JP7726762B2 - 作業機械 - Google Patents
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Description
本発明は、作業機械に関する。
油圧アクチュエータにより駆動されるフロント作業装置(例えばブーム、アーム、及び、バケット等のアタッチメント)等を有する多関節型の作業機械(例えば油圧ショベル)が知られている。この種の作業機械は、掘削した土砂等の対象物を運搬機械(例えば、ダンプトラック等)の被積込機械に向けて運搬する運搬動作と、運搬動作により運搬された対象物を被積込機械に放出する放出動作(例えば放土動作)とを行って、対象物の被積込機械への積込作業を行う。
例えば、バケット(作業具)を備えた油圧ショベル(作業機械)によってダンプトラック(被積込機械)に土砂を積み込む積込作業を行う場合、ダンプトラックに対してバケットの位置が低い状態で旋回してバケットの移動を行うと、バケットがダンプトラックと干渉することが考えられる。一方で、ダンプトラックに対してバケットの位置が過度に高い状態で土砂の放土作業を行うと、土砂の落下による衝撃でダンプトラックがダメージを受けてしまうことが考えられる。そのため、積込作業を行う際、油圧ショベルのオペレータは、ダンプトラックの位置とバケットの位置とを確認しつつ干渉の発生や放土高さ等に気を配り、上部旋回体の旋回動作とフロント作業装置の動作とを連動させる必要がある。したがって、このような作業を行うオペレータには、技能の習熟、或いは、支援装置等による支援が必要とされる。
積込作業を支援する従来技術としては、例えば、特許文献1に記載のものがある。特許文献1には、旋回中心回りに旋回する旋回体と、前記旋回体に取り付けられバケットを有する作業機とを備える積込機械を制御する制御装置であって、積込対象より高くかつ下方に前記積込対象が存在しないバケット位置である干渉回避位置を特定する回避位置特定部と、前記旋回中心から前記作業機へ伸びる直線と前記旋回中心から前記干渉回避位置へ伸びる直線とが上方からの平面視においてなす残り旋回角度と、前記干渉回避位置の高さとに基づいて、旋回開始タイミングを決定するタイミング決定部と、前記旋回開始タイミングに至っていない場合に、前記作業機の操作信号を出力し、前記旋回開始タイミングに至った場合に、前記旋回開始タイミングに至っていないときより速い旋回速度で前記旋回体を旋回させる操作信号および前記作業機の操作信号を出力する操作信号出力部と、を備える制御装置が開示されている。
上記従来技術においては、積込作業を行う場合において、干渉回避位置の高さにバケットが到達するための到達時間が、干渉回避位置までの残り旋回角度だけ旋回するために必要な必要旋回時間を下回った場合に旋回開始タイミングに至ったと判断する。しかしながら、このような制御では、積込み動作の開始位置によらず、高さ方向及び旋回方向について、干渉回避位置に同時に達するように動作するため、オペレータによる操作と実際の動作が乖離することにより、オペレータが違和感を覚えることが懸念される。
干渉回避位置に到達する直前で積込動作を停止させる場合についても同様である。積込動作を停止させる場合、バケットの高さ方向への動作が停止するまでの時間に対して旋回動作が停止するまでの時間の方が長くなる。このため、上記従来技術においては、積込動作を途中で停止させる場合であっても、被積込機械とバケットとの干渉を防止するためにバケットの高さ方向への動作を継続させる必要がある。すなわち、オペレータによる操作と実際の動作が乖離することにより、オペレータが違和感を覚えることが懸念される。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、積込動作およびその途中停止時において、干渉防止を実現しつつ、オペレータの違和感を低減することができる作業機械を提供することを目的とする。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、下部走行体と、前記下部走行体上に旋回可能に取り付けられた上部旋回体と、前記上部旋回体に取り付けられた、ブーム、アーム及び作業具を有する多関節型のフロント作業装置と、前記上部旋回体及び前記フロント作業装置の姿勢を検出する姿勢検出装置と、前記フロント作業装置で掘削した掘削対象物を積み込んで運搬する被積込機械の位置を検出する被積込機械位置検出装置と、掘削対象物の掘削位置及び前記掘削対象物の前記被積込機械への放土位置に関する情報に応じて、前記掘削対象物を前記被積込機械に積み込む積込動作に係る前記上部旋回体及び前記フロント作業装置の動作の少なくとも一部の動作を制御する制御装置とを備えた作業機械において、前記制御装置は、前記掘削位置、前記放土位置、及び前記被積込機械の位置に基づいて、前記積込動作において、前記作業具が前記掘削位置から前記被積込機械への接触を回避しつつ前記放土位置に至るために前記作業具を通過させる通過位置の鉛直方向の位置である高さ位置及び旋回方向の位置である旋回位置を演算し、前記作業具が上昇動作のみを行った後に前記上部旋回体の旋回動作が開始されて、前記作業具が前記通過位置の前記高さ位置に到達するまで上昇及び旋回した後に、前記作業具が前記通過位置の前記旋回位置に到達するまで旋回のみを行って前記通過位置を通過するように、前記上部旋回体及び前記フロント作業装置の動作を制御するものとする。
本発明によれば、積込動作およびその途中停止時において、干渉防止を実現しつつ、オペレータの違和感を低減することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
