JP7729044B2 - 食品の異風味を抑制する方法 - Google Patents
食品の異風味を抑制する方法Info
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Description
[1]
食品の異風味抑制用の組成物であって、
下記成分(A)および(B)を含有する、組成物:
(A)γ-グルタミルペプチド;
(B)コハク酸および/またはアスパラギン酸。
[2]
食品の製造用の組成物であって、
下記成分(A)および(B)を含有する、組成物:
(A)γ-グルタミルペプチド;
(B)コハク酸および/またはアスパラギン酸。
[3]
前記製造される食品が、異風味が抑制された食品である、前記組成物。
[4]
前記異風味が、不快味および/または不快臭である、前記組成物。
[5]
前記異風味が、酸味、苦味、渋味、えぐみ、獣臭、グラス臭、血生臭さ、生臭さ、内臓臭、青臭さ、乳臭、卵臭、油脂の酸化劣化臭、加熱臭、レトルト臭、即席麺の劣化臭、および褐変臭からなる群より選択される、前記組成物。
[6]
前記食品が、少なくとも、魚介、肉、乳、および豆からなる群より選択される原料を用いて製造される食品である、前記組成物。
[7]
前記成分(A)が、γ-Glu-Val-Glyである、前記組成物。
[8]
前記成分(B)が、コハク酸およびアスパラギン酸である、前記組成物。
[9]
下記(a)および/または(b)の特徴を有する、前記組成物:
(a)前記組成物におけるコハク酸の含有量が、該組成物における前記成分(A)の含有量に対し、重量比で、0.01~200である;
(b)前記組成物におけるアスパラギン酸の含有量が、該組成物における前記成分(A)の含有量に対し、重量比で、0.077~1538である。
[10]
食品の異風味を抑制する方法であって、
下記成分(A)および(B)を食品の原料に添加する工程を含む、方法:
(A)γ-グルタミルペプチド;
(B)コハク酸および/またはアスパラギン酸。
[11]
食品を製造する方法であって、
下記成分(A)および(B)を食品の原料に添加する工程を含む、方法:
(A)γ-グルタミルペプチド;
(B)コハク酸および/またはアスパラギン酸。
[12]
前記製造される食品が、異風味が抑制された食品である、前記方法。
[13]
前記異風味が、不快味および/または不快臭である、前記方法。
[14]
前記異風味が、酸味、苦味、渋味、えぐみ、獣臭、グラス臭、血生臭さ、生臭さ、内臓臭、青臭さ、乳臭、卵臭、油脂の酸化劣化臭、加熱臭、レトルト臭、即席麺の劣化臭、および褐変臭からなる群より選択される、前記方法。
[15]
前記食品が、少なくとも、魚介、肉、乳、および豆からなる群より選択される原料を用いて製造される食品である、前記方法。
[16]
前記成分(A)が、γ-Glu-Val-Glyである、前記方法。
[17]
前記成分(B)が、コハク酸およびアスパラギン酸である、前記方法。
[18]
下記(a)および/または(b)の特徴を有する、前記方法:
(a)コハク酸の添加量が、前記成分(A)の添加量に対し、重量比で、0.01~200である;
(b)アスパラギン酸の添加量が、前記成分(A)の添加量に対し、重量比で、0.077~1538である。
[19]
下記(a)~(c)からなる群より選択される1つ、2つ、または3つの特徴を有する、前記方法:
(a)前記成分(A)が、該成分(A)の喫食濃度が0.000002~0.1%(w/w)となるように添加される;
(b)コハク酸が、コハク酸の喫食濃度が0.00005~0.1%(w/w)となるよ
うに添加される;
(c)アスパラギン酸が、アスパラギン酸の喫食濃度が0.000038~0.77%(w/w)となるように添加される。
本発明においては、下記成分(A)および(B)を有効成分として利用する:
(A)γ-グルタミルペプチド;
(B)コハク酸および/またはアスパラギン酸。
(1)Gly:グリシン
(2)Ala:アラニン
(3)Val:バリン
(4)Leu:ロイシン
(5)Ile:イソロイシン
(6)Met:メチオニン
(7)Phe:フェニルアラニン
(8)Tyr:チロシン
(9)Trp:トリプトファン
(10)His:ヒスチジン
(11)Lys:リジン
(12)Arg:アルギニン
(13)Ser:セリン
(14)Thr:トレオニン
(15)Asp:アスパラギン酸
(16)Glu:グルタミン酸
(17)Asn:アスパラギン
(18)Gln:グルタミン
