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JP7722720B2 - 情報処理装置、制御方法及びプログラム - Google Patents
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JP7722720B2 - 情報処理装置、制御方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、制御方法及びプログラム

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Description

本開示は、取引に関する処理を行う情報処理装置、制御方法及び記憶媒体の技術分野に関する。
従来から、商品の売手と買手のマッチングを支援するシステムが知られている。例えば、特許文献1には、業者と顧客との双方の希望取引条件が同時に満足するように、組み合わせ候補を複数作成する電子取引仲介システムが開示されている。また、特許文献2には、取引対象となる物資の売手と買手とがそれぞれ希望する取引量及び取引価格などの取引条件が合致するように組み合わせを決定(マッチング)した後、一部の取引条件を変更して再マッチングを行うことが可能な最適化システムが開示されている。
国際公開WO2002/027575 国際公開WO2021/001977
商品の売手と買手のマッチングにおいて、当初の計画より良い他の計画を策定し、当初の計画から他の計画に移行させる場合に、売手及び買手を相手に複数回の交渉を行う必要がある。一方、このような交渉は必ずしも成功するとは限らず、途中の交渉が失敗に終わる場合がある。この場合、既に成功した交渉を無効にして当初の計画に戻すことは一般的に容易ではないため、交渉が頓挫した時点の計画が仲介者にとって有益でない計画であると、仲介者の利益が結果的に損なわれることになる。
本開示の目的の一つは、上述した課題を鑑み、取引対象の売手と買手との組み合わせを変更する場合の仲介者の利益を好適に保証した組み合わせの遷移を決定することが可能な情報処理装置、制御方法及び記憶媒体を提供することである。
情報処理装置の一の態様は、
取引を行う売手と買手との第1組み合わせと、前記第1組み合わせと異なる前記売手と前記買手との第2組み合わせとを取得する取得手段と、
前記売手と前記買手との組み合わせを変更する基本操作ごとに前記第1組み合わせを前記第2組み合わせに遷移させる過程となる1又は複数の組み合わせであって前記取引の仲介を行う仲介者の利益が閾値以上となる1又は複数の組み合わせを生成し、前記第1組み合わせと前記1又は複数の組み合わせと前記第2組み合わせとを並べた遷移列を決定する遷移列決定手段と、
を有する情報処理装置である。
制御方法の一の態様は、
コンピュータが、
取引を行う売手と買手との第1組み合わせと、前記第1組み合わせと異なる前記売手と前記買手との第2組み合わせとを取得し、
前記売手と前記買手との組み合わせを変更する基本操作ごとに前記第1組み合わせを前記第2組み合わせに遷移させる過程となる1又は複数の組み合わせであって前記取引の仲介を行う仲介者の利益が閾値以上となる1又は複数の組み合わせを生成し、前記第1組み合わせと前記1又は複数の組み合わせと前記第2組み合わせとを並べた遷移列を決定する、
制御方法である。
プログラムの一の態様は、
取引を行う売手と買手との第1組み合わせと、前記第1組み合わせと異なる前記売手と前記買手との第2組み合わせとを取得し、
前記売手と前記買手との組み合わせを変更する基本操作ごとに前記第1組み合わせを前記第2組み合わせに遷移させる過程となる1又は複数の組み合わせであって前記取引の仲介を行う仲介者の利益が閾値以上となる1又は複数の組み合わせを生成し、前記第1組み合わせと前記1又は複数の組み合わせと前記第2組み合わせとを並べた遷移列を決定する処理をコンピュータに実行させるプログラムである。
売手と買手の組み合わせを変更する場合の仲介者の利益を保証した組み合わせの遷移を好適に決定することができる。
第1実施形態における最適化システムの構成を示す。 情報処理装置のハードウェア構成を示す。 売手情報のデータ構造の一例である。 買手情報のデータ構造の一例である。 船舶情報のデータ構造の一例である。 港情報のデータ構造の一例である。 計画情報のデータ構造の一例である。 情報処理装置の機能ブロックの一例である。 (A)1回のペア交換操作が行われた前後の売買ペアを表す。(B)1回のペア加減操作が行われた前後の売買ペアを表す。 (A)売手と買手との可能な売買ペアの候補と売買ペア毎に発生する利益とを示した図である。(B)当初計画に相当するマッチング結果を表す。(C)目標計画に相当するマッチング結果を表す。 基本操作の適用によるマッチング結果の遷移を示した図である。 遷移列算出処理のフローチャートの一例である。 (A)売手と買手と使用する船舶とのタプル間で売手と買手とを交換する基本操作を表す図である。(B)売手と買手と使用する船舶とのタプルの解消又は追加に関する基本操作を表す図である。 ユーザ指示画面の表示例である。 遷移列表示画面の表示例である。 マッチング詳細画面の表示例である。 第1実施形態において情報処理装置が実行する処理手順を示すフローチャートの一例である。 (A)当初計画に相当する解を変更して利益保証遷移列を算出した場合において、1回目に算出された利益保証遷移列と2回目に算出された利益保証遷移列とを夫々示した図である。(B)当初計画に対応する解から目標計画に相当する解までの遷移状態を表す図である。 第2実施形態における最適化システムの構成を示す。 第3実施形態における情報処理装置の機能ブロック図である。 第3実施形態における情報処理装置の処理手順を示すフローチャートの一例である。
以下、図面を参照しながら、情報処理装置、制御方法及び記憶媒体の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
(1)システム構成
図1は、第1実施形態に係る最適化システム100の構成を示す。最適化システム100は、主に、情報処理装置1と、入力装置2と、表示装置3と、記憶装置4とを備える。
情報処理装置1は、取引対象となる物資の売手と買手の組み合わせ及び当該物資の輸送スケジュールの最適化に関する処理(「最適化処理」とも呼ぶ。)を行う。さらに、情報処理装置1は、現行の計画を最適化処理により決定した計画に遷移させる場合に、途中で交渉が頓挫して最終的な計画まで至らなかった場合であっても、仲介者の一定の利益を確保できるような計画の遷移列を算出する。情報処理装置1は、好適には、取引対象となる物資の売買の仲介を行う商社により使用される。なお、取引対象となる物資は、LNGなどの燃料、鉄鋼、機械、エレクトロニクス、繊維、化学製品、医療関連商品、食品、その他の任意の物であってもよい。
また、情報処理装置1は、通信網を介し、又は、無線若しくは有線による直接通信により、入力装置2と、表示装置3と、記憶装置4とデータ通信を行う。
入力装置2は、ユーザの入力を受け付けるインターフェースであり、例えば、タッチパネル、ボタン、音声入力装置などが該当する。入力装置2は、ユーザの入力に基づき生成した入力情報「S1」を情報処理装置1へ供給する。この場合、例えば、情報処理装置1は、入力装置2から供給される入力情報S1に基づき、記憶装置4に記憶する各種情報を生成したり、最適化処理に関してユーザが指定する条件等を特定したりする。
表示装置3は、例えば、ディスプレイ、プロジェクタ等であり、情報処理装置1から供給される表示情報「S2」に基づき、所定の表示を行う。
