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JP7718330B2 - 配線モジュール - Google Patents
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JP7718330B2 - 配線モジュール - Google Patents

配線モジュール

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Description

本開示は、配線モジュールに関する。
特許文献1は、電気部品、フロアサイレンサ及びワイヤーハーネスを一体化して車両へ組付けやすくする電気部品付ワイヤーハーネスを開示している。
特開2019-41458号公報
配線モジュールが車両などに組付けられる際に、組付け作業が行われる箇所までの搬入が容易であること及び搬入後に組付相手に対して所定の経路に沿った配置が容易であることが望まれる。
そこで、配線モジュールの搬入及び所定の経路に沿った配置を容易にする技術を提供することを目的とする。
本開示の配線モジュールは、延在方向に沿って互いに異なる区間である第1区間、第2区間及び第3区間を含む配線部材と、前記第1区間に取付けられた第1剛性部材と、前記第2区間に取付けられた第2剛性部材と、を備え、前記第1区間と前記第1剛性部材とを含む部位が第1部位とされ、前記第2区間と前記第2剛性部材とを含む部位が第2部位とされ、前記第3区間を含む部位が第3部位とされ、前記第1部位、前記第2部位及び前記第3部位は、互いに異なる部位であり、前記第3区間は、前記第1区間と前記第2区間との間に位置する区間を有し、前記第3部位は、折り畳み可能な曲げやすさを有し、前記第1剛性部材の剛性は、前記第2剛性部材の剛性よりも高く、前記第2部位は、前記第1部位よりも曲げやすく、前記第3部位よりも曲げにくい、配線モジュールである。
本開示によれば、配線モジュールの搬入及び所定の経路に沿った配置が容易となる。
図1は配線モジュールが配置される車両及び当該車両における配線部材の経路を示す概略斜視図である。 図2は実施形態1にかかる配線モジュールを示す平面図である。 図3は図2のIII-III線に沿った断面図である。 図4は図2のIV-IV線に沿った断面図である。 図5は図2のV-V線に沿った断面図である。 図6は第1部位、第2部位及び第3部位の曲げやすさの違いを説明する模式図である。 図7は第2部位を取り付ける様子を説明する図である。 図8は配線モジュールが折り畳まれた様子を示す図である。 図9は実施形態2にかかる配線モジュールを示す平面図である。 図10は図9のX-X線に沿った断面図である。 図11は配線モジュールが折り畳まれた様子を示す図である。 図12は実施形態2にかかる配線モジュールの変形例を示す平面図である。 図13は図12のXIII-XIII線に沿った断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の配線モジュールは、次の通りである。
(1)延在方向に沿って互いに異なる区間である第1区間、第2区間及び第3区間を含む配線部材と、前記第1区間に取付けられた第1剛性部材と、前記第2区間に取付けられた第2剛性部材と、を備え、前記第1区間と前記第1剛性部材とを含む部位が第1部位とされ、前記第2区間と前記第2剛性部材とを含む部位が第2部位とされ、前記第3区間を含む部位が第3部位とされ、前記第1部位、前記第2部位及び前記第3部位は、互いに異なる部位であり、前記第3区間は、前記第1区間と前記第2区間との間に位置する区間を有し、前記第3部位は、折り畳み可能な曲げやすさを有し、前記第1剛性部材の剛性は、前記第2剛性部材の剛性よりも高く、前記第2部位は、前記第1部位よりも曲げやすく、前記第3部位よりも曲げにくい、配線モジュールである。
(1)の配線モジュールによると、第3部位のうち第1区間と第2区間との間に位置する部分において折り畳まれることによって、それぞれ剛性部材が設けられた第1部位と第2部位とが重なるように配線モジュールが折り畳まれることができる。第1部位は第2部位及び第3部位よりも曲げ困難であるため、折り畳まれた配線モジュールのうち第1部位が把持されつつ搬入されることによって配線モジュールが撓みにくくなり、搬入が容易となる。搬入後の折り畳まれた状態の配線モジュールのうち第1部位が所定位置に配置された状態で第2部位が展開される際、第2部位には第2剛性部材が設けられているため、第2部位の展開が容易となる。また、第2部位は第1部位よりも曲げやすいため、展開後の第2部位のうち所定の経路から外れている部分を所定の経路に沿うように変形させやすい。これらより、配線モジュールの搬入及び所定の経路に沿った配置が容易となる。