(19)Cys:システイン
(20)Pro:プロリン
(21)Orn:オルニチン
(22)Sar:サルコシン
(23)Cit:シトルリン
(24)Nva:ノルバリン
(25)Nle:ノルロイシン
(26)Abu:α-アミノ酪酸
(27)Tau:タウリン
(28)Hyp:ヒドロキシプロリン
(29)t-Leu:tert-ロイシン
(30)Cle:シクロロイシン
(31)Aib:α-アミノイソ酪酸(別名:2-メチルアラニン)
(32)Pen:ペニシラミン
(33)Hse:ホモセリン
用いることができる。具体的には、例えば、カルボキシル基がエステル化またはアミド化されたアミノ酸またはジペプチドと、アミノ基がフリーの状態であるアミノ酸(例えばカルボキシル基が保護されたアミノ酸)とを、ペプチド生成酵素の存在下で反応させること
により、ジペプチドまたはトリペプチドを合成することができる。合成されたジペプチドまたはトリペプチドは、適宜精製することができる。ペプチド生成酵素としては、例えば、ペプチドを生成する能力を有する微生物の培養物、該培養物から分離した培養上清、該培養物から分離した菌体、該微生物の菌体処理物、それらから分離したペプチド生成酵素が挙げられる。ペプチド生成酵素としては、必要に応じて適宜精製されたものを用いることができる。
γ-グルタミルペプチドを高濃度に含有する酵母が得られる。また、γ-グルタミルペプチドは、例えば、当該γ-グルタミルペプチドを含有する農水畜産物から回収することで製造することができる。
ドは、所望の程度に精製されていてよい。γ-グルタミルペプチドを含有する素材におけるγ-グルタミルペプチドの含有量は、例えば、0.1%(v/w)以上、0.5%(v/w)以上、1%(v/w)以上、3%(v/w)以上、5%(v/w)以上、10%(v/w)以上、30%(v/w)以上、50%(w/w)以上、70%(w/w)以上、90%(w/w)以上、または95%(w/w)以上であってよい。
所望の程度に精製されていてもよく、そうでなくてもよい。すなわち、成分(B)としては、精製品を用いてもよく、成分(B)を含有する素材を用いてもよい。成分(B)を含有する素材として、具体的には、例えば、当該成分(B)の生産能を有する微生物を培養して得られた培養液、菌体、培養上清等の発酵生産物、当該成分(B)を含有する農水畜産物、およびそれらの加工品が挙げられる。加工品としては、上記のような発酵生産物等の素材を、濃縮、希釈、乾燥、分画、抽出、精製等の処理に供したものが挙げられる。成分(B)としては、例えば、成分(B)の含有量が1%(w/w)以上、5%(w/w)以上、10%(w/w)以上、30%(w/w)以上、50%(w/w)以上、70%(w/w)以上、90%(w/w)以上、または95%(w/w)以上の素材を用いてもよい。
本発明の組成物は、有効成分を含有する組成物である。
(B)コハク酸および/またはアスパラギン酸。
有量に対し、重量比で、例えば、0.002以上、0.005以上、0.01以上、0.02以上、0.05以上、0.1以上、0.2以上、0.5以上、1以上、2以上、5以上、または10以上であってもよく、1000以下、500以下、200以下、100以下、50以下、20以下、10以下、5以下、2以下、または1以下であってもよく、それらの矛盾しない組み合わせであってもよい。本発明の組成物におけるコハク酸の含有量は、本発明の組成物における成分(A)の含有量に対し、重量比で、具体的には、例えば、0.002~1000、0.01~200、0.1~100、または1~50であってもよい。
本発明の方法は、有効成分を利用する工程を含む方法である。
(A)γ-グルタミルペプチド;
(B)コハク酸および/またはアスパラギン酸。
、例えば、食品を製造する(具体的には、異風味が抑制された食品を製造する)方法であってよい。同方法を「本発明の食品製造方法」ともいう。
ラギン酸からなる場合または成分(B)がコハク酸およびアスパラギン酸の組み合わせである場合)に、上記範囲であってよい。
/w)以上、0.005%(w/w)以上、0.01%(w/w)以上、または0.02%(w/w)以上であってもよく、1%(w/w)以下、0.7%(w/w)以下、0.5%(w/w)以下、0.4%(w/w)以下、0.3%(w/w)以下、0.2%(w/w)以下、0.1%(w/w)以下、または0.05%(w/w)以下であってもよく、それらの矛盾しない組み合わせであってもよい。アスパラギン酸の喫食濃度は、一ナトリウム塩の喫食濃度に換算して、具体的には、例えば、0.00005~1%(w/w)、0.0001~0.4%(w/w)、0.0001~0.3%(w/w)、0.0001~0.2%(w/w)、または0.0002~0.2%(w/w)であってもよい。
