JP7726757B2 - 音抽出システム及び音抽出方法 - Google Patents
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Description
<本発明の概要>
図1は、本発明の第1実施形態に係る音抽出システム100の概略構成例を示すブロック構成図である。図1に示すように、音抽出システム100は、学習サブシステム110と、特徴量抽出モデルデータベース120と、テキスト埋込抽出モデルデータベース130と、時間周波数マスク生成モデルデータベース140と、音抽出サブシステム150と、訓練用データセットデータベース160と、を含む。なお、学習サブシステム110は、「学習装置」とも称呼される場合がある。音抽出サブシステム150は、「音抽出装置」とも称呼される場合がある。
音抽出システム100は、例えば、コンピュータ(情報処理装置)などで構成可能である。図2は、情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、情報処理装置200は、CPU201、ROM202、RAM203、データの読み出し及び書き込み可能な不揮発性の記憶装置(HDD)204、ネットワークインタフェース205及び入出力インタフェース206などを含む。これらは、バス207を介して互いに通信可能に接続されている。CPU201はROM202及び/又は記憶装置204に格納された図示しない各種プログラムをRAM203にロードし、RAM203にロードされたプログラムを実行することによって、各種機能を実現する。RAM203には、上述したようにCPU201が実行する各種プログラムがロードされ、CPU201が各種プログラムを実行する際に使用するデータが一時的に記憶される。ROM202及び/又は記憶装置204は、不揮発性の記憶媒体であり、各種プログラムが記憶されている。ネットワークインタフェース205は、情報処理装置200がネットワークに接続されるためのインタフェースである。入出力インタフェース206は、キーボード、マウスなどの操作装置、マイクロフォンなどの音響機器及びディスプレイなどの表示装置に接続されるためのインタフェースである。
(学習サブシステムの機能)
以下、学習サブシステム110の構成を、主として機能毎に説明する。図3は学習サブシステム110の構成例を機能毎に説明するためのブロック図である。図3に示すように、学習サブシステム110は、対象信号フレーム分割処理部111、対象信号窓関数乗算部112、対象信号周波数領域信号生成部113、混合信号フレーム分割処理部114、混合信号窓関数乗算部115、混合信号周波数領域信号生成部116、特徴量抽出部117、音素変換部118、テキスト埋込抽出部119、時間周波数マスク生成部119a、時間周波数マスク乗算部119b及び学習部119cを含む。なお、対象信号フレーム分割処理部111、対象信号窓関数乗算部112、対象信号周波数領域信号生成部113、混合信号フレーム分割処理部114、混合信号窓関数乗算部115、混合信号周波数領域信号生成部116、特徴量抽出部117、音素変換部118、テキスト埋込抽出部119、時間周波数マスク生成部119a、時間周波数マスク乗算部119b及び学習部119cは、情報処理装置200のROM202及び/又は記憶装置204に格納された図示しない各種プログラムによって構成される。
学習サブシステム110の作動の概要について説明する。学習サブシステム110は、訓練用データセットデータベース160から、「対象信号の時間波形D10、対象信号の時間波形と対象信号以外の騒音に対応する信号とを混合した混合信号の時間波形D20及び可変長の擬音語テキストD30」の三つ組みの集合を読み出す。
学習サブシステム110の具体的作動について説明する。図4は学習サブシステム110の処理フローの一例である。学習サブシステム110は、図4の処理フローを実行する。学習サブシステム110は、訓練用データセットデータベース160から、対象信号の時間波形D10、混合信号の時間波形D20、可変長の擬音語テキストD30の三つ組みの集合を読み出すと、図4のステップ400から処理を開始してステップ401に進む。学習サブシステム110は、ステップ401に進むと、音素変換部118によって、可変長の擬音語テキストD30から音素変換処理により可変長の音素列D31を計算する(擬音語テキストD30を音素列D31に変換する。)。
(音抽出サブシステムの機能)
音抽出サブシステム150の構成を、主として機能毎に説明する。図5は音抽出サブシステム150の構成例を機能毎に説明するためのブロック図である。
