JP7729357B2 - デルタシグマa/d変換器及び電池インピーダンス計測装置 - Google Patents
デルタシグマa/d変換器及び電池インピーダンス計測装置Info
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Description
本発明は、デルタシグマ型のA/D変換器、及び当該A/D変換器を用いた電池インピーダンス計測装置に関する。
例えば、特許文献1や、非特許文献1の図7には、CIFF(Cascade of Integrators with Feed-Forward summation)型のデルタシグマA/D変換器が開示されている。このA/D変換器は、第1及び第2積分器を備えると共に、加算を行うためのフォワードパスを有している。
A Single-Bit 2nd-Order CIFF Delta-Sigma Modulator for Precision Measurement of Battery Current,Gi-Gyeong,Bae,Ji-Min Cheon,(jkiiect)’20-6,Vol.13,No.3,http://dx.doi.org/10.17661/jkiiect.2020.13.3.184
しかしながら、非特許文献1の構成では、フォワード加算パスの値が、第1積分器における同じタイミングの値ではない、という問題がある。また、第2積分器でのサンプリングはフェーズ(1)で行われ、フォワード加算パスでのサンプリングはフェーズ(2)で行われる。第1積分器は、フェーズ(1)、(2)で同じ値になるため問題はないが、ノイズを低減するため、第1積分器の入力側でチョッピングを行うことを想定すると、同じタイミングの値にできない。その他、一般に、オペアンプを使用した加算器を備えることもあるが、その場合には、回路面積や消費電流の増大が問題となってしまう。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、第1積分器の入力側でチョッピングを行う構成において、オペアンプを使用せずとも第1積分器の出力信号を同じタイミングの値で加算できる機能を備えるデルタシグマA/D変換器、及び当該A/D変換器を用いた電池インピーダンス計測装置を提供することにある。
請求項1記載のデルタシグマA/D変換器によれば、差動構成の第1積分器(1)は、第1クロック信号(φ1)に従い入力電圧をサンプリングする。入力側及び出力側チョッピングスイッチ(12,14,15)は、第1積分器の正側入力端子と負側入力端子、及び正側出力端子と負側出力端子とを、第1クロック信号に対して逆相となる第2クロック信号(φ2)に従い交互に入れ替えるチョッピング動作を行う。同じく差動構成の第2積分器(2)は、第1積分器の後段に配置される。
第2積分器の入力側で且つ差動構成の一方の側では、サンプリング用容量素子(Cs2)及び加算用容量素子(Cas)が、第1積分器の第1出力信号を、第2クロック信号に従いサンプリングする。奇数減算用容量素子(Caa)は、第1積分器の第2出力信号を、第2クロック信号の奇数番クロック(φ2a)に従いサンプリングし、偶数減算用容量素子(Cab)は、第2出力信号を、第2クロック信号の偶数番クロック(φ2b)に従いサンプリングする。
そして、第1クロック信号の奇数番クロック(φ1a)に従い、サンプリング用容量素子、加算用容量素子、及び奇数減算用容量素子にサンプリングされた電荷を積分し、第1クロック信号の偶数番クロック(φ1b)に従い、サンプリング用容量素子、加算用容量素子、及び偶数減算用容量素子にサンプリングされた電荷を積分するように動作する。差動構成の他方の側では、第1出力信号と第2出力信号とを入れ替えて、前記一方の側と同様の動作を行なう。
このように構成すれば、余分な消費電流を生じるオペアンプ等を備えた加算回路を備えずとも、第2積分器の入力側において、上記の動作により第1積分器の出力信号をサンプリングした電荷を、第1積分器と同じタイミングの値として加算することが可能になる。