また、本発明は、上記例示した用途での有効成分の使用を開示する。すなわち、本発明は、例えば、異風味の抑制または食品の製造のための有効成分の使用や、異風味の抑制または食品の製造用の組成物の製造における有効成分の使用を開示する。
骨取り塩サバを、油をひいたフライパンで、蓋をしながら中火で両面を各3分間焼成し
、バット上で常温まで冷ました。冷ましたサバ:水=1:2(重量比)をミキサーHIで合計60秒間粉砕し、焼サバ懸濁液(コントロール;C)を得た。以後、焼サバ懸濁液を「
焼サバ」と表記する。
0:全く異臭がない
1:異臭がない
2:わずかに異臭がある
3:やや異臭がある
4:異臭がある
5:非常に異臭がある(コントロールと差なし)
0:全く異味がない
1:異味がない
2:わずかに異味がある
3:やや異味がある
4:異味がある
5:非常に異味がある(コントロールと差なし)
実施例1と同様の手順で得た焼サバ(コントロール)に表2に示す成分を添加し、サン
プルを調製した。各サンプルについて、実施例1と同一の評価基準で異風味抑制効果を評価した。
実施例1と同様の手順で得た焼サバ(コントロール)に表3に示す成分を添加し、サンプルを調製した。各サンプルについて、実施例1と同一の評価基準で異風味抑制効果を評価した。
実施例1と同様の手順で得た焼サバ(コントロール)に表4に示す成分を添加し、サンプルを調製した。各サンプルについて、実施例1と同一の評価基準で異風味抑制効果を評価した。
γ-Glu-Val-Gly、コハク酸、およびアスパラギン酸を併用することにより、顕著な異風味抑制効果が得られた(サンプルNo. 5, 16~20)。
表5に示す食品にγ-Glu-Val-Gly、コハク酸、およびL-Asp-Naを終濃度0.001%(w/w)、0.002%(w/w)、および0.002%(w/w)となるように添加し、サンプルを調製した。各食品について、γ-Glu-Val-Gly、コハク酸、およびL-Asp-Naの添加前のものをコントロール(C
)とした。各サンプルについて、実施例1と同一の評価基準で異風味抑制効果を評価した。
Claims (15)
- 食品の異風味抑制用の組成物であって、
下記成分(A)および(B)を含有し:
(A)γ-Glu-Val-Gly;
(B)コハク酸および/またはアスパラギン酸、
下記(1)~(4)の特徴を有する、組成物:
(1)前記成分(A)の喫食濃度が0.00001%(w/w)以上となるように用いられる;
(2)前記成分(B)が前記コハク酸を含有する場合、前記コハク酸の喫食濃度が0.0001%(w/w)以上となるように用いられる;
(3)前記成分(B)が前記アスパラギン酸を含有する場合、前記アスパラギン酸の喫食濃度が0.00015%(w/w)以上となるように用いられる;
(4)ただし、前記成分(B)が前記コハク酸からなる場合、前記成分(A)の喫食濃度が0.0001%(w/w)以上であり、かつ、前記コハク酸の喫食濃度が0.0005%(w/w)以上であるように用いられる。 - 食品の製造用の組成物であって、
前記製造される食品が、異風味が抑制された食品であり、
下記成分(A)および(B)を含有し:
(A)γ-Glu-Val-Gly;
(B)コハク酸および/またはアスパラギン酸、
下記(1)~(4)の特徴を有する、組成物:
(1)前記成分(A)の喫食濃度が0.00001%(w/w)以上となるように用いられる;
(2)前記成分(B)が前記コハク酸を含有する場合、前記コハク酸の喫食濃度が0.0001%(w/w)以上となるように用いられる;
(3)前記成分(B)が前記アスパラギン酸を含有する場合、前記アスパラギン酸の喫食濃度が0.00015%(w/w)以上となるように用いられる;
(4)ただし、前記成分(B)が前記コハク酸からなる場合、前記成分(A)の喫食濃度が0.0001%(w/w)以上であり、かつ、前記コハク酸の喫食濃度が0.0005%(w/w)以上であるように用いられる。 - 前記異風味が、不快味および/または不快臭である、請求項1または2に記載の組成物。
