JP7729066B2 - 熱硬化性樹脂組成物 - Google Patents
熱硬化性樹脂組成物Info
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Description
これに伴い、フレキシブルプリント配線板(FPC)には、高周波領域での低誘電特性(低誘電率、低誘電正接)の要求が高まっている。このような要求に対して、フレキシブルプリント配線板(FPC)に用いられる基材として、従来のポリイミド(PI)、ポリエチレンテレフタレートフィルムに代えて、低誘電特性を有する液晶ポリマー(LCP)、シンジオタクチックポリスチレン(sPS)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)などが提案されている。
しかしながら、低誘電特性を有する基材は、低極性のため、従来のエポキシ系接着剤やアクリル系接着剤を用いた場合、接着力が弱く、カバーレイフィルム、積層板等FPC用部材の作製が困難であった。また、エポキシ系接着剤やアクリル系接着剤は、低誘電特性に優れず、FPCの誘電特性を損なう。
一方、ポリオレフィン樹脂は、低誘電特性を有することが知られている。そこで、ポリオレフィン樹脂を用いたFPC用接着剤組成物が提案されている。たとえば、特許文献1では、FPCの電気特性を高めるために、オレフィン骨格を導入した変性ポリアミド接着剤組成物が提案されている。また、特許文献2では、芳香族オレフィンオリゴマー型改質剤とエポキシ樹脂を用いた接着剤及びフレキシブルプリント配線板カバーレイが提案されている。
(1)アミン価が1~100mgKOH/g
(2)数平均分子量(Mn)が1,000~70,000
(3)α-オレフィン部分のアイソタクティシティーが1~50%
(1)接着強度に優れる。
(2)硬化物は、耐熱性、電気特性(低誘電特性)[誘電率、誘電正接]に優れる。
本発明におけるポリオレフィン(A)は、エチレンと炭素数3~8のα-オレフィンとを構成単量体として含む。以下では、「炭素数3~8のα-オレフィン」を「α-オレフィン」と記載することがある。
上記α-オレフィンとしては、例えば、プロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、1-ヘプテン、1-オクテンが挙げられる。なお、α-オレフィンは1種、2種又はそれ以上を併用してもよいが、1種が好ましい。
上記α-オレフィンのうち、硬化物の接着強度及び工業上の観点から、好ましいのはプロピレンである。
重量比[エチレン/α-オレフィン]が、2/98未満の場合、接着強度に劣り、50/50を超えると耐熱性が劣る。
上記重量比[エチレン/α-オレフィン]は、例えば、1H-MNR(核磁気共鳴分光法)により算出できる。
上記その他の単量体としては、例えば、2-ブテン、イソブテン、炭素数[以下、Cと略記することがある]9~30のα-オレフィン(1-デセン、1-ドデセン等)、α-オレフィン以外のC4~30の不飽和単量体(例えば、酢酸ビニル)が挙げられる。
また、(A)のうち、好ましいのはエチレン/プロピレン共重合体である。
装置:高温ゲルパーミエイションクロマトグラフ
[「AllianceGPCV2000」、Waters(株)製]
検出装置:屈折率検出器
溶媒:オルトジクロロベンゼン
基準物質:ポリスチレン
サンプル濃度:3mg/ml
カラム固定相:PLgel10μm、MIXED-B2本直列[ポリマーラボラトリーズ(株)製]
カラム温度:135℃
ここにおいて、該二重結合数は、ポリオレフィン(A)の1H-NMRのスペクトルから求めることができる。すなわち、該スペクトル中のピークを帰属し、ポリオレフィン(A)の4.5~6ppmにおける二重結合由来の積分値及びポリオレフィン(A)由来の積分値から、ポリオレフィン(A)の二重結合数とポリオレフィン(A)の炭素数の相対値を求め、ポリオレフィン(A)の炭素1,000個当たりの該分子末端及び/又は分子鎖中の二重結合数を算出する。後述の実施例における二重結合数は該方法に従った。
