JP7723966B2 - ポリアミド系積層フィルム - Google Patents
ポリアミド系積層フィルムInfo
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Description
一方、特許文献1には、基材層を構成する樹脂をポリアミド6またはポリアミド66とし、シーラント層を構成する樹脂を、主としてポリアミド6またはポリアミド66単位からなる共重合ポリアミドとした積層フィルムが開示されている。また、特許文献2には、基材層を構成する樹脂を、融点200℃以上のポリアミドとし、シーラント層を構成する樹脂を、融点が150℃以下の共重合ポリアミドとした積層フィルムが開示されている。
また、特許文献2の積層フィルムは、シーラント層の耐熱性が低く、食品包装などで必要とされるレトルト処理やボイル処理といった高温殺菌処理時にシワやデラミネーションが発生するなどの問題が生じることがあり、包装材料としての用途が限定されることがあった。また、シーラント層の耐熱性を高めるために、シーラント層を融点の高い樹脂で構成すると、ヒートシールに必要な温度が、基材層を構成する樹脂の融点に近くなるため、ヒートシール時に、基材層にシワや変形が生じる場合があった。
(1)基材層にシーラント層が積層された積層フィルムであって、
基材層は、ポリアミド6を含有するフィルム(A)であり、
シーラント層は、融点が150℃を超え、210℃以下であるポリアミド系樹脂を含有する二軸配向フィルム(B)であり、
シーラント層同士を上面温度200℃、下面温度150℃、シール圧力0.3MPa、シール時間3.0秒間でヒートシールしたシール部のシール強力が、1.0kg/15mm以上であることを特徴とするポリアミド系積層フィルム。
(2)シーラント層同士を上面温度200℃、下面温度150℃、シール圧力0.3MPa、シール時間3.0秒間でヒートシールしたシール部のシール強度が、90℃、30分間の熱水処理後において、0.8kg/15mm以上であることを特徴とする(1)に記載のポリアミド系積層フィルム。
(3)ポリアミド系樹脂が、共重合成分としてダイマー酸を含有することを特徴とする(1)または(2)に記載のポリアミド系積層フィルム。
(4)ポリアミド系樹脂が、重合成分として植物由来の成分を含有することを特徴とする(1)~(3)のいずれかに記載のポリアミド系積層フィルム。
(5)上記(1)~(4)のいずれかに記載のポリアミド系積層フィルムを製造するための方法であって、
未延伸の基材層と未延伸のシーラント層とが積層された未延伸積層フィルムの水分を調整する工程と、
水分が調整された未延伸積層フィルムを二軸延伸する工程と
を含むことを特徴とするポリアミド系積層フィルムの製造方法。
本発明のポリアミド系積層フィルムは、基材層とシーラント層とが積層された積層フィルムである。
コストパフォーマンスに優れるポリアミド6は、生産性や性能の面で好ましく、基材層は、ポリアミド6をフィルム原料として用いて、ポリアミド66、ポリアミド46、ポリアミド69、ポリアミド610、ポリアミド612、ポリアミド11、ポリアミド12、ポリメタキシリレンアジパミド(ポリアミドMXD6)などの他のポリアミド成分を、共重合、混合、複合層などの形態により30質量%以下含有していてもよい。
また、基材層は、フィルムのスリップ性を向上させるなどのために、各種無機系滑剤や有機系滑剤を、1種あるいは2種以上含有してもよい。滑剤としては、クレー、タルク、炭酸カルシウム、炭酸亜鉛、ワラストナイト、シリカ、アルミナ、酸化マグネシウム、珪酸カルシウム、アルミン酸ナトリウム、アルミン酸カルシウム、アルミノ珪酸マグネシウム、ガラスバルーン、カーボンブラック、酸化亜鉛、三酸化アンチモン、ゼオライト、ハイドロタルサイド、層状ケイ酸塩、エチレンビスステアリン酸アミド等が挙げられる。
