JP7717022B2 - ウインチドラムの監視装置及びウインチドラム - Google Patents
ウインチドラムの監視装置及びウインチドラムInfo
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Description
ウインチドラムの状態を監視するウインチドラムの監視装置であって、
前記ウインチドラムを撮像する撮像部を備え、
前記ウインチドラムは、ワイヤロープが巻き回される巻き回し部と、前記巻き回し部の両側に設けられたフランジ部とを有し、
前記フランジ部の内側面に第1印が設けられ、
前記撮像部により撮像された撮像画像における前記第1印を検出することで前記ワイヤロープが前記巻き回し部に巻き回された層数を特定する特定部と、
前記ウインチドラムの回転位相を検出する検出手段とを有し、
前記特定部は、前記検出手段により特定の回転位相が検出されたときの撮像画像に基づいて前記層数を特定する
、という構成としている。
また、他の本発明は、
ウインチドラムの状態を監視するウインチドラムの監視装置であって、
前記ウインチドラムを撮像する撮像部を備え、
前記ウインチドラムは、ワイヤロープが巻き回される巻き回し部と、前記巻き回し部の両側に設けられたフランジ部とを有し、
前記フランジ部の内側面に第1印が設けられ、
前記撮像部により撮像された撮像画像における前記第1印を検出することで前記ワイヤロープが前記巻き回し部に巻き回された層数を特定する特定部を有し、
前記第1印は、前記ウインチドラムに積層して巻かれた前記ワイヤロープの複数の層に対応する複数の印であり、
前記第1印は、対応する層のワイヤロープ径の中心部よりも前記ウインチドラムの径方向の内側に設けられている
、という構成としている。
ワイヤロープが巻き回される巻き回し部と、前記巻き回し部の両側に設けられたフランジ部と、を備え、
前記フランジ部の内側面に、前記巻き回し部に巻き回されたワイヤロープの層数を特定するための第1印が設けられ、
前記第1印は、前記ウインチドラムに積層して巻かれた前記ワイヤロープの複数の層に対応する複数の印であり、
前記第1印は、対応する層のワイヤロープ径の中心部よりも前記ウインチドラムの径方向の内側に設けられている
、という構成としている。
図1は本発明の実施形態に係るウインチドラムの監視装置を搭載した作業機械としてのクレーンの側面図である。
クレーン1は、いわゆる移動式のクローラクレーンである。クレーン1の記載に関して、車両前進方向を「前」、後退方向を「後」とし、前を向いた状態で左手側を「左」(図1紙面奥側)、右手側を「右」(図1紙面手前側)とする。また、走行を行う下部走行体2とその上で旋回を行う上部旋回体3とを備えるが、特に言及しない場合には、原則として、下部走行体2と上部旋回体3とは前後方向が一致した状態(基準姿勢とする)にあるものとして各部の方向を説明する。
また、上部旋回体3におけるブーム4よりも後側には、マスト31の下端部が支持されている。
また、上部旋回体3は、図示しない旋回用油圧モータによって下部走行体2に対して鉛直上下方向の軸回りに旋回駆動される。
また、上部旋回体3の後部には、ブーム4及び吊荷Lとの重量バランスをとるカウンタウエイト5が取付けられる。カウンタウエイト5は、必要に応じて枚数を増減させることができる。
上部旋回体3のキャブ33等には、クレーン1の制御装置60が併設されている。図2は制御装置60及びその周辺の構成を示すブロック図である。制御装置60は、クレーン1に搭載された制御端末であり、クレーン1の走行、旋回、巻上ロープ32の巻き取り、巻き出し等の各種動作の制御に加えて、巻上ウインチ36による巻上ロープ32の巻き取り、巻き出しの監視処理を行う。
制御装置60は、CPUや記憶装置であるROMおよびRAM、その他の周辺回路などを有する演算処理装置を含んで構成されているコントローラ61を備えている。
コントローラ61は、後述する巻上ロープ32の巻き取り、巻き出しの監視処理を行う監視処理部611のソフトウェアモジュールを備える。なお、監視処理部611は、ハードウェアから構成してもよい。
さらに、コントローラ61には、ロードセル631、ブーム角度センサ632、旋回量センサ633、コントロールバルブ635、撮像装置628が接続されている。
なお、撮像装置628は、画像処理装置629を介してコントローラ61に接続されている。
監視処理部611の機能の詳細については後述する。