(2)(1)の配線モジュールにおいて、前記第1区間は、車両のフロアに配置される区間を有し、前記第2区間は、前記車両のピラーに沿って配置される区間を有し、前記第3区間は、前記車両のホイールハウスに沿って配置される区間を有してもよい。これにより、車両のフロア及びフロアに隣接する区間に配置される配線モジュールの搬入及び所定の経路に沿った配置が容易となる。
(3)(2)の配線モジュールにおいて、前記車両の前記フロアを覆うサイレンサを備え、前記サイレンサは、前記第1区間が配置されて前記第1剛性部材となる配線配置部分と、前記配線配置部分に連続し、前記配線配置部分よりも柔軟な本体部分とを含む。これにより、サイレンサと配線部材とを一体化しつつ、サイレンサによって第1区間に剛性を付与することができる。
(4)(3)の配線モジュールにおいて、前記車両に取付けられる前の状態で、前記サイレンサは、前記本体部分に設けられた折目に沿って折り畳み可能であり、前記第3部位で折り畳まれることによって、前記サイレンサの外側に位置する前記第2部位が、折り畳まれた前記サイレンサに包まれることが可能であってもよい。サイレンサが折り畳み可能であることによって、配線モジュールをコンパクトにでき、車両におけるサイドドア用のサイド開口部又はリア開口部から車両内に配線モジュールを入れやすくなる。また、サイレンサの外側に位置する部位が、第3部位で折り曲げられて、折り畳まれたサイレンサに包まれることが可能であることによって、配線モジュールの搬送時に配線部材の垂れ下がり、及び、引掛かりなどが抑制され、配線モジュールの搬送が容易となる。
(5)(4)の配線モジュールにおいて、前記折目は、前記車両の前後方向に沿った中間部において、前記車両の左右方向に延びるように設けられ、前記折目の位置に前記第3部位が設けられ、前記折目を挟んで前記車両の前側及び後側のそれぞれに前記第1部位が設けられてもよい。これにより、サイレンサを、サイレンサの左右方向が車両の左右方向に一致するように、車両のサイドドア用のサイド開口部から搬入しやすくなる。これにより、搬入後のサイレンサを、フロアに位置決めしやすい。
(6)(4)の配線モジュールにおいて、前記折目は、前記車両の左右方向に沿った中間部において、前記車両の前後方向に延びるように設けられてもよい。これにより、車両の前後方向におけるサイレンサの前端から後端まで第1部位を途切れることなく連続的に設けやすい。
(7)(1)から(6)のいずれか1つの配線モジュールにおいて、前記第2剛性部材は、樹脂製のシート材であってもよい。これにより、第2剛性部材を簡易に形成できる。
(8)(1)から(7)のいずれか1つの配線モジュールにおいて、前記配線部材は、複数の線状伝送部材を含み、前記第3部位は、前記複数の線状伝送部材を結束する粘着テープを含み、前記第2剛性部材は、前記粘着テープよりも高剛性であってもよい。これにより、粘着テープによって配線部材の第3区間が保護される。また、配線部材の第2区間が、粘着テープよりも高剛性の第2剛性部材によって保護される。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の配線モジュールの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
[実施形態1]
以下、実施形態1にかかる配線モジュールについて説明する。図1は、配線モジュール20が配置される車両10及び当該車両10における配線部材30の経路を示す概略斜視図である。図2は実施形態1にかかる配線モジュール20を示す平面図である。図3は図2のIII-III線に沿った断面図である。図4は図2のIV-IV線に沿った断面図である。図5は図2のV-V線に沿った断面図である。
配線モジュール20は、配線部材30と第1剛性部材40と第2剛性部材50とを備える。第1剛性部材40及び第2剛性部材50は、配線部材30に対して互いに異なる箇所に取付けられている。配線モジュール20は、車両10において所定の経路に沿って配置される。本実施形態では、配線モジュール20が車両10のフロア11及びその近傍領域に配置されるものとして説明する。
配線モジュール20が配置される車両10について先に説明する。車両10は、フロア11とルーフ12とピラー13とを備える。フロア11とルーフ12とは車両10の高さ方向に離れている。フロア11は車室の下方に広がる。ルーフ12は車室の上方に広がる。ピラー13は車両10の左右方向に沿った外縁において、高さ方向に延び、フロア11とルーフ12とを連結している。なお、図1に示す例では、ルーフ12の側縁部のみが記載され、ルーフ12の他の部分は省略されている。
図1に示す例では、ピラー13としてAピラー13A、Bピラー13B及びCピラー13Cを有する車両10が記載されている。車両10において最も前方に位置する乗員席を第1席とすると、Aピラー13Aは、第1席の前方に設けられる。車両10の前後方向において、第1席の次の乗員席を第2席とすると、Bピラー13Bは第1席と第2席との間に設けられ、Cピラー13Cは第2席の後方に設けられる。
