5G/NRのマルチキャストブロードキャストサービスは、4G/LTEのマルチキャストブロードキャストサービスよりも改善されたサービスを提供することが望まれる。
そこで、本開示は、改善されたマルチキャストブロードキャストサービスを実現可能とする通信方法を提供する。
図面を参照しながら、実施形態に係る移動通信システムについて説明する。図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
[第1実施形態]
(移動通信システムの構成)
図1は、第1実施形態に係る移動通信システムの構成を示す図である。移動通信システム1は、3GPP規格の第5世代システム(5GS:5th Generation System)に準拠する。以下において、5GSを例に挙げて説明するが、移動通信システムにはLTE(Long Term Evolution)システムが少なくとも部分的に適用されてもよい。移動通信システムには第6世代(6G)システムが少なくとも部分的に適用されてもよい。
移動通信システム1は、ユーザ装置(UE:User Equipment)100と、5Gの無線アクセスネットワーク(NG-RAN:Next Generation Radio Access Network)10と、5Gのコアネットワーク(5GC:5G Core Network)20とを有する。以下において、NG-RAN10を単にRAN10と呼ぶことがある。また、5GC20を単にコアネットワーク(CN)20と呼ぶことがある。
UE100は、移動可能な無線通信装置である。UE100は、ユーザにより利用される装置であればどのような装置であっても構わない。例えば、UE100は、携帯電話端末(スマートフォンを含む)又はタブレット端末、ノートPC、通信モジュール(通信カード又はチップセットを含む)、センサ若しくはセンサに設けられる装置、車両若しくは車両に設けられる装置(Vehicle UE)、飛行体若しくは飛行体に設けられる装置(Aerial UE)である。
NG-RAN10は、基地局(5Gシステムにおいて「gNB」と呼ばれる)200を含む。gNB200は、基地局間インターフェイスであるXnインターフェイスを介して相互に接続される。gNB200は、1又は複数のセルを管理する。gNB200は、自セルとの接続を確立したUE100との無線通信を行う。gNB200は、無線リソース管理(RRM)機能、ユーザデータ(以下、単に「データ」という)のルーティング機能、モビリティ制御・スケジューリングのための測定制御機能等を有する。「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として用いられる。「セル」は、UE100との無線通信を行う機能又はリソースを示す用語としても用いられる。1つのセルは1つのキャリア周波数(以下、単に「周波数」と呼ぶ)に属する。
なお、gNBがLTEのコアネットワークであるEPC(Evolved Packet Core)に接続することもできる。LTEの基地局が5GCに接続することもできる。LTEの基地局とgNBとが基地局間インターフェイスを介して接続されることもできる。
5GC20は、AMF(Access and Mobility Management Function)及びUPF(User Plane Function)300を含む。AMFは、UE100に対する各種モビリティ制御等を行う。AMFは、NAS(Non-Access Stratum)シグナリングを用いてUE100と通信することにより、UE100のモビリティを管理する。UPFは、データの転送制御を行う。AMF及びUPFは、基地局-コアネットワーク間インターフェイスであるNGインターフェイスを介してgNB200と接続される。
図2は、第1実施形態に係るUE100(ユーザ装置)の構成を示す図である。UE100は、受信部110、送信部120、及び制御部130を備える。受信部110及び送信部120は、gNB200との無線通信を行う無線通信部を構成する。
受信部110は、制御部130の制御下で各種の受信を行う。受信部110は、アンテナ及び受信機を含む。受信機は、アンテナが受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換して制御部130に出力する。
送信部120は、制御部130の制御下で各種の送信を行う。送信部120は、アンテナ及び送信機を含む。送信機は、制御部130が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナから送信する。
制御部130は、UE100における各種の制御及び処理を行う。このような処理は、後述の各レイヤの処理を含む。制御部130は、少なくとも1つのプロセッサ及び少なくとも1つのメモリを含む。メモリは、プロセッサにより実行されるプログラム、及びプロセッサによる処理に用いられる情報を記憶する。プロセッサは、ベースバンドプロセッサと、CPU(Central Processing Unit)とを含んでもよい。ベースバンドプロセッサは、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号等を行う。CPUは、メモリに記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行う。
図3は、第1実施形態に係るgNB200(基地局)の構成を示す図である。gNB200は、送信部210、受信部220、制御部230、及びバックホール通信部240を備える。送信部210及び受信部220は、UE100との無線通信を行う無線通信部を構成する。バックホール通信部240は、CN20との通信を行うネットワーク通信部を構成する。
送信部210は、制御部230の制御下で各種の送信を行う。送信部210は、アンテナ及び送信機を含む。送信機は、制御部230が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナから送信する。
受信部220は、制御部230の制御下で各種の受信を行う。受信部220は、アンテナ及び受信機を含む。受信機は、アンテナが受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換して制御部230に出力する。
制御部230は、gNB200における各種の制御及び処理を行う。このような処理は、後述の各レイヤの処理を含む。制御部230は、少なくとも1つのプロセッサ及び少なくとも1つのメモリを含む。メモリは、プロセッサにより実行されるプログラム、及びプロセッサによる処理に用いられる情報を記憶する。プロセッサは、ベースバンドプロセッサと、CPUとを含んでもよい。ベースバンドプロセッサは、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号等を行う。CPUは、メモリに記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行う。
バックホール通信部240は、基地局間インターフェイスであるXnインターフェイスを介して隣接基地局と接続される。バックホール通信部240は、基地局-コアネットワーク間インターフェイスであるNGインターフェイスを介してAMF/UPF300と接続される。なお、gNB200は、CU(Central Unit)とDU(Distributed Unit)とで構成され(すなわち、機能分割され)、両ユニット間がフロントホールインターフェイスであるF1インターフェイスで接続されてもよい。
図4は、データを取り扱うユーザプレーンの無線インターフェイスのプロトコルスタックの構成を示す図である。
ユーザプレーンの無線インターフェイスプロトコルは、物理(PHY)レイヤと、MAC(Medium Access Control)レイヤと、RLC(Radio Link Control)レイヤと、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤと、SDAP(Service Data Adaptation Protocol)レイヤとを有する。
PHYレイヤは、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。UE100のPHYレイヤとgNB200のPHYレイヤとの間では、物理チャネルを介してデータ及び制御情報が伝送される。なお、UE100のPHYレイヤは、gNB200から物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)上で送信される下りリンク制御情報(DCI)を受信する。具体的には、UE100は、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)を用いてPDCCHのブラインド復号を行い、復号に成功したDCIを自UE宛てのDCIとして取得する。gNB200から送信されるDCIには、RNTIによってスクランブルされたCRCパリティビットが付加されている。
MACレイヤは、データの優先制御、ハイブリッドARQ(HARQ:Hybrid Automatic Repeat reQuest)による再送処理、及びランダムアクセスプロシージャ等を行う。UE100のMACレイヤとgNB200のMACレイヤとの間では、トランスポートチャネルを介してデータ及び制御情報が伝送される。gNB200のMACレイヤはスケジューラを含む。スケジューラは、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式(MCS:Modulation and Coding Scheme))及びUE100への割当リソースブロックを決定する。
RLCレイヤは、MACレイヤ及びPHYレイヤの機能を利用してデータを受信側のRLCレイヤに伝送する。UE100のRLCレイヤとgNB200のRLCレイヤとの間では、論理チャネルを介してデータ及び制御情報が伝送される。
PDCPレイヤは、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化等を行う。
SDAPレイヤは、コアネットワークがQoS(Quality of Service)制御を行う単位であるIPフローとAS(Access Stratum)がQoS制御を行う単位である無線ベアラとのマッピングを行う。なお、RANがEPCに接続される場合は、SDAPが無くてもよい。
図5は、シグナリング(制御信号)を取り扱う制御プレーンの無線インターフェイスのプロトコルスタックの構成を示す図である。
制御プレーンの無線インターフェイスのプロトコルスタックは、図4に示したSDAPレイヤに代えて、RRC(Radio Resource Control)レイヤ及びNAS(Non-Access Stratum)レイヤを有する。
UE100のRRCレイヤとgNB200のRRCレイヤとの間では、各種設定のためのRRCシグナリングが伝送される。RRCレイヤは、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCとgNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がある場合、UE100はRRCコネクティッド状態にある。UE100のRRCとgNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がない場合、UE100はRRCアイドル状態にある。UE100のRRCとgNB200のRRCとの間の接続がサスペンドされている場合、UE100はRRCインアクティブ状態にある。
RRCレイヤの上位に位置するNASレイヤは、セッション管理及びモビリティ管理等を行う。UE100のNASレイヤとAMF300AのNASレイヤとの間では、NASシグナリングが伝送される。なお、UE100は、無線インターフェイスのプロトコル以外にアプリケーションレイヤ等を有する。また、NASレイヤよりも下位のレイヤをASレイヤと呼ぶ。
(MBSの概要)
第1実施形態に係るMBSの概要について説明する。MBSは、NG-RAN10からUE100に対してブロードキャスト又はマルチキャスト、すなわち、1対多(PTM:Point To Multipoint)でのデータ送信を可能とするサービスである。MBSのユースケース(サービス種別)としては、公安通信、ミッションクリティカル通信、V2X(Vehicle to Everything)通信、IPv4又はIPv6マルチキャスト配信、IPTV(Internet Protocol TeleVision)、グループ通信、及びソフトウェア配信等が想定される。
ブロードキャストサービスは、高信頼性のQoSを必要としないアプリケーションのために、特定のサービスエリア内のすべてのUE100に対してサービスを提供する。ブロードキャストサービスに用いるMBSセッションをブロードキャストセッションと呼ぶ。
マルチキャストサービスは、すべてのUE100に対してではなく、マルチキャストサービス(マルチキャストセッション)に参加しているUE100のグループに対してサービスを提供する。マルチキャストサービスに用いるMBSセッションをマルチキャストセッションと呼ぶ。マルチキャストサービスによれば、ブロードキャストサービスに比べて、無線効率の高い方法でUE100のグループに対して同じコンテンツを提供できる。
図6は、第1実施形態に係るMBSトラフィック配信の概要を示す図である。
MBSトラフィック(MBSデータ)は、単一のデータソース(アプリケーションサービスプロバイダ)から複数のUEに配信される。5Gコアネットワークである5G CN(5GC)20は、アプリケーションサービスプロバイダからMBSデータを受信し、MBSデータのコピーの作成(Replication)を行って配信する。