上記ポリオレフィン(A)のα-オレフィン部分のアイソタクティシティーは、後述の酸変性ポリオレフィン(a)、アミノ基変性ポリオレフィン(X)のα-オレフィン部分のアイソタクティシティーに、そのまま反映される傾向がある。
即ち、α-オレフィンがプロピレンの場合、13C-NMRで得られるプロピレン中の側鎖メチル基由来の炭素ピークについて、ポリオレフィン(A)のα-オレフィン部分のペンタッド各ピーク(H)、ペンタッドがメソ構造のみで形成されるアイソタクティックのプロピレン中のメチル基由来のピーク(Ha)とした場合、アイソタクティシティーは、以下の式で算出される。
但し、式中、Haはアイソタクティック(ペンタッドがメソ構造のみで形成される)の信号のピーク高さ、Hはペンタッドの各ピーク高さである。
なお、後述の酸変性ポリオレフィン(a)、アミノ基変性ポリオレフィン(X)のα-オレフィン部分のアイソタクティシティーについても上記同様に測定できる。
・装置 : 日本電子(株)製 ECZ400R
・測定モード : プロトンデカップリング法
・パルス幅 : 8μsec
・パルス繰り返し時間 : 4.6sec
・緩和時間 : 3.0sec
・積算回数 : 10,000回
・溶媒 : オルトジクロロベンゼン
・基準物質 : テトラメチルシラン
・サンプル濃度 : 10mg/mL
・測定温度 : 120℃
これらのうち工業的な観点及び熱硬化性樹脂組成物(Z)の改質特性の観点から、分子末端及び/又は分子鎖中の二重結合数のより多いものが得やすい(1)の方法が好ましい。
また、熱減成温度が高い、又は熱減成時間が長いほど、炭素数1,000個当たりの二重結合数は、多くなる傾向がある。
さらに、高分子量ポリオレフィン(A0)のMnが小さい、熱減成温度が高い、又は熱減成時間が長いほど、ポリオレフィン(A)のMnは小さくなる傾向がある。
また、高分子量ポリオレフィン(A0)のアイソタクティシティーが大きいほど、ポリオレフィン(A)のアイソタクティシティーが大きい傾向がある。
ポリオレフィン(A)は、1種単独でも、2種以上併用してもよい。
本発明における不飽和(ポリ)カルボン酸(無水物)(B)[以下、不飽和カルボン酸(B)と記載することがある]は、不飽和モノカルボン酸、不飽和ポリカルボン酸及び/又は不飽和ポリカルボン酸無水物である。
上記不飽和カルボン酸(B)は、重合性不飽和基を1個有するC3~24のモノカルボン酸、重合性不飽和基を1個有するC4~24のポリカルボン酸及び/又は重合性不飽和基を1個有するC4~24のポリカルボン酸無水物であることが好ましい。
該不飽和カルボン酸(B)のうち、不飽和モノカルボン酸としては、脂肪族モノカルボン酸(C3~24、例えばアクリル酸、メタクリル酸、α-エチルアクリル酸、クロトン酸、イソクロトン酸)、脂環含有モノカルボン酸(C6~24、例えばシクロヘキセンカルボン酸);不飽和ポリ(2~3又はそれ以上)カルボン酸又はその酸無水物としては、不飽和ジカルボン酸又はその酸無水物[脂肪族ジカルボン酸又はその酸無水物(C4~24、例えばマレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、メサコン酸、及びこれらの酸無水物)、脂環含有ジカルボン酸又はその酸無水物(C8~24、例えばシクロへキセンジカルボン酸、シクロヘプテンジカルボン酸、ビシクロヘプテンジカルボン酸、メチルテトラヒドロフタル酸、及びこれらの酸無水物)等]等が挙げられる。不飽和カルボン酸(B)は1種単独でも、2種以上併用してもいずれでもよい。
上記不飽和カルボン酸(B)のうち、ポリオレフィン(A)との反応性及びアミノ基変性ポリオレフィン(X)の生産性の観点から、好ましいのは不飽和ジカルボン酸無水物、さらに好ましいのは無水マレイン酸である。