音抽出サブシステム150の作動の概要について説明する。図5に示すように、混合信号の時間波形D50は、混合信号フレーム分割処理部151、混合信号窓関数乗算部152及び混合信号周波数領域信号生成部153に順に入力され、混合信号の時間周波数領域表現D51に変換される。混合信号の時間周波数領域表現D51は、特徴量抽出部154に入力され、音の特徴量ベクトルD52に変換される。
音抽出サブシステム150の具体的作動について説明する。図6は音抽出サブシステム150の処理フローの一例である。音抽出サブシステム150は、図6の処理フローを実行する。音抽出サブシステム150は、混合信号の時間波形D50及び可変長の擬音語テキストD60が入力されると、図6のステップ600から処理を開始して以下に述べるステップ601乃至ステップ609の処理を順に実行した後、ステップ695に進み、本処理フローを一旦終了する。
図7に、音抽出システム100による抽出結果の例を示す。最上段が混合信号のパワースペクトログラムである。横軸が時間(秒)、縦軸が周波数を表す(kHz)。白色はパワーが大きい時間周波数を示し、黒色はパワーが小さい時間周波数を示す。実施例の効果が分かりやすくなるように、入力された混合信号はいずれも同一の種類の複数の音響イベントを混合した信号であり、ユーザが抽出したい音の範囲をある種類のイベントとして予め定義することができないため、従来のイベントの種類に基づく抽出方式(即ち、従来技術に対応する従来方式)では抽出ができない例となっている。
以上説明したように、本発明の第1実施形態に係る音抽出システム100は、ユーザが抽出したい音に対応する信号を、混合信号から精度よく抽出(抽出ないし強調)することができる。更に、第1実施形態に係る音抽出システム100は、無限通りのテキストを与えることが可能であり、無限通りの音の範囲を指定できる。従って、第1実施形態に係る音抽出システム100は、ある種類のイベントとしてユーザが抽出したい音の範囲を予め定義することができない場合であっても、ユーザが抽出したい音に対応するテキストを与えることによって、ユーザが抽出したい音に対応する信号を、混合信号から精度よく抽出することができる。
本発明の第2実施形態に係る音抽出システム800について説明する。図8は、本発明の第2実施形態に係る音抽出システム800の概略構成例を示すブロック構成図である。図8に示すように、音抽出システム800は、以下の点のみにおいて、第1実施形態に係る音抽出システム100と相違点を有する。音抽出システム800では、第1実施形態に係る音抽出システム100の学習サブシステム110が省略され、予め一般の環境音と擬音語の対応データベースに基づいて学習された特徴量抽出モデル、テキスト埋込抽出モデル及び時間周波数マスク生成モデルが格納された特徴量抽出モデルデータベース820、テキスト埋込抽出モデルデータベース830、時間周波数マスク生成モデルデータベース840が使用される。以下ではこの相違点を中心として説明する。
以上説明したように、本発明の第2実施形態に係る音抽出システム800は、第1実施形態と同様、ユーザが抽出したい音に対応する信号を、混合信号から精度よく抽出(抽出ないし強調)することができる。更に、第2実施形態に係る音抽出システム800は、あらかじめ一般の環境音と擬音語の対応データベースに基づいて学習された特徴量抽出モデル、テキスト埋込抽出モデル及び時間周波数マスク生成モデルが使えるので、第1実施形態に係る音抽出システム100のような、学習サブシステム110による新規での学習処理は不要である。現場毎に新規での訓練データセットを構築する必要がないというメリットがある。
本発明の第3実施形態に係る音抽出システム900について説明する。図9は、本発明の第3実施形態に係る音抽出システム900の概略構成例を示すブロック構成図である。図9に示すように、音抽出システム900では、学習サブシステム110が、あらかじめ一般の環境音と擬音語の対応データベースに基づいて学習された既存の特徴量抽出モデル、テキスト埋込抽出モデル及び時間周波数マスク生成モデルが格納された特徴量抽出モデルデータベース920、テキスト埋込抽出モデルデータベース930及び時間周波数マスク生成モデルデータベース940を使用する。学習サブシステム110は、現場毎の学習用データセット(訓練データセット)を用いて学習することで、現場に合わせてモデルを最適化し、精度を向上させる。以上の点のみにおいて、第3実施形態に係る音抽出システム900は、第1実施形態に係る音抽出システム100と相違点を有する。従って、以下ではこの相違点を中心として説明する。
