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JP7730739B2 - 配管検査装置 - Google Patents
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JP7730739B2 - 配管検査装置 - Google Patents

配管検査装置

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Description

本発明は、配管の厚さを計測する配管検査装置に関する。
プラントの配管は、内部を流れる高温の流体によって内面が浸食されて、減肉が生じる可能性がある。そのため、超音波センサを配管の外面に(但し、配管の外面を被覆する保温材があれば、保温材の内側に位置するように)常設し、超音波センサを用いて配管の厚さを計測することが提唱されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1のモニタリングシステムは、配管の外面に接着剤を介し固定された超音波センサ(薄膜センサ)と、超音波センサに接続された超音波探傷器とを備える。
特開2013-113752号公報
特許文献1には明確に記載されていないものの、超音波探傷器は、超音波センサから配管の内面に向けて超音波を送信させ、配管からの超音波が超音波センサで受信されて変換された波形信号を取得する。波形信号は、配管の内面で反射された超音波に相当する内面エコーを含む。超音波探傷器は、波形信号から内面エコーの受信時間(言い換えれば、超音波センサと配管の内面の間における超音波の往復時間)を取得し、これに基づいて配管の厚さを演算する。
ところで、例えばプラントの負荷変動に応じて配管内の流体の状態(詳細には、流速や温度)が変化すると、配管の温度が変化し、配管の音速も変化する。これにより、配管の厚さが変化しなくても、内面エコーの受信時間が変化する。そのため、例えば温度の変化などの環境の変化を検出するセンサを用いなければ、配管の厚さの計測精度が低下する可能性がある。
本発明の目的は、環境の変化を検出するセンサを用いなくとも、配管の厚さの計測精度を向上することができる配管検査装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、配管の外面に接着剤を介し固定された複数の超音波センサと、前記複数の超音波センサから前記配管の内面に向けて超音波を送信させ、前記配管からの超音波が前記複数の超音波センサで受信されて変換された複数の波形信号を取得する超音波検査装置と、を備えた配管検査装置において、前記超音波検査装置は、互いに隣り合う2つの超音波センサのうちの一方の超音波センサから取得された一方の波形信号にて、内面エコーの受信時間が予め設定された第1閾値以下であり、且つ、他方の超音波センサから取得された他方の波形信号にて、内面エコーの受信時間が前記第1閾値を超える場合に、前記一方の波形信号における内面エコーの受信時間に基づき、前記一方の超音波センサの位置での前記配管の厚さを演算し、前記一方の波形信号にて、内面エコーの受信時間が前記第1閾値以下であると共に、その変化速度が予め設定された第2閾値以下であり、且つ、前記他方の波形信号にて、内面エコーの受信時間が前記第1閾値以下であると共に、その変化速度が前記第2閾値以下である場合に、前記一方の波形信号における内面エコーの受信時間に基づき、前記一方の超音波センサの位置での前記配管の厚さを演算し、前記一方の波形信号にて、内面エコーの受信時間が前記第1閾値以下であると共に、その変化速度が前記第2閾値を超え、且つ、前記他方の波形信号にて、内面エコーの受信時間が前記第1閾値以下であると共に、その変化速度が前記第2閾値を超える場合に、前記一方の超音波センサの位置での前記配管の厚さを演算しない。
本発明によれば、環境の変化を検出するセンサを用いなくとも、配管の厚さの計測精度を向上することができる。