5GC20の観点からは、5GC共有MBSトラフィック配信(5GC Shared MBS Traffic delivery)及び5GC個別MBSトラフィック配信(5GC Individual MBS Traffic delivery)の2つのマルチキャスト配信方法が可能である。
5GC個別MBSトラフィック配信方法では、5GC20は、MBSデータパケットの単一コピーを受信し、UE100ごとのPDUセッションを介してそれらのMBSデータパケットの個別のコピーを個別のUE100に配信する。したがって、UE100ごとに1つのPDUセッションをマルチキャストセッションと関連付ける必要がある。
5GC共有MBSトラフィック配信方法では、5GC20は、MBSデータパケットの単一コピーを受信し、それらのMBSパケットの単一コピーをRANノード(すなわち、gNB200)に配信する。gNB200は、MBSトンネル接続を介してMBSデータパケットを受信し、それらを1つ又は複数のUE100に配信する。
RAN(5G RAN)10の観点からは、5GC共有MBSトラフィック配信方法における無線を介したMBSデータの送信には、PTP(Point-to-Point)及びPTM(Point-to-Multipoint)の2つの配信方法が可能である。PTPはユニキャストを意味し、PTMはマルチキャスト及びブロードキャストを意味する。
PTP配信方法では、gNB200は、MBSデータパケットの個別のコピーを無線で個々のUE100に配信する。他方、PTM配信方法では、gNB200は、MBSデータパケットの単一コピーを無線でUE100のグループに配信する。gNB200は、1つのUE100に対するMBSデータの配信方法としてPTM及びPTPのどちらを用いるかを動的に決定できる。
PTP配信方法及びPTM配信方法は主としてユーザプレーンに関するものである。MBSデータ配信の制御モードとしては、第1配信モード及び第2配信モードの2つの配信モードがある。
図7は、第1実施形態に係る配信モードを示す図である。
第1配信モード(Delivery mode 1:DM1)は、RRCコネクティッド状態のUE100が利用できる配信モードであって、高QoS要件のための配信モードである。第1配信モードは、MBSセッションのうちマルチキャストセッションに用いられる。但し、第1配信モードがブロードキャストセッションに用いられてもよい。第1配信モードは、RRCアイドル状態又はRRCインアクティブ状態のUE100も利用可能であってもよい。
第1配信モードにおけるMBS受信の設定は、UE固有(UE-dedicated)シグナリングにより行われる。例えば、第1配信モードにおけるMBS受信の設定は、gNB200からUE100にユニキャストで送信されるRRCメッセージであるRRC Reconfigurationメッセージ(又はRRC Releaseメッセージ)により行われる。
MBS受信の設定は、MBSデータを運ぶMBSトラフィックチャネルの設定に関するMBSトラフィックチャネル設定情報(以下、「MTCH設定情報」と呼ぶ)を含む。MTCH設定情報は、MBSセッションに関するMBSセッション情報と、このMBSセッションに対応するMBSトラフィックチャネルのスケジューリング情報とを含む。MBSトラフィックチャネルのスケジューリング情報は、MBSトラフィックチャネルの間欠受信(DRX)設定を含んでもよい。間欠受信設定は、オン期間(On Duration:受信期間)を定義するタイマ値(On Duration Timer)、オン期間を延長するタイマ値(Inactivity Timer)、スケジューリング間隔もしくはDRXサイクル(Scheduling Period、DRX Cycle)、スケジューリングもしくはDRXサイクルの開始サブフレームのオフセット値(Start Offset、DRX Cycle Offest)、オン期間タイマの開始遅延スロット値(Slot Offset)、再送時までの最大時間を定義するタイマ値(Retransmission Timer)、HARQ再送のDL割り当てまでの最小間隔を定義するタイマ値(HARQ RTT Timer)のいずれか一つ以上のパラメータを含んでもよい。
なお、MBSトラフィックチャネルは論理チャネルの一種であって、MTCHと呼ばれることがある。MBSトラフィックチャネルは、トランスポートチャネルの一種である下りリンク共有チャネル(DL-SCH)にマッピングされる。
第2配信モード(Delivery mode 2:DM2)は、RRCコネクティッド状態のUE100だけではなく、RRCアイドル状態又はRRCインアクティブ状態のUE100が利用できる配信モードであって、低QoS要件のための配信モードである。第2配信モードは、MBSセッションのうちブロードキャストセッションに用いられる。但し、第2配信モードは、マルチキャストセッションにも適用可能であってもよい。
第2配信モードにおけるMBS受信の設定は、ブロードキャストシグナリングにより行われる。例えば、第2配信モードにおけるMBS受信の設定は、gNB200からUE100にブロードキャストで送信される論理チャネル、例えば、ブロードキャスト制御チャネル(BCCH)及び/又はマルチキャスト制御チャネル(MCCH)により行われる。UE100は、例えば、技術仕様で予め規定された専用のRNTIを用いてBCCH及びMCCHを受信できる。BCCH受信用のRNTIがSI-RNTIであって、MCCH受信用のRNTIがMCCH-RNTIであってもよい。
第2配信モードにおいて、UE100は、次の3つの手順でMBSデータを受信してもよい。第1に、UE100は、gNB200からBCCH上で伝送されるSIB(MBS-SIB)によりMCCH設定情報を受信する。第2に、UE100は、MCCH設定情報に基づいてgNB200からMCCHを受信する。MCCHは、MTCH設定情報を伝送する。第3に、UE100は、MTCH設定情報に基づいて、MTCH(MBSデータ)を受信する。以下において、MTCH設定情報及び/又はMCCH設定情報をMBS受信設定と呼ぶことがある。
第1配信モード及び第2配信モードにおいて、UE100は、gNB200から割り当てられるグループRNTI(G-RNTI)を用いてMTCHを受信してもよい。G-RNTIは、MTCH受信用RNTIに相当する。G-RNTIは、MBS受信設定(MTCH設定情報)に含まれていてもよい。
なお、ネットワークは、MBSセッションごとに異なるMBSサービスを提供できる。MBSセッションは、TMGI(Temporary Mobile Group Identity)、ソーススペシフィックIPマルチキャストアドレス(アプリケーション機能やアプリケーションサーバ等のソースユニキャストIPアドレスと、宛先アドレスを示すIPマルチキャストアドレスとから成る)、セッション識別子、及びG-RNTIのうち少なくとも1つにより識別される。TMGI、ソーススペシフィックIPマルチキャストアドレス、及びセッション識別子の少なくとも1つをMBSセッション識別子と呼ぶ。TMGI、ソーススペシフィックIPマルチキャストアドレス、セッション識別子、及びG-RNTIを総括してMBSセッション情報と呼ぶ。
図8は、第1実施形態に係るスプリット・マルチキャスト無線ベアラ(MRB)を示す図である。MRBは、データ無線ベアラ(DRB)の一種であってもよい。スプリットMRBは、上述の第1配信モードで用いられてもよい。
gNB200は、PTP通信パス及びPTM通信パスに分離されたMRBをUE100に設定し得る。これにより、gNB200は、UE100に対するMBSデータの送信をPTP(PTP通信パス)とPTM(PTM通信パス)との間で動的に切り替えることができる。或いは、gNB200は、PTP(PTP通信パス)及びPTM(PTM通信パス)を併用して同一のMBSデータを二重送信することにより信頼性を高めることができる。以下において、PTP通信パスをPTPレグと呼び、PTM通信パスをPTMレグと呼ぶ。また、各レイヤに相当する機能部をエンティティと呼ぶ。
スプリットを終端する所定レイヤは、MACレイヤ(HARQ)、RLCレイヤ、PDCPレイヤ、又はSDAPレイヤである。以下において、スプリットを終端する所定レイヤがPDCPレイヤである一例について主として説明するが、所定レイヤは、MACレイヤ(HARQ)、RLCレイヤ、又はSDAPレイヤであってもよい。
gNB200のPDCPエンティティ及びUE100のPDCPエンティティのそれぞれは、MBSに用いるベアラ(データ無線ベアラ)であるMRBをPTPレグ及びPTMレグに分離する。なお、PDCPエンティティはベアラごとに設けられる。
gNB200及びUE100のそれぞれは、レグごとに設けられる2つのRLCエンティティと、1つのMACエンティティと、1つのPHYエンティティとを有する。PHYエンティティは、レグごとに設けられてもよい。なお、UE100が2つのgNB200との通信を行う二重接続(Dual Connectivity)の場合、UE100が2つのMACエンティティを有していてもよい。
PHYエンティティは、UE100と1対1で割り当てられるセルRNTI(C-RNTI:Cell Radio Network Temporary Identifier)を用いて、PTPレグのデータを送受信する。PHYエンティティは、MBSセッションと1対1で割り当てられるG-RNTIを用いて、PTMレグのデータを送受信する。C-RNTIはUE100ごとに異なるが、G-RNTIは1つのMBSセッションを受信する複数のUE100で共通のRNTIである。
gNB200からUE100に対してPTMレグを用いてMBSデータのPTM送信(マルチキャスト又はブロードキャスト)を行うためには、gNB200からUE100にスプリットMRBが設定されており、且つ、PTMレグがアクティブ化(activation)されている必要がある。言い換えると、gNB200は、UE100にスプリットMRBが設定されていても、PTMレグが非アクティブ(deactivation)状態にある場合は、このPTMレグを用いてMBSデータのPTM送信を行うことができない。
また、gNB200及びUE100がPTPレグを用いてMBSデータのPTP送信(ユニキャスト)を行うためには、gNB200からUE100にスプリットMRBが設定されており、且つ、PTPレグがアクティブ化されている必要がある。言い換えると、gNB200は、UE100にスプリットMRBが設定されていても、PTPレグが非アクティブ状態にある場合は、このPTPレグを用いてMBSデータのPTP送信を行うことができない。
UE100は、PTMレグがアクティブ化された状態において、MBSセッションと対応付けられたG-RNTIが適用されたPDCCHをモニタする(すなわち、G-RNTIを用いてPDCCHのブラインドデコーディングを行う)。UE100は、当該MBSセッションのスケジューリング機会にのみ当該PDCCHをモニタしてもよい。
UE100は、PTMレグが非アクティブ化された状態において、MBSセッションと対応付けられたG-RNTIが適用されたPDCCHをモニタしない(すなわち、G-RNTIを用いたPDCCHのブラインドデコーディングを行わない)。
UE100は、PTPレグがアクティブ化された状態において、C-RNTIが適用されたPDCCHをモニタする。UE100は、PTPレグにおける間欠受信(DRX:Discontinuous Reception)が設定されている場合、設定されたオン有効期間(OnDuration)においてPDCCHをモニタする。UE100は、MBSセッションと紐づいたセル(周波数)が指定されている場合、当該セルが非アクティブ化されていても、当該セルのPDCCHをモニタしてもよい。
UE100は、PTPレグが非アクティブ化された状態において、MBSデータ以外の通常のユニキャスト下りリンク送信に備えて、C-RNTIが適用されたPDCCHをモニタしてもよい。但し、UE100は、MBSセッションと紐づいたセル(周波数)が指定されている場合、当該MBSセッションについて当該PDCCHをモニタしなくてもよい。
なお、gNB200のRRCエンティティがUE100のRRCエンティティに対して送信するRRCメッセージ(例えば、RRC Reconfigurationメッセージ)により、上述のようなスプリットMRBが設定されるものとする。
(移動通信システムの動作)
第1実施形態に係る移動通信システム1の動作について説明する。
図9は、グループRNTI(G-RNTI)とMBSセッションとの対応関係(マッピング)を示す図である。G-RNTIは、G-CS(Configured Scheduling)-RNTIであってもよい。以下において、G-RNTIはG-CS-RNTIと読み替えられてもよい。例えば2個のG-RNTIは、1個のG-RNTIと1個のG-CS-RNTIとで構成されてもよい。なお、G-CS-RNTIは、一定周期で同じ無線リソースの割り当てを行うConfigured Schedulingに用いるG-RNTIであって、複数のUEに対してRRCで設定された周期(periodicity)で、G-CS-RNTIで指定された無線リソースが割り当てられる。
G-RNTIとMBSセッションとのマッピングには、1つのG-RNTIと1つのMBSセッションとが対応付けられる「1:1マッピング」と、1つのG-RNTIとN個(N≧2)のMBSセッションとが対応付けられる「1:Nマッピング」と、N個のG-RNTIと1つのMBSセッションとが対応付けられる「N:1マッピング」と、がある。第1実施形態において、N:1マッピングが用いられる場合を主として想定する。
図10は、G-RNTIと、マルチキャスト無線ベアラ(MRB)/マルチキャストトラフィックチャネル(MTCH)と、サービス品質(QoS)フローと、MBSセッションとの対応関係(マッピング)を示す図である。1つのMBSセッションに複数本のQoSフローが対応付けられる場合と、1つのG-RNTIに複数本のQoSフローが対応付けられる場合とがある。QoSフローとMRB/MTCHとは1:1の関係にあってもよい。