以上説明したように、本発明の第3実施形態に係る音抽出システム900は、第1実施形態と同様、ユーザが抽出したい音に対応する信号を、混合信号から精度よく抽出(抽出ないし強調)することができる。更に、第3実施形態に係る音抽出システム900は、現場に応じて、モデルの精度を向上させつつ、既存のモデルを用いることで現場毎に新規で構築する訓練データセットは少数でよいというメリットがある。
本発明の第4実施形態に係る音抽出システム1000について説明する。図10は、本発明の第4実施形態に係る音抽出システム1000の概略構成例を示すブロック構成図である。図10に示すように、音抽出システム1000は、音の範囲を表すテキストとして、擬音語の代わりに説明文(例えば、「カタカタの後にドーンと鳴る。」、「衝撃音の後にカタカタと鳴る。」等)のテキストを用いた点のみにおいて、第1実施形態に係る音抽出システム100と相違点を有する。従って、以下ではこの相違点を中心として説明する。
(学習サブシステムの機能)
図11は音抽出システム1000の学習サブシステム110の構成例を機能毎に説明するためのブロック図である。図11に示すように、学習サブシステム110は、対象信号フレーム分割処理部111、対象信号窓関数乗算部112、対象信号周波数領域信号生成部113、混合信号フレーム分割処理部114、混合信号窓関数乗算部115、混合信号周波数領域信号生成部116、特徴量抽出部117、テキスト埋込抽出部119、時間周波数マスク生成部119a、時間周波数マスク乗算部119b及び学習部119cを含む。
学習サブシステム110の作動の概要を説明する。学習サブシステム110は、訓練用データセットデータベース160から、「対象信号(抽出対象の音に対応する信号)の時間波形D10、対象信号の時間波形と対象信号以外の騒音(抽出対象の音以外の騒音)に対応する信号とを混合した混合信号の時間波形D20及び可変長の説明文テキストD1100(抽出対象の音に対応する説明文テキスト)」の三つ組みの集合を読み出す。
学習サブシステム110の具体的作動について説明する。図12は学習サブシステム110の処理フローの一例である。学習サブシステム110は、図12の処理フローを実行する。学習サブシステム110は、訓練用データセットデータベース160から、対象信号の時間波形D10、混合信号の時間波形D20及び可変長の説明文テキストD1100の三つ組みの集合を読み出すと、図12のステップ1200から処理を開始してステップ1201に進み、学習終了条件が成立しているか否かを判定する。学習終了条件は、以下に述べる条件1及び条件2の何れかの条件が成立する場合に成立する条件である。条件1は、所定の収束条件が成立する場合(例えば、収束判定用関数があらかじめ定められた閾値より小さい場合)、成立する条件である。条件2は、カウンタC1が閾値ThCより大きい(C1>ThC)場合に成立する条件である。なお、学習終了条件は、条件2のみであってもよい。
(音抽出サブシステムの機能)
以下、音抽出サブシステム150の構成を、主として機能毎に説明する。図13は音抽出サブシステム150の構成例を機能毎に説明するためのブロック図である。
図13に示すように、混合信号の時間波形D50は、混合信号フレーム分割処理部151、混合信号窓関数乗算部152及び混合信号周波数領域信号生成部153に順に入力され、混合信号の時間周波数領域表現D51に変換される。混合信号の時間周波数領域表現D51は、特徴量抽出部154に入力され、音の特徴量ベクトルD52に変換される。
図14は音抽出サブシステム150の処理フローの一例である。音抽出サブシステム150は、図14の処理フローを実行する。音抽出サブシステム150は、混合信号の時間波形D50及び可変長の説明文テキストD1300が入力されると、図14のステップ1400から処理を開始して以下に述べるステップ1401乃至ステップ1408の処理を順に実行した後、ステップ1495に進み、本処理フローを一旦終了する。
以上説明したように、本発明の第4実施形態に係る音抽出システム1000は、ユーザが抽出したい音に対応する信号を、混合信号から精度よく抽出(抽出ないし強調)することができる。第4実施形態に係る音抽出システム1000は、このような基本構成とすることで、ある種類のイベントとしてユーザが抽出したい音の範囲を予め定義することができない場合であっても、音を抽出することが可能である。説明文は比較的汎用であり、適用現場を横断して使用されることができる。
