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JP7720003B2 - トラヒックエンジニアリング装置、トラヒックエンジニアリング方法およびトラヒックエンジニアリングプログラム - Google Patents
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JP7720003B2 - トラヒックエンジニアリング装置、トラヒックエンジニアリング方法およびトラヒックエンジニアリングプログラム - Google Patents

トラヒックエンジニアリング装置、トラヒックエンジニアリング方法およびトラヒックエンジニアリングプログラム

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Description

本発明は、トラヒックエンジニアリング装置、トラヒックエンジニアリング方法およびトラヒックエンジニアリングプログラムに関する。
増え続けるトラヒックを効率的に収容することは、通信キャリアにとって重要な課題である。これに対し、従来、ネットワークトポロジやリンク容量、交流トラヒック等の制約条件からなる数理最適化問題を解くことにより、ネットワーク資源の利用率が最小となるようなトラヒックの経路を算出し、トラヒックの経路を明示的に変更するトラヒックエンジニアリング(TE:Traffic Engineering)と呼ばれる技術が知られている(非特許文献1、2参照)。
橋本 仁、他5名、「パス再設定トラヒック量を制限可能な動的MPLS-TE手法の提案と評価」、電子情報通信学会論文誌B、(社)電子情報通信学会、2008年、Vol.J91-B No.6、pp. 645-654 Yufei Wang、Zheng Wang、「Explicit Routing Algorithms for Internet Traffic Engineering」、IEEE. Proceedings Eight International Conference on Computer Communications and Networks (Cat. No.99EX370)
しかしながら、従来技術では、経路変更の対象となる通信を、フロー情報や運用ポリシー等に基づいて限定したり抑制したりすることは困難である。例えば、従来のシステムではトラヒック識別の分解能が低く、リンク単位等、太束単位でのTEを行うことしかできない。また、交流トラヒックの情報をつまびらかに分析する仕組みがない。したがって、多重にラベリング・カプセリングされたトラヒックをつまびらかに分析した上で、経路変動を抑えるように経路を計算し、細粒度にトラヒックを識別して経路制御を行うことは困難である。また、通信キャリア等の大規模なネットワークでは、現実的な時間内に問題を解くことが困難であることが知られている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、フロー情報や運用ポリシー等に基づいて、経路変更の対象となる通信を限定したり抑制したりすることを可能とすることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るトラヒックエンジニアリング装置は、ネットワーク装置の接続形態を示す情報と、トラヒック内のフローの情報とを取得する取得部と、経路を変更するフローの数が最小となるように、各フローの経路を計算する経路計算部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、フロー情報や運用ポリシー等に基づいて、経路変更の対象となる通信を限定したり抑制したりすることが可能となる。
図1は、TE装置の概要を説明するための図である。 図2は、TE装置の概要を説明するための図である。 図3は、TE装置の概要を説明するための図である。 図4は、TE装置の概要を説明するための図である。 図5は、TE装置の概略構成を例示する模式図である。 図6は、ネットワークトポロジ情報のデータ構成を例示する図である。 図7は、トラヒック情報データのデータ構成を例示する図である。 図8は、前処理部の処理を説明するための図である。 図9は、第1の実施形態のTE装置の処理を説明するための図である。 図10は、第1の実施形態のTE装置の処理を説明するための図である。 図11は、第1の実施形態のTE装置の処理を説明するための図である。 図12は、第1の実施形態のTE装置の処理を説明するための図である。 図13は、第1の実施形態のTE装置の処理を説明するための図である。 図14は、第1の実施形態のTE装置の処理を説明するための図である。 図15は、第1の実施形態のTE装置の処理を説明するための図である。 図16は、第1の実施形態のTE装置の処理を説明するための図である。 図17は、第1の実施形態のTE装置の処理を説明するための図である。 図18は、第1の実施形態のTE装置の処理を説明するための図である。 図19は、TE処理手順を示すフローチャートである。 図20は、第2の実施形態のTE装置の処理を説明するための図である。 図21は、第2の実施形態のTE装置の処理を説明するための図である。 図22は、第3の実施形態のTE装置の処理を説明するための図である。 図23は、第3の実施形態のTE装置の処理を説明するための図である。 図24は、他の実施形態のTE装置の処理を説明するための図である。 図25は、TEプログラムを実行するコンピュータを例示する図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して示している。