記憶装置4は、最適化処理に必要な各種情報を記憶するメモリである。記憶装置4は、情報処理装置1に接続又は内蔵されたハードディスクなどの外部記憶装置であってもよく、フラッシュメモリなどの記憶媒体であってもよい。また、記憶装置4は、情報処理装置1とデータ通信を行うサーバ装置であってもよい。この場合、記憶装置4は、複数のサーバ装置から構成されてもよい。
記憶装置4は、売手情報41と、買手情報42と、船舶情報43と、港情報44と、計画情報45とを記憶する。売手情報41は、情報処理装置1の使用者が対象とする取引対象の物資の売手に関する情報である。買手情報42は、情報処理装置1の使用者が対象とする取引対象の物資の買手に関する情報である。船舶情報43は、情報処理装置1の使用者である仲介者(商社等)が取引対象の物資の輸送に使用可能な船舶に関する情報である。港情報44は、取引対象の物資の輸送に用いる港(揚地港又は積地港)に関する情報である。計画情報45は、決定された計画を示す情報であり、計画の決定に用いた取引条件及び計画内容(売手と買手との組み合わせ等を含む)を示す情報などを含む。なお、取引条件は、マッチング(売手と買手の組み合わせ及び輸送スケジュールの決定)に必要な条件を指し、売手情報41、買手情報42、船舶情報43、及び港情報44等により定まる条件である。
なお、記憶装置4は、上述した情報の他、本実施形態における処理に必要な種々の情報を記憶してもよい。例えば、記憶装置4は、取引対象の物資の価格の算出に必要な情報などをさらに記憶してもよい。また、売手情報41、買手情報42、船舶情報43、港情報44及び計画情報45は、情報処理装置1以外の装置により予め生成されたものであってもよく、入力装置2の入力情報に基づき情報処理装置1が生成又は/及び更新した情報であってもよい。
なお、図1に示す最適化システム100の構成は一例であり、当該構成に種々の変更が行われてもよい。例えば、入力装置2及び表示装置3は、一体となって構成されてもよい。この場合、入力装置2及び表示装置3は、情報処理装置1と一体となるタブレット型端末として構成されてもよい。また、情報処理装置1は、複数の装置から構成されてもよい。この場合、情報処理装置1を構成する複数の装置は、予め割り当てられた処理を実行するために必要な情報の授受を、これらの複数の装置間において行う。
(2)情報処理装置のハードウェア構成
図2は、情報処理装置1のハードウェア構成を示す。情報処理装置1は、ハードウェアとして、プロセッサ11と、メモリ12と、インターフェース13とを含む。プロセッサ11、メモリ12及びインターフェース13は、データバス19を介して接続されている。
プロセッサ11は、メモリ12に記憶されているプログラムを実行することにより、所定の処理を実行する。プロセッサ11は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、TPU(Tensor Processing Unit)などのプロセッサである。
メモリ12は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などの各種の揮発性メモリ及び不揮発性メモリにより構成される。また、メモリ12には、情報処理装置1が各種の処理を実行するためのプログラムが記憶される。また、メモリ12は、作業メモリとして使用され、記憶装置4から取得した情報等を一時的に記憶する。なお、メモリ12は、記憶装置4として機能してもよい。同様に、記憶装置4は、情報処理装置1のメモリ12として機能してもよい。なお、情報処理装置1が実行するプログラムは、メモリ12以外の記憶媒体に記憶されてもよい。
インターフェース13は、情報処理装置1と他の装置とを電気的に接続するためのインターフェースである。これらのインターフェースは、他の装置とデータの送受信を無線により行うためのネットワークアダプタなどのワイアレスインタフェースであってもよく、他の装置とケーブル等により接続するためのハードウェアインターフェースであってもよい。
なお、情報処理装置1のハードウェア構成は、図2に示す構成に限定されない。例えば、情報処理装置1は、入力装置2又は表示装置3の少なくとも一方を含んでもよい。また、情報処理装置1は、スピーカなどの音出力装置と接続又は内蔵してもよい。
(3)データ構造
次に、記憶装置4に記憶される各種情報のデータ構造の例について、図3~図7を参照して説明する。
図3は、売手情報41のデータ構造の一例である。売手情報41は、取引対象の物資の売手毎に生成される情報であって、売手が提示する売り条件(即ち売手が希望する取引条件)を示す情報である。具体的には、売手情報41は、作成日時情報と、売手識別情報と、受渡場所情報と、価格情報と、受渡期間情報と、積地港情報と、取引量情報とを含む。なお、売手情報41は、売手毎の各種情報を1つのレコードとするテーブル又はリストを示す情報であってもよい。
「作成日時情報」は、対象の売手情報41が生成又は変更された日時を示す情報である。なお、同一の売手に対して作成日時情報が示す日時が異なる複数の売手情報41が記憶装置4に記憶されてもよい。「売手識別情報」は、取引対象の物資の売手を識別する情報である。なお、売手識別情報は、売手を識別する固有のID(売手ID)の他、売手の会社名、所在地などの売手の属性に関する情報を含んでもよい。
「受渡場所情報」は、対象の売手が希望する取引対象の受渡場所に関する情報である。例えば、受渡場所情報は、受渡場所が積地港又は揚地港のいずれであるかを示す情報と、受渡場所となる港に関する情報とを含む。
「価格情報」は、対象の売手が希望する取引対象の物資の価格を示す情報である。「受渡期間情報」は、対象の売手が希望する取引対象の物資の受渡期間を示す情報である。なお、この受渡期間は、一般的に、受渡までの予定が先であるほど長い期間に設定され、受渡の時期に近づくにつれて詳細に定められる。
「取引量情報」は、対象の売手が希望する取引対象の物資の取引量を示す情報である。例えば、取引量情報は、対象の売手が希望する取引対象の物資の取引量の下限と上限とをそれぞれ示す情報である。なお、取引対象の物資が燃料である場合には、取引量は熱量となる。
図4は、買手情報42のデータ構造の一例である。買手情報42は、取引対象の物資の買手毎に生成される情報であって、買手が提示する買い条件(即ち買手が希望する取引条件)を示す情報である。具体的には、買手情報42は、作成日時情報と、買手識別情報と、受渡場所情報と、価格情報と、受渡期間情報と、揚地港情報と、取引量情報とを含む。なお、買手情報42は、買手毎の各種情報を1つのレコードとするテーブル又はリストを示す情報であってもよい。
「作成日時情報」は、対象の買手情報42が生成又は変更された日時を示す情報である。なお、同一の買手に対して作成日時情報が示す日時が異なる複数の買手情報42が存在してもよい。「買手識別情報」は、取引対象の物資の買手を識別する情報である。なお、買手識別情報は、買手を識別する固有のID(買手ID)の他、買手の会社名、所在地などの買手の属性に関する情報を含んでもよい。
「受渡場所情報」は、対象の買手が希望する取引対象の受渡場所に関する情報である。例えば、受渡場所情報は、受渡場所が積地港又は揚地港のいずれであるかを示す情報と、受渡場所となる港に関する情報とを含む。
「価格情報」は、対象の買手が希望する取引対象の物資の価格を示す情報である。「受渡期間情報」は、対象の買手が希望する取引対象の物資の受渡期間を示す情報である。なお、この受渡期間は、一般的に、受渡までの予定が先であるほど長い期間に設定され、受渡の時期に近づくにつれて詳細に定められる。
「取引量情報」は、対象の買手が希望する取引対象の物資の取引量を示す情報である。例えば、取引量情報は、対象の買手が希望する取引対象の物資の取引量の下限と上限とをそれぞれ示す情報である。
