JP7732175B2 - ポリウレタン接着剤用組成物、硬化物および接着物 - Google Patents
ポリウレタン接着剤用組成物、硬化物および接着物Info
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Description
一方、ウレタン系接着剤は柔軟性が高く、熱応力を緩和し易いことから、様々な用途への展開が期待されている。
そこで、本開示の一実施形態は、広い温度範囲において高い接着強度を発現し、かつ、破壊されたときの界面破壊が抑制され、高い凝集破壊率を呈する接着部の形成に資するポリウレタン接着剤用組成物を提供することに向けられている。また、本開示の他の実施形態は、該ポリウレタン接着剤用組成物の硬化物、および該硬化物を備える接着物を提供することに向けられている。
ポリウレタン樹脂形成性組成物と、
フィラー(C)と、を含むポリウレタン接着剤用組成物であって、
前記ポリウレタン樹脂形成性組成物は、
硬化剤(A)と、
イソシアネート基末端プレポリマー(B)と、を含み、
前記硬化剤(A)は、
ジオール(a-1)と、
平均官能基数が3以上のポリオール架橋成分(a-2)と、を含み、
前記イソシアネート基末端プレポリマー(B)は、
数平均分子量が2500以上のポリオール(b-1)と、
ポリイソシアネート(b-2)と、
数平均分子量が250以上1000未満のジオール(b-3)と、の反応生成物であり、
前記ジオール(a-1)は、直鎖もしくは分岐であり、かつ、数平均分子量が190以下の脂肪族ジオールより選ばれる1種以上であり、
前記ポリオール(b-1)の含有量が、前記ポリウレタン樹脂形成性組成物中、10mmol/kg以上100mmol/kg以下であり、
前記ポリイソシアネート(b-2)の含有量が、前記ポリウレタン樹脂形成性組成物中、1800mmol/kg以上3500mmol/kg以下であり、
前記ジオール(b-3)の含有量が、前記ポリウレタン樹脂形成性組成物中、150mmol/kg以下であり、
前記平均官能基数が3以上のポリオール架橋成分(a-2)が有する架橋性基の含有量が、前記ポリウレタン樹脂形成性組成物中、80mmol/kg以上1201.5mmol/kg以下であり、
前記ポリウレタン樹脂形成性組成物中の、既に形成されているウレタン基の濃度と、当該ポリウレタン接着剤用組成物が有するイソシアネート基および水酸基が反応して生成するウレタン基の濃度と、の総和が2000mmol/kg以上5000mmol/kg以下である。
本開示のさらに他の実施形態にかかる接着物は、
第1の被接着部と、
第2の被接着部と、
上記硬化物と、を備え、
前記第1の被接着部と、前記第2の被接着部とが、前記硬化物を介して接着されている。
本開示の一実施形態にかかるポリウレタン接着剤用組成物は、
ポリウレタン樹脂形成性組成物と、
フィラー(C)と、を含むポリウレタン接着剤用組成物であって、
前記ポリウレタン樹脂形成性組成物は、
硬化剤(A)と、
イソシアネート基末端プレポリマー(B)と、を含み、
前記硬化剤(A)は、
ジオール(a-1)と、
平均官能基数が3以上のポリオール架橋成分(a-2)と、を含み、
前記イソシアネート基末端プレポリマー(B)は、
数平均分子量が2500以上のポリオール(b-1)と、
ポリイソシアネート(b-2)と、
数平均分子量が250以上1000未満のジオール(b-3)と、の反応生成物であり、
前記ジオール(a-1)は、直鎖もしくは分岐であり、かつ、数平均分子量が190以下の脂肪族ジオールより選ばれる1種以上であり、
前記ポリオール(b-1)の含有量が、前記ポリウレタン樹脂形成性組成物中、10mmol/kg以上100mmol/kg以下であり、
前記ポリイソシアネート(b-2)の含有量が、前記ポリウレタン樹脂形成性組成物中、1800mmol/kg以上3500mmol/kg以下であり、
前記ジオール(b-3)の含有量が、前記ポリウレタン樹脂形成性組成物中、150mmol/kg以下であり、
前記平均官能基数が3以上のポリオール架橋成分(a-2)が有する架橋性基の含有量が、前記ポリウレタン樹脂形成性組成物中、80mmol/kg以上1201.5mmol/kg以下であり、
前記ポリウレタン樹脂形成性組成物中の、既に形成されているウレタン基の濃度と、当該ポリウレタン接着剤用組成物が有するイソシアネート基および水酸基が反応して生成するウレタン基の濃度と、の総和が2000mmol/kg以上5000mmol/kg以下である。
ポリウレタン接着剤用組成物は、
ポリウレタン樹脂形成性組成物と、
フィラー(C)と、を含む。
ポリウレタン樹脂形成性組成物は、
硬化剤(A)と、
イソシアネート基末端プレポリマー(B)と、を含む。
硬化剤(A)は、ジオール(a-1)と、架橋成分(a-2)と、を含む。
硬化剤(A)は、ジオール(a-1)および架橋成分(a-2)以外の活性水素含有化合物を含んでいてもよい。