本発明の第5実施形態に係る音抽出システム1500について説明する。図15は、本発明の第5実施形態に係る音抽出システム1500の概略構成例を示すブロック構成図である。図15に示すように、音抽出システム1500は、学習サブシステム110と、信号抽出モデルデータベース1510と、テキスト埋込抽出モデルデータベース130と、音抽出サブシステム150と、訓練用データセットデータベース160と、を含む。図1に示す第1実施形態との相違点を説明する。学習サブシステム110は、学習処理を実行し、信号抽出モデルとテキスト埋込抽出モデルを出力して、それぞれのデータベースに格納する。即ち、学習サブシステム110は、信号抽出モデルを信号抽出モデルデータベース1510に格納し、テキスト埋込抽出モデルをテキスト埋込抽出モデルデータベース130に格納する。
(学習サブシステムの機能)
以下、学習サブシステム110の構成を、主として機能毎に説明する。図16は学習サブシステム110の構成例を機能毎に説明するためのブロック図である。図16に示すように、学習サブシステム110は、音素変換部118、テキスト埋込抽出部119、信号抽出部1600及び学習部119cを含む。なお、音素変換部118、テキスト埋込抽出部119、信号抽出部1600及び学習部119cは、情報処理装置200のROM202及び/又は記憶装置204に格納された図示しない各種プログラムによって構成される。
学習サブシステム110の作動の概要について説明する。学習サブシステム110は、訓練用データセットデータベース160から、「対象信号の時間波形D10、対象信号の時間波形と対象信号以外の騒音に対応する信号とを混合した混合信号の時間波形D20及び可変長の擬音語テキストD30」の三つ組みの集合を読み出す。
学習サブシステム110の具体的作動について説明する。図17は学習サブシステム110の処理フローの一例である。学習サブシステム110は、図17の処理フローを実行する。学習サブシステム110は、訓練用データセットデータベース160から、対象信号の時間波形D10、混合信号の時間波形D20及び可変長の擬音語テキストD30の三つ組みの集合を読み出すと、図17のステップ1700から処理を開始してステップ1701に進む。学習サブシステム110は、ステップ1701に進むと、音素変換部118によって、可変長の擬音語テキストD30から音素変換処理により可変長の音素列D31を計算する(擬音語テキストD30を音素列D31に変換する。)。
(音抽出サブシステムの機能)
音抽出サブシステム150の構成を、主として機能毎に説明する。図18は音抽出サブシステム150の構成例を機能毎に説明するためのブロック図である。
音抽出サブシステム150の具体的作動について説明する。図19は音抽出サブシステム150の処理フローの一例である。音抽出サブシステム150は、図19の処理フローを実行する。音抽出サブシステム150は、混合信号の時間波形D50及び可変長の擬音語テキストD60が入力されると、図19のステップ1900から処理を開始して以下に述べるステップ1901乃至ステップ1903の処理を順に実行した後、ステップ1995に進み、本処理フローを一旦終了する。
以上説明したように、本発明の第5実施形態に係る音抽出システム1500は、ユーザが抽出したい音に対応する信号を、混合信号から精度よく抽出(抽出ないし強調)することができる。更に、第5実施形態に係る音抽出システム1500は、無限通りのテキストを与えることが可能であり、無限通りの音の範囲を指定できる。従って、第5実施形態に係る音抽出システム1500は、ある種類のイベントとしてユーザが抽出したい音の範囲を予め定義することができない場合であっても、ユーザが抽出したい音に対応するテキストを与えることによって、ユーザが抽出したい音に対応する信号を、混合信号から精度よく抽出することができる。更に、第5実施形態に係る音抽出システム1500は、第1実施形態とは異なり、時間周波数表現を経由せず混合信号の時間波形D50をニューラルネットワークに直接入力することで、時間周波数表現を用いることに伴う抽出精度低下を回避できる。また、第5実施形態に係る音抽出システム1500は、位相復元処理を経由せずに抽出信号の時間波形D72を生成するため、位相復元処理を経由することに伴う歪みが発生しない利点も有する。
本発明の第6実施形態に係る音抽出システム2000について説明する。図20は、本発明の第6実施形態に係る音抽出システム2000の概略構成例を示すブロック構成図である。図20に示すように、音抽出システム2000は、以下の点のみにおいて、第5実施形態に係る音抽出システム1500と相違点を有する。