図5は、船舶情報43のデータ構造の一例である。船舶情報43は、情報処理装置1の使用者が使用可能な船舶毎に生成される情報であって、主に、船舶名称情報と、積載量情報と、速度情報と、燃費情報とを含む。なお、船舶情報43は、船舶毎の各種情報を1つのレコードとするテーブル又はリストを示す情報であってもよい。なお、船舶情報43及び後述の港情報44は、それぞれ、輸送情報の一例である。
「船舶名称情報」は、対象となる船舶の名称を示す情報である。「積載量情報」は、対象となる船舶が積載可能な物資の量を示す情報である。「速度情報」は、対象となる船舶の速度(例えば最大速度及び平均速度)に関する情報である。「燃費情報」は、対象となる船舶の燃費に関する情報である。好適には、燃費情報は、対象となる船舶の速度毎の燃費を示す情報である。
なお、船舶情報43は、情報処理装置1の使用者が短期的に借りることが可能な船舶(傭船)の情報であってもよい。この場合、船舶情報43は、傭船の費用に関する情報(1日当たりの傭船費用、傭船の固定費用等)などの情報をさらに含んでもよい。また、船舶情報43は、対象の船舶のカテゴリの情報、対象の船舶の大きさ等に関する情報などをさらに含んでもよい。
図6は、港情報44のデータ構造の一例である。港情報44は、積地港又は揚地港の候補となる港に関する情報であって、移動距離情報と、使用運河情報と、利用料情報と、船舶制限情報とを含む。
「移動距離情報」は、港間の移動距離を示す情報である。移動距離情報は、例えば、想定される積地港と揚地港の組み合わせ毎に、積地港から揚地港までの移動距離を示すテーブル情報である。
「使用運河情報」は、港間の移動に際して通行する必要がある通行料が発生する運河(例えばパナマ運河やスエズ運河)を示す情報である。使用運河情報は、例えば、想定される積地港と揚地港の組み合わせ毎に、積地港から揚地港までの移動に際して通行する運河を示すテーブル情報である。
「利用料情報」は、港毎の利用料を示す情報である。また、利用料情報は、通行料が発生する運河の通行料に関する情報を含んでもよい。
「船舶制限情報」は、港毎の使用不可となる船舶を示す情報である。例えば、船舶制限情報は、情報処理装置1の使用者が使用可能な各船舶に対する制約の有無を港毎に示したテーブル情報である。
図7は、計画情報45のデータ構造の一例である。計画情報45は、取引全体に関する計画(プラン)毎に生成される情報であり、計画識別情報と、処理条件情報と、組み合わせ情報と、輸送スケジュール情報とを含む。
「計画識別情報」は、計画毎に割り当てられた識別情報である。例えば、計画識別情報は、ユーザ入力等により指定された計画の名称(計画名)を示す情報である。「処理条件情報」は、対象となる計画の策定時点での取引条件(売り条件及び買い条件等)を示す情報である。
「組み合わせ情報」は、対象となる計画においてマッチングされた売手と買手との組み合わせを示す情報である。「輸送スケジュール情報」は、対象となる計画において決定された輸送スケジュールを示す情報である。なお、計画情報45は、上述した各種情報に加えて、対応する組み合わせ情報が示す売手と買手の組み合わせ及び対応する輸送スケジュール情報が示す輸送スケジュールを採用した場合に生じる仲介者の利益、収益、費用等の情報を含んでもよい。
(4)処理の詳細
次に、第1実施形態において情報処理装置1が実行する処理について説明する。概略的には、情報処理装置1は、最適化処理により決定した計画に現行の計画を遷移させる場合に、仲介者の一定の利益を保証する計画の遷移列(「利益保証遷移列」とも呼ぶ。)を算出する。これにより、情報処理装置1は、途中で交渉が不調に終わり最終的な計画まで至らなかった場合であっても、仲介者の利益が一定程度確保されるような計画の遷移を好適に提示する。
以後では、説明便宜上、変更前の当初(現行)の計画を、「当初計画」と呼び、当初計画から変更する目標となる計画を「目標計画」とも呼ぶ。例えば、当初計画は、人力(属人的手法)により決定された最適化の余地が存在する計画に相当し、目標計画は、最適化により仲介者の利益が最大となるように決定された計画(即ち仲介者の利益が当初計画以上となる計画)に相当する。
(4-1)機能ブロック
図8は、売手と買手の組み合わせ及び船舶による輸送スケジュールの決定に関する最適化処理を実行する情報処理装置1の機能ブロックの一例である。情報処理装置1のプロセッサ11は、機能的には、最適化処理部15と、遷移列決定部16と、表示制御部17と、を有する。なお、図8では、データの授受が行われるブロック同士を実線により結んでいるが、データの授受が行われるブロックの組み合わせは図8に限定されない。後述する他の機能ブロックの図においても同様である。
最適化処理部15は、仲介者の利益を最大化する最適化を行うことで、取引を成立させる売手と買手との組み合わせ及び輸送スケジュールを決定する。この場合、最適化処理部15は、記憶装置4を参照することで、マッチングの対象となる複数の売手に対応する売手情報41を取得する。また、最適化処理部15は、記憶装置4を参照することで、マッチングの対象となる複数の買手に対応する買手情報42を取得する。また、最適化処理部15は、記憶装置4を参照することで、取引対象の物資の輸送情報である船舶情報43及び港情報44を取得する。そして、最適化処理部15は、売手情報41、買手情報42、及び輸送情報に基づく制約条件を設定し、仲介者の利益を最大化する売手と買手との組み合わせ及び輸送スケジュールを最適化により求める。
この場合、最適化処理部15は、例えば、情報処理装置1の使用者である仲介者の利益が最大となる売手と買手との組み合わせ及び輸送スケジュールを決定することを、組み合わせ最適化問題とみなして整数計画(混合整数計画)問題に定式化する。言い換えると、最適化処理部15は、売手、買手、使用する船舶、及び当該船舶の航行期間の組み合わせを、1つの組み合わせ最適化問題とみなして整数計画問題に定式化する。そして、最適化処理部15は、定式化した整数計画問題を、一般的なアプリケーションプログラム(例えば、IBM ILOG CPLEX、Gurobi Optimizer、SCIP)と同等の処理を行うことで解を求める。具体的には、最適化処理部15は、上述のアプリケーションプログラムに、取引や輸送の制約を線形整数制約の形で入力し、利益を定める線形の目的関数を入力することで、利益を最大化する取引や輸送計画を求める。この場合、最適化処理部15は、使用者の利益が最大となるような受渡時期及び取引量などについても決定する。なお、輸送が必要な場合の船舶の割り当ても、整数制約として記述できる。整数計画問題に定式化して売手、買手、使用する船舶、及び当該船舶の航行期間を決定する方法については、例えば、国際公開WO2021/001977などに開示されている。
なお、最適化処理部15は、最適化処理の実行結果を示す情報を、計画情報45として記憶装置4に記憶させてもよい。この場合、最適化処理部15は、図7のデータ構造に示されるように、対象の計画を示す計画識別情報に対し、処理条件情報、組み合わせ情報、輸送スケジュール情報等を関連付けた情報を、計画情報45として記憶する。最適化処理部15が決定した計画は、遷移列決定部16により目標計画として参照される。
遷移列決定部16は、当初計画と目標計画とに基づいて、利益保証遷移列を決定する。この場合、遷移列決定部16は、入力情報S1に基づき、利益保証遷移列の決定において必要なパラメータがユーザにより指定された場合には、指定されたパラメータに基づき利益保証遷移列を決定する。上記のパラメータは、例えば、利益保証遷移列を構成する各々の計画が満たすべき仲介者の利益の下限値(「利益閾値θ」とも呼ぶ。)である。利益閾値θは、当初計画の利益に基づいて設定される。遷移列決定部16が実行する処理については、「(4-2)遷移列算出処理」のセクションにおいて詳しく説明する。
