特許文献1の様にフロントガラスに貼り付けるタイプのドライブレコーダーは、取り付け場所に困ったり視界の妨げとなる問題があった。
そこで、本発明は、従来の電子機器等よりも優れた電子機器等を提供することを目的とする。
本願の発明の目的はこれに限定されず、本明細書および図面等に開示される構成の部分から奏する効果を得ることを目的とする構成についても分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。例えば本明細書において「~できる」と記載した箇所を「~が課題である」と読み替えた課題が本明細書には開示されている。課題はそれぞれ独立したものとして記載しているものであり、各々の課題を解決するための構成についても単独で分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。課題が明細書の記載から黙示的に把握されるものであっても、本出願人は本明細書に記載の構成の一部を補正または分割出願にて特許請求の範囲とする意思を有する。またこれら独立の課題を組み合わせた課題を解決する構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
1. 鏡面の少なくとも一部に重ねて表示手段による表示内容を表示可能な電子機器であって、前記表示手段にはカメラで撮影した映像を表示する機能を備え、前記鏡面に反射して視認される像と、前記鏡面の少なくとも一部に重ねて前記表示手段に表示される部分の前記カメラの像との、位置のずれを低減させる調整を行うための調整機能を備える電子機器とするとよい。
このようにすれば、ユーザは、鏡面に反射して視認される像と、鏡面の少なくとも一部に重ねて表示手段に表示される部分のカメラの像との、位置のずれが、より低減された像を視認できる。例えば、鏡面に反射して視認される像と、鏡面の少なくとも一部に重ねて表示手段に表示される部分のカメラの像との重なりあった部分に見えるそれぞれの像の位置のずれを、従来よりも気にならないようにすることできる。例えば、鏡面に反射して視認される像と、表示手段に表示される像とがずれてしまい、見づらくなることを低減できる。例えば、鏡面に反射して視認される像と、鏡面の少なくとも一部に重ねて表示手段に表示される部分のカメラの像の2つの像(以下単に2つの像とも称する)が重なって視認される箇所についての違和感を低減させることが可能となる。例えば2つの像が全く異なる範囲を映す像となる場合、視認される像はぐちゃぐちゃに2つの像が混ざった像となってしまうが、これを軽減させることが可能となる。
2つの像はその全部が重なるように構成してもよいが、その一部が重なるように構成するとよい。その一部が重なる構成としては、鏡面の全体範囲の内部にカメラの像の表示画面を有する表示手段を設けるとよい。2つの像が重なり合っている部分の違和感を軽減できるとともに、2つの像が重なり合わない部分の像と2つの像が重なり合う部分との境界部分の像の連続性のずれを低減することができ、この境界部分の違和感を軽減できる。
鏡面の少なくとも一部に重ねて表示手段に表示させる構成としては、例えば、鏡面をハーフミラーとし、ハーフミラーの背面に表示手段の表示画面を配置する構成とするとよい。ハーフミラーの背面に表示手段の表示画面の範囲は、ハーフミラーの範囲よりも小さな範囲とするとよい。
位置のずれとしては、例えば、2つの像の上下左右のいずれかの位置のずれまたはこれらの位置のずれの組み合わせとするとよい。また位置のずれとしては、2つの像の大きさのずれとするとよい。また位置のずれとしては、2つの像の少なくともいずれか一方の像の歪みによるずれとするとよい。またこれらの組み合わせのずれとするとよい。
位置のずれを低減させる調整は、例えば、前記鏡面の少なくとも一部に重ねて前記表示手段に表示される部分の前記カメラの像の表示範囲を変更する機能を備えることで行うとよい。この表示範囲の変更機能として、表示位置の移動機能を備えるとよい。表示位置の移動機能としては、平行移動させる機能、回転移動させる機能を備えるとよい。例えば、鏡面に反射して視認される像と、鏡面の少なくとも一部に重ねて表示手段に表示される部分のカメラの像の2つの像について例えばその表示される大きさが両者一致しているものの、座標が数ミリずれて視認されると、ユーザには、合成された像として2重に見えるという課題がある、さらに10mm程度ずれるともはやいずれの像も見づらくなってしまい、ミラーとしての機能が失われるという状況にもなってしまうが、こうした課題を軽減させることができる。また、表示範囲の変更機能として、表示の拡大・縮小機能を備えるとよい。表示の拡大・縮小はカメラの映像の縦横比を保ったまま、拡大・縮小させる機能としてもよいが、これらとともに、または、これらは備えずに、カメラの映像の縦横比を保持せずに、カメラの映像の少なくとも一部分のみを拡大する機能を備えるとよい。カメラの映像は、通常周辺部のほうが、歪みが大きくなるが、例えば、カメラからの映像を拡大するとともに、表示する位置を周辺部付近とした場合など、上下左右の歪みの程度が異なることがあり、2つの像がその一部寄り部分を重なり合わせたときに、別の部分が重なり合わないという課題が生じるが、このような調整を行う機能を備えることで、こうした課題を軽減させることができる。
鏡は、平面鏡としてもよいが、曲面鏡とするとよく、例えば凹面鏡としてもよいが、特に凸面鏡とするとよい。鏡面は平面としてもよいが、曲面とするとよく、例えば凹面としてもよいが、特に凸面とするとよい。鏡の曲率あるいは実際の反射像から予め求めた補正関数等に基づき、入力したカメラの映像に対して前記位置のずれを低減させる自動的な調整を加えるとよい。さらに自動的な調整後の映像を手動設定された補正関数等に基づき調整した像を表示手段に表示させるようにするとよい。
電子機器は、例えば、施設、店舗、住宅等に設置されるものとしてもよいが、特に車両に設置されるものとするとよく、特に車両の運転者が後方の状況を確認するためのものとするとよく、特に車室内に設置されるルームミラーとして機能するものとするとよい。特に車両にすでに設置されているルームミラーのミラー面に対して覆いかぶせて新たなルームミラーとして機能する後付のルームミラーとして前記鏡面を有する電子機器とするとよい。
2. 前記調整機能としては、前記カメラから出力される映像を入力して、その入力したカメラの映像に対して前記位置のずれを低減させる自動的な調整を加えた後、手動で設定された調整内容を適用した前記位置のずれを低減させる調整を加える機能を備えるとよい。
このようにすれば、ユーザが前記位置のずれを手動で調整する手間を低減できる。
3. 前記調整機能は、前記位置のずれを低減させる調整を行うためのパラメータに基づき調整を行う機能を備え、当該パラメータを予め複数設定しておき、当該設定に要するユーザの操作回数よりも少ない回数で、前記複数設定されたパラメータのうちいずれのパラメータを適用した調整を行うかをユーザに選択させ、選択されたパラメータが適用された位置のずれを低減させる調整を行う機能を備えるとよい。
このようにすれば、ユーザは予め前記位置のずれを低減させる調整を行うためのパラメータを設定しておき、その設定に要するユーザの操作回数よりも少ない回数でいずれのパラメータを適用した調整を行うかを選択でき、選択したパラメータが適用された調整が行われた2つの像を視認できる。
当該設定に要するユーザの操作回数よりも少ない回数で、前記複数設定されたパラメータのうちいずれのパラメータを適用した調整を行うかをユーザに選択させる構成としては、例えば、設定は設定メニューで行うようにし、選択はワンタッチで行うように構成するとよい。当該設定に要するユーザの操作回数よりも少ない回数で、前記複数設定されたパラメータのうちいずれのパラメータを適用した調整を行うかをユーザに選択させる構成としては、設定はタッチパネルで行うようにし、選択は物理的なボタンの押下があった場合に、所定の順でパラメータを切り替える構成するとよい。例えばこのボタンが一度押下されたときに予め設定されたパラメータ1に基づく調整をカメラの映像に対して行った画面を表示し、このボタンがさらにもう一度押下されたときに予め設定されたパラメータ2に基づく調整をカメラの映像に対して行った画面を表示し、・・・、このボタンがn回一度押下されたときに予め設定されたパラメータんnに基づく調整をカメラの映像に対して行った画面を表示しといった具合に、切り替える構成とするとよい。
パラメータはカメラの映像中の表示範囲の座標を示すものとしたり、座標変換の調整を加える係数としたりするとよい。
例えば、「複数設定」は、昼用、夜用等とするとよい。例えば、複数設定するパラメータとしては、昼用のパラメータ、夜用のパラメータ等とするとよい。例えば、昼用設定と夜用設定を行うようにユーザに促す報知を行う機能を備えるとよい。
4. 前記調整機能は、前記鏡面の少なくとも一部に重ねて前記表示手段に表示される部分に対するユーザの指の接触を検知して、当該指の接触に基づき、前記鏡面に反射して視認される像と、前記鏡面の少なくとも一部に重ねて前記表示手段に表示される部分の前記カメラの像との、位置のずれを低減させる調整を行う機能を備えるとよい。
このようにすれば、ユーザは、指による操作によって、鏡面に反射して視認される像と、前記鏡面の少なくとも一部に重ねて表示手段に表示される部分のカメラの像との、位置のずれを低減させる調整を行うことができる。
例えば、前記鏡面の少なくとも一部に重ねて前記表示手段に表示される部分に対するユーザの指の接触の検知は、例えば、当該鏡面の少なくとも一部に重ねて設けたタッチバネル等の検出手段によって行う構成とするとよい。
例えば、前記鏡面の少なくとも一部に重ねて前記表示手段に表示される部分に対するユーザの一本指が接触したまま移動したことを検知した場合、前記表示手段に表示しているカメラ映像の部分を、その一本指の移動方向に移動させるとよい。例えば一本指が接触したまま右方向への移動を検出した場合、前記表示手段に表示しているカメラ映像の部分を右方向に移動させるとよい。例えば一本指が接触したまま左方向への移動を検出した場合、前記表示手段に表示しているカメラ映像の部分を左方向に移動させるとよい。例えば一本指が接触したまま上方向への移動を検出した場合、前記表示手段に表示しているカメラ映像の部分を上方向に移動させるとよい。例えば一本指が接触したまま下方向への移動を検出した場合、前記表示手段に表示しているカメラ映像の部分を下方向に移動させるとよい。
例えば、前記鏡面の少なくとも一部に重ねて前記表示手段に表示される部分に対するユーザの二本指が接触したまま二本指間の間隔を変えず移動したことを検知した場合、前記表示手段に表示しているカメラ映像の部分を、その二本指の移動方向に回転させるとよい。このとき回転中心は例えば表示している範囲の中心位置としてもよいが、カメラ映像の中心位置とするとよい。もう一方の手の1本指がタッチ中であることを検出しつつ、二本指が接触したまま二本指間の間隔を変えず移動したことを検知した場合、前記表示手段に表示しているカメラ映像の部分を、もう一方の手の1本指がタッチされている箇所を回転中心として、二本指の移動方向に回転させる機能を備えるとよい。
5. 前記鏡面の方向が変わった可能性があることを検知する機能を備え、前記鏡面の方向が変わったので前記位置のずれが発生している可能性があること、前記位置ずれの再調整、または、前記鏡面の方向をもとに戻す必要があることの、少なくともいずれか1つを報知する機能を備えるとよい。
このようにすれば、ユーザは、鏡面に反射して視認される像と、鏡面の少なくとも一部に重ねて表示手段に表示される部分のカメラの像との、位置のずれの発生原因が、鏡面の方向が変わった可能性があるためであることに、容易に気づくことができる。例えば、前記位置ずれの再調整や、鏡面の方向をもとに戻すなどして、位置ずれを解消させることが容易にできる。
鏡面の方向が変わった可能性があることを検知する機能としては、例えば、電子機器に電子機器の移動と加速度を検知する機能を備え、例えばGPS等によって電子機器の移動を検知するとともに、加速度センサ等によって重力加速度方向を検出し、例えば速度が0のときの重力加速度方向の変位が所定の基準値を超えたときに、鏡面の方向が変わった可能性があるとする機能を備えるとよい。
鏡面の方向が変わった可能性があることを検知する機能としては、例えば、電子機器に前記カメラとは別の第2カメラを備え、第2カメラの撮影範囲の変位を画像認識により検出した場合に、鏡面の方向が変わった可能性があるとする機能を備えるとよい。第2カメラとしては、電子機器の鏡面とは別の面側に備えたカメラとするとよい。例えば、電子機器は、前述したルームミラーとして機能する電子機器とし、第2カメラは車両の前方側を撮影するカメラとするとよい。また、電子機器は、前述したルームミラーとして機能する電子機器とし、第2カメラは鏡面と同一の面側(例えば後方側を含む領域)を撮影するカメラとするとよい。これら2つのカメラを電子機器に備えて双方のカメラの映像に基づいて鏡面の方向が変わった可能性があるか否かを判定してもよい。
6. 前記調整手段は、前記鏡面の方向の変位を検出して、前記鏡面に反射して視認される像と、前記鏡面の少なくとも一部に重ねて前記表示手段に表示される部分の前記カメラの像との、位置のずれを低減させる調整する機能を備えるとよい。
このようにすれば、鏡面の方向の変位があったときの、鏡面に反射して視認される像と、前記鏡面の少なくとも一部に重ねて前記表示手段に表示される部分の前記カメラの像との、位置のずれが軽減される。例えば、電子機器に前記カメラとは別の第2カメラを備え、第2カメラの撮影範囲の変位を画像認識により検出した場合に、その変位前の画像と変位後の画像との位置範囲のずれ量に応じた前記位置のずれを補正する調整機能を備えるとよい。