共重合成分としてダイマー酸を含有するポリアミド系樹脂としては、例えば、ダイマー酸とヘキサメチレンジアミンからなるポリアミドと、ポリアミド6との共重合体が挙げられる。
例えば、後述するように未延伸積層フィルムを延伸する方法や、延伸フィルムを積層する方法が挙げられる。
また、未延伸状態の基材層と、未延伸状態のシーラント層とをそれぞれ得てから、接着剤を介してドライラミネート法により積層する方法に用いる接着剤としては、公知のものが使用できる。例えば、イソシアネート系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリエチレンイミン系、ポリブタジエン系、ポリオレフィン系、アルキルチタネート系等の接着剤が挙げられる。
未延伸積層フィルムは、配向していると、後工程で延伸性が低下することがあるため、実質的に無定形、無配向の状態であることが好ましい。
水分調整槽には、通常、純水が使用されるが、必要に応じて、処理液に染料や界面活性剤、可塑剤などを含有させてもよい。また、水蒸気を噴霧することで、水分を調整してもよい。
延伸された基材層と、延伸されたシーラント層は、それぞれ、上記未延伸積層フィルムを延伸する方法と同様にして、水分調整・延伸・熱処理を行うことで製造することができる。
延伸フィルムを積層する方法としては、延伸された基材層と延伸されたシーラント層とを、接着剤を介してドライラミネート法により積層する方法などが挙げられる。接着剤は、上記した未延伸積層フィルムのドライラミネート法で用いるものと同じものが挙げられる。
シーラント層のヒートシール強度向上の観点で、上記同様に水分調整された未延伸フィルムが延伸された延伸フィルムを積層することが好ましい。
このような無機物の層を形成する方法としては、真空蒸着法、スパッタリング法、化学的気相成長(CVD)法、物理的気相成長(PVD)法などが挙げられる。特に真空蒸着法が実用性に優れている。
基材層に蒸着加工を施す際には、基材層と蒸着層との接着性を高めるために、基材層に、予め、コロナ処理、プラズマ処理または無機あるいは有機化合物によるコーティング処理などを行ってもよい。
真空蒸着の場合には、蒸着原材料として、アルミニウム(Al)、アルミナ(Al2O3)、珪素(Si)、シリカ(SiO2)またはこれらの組合せが用いられる。原料の加熱方法としては、抵抗加熱法、高周波誘導加熱法、電子ビーム加熱法、レーザー加熱法などが挙げられる。また、加熱の際に酸素などのガスを並存させたり、オゾンを添加したり、イオンアシスト法を採用したりすることもできる。
蒸着層の厚みは、1~1000nm程度が好ましい。厚みが1nm未満ではガスバリア性が発現せず、1000nmを超えると、蒸着層を積層したフィルム全体の可塑性が失われ、実用性が低下する。
PVDCは、塩化ビニリデン単位を60質量%以上、好ましくは70~97質量%含む重合体であり、ラテックスの形で用いられ、基材層の少なくとも片面にコートされる。ラテックス中のPVDCの平均粒径は0.05~0.5μmであることが好ましく、0.07~0.3μmであることがより好ましい。ラテックスは、本発明の効果を損なわない範囲で、例えば、アンチブロッキング剤、架橋剤、撥水剤、帯電防止剤などの各種添加剤を含有してもよい。
PVDCを含むガスバリアコート層の厚みは、0.5~3.5μmが好ましく、0.7~3.0μmがより好ましく、1.0~2.5μmがさらに好ましい。ガスバリアコート層は、0.5μmよりも薄いと、十分なガスバリア性が発現しにくい。一方、ガスバリアコート層は、3.5μmよりも厚いと、効果が飽和するばかりでなく、フィルムの物性を損なうことがある。