以上説明したように、本発明の第6実施形態に係る音抽出システム2000は、第5実施形態と同様、ユーザが抽出したい音に対応する信号を、混合信号から精度よく抽出(抽出ないし強調)することができる。また、第6実施形態に係る音抽出システム2000は、時間周波数表現を経由せず混合信号の時間波形をニューラルネットワークに直接入力することで、時間周波数表現を用いることに伴う抽出精度低下を回避できる。また、第6実施形態に係る音抽出システム2000は、位相復元処理を経由せずに抽出信号の時間波形を生成するため、位相復元処理を経由することに伴う歪みが発生しない利点も有する。更に、第6実施形態に係る音抽出システム2000は、あらかじめ一般の環境音と擬音語の対応データベースに基づいて学習された信号抽出モデル及びテキスト埋込抽出モデルが使えるので、第5実施形態に係る音抽出システム1500のような、学習サブシステム110による新規での学習処理は不要である。現場毎に新規での訓練データセットを構築する必要がないというメリットがある。
本発明の第7実施形態に係る音抽出システム2100について説明する。図21は、本発明の第7実施形態に係る音抽出システム2100の概略構成例を示すブロック構成図である。図21に示すように、音抽出システム2100では、学習サブシステム110が、あらかじめ一般の環境音と擬音語の対応データベースに基づいて学習された既存の信号抽出モデル及びテキスト埋込抽出モデルが格納された信号抽出モデルデータベース2110及びテキスト埋込抽出モデルデータベース930を使用する。学習サブシステム110は、現場毎の学習用データセット(訓練データセット)を用いて学習することで、現場に合わせてモデルを最適化し、精度を向上させる。以上の点のみにおいて、第7実施形態に係る音抽出システム2100は、第5実施形態に係る音抽出システム1500と相違点を有する。従って、以下ではこの相違点を中心として説明する。
以上説明したように、本発明の第7実施形態に係る音抽出システム2100は、第5実施形態と同様、ユーザが抽出したい音に対応する信号を、混合信号から精度よく抽出(抽出ないし強調)することができる。また、第7実施形態に係る音抽出システム2100は、時間周波数表現を経由せず混合信号の時間波形をニューラルネットワークに直接入力することで、時間周波数表現を用いることに伴う抽出精度低下を回避できる。また、第7実施形態に係る音抽出システム2100は、位相復元処理を経由せずに抽出信号の時間波形を生成するため、位相復元処理を経由することに伴う歪みが発生しない利点も有する。更に、第7実施形態に係る音抽出システム2100は、現場に応じて、モデルの精度を向上させつつ、既存のモデルを用いることで現場毎に新規で構築する訓練データセットは少数でよいというメリットがある。
本発明の第8実施形態に係る音抽出システム2200について説明する。図22は、本発明の第8実施形態に係る音抽出システム2200の概略構成例を示すブロック構成図である。図22に示すように、音抽出システム2200は、音の範囲を表すテキストとして、擬音語の代わりに説明文(例えば、「カタカタの後にドーンと鳴る。」、「衝撃音の後にカタカタと鳴る。」等)のテキストを用いた点のみにおいて、第5実施形態に係る音抽出システム1500と相違点を有する。従って、以下ではこの相違点を中心として説明する。
(学習サブシステムの機能)
図23は音抽出システム2200の学習サブシステム110の構成例を機能毎に説明するためのブロック図である。図23に示すように、学習サブシステム110は、テキスト埋込抽出部119、信号抽出部1600及び学習部119cを含む。
学習サブシステム110の作動の概要を説明する。学習サブシステム110は、訓練用データセットデータベース160から、「対象信号(抽出対象の音に対応する信号)の時間波形D10、対象信号の時間波形と対象信号以外の騒音(抽出対象の音以外の騒音)に対応する信号とを混合した混合信号の時間波形D20及び可変長の説明文テキストD1100(抽出対象の音に対応する説明文テキスト)」の三つ組みの集合を読み出す。
