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JP7728200B2 - 血管可視化部材、血管可視化装置、血管穿刺システム及び血管可視化システム - Google Patents
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JP7728200B2 - 血管可視化部材、血管可視化装置、血管穿刺システム及び血管可視化システム - Google Patents

血管可視化部材、血管可視化装置、血管穿刺システム及び血管可視化システム

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Description

本発明は、血管可視化部材、血管可視化装置、血管穿刺システム及び血管可視化システムに関する。
例えば、特許文献1には、静脈可視化装置が開示されている。静脈可視化装置は、照射部、撮像部、画像処理手段及び表示部を備える。照射部は、患者の穿刺対象部位に近赤外光を照射する。撮像部は、穿刺対象部位に照射された近赤外光のうち当該穿刺対象部位で反射された反射光を受光して穿刺対象部位の撮像画像を取得する。画像処理手段は、撮像画像から静脈を抽出処理する。表示部は、画像処理手段が処理した画像を表示する。
特開2017-64094号公報
上述した静脈可視化装置は、近赤外光を画像に変換する部材が必要になるため、大型且つ複雑な構成になるという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
本発明の第1の態様は、生体の血管を可視化するための血管可視化部材であって、近赤外光を可視光に変換させる波長変換材料を含む波長変換部と、前記波長変換部を支持する支持部と、を備え、前記支持部は、可視化対象部位に対する前記波長変換部の位置を変更するために持ち運び可能に構成されている、血管可視化部材である。
本発明の第2の態様は、上述した血管可視化部材と、前記可視化対象部位に前記近赤外光を照射するための光源部を含む照射部と、を備える、血管可視化装置である。
本発明の第3の態様は、上述した血管可視化装置と、前記血管に穿刺する医療機器と、を備える、血管穿刺システムを開示している。
本発明の第4の態様は、上述した血管可視化装置と、前記血管可視化部材に表示された血管像を撮影するカメラと、前記カメラによって撮影された画像を解析処理する画像処理部と、を備える、血管可視化システムを開示している。
本発明によれば、可視化対象部位を透過した近赤外光を波長変換部で可視光に変換することができる。これにより、波長変換部に視認可能な血管像を表示させることができる。つまり、血管可視化部材は、近赤外光を画像に変換する部材を用いなくても血管像を表示できる。そのため、小型且つ簡単な構成により血管を可視化することができる。また、支持部を持ち運ぶことにより、広範囲の可視化対象部位の血管を可視化することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る血管可視化システムの模式的構成説明図である。 図2Aは、図1の血管可視化装置の底面図である。図2Bは、図1の血管可視化装置の平面図である。 図3は、図2BのIII-III線に沿った断面図である。 図4は、図1の血管可視化装置の使用説明図である。 図5Aは、スタンドを備えた血管可視化システムの概略構成説明図である。図5Bは、図5Aのスタンドと血管可視化部材とを示す概略構成説明図である。 図6は、本発明の一実施形態に係る血管穿刺システムの模式的構成説明図である。 図7は、図6の血管可視化部材の構成例を示す説明図である。 図8は、血管可視化装置の変形例を示す模式的構成説明図である。 図9は、変換部本体の構成例を示す断面説明図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る血管可視化システム12は、血管可視化装置13A、カメラ14及び情報処理装置16を備える。
血管可視化装置13Aは、生体の可視化対象部位300の血管302(図3参照)を可視化する。本実施形態では、可視化対象部位300は、人体の前腕及び手である。ただし、可視化対象部位300は、人体の上腕、足、下腿、大腿等の部位であってもよい。
図1~図3において、血管可視化装置13Aは、血管可視化部材10A及び照射部20を備える。血管可視化部材10Aは、簡単に持ち運びできるような大きさ及び形状を有する。
