]であることが好ましく、0.05~50[w/v%]であることがより好ましく、0.1~40[w/v%]であることがさらにより好ましい。エアゾール原液(L)中の(A)カビ防除成分の含有量が上記範囲にあれば、カビ防除効果はより優れたものとなる。
((B)有機溶剤)
(B)有機溶剤は、Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が7.2~13.0である1種又は2種以上であり、好ましくはFedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が8.2~13.0である1種又は2種以上である。(B)有機溶剤は、前述の(A)カビ防除成分や(G)噴射剤である液化石油ガス及び/又はハイドロフルオロオレフィンを安定に溶解し、均一なエアゾール組成物を形成するための溶媒として配合される。また、(B)有機溶剤は、天井や壁面等の硬質表面へのエアゾール組成物の吸着性を高め、天井や壁面等の高い箇所へのカビ防除成分の付着性を向上させるために配合される。
(B)有機溶剤として、Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が7.2~13.0である1種又は2種以上、好ましくはFedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が8.2~13.0である1種又は2種以上を用いることで、天井や壁面等の高い箇所への(A)カビ防除成分の付着性に優れ、カビ防除効果がより優れたものとなる。なお、本発明において、2種以上の溶剤を含有する場合は、混合物のSP値ではなく、いずれかの有機溶剤単独のSP値が上記範囲を満たせば良い。
ここで、25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]はFedorsの推算法によって求められる。Fedorsの推算法の定義及び計算は、「R.F.fedors:Polym.Eng.Sci.14〔2〕,147―154(1974)」に記載されている。Fedorsの推算法によれば、下記の計算式で各物質の25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]を求めることができる。
σ=[ΣECOH/ΣV]1/2
式中、σ:溶解度パラメーター、ECOH:凝集エネルギー[cal/mol]、V:モル分子容量[cm3/mol]を示す。
(B)有機溶剤は、Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が7.2~13.0であれば、特に限定されない。一例を挙げると、エタノール(SP値:12.6)、イソプロパノール(SP値:11.8)、1-ブタノール(SP値:11.6)、1-オクタノール(SP値:10.3)等の一価アルコール化合物、酢酸エチル(SP値:8.7)、酢酸ブチル(SP値:8.7)、ミリスチン酸イソプロピル(SP値:8.5)、パルミチン酸オクチル(SP値:8.5)、パルミチン酸イソプロピル(SP値:8.5)、オレイン酸イソブチル(SP値:8.5)、ステアリン酸ブチル(SP値:8.6)等の脂肪酸エステル、n-オクタン(SP値:7.6)、n-ノナン(SP値:7.7)、n-デカン(SP値:7.7)、n-ウンデカン(SP値:7.8)、n-ドデカン(SP値:7.9)、n-テトラデカン(SP値:7.9)、イソデカン(SP値:7.6)、イソドデカン(SP値:7.2)、及び、イソヘキサデカン(SP値:7.3)、流動パラフィン(SP値8.0)等の炭化水素系溶剤、プロピレングリコールメチル-n-プロピルエーテル(SP値:8.1)、プロピレングリコールメチル-n-ブチルエーテル(SP値:8.1)、ジプロピレングリコールジメチルエーテル(SP値:8.4)、ジプロピレングリコールメチル-n-プロピルエーテル(SP値:8.2)、ジプロピレングリコールメチル-n-ブチルエーテル(SP値:8.2)、ジプロピレングリコールメチルイソアミルエーテル(SP値:8.0)、トリプロピレングリコールメチル-n-プロピルエーテル(SP値:8.2)等のグリコールエーテル系溶剤等が挙げられる。上記の有機溶剤は単独で用いても良いし、2種以上を混合して用いても良い。
上記の(B)有機溶剤として、Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が7.2~13.0である有機溶剤に加えて、Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が7.2~13.0でない有機溶剤[例えば、2、2、4-トリメチルペンタン(SP値:7.0)、プロピレングリコール(SP値:13.5)、エチレングリコール(SP値:14.2)]等を含有しても良い。(B)有機溶剤全体量における、Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が7.2~13.0である有機溶剤の含有量は、特に限定されないが、天井や壁面等の硬質表面へのエアゾール組成物の吸着性を高め、天井や壁面等の高い箇所へのカビ防除成分の付着性を向上させる観点から、50容量%以上であることが好ましく、70容量%以上であることがより好ましい。
上記のFedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が7.2~13.0である有機溶剤の中でも、(A)カビ防除成分に対する溶解性、定量噴射エアゾール組成物としての使用性の点から、エタノール、イソプロパノール、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸イソブチル、ステアリン酸ブチル、n-ドデカン、n-テトラデカン、イソデカン及びイソドデカンからなる群より選択される1種又は2種以上を含有することが好ましく、エタノール、イソプロパノール、ミリスチン酸イソプロピルからなる群より選択される1種又は2種以上を含有することがより好ましい。