表示装置622は、キャブ33内に設けられ、例えば、入力部621としても利用されるタッチパネル式のディスプレイを備え、コントローラ61から出力される制御信号に基づいて、表示画面に吊荷の重量、ブーム角度、上部旋回体3の旋回角度等の情報を表示する(図8参照)。また、表示装置622は、後述する監視処理部611によって表示による報知を行う報知手段として機能する。
例えば、操作レバー624は、下部走行体2の走行動作、上部旋回体3の旋回動作、ブーム4の起伏動作、巻上ウインチ36による巻上ロープ32の巻き取り、巻き出しの操作入力を行うことができる。
なお、ロードセル631は、ブーム4の起伏力を間接的に計測できればどこに配置されていてもよい。例えば、ブーム4先端のペンダントロープ44の取付位置(不図示)に設けて、ペンダントロープ44に掛かる張力を検出してもよい。
例えば、コントロールバルブ635は、下部走行体2の左右のクローラ22の回転駆動を制御するバルブ、上部旋回体3の旋回動作を制御するバルブ、起伏ウインチ42の回転駆動を制御するバルブ、巻上ウインチ36の回転駆動を制御するバルブ等を含んでいる。
撮像装置628は、CCD(Charge-Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサと光学系とを有するカメラである。
また、撮像装置628は、カラーフィルタを備え、カラー画像の撮像を行うことが可能である。つまり、この撮像装置628は、撮像範囲内における所定の対象物の色を識別して検出することが可能である。
なお、撮像装置628は、カラーフィルタを使用せずにイメージセンサが複数の色彩を検出可能とするものを搭載する構成としてもよい。
図3はウインチドラム361の斜視図、図4は巻上ロープ32の積層状態を示すウインチドラム361の軸方向断面図である。なお、以下の記載において、「軸方向」とは、ウインチドラム361の中心軸に沿った方向を示し、「径方向」とはウインチドラム361の中心軸に直交する方向を示すものとする。
第1印45は複数設けられ、その一つ一つが巻上ロープ32の各層に対応している。
第1印45は、各層の初列aに巻かれた巻上ロープ32によって隠れるように配置されている。従って、各層について巻上ロープ32が初列aまで巻かれると、第1印45が視覚的、光学的に検出されない状態となる。このように、第1印45は、その非検出状態から、各層の巻上ロープ32が最終列まで巻かれていることを検出可能としている。
なお、初列aの巻上ロープ32に第1印45が隠されるということは、少なくとも、当該初列aの属する層の一つ内側の層の最終列まで巻上ロープ32が巻かれていることを示す。
第1印45は、当該第1印45の周囲の各フランジ部363,364の内側面の表面色(以下、周囲色とする)と異なる色が付されている。
なお、第1印45における周囲色と異なる色とは、撮像装置628により、周囲色と識別可能な色を示す。例えば、第1印45は、周囲色と色の三属性である色相、彩度、明度の少なくとも一つが異なっていればよい。
また、彩度、明度を異ならせる場合には、マンセル色票において対となる度数とすることが好ましい。
また、第1印45における周囲色と異なる色には、透明色や構造色も含まれる。
さらに、第1印45は、特定波長帯域の波長光を反射可能な反射材で形成してもよい。
これにより、それぞれの第1印45は、対応する層の巻上ロープ32の初列aが巻かれると、当該巻上ロープ32に覆われて、ウインチドラム361の径方向外側からは見えない状態となる。
つまり、撮像装置628は、ウインチドラム361の径方向外側から撮像を行い、その撮像範囲内に第1印45が検出されるか否かによって、巻上ロープ32の対応する層の一つ内側の層について全列まで巻かれているか否かを認識することができる。
従って、図4に示すように、偶数番目の層である2番目と4番目の層に対応する第1印452,454は、フランジ部363の内側面に設けられ、奇数番目の層である3番目と5番目の層に対応する第1印453,455は、フランジ部364の内側面に設けられている。
なお、偶数番目の層である2番目と4番目の層に対応する第1印452,454は、フランジ部363に設けられ巻上ロープ32の所定巻き層(偶数の巻き層)に対応する内層印に相当し、奇数番目の層である3番目と5番目の層に対応する第1印453,455は、フランジ部364に設けられ所定巻き層(偶数の巻き層)よりも外側の巻き層(奇数の巻き層)に対応する外層印に対応する。