図1、図2B及び図3に示すように、血管可視化部材10Aは、波長変換部22及び支持部24を有する。波長変換部22は、変換部本体26及び枠部28を含む。変換部本体26は、透明であってもよいし、不透明であってもよい。変換部本体26は、近赤外光L1を可視光L2に変換する波長変換材料30(光アップコンバージョン材料)を含む。
波長変換材料30は、700nmよりも大きく2500nm以下である近赤外光L1を400nm以上700nm以下の可視光L2に変換する。波長変換材料30は、例えば、無機系光アップコンバージョン発光体又は有機系光アップコンバージョン発光体を含む。無機系光アップコンバージョン発光体は、例えば、希土類元素を有する。有機系光アップコンバージョン発光体は、例えば、有機金属錯体又は多環芳香族化合物等を有する。
変換部本体26は、波長変換材料30を含む材料によってフィルム状又はプレート状に成形されている。ここで、「波長変換材料30を含む材料」は、波長変換材料30のみからなる材料であってもよいし、波長変換材料30に他の材料(例えば、プラスチック又はガラス)を混ぜた混合材料であってもよい。本実施形態において、変換部本体26は、例えば、波長変換材料30のみによってプレート状に成形されている。ただし、変換部本体26は、混合材料によってプレート状に成形されてもよい。
変換部本体26は、円形状に形成されている。ただし、変換部本体26の形状は、適宜変更可能であって、四角形状等の多角形状であってもよい。変換部本体26の厚さは、0.1mm以上10mm以下に設定される。変換部本体26の表面は、光(例えば、近赤外光L1)の反射を抑えるために平滑であることが好ましい。
枠部28は、変換部本体26の外周を囲むように設けられている。枠部28は、例えば、金属材料又は硬質な樹脂材料によって構成されている。つまり、枠部28は、変換部本体26の外周を保護する保護部材としても機能する。
波長変換部22は、変換部本体26のみによって構成されてもよい。つまり、波長変換部22は、枠部28を有していなくもよい。この場合、変換部本体26は、可撓性を有してもよい。このように変換部本体26が可撓性を有すると、変換部本体26を可視化対象部位300の形状に合わせて変形させることができるため、変換部本体26を可視化対象部位300に効率よく接触(密着)させることができる。
支持部24は、波長変換部22を支持する。支持部24は、可視化対象部位300に対する波長変換部22の位置を変更するために持ち運び可能に構成されている。支持部24は、取手部32を有する。取手部32は、枠部28から直線状に延在している。取手部32と枠部28とは、例えば、一体成形品である。ただし、枠部28と取手部32とを別々に製造した後で、取手部32を枠部28に取り付けるようにしてもよい。取手部32は、人手によって把持し易い大きさに形成されている。取手部32の大きさ及び形状は、適宜設定可能である。
図1、図2A及び図3に示すように、照射部20は、基板34、複数の光源部36、照射支持部38、電力供給線40及び電源部42を有する。基板34は、可撓性を有する。複数の光源部36は、基板34に取り付けられている。
各光源部36は、700nmよりも大きく2500nm以下である近赤外光L1を発する。光源部36は、例えば、いわゆるチップ型の発光ダイオードである。ただし、光源部36は、いわゆるランプ型の発光ダイオードであってもよいし、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode:OLED)であってもよい。光源部36の数、配置、大きさ及び形状は、適宜変更可能である。
照射支持部38は、基板34を変位可能に支持する。換言すれば、照射支持部38は、複数の光源部36を変位可能に支持する。電力供給線40は、電源部42の電力を各光源部36に供給する。電力供給線40は、電源部42と基板34とを互いに接続する。電源部42は、例えば、一次電池又は二次電池(バッテリー)である。照射部20は、電源部42から各光源部36に電力を無線供給できるように構成されてもよい。この場合、電力供給線40は不要となる。
図1に示すように、カメラ14は、波長変換部22に表示される後述する血管像400を撮影する。カメラ14は、撮影した画像を情報処理装置16に送信する。カメラ14は、情報処理装置16に有線接続されている。カメラ14は、情報処理装置16に無線接続されてもよい。また、カメラ14は、インターネット回線を介して情報処理装置16に撮影した画像を送信してもよい。