表示制御部17は、最適化処理部15又は遷移列決定部16による処理結果等を示した画面を表示するための表示情報S2を生成する。そして、表示制御部17は、生成した表示情報S2を表示装置3に供給することで、表示装置3に上述の処理結果等を示した画面を表示させる。また、表示制御部17は、利益閾値θ等のパラメータを指定する入力、当初計画を指定する入力等の遷移列決定部16の処理に必要な情報の入力を受け付け、受け付けた入力を示す入力情報S1を遷移列決定部16に供給する。
なお、図8において説明した最適化処理部15、遷移列決定部16及び表示制御部17の各構成要素は、例えば、プロセッサ11がプログラムを実行することによって実現できる。また、必要なプログラムを任意の不揮発性記憶媒体に記録しておき、必要に応じてインストールすることで、各構成要素を実現するようにしてもよい。なお、これらの各構成要素の少なくとも一部は、プログラムによるソフトウェアで実現することに限ることなく、ハードウェア、ファームウェア、及びソフトウェアのうちのいずれかの組み合わせ等により実現してもよい。また、これらの各構成要素の少なくとも一部は、例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)又はマイクロコントローラ等の、ユーザがプログラミング可能な集積回路を用いて実現してもよい。この場合、この集積回路を用いて、上記の各構成要素から構成されるプログラムを実現してもよい。また、各構成要素の少なくとも一部は、ASSP(Application Specific Standard Produce)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)又は量子プロセッサ(量子コンピュータ制御チップ)により構成されてもよい。このように、各構成要素は、種々のハードウェアにより実現されてもよい。以上のことは、後述する他の実施の形態においても同様である。さらに、これらの各構成要素は,例えば,クラウドコンピューティング技術などを用いて、複数のコンピュータの協働によって実現されてもよい。
(4-2)遷移列算出処理
次に、遷移列決定部16が実行する利益保証遷移列の算出処理である遷移列算出処理について具体的に説明する。以後では、説明の便宜上、取引条件を満たすマッチングの解(即ち売手と買手の組み合わせ)の集合を「R」とする。そして、当初計画に相当する売手と買手の組み合わせを、最適化処理における解「x」(x∈R)と表現し、目標計画に相当する売手と買手の組み合わせを、最適化処理における解「y」(y∈R)と表現する。
この場合、遷移列決定部16は、利益閾値θ以上となるように利益が保証された以下の利益保証遷移列
<x,x,x,…,xm-1,y>
を算出する。ここで、解x(i=1,…,m-1)は、集合Rに属する。また、解xi+1は、解xに後述する基本操作を1回適用することで得られる解である。また、関数f(x)を、解xに基づき計画を実行した場合の仲介者の利益(計画全体の総利益)とすると、以下の式が成立する。
f(x)≧θ
ここで、利益閾値θの設定について説明する。遷移列決定部16は、利益閾値θを、当初計画に対応する解xの利益に基づき自動設定してもよく、外部入力である入力情報S1が示す利益に設定(即ち手動設定)してもよい。前者の例では、遷移列決定部16は、利益閾値θを、当初計画に対応する解xの利益に設定してもよく、解xの利益を所定率又は所定値だけ増減させた値に設定してもよい。
また、遷移列決定部16は、当初計画に対応する解xの利益に基づき、複数の利益閾値θを設定し、設定した利益閾値θの各々に対する利益保証遷移列を求めてもよい。この場合、例えば、遷移列決定部16は、当初計画の利益が中央値又は平均値となるように、所定個数分の利益閾値θを等間隔に設定する。なお、一般的に、利益閾値θが小さいほど、求まる利益保証遷移列の要素数が短くなり、計画変更のための労力が小さくなる傾向がある。
次に、基本操作について説明する。以後では、解により定まる売手と買手の組(タプル)を「売買ペア」とも呼ぶ。基本操作は、任意の売買ペアの2組に対する売手と買手の組み合わせを交換する操作(ペア交換操作)、又は、1組の売買ペアを解消又は追加する操作(ペア加減操作)の少なくとも一方である。即ち、基本操作は、ペア交換操作のみから構成されてもよく、ペア加減操作のみから構成されてもよく、ペア交換操作及びペア加減操作から構成されてもよい。
図9(A)は、1回のペア交換操作が行われた前後の売買ペアを表し、図9(B)は、1回のペア加減操作が行われた前後の売買ペアを表す。図9(A)及び図9(B)は、2つの売手(「売1」、「売2」)と2つの買手(「買1」、「買2」)から構成される2組の売買ペアを表している。図9(A)の例では、ペア交換操作により、売1及び売2とそれぞれ対となる買手が交換されている。また、図9(B)の例では、ペア加減操作により、売1と買2の売買ペアの解消又は追加が発生している。そして、このような基本操作を当初計画に対応する解xに対して繰り返し実行することで、当初計画に相当する解xを目標計画に相当する解yに遷移させることが可能である。
次に、利益閾値θ以上となるように利益が保証された利益保証遷移列の生成の具体例について説明する。
図10(A)は、売手(「売1」、「売2」、「売3」)と買手(「買1」、「買2」、「買3」)とで可能な売買ペアの候補を線で結び、かつ、候補毎に発生する利益を表す数値を示した図である。図10(B)は、解xに相当する売手と買手との組み合わせ(マッチング結果)を表し、図10(C)は、解yに相当する売手と買手との組み合わせ(マッチング結果)を表す。図10(B)に示す解xでは、利益は「12」となっており、図10(C)に示す解yでは、利益は「18」となっている。
図11は、解xに基本操作を適用して解yに至るまでの解の遷移を示した図である。図11に示すように、解xに基本操作であるペア交換操作を1回適用することで、解「x’」又は解「x’’」が得られる。そして、解x’と解x’’とに対してさらにペア交換操作を1回適用することで、解yが得られる。
図11において、解xの利益を保証した(即ち、利益閾値θを解xの利益とした)利益保証遷移列を出力することについて考察する。この場合、解x’は、利益が「14」であり、解xの利益に設定された利益閾値θ(ここでは「θ=12」)以上となるため、解の遷移列{x,x’,y}は利益保証遷移列となる。一方、解x’’は、利益が「11」であり、利益閾値θ未満となるため、解の遷移列{x,x’’,y}は利益保証遷移列とはならない。
次に、遷移列算出処理の具体的なアルゴリズムについて説明する。以後では、一例としてA*(A-star)アルゴリズム(幅優先探索アルゴリズム、ダイクストラ法を含む)に基づく利益保証遷移列の算出方法について説明する。
まず、A*アルゴリズムにおけるヒューリスティック関数hの定義について説明する。この場合、ヒューリスティック関数「h(z、y)」(z∈R)を、解zから解yに遷移するために必要な基本操作の回数の下限に定める。例えば、図9(A)に示されるペア交換操作を基本操作とした場合、
h(z、y)=(解zと解yで一致していない売買ペアの個数)/2
となる。ここで、解yにおいて、売手sと買手bとが売買ペアとなっていることを「ys,b=1」(かつ売買ペアとなっていないことを「ys,b=0」)とし、解zにおいて、売手sと買手bとが売買ペアとなっていることを「zs,b=1」(かつ売買ペアになっていないことを「zs,b=0」)とすると、関数hは以下のように書き換えられる。