本発明の一実施形態における配管検査装置の構成を表す概略図である。 本発明の一実施形態における超音波検査装置の演算制御の手順を表すフローチャートである。 本発明の一実施形態における配管の減肉の一例と共に、対応する2つの超音波センサの波形信号を表す図である。 本発明の一実施形態における配管の減肉の他の例と共に、対応する2つの超音波センサの波形信号を表す図である。 本発明の一実施形態における超音波検査装置の報知制御の手順を表すフローチャートである。 本発明の一実施形態における接着剤の剥離の一例と共に、対応する2つの超音波センサの波形信号を表す図である。 本発明の一実施形態における接着剤の剥離の他の例と共に、対応する2つの超音波センサの波形信号を表す図である。
本発明の一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態における配管検査装置の構成を表す概略図である。
本実施形態の配管検査装置は、プラントの配管1の外面2に接着剤3(後述の図3(a)等参照)を介し固定された複数の超音波センサ11と、複数の超音波センサ11との間で信号の入出力を行う超音波検査装置12と、超音波検査装置12に接続された表示装置13(ディスプレイ)とを備える。なお、図1においては、複数の超音波センサ11と超音波検査装置12をケーブルで接続する場合を例にとって示すものの、これに限られない。例えば、超音波センサ11側のケーブルと超音波検査装置12側のケーブルを切り離し、それらの先端にコイルを設け、コイル間の電磁誘導を利用して信号を伝送するように構成してもよい。
複数の超音波センサ11は、例えば配管1の軸方向(図1の上下方向)に互いに所定の距離だけ離されて常設されている。各超音波センサ11は、例えば、1つの圧電素子(すなわち、送受信用の圧電素子)を有する垂直探触子、2つの圧電素子(すなわち、送信用圧電素子及び受信用圧電素子)を有する垂直探触子、又は多数の圧電素子を有するアレイ探触子である。
超音波検査装置12は、切替部14、パルサ15、レシーバ16、信号処理部17、及び記憶部18を有する。切替部14は、マルチプレクサ等で構成され、信号処理部17は、プログラムに従って処理を実行するプロセッサ等で構成され、記憶部18は、ハードディスクやメモリ等で構成されている。
超音波検査装置12の切替部14は、パルサ15及びレシーバ16に対して複数の超音波センサ11を順次接続する。パルサ15は、切替部14を介し超音波センサ11にパルス信号(電気信号)を出力する。超音波センサ11の圧電素子は、パルス信号によって振動し、配管1の内面4に向けて超音波を送信する。超音波センサ11の圧電素子は、配管1からの超音波を受信し、受信した超音波を波形信号(電気信号)に変換して超音波検査装置12へ出力する。超音波検査装置12のレシーバ16は、切替部14を介し入力した波形信号をデジタル信号に変換して信号処理部17に出力する。
超音波検査装置12の信号処理部17は、例えば内面エコーの予想範囲(言い換えれば、予想受信時間及び予想振幅)に対応して予め設定された第1ゲートを用いて、各超音波センサ11の波形信号から内面エコーの受信時間(詳細には、内面エコーの振幅が最大となる時間)を取得し、これに基づいて配管1の厚さを演算し、表示装置13に表示する。これにより、各超音波センサ11の位置における配管1の厚さの変化を監視する。
ところで、例えばプラントの負荷変動に応じて配管1内の流体の状態(詳細には、流速や温度)が変化すると、配管1の温度が変化し、配管1の音速も変化する。これにより、配管1の厚さが変化しなくても、内面エコーの受信時間が変化する。そのため、配管1の厚さの計測精度が低下する可能性がある。
そこで、本実施形態の超音波検査装置12の信号処理部17は、複数の超音波センサ11の波形信号に基づき、配管1の温度の変化などの環境の変化が生じているかどうかを想定する。そして、環境の変化が生じていると想定した場合、配管1の厚さを演算しないようになっている。この演算制御を、図2を用いて説明する。