[トラヒックエンジニアリング(TE)装置の概要]
図1~図4は、TE装置の概要を説明するための図である。まず、図1に示すように、本実施形態のTE装置10は、NE(Network Element)から収集された交流トラヒック情報から、VPN等のサービスや、ユーザ通信、通信経路等の情報を分析し、分析した情報を元に、経路変動を抑制した経路計算を行う。
ここで、従来のTEでは、図2に例示するように、トラヒックの途中分岐・合流を許容するBP(Bifurcation Problem)と、許容しないNBP(Non- Bifurcation Problem)とに分類される。BPでは、図2(a)に例示するように、数理最適化問題の解が実数解となることが許容されるため、計算は早いが、トラヒックの途中分岐・合流を実在のネットワーク装置で実現することは困難であった。
一方、NBPでは、図2(b)に例示するように、数理最適化問題の解が整数解に限定されるため、ネットワーク装置で実現することは可能であるものの、整数解の求解はNP困難であることが知られている。
そこで、本実施形態のTE装置10では、経路計算の際には、ヒューリスティック解法を用いて、最適解ではないが現実的な時間内に、トラヒックの途中分岐・合流が発生しないように経路を計算する。
具体的には、図3に示すように、TE装置10は、収集された交流トラヒック情報を分析して、ネットワークトポロジ情報とトラヒック情報データを取得し、記憶部14に格納する。そして、TE装置10は、取得したネットワークトポロジ情報とトラヒック情報データとを元にして、フローの経路変動を抑えた経路計算を行う。
その際に、TE装置10は、後述するように、線形計画問題ソルバによる数理計算結果である最適解を活用して、経路計算を行ってもよい。例えば、TE装置10は、ネットワークトポロジ情報とトラヒック情報データとを用いて、以下に示す目的変数、制約条件、変数で線形計画問題を立式して線形計画問題ソルバに引き渡し、結果の変数の返却を受け付ける。
線形計画問題の目的変数は、最大リンク使用率の最小化、経路変動フローの最小化とする。また、制約条件は、ネットワークトポロジ、リンク容量、各フローのトラヒック量・経路情報とする。また、変数は、各フローのトラヒックが通るべき経路とし、実数解を得る。
なお、TE装置10は、図4に示すように、経路計算の前に、経路変動させたくないフローを削除する前処理を行って、経路計算の対象から除外する。図4に示す例では、プロミアムユーザ向けサービスであることを示すVPN識別子「H」のフローが、トラヒック情報データから当該フローを削除することにより、経路計算の対象から除外されている。これにより、経路変動の抑制を効率よく行うことが可能となる。
[第1の実施形態]
[TE装置の構成]
図5は、TE装置の概略構成を例示する模式図である。図5に例示するように、TE装置10は、パソコン等の汎用コンピュータで実現され、入力部11、出力部12、通信制御部13、記憶部14、および制御部15を備える。
入力部11は、キーボードやマウス等の入力デバイスを用いて実現され、操作者による入力操作に対応して、制御部15に対して処理開始などの各種指示情報を入力する。出力部12は、液晶ディスプレイなどの表示装置、プリンター等の印刷装置等によって実現される。例えば、出力部12には、後述するTE結果が表示される。
通信制御部13は、NIC(Network Interface Card)等で実現され、LAN(Local Area Network)やインターネットなどの電気通信回線を介した外部の装置と制御部15との通信を制御する。例えば、通信制御部13は、エッジルータ等のネットワーク装置や、ネットワーク装置の交流トラヒック情報を収集する収集装置、TEを実施するコントローラ等の外部の装置と制御部15との通信を制御する。
記憶部14は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現され。記憶部14には、TE装置10を動作させる処理プログラムや、処理プログラムの実行中に使用されるデータなどが予め記憶され、あるいは処理の都度一時的に記憶される。
本実施形態において、記憶部14には、ネットワークトポロジ情報14a、トラヒック情報データ14b等が記憶される。なお、記憶部14は、通信制御部13を介して制御部15と通信する構成でもよい。
図6はネットワークトポロジ情報のデータ構成を例示する図である。ネットワークトポロジ情報14aは、エッジルータ等のネットワーク装置(NE)の接続形態を示す。例えば、図6に例示するように、ネットワークトポロジ情報14aは、NEとNE間のリンクをグラフ形式で表した情報である。なお、図6に示すV、W、X、Y、Zはエッジルータである。