情報処理装置16は、演算部50、記憶部52、表示部54及びスピーカー56を備える。演算部50は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサ(処理回路)によって構成される。
演算部50は、制御部58及び画像処理部60を含む。演算部50は、記憶部52に記憶されているプログラムを実行することによって、制御部58及び画像処理部60を実現する。なお、演算部50は、集積回路によって、制御部58及び画像処理部60の少なくとも一部を実現してもよい。集積回路としては、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等が挙げられる。
記憶部52は、揮発性メモリと不揮発性メモリとを含む。揮発性メモリとしては、例えば、RAM(Random Access Memory)等が挙げられる。この揮発性メモリは、プロセッサのワーキングメモリとして使用され、処理又は演算に必要なデータ等が一時的に記憶される。不揮発性メモリとしては、例えば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等が挙げられる。この不揮発性メモリは、保存用のメモリとして使用される。当該不揮発性メモリには、プログラム、テーブル及びマップ等が記憶される。記憶部52の少なくとも一部は、上述したようなプロセッサ又は集積回路に組み込まれてもよい。
制御部58は、情報処理装置16の全体の制御を司る。制御部58は、カメラ14から受信した画像を記憶部52に記憶させる。画像処理部60は、記憶部52に記憶されている画像を解析処理する。具体的に、画像処理部60は、例えば、所定の医療行為の前後において撮影された画像の変化を抽出する。
表示部54は、カメラ14から受信した画像、画像処理部60によって解析処理がされた画像等を表示する。スピーカー56は、アラーム音等を発生させる。
次に、血管可視化システム12の使用方法について説明する。血管可視化システム12は、例えば、可視化対象部位300の同一の血管302の連続的又は経時的な変化を捉えるために使用される。具体的に、血管可視化システム12は、例えば、医療行為の前後において、対象とする血管302の血管像400を比較して医療行為の有効性(末梢血管拡張薬等の薬効、運動療法の効果等)を評価する場合等に使用される。
本実施形態において、血管可視化システム12を使用する場合、可視化対象部位300の第1の表面304を照射部20の各光源部36に接触(密着)させる(図3参照)。また、血管可視化部材10Aの取手部32を把持し、可視化対象部位300とカメラ14との間に血管可視化部材10Aを配置する。このとき、明瞭な血管像400を得るために、可視化対象部位300の第1の表面304とは反対側の第2の表面306に変換部本体26を接触させる。ただし、このとき、変換部本体26は、可視化対象部位300の第2の表面306から離間してもよい。
その後、電源部42をオンにする。そうすると、図3に示すように、複数の光源部36から近赤外光L1が可視化対象部位300の第1の表面304に向かって照射される。近赤外光L1は、可視化対象部位300の血管302以外の部分を透過する。換言すれば、近赤外光L1は、可視化対象部位300の血管302内の血液中のヘモグロビンによって吸収される。近赤外光L1のうち可視化対象部位300を透過した透過光は、変換部本体26の波長変換材料30によって可視光L2に変換される。そのため、変換部本体26には、視認可能な血管像400が表示される(図2B参照)。
続いて、変換部本体26に表示された血管像400をカメラ14によって撮影する。カメラ14によって撮影された画像(静止画又は動画)は、情報処理装置16に送信されて記憶部52に記憶される。以下、医療行為を行う前に撮影された画像を「第1画像」ということがある。第1画像は、情報処理装置16の記憶部52に記憶するのではなく、別のコンピュータの記憶部にインターネットを介して記憶してもよい。