図2は、本実施形態における超音波検査装置の演算制御の手順を表すフローチャートである。なお、図2で示された制御は、例えば所定時間の経過毎に行われるものとする。
ステップS1にて、超音波検査装置12のパルサ15は、切替部14を介し複数の超音波センサ11へパルス信号を順次出力して、複数の超音波センサ11から超音波を順次送信させる。各超音波センサ11は、配管1からの超音波を受信し、波形信号に変換して超音波検査装置12へ出力する。超音波検査装置12のレシーバ16は、切替部14を介し複数の超音波センサ11から波形信号を順次入力し、デジタル信号に変換して信号処理部17へ出力する。信号処理部17は、複数の超音波センサ11の波形信号を記憶部18に記憶させる。
ステップS2にて、信号処理部17は、各超音波センサ11の波形信号から内面エコーの受信時間を取得し、記憶部18に記憶させる。そして、今回の内面エコーの受信時間と、記憶部18に記憶された前回の(言い換えれば、所定時間前に取得された)内面エコーの受信時間とにより、その変化速度を演算する。
ステップS3にて、信号処理部17は、まず、超音波センサ11の識別子i=1に設定する。その後、ステップS4にて、信号処理部17は、1番目の超音波センサ11の波形信号における内面エコーの受信時間が予め設定された閾値t0(例えば、配管1の減肉や環境の変化が生じない場合の正常値より若干小さく設定された値)以下であるかどうかを判定する。
1番目の超音波センサ11の波形信号における内面エコーの受信時間が閾値t0以下である場合、ステップS5に移る。ステップS5にて、信号処理部17は、1番目の超音波センサ11に隣り合う2番目の超音波センサ11の波形信号における内面エコーの受信時間が閾値t0を超えるかどうかを判定する。2番目の超音波センサ11の波形信号における内面エコーの受信時間が閾値t0を超える場合、ステップS7に移る。
すなわち、例えば図3(a)及び図3(b)で示すように、互いに隣り合う2つの超音波センサ11A,11Bのうちの一方の超音波センサ11Aから取得された波形信号にて、内面エコーE1の受信時間t1が閾値t0以下であり、且つ、他方の超音波センサ11Bから取得された波形信号にて、内面エコーE2の受信時間t2が閾値t0を超える場合に、超音波センサ11Aの位置で配管1の減肉が生じていると想定する。そのため、ステップS7に移る。
ステップS7にて、一番目の超音波センサ11の波形信号における内面エコーE1の受信時間t1に基づき、一番目の超音波センサ11の位置での配管1の厚さを演算する。その後、ステップS8に移る。
1番目の超音波センサ11の波形信号における内面エコーの受信時間が閾値t0以下であり、且つ、2番目の超音波センサ11の波形信号における内面エコーの受信時間が閾値t0以下である場合、ステップS6に移る。ステップS6にて、信号処理部17は、1番目の超音波センサ11における内面エコーの受信時間の変化速度が予め設定された閾値u0(例えば、配管1の温度の変化速度より小さく設定された値)以下であるかどうかを判定すると共に、2番目の超音波センサ11における内面エコーの受信時間の変化速度が閾値u0以下であるかどうかを判定する。1番目の超音波センサ11の波形信内面エコーの受信時間の変化速度が閾値u0以下であり、且つ、2番目の超音波センサ11における内面エコーの受信時間の変化速度が閾値u0以下である場合、ステップS7に移る。
すなわち、例えば図4(a)及び図4(b)で示すように、互いに隣り合う2つの超音波センサ11A,11Bのうちの一方の超音波センサ11Aから取得された波形信号にて、内面エコーE1の受信時間t1が閾値t0以下であると共に、その変化速度が閾値u0以下であり、且つ、他方の超音波センサ11Bから取得された波形信号にて、内面エコーE2の受信時間t2が閾値t0以下であると共に、その変化速度が閾値u0以下である場合に、超音波センサ11A,11Bの位置で配管1の減肉が生じていると想定する。そのため、ステップS7に移る。