N:1マッピングにおいて、1つのMBSセッション(例えば、1つのMBSアプリケーション)に複数本のQoSフローが対応付けられる場合、QoSフローごとに異なる設定(例えば、QoSフローごとに異なるMTCH設定)でMBSデータを送受信できる。例えば、ビデオ会議アプリケーションを用いたグループ通信を考えた場合、QoSフロー#1はビデオ及びQoSフロー#2はテキストメッセージ(チャット)をそれぞれ流しているというシナリオが想定される。そのようなシナリオにおいて、例えば以下のような設定でデータ送受信を行うことが最適と考えられる。
QoSフロー#1:RLC UM、DRXサイクル=ショート
QoSフロー#2:RLC AM、DRXサイクル=ロング
ここで、“#1”及び“#2”はQoSフローの識別子であり、“RLC UM”はRLCのモードが非確認モード(UM)であることを意味し、“RLC AM”はRLCのモードが確認モード(AM)であることを意味する。DRXサイクルは、間欠受信におけるUE100がウェイクアップする周期を意味する。
このような設定を用いる場合において、UE100は、1つのMBSセッションについて2つのDRXサイクルがあるため、ある一定期間内に2回ウェイクアップしなければならず、UE100の受信効率(消費電力)の点で好ましくない。第1実施形態は、1つのMBSセッションと対応付けられた複数本のQoSフローのうち一部のQoSフローについてのみ受信することを可能とする実施形態である。
第1実施形態に係る通信方法は、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)を用いてgNB200からのPDCCHの受信処理(以下、「PDCCH受信処理」と呼ぶ)を行うUE100で用いる方法である。当該通信方法は、N個(N≧2)のG-RNTIが1つのMBSセッションと対応付けられている場合、N個のG-RNTIの中からPDCCH受信処理に用いるM個(M<N)のG-RNTIを特定するステップと、M個のG-RNTIを用いてPDCCH受信処理を行うステップと、を有する(但し、MはNと等しい値になり得る)。例えば、UE100は、MBSセッションの受信において、N個のG-RNTIのうち(N-M)個のG-RNTIをPDCCH受信処理に用いることなく、M個のG-RNTIを用いてPDCCH受信処理を行う。これにより、M<Nの場合、UE100は、1つのMBSセッションと対応付けられた複数本のQoSフローのうち一部のQoSフローについてのみ受信を行うことが可能である。
なお、PDCCH受信処理とは、UE100が、RNTIを用いてPDCCH(DCI)のブラインド復号を行ってDCIに付与されたCRCパリティビットを用いたCRCチェックを行う処理をいい、PDCCHの監視(モニタ)処理と呼ばれてもよい。
UE100がウェイクアップするタイミングは、PDCCH受信処理に用いるM個のG-RNTIと対応付けられたMTCH設定により定められてもよい。すなわち、UE100は、(N-M)個のG-RNTIと対応付けられたMTCH設定を適用しなくてもよいため、当該MTCH設定に応じてウェイクアップしなくてもよい。これにより、UE100の消費電力が削減される。
UE100は、1つのMBSセッションと対応付けられたK本(K≧2)のQoSフローの中から、自身が受信を希望する所望のQoSフローを特定し、所望のQoSフローと対応付けられたM個のG-RNTIを特定してもよい。所望のQoSフローは、UE100の上位レイヤ、例えば、アプリケーションレイヤ及び/又はNASレイヤにより決定されてもよい。
UE100は、1つのMBSセッションとK本のQoSフローとN個のG-RNTIとを対応付ける情報(マッピング情報)をgNB200から受信してもよい。これにより、UE100は、MBSセッションとQoSフローとG-RNTIとの対応関係(マッピング)を明確(具体的)に把握できる。
UE100は、MBSセッション(UE100が受信している又は受信に興味のあるMBSセッション)の識別子と、当該MBSセッションに属する所望のQoSフローに関する識別子とを含むメッセージをgNB200に送信してもよい。これにより、gNB200は、UE100がどのMBSセッションのどのQoSフローの受信を希望しているか、すなわち、どのQoSフローを受信しているか(又は受信に興味があるのか)を把握できる。これにより、gNB200は、例えば、UE100が受信を希望するQoSフローと対応付けられたMRB/MTCHのスケジューリングを適切に制御できる。
図11は、第1実施形態に係る動作の一例を示す図である。UE100のRRC状態はどのような状態(RRCコネクティッド状態、RRCアイドル状態、RRCインアクティブ状態)であってもよい。MBS配信のモードは、第1配信モード、又は第2配信モードであってもよい。
ステップS101において、gNB200は、MBSセッションとQoSフローとG-RNTIのマッピング情報をUE100に送信する。gNB200は、ブロードキャストシグナリング(SIB又はMCCH)によりマッピング情報、又はUE専用シグナリング(RRC Reconfigurationメッセージ又はRRC Releaseメッセージ)によりマッピング情報を送信してもよい。マッピング情報は、MBSセッション識別子とQoSフロー識別子とG-RNTIとのセットを1つ以上含んでいてもよい。マッピング情報は、NASメッセージで、AMF300AからUE100に通知されてもよい。
ステップS102において、UE100は、MBSセッションを受信している又は受信に興味を持っている。なお、ステップS101は、ステップS102の後であってもよい。
ステップS103において、UE100は、当該MBSセッションと対応付けられたK本(K≧2)のQoSフローの中から、自身が受信を希望する所望のQoSフローを特定する。所望のQoSフローは、1本のQoSフロー、又は複数のQoSフローであってもよい。
ここで、UE100の上位レイヤ(アプリケーションレイヤ等)は、当該MBSセッションにおいて、必要なQoSフローの識別子をASレイヤに通知してもよい。例えば、上位レイヤは、ビデオ会議アプリケーションにおいて、ビデオストリーミング(QoSフロー#1)は使っているので必要だが、チャット機能(QoSフロー#2)はオフしているので必要無い旨をASレイヤに通知してもよい。
ステップS104において、UE100は、ステップS103で特定した所望のQoSフローと対応付けられたM個のG-RNTIを特定する。
ステップS105において、UE100は、当該MBSセッション(UE100が受信している又は受信に興味のあるMBSセッション)の識別子と、当該MBSセッションに属する所望のQoSフローに関する識別子とを含むMBS興味情報メッセージをgNB200に送信してもよい。所望のQoSフローに関する識別子は、例えば、所望のQoSフローの識別子、K本のQoSフローのうち所望のQoSフロー以外のQoSフローの識別子、又は、所望のQoSフローと対応付けられたG-RNTIであってもよい。MBS興味情報メッセージは、RRCメッセージの一種であって、例えば、MBS Interest Indicationメッセージ又はUE Assistance Informationメッセージであってもよい。MBS興味情報メッセージを受信したgNB200は、MBS興味情報メッセージに含まれる情報(特に、所望のQoSフローに関する識別子)に基づいて、UE100が希望しないQoSフローの送信の停止、又はUE100における設定変更(例えば、UE100が希望しないQoSフローの設定削除など)を行ってもよい。なお、ステップS105は、ステップS104の前に行われてもよい。
ステップS106において、UE100は、ステップS104で特定したM個のG-RNTIを用いてPDCCH受信処理を行う。これにより、UE100は、MTCHがマッピングされたPDSCHのスケジューリング情報をDCIから取得する。
ステップS107において、UE100は、PDSCH上でgNB200からのMBSデータを受信する。
[第2実施形態]
第2実施形態について、上述の第1実施形態との相違点を主として説明する。
図12は、第2実施形態に係るUE100の内部処理を示す図である。UE100のPHYレイヤは、物理チャネルの1つであるPDSCH上で受信したユーザデータ(受信データ)を処理し、トランスポートチャネルの1つである下りリンク共有チャネル(DL-SCH)に流す。UE100のMACレイヤは、DL-SCH上で受信したデータを処理し、受信データに含まれるヘッダ(MACヘッダ)に含まれる論理チャネル識別子(LCID)に基づいて、当該受信データを対応する論理チャネル(対応するRLCエンティティ)に流す。
ここで、ユーザデータ用の論理チャネルには、専用トラフィックチャネル(DTCH)及びマルチキャストトラフィックチャネル(MTCH)がある。DTCHはユニキャスト用の論理チャネルであり、MTCHはマルチキャスト/ブロードキャスト用の論理チャネルである。各論理チャネルに対するLCIDの割り当てはgNB200により行われてもよい。なお、DTCHはマルチキャスト/ブロードキャストのPTP用の論理チャネルであり、MTCHはマルチキャスト/ブロードキャストのPTM用の論理チャネルであってもよい。
DTCH及びMTCHに対して互いに異なるLCIDが割り当てられる場合、MACレイヤは、MACヘッダに含まれるLCIDに基づいて受信データを適切な論理チャネルに流すことができる。しかしながら、例えばLCIDに関する制約を少なくする観点から、DTCH及びMTCHでLCID空間を分けないことも想定される。
仮にLCID空間を分けないと規定された場合、MTCH及びDTCHで別々のLCIDがgNB200から割り当てられれば特に問題はないが、MTCHは複数UEに共通の論理チャネルであるため、あるUE100においてDTCH及びMTCHで同一のLCIDになってしまう懸念がある。第2実施形態は、DTCH及びMTCHで同一のLCIDが割り当てられた場合であっても、適切な論理チャネルに受信データを流すことを可能とする実施形態である。換言すると、DTCHとMTCHに同一のLCIDが割り当て可能となることにより、有限個であるLCIDを有効に使用することができる。つまり、DTCHとMTCHは本来2つの独立したLCIDが必要であったのに対して、1つの共通のLCIDを割り当てることが可能となる。また、DTCHとMTCHのLCIDをそれぞれ独立して割り当てること、管理することによって生じる複雑さを回避できる。
第2実施形態に係る通信方法は、RNTIを用いてgNB200からのPDCCH受信処理を行うUE100で用いる方法である。当該通信方法は、セルRNTI(C-RNTI)を用いて、DTCHを受信するためのPDCCH受信処理を行うステップと、G-RNTIを用いて、MTCHを受信するためのPDCCH受信処理を行うステップと、DTCH及びMTCHに同一のLCIDが割り当てられている場合、PDCCH受信処理に応じて得られた受信データが属する論理チャネルを、当該PDCCH受信処理に用いたRNTIに基づいて特定するステップと、を有する。このように、PDCCH受信処理に応じて得られた受信データが属する論理チャネルを、当該PDCCH受信処理に用いたRNTIに基づいて特定することにより、DTCH及びMTCHで同一のLCIDが割り当てられた場合であっても、適切な論理チャネルに受信データを流すことが可能である。
具体的には、UE100のMACレイヤは、受信データであるMAC PDUのヘッダに含まれるLCIDが、DTCH及びMTCHで同一のLCIDである場合において、C-RNTIを用いたPDCCH受信処理に応じて得られた受信データが属する論理チャネルとしてDTCHを特定する。一方、G-RNTIを用いたPDCCH受信処理に応じて得られた受信データが属する論理チャネルとしてMTCHを特定する。そして、UE100のMACレイヤは、特定された論理チャネルに対して受信データ(MAC SDU/RLC PDU)を出力する。
なお、第2実施形態において、UE100は、データ無線ベアラ(DRB)とDTCHのLCIDとを対応付ける情報と、マルチキャスト無線ベアラ(MRB)とMTCHのLCIDとを対応付ける情報と、をgNB200から受信してもよい。
図13は、第2実施形態に係る動作の一例を示す図である。UE100のRRC状態はどのような状態(RRCコネクティッド状態、RRCアイドル状態、RRCインアクティブ状態)であってもよい。例えば、UE100のRRC状態はRRCコネクティッド状態であってもよい。MBS配信のモードは、第1配信モード又は第2配信モードである。例えば、MBS配信のモードは、第1配信モードであってもよい。
ステップS201において、gNB200は、DTCHのLCIDとMTCHのLCIDについて、それぞれのマッピング情報をUE100に通知する。例えば、gNB200は、DRB#1とDTCH LCID#1とを対応付ける情報と、MRB#2とMTCH LCID#1とを対応付ける情報とをUE100に送信する。すなわち、本動作例では、DTCH及びMTCHに同一のLCIDが対応付けられてもよい。UE100は、LCIDが同一であると認識した場合、以下の動作を行うとしてもよい。
ステップS202において、UE100は、MBSセッションを受信している又は受信に興味を持っている。なお、ステップS201は、ステップS202の後であってもよい。
ステップS203において、UE100は、DTCH LCID#1について、C-RNTIを用いてユニキャスト受信を行ってもよい。具体的には、UE100は、C-RNTIを用いてPDCCH受信処理を行うことにより、DTCH受信を行ってもよい。
ステップS204において、UE100は、MTCH LCID#1について、G-RNTIを用いてマルチキャスト受信を行ってもよい。具体的には、UE100は、G-RNTIを用いてPDCCH受信処理を行うことにより、MTCH受信を行ってもよい。なお、ステップS204はステップS203の前に実行されてもよい。