請求項2記載の電池インピーダンス計測装置によれば、請求項1記載のデルタシグマA/D変換器(5)を備え、そのデルタシグマA/D変換器により二次電池(23)の端子電圧及び当該二次電池に流れる電流を測定し、測定した端子電圧及び電流に基づいて二次電池のインピーダンスを計測する。一般に、電池のインピーダンスを測定する際には、0.1Hz~1kHz程度の低周波数帯における測定が必要であり、A/D変換器についても、同じ周波数帯における低ノイズ性が要求される。A/D変換器が、例えばMOSFETで構成されるオペアンプを備えている場合には、フリッカーノイズによる低周波ノイズのレベルが大きく、そのノイズ低減するためにチョッピング技術が用いられる。したがって、電池のインピーダンスを計測する装置に、請求項1記載のデルタシグマA/D変換器を適用するのが望ましい。
(第1実施形態)
図1に示す、本実施形態のCIFF型で2次のデルタシグマA/D変換器は、図2に示すA/D変換器のブロック構成を基にして導出したものである。図2では、第1積分器と第2積分器とが直列に接続されており、第1積分器の出力を2倍したものを、加算器により第2積分器の出力に加算している。その加算結果は、量子化器に入力されている。この構成は、図3に示すように、加算器を第2積分器の入力側に配置して、第1積分器の出力を2倍したものと、同出力を、遅延器を介して-2倍したものとを加算する構成と等価である。
図1に示す、本実施形態のCIFF型で2次のデルタシグマA/D変換器は、図2に示すA/D変換器のブロック構成を基にして導出したものである。図2では、第1積分器と第2積分器とが直列に接続されており、第1積分器の出力を2倍したものを、加算器により第2積分器の出力に加算している。その加算結果は、量子化器に入力されている。この構成は、図3に示すように、加算器を第2積分器の入力側に配置して、第1積分器の出力を2倍したものと、同出力を、遅延器を介して-2倍したものとを加算する構成と等価である。
本実施形態のデルタシグマA/D変換器は、図3に示すブロック構成を元にして差動構成で回路化し、第1積分器1の入力側でチョッピングを行うようにしている。デルタシグマA/D変換器は、図4に示す8種類のクロック信号で動作する。
φ1 :マスタクロック信号。第1クロック信号に相当する。
φ1+:量子化器の出力がLであれば出力
φ1-:量子化器の出力がHであれば出力
φ1a:φ1の奇数番目のクロック
φ1b:φ1の遇数番目のクロック
φ2 :φ1の逆相クロック信号。第2クロック信号に相当する。
φ2a:φ2の奇数番目のクロック
φ2b:φ2の遇数番目のクロック
尚、奇数番目、偶数番目については、図4に示すクロック信号φ1の左端を例えば「1」とした場合の相対的なものである。また、以下で説明するスイッチについて、上記の各クロック信号によりオンオフするものはクロックの種類を付して示す。
φ1 :マスタクロック信号。第1クロック信号に相当する。
φ1+:量子化器の出力がLであれば出力
φ1-:量子化器の出力がHであれば出力
φ1a:φ1の奇数番目のクロック
φ1b:φ1の遇数番目のクロック
φ2 :φ1の逆相クロック信号。第2クロック信号に相当する。
φ2a:φ2の奇数番目のクロック
φ2b:φ2の遇数番目のクロック
尚、奇数番目、偶数番目については、図4に示すクロック信号φ1の左端を例えば「1」とした場合の相対的なものである。また、以下で説明するスイッチについて、上記の各クロック信号によりオンオフするものはクロックの種類を付して示す。
第1積分器1を構成するオペアンプ11の各入力端子には、スイッチφ1、サンプリング用容量素子であるコンデンサCs1、第1チョッピングスイッチ12の直列回路が接続されている。第1チョッピングスイッチ12は、2つのスイッチφ2aと2つのスイッチφ2bとで構成され、2つのスイッチφ2aは、各入力端子にストレートに接続され、2つのスイッチφ2bは、正側入力端子と負側入力端子とをクロスするように接続されている。
コンデンサCs1と第1チョッピングスイッチ12との共通接続点には、D/A変換器13を構成するコンデンサCd1と、スイッチφ1との一端が接続されている。コンデンサCd1の他端には、スイッチφ1-,φ1-及びφ2の一端が共通に接続されており、それら及びスイッチφ1の他端は、それぞれ参照電圧Vr-、Vr+及び基準電圧に接続されている。基準電圧は、例えばアナロググランドレベルであり、これらの電圧の大小関係は、(Vr-<基準電圧<Vr+)に設定されている。第1及び第2チョッピングスイッチ12及び14は、入力側チョッピングスイッチに相当する。