7. 当該電子機器には、当該電子機器の向きの変位に応じて撮影される範囲が変位する第2カメラ(例えば前方撮影カメラ)を備え、 前記調整手段は、前記第2カメラの映像の変位に応じて、前記位置のずれを調整する機能を備えるとよい。
このようにすれば、電子機器の向きの変位があったときの鏡面に反射して視認される像と、前記鏡面の少なくとも一部に重ねて前記表示手段に表示される部分の前記カメラの像との、位置のずれが、自動的に軽減される。
例えば、電子機器に前記カメラとは別の第2カメラを備え、第2カメラの撮影範囲の変位を画像認識により検出した場合に、第2カメラの映像の変位に応じて、前記位置のずれを調整する機能を備えるとよい。第2カメラとしては、電子機器の鏡面とは別の面側に備えたカメラとするとよい。例えば、電子機器は、前述したルームミラーとして機能する電子機器とし、第2カメラは車両の前方側を撮影するカメラとするとよい。また、電子機器は、前述したルームミラーとして機能する電子機器とし、第2カメラは鏡面と同一の面側(例えば後方側を含む領域)を撮影するカメラとするとよい。これら2つのカメラを電子機器に備えて双方のカメラの映像に基づいて鏡面の方向が変わった可能性があるか否かを判定してもよい。
8. 前記カメラの方向が変わった可能性があることを検知する機能を備え、前記カメラの方向が変わったので前記位置のずれが発生している可能性があること、前記位置ずれの再調整または、前記カメラの方向をもとに戻す必要があることの、少なくともいずれか1つを報知する機能を備えるとよい。
このようにすれば、ユーザは、鏡面に反射して視認される像と、鏡面の少なくとも一部に重ねて表示手段に表示される部分のカメラの像との、位置のずれの、発生原因が、カメラの方向が変わった可能性があるためであることに、容易に気づくことができる。例えば、前記位置ずれの再調整や、カメラの方向をもとに戻すなどして、位置ずれを解消させることが容易にできる。
カメラの方向が変わった可能性があることを検知する機能としては、例えば、カメラにカメラの移動と加速度を検知する機能を備え、例えばGPS等によってカメラの移動を検知するとともに、加速度センサ等によって重力加速度方向を検出し、例えば速度が0のときの重力加速度方向の変位が所定の基準値を超えたときに、カメラの方向が変わった可能性があるとする機能を備えるとよい。
カメラの方向が変わった可能性があることを検知する機能としては、例えば、カメラの撮影範囲の変位を画像認識により検出した場合に、カメラの方向が変わった可能性があるとする機能を備えるとよい。
9. 前記カメラの方向の変位を検出して、前記鏡面に反射して視認される像と、前記鏡面の少なくとも一部に重ねて前記表示手段に表示される部分の前記カメラの像との、位置のずれを低減させる調整する機能を備えるとよい。
このようにすれば、カメラの方向の変位があったときの、鏡面に反射して視認される像と、前記鏡面の少なくとも一部に重ねて前記表示手段に表示される部分の前記カメラの像との、位置のずれが軽減される。例えば、カメラの撮影範囲の変位を画像認識により検出した場合に、その変位前の画像と変位後の画像との位置範囲のずれ量に応じた前記位置のずれを補正する調整機能を備えるとよい。
10. 前記調整手段は、設定された当該電子機器と前記カメラとの位置関係に応じて、前記鏡面の少なくとも一部に重ねて前記表示手段に表示される部分の前記カメラの像の範囲を自動的に調整する機能を備えるとよい。
このようにすれば、ユーザは、電子機器と前記カメラとの位置関係を設定するだけで、鏡面に反射して視認される像と、前記鏡面の少なくとも一部に重ねて前記表示手段に表示される部分の前記カメラの像との、位置のずれが、自動的に軽減される。
位置関係としては、例えば設定された当該電子機器と前記カメラとの距離とするとよい。
11. 前記調整手段は、検出した運転者の頭の位置に応じて、前記鏡面に反射して視認される像と、前記鏡面の少なくとも一部に重ねて前記表示手段に表示される部分の前記カメラの像との、位置のずれを調整する機能を備えるとよい。
このようにすれば、ユーザが頭の位置を動かしても、前記鏡面に反射して視認される像と、前記鏡面の少なくとも一部に重ねて前記表示手段に表示される部分の前記カメラの像との、位置のずれが調整された像を視認できる。
12. 前記カメラの映像中の物体の存在する範囲を検出する機能と、検出した物体を示すオブジェクトを描画する機能とを備え、
前記検出した物体までの距離に応じて、前記検出した物体を示すオブジェクトの描画態様を変える機能を備えるとよい。
このようにすれば、ユーザは、検出した物体を示すオブジェクトの描画態様を見ることで、検出した物体までの距離を把握できる。
例えば、表示手段に表示している範囲内に、物体の存在する範囲が複数ある場合には、最も近い1つの物体を検出した物体とし、検出した物体を示すオブジェクトをその物体までの距離に応じた描画態様で描画するようにしてもよいが、特に、複数の物体の各々について、検出した物体を示すオブジェクトをその物体までの距離に応じた描画態様で描画するようにするとよい。
なお、表示手段に表示している範囲に物体の検出処理を行う領域を限定し、入力したカメラの映像中で表示手段に表示していない領域については物体の検出処理を行わないようにしてもよい。
13. 前記検出した物体を示すオブジェクトの描画態様は、前記検出した物体を囲む枠を描画し、当該枠の色を前記検出した物体までの距離に予め対応づけた色で描画する態様とするとよい。
このようにすれば、対象が枠で囲われることで、ドライバーの対象への認識を早めることができるとともに、ドライバーは、枠の色を見るだけで、自車に近い対象を認識することができる。また、その枠で囲まれた物体までの距離を直感的に把握できる。また、距離により枠の色を変化させることで、距離感の把握がスピーディー行えるようサポートされる。
物体を囲む枠は物体の全体を囲む枠としてもよいが、少なくとも一部を囲む枠とするとよい。枠の色は、距離が短ければ短いほど、寒色系から暖色系へと変化するようにするとよい。
例えば、枠を表示する対象とする第一基準距離よりも遠い対象は枠で囲わず、第一の基準距離よりも近く第二の基準距離よりも遠い対象(ある程度近い対象)は青で囲う。さらに第二の基準距離よりも近い対象(自車との距離が近い対象)は赤色の囲いで表示するとよい。
14. 前記検出した物体の速度が所定の速度以上であるときには、前記検出した物体を示すオブジェクトの描画態様を距離によるオブジェクトの描画態様とは異なる態様で描画するとよい。
このようにすれば、ユーザは、所定の速度以上(例えば高速)で接近してくる物体を容易に把握することができる。例えば距離はあるが高速で接近してくる対象をオレンジ色で囲うとよい。例えば、第一の基準距離より遠い対象であっても、所定の速度以上で接近してくることを検知した物体については、12.とは異なる表示態様で表示するとよい。
15. 前記カメラの映像中の物体の存在する範囲を検出する機能と、検出した物体を示すオブジェクトを描画する機能とを備え、 前記検出した物体が停止していない物体であると判定した場合、前記検出した物体を示すオブジェクトの描画を行い、 前記検出した物体が停止している物体であると判定した場合、前記検出した物体を示すオブジェクトの描画を行わない機能を備えるとよい。
このようにすれば、停まっているオブジェクトについて注意が払われてしまうことを防止できる。特に車両の後方側を撮影する映像において、物体を検出する機能を備える装置にこの機能を備えると特によい。
16.1.から15.のいずれかに記載の電子機器とは、別の電子機器であって表示部を備える第2電子機器を備える電子機器であって、 前記第2電子機器は、前記カメラから入力した映像に基づく映像を表示する機能を備え、前記第2電子機器に前記カメラの映像を表示しているとき、前記電子機器の方の前記カメラから入力した映像に基づく映像の表示を行わない機能を備えるとよい。
このようにすれば、第2電子機器に前記カメラの映像を表示しているとき、前記電子機器の方の前記カメラから入力した映像に基づく映像の表示を行われないようにできるため、電子機器の方の鏡面を通常の鏡として利用することができる。特にこのとき電子機器の表示画面はオフにするとよい。
特に電子機器と第二の電子機器を連携させ、第二の電子機器でカメラの映像を表示した状態に変化したとき、あるいは、その状態を、電子機器側へ伝達したり、あるいは電子機器側で検出したときに、電子機器の方の前記カメラから入力した映像に基づく映像の表示を行わない制御を行うよう、両電子機器を連携させるとよい。
例えば、第二の電子機器はPND(ポータブルナビゲーションデバイス)とし、電子機器をドライブレコーダーとして両者を連携させる広義の電子機器(システムと称してもよい)として、連携させ、PND の画面に後方のカメラ映像を表示させてサブルームミラーとして使用するとよい。従来の鏡のルームミラーと併用できるので、双方のデメリットを補うことで、より安全運転に寄与することができる。
鏡のメリットは、鏡像なので肉眼と同じように距離感や状況が瞬時に把握できる。目の焦点変化が少ないのでピントが合いやすい。一方、鏡のデメリットは、乗員や荷物、ピラーによって死角が出来る。カメラに比べ視野が狭い。悪天候や夜間など肉眼では見えにくい場合がある。
これに対して、電子機器及び第二の電子機器は、メリットとして、車内の影響を受けない為、鏡より死角がなく視野が広い。STARVIS や赤外線カメラ等の各種のカメラとすることにより悪天候や夜間でも鮮明な映像を映すことが可能である。デメリットとしては、画面なので距離感を掴みにくい。前方の肉眼とミラーとの焦点に大きな差がありピントが合いにくいケースがあるといったものが例示できる。
この機能により、双方のデメリットを補い合うことができる。
17.例えば1.から16.のいずれかに記載の電子機器の機能をコンピュータに実現させるためのプログラムとして構成するとよい。
(a)カメラを有する電子機器であって、運転席への対面角度を変更可能に設置された車両装備物に装着するための装着部と、前記装着時に前記車両装備物の所定の側部位置を超えてはみ出すはみ出し部とを備え、前記はみ出し部は前記はみ出し部のはみ出し方向とは異なる方向に突出した突出部を備え、前記突出部に前記カメラと前記カメラの撮影方向を変更する手段とを備える構成とするとよい。
このようにすれば、専門業者による取付工事をしなくても視界の妨げとならずに適切な方向の画像を撮影可能な電子機器等を提供することができる。
これら車両装備物は、それ自体が必用なものとして装備されるから、車両装備物への装着時に前記車両装備物の所定の側部位置を超えてはみ出すはみ出し部があっても視界の大きな妨げにはなりにくい。また運転席に対して角度変更可能な構造である結果、車両装備物に対して装着した電子機器の角度も、車両装備物の角度調整に伴って変化するが、カメラの撮像方向を所望の方向に向けることができる。特にはみ出し方向とは異なる方向に突出した突出部にカメラとカメラの撮影方向を変更する手段を備えることから、カメラやカメラの撮影方向を変更する手段のサイズが大きくなっても視界の大きな妨げにはなりにくい。
カメラとしては、車両における状況を撮影するカメラとするとよく、特に、車室内の状況、例えば運転者の状況を撮影するカメラや、車室外の状況、例えば、車両の外部の周辺の状況を撮影するカメラとするとよく、特に車両前方を撮影するカメラとするとよい。
車両装備物としては、例えば、車室内に装備される物とするとよい。また例えば車両自体に予め装備されているものとするとよい。特に車両自体に予め装備されているものであって車室内に装備される物とするとよい。例えば、ルームミラーとするとよい。
所定の端部位置は、車両装備物の端部のうち車両の運転の妨げに相対的になりにくい端部とするとよい。例えば、車両装備物がルームミラーであれば、ルームミラーの上端、左端、右端のいずれかとするとよい。例えばルームミラーの場合、例えば下端位置よりも上端位置、左端位置、右端位置へのはみ出しは車両の運転の妨げになりにくい端部であるので好ましい。また、所定の端部位置は、カメラによる撮像方向の見通しの妨げになりにくい端部とするとよい。例えばルームミラーの場合、上端位置はフロントガラス上部にスモーク部分等がありカメラによる撮像方向の見通しの妨げになりやすいため、上端以外の端部とするとよい。
装着部は、複数の異なる車種の車両に設置された同種の車両装備物に装着可能に構成するとよい。特に、同種の車両装備物のうち対応可能な最大のサイズのものから、同種の車両装備物のうち対応可能な最小のサイズのものまで装着可能に装着位置を調整可能に構成するとよい。対応可能なサイズはできるだけ多くの車種の車両装備物に対応できるサイズに決定するとよい。
突出部の突出方向は、特にはみ出し部のはみ出し方向の成分を含まない方向とするとよい。このようにすれば、特に運転の妨げになりにくい。例えば、はみ出し部のはみ出し方向と直交する方向とするとよい。このようにすれば、特に運転の妨げになりにくいとともに、突出部が電子機器にあたってしまうことを防止できる。
(b)前記装着部は前記車両装備物の一面側の少なくとも一部を被って装着する構成であり、前記突出部は、前記車両装備物の一面側とは反対側の面を超える位置まで突出させており、前記カメラの撮影方向を変更する手段の少なくとも一部を前記超える位置に備える構成とするとよい。
このようにすれば、車両装備物にカメラの撮影方向を変更する手段が当たりにくくなる。特に、前記カメラの撮影方向を変更する手段の全部を前記超える位置に備える構成とすると、例えば車両装備物にカメラの撮影方向を変更する手段が当たらなくなる。