また、図7は、トラヒック情報データのデータ構成を例示する図である。図7に示すように、トラヒック情報データ14bは、各フローの回線識別子、VPN識別子、ユーザ通信識別子、通信元エッジルータ、通信先エッジルータ、利用帯域、通信経路の情報を含む。回線識別子は、例えば、C-VLANのVIDである。VPN識別子は、例えば、IPsec等のトンネルのアウターIPアドレスである。また、ユーザ通信識別子は、トンネルのインナーIPアドレスである。
図5の説明に戻る。制御部15は、CPU(Central Processing Unit)やNP(Network Processor)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等を用いて実現され、メモリに記憶された処理プログラムを実行する。これにより、制御部15は、図5に例示するように、取得部15a、前処理部15b、経路計算部15c、および数理計算部15dとして機能する。なお、これらの機能部は、それぞれが異なるハードウェアに実装されてもよい。例えば、前処理部15bは、他の機能部とは異なるハードウェアに実装されてもよい。また、制御部15は、その他の機能部を備えてもよい。
取得部15aは、ネットワーク装置の接続形態を示すネットワークトポロジ情報14aと、トラヒック内のフローの情報であるトラヒック情報データ14bとを取得する。例えば、取得部15aは、交流トラヒック情報を収集する収集装置等から、通信制御部13を介して交流トラヒック情報を取得する。また、取得部15aは、収集された交流トラヒック情報を分析して、ネットワークトポロジ情報14aとトラヒック情報データ14bとを取得する。取得部15aは、取得したネットワークトポロジ情報14aとトラヒック情報データ14bとを記憶部14に格納する。
前処理部15bは、トラヒック内のフローの情報であるトラヒック情報データ14bから、経路変更を許容しないフローの情報を削除する。具体的には、前処理部15bは、入力部11あるいは通信制御部13を介して、経路変更を許容しないフローを指定する入力を受け付けて、指定されたフローをトラヒック情報データ14bから削除する。
例えば、前処理部15bは、図4に例示したように、プロミアムユーザ向けサービス等の経路変動させたくないフローを、トラヒック情報データ14bから削除する。これにより、前処理部15bは、当該フローを後述するTE処理の対象から除外する。
また、前処理部15bは、トラヒック内のフローの情報であるトラヒック情報データ14bに、異なる時刻で取得されたトラヒック量の平均値、最大値または最小値の少なくともいずれかを含める。
ここで、図8は、前処理部の処理を説明するための図である。トラヒックの時間変動を考慮してTE処理を行うために、前処理部15bは、図8に示すように、異なる時刻で取得された複数のデータについて、各フローの帯域について、平均値、最大値および最小値を算出してトラヒック情報データ14bに追加してもよい。
通常、フローの帯域は時間に伴って変化するため、ある時刻のトラヒック情報を切り取って算出した経路が、異なる時刻で最適解になるとは限らない。これに対し、後述するTE処理において、ネットワーク資源の空き具合やポリシーに応じて、各フローの帯域として、平均値、最大値または最小値を使い分けることが可能となる。例えば、ネットワーク資源の空具合が多い場合や、優先フローについて、利用帯域の最大値を用いてTE処理を行う。
図5の説明に戻る。経路計算部15cは、経路を変更するフローの数が最小となるように、各フローの経路を計算する。
具体的には、本実施形態のTE装置10では、数理計算部15dが、経路を変更するフローの数が最小となり、かつ、最大リンク利用率が最小となるように立式した線形計画問題の解を計算する。また、経路計算部15cは、トラヒック内のフローをグルーピングしたフロー群を対象にして得られた線形計画問題の解に基づいて、各フローの経路を確定する。
ここで、図9~図18は、第1の実施形態のTE装置の処理を説明するための図である。まず、図9に示すように、経路計算部15cが、もともとのユーザ通信単位のフローを、VPN単位あるいはVLAN単位等にグルーピングして、粒度を荒くしたフロー群を作成する。また、数理計算部15dが、VPN単位等に荒い粒度に集約されたフロー群を対象にして線形計画問題を解く。
そして、経路計算部15cが、実数解に対して各フローを当てはめる詰め込み問題を適用する。つまり、トラヒックの途中分岐が発生する実数解に対し、もともとのユーザ通信単位のフローを詰め込むことで、実数解を実現する。図8に示す例では、VPN単位のフローを70%と30%とに分岐させる実数解が、ユーザ通信単位のフローの振り分けで実現されている。
具体的には、経路計算部15cは、トラヒック情報データ14bをエッジルータごとに集約し、図10に例示するように、エッジルータ間の情報を表すトラヒック行列を作成する。図10には、エッジルータ間の利用帯域(Mbps)が例示されている。