また、奇数番目の層である3番目と5番目の層に対応する第1印453,455と内層印、偶数番目の層である2番目と4番目の層に対応する第1印452,454を外層印とみなすこともできる。
このような運用下では、巻上ロープ32の1層目に対応する第1印45は、常に、1層目の初列aの巻上ロープ32に隠れた状態となり、外部から認識されることがないので、1層目に対応する第1印45を省略することができる。
但し、1層目に対応する第1印45をフランジ部364に設けてもよいことは言うまでもない。
なお、窪み45aの内側に巻上ロープ32が侵入しないように、窪み45aの内径と第1印45の外径は巻上ロープ32の外径よりも小さくすることが好ましい。
また、後述する監視処理部611は、撮像装置628に対するウインチドラム361の位相(回転角度)が規定の位相である場合の撮像画像に基づいて、ウインチドラム361の層列状態の監視を行う。
前述した各第1印45は、それぞれのフランジ部363,364の内側面において、ウインチドラム361の同一の位相となる半径上に並んで一列に配置されている(例えば、図4における紙面に沿った上下方向)。
これに対して、各第1印45が撮像装置628側に向かって並び、各第1印45が並ぶ半径方向と撮像装置628の光軸の方向とが平行となる位相を既定の位相とする。
ウインチドラム361が上記既定の位相である場合に、撮像装置628側から見て、ウインチドラム361の各フランジ部363,364の内側面上の各第1印45は、撮像装置628側に向かって一列に並んだ配置となり、撮像装置628が各第1印45を良好に撮像可能な状態となる。
なお、この場合、撮像装置628は、第2印46により既定の位相を検出する検出手段としても機能する。
監視処理部611は、撮像装置628の撮像画像から、上記フランジ部363の中央に位置する第2印46が検出されることにより、既定の位相であることを認識することができる。
そして、カバー367には、第2印46が前述した既定の位相を示す位置となる場合に、第2印46を外部に露出させる開口部368が形成されている。当該開口部368は、第2印46よりも一回り大きく開口した切り欠きであり、撮像装置628による既定の位相における第2印46の撮像を妨げない。
なお、第2印46とカバー367の表面色とは異なる色(例えば、第1印45と周囲色の関係と同じ関係)とすることが好ましい。
図6はウインチドラム361に巻かれた巻上ロープ32を軸方向から見た平行部321と交差部322の範囲を示す説明図である。
図示のように、ウインチドラム361に巻かれた巻上ロープ32は、半周ごとに平行部321と交差部322とにより既定の比率で交互に繰り返される構成となっている。
上記交差部322は、「前記ウインチドラム(361)の回転位相によって、前記ウインチドラム(361)に巻き回されたワイヤロープ(巻上ロープ32)が前記ウインチドラム(361)の軸方向に対して傾斜する第1領域」に相当する。
上記平行部321は、「前記ウインチドラム(361)に巻き回されたワイヤロープ(巻上ロープ32)がウインチドラム(361)の軸方向に対して第1領域(交差部322)よりも垂直に近い第2領域」に相当する。
一方、巻上ロープ32の内外に接する二つの層は巻きの回転方向は同じだが、進行方向が異なっている。このため、一巻きにつき二回、内側の層の螺旋溝から外れて下の層の巻上ロープ32を乗り越える区間が発生する。これが交差部322であり、その区間では、巻上ロープ32の外周の径は増減を生じる。
平行部321と交差部322は、図6に示すように、一巻きにつき二回ずつ、毎回同じ位相間隔で発生する。
これに対して交差部322は、ウインチドラム361の中心から一定とはならないので、巻上ロープ32を巻いて実測して第1印45を設ける位置を決めることが必要となる場合もある。さらに、巻上ロープ32のロープ径に公差が設定されている場合、交差部322の軌跡を正確に求めることが難しく、第1印45を好適な配置することが難しいという問題もある。
また、平行部321は、二つあるが、初列aの場合は、交差部322で列が巻上ロープ32のロープ径の半分だけ横にスライドするので、交差部322に入る前の平行部321の範囲内を既定の位相とすると、フランジ部363,364に対するすき間が生じない状態で撮像が行われるので、より好ましい。