ステップS203又はステップS204に応じて、ステップS205において、UE100は、PDSCH上でユーザデータを受信する。例えば、ステップS203に応じてPDSCH上で受信されるユーザデータはユニキャストデータであり、ステップS204に応じてPDSCH上で受信されるユーザデータはMBSデータ(マルチキャストデータ又はブロードキャストデータ)であってもよい。
DTCH及びMTCHに同一のLCIDが対応付けられている場合(ステップS206:YES)、ステップS207において、UE100(MACレイヤ)は、ステップS205で受信したデータ(パケット)について、受信に用いたRNTIから、対応する論理チャネルを特定する。UE100は、C-RNTIで受信した場合、DRB#1(DTCH)に紐づいたLCID#1に当該パケットを流す(ステップS208)。一方、UE100は、G-RNTIで受信した場合、MRB#2(MTCH)に紐づいたLCID#1に当該パケットを流す(ステップS208)。
DTCH及びMTCHに同一のLCIDが対応付けられていない場合(ステップS206:NO)、ステップS208において、UE100(MACレイヤ)は、パケット(MAC PDU)のヘッダに含まれるLCIDが示す論理チャネルに当該パケットを流す。
第2実施形態では、DTCHとMTCHが同一のLCIDである場合の受信方法について説明したが、これに限らない。別々のMTCHに同一のLCIDが割り当てられる場合にも第2実施形態に係る動作を適用可能である。図14に示すように、MTCH#1がG-RNTI#1で送信/受信され、MTCH#2がG-RNTI#2で送信/受信される場合において、MTCH#1とMTCH#2に同一LCIDが割り当てられている(設定されている)場合においても、UE100は、受信処理に用いたG-RNTI#1とG-RNTI#2から、適切なRLCエンティティにデータを流すことが可能である。
[第3実施形態]
第3実施形態について、上述の第1及び第2実施形態との相違点を主として説明する。
第2配信モードにおいて、UE100は、gNB200からMCCHを受信することによりMTCH設定情報を取得し、MTCH設定情報に基づいてMTCH(MBSデータ)を受信する。ここで、MCCHの内容は変更され得る。MCCHの内容が維持される期間はMCCH変更周期(MCCH modification period)と呼ばれてもよい。MCCHの内容が変更され得る所定タイミングはMCCH変更バウンダリ(MCCH modification boundary)と呼ばれてもよい。
MBS受信を行っている又はMBS受信に興味のあるUE100が各MCCH変更バウンダリにおいてMCCH(具体的には、物理チャネルであるPDSCH)を受信してその中身を解読することは負荷及び消費電力の増大につながる。そのため、MCCHの内容変更に関する通知を、所定タイミングにおいてPDCCH上で(DCI中で)gNB200からUE100に送信することを想定する。これにより、UE100は、MCCHを受信する必要があるか否かを判定できるため、不要なMCCH受信を抑制できる。このようなMCCH変更通知は、MCCHの内容変更、例えば、MBSセッション開始、MBSセッション変更、又はMBSセッション停止に基づいて送信されてもよい。MCCH変更通知は、DCI中の1つのビット、すなわち、変更があるときのみ“1”とされる1ビットのフラグとして構成されてもよい。
しかしながら、所定タイミングにおいてMCCH変更通知を受信しないUE100、すなわち、MCCH変更を示すビットを検出しないUE100は、それがPDCCH(DCI)の伝送エラー(無線区間での消失)に起因するのか又はMCCH変更が無いことに起因するのかを判別できない。そのため、PDCCH(DCI)の伝送エラーが生じる可能性を考慮すると、所定タイミングにおいてMCCH変更通知を受信しないUE100は、MCCHを受信してその中身を解読することが必要になり得る。第3実施形態は、そのような問題を解決しようとする実施形態である。
第3実施形態に係る通信方法は、gNB200が、MTCHの受信に用いる設定情報(MTCH設定情報)をMCCH上で送信するステップと、gNB200が、MCCHの内容変更(以下、「MCCH変更」と呼ぶ)に関する通知(以下、「MCCH通知」と呼ぶ)を、所定タイミングにおいて物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)上でUE100に送信するステップと、を有する。当該送信するステップは、MCCH変更が無い場合、MCCH変更が無いことを示すMCCH通知を送信するステップを含む。このように、MCCH変更が無い場合、MCCH変更が無いことを示すMCCH通知を送信することにより、UE100は、MCCH変更が無いことを明確に把握できる。そのため、所定タイミングにおいてMCCH通知を受信しないUE100は、それがPDCCH(DCI)の伝送エラーに起因するものであると判別できるようになる。よって、UE100が不要なMCCH受信を行うことを抑制可能である。
例えば、gNB200は、MCCH変更が有る場合、MCCH変更が有ることを示す第1の値をMCCH通知として送信する。gNB200は、MCCH変更が無い場合、MCCH変更が無いことを示す第2の値をMCCH通知として送信する。これにより、UE100は、MCCH変更の有無を明確に把握できる。
例えば、UE100は、PDCCH上で第1の値を受信した場合、MCCHの受信を試みてもよい。UE100は、PDCCH上で第2の値を受信した場合、MCCHの受信を省略してもよい。UE100は、所定タイミングにおいてPDCCH上でMCCH通知を受信できなかった場合、MCCHの受信を試みてもよい。
図15は、第3実施形態に係る動作の一例を示す図である。UE100のRRC状態はどのような状態(RRCコネクティッド状態、RRCアイドル状態、RRCインアクティブ状態)であってもよい。MBS配信のモードは、第2配信モードであってもよい。
ステップS301において、UE100は、MBSセッションを受信している又は受信に興味を持っている。
ステップS302乃至S304において、gNB200は、MCCH通知の送信処理を行う。ここで、MCCH通知は、DCIのあるビットを用いて構成される。MBSセッション開始に基づくMCCH通知と、MBSセッション変更/停止に基づくMCCH通知とは、同一ビット、又はそれぞれ異なるビットで通知が行われてもよい。また、当該MCCH通知は、MBSセッションごとに異なるビットで、又は全セッション共通(1ビットのみ)で通知が行われてもよい。MCCH通知を構成する(各)ビットは、“0”の時は「変更無し」、“1”の時は「変更有り」と定義されてもよい。また、MCCH通知を構成する(各)ビットは、0/1の関係が逆であってもよい。gNB200は、MCCH変更の有無に関わらず、MCCH通知を送信する。
MCCH変更有りの場合(ステップS302:YES)、ステップS303において、gNB200は、所定タイミングにおいて、MCCH変更が有ることを示す第1の値(例えば、“1”)をMCCH通知として送信する。
これに対し、MCCH変更無しの場合(ステップS302:NO)、ステップS304において、gNB200は、所定タイミングにおいて、MCCH変更が無いことを示す第2の値(例えば、“0”)をMCCH通知として送信する。
UE100は、所定タイミング(MCCH modification boundary)においてMCCH通知(DCI)の受信を試みる。
ここで、UE100は、MCCH通知を正常に受信し、受信したMCCH通知が第2の値である場合(ステップS305:YES)、UE100は、MCCH(PDSCH)の受信を試みない。
一方、MCCH通知を正常に受信し、受信したMCCH通知が第1の値である場合、MCCH(PDSCH)の受信を試みる(ステップS306)。また、UE100は、MCCH通知を正常に受信ができなかった場合、MCCH(PDSCH)の受信を試みる(ステップS306)。具体的には、UE100は、MCCH(PDSCH)のスケジューリング情報を伝送するPDCCH(DCI)の受信を試みる。なお、MCCH通知を構成するDCIは専用のRNTI(例えばSC-N-RNTI)でスクランブルされてもよく、MCCH用DCIは専用のRNTI(例えばSC-RNTI)でスクランブルされてもよい。これらのRNTIは、技術仕様で規定された固定のRNTIであってもよい。UE100は、受信したMCCHを確認し、変更があった場合は、当該MCCHの内容(設定)を適用する。
第2実施形態において、MCCH変更の有無をビットの値で表す一例について説明したが、MCCH変更の有無をRNTIの値で表すように変更してもよい。その場合、MCCH変更の有無にかかわらず、ビットの値は固定値であってもよい。図16のステップS303’、S304’、及びS305’に示すように、第1のRNTI(RNTI#1)でMCCH通知が送信された場合は「変更無し」、第2のRNTI(RNTI#2)でMCCH通知が送信された場合は「変更有り」と定義されてもよい。
[その他の実施形態]
上述の各動作フローは、別個独立に実施する場合に限らず、2以上の動作フローを組み合わせて実施可能である。例えば、1つの動作フローの一部のステップを他の動作フローに追加してもよい。1つの動作フローの一部のステップを他の動作フローの一部のステップと置換してもよい。
上述の実施形態及び実施例において、基地局がNR基地局(gNB)である一例について説明したが基地局がLTE基地局(eNB)又は6G基地局であってもよい。また、基地局は、IAB(Integrated Access and Backhaul)ノード等の中継ノードであってもよい。基地局は、IABノードのDUであってもよい。また、ユーザ装置は、IABノードのMT(Mobile Termination)であってもよい。
UE100又はgNB200が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROM又はDVD-ROM等の記録媒体であってもよい。また、UE100又はgNB200が行う各処理を実行する回路を集積化し、UE100又はgNB200の少なくとも一部を半導体集積回路(チップセット、SoC:System on a chip)として構成してもよい。
本開示で使用されている「に基づいて(based on)」、「に応じて(depending on)」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」、「のみに応じて」を意味しない。「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」及び「に少なくとも部分的に基づいて」の両方を意味する。同様に、「に応じて」という記載は、「のみに応じて」及び「に少なくとも部分的に応じて」の両方を意味する。また、「取得する(obtain/acquire)」は、記憶されている情報の中から情報を取得することを意味してもよく、他のノードから受信した情報の中から情報を取得することを意味してもよく、又は、情報を生成することにより当該情報を取得することを意味してもよい。「含む(include)」、「備える(comprise)」、及びそれらの変形の用語は、列挙する項目のみを含むことを意味せず、列挙する項目のみを含んでもよいし、列挙する項目に加えてさらなる項目を含んでもよいことを意味する。また、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。さらに、本開示で使用されている「第1」、「第2」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定するものではない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本明細書で使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみがそこで採用され得ること、又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。本開示において、例えば、英語でのa,an,及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、これらの冠詞は、文脈から明らかにそうではないことが示されていなければ、複数のものを含むものとする。
以上、図面を参照して実施形態について詳しく説明したが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
本願は、米国仮出願第63/228268号(2021年8月2日出願)の優先権を主張し、その内容の全てが本願明細書に組み込まれている。
[付記1]
(1.導入)
NRマルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS)に関する改訂されたワークアイテムは、RAN#88で承認された。
RAN2は、2つの配信モードに同意した。つまり、コネクティッド状態のUEが受信するマルチキャストセッションの配信モード1と、すべてのRRC状態のUEが受信するブロードキャストセッションの配信モード2である。
RAN2は、MCCHスケジューリング方法の詳細、つまり、MCCH繰り返し期間、MCCH送信ウィンドウ、検索スペース、及びMCCH変更期間にも同意した。
RAN2#114-eでは、2つの配信モードについて次の合意に達した。
マルチキャスト有効化通知にPCCHを使用する(MBSサポートノードにも使用する)。
通知でMBSセッションIDが伝達されていることを確認する。
PRNTIを使用したすべての(レガシー)POにおけるページングの使用は、ベースラインの前提である(他の変更についても議論可能である)。
MBS固有のSIBは、MCCH設定を実行するように定義される。