h(z、y)=(Σs=1Σb=1[”ys,b≠zs,b”なら1])/2
また、図9(B)に示されるペア加減操作を基本操作とした場合、関数h(z、y)は、「解zと解yで一致していない売買ペアの個数」となる。即ち、関数hは以下のように表される。
h(z、y)=Σs=1Σb=1[”ys,b≠zs,b”なら1]
具体的な関数hの定義に関する情報及び基本操作の定義に関する情報は、記憶装置4又はメモリ12等に予め記憶される。なお、利益保証遷移列の算出では、利益が利益閾値θ以上であることを保証しながら遷移する必要があるため、h(z、y)回の基本操作で解zから解yへ遷移できるとは限らない。
図12は、A*アルゴリズムに基づく遷移列算出処理のフローチャートの一例である。以後では、遷移列決定部16は、集合Rに属する任意の解をノードとみなしてグラフ理論に基づく処理を行う。
まず、遷移列決定部16は、初期化処理を行う(ステップS11)。この場合、遷移列決定部16は、現在開くことのできるノードのリストである「OPENリスト」に解xを格納し、解xにおけるスコア(実コストと推定コストの和)を表す「score[x]」を、関数h(x、y)の値に定める。
次に、遷移列決定部16は、OPENリストが空か否か判定する(ステップS12)。そして、遷移列決定部16は、OPENリストが空ではないと判定した場合(ステップS12;No)、OPENリストからscore[z]が最小となるノードzを取り出し、OPENリストから削除する(ステップS13)。
そして、遷移列決定部16は、ステップS13で取り出したノードzはノードyであるか否か判定する(ステップS14)。そして、遷移列決定部16は、ステップS13で取り出したノードzがノードyではない場合(ステップS14;No)、ノードzに対して基本操作を1回適用した次のノードに対する実コストを格納する変数「tmp_g」を設定する(ステップS15)。この場合、遷移列決定部16は、ノードzに対する実コスト「g[z]」に対し、適用した基本操作の回数「1」を加算した値を、tmp_gとする。
次に、遷移列決定部16は、ステップS13で取り出したノードzに基本操作を1回適用して得られる、利益が利益閾値θ以上となるノードz’(∈R)を特定する(ステップS16)。そして、遷移列決定部16は、ステップS16で特定したノードz’に対し、g[z’]が未定義、又は、「tmp_g < g[z’]」となるか否か判定する(ステップS17)。そして、g[z’]が未定義でなく、かつ、「tmp_g < g[z’]」が満たされない場合(ステップS17;No)、遷移列決定部16は、OPENリストにノードz’を追加する必要がないと判定し、ステップS12に処理を戻す。なお、遷移列決定部16は、利益が利益閾値θ以上となるノードz’が存在しない場合も同様に、ステップS12へ処理を戻す。
一方、g[z’]が未定義、又は、「tmp_g < g[z’]」となる場合(ステップS17;Yes)、遷移列決定部16は、OPENリストにノードz’を追加する(ステップS18)。また、この場合、遷移列決定部16は、基本操作が適用される直前のノードを表す「cameFrom[z’]」をノードzに設定し、ノードz’の実コストg[z’]を「tmp_g」に設定し、解z’におけるスコアscore[z’]を、「g[z’]+h(z’、y)」に定める。「cameFrom」は、後述するステップS19で遷移列を復元するために必要な情報となる。
また、ステップS14において、ステップS13で取り出したノードzはノードyであった場合(ステップS14;Yes)、遷移列決定部16は、解yの探索が正常に完了したと判定し、ステップS18で設定した「cameFrom」に基づき遷移列を復元する(ステップS19)。この場合、遷移列決定部16は、ノードzのcameFrom[z]に基づき1つ前のノードを特定し、当該ノードのcameFromに基づきさらに1つ前のノードを特定する。この特定をノードxにたどり着くまで行うことで、遷移列決定部16は遷移列を復元する。そして、遷移列決定部16は、復元した遷移列を利益保証遷移列とみなし、利益保証遷移列を表示制御部17に出力する。
また、遷移列決定部16は、ステップS12において、OPENリストが空になったと判定した場合(ステップS12;Yes)、ノードyを探索できていないことから、解yの探索が正常に完了しなかったと判定する。よって、この場合、遷移列決定部16は、条件(取引条件及び利益閾値θに関する条件)を満たす利益保証遷移列が存在しない旨の情報を表示制御部17に出力する(ステップS20)。
このように、上述のフローチャートの処理によれば、遷移列決定部16は、利益が利益閾値θとなることを保証した利益保証遷移列の有無の判定及び利益保証遷移列が存在する場合の利益保証遷移列の算出を好適に実行することができる。
ここで、輸送スケジュールを考慮した利益保証遷移列の決定について補足説明する。図13(A)及び図13(B)は、売手と買手と使用する船舶との組(「売買船タプル」とも呼ぶ。)に対する基本操作の概要を示す図である。売買船タプルに対する基本操作は、売手と買手とを売買船タプル間で交換する操作である交換操作(図13(A)参照)と、1つの売買船タプルを解消又は追加する加減操作(図13(B)参照)の少なくとも一方である。なお、タプルの追加では、考えうる任意の売買船タプルの追加が可能である。図13(A)の例では、交換操作により、売1のペアとなる買手と売2のペアとなる買手とが交換されている。図13(B)の例では、加減操作により、売1と買2と船2の売買船タプルの解消又は追加が発生している。そして、このような基本操作を繰り返し実行することで、当初計画に相当する解xを目標計画に相当する解yに遷移させることが可能である。
(4-3)表示例
次に、情報処理装置1の表示制御部17から供給される表示情報S2に基づき表示装置3が表示する各種画面について説明する。以後では、ユーザが利益保証遷移列の算出を指示する画面であるユーザ指示画面と、遷移列算出処理の結果を表示する画面である遷移列表示画面と、個々の計画に対応するマッチング結果の詳細を表示する画面であるマッチング詳細画面と、について順に説明する。
図14は、情報処理装置1の表示制御部17が生成する表示情報S2に基づき表示装置3が表示するユーザ指示画面の表示例である。表示制御部17は、ユーザ指示画面上に、計画一覧テーブル66と、閾値指定欄67と、処理開始ボタン69とを表示装置3に表示させている。
計画一覧テーブル66は、計画情報45として記憶されている計画(最適化処理部15が決定した計画を含む)の概要を示すテーブルである。計画一覧テーブル66は、「計画名」、「作成日時」、「利益」、「収益」、「費用」の項目を有する。ここで、「第1プラン」は、人力により策定された計画に相当し、「第4プラン」は、第1プランと同一の条件において最適化処理を行うことで決定された計画に相当する。そして、計画一覧テーブル66では、当初計画と目標計画とを夫々ユーザ入力に基づき指定することが可能となっており、ここでは、「第1プラン」が当初計画として指定され、「第4プラン」が目標計画として指定されている。
閾値指定欄67は、利益閾値θに関するユーザ入力を受け付ける入力欄であり、ここでは一例として、ラジオボタン形式の選択欄となっている。閾値指定欄67は、「当初計画の利益を確保」、「複数θによりシミュレーション」、「θを指定」の3つの選択肢を有している。
「当初計画の利益を確保」が選択された場合、遷移列決定部16は、利益閾値θを、当初計画における仲介者の利益に設定する。また、「θを指定」が選択された場合、遷移列決定部16は、利益閾値θを、閾値指定欄67内に別途設けられた入力欄670に入力された数値に設定する。また、「複数θによりシミュレーション」が選択された場合、遷移列決定部16は、当初計画の利益に基づき、複数の利益閾値θを設定し、設定した夫々の利益閾値θに基づき遷移列算出処理を行う。