ステップS7にて、一番目の超音波センサ11の波形信号における内面エコーの受信時間に基づき、一番目の超音波センサ11の位置での配管1の厚さを演算する。その後、ステップS8に移る。
ステップS6にて、1番目の超音波センサ11の波形信内面エコーの受信時間の変化速度が閾値u0を超え、且つ、2番目の超音波センサ11における内面エコーの受信時間の変化速度が閾値u0を超える場合、ステップS8に移る。すなわち、例えば配管1の温度の変化などの環境の変化が生じていると想定するため、一番目の超音波センサ11の位置での配管1の厚さを演算せず、ステップS8に移る。なお、ステップS4にて、1番目の超音波センサ11の波形信号における内面エコーの受信時間が閾値t0を超える場合も、一番目の超音波センサ11の位置での配管1の厚さを演算せず、ステップS8に移る。
ステップS8にて、信号処理部17は、超音波センサの識別子iが超音波センサの総数nに到達したかどうかを判定する。最初のうちは、この判定が満たされず、ステップS9に移る。ステップS9にて、信号処理部17は、超音波センサ11の識別子i=i+1=2に設定する。その後、2番目の超音波センサ11の波形信号における内面エコーの受信時間と、2番目の超音波センサ11に隣り合う1番目又は3番目の超音波センサ11の波形信号における内面エコーの受信時間に対し、上述した処理を行う。超音波センサ11の識別子i=nとなるまで、上述した処理を繰り返す。
以上のように本実施形態においては、複数の超音波センサ11の波形信号に基づき、配管1の温度の変化などの環境の変化が生じているかどうかを想定する。そして、環境の変化が生じていると想定した場合、配管1の厚さを演算しない。そのため、環境の変化を検出するセンサを用いなくとも、配管1の厚さの計測精度を向上することができる。
ところで、接着剤3は、例えば経年劣化や配管1の温度変化の影響により、配管1の外面2との間で剥離が生じる可能性がある。接着剤3の剥離が生じた場合、超音波センサ11から送信された超音波のうち、配管1の内部に伝播されない成分が多くなり、この成分が配管1の外面2で多重反射される。そのため、内面エコーの強度が小さくなり、内面エコーの受信時間を取得することが困難になる。
そこで、本実施形態の超音波検査装置12の信号処理部17は、例えば発振エコー(詳細には、配管1の外面2で反射された超音波に相当)の予想範囲に対応して予め設定された第2ゲートを用いて、各超音波センサ11の波形信号から発振エコーの残響時間(詳細には、発振エコーの振幅が所定値以下となるまでの時間)を取得し、これに基づいて接着剤3の剥離が生じているかどうかを想定する。そして、接着剤3の剥離が生じていると想定した場合に、その旨を報知する指令を例えば表示装置13に出力する。表示装置13は、例えば、接着剤の剥離が生じた旨のメッセージを表示する。
しかし、上述した通り、例えばプラントの負荷変動に応じて配管1内の流体の状態が変化すると、配管1の温度が変化し、配管1の音速も変化する。これにより、接着剤3の剥離が生じなくても、発振エコーの残響時間が変化する。そのため、接着剤3の剥離の判定精度が低下する可能性がある。
そこで、本実施形態の超音波検査装置12の信号処理部17は、上述した通り、複数の超音波センサ11の波形信号に基づき、配管1の温度の変化などの環境の変化が生じているかどうかを想定する。そして、環境の変化が生じていると想定した場合、接着剤の剥離が生じた旨を報知する指令を出力しないようになっている。この報知制御を、図5を用いて説明する。
図5は、本実施形態における超音波検査装置の報知制御の手順を表すフローチャートである。なお、図5で示された報知制御は、例えば、図2のステップS1の処理の後に行われるものであって、所定時間の経過毎に行われるものとする。
ステップS10にて、信号処理部17は、各超音波センサ11の波形信号から発振エコーの残響時間を取得し、記憶部18に記憶させる。そして、今回の発振エコーの残響時間と、記憶部18に記憶された前回の(言い換えれば、所定時間前に取得された)発振エコーの残響時間とにより、その変化速度を演算する。