MCCHのコンテンツには、G-RNTI、MBSセッションIDなどのブロードキャストセッションに関する情報と、MTCHのスケジュール情報(検索スペース、DRXなど)を含める必要がある。
MCCHに含める必要のあるL1パラメータは、更なるRAN1の進行とインプットを保留する。
RAN1がMCCHのBWP/CFRについて進行するまで、専用のMCCH設定が必要かどうかについての議論を延期する。
進行中のセッションの設定の変更(セッション停止を含む)によるMCCH変更のインディケーションは、ネットワークからの明示的な通知で提供される(RAN1が、セッション開始通知用のビットに加えて、この目的のための別のビットをMCCH変更通知DCIに収容できることを確認した場合)。この通知をMCCHが保持する他の情報の変更に再利用できるかどうかについては更なる検討が必要である。
UEがMCCH変更通知を見逃す可能性に対処する必要があるか、又はUEの実装に任せることができるかどうかは更なる検討が必要である。
少なくとも、RAN1がMCCH変更通知のためにMCCH-RNTI以外のRNTIを利用することを決定した場合、MCCH変更通知は、各MCCH繰り返し期間の最初のMCCH監視機会に送信される。
シングルMCCHをサポートする。
付記1では、LTE eMBMSメカニズムのベースラインを考慮して、配信モード2のコントロールプレーンの側面の詳細を提供する。
(2.議論)
(3.残りのステージ2の問題)
この時点で、RAN2の合意に従って、2つの配信モードの特性を図17に示す。
(4.配信モード2を介して接続されたマルチキャストセッション)
NR MBSは、以下のWIDから引用されているように、さまざまなタイプのユースケースをサポートすることが期待されている。NR MBSは、ミッションクリティカルやV2Xなどの遅延に敏感なアプリケーションから、IoTなどの遅延耐性のあるアプリケーションまで、さまざまな要件に合わせて適切に設計する必要がある。IPTVなどのUDPタイプのストリーミングへのソフトウェア配信として、実際には、すべてのマルチキャストサービスが「高QoS」を必要とするわけではない。
SA2 SIの目的Aは、5GSを介した一般的なMBSサービスの有効化に関するものであり、この機能の恩恵を受ける可能性があると認識されたユースケースには、公共の安全、ミッションクリティカル、V2Xアプリケーション、透過的なIPv4/IPv6マルチキャスト配信、IPTV、及びワイヤレス、グループ通信、IoTアプリケーションを介したソフトウェア配信が含まれる。
「QoS要件が低い」これらのサービスの一部は配信モード2でカバーされる場合があるが、「QoS要件が高い」他のサービスは配信モード1が必要である。さらに、LTE eMBMSはマルチキャストセッションを配信する場合があり、これはNR MBSのベースラインと見なすことができる。この意味で、gNBがマルチキャストセッションに配信モード2を使用することを選択できることは有益である。この問題は、RAN2#112-eからRAN2#114-eまで更なる検討が必要であるが、一般的に、制限する技術的な理由はない。
RAN2では「RAN2は、Rel-17のRRCコネクティッドモードでのアクティブマルチキャストサポートを優先し、時間が許せば、RRCインアクティブ状態のマルチキャストサポートを(コネクティッドモードのマルチキャストソリューション、及びブロードキャストソリューションがより成熟した)後で議論できる」ことを同意したが、配信モード1のコンテキストで合意が行われたため、コネクティッド状態のUEの配信モード2によるマルチキャストセッションを排除するものではない。
提案1:RAN2は、ブロードキャストセッションに加えて、配信モード2を少なくともRRCコネクティッド状態のUEのマルチキャストセッションに使用できることに同意する必要がある。
(5.専用のMCCH(サービス継続性の観点から))
RAN2は「RAN1がMCCHのBWP/CFRで進展するまで、専用のMCCH設定が必要かどうかに関する議論を延期する」ことに同意した。専用のMCCHは、サポートされている場合、例えば、RRC再設定によって提供されることが期待される。
所見1:専用のMCCHは、MCCHがRRC再設定によって提供される。つまりブロードキャストベースの方法ではないと解釈できる。
一方、専用のMCCHは、ブロードキャストサービスの継続性の観点から考えることができる。RAN2は「コネクティッド状態のUEのLTE SC-PTMメカニズムを再利用して、NR MBS配信モード2のPTM設定、つまりブロードキャストベースの方法を受信できると想定する」ことにすでに同意している。この想定はセル内設定に関するものであるが、セル間サービスの継続性、つまりハンドオーバに関するものではない。
所見2:RAN2が合意したMCCHは、セル内設定に対してブロードキャストベースの方法で提供されるが、セル間サービスの継続性のためではない。
LTE SC-PTMでは、UEは、ハンドオーバ前、ハンドオーバ中、又はハンドオーバ後でも、ターゲットセルのSIB20とMCCHを何らかの方法で取得すると想定される。これは、NR MBS配信モード2のベースラインと見なされる可能性がある。ただし、UEが、例えば、ビジー状態で、隣接セルのMCCHを取得するのを見逃したり、遅延したりする可能性があるため、サービスが中断するリスクがあることを意味する。したがって、より信頼性の高いソリューションを議論する価値がある。具体的には、ターゲットセルのMCCH、少なくとも対象のMTCHスケジューリング情報は、同期を使用したRRC再設定、つまりハンドオーバーコマンドによって提供される必要がある。このソリューションにより、ハンドオーバ後のサービス継続性を確実に確保できる。
提案2:RAN2は、ターゲットセルのMCCH、少なくとも対象のMTCHスケジューリング情報が、ハンドオーバ手順中に提供されることに同意する必要がある。つまり、RRCコネクティッド状態のUEのセル間サービスの継続性を確保するために、同期を使用したRRC再設定によって提供される。
(6.その他の情報に関するMCCH変更通知)
RAN2は、セッションの開始、セッションの変更、及び停止により、MCCH変更通知を導入することに同意し、これにより、MTCH受信に関連する設定(例えば、MBSセッション情報、及びMTCHスケジューリング情報)が変更されたときにMCCH変更通知が送信されることが現在の意図である。RAN2は、「この通知を、MCCHが保持する他の情報の変更に再利用できるかどうかについては更なる検討が必要である」と残した。
考えられる「その他の情報」は、隣接セル/周波数情報として解釈でき、これについては、以下のセクションで議論する。UEが隣接セル/周波数情報を見逃した場合、UEがサービングセルに留まっているときは重大な問題ではない。ただし、最新の隣接セル/周波数情報は、アイドル/インアクティブ状態のUE、及び提案5が合意されていない場合はRRCコネクティッド状態のUEのセル間モビリティの場合に重要な情報である。この意味で、より信頼性の高いサービス継続性のために、RAN2が隣接セル/周波数情報がMCCHによって提供されることに同意した場合、他の情報が変更されたときにもMCCH変更通知を送信する必要がある。
提案3:RAN2は、MCCHの内容のいずれかが変更されたときに、MCCH変更通知が送信されることに同意する必要がある。つまり、MBSセッション情報及びMTCHスケジューリング情報に加えて、少なくとも隣接周波数/セル情報(MCCHによって提供されることに同意した場合)である「その他の情報」にも適用される。
(7.MCCH変更通知の見逃し)
RAN2は、「UEがMCCH変更通知を見逃す可能性に対処する必要があるか、UEの実装に任せることができるかどうかは更なる検討が必要である」と残した。合意によると、MCCH変更通知はDCIで提供されると予想されるが、詳細はRAN1までである。
更なる検討が必要なことはセッションの変更/停止だけでなく、セッションの開始にも関連しており、LTE eMBMSで問題として認識されたことはない。さらに、問題が実際に存在するかどうかは、RAN1のDCI設計に依存する場合がある。例えば、MCCHが変更されていない場合にも、MCCH変更通知が送信される場合がある。例えば、DCIのビットは、「0」で「変更なし」を示し、「1」で「変更」を示すことができるため、UEはMCCH変更を見逃したかどうかを通知できる。追加の電力消費なしで通知し、回復のためにいくつかのアクションを実行する場合がある。したがって、現時点でRAN2が更なる検討が必要なことについて議論すべきかどうかは不明である。
所見3:RAN2でUEがMCCH変更通知を見逃す可能性について議論する前に、MCCH変更通知のDCI設計のRAN1進捗状況が必要である。
(8.オンデマンドMCCH)
NRの新しいパラダイムは、オンデマンドSI送信のサポートである。この概念は、配信モード2のMCCH、つまりオンデマンドMCCHで再利用できる。例えば、遅延耐性サービスのMCCHはオンデマンドで提供されるため、シグナリングのリソース消費を最適化できる。言うまでもなく、ネットワークには、つまり、遅延に敏感なサービス等のオンデマンドではなく、MCCHを定期的に提供する別のオプションがある。
提案4:RAN2は、MCCHをオンデマンドで提供できることに同意する必要がある。
(9.ワンステップ設定)
別の可能性として、MCCHをBCCHにマージすること、つまり、図18に示すようなワンステップ設定をさらに議論することができる。例えば、SIBは、MTCHスケジューリング情報を直接、つまりMCCHなしで提供する。遅延耐性のあるサービスや電力に敏感なUEの最適化を提供する。例えば、UEは、SIB(オンデマンド)を要求することができ、gNBは、複数のUEからの要求の後に、SIB及び対応するサービスの提供を開始することができる。これらのUEは、繰り返しブロードキャストされるMCCHを監視する必要はない。
提案5:RAN2は、MCCHなしのマルチキャスト受信がサポートされていること(つまり、ワンステップ設定)に同意する必要がある。例えば、SIBはMTCHスケジューリング情報を直接提供する。
(10.アイドル/インアクティブ状態でのカウント)
NR MBSの場合、MBS興味インディケーションは、RRCコネクティッド状態でサポートされることに同意したが、アイドル/インアクティブ状態ではサポートされない。これに基づいて、LTE eMBMSに加えての機能強化を議論する価値がある。
LTE eMBMSでは、UEの大部分がRRCアイドル状態でブロードキャストサービスを受信している場合でも、MIIもカウントもアイドル状態のUEから情報を収集できない。これは、セッション制御とリソース効率の観点から見たLTE eMBMSの残りの問題の1つである。
所見4:ブロードキャストセッションの場合、MBSサービスを受信するほとんどのUEはRRCアイドル/インアクティブ状態にある可能性がある。
NR MBSでは、アイドル/インアクティブ状態のUE、つまりブロードキャストセッションの配信モード2でも同じ問題が発生する可能性がある。例えば、ネットワークは、アイドル/インアクティブ状態のUEがブロードキャストサービスを受信していない/興味がないかどうかを知らない。したがって、サービスを受信しているUEがない場合でも、ネットワークはPTM送信を提供し続ける可能性がある。gNBがアイドル/インアクティブ状態のUEの利益を知っている場合は、このような不要なPTM送信を回避する必要がある。逆に、サービスを受信しているアイドル/インアクティブ状態のUEがまだ存在するときにPTMが停止すると、多数のUEが同時に接続要求を送信する可能性があり、これも望ましくはない。
したがって、アイドル/インアクティブ状態のUEからUE支援情報、特にMBMSカウントを収集するメカニズムを導入するかどうかを議論する価値がある。言うまでもなく、アイドル/インアクティブ状態のこれらのUEは、RRCコネクティッド状態に移行せずに情報を報告できることが望ましい。これは、例えば、MBSサービスに関連付けられたPRACHリソースパーティショニングがそのようなレポートに導入された場合に達成される可能性がある。
NR MBSにはMCEがないことに注意し、これは、MCE機能がgNB内に統合されることを意味する。この意味で、ネットワークインターフェイスの観点からRAN3が決定したものに関係なく、NR MBSでカウントが必要かどうかを決定するのはRAN2である。
提案6: RAN2は、MBSカウントが導入されているかどうか、及びアイドル/インアクティブ状態のUEからも収集されているかどうかについて議論する必要がある。
(11.ステージ3の側面)
SIB13、SIB15、SIB20、SC-MCCH、MBMS興味インディケーションのIE、及びLTEでのセル再選択手順は、NR MBSのステージ3仕様のベースラインと見なすことができる。
(12.MBS固有のSIB)
(13.基本的な内容)
RAN2は、「MBS固有のSIBはMCCH設定を実行するように定義されている」ことに同意した。MCCH設定に関して、RAN2は、「MCCH送信ウィンドウはMCCH繰り返し期間、MCCHウィンドウ期間、及び無線フレーム/スロットオフセットによって定義される」、及び「変更期間はNR MCCHに対して定義される」ことにすでに同意している。これらのパラメータは、SIB20と同じであり、つまり、それぞれSC-MCCH-繰り返し期間、SC-MCCH-第1サブフレーム、SC-MCCH-期間、SC-MCCH-オフセット、及びSC-MCCH-変更期間である。したがって、これらのパラメータの範囲は、標準化の労力を最小限に抑えるために簡単に再利用できる。
提案7:RAN2は、MBS固有のSIBで、MCCH繰り返し期間、期間、無線フレーム/オフセット、及び変更期間の範囲が、LTE SC-PTM、つまりSIB20のこれらのパラメータの範囲を再利用することに同意する必要がある。
(14.高度なコンテンツ)