ジオール(a-1)は、直鎖もしくは分岐であり、かつ、数平均分子量が190以下の脂肪族ジオールより選ばれる1種以上である。
脂肪族ジオールは、数平均分子量が150以下であることがより好ましい。
また、ジオール(a-1)は、数平均分子量が190以下の直鎖脂肪族ジオールを含むことが好ましく、数平均分子量が150以下の直鎖脂肪族ジオールを含むことがより好ましい。
架橋成分(a-2)としては、例えば、平均官能基数が3以上のポリオールが挙げられる。
平均官能基数が3以上のポリオールとしては、例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、N,N-ビスヒドロキシプロピル-N-ヒドロキシエチルアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、エチレンジアミンプロピレンオキサイド変性体のモノマーポリオール、トリメチロールプロパンプロピレンオキサイド変性体のモノマーポリオール、ペンタエリスリトールプロピレンオキシド変性体が挙げられる。また、これらの他にも、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等のポリオールを開始剤として、ε-カプロラクトン、β-ブチロラクトン、γ-ブチロラクトン、γ-バレロラクトン、δ-バレロラクトンなどの環状エステル類を開環付加させることにより得られる、ポリカプロラクトンポリオール等が挙げられる。
したがって、3官能のポリオール(例えば、グリセリン)を例に挙げて説明すると、1分子中の1個の水酸基が架橋を形成し、残りの2個の水酸基は架橋には寄与しないものであるため、この場合であれば架橋性基は1個である。すなわち、3官能のポリオールの場合、架橋性基の含有量とは、3官能のポリオールが1つの架橋性基を有するため、3官能のポリオールの含有量と同義である。
硬化剤(A)は、ジオール(a-1)および架橋成分(a-2)に加えて、さらに、数平均分子量が200以上1000未満である脂肪族ジオール(a-3)を含むことが好ましい。
脂肪族ジオール(a-3)としては、例えば、エステル結合、エーテル結合およびカーボネート結合からなる群より選ばれる1つ以上の結合を含むポリオールが挙げられる。これらの中でも、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオールが好ましい。
イソシアネート基末端プレポリマー(B)は、
数平均分子量が2500以上のポリオール(b-1)と、
ポリイソシアネート(b-2)と、
任意成分である数平均分子量が250以上1000未満のジオール(b-3)と、の反応生成物である。
すなわち、イソシアネート基末端プレポリマー(B)は、ポリイソシアネート(b-2)を、ポリオール(b-1)および必要に応じてジオール(b-3)で変性して得られるものである。
また、イソシアネート基末端プレポリマー(B)は、必要に応じて反応制御剤、酸化防止剤等の添加剤を含んでいてもよい。
数平均分子量が2500以上のポリオール(b-1)としては、(a-3)と同様のものが挙げられる。ポリオール(b-1)は、エステル結合、エーテル結合およびカーボネート結合からなる群より選ばれる1つ以上の結合を含むことが好ましい。その中でも、ポリエーテルポリオールが特に好ましい。
また、ポリオール(b-1)の数平均分子量は、2500以上10000以下であることが好ましく、2500以上7000以下であることがより好ましく、数平均分子量が2500以上4500以下であることがさらに好ましい。
ポリイソシアネート(b-2)としては、脂肪族イソシアネート、脂環族イソシアネート、芳香族イソシアネート、芳香脂肪族イソシアネート等の未変性のイソシアネートであれば何ら制限はない。これらの中でも、環状構造を含むポリイソシアネート、すなわち、脂環族イソシアネート、芳香族イソシアネート、芳香脂肪族イソシアネートが好ましく、反応性や粘度の観点から、芳香族イソシアネートがさらに好ましい。
脂肪族イソシアネートとしては、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、2-メチルペンタン-1,5-ジイソシアネート、3-メチルペンタン-1,5-ジイソシアネート、リジンジイソシアネート、トリオキシエチレンジイソシアネート、エチレンジイソシアネート、トリメチレンジイソシアネート、オクタメチレンジイソシアネート、ノナメチレンジイソシアネート、2,2’-ジメチルペンタンジイソシアネート、2,2,4-トリメチルヘキサンジイソシアネート、デカメチレンジイソシアネート、ブテンジイソシアネート、1,3-ブタジエン-1,4-ジイソシアネート、2,4,4-トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、1,6,11-ウンデカントリイソシアネート、1,3,6-ヘキサメチレントリイソシアネート、1,8-ジイソシアネート-4-イソシアネートメチルオクタン、2,5,7-トリメチル-1,8-ジイソシアネート-5-イソシアネートメチルオクタン、ビス(イソシアネートエチル)カーボネート、ビス(イソシアネートエチル)エーテル、1,4-ブチレングリコールジプロピルエーテル-α,α’-ジイソシアネート、リジンジイソシアネートメチルエステル、2-イソシアネートエチル-2,6-ジイソシアネートヘキサノエート、2-イソシアネートプロピル-2,6-ジイソシアネートヘキサノエート等が挙げられる。