本発明におけるカルボン酸(無水物)基と反応性を有する官能基とアミノ基とを有する化合物(b0)としては、例えば、アミノ基を2個以上有し且つ1級アミノ基及び2級アミノ基からなる群から選ばれる少なくとも1種の基を少なくとも1個有するポリアミン化合物(b01)並びに水酸基と3級アミノ基とを有する化合物(b02)からなる群から選ばれる少なくとも1種のアミノ基を有する化合物である。
すなわち、カルボン酸(無水物)基と反応性を有する官能基としては、例えば、1級アミノ基、2級アミノ基、水酸基が挙げられる。
水酸基と3級アミノ基を有する化合物としては、C4~69のもの、例えば2-ジメチルアミノエタノール、2-ジエチルアミノエタノール、m-ジメチルアミノフェノール及びN-メチルジエタノールアミン等が挙げられる。
本発明におけるアミノ基変性ポリオレフィン(X)は、前記ポリオレフィン(A)と、不飽和(ポリ)カルボン酸(無水物)(B)と、カルボン酸(無水物)基と反応性を有する官能基とアミノ基とを有する化合物(b0)とを構成原料として含み、前記ポリオレフィン(A)がエチレンとα-オレフィン(炭素数3~8)とを必須構成単量体とするポリオレフィンであり、構成単量体として前記エチレンとα-オレフィン(炭素数3~8)との重量比[エチレン/α-オレフィン]が5/95~50/50であって、前記アミノ基変性ポリオレフィン(X)が、下記要件(1)~(3)のいずれも満たす。
(1)アミン価が1~100mgKOH/g
(2)数平均分子量(Mn)が1,000~70,000
(3)α-オレフィン部分のアイソタクティシティーが1~50%
アミノ基変性ポリオレフィン(X)は、例えば、以下の構造を有するものである。
(A)-<(B)-(b0)>n
[但し、nは、(A)1分子当たりの<(B)-(b0)>単位の数を表す]
(1)(A)と(B)と(b0)とを反応する
(2)(A)と(B)とを反応して、後述の酸変性ポリオレフィン(a)を得て、酸変性ポリオレフィン(a)と(b0)とを反応する。
なお、上記酸変性ポリオレフィン(a)を、さらに後述のカルボン酸(無水物)基と反応性のある(ポリ)アミノカルボン酸及び(ポリ)ヒドロキシカルボン酸(m20)、(m20)の前駆体[(m20)を形成し得る化合物]たるラクタム及びラクトン(m21)、カルボキシ反応性のカップリング剤とポリカルボン酸(酸又はそのエステル形成性誘導体を意味する。以下同様)との組合せ(m22)並びにこれらの2種以上の組合せ等を用いて2次変性して、(b0)と反応してもよい。該2次変性は、(m20)の(重)縮合、(m21)の開環付加(重合)又は(m22)のカップリング反応によって行うことができる。
上記(1)~(2)のうち、好ましいのは(2)である。
(X)のアミン価は1~100mgKOH/g(以下数値のみを示すことがある)であり、好ましくは3~75、さらに好ましくは5~50である。
アミン価が1未満では熱硬化性樹脂組成物(Z)の樹脂特性が劣り、100を超えるとアミノ基変性ポリオレフィン(X)の生産性が劣る。
また、上記アミン価は、例えば、ポリオレフィン(A)の有する二重結合数、ポリオレフィン(A)の重量、不飽和カルボン酸(B)の種類、重量で、(b0)の種類、重量で、適宜、調整可能である。
ここにおけるアミン価はJIS K7237:1995に準じて測定される値である。
アミノ基変性ポリオレフィン(X)のMnは、1,000~70,000、好ましくは2,000~50,000、より好ましくは3,000~40,000である。Mnが1,000未満では接着強度が劣り、70,000を超えると熱硬化性樹脂組成物(Z)の樹脂特性が劣る。
また、アミノ基変性ポリオレフィン(X)のMnは、例えば、ポリオレフィン(A)のMn、不飽和カルボン酸(B)の種類、量、(b0)の種類、重量で適宜、調整可能である。
アミノ基変性ポリオレフィン(X)のα-オレフィン部分のアイソタクティシティーは1~50%であり、好ましくは5~40%、さらに好ましくは10~30%である。