特に、(c)前記突出部は、前記カメラの撮影方向を変更する手段を有する部分と前記はみ出し部に至る部分とをつなぐアーム部を備え、前記カメラの撮影方向を変更する手段の少なくとも一部は前記アーム部よりも前記はみ出し方向とは逆方向側にはみ出した部分を有する構成の場合に、カメラの撮影方向を変更する手段が車両装備物に当たりにくくなる。例えば、突出部を、カメラやカメラの撮影方向を変更する手段を有する球状の部分と、その球状部分の直径よりも小さな幅で支えるアーム部から構成し、球の一部はアーム部よりもはみ出し方向とは逆方向側にはみ出した部分として構成するとよい。
(d)前記カメラの撮影方向を変更する手段は、上下左右方向に前記カメラの向きを変更可能であるとともに前記カメラの撮影時には前記カメラの向きが固定可能な半固定構造を備える構成とするとよい。
このようにすれば、車両装備物の運転席への対面角度を変更した場合に、容易にカメラの向きを調整しなおすことができる。
(e)前記車両装備物の一面側を被う部分を有し、前記装着部は、前記被う部分を前記車両装備物へ装着する構成であり、当該被う部分の外面には、前記車両装備物の当該被われる部分に有する機能と同等の機能を備え、前記被う部分の内部であって、前記被う部分の中心よりも前記はみ出し方向側に、前記カメラの映像信号を処理するための回路を備える構成とするとよい。
このようにすれば、電子機器が車両装備物の当該被われる部分に有する機能と同等の機能を実現できるとともに、例えばカメラの映像信号の劣化等を防止できる。特に被う部分の中心よりも前記はみ出し方向側にのみ、前記カメラの映像信号を処理するための回路を備える構成とするとよい。例えば、前記車両装備物はルームミラーであり、前記同等の機能はミラー機能とするとよい。
特に、(f)前記回路として、前記カメラの映像信号を処理する処理部、前記カメラの映像信号を表示する表示部、前記カメラの映像信号の記録部、前記カメラの映像信号の制御指示を入力する入力部の少なくともいずれか2つを備える制御基板を備える構成とするとよい。
特に、前記カメラの映像信号を処理する処理部、前記カメラの映像信号を表示する表示部、前記カメラの映像信号の記録部、前記カメラの映像信号の制御指示を入力する入力部のすべてを備える制御基板を前記被う部分の内部であって、前記被う部分の中心よりも前記はみ出し方向側にのみ備える構成とするとよい。
(g)前記カメラの撮影方向を変更する手段は、運転席への対面角度を変更可能に設置された車両装備物が運転時に位置する車両進行方向となす角度によって生じる前記カメラの撮影方向の前記車両進行方向とのずれを修正する方向へ、前記カメラの撮影方向を変更可能に構成とするとよい。
(h)複数の異なる車種の車両に設置された同種の車両装備物に装着可能に構成しており、前記装着部は、前記車両装備物を上下から挟み込んで装着する挟み込み部を2箇所に備え、当該2箇所の挟み込み部の左右方向の中心位置から当該電子機器の左端までの長さと、当該2つの挟み込み部の左右方向の中心位置から当該電子機器の右端までの長さとを略同一とし、当該2つの挟み込み部の中心位置が前記車両装備物の左右方向の中心位置になるように前記車両装備物に装着した場合であって、前記同種の車両装備物のうち対応可能な最大のサイズの車両装備物に装着した場合に前記突出部が当該車両装備物に近接位置になる構成するとよい。
このようにすれば、対応可能な最大のサイズの車両装備物に当たることなく、例えば、複数の異なる車種の車両に設置された同種の車両装備物を、車両装備物の中心位置で固定することが容易にできる。したがって、例えば、取り付け時に電子機器が車両装備物に対して偏って装着されて、違和感が生じることを防止できる。
はみ出し部のはみ出し量は、例えば、同種の車両装備物のうち対応可能な最大のサイズの車両装備物の所定の端部位置から、カメラとカメラの撮影方向を変更する手段とを支持するのに必要な幅であって、できる限り少ない幅とするとよい。このようにすれば、車両装備物に電子機器があたってしまうことを防止できるとともに、特に運転の妨げになりにくい。
例えば、図16に示すように構成するとよい。図16は、複数の異なる車種の車両に設置された同種のルームミラーに装着可能に構成しており、装着部は、ルームミラーを上下から挟み込んで装着する挟み込み部を2箇所に備え、当該2箇所の挟み込み部の左右方向の中心位置からこの電子機器の左端までの長さと、当該2つの挟み込み部の左右方向の中心位置から当該電子機器の右端までの長さとを略同一の142.5mmとしている。当該2つの挟み込み部の中心位置がこのルームミラーの左右方向の中心位置になるようにルームミラーに装着した場合であって、同種のルームミラーのうち対応可能な最大のサイズのルームミラーとして左右方向の幅が24cmのルームミラーに装着したものである。このとき、ルームミラーの図示右側には22.5mmのはみ出し部が形成されると共に、このはみ出し部から本体背面側に突出する突出部が図示のようにルームミラーに対して近接した位置になる構成するとよい。このとき、突出部は、カメラがルームミラーの背面を交わす位置で支持し得る様な長さとするとよく、場合によってはカメラの内側の外面に干渉を避ける窪みを設けてもよい。もちろんルームミラーと突出部との間に無駄にならない程度の空間を設けてもよい。
(i)より具体的には、以下のように構成してもよい。もちろん以下の例で運転席としたものを助手席としてもよい。
上記目的を達成するためになされた本発明のドライブレコーダーは、運転席への対面角度を変更可能に設置された車両装備物に対して取り付けるドライブレコーダーであって、前記車両装備物に装着でき、当該装着時に運転席側にはみ出すはみ出し部を備えた本体と、前記はみ出し部の背面側にレンズ体を回動可能に保持するレンズホルダとを備え、対となり得る凹凸部により、前記レンズ体と前記レンズホルダとを所定範囲内の複数の回動位置において嵌合・離脱可能に構成されていること、を特徴とする。
運転席への対面角度を変更可能に設置された車両装備物としては、例えば、ルームミラーをあげることができる。
従って、より具体的には、ルームミラーに装着する本体の背面側に車両前方を向く様に設置されたレンズ体を備えたドライブレコーダーであって、(1)前記本体が前記ルームミラーの運転席側にはみ出すはみ出し部を備え、(2)該はみ出し部の背面側に前記レンズ体を回動可能に保持するレンズホルダを備え、(3)前記レンズ体と前記レンズホルダとで対となり得る凹凸部により、前記レンズ体と前記レンズホルダとを所定範囲内の複数の回動位置において嵌合・離脱可能に構成されていること、を特徴とするドライブレコーダーとすることができる。
なお、ルームミラー以外にも、例えば、フロントグリル上に取り付けて用いるカーナビゲーション装置や、天井から吊り下がる様に設置されるカーテレビも運転席への対面角度を変更可能な車両装備物にあげることができる。これら車両装備物に対する装着であるから、後付でドライブレコーダーを設置することができる。従って、専門業者にドライブレコーダーの設置を依頼しなくてもよい。
これら車両装備物は、それ自体が必用なものとして装備されるから、これに連続して運転席側にはみ出し部があっても視界の大きな妨げにはならない反面、上述の様に運転席に対して角度変更可能な構造である結果、車両装備物に対して装着した本体の角度も、車両装備物の角度調整に伴って変化し、レンズ体の撮像方向が変化することになる。
しかし、本発明によれば、レンズ体は、はみ出し部の背面に備えられたレンズホルダに対して回動させて撮像方向を変更することができるから、撮像方向を最適な方向に調整することができる。しかも、本発明によれば、レンズ体とレンズホルダとを所定範囲内の複数の回動位置において嵌合・離脱可能に構成しているので、車両装備物の角度調整後にレンズ体の角度を調整し、最適な方向に向けた状態にレンズ体を固定することができる。そして、一旦固定したら、凹凸部の嵌合を解除する操作をしないとレンズ体を回動させることができないから、不用意に撮像方向が変わってしまうことがない。また、運転席側に位置するはみ出し部の背面にレンズ体が位置しているから、上述の回動操作を運転席から手を伸ばして容易に実行することができる。
ここで、装着対象をルームミラーとする場合、(4)前記本体は、前記ルームミラーの前面を覆い隠す面積を有すると共に前面にハーフミラーを備え、該ハーフミラーの背面に前記レンズ体で撮影した画像を発光表示する発光型表示装置を収容していること、という構成をも採用するとよい。
ハーフミラーの背面に発光型表示装置を収容することにより、ルームミラーの角度調整後にレンズ体の角度を調整する際、この発光型表示装置に画像を表示し、レンズ体を回動させて変化する画像を見ながら最適な位置を選定することができるからである。なお、発光型表示装置をオフにすれば、ハーフミラー全体を後方確認様に利用することができる。
この場合、特に、(5)前記発光型表示装置は、前記はみ出し部の前面に収容されていること、という構成をも採用するとよい。
ルームミラーの運転席側にレンズ体及び発光型表示装置を位置させる結果、レンズ体の回動操作の際に画像を見やすくなるからである。また、はみ出し部に電子回路等の部品をまとめて収容することができ、コンパクトな設計が可能となる利点もある。
ハーフミラーを備えてルームミラーに装着するドライブレコーダーは、さらに、(6)前記本体は、前記ルームミラーを上下から挟み付けるクランプ部材を備えていること、という構成をも採用するとよい。
クランプ部材でルームミラーを上下から挟み付けることにより、ドライブレコーダーの重量はルームミラーで支えられることとなる。また、ルームミラーの上下の縁は十分な長さがあるから、クランプ部材を複数個左右に離して設けることも可能であり、安定した装着状態とすることができる。
また、これら本発明のドライブレコーダーは、(7)前記レンズホルダと前記レンズ体は、球面同士が対面し、該球面に沿って前記レンズ体が回動し得る様に構成されていること、という構成をも採用するとよい。
ある嵌合位置から別の嵌合位置へと回動させる操作は、球面に沿ったものとなり、操作をスムーズに行うことができるからである。なお、本発明では、複数の位置で嵌合・離脱可能とすることにより、このスムーズな動きでありながら、複数の角度位置を選択する操作によって撮像方向を調整することとなり、位置決めを速やかに実行することができる。
この場合、(8)前記レンズホルダ及び前記レンズ体は、一方に、前記球面に沿って前記レンズ体を回動させる回動軸を備えると共に、他方に、前記回動軸を所定方向に移動可能な状態で支持する軸保持溝を備えていること、という構成をも採用するとよい。
軸保持溝に沿って回動軸を移動させることにより、規制された範囲内で角度を変更することができる。この規制された範囲内での角度変更操作となることにより、調整作業においてどちらへ回動させたらどの方向に向くかが定まり、撮像方向の調整作業が容易となる。
この場合、さらに、(9)前記凹凸部は、前記軸保持溝内の複数の位置のいずれかにおいて前記回動軸を支持した状態とする様に形成されていること、という構成をも備えるとよい。
かかる構成をも備えることにより、軸保持溝に沿った方向への位置決めを多段階で確定することができ、当該方向への角度調整を速やかに終えることができる。
これら回動軸を軸保持溝にて支持する構成をも備える場合、さらに、(10)前記凹凸部は、前記軸保持溝内の所定位置において前記回動軸を支持した状態で、当該回動軸を中心に前記球面状カバー体を所定角度回動させた位置で嵌合する様に形成されていること、という構成をも採用するとよい。
かかる構成をも備えることにより、軸保持溝に対して交差する方向へも多段階の位置決めを確定することができ、当該方向への角度調整を速やかに終えることができる。なお、(9)及び(10)を備える場合、直交方向への多段階の位置決めが可能となる結果、角度調整位置を多くすることができ、例えば、左右方向に多段階、上下方向にも多段階として、左上、左下、右上、右下などへと、レンズ体を速やかに回動させることが可能となる。
これら本発明のドライブレコーダーは、より具体的には、(11)前記レンズホルダが内面側を概略球面とする球面状ホールド部を備え、(12)前記レンズ体が外面側を概略球面とする球面状カバー体を備え、(13)前記球面状ホールド部の内面側の凹凸部と前記球面状カバー体の外面側の凹凸部の少なくとも一方が弾性変形によるクリック動作を行うことにより、互いの嵌合位置を変更可能に構成されていること、という構成をも備えるとよい。
かかる構成を採用することにより、レンズ体はレンズホルダ内に嵌り込んだ状態となり、角度調整作業時にレンズ体が脱落するといったことを起こすことがない。そして、クリック動作での嵌合・離脱であるから、レンズ体がレンズホルダ内に嵌り込んでいても、手の感じるクリック感により、位置決め完了を容易に知ることができる。
この場合、(13)前記球面状ホールド部は、車両前方側に、前記所定範囲内における前記複数の嵌合・離脱位置の外郭に対応する窓開口を備えていること、という構成をも備えるとよい。
所定範囲内における複数の嵌合・離脱位置の外郭に対応する窓開口を備えることにより、レンズ体をレンズホルダ内に嵌り込ませていても、撮影不能なデッドゾーンができない様にレンズ体を回動させることができるからである。
これらレンズ体をレンズホルダ内に嵌り込ませる様にしたドライブレコーダーにおいては、(14)前記球面状カバー体は、その球面を構成する球の中心線上で外へ突出する回動軸を備え、前記球面状ホールド部は、前記回動軸を所定方向に沿ってスライド可能な軸保持溝を備えていること、という構成をも採用するとよい。
これらレンズ体をレンズホルダ内に嵌り込ませる様にしたドライブレコーダーにおいては、より具体的には、さらに、(14)前記球面状カバー体は、その球面を構成する球の中心線上で外へ突出する回動軸を備え、前記球面状ホールド部は、前記回動軸を所定方向に沿ってスライド可能な軸保持溝を備えていること、という構成をも採用するとよい。