1回の撮影では可視化したい血管302の全体を表示できない場合には、図4に示すように、血管可視化部材10Aと可視化対象部位300との相対位置を変えてカメラ14による撮影を再び行う。具体的に、例えば、血管可視化部材10Aを指先とは反対方向に向かって(肘に向かって)スライドさせる。このとき、血管可視化部材10Aの真下に照射部20が位置するように、照射部20と可視化対象部位300との相対位置を変えてもよい。また、照射部20は、例えば、手掌から前腕までの範囲に近赤外光L1を照射できるように構成してもよい。これにより、複数枚の第1画像がカメラ14によって撮影される。画像処理部60は、複数枚の第1画像を結合することにより第1結合画像を作成する。制御部58は、第1画像又は第1結合画像を表示部54に表示させてもよい。
制御部58は、例えば、第1画像又は第1結合画像に基づいて血管像400が正常であるか否かを判定し、異常である場合(例えば、狭窄によって血流が妨げられている可能性がある場合)にスピーカー56からアラーム音を発生させる。
その後、例えば、患者の医療行為が実施される。医療行為の実施後、上述した方法と同じ方法によって変換部本体26に表示された血管像400をカメラ14によって撮影する。カメラ14によって撮影された医療行為後の血管像400の画像は、情報処理装置16に送信されて記憶部52に記憶される。以下、医療行為が行われた後に撮影された画像を「第2画像」ということがある。第2画像は、情報処理装置16の記憶部52に記憶するのではなく、別のコンピュータの記憶部52にインターネットを介して記憶してもよい。
1回の撮影では可視化したい血管302の全体を表示できない場合には、上述した方法と同じ方法により複数枚の第2画像をカメラ14によって撮影する。画像処理部60は、複数枚の第2画像を結合することにより第2結合画像を作成する。制御部58は、第2画像又は第2結合画像を表示部54に表示させてもよい。
制御部58は、例えば、第2画像又は第2結合画像に基づいて血管像400が正常であるか否かを判定し、異常である場合(例えば、狭窄によって血流が妨げられている可能性がある場合)にスピーカー56からアラーム音を発生させる。
続いて、画像処理部60は、取得した画像を解析処理することにより、第1画像(第1結合画像)と第2画像(第2結合画像)とで変化している部分を抽出する。制御部58は、画像処理部60の解析結果を表示部54に表示させる。これにより、ユーザ(患者を含む)は、医療行為の効果を簡単且つ精度よく知ることができる。
本実施形態は、以下の効果を奏する。
本実施形態によれば、可視化対象部位300を透過した近赤外光L1を変換部本体26で可視光L2に変換することができる。これにより、変換部本体26に視認可能な血管像400を表示させることができる。つまり、血管可視化部材10Aは、近赤外光L1を画像に変換する部材を用いなくても血管像400を表示できる。そのため、小型且つ簡単な構成により血管302を可視化することができる。また、支持部24を持ち運ぶことにより、広範囲の可視化対象部位300の血管302を可視化することができる。
支持部24は、人手によって把持可能な取手部32を有する。
このような構成によれば、取手部32を手に持った状態で血管可視化部材10Aを簡単に移動させることができる。
血管可視化装置13Aは、血管可視化部材10Aと、可視化対象部位300に近赤外光L1を照射するための光源部36を含む照射部20とを備える。
このような構成によれば、光源部36から可視化対象部位300に近赤外光L1を照射し、可視化対象部位300を透過した近赤外光L1を変換部本体26に導くことができる。
照射部20は、光源部36を変位可能に支持する照射支持部38を有する。
このような構成によれば、可視化対象部位300の第1の表面304に光源部36を密着させ易くなる。
血管可視化システム12は、血管可視化部材10Aに表示された血管像400を撮影するカメラ14と、カメラ14によって撮影された画像を解析処理する画像処理部60と、を備える。
このような構成によれば、血管可視化システム12により、波長変換部22の血管像400の変化を捉えることができる。
血管可視化システム12は、図5A及び図5Bに示すように、血管可視化部材10Aを所定位置に保持するためのスタンド62を備えてもよい。スタンド62は、持ち運び可能に構成されている。スタンド62は、自立可能なスタンド本体64と、スタンド本体64に設けられた取付部66とを有する。
スタンド本体64は、テーブル等に自立させた状態で鉛直方向に延在する。取付部66は、スタンド本体64に対して上下方向に移動可能に取り付けられている。取付部66は、血管可視化部材10Aの支持部24(取手部32)を取り外し可能に保持する。