なお、以下では、作業装置(フロント作業装置2)の先端の作業具(アタッチメント)としてバケット10を備える油圧ショベル1を作業機械として例示するが、バケット以外のアタッチメントを備える他の作業機械に本発明を適用してもよい。また、旋回可能な構造物の上に、複数のフロント部材(作業具、ブーム、アーム等)を連結して構成される多関節型の作業装置を有するものであれば、油圧ショベル以外の作業機械への適用も可能である。
また、以下の説明では、同一の構成要素が複数存在する場合、符号(数字)の末尾にアルファベットを付すことがあるが、当該アルファベットを省略して当該複数の構成要素をまとめて表記することがある。すなわち、例えば、複数の電磁比例弁51a,・・・,51lが存在するとき、これらをまとめて電磁比例弁51と表記することがある。また、説明により接続関係が明らかな信号線等については簡単のために図示を省略することがある。
<第1の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態を図1~図9を参照しつつ詳細に説明する。
本発明の第1の実施の形態を図1~図9を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る作業機械の一例として示す油圧ショベルの外観を模式的に示す側面図である。
図1において、作業機械の一例である油圧ショベル1は、地面等の掘削対象面を掘削する掘削作業と、掘削された土砂等、掘削対象物などの対象物を、ダンプトラック(後の図8参照)をはじめとする運搬機械等の被積込機械200に積み込む積込作業とを行うものである。油圧ショベル1は、この積込作業において上記の運搬動作と放出動作とを行う。油圧ショベル1は、対象物を保持して上下方向又は前後方向に回動する多関節型のフロント作業装置2(作業装置)と、フロント作業装置2を搭載する機械本体3とを備える。
機械本体3は、下部走行体5の右部及び左部に設けられた走行右油圧モータ4a及び走行左油圧モータ4bにより走行する下部走行体5と、下部走行体5の上部に旋回装置を介して取り付けられ、旋回装置の旋回油圧モータ6により下部走行体5に対して旋回する上部旋回体7とを備える。なお、本実施形態では、走行右油圧モータ4a及び走行左油圧モータ4bを総称して、単に、走行油圧モータ4(又は、走行油圧モータ4a,4b)と称することもある。
フロント作業装置2は、上部旋回体7の前部に取り付けられた複数のフロント部材によって構成された多関節型の作業装置である。上部旋回体7は、フロント作業装置2を搭載して旋回する。フロント作業装置2は、上部旋回体7の前部に上下方向に回動可能に連結されたブーム8と、ブーム8の先端部に上下方向に回動可能に連結されたアーム9と、アーム9の先端部に上下方向に回動可能に連結されたバケット10とを備える。
ブーム8は、ブームピン8aによって上部旋回体7に連結され、ブームシリンダ11の伸縮によって回動する。アーム9は、アームピン9aによってブーム8の先端部に連結され、アームシリンダ12の伸縮によって回動する。バケット10は、バケットピン10a及びバケットリンク16によってアーム9の先端部に連結され、バケットシリンダ13の伸縮によって回動する。
ブームピン8aには、機械本体3(つまり、上部旋回体7)に対するブーム8の回動角度を検出するブーム角度センサ14が取り付けられている。アームピン9aには、ブーム8に対するアーム9の回動角度を検出するアーム角度センサ15が取り付けられている。バケットリンク16には、アーム9に対するバケット10の回動角度を検出するバケット角度センサ17が取り付けられている。
なお、ブーム8、アーム9及びバケット10の各回動角度は、水平面等の基準面に対するブーム8、アーム9及びバケット10の各角度を慣性計測装置(IMU: Inertial Measurement Unit)により検出し、各回動角度に換算することによって取得されてもよい。また、ブーム8、アーム9及びバケット10の各回動角度は、ブームシリンダ11、アームシリンダ12及びバケットシリンダ13の各ストロークをストロークセンサにより検出し、各回動角度に換算することによって取得されてもよい。
上部旋回体7には、水平面等の基準面に対する機械本体3の傾斜角を検出する傾斜角センサ18が取り付けられている。下部走行体5と上部旋回体7との間の旋回装置には、下部走行体5に対する上部旋回体7の旋回角度を検出する旋回角度センサ19が取り付けられている。上部旋回体7には、上部旋回体7の旋回角速度を検出する角速度センサ20が取り付けられている。
ここで、ブーム角度センサ14、アーム角度センサ15、バケット角度センサ17、傾斜角センサ18及び旋回角度センサ19は、フロント作業装置2の各回動角度及び上部旋回体7の旋回角度等を検出する姿勢検出装置53を構成している。
上部旋回体7に設けられた運転室71内には、複数の油圧アクチュエータ4a,4b,6,11,12,13を操作する操作装置が設置されている。具体的には、操作装置は、走行右油圧モータ4aを操作するための走行右レバー23aと、走行左油圧モータ4bを操作するための走行左レバー23bと、ブームシリンダ11及びバケットシリンダ13を操作するための操作右レバー22aと、アームシリンダ12及び旋回油圧モータ6を操作するための操作左レバー22bとを備える。なお、本実施形態では、走行右レバー23a、走行左レバー23b、操作右レバー22a及び操作左レバー22bを総称して操作レバー22,23と称する。操作レバー22,23は、例えば、電気レバー方式である。また、操作レバー22には、自動の運搬動作の実行を指令するためのスイッチ24が備えられる。