次に、数理計算部15dが、ネットワークトポロジ情報14aとトラヒック行列とを用いて、最大リンク利用率を最小にする線形計画問題を解き、最適解を計算する。
そして、経路計算部15cは、最適解において分岐しているフローについて、回線単位で収容できないフローは、VPN単位での収容を検討する。また、経路計算部15cは、VPN単位で収容できないフローは、ユーザ通信単位で検討する。また、経路計算部15cは、ユーザ通信単位で収容できないフローは、ダイクストラ法で経路を計算する。
例えば、図11~図18に示す例では、図10に示したトラヒック行列のうち、利用帯域が130MbpsであるエッジルータVからエッジルータXへのフロー(V-Xフロー)をTE処理の対象としている。
図11(a)には、V-Xフローの最適解におけるリンクL1~L6のそれぞれの帯域が示されている。この帯域は、以下に説明するように、経路計算部15cが各リンクに対して収容するフローの上限値とみなすことができる。例えば、L1には、127Mbpsまでの利用帯域のフローを収容できる。なお、収容上限値は、調整用のパラメータを掛けて緩和してもよい。これにより、後述するように、収容できないフローが生じることを回避することが可能となる。
また、図11(b)には、130MbpsのV-Xフローの回線単位の内訳が例示されている。同様に、図12~図17には、V-Xフローの回線単位、VNP単位あるいはユーザ通信単位の内訳が例示されている。
経路計算部15cは、対象のフローについて、その始点のノードから分岐する一番太いリンクを選択する。図11(a)に示す例では、リンクL1が選択される。このリンクL1には127Mbpsまでのフローを収容できる。経路計算部15cは、その範囲に収容できる回線単位のフローを、グリーディ法により利用帯域が大きい順に収容する。例えば、リンクL1には、図11(b)に示す利用帯域120Mbpsの回線識別子Aのフローが収容される。
次に、経路計算部15cは、回線識別子Aのフローを対象として、リンクL1に続く一番太いリンクL2を選択する。このリンクL2には101Mbpsまでのフローを収容できる。図12(a)に示すように、その範囲に収容できる回線単位のフローもVPN単位のフローもない。そこで、経路計算部15cは、図12(b)に示すユーザ通信単位のフローのうち、利用帯域100Mbpsであって一番太いユーザ通信識別子Mのフローを収容する。
次に、経路計算部15cは、ユーザ通信識別子Mのフローを対象として、リンクL2に続く一番太いリンクL3を選択する。このリンクL3には101Mbpsまでのフローを収容できる。経路計算部15cは、図13に示すように、その範囲にユーザ通信識別子Mのフローを収容する。この場合に、経路計算部15cは、ユーザ通信単位のユーザ通信識別子Mのフローの収容が完了した旨を示すフラグ情報を返却する。
また、経路計算部15cは、未収容のフローを対象とするため、1つ前に処理を戻し、リンクL2に収容可能な残余帯域を、101Mbpsから確定した100Mbpsを差し引いた1Mbpsに更新する。図14(b)に示す未収容のユーザ通信識別子Nのフローは、利用帯域20Mbpsであって、リンクL2の残余帯域に収容できない。
そこで、経路計算部15cは、回線識別子Aのフローを対象として、リンクL1に続くリンクL4を選択する。このリンクL4には、26Mbpsまでのフローを収容できるが、図15(a)に示すように、その範囲に収容できるVPN単位のフローはない。そこで、経路計算部15cは、ユーザ通信識別子Nのフローを収容する。
次に、経路計算部15cは、ユーザ通信識別子Nのフローを対象として、リンクL4に続くリンクL5を選択する。このリンクL5には、26Mbpsまでのフローを収容できる。経路計算部15cは、その範囲にユーザ通信識別子Nのフローを収容する。また、経路計算部15cは、図15(b)に示すように、ユーザ通信単位のユーザ通信識別子Nのフローの収容が完了した旨を示すフラグ情報を返却する。
次に、経路計算部15cは、未収容のフローを対象とするため、1つ前に処理を戻し、リンクL4の残余帯域を、26Mbpsから確定した20Mbpsを差し引いて6Mbpsに更新する。一方、図16(b)に示すように、未収容のフローがないため、経路計算部15cは、さらに1つ前に処理を戻し、図16(a)に示すように、回線識別子AのVPN単位のフローの収容が完了した旨を示すフラグ情報を返却する。
次に、経路計算部15cは、未収容の回線単位のフローを対象として、リンクL6を選択する。このリンクL6には3Mbpsまでのフローを収容きるが、図17(a)に示すように、その範囲に収容できる回線単位のフローがない。ここで未収容の回線識別子Cのフローについては、図17(b)に示すように、VPN単位でもユーザ通信単位でも収容できない。そこで、経路計算部15cは、ユーザ通信識別子Rのフローについて、未収容である旨を示す情報を返却して、V-Xフローについての処理を終了する。
なお、経路計算部15cは、上記したように、収容上限値に調整用のパラメータを掛けて緩和することにより、未収容のフローが生じないようにしてもよい。