(その他の成分)
エアゾール原液(L)には、(A)カビ防除成分及び(B)有機溶剤に加え、水、界面活性剤、殺虫剤、忌避剤、芳香剤、消臭剤、安定化剤、帯電防止剤、消泡剤、賦形剤等を、本発明の効果を妨げない範囲で適宜配合することもできる。
界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルアミノエーテル類などのエーテル類、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル類などの脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンスチレン化フェノール、脂肪酸のポリアルカノールアミド等の非イオン性界面活性剤等が挙げられる。殺虫剤としては、トランスフルトリン、メトフルトリン、プロフルトリン、テラレスリン、フラメトリン、エンペントリン、モンフルオロトリン、ジメフルトリン、メパフルトリン、ヘプタフルトリン、フェノトリン、シフェノトリン、ペルメトリン、シペルメトリン、シフルトリン、ビフェントリン、フェンプロパトリン、トラロメトリン、エトフェンプロックス、イミプロトリン、アレスリン、フタルスリン、プラレトリン、レスメトリン、及び天然ピレトリン等のピレスロイド系化合物、シラフルオフェン等のケイ素系化合物、ジクロルボス、及びフェニトロチオン等の有機リン系化合物、プロポクスル等のカーバメート系化合物、ジノテフラン、イミダクロプリド、及びクロチアニジン等のネオニコチノイド系化合物、フィプロニル、インドキサカルブ、ブロフラニリド並びにメトキサジアゾン等が挙げられる。忌避剤としては、ディート、ブチルアセチルアミノプロピオン酸エチル(IR3535)、p-メンタン-3,8-ジオール及びイカリジン等が挙げられる。芳香剤としては、オレンジ油、レモン油、ラベンダー油、ペパーミント油、ユーカリ油、シトロネラ油、ライム油、ユズ油、ジャスミン油、檜油、緑茶精油、リモネン、α-ピネン、リナロール、ゲラニオール、フェニルエチルアルコール、アミルシンナミックアルデヒド、クミンアルデヒド、ベンジルアセテート等の芳香成分、「緑の香り」と呼ばれる青葉アルコールや青葉アルデヒド配合の香料成分などがあげられるが、これらに限定されない。各成分の不斉炭素に基づく光学異性体や二重結合に基づく幾何異性体が存在する場合、それらの各々や任意の混合物であっても良い。
(噴射剤(G))
噴射剤(G)は、特に限定されないが、プロパン、ノルマルブタン、イソブタン等の液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル(DME)、HFO1234ze等のハイドロフルオロオレフィン等の液化ガス、並びに窒素ガス、炭酸ガス、亜酸化窒素、圧縮空気等の圧縮ガスが挙げられる。上記の噴射剤の中でも、液化石油ガス、ハイドロフルオロオレフィン、及びジメチルエーテルからなる群より選択される1種又は2種以上を含有することが好ましく、液化石油ガス及び/又はハイドロフルオロオレフィンを含有することがより好ましい。これらは、1種でも2種以上の混合物でも良い。なお、噴射剤は、ゲージ圧(20℃)を0.10~0.70MPaに調整して使用することが好ましい。
定量噴射エアゾール組成物において、エアゾール原液(L)と噴射剤(G)との容量比率(L/G)が1/99~70/30に設定されることが好ましく、天井や壁面への薬剤の付着性の観点から、10/90~60/40がより好ましく、20/80~55/45が特に好ましい。容量比率(L/G)を上記の範囲に設定することで、天井や壁面等の高い箇所への(A)カビ防除成分の付着性により優れ、カビ防除効果により優れるものとなる。
本発明の定量噴射エアゾール組成物は、カビの発生する箇所に処理することができるが、天井や壁面等の高い箇所に好適に処理することができ、表面の材質のSP値が特定の範囲である天井又は壁面に対して特に好適に処理することができる。
<定量噴射エアゾール組成物の付着する処理面(表面)の材質>
本発明の定量噴射エアゾール組成物の付着する処理面(表面)の材質としては、特に限定されないが、銅、真鍮、アルミニウム、ステンレス等の金属、塩化ビニル樹脂(Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が11.0)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が12.4)等のポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂(Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が10.3)、アクリロニトリルブタジエン共重合樹脂、ポリエチレン樹脂(Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が8.6)、ポリプロピレン樹脂(Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が8.0)、繊維強化樹脂、シリコン樹脂等の樹脂、ヒノキ等の木材、人工大理石等が挙げられ、Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が8.0~12.5である材質、例えば、塩化ビニル樹脂(Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が11.0)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が12.4)等のポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂(Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が10.3)、アクリロニトリルブタジエン共重合樹脂、ポリエチレン樹脂(Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が8.6)、ポリプロピレン樹脂(Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が8.0)が好ましい。