MBSサービスがPTP又はPTMのどちらで提供されるか、及び配信モード1又は配信モード2で提供されるかどうかは、NWの実装次第である。これにより、サービスの信頼性とスペクトル効率のバランスをうまくとることができる。ただし、UEの観点から、特にアイドル/インアクティブ状態のUE及び遅れて参加するUEの場合、UEは、対象のMBSサービスを取得するために接続確立を開始する必要があるかどうかを知る必要がある。UEは最初にMCCHをチェックし、MCCHが対象のMBSサービスのMTCHスケジューリング情報を含まない場合、UEは、MBSサービスがRRCコネクティッド状態で、すなわち、PTP、配信モード1、又は、ユニキャスト(PDUセッション)を介して、のみ提供されることに気付くと考えることができる。ただし、このようなプロセスはUEにとって負担であり、MBSサービスを取得する前に多少の遅延が発生する可能性がある。したがって、MBS固有のSIBが、MBSサービスを取得するためにUEが接続されている必要があるかどうかの情報を提供するかどうかを議論する価値がある。
提案8:RAN2は、MBS固有のSIBがMBSサービスをそれらの配信モードに関連付けるための情報を提供するかどうかについて議論する必要がある。
RAN2は、ブロードキャストセッションで使用されると想定されているMBS興味インディケーションを導入することに同意した。少なくともASの観点からは、MBSサービスがマルチキャストセッションとして提供されるかブロードキャストセッションとして提供されるかはネットワーク次第である。さらに、UEの観点からは、gNBはUEが興味のあるMBSサービスに関する情報を取得できるかどうかは不明であり、これは、マルチキャストセッション用にAMFによって提供される可能性があるが、ブロードキャストセッション用ではない。その結果、UEは、興味のあるMBSサービスに対してMBS興味インディケーションを送信する必要があるかどうかを知ることができない。したがって、gNBが各MBSサービスに対してMBS興味インディケーションが許可されているかどうかに関する情報を提供する場合、UEにとって役立つ。言い換えれば、どのMBSサービスにMBS興味インディケーションが必要かということである。したがって、RAN2は、そのような追加情報が必要かどうかについて議論する必要がある。
提案9:RAN2は、MBS固有のSIBが、MBS興味インディケーションを各MBSサービスに送信できるかどうかに関する情報を提供するかどうかについて議論する必要がある。
(15.MCCH)
RAN2は、「MCCHのコンテンツには、G-RNTI、MBSセッションIDなどのブロードキャストセッションに関する情報と、MTCHのスケジュール情報(検索スペース、DRXなど)を含める必要があることに同意した。MCCHに含める必要のあるL1パラメータは、RAN1の進行と入力が保留されている」、及び「RAN1がMCCHのBWP/CFRで進行するまで、専用のMCCH設定が必要かどうかの議論を延期する」。
MTCHスケジューリング情報については、LTE SC-PTMのSC-MCCHには、MBMS Session Info(TMGI及びセッションID)、g-RNTI、及びSC-MTCH-scheduling Info(On Duration Timer SCPTM、DRX-Inactivity Timer SCPTM、Scheduling Period Start Offset SCPTM)を含むSC-MTCH-InfoListが含まれている。RAN2は「NR MBS配信モード2の場合、LTE SC-PTM DRXスキームがベースラインとして使用される」ことに同意したため、これらのパラメータと値の範囲は、標準化の労力を最小限に抑えるために単純に再利用される。
提案10:RAN2は、MCCHがMBS Session Info(TMGI及びセッションID)、G-RNTI及びMTCH-scheduling Info(On Duration Timer、Inactivity Timer、Scheduling Period、及びStart Offset)をMTCH情報として提供することに同意する必要がある。
提案11:RAN2は、MTCHスケジューリング情報の各パラメータの値の範囲(つまり、On Duration Timer、Inactivity Timer、Scheduling Period、及びStart Offset)がLTE SC-PTM、つまりSC-PTM設定のこれらのパラメータと同じであることに同意する必要がある。
LTE eMBMSでは、SIB15はSAIで周波数間情報を提供し、つまり、MBMS-SAI-インタ周波数リストである。LTE SC-PTMでは、SC-MCCHには、セルIDと周波数で構成されるSCPTM-隣接セルリストと、隣接セルリストを参照するビット文字列であるSC-MTCH隣接セルリストが含まれている。これらの情報は、UEの観点からのサービス継続性、つまりMBMS興味インディケーション及びセル再選択優先順位処理に役立つ。
このような隣接セル/周波数情報は、同じ目的、つまりサービスの継続性のためにNR MBSで引き続き有用であると見なされる。したがって、RAN2は、MBSサービスがブロードキャストされるセル/周波数リストに同意する必要がある。UEは対象のMBSサービスが提供されているセル/周波数を知る必要があるため、隣接セル/周波数情報はMBSセッションID(TMGIなど)に関連付ける必要がある。例えば、LTE eMBMSのようなSAIにさらに関連付けられるセル/周波数リストは更なる検討が必要であり、MBS固有のSIB又はMCCHを介してブロードキャストされているかどうかも更なる検討が必要である。
提案12:RAN2は、MBSセッションID(TMGIなど)に関連付けられている隣接セル/周波数リストがサービス継続性のためにブロードキャストされることに同意する必要がある。SAIにさらに関連付けられているかどうか、及びMBS固有のSIB又はMCCHで提供されているかどうかは更なる検討が必要である。
(16.MBS興味インディケーション)
(17.基本的な内容)
RAN2は、「MBS興味インディケーションがブロードキャストサービスのコネクティッドモードのUEでサポートされていると想定する」ことに同意したが、正確なコンテンツについてはまだ議論されていない。
LTEでは、MBMS興味インディケーションには、ROM関連の設定を除いて、3つのIEが含まれる(図19に示す)。この支援情報は、gNBのスケジューリングやハンドオーバの決定などのサービスの継続性を確保するのに役立つ。SC-PTMと配信モード2の特性は非常に似ているため、同じ情報がNR MBSに役立つと見なされる。
提案13:RAN2は、LTEのMBMS興味インディケーションと同様に、MBS興味インディケーションに周波数リスト、MBS受信とユニキャスト間の優先順位、及びMBSサービスリストが含まれることに同意する必要がある。
最小MBSサービスエリアはNR MBSのセルである可能性があるため、MBS興味インディケーションには、UEの興味のあるMBSサービスを提供するセルのリストも含める必要があるかどうかが考慮される。LTE SC-PTMでは、gNBが隣接セル情報を提供するため、gNBがどの隣接セルがどのMBSサービスを提供するかを知っていると想定すると、MBMSサービスはそのようなセルを意味する。特に、提案9が同意できる場合、同じ想定がNR MBSにも当てはまる。したがって、RAN2はgNBを確認する必要がある。
提案14:RAN2は、MBSサービスリストがMBS興味インディケーションに含まれている場合、UEの興味のあるMBSサービスを提供するセルを意味することを確認する必要があり、つまり、gNBは隣接セルで提供されるMBSサービスを知っていると想定する。
(18.高度なコンテンツ)
LTEベースライン、つまり上記の提案13及び提案14に加えて、MBS興味インディケーションが他の支援情報を提供する必要があるかどうかを検討する価値がある。
例えば、MBMS優先順位は、UEがユニキャスト受信よりもMBMS受信を優先するかどうかを示すために使用され、これは、例えば、gNBのスケジューリングに役立ち、NR MBSで再利用できる。ただし、NR MBSには2つの配信モードがあり、つまり、C-RNTIを使用した配信モード1及びG-RNTIを使用した配信モード2があり、MTCH送信に関して異なるスケジューリングアルゴリズムに基づいている。したがって、UEが異なる配信モードを介して提供される複数のMBSサービスに興味がある場合、UEが配信モード1の受信と配信モード2の受信との間に優先順位を提供すると役立つ場合がある。必要に応じて説明するUEの省電力設定など、他の例を検討することもできる。したがって、RAN2はまず、高度な目的のための追加情報がMBS興味インディケーションによって提供されるかどうかについて議論する必要がある。
提案15:RAN2は、追加情報がMBS興味インディケーションによって提供されるかどうか、例えば、配信モード1の受信と配信モード2の受信との間の優先順位について議論する必要がある。
(19.メッセージの定義)
検討する価値のあるもう1つの問題は、MBS興味インディケーションが新しい/個別のメッセージであるか、UE支援情報メッセージと統合されているかである。LTEでは、前提条件が異なるため、つまり、UAIのRRC接続再設定中にMIIのSIB15を取得するため、MBMS興味インディケーション(MII)がUE支援情報(UAI)から分離される。一方、LTEでは個別のメッセージであったIn-deviceCoexistenceIndication(IDC)は、NRのUAIに統合されている。LTE(及びNR)の前提条件は、IDCとUAIの間で同じであったため、つまり、RRC接続再設定が同じであるため、実現可能である。
所見5:MBS興味インディケーションをUE支援情報と統合できるかどうかは、前提条件が2つのメッセージ間で調整されているかどうかによって異なる。
NR MBSの場合、提案10のIEでMBS興味インディケーションメッセージを生成するには、提案9のようなMBS固有のSIB又はMCCHの隣接セル/周波数情報が必要である。また、MBS興味インディケーションはMBS固有のSIB、LTE eMBMSの場合と同じSIB(又はMCCH)で設定されることが期待される。したがって、UAIの前提条件、つまりRRC再設定とは一致していない。したがって、MBS興味インディケーションは、LTE eMBMSのように、UAIとは別のメッセージである必要がある。
提案16:RAN2は、MBS興味インディケーションを新しいメッセージとして、つまりUE支援情報とは別に定義することに同意する必要がある。
提案17:RAN2は、UEがサービングセルからMBS固有のSIBを取得できる場合(つまり、前提条件として)、MBS興味インディケーションの送信が許可されることに同意する必要がある。
(20.マルチキャストセッションのMBS興味インディケーション)
RAN2は、MBS興味インディケーションがブロードキャストセッションでサポートされていると想定していますが、マルチキャストセッションではサポートされていない。マルチキャストセッションの場合、マルチキャストセッションには上位層のセッション参加手順があるため、コアネットワークがgNBにUEの興味を通知するというのが一般的な理解のようである。提案10と図18の文脈で、それはUEの興味のあるMBSサービスに当てはまる。また、提案11が合意できる場合、gNBはMBS周波数とUEの興味のあるMBSサービスを提供するセルを知っていることは明らかである。ただし、MBS受信とユニキャストの間の優先順位はLTEのMBMS優先順位と同様であり、純粋にAS関連の情報であるため、つまり、UEがコアネットワークにセッション参加手順内の優先順位の情報を通知するのは奇妙であるため、コアネットワークによって提供されない場合がある。
所見6:マルチキャストセッションの場合、コアネットワークはMBSサービスなどのUEの興味のあるgNBを提供し、gNBはMBS周波数/セルを知るが、コアネットワークとgNBはMBSとユニキャストと間のUEのAS優先順位を知らない場合がある。
優先順位情報は、例えば、サービスの継続性にも関連するLTE eMBMSと同様にスケジューリング及びハンドオーバの決定に関して、gNBにとって依然として有用であると見なされる。したがって、UEは、マルチキャストセッションについても優先順位情報をgNBに通知する必要がある。この意味で、RAN2は、マルチキャストサービス/配信モード1でもMBS興味インディケーションをサポートする必要があることに同意する必要がある。
提案18:RAN2は、少なくともUEがMBS受信とユニキャストとの間の優先順位をgNBに通知するために、マルチキャストセッション/配信モード1でもMBS興味インディケーションがサポートされることに同意する必要がある。
(21.セル再選択)
(22.セル再選択の優先順位の処理)
LTE eMBMSでは、周波数間セル再選択のために、いわゆる「最高優先ルール」がセル再選択の優先順位の処理に適用される。詳細には、UEは、興味のあるMBMSサービスを提供する周波数を最優先事項と見なすことができる。また、UEは、興味のあるMBMSサービスを提供しない周波数を最低の優先順位と見なすことができる。eNBによって設定された絶対周波数の優先順位に関係なく、UEは対象のMBMSサービスを提供するセルを再選択できるため、サービスの継続性が保証される。これらのルールは周波数レベルにのみ適用され、MBMSサービスが周波数ごとに提供されていると想定すれば十分である。
所見7:LTEでは、サービスの継続性は、対象のMBMSサービスを提供する周波数を最優先事項と見なすことができるUEによって保証され、これは、周波数間セルの再選択に適用できる。
所見8:LTEでは、UEは、対象のMBMSサービスを提供していない周波数を最低の優先順位と見なすこともでき、これは、周波数間セルの再選択に適用できる。