図6において、符号Sは、1層目の初列aの巻上ロープ32がウインチドラム361に対する巻き付けが開始される位相であり、位相Sに対して矢印Y方向に巻上ロープ32が巻き付けられる(即ち、ウインチドラム361は矢印Yと逆方向に回転する)。
初列aが第1印45を隠す前提の場合、二つの平行部321の内、位相Sのすぐ下流側となる平行部321の範囲内を既定の位相とすると、フランジ部363,364に対するすき間が生じないので、より好ましい。
コントローラ61の監視処理部611による監視処理について説明する。
監視処理部611は、撮像装置628の撮像画像に基づいてウインチドラム361に巻かれた巻上ロープ32の層数を求める監視処理を行う。
図7は監視処理部611による監視処理のフローチャートである。これに基づいて監視処理を詳細に説明する。
第2印46は、ウインチドラム361が既定の位相であるときにのみカバー367の開口部368から露出するので、第2印46の検出は規定位相であることを示す。
また、第2印46は、フランジ部363の外周面と色が異なるので、画像処理装置629は、撮像画像内から第2印46の色を抽出する処理を行うことで、容易に第2印46を検出することができる。
これにより、監視処理部611は、特定部として機能する。
監視処理部611は、既定の位相における撮像画像から検出された第1印45の数を数え、第1印45の全体数と比較する。そして、第1印45の全体数に対する検出数の差に基づいて現在の巻上ロープ32の巻かれている層数を導出する(ステップS9)。
また、第1印45の検出数と現在の巻上ロープ32の巻かれている層数との対応を示すテーブルデータを予め用意し、第1印45の検出数が得られたらテーブルデータを参照して現在の巻上ロープ32の巻かれている層数を導出してもよい。
監視処理部611は、表示装置622に対して、状態画面G中の枠W内に導出した現在の巻上ロープ32の層数を表示する表示制御を実行して(ステップS11)、監視処理を終了する。
なお、監視処理部611は、表示装置622によって現在の巻上ロープ32の層数を表示する表示制御に替えて、又は、表示制御に併せて、キャブ33内に設けられたスピーカ等の音声出力装置によって、現在の巻上ロープ32の層数を音声で報知する制御を行ってもよい。
例えば、監視処理によって、現在の巻上ロープ32の層数が1まで低減した場合には、例えば、図8の状態画面Gにおいて、巻上ロープ32の層数が1になったことを報知するアイコンN1等の表示を行って操作者に報知してもよい。また、音声で報知する制御を行ってもよい。
また、巻上ロープ32の層数が1に近くなったときに報知する場合には、現在の巻上ロープ32の層数が2と1との場合で段階的な報知を行ってもよい。その場合、例えば、図8の状態画面Gにおいて、巻上ロープ32の層数が2であることを報知する色彩(例えば、黄色)と巻上ロープ32の層数が1であることを報知する色彩(例えば、赤色)とでそれぞれアイコンN1等の表示を行って操作者に報知してもよい。また、音声で報知する場合には、音調を段階的に変化させる制御を行ってもよい。
以上のように、クレーン1のウインチドラム361の状態を監視するウインチドラムの監視装置は、ウインチドラム361のフランジ部363,364の内側面に第1印45が設けられ、監視処理部611が第1印45を撮像装置628によって検出することで巻上ロープ32の層数を判断している。
上記監視装置は、固有の外観を有する第1印45を撮像の対象とするので、巻上ロープの撮像画像から層数を判断する場合に比べて、巻上ロープ32の汚れや油の付着等の外乱要素の影響が生じた場合であっても、第1印45を明確に検出可能であり、精度良く安定的に巻上ロープ32の層数を検出することが可能となる。
特に、第1印45は、フランジ部363,364の表面色と異なる色とするため、周囲の画像に埋もれることなくより的確に第1印45を検出することができ、精度良く巻上ロープ32の層数を検出することが可能となる。
このため、一方のフランジ部363側への巻き取りと他方のフランジ部364側への巻き取りとを交互に進めるウインチドラム361に対して、巻上ロープ32の層数の検出を適正に行うことが可能となる。
従って、第1印45の有無が明確に検出され、巻上ロープ32の層数の検出精度のさらに高めることが可能となる。
このため、位相の違いによる巻かれた巻上ロープ32の状態変化の影響を低減し、巻上ロープ32の層数の検出をより精度良く行うことが可能となる。