- 前記異風味が、酸味、苦味、渋味、えぐみ、獣臭、グラス臭、血生臭さ、生臭さ、内臓臭、青臭さ、乳臭、卵臭、油脂の酸化劣化臭、加熱臭、レトルト臭、即席麺の劣化臭、および褐変臭からなる群より選択される、請求項1~3のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記食品が、少なくとも、魚介、肉、乳、および豆からなる群より選択される原料を用いて製造される食品である、請求項1~4のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記成分(B)が、コハク酸およびアスパラギン酸である、請求項1~5のいずれか1項に記載の組成物。
- 下記(a)および/または(b)の特徴を有する、請求項1~6のいずれか1項に記載の組成物:
(a)前記組成物におけるコハク酸の含有量が、該組成物における前記成分(A)の含有量に対し、重量比で、0.01~200である;
(b)前記組成物におけるアスパラギン酸の含有量が、該組成物における前記成分(A)の含有量に対し、重量比で、0.077~1538である。 - 食品の異風味を抑制する方法であって、
下記成分(A)および(B)を食品の原料に添加する工程を含み:
(A)γ-Glu-Val-Gly;
(B)コハク酸および/またはアスパラギン酸、
下記(1)~(4)の特徴を有する、方法:
(1)前記成分(A)の喫食濃度が0.00001%(w/w)以上となるように添加される;
(2)前記成分(B)が前記コハク酸を含有する場合、前記コハク酸の喫食濃度が0.0001%(w/w)以上となるように添加される;
(3)前記成分(B)が前記アスパラギン酸を含有する場合、前記アスパラギン酸の喫食濃度が0.00015%(w/w)以上となるように添加される;
(4)ただし、前記成分(B)が前記コハク酸からなる場合、前記成分(A)の喫食濃度が0.0001%(w/w)以上であり、かつ、前記コハク酸の喫食濃度が0.0005%(w/w)以上であるように添加される。 - 食品を製造する方法であって、
前記製造される食品が、異風味が抑制された食品であり、
下記成分(A)および(B)を食品の原料に添加する工程を含み:
(A)γ-Glu-Val-Gly;
(B)コハク酸および/またはアスパラギン酸、
下記(1)~(4)の特徴を有する、方法:
(1)前記成分(A)の喫食濃度が0.00001%(w/w)以上となるように添加される;
(2)前記成分(B)が前記コハク酸を含有する場合、前記コハク酸の喫食濃度が0.0001%(w/w)以上となるように添加される;
(3)前記成分(B)が前記アスパラギン酸を含有する場合、前記アスパラギン酸の喫食濃度が0.00015%(w/w)以上となるように添加される;
(4)ただし、前記成分(B)が前記コハク酸からなる場合、前記成分(A)の喫食濃度が0.0001%(w/w)以上であり、かつ、前記コハク酸の喫食濃度が0.0005
%(w/w)以上であるように添加される。 - 前記異風味が、不快味および/または不快臭である、請求項8または9に記載の方法。
- 前記異風味が、酸味、苦味、渋味、えぐみ、獣臭、グラス臭、血生臭さ、生臭さ、内臓臭、青臭さ、乳臭、卵臭、油脂の酸化劣化臭、加熱臭、レトルト臭、即席麺の劣化臭、および褐変臭からなる群より選択される、請求項8~10のいずれか1項に記載の方法。
- 前記食品が、少なくとも、魚介、肉、乳、および豆からなる群より選択される原料を用いて製造される食品である、請求項8~11のいずれか1項に記載の方法。
- 前記成分(B)が、コハク酸およびアスパラギン酸である、請求項8~12のいずれか1項に記載の方法。
- 下記(a)および/または(b)の特徴を有する、請求項8~13のいずれか1項に記載の方法:
(a)コハク酸の添加量が、前記成分(A)の添加量に対し、重量比で、0.01~200である;
(b)アスパラギン酸の添加量が、前記成分(A)の添加量に対し、重量比で、0.077~1538である。 - 下記(a)~(c)からなる群より選択される1つ、2つ、または3つの特徴を有する、請求項8~14のいずれか1項に記載の方法:
(a)前記成分(A)が、該成分(A)の喫食濃度が0.00001~0.1%(w/w)となるように添加される;
(b)コハク酸が、コハク酸の喫食濃度が0.0001~0.1%(w/w)となるように添加される;
(c)アスパラギン酸が、アスパラギン酸の喫食濃度が0.00015~0.77%(w/w)となるように添加される。
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