上記の材質の中でも、Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が10.0~12.5である材質、例えば、塩化ビニル樹脂(Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が11.0)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が12.4)等のポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂(Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が10.3)がより好ましい。
<定量噴射エアゾール製品>
本発明の一実施形態である定量噴射エアゾール製品は、上述した定量噴射エアゾール組成物を、定量噴射バルブを備えたエアゾール容器に封入してなるものである。
(エアゾール容器)
定量噴射エアゾール製品のエアゾール容器は、定量噴射エアゾール組成物が封入される耐圧容器である。エアゾール容器は、エアゾール原液及び噴射剤を含有する定量噴射エアゾール組成物が充填され、定量噴射バルブによりその開口を閉止される。なお、通常は、(1)エアゾール容器にエアゾール原液(L)をまず充填し、続いて噴射剤(G)を充填し、定量噴射バルブにより開口を閉止する、もしくは、(2)エアゾール容器にエアゾール原液(L)をまず充填し、定量噴射バルブにより開口を閉止し、続いて噴射剤(G)を充填する。
エアゾール容器は、有底円筒形状又は有底略円筒形状をなし、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂又はアルミニウムやブリキ等の金属等により形成されている。貯留部は透明、半透明、非透明のいずれでも構わない。定量噴射バルブの一回当たりの噴射容量は、0.08~3.0mLに設定される。特に、0.1~2.0mLが好ましく、0.2~1.0mLがより好ましく、0.4~0.9mLがさらに好ましい。
エアゾール容器の容積は、特に限定されないが、20~500mLが好ましく、20~250mLがより好ましい。エアゾール容器の容積を上記範囲内に設定することで、手で持ちやすく、天井や壁面等の高い箇所に処理する場合でも噴射操作がし易いものとなる。
(噴射部材)
定量噴射エアゾール製品は、定量噴射バルブに取り付けられた噴射部材を有しており、係る噴射部材の噴射口は、噴射口径が0.2~3.0mmであることが好ましく、0.2~2.0mmであることがより好ましく、0.2~1.2mmであることがさらに好ましい。噴射口径が上記範囲であれば、噴射力を適切に範囲に調節することができる。噴射口の形状(断面形状)は特に限定されないが、円形、四角形等の多角形、楕円形等が挙げられ、円形であることが好ましい。ここで、噴射口径は、噴射口の形状が楕円形である場合は楕円形の長径を意味し、噴射口の形状が多角形状である場合は多角形の外接円の直径を意味する。また、噴射口は1個であってもよく、2個以上であってもよい。
本発明の定量噴射エアゾール製品の噴射口は、水平面に対する噴射口の仰角が、0~60°に設定されていることが好ましい。水平面に対する噴射口の仰角が上記の範囲であれば、噴射不良が起こりにくく、エアゾール組成物を安定して噴射することができる。なお、噴射口を2個有するノズル又はアクチュエータの水平面に対する噴射口の仰角については、各噴射口の中心を結んだ線分の垂直二等分線の水平面に対する仰角とする。噴射口を3個以上有するノズル又はアクチュエータについては、水平面に対する噴射口の仰角を以下のように定める。ノズル又はアクチュエータの噴射部の中央に噴射口が存在するものについては、その中央の噴射口の中心を通る直交線の水平面に対する仰角とする。ノズル又はアクチュエータの噴射部の中央に噴射口が存在しないものについては、各噴射口の中心を結ぶ多角形の外接円の中心を通る直交線の水平面に対する仰角とする。
定量噴射エアゾール製品は、エアゾール容器の内圧が、25℃において0.60MPa以下に設定される。特に、0.10~0.60MPaが好ましく、0.13~0.60MPaがより好ましく、0.15~0.50MPaがさらに好ましい。25℃におけるエアゾール容器の内圧を上記の範囲内に設定することで、天井や壁面等の高い箇所への(A)カビ防除成分の付着性により優れ、カビ防除効果により優れるものとなる。
定量噴射エアゾール製品は、25℃における噴射口からの距離が15cmの位置において、噴射力が2.0~40.0gfであることが好ましく、2.0~35.0gfであることがより好ましく、3.0~30.0gfであることがさらに好ましい。噴射力が上記の範囲にあれば、天井や壁面等の高い箇所への(A)カビ防除成分の付着性により優れ、カビ防除効果により優れるものとなる。このような噴射力は、エアゾール原液(L)の組成、噴射剤(G)の種類、エアゾール製品の内圧、並びに噴射口の寸法及び形状等により適宜調整され得る。なお、本実施形態では、定量噴射エアゾール製品の噴射力を、デジタルフォースゲージ(FGC-0.5、日本電産シンポ株式会社製)により測定した。