かかる構成とすることにより、球面状カバー体を射出成形で製造する場合に肉厚にしたり、分割組立形状にしたり、中子として割型を使用したりするといった必用がなく、製造が容易となるからである。
この場合、(15)前記球面状カバー体は、球面の一部を構成し、弾性を有するレバー部を備え、該レバー部に前記レンズ体側の凹凸部が形成されていること、という構成をも採用するとよい。
球面状カバー体は内側に位置するから、レバー部が内側に弾性変形することで凹凸部を離脱させ、弾性によって外側へと復帰することにより凹凸部を嵌合させることができ、クリック動作による嵌合・離脱を、レバー部の弾性変形を利用したものとすることができるからである。
これらレンズ体をレンズホルダ内に嵌り込ませる様にしたドライブレコーダーにおいては、さらに具体的には、(16)前記球面状ホールド部は、前記軸保持溝内における前記回動軸の複数のスライド位置に対して前記レンズ体側の凹凸部と嵌合し得る複数のホルダ側凹凸部を備えていること、という構成をも採用するとよい。
かかる構成を採用することにより、軸保持溝に沿ってレンズ体を回動させ、位置決めを行うことができる。
これらレンズ体をレンズホルダ内に嵌り込ませる様にしたドライブレコーダーにおいては、さらに具体的には、(17)前記球面状ホールド部は、前記軸保持溝内の所定位置において前記回動軸を中心に前記レンズ体カバーを回動させたときの複数の回動角度に対して前記レンズ体側の凹凸部と嵌合し得る複数のホルダ側凹凸部を備えていること、という構成をも採用するとよい。
かかる構成を採用することにより、軸保持溝に交差する方向へレンズ体を回動させ、位置決めを行うことができる。
これら本発明のドライブレコーダーは、さらに、(18)前記本体は、前記はみ出し部の前面側に操作スイッチを備えていること、という構成をも採用するとよい。操作スイッチも運転席側に位置することとなり、ドライブレコーダー自体の操作も運転席から容易に実行できるからである。
これら本発明のドライブレコーダーは、さらに、(19)前記本体は、前記はみ出し部の運転席側に、記憶媒体装着部を備えていること、という構成をも採用することで、とよい。記憶媒体の脱着を運転席から容易に実行することができるからである。
これら本発明のドライブレコーダーは、さらに、(20)前記本体は、前記はみ出し部の背面側に、電源コネクタを備えていること、という構成をも採用するとよい。電源コネクタの脱着も運転席から用意に実行することができるからである。
これら本発明のドライブレコーダーは、さらに、(21)前記本体は、前記本体の下面側にマイクを備えていること、という構成をも採用するとよい。音声の記録もできるからである。
これら本発明のドライブレコーダーは、さらに、(22)前記レンズホルダは、その根元側に対して前記レンズ体を運転席側にずらして位置させる曲がりアームを備えていること、という構成をも採用するとよい。装着対象物からの本体のはみ出し量を抑制することができるからである。
この場合、さらに、(23)前記曲がりアームの根元付近に、当該根元よりも運転席と反対側に位置する様に電源コネクタを備えていること、という構成をも採用するとよい。アームの根元がガードとなり、装着対象物の角度を変更したり、レンズ体の向きを変更する際に、電源コネクタに不用意に手が触れて電源コードを脱落させるといったことが生じ難くなるからである。
上述した1.から17.、(a)から(i)、(1)から(23)に示した発明は、任意に組み合わせることができる。例えば、1.に示した発明の全てまたは一部の構成に、2.以降に記載の少なくとも1つの発明の少なくとも一部の構成を加える構成としてもよい。特に、1.に示した発明に、2.以降の少なくとも1つの発明の少なくとも一部の構成を加えた発明とするとよい。また、1.から(23)に示した発明から任意の構成を抽出し、抽出された構成を組み合わせてもよい。本願の出願人は、これらの構成を含む発明について権利を取得する意思を有する。また「~の場合」「~のとき」という記載があったとしても、その場合やそのときに限られる構成として記載はしているものではない。これらはよりよい構成の例を示しているものであって、これらの場合やときでない構成についても権利取得する意思を有する。また順番を伴った記載になっている箇所もこの順番に限らない。一部の箇所を削除したり、順番を入れ替えたりした構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
本発明によれば、従来よりも優れた電子機器等を提供することができる。
本願の発明の効果はこれに限定されず、本明細書および図面等に開示される構成の部分から奏する効果についても開示されており、当該効果を奏する構成についても分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。例えば本明細書において「~できる」と記載した箇所などは奏する効果を明示する記載であり、また「~できる」と記載がなくとも効果を示す部分が存在する。またこのような記載がなくとも当該構成よって把握される効果が存在する。
以下、本発明の実施形態として、ルームミラーに装着して用いるドライブレコーダーを実施例として説明する。
本実施例は、右ハンドル車のルームミラーに装着して用いるのに適するドライブレコーダーである。ドライブレコーダー1は、図1~図3に示す様に、車室内から見た正面のほぼ全体をハーフミラー11とされ、ハーフミラー11はその前面側に静電容量タッチパネルをその正面の全体に積層している。静電容量タッチパネルは後述するマイコンに接続されている。また正面右端側に操作ボタン12を備え、この操作ボタン12の直近左側のハーフミラー背面に2.5インチフルカラーTFT液晶ディスプレイ13を収容した本体ケース20を備えている。操作ボタン12の一番上12aは電源ボタンであり、裏側には緑色と赤色のLEDが設置されていて、電源オンのときに緑色LEDを、録画時に赤色LEDを点灯する様に構成されている。
本体ケース20の背面側には、運転席側となる左端にカメラユニット30が車両前方にレンズを向けた状態となる様に取り付けられている。カメラユニット30の直下にはスピーカーの放音孔41が備えられ、その内側下辺りにDCジャック42が備えられている。また、本体ケース20の中央下面にはマイクの集音孔43が備えられると共に、幅方向中心に対して左右ほぼ対称となる位置の背面上下に、上クランパ51,51と下クランパ52,52が上下対面する様に備えられている。さらに、本体ケース20の運転席側側面にはマイクロSDカード挿入口45が備えられている。
本体ケース20は、図3に示す様に、背面側に位置するボトムケース21と、このボトムケース21の前面に裏側からネジ止め固定されるトップケース22とから構成されている。ボトムケース21とトップケース22の間には、プリント配線基板14が収容される。このプリント配線基板14の前面側には、前述の操作ボタン12及び2.5インチフルカラーTFT液晶ディスプレイ13が設置され、背面側にはSDスロット16、スピーカ17等が設置されており、マイコン回路と接続されている。
なお、プリント配線基板14の背面側には、マイコン等の制御回路や、図19に示すような車両のリアウインドウの車幅方向中央の上部の車室内側からリアウインドウのリアガラス越しに車両後方を撮影するリアカメラとWiFi接続して通信を行い、リアカメラで撮影した映像を受信する無線通信用回路等を備える。マイコンはその内部に記憶されたプログラムに基づき本実施例の各種の処理を実行することで各機能を実現する。例えば、リアカメラの映像をSDカードスロット16に挿入されたSDカードにその時刻とともに記録したり、液晶ディスプレイ13にリアカメラの映像を表示する処理を行う。このマイコン回路がカメラの映像信号を処理する処理部、液晶ディスプレイ13がカメラの映像信号を表示する表示部、SDスロット16がカメラの映像信号の記録部、操作ボタン12がカメラの映像信号の制御指示を入力する入力部となり、本実施例ではプリント配線基板14に、これら「処理部」、「表示部」、「記録部」、「入力部」が備えられている。
トップケース22の右端部分には、操作ボタン12を露出させる開口が備えられると共にボタンカバー23が装着され、このボタンカバー23の前面に各操作ボタンの機能を印刷すると共にLEDの明かりを透過させる透明部を有する表示フィルム18が貼り付けられる。トップケース22のボタンカバー23よりも左側の領域の前面側にハーフミラー11が貼り付けられる。トップケース22には、このハーフミラー11が貼り付けられる領域の右端部分の液晶ディスプレイ13正面に当たる部分に表示窓22aが設けられている。
ボトムケース21の右端(運転席側)には、プリント配線基板14とカメラユニット30とを接続するケーブルを通すための開口21aが形成されると共に、当該開口21aの右側側面に前述のSDカード挿入口45を構成する凸部21bが形成されている。また、背面カバー21の左側には通気孔21cが備えられている。
ボトムケース21の左右から約1/4辺りの位置には、背面下部に後方へ突出する下裏突起21dが形成されると共に、その上方の位置の背面上部へと突起部分24aを突出させる様に逆L型金具24が前面側から取り付けられる。この逆L型金具24は、ボトムカバー21の前面下部に形成されたフック21eとの間をコイルバネ25で連結され、下方に付勢した状態で取り付けられる。これら逆L型金具24の突起部分24a及びボトムケース21の下裏突起21dには、それぞれ、前述の上クランパ51及び下クランパ52を構成するラバー体が装着される。
本体ケース20内には、これらの他に、クッション部材26,27が収容される共に、下部中央にマイク18も収容される。
カメラユニット30は、図4に示す様に、レンズ体60と、このレンズ体60を回動可能に保持するレンズホルダ70とから構成される。
レンズ体60は、半球状のレンズカバー61の内部にカメラ本体62を収納し、プリント配線基板63をレンズカバー61の開口側を塞ぐ様に取り付けた組立体となっている。
レンズカバー61には、図4,図5に示す様に、球の中心を通る回動軸64L,64Rが外へ突出する様に形成されている。そして、これら左右の回動軸64L,64Rのそれぞれの下方には、半球体の開口側から前方へ向かう二条の切り込みにより形成されたレバー部65L,65Rが備えられている。これら左右のレバー部65L,65Rの外面には、半球状凸部66L,66Rが備えられている。なお、このレンズカバー61は、合成樹脂射出成形体として製造され、レバー部65L,65Rは押圧力によって弾性変形する。なお、レンズカバー61の前端には、円形リング状のレンズ枠67が前方へと突出形成されている。
レンズホルダ70は、図4に示す様に、半割とされたレフト部材71とライト部材72とを組み立てたときに、車両前方側に球状のホールド部73を、本体ケース20側に取り付けアーム部74を形成する様に構成されている。レフト部材71とライト部材72は、組み立てたときにアーム部74が根元側に対してホールド部73を運転席側にずれた位置に支持する曲がりアームとされている。
レフト部材71、ライト部材72のホールド部73L,73Rの内面側の上下方向中央部には、所定範囲に渡るスライド溝75L,75Rが所定深さで外へ飛び出す様に形成されている。また、このスライド溝75L,75Rの下方の内面には、6個の半球状凹入部76L,76Rが外へ飛び出す様に形成されている。この6個の半球状凹入部76L,76Rは、スライド溝75L,75Rとの距離が若干変化させられていて、ジグザグ状に並んでいる。これらレフト部材71、ライト部材72も合成樹脂射出成形によって製造されている。
また、レフト部材71、ライト部材72のホールド部73L,73Rの前端には、組み立てたときに図1(D)に示す様なコーナーRを有する横長矩形状のレンズ窓77を形成する様に、切欠部77L,77Rが備えられている。なお、レフト部材71、ライト部材72のアーム部74L,74Rの根元側には、組み立てたときにレンズ体60側のコネクタブロック68に接続するケーブルを挿通させる挿通口78を形成する様に、切欠部78L,78Rが備えられている。また、レフト部材71のホールド部根元付近には内側へ窪ませた円形の窪み79が形成されている。この窪み79は、装着時のルームミラーとの干渉を避けるのに役立つ。
ここで、プリント配線基板14とカメラユニット30とを接続するケーブルは、挿通口78からカメラ本体30内に挿入され、カメラ本体62側のプリント配線基板63のコネクタブロック68に接続される。カメラユニット30の取付位置側にプリント配線基板14を配置していることで、ノイズを抑えることができる。
レンズカバー61の外面の径は、レンズホルダ70のホールド部73の内面径よりも若干小さく形成され、組み付けられた状態において、レンズカバー61をホールド部73の内側で回動させることができる。このとき、レンズカバー61は、その回動軸64L,64Rが、ホールド部73のスライド溝75L,75Rに嵌り込む様に組み付けられる。また、このとき、レンズカバー61のレンズ枠67は、ホールド部73のレンズ窓77に嵌り込む。そして、レバー部65L,65Rの外面の凸部66L,66Rは、ホールド部73の内面の6個の凹入部76L,76Rの一つと嵌合する。なお、組立初期位置は、図1(D)に示した様に、レンズ枠67がレンズ窓77の中央に位置する状態とし、このとき、回動軸64L,64Rはスライド溝75L,75Rの長さ中心に位置する。また、レンズカバー61側の凸部66L,66Rは、6個の凹入部76L,76Rの内の前方から3つ目と嵌合する。