車両10には第1席の乗員が乗り降りするためのサイド開口部14A及び第2席の乗員が乗り降りするためのサイド開口部14Bが設けられている。サイド開口部14Aは、フロア11、ルーフ12、Aピラー13A及びBピラー13Bに囲まれる開口部である。サイド開口部14Bは、フロア11、ルーフ12、Bピラー13B及びCピラー13Cに囲まれる開口部である。サイド開口部14A及びサイド開口部14Bには、図示省略のサイドドアが開閉可能に取付けられる。
また車両10には、リア開口部15及びホイールハウス16が設けられる。リア開口部15は、図示省略のリアガラス又はリアドアなどが取付けられる。通常、リア開口部15の幅は、サイド開口部14A、14Bの幅よりも大きい。ホイールハウス16は、車輪を収めるための部分である。かかるホイールハウス16として、図1に示す例では、後輪を収めるためのホイールハウス16が記載されている。ホイールハウス16はサイド開口部14Bの後方に設けられる。
本例では、配線モジュール20は、フロア11に沿って配置される部分、Bピラー13Bに沿って配置される部分及びホイールハウス16に沿って配置される部分を有する。Bピラー13B及びホイールハウス16において、配線モジュール20が配置される部分は、湾曲している。配線モジュール20は、Bピラー13B及びホイールハウス16の湾曲部分に沿うように湾曲状に配置される。
本実施形態における配線部材30は、フロアハーネスとも呼ばれ、フロア11及びその近傍領域に配置される。配線部材30は、例えば、車両10の前方に配置されるバッテリ、ECUなどから車両10の後方に配置される各機器に向けて分岐しつつ延びる。配線部材30は、複数の線状伝送部材31を含む。複数の線状伝送部材31は、車両10の機器同士を接続する。線状伝送部材31は、電気又は光を伝送する。線状伝送部材31は、伝送線本体と、伝送線本体を覆う被覆とを有する。ここでは線状伝送部材31は、導体芯線31a及び被覆31bを有する被覆電線であるものとして説明される。線状伝送部材31は、光ファイバケーブルであってもよい。線状伝送部材31の端部には、例えば、コネクタ32が設けられる。
配線部材30は、第1区間33、第2区間34及び第3区間35を含む。第1区間33、第2区間34及び第3区間35は、延在方向に沿って互いに異なる区間である。第1剛性部材40は、第1区間33に取付けられている。第1区間33は、第1剛性部材40が取付けられている区間である。本実施形態では、第1区間33は、車両10のフロア11に配置される区間を有する。第2剛性部材50は、第2区間34に取付けられている。第2区間34は、第2剛性部材50が取付けられている区間である。本実施形態では、第2区間34は、車両10のピラー13に沿って配置される区間を有する。第3区間35には、第1剛性部材40及び第2剛性部材50のいずれも取付けられていない。第3区間35は、第1区間33と第2区間34との間に位置する区間を有する。さらに本実施形態では、第3区間35は、2つの第1区間33の間に位置する区間、2つの第2区間34の間に位置する区間、及び、2つの第1区間33の間に位置して、車両10のホイールハウス16に沿って配置される区間を有する。
配線モジュール20において、第1区間33と第1剛性部材40とを含む部位が第1部位21とされ、第2区間34と第2剛性部材50とを含む部位が第2部位22とされ、第3区間35を含む部位が第3部位23とされる。第1部位21、第2部位22及び第3部位23は、配線モジュール20における互いに異なる部位である。第3部位23は、折り畳み可能な曲げやすさを有する。第2部位22は、第1部位21よりも曲げやすく、第3部位23よりも曲げにくい。
かかる曲げやすさの違いについて、図6を参照しつつより具体的に説明する。図6は第1部位21、第2部位22及び第3部位23の曲げやすさの違いを説明する図である。
図6には、それぞれ片端が支持された状態の第1部位21、第2部位22及び第3部位23が示されている。第1部位21、第2部位22及び第3部位23それぞれの他端の垂れ方が異なる。第3部位23は、支持位置の近くで屈曲し、他端が大きく垂れる。第1部位21及び第2部位22は、屈曲していない。第1部位21は直線状を保ち、第2部位22は撓んでいる。第1部位21及び第2部位22がいずれも直線状を保っていてもよい。この場合、第1部位21及び第2部位22の他端が押されたときに、第2部位22が第1部位21よりも弱い力で撓むとよい。第1部位21及び第2部位22がいずれも撓んでいてもよい。この場合、第2部位22が第1部位21よりも大きく撓んでいるとよい。