アイソタクティシティーが1%未満では、接着強度に劣り、50%を超えるとエポキシ樹脂(Y)との相溶性が劣る。
また、アミノ基変性ポリオレフィン(X)のα-オレフィン部分のアイソタクティシティー(%)は、ポリオレフィン(A)のα-オレフィン部分のアイソタクティシティー(%)で、適宜、調整可能である。
前記酸変性ポリオレフィン(a)は、ポリオレフィン(A)と、不飽和(ポリ)カルボン酸(無水物)(B)とを構成原料として含む。
酸変性ポリオレフィン(a)におけるポリオレフィン(A)と不飽和カルボン酸(B)との重量比[ポリオレフィン(A)/不飽和カルボン酸(B)]は、硬化物の樹脂特性および接着強度の観点から、好ましくは80/20~99.5/0.5、より好ましくは90/10~99/1である。
酸変性ポリオレフィン(a)は、より好ましくは、ラジカル開始剤(C)の存在下で、上記ポリオレフィン(A)及び不飽和カルボン酸(B)に、必要により適当な有機溶媒[例えばC3~18の炭化水素(ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ドデカン、ベンゼン、トルエン、キシレン等)、C3~18のハロゲン化炭化水素(ジ-、トリ-、又はテトラクロロエタン、ジクロロブタン等)、C3~18のケトン(アセトン、メチルエチルケトン、ジ-t-ブチルケトン等)、C3~18のエーテル(エチル-n-プロピルエーテル、ジ-n-ブチルエーテル、ジ-t-ブチルエーテル、ジオキサン等)]を加え反応させて製造することができる。
上記ラジカル開始剤(C)のうち、過酸化物開始剤が好ましい。
(m21)のラクタムとしては、C4~15(好ましくは6~12)のもの、例えばε-カプロラクタム、エナントラクタム、ラウロラクタム及びウンデカノラクタムが挙げられる
(m21)のラクトンとしては、例えばε-カプロラクトン、γ-ブチロラクトン及びγ-バレロラクトン等が挙げられる。
本発明におけるエポキシ樹脂(Y)は分子中に2個以上のグリシジル基を有するものである。(Y)としては、例えば、ビフェニル型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、テトラグリシジルジアミノジフェニルメタン、トリグリシジルパラアミノフェノール、テトラグリシジルビスアミノメチルシクロヘキサノン、N,N,N’,N’-テトラグリシジル-m-キシレンジアミンからなる群から選択される少なくとも1つを用いることができる。
上記(Y)のうち、好ましいのは、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂である。
本発明の熱硬化性樹脂組成物(Z)は、上記アミノ基変性ポリオレフィン(X)およびエポキシ樹脂(Y)を含有する組成物である。
さらに(X)成分および(Y)成分を含有することで、硬化後にLCPなどの低極性樹脂基材と金属基材との優れた接着性、ハンダ耐熱性および電気特性(低誘電特性)の全てを発現することができる。すなわち、熱硬化性樹脂組成物を基材に塗布、硬化後の接着剤塗膜(接着剤層)が優れた低誘電率特性を発現する。本発明の熱硬化性樹脂組成物(Z)は、種々の用途(例えば、接着剤)に使用できるが、プリント配線板用接着剤に好適であり、とりわけフレキシブルプリント配線板用接着剤に好適である。
本発明の熱硬化性樹脂組成物(Z)は、さらに有機溶剤(P)を含有することができる。本発明で用いる有機溶剤(P)は、アミノ基変性ポリオレフィン(X)およびエポキシ樹脂(Y)を溶解させるものであれば、特に限定されない。