また、監視処理部611は、既定の位相の検出時の撮像画像に基づいて層数を特定する処理を行うので、当該処理を常に行う必要がなく、処理負担の軽減を図ることが可能となる。
このため、第1印45を設ける目標位置をウインチドラム361の中心から一定の径の範囲内にすることができ、目標位置が定めやすく、巻上ロープ32によって適正に遮蔽される配置に第1印45を形成することが容易となる。
また、第1印45が交差部322を避けた配置となるので、ウインチドラム361の中心から一定とはならない交差部322の軌跡の算出や巻上ロープ32の実測により第1印45の配置を決めることが不要となり、各第1印45を適正な位置に容易に形成することが可能となる。
特に、使用される巻上ロープ32のロープ径に公差が設定されている場合、交差部322の軌跡を正確に求めることは困難を極めるが、そのような問題を回避して各第1印45を適正な位置に容易に形成することが可能となる。
図9(A)及び図9(B)は第1印の他の例を示す。以下、それぞれの第1印について説明する。
図9(A)に示す例は、巻上ロープ32の層数に拘わらず、一つの第1印45Aが設けられる場合を示す。
第1印45Aは、フランジ部363の内側面において、ウインチドラム361の半径方向に沿って長尺な単一の印である。第1印45Aは、第1印45の場合と同様に、フランジ部363の内側面と異なる色で形成される。
なお、第1印45Aは、軸方向から見て、ウインチドラム361に巻かれる各層の全ての巻上ロープ32に対して交差すればよく、その範囲で、ウインチドラム361の半径方向に対して幾分傾斜して設けてもよい。
この場合、第1印45Bを撮像するための既定の位相範囲を広く拡大することができるので、ウインチドラム361の毎回の回転時に複数回の層数の取得を行うことができ、より高精度に巻上ロープ32の層数を求めることが可能となる。
なお、前述した実施形態では、初列aが第1印45を隠す例を示したが、図10に示すように、各層における最終列bによって隠される第1印45によって層数を求めることも可能である。
この場合、最終列bは、巻上ロープ32の偶数層では他方のフランジ部364側(図10の例では左側のフランジ部)となり、奇数層では一方のフランジ部363側(図10の例では右側のフランジ部)となる。
従って、偶数層の最終列bに対応する第1印452,454はフランジ部364に設けられ、奇数層の最終列bに対応する第1印453,455はフランジ部363に設けられる。また、一層目の最終列bに対応する第1印451は、省略しないでフランジ部363に設けることが好ましい。
但し、最終列bの場合は、列が巻上ロープ32のロープ径の半分だけ横にスライドした後の状態でフランジ部に接触するので、交差部322に入った後の平行部321の範囲内を既定の位相とすると、フランジ部363,364に対するすき間が生じない状態で撮像がおこなわれるので、より好ましい。例えば、図6において、二つの平行部321の内、位相Sのすぐ下流側ではない平行部321の範囲内を既定の位相とすると、フランジ部363,364に対するすき間が生じないので、より好ましい。
上記発明の実施の形態で示した細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、巻上ロープ32の各層に対応して複数の第1印45を設ける場合、各層の第1印45ごとに異なる色としてもよい。これにより、撮像によって検出された第1印45の色を識別することで、巻上ロープ32の層数を容易に求めることが可能となる。
また、第1印45は、ARマーカに利用されるような簡易な2次元コードを利用してもよい。
また、上記実施形態では、クローラクレーンのウインチドラムに監視装置を設ける例を示したが、クローラクレーンに限らず、タワーアタッチメントを付けたクレーン、ホイールクレーン、トラッククレーン等の他の移動式クレーンに加えて、港湾クレーン、天井クレーン、ジブクレーン、門型クレーン、アンローダ、固定式クレーン等、ウインチドラムを有するあらゆるクレーンに適用可能である。
また、吊荷フックを備えるクレーンに限らず、マグネット、アースドリルバケット等のアタッチメントを吊下するクレーンも本発明の適用の対象である。
その場合、特定された層数を、例えば、前述した状態画面G等に表示する場合には、「1~2層」、「3~4層」のようにまとめた層数で表示すればよい。
32 巻上ロープ(ワイヤロープ)
32c 中心部
36 巻上ウインチ