レンズカバー61は、左右方向に回動させることにより、回動軸64L,64Rがスライド溝75L,75Rの端から端まで移動する。また、レンズカバー61は、回動軸64L,64Rを中心として上下方向にもが回動する。これらの動作により、本実施例では、図1(E)に示したP1~P6の6位置のいずれかにおいてレンズ枠67を固定した状態を実現することができる、
このP1~P6の6位置での固定を実現するときのレンズカバー61の回動動作の様子を図6に示す。ホールド部73の6個の凹入部76L,76Rの内の前端から3個目にレンズカバー61側の凸部66L,66Rが嵌合した状態において、レンズ枠67をレンズ窓77の中央上とするP1位置が実現される。
初期位置P1からレンズカバー61を運転席側に回動させると、レフト部材71の6個の凹入部76Lの内の1番前にレンズカバー61の左側の凸部66Lが嵌合すると共に、ライト部材72の6個の凹入部76Rの内の後ろから2つ目にレンズカバー61の右側の凸部66Rが嵌合し、レンズ枠67をレンズ窓77の左上とするP2位置が実現される。
初期位置P1からレンズカバー61を運転席から離れる方向に回動させると、レフト部材71の6個の凹入部76Lの内の後ろから2つ目にレンズカバー61の左側の凸部66Lが嵌合すると共に、ライト部材72の6個の凹入部76Rの内の1番前にレンズカバー61の右側の凸部66Rが嵌合し、レンズ枠67をレンズ窓77の右上とするP3位置が実現される。
初期位置P1からレンズカバー61を下方に回動させると、6個の凹入部76L,76Rの内の前端から4個目にレンズカバー61側の凸部66L,66Rが嵌合した状態となり、レンズ枠67をレンズ窓77の中央下とするP4位置が実現される。
左上位置P2からレンズカバー61を下方に回動させると、レフト部材71の6個の凹入部76Lの内の前から2つ目にレンズカバー61の左側の凸部66Lが嵌合すると共に、ライト部材72の6個の凹入部76Rの内の一番後ろにレンズカバー61の右側の凸部66Rが嵌合し、レンズ枠67をレンズ窓77の左上とするP5位置が実現される。
右上位置P3からレンズカバー61を下方に回動させると、レフト部材71の6個の凹入部76Lの内の一番後ろにレンズカバー61の左側の凸部66Lが嵌合すると共に、ライト部材72の6個の凹入部76Rの内の前から2つ目にレンズカバー61の右側の凸部66Rが嵌合し、レンズ枠67をレンズ窓77の左上とするP6位置が実現される。
次に、実施例1のドライブレコーダー1の装着手順を、図7に基づいて説明する。まず、ルームミラー81の上縁に上クランパ51を当てて本体を下方向に少し引きつつ前方へと回動させる。このとき、上クランパ51を下方に付勢しているコイルバネ25が伸び、下クランパ52をルームミラー81の下側へと容易に位置させることができる。そして、本体を下へ引いていた力を抜いてやれば、コイルバネ25が縮み、上クランパ51と下クランパ52で上下からルームミラー81を挟み付ける様にしてドライブレコーダー1が装着される。なお、上下のクランパ51,52はラバー体で形成されているので、ラバー体の弾性変形も作用し、しっかりかつソフトにルームミラー81を上下から挟み付けた状態となる。
なお、ドライブレコーダー1を装着する際には、本体の中心をルームミラー81の中心と合わせる様にする。ドライブレコーダー1の幅は、ルームミラー81の幅よりも長く、カメラユニット25がルームミラー81の運転席側にはみ出した位置になる様な幅とされている。また、運転席の反対側のはみ出し量も同じ程度とされ、通気孔21cもルームミラー81の運転席と反対側のはみ出し部分に位置する装着状態となる。
この結果、ルームミラー81は前面を覆い隠されることとなるが、ドライブレコーダー1の前面はハーフミラー11で構成されているから、このハーフミラー11がルームミラー81が果たすべき後方確認用のミラーとして機能する。そこで、このハーフミラー11による後方確認が適切となる様に、ドライブレコーダー1の向きを調整する。この向きの調整は、ルームミラー81が向き調整可能な機構を有していることを利用して実行される。
なお、電源は、シガーライターソケット82に電源コード83の一端を接続し、他端をDCジャック42に接続して確保する。
こうして電源が確保できたら、ドライブレコーダー1は録画モードなりSDカードへのカメラ及びリアカメラの映像の記録を開始する。またハーフミラー11の背面に収容されている液晶ディスプレイ13にカメラで撮影している画像を表示し、ハーフミラー11を透過して運転席でこれを見ることができる状態となる。このとき見えている画像が、ドライブレコーダー1で記録すべき方向の画像でないとき、前述の様にレンズカバー61を左右方向及び上下方向に回動させてP1~P6の内で一番適切な位置へとカメラの向きを調整する。以上の様にして、ドライブレコーダー1は、運転者の視界を妨げることなく、最適な撮影方向にカメラを向けた状態に設置することができる。
本実施例のドライブレコーダー1は、図8(A)に示す様に、SDカード挿入口45にマイクロSDカード84が挿入されているとき、カメラ及びリアカメラで撮影したデータをマイクロSDカード84に記録する。こうして記録したデータは、マイクロSDカード84を取り出し、コンピュータ85に接続したリーダーライター86に装着することにより、コンピュータ85にて読み出すことができる。
実施例のドライブレコーダー1は、電源が供給されている間、すなわち例えばエンジン始動からエンジン停止までの映像を、マイクロSDカード84に常時録画する構成となっている。その録画方法は、図8(B)に示す様に、設定により最大15分を1ファイルとするファイルに分割されつつ記録され、記録時間がカード容量を越える場合は、古いファイルから順に、ファイル単位で上書きされる構成となっている。リアカメラの映像についても同様である。
実施例のドライブレコーダー1は、図8(C)に示す様に、常時録画中に「REC」ボタンの短押しが検出された場合、設定されたファイル単位のカメラ及びリアカメラの映像をマイクロSDカードの「SWEVT」フォルダに、それぞれ上書き禁止ファイルとして移動する「ワンタッチ録画」も実行可能な構成となっている。
実施例のドライブレコーダー1は、図8(C)に示す様に、常時録画中に「REC」ボタンの長押しが検出された場合、現在表示している映像がカメラ(フロントカメラ)の映像である場合にはリアカメラの映像に切り替え、現在表示している映像がリアカメラの映像である場合にはカメラ(フロントカメラ)の映像に切り替える処理を行う。このようにしてユーザはフロントカメラとリアカメラの映像を切り替えて、ハーフミラー越しに視認することができる。
実施例のドライブレコーダー1は、「動画記録モード」を選択することにより、ビデオカメラのように連続して動画を記録することができる構成となっている。フロントカメラの映像を表示している状態であって動画記録モードにおいては、図9(A)に示す様に、[1]動画記録モードアイコン、[2]ファイル分割時間、[3]ファインダー、[4]ズーム倍率、[5]日付、[6]時刻、[7]記録時間/記録可能時間、[8]解像度、[9]ファイルプロテクトアイコン、[10]マイクロSDアイコン、[11]記録マーク、を液晶ディスプレイ13に表示させる(図中の丸数字参照。)。リアカメラの映像を表示している状態においては、文字やアイコン等の重ね合わせを行わずに単にリアカメラの映像を液晶ディスプレイに表示させる。
ここで、[7]記録時間/記録可能時間は、記録時には現在の映像の記録時間を、記録停止時には現在の設定での記録可能時間を表示するものである。また、[9]ファイルプロテクトアイコンは、前述したワンタッチ録画されたファイルに表示される。[10]マイクロSDアイコンはマイクロSDカードが挿入されていることを意味し、[11]記録マークは、動画記録中に点滅表示される。
この動画記録モードにおいて映像を記録する場合、電源がオンになっていることを確認した上で、図9(B)に示す様に、「MODE OK」ボタンを押して動画記録モードに変更し、「REC」ボタンを押して動画記録を開始する。なお、動画記録中のファインダーを消すこともでき、その場合は、動画記録中のファインダーが表示されているときに、「MODE OK」ボタンを押すこととしている。
次に、動画記録モードにおける設定の変更について説明する。図10(A)に示す様に、「MENU」ボタンを押して動画記録を停止し、「MODE OK」ボタンを押して動画記録モードを選択し、「MENU」ボタンを押して動画記録モードの設定メニューを表示する。設定メニューは、図10(B)に示す画面となる。
「解像度」が選択決定されると、「フロントカメラ」と「リアカメラ」の選択メニュー画面を表示する。「フロントカメラ」が選択されると、1080P(1920×1082)、1080P(1440×1080)、720P(1280×720)、VGA(640×480)、QVGA(320×240)の中からフロントカメラの記録解像度を選択することができる。初期設定は、720Pである。
一方、「リアカメラ」が選択されると、「解像度」と「表示調整」の選択メニュー画面を表示する。「解像度」が選択されると、1080P(1920×1082)、1080P(1440×1080)、720P(1280×720)、VGA(640×480)、QVGA(320×240)の中からフロントカメラの記録解像度を選択することができる。初期設定は、720Pである。
一方、「表示調整」が選択されると、ハーフミラー11に反射して視認される像と、ハーフミラー11の少なくとも一部に重ねて液晶ディスプレイ13に表示される部分のリアカメラの像との、位置のずれを低減させる調整を行う状態になる。この状態になったとき、リアカメラから入力した映像の全体が表示されるよう液晶ディスプレイ13に表示させる。またこのリアカメラの全体映像に重ねて「ミラーの像と表示の像をあわせてください。映像の位置は、ミラー面上を1本指でなぞって移動、二本指でなぞって回転、二本指を広げるようになぞって拡大、二本指を狭めるようになぞって縮小、三本以上の指を広げるようにして部分拡大、三本以上の指を狭めるようにして部分縮小できます」と表示する。ハーフミラー11上で1本指の接触移動が検出された場合、その移動方向と移動の大きさに応じて画像の液晶ディスプレイ13に表示させるリアカメラの映像の位置を移動させて表示させる。ハーフミラー11上で2本指の間隔が保たれたまま2本指の接触移動が検出された場合、その移動方向と移動の大きさに応じて画像の液晶ディスプレイ13の中心を回転中心として、リアカメラの映像を回転させて表示させる。ハーフミラー11上で二本指を広げるようになぞって移動することが検出された場合、二本の指の間隔の拡大量に応じてリアカメラの映像の縦横比率を保ったままリアカメラの映像を拡大させて表示させる。ハーフミラー11上で二本指を狭めるようになぞって移動することが検出された場合、二本の指の間隔の縮小量に応じてリアカメラの映像の縦横比率を保ったままリアカメラの映像を縮小させて表示させる。ハーフミラー11上で三本以上の指の接触が検出された場合には、その接触した位置を頂点とする多角形内の映像を、頂点とした各指の移動方向へ向けてその移動量に応じて、その頂点で囲まれる範囲を拡大・縮小させ、その頂点の外側を縮小・拡大させた映像を表示させる。このとき頂点に近い部分は遠い部分よりも、より大きく拡大・縮小するよう勾配をもたせて変形させる。その結果、指に近い部分はより大きく拡大・縮小されることになる。このように縦横比率は保たずに変形させることができる。例えばレンズに歪みを容易に補正することができる。
「MODE OK」ボタンの押下が検出されたら、これまでに行われた補正による調整をリアカメラの映像に対して行った映像を液晶ディスプレイ13に表示させるとともに、適用された補正の内容を記憶しておき、次回電源がオンされたとき、設定画面からリアカメラ映像に切り替えられたとき、あるいは、フロントカメラ映像の表示状態からリアカメラ映像の表示状態に切り替えられたときには、記憶された補正の内容に基づき調整後のリアカメラの映像を液晶ディスプレイ13に表示させる。なお、補正の内容は、その操作の内容と量を記憶するとともに、補正前の映像から補正後の映像を得るための関数(例えばアフィン変換等)とそのパラメータ(例えば変換行列、例えば複数回の補正の変換行列等)を求めて記憶しておき、これらに基づいてリアカメラの映像の変換処理を行うことでリアカメラの映像を調整するとよい。リアカメラの映像の調整はリアルタイムに行うようにするとよい。
例えば、図12(A)の映像がリアカメラの出力する映像であるとして説明すると、無調整の場合、図中の1、3から5のような描画を行わない生の映像が、図1に示す液晶ディスプレイに表示されることとなる。このとき例えばハーフミラー11には、車両後方の像として、図12の左右方向全体と上下方向を三等分した領域の中心部の領域が反射像として視認されているとする。そうすると、図1にあるように、液晶ディスプレイ13は右端寄りにあるので、液晶ディスプレイ13の図12の表示画面の像の位置には図12の右端寄りのトラックの像がハーフミラー11の反射像として重なって表示される。この調整機能によって、表示画面に表示される像をハーフミラー11のディスプレイ13がある部分の反射像と同一になるまで指による操作で大きく拡大させ右側部分に表示範囲を移動させて、ディスプレイ13の表示画面に反射像と同じトラックの像がくるように調整する。このようにすることで、ハーフミラー11の反射像と液晶ディスプレイ13の表示像を概ね一致させることができ、違和感を低減できる。特に液晶ディスプレイのサイズが大きくなればなるほど、この問題の低減を図ることが可能となる。例えば図20のようにハーフミラーの背面の概ね全面にディスプレイを設ける構成において、優れた効果を発揮する。