第1剛性部材40の剛性は、第2剛性部材50の剛性よりも高い。例えば、第1剛性部材40は、線状伝送部材31の重量がかかっても直線形状を維持できる剛性を有する。本実施形態では、第1剛性部材40としてプロテクタ40が設けられている。プロテクタ40は、プロテクタ本体41と蓋42とを含む。プロテクタ本体41は底板及び側板を有し、底板及び側板に囲まれる部分が溝状に形成されている。当該溝に線状伝送部材31が収まる。蓋42は、溝の上部開口を塞ぐ。
第2剛性部材50の剛性は、第1剛性部材40の剛性よりも低い。例えば、第2剛性部材50は、外力がかからない状態で直線形状を維持できる剛性と、押されたときに撓むことができる可撓性とを有する。第2剛性部材50は、線状伝送部材31の重量がかかっても直線形状を維持できる剛性を有していてもよいし、線状伝送部材31の重量によって撓む程度の剛性を有していてもよい。第2剛性部材50は、線状伝送部材31の重量によって屈曲しない剛性を有していればよい。
本実施形態では、第2剛性部材50は、樹脂製のシート材50である。かかる樹脂は、例えば、POM(ポリアセタール樹脂)などである。図4に示す例では、2枚のシート材50が線状伝送部材31を挟んでいるが、1枚のシート材50に線状伝送部材31が取付けられていてもよい。また、第2剛性部材50は、樹脂製のシート材50以外の部材であってもよい。例えば、第2剛性部材は、薄い金属シートなどであってもよい。また例えば、第2剛性部材は、チューブ状部材などであってもよい。
本実施形態では、第3部位23は、複数の線状伝送部材31を結束する粘着テープ60を含む。第3部位23は、粘着テープ60ごと屈曲可能である。第2剛性部材50は、粘着テープ60よりも高剛性である。もっとも第3部位23は、粘着テープ60を含んでいなくてもよい。複数の線状伝送部材31は、粘着テープ60とは別の結束部材によって結束されていてもよい。かかる結束部材は、柔軟な樹脂シートなどであってもよいし、結束バンドなどであってもよい。第3部位23において、外装部材が設けられず、複数の線状伝送部材31がむき出しの状態となっている箇所があってもよい。
第1区間33、第2区間34及び第3区間35は、配線部材30の端部ではない中間の区間を含む。配線部材30の端部は、コネクタ32の接続時に曲げるための、第3部位23と同様の柔軟性を有してもよい。配線部材30の端部は、第1剛性部材40又は第2剛性部材50と一体化されて、曲がらないように規制されてもよい。この場合、当該端部に設けられるコネクタ32は待ち受けコネクタとされてもよい。
本実施形態では第1区間33は複数(ここでは3つ)設けられる。3つの第1区間33について、車両10の前後方向に沿って前方から順に第1区間33A、33B、33Cと称することがある。第1区間33A、33Bはフロア11のうちホイールハウス16よりも前方に配置され、第1区間33Cはホイールハウス16よりも後方に配置される。第1部位21のうち第1区間33A、33B、33Cに対応する部分を、第1部位21A、21B、21Cとされる。
本実施形態では第2区間34は複数(ここでは2つ)設けられる。2つの第2区間34について、車両10の高さ方向に沿って下方から順に第2区間34A、34Bと称することがある。第2部位22のうち第2区間34A、34Bに対応する部分は、第2部位22A、22Bとされる。
本実施形態では第3区間35は複数(ここでは3つ)設けられる。3つの第3区間35のうち第3区間35Aは、第1区間33Aと第2区間34Aとの間の区間である。第3区間35Aには、分岐部が位置し、第1区間33Aと第1区間33Bとの間の区間も含まれる。第3区間35Bは、第1区間33Bと第1区間33Cとの間の区間であり、ホイールハウス16に沿って配置される区間である。第3区間35Cは、第2区間34Aと第2区間34Bとの間の区間であり、Bピラー13Bに沿って配置される区間である。第3部位23のうち第3区間35A、35B、35Cに対応する部分は、第3部位23A、23B、23Cとされる。
なお、第1区間33Cよりも後方の区間及び第2区間34Bよりも上方の区間は、第1区間であってもよいし、第2区間であってもよいし、第3区間であってもよい。
第3区間35は、曲げ経路区間を含む。曲げ経路区間は、車両10において曲げ経路に沿って曲がって配置される区間である。第3部位23は曲げやすくされているため、曲げ経路区間に沿うように曲げられることも容易である。ここでは第3区間35Bが、ホイールハウス16に沿って曲がって配置される曲げ経路区間である。またここでは、第3区間35Aが、フロア11からBピラー13Bに向けて曲がって配置される曲げ経路区間である。
第3区間35は、折り畳み用区間を含んでもよい。折り畳み用区間は、車両10において直線状に配置される区間であるものの、配線モジュール20の搬送時に折り畳むために曲げやすくされている区間である。例えば、第3区間35Aのうち第1区間33Aと第1区間33Bとの間の区間が折り畳み用区間であってもよい。
第1区間33及び第2区間34の経路は、曲げ経路区間の経路よりも直線に近い。第1区間33の経路は第2区間34の経路よりも直線に近い。ここでは第1区間33の経路は直線状の経路である。