また、経路計算部15cは、未収容のフローについて、始点から順次、ダイクストラ法により最短経路を探索することにより、経路を計算する。この場合に、経路計算部15cは、図18に例示するように、リンクi,jの残余帯域c_i,jの逆数をリンクのメトリックとして、経路を計算する。これにより、残余帯域が大きいほど、つまり、リンク利用率が小さいほど、優先してリンクを含む経路が選択される。
また、経路計算部15cは、確定した経路に基づいて、経路変更をコントローラに指示する。
[トラヒックエンジニアリング(TE)処理]
次に、図19は、TE処理手順を示すフローチャートである。図19のフローチャートは、例えば、ユーザが処理の開始を指示したタイミングで開始される。
まず、取得部15aが、交流トラヒック情報を収集する収集装置等から、交流トラヒック情報を取得して、分析することにより、ネットワークトポロジ情報14aとトラヒック情報データ14bとを取得する(ステップS1)。取得部15aは、取得したネットワークトポロジ情報14aとトラヒック情報データ14bとを記憶部14に格納する。
次に、前処理部15bが、経路変更を許容しないフローを指定する入力を受け付けて、指定されたフローをトラヒック情報データ14bから削除する(ステップS2)。
次に、経路計算部15cが、経路を変更するフローの数が最小となるように、各フローの経路を計算する(ステップS3)。具体的には、数理計算部15dが、経路を変更するフローの数が最小となり、かつ、最大リンク利用率が最小となるように立式した線形計画問題の解を計算する。そして、経路計算部15cは、トラヒック内のフローをグルーピングしたフロー群を対象にして得られた線形計画問題の解に基づいて、各フローの経路を確定する。
例えば、経路計算部15cは、最適解において分岐しているフローについて、回線単位で収容できないフローは、VPN単位での収容を検討する。また、経路計算部15cは、VPN単位で収容できないフローは、ユーザ通信単位で検討する。また、経路計算部15cは、ユーザ通信単位で収容できないフローは、ダイクストラ法で経路を計算して確定する。
また、経路計算部15cは、確定した経路に基づいて、経路変更をコントローラに指示する(ステップS4)。これにより、一連のTE処理が終了する。
[第2の実施形態]
図20および図21は、第2の実施形態のTE装置の処理を説明するための図である。なお以下では、上記の第1の実施形態のTE装置10のTE処理と異なる点についてのみ説明を行い、共通する点についての説明を省略する。
第2の実施形態のTE装置10では、経路計算部15cは、各フローのトラヒック量の降順の合計がトラヒック総量に対して所定の割合を占める場合に、該フローを対象に、各フローの経路を計算する。具体的には、経路計算部15cは、図20に示すように、トラヒック総量に対して支配的なTop-NフローのみをTE処理の対象とする。
ここで、Top-Nフローとは、トラヒック総量の所定のパーセンテージを占めるフローである。この実施形態では、Top-Nフロー以外のフローは経路変更を行わない。Top-Nフローの数はTop-Nフロー以外の数より圧倒的に多いものと想定される。したがって、TE装置10は、ある程度十分な最適化効果を確保しつつ、経路変動が発生するフロー数を抑制することが可能となる。
図21には、第2の実施形態のTE処理手順が示されている。まず、経路計算部15cが、トラヒック情報データ14bのフローを利用帯域でソートする(ステップS11)。
また、経路計算部15cは、ソートされたトラヒック情報データ14bの、Top-Nフローを選択する。すなわち、経路計算部15cは、トラヒック情報データ14bのフローを利用帯域が大きい順に、総利用帯域の所定のX%となるように選択する(ステップS12)。ここで、Xは、SG等で管理されるパラメータである。
経路計算部15cは、選択したTop-Nフローを以降の処理対象のフロー集合とする(ステップS13)。また、経路計算部15cは、Top-Nフロー以外のフローの利用帯域を、ネットワークトポロジ情報14aのリンク容量から差し引く(ステップS14)。
経路計算部15cは、フロー集合からフローを1つずつ選択し、ダイクストラ法による最短路探索を行って、パス配置(経路)を決定する(ステップS15)。この場合に、経路計算部15cは、各リンクの残余帯域c_ijの逆数をメトリックとして、経路を計算する。また、経路計算部15cは、経路が決定したフローの利用帯域をリンク容量から差し引く(ステップS16)。
経路計算部15cは、フロー集合が空でない場合に(ステップS17、No)、ステップS15に処理を戻す。そして、経路計算部15cは、フロー集合が空になった場合に(ステップS17、Yes)、一連の処理を終了する。
[第3の実施形態]
図22および図23は、第3の実施形態のTE装置の処理を説明するための図である。第3の実施形態のTE装置10では、経路計算部15cは、数理計算部15dが計算した解のうちの実数解について、ダイクストラ法により経路を再度計算する。具体的には、図22に示すように、線形計画問題を周知の解法で解いた後、経路変動を考慮した改良を行う。具体的には、まず、線形計画問題を解き、最大リンク使用率を最小化するような各フローの経路の解を得る。