図10(B)の「録画ファイル構成」は、5分単位、10分単位、15分単位の中から、動画ファイルを設定した長さで分割保持する時間を選択することができる。初期設定は、5分単位である。
「音声録画」、オフ、オンを切り換えることができる。初期設定はオンである。「常時録画上書き」も、オフ、オンを切り換えることができる。上書きオンの設定においてマイクロSDカードの容量が不足しているときは、前述の様に、古いファイルを1ファイル単位で消去して新しいファイルを保存する動作が実行される。初期設定はオンである。
なお、設定項目の選択には、「∧ VOL+」「∨ VOL-」ボタンを使用する。これらのボタンは、値の増加、減少にも用いる。設定項目を決定するには、「MODE OK」ボタンを押す。「MENU」ボタンを押すことにより、設定画面から抜けて設定画面の前のモード(例えば、動画録画モード)へと戻る。
次に、システム設定についての設定の変更について説明する。図11(A)に示す様に、「MENU」ボタンを押して動画記録を停止し、「MODE OK」ボタンを押して動画記録モードを選択し、「MENU」ボタンを押して動画記録モードの設定メニューを表示し、もう一度「MODE OK」ボタンを押してシステム設定メニューを表示する。システム設定メニューは、図11(B)に示す画面となる。
システム設定メニューには、「日/時刻」、「操作音」、「フリッカレス機能」、「デフォルト設定」、「バージョン」があり、動画記録モードの設定変更の際と同じく、「∧ VOL+」「∨ VOL-」ボタン、「MODE OK」ボタンを用いて所望の項目を選択して設定を変更する。なお、「操作音」は初期設定オンであり、オフに切り換えることができる。また、フリッカレス機能は、使用している地域の商用周波数に合わせるためのもので、東日本:50Hz,西日本:60Hzの選択が可能となっている。初期設定は、60Hzである。
「日/時刻」の設定においては、図11(C)に示す画面において、「∧ VOL+」「∨ VOL-」ボタン、「MODE OK」ボタンを用いて、変更したい項目及び数値の増減を行う。
実施例のドライブレコーダー1は、前述の「動画記録モード」の他に、「静止画記録モード」を選択することもできる構成となっている。「静止画記録モード」を選択することにより、デジタルカメラのように静止画を撮影することができる。
静止画記録モードにおいては、図12(A)に示す様に、[1]静止画記録モードアイコン、[2]ファインダー、[3]ズーム倍率、[4]撮影可能枚数、[5]マイクロSDアイコン、が液晶ディスプレイ13に表示される(図中の丸数字参照。)。
ここで、[4]撮影可能枚数は、残りのマイクロSDカードの容量で圧英可能な静止画枚数を表示するものである。[3]ズーム倍率は、1.0倍~4.0倍の範囲となっており、「∧ VOL+」「∨ VOL-」ボタンで増減することができる。なお、電源オフや他のモードへの変更によって1.0倍に戻る構成となっている。
この静止画記録モードにおいて静止画を記録する場合、電源がオンになっていることを確認した上で、図12(B)に示す様に、動画記録中のときは「MENU」ボタンを押して動画記録を停止し、「MODE OK」ボタンを押して静止画記録モードに変更し、「REC」ボタンを押して静止画記録を開始する。本実施例では、静止画の解像度は、2592×1944の固定としている。
次に、記録ファイルの再生について説明する。図13(A)に示す様に、「MENU」ボタンを押して動画記録を停止し、「MODE OK」ボタンを押して再生モードに変更する。その後、「∧ VOL+」「∨ VOL-」ボタンで記録ファイルを選び、「REC」ボタンを押して再生する。動画再生画面は、図13(B)に示す画面となる。静止画再生画面は、図13(C)に示す画面となる。
動画再生画面には、図13(B)に示す様に、[1]動画アイコン、[2]記録映像、[3]動画再生操作アイコン、[4]ファイル番号、[5]ファイル解像度、[6]記録日付、[7]記録時刻、[8]ファイルプロテクトアイコン、が液晶ディスプレイ13に表示される(図中の丸数字参照。)。
静止画再生画面には、図13(C)に示す様に、[1]静止画アイコン、[2]記録画像、[3]操作アイコン、[4]ファイル番号、[5]ファイル解像度、[6]記録日付、[7]記録時刻、[9]記録日時、が液晶ディスプレイ13に表示される(図中の丸数字参照。)。なお、[9]記録日時は、記録ファイルに書き込まれた記録日時である。
次に、再生モードの設定の変更について説明する。図14(A)に示す様に、「MENU」ボタンを押して動画記録を停止し、「MODE OK」ボタンを押して再生モードを選択する。もう一度「MENU」ボタンを押して、再生モードの設定メニューを表示する。再生モードの設定メニューは、図14(B)に示す画面となる。
再生モードにおける設定項目は、「音量」、「消去」、「フォーマット」となっている。「音量」は、記録ファイルの再生音量や、操作音、起動音の設定をするものであり、オフ、1~8の中から設定することができる。初期設定は、6としている。「消去」は、記録ファイルの削除をするものであり、現在のファイル削除の他に全ファイル消去も選択することができる。なお、上書き禁止ファイルは消去できない。「フォーマット」は、マイクロSDカードの初期化である。「フォーマット」を実行すると、上書き禁止ファイルも消去される。
マイクロSDカードを初期化する場合、「∧ VOL+」「∨ VOL-」ボタンを操作して、図14(C)に示す様に「フォーマット」を選択した上で「MODE OK」ボタンを押す。すると、図14(D)に示す様に、フォーマット画面に切り替わる。この画面で、「SDカード」を選択して「MODE OK」ボタンを押すと、図14(E)に示す様に、確認メッセージの画面に切り替わる。「∨ VOL-」ボタンを操作して、「確認」を選択した上で「MODE OK」ボタンを押すことにより、初めて、フォーマットが開始される。
以上説明した様に、本実施例によれば、特に、図15に示す様に、カメラレンズへの光入射角を左へ20°、右へ20°、下へ10°変更することができる。これにより、ルームミラーに取り付け、ルームミラーの角度を調整した後に、さらに、カメラレンズの向きを変更することにより、最適な撮影方向を設定することができる。
しかも、この作業は、運転席側で実施できるから、ルームミラーの調整に引き続き運転者が容易に実行することができる。そして、任意に角度が変わるのではなく、P1~P6の中から選択する形で角度調整を行うので、角度調整作業を迅速かつ容易に実行することができる。このとき、レンズ体がしっかりと固定されたことは、クリック動作を感じることによって運転者は容易に理解する。
また、ハーフミラーの背後の液晶ディスプレイに画像を表示させながら、レンズの向きを調整できるので、確実な作業を行うことができると共に、液晶ディスプレイも運転席側であるから、手元を見たりしながら画面を見ることができる。
本実施形態では、液晶ディスプレイ13は、ハーフミラー11の右寄りの一部に設けるようにしたが、ハーフミラー11のほぼ中心位置に、ハーフミラー11の縁に近い位置に4辺が来るようした、大型の横長の液晶(例えば対角9インチから12インチ程度など)としてもよい。このとき液晶ディスプレイ13の長手方向である左右方向にリアカメラの画像の左右方向の全体を表示して、短手方向である上下方向はリアカメラの上下方向の一部、例えば中心部付近等をデフォルトで表示するようにしてもよい。この状態から上述する調整を行う構成とするとよい。このようにすれば、指の接触位置と表示位置とをあわせることが容易になりより直感的な調整が可能となる。
ドライブレコーダー1は、ハーフミラー11の少なくとも一部に重ねて液晶ディスプレイ13による表示内容を表示可能なドライブレコーダー1である。ドライブレコーダー1の液晶ディスプレイ13にはリアカメラで撮影した映像を表示する機能を備え、ハーフミラー11に反射して視認される像と、ハーフミラー11の少なくとも一部に重ねて液晶ディスプレイ13に表示される部分のリアカメラの像との、位置のずれを低減させる調整を行うための調整機能を備える。
このようにすることで、ユーザは、ハーフミラー11に反射して視認される像と、ハーフミラー11の少なくとも一部に重ねて液晶ディスプレイ13に表示される部分のリアカメラの像との、位置のずれが、より低減された像として視認できる。また、ハーフミラー11に反射して視認される像と、ハーフミラー11の少なくとも一部に重ねて液晶ディスプレイ13に表示される部分のリアカメラの像との重なりあった部分に見えるそれぞれの像の位置のずれを、従来よりも気にならないようにすることできる。また、ハーフミラー11に反射して視認される像と、液晶ディスプレイ13に表示される像とがずれてしまい、見づらくなることを低減できる。例えば、ハーフミラー11に反射して視認される像と、ハーフミラー11の少なくとも一部に重ねて液晶ディスプレイ13に表示される部分のリアカメラの像の2つの像(以下単に2つの像とも称する)が重なって視認される箇所についての違和感を低減させることが可能となる。例えば2つの像が全く異なる範囲を映す像となる場合、視認される像はぐちゃぐちゃに2つの像が混ざった像となってしまうが、これを軽減させることが可能となる。
2つの像はその全部が重なるように構成してもよいが、本実施形態のように、その一部が重なるように構成するとよい。その一部が重なる構成としては、本実施形態のように、ハーフミラー11の全体範囲の内部にリアカメラの像の表示画面を有する液晶ディスプレイ13を設けるとよい。2つの像が重なり合っている部分の違和感を軽減できるとともに、2つの像が重なり合わない部分の像と2つの像が重なり合う部分との境界部分の像の連続性のずれを低減することができ、この境界部分の違和感を軽減できる。
ハーフミラー11の少なくとも一部に重ねて液晶ディスプレイ13に表示させる構成として本実施形態では、ハーフミラー11の背面に液晶ディスプレイ13の表示画面を配置する構成としている。ハーフミラーの背面に液晶ディスプレイ13の表示画面の範囲は、ハーフミラーの範囲よりも小さな範囲としている。
位置のずれとしては、例えば、2つの像の上下左右のいずれかの位置のずれまたはこれらの位置のずれの組み合わせがありうる。また位置のずれとしては、2つの像の大きさのずれがありうる。また位置のずれとしては、2つの像の少なくともいずれか一方の像の歪みによるずれがありうる。またこれらの組み合わせのずれがありうる。
そこで本実施形態では、位置のずれを低減させる調整として、ハーフミラー11の少なくとも一部に重ねて液晶ディスプレイ13に表示される部分のリアカメラの像の表示範囲を変更する機能を備えている。この表示範囲の変更機能として、表示位置の移動機能を備えている。表示位置の移動機能としては、平行移動させる機能、回転移動させる機能を備えている。
例えば、ハーフミラー11に反射して視認される像と、ハーフミラー11の少なくとも一部に重ねて液晶ディスプレイ13に表示される部分のリアカメラの像の2つの像について例えばその表示される大きさが両者一致しているものの、座標が数ミリずれて視認されると、ユーザには、合成された像として2重に見えるという課題がある、さらに10mm程度ずれるともはやいずれの像も見づらくなってしまい、ミラーとしての機能が失われるという状況にもなってしまうが、本実施形態の構成等によれば、こうした課題を軽減させることができる。
また、表示範囲の変更機能として、表示の拡大・縮小機能を備えている。表示の拡大・縮小はリアカメラの映像の縦横比を保ったまま、拡大・縮小させる機能とともに、リアカメラの映像の縦横比を保持せずに、リアカメラの映像の少なくとも一部分のみを拡大する機能を備えている。リアカメラの映像は、通常周辺部のほうが、歪みが大きくなるが、例えば、リアカメラからの映像を拡大するとともに、表示する位置を周辺部付近とした場合など、上下左右の歪みの程度が異なることがあり、2つの像がその一部寄り部分を重なり合わせたときに、別の部分が重なり合わないという課題が生じるが、このような調整を行う機能を備えることで、こうした課題を軽減させることができる。
鏡は、本実施形態では、平面鏡としたが、曲面鏡したものに本発明を適用するとさらに優れた効果を発揮する。例えば凹面鏡としてもよいが、特に凸面鏡とするとよい。ハーフミラー11は本実施形態のように平面としてもよいが、曲面としてもよい。例えば凹面としてもよいが、特に凸面とするとよい。ハーフミラーの曲率あるいは実際の反射像から予め求めた補正関数等に基づき、入力したリアカメラの映像に対して位置のずれを低減させる自動的な調整を加えるとよい。さらに自動的な調整後の映像を上述した手動による操作で設定された補正関数等に基づき調整した像を液晶ディスプレイ13に表示させるようにするとよい。
本実施形態では、電子機器はドライブレコーダー1としたが、各種のカメラ映像を表示する鏡、その他の電子機器とすることができる。例えば、施設、店舗、住宅等に設置されるものとしてもよいが、特に本実施形態のように車両に設置されるものとするとよく、特に車両の運転者が後方の状況を確認するためのものとするとよい。特に本実施形態のように車室内に設置されるルームミラーとして機能するものとするとよい。予め車両に設置されるルームミラーとして機能するものとしてもよいが、特に本実施形態のように、車両にすでに設置されているルームミラーのミラー面に対して覆いかぶせて新たなルームミラーとして機能する後付のルームミラー機能するものとするとよい。