また、上部旋回体7の、例えば、運転室71の上部には、作業機械である油圧ショベル1の周辺に存在する物体の種別及びその位置を検出する物体検出装置54が取り付けられている。物体検出装置54は、例えば、LiDAR(Light Detection And Ranging)であってもよいし、ステレオカメラであってもよい。物体検出装置54は、油圧ショベル1が積込作業を行う被積込機械200を検出するとともに、被積込機械200の物体検出装置54に対する相対位置を検出する。物体検出装置54は、油圧ショベル1に複数取り付けられていてもよい。また、作業現場において管理事務所等のサーバで取得されている被積込機械200の位置情報を通信装置を介して取得するように構成しても良い。
図2は、油圧ショベルの油圧システム及び制御システムを関連構成とともに抜き出して示す機能ブロック図である。
図2に示すように、上部旋回体7に搭載された原動機であるエンジン103は、油圧ポンプ102とパイロットポンプ104とを駆動する。制御装置40は、オペレータによる操作レバー22,23の操作情報(操作量及び操作方向)に応じて、フロント作業装置2の回動動作、下部走行体5の走行動作、及び、上部旋回体7の旋回動作を制御する。具体的には、制御装置40は、オペレータによる操作レバー22,23の操作情報(操作量及び操作方向)をロータリエンコーダ又はポテンショメータ等のセンサ52a~52fにより検出し、検出された操作情報に応じた制御指令を電磁比例弁51a~51lに出力する。電磁比例弁51a~51lは、パイロットライン100に設けられており、制御装置40からの制御指令が入力されると作動し、流量制御弁101にパイロット圧を出力して、流量制御弁101を作動させる。なお、本実施形態では、オペレータによる操作レバー22,23の操作情報を、「オペレータの操作指示」ともいう。本実施形態では、この操作情報を検出するセンサ52a~52fと、自動の運搬動作を指令するためのスイッチ24を検出するセンサ52gを総称して、操作検出装置52と称する。
流量制御弁101は、旋回油圧モータ6、アームシリンダ12、ブームシリンダ11、バケットシリンダ13、走行右油圧モータ4a及び走行左油圧モータ4bのそれぞれに対して油圧ポンプ102から供給される圧油を、電磁比例弁51a~51lからのパイロット圧に応じて制御する。なお、電磁比例弁51a,51bは、旋回油圧モータ6に供給される圧油を制御するためのパイロット圧を流量制御弁101に出力する。電磁比例弁51c,51dは、アームシリンダ12に供給される圧油を制御するためのパイロット圧を流量制御弁101に出力する。電磁比例弁51e,51fは、ブームシリンダ11に供給される圧油を制御するためのパイロット圧を流量制御弁101に出力する。電磁比例弁51g,51hは、バケットシリンダ13に供給される圧油を制御するためのパイロット圧を流量制御弁101に出力する。電磁比例弁51i,51jは、走行右油圧モータ4aに供給される圧油を制御するためのパイロット圧を流量制御弁101に出力する。電磁比例弁51k,51lは、走行左油圧モータ4bに供給される圧油を制御するためのパイロット圧を流量制御弁101に出力する。
ブームシリンダ11、アームシリンダ12及びバケットシリンダ13は、それぞれ、供給された圧油によって伸縮し、ブーム8、アーム9及びバケット10を回動させる。これにより、バケット10の位置及び姿勢が変化する。旋回油圧モータ6は、供給された圧油によって回転し、上部旋回体7を旋回させる。走行右油圧モータ4a及び走行左油圧モータ4bは、供給された圧油によって回転し、下部走行体5を走行させる。なお、本実施形態では、走行油圧モータ4a,4b、旋回油圧モータ6、ブームシリンダ11、アームシリンダ12及びバケットシリンダ13を総称して、油圧アクチュエータ4a,4b,6,11,12,13と称する。加えて、オペレータによる操作レバー22,23の操作が無い場合であっても、制御装置40からの指令によって電磁比例弁51a~51lを作動させ、流量制御弁101を作動させることによって、油圧アクチュエータ4a,4b,6,11,12,13を駆動させることが可能である。
図3は、制御装置の処理機能を関連構成とともに抜き出して示す機能ブロック図である。また、図4は、基準座標系を油圧ショベルとともに示す側面図であり、図5は上面図である。また、図8及び図9は、旋回動作とフロント作業機の動作との組み合わせによってバケットを被積込機械上に移動させる動作の一例を示す図であり、図8は側面図、図9は上面図である。
制御装置40は、図示を省略するが、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、および外部I/F(Interface)などがバスにより互いに接続されたコンピュータである。制御装置40の外部I/Fには、操作検出装置52、姿勢検出装置53、物体検出装置54および図示しない記憶装置(例えば、ハードディスクドライブや大容量フラッシュメモリなど)が接続されている。
図3において、制御装置40は、姿勢演算部41と、被積込機械位置演算部42と、積込目標位置演算部43と、旋回動作予測部44と、作業装置動作予測部45と、動作判断部46と、動作指令演算部47とを含んでいる。
制御装置40には、油圧ショベル1の構成要素の位置及び姿勢を特定する基準座標系が予め設定される。本実施形態の基準座標系は、図4及び図5に示すように、旋回中心120の軸のうち下部走行体5と地面Gとが接する点を原点とする右手座標系として定義されている。基準座標系は、下部走行体5の前進方向をX軸の正方向として定義されている。本実施形態の基準座標系は、旋回中心120が上方に延びる方向をZ軸の正方向として定義されている。本実施形態の基準座標系は、X軸及びZ軸のそれぞれに直交し、左方をY軸の正方向として定義されている。本実施形態の基準座標系において、XY平面は、地面Gに固定されている。