整数解は、ネットワーク装置で実現可能であるので、得られた経路が確定する。一方、実数解は、ネットワーク装置で実現が困難であるため、経路計算部15cが、ダイクストラ法で再計算を行う。その際に、経路計算部15cは、リンクのメトリックとして、ボトルネックリンクが悪化するか否か、また、経路計算部15cは、リンク利用率のどれだけ増加するかに着目する。そして、もともとのパス配置(経路)でのリンク利用率と、再計算したパス配置でのリンク利用率とを比較して、リンク利用率が低くなる方のパス配置を採用する。
図23には、第3の実施形態のTE処理手順が示されている。まず、数理計算部15dが、線形計画問題を解き、最大リンク使用率rと、各フローの経路とを求める(ステップS21)。
経路計算部15cは、フローのうち、経路が分岐する実数解となったフローを選択し、S_d、S_eに分類する(ステップS22)。ここで、S_dは、リンク使用率がrのリンクを通るフローであり、S_eは、S_d以外のフローである。また、S_dおよびS_e以外の整数解のフローの各リンク上の帯域をf_ijとして(ステップS23)、経路を確定する。
経路計算部15cは、S_dおよびS_eが空になるまで(ステップS24)、ステップS25~S29の処理を繰り返す(ステップS30)。
まず、経路計算部15cは、f_ijを基に、最大リンク利用率r’を求める(ステップS25)。次に、経路計算部15cは、S_d、S_eから1つずつフローを選択し、ダイクストラ法による最短経路探索によって、パス配置(経路)を決定する(ステップ26)。この場合のリンクのメトリックは、次式(1)とする。
経路計算部15cは、ダイクストラ法で求めたパス配置と、もともとのパス配置とが一致しているか否かを確認する(ステップS27)。一致していない場合には(ステップS27、No)、利用率が低くなる方のパス配置を採用し(ステップS28)、経路が決定したフローの利用帯域をf_ijに加算する(ステップS29)。一方、一致している場合には(ステップS27、Yes)、ステップS29に処理を進める。
そして、経路計算部15cは、S_dおよびS_eが空になった場合に、一連の処理を終了する。
[他の実施形態]
図24は、他の実施形態のTE装置の処理を説明するための図である。TE装置10は、上記第1~第3の実施形態の処理を組み合わせた処理を行ってもよい。図24において、計算方法(1)とは、第1の実施形態の処理を意味している。また、計算方法(2)とは、第2の実施形態の処理を意味しており、計算方法(3)とは、第3の実施形態の処理を意味している。
具体的には、計算方法(1)では、図9に例示したように、第1の実施形態のグルーピングを行ってTE対象の粒度を変更し、線形計画問題の解を求め、実数解に対して詰め込み問題を適用する。計算方法(2)では、図20に例示したように、トラヒック総量に対して支配的なTop-NのみをTE処理の対象として選択し、ダイクストラ法でフロー配置を計算する。計算方法(3)では、図22に例示したように、線形計画問題の解を求め、実数解について、経路変動を考慮して再配置を行う。
そして、TE装置10は、図24に例示するように、計算方法(1)~(3)の処理を組み合わせることにより、経路を確定することが可能である。これにより、状況に応じた最適な方式で、さらに効率よく経路変動を抑止してTE処理を行うことが可能となる。
[効果]
以上、説明したように、TE装置10において、取得部15aが、ネットワーク装置の接続形態を示すネットワークトポロジ情報14aと、トラヒック内のフローの情報であるトラヒック情報データ14bとを取得する。また、経路計算部15cは、経路を変更するフローの数が最小となるように、各フローの経路を計算する。
具体的には、数理計算部15dが、経路を変更するフローの数が最小となり、かつ、最大リンク利用率が最小となるように立式した線形計画問題の解を計算する。また、経路計算部15cが、トラヒック内のフローをグルーピングしたフロー群を対象にして得られた線形計画問題の解に基づいて、各フローの経路を確定する。これにより、フロー情報や運用ポリシー等に基づいて、現実的な時間内に効率よく経路変更の対象となる通信を限定したり抑制したりすることが可能となる。
または、経路計算部15cは、各フローのトラヒック量の降順の合計がトラヒック総量に対して所定の割合を占める場合に、これらのフローを対象に、各フローの経路を計算する。これにより、フロー情報や運用ポリシー等に基づいて、現実的な時間内に効率よく経路変更の対象となる通信を限定したり抑制したりすることが可能となる。
または、数理計算部15dは、経路を変更するフローの数が最小となり、かつ、最大リンク利用率が最小となるように立式した線形計画問題の解を計算する。また、経路計算部15cは、解のうちの実数解について、ダイクストラ法により経路を再度計算する。これにより、フロー情報や運用ポリシー等に基づいて、現実的な時間内に効率よく経路変更の対象となる通信を限定したり抑制したりすることが可能となる。