オペアンプ11の入力側と出力側との間には、第2チョッピングスイッチ14、コンデンサCf1、及び第3チョッピングスイッチ15の直列回路が接続されている。これらのチョッピングスイッチ14及び15もチョッピングスイッチ12と同様に、2つのスイッチφ2aと2つのスイッチφ2bとで構成されている。スイッチφ2aは、負側入力端子と正側出力端子との間、正側入力端子と負側出力端子との間にストレートに接続され、スイッチφ2bは、入力側、出力側の極性が逆になるようにクロスして接続されている。第3チョッピングスイッチ15は、出力側チョッピングスイッチに相当する。第1積分器1の正側、負側出力信号の何れか一方が第1出力信号に相当し、他方が第2出力信号に相当する。
第1積分器1と、第2積分器2との間には、疑似加算回路3が配置されている。第1積分器1の出力線16と、第2積分器2を構成するオペアンプ18の負側入力端子との間には、疑似加算回路3の一方の極性側を構成するスイッチφ2、コンデンサCs2及びCasの並列回路、並びにスイッチφ1の直列回路が接続されている。第1積分器1の出力線17と、オペアンプ18の正側入力端子との間の構成も同様である。
as
出力線17と、コンデンサCs2及びCasとスイッチφ1の共通接続点との間には、スイッチφ2a及びコンデンサCaaの直列回路、並びにスイッチφ2b及びコンデンサCabの直列回路が接続されている。各直列回路の共通接続点と基準電圧との間には、それぞれスイッチφ1a,φ1bが接続されている。出力線16に接続される側の構成も同様である。コンデンサCs2及びCasとスイッチφ1の共通接続点と基準電圧との間には、スイッチφ2が接続されている。尚、コンデンサCas,Caa及びCabの容量は等しく設定されている。コンデンサCas,Caa及びCabは、それぞれ加算用、奇数減算用及び偶数演算用容量素子に相当する。
出力線17と、コンデンサCs2及びCasとスイッチφ1の共通接続点との間には、スイッチφ2a及びコンデンサCaaの直列回路、並びにスイッチφ2b及びコンデンサCabの直列回路が接続されている。各直列回路の共通接続点と基準電圧との間には、それぞれスイッチφ1a,φ1bが接続されている。出力線16に接続される側の構成も同様である。コンデンサCs2及びCasとスイッチφ1の共通接続点と基準電圧との間には、スイッチφ2が接続されている。尚、コンデンサCas,Caa及びCabの容量は等しく設定されている。コンデンサCas,Caa及びCabは、それぞれ加算用、奇数減算用及び偶数演算用容量素子に相当する。
第2積分器2を構成するオペアンプ18の入力端子と出力端子との間には、コンデンサCf2が接続されており、上記出力端子は量子化器4の入力端子に接続されている。疑似加算回路3は、第2積分器2の構成を利用しながら以下で説明するようにゲイン「2」で加算を行う。以上がデルタシグマA/D変換器5を構成している。
次に、本実施形態の作用について説明する。先ず、第1積分器1の動作を説明する。以下の図5~図11では、動作を分かり易くするため各スイッチの図示を適宜省略し、各クロックに従いオンになるスイッチの部分を実線で示している。
<φ1:サンプリングフェーズ>
図5に示すサンプリングフェーズでは、コンデンサCs1が入力電圧により充電されてサンプリングが行われる。
図5に示すサンプリングフェーズでは、コンデンサCs1が入力電圧により充電されてサンプリングが行われる。
<φ2a:積分フェーズa>
図6に示す積分フェーズaでは、コンデンサCs1及びCd1の電荷がコンデンサCf1に積分される。
図6に示す積分フェーズaでは、コンデンサCs1及びCd1の電荷がコンデンサCf1に積分される。
<φ2b:積分フェーズb>
図7に示す積分フェーズbでは、チョッピングスイッチ12、14及び15によりオペアンプ11の入出力端子の極性が切り替えられた状態で、コンデンサCs1及びCd1の電荷がコンデンサCf1に積分される。
図7に示す積分フェーズbでは、チョッピングスイッチ12、14及び15によりオペアンプ11の入出力端子の極性が切り替えられた状態で、コンデンサCs1及びCd1の電荷がコンデンサCf1に積分される。