また、本実施形態の基準座標系において、上部旋回体7の旋回角度は、フロント作業装置2がX軸と平行となる状態を0度として定義されている。上部旋回体7の旋回角度が0度の状態において、フロント作業装置2の動作平面はXZ平面に平行であり、ブーム8の上げ動作方向はZ軸の正方向であり、アーム9及びバケット10のダンプ方向はX軸の正方向である。
姿勢演算部41は、姿勢検出装置53の検出信号から、基準座標系における油圧ショベル1の構成要素の姿勢等を演算する。具体的には、姿勢演算部41は、ブーム角度センサ14から出力されたブーム8の回動角度の検出信号から、X軸に対するブーム8の回動角度θbmを演算する。姿勢演算部41は、アーム角度センサ15から出力されたアーム9の回動角度の検出信号から、ブーム8に対するアーム9の回動角度θamを演算する。姿勢演算部41は、バケット角度センサ17から出力されたバケット10の回動角度の検出信号から、アーム9に対するバケット10の回動角度θbkを演算する。姿勢演算部41は、旋回角度センサ19から出力された上部旋回体7の旋回角度の検出信号から、X軸(下部走行体5)に対する上部旋回体7の旋回角度θswを演算する。
さらに姿勢演算部41は、演算されたフロント作業装置2の各回動角度θbm,θam,θbk及び上部旋回体7の旋回角度θswと、ブーム8の寸法Lbm、アーム9の寸法La及びバケット10の寸法Lbkとに基づいて、ブーム8、アーム9及びバケット10のそれぞれの平面位置と高さを演算する。なお、ブーム8の寸法Lbmは、ブームピン8aからアームピン9aまでの長さである。アーム9の寸法Lamは、アームピン9aからバケットピン10aまでの長さである。バケット10の寸法Lbkは、バケットピン10aからバケット10の先端部(例えばツースの先端部)までの長さである。また、ブームピン8aは、旋回角度をゼロとしたとき、旋回中心からX軸方向にLox、Y軸方向にLoyだけオフセットしている。
さらに姿勢演算部41は、傾斜角センサ18から出力された機械本体3の傾斜角の検出信号から、基準面DPに対する機械本体3(下部走行体5)の傾斜角θgを演算する。基準面DPは、例えば、重力方向に直交する水平面である。傾斜角θgは、Y軸周りの回転角であるピッチ角と、X軸周りの回転角であるロール角とを含む。姿勢演算部41は、フロント作業装置2の各回動角度θbm,θam,θbkから、地面Gに対するバケット10の角度である対地角γを演算する。バケット10の対地角γは、バケット10の先端部とバケットピン10aとを通る直線が地面Gに対して成す角度である。
被積込機械位置演算部42は、物体検出装置54により検出された被積込機械200の位置から、当該被積込機械200の基準座標系における位置を演算する。物体検出装置54は、上部旋回体7に取り付けられる。よって、被積込機械位置演算部42は、上部旋回体7の旋回角度θswと、基準座標系に対する物体検出装置54の取り付け位置とに基づいて、当該被積込機械200の基準座標系における平面位置及び高さを演算することができる。
積込目標位置演算部43は、被積込機械位置演算部42の演算結果に基づいて、当該被積込機械200への放土を行う放土位置P6(すなわち、被積込機械200への土砂の積み込みを行う積込位置)の平面位置及び高さを特定する。例えば、P6の平面位置は,被積込機械200を平面視した際の中心でも良い。P6の高さは,被積込機械200の高さHv(図8参照)にマージンHmを加算したものでよい。マージンHmは、例えば、バケット10の寸法Lbkを加算したものでも良い。あるいは、バケットの底面までの寸法Lbkbcを加算したものでも良い。
積込目標位置演算部43は、アーム9の先端が放土位置P6に到達するための制御目標旋回角度θswtgtを演算する。これは平面視において、ブームピン8aからアーム9の先端に伸びる直線と、車体基準座標のX軸とがなす角度から特定できる。
積込目標位置演算部43は、アーム9の先端が放土位置P6に到達するためのブーム8の目標角度θbmtgtとアーム9の目標角度θamtgtとを演算する。ブーム8の目標角度θbmtgtとアーム9の目標角度θamtgtは,ブームピン8aから放土位置P6までの平面視の距離と、ブームピン8aから放土位置P6までの高さとから演算することができる。
積込目標位置演算部43は、通過位置P5を算出する。例えば、通過位置P5の高さは放土位置P6と等しい。通過位置P5の平面位置は、放土位置P6に到達するための制御目標旋回角度から所定のマージン分だけ自動運搬制御開始時の油圧ショベル1の方向へ旋回させた際のアーム9の先端の位置に相当する。つまり通過位置P5は、ブーム8とアーム9は目標角度で、旋回角度は制御目標旋回角度から所定のマージン分だけ制御開始方向に旋回させた際のアーム9の先端が通過する位置である。この所定のマージンは、例えば、平面視でベッセルとバケット10が接触しないように定めても良い。通過位置P5をアーム9の先端が位置するときの旋回角度を、通過位置旋回角度とする。
換言すれば、通過位置P5は、例えば、アーム9が掘削位置P1から被積込機械200への接触を回避しつつ放土位置P6に至るためにアーム6を通過させるべき高さ位置及び旋回位置を定めた仮想のポイントである。また、通過位置P5は、例えば、掘削位置P1及び放土位置P6(例えば掘削位置P1と放土位置P6との間の相対的な位置関係)、並びに被積込機械200の位置に基づいて算出されることができる。また、通過位置P5は、例えば、フロント作業装置2の掘削位置P1での位置(例えば本実施例においてはアーム9の先端の位置)、フロント作業装置2の掘削位置P1及び放土位置P6での姿勢、被積込機械200の外形形状、被積込機械200上における既に積込まれていると掘削対象物の形状などを考慮して算出されることができる。