また、前処理部15bは、トラヒック内のフローの情報であるトラヒック情報データ14bから、経路変更を許容しないフローの情報を削除する。これにより、経路変動を効率よく抑制することが可能となる。
また、前処理部15bは、トラヒック内のフローの情報であるトラヒック情報データ14bに、異なる時刻で取得されたトラヒック量の平均値、最大値または最小値の少なくともいずれかを含める。これにより、ネットワーク資源の空き具合やポリシーに応じて、各フローの帯域として、平均値、最大値または最小値を使い分けて、効果的なTE処理を行うことが可能となる。
[プログラム]
上記実施形態に係るTE装置10が実行する処理をコンピュータが実行可能な言語で記述したプログラムを作成することもできる。一実施形態として、TE装置10は、パッケージソフトウェアやオンラインソフトウェアとして上記のTE処理を実行するTEプログラムを所望のコンピュータにインストールさせることによって実装できる。例えば、上記のTEプログラムを情報処理装置に実行させることにより、情報処理装置をTE装置10として機能させることができる。また、その他にも、情報処理装置にはスマートフォン、携帯電話機やPHS(Personal Handyphone System)等の移動体通信端末、さらには、PDA(Personal Digital Assistant)等のスレート端末等がその範疇に含まれる。また、TE装置10の機能を、クラウドサーバに実装してもよい。
図25は、TEプログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。コンピュータ1000は、例えば、メモリ1010と、CPU1020と、ハードディスクドライブインタフェース1030と、ディスクドライブインタフェース1040と、シリアルポートインタフェース1050と、ビデオアダプタ1060と、ネットワークインタフェース1070とを有する。これらの各部は、バス1080によって接続される。
メモリ1010は、ROM(Read Only Memory)1011およびRAM1012を含む。ROM1011は、例えば、BIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムを記憶する。ハードディスクドライブインタフェース1030は、ハードディスクドライブ1031に接続される。ディスクドライブインタフェース1040は、ディスクドライブ1041に接続される。ディスクドライブ1041には、例えば、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能な記憶媒体が挿入される。シリアルポートインタフェース1050には、例えば、マウス1051およびキーボード1052が接続される。ビデオアダプタ1060には、例えば、ディスプレイ1061が接続される。
ここで、ハードディスクドライブ1031は、例えば、OS1091、アプリケーションプログラム1092、プログラムモジュール1093およびプログラムデータ1094を記憶する。上記実施形態で説明した各情報は、例えばハードディスクドライブ1031やメモリ1010に記憶される。
また、TEプログラムは、例えば、コンピュータ1000によって実行される指令が記述されたプログラムモジュール1093として、ハードディスクドライブ1031に記憶される。具体的には、上記実施形態で説明したTE装置10が実行する各処理が記述されたプログラムモジュール1093が、ハードディスクドライブ1031に記憶される。
また、TEプログラムによる情報処理に用いられるデータは、プログラムデータ1094として、例えば、ハードディスクドライブ1031に記憶される。そして、CPU1020が、ハードディスクドライブ1031に記憶されたプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094を必要に応じてRAM1012に読み出して、上述した各手順を実行する。
なお、TEプログラムに係るプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、ハードディスクドライブ1031に記憶される場合に限られず、例えば、着脱可能な記憶媒体に記憶されて、ディスクドライブ1041等を介してCPU1020によって読み出されてもよい。あるいは、TEプログラムに係るプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等のネットワークを介して接続された他のコンピュータに記憶され、ネットワークインタフェース1070を介してCPU1020によって読み出されてもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、本実施形態による本発明の開示の一部をなす記述および図面により本発明は限定されることはない。すなわち、本実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれる。
10 TE装置
13 通信制御部
14 記憶部
14a ネットワークトポロジ情報
14b トラヒック情報データ