脂環族イソシアネートとしては、例えば、イソホロンジイソシアネート、シクロヘキシルジイソシアネート、ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、メチルシクロヘキサンジイソシアネート、ジシクロヘキシルジメチルメタンジイソシアネート、2,2’-ジメチルジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、ビス(4-イソシアネート-n-ブチリデン)ペンタエリスリトール、水素化された水添ダイマー酸ジイソシアネート、2-イソシアネートメチル-3-(3-イソシアネートプロピル)-5-イソシアネートメチル-ビシクロ〔2.2.1〕-ヘプタン、2-イソシアネートメチル-3-(3-イソシアネートプロピル)-6-イソシアネートメチル-ビシクロ〔2.2.1〕-ヘプタン、2-イソシアネートメチル-2-(3-イソシアネートプロピル)-5-イソシアネートメチル-ビシクロ〔2.2.1〕-ヘプタン、2-イソシアネートメチル-2-(3-イソシアネートプロピル)-6-イソシアネートメチル-ビシクロ〔2.2.1〕-ヘプタン、2-イソシアネートメチル-3-(3-イソシアネートプロピル)-5-(2-イソシアネートエチル)-ビシクロ-〔2.2.1〕-ヘプタン、2-イソシアネートメチル-3-(3-イソシアネートプロピル)-6-(2-イソシアネートエチル)-ビシクロ-〔2.2.1〕-ヘプタン、2-イソシアネートメチル-2-(3-イソシアネートプロピル)-5-(2-イソシアネートエチル)-ビシクロ-〔2.2.1〕-ヘプタン、2-イソシアネートメチル-2-(3-イソシアネートプロピル)-6-(2-イソシアネートエチル)-ビシクロ-〔2.2.1〕-ヘプタン、2,5-ビス(イソシアネートメチル)-ビシクロ〔2.2.1〕-ヘプタン、水素化された水添ジフェニルメタンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネート、水素化された水添トリレンジイソシアネート、水素化された水添キシレンジイソシアネート、水素化された水添テトラメチルキシレンジイソシアネート等が挙げられる。
芳香族イソシアネートとしては、例えば、2,4-トリレンジイソシアネート、2,6-トリレンジイソシアネート、2,4-トリレンジイソシアネート/2,6-トリレンジイソシアネート混合物、2,2’-ジフェニルメタンジイソシアネート、2,2’-ジフェニルメタンジイソシアネート/4,4’-ジフェニルメタンジイソシアネート混合物、2,4’-ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4’-ジフェニルメタンジイソシアネート/4,4’-ジフェニルメタンジイソシアネート混合物、2,2’-ジフェニルメタンジイソシアネート/2,4’-ジフェニルメタンジイソシアネート/4,4’-ジフェニルメタンジイソシアネート混合物、m-キシリレンジイソシアネート、p-キシリレンジイソシアネート、4,4’-ジフェニルエーテルジイソシアネート、2-ニトロジフェニル-4,4’-ジイソシアネート、2,2’-ジフェニルプロパン-4,4’-ジイソシアネート、3,3’-ジメチルジフェニルメタン-4,4’-ジイソシアネート、4,4’-ジフェニルプロパンジイソシアネート、m-フェニレンジイソシアネート、p-フェニレンジイソシアネート、ナフチレン-1,4-ジイソシアネート、ナフチレン-1,5-ジイソシアネート、3,3’-ジメトキシジフェニル-4,4’-ジイソシアネート等が挙げられる。
芳香脂肪族イソシアネートとしては、例えば、1,3-または1,4-キシリレンジイソシアネート若しくはその混合物、1,3-または1,4-ビス(1-イソシアナト-1-メチルエチル)ベンゼン、もしくはその混合物、ω,ω’-ジイソシアナト-1,4-ジエチルベンゼン等が挙げられる。
ポリオール(b-1)およびポリイソシアネート(b-2)のうちの少なくとも一方が常圧25℃環境下で液体であることが好ましい。例えば構造用接着剤用途では、室温下での使用時、ハンドリングの観点からイソシアネート基末端プレポリマー(B)は液体であることが求められる。
任意成分である数平均分子量が250以上1000未満のジオール(b-3)としては、例えば、(a-3)と同様のものが挙げられる。