旋回動作予測部44は、操作検出装置52、姿勢演算部41および積込目標位置演算部43からの出力に基づいて、油圧ショベル1が自動で旋回動作を行う際の旋回動作の予測を行う。オペレータが運搬を指示した際の旋回角度(制御開始旋回角度)から通過位置P5で停止するとした場合に到達する旋回角度(通過位置旋回角度)までの動作の時刻歴を予測する。旋回が減速を開始する時刻T_swdsを予測する時刻歴には、旋回動作を開始し旋回が加速する動作の予測と、通過位置旋回角度で停止するための減速する動作の予測とが含まれる。
加速する旋回動作の予測は、例えば、流量qに対する予測旋回角速度ωswpreの関係を2次遅れ系で表す下記の(式1)で行うことができる。
ここで、上記の(式1)において、sはラプラス演算子、Ksはゲイン、ωnswは固有角周波数、ζnswは減衰比を表す。
予測旋回角度θswpreは、式1で算出される角速度を積分することで得られる。なお予測には、より詳細な油圧モデルを用いても良いし、実測した旋回角速度のデータを用いても良く、予測方法について限定しない。
旋回動作が減速し制御終了旋回角度で停止するための減速動作、すなわち、旋回動作が減速を開始してから停止するまでの旋回流れ角度θswdは、下記の(式2)で求めることができる。
ここで、上記の(式2)において、ωswは旋回角速度、Dlimは、油圧ショベル1が旋回の減速において発生可能な減速度である。
上記の(式2)から、旋回流れ角度θswdと旋回角度θswの和が通過位置旋回角度と等しくなった時に旋回動作が減速を開始することで、旋回動作が減速を開始するまでの時刻歴と、旋回動作を開始してから減速を開始する時刻を予測できる。なお、旋回動作が開始してから旋回動作が減速し始めるまでの予測時間をT_swdsとする。
作業装置動作予測部45は、操作検出装置52、姿勢演算部41および積込目標位置演算部43からの出力に基づいて、油圧ショベル1が自動で運搬動作を行う際のフロント作業装置2の動作の予測を行う。フロント作業装置2の動作の予測は、旋回動作を開始した時点からの動作予測を行う。予測する時刻歴には、既に動作しているフロント作業装置2が旋回動作により減速する動作と、放土位置P6に至るために目標角度でブーム8及びアーム9を停止させるための減速動作の予測とが含まれる。これは、後述する制御フローにおいて、フロント作業装置2は旋回動作より先に動作を開始するため、旋回動作によってフロント作業装置2を駆動させるための作動油の供給量が減少し、フロント作業装置2の動作が減速する分を考慮するためである。
旋回動作によりフロント作業装置2が減速する分の予測は、例えば、流量qに対するシリンダ速度Vcylの関係を2次遅れ系で表す下記の(式3)で行うことができる。
ここで、上記の(式3)において、sはラプラス演算子、Kfはゲイン、ωnfは固有角周波数、ζnfは減衰比を表す。
なお予測には、より詳細な油圧モデルを用いても良いし、あるいは,フロント作業装置2を単独で動作させた場合と、旋回動作と複合してフロント作業装置2を動作させた場合のシリンダ速度Vcylの関係を予め保持しておき、旋回動作による減速する分の予測に用いることもできる。
ブーム8及びアーム9の動作を減速させブーム8及びアーム9の目標角度で停止させるための減速動作も、旋回動作の減速と同様に予測することができる。つまり、ある特定の減速度で減速させた場合に停止するまでの角度の変化分と、予測のある時点での角度との和が、目標角度と等しくなった時に減速を開始することで、停止に至るまでの動作を予測できる。言い換えると、アーム9の先端が放土位置P6や通過位置P5に到達するまでのフロント動作の時刻歴と時刻を予測できる。なお、旋回動作が開始した時点からフロント動作が停止するまでの予測時間をT_frとする。
掘削終了時の姿勢から、放土位置P6に至るまでに変化が必要なブーム8の角度とアーム9の角度とでは、ブーム8の角度の方が大きい場合が多い。そのため、作業装置動作予測部45は、ブーム8の動作予測のみを行う構成としても良い。また、放土位置P6や通過位置P5に関しても、掘削終了時のアーム9の角度のまま、ブーム8の動作と旋回動作のみで被積込機械200上に到達可能と判断されるのであれば、放土位置P6は被積込機械200の中心に限る必要はない。その場合、作業装置動作予測部45はブーム8の動作の予測のみを行えばよい。
動作判断部46は、操作検出装置52、旋回動作予測部44及び作業装置動作予測部45からの出力に基づいて、旋回動作を行うか否かを判断する。すなわち、動作判断部46は、旋回動作予測部44が予測した旋回開始から旋回が減速し始めるまでの予測時間T_swdsと、作業装置動作予測部45が予測した、旋回を開始した時点から作業装置が停止に至るまでの予測時間T_frとから、旋回動作を行うか否かを判断する。
動作判断部46は、T_swdsがT_frと等しいか、或いは、T_swdsがT_frよりも大きい、すなわちアーム9の先端がP6に到達するまでの高さとリーチに至ったと同時か、あるいは至った後に、仮に旋回動作が減速を開始すると通過位置旋回角度で停止すると予測される場合に、旋回動作を開始するよう判断する。