本発明の有害微生物防除用の定量噴射エアゾール製品において、噴射部材を作動してエアゾール容器内のエアゾール原液を噴射したときに形成される噴射粒子は、25℃における噴射口から距離30cmにおける体積積算分布での50%粒子径が17~120μmに調整されることが好ましく、19~115μmに調整されることがより好ましく、23~95μmに調整されることがさらに好ましい。
25℃における噴射口から距離30cmにおける体積積算分布での50%粒子径が上記の範囲にあれば、屋内空間において、エアゾールを噴射したとき、十分量の(A)カビ防除成分(有害微生物防除成分)が天井や壁面等の高い箇所に均一に付着し、有害微生物に対する実用上十分な防除効果が得られる。噴射粒子の体積積算分布での50%粒子径は、エアゾール原液(L)の組成、噴射剤(G)の成分、噴射剤(G)の比率、エアゾール容器の内圧、噴射口の形状やノズル長等により適宜調整することができる。
なお、本発明において、噴射粒子の体積積算分布での50%粒子径は、粒度分布測定装置により測定され、自動演算処理装置により解析された体積平均粒子径(Dv50)を意味する。具体的には、噴射粒子の体積積算分布での50%粒子径は、25℃において、レーザー粒度分布測定装置(SPRAYTEC model STP5321、Malvern社製)を用い、レーザー光発光部より受光部に照射されるレーザービームと、有害微生物防除用定量噴射エアゾールの噴射口との距離が30cmとなるように、かつ、噴射粒子がレーザービームを垂直に通過するようにエアゾールの位置を調整する。そして、エアゾールの噴射中に測定を行い、噴射粒子の粒度分布を自動演算処理装置により解析し、噴霧粒子の体積積算分布での50%粒子径を求めることができる。
定量噴射エアゾール製品は、2.0m3未満の隙間空間、2.0~18.8m3程度の狭小空間、4.5~8畳の部屋に相当する容積が18.8~33.3m3程度(面積7.5~13.3m2、高さ2.2~3.0m)である室内空間、8~16畳の部屋に相当する容積が33.3~66.6m3程度(面積13.3~26.6m2、高さ2.2~3.0m)である広めの室内空間等の屋内や屋外において使用することができ、特に限定されない。定量噴射エアゾール製品が、特に優れた効果を奏するのは「狭小空間」であり、容積が2.0~18.8m3程度の空間を想定しており、例えば、浴室、脱衣所、洗面所、トイレ、押入れ、クローゼット、自動車、テント、倉庫、物置、ガレージ、玄関等の密閉又は半密閉空間が挙げられる。より具体的には、例えば、容積が2.0~3.0m3である狭小空間として、トイレ等が挙げられ、容積が3.0~18.8m3である狭小空間として、浴室、脱衣所等が好ましい。
定量噴射エアゾール製品は、気中への(A)カビ防除成分の放出量が、0.01~250mg/m3に設定されていることが好ましく、0.025~125mg/m3に設定されていることがより好ましい。気中への(A)カビ防除成分の放出量が、上記の範囲であれば、天井や壁面等の高い箇所への(A)カビ防除成分の付着性により優れ、カビ防除効果にもより優れるものとなる。
定量噴射エアゾール製品は、1回の噴射により、気中への(A)カビ防除成分の放出量が0.01~250mg/m3となるように(A)カビ防除成分の噴射量を設定してもよく、また、2回以上の噴射により、気中への(A)カビ防除成分の放出量が0.01~250mg/m3となるように1回あたりのカビ防除成分の噴射量を設定してもよい。十分な量の(A)カビ防除成分を天井や壁面等の高い箇所に付着させることができ、カビに対する優れた防除効果が得られるという観点から、2回以上の噴射により、気中への(A)カビ防除成分の放出量が、0.01~250mg/m3となるように設定されていることが好ましい。このような(A)カビ防除成分の放出量は、エアゾール原液(L)の組成、エアゾール原液(L)と噴射剤(G)との容量比率(L/G)、及び定量噴射バルブの一回当たりの噴射容量等を夫々上述の範囲内で適宜調整することで実施し得る。
定量噴射エアゾール製品は、天井や壁面等の処理面に対する(A)カビ防除成分の付着重量の比率が、理論上の噴射した(A)カビ防除成分の全体重量に対して5%以上であることが好ましく、10%以上であることがより好ましい。
定量噴射エアゾール製品は、通常、1回の施用でおよそ1週間~2カ月にわたり、天井や壁面上部のカビを防除することができる。なお、エアゾール原液(L)の組成、噴射剤(G)の種類等を調整することにより、カビを防除可能な期間を1週間未満とすることも、2カ月を超える期間とすることも可能である。
<カビ>
本発明において防除対象となるカビは、クロカビ、クロカワカビ、ススカビ、アカカビ、アオカビ、コウジカビ、カワキコウジカビ、及びアズキイロカビ等が挙げられ、これらのカビの発生源は、浴室、脱衣所、トイレ、エアコン、換気扇、洗濯機、クローゼット、押入れ、窓、外壁、壁紙、カーテン、マットレス等が挙げられる。
<カビ防除方法>
カビ防除方法は、上述の定量噴射エアゾール製品を屋内又は屋外空間で天井や壁面等の高い箇所に向けて噴射することにより行われるものである。本発明のカビ防除方法を実施すると、天井や壁面等の高い箇所への(A)カビ防除成分の付着性に優れ、カビ防除効果に優れるものとなる。ここで、定量噴射エアゾール製品の噴射量は、気中へのカビ防除成分の放出量が、0.01~250mg/m3となるように調整されることが好ましく、0.025~125mg/m3となるように調整されることがより好ましい。(A)カビ防除成分の放出量が上記の範囲にあれば、カビに対してより優れた防除効果を発揮することができる。
本発明のカビ防除方法において、定量噴射エアゾール製品の噴射方向角が水平面に対して0~60°となるように噴射することが好ましく、30~60°となるように噴射することがより好ましい。以下、実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(定量噴射エアゾール組成物、及び定量噴射エアゾール製品の製造例)
[製造例1]