さらに、イントラ周波数及び同等の優先順位のインタ周波数セル再選択、及びCEのNB-IoT及びUE(つまり、拡張カバレッジ)のために、R基準(つまり、ランキング)はSC-PTM固有のオフセットを適用し、これは「無限大」に設定できる。これは、セルごとに「最高優先順位ルール」を模倣している。これは、「定義されたランキングが、イントラ周波数及びインタ周波数セルの再選択に適用されるため(設定された周波数優先順位に関係なく)、UEは拡張されたカバレッジにある」、つまり、従来の周波数間セル再選択は、CEのNB-IoT及びUEに適用できない。
所見9:LTEでは、NB-IoT UEとCEのUEは、R基準にSC-PTM固有のオフセット(「無限大」の場合があります)を適用する。これは、イントラ周波数及び同じ優先順位のインタ周波数セル再選択に適用できる。
要約すると、LTEには、周波数間セル再選択(つまり、周波数ベース)と、イントラ周波数及び同等の優先順位のインタ周波数再選択(つまり、セルベース)にそれぞれ適用できる2つのメカニズムがある。周波数間セル再選択の「最優先ルール」は、LTE eMBMSと同様に、アイドル/インアクティブ状態のUEが対象のMBSサービスを提供する周波数でキャンプする必要があるため、NR MBSに導入するのは簡単である。したがって、RAN2は、NR MBSに「最優先ルール」を導入することに同意する必要がある。さらに、所見5のような「最低優先順位ルール」も導入する必要がある。
提案19:RAN2は、LTEと同様に、UEが対象のMBSサービスを提供する周波数を最優先事項と見なす場合があることに同意する必要がある。
提案20:RAN2は、LTEと同様に、UEが対象のMBSサービスを提供しない周波数を最低の優先順位と見なす場合があることに同意する必要がある。
(23.R基準)
もう1つのメカニズム、つまりR基準のSC-PTM固有のオフセットは、NR MBSの最小サービスエリアがセルと見なされることを考慮に入れる価値があるが、それでもRel-17で優先される展開シナリオ、つまり、周波数ベース又はセルベースに依存する。周波数ベースの展開、つまり同じMBSサービスが特定のMBSサービスエリア内の周波数でセル間で提供されるのは、セルベースの展開のサブセットである。つまり、MBSサービスは周波数をセルのリストで表すことができるため、MBSサービスはセルでのみ提供され、これにより、リストには周波数上のすべてのセルが含まれる。したがって、MBSサービスが基本的にセルごとに提供される場合は、さまざまな展開シナリオをサポートするための柔軟性が高くなる。
上記のように、SC-PTM固有のオフセットはRel-14のeMTC/NB-IoTでのマルチキャストサポートのために、つまり、CEでの周波数間セルの再選択がないために導入されたが、特定のセルに優先順位を付けるために使用できる。興味のあるMBMSサービスを提供する。したがって、同じメカニズムを再利用して、UEの興味のあるMBSサービスを提供するセルに優先順位を付けることができ、これにより、標準化の労力を減らすことができる。
提案21:RAN2は、UEの興味のあるMBSサービスを提供する特定のセルに優先順位を付けるために、MBS固有のオフセットがR基準に適用可能であることに同意する必要があり、これにより、LTEと同様に、オフセットを「無限大」で設定できる。
[附属書]
LTEのSIB13
LTEのSIB13の内容を図20-図22に示す。
LTEのSIB15
LTEのSIB15の内容を図23に示す。
LTEのSIB20
LTEのSIB20の内容を図24に示す。
LTEのSC-MCCH
LTEのSC-MCCHの内容を図25-図27に示す。
LTEでのMBMS興味インディケーション
LTEにおけるMBMS興味インディケーションの内容を図28-図30に示す。
LTEでのセル再選択優先処理
LTEでのeMBMS周波数のセル再選択の優先順位を図31に示す。
LTEでのセルレベルの優先順位付け
イントラ周波数におけるセルレベルの優先順位付けと、CE(eMTCを含む)におけるNB-IoT及びUEのLTEでの同等の優先度のイントラ周波数セル再選択を図32に示す。
QoffsetSCPTMがSIB5でSCPTM周波数オフセットとして設定される例を図33に示す。
[付記2]
(1.導入)
NRマルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS)に関する改訂されたワークアイテムは、RAN#88で承認された。グループスケジューリングの側面に関して、RAN2#114は次の合意に達した。
G-RNTIとMBSセッション間の1対1のマッピングは、NR MBSでサポートされている。その他のマッピングは更なる検討が必要である。
G-CS-RNTIとMBSセッション間の1対1のマッピングは、NR MBSでサポートされている。その他のマッピングは更なる検討が必要である。
UEは複数のG-RNTI/G-CS-RNTIをサポートできる。これがUEの機能に依存するかどうかは更なる検討が必要である。この合意をRAN1に通知する。
同じMBSセッションに対応する複数のMBS QoSフローを、1つ又は複数のMBS無線ベアラにマッピングできる。
MCCHは、NR MBS配信モード2のDL-SCHにマッピングされる。
MTCHは、NR MBSのPTM送信用に規定されている。
MTCHはDL-SCHにマッピングされる。
DTCHは、NR MBSのPTP送信に再利用される。
使用するチャネルに特定のLCIDスペースが必要かどうかは更なる検討が必要である。
同じG-RNTIに関連付けられた異なる論理チャネルの多重化/逆多重化は、NR MBSでサポートされている。
同じG-CS-RNTIに関連付けられた異なる論理チャネルの多重化/逆多重化がNR MBSでサポートされるかどうかは更なる検討が必要である。
C-RNTIに関連付けられたさまざまな論理チャネルの多重化/逆多重化は、NR MBSでサポートされている。
付記2では、グループスケジューリングで認識された未解決の問題について議論する。これらの未解決の問題は、配信モード1及び配信モード2の共通の問題と見なされることに注意する。したがって、特に明記されていない限り、所見と提案は両方の配信モードに適用される。
(2.議論)
(3.G-RNTI/G-CS-RNTIとMBSセッション間のマッピング)
RAN2は、G-RNTIとMBSセッション間、及びG-CS-RNTIとMBSセッション間の1:1マッピングに同意したが、他のマッピングがサポートされているかどうかは更なる検討が必要である。
最も単純なスキームであり、NR MBSのベースラインとして広く再利用されているLTE SC-PTMで採用されている1:1マッピングの利点は、興味のないMBSセッションを受信しようとすることによる不要なUE電力消費を回避することである。例えば、TMGI#1のみに興味のあるUEは、G-RNTI#1のみを監視する必要がある。言い換えると、UEは、他のG-RNTIとスクランブルされたPDCCHによって割り当てられたPDSCHをデコードしようとはしない。
所見1:G-RNTI/G-CS-RNTIからMBSセッションへの1:1マッピングは、UEの消費電力と単純さの観点から有益である。
1:Nマッピングに関しては、1つのG-RNTI/G-CS-RNTIが複数のMBSセッションを多重化する。例えば、G-RNTI#1はTMGI#1とTMGI#2を伝達する。同様のQoSを必要とする一部のMBSセッションが1つのG-RNTIで送信される可能性があるため、NWの観点から柔軟性が得られる。また、UEが複数のMBSセッションを同時に受信することに興味がある場合、1:NマッピングによってUEの複雑さが軽減される可能性があることが指摘されている。ただし、そのような最適化が本当に必要かどうかは明確ではない。RAN2はすでに「UEは複数のG-RNTI/G-CS-RNTIをサポートできる。これがUEの機能に依存するかどうかは更なる検討が必要である」ので、複数のMCPTTセッションなどを同時に受信する必要があるUEはそのような機能(定義されている場合)をサポートするだけである。さらに、1:Nマッピングは再送信については非効率であり、例えば、1つのTMGIのみがNACKを受信し、他のTMGIがACKを受信する場合、トランスポートブロック全体を再送信する必要がある。
一方、TMGI#1のみに興味のあるUEは、TMGI#2からデータをまだ受信する必要があるため、UEの消費電力の観点からは最適ではない。つまり、予想よりも大きなPDSCHをデコードする必要がある。
所見2:G-RNTI/G-CS-RNTIからMBSセッションへの1:Nマッピングにより、NWの観点からは限られたケースで柔軟性が得られる可能性があるが、UEの電力消費の観点からは最適ではない。
N:1マッピングに関しては、複数のG-RNTI/G-CS-RNTIが1つのMBSセッションを伝達する。例えば、TMGI#1はG-RNTI#1とG-RNTI#2に分割されていると考えることができる。RAN2は「同じMBSセッションに対応する複数のMBS QoSフローを1つ又は複数のMBS無線ベアラにマッピングできる」に同意した。これは、これらのQoSフローには異なるQoSが必要であると想定している可能性があり、例えば、ビデオストリーミング用の1つのQoSフローと、同じMBSセッション内のテキスト転送用の別のQoSフローなどである。したがって、これらのQoSフローは、例えば、異なる周期性とリソース量を持つ異なるG-RNTIで送信されることは理にかなっている。UEは対象のMBSセッション(及びQoSフロー)に関連付けられたG-RNTIのみを監視する必要があるため、UEの消費電力が大幅に増加することは期待できない。
注:所見10のように1:1マッピングでは、同じMBSセッションに対応し、複数のMRBにマッピングされるすべてのQoSフローは、これらのQoSフローのQoS要件が異なる場合でも、同じG-RNTIにマッピングする必要がある。1:1マッピングはほとんどの場合効率的であるが、すべての場合で同じではない場合がある。
所見3:G-RNTI/G-CS-RNTIのMBSセッションへのN:1マッピングは、さまざまなQoS要件を持つさまざまなQoSフローに対して効率的であり、UEの電力消費への影響が少ない可能性がある。
上記の所見を考慮すると、N:1マッピングはサポートする価値があるが、1:Nマッピングはあまり有益ではない可能性がある。したがって、RAN2は、1:1マッピングに加えて、N:1マッピングをサポートする必要があるかどうかを議論する必要がある。
提案1:RAN2は、G-RNTI/G-CS-RNTIのMBSセッションへのN:1マッピングが追加でサポートされているかどうかを議論する必要がある。
図9に、複数のG-RNTI/G-CS-RNTIのUE機能を示す。
(4.複数のG-RNTI/G-CS-RNTIのためのUE能力)
RAN2は「UEは複数のG-RNTI/G-CS-RNTIをサポートできる」ことに同意したが、「これがUEの機能に依存するかどうかは更なる検討が必要である」。
LTE SC-PTMでは、UE機能scptm-ParallelReception-r13は図34のように定義されている。
NR MBSの場合、同様のUE機能をベースラインとして使用できますが、BWP/CFR(Common Frequency Resource)の使用など、まだ多くの未解決の問題とNR固有の拡張機能が議論されている。したがって、現時点でUE機能の側面について議論するのは時期尚早である。
所見4:UE機能については、機能が固まった後に議論する。
(5.MCCH及びMTCHのLCID及びLCIDスペース)
RAN2は「使用するチャネルに特定のLCIDスペースが必要かどうかは更なる検討が必要である」とした。LTE eMBMSでは、MCHのMCCH(「00000」)及びMTCH(「00001-11100」、あるケースでは「00000」)、DL-SCHのSC-MCCH及びSC-MTCH(「11001」)に別々のLCIDスペースが用意された。eMBMSはPDCPレイヤをサポートせず、RLC-UMモードのみが適用されたため、これらは実行可能である。
LTE MBSFNでは、MCHにMCCHがない場合、MCCHとMTCHは同じLCID(つまり、「00000」)を共有できるが、異なるMTCHには異なるLCID(「00001-11100」)が割り当てられる。「MTCHとMCCHは同じMCHで多重化できる」、「複数のMBMSサービスは同じMCHにマッピングできる」、つまり、所見11のように1:Nでマッピングするため、MCCHと異なるMTCHを区別するために異なるLCIDが必要である。言うまでもなく、MCCH/MTCHはMCHにマッピングされ、DTCHはDL-SCHにマッピングされるため、MCCH/MTCHのLCIDスペースはユニキャストのLCIDスペースから分離される。MBSFNのLCID(つまり、MBMSエリア固有でありUEのグループに共通)がユニキャストの同じLCID(つまり、セル固有及びUE固有)と衝突するのを回避することは有用である。
所見5:LTE MBSFNでは、各MTCHに異なるLCID(1:Nマッピングのため最大32)があり、MCHにMCCHがない場合を除き、MCCHのLCIDはMTCHで共有されない場合があり、MCCH/MTCHのLCIDスペースはDTCHの場合は1つから分離される。
LTE SC-PTMでは、同じLCID(「11001」)がSC-MCCH、SC-MTCH、及び複数のSC-MTCHによって共有される。SC-MCCHはSC-RNTIで送信され、「SC-MCCH及びSC-MTCH送信は、それぞれPDCCH上の論理チャネル固有のRNTIによって示される(SC-MTCHがマッピングされているDL-SCHの受信に使用されるTMGIとG-RNTIの間には1対1のマッピングがある)」ため、SC-MCCHと異なるSC-MTCHを区別するために異なるLCIDは必要ではない。つまり、UEはこれらのLCHをRNTIで区別できる。MBSFNと同様に、デフォルトでは、個別のLCIDスペースがSC-PTMとユニキャスト間のLCID衝突を回避するために機能する。