15 制御部
15a 取得部
15b 前処理部
15c 経路計算部
15d 数理計算部

Claims (9)

  1. ネットワーク装置の接続形態を示す情報と、トラヒック内のフローの情報とを取得する取得部と、
    経路を変更するフローの数が最小となるように、各フローの経路を計算する経路計算部と、
    経路を変更するフローの数が最小となり、かつ、最大リンク利用率が最小となるように立式した線形計画問題の解を計算する数理計算部と、
    を有し、
    前記経路計算部は、
    前記トラヒック内のフローをグルーピングしたフロー群を対象にして得られた前記線形計画問題の解に基づいて、各フローの経路を確定する
    ことを特徴とするトラヒックエンジニアリング装置。
  2. ネットワーク装置の接続形態を示す情報と、トラヒック内のフローの情報とを取得する取得部と、
    経路を変更するフローの数が最小となるように、各フローの経路を計算する経路計算部と、
    経路を変更するフローの数が最小となり、かつ、最大リンク利用率が最小となるように立式した線形計画問題の解を計算する数理計算部と、
    を有し、
    前記経路計算部は、前記解のうちの実数解について、ダイクストラ法により経路を再度計算する
    ことを特徴とするトラヒックエンジニアリング装置。
  3. 前記経路計算部は、各フローのトラヒック量の降順の合計がトラヒック総量に対して所定の割合を占める場合に、該フローを対象に、各フローの経路を計算することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のトラヒックエンジニアリング装置。
  4. 前記トラヒック内のフローの情報から、経路変更を許容しないフローの情報を削除する前処理部をさらに有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のトラヒックエンジニアリング装置。
  5. 前記前処理部は、前記トラヒック内のフローの情報に、異なる時刻で取得されたトラヒック量の平均値、最大値または最小値の少なくともいずれかを含めることを特徴とする請求項に記載のトラヒックエンジニアリング装置。
  6. トラヒックエンジニアリング装置が実行するトラヒックエンジニアリング方法であって、
    ネットワーク装置の接続形態を示す情報と、トラヒック内のフローの情報とを取得する取得工程と、
    経路を変更するフローの数が最小となるように、各フローの経路を計算する経路計算工程と、
    経路を変更するフローの数が最小となり、かつ、最大リンク利用率が最小となるように立式した線形計画問題の解を計算する数理計算工程と、
    を含み、
    前記経路計算工程は、
    前記トラヒック内のフローをグルーピングしたフロー群を対象にして得られた前記線形計画問題の解に基づいて、各フローの経路を確定する
    ことを特徴とするトラヒックエンジニアリング方法。
  7. トラヒックエンジニアリング装置が実行するトラヒックエンジニアリング方法であって、
    ネットワーク装置の接続形態を示す情報と、トラヒック内のフローの情報とを取得する取得工程と、
    経路を変更するフローの数が最小となるように、各フローの経路を計算する経路計算工程と、
    経路を変更するフローの数が最小となり、かつ、最大リンク利用率が最小となるように立式した線形計画問題の解を計算する数理計算工程と、
    を含み、
    前記経路計算工程は、前記解のうちの実数解について、ダイクストラ法により経路を再度計算する
    ことを特徴とするトラヒックエンジニアリング方法。
  8. ネットワーク装置の接続形態を示す情報と、トラヒック内のフローの情報とを取得する取得ステップと、
    経路を変更するフローの数が最小となるように、各フローの経路を計算する経路計算ステップと、
    経路を変更するフローの数が最小となり、かつ、最大リンク利用率が最小となるように立式した線形計画問題の解を計算する数理計算ステップと、
    をコンピュータに実行させ
    前記経路計算ステップは、
    前記トラヒック内のフローをグルーピングしたフロー群を対象にして得られた前記線形計画問題の解に基づいて、各フローの経路を確定する
    ことを特徴とするトラヒックエンジニアリングプログラム。
  9. ネットワーク装置の接続形態を示す情報と、トラヒック内のフローの情報とを取得する取得ステップと、
    経路を変更するフローの数が最小となるように、各フローの経路を計算する経路計算ステップと、
    経路を変更するフローの数が最小となり、かつ、最大リンク利用率が最小となるように立式した線形計画問題の解を計算する数理計算ステップと、
    をコンピュータに実行させ、
    前記経路計算ステップは、前記解のうちの実数解について、ダイクストラ法により経路を再度計算する
    ことを特徴とするトラヒックエンジニアリングプログラム。
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