そして、表示制御部17は、処理開始ボタン69が選択されたことを検知した場合、計画一覧テーブル66上で指定された当初計画及び目標計画に関する情報、及び、閾値指定欄67において指定された利益閾値θに関する情報を、遷移列決定部16に供給する。そして、遷移列決定部16は、供給されたこれらの情報に基づき、遷移列算出処理を開始する。
なお、表示制御部17は、ユーザ指示画面において、当初計画と目標計画とを夫々指定する入力を受け付ける代わりに、当初計画のみを指定する受け付けてもよい。この場合、表示制御部17は、例えば、指定された当初計画と同一の取引条件による最適化処理の開始指示を最適化処理部15に対して行う。そして、遷移列決定部16は、最適化処理部15による最適化処理により得られたマッチング結果を目標計画とし、ユーザ指示画面で指定された当初計画から当該目標計画までの遷移列の算出処理を実行する。
図15は、遷移列表示画面の表示例である。表示制御部17は、図15に示す遷移列表示画面上に、遷移列一覧テーブル70を表示させている。
遷移列一覧テーブル70は、遷移列決定部16が算出した利益保証遷移列を構成する各解に対応する計画に関する情報を、基本操作が行われた回数順に並べて表示したテーブルである。遷移列一覧テーブル70には、利益保証遷移列を構成する各解に相当する計画として、当初計画である「第1プラン」と、当初計画から目標計画への遷移過程に相当する計画である「第1遷移プラン」~「第4遷移プラン」と、目標計画である「第4プラン」とが並べられている。遷移列一覧テーブル70は、「計画名」、「目標計画までの基本操作回数」、「利益」、「収益」、「費用」の各項目を有する。「目標計画までの基本操作回数」は、目標計画である第4プランに遷移するまでに必要な基本操作の回数を指す。
表示制御部17は、遷移列決定部16の処理結果に基づき、図15に示されるような遷移列表示画面を表示させることで、当初計画から目標計画に至るまでの各交渉途中での利益等を好適にユーザに提示することができる。なお、表示制御部17は、設定された利益閾値θを満たす利益保証遷移列が存在しない場合には、利益保証遷移列が存在しない旨の情報を、利益閾値θの再設定を促す情報等と共に表示装置3に表示させる。
なお、図14に示すユーザ指示画面の閾値指定欄67において「複数θによりシミュレーション」が選択されていた場合、表示制御部17は、設定された利益閾値θの各々に対応する利益保証遷移列に関する情報を、遷移列表示画面上に表示させる。この場合、例えば、表示制御部17は、利益閾値θを指定するプルダウンメニュー形式等の指定欄を設け、当該指定欄で指定された利益閾値θに対応する利益保証遷移列を示す遷移列一覧テーブル70を、遷移列表示画面上に表示させる。他の例では、表示制御部17は、利益閾値θ毎の利益保証遷移列を要約する情報の一覧を、遷移列表示画面上に表示させてもよい。この場合、上述の要約する情報は、例えば、利益閾値θの設定値、当初計画から目標計画までに必要な基本操作回数、利益保証遷移列を構成する各計画における利益の最低値などが挙げられる。これにより、表示制御部17は、利益閾値θと交渉労力とを考慮した適切な目標計画への遷移過程をユーザに選択させることができる。
また、表示制御部17は、遷移列一覧テーブル70の任意のリストが選択された場合に、選択されたリストに対応するマッチング結果を表すマッチング詳細画面を表示装置3に表示させる。
図16は、マッチング詳細画面の表示例である。表示制御部17は、図16に示すマッチング詳細画面上に、マッチングテーブル71を表示させている。
マッチングテーブル71は、主に、「売手の情報」、「買手の情報」、「売買マッチング情報」の各大項目を有する。また、「売手の情報」は、「売手ID」、「取引条件」、「価格」、「受渡開始」、「受渡終了」、「売却熱量下限」、「売却熱量上限」の各小項目を有する。また、「買手の情報」は、「買手ID」、「取引条件」、「価格」、「受渡開始」、「受渡終了」、「購入熱量下限」、「購入熱量上限」の各小項目を有する。また、「売買マッチング情報」は、「損益」、「使用船」、「航行日数」の各小項目を有する。
ここで、表示制御部17は、マッチングテーブル71の各レコードを、遷移列決定部16が決定した売手と買手の組み合わせ毎に、対応する売手情報41及び買手情報42に基づき生成している。例えば、表示制御部17は、対応する売手情報41の売手識別情報が示す売手IDを「売手ID」の項目に表示する。また、表示制御部17は、売手情報41の受渡場所情報が示す受渡場所の情報(ここでは積地港又は揚地港のいずれであるかを示す情報)を「取引条件」の項目に表示し、売手情報41の価格情報が示す価格を「価格」の項目に表示する。また、表示制御部17は、売手情報41の受渡期間情報が示す受渡期間の始日と末日を、それぞれ「受渡開始」の項目及び「受渡終了」の項目に表示し、売手情報41の取引量情報が示す取引量の下限と上限とを、それぞれ「売却熱量下限」の項目及び「売却熱量上限」の項目に表示する。また、表示制御部17は、対応する買手情報42の買手識別情報が示す買手IDを、「買手ID」の項目に表示する。また、表示制御部17は、買手情報42の受渡場所情報が示す受渡場所の情報(ここでは積地港又は揚地港のいずれであるかを示す情報)を、「取引条件」の項目に表示し、買手情報42の価格情報が示す価格を、「価格」の項目に表示する。また、表示制御部17は、買手情報42の受渡期間情報が示す受渡期間の始日と末日を、それぞれ「受渡開始」の項目及び「受渡終了」の項目に表示し、買手情報42の取引量情報が示す取引量の下限と上限とを、それぞれ「購入熱量下限」の項目及び「購入熱量上限」の項目に表示する。
また、表示制御部17は、マッチングテーブル71の各レコードに対し、「売買マッチング情報」として、組み合わせた売手及び買手の情報に加えて、対象の取引による損益及び割り当てた船舶の情報等を表示している。具体的には、表示制御部17は、遷移列決定部16が対象の取引(即ち売手と買手の組み合わせ)に対して算出した損益を、「損益」の項目に表示する。また、表示制御部17は、船舶情報43の船舶名称情報に基づき、遷移列決定部16が対象の取引に対して割り当てた船舶の識別情報を、「使用船」の項目に表示する。また、表示制御部17は、遷移列決定部16が対象の取引に対して決定した航行日数を、「航行日数」の項目に表示する。
このように、図16に示されるマッチング詳細画面によれば、表示制御部17は、ユーザが選択した任意の計画に対応する詳細な情報を好適に提示することができる。
(4-4)処理フロー
図17は、第1実施形態において情報処理装置1が実行する処理手順を示すフローチャートの一例である。
まず、情報処理装置1は、当初計画に関する情報を取得する(ステップS21)。また、情報処理装置1は、目標計画に関する情報を取得する(ステップS22)。例えば、情報処理装置1は、ユーザ指示画面の説明において述べたように、ユーザ入力等に基づき、当初計画及び目標計画を特定し、これらの情報を計画情報45等から取得する。さらに、情報処理装置1は、利益閾値θなどの遷移列算出処理に必要なパラメータに関するユーザ入力(外部入力)を受け付ける(ステップS23)。
そして、情報処理装置1は、遷移列算出処理を実行する(ステップS24)。具体的には、遷移列決定部16は、ステップS21で取得した当初計画に関する情報に基づく解xと、ステップS22で取得した目標計画に関する情報に基づく解yと、メモリ12等に記憶された基本操作及び関数hの情報等とに基づき、図12に示すフローチャートを実行する。これにより、遷移列決定部16は、利益保証遷移列、又は、条件を満たす利益保証遷移列が存在しないことを示す情報を出力する。