次に、疑似加算回路3及び第2積分器2の動作について説明する。図8~図11に示す第2積分器2の動作は、クロックがφ1a→φ2a→φ1b→φ2b→φ1a→…のように循環的に発生することで4つのフェーズが繰り返し実行される。また、正側、負側の極性を伴う説明は、差動構成の片側である図中の上方側について行う。
<φ1a:第1フェーズ>
図8に示す第1フェーズでは、コンデンサCaa,Cas及びCs2の電荷をコンデンサCf2に加算する。
図8に示す第1フェーズでは、コンデンサCaa,Cas及びCs2の電荷をコンデンサCf2に加算する。
<φ2a:第2フェーズ>
図9に示す第2フェーズでは、コンデンサCas及びCs2を第1積分器1の正側出力で充電してサンプリングすると共に、コンデンサCaaを第1積分器1の負側出力で充電してサンプリングする。
図9に示す第2フェーズでは、コンデンサCas及びCs2を第1積分器1の正側出力で充電してサンプリングすると共に、コンデンサCaaを第1積分器1の負側出力で充電してサンプリングする。
<φ1b:第3フェーズ>
図10に示す第3フェーズでは、コンデンサCab,Cas及びCs2の電荷をコンデンサCf2に加算する。
図10に示す第3フェーズでは、コンデンサCab,Cas及びCs2の電荷をコンデンサCf2に加算する。
<φ2b:第4フェーズ>
図11に示す第4フェーズでは、コンデンサCas及びCs2を第1積分器1の正側出力で充電してサンプリングすると共に、コンデンサCabを第1積分器1の負側出力で充電してサンプリングする。
図11に示す第4フェーズでは、コンデンサCas及びCs2を第1積分器1の正側出力で充電してサンプリングすると共に、コンデンサCabを第1積分器1の負側出力で充電してサンプリングする。
以上の動作を繰り返す結果、時系列的な第1、第3フェーズの演算イメージは、図12に示すようになる。各加算結果の出力には、その時点の入力の2倍値が加算されるが、その次で行われる加算のタイミングでは、前回に加算された2倍値が減算される。このようにして、入力された電圧が順次累積加算される。
以上のように本実施形態によれば、デルタシグマA/D変換器5において、第1積分器1は、第1クロック信号φ1に従い入力電圧をサンプリングする。第1~第3チョッピングスイッチ12,14及び15は、第1積分器1の正側入力端子と負側入力端子、及び正側出力端子と負側出力端子とを、第2クロック信号φ2に従い交互に入れ替えるチョッピング動作を行う。
第2積分器2の入力側で且つ差動構成の一方の側では、サンプリング用容量素子Cs2及び加算用容量素子Casが、第1積分器1の第1出力信号を、第2クロック信号φ2に従いサンプリングする。奇数減算用容量素子Caa1は、第1積分器の第2出力信号を、第2クロック信号の奇数番クロックφ2aに従いサンプリングし、偶数減算用容量素子Cabは、第2出力信号を、第2クロック信号の偶数番クロックφ2bに従いサンプリングする。
そして、第1クロック信号の奇数番クロックφ1aに従い、サンプリング用容量素子Cs2、加算用容量素子Cas、及び奇数減算用容量素子Caaにサンプリングされた電荷を積分し、第1クロック信号の偶数番クロックφ1bに従い、サンプリング用容量素子Cs2、加算用容量素子Cas、及び偶数減算用容量素子Cabにサンプリングされた電荷を積分するように動作する。差動構成の他方の側では、第1出力信号と第2出力信号とを入れ替えて、前記一方の側と同様の動作を行なう。
このように構成すれば、余分な消費電流を生じるオペアンプ等を備えた加算回路を備えずとも、第2積分器2の入力側に配置された疑似加算回路3の動作により第1積分器1の出力信号をサンプリングした電荷を、第1積分器1と同じタイミングの値として加算することが可能になる。
(第2実施形態)
以下、第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分について説明する。図13に示す第2実施形態のデルタシグマA/D変換器6は、第1実施形態のデルタシグマA/D変換器5の疑似加算回路3を、疑似加算回路7に置換えた構成である。デルタシグマA/D変換器6は、疑似加算回路7において、第1積分器1に入力される電圧を加算するためのフォワードパスを備えている。