学習サブシステム110の具体的作動について説明する。図24は学習サブシステム110の処理フローの一例である。学習サブシステム110は、図24の処理フローを実行する。学習サブシステム110は、訓練用データセットデータベース160から、対象信号の時間波形D10、混合信号の時間波形D20及び可変長の説明文テキストD1100の三つ組みの集合を読み出すと、図24のステップ2400から処理を開始してステップ2401に進み、学習終了条件が成立しているか否かを判定する。学習終了条件は、以下に述べる条件1及び条件2の何れかの条件が成立する場合に成立する条件である。条件1は、所定の収束条件が成立する場合(例えば、収束判定用関数があらかじめ定められた閾値より小さい場合)、成立する条件である。条件2は、カウンタC1が閾値ThCより大きい(C1>ThC)場合に成立する条件である。なお、学習終了条件は、条件2のみであってもよい。
(音抽出サブシステムの機能)
以下、音抽出サブシステム150の構成を、主として機能毎に説明する。図25は音抽出サブシステム150の構成例を機能毎に説明するためのブロック図である。
図25に示すように、可変長の説明文テキストD1300は、テキスト埋込抽出部157に入力され、説明文テキストD1300の埋込ベクトルD1301(テキスト埋込ベクトルD1301)に変換される。混合信号の時間波形D50及びテキスト埋込ベクトルD1301は信号抽出部1800に入力され、抽出信号の時間波形D72が生成される。
図26は音抽出サブシステム150の処理フローの一例である。音抽出サブシステム150は、図26の処理フローを実行する。音抽出サブシステム150は、混合信号の時間波形D50及び可変長の説明文テキストD1300が入力されると、図26のステップ2600から処理を開始して以下に述べるステップ2601及びステップ2602の処理を順に実行した後、ステップ2695に進み、本処理フローを一旦終了する。
以上説明したように、本発明の第8実施形態に係る音抽出システム2200は、ユーザが抽出したい音に対応する信号を、混合信号から精度よく抽出(抽出ないし強調)することができる。第8実施形態に係る音抽出システム2200は、このような基本構成とすることで、ある種類のイベントとしてユーザが抽出したい音の範囲を予め定義することができない場合であっても、音を抽出することが可能である。説明文は比較的汎用であり、適用現場を横断して使用されることができる。また、第8実施形態に係る音抽出システム2200は、時間周波数表現を経由せず混合信号の時間波形をニューラルネットワークに直接入力することで、時間周波数表現を用いることに伴う抽出精度低下を回避できる。また、第8実施形態に係る音抽出システム2200は、位相復元処理を経由せずに抽出信号の時間波形を生成するため、位相復元処理を経由することに伴う歪みが発生しない利点も有する。
本発明は上記各実施形態に限定されることなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。更に、上記各実施形態は、本発明の範囲を逸脱しない限り、互いに組み合わせることが可能である。更に、本発明の範囲内で、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能である。更に、本発明の範囲内で、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。更に、本発明の範囲内で、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
Claims (14)
- 抽出対象の音に対応する信号を含む混合信号から前記抽出対象の音に対応する信号を抽出する音抽出装置を含む音抽出システムであって、
前記音抽出装置は、
前記抽出対象の音に対応する、擬音語又は特定の音に続く擬音語を指定する説明文であるテキスト及び前記混合信号に基づいて、前記抽出対象の音に対応する信号を抽出するための時間周波数マスクを生成し、前記時間周波数マスクを前記混合信号に適用して、前記混合信号から前記抽出対象の音に対応する信号を抽出する、
ように構成された、
音抽出システム。 - 請求項1に記載の音抽出システムにおいて、
前記時間周波数マスクを生成するために使用する学習済みモデルを格納した記憶装置を更に含み、
前記音抽出装置は、
前記学習済みモデルを用いて、前記抽出対象の音に対応する前記テキスト及び前記混合信号に基づいて、前記時間周波数マスクを生成する、
ように構成された、
音抽出システム。 - 請求項2に記載の音抽出システムにおいて、
前記記憶装置は、前記学習済みモデルとして、前記抽出対象の音に対応する前記テキストを前処理したデータから前記テキストの埋込ベクトルを出力するテキスト埋込抽出モデルと、前記テキストの埋込ベクトル及び前記混合信号の音の特徴量ベクトルから前記時間周波数マスクを生成する時間周波数マスク生成モデルと、を格納しており、