そして、情報処理装置1は、利益保証遷移列に関する表示情報S2、又は、利益保証遷移列が存在しない旨の表示に関する表示情報S2を生成し、当該表示情報S2に基づき表示装置3に利益保証遷移列に関する表示又は利益保証遷移列が存在しない旨の表示を実行させる(ステップS25)。
(5)変形例
次に、第1実施形態に好適な変形例について説明する。以下の変形例は、任意に組み合わせて第1実施形態に適用されてもよい。
(変形例1)
当初計画と目標計画とは、同一の取引条件である必要はなく、目標計画は、当初計画よりも前提とする取引条件が緩くてもよい。
このような状況の例として、当初計画の策定時では組み合わせ不可能であった売買ペアが組み合わせ可能となり目標計画を新たに決定した場合、又は、現時点で組み合わせ不可能な売買ペアが組み合わせ可能であると仮定して目標計画を決定した場合などが該当する。
目標計画の取引条件が当初計画の取引条件よりも緩い場合、当初計画の策定時点での取引条件を満たす解の集合を「R’」とし、目標計画の取引条件を満たす解の集合を「R」とすると、「y∈R」であるが、「y∈R’」とは限らず、「x∈R’」かつ「x∈R」は成立する。同様に、当初計画の策定時点での取引条件に基づく利益を算出する関数を「f’」とし、目標計画の取引条件に基づく利益を算出する関数を「f」とすると、f(y)は算出できるが、f’(y)は算出できるとは限らず、f(x)及びf’(x)は両方算出可能である。このように、解xは、目標計画の最適化問題における解の一つとなっている。
以上のように、目標計画の取引条件が当初計画の取引条件よりも緩い場合には、当初計画は、目標計画の策定において前提とする取引条件を必ず満たすため、図12等に示される遷移列算出処理により利益保証遷移列が好適に算出される。
(変形例2)
情報処理装置1は、交渉結果に応じたユーザ入力に基づき当初計画に相当する解xを変更し、遷移列算出処理を繰り返し実行してもよい。
図18(A)は、当初計画に相当する解xを変更して利益保証遷移列を算出した場合において、1回目に算出された利益保証遷移列と2回目に算出された利益保証遷移列とを夫々示した図である。この場合、1回目の遷移列算出処理では、情報処理装置1は、当初計画に相当する解xと、目標計画に相当する解yとの組み合わせに基づき、利益保証遷移列{x,x’,x’,y}を算出する。その後、ユーザの交渉が失敗に終わり、上述の利益保証遷移列にはない解「x’’」に相当する状態に遷移する。この場合、情報処理装置1は、入力装置2による入力情報S1に基づき、交渉失敗後の状態に相当する解x’’を認識し、これを当初計画に相当する解とみなす。そして、情報処理装置1は、解x’’と、目標計画に相当する解yとの組み合わせに基づき、遷移列算出処理を実行することで、利益保証遷移列{x’’,x’’,y}を算出する。
このように、情報処理装置1は、交渉結果に応じて指定された計画を当初計画として遷移列算出処理を実行し、現在の状態に即した利益保証遷移列を好適にユーザに提示することができる。
(変形例3)
情報処理装置1は、利益保証遷移列を一度に決定する代わりに、複数の利益閾値θに基づき遷移列算出処理を実行して得られた利益保証遷移列から次の遷移状態をユーザが決定し、決定した遷移状態からユーザが次の遷移状態を選択してもよい。
図18(B)は、変形例3において、当初計画に対応する解xから目標計画に相当する解yまでの遷移状態を表す図である。まず、遷移列決定部16は、当初計画に対応する解xから目標計画に相当する解yとに基づき、複数の利益保証遷移列を算出する。この場合、遷移列決定部16は、利益閾値θを所定個数設定することで、複数の利益保証遷移列を算出する。そして、表示制御部17は、解xから1回基本操作を行った後(1ステップ後)の解(ここでは、a、b、c)を、遷移列決定部16が算出した複数の利益保証遷移列から抽出し、これらを選択可能に列挙(1回目の列挙)して表示する。そして、表示制御部17は、列挙した解からユーザにいずれか1個を選択する入力を受け付ける。この場合、表示制御部17は、列が閾値以上長い利益保証遷移列における解については、列挙する対象から除外してもよい。
そして、遷移列決定部16は、1回目の列挙で挙げられた解のうちユーザが選択した解(ここではc)を当初計画に対応する解とみなして遷移列算出処理を行い、複数の利益閾値θを設定すること等により、複数の利益保証遷移列を算出する。そして、表示制御部17は、解cから1回基本操作を行った後(1ステップ後)の解(ここでは、d、e)を、遷移列決定部16が算出した複数の利益保証遷移列から抽出し、これらを選択可能に列挙(2回目の列挙)して表示する。そして、表示制御部17は、列挙した解からユーザにいずれか1個の解(ここでは解d)を選択する入力を受け付ける。同様に、遷移列決定部16は、解dを当初計画における解とみなして遷移列算出処理を行い、表示制御部17は、解dの次の解(ここでは、p、q、r)を選択可能に列挙(3回目の列挙)して表示する。そして、遷移列決定部16は、最終的な利益保証遷移列{x,c,d,p,y}を決定する。
このように、情報処理装置1は、遷移列算出処理と解の列挙及びユーザ入力に基づく解の選択とを、解yに到達するまで繰り返す。これにより、ユーザは、様々な交渉を想定しながら解xから解yに至る遷移列を決定することができる。なお、遷移列決定部16は、1回の基本操作により到達可能な解を列挙する代わりに、所定回数の基本操作により到達可能な解を列挙してもよい。
(変形例4)
情報処理装置1は、輸送手段として船舶を使用することを前提として輸送スケジュールを決定した。これに代えて、情報処理装置1は、船舶以外の輸送手段(飛行機など)又は船舶とこれらの組み合わせにより取引対象の輸送スケジュールを決定してもよい。この場合、記憶装置4は、船舶情報43及び港情報44に加えて、又はこれに代えて、使用可能な他の輸送手段に関する情報、他の輸送手段が用いる港(空港)等に関する情報を記憶する。
(変形例5)
情報処理装置1は、船舶情報43及び港情報44に基づく輸送スケジュールの決定処理を実行しなくともよい。この場合、最適化処理部15は、船舶情報43及び港情報44を参照することなく、売手情報41と買手情報42とに基づき、売手と買手との組み合わせを最適化処理において夫々決定する。
<第2実施形態>
図19は、第2実施形態における最適化システム100Aの構成を示す。図19に示すように、最適化システム100Aは、主に、情報処理装置1Aと、記憶装置4と、端末装置5とを有する。情報処理装置1Aと端末装置5とは、ネットワーク6を介してデータ通信を行う。
情報処理装置1Aは、第1実施形態に係る情報処理装置1と同一構成を有し、情報処理装置1と同じ最適化処理を実行する。この場合、情報処理装置1Aは、第1実施形態において情報処理装置1が入力装置2から受信する入力情報S1を、ネットワーク6を介して端末装置5から受信する。また、情報処理装置1Aは、第1実施形態において情報処理装置1が表示装置3に送信した表示情報S2を、ネットワーク6を介して端末装置5へ送信する。このように、第2実施形態に係る情報処理装置1Aは、サーバ装置として機能する。
端末装置5は、入力機能、表示機能、及び通信機能を有する端末であり、第1実施形態における入力装置2及び表示装置3として機能する。端末装置5は、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット型端末、PDA(Personal Digital Assistant)などであってもよい。端末装置5は、受け付けたユーザ入力に基づき生成した入力情報S1を、ネットワーク6を介して情報処理装置1Aへ送信する。また、端末装置5は、情報処理装置1Aから表示情報S2を受信した場合に、当該表示情報S2に基づき各種画面を表示する。