37 起伏ロープ(ワイヤロープ)
42 起伏ウインチ
45,452,453,454,455,45A,45B 第1印
45a 窪み
46,46B 第2印
60 制御装置
61 コントローラ
321 平行部
322 交差部
361 ウインチドラム
362 巻き胴(巻き回し部)
363,364 フランジ部
367 カバー
368 開口部
611 監視処理部
622 表示装置
628 撮像装置(撮像部)
629 画像処理装置
G 状態画面
N1 アイコン
Claims (8)
- ウインチドラムの状態を監視するウインチドラムの監視装置であって、
前記ウインチドラムを撮像する撮像部を備え、
前記ウインチドラムは、ワイヤロープが巻き回される巻き回し部と、前記巻き回し部の両側に設けられたフランジ部とを有し、
前記フランジ部の内側面に第1印が設けられ、
前記撮像部により撮像された撮像画像における前記第1印を検出することで前記ワイヤロープが前記巻き回し部に巻き回された層数を特定する特定部と、
前記ウインチドラムの回転位相を検出する検出手段とを有し、
前記特定部は、前記検出手段により特定の回転位相が検出されたときの撮像画像に基づいて前記層数を特定する
ウインチドラムの監視装置。 - 前記ウインチドラムの回転位相によって、前記ウインチドラムに巻き回されたワイヤロープが前記ウインチドラムの軸方向に対して傾斜する第1領域と、前記ウインチドラムに巻き回されたワイヤロープがウインチドラムの軸方向に対して第1領域よりも垂直に近い第2領域とを有し、前記特定の回転位相は前記第2領域に含まれる
請求項1に記載のウインチドラムの監視装置。 - ウインチドラムの状態を監視するウインチドラムの監視装置であって、
前記ウインチドラムを撮像する撮像部を備え、
前記ウインチドラムは、ワイヤロープが巻き回される巻き回し部と、前記巻き回し部の両側に設けられたフランジ部とを有し、
前記フランジ部の内側面に第1印が設けられ、
前記撮像部により撮像された撮像画像における前記第1印を検出することで前記ワイヤロープが前記巻き回し部に巻き回された層数を特定する特定部を有し、
前記第1印は、前記ウインチドラムに積層して巻かれた前記ワイヤロープの複数の層に対応する複数の印であり、
前記第1印は、対応する層のワイヤロープ径の中心部よりも前記ウインチドラムの径方向の内側に設けられている
ウインチドラムの監視装置。 - 前記第1印は、前記フランジ部の一方に設けられ前記ワイヤロープの所定巻き層に対応する内層印と、前記フランジ部の他方に設けられ前記所定巻き層よりも外側の巻き層に対応する外層印と、含む
請求項3に記載のウインチドラムの監視装置。 - 前記第1印は、前記フランジ部の表面色と異なる色である
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のウインチドラムの監視装置。 - 前記フランジ部の内側面に形成された窪みの内側に前記第1印が設けられている
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のウインチドラムの監視装置。 - 前記第1印は、前記ウインチドラムの周方向に沿って円弧形状の部分を有する
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のウインチドラムの監視装置。 - ワイヤロープが巻き回される巻き回し部と、前記巻き回し部の両側に設けられたフランジ部と、を備え、
前記フランジ部の内側面に、前記巻き回し部に巻き回されたワイヤロープの層数を特定するための第1印が設けられ、
前記第1印は、ウインチドラムに積層して巻かれた前記ワイヤロープの複数の層に対応する複数の印であり、
前記第1印は、対応する層のワイヤロープ径の中心部よりも前記ウインチドラムの径方向の内側に設けられている
ウインチドラム。
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-
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Patent Citations (2)
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|---|---|---|---|---|
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