(A)1,4-ビス[3,3´-(1-デシルピリジニウム)メチルオキシ]ブタンジブロマイド(以下化合物Aとも称す、0.1w/v%)を、(B)エタノール(SP値:12.6[(cal/cm31/2])に溶解してエアゾール原液(L)を調製した。エアゾール原液(L)50mLと、噴射剤として液化石油ガス(G)50mLとを、体積比で容量比率(L/G)が50/50となるように、噴射容量が0.4mLである定量噴射バルブ付きエアゾール容器(耐圧容器、容積200mL)に加圧充填して、本発明1の定量噴射エアゾール組成物、及び定量噴射エアゾール製品を得た。この定量噴射エアゾール製品は、25℃における内圧が0.45MPaであった。また、噴射距離15cmにおける噴射力は、6.5gfであった。
[製造例2]
製造例1に準じた手順で、表1に示す本発明2~11の各種定量噴射エアゾール組成物、及び定量噴射エアゾール製品を調製した。
[参考例1]
製造例1に準じた手順で、表1に示す比較例1の各種定量噴射エアゾール組成物、及び定量噴射エアゾール製品を調製した。
[製造例3]
(A)1,4-ビス[3,3´-(1-デシルピリジニウム)メチルオキシ]ブタンジブロマイド(以下化合物Aとも称す、0.5w/v%)を、(B)エタノール(SP値:12.6[(cal/cm31/2])に溶解してエアゾール原液(L)を調製した。エアゾール原液(L)12mLと、噴射剤として液化石油ガス(G)18mLとを、体積比で容量比率(L/G)が40/60となるように、噴射容量が0.4mLである定量噴射バルブ付きエアゾール容器(耐圧容器、容積100mL)に加圧充填して、本発明12の定量噴射エアゾール組成物、及び定量噴射エアゾール製品を得た。この定量噴射エアゾール製品は、25℃における内圧が0.45MPaであった。また、噴射距離15cmにおける噴射力は、6.5gfであった。
[製造例4]
製造例3に準じた手順で、表2に示す本発明13~26の各種エアゾール製品を調製した。なお、本発明15においては、1回の噴射容量が0.2mLである定量噴射バルブ付きのエアゾール容器を用い、本発明13、15、17、20及び21においては、1回の噴射容量が0.4mLである定量噴射バルブ付きのエアゾール容器を用い、本発明24においては、1回の噴射容量が0.8mLである定量噴射バルブ付きのエアゾール容器を用い、本発明14、16、19、22、23及び25においては、1回の噴射容量が1.0mLである定量噴射バルブ付きのエアゾール容器を用い、本発明26においては、1回の噴射容量が2.2mLである定量噴射バルブ付きのエアゾール容器を用いた。
[参考例2]
(A)イソプロピルメチルフェノール(15w/v%)を、(B)エタノール(SP値:12.6[(cal/cm31/2])に溶解してエアゾール原液(L)30mLを調製した。このエアゾール原液を、1回の噴射容量が0.2mLであるポンプ式スプレーのヘッドが付いた容器に入れ、表2に示す比較例2のポンプ式スプレー製品を得た。また、噴射距離15cmにおける噴射力は、2.0gfであった。
上記表1、表2において、化合物Aは1,4-ビス[3,3´-(1-デシルピリジニウム)メチルオキシ]ブタンジブロマイド、IPMPはイソプロピルメチルフェノール、IPAはイソプロパノール、IPMはミリスチン酸イソプロピル、PGはプロピレングリコール、PGMPGはプロピレングリコールメチル-n-プロピルエーテル、LPGは液化石油ガス、HFO1234zeはトランス-1,3,3,3-テトラフルオロプロペン、DMEはジメチルエーテルをそれぞれ表す。
[製造例5]
(A)1,4-ビス[3,3´-(1-デシルピリジニウム)メチルオキシ]ブタンジブロマイド(以下化合物Aとも称す、0.5w/v%)を、(B)エタノール(SP値:12.6[(cal/cm31/2])に溶解してエアゾール原液(L)を調製した。エアゾール原液(L)50mLと、噴射剤として液化石油ガス(G)50mLとを、体積比で容量比率(L/G)が50/50となるように、噴射容量が0.8mLである定量噴射バルブ付きエアゾール容器(耐圧容器、容積200mL)に加圧充填して、本発明27の定量噴射エアゾール組成物、及び定量噴射エアゾール製品を得た。この定量噴射エアゾール製品は、25℃における内圧が0.45MPaであった。
[製造例6]
(A)1,4-ビス[3,3´-(1-デシルピリジニウム)メチルオキシ]ブタンジブロマイド(以下化合物Aとも称す、0.5w/v%)を、(B)エタノール(SP値:12.6[(cal/cm31/2])に溶解してエアゾール原液(L)を調製した。エアゾール原液(L)50mLと、噴射剤として液化石油ガス(G)50mLとを、体積比で容量比率(L/G)が50/50となるように、噴射容量が1.0mLである定量噴射バルブ付きエアゾール容器(耐圧容器、容積200mL)に加圧充填して、本発明28の定量噴射エアゾール組成物、及び定量噴射エアゾール製品を得た。この定量噴射エアゾール製品は、25℃における内圧が0.45MPaであった。
実施例1で製造した定量噴射エアゾール組成物、及び定量噴射エアゾール製品を用いて、(A)カビ防除成分の付着性、及びカビ防除効果について以下の試験を実施した。
(1)カビ防除成分の天井付着性の確認試験
閉め切った容積3.6m3の小部屋(幅1.2m、奥行き1.6m、高さ1.9m)の天井(天井表面の材質:塩化ビニル樹脂、Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が11.0)の中央と四隅の計5箇所に20cm×20cmの塩化ビニル板を設置した。部屋の中央付近に立ち、本発明1の供試エアゾール製品を床から1.5mの高さから天井の4隅に向かってやや斜め上向きに4回噴射した。噴射から20分経過後、天井に設置した塩化ビニル板をそれぞれ取り出し、付着した(A)カビ防除成分をエタノールで洗い出して分光光度計(島津製作所製、UV-1800)を用いて264nmの波長の吸光度を測定することにより(A)カビ防除成分の付着重量を分析した。得られた(A)カビ防除成分の付着重量の分析値に、(120×160)/(20×20×5)=9.6を乗じて、天井全体への(A)カビ防除成分の付着重量を算出した。