前記音抽出装置は、
前記混合信号から前記混合信号の前記音の特徴量ベクトルを計算し、
前記テキスト埋込抽出モデルを用いて、前記抽出対象の音に対応する前記テキストから前記テキストの埋込ベクトルを計算し、
前記時間周波数マスク生成モデルを用いて、計算した前記テキストの埋込ベクトル及び前記混合信号の前記音の特徴量ベクトルから前記時間周波数マスクを生成する、
ように構成された、
音抽出システム。 - 請求項2に記載の音抽出システムにおいて、
前記記憶装置は、前記学習済みモデルとして、前記混合信号から前記混合信号の音の特徴量ベクトルを出力する特徴量抽出モデルと、前記抽出対象の音に対応する前記テキストを前処理したデータから前記テキストの埋込ベクトルを出力するテキスト埋込抽出モデルと、前記テキストの埋込ベクトル及び前記混合信号の前記音の特徴量ベクトルから前記時間周波数マスクを生成する時間周波数マスク生成モデルと、を格納しており、
前記音抽出装置は、
前記特徴量抽出モデルを用いて、前記混合信号から前記混合信号の前記音の特徴量ベクトルを計算し、
前記テキスト埋込抽出モデルを用いて、前記抽出対象の音に対応する前記テキストから前記テキストの埋込ベクトルを計算し、
前記時間周波数マスク生成モデルを用いて、計算した前記テキストの埋込ベクトル及び前記混合信号の前記音の特徴量ベクトルから前記時間周波数マスクを生成する、
ように構成された、
音抽出システム。 - 請求項1に記載の音抽出システムにおいて、
前記抽出対象の音に対応する対象信号、当該対象信号と前記抽出対象の音以外の騒音に対応する信号とを混合した学習用混合信号及び前記抽出対象の音に対応する学習用テキストを含む学習用データセットを用いて機械学習を実行することにより、前記時間周波数マスクを生成するために使用する学習済みモデルを生成する学習装置を更に含み、
前記音抽出装置は、
前記学習装置によって生成された前記学習済みモデルを用いて、前記抽出対象の音に対応する前記テキスト及び前記混合信号に基づいて、前記時間周波数マスクを生成する、
ように構成された、
音抽出システム。 - 請求項5に記載の音抽出システムにおいて、
前記学習装置は、前記学習済みモデルとして、
前記抽出対象の音に対応する前記テキストを前処理したデータから前記テキストの埋込ベクトルを出力するテキスト埋込抽出モデルと、
前記混合信号の特徴量及び前記テキストの埋込ベクトルから前記時間周波数マスクを生成する時間周波数マスク生成モデルと、
を生成するように構成され、
前記音抽出装置は、
前記混合信号から前記混合信号の音の特徴量ベクトルを計算し、
前記学習装置によって生成された前記テキスト埋込抽出モデルを用いて、前記抽出対象の音に対応する前記テキストから前記テキストの埋込ベクトルを計算し、
前記学習装置によって生成された前記時間周波数マスク生成モデルを用いて、計算した前記テキストの埋込ベクトル及び前記混合信号の前記音の特徴量ベクトルから前記時間周波数マスクを生成する、
ように構成された、
音抽出システム。 - 請求項5に記載の音抽出システムにおいて、
前記学習装置は、前記学習済みモデルとして、
前記混合信号から前記混合信号の音の特徴量ベクトルを出力する特徴量抽出モデルと、
前記抽出対象の音に対応する前記テキストを前処理したデータから前記テキストの埋込ベクトルを出力するテキスト埋込抽出モデルと、
前記混合信号の前記音の特徴量ベクトル及び前記テキストの埋込ベクトルから前記時間周波数マスクを生成する時間周波数マスク生成モデルと、
を生成するように構成され、
前記音抽出装置は、
前記学習装置によって生成された前記特徴量抽出モデルを用いて、前記混合信号から前記混合信号の前記音の特徴量ベクトルを計算し、
前記学習装置によって生成された前記テキスト埋込抽出モデルを用いて、前記抽出対象の音に対応する前記テキストから前記テキストの埋込ベクトルを計算し、
前記学習装置によって生成された前記時間周波数マスク生成モデルを用いて、計算した前記テキストの埋込ベクトル及び前記混合信号の前記音の特徴量ベクトルから前記時間周波数マスクを生成する、
ように構成された、
音抽出システム。 - 請求項1に記載の音抽出システムにおいて、
外部から初期の学習済みモデルを取得し、前記抽出対象の音に対応する対象信号、当該対象信号と前記抽出対象の音以外の騒音に対応する信号とを混合した学習用混合信号及び前記抽出対象の音に対応する学習用テキストを含む学習用データセットを用いて機械学習を実行することにより、前記初期の学習済みモデルを更新することによって、前記時間周波数マスクを生成するために使用する学習済みモデルを生成する学習装置を更に含み、