第1区間33及び第2区間34は、第1区間33A及び第2区間34の間の第3区間35よりも長い。第1区間33及び第2区間34は、ある程度の長さ(例えば100mm以上の長さ、200mm以上の長さ、又は300mm以上の長さ)を持って連続する。
第2部位22は曲げられて配置される部分を含む。第2部位22は、緩やかに湾曲するピラー13(曲率半径の大きい部分)に沿うように配置される。第2部位22は、第2剛性部材50ごと曲げられる可撓性を有する。第2部位22の取り付けについて、図7を参照しつつより具体的に説明する。図7は第2部位22を取り付ける様子を説明する図である。
図7の仮想線に示すように、第2部位22は、ある程度直線状を保って配置箇所であるBピラー13Bに大まかに配置される。この状態で、第2部位22に設けられた固定部材70はBピラー13Bから離れている。当該固定部材70をBピラー13Bに固定に向けて移動させる際、図7の実線に示すように、第2部位22が撓み、固定部材70がBピラー13Bに固定されることによって、第2部位22が撓んだ状態に保持される。これにより、第2部位22は湾曲するBピラー13Bに沿って湾曲状に配置される。
なお、第2部位22が配置される箇所が湾曲しつつ延在する金属製などの高い剛性を有する筒状部材であり、第2部位22が当該筒状部材の内部に通されるように配置されてもよい。この場合、第2部位22は筒状部材の内部に通される際、筒状部材の内面に沿って摺動する。このとき、第2部位22は筒状部材の内面からの力を受けて撓み、そのまま筒状部材の内部に位置することによって湾曲する筒状部材に沿って湾曲状に配置される。
第3部位23は曲げられて配置される部分を含む。第3部位23は第2部位22よりも大きく曲がる。第3部位23は、屈曲性を有する。第3部位23は、ピラー13よりもきつく湾曲するホイールハウス16(曲率半径の小さい部分)に沿うように配置される。
図8は配線モジュール20が折り畳まれた様子を示す図である。
配線モジュール20は第3部位23において曲げられることによって、折り畳まれた状態とされる。このとき、配線モジュール20は、図8に示すように、第1部位21及び第2部位22が平行に延在しつつ互いに重なるように折り畳まれることが可能であると良い。配線モジュール20において、配線部材30の端部などは、粘着テープ60などによって第1部位21に仮固定されていてもよい。
折り畳まれた配線モジュール20は、第1部位21が把持されて搬送されることによって、把持位置から延びる部分の垂れ下がりを抑制できる。配線部材30において、車両10前方のコネクタ32AからBピラー13Bの下方の分岐部までの区間が、最も線状伝送部材31の数が多く、最も重量も大きい区間である。本実施形態では、当該区間に第1剛性部材40が設けられている。これにより、配線モジュール20が折り畳まれた状態で、当該区間を把持したときに当該区間が第1剛性部材40によって支持されることによって、配線モジュール20を把持しやすくなる。
折り畳まれた配線モジュール20は、サイド開口部14A、14B又はリア開口部15を通じて、車両10内部のフロア11上に搬送される。折り畳まれた配線モジュール20は、フロア11上で展開されて、各部位が所定の経路に沿うように配置される。この際、第1部位21及び第2部位22は直線形状を保って展開できるため、展開が容易となる。
<効果等>
以上のように構成された配線モジュール20によると、第3部位23のうち第1区間33と第2区間34との間に位置する部分において折り畳まれることによって、それぞれ剛性部材が設けられた第1部位21と第2部位22とが重なるように配線モジュール20が折り畳まれることができる。第1部位21は第2部位22及び第3部位23よりも曲げ困難であるため、折り畳まれた配線モジュール20のうち第1部位21が把持されつつ搬入されることによって配線モジュール20が撓みにくくなり、搬入が容易となる。搬入後の折り畳まれた状態の配線モジュール20のうち第1部位21が所定位置に配置された状態で第2部位22が展開される際、第2部位22には第2剛性部材50が設けられているため、第2部位22の展開が容易となる。また、第2部位22は第1部位21よりも曲げやすいため、展開後の第2部位22のうち所定の経路から外れている部分を所定の経路に沿うように変形させやすい。これらより、配線モジュール20の搬入及び所定の経路に沿った配置が容易となる。
また、第1区間33は、車両10のフロア11に配置される区間を有し、第2区間34は、車両10のピラー13に沿って配置される区間を有し、第3区間35は、車両10のホイールハウス16に沿って配置される区間を有する。これにより、車両10のフロア11及びフロア11に隣接する区間に配置される配線モジュール20の搬入及び所定の経路に沿った配置が容易となる。