具体的には、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン等の脂肪族系炭化水素、シクロヘキサン、シクロヘキセン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロへキサン等の脂環族炭化水素、トリクロルエチレン、ジクロルエチレン、クロルベンゼン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、プロパンジオール、フェノール等のアルコール系溶剤、アセトン、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、ペンタノン、ヘキサノン、シクロヘキサノン、イソホロン、アセトフェノン等のケトン系溶剤、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ等のセルソルブ類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、ギ酸ブチル等のエステル系溶剤、エチレングリコールモノn-ブチルエーテル、エチレングリコールモノiso-ブチルエーテル、エチレングリコールモノtert-ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノn-ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノiso-ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノn-ブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノn-ブチルエーテ等のグリコールエーテル系溶剤等を使用することができ、これら1種または2種以上を併用することができる。
上記(P)のうち、好ましいのはケトン系溶媒である。
添加剤(F)としては、難燃剤(F1)、粘着性付与剤(F2)、フィラー(F3)、シランカップリング剤(F4)、着色剤(F5)、充填剤(F6)、滑剤(F7)、帯電防止剤(F8)、分散剤(F9)、酸化防止剤(F10)、離型剤(F11)、抗菌剤(F12)、相溶化剤(F13)、紫外線吸収剤(F14)及び硬化促進剤(F15)からなる群から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
前記(X)と(Y)との合計重量に基づいて、各添加剤の使用量は、(F1)は、例えば200重量%以下、好ましくは10~150重量%;(F2)は、例えば50重量%以下、好ましくは10~40重量%;(F3)は、例えば50重量%以下、好ましくは10~30重量%;(F4)は、例えば30重量%以下、好ましくは10~20重量%;(F5)は、例えば5重量%以下、好ましくは0.1~3重量%;(F6)は、例えば5重量%以下、好ましくは0.1~1重量%;(F7)は、例えば8重量%以下、好ましくは1~5重量%;(F8)は、例えば8重量%以下、好ましくは1~3重量%;(F9)は、例えば1%重量以下、好ましくは0.1~0.5重量%;(F10)は、例えば2重量%以下、好ましくは0.05~0.5重量%;(F11)は、例えば5重量%以下、好ましくは0.01~3重量%;(F12)は、例えば25重量%以下、好ましくは0.5~20重量%;(F13)は、例えば15重量%以下、好ましくは0.5~10重量%;(F14)は、例えば2重量%以下、好ましくは0.05~0.5重量%;(F15)は、例えば2重量%以下、好ましくは0.05~0.5重量%である。
本発明の熱硬化性樹脂組成物(Z)は、種々の用途に使用できるが、好ましくは接着用、さらに好ましくは樹脂基材と、樹脂基材または金属基材との接着に用いられる。
また、本発明の積層体は、基材に熱硬化性樹脂組成物(Z)を積層したもの(基材/接着剤層の2層積層体)、または、さらに基材を貼り合わせたもの(基材/接着剤層/基材の3層積層体)である。ここで、接着剤層とは、本発明の熱硬化性樹脂組成物(Z)を基材に塗布し、乾燥させた後の接着剤組成物の層をいう。本発明の熱硬化性樹脂組成物(Z)を、常法に従い、各種基材に塗布、乾燥すること、およびさらに他の基材を積層することにより、本発明の積層体を得ることができる。