本実施形態ではユーザが位置のずれを手動で調整するものであるが、調整機能としては、リアカメラから出力される映像を入力して、その入力したリアカメラの映像に対して位置のずれを低減させる自動的な調整を加えた後、手動で設定された調整内容を適用した調整を加える機能を備えるとよい。このようにすれば、ユーザが前記位置のずれを手動で調整する手間を低減できる。
自動の調整としては、例えば、上述した実施形態では、図12(A)の映像がリアカメラの出力する映像であるとして説明したとき、無調整の場合、図中の1、3から5のような描画を行わない生の映像が、図1に示す液晶ディスプレイ13に表示されることとなることとしたが、無調整でも、ハーフミラー11中の液晶ディスプレイ13の位置に映ることが想定される範囲を予め記憶しておき、その範囲の映像を液晶ディスプレイ13に表示させた状態から、ユーザによる調整を開始するようにしてもよい。例えばハーフミラー11には、車両後方の像として、図12の左右方向全体と上下方向を三等分した領域の中心部の領域が反射像として視認されているとしたとき、図1にあるように液晶ディスプレイ13は右端寄りにあるので、液晶ディスプレイ13の図12の表示画面の像の位置には図12の右端寄りのトラックの像がハーフミラー11の反射像として重なって表示されることになる。そこでこの反射像とディスプレイ13の表示像が同一の状態になる拡大率と右側部分への表示範囲を移動量を記憶しておき、これを適用したリアカメラの映像を、自動調整後の映像であってユーザによる無調整の映像として表示させ、この状態からユーザによる調整を開始するようにしてもよい。
本実施形態の調整機能は、リアカメラの液晶ディスプレイ13への表示像とその部分のハーフミラー11で反射された像との位置のずれを低減させる調整を行うためのパラメータ(例えば変換行列等)に基づき調整を行う機能を備えている。本実施形態ではユーザによる調整は1つのパターンのみであり、パラメータは1つ設定できることとしたが、複数のパターン設定できるようにしてもよい。例えばパラメータを予め複数設定しておく機能を備えるとよい。またその設定に要するユーザの操作回数よりも少ない回数で、前記複数設定されたパラメータのうちいずれのパラメータを適用した調整を行うかをユーザに選択させ、選択されたパラメータが適用された位置のずれを低減させる調整を行う機能を備えるとよい。
このようにすれば、ユーザは予めこの位置のずれを低減させる調整を行うためのパラメータを設定しておき、その設定に要するユーザの操作回数よりも少ない回数でいずれのパラメータを適用した調整を行うかを選択でき、選択したパラメータが適用された調整が行われた2つの像を視認できる。当該設定に要するユーザの操作回数よりも少ない回数で、前記複数設定されたパラメータのうちいずれのパラメータを適用した調整を行うかをユーザに選択させる構成としては、例えば、設定は設定メニューで行うようにし、選択はワンタッチで行うように構成するとよい。当該設定に要するユーザの操作回数よりも少ない回数で、前記複数設定されたパラメータのうちいずれのパラメータを適用した調整を行うかをユーザに選択させる構成としては、設定は本実施形態と同様にボタンで行うようにし、選択はタッチパネルで行うようにするとよい。このように設定と選択とを物理的に異なる入力手段で構成すると特によい。設定は例えば本実施形態の「表示調整」の項目を「表示調整プリセット1」「表示調整プリセット2」・・・「表示調整プリセットn」のようにプリセット項目として複数設けておき、タッチパネルへのタッチがあったときに所定の順で表示調整プリセットを切り替えて、パラメータを切り替える構成するとよい。例えばタッチパネルが一度タッチされたときに予め設定された表示調整プリセット1の項目内で調整されたパラメータ1に基づく調整をリアカメラの映像に対して行った画面を表示し、タッチパネルがさらにもう一度タッチされたときに予め設定された表示調整プリセット1の項目内で調整されたパラメータ2に基づく調整をリアカメラの映像に対して行った画面を表示し、・・・、タッチパネルがn回タッチされたときに予め設定されたパラメータに基づく調整をリアカメラの映像に対して行った画面を表示しといった具合に、切り替える構成とするとよい。なお、逆に、設定はタッチパネルで行うようにし、選択は物理的なボタンで行うようにしてもよい。パラメータはリアカメラの映像中の表示範囲の座標を示すものとしたり、座標変換の調整を加える係数としたり、これらの組み合わせとしてもよい。
例えば、「複数設定」は、昼用、夜用等など時間帯別に設定する構成としてもよい。例えば、複数設定するパラメータとしては、昼用のパラメータ、夜用のパラメータ等とするとよい。特に、例えば、昼用設定と夜用設定を行うようにユーザに促す報知を行う機能を備えるとよい。例えば、項目名を「表示調整プリセット昼用」「表示調整プリセット夜用」などとしてもよい。
本実施形態では、設定メニューで、調整を行う構成としたが、設定メニューに入らずに、単に、タッチパネルに対して上述した操作を行ったときに、リアルタイムに調整を実行するリアルタイム調整機能をさらに備えるようにするとよい。このようにすれば一時的に特定のリアカメラ映像の箇所・範囲を見たいときに、その箇所を拡大したり、その箇所へ移動したりして、見ることが可能となる。この状態で2本指のタッチがあった場合など所定の操作が検出された場合に、設定メニューで設定済みのものに戻して表示する機能を備えるとさらによい。
本実施形態では、液晶ディスプレイ13と重ならない位置のハーフミラー11上に設けたタッチパネルでも、調整を行える構成としたが、調整機能は、ハーフミラー11の少なくとも一部に重ねて液晶ディスプレイ13に表示される部分に対するユーザの指の接触を検知して、当該指の接触に基づき、ハーフミラー11に反射して視認される像と、前記ハーフミラー11の少なくとも一部に重ねて液晶ディスプレイ13に表示される部分のリアカメラの像との、位置のずれを低減させる調整を行う機能を備えるようにしてもよい。このようにすれば、ユーザは、表示上の指による操作によって、ハーフミラー11に反射して視認される像と、ハーフミラー11の少なくとも一部に重ねて液晶ディスプレイ13に表示される部分のリアカメラの像との、位置のずれを低減させる調整を行うことができる。例えば、ハーフミラー11の少なくとも一部に重ねて液晶ディスプレイ13に表示される部分に対するユーザの指の接触の検知は、例えば、当該ハーフミラー11の少なくとも一部に重ねて設けたタッチバネル等の検出手段によって行う構成とし、液晶ディスプレイ13の外の領域にはタッチパネルを設けないようにしてもよい。
また、ハーフミラー11の方向が変わった可能性があることを検知する機能を備え、ハーフミラー11の方向が変わったので、液晶ディスプレイ13の表示像と、ハーフミラー11の反射像との間に、位置のずれが発生している可能性があること、この位置ずれの再調整、または、ハーフミラー11の方向すなわち例えばドライブレコーダー1の方向をもとに戻す必要があることの、少なくともいずれか1つを報知する機能を備えるとよい。
このようにすれば、ユーザは、ハーフミラー11に反射して視認される像と、ハーフミラー11の少なくとも一部に重ねて液晶ディスプレイ13に表示される部分のリアカメラの像との、位置のずれの発生原因が、ハーフミラー11の方向が変わった可能性があるためであることに、容易に気づくことができる。例えば、前記位置ずれの再調整や、ハーフミラー11の方向をもとに戻すなどして、位置ずれを解消させることが容易にできる。
ハーフミラー11の方向が変わった可能性があることを検知する機能としては、例えば、ドライブレコーダー1にドライブレコーダー1の移動と加速度を検知する機能を備えるとよい。例えばドライブレコーダー1にマイコンに接続されたGPSと加速度センサを備え、GPSによってドライブレコーダー1を備えた車両の移動を検知するとともに、加速度センサによって重力加速度方向を検出し、例えば速度が0のときの重力加速度方向の変位が所定の基準値を超えたときに、ハーフミラー11の方向が変わった可能性があるとする機能を備えるとよい。
また、ハーフミラー11の方向が変わった可能性があることを検知する機能としては、例えば、ドライブレコーダー1のフロントカメラの撮影範囲の変位を画像認識により検出した場合に、ハーフミラー11の方向が変わった可能性があるとする機能を備えるとよい。
さらにドライブレコーダー1は、ハーフミラー11と同一の面側(例えば後方側を含む領域)を撮影する第三のカメラ(車室内向きカメラ)を備えるとよい。例えば、ハーフミラー11の左右方向の中心部の上端部であって、ハーフミラー11の背面側にこのカメラを備えるとよい。フロントカメラと第三のカメラの2つのカメラをドライブレコーダー1に備えて、双方のカメラの映像に基づいてハーフミラー11の方向が変わった可能性があるか否かを判定してもよい。
また、ハーフミラー11の方向の変位(例えばドライブレコーダー1の方向の変位)を検出して、ハーフミラー11に反射して視認される像と、ハーフミラー11の少なくとも一部に重ねて液晶ディスプレイ13に表示される部分のリアカメラの像との、位置のずれを低減させる調整する機能を備えるとよい。このようにすれば、ハーフミラー11の方向の変位があったときの、ハーフミラー11に反射して視認される像と、前記ハーフミラー11の少なくとも一部に重ねて液晶ディスプレイ13に表示される部分のリアカメラの像との、位置のずれが軽減される。例えば、ドライブレコーダー1のカメラの撮影範囲の変位を画像認識により検出した場合に、その変位前の画像と変位後の画像との位置範囲のずれ量に応じた前記位置のずれを補正する調整機能を備えるとよい。
本実施形態のドライブレコーダー1には、当該ドライブレコーダー1の向きの変位に応じて撮影される範囲が変位するカメラ(例えば前方撮影カメラ(フロントカメラ))を備えている。このカメラの映像の変位に応じて、前記位置のずれを調整する機能を備えるとよい。
このようにすれば、ドライブレコーダー1の向きの変位があったときのハーフミラー11に反射して視認される像と、ハーフミラー11の少なくとも一部に重ねて液晶ディスプレイ13に表示される部分のリアカメラの像との、位置のずれが、自動的に軽減される。
例えば、ドライブレコーダー1のカメラの撮影範囲の変位を画像認識により検出した場合に、カメラの映像の変位に応じて、前記位置のずれを調整する機能を備えるとよい。このカメラとしては、ドライブレコーダー1のハーフミラー11とは別の面側に備えたカメラ(フロントカメラとするとよい。あるいはこのカメラはハーフミラー11と同一の面側(例えば後方側を含む領域)を撮影するカメラとしてもよい。これら2つのカメラをドライブレコーダー1に備えて双方のカメラの映像に基づいてハーフミラー11の方向が変わった可能性があるか否かを判定してもよい。
また、リアカメラの方向が変わった可能性があることを検知する機能を備え、リアカメラの方向が変わったので前記位置のずれが発生している可能性があること、前記位置ずれの再調整または、前記リアカメラの方向をもとに戻す必要があることの、少なくともいずれか1つを報知する機能を備えるとよい。このようにすれば、ユーザは、ハーフミラー11に反射して視認される像と、ハーフミラー11の少なくとも一部に重ねて液晶ディスプレイ13に表示される部分のリアカメラの像との、位置のずれの、発生原因が、リアカメラの方向が変わった可能性があるためであることに、容易に気づくことができる。例えば、前記位置ずれの再調整や、リアカメラの方向をもとに戻すなどして、位置ずれを解消させることが容易にできる。
リアカメラの方向が変わった可能性があることを検知する機能としては、例えば、車両の移動と加速度を検知する機能を備え、例えばGPS等によってリアカメラの移動を検知するとともに、加速度センサ等によって重力加速度方向を検出し、例えば速度が0のときの重力加速度方向の変位が所定の基準値を超えたときに、リアカメラの方向が変わった可能性があるとする機能を備えるとよい。リアカメラの方向が変わった可能性があることを検知する機能としては、例えば、リアカメラの撮影範囲の変位を画像認識により検出した場合に、リアカメラの方向が変わった可能性があるとする機能を備えるとよい。
また、リアカメラの方向の変位を検出して、ハーフミラー11に反射して視認される像と、前記ハーフミラー11の少なくとも一部に重ねて前記液晶ディスプレイ13に表示される部分の前記リアカメラの像との、位置のずれを低減させる調整する機能を備えるとよい。
このようにすれば、リアカメラの方向の変位があったときの、ハーフミラー11に反射して視認される像と、ハーフミラー11の少なくとも一部に重ねて液晶ディスプレイ13に表示される部分の前記リアカメラの像との、位置のずれが軽減される。例えば、リアカメラの撮影範囲の変位を画像認識により検出した場合に、その変位前の画像と変位後の画像との位置範囲のずれ量に応じた前記位置のずれを補正する調整機能を備えるとよい。
また、設定された当該ドライブレコーダー1とリアカメラとの位置関係に応じて、ハーフミラー11の少なくとも一部に重ねて液晶ディスプレイ13に表示される部分のリアカメラの像の範囲を自動的に調整する機能を備えるとよい。このようにすれば、ユーザは、ドライブレコーダー1とリアカメラとの位置関係を設定するだけで、ハーフミラー11に反射して視認される像と、ハーフミラー11の少なくとも一部に重ねて前記液晶ディスプレイ13に表示される部分の前記リアカメラの像との、位置のずれが、自動的に軽減される。位置関係としては、例えば設定された当該ドライブレコーダー1とリアカメラとの距離とするとよい。設定メニューで前述の「リアカメラ」が選択されると、「解像度」と「表示調整」と「リアカメラ距離」の選択メニュー画面を表示するようにし、「リアカメラ距離」が選択されたとき、距離を10cm単位で「∧ VOL+」「∨ VOL-」ボタンの押下検出で上下させて設定させるようにし、この値に対応する調整を行うようにしてもよい。例えばハーフミラーへの反射像は距離が小さいほど大きくなる傾向があるので、この傾向を反映させた自動調整を行うとよい。