所見6:LTESC-PTMでは、すべてのMTCHとMCCHが同じLCIDを共有し(1:1マッピングと論理チャネル固有のRNTIのため)、LCID(スペース)はDTCHのLCIDスペースから分離される。
NR MBSの場合、LTE SC-PTMと同様に、RAN2が「MCCHのスケジューリング用に新しいRNTIが定義されている」ことに同意したため、MCCHはRNTIによって区別できる。MTCHについても同じことが言える。つまり、MTCHは、一般にG-RNTIによって他の論理チャネルと区別できる。
所見7:NR MBSの場合、UEはLCIDに関係なく、合意されたMCCHの新しいRNTI又はMTCHのG-RNTIのいずれかによってこれらの論理チャネルを区別できるため、MCCH及びMTCHのLCIDは他の論理チャネルで共有できる。
一方、MTCHの場合、RAN2は、「同じMBSセッションに対応する複数のMBS QoSフローを1つ又は複数のMBS無線ベアラにマッピングできる」ことに同意した。これにより、図9に示すように、各MRBが個別のLCHに関連付けられていると単純に想定できる。したがって、G-RNTI/G-CS-RNTIとMBSセッション間の1:1マッピングが採用されている場合でも、UEは同じMBSセッションに属する各MTCHを区別できない。つまり、同じG-RNTI/G-CS-RNTIは、同じMBSセッションに関連付けられた複数のMTCHを伝送できる。したがって、LTE SC-PTMのように複数のMTCHで共有される1つのLCIDの概念は、NR MBSには適用できず、LTE MBSFNのようにMTCHには複数のLCIDが必要である。
所見8:NR MBSの場合、1つのLCIDを複数のMTCHで共有することはできない。つまり、G-RNTI/G-CS-RNTIとMBSセッション間の1:1マッピングが想定されている場合でも、同じMBSセッションに属する複数のMRB/MTCHが存在する可能性があるため、複数のLCIDが必要である。
一方、MTCHのLCIDを定義する方法は、G-RNTI/G-CS-RNTIとMBSセッション間の1:1マッピングの原則を維持するかどうかにも関係する。1:1マッピングを使用すると、UEは対応するG-RNTIから各MBSセッションを知ることができる。したがって、LCIDはMBSセッション(又はG-RNTI)ごとにグループ化できるため、LCIDの数は同じMBSセッションに属するMTCHの数に等しくなる。例えば、図10に示すようにMBSセッションの数に関係なく3つのLCIDである。N:1マッピングを使用すると、UEは対応するG-RNTIからの各MBSセッションも知ることができる。したがって、LCIDの数は、同じG-RNTIにマッピングされたMTCHの数に等しくなる。例えば、図10に示すように、MBSセッションの数に関係なく最大2つのLCIDになります。1:Nマッピングが許可されている場合、UEは各MBSセッションをG-RNTIと区別できない。したがって、LCIDの数は、すべてのMBSセッションのMTCHの数と同じである。したがって、1:1又はN:1マッピングの場合と比較して、1:Nマッピングの場合はより多くのLCIDが必要になる可能性がある。
所見9:NR MBSの場合、MTCHのLCIDの数は、G-RNTI/G-CS-RNTIからMBSセッションへのマッピングルール(1:1、N:1、又は1:N)に関連する。
所見10:NR MBSの場合、1:1及びN:1マッピングルールでは、1:Nマッピングと比較して、MTCHのLCIDの数が少なくなる可能性がある。
上記の所見に照らして、各MTCHには異なるLCIDを割り当てる必要がある。これは、MTCHのLCIDの最大数を定義することを意味する。この時点で、前述のLTE MBSFNによれば、このような最大数は32と見なすことができるが、より少ない数が望ましい場合がある。
提案2:RAN2は、MTCHのLCIDの最大数について議論する必要がある。例えば、可能なベースラインとして、LTE MBSFNに基づく32LCID未満である。
また、上記の所見の文脈では、RAN2は、LCIDを不必要に消費することを避けるために、MCCHとMTCHが同じLCIDを共有する可能性があることに同意する必要がある。
提案3:RAN2は、MCCHとMTCHが同じLCIDを共有する可能性があることに同意する必要がある。つまり、UEは合意された新しいRNTIによってMCCHを区別し、G-RNTIによってMTCHを区別するが、各MTCHは対応するLCIDによって区別される。
次に、残りの問題は、MBSのLCIDスペースをユニキャストのLCIDスペースと共通にするか、それとも分離するかである。提案2のように32個のLCIDを想定すると、eLCIDのスペースが大きいため、eLCIDは、MBS専用のこのようなコードポイントを消費することが許容される場合がある。つまり、主にMAC CEの場合は1オクテットeLCIDにおいて256、主にDTCHの場合は2オクテットeLCIDにおいて65,536である。ただし、実際のメリットが不明であるため、このような個別のLCIDスペースを準備することには疑問がある。UEのMACの観点から、MAC PDUを受信して逆多重化した後、各MAC SDUは対応するRLCエンティティに送信される。つまり、これらのMAC SDUがMCCH、MTCH、又はDTCHのいずれに関連付けられているかに関係なく、UEの動作は同じである。さらに、MBSサービスが提供されているかどうかに関係なく、LCIDのセット(32など)がデフォルトでMBS用に予約されている場合、LCIDの使用には非効率的である(つまり、MCCH/MTCHはセルで送信される)。
所見11:NR MBSの場合、MBS用に個別のLCIDスペースを使用することの利点は、UEの観点からは明確ではない。
さらに、NR MBSはRel-17の単一セル伝送のみをサポートする。つまり、SFN(単一周波数ネットワーク)の標準サポートはない。したがって、gNBは、実装によって、MCCH/MTCHのLCID(セル固有であり、すべてのUEに共通)を完全に管理して、DTCHのLCID(UE固有)と競合しないようにすることができる。
所見12:NR MBSの場合、標準サポートはRel-17の単一セル送信に制限されているため、NW実装はMBSのLCIDを管理して、個別のLCIDスペースがなくてもユニキャストのLCIDと競合しないようにすることができる。
一方、将来の保証の観点から、例えば、SFNの標準サポートの可能性については、MBSのLCIDを複数のセル/gNB間で調整する必要があるため、MBSの個別のLCIDスペースが有益である。つまり、LCIDはMBSエリア固有であり、すべてのUEに共通であり、DTCHのLCID(セル固有及びUE固有)と競合するリスクがある可能性がある。したがって、MBSの将来の拡張のためだけに、このリリースで個別のLCIDスペースがMCCH/MTCH用に予約されているかどうかを議論する必要がある。
提案4:RAN2は、将来の保証(単一周波数ネットワークのサポートなど)のために、MCCHとMTCHのLCIDスペースがDTCHのLCIDスペースとは別のものであるかどうかを議論する必要がある。
ちなみに、PTP送信に関しては、RAN2は「NR MBSのPTP送信にDTCHを再利用する」ことに同意した。したがって、PTP送信用のLCIDは、認識された更なる検討が必要であるRAN2の一部ではないと考えている。つまり、ユニキャストと同じLCIDスペースを共有するのは非常に自然なことである。ただし、RAN2が合意の意図を確認することは有益かもしれない。
提案5:RAN2は、PTP送信用のDTCHがユニキャスト用のDTCHとLCIDスペースを共有することを確認する必要がある。つまり、少なくともMACの観点から、PTP送信は従来のユニキャストと同じである。
(6.異なる論理チャネルの(逆)多重化)
RAN2は「同じG-RNTIに関連付けられた異なる論理チャネルの多重化/逆多重化はNR MBSでサポートされている」、及び「C-RNTIに関連付けられた異なる論理チャネルの多重化/逆多重化はNR MBSでサポートされている」ことに同意した。RAN2は「同じG-CS-RNTIに関連付けられた異なる論理チャネルの多重化/逆多重化がNR MBSでサポートされるかどうかは更なる検討が必要である」と残した。
更なる検討が必要であることは、G-CS-RNTIで異なる論理チャネルを(逆)多重化するために認識されるが、RAN2はすでにG-RNTIで1つに同意している。G-RNTIと同様に、同じG-CS-RNTIで異なる論理チャネルの(逆)多重化をサポートすることに問題はない。
提案6:RAN2は、G-RNTIと同様に、同じG-CS-RNTIに関連付けられた異なる論理チャネルの(逆)多重化がサポートされていることに同意する必要がある。
(7.PTM送信用のDRX)
RAN2は「NR MBSのPTM送信の場合、DRXスキームがユニキャスト送信のDRXから独立しているかどうかにかかわらず更なる検討が必要であり、例えば、G-RNTIごとにサポートされる」ことを残した。LTE SC-PTMでは、SC-MTCHのDRXはユニキャストのDRXから独立している。言うまでもなく、LTE MBSFNでは、MTCHのDRX(つまり、MBSFNサブフレーム)はユニキャストのDRXから独立している。
NR MBSの場合、MTCHのDRXは複数のUEに共通であるのに対し、ユニキャストのDRXはUE固有であるため、同じ原則が適用される。したがって、これらのDRXを調整することは困難で非効率的である。さらに、RAN2はすでに「同じG-RNTIに関連付けられた異なる論理チャネルの多重化/逆多重化がNR MBSでサポートされる」ことに同意しているため、MTCHのDRXはG-RNTIごとに設定される。UEは、PTM送信機会(オン期間)でウェイクアップして、関連するG-RNTIを監視する。したがって、RAN2は、DRX設定がユニキャストDRXから独立しているG-RNTIごとに提供されることに同意する必要がある。
提案7:RAN2は、PTMのDRXがユニキャストのDRXから独立しており、G-RNTIごとに設定されていることに同意する必要がある。
(8.配信モード1のDRXパラメータ)
配信モード1でのMTCH受信は、基本的にRRCコネクティッド状態のUEによって実行され、動的スケジューリングやHARQフィードバック/再送信などをサポートするため、その特性はDTCH、つまりユニキャストと同様である。したがって、ユニキャストのDRXパラメータ、つまりDRX設定を再利用することは理にかなっている。
提案8:RAN2は、配信モード1を介したPTM送信のDRXパラメータが、ユニキャスト用の1つ、つまりDRX設定をベースラインとして使用することに同意する必要がある。
提案8に同意する場合は、配信モード1を介したPTM送信にどのパラメータを正確に導入する必要があるかを議論する必要がある。図35に示すように、UL再送信はNR MBSに適用できないため、UL再送信に関連するパラメータは必要ないことは明らかである。さらに、短いDRXはMBSトラフィックに対してそれほど効率的ではない可能性があるため、短いDRXに関連するパラメータも必要ではない。例えば、一般的なMBSトラフィックは一種の音声及びビデオであると想定されるため、これらの送信サイクルは安定している可能性があり、長いDRXに適合する。また、LTE SC-PTMには、図36に示すように短いDRXオプションがない。言い換えれば、長いDRX及びDL再送信に関連するパラメータをそのまま再利用できる。
提案9:提案8(つまり、配信モード1を介したPTM送信のベースラインとしてのユニキャストDRX)に加えて、RAN2は、UL再送信及び短いDRXに関連するパラメータが不要であることに同意する必要がある。
(9.配信モード2のDRXパラメータ)
RAN2は「NR MBS配信モード2の場合、LTE SC-PTM DRXスキームがベースラインとして使用される」ことに同意した。LTE SC-PTMのDRXパラメータを図36に示す。これは、DL再送信に関連するパラメータの場合、基本的に図35/提案30(つまり、配信モード1を介したPTM送信の場合)と同じである。配信モード2では不要なDL再送に関連するパラメータが除外されている場合、オン期間タイマ、非アクティブタイマ、スケジューリング期間、及び開始オフセットは、大きな問題なしに再利用できる。
所見13:配信モード2を介したPTM送信のDRXパラメータのベースライン、つまり、SC-MTCHスケジューリング情報に基づくベースラインを確認できる。
(10.PTP送信用のDRX)
RAN2は「PTP送信の場合、ユニキャスト送信のDRX操作を再利用するかどうかは更なる検討が必要である」ことを残した。一方、RAN2はすでに「C-RNTIに関連付けられた異なる論理チャネルの多重化/逆多重化はNR MBSでサポートされている」ことに同意した。これは、MBSサービスに属する異なる論理チャネル内に限定されない。つまり、ユニキャストサービスと(逆)多重化される場合がある。さらに、RAN2は「DTCHはNR MBSのPTP送信に再利用される」ことに同意した。これは、MACがDTCHに対する各MAC SDUがDRB又はMRBのどちらに属しているかを知る必要がないことを意味する。また、PTP伝送は、既存のユニキャスト伝送と同じC-RNTIを使用して伝送されることはすでに明らかである。この意味で、PTP送信は、少なくともDRX操作の観点からは、まったく同じであり、ユニキャスト送信と整合する。
提案10:RAN2は、PTP受信の場合、UEはユニキャストのオン期間でのみウェイクアップすることに同意する必要がある。つまり、少なくともDRXの観点からは、追加のオン期間やPTP送信の特定の拡張はない。