このような構成によれば、撮影したい血管302の上に血管可視化部材10Aを配置した状態で、当該血管可視化部材10Aの取手部32をスタンド62の取付部66に取り付けることができる。これにより、血管可視化部材10Aが可視化対象部位300に対して位置ずれすることを抑えることができる。
次に、本発明に係る血管穿刺システム100について説明する。図6に示すように、血管穿刺システム100は、血管可視化装置13B及び医療機器200を備える。
血管可視化装置13Bは、血管可視化部材10Bと、上述した照射部20(図1参照)とを備える。血管可視化部材10Bは、波長変換部22aと、上述した支持部24とを有する。波長変換部22aは、開口部70を有する点以外、上述した波長変換部22と同様に構成されている。波長変換部22aは、変換部本体26a及び枠部28aを含む。変換部本体26aは、上述した変換部本体26と比較して形状が異なる。枠部28aは、上述した枠部28と比較して形状が異なる。
開口部70は、波長変換部22aの厚さ方向の全長に渡って延在している。換言すれば、開口部70は、波長変換部22aを厚さ方向に貫通する。開口部70は、波長変換部22aを外周から内方に向かって円弧状に切り欠いた切欠部72である。開口部70の位置、大きさ及び形状は、適宜設定可能である。
医療機器200は、例えば、カテーテル組立体201である。カテーテル組立体201は、針体202、針ハブ204、カテーテルシャフト206及びカテーテルハブ208を有する。針体202は、血管302に穿刺可能に構成されている。針ハブ204は、針体202の基端部に設けられている。カテーテルシャフト206は、管状に延在している。初期状態で、カテーテルシャフト206の内腔には、針体202が挿通されている。カテーテルハブ208は、カテーテルシャフト206の基端部に設けられている。医療機器200は、カテーテル組立体201に限定されず、採血用の穿刺針等であってもよい。
医療機器200の針体202は、例えば、波長変換部22aの開口部70から可視化対象部位300に穿刺される。この場合、開口部70は、針体202を通すことができる大きさに設定される。血管穿刺システム100では、可視化対象部位300のうち穿刺対象である血管302の真上の部分を波長変換部22aの開口部70に位置させて、当該部分にマーキングをしてもよい。この場合、可視化対象部位300から血管可視化部材10Bを外した状態で、マーキングを目印として穿刺対象である血管302に医療機器200が穿刺される。
血管穿刺システム100は、以下の効果を奏する。
血管穿刺システム100によれば、波長変換部22aに表示された血管像400を視認することにより、穿刺対象である血管302を容易に把握することができる。よって、穿刺対象である血管302に医療機器200を確実に穿刺することができる。
波長変換部22aは、当該波長変換部22aの厚さ方向の全長に渡って延在した開口部70を有する。
このような構成によれば、例えば、開口部70から血管302に医療機器200を穿刺することができる。また、例えば、可視化対象部位300のうち穿刺対象である血管302の真上の部分を波長変換部22aの開口部70に位置させて当該部分をマーキングし、そのマーキングに基づいて医療機器200を当該血管302に穿刺することができる。
図7に示すように、血管穿刺システム100の血管可視化装置13Bは、血管可視化部材10Bに代えて血管可視化部材10Cを備えてもよい。血管可視化部材10Cは、波長変換部22bと、上述した支持部24とを有する。波長変換部22bは、開口部70aを有する。波長変換部22bは、変換部本体26b及び枠部28aを含む。変換部本体26bは、上述した変換部本体26aと比較して形状が異なる。
開口部70aは、上述した切欠部72と、孔74とを含む。孔74は、波長変換部22bの中央部分に位置する。孔74は、波長変換部22bによって囲まれている。すなわち、孔74は、波長変換部22bの外周から離れて位置する。医療機器200を孔74に通す場合、孔74は、医療機器200のカテーテルハブ208が通る大きさ及び形状に設定される。孔74は、可視化対象部位300をマーキングするための孔であってもよい。
血管穿刺システム100は、血管可視化部材10Bに代えて血管可視化部材10Aを備えてもよい。また、血管穿刺システム100は、血管可視化部材10Bに代えて後述する血管可視化部材10Dを備えてもよい。さらに、血管穿刺システム100は、上述したカメラ14及び情報処理装置16を備えてもよい。