基材層とガスバリアコート層との密着強力は、0.8N/cm以上であることが好ましく、1.0N/cm以上であることがより好ましく、2.0N/cm以上であることがさらに好ましい。密着強力が0.8N/cm未満であると、ボイル処理やレトルト処理時に、基材層とガスバリアコート層とが剥離する可能性がある。
基材層にガスバリアコート層を形成する際には、モノマー除去工程後かつ延伸前の、モノマーが少ない段階の基材層に形成することが、基材層との密着性向上に重要である。
コートの方法は特に限定されるものではなく、例えば、グラビアロール法、リバースロール法、エアーナイフ法、リバースグラビア法、マイヤーバー法、インバースロール法、またはこれらの組み合わせによる各種コート方式や、各種噴霧方式などを採用することができる。
基材層には、コートの直前でコロナ放電処理などが行われてもよい。
このようにして得られる、基材層にガスバリア層が積層され、また、ヒートシール層が積層された構造のポリアミド系積層フィルムは、ポリアミドフィルムとしての優れた強度、機械的物性に加えて、優れたガスバリア性を有し、基材層とガスバリア層との間の密着性に優れるため、包装材料として好適に使用できる。
本発明のポリアミド系積層フィルムには、機能性を付与するために、例えば、静電気の発生を抑制するための帯電防止処理を行ってもよいし、上述のバリアコート液以外の各種機能性コート液の塗布を行ってもよい。
ポリアミド系積層フィルムには、必要に応じて、コロナ放電処理、メッキ処理、清浄処理、染色処理等の物理化学的処理を施してもよい。
延伸前の未延伸フィルムを採取し、秤量瓶に入れた後、150℃で20時間乾燥し、乾燥前後の質量変化から算出した。
Perkin Elmer社製DSCを用い、試料量を10±1mgとして、50℃から20℃/分で昇温し、二軸配向ポリアミド系樹脂フィルム(B)の融点を測定した。結晶融解ピークが複数ある場合、熱流の絶対値が最も大きい温度を融点とした。なお、共押出しによる積層フィルムの場合は、二軸配向ポリアミド系樹脂フィルム(B)を削り取って測定を行った。
得られたポリアミド系積層フィルムを、23℃、50%RHに調整した環境試験室内で2時間放置した後、JIS Z 1707の突刺し強さ試験に準じて測定し、サンプル数10で測定を行い、フィルム厚み1μmあたりの強力値の平均値を算出し、以下の基準で、耐ピンホール性を評価した。
〇:突刺強力が0.35N/μm以上
×:突刺強力が0.35N/μm未満
積層フィルムを2枚用い、シーラント側を重ね合わせてヒートシールを行った。ヒートシールは、上面温度200℃、下面温度150℃、シール圧力0.3MPa、シール時間3.0秒間で行った。その後、シール部でのシワの発生有無を確認した。
ヒートシールされたフィルムを23℃、50%RHに調整した環境試験室内で2時間放置した後、JIS Z 1707のヒートシール強さ試験に準じて測定し、以下の基準でヒートシール強力を評価した。
〇:引張強度が1.0kg/15mm以上
×:引張強度が1.0kg/15mm未満
上記(4)の条件でヒートシールされたフィルムを、90℃、30分間の熱水処理を行った。その後、23℃、50%RHに調整した環境試験室内で2時間放置した後、JIS Z 1707のヒートシール強さ試験に準じて測定し、以下の基準でヒートシール強力を評価した。
〇:引張強度が1.0kg/15mm以上
△:引張強度が0.8kg/15mm以上であり1.0kg/15mm未満
×:引張強度が0.8kg/15mm未満
上記(4)において、上面温度を200℃から210℃に変更した以外は同じ条件で、ヒートシールされたフィルムを作製し、シール部でのシワの発生有無を確認した。
ヒートシールされたフィルムについて、23℃、50%RHに調整した環境試験室内で2時間放置した後、JIS Z 1707のヒートシール強さ試験に準じて測定し、以下の基準でヒートシール強力を評価した。