ステップS11にて、信号処理部17は、まず、超音波センサ11の識別子i=1に設定する。その後、ステップS12にて、信号処理部17は、1番目の超音波センサ11の波形信号における発振エコーの残響時間が予め設定された閾値w0(例えば、接着剤3の剥離や環境の変化が生じない場合の正常値より若干大きく設定された値)以上であるかどうかを判定する。
1番目の超音波センサ11の波形信号における発振エコーの残響時間が閾値w0以上である場合、ステップS13に移る。ステップS13にて、信号処理部17は、1番目の超音波センサ11に隣り合う2番目の超音波センサ11の波形信号における発振エコーの残響時間が閾値w0以上であるかどうかを判定する。2番目の超音波センサ11の波形信号における発振エコーの残響時間が閾値w0未満である場合、ステップS15に移る。
すなわち、例えば図6(a)及び図6(b)で示すように、互いに隣り合う2つの超音波センサ11A,11Bのうちの一方の超音波センサ11Aから取得された波形信号にて、発振エコーF1の残響時間w1が閾値w0以上であり、且つ、他方の超音波センサ11Bから取得された波形信号にて、発振エコーF2の残響時間w2が閾値w0未満である場合に、超音波センサ11Aの位置で接着剤3の剥離が生じていると想定する。そのため、ステップS15に移る。
ステップS15にて、一番目の超音波センサの位置で接着剤の剥離が生じた旨を報知する指令を表示装置13に出力する。表示装置13は、一番目の超音波センサの位置で接着剤の剥離が生じた旨のメッセージを表示する。その後、ステップS16に移る。
1番目の超音波センサ11の波形信号における発振エコーの残響時間が閾値w0以上であり、且つ、2番目の超音波センサ11の波形信号における発振エコーの残響時間が閾値w0以上である場合、ステップS14に移る。ステップS14にて、信号処理部17は、1番目の超音波センサ11における発振エコーの残響時間の変化速度が予め設定された閾値v0(例えば、配管1の温度の変化速度より小さく設定された値であり、v0=u0でもv0≠u0でもよい)以下であるかどうかを判定すると共に、2番目の超音波センサ11における発振エコーの残響時間の変化速度が閾値v0以下であるかどうかを判定する。1番目の超音波センサ11の波形信号における発振エコーの残響時間の変化速度が閾値v0以下であり、且つ、2番目の超音波センサ11における発振エコーの残響時間の変化速度が閾値v0以下である場合、ステップS15に移る。
すなわち、例えば図7(a)及び図7(b)で示すように、互いに隣り合う2つの超音波センサ11A,11Bのうちの一方の超音波センサ11Aから取得された波形信号にて、発振エコーF1の残響時間w1が閾値w0以上であると共に、その変化速度が閾値v0以下であり、且つ、他方の超音波センサ11Bから取得された波形信号にて、発振エコーF2の残響時間w2が閾値t0以上であると共に、その変化速度が閾値v0以下である場合に、超音波センサ11A,11Bの位置で接着剤3の剥離が生じていると想定する。そのため、ステップS15に移る。
ステップS15にて、一番目の超音波センサの位置で接着剤の剥離が生じた旨を報知する指令を表示装置13に出力する。表示装置13は、一番目の超音波センサの位置で接着剤の剥離が生じた旨のメッセージを表示する。その後、ステップS16に移る。
ステップS14にて、1番目の超音波センサ11の波形信号における発振エコーの残響時間の変化速度が閾値v0を超え、且つ、2番目の超音波センサ11における発振エコーの残響時間の変化速度が閾値v0を超える場合、ステップS16に移る。すなわち、例えば配管1の温度の変化などの環境の変化が生じていると想定するため、一番目の超音波センサ11の位置で接着剤の剥離が生じた旨を報知する指令を出力せず、ステップS16に移る。なお、ステップS12にて、1番目の超音波センサ11の波形信号における発振エコーの残響時間が閾値w0未満である場合も、一番目の超音波センサ11の位置で接着剤の剥離が生じた旨を報知する指令を出力せず、ステップS16に移る。