また、第2剛性部材50は、樹脂製のシート材50である。これにより、第2剛性部材50を簡易に形成できる。
また、配線部材30は、複数の線状伝送部材31を含み、第3部位23は、複数の線状伝送部材31を結束する粘着テープ60を含み、第2剛性部材50は、粘着テープ60よりも高剛性である。これにより、粘着テープ60によって配線部材30の第3区間35が保護される。また、配線部材30の第2区間34が、粘着テープ60よりも高剛性の第2剛性部材50によって保護される。
[実施形態2]
実施形態2にかかる配線モジュールについて説明する。図9は実施形態2にかかる配線モジュール120を示す平面図である。図10は図9のX-X線に沿った断面図である。図11は配線モジュール120が折り畳まれた様子を示す図である。なお、以下の説明において、これまで説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態の配線モジュール120は、プロテクタ40の代わりにサイレンサ140を備える点で、上記配線モジュール20とは異なる。サイレンサ140は車両10のフロア11を覆う。本実施形態の配線モジュール120において、サイレンサ140の一部が第1剛性部材141とされる。サイレンサ140は、無数の繊維を有する部材であってもよい。サイレンサ140は、不織布又はフェルトなどであってもよい。サイレンサ140は、発泡樹脂などであってもよい。
サイレンサ140は、配線配置部分141と本体部分144とを含む。配線配置部分141は、第1区間33が配置されて第1剛性部材141となる部分である。本体部分144は、配線配置部分141に連続し、配線配置部分141よりも柔軟な部分である。配線配置部分141と本体部分144とは同じ材料によって形成されてもよい。一様な剛性を有する基材の一部が加熱プレスされるなどして配線配置部分141の剛性が本体部分144の剛性よりも高くされてもよい。また基材において厚みが互いに異なる箇所が存在し、厚みの厚い部分の剛性が、厚みの薄い部分の剛性よりも高くされていてもよい。
本実施形態における配線配置部分141は、配線部材30を上下方向から挟む2つの挟持片142、143を有している。上側の挟持片142は、下側の挟持片143よりも車両10の左右方向に沿って外側に延びる部分が折り返されたものである。なお、サイレンサ140は、挟持片142が挟持片143よりも下側に位置するように配置されてもよい。2つの挟持片142、143は固定部材70によって固定されている。車両10の幅方向において、固定部材70よりも外側に配線部材30が位置し、配線部材30よりも外側に2つの挟持片142、143の連結部分が位置する。
ここでは、固定部材70は、基部71と軸部72と係止部73とを含むクランプである。もっとも、固定部材70は、2つの挟持片142、143を固定できれば、クランプに限られない。例えば、固定部材70は、接着剤、リベット、又はタグピン状の部材などであってもよい。軸部72は基部71と係止部73とを連結している。軸部72は2つの挟持片142、143を貫通している。基部71は挟持片142の上方に位置し、挟持片142に引っ掛かっている。係止部73は挟持片143の下方に位置し、挟持片143に引っ掛かっている。配線モジュール120におけるサイレンサ140がフロア11に配置される際、係止部73がフロア11に係止されてもよい。つまり、固定部材70が車両固定部材を兼ねてもよい。固定部材70は、車両10に固定されていなくてもよい。車両固定部材は固定部材70とは別に設けられてもよいし、設けられていなくてもよい。
配線配置部分141のうち配線部材30と接触する面には、複数の溝が設けられていてもよい。複数の溝は、配線部材30の経路に沿って互いに間隔をあけて設けられる。複数の溝のそれぞれは、配線部材30の延在方向と交差する方向に延びる。2つの溝の間が凸部となることによって、凸部が配線部材30の滑り止めとして機能することができる。
車両10に取付けられる前の状態で、サイレンサ140は、本体部分144に設けられた折目146に沿って折り畳み可能である。配線モジュール120が第3部位23で折り畳まれることによって、サイレンサ140の外側に位置する第2部位22が、折り畳まれたサイレンサ140に包まれることが可能である。具体的には、まず、サイレンサ140の外側に位置する第2部位22が、第1部位21と第2部位22との間の第3部位23で折り畳まれてサイレンサ140上に位置する。この状態で、さらに、サイレンサ140上の2つの第1部位21の間の第3部位23で配線部材30が折り畳まれつつサイレンサ140が折目146で折り畳まれることによって、第2部位22が折り畳まれたサイレンサ140に包まれる。同様にしてここでは、サイレンサ140の外側に位置する第3部位23、第1部位21C及びそれよりも後方の部位も折り畳まれたサイレンサ140に包まれることが可能である。折り畳み前のサイレンサ140の大きさは、サイド開口部14A、14Bを通過不可な大きさであり、折り畳み後のサイレンサ140の大きさは、サイド開口部14A、14Bを通過可能な大きさである。従って、折り畳まれる前の配線モジュール120はサイド開口部14A、14Bを通過不可な大きさを有し、折り畳まれた配線モジュール120はサイド開口部14A、14Bを通過可能な大きさを有する。