本発明において基材とは、本発明の熱硬化性樹脂組成物(Z)を塗布、乾燥し、接着剤層を形成できるものであれば特に限定されるものではないが、フィルム状樹脂等の樹脂基材、金属板や金属箔等の金属基材、紙類等を挙げることができる。
本発明のプリント配線板を製造する際に使用される金属箔の形態は特に限定されない。リボン状の形態の金属箔を用いる場合、その長さは特に限定されない。また、その幅も特に限定されないが、250~500cm程度であるのが好ましい。
本発明の接着シートは、前記積層体を有する接着シートである。すなわち、接着シートは、前記積層体と離型基材とを、熱硬化性樹脂組成物(Z)[好ましくは(Z)の硬化物]を介して積層したものである。具体的な構成態様としては、積層体/接着剤層/離型基材、または離型基材/接着剤層/積層体/接着剤層/離型基材が挙げられる。離型基材を積層することで基材の保護層として機能する。また離型基材を使用することで、接着シートから離型基材を離型して、さらに別の基材に接着剤層を転写することができる。
離型基材としては、例えば、上質紙、クラフト紙、ロール紙、グラシン紙などの紙の両面に、クレー、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの目止剤の塗布層を設け、さらにその各塗布層の上にシリコーン系、フッ素系、アルキド系の離型剤が塗布されたものが挙げられる。また、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-α-オレフィン共重合体、プロピレン-α-オレフィン共重合体等の各種オレフィンフィルム単独、及びポリエチレンテレフタレート等のフィルム上に上記離型剤を塗布したものも挙げられる。離型基材と接着剤層との離型力、シリコーンが電気特性に悪影響を与える等の理由から、上質紙の両面にポリプロピレン目止処理しその上にアルキド系離型剤を用いたもの、またはポリエチレンテレフタレート上にアルキド系離型剤を用いたものが好ましい。
本発明における「プリント配線板」は、導体回路を形成する金属箔と樹脂基材とから形成された積層体を構成要素として含むものである。プリント配線板は、例えば、金属張積層体を用いてサブトラクティブ法などの従来公知の方法により製造される。必要に応じて、金属箔によって形成された導体回路を部分的、或いは全面的にカバーフィルムやスクリーン印刷インキ等を用いて被覆した、いわゆるフレキシブル回路板(FPC)、フラットケーブル、テープオートメーティッドボンディング(TAB)用の回路板などを総称している。
カバーフィルムとしては、プリント配線板用の絶縁フィルムとして従来公知の任意の絶縁フィルムが使用可能である。例えば、ポリイミド、ポリエステル、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、アラミド、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリイミド、ポリアミドイミド、液晶ポリマー、ポリフェニレンスルフィド、シンジオタクチックポリスチレン、ポリオレフィン系樹脂等の各種ポリマーから製造されるフィルムが使用可能である。より好ましくは、ポリイミドフィルムまたは液晶ポリマーフィルムである。
ロセスを用いて製造することができる。
本発明の硬化物は、前記熱硬化性樹脂組成物(Z)を硬化した硬化物である。すなわち、熱硬化性樹脂組成物(Z)を、例えば、塗布、注型したのち、必要により有機溶剤(P)を除去して、加熱(好ましくは90~200℃、好ましくは1分間~6時間)して得られる。
硬化物の形状は、用途により、適宜、選択できるが、塗膜(好ましくは厚さ5~1000μm)、注型物が挙げられる。