ステップS16にて、信号処理部17は、超音波センサの識別子iが超音波センサの総数nに到達したかどうかを判定する。最初のうちは、この判定が満たされず、ステップS17に移る。ステップS17にて、信号処理部17は、超音波センサ11の識別子i=i+1=2に設定する。その後、2番目の超音波センサ11の波形信号における発振エコーの残響時間と、2番目の超音波センサ11に隣り合う1番目又は3番目の超音波センサ11の波形信号における発振エコーの残響時間に対し、上述した処理を行う。超音波センサ11の識別子i=nとなるまで、上述した処理を繰り返す。
以上のように本実施形態においては、複数の超音波センサ11の波形信号に基づき、配管1の温度の変化などの環境の変化が生じているかどうかを想定する。そして、環境の変化が生じていると想定した場合、接着剤の剥離が生じた旨を報知する指令を出力しない。そのため、環境の変化を検出するセンサを用いなくとも、接着剤3の剥離の判定精度を向上することができる。
1 配管
2 外面
3 接着剤
4 内面
11,11A,11B 超音波センサ
12 超音波検査装置

Claims (2)

  1. 配管の外面に接着剤を介し固定された複数の超音波センサと、
    前記複数の超音波センサから前記配管の内面に向けて超音波を送信させ、前記配管からの超音波が前記複数の超音波センサで受信されて変換された複数の波形信号を取得する超音波検査装置と、を備えた配管検査装置において、
    前記超音波検査装置は、
    互いに隣り合う2つの超音波センサのうちの一方の超音波センサから取得された一方の波形信号にて、内面エコーの受信時間が予め設定された第1閾値以下であり、且つ、他方の超音波センサから取得された他方の波形信号にて、内面エコーの受信時間が前記第1閾値を超える場合に、前記一方の波形信号における内面エコーの受信時間に基づき、前記一方の超音波センサの位置での前記配管の厚さを演算し、
    前記一方の波形信号にて、内面エコーの受信時間が前記第1閾値以下であると共に、その変化速度が予め設定された第2閾値以下であり、且つ、前記他方の波形信号にて、内面エコーの受信時間が前記第1閾値以下であると共に、その変化速度が前記第2閾値以下である場合に、前記一方の波形信号における内面エコーの受信時間に基づき、前記一方の超音波センサの位置での前記配管の厚さを演算し、
    前記一方の波形信号にて、内面エコーの受信時間が前記第1閾値以下であると共に、その変化速度が前記第2閾値を超え、且つ、前記他方の波形信号にて、内面エコーの受信時間が前記第1閾値以下であると共に、その変化速度が前記第2閾値を超える場合に、前記一方の超音波センサの位置での前記配管の厚さを演算しないことを特徴とする配管検査装置。
  2. 請求項1に記載の配管検査装置において、
    前記超音波検査装置は、
    前記一方の波形信号にて、発振エコーの残響時間が予め設定された第3閾値以上であり、且つ、前記他方の波形信号にて、発振エコーの残響時間が前記第3閾値未満である場合に、前記一方の超音波センサの位置にて前記接着剤の剥離が生じた旨を報知する指令を出力し、
    前記一方の波形信号にて、発振エコーの残響時間が前記第3閾値以上であると共に、その変化速度が予め設定された第4閾値以下であり、且つ、前記他方の波形信号にて、発振エコーの残響時間が前記第3閾値以上であると共に、その変化速度が前記第4閾値以下である場合に、前記一方の超音波センサの位置にて前記接着剤の剥離が生じた旨を報知する指令を出力し、
    前記一方の波形信号にて、発振エコーの残響時間が前記第3閾値以上であると共に、その変化速度が前記第4閾値を超え、且つ、前記他方の波形信号にて、発振エコーの残響時間が前記第3閾値以上であると共に、その変化速度が前記第4閾値を超える場合に、前記一方の超音波センサの位置にて前記接着剤の剥離が生じた旨を報知する指令を出力しないことを特徴とする配管検査装置。
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