前記音抽出装置は、
前記学習装置によって生成された前記学習済みモデルを用いて、前記抽出対象の音に対応する前記テキスト及び前記混合信号に基づいて、前記時間周波数マスクを生成する、
ように構成された、
音抽出システム。 - 請求項1に記載の音抽出システムにおいて、
前記抽出対象の音に対応する前記テキスト及び前記混合信号に基づいて、前記混合信号から前記抽出対象の音に対応する信号を抽出するために使用する学習済みモデルを格納した記憶装置を更に含み、
前記音抽出装置は、
前記学習済みモデルを用いて、前記抽出対象の音に対応する前記テキスト及び前記混合信号に基づいて、前記混合信号から前記抽出対象の音に対応する信号を抽出する、
ように構成された、
音抽出システム。 - 請求項9に記載の音抽出システムにおいて、
前記記憶装置は、前記学習済みモデルとして、前記抽出対象の音に対応する前記テキストを前処理したデータから前記テキストの埋込ベクトルを出力するテキスト埋込抽出モデルと、前記テキストの埋込ベクトル及び前記混合信号の時間波形から前記抽出対象の音に対応する信号の時間波形を生成する信号抽出モデルとを格納しており、
前記音抽出装置は、
前記テキスト埋込抽出モデルを用いて、前記抽出対象の音に対応する前記テキストから前記テキストの埋込ベクトルを計算し、
前記信号抽出モデルを用いて、計算した前記テキストの埋込ベクトル及び前記混合信号の時間波形から前記抽出対象の音に対応する信号の時間波形を生成することにより、前記混合信号から前記抽出対象の音に対応する信号を抽出する、
ように構成された、
音抽出システム。 - 請求項9に記載の音抽出システムにおいて、
前記抽出対象の音に対応する対象信号、当該対象信号と前記抽出対象の音以外の騒音に対応する信号とを混合した学習用混合信号及び前記抽出対象の音に対応する学習用テキストを含む学習用データセットを用いて機械学習を実行することにより、前記抽出対象の音に対応する前記テキスト及び前記混合信号に基づいて、前記混合信号から前記抽出対象の音に対応する信号を抽出するために使用する前記学習済みモデルを生成する学習装置を更に含み、
前記学習装置によって生成された前記学習済みモデルを用いて、前記抽出対象の音に対応する前記テキスト及び前記混合信号に基づいて、前記混合信号から前記抽出対象の音に対応する信号を抽出する、
ように構成された、
音抽出システム。 - 請求項9に記載の音抽出システムにおいて、
外部から初期の学習済みモデルを取得し、前記抽出対象の音に対応する対象信号、当該対象信号と前記抽出対象の音以外の騒音に対応する信号とを混合した学習用混合信号及び前記抽出対象の音に対応する学習用テキストを含む学習用データセットを用いて機械学習を実行することにより、前記初期の学習済みモデルを更新することによって、前記抽出対象の音に対応する前記テキスト及び前記混合信号に基づいて、前記混合信号から前記抽出対象の音に対応する信号を抽出するために使用する前記学習済みモデルを生成する学習装置を更に含み、
前記音抽出装置は、
前記学習装置によって生成された前記学習済みモデルを用いて、前記抽出対象の音に対応する前記テキスト及び前記混合信号に基づいて、前記混合信号から前記抽出対象の音に対応する信号を抽出する、
ように構成された、
音抽出システム。 - 請求項5、請求項8、請求項11及び請求項12の何れか一項に記載の音抽出システムにおいて、
前記抽出対象の音に対応する前記対象信号と、前記抽出対象の音以外の騒音に対応する信号とが格納された記憶装置を更に含み、
前記学習装置は、
前記抽出対象の音に対応する前記対象信号と前記抽出対象の音以外の騒音に対応する信号とを、前記記憶装置から読み出して、前記抽出対象の音に対応する前記対象信号と前記抽出対象の音以外の騒音に対応する信号とを混合することにより、前記学習用混合信号を生成する、
ように構成された、
音抽出システム。 - 抽出対象の音に対応する信号を含む混合信号から前記抽出対象の音に対応する信号を抽出する音抽出装置を用いた音抽出方法であって、
前記音抽出装置によって、
前記抽出対象の音に対応する、擬音語又は特定の音に続く擬音語を指定する説明文であるテキスト及び前記混合信号に基づいて、前記抽出対象の音に対応する信号を抽出するための時間周波数マスクを生成し、前記時間周波数マスクを前記混合信号に適用して、前記混合信号から前記抽出対象の音に対応する信号を抽出する、
音抽出方法。
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