理論上の噴射した(A)カビ防除成分の全体重量に対する、天井全体への(A)カビ防除成分の付着重量の比率を求めて、以下の評価基準にて(A)カビ防除成分の天井付着性が良好なものから順に、A、B、Cの3段階で評価した。本発明2~9、比較例1についても同様に試験を実施した。試験結果を表3に示す。
A;天井に付着したカビ防除成分が10%以上
B;天井に付着したカビ防除成分が5%以上
C;天井に付着したカビ防除成分が5%未満
(2)カビ防除効果の確認試験
閉め切った容積3.6m3(幅1.2m、奥行き1.6m、高さ1.9m)の大きさのユニットバスの天井(天井表面の材質:塩化ビニル樹脂、Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が11.0)の4隅にフタを空けたφ6cmのプラスチックシャーレを4つ設置した。ユニットバスの中央付近に立ち、本発明1の供試エアゾール製品を床から1.5mの高さから天井の4隅に向かって2回ずつ(計8回)噴射した。15分放置後、換気を行い、シャーレを回収した。本シャーレに対して、Cladosporium cladosporioides(クロカビの一種)胞子分散液を、滅菌水で2倍希釈したGP培地と1:1で混合したものを100μL添加し、25℃加湿条件下で1週間培養した。また、対照例として、試験液を滴下しないものを同様に準備した。本発明2~11、比較例1についても同様に試験を実施した。
1週間後、本発明1~11、比較例1の供試エアゾール製品をそれぞれ処理したカビの生育状況を目視で観察し、防カビ効果を以下の評価基準で評価した。試験結果を表3に示す。
(評価基準)
A;カビの発生が目視によりほぼ確認できない。
B;カビの発生量が対照例より少ない。
C;カビの発生量が対照例と同等である。
試験の結果、(B)有機溶剤として、SP値が7.2~13.0であるエタノール、イソプロパノール、ミリスチン酸イソプロピル、n-ドデカン、イソドデカンを含有する本発明1~11では、天井付着性及びカビ防除効果が優れたものであった。これは、天井表面の材質である塩化ビニル樹脂のSP値の11.0と、(B)有機溶剤のSP値の7.2~13.0との値が近く、親和性が高くなったことも天井付着性及びカビ防除効果の向上に寄与しているものと考えられる。中でも、(B)有機溶剤として、天井の樹脂のSP値により近い、SP値が8.2~13.0であるエタノール、イソプロパノール、ミリスチン酸イソプロピルのみ、もしくはエタノール、イソプロパノール及びミリスチン酸イソプロピルからなる群より選択される2種以上を含有する本発明1~6、本発明8及び本発明11では天井付着性及びカビ防除効果がより優れたものであった。また、(B)有機溶剤全体量に対して、SP値が7.2~13.0である有機溶剤が70容量%である本発明9は、(B)有機溶剤全体量に対して、SP値が7.2~13.0である有機溶剤が50容量%である本発明10と比較して、天井付着性及びカビ防除効果がより優れることが分かった。
一方、(B)有機溶剤として、Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が13.0を上回るプロピレングリコールを含有する比較例1では、天井付着性及びカビ防除効果がいずれも不十分な結果となった。
(3)噴射力を変化させた場合のカビ防除成分の天井・壁面付着性の確認試験
閉め切った容積4.2m3の小部屋(幅1.8m、奥行き1.3m、高さ1.8m)の床面6カ所、及び天井2カ所、壁面4カ所に20cm×20cmの塩化ビニル板を設置した。小部屋の4隅のうちの一箇所に立ち、本発明12の供試エアゾール製品を床から1mの高さから空間中央に向かってやや斜め上向きに2回噴射した。噴射から20分経過後、床面に設置した塩化ビニル板、天井に設置した塩化ビニル板、及び壁面に設置した塩化ビニル板をそれぞれ取り出し、付着したカビ物防除成分をエタノールで洗い出して分光光度計(島津製作所製、UV-1800)を用いて264nmの波長の吸光度を測定することにより(A)カビ防除成分の付着重量を分析した。得られた分析値を基に、噴射処理20分後までに床面に付着した(A)カビ防除成分の付着重量に対する天井及び壁面に付着した(A)カビ防除成分の付着重量の比率を求め、天井・壁面付着性を評価した。本発明13~26、比較例2についても同様に試験を実施した。評価結果については、表3と同様の評価基準にて天井・壁面付着性が良好なものから順に、A、B、Cの3段階で示した。試験結果を表4に示す。
試験の結果、(B)有機溶剤として、SP値が7.2~13.0であるエタノール、イソプロパノール、ミリスチン酸イソプロピルを含有する定量噴射エアゾール組成物及び定量噴射エアゾール製品である本発明12~26では、天井・壁面付着性が優れたものであった。中でも、25℃、噴射口からの距離が15cmの位置において、噴射力が2.0~40.0gfである定量噴射エアゾール製品である本発明12~25は、天井・壁面付着性において、特に優れたものであった。一方、(B)有機溶剤として、SP値が12.6であるエタノールを含有し、噴射力が2.0gfであるポンプスプレー製品である比較例2は天井・壁面付着性が不十分な結果となった。
(4)浴室での実使用試験
[試験例1]
容積3.6m3(幅1.2m、奥行き1.6m、高さ1.9m)のユニットバス内で、ユニットバスの中央付近に立ち、本発明2の定量噴射エアゾール製品を床から1.5mの高さから天井(天井表面の材質:塩化ビニル樹脂、Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が11.0)の4隅に向かって2回ずつ(計8回)噴射した。14日後に確認したところ、ユニットバス内にクロカビ(カビ)が発生していなかった。すなわち、14日以上にわたりクロカビ(カビ)の防除をすることができた。