以下、第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分について説明する。図13に示す第2実施形態のデルタシグマA/D変換器6は、第1実施形態のデルタシグマA/D変換器5の疑似加算回路3を、疑似加算回路7に置換えた構成である。デルタシグマA/D変換器6は、疑似加算回路7において、第1積分器1に入力される電圧を加算するためのフォワードパスを備えている。
第1実施形態の図2及び図3と同様に、図14に示すブロック構成を想定すると、図15に示すブロック構成と等価になり、後者のブロック構成を差動で回路化したものがデルタシグマA/D変換器6となっている。デルタシグマA/D変換器6の各入力端子をそれぞれ8M、8Pとして、以下では疑似加算回路7の図中上方側の構成について説明する。
入力端子8MとコンデンサCs2~Cabの共通接続点との間には、スイッチφ2と加算用容量素子であるコンデンサCbsとの直列回路が接続されている。また、入力端子8Pと上記の共通接続点との間には、スイッチφ2aと奇数減算用容量素子であるコンデンサCbaとの直列回路、及びスイッチφ2bと偶数減算用容量素子であるコンデンサCbbとの直列回路が並列に接続されている。各直列回路の共通接続点と基準電圧との間には、それぞれスイッチφ1a,φ1bが接続されている。図中下方側の構成は、入力端子8M、8Pが上記の構成と入れ替わったものとなる。疑似加算回路7に追加された部分の動作は、第1実施形態における対応する各容量素子と同様である。
(第3実施形態)
図16に示す第3実施形態は、ロックインアンプ方式の電池インピーダンス計測装置21に、第1実施形態のデルタシグマA/D変換器5を適用した構成を示す。以下、単に計測装置21と称する。計測装置21はICとして構成され、組電池22を構成する24個の単位セル23(1)~23(24)それぞれのインピーダンスを計測する。組電池22には、負荷24、NチャネルMOSFET25及びシャント抵抗Rshの直列回路が並列に接続されている。
図16に示す第3実施形態は、ロックインアンプ方式の電池インピーダンス計測装置21に、第1実施形態のデルタシグマA/D変換器5を適用した構成を示す。以下、単に計測装置21と称する。計測装置21はICとして構成され、組電池22を構成する24個の単位セル23(1)~23(24)それぞれのインピーダンスを計測する。組電池22には、負荷24、NチャネルMOSFET25及びシャント抵抗Rshの直列回路が並列に接続されている。
二次電池である単位セル23にはRCフィルタ26がそれぞれ接続されており、RCフィルタ26を構成するコンデンサの両端が、図中に「ADC」で示すデルタシグマA/D変換器5の各入力端子に接続されている。すなわち、デルタシグマA/D変換器5により単位セル23の端子電圧を計測してA/D変換する。デルタシグマA/D変換器5より出力されるデータは、デシメーションフィルタ27に入力されて、データの間引き処理が行われる。デシメーションフィルタ27の出力は2つに分岐して、乗算器28I及びLPF29Iと、乗算器28Q及びLPF29Qとを介してインピーダンス算出部30に入力される。乗算器28I、28Qには、SIN/COS生成部31より生成されたSIN信号、COS信号が入力されており、直交変換が行われる。
尚、A/D変換器5~LPF29の組は、シャント抵抗Rshに対しても設けられており、対応するA/D変換器5の各入力端子は、抵抗素子Rzを介してシャント抵抗Rshの両端に接続されている。また、上記の入力端子間には、コンデンサCzが接続されている。FET25のゲートには、PWM/PDM変調器33より出力されるPWM(Pulse Width Modulation)信号又はPDM(Pulse Density Modulation)信号が与えられる。上記のA/D変換器5によって、FET25をオンした際に、組電池22より負荷24を介してシャント抵抗Rshに流れる電流に応じた端子電圧を検出する。
インピーダンス算出部30は、各入力を受けて算出した単位セル23のインピーダンスをレジスタ32に出力する。レジスタ32には、外部と通信を行なうためのインターフェイス34が接続されており、レジスタ32に格納されたインピーダンス値のデータは、外部の上位制御装置等に送信される。レジスタ32には、外部よりインターフェイス34を介して書き込みを行うことで、SIN/COS生成部31の周波数の設定や、PWM/PDM変調器33における変調方式が設定される。また、レジスタ32が、インターフェイス34を介して測定開始コマンドを受信すると、SIN/COS生成部31が動作を開始し、それに伴いPWM/PDM変調器33より変調された励起信号が出力される。