〇:引張強度が1.0kg/15mm以上
×:引張強度が1.0kg/15mm未満
積層フィルム2枚用い、上記(4)に記載されたヒートシール条件で、4方をシールして、20℃の水400mlの入った200mm×180mmの袋を5袋作成した。
作成した5袋について、90℃、30分間の熱水処理を行い、以下の基準でヒートシール部でのデラミネーションの有無を評価した。
〇:デラミネーションの発生なし
△:1袋でデラミネーションが発生
×:2袋以上でデラミネーションが発生
[ポリアミド6(PA6)]
撹拌機を備えた密閉反応容器に、ε-カプロラクタム100質量部と、安息香酸0.12質量部(ε-カプロラクタムに対して10mmol/kg)と、水3質量部とを投入して昇温し、制圧力0.5MPa、温度260℃で重縮合反応をおこない、反応容器から払い出した後、チップ状にカッティングし、これを精錬、乾燥して、ポリアミド6を得た。このポリアミド6のチップの末端カルボキシル基は46mmol/kg、末端アミノ基は36mmol/kg、相対粘度は3.03であった。
PA6の100質量部あたり、無機微粒子(富士シリシア社製 サイリシア310P)を6質量部溶融混合して、マスターチップを作成した。
EMS-CHEMIE社製グリルアミドL25を使用した。融点は178℃であった。
ポリアミド6とポリアミド6.36との共重合ポリアミドを製造した。
カプロラクタム932kg、水素化されているC36-ダイマー酸(Croda社 Pripol 1009)323.2kg、ヘキサメチレンジアミンの85質量%水溶液77.84kg、および水153kgを、1930リットルの槽中で混合し、窒素で覆った。槽の外側温度を290℃に加熱し、混合物をこの温度で11時間攪拌した。最初の7時間では加圧で攪拌し、次の4時間では真空で攪拌し、同時に生成された水を留去した。こうして得られた共重合ポリアミドを、槽から取り出し、押し出し、ペレット化した。得られた共重合ポリアミドペレットを、95℃の熱水で6時間の抽出を4回行い、引き続き90~140℃で窒素流中で10時間乾燥した。得られた共重合ポリアミドは、259ml/gの粘度を有していた。共重合ポリアミドの全質量を基準として、共重合ポリアミド中のポリアミド6.36の割合は、30.3質量%であり、密度は1.076g/ml、融点は202℃であった。
EMS-CHEMIE社製グリロンCCF6Sを使用した。融点は130℃であった。
PA6とマスターチップとをブレンドし、無機微粒子の配合割合が0.05質量%となるようにした混合物を、シリンダー温度270℃の押出機に、また、共重合PA-1をシリンダー温度250℃の押出機に、それぞれ投入し、溶融させた。その後、Tダイオリフィスより、厚み比(PA6含有層/共重合PA-1含有層)が15/6になるよう押出し、10℃に冷却された回転ドラムに密着させて急冷し、厚さ210μmの未延伸積層フィルムを得た。
次に、未延伸積層フィルムを、水分調整工程として、60℃の水分調整槽に導き、1分間浸漬することで吸水させた。
次に、吸水させた未延伸積層フィルムを同時二軸延伸機に導き、170℃で縦3.3倍、横3.0倍の倍率で、同時二軸延伸した。続いて、210℃で4秒間の熱処理を施し、横方向に5%の弛緩処理を行い、基材層(A)が厚み15μmのPA6フィルムであり、シーラント層(B)が厚み6μmの二軸配向フィルムである積層フィルムを得た。
シーラント層(B)の厚みを変更した以外は実施例1と同様にして、積層フィルムを作製した。
共重合PA-1をPA12に変更し、シリンダー温度を250℃から260℃に変更した以外は実施例2と同様にして、積層フィルムを作製した。
(基材フィルムの製造)