ジオール(a-1)の含有量[mol]と、ポリオール(b-1)の含有量[mol]と、の比Ra-1/b-1は、5以上であることがより好ましく、10以上であることが特に好ましい。
ポリウレタン樹脂形成性組成物中のOH基およびウレタン基の合計含有量MOH[mol]に対する、ポリウレタン樹脂形成性組成物中のNCO基およびウレタン基の合計含有量MNCO[mol]の比RNCO/OHが、0.8以上2.0以下であることが好ましく、0.9以上1.8以下であることがより好ましい。
一方、ポリウレタン樹脂形成性組成物中において、ポリオール(b-1)が有するOH基は、当該ポリオール(b-1)がポリイソシアネート(b-2)等と反応することで、ウレタン基を形成している。したがって、MOH[mol]は、硬化剤(A)が有するOH基のほか、既にNCO基と反応してウレタン基を形成しているものを含めたOH基の含有量を意味している。
ポリウレタン樹脂形成性組成物中の、既に形成されているウレタン基の濃度と、当該ポリウレタン接着剤用組成物が有するイソシアネート基および水酸基が反応して生成するウレタン基の濃度と、の総和は、2000mmol/kg以上5000mmol/kg以下であり、3500mmol/kg以上4500mmol/kg以下であることが好ましい。
フィラー(C)としては、公知のフィラーが挙げられ、例えば、無機フィラー、有機フィラーが挙げられる。これらの中でも無機フィラーが好ましい。
フィラーの含有量が10質量%以上であると液だれをより良好に抑制できる。フィラーの含有量が70質量%以下であると、フィラーと他の成分とがより均一に混ざり、さらに良好な接着強度、塗工性が得られる。
イソシアネート基末端プレポリマー(B)の製造方法には特に制限がなく、公知公用の方法を適用することができる。
例えば、撹拌容器内にポリイソシアネート(b-2)を投入後、容器内の温度を40~70℃に保ちながらポリオール(b-1)を投入し撹拌する。続いて、攪拌容器内の温度を70~90℃に保ちながら、2~5時間程度ウレタン化反応を進めるとイソシアネート基末端プレポリマー(B)を得ることができる。
硬化剤(A)およびイソシアネート基末端プレポリマー(B)が、常圧25℃環境下で液体であることが好ましい。例えば構造用接着剤用途では、室温下での使用時、ハンドリングの観点から硬化剤(A)およびイソシアネート基末端プレポリマー(B)は液体であることが求められる。
硬化剤(A)とイソシアネート基末端プレポリマー(B)との反応を促進する目的で触媒を使用することもできる。触媒の含有量は、ポリウレタン樹脂形成性成物中に0.05質量%以下であると、高温での樹脂の弾性率の低下をさらに抑制でき、より優れた高温接着性を発揮するため、特に好ましい。
触媒としては、イソシアヌレート化触媒、ウレタン化触媒等があり、具体例は以下に示すとおりである。
イソシアヌレート化触媒としては、例えばトリエチルアミン、N-エチルピペリジン、N,N’-ジメチルピペラジン、N-エチルモルフォリン、フェノール化合物のマンニッヒ塩基等の第三級アミン、酢酸カリウム等が挙げられる。また、これらのイソシアヌレート化触媒は、単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。
ウレタン化触媒としては、公知の触媒から適宜選択して用いることができ、例えばアミン系触媒、イミダソール系触媒、金属触媒系等を挙げることができる。
アミン系触媒としては、例えばトリエチレンジアミン、2-メチルトリエチレンジアミン、N,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン、N,N,N’,N’-テトラメチルプロピレンジアミン、N,N,N’,N”,N”-ペンタメチルジエチレントリアミン、N,N,N’,N”,N”-ペンタメチル-(3-アミノプロピル)エチレンジアミン、N,N,N’,N”,N”-ペンタメチルジプロピレントリアミン、N,N,N’,N’-テトラメチルヘキサメチレンジアミン、ビス(2-ジメチルアミノエチル)エーテル等を挙げることができる。
イミダソール系触媒としては、例えば1-メチルイミダゾール、1,2-ジメチルイミダゾール、1-イソブチル-2-メチルイミダゾール、1-ジメチルアミノプロピルイミダゾール等を挙げることができる。
金属系触媒としては、例えばスタナスジアセテート、スタナスジオクトエート、スタナスジオレエート、スタナスジラウレート、ジブチル錫オキサイド、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジクロライド、ジオクチル錫ジラウレート等の有機スズ触媒等を挙げることができる。
ポリウレタン樹脂形成性組成物は、さらに必要に応じて、添加剤として、反応抑制剤、酸化防止剤、消泡剤、等を含んでいてもよい。
自動車分野としては、例えば、自動車の構造部分、スイッチ部分、ヘッドランプ、エンジン内部品、電装部品、駆動