第2実施形態に係る情報処理装置1Aは、端末装置5の使用者の要求に基づいて遷移列決定処理等を実行し、かつ、第1実施形態において表示装置3に表示させた内容を、端末装置5の使用者に対して好適に提示することができる。
<第3実施形態>
図20は、第3実施形態における情報処理装置1Xの機能ブロック図である。情報処理装置1Xは、主に、取得手段16Xaと、遷移列決定手段16Xbとを有する。情報処理装置1Xは、複数の装置から構成されてもよい。
取得手段16Xaは、取引を行う売手と買手との第1組み合わせと、第1組み合わせと異なる売手と買手との第2組み合わせとを取得する。例えば、「第1組み合わせ」は、第1実施形態又は第2実施形態における当初計画に対応する解xであり、「第2組み合わせ」は、第1実施形態又は第2実施形態における目標計画に対応する解yである。
遷移列決定手段16Xbは、売手と買手との組み合わせを変更する基本操作ごとに第1組み合わせを第2組み合わせに遷移させる過程において生成される売手と買手との組み合わせの遷移列であって、当該組み合わせの各々に対する取引の仲介を行う仲介者の利益が閾値以上となる遷移列を決定する。「遷移列」は、第1実施形態又は第2実施形態における利益保証遷移列である。取得手段16Xa及び遷移列決定手段16Xbは、第1実施形態又は第2実施形態における遷移列決定部16とすることができる。
図21は、第3実施形態において情報処理装置1Xが実行するフローチャートの一例である。まず、取得手段16Xaは、取引を行う売手と買手との第1組み合わせと、第1組み合わせと異なる売手と買手との第2組み合わせとを取得する(ステップS31)。遷移列決定手段16Xbは、売手と買手との組み合わせを変更する基本操作ごとに第1組み合わせを第2組み合わせに遷移させる過程において生成される売手と買手との組み合わせの遷移列であって、当該組み合わせの各々に対する取引の仲介を行う仲介者の利益が閾値以上となる遷移列を決定する(ステップS32)。
第3実施形態に係る情報処理装置1Xは、第1の組み合わせを第2組み合わせに遷移させる場合の段階的な遷移状態を、仲介者の利益を的確に考慮して導出することができる。
なお、上述した各実施形態において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(Non-transitory Computer Readable Medium)を用いて格納され、コンピュータであるプロセッサ等に供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記憶媒体(Tangible Storage Medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記憶媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記憶媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(Transitory Computer Readable Medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。すなわち、本願発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。また、引用した上記の特許文献等の各開示は、本書に引用をもって繰り込むものとする。
1、1A、1X 情報処理装置
2 入力装置
3 表示装置
4 記憶装置
5 端末装置
100、100A 最適化システム

Claims (10)

  1. 取引を行う売手と買手との第1組み合わせと、前記第1組み合わせと異なる前記売手と前記買手との第2組み合わせとを取得する取得手段と、
    前記売手と前記買手との組み合わせを変更する基本操作ごとに前記第1組み合わせを前記第2組み合わせに遷移させる過程となる1又は複数の組み合わせであって前記取引の仲介を行う仲介者の利益が閾値以上となる1又は複数の組み合わせを生成し、前記第1組み合わせと前記1又は複数の組み合わせと前記第2組み合わせとを並べた遷移列を決定する遷移列決定手段と、
    を有する情報処理装置。
  2. 前記第2組み合わせに対する前記利益は、前記第1組み合わせに対する前記利益以上であり、
    前記遷移列決定手段は、前記閾値を、前記第1組み合わせに対する前記利益に基づき設定する、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記遷移列決定手段は、複数の前記閾値を設定し、前記閾値の各々に対する前記遷移列を決定する、請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記基本操作は、前記売手である第1売手と第2売手との買手を交換する操作、又は、前記売手である第1売手と前記買手である第1買手との組の追加若しくは解消を行う操作の少なくとも一方である、請求項1~3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. 前記遷移列に関する情報を表示する表示制御手段をさらに有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 前記表示制御手段は、前記遷移列が存在する場合、前記遷移列を構成する前記組み合わせの各々に関する情報を、前記基本操作が行われた回数順に並べて表示する、請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記表示制御手段は、前記遷移列が存在しない場合、前記遷移列が存在しないことを表す情報を表示する、請求項5または6に記載の情報処理装置。
  8. 前記表示制御手段は、前記遷移列決定手段が決定した複数の前記遷移列から、前記第1組み合わせから所定回数基本操作が行われた前記組み合わせを抽出して列挙し、
    前記遷移列決定手段は、列挙された前記組み合わせから選択された前記組み合わせを前記第1組み合わせとみなした場合の前記遷移列を決定する、請求項5に記載の情報処理装置。
  9. コンピュータが、
    取引を行う売手と買手との第1組み合わせと、前記第1組み合わせと異なる前記売手と前記買手との第2組み合わせとを取得し、
    前記売手と前記買手との組み合わせを変更する基本操作ごとに前記第1組み合わせを前記第2組み合わせに遷移させる過程となる1又は複数の組み合わせであって前記取引の仲介を行う仲介者の利益が閾値以上となる1又は複数の組み合わせを生成し、前記第1組み合わせと前記1又は複数の組み合わせと前記第2組み合わせとを並べた遷移列を決定する、
    制御方法。
  10. 取引を行う売手と買手との第1組み合わせと、前記第1組み合わせと異なる前記売手と前記買手との第2組み合わせとを取得し、
    前記売手と前記買手との組み合わせを変更する基本操作ごとに前記第1組み合わせを前記第2組み合わせに遷移させる過程となる1又は複数の組み合わせであって前記取引の仲介を行う仲介者の利益が閾値以上となる1又は複数の組み合わせを生成し、前記第1組み合わせと前記1又は複数の組み合わせと前記第2組み合わせとを並べた遷移列を決定する処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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