[試験例2]
容積3.6m3(幅1.2m、奥行き1.6m、高さ1.9m)のユニットバス内で、ユニットバスの中央付近に立ち、本発明4の定量噴射エアゾール製品を床から1.5mの高さから天井(天井表面の材質:塩化ビニル樹脂、Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が11.0)の4隅に向かって2回ずつ(計8回)噴射した。14日後に確認したところ、ユニットバス内にクロカビ(カビ)が発生していなかった。すなわち、14日以上にわたりクロカビ(カビ)の防除をすることができた。
[試験例3]
容積3.6m3(幅1.2m、奥行き1.6m、高さ1.9m)のユニットバス内で、ユニットバスの中央付近に立ち、本発明27の定量噴射エアゾール製品を床から1.5mの高さから天井(天井表面の材質:塩化ビニル樹脂、Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が11.0)の4隅に向かって1回ずつ(計4回)噴射した。14日後に確認したところ、ユニットバス内にクロカビ(カビ)が発生していなかった。すなわち、14日以上にわたりクロカビ(カビ)の防除をすることができた。
[試験例4]
容積3.6m3(幅1.2m、奥行き1.6m、高さ1.9m)のユニットバス内で、ユニットバスの中央付近に立ち、本発明28の定量噴射エアゾール製品を床から1.5mの高さから天井(天井表面の材質:塩化ビニル樹脂、Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が11.0)の4隅に向かって1回ずつ(計4回)噴射した。14日後に確認したところ、ユニットバス内にクロカビ(カビ)が発生していなかった。すなわち、14日以上にわたりクロカビ(カビ)の防除をすることができた。
[試験例5]
容積3.6m3(幅1.2m、奥行き1.6m、高さ1.9m)のユニットバス内で、ユニットバスの中央付近に立ち、本発明2の定量噴射エアゾール製品を床から1.5mの高さから天井(天井表面の材質:ポリエチレンテレフタレート樹脂、Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が12.4)の4隅に向かって2回ずつ(計8回)噴射した。14日後に確認したところ、ユニットバス内にクロカビ(カビ)が発生していなかった。すなわち、14日以上にわたりクロカビ(カビ)の防除をすることができた。
[試験例6]
容積3.6m3(幅1.2m、奥行き1.6m、高さ1.9m)のユニットバス内で、ユニットバスの中央付近に立ち、本発明4の定量噴射エアゾール製品を床から1.5mの高さから天井(天井表面の材質:ポリエチレンテレフタレート樹脂、Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が12.4)の4隅に向かって2回ずつ(計8回)噴射した。14日後に確認したところ、ユニットバス内にクロカビ(カビ)が発生していなかった。すなわち、14日以上にわたりクロカビ(カビ)の防除をすることができた。
[試験例7]
容積3.6m3(幅1.2m、奥行き1.6m、高さ1.9m)のユニットバス内で、ユニットバスの中央付近に立ち、本発明27の定量噴射エアゾール製品を床から1.5mの高さから天井(天井表面の材質:ポリエチレンテレフタレート樹脂、Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が12.4)の4隅に向かって1回ずつ(計4回)噴射した。14日後に確認したところ、ユニットバス内にクロカビ(カビ)が発生していなかった。すなわち、14日以上にわたりクロカビ(カビ)の防除をすることができた。
[試験例8]
容積3.6m3(幅1.2m、奥行き1.6m、高さ1.9m)のユニットバス内で、ユニットバスの中央付近に立ち、本発明28の定量噴射エアゾール製品を床から1.5mの高さから天井(天井表面の材質:ポリエチレンテレフタレート樹脂、Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が12.4)の4隅に向かって1回ずつ(計4回)噴射した。14日後に確認したところ、ユニットバス内にクロカビ(カビ)が発生していなかった。すなわち、14日以上にわたりクロカビ(カビ)の防除をすることができた。
本発明は、天井や壁面等の硬質表面へのカビ防除成分の付着性に優れ、カビ防除効果に優れる定量噴射エアゾール組成物及び定量噴射エアゾール製品であり、特に浴室やトイレ等で使用される定量噴射エアゾール組成物及び定量噴射エアゾール製品として好適に用いられる。

Claims (8)

  1. (A)カビ防除成分と、(B)有機溶剤と、を含有するエアゾール原液(L)、及び噴射剤(G)を含有し、前記(B)有機溶剤が、Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm3)1/2]が8.5~13.0である1種又は2種以上の有機溶剤を含む、定量噴射エアゾール組成物を、噴射部材が取り付けられた定量噴射バルブを備えたエアゾール容器に封入してなり、
    前記(B)有機溶剤全体量における、Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が8.5~13.0である有機溶剤の含有量が70容量%以上であり、
    25℃における噴射口からの距離が15cmの位置において、噴射力が2.0~40.0gfであり、
    前記定量噴射バルブの一回当たりの噴射容量が0.4~0.9mLである浴室用定量噴射エアゾール製品。