次に、変形例に係る血管可視化装置13Cについて説明する。図8に示すように、血管可視化装置13Cは、血管可視化部材10Dと、上述した照射部20(図1参照)を有する。
図8に示すように、血管可視化部材10Dは、いわゆる眼鏡と同じ形状を有する。つまり、血管可視化部材10Dは、人の頭部に着脱可能である。具体的に、血管可視化部材10Dは、波長変換部22c及び支持部24aを備える。
波長変換部22cは、一対の変換部本体26c、一対の枠部28b、ブリッジ80及び一対のパッド82を有する。一対の変換部本体26cは、互いに離間して配置される。各変換部本体26cは、上述した変換部本体26と同様に構成される。ただし、各変換部本体26cは、透明に構成されるのが好ましい。
各枠部28bは、各変換部本体26cの外周を囲む。ブリッジ80は、各枠部28bを繋ぐ。各パッド82は、各枠部28bに設けられている。パッド82は、血管可視化部材10Dを人の頭部に装着した状態で鼻に載せられる部分である。
支持部24aは、人の頭部に取り外し可能に装着するための装着部84として機能する。装着部84は、一対のテンプル86を有する。各テンプル86は、各枠部28bに対して図示しない丁番を介して取り付けられている。テンプル86のうち枠部28bとは反対方向の端部は、人体の耳に掛けやすいように湾曲している。
このような血管可視化部材10Dによれば、可視化対象部位300を透過した近赤外光L1が各変換部本体26cに照射されることにより、各変換部本体26cに視認可能な血管像400が表示される。
血管可視化部材10Dは、人の頭部に取り外し可能に装着するための装着部84を有する。
このような構成によれば、血管可視化部材10Dを手で持つことなく血管像400を視認することができる。
血管可視化装置13Cは、血管可視化部材10Dに代えて人の頭部に着脱可能なゴーグルの形状を有する血管可視化部材を有してもよい。
図9に示すように、上述した変換部本体26、26a~26cは、波長変換材料30を含まない材料によって構成された支持層90と、支持層90の片方の表面に積層された変換層92を含んでもよい。支持層90は、近赤外光L1を透過する。変換層92は、波長変換材料30を含む材料によって成形される。変換層92は、支持層90の表面にコーティングされた被膜層である。ただし。変換層92は、波長変換材料30を含む材料によってプレート状に構成されてもよい。また、変換部本体26、26a~26cは、変換層92の両面に支持層90が積層されるように構成されてもよい。
なお、本発明は、上述した実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を取り得る。
本実施形態は、以下の内容を開示している。
上記実施形態は、生体の血管(302)を可視化するための血管可視化部材(10A~10D)であって、近赤外光(L1)を可視光(L2)に変換させる波長変換材料(30)を含む波長変換部(22、22a~22c)と、前記波長変換部を支持する支持部(24、24a)と、を備え、前記支持部は、可視化対象部位(300)に対する前記波長変換部の位置を変更するために持ち運び可能に構成されている、血管可視化部材を開示している。
上記の血管可視化部材において、前記支持部は、人手によって把持可能な取手部(32)を有してもよい。
上記の血管可視化部材において、前記波長変換部は、当該波長変換部の厚さ方向の全長に渡って延在した開口部(70、70a)を有してもよい。
上記の血管可視化部材において、前記支持部は、人の頭部に取り外し可能に装着するための装着部(84)を有してもよい。
上記の血管可視化部材において、前記波長変換部は、前記波長変換材料を含む材料によってプレート状に成形された変換部本体(26、26a~26c)を有してもよい。
上記の血管可視化部材において、前記波長変換部は、前記波長変換材料を含む材料によって構成された変換層(92)と、前記波長変換材料を含まない材料によって構成されて前記変換層の片面又は両面に積層された支持層(90)と、を有してもよい。
上記の血管可視化部材において、前記変換層は、前記支持層の片方の表面にコーティングされた被膜層であってもよい。
上記の血管可視化部材において、前記波長変換材料は、700nmよりも大きく2500nm以下の波長の前記近赤外光を400nm以上700nm以下の波長の前記可視光に変換してもよい。