反応容器に、プロピレン85重量%及びエチレン15重量%を構成単量体として含む高分子量ポリオレフィン(A0-1)[商品名「Vistamaxx6202」、Exxonmobil社製、Mn76,000]1000重量部を仕込み、液相に窒素通気しながら、マントルヒーターにて加熱溶融し、撹拌しながら375℃で40分間の条件で、熱減成を行い、ポリオレフィン(A-1)を得た。
なお、ポリオレフィン(A-1)のMnは6,000、炭素1,000個当たりの分子鎖中の二重結合数は3.0個、アイソタクティシティーは20%であった。
製造例1におけるポリオレフィン(A)、熱減成条件について表1にしたがった以外は、製造例1と同様に行い、各ポリオレフィン(A)を得た。結果を表1に示す。
反応容器に、ポリオレフィン(A-1)100重量部、無水マレイン酸(B-1)5重量部を仕込み、窒素置換後、窒素通気下に180℃まで加熱昇温して均一に溶解させた。 ここにラジカル開始剤[ジクミルパーオキサイド、商品名「パークミルD」、日油(株)製](C-1)1.3重量部をキシレン5重量部に溶解させた溶液を5分間で滴下した後、キシレン還流下1時間撹拌を続けた。その後、減圧下(1.5kPa)で未反応の無水マレイン酸を留去して、酸変性ポリオレフィン(a-1)を得た。
なお、酸変性ポリオレフィン(a-1)は、酸価(mgKOH/g):24、Mn:13,000、アイソタクティシティー(%):20であった。
製造例11において、表2の使用原料にしたがった以外は、製造例11と同様にして、
各酸変性ポリオレフィン(a)を得た。
結果を表2に示す。
反応容器に酸変性ポリオレフィン(a-1)100重量部、6-アミノヘキサン酸(m20-1)を10重量部、N,N-ジメチル-1,3プロパンジアミン(b0-4)4.4部を窒素雰囲気下で仕込み、220℃、常圧、8時間反応した後、反応によって生成する水を減圧(1.0kPa)下で、3時間かけて留去し、アミノ基変性ポリオレフィン(X-1)を得た。なお、(X-1)は、アミン価(mgKOH/g)21、Mn15000、α-オレフィン部分のアイソタクティシシティー(%)20であった。
反応容器に酸変性ポリオレフィン(a-2)100重量部、12-アミノドデカン酸(m20-2)を10重量部、ε-カプロラクタム(m21-1)15重量部、ビス(4-アミノシクロヘキシル)メタン(b0-3)2.6重量部を窒素雰囲気下で仕込み、220℃、加圧(2.0MPa)下で、8時間反応した後、未反応のε-カプロラクタム(m21-1)、未反応のビス(4-アミノシクロヘキシル)メタン(b0-3)及び反応によって生成する水を減圧(1.0kPa)下で、3時間かけて留去し、アミノ基変性ポリオレフィン(X-2)を得た
製造例22において、表3の使用原料(重量部)にしたがった以外は、製造例22と同様にして、各アミノ基変性ポリオレフィン(X)を得た。結果を表3に示す。
水冷還流凝縮器と撹拌機を備えた500mlの四つ口フラスコに、アミノ基変性ポリオレフィン(X-1)を100重量部、メチルシクロヘキサノン(P-1)を200重量部、メチルエチルケトン(P-2)を200重量部仕込み、撹拌しながら80℃まで昇温し、撹拌を1時間続けることで溶解した。50℃に冷却して得られた溶液に、エポキシ樹脂(Y-1)[YDCN-700-10]を10重量部配合し、熱硬化性樹脂組成物(Z-1)を得た。
実施例1において、表4にしたがった以外は、実施例1と同様にして、各熱硬化性樹脂組成物(Z)を得た。得られた各熱硬化性樹脂組成物(Z)について、接着強度、ハンダ耐熱性、電気特性(周波数1MHz)を評価した。
結果を表4に示す。
熱硬化性樹脂組成物(Z)を、厚さ25μmのポリイミドフィルム[株式会社カネカ製、アピカル]に、乾燥後の厚みが25μmとなるように塗布し、130℃で3分乾燥した。
この様にして得られた接着性フィルム(Bステージ品)を18μmの圧延銅箔と貼り合わせた。貼り合わせは、圧延銅箔の光沢面が接着剤と接する様にして、160℃で40kgf/cm2の加圧下に30秒間プレスし、接着した。