PA6とマスターチップとをブレンドし、無機微粒子の配合割合が0.05質量%となるようにして、押出機に投入し、温度270℃に加熱したシリンダー内で溶融し、Tダイオリフィスよりシート状に押し出し、10℃に冷却された回転ドラムに密着させて急冷し、厚さ150μmの未延伸基材フィルムを得た。
次に、未延伸基材フィルムを、水分調整工程として、60℃の水分調整槽に導き、1分間浸漬することで吸水させた。
次に、吸水させた未延伸基材フィルムを同時二軸延伸機に導き、170℃で縦3.3倍、横3.0倍の倍率で、同時二軸延伸した。続いて、210℃で4秒間の熱処理を施し、横方向に5%の弛緩処理を行い、厚み15μmの基材フィルムを得た。
(シーラントフィルムの製造)
共重合PA-1を押出機に投入し、250℃に加熱したシリンダー内で溶融し、Tダイオリフィスよりシート状に押出し、10℃に冷却された回転ドラムに密着させて急冷し、厚さ200μmの未延伸状態のシーラントフィルムを得た。
次に、未延伸シーラントフィルムを、水分調整工程として、60℃の水分調整槽に導き、1分間浸漬することで吸水させた。
次に、吸水させた未延伸シーラントフィルムを同時二軸延伸機に導き、170℃で縦3.3倍、横3.0倍の倍率で、同時二軸延伸した。続いて、210℃で4秒間の熱処理を施し、横方向に5%の弛緩処理を行い、厚み20μmのシーラントフィルムを得た。
(ドライラミネート)
次に、基材フィルムとシーラントフィルムのそれぞれの片面にコロナ放電処理を実施した。基材フィルムのコロナ処理面にウレタン系接着剤(三井化学ポリウレタン社製 タケラック A-525/タケネートA-52 二液型)を、乾燥後の塗布量が3g/m2となるように塗布し、80℃の熱風乾燥機で10秒間乾燥させた。
基材フィルムの接着剤塗布面と、シーラントフィルムのコロナ処理面とを、ニップロールにて貼り合わせて(ニップ条件80℃)、巻き取り、貼り合わせたフィルムを40℃の雰囲気下で72時間エージングを実施して、基材層にシーラント層が積層された積層フィルムを得た。
(基材フィルムの製造)
実施例4と同様にして基材フィルムを作成した。
(シーラントフィルムの製造)
共重合PA―1をPA12に変更し、シリンダー温度を250℃から260℃に変更した以外は実施例4と同様にしてシーラントフィルムを得た。
(ドライラミネート)
シーラント層の樹脂をPA12に変更した以外は、実施例4と同様にして、基材層にシーラント層が積層されたフィルムを得た。
水分調整工程を実施しないこと以外は実施例2と同様にして、積層フィルムを作製した。
水分調整槽の水温や水分調整槽に浸漬する時間を変更した以外は実施例2と同様にした。水分調整工程後にカールが発生し、フィルムを同時二軸延伸機のクリップに掴ませることが困難になり、延伸できず、積層フィルムを作製することができなかった。
共重合PA-1を共重合PA-2に変更し、シリンダー温度を250℃から180℃に変更した以外は実施例2と同様にして、積層フィルムを作製した。
(基材フィルムの製造)
実施例4と同様にして基材フィルムを作成した。
(シーラント層の製造)
共重合PA-1を共重合PA-2に変更し、シリンダー温度を250℃から180℃に変更した以外は実施例4と同様にして吸水させた未延伸シーラントフィルムを得た。
次に、吸水させた未延伸シーラントフィルムを同時二軸延伸機に導き、90℃で縦3.3倍、横3.0倍の倍率で、同時二軸延伸した。続いて、140℃で4秒間の熱処理を施し、横方向に5%の弛緩処理を行い、厚み20μmのシーラントフィルムを得た。
(ドライラミネート)
シーラント層の樹脂を共重合PA-2に変更した以外は、実施例4と同様にして、基材層にシーラント層が積層されたフィルムを得た。
(基材フィルムの製造)
実施例4と同様にして基材フィルムを作成した。
(シーラントフィルムの製造)
共重合PA-1を押出機に投入し、250℃に加熱したシリンダー内で溶融し、Tダイオリフィスよりシート状に押出し、10℃に冷却された回転ドラムに密着させて急冷し、厚さ20μmの未延伸状態のシーラントフィルムを得た。