上記実施形態は、上述した血管可視化部材と、前記可視化対象部位に前記近赤外光を照射するための光源部(36)を含む照射部(20)と、を備える、血管可視化装置(13A、13B)を開示している。
上記の血管可視化装置において、前記照射部は、前記光源部を変位可能に支持する照射支持部(38)を有してもよい。
上記の血管可視化装置において、前記血管可視化部材を保持するスタンド(62)を備えてもよい。
上記実施形態は、上述した血管可視化装置と、前記血管に穿刺する医療機器(200)と、を備える、血管穿刺システム(100)を開示している。
上記実施形態は、上述した血管可視化装置と、前記血管可視化部材に表示された血管像(400)を撮影するカメラ(14)と、前記カメラによって撮影された画像を解析処理する画像処理部(60)と、を備える、血管可視化システム(12)を開示している。
10A~10D…血管可視化部材 12…血管可視化システム
13A~13C…血管可視化装置 14…カメラ
20…照射部 22、22a~22c…波長変換部
24、24a…支持部 26、26a~26c…変換部本体
30…波長変換材料 36…光源部
38…照射支持部 60…画像処理部
62…スタンド 70、70a…開口部
84…装着部 90…支持層
92…変換層 100…血管穿刺システム
200…医療機器 300…可視化対象部位
302…血管 400…血管像
L1…近赤外光 L2…可視光

Claims (13)

  1. 生体の血管を可視化するための血管可視化部材であって、
    近赤外光を可視光に変換させる波長変換材料を含む波長変換部と、
    前記波長変換部を支持する支持部と、を備え、
    前記支持部は、可視化対象部位に対する前記波長変換部の位置を変更するために持ち運び可能に構成されている、血管可視化部材。
  2. 請求項1記載の血管可視化部材であって、
    前記支持部は、人手によって把持可能な取手部を有する、血管可視化部材。
  3. 請求項1又は2に記載の血管可視化部材であって、
    前記波長変換部は、当該波長変換部の厚さ方向の全長に渡って延在した開口部を有する、血管可視化部材。
  4. 請求項1又は2に記載の血管可視化部材であって、
    前記支持部は、人の頭部に取り外し可能に装着するための装着部を有する、血管可視化部材。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載の血管可視化部材であって、
    前記波長変換部は、前記波長変換材料を含む材料によってプレート状に成形された変換部本体を有する、血管可視化部材。
  6. 請求項1~4のいずれか1項に記載の血管可視化部材であって、
    前記波長変換部は、
    前記波長変換材料を含む材料によって構成された変換層と、
    前記波長変換材料を含まない材料によって構成されて前記変換層の片面又は両面に積層された支持層と、を有する、血管可視化部材。
  7. 請求項6記載の血管可視化部材であって、
    前記変換層は、前記支持層の片方の表面にコーティングされた被膜層である、血管可視化部材。
  8. 請求項1~7のいずれか1項に記載の血管可視化部材であって、
    前記波長変換材料は、700nmよりも大きく2500nm以下の波長の前記近赤外光を400nm以上700nm以下の波長の前記可視光に変換する、血管可視化部材。
  9. 請求項1~8のいずれか1項に記載の血管可視化部材と、
    前記可視化対象部位に前記近赤外光を照射するための光源部を含む照射部と、を備える、血管可視化装置。
  10. 請求項9記載の血管可視化装置であって、
    前記照射部は、前記光源部を変位可能に支持する照射支持部を有する、血管可視化装置。
  11. 請求項9又は10に記載の血管可視化装置であって、
    前記血管可視化部材を保持するスタンドを備える、血管可視化装置。
  12. 請求項9~11のいずれか1項に記載の血管可視化装置と、
    前記血管に穿刺する医療機器と、を備える、血管穿刺システム。
  13. 請求項9~11のいずれか1項に記載の血管可視化装置と、
    前記血管可視化部材に表示された血管像を撮影するカメラと、
    前記カメラによって撮影された画像を解析処理する画像処理部と、を備える、血管可視化システム。
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