次いで140℃で4時間熱処理して硬化させて、剥離強度評価用サンプルを得た。剥離強度は、25℃において、フィルム引き、引張速度50mm/minで90°剥離試験を行ない、剥離強度を測定した。この試験は常温での接着強度を示すものである。
◎:1.5N/mm以上
○:1.0N/mm以上1.5N/mm未満
△:0.8N/mm以上1.0N/mm未満
×:0.8N/mm未満
上記(2)と同じ方法でサンプルを作製し、2.5cm×2.5cmのサンプル片を120℃で30分乾燥処理を行い、各温度で溶融したハンダ浴に1分間フローし、膨れなどの外観変化を起こさない温度を測定した。
◎:300℃以上
○:290℃以上300℃未満
△:270℃以上290℃未満
×:270℃未満
熱硬化性樹脂組成物(Z)を厚さ50μmの離型フィルムに、乾燥後の厚みが30μmとなるように塗布し、130℃で3分乾燥した。
次いで140℃で4時間熱処理して硬化させて、離型フィルムから剥がして測定を行った。PRECISIONLCRmeterHP-4284Aを用いて、22℃58%RH下、周波数1MHzの条件で測定を行い、以下の通りに評価した。同じように、VECTORNETWORKANALYZERHP8510C、SYNTHESIZEDSWEEPERHP83651A、TESTSETHP8517Bを用いて、22℃58RH%下、周波数1GHzの条件で測定を行い、以下の通りに評価した。
◎:2.3以下
○:2.3を超え2.6以下
△:2.6を超え3.0以下
×:3.0を超える
<誘電正接の評価基準>
◎:0.005以下
○:0.005を超え0.01以下
△:0.01を超え0.02以下
×:0.02を超える
Claims (7)
- アミノ基変性ポリオレフィン(X)及びエポキシ樹脂(Y)を含有してなり、前記アミノ基変性ポリオレフィン(X)が、ポリオレフィン(A)と、不飽和(ポリ)カルボン酸(無水物)(B)と、アミノ基を2個以上有し且つ1級アミノ基及び2級アミノ基からなる群から選ばれる少なくとも1種の基を少なくとも1個有するポリアミン化合物であるカルボン酸(無水物)基と反応性を有する官能基とアミノ基とを有する化合物(b0)とを構成原料として含み、前記ポリオレフィン(A)がエチレンとα-オレフィン(炭素数3~8)とを必須構成単量体とするポリオレフィンであり、構成単量体として前記エチレンとα-オレフィン(炭素数3~8)との重量比[エチレン/α-オレフィン]が5/95~50/50であって、前記ポリオレフィン(A)と不飽和(ポリ)カルボン酸(無水物)(B)との重量比[(A)/(B)]が80/20~99.5/0.5であって、前記ポリオレフィン(A)と不飽和(ポリ)カルボン酸(無水物)(B)との合計重量に基づいて化合物(b0)が0.3~16重量%であって、前記アミノ基変性ポリオレフィン(X)が、下記要件(1)~(3)のいずれも満たし、前記アミノ基変性ポリオレフィン(X)100重量部に対して、前記エポキシ樹脂(Y)を5~1000重量部含有するプリント配線板用接着剤である熱硬化性樹脂組成物(Z)(但し、水を含有しない)。
(1)アミン価が1~100mgKOH/g
(2)数平均分子量(Mn)が1,000~70,000
(3)α-オレフィン部分のアイソタクティシティーが1~50% - 前記アミノ基変性ポリオレフィン(X)100重量部に対して、有機溶剤(P)を10~1000重量部含有する請求項1に記載の熱硬化性樹脂組成物。
- 樹脂基材と、金属基材との接着に用いられる請求項1又は2に記載の熱硬化性樹脂組成物。
- 請求項1~3のいずれか記載の熱硬化性樹脂組成物(Z)によって接着された樹脂基材と、金属基材の積層体。
- 請求項4に記載の積層体を有する接着シート。
- 請求項4に記載の積層体または請求項5に記載の接着シートを構成要素として含むプリント配線板。
- 請求項1~3のいずれか記載の熱硬化性樹脂組成物(Z)を硬化した硬化物。
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