また、検出した運転者の頭の位置に応じて、ハーフミラー11に反射して視認される像と、ハーフミラー11の少なくとも一部に重ねて前記液晶ディスプレイ13に表示される部分のリアカメラの像との、位置のずれを調整する機能を備えるとよい。このようにすれば、ユーザが頭の位置を動かしても、ハーフミラー11に反射して視認される像と、前記ハーフミラー11の少なくとも一部に重ねて前記液晶ディスプレイ13に表示される部分の前記リアカメラの像との、位置のずれが調整された像を視認できる。例えば通常運転者がルームミラー11を見る頭の位置である基準位置において、本実施形態のユーザ操作による補正の設定を行っておき、ドライブレコーダー1に車室内カメラを備えるか、DMS(ドライバモニタシステム)等のドライバーの頭が映るカメラの映像を入力して、ドライバの頭の位置を検出し、基準位置からの3次元的な頭の位置の変位を求める。この頭の位置の変位に対応する分、リアカメラの映像をユーザ操作による補正の設定がされた補正を施した位置から移動させて表示させる。例えばユーザの頭が基準位置から右側に移動した場合、リアカメラの映像も右側に動かした位置(左側が多く見える位置)へ移動させる。このように頭の移動方向と同じ方向にリアカメラの映像を移動させ、リアカメラの映像としては頭の移動方向とは反対の方向がより多く表示されるように移動させるとよい。
本実施形態のドライブレコーダー1は、デジタルルームミラーとしても機能させることができる。
リアカメラの映像をルームミラーに表示するデジタルルームミラーには安全運転に関する大きな課題が2つある。
課題1)距離感の把握
図17に示すように、従来の鏡のルームミラーに映る像は反射を利用した虚像を見ており、そこに映るものは肉眼で直接見るのと同じように自分から物や人までの距離をそのまま反映している。一方、図18に示すように、デジタルミラーは、カメラで写した映像のためドライバーが目にしているのは単なる画面でしかない。そのため画面上で距離感を掴むには、後方車や歩行者の存在を認識し、相対的なサイズ感(大小)によって遠いか近いかの違いを認識する必要があり、虚像で見るよりもひとつ処理が多くなる。
課題2)目の焦点
鏡のルームミラーは実像と虚像が等しい距離に映っているので、80m 離れている物体なら80m先に焦点を合わせればいい。そのため前方を見た直後にミラー見ても違和感はない。しかし、デジタルミラーは画面なので、目の焦点をミラーそのもの(約50cm 程度)に合せなければならない。
80m遠方を見た直後に50cm に瞬時に焦点を合わせる必要があり、これが老眼だと合せにくい問題がある。
そこで、例えば、リアカメラの映像中の物体の存在する範囲を検出する機能と、検出した物体を示すオブジェクトを描画する機能とを備え、検出した物体までの距離に応じて、前記検出した物体を示すオブジェクトの描画態様を変える機能を備えるとよい。このようにすれば、ユーザは、検出した物体を示すオブジェクトの描画態様を見ることで、検出した物体までの距離を把握できる。
例えば、図20に示すように、液晶ディスプレイに表示している範囲内(この図ではハーフミラー面の背面側の概ね全面に液晶ディスプレイを備える)に、物体の存在する範囲が複数ある場合には、最も近い1つの物体を検出した物体とし、検出した物体を示すオブジェクトをその物体までの距離に応じた描画態様で描画するようにしてもよいが、特に、複数の物体の各々について、検出した物体を示すオブジェクトをその物体までの距離に応じた描画態様で描画するようにするとよい。
なお、液晶ディスプレイに表示している範囲に物体の検出処理を行う領域を限定し、入力したリアカメラの映像中で液晶ディスプレイに表示していない領域については物体の検出処理を行わないようにしてもよい。
このとき、検出した物体を示すオブジェクトの描画態様は、前記検出した物体を囲む枠を描画し、当該枠の色を前記検出した物体までの距離に予め対応づけた色で描画する態様とするとよい。このようにすれば、対象が枠で囲われることで、ドライバーの対象への認識を早めることができるとともに、ドライバーは、枠の色を見るだけで、自車に近い対象を認識することができる。また、その枠で囲まれた物体までの距離を直感的に把握できる。また、距離により枠の色を変化させることで、距離感の把握がスピーディー行えるようサポートされる。
物体を囲む枠は物体の全体を囲む枠としてもよいが、少なくとも一部を囲む枠とするとよい。枠の色は、距離が短ければ短いほど、寒色系から暖色系へと変化するようにするとよい。例えば、枠を表示する対象とする第一基準距離よりも遠い対象は枠で囲わず、第一の基準距離よりも近く第二の基準距離よりも遠い対象(ある程度近い対象)は青で囲う。さらに第二の基準距離よりも近い対象(自車との距離が近い対象)は赤色の囲いで表示するとよい。
また検出した物体の速度が所定の速度以上であるときには、前記検出した物体を示すオブジェクトの描画態様を距離によるオブジェクトの描画態様とは異なる態様で描画するとよい。このようにすれば、ユーザは、所定の速度以上(例えば高速)で接近してくる物体を容易に把握することができる。例えば距離はあるが高速で接近してくる対象をオレンジ色で囲うとよい。例えば、第一の基準距離より遠い対象であっても、所定の速度以上で接近してくることを検知した物体については、12.とは異なる表示態様で表示するとよい。
リアカメラの映像中の物体の存在する範囲を検出する機能と、検出した物体を示すオブジェクトを描画する機能とを備え、検出した物体が停止していない物体であると判定した場合、前記検出した物体を示すオブジェクトの描画を行い、前記検出した物体が停止している物体であると判定した場合、前記検出した物体を示すオブジェクトの描画を行わない機能を備えるとよい。このようにすれば、停まっているオブジェクトについて注意が払われてしまうことを防止できる。特に車両の後方側を撮影する映像において、物体を検出する機能を備える装置にこの機能を備えると特によい。
さらにドライブレコーダー1とは、別の電子機器であって表示部を備える第2電子機器を備えるシステムであって、前記第2電子機器は、リアカメラから入力した映像に基づく映像を表示する機能を備え、第2電子機器にリアカメラの映像を表示しているとき、ドライブレコーダー1の方のリアカメラから入力した映像に基づく映像の表示を行わない機能を備えるとよい。このようにすれば、第2電子機器にリアカメラの映像を表示しているとき、前記ドライブレコーダー1の方の前記リアカメラから入力した映像に基づく映像の表示を行われないようにできるため、ドライブレコーダー1の方のハーフミラー11を通常の鏡として利用することができる。特にこのときドライブレコーダー1の表示画面はオフにするとよい。第二電子機器は、図21、図22に示すように、ナビ機能、マップ表示機能等を備えるナビゲーション装置とするとよい。
特にドライブレコーダー1と第二の電子機器を連携させ、第二の電子機器でリアカメラの映像を表示した状態に変化したとき、あるいは、その状態を、ドライブレコーダー1側へ伝達したり、あるいはドライブレコーダー1側で検出したときに、ドライブレコーダー1の方の前記リアカメラから入力した映像に基づく映像の表示を行わない制御を行うよう、両ドライブレコーダー1を連携させるとよい。この連携は、Bluetooth等の無線通信によって行うとよい。
例えば、第二の電子機器はPND(ポータブルナビゲーションデバイス)とし、ドライブレコーダー1を第一の電子機器として両者を連携させる広義の電子機器(システムと称してもよい)として、連携させ、PND の画面に後方のリアカメラ映像を表示させてサブルームミラーとして使用するとよい。従来の鏡のルームミラーと併用できるので、双方のデメリットを補うことで、より安全運転に寄与することができる。またPND側の機能は、PNDの内部のコンピュータが実行するプログラムによってその機能が実現される構成とするとよい。
図23に示すように、鏡のメリットは、鏡像なので肉眼と同じように距離感や状況が瞬時に把握できる。目の焦点変化が少ないのでピントが合いやすい。一方、鏡のデメリットは、乗員や荷物、ピラーによって死角が出来る。リアカメラに比べ視野が狭い。悪天候や夜間など肉眼では見えにくい場合がある。
これに対して、ドライブレコーダー1及び第二のドライブレコーダー1は、メリットとして、車内の影響を受けない為、鏡より死角がなく視野が広い。STARVIS や赤外線リアカメラ等の各種のリアカメラとすることにより悪天候や夜間でも鮮明な映像を映すことが可能である。デメリットとしては、画面なので距離感を掴みにくい。前方の肉眼とミラーとの焦点に大きな差がありピントが合いにくいケースがあるといったものが例示できる。
この機能により、双方のデメリットを補い合うことができる。
本実施形態では、設定画面の設定項目は文字で表示し、ユーザが文字を見てボタンで選択する構成としたが、例えば、ドライブレコーダ1にマイクを備え、マイクはマイコンに接続され、設定項目名を音声認識して操作するようにしてもよい。例えば「表示調整プリセット1」という音声を認識した場合、「表示調整プリセット1」として設定されている調整内容に調整してリアカメラの映像を表示するとよい。
タッチパネルの部分ごとに、異なる操作対象を操作するものに割り当ててもよい。例えば、左右方向をn等分してn個の操作対象を操作できるようにするとよい。例えば、左側の3分の1の領域についてはフロントカメラ映像とリアカメラ映像の切替を行うための操作領域とし、中央の3分の1の領域は液晶ディスプレイの輝度の調整を行うための操作領域とし、右側の3分の1の領域について液晶ディスプレイへの表示範囲の調整領域としてもよい。
リアルタイムな調整機能は、上下方向のリアカメラの表示範囲の移動として左右方向には移動できないようにして、左右方向のドラッグ(フリック)は別の機能に割り当てる構成としてもよい。例えば、1本指でのタッチパネルへのタッチが検出された場合にリアカメラとフロントカメラの映像切替、上下方向のドラッグ(例えばフリック)が検出されたリアカメラの表示範囲の上下移動、左右方向の移動が検出された場合には画面の輝度をその移動方向と移動量とに応じて変化させる構成としてもよい。例えば右側へドラッグされた場合には輝度を高め、左側へドラッグされた場合には輝度を低めるようにしてもよい。
本実施形態では液晶ディスプレイとしたが、有機ELディスプレイ等、各種のディスプレイとすることができる。
バッテリを内蔵し、シガーソケットからの電源の供給がなくなった場合には、シガーソケットからの電源の供給があるときに充電したバッテリの電力で動作する機能を備えてもよい。このようにすれば駐車中に録画をすることができる。このとき、駐車録画中は、上述した調整機能を実行しないようにするとよい。
ところで、上述したドライブレコーダー1の各機能はコンピュータに実現させるためのプログラムとして構成するとよく、コンピュータは上述したマイコンに内蔵されたものとするとよい。
以上、発明を実施するための実施例を説明したが、本発明は、これらに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内における種々の変更が可能である。
本発明の範囲は,明細書に明示的に説明された構成や限定されるものではなく,本明細書に開示される本発明の様々な側面の組み合わせをも,その範囲に含むものである。本発明のうち,特許を受けようとする構成を,添付の特許請求の範囲に特定したが,現在の処は特許請求の範囲に特定されていない構成であっても,本明細書に開示される構成を,将来的に特許請求の範囲とする意思を有する。
本願発明は上述した実施の形態に記載の構成に限定されない。上述した各実施の形態や変形例の構成要素は任意に選択して組み合わせて構成するとよい。また各実施の形態や変形例の任意の構成要素と,発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素または発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素を具体化した構成要素とは任意に組み合わせて構成するとよい。これらについても本願の補正または分割出願等において権利取得する意思を有する。た「~の場合」「~のとき」という記載があったとしてもその場合やそのときに限られる構成として記載はしているものではない。これらの場合やときでない構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。また順番を伴った記載になっている箇所もこの順番に限らない。一部の箇所を削除したり、順番を入れ替えた構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
また,意匠出願への変更出願により,全体意匠または部分意匠について権利取得する意思を有する。図面は本装置の全体を実線で描画しているが,全体意匠のみならず当該装置の一部の部分に対して請求する部分意匠も包含した図面である。例えば当該装置の一部の部材を部分意匠とすることはもちろんのこと,部材と関係なく当該装置の一部の部分を部分意匠として包含した図面である。当該装置の一部の部分としては,装置の一部の部材としても良いし,その部材の部分としても良い。全体意匠はもちろんのこと,図面の実線部分のうち任意の部分を破線部分とした部分意匠を,権利化する意思を有する。また、装置の筐体の内部のモジュール・部材・部品等についても、図面に表示されているものは、いずれも独立して取引の対象となるものであって、同様に、意匠出願への変更出願を行って権利化を行う意思を有するものである。