動作指令演算部47は、動作判断部46の判断結果に基づいて、電磁比例弁51への指令を出力する。具体的には、動作指令演算部47は、油圧ショベル1が掘削した土砂の被積込機械200への運搬をオペレータが指示すると、電磁比例弁51にフロント作業装置2の油圧アクチュエータを動作させるよう指令する。また、動作判断部46が旋回動作を開始するよう判断した場合は、旋回動作をさせるよう電磁比例弁51に指令する。油圧ショベル1のオペレータは、油圧ショベル1が掘削しバケット10内に保持された土砂の被積込機械200への運搬を、操作レバー22上のスイッチ24を操作することで指示する。
図6及び図7は、運搬動作における処理内容を示すフローチャートである。
図6及び図7において、制御装置40の被積込機械位置演算部42は、オペレータのスイッチ24の操作による自動運搬動作の指示を操作検出装置52が検出すると、まず、物体検出装置54からの情報に基づいて、被積込機械200の位置を演算する(ステップS101)。
続いて、積込目標位置演算部43は、放土位置P6を演算する(ステップS102)。
続いて、積込目標位置演算部43は、アーム9の先端が放土位置P6に到達するために必要なブーム8の目標角度θbmtgt及びアーム9の目標角度θamtgtを演算する(ステップS103)。
続いて、積込目標位置演算部43は、アーム9の先端が放土位置P6に到達するために必要な旋回角度である目標旋回角度θswtgtを演算する(ステップS104)。
続いて、積込目標位置演算部43は、通過位置P5と通過位置旋回角度を演算する(ステップS105)。
続いて、姿勢演算部41は、姿勢検出装置53からの情報に基づいて、ブーム8及びアーム9の角度と角速度、旋回角度と角速度を演算する(ステップS106)。
続いて、ブーム8及びアーム9の角度が、目標角度に到達しているか否かを判定する(ステップS107)。
ステップS107での判定結果がNOの場合、すなわち、目標角度に到達していないと判定した場合には、続いて、動作指令演算部47は、ブーム8及びアーム9の角度が目標角度に到達するように電磁比例弁51に指示を出す(ステップS108)。
ステップS107での判定結果がYESの場合、又は、ステップS108の処理が終了した場合、すなわち、目標角度に到達した場合には、続いて、旋回動作が開始しているか否かを判定する(ステップS109)。なお、旋回動作が開始しているかの判定は、姿勢演算部41による旋回角速度の算出結果を用いても良いし、旋回の動作指令が行われたかを記憶することによって判定しても良い。
ステップS109での判定結果がNOの場合、すなわち、旋回動作が開始していないと判定した場合には、続いて、旋回動作予測部44は、アーム9の先端が通過位置P5に到達するまでの旋回動作の時刻歴を予測する(ステップS110)。この旋回動作の予測には、旋回動作の開始から旋回動作の減速の開始までが少なくとも含まれる。旋回動作が減速し始める時間を旋回動作の開始からT_swdsとし記憶する。
続いて、作業装置動作予測部45は、旋回が開始する時間を初期値として,アーム9の先端が放土位置P6や通過位置P5に到達するまでのブーム8及びアーム9の動作の時刻歴、言い換えるとブーム8及びアーム9が目標角度に到達するまでの時刻歴を予測する(ステップS111)。この作業装置の動作の予測の初期値には、ステップS106で取得したブーム8及びアーム9の角度及び角速度を用いることができる。目標角度に到達すると予測された時間をT_frとし記憶する。
続いて、動作判断部46は、T_swdsとT_frとを比較し、T_swdsがT_fr以上であるか否か、すなわち、ブーム8とアーム9が目標角度に到達し、それと同時かその後に旋回動作が減速を開始すると通過位置P5で旋回が停止すると予測されるかを判断する(ステップS112)。
ステップS112での判定結果がNOの場合、すなわち、T_swdsがT_fr以上ではない場合には、判定結果がYESとなるまでステップS106~S111の処理を繰り返す。なお、ステップS111において、ステップS112の判定結果がNOの場合に生じるステップS106~S111繰り返し処理の最中にブーム8やアーム9のどちらか一方が目標角度に到達した場合には、まだ到達していない方の動作の予測のみを行えばよい。
また、ステップS112での判定結果がYESの場合、すなわち、T_swdsがT_fr以上である場合には、続いて、動作指令演算部47は、旋回動作を指令する(ステップS113)。
続いて、ステップS109での判定結果がYESの場合、又は、ステップS113での処理が終了した場合、すなわち、旋回動作を開始している場合には、続いて、旋回動作の減速を始めた場合に目標旋回角度に到達するか否かを判定する(ステップS114)。
ステップS114での判定結果がYESの場合、すなわち、目標旋回角度に到達すると判定した場合には、続いて、旋回停止指令を出力する(ステップS115)。
また、ステップS114での判定結果がNOの場合、又は、ステップS115での処理が終了した場合には、続いて、旋回角度、ブーム8の角度、アーム9の角度が目標角度に到達しているか否かを判定する(ステップS116)。
ステップS116での判定結果がNOの場合、すなわち、目標角度に到達していないと判定した場合には、ステップS105の処理に戻る。
また、ステップS116での判定結果がYESの場合には、自動運搬動作の処理を終了する。
以上のように構成した本実施の形態における動作を説明する。
図8及び図9に示すように、掘削位置P1における掘削終了時のバケット10の状態を状態S1とする。この時点で、オペレータが自動運搬動作を指示する。状態S1から状態S2の間は、ブーム8とアーム9のみが動作する。このときの処理状態は、図6のフローチャートにおいて、ステップS112でT_swdsはT_fr以上とならないと判断されてステップS106~S111の処理を繰り返し行っている場合に相当する。そのため、ブーム8とアーム9の動作のみで状態S1から状態S2へ移動する。