  2. (A)カビ防除成分と、(B)有機溶剤と、を含有するエアゾール原液(L)、及び噴射剤(G)を含有し、前記(B)有機溶剤が、Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が8.5~13.0である1種又は2種以上の有機溶剤のみからなる定量噴射エアゾール組成物を、噴射部材が取り付けられた定量噴射バルブを備えたエアゾール容器に封入してなり、
    25℃における噴射口からの距離が15cmの位置において、噴射力が2.0~40.0gfであり、
    前記定量噴射バルブの一回当たりの噴射容量が0.4~0.9mLである浴室用定量噴射エアゾール製品。
  3. (A)カビ防除成分と、(B)有機溶剤と、を含有するエアゾール原液(L)、及び噴射剤(G)を含有し、前記(B)有機溶剤が、Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が8.5~13.0である1種又は2種以上の有機溶剤を含む、定量噴射エアゾール組成物を、噴射部材が取り付けられた定量噴射バルブを備えたエアゾール容器に封入してなり、
    前記(B)有機溶剤全体量における、Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が8.5~13.0である有機溶剤の含有量が70容量%以上であり、
    25℃における噴射口からの距離が15cmの位置において、噴射力が2.0~40.0gfであり、
    前記定量噴射バルブを用いて、空間に向かって噴射する浴室用定量噴射エアゾール製品。
  4. (A)カビ防除成分と、(B)有機溶剤と、を含有するエアゾール原液(L)、及び噴射剤(G)を含有し、前記(B)有機溶剤が、Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm31/2]が8.5~13.0である1種又は2種以上の有機溶剤のみからなる定量噴射エアゾール組成物を、噴射部材が取り付けられた定量噴射バルブを備えたエアゾール容器に封入してなり、
    25℃における噴射口からの距離が15cmの位置において、噴射力が2.0~40.0gfであり、
    前記定量噴射バルブを用いて、空間に向かって噴射する浴室用定量噴射エアゾール製品。
  5. (A)カビ防除成分と、(B)有機溶剤と、を含有するエアゾール原液(L)、及び噴射剤(G)を含有し、前記(B)有機溶剤が、Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm 3 1/2 ]が8.5~13.0である1種又は2種以上の有機溶剤を含む、定量噴射エアゾール組成物を、噴射部材が取り付けられた定量噴射バルブを備えたエアゾール容器に封入してなり、
    前記(B)有機溶剤全体量における、Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm 3 1/2 ]が8.5~13.0である有機溶剤の含有量が70容量%以上であり、
    25℃における噴射口からの距離が15cmの位置において、噴射力が2.0~40.0gfであり、
    前記定量噴射バルブの一回当たりの噴射容量が0.4~0.9mLである定量噴射エアゾール製品(但し、ピレスロイド化合物を含む場合を除く)
  6. (A)カビ防除成分と、(B)有機溶剤と、を含有するエアゾール原液(L)、及び噴射剤(G)を含有し、前記(B)有機溶剤が、Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm 3 1/2 ]が8.5~13.0である1種又は2種以上の有機溶剤のみからなる定量噴射エアゾール組成物を、噴射部材が取り付けられた定量噴射バルブを備えたエアゾール容器に封入してなり、
    25℃における噴射口からの距離が15cmの位置において、噴射力が2.0~40.0gfであり、
    前記定量噴射バルブの一回当たりの噴射容量が0.4~0.9mLである定量噴射エアゾール製品(但し、ピレスロイド化合物を含む場合を除く)
  7. (A)カビ防除成分と、(B)有機溶剤と、を含有するエアゾール原液(L)、及び噴射剤(G)を含有し、前記(B)有機溶剤が、Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm 3 1/2 ]が8.5~13.0である1種又は2種以上の有機溶剤を含む、定量噴射エアゾール組成物を、噴射部材が取り付けられた定量噴射バルブを備えたエアゾール容器に封入してなり、
    前記(B)有機溶剤全体量における、Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm 3 1/2 ]が8.5~13.0である有機溶剤の含有量が70容量%以上であり、
    25℃における噴射口からの距離が15cmの位置において、噴射力が2.0~40.0gfであり、
    前記定量噴射バルブを用いて、空間に向かって噴射する定量噴射エアゾール製品(但し、ピレスロイド化合物を含む場合を除く)
  8. (A)カビ防除成分と、(B)有機溶剤と、を含有するエアゾール原液(L)、及び噴射剤(G)を含有し、前記(B)有機溶剤が、Fedorsの方法による25℃におけるSP値[(cal/cm 3 1/2 ]が8.5~13.0である1種又は2種以上の有機溶剤のみからなる定量噴射エアゾール組成物を、噴射部材が取り付けられた定量噴射バルブを備えたエアゾール容器に封入してなり、
    25℃における噴射口からの距離が15cmの位置において、噴射力が2.0~40.0gfであり、
    前記定量噴射バルブを用いて、空間に向かって噴射する定量噴射エアゾール製品(但し、ピレスロイド化合物を含む場合を除く)
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