一般に、電池のインピーダンスを測定する際には、0.1Hz~1kHz程度の低周波数帯における測定が必要であり、A/D変換器についても、同じ周波数帯における低ノイズ性が要求される。A/D変換器が、例えばMOSFETで構成されるオペアンプを備えている場合には、フリッカーノイズによる低周波ノイズのレベルが大きい。そのノイズは、チョッピングを行うことで低減できるので、単位セル23のインピーダンスを計測する装置21には、デルタシグマA/D変換器5が好適である。
(その他の実施形態)
電池インピーダンス計測装置以外に適用しても良い。
本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
電池インピーダンス計測装置以外に適用しても良い。
本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
図面中、1は第1積分器、2は第2積分器、3は疑似加算回路、4は量子化器、5はデルタシグマA/D変換器、Cs2,Cas,Caa,Cbbはコンデンサを示す。
Claims (2)
- 差動構成であり、第1クロック信号(φ1)に従い入力電圧をサンプリングする第1積分器(1)と、
この第1積分器の正側入力端子と負側入力端子、及び正側出力端子と負側出力端子とを、前記第1クロック信号に対して逆相となる第2クロック信号(φ2)に従い交互に入れ替えるチョッピング動作を行う入力側及び出力側チョッピングスイッチ(12、14,15)と、
差動構成であり、前記第1積分器の後段に配置される第2積分器(2)と、
この第2積分器の入力側に配置され、
前記差動構成の一方の側において、
前記第1積分器の第1出力信号を、前記第2クロック信号に従いサンプリングするサンプリング用容量素子(Cs2)及び加算用容量素子(Cas)と、
前記第1積分器の第2出力信号を、前記第2クロック信号の奇数番クロック(φ2a)に従いサンプリングする奇数減算用容量素子(Caa)と、
前記第2出力信号を、前記第2クロック信号の偶数番クロック(φ2b)に従いサンプリングする偶数減算用容量素子(Cab)と、を備え、
前記第1クロック信号の奇数番クロック(φ1a)に従い、前記サンプリング用容量素子、前記加算用容量素子、及び奇数減算用容量素子にサンプリングされた電荷を積分し、
前記第1クロック信号の偶数番クロック(φ1b)に従い、前記サンプリング用容量素子、前記加算用容量素子、及び偶数減算用容量素子にサンプリングされた電荷を積分するように動作し、
前記差動構成の他方の側では、前記第1出力信号と前記第2出力信号とを入れ替えて、前記一方の側と同様の動作を行うデルタシグマA/D変換器。 - 請求項1記載のデルタシグマA/D変換器(5)を備え、
前記デルタシグマA/D変換器により二次電池(23)の端子電圧及び当該二次電池に流れる電流を測定し、測定した端子電圧及び電流に基づいて前記二次電池のインピーダンスを計測する電池インピーダンス計測装置。
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| HAN, Ju-Hye et al.,A 96dB Dynamic Range 2kHz Bandwidth 2nd Order Delta-Sigma Modulator Using Modified Feed-Forward Arch,IEEE Transactions on Circuits and Systems II: Express Briefs[online],IEEE,2021年03月17日,Year: 2021/Volume: 68/ Issue: 5,pp. 1645 - 1649,[検索日 2024.05.24] Retrieved from the Internet: <URL: https://ieeexplore.ieee.org/stamp/stamp.jsp?tp=&arnumber=9380651> |
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