状態S2において、図6のフローチャートのステップS112でT_swdsはT_fr以上であると判定されると、旋回動作が開始され(図6のステップS113参照)、旋回動作とブーム8とアーム9が同時に動き、バケット10は状態S2から状態S3へ移動する。
状態S3は、ブーム8とアーム9の動作の両方が完了した状態である。このときの処理状態は、図6のフローチャートのステップS107において、ブーム8とアーム9の角度が目標角度に到達したと判定された場合相当する。状態S3では,旋回動作はまだ減速が開始されていない。
状態S4は,旋回動作が減速を開始する時点である。このときの処理状態は、図7のフローチャートのステップS114において、旋回動作を減速し始めると目標旋回角度に到達すると判定され、旋回停止指令が出力された場合に相当する(図7のステップS115参照)。
状態S5は,旋回動作が減速しつつ放土位置P6に到達するための目標旋回角度に対して、所定の旋回角度分だけマージンを持たせた位置である通過位置P5をアーム9の先端が通過している状況である。
最終的に旋回動作が停止することで状態S6に至り、旋回動作は停止し、アーム9の先端は放土位置P6で停止する。
以上のように構成した本実施の形態における作用効果を説明する。
従来技術においては、ブーム8やアーム9といったフロント作業装置2の動作に対して、旋回動作は停止指令を受けてからも停止までに時間を要する。そのため、被積込機械200の近傍でフロント作業装置2の上昇動作を終えるような自動運搬動作とした場合には、自動運搬動作中に動作の停止を指示しても、被積込機械200との干渉を避けるために、フロント作業装置2を動作させ続ける必要がある。しかしながら、このような動作では、オペレータによる操作と実際の動作が著しく乖離することが考えられ、オペレータが違和感を覚えることが懸念される。このため、従来技術においては、積込動作を途中で停止させる場合であっても、被積込機械とバケットとの干渉を防止するためにバケットの高さ方向への動作を継続させる必要がある。すなわち、オペレータによる操作と実際の動作が乖離することにより、オペレータが違和感を覚えることが懸念される。
これに対して本実施の形態においては、旋回動作及びフロント作業装置の動作の予測結果に基づいて、作業具が上昇動作のみを行った後に上部旋回体の旋回動作が開始されて、作業具が通過位置の高さ位置に到達するまで上昇及び旋回した後に、作業具が通過位置の旋回位置に到達するまで旋回のみを行って通過位置を通過するように、上部旋回体及びフロント作業装置の動作を制御するように構成したので、積込動作およびその途中停止時において、干渉防止を実現しつつ、オペレータの違和感を低減することができる。
すなわち、本実施の形態においては、状態S1から状態S2への遷移中に自動運搬動作の停止を指示した場合、まだ旋回動作を開始していないため、ブーム8やアーム9の動作を即座に停止しても被積込機械200と干渉の虞はない。また、状態S2から状態S3への遷移中に自動運搬動作の停止を指示した場合、その位置から旋回停止をすれば、被積込機械200より手前の通過位置P5か通過位置P5に至る前の旋回角度で停止可能であるため、ブーム8やアーム9の動作を即座に停止しても、被積込機械200との干渉の虞はない。さらに、状態S3以降で自動運搬動作の停止を指示した場合、すでに被積込機械200と干渉しない高さまでバケット10は上昇しているため、干渉の虞はない。
また、本実施の形態によれば、旋回動作とフロント作業装置2の動作を組み合わせて行う運搬動作において、フロント作業装置2の動作が先行して実施されるため、オペレータは被積込機械200との干渉を気にすることなく自動運搬動作を指令することができる。
なお、旋回動作予測部44が予測する通過位置P5で停止する場合の旋回の減速度と、図7のフローチャートのステップS114での目標旋回角度で旋回動作を停止させるための減速の判断に用いる旋回の減速度は、等しくても良いし、通過位置P5で停止する場合の減速度を大きな減速度となるように異なる値としても良い。例えば、通過位置P5で停止させる場合の減速度は油圧ショベル1が生じ得る最大の減速度とし、目標旋回角度で停止させる場合の減速度は,最大の減速度より小さな減速度としても良い。この場合には、実際の旋回動作を減速させる際は相対的に減速度を小さくすることで、オペレータへの違和感を低減することができる。
また、本実施の形態においては、ブーム8やアーム9の角度を制御する場合を例示して説明したが、これに限られず、例えば、オペレータにより自動運搬制御が指示された時のバケット10の対地角度を自動運搬制御が実行中には保持するように制御しても良いし、オペレータによるバケット10の操作指示を受け付けるように制御しても良い。
<第2の実施の形態>
本発明の第2の実施の形態を図10及び図11を参照しつつ説明する。図中、他の実施の形態と同様の部材には同じ符号を付し、説明を省略する。
本発明の第2の実施の形態を図10及び図11を参照しつつ説明する。図中、他の実施の形態と同様の部材には同じ符号を付し、説明を省略する。
図10は、制御装置の処理機能を関連構成とともに抜き出して示す機能ブロック図である。また、図11は、運搬動作における処理内容を示すフローチャートの一部を抜き出して示す図である。
図10において、油圧ショベル1は、運搬物情報取得装置55を備えている。運搬物情報取得装置55は、バケット10に格納された運搬物(例えば、掘削された土砂)の質量を算出するものである。制御装置の40は、旋回動作予測部44や作業装置動作予測部45において、運搬物情報取得装置55で得られた情報を用いて予測を行う。