折目146は、車両10の前後方向に沿った中間部において、車両10の左右方向に延びるように設けられ、折目146の位置に第3部位23が設けられ、折目146を挟んで車両10の前側及び後側のそれぞれに第1部位21が設けられる。折目146の部分には溝が設けられてもよい。当該溝は折目146に沿って延びる。折目146の部分に溝が設けられることにより、折目146を認識しやすくなる。また折目146においてサイレンサ140を折り曲げやすくなる。
また本実施形態の配線モジュール120では、車両10において左方に配置される配線部材30と、右方に配置される配線部材30とが、サイレンサ140を介して一体化されている。
このような配線モジュール120によっても実施形態1の配線モジュール20と同様の効果を得ることができる。
また配線モジュール120は車両10のフロア11を覆うサイレンサ140を備え、サイレンサ140は、第1区間33が配置されて第1剛性部材141となる配線配置部分141と、配線配置部分141に連続し、配線配置部分141よりも柔軟な本体部分144とを含む。これにより、サイレンサ140と配線部材30とを一体化しつつ、サイレンサ140によって第1区間33に剛性を付与することができる。
また、車両10に取付けられる前の状態で、サイレンサ140は、本体部分144に設けられた折目146に沿って折り畳み可能であり、配線モジュール120が第3部位23で折り畳まれることによって、サイレンサ140の外側に位置する第2部位22が、折り畳まれたサイレンサ140に包まれることが可能である。サイレンサ140が折り畳み可能であることによって、配線モジュール120をコンパクトにでき、車両10におけるサイドドア用のサイド開口部14A、14B又はリア開口部15から車両10内に配線モジュール120を入れやすくなる。また、サイレンサ140の外側に位置する部位が、第3部位23で折り曲げられて、折り畳まれたサイレンサ140に包まれることが可能であることによって、配線モジュール120の搬送時に配線部材30の垂れ下がり、及び、引掛かりなどが抑制され、配線モジュール120の搬送が容易となる。
また、折目146は、車両10の前後方向に沿った中間部において、車両10の左右方向に延びるように設けられ、折目146の位置に第3部位23が設けられ、折目146を挟んで車両10の前側及び後側のそれぞれに第1部位21が設けられる。これにより、サイレンサ140を、サイレンサ140の左右方向が車両10の左右方向に一致するように、車両10のサイドドア用のサイド開口部14A、14Bから搬入しやすくなる。これにより、搬入後のサイレンサ140を、フロア11に位置決めしやすい。
[実施形態2の変形例]
図12は実施形態2にかかる配線モジュール120の変形例を示す平面図である。図13は図12のXIII-XIII線に沿った断面図である。
図12に示す配線モジュール220において、サイレンサ240の折目246の方向が、上記配線モジュール120におけるサイレンサ140の折目146の方向とは異なる。具体的には、折目246は、車両10の左右方向に沿った中間部において、車両10の前後方向に延びるように設けられている。これにより、車両10の前後方向におけるサイレンサ240の前端から後端まで第1部位21を途切れることなく連続的に設けやすい。
配線モジュール220における第1剛性部材としての配線配置部分241も、配線配置部分141と同様に、配線部材30を上下方向から挟む2つの挟持片242、243を有している。配線モジュール220において、2つの挟持片242、243の設けられ方が、配線モジュール120における2つの挟持片142、143の設けられ方とは異なる。具体的には、上側の挟持片242は、サイレンサ240のうち下側の挟持片243よりも車両10の左右方向に沿って内方に位置する部分が折り返されたものである。サイレンサ240のうち上側の挟持片242が折り返された後に残る部分には、車両10の前後方向に長い長孔245が残る。当該長孔245に座席用のスライドレール17が配置されてもよい。2つの挟持片242、243も固定部材70によって固定されている。車両10の幅方向において、2つの挟持片242、243の連結部分よりも外側に配線部材30が位置し、配線部材30よりも外側に固定部材70が位置する。固定部材70は、車両10の前後方向において間隔をあけて複数設けられる。配線部材30のうちフロア11に沿う部分から分岐してBピラー13Bに向かう部分が、複数の固定部材70の間からサイレンサ240の外側に向けて延び出る。なお、サイレンサ240は、挟持片242が挟持片243よりも下側に位置するように配置されてもよい。