(ドライラミネート)
シーラントフィルムを、未延伸状態のシーラントフィルムに変更した以外は、実施例4と同様にして、基材層に未延伸状態のシーラント層が積層されたフィルムを得た。
一方、比較例1の積層フィルムは、水分調整工程が実施されておらず、ヒートシール性に劣るものであった。
比較例2~3の未延伸積層フィルムは、水分調整工程後にカールが発生し、延伸して積層フィルムを得ることができなかった。
比較例4~5の積層フィルムは、シーラント層(B)を構成する樹脂の融点が本発明で規定する範囲を満たさず、熱処理後のヒートシール性に劣るものであった。
比較例6の積層フィルムは、シーラント層(B)が二軸配向されておらず、耐ピンホール性に劣るものであった。
Claims (9)
- 基材層にシーラント層が積層された積層フィルムであって、
基材層は、ポリアミド6を含有するフィルム(A)であり、
シーラント層は、融点が150℃を超え、210℃以下であるポリアミド系樹脂を含有する二軸配向フィルム(B)であり、
下記特性1を有することを特徴とするポリアミド系積層フィルム。
特性1:当該ポリアミド系積層フィルムの2枚を、シーラント層同士が向かい合う向きで重ね合わせて、上面温度200℃、下面温度150℃、シール圧力0.3MPa、シール時間3.0秒間でヒートシールし、その後、23℃、50%RH条件下で2時間放置した後の積層フィルムのシール強力が、1.0kg/15mm以上である - 更に下記特性2を有することを特徴とする請求項1に記載のポリアミド系積層フィルム。
特性2:当該ポリアミド系積層フィルムの2枚を、シーラント層同士が向かい合う向きで重ね合わせて、上面温度200℃、下面温度150℃、シール圧力0.3MPa、シール時間3.0秒間でヒートシールして得られる積層フィルムに、90℃、30分間の熱水処理を施し、その後、23℃、50%RH条件下で2時間放置した後の前記積層フィルムのシール強力が、0.8kg/15mm以上である - ポリアミド系樹脂が、共重合成分としてダイマー酸を含有することを特徴とする請求項1または2に記載のポリアミド系積層フィルム。
- ポリアミド系樹脂が、重合成分として植物由来の成分を含有することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のポリアミド系積層フィルム。
- ポリアミド系樹脂が、ダイマー酸とヘキサメチレンジアミンからなるポリアミドとポリアミド6との共重合ポリアミド、ポリアミド11、ポリアミド12、及びポリアミド1010から選択される少なくとも1種である、請求項1または2に記載のポリアミド系積層フィルム。
- ポリアミド系樹脂が、ダイマー酸とヘキサメチレンジアミンからなるポリアミドを1~50質量%含む共重合ポリアミドである、請求項1または2に記載のポリアミド系積層フィルム。
- ポリアミド系樹脂が、ダイマー酸とジアミンからなるポリアミドとポリアミド6との共重合ポリアミドである、請求項1または2に記載のポリアミド系積層フィルム。
- 前記フィルム(A)が、ポリアミド成分と無機粒子を含有し、ポリアミド成分全量の70質量%以上がポリアミド6であるフィルムである、請求項1~7のいずれか1項に記載のポリアミド系積層フィルム。
- 請求項1~8のいずれか1項に記載のポリアミド系積層フィルムを製造するための方法であって、
未延伸の基材層と未延伸のシーラント層とが積層された未延伸積層フィルムの水分を調整する工程と、
水分が調整された未延伸積層フィルムを二軸延伸する工程と
を含むことを特徴とするポリアミド系積層フィルムの製造方法。
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