図11に示すフローチャートの図7に示すフローチャートとの相違点は、S106の処理の前に、バケット10内の運搬物情報を取得する処理(ステップS200)が追加されている点である。ステップS200のように、バケット10内の運搬物情報を用いることで、制御装置40の旋回動作予測部44や作業装置動作予測部45はより精度の高い動作予測を行うことが可能となる。
その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
以上のように構成した本実施の形態においても第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、制御装置40はより精度の高い動作予測を行うことが可能となる。
<付記>
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内の様々な変形例や組み合わせが含まれる。また、本発明は、上記の実施の形態で説明した全ての構成を備えるものに限定されず、その構成の一部を削除したものも含まれる。また、上記の各構成、機能等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等により実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内の様々な変形例や組み合わせが含まれる。また、本発明は、上記の実施の形態で説明した全ての構成を備えるものに限定されず、その構成の一部を削除したものも含まれる。また、上記の各構成、機能等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等により実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。
1…油圧ショベル、2…フロント作業装置、3…機械本体、4…走行油圧モータ、5…下部走行体、6…旋回油圧モータ、7…上部旋回体、8…ブーム、8a…ブームピン、9…アーム、9a…アームピン、10…バケット、10a…バケットピン、11…ブームシリンダ、12…アームシリンダ、13…バケットシリンダ、14…ブーム角度センサ、15…アーム角度センサ、16…バケットリンク、17…バケット角度センサ、18…傾斜角センサ、19…旋回角度センサ、20…角速度センサ、22,23…操作レバー、24…スイッチ、40…制御装置、41…姿勢演算部、42…被積込機械位置演算部、43…積込目標位置演算部、44…旋回動作予測部、45…作業装置動作予測部、46…動作判断部、47…動作指令演算部、51…電磁比例弁、52…操作検出装置、53…姿勢検出装置、54…物体検出装置、55…運搬物情報取得装置、71…運転室、100…パイロットライン、101…流量制御弁、102…油圧ポンプ、103…エンジン、104…パイロットポンプ、120…旋回中心、200…被積込機械(ダンプトラック)
Claims (4)
- 下部走行体と、
前記下部走行体上に旋回可能に取り付けられた上部旋回体と、
前記上部旋回体に取り付けられた、ブーム、アーム及び作業具を有する多関節型のフロント作業装置と、
前記上部旋回体及び前記フロント作業装置の姿勢を検出する姿勢検出装置と、
前記フロント作業装置で掘削した掘削対象物を積み込んで運搬する被積込機械の位置を検出する被積込機械位置検出装置と、
掘削対象物の掘削位置及び前記掘削対象物の前記被積込機械への放土位置に関する情報に応じて、前記掘削対象物を前記被積込機械に積み込む積込動作に係る前記上部旋回体及び前記フロント作業装置の動作の少なくとも一部の動作を制御する制御装置とを備えた作業機械において、
前記制御装置は、
前記掘削位置、前記放土位置、及び前記被積込機械の位置に基づいて、前記積込動作において、前記作業具が前記掘削位置から前記被積込機械への接触を回避しつつ前記放土位置に至るために前記作業具を通過させる通過位置の鉛直方向の位置である高さ位置及び旋回方向の位置である旋回位置を演算し、
前記作業具が上昇動作のみを行った後に前記上部旋回体の旋回動作が開始されて、前記作業具が前記通過位置の前記高さ位置に到達するまで上昇及び旋回した後に、前記作業具が前記通過位置の前記旋回位置に到達するまで旋回のみを行って前記通過位置を通過するように、前記上部旋回体及び前記フロント作業装置の動作を制御することを特徴とする作業機械。 - 請求項1記載の作業機械において、
前記制御装置は、
前記作業具が最も早い速度で上昇動作を行う場合における前記作業具が上昇を開始してから前記通過位置の前記高さ位置に到達するまでの所要時間と、前記上部旋回体が最も速い速度で旋回する場合における前記上部旋回体が減速を開始してから停止に至るまでの所要時間とを予測し、
前記所要時間に応じて、前記作業具が上昇する場合において前記上部旋回体及び前記フロント作業装置の自動制御を中断する信号を受信することによって前記作業具の上昇動作及び前記上部旋回体の旋回動作が停止し始めた場合に、前記作業具が前記通過位置の旋回位置に到達しない旋回位置で停止するように、制御することを特徴とする作業機械。 - 請求項1記載の作業機械において、
前記制御装置は、前記上部旋回体が減速を開始してから停止に至るまでの所要時間の予測に用いる前記上部旋回体の減速度として、前記上部旋回体が減速を開始してから前記放土位置で停止する際の減速度よりも大きい減速度を用いることを特徴とする作業機械。 - 請求項1記載の作業機械において、
前記制御装置は、前記作業具が保持する運搬物の情報を用いて、前記上部旋回体と、前記フロント作業装置の動作の予測を行うことを特徴とする作業機械。
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