[付記]
これまで、第1区間33は車両10のフロア11に配置される区間を有し、第2区間34は車両10のピラー13に沿って配置される区間を有し、第3区間35は車両10のホイールハウス16に沿って配置される区間を有するものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。配線部材30は、車両10において、フロア11及びその近傍とは別の箇所に配置されてもよい。
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
10 車両
11 フロア
12 ルーフ
13 ピラー
13A Aピラー
13B Bピラー
13C Cピラー
14A、14B サイド開口部
15 リア開口部
16 ホイールハウス
17 スライドレール
20、120、220 配線モジュール
21、21A、21B、21C 第1部位
22、22A、22B 第2部位
23、23A、23B、23C 第3部位
30 配線部材
31 線状伝送部材
31a 導体芯線
31b 被覆
32、32A コネクタ
33、33A、33B、33C 第1区間
34、34A、34B 第2区間
35、35A、35B、35C 第3区間
40 プロテクタ(第1剛性部材)
41 プロテクタ本体
42 蓋
50 シート材(第2剛性部材)
60 粘着テープ
70 固定部材
71 基部
72 軸部
73 係止部
140、240 サイレンサ
141、241 配線配置部分(第1剛性部材)
142、143、242、243 挟持片
144 本体部分
146、246 折目
245 長孔

Claims (6)

  1. 延在方向に沿って互いに異なる区間である第1区間、第2区間及び第3区間を含む配線部材と、
    前記第1区間に取付けられた第1剛性部材と、
    前記第2区間に取付けられた第2剛性部材と、
    を備え、
    前記第1区間と前記第1剛性部材とを含む部位が第1部位とされ、
    前記第2区間と前記第2剛性部材とを含む部位が第2部位とされ、
    前記第3区間を含む部位が第3部位とされ、
    前記第1部位、前記第2部位及び前記第3部位は、互いに異なる部位であり、
    前記第3区間は、前記第1区間と前記第2区間との間に位置する区間を有し、
    前記第3部位は、折り畳み可能な曲げやすさを有し、
    前記第1剛性部材の剛性は、前記第2剛性部材の剛性よりも高く、
    前記第2部位は、前記第1部位よりも曲げやすく、前記第3部位よりも曲げにくく、
    前記第1区間は、車両のフロアに配置される区間を有し、
    前記第2区間は、前記車両のピラーに沿って配置される区間を有し、
    前記第3区間は、前記車両のホイールハウスに沿って配置される区間を有し、
    前記車両の前記フロアを覆うサイレンサを備え、
    前記サイレンサは、前記第1区間が配置されて前記第1剛性部材となる配線配置部分と、前記配線配置部分に連続し、前記配線配置部分よりも柔軟な本体部分とを含む、配線モジュール。
  2. 請求項に記載の配線モジュールであって、
    前記車両に取付けられる前の状態で、前記サイレンサは、前記本体部分に設けられた折目に沿って折り畳み可能であり、
    前記第3部位で折り畳まれることによって、前記サイレンサの外側に位置する前記第2部位が、折り畳まれた前記サイレンサに包まれることが可能である、配線モジュール。
  3. 請求項に記載の配線モジュールであって、
    前記折目は、前記車両の前後方向に沿った中間部において、前記車両の左右方向に延びるように設けられ、
    前記折目の位置に前記第3部位が設けられ、
    前記折目を挟んで前記車両の前側及び後側のそれぞれに前記第1部位が設けられる、配線モジュール。
  4. 請求項に記載の配線モジュールであって、
    前記折目は、前記車両の左右方向に沿った中間部において、前記車両の前後方向に延びるように設けられる、配線モジュール。
  5. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の配線モジュールであって、
    前記第2剛性部材は、樹脂製のシート材である、配線モジュール。
  6. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の配線モジュールであって、
    前記配線部材は、複数の線状伝送部材を含み、
    前記第3部位は、前記複数の線状伝送部材を結束する粘着テープを含み、
    前記第2剛性部材は、前記粘着テープよりも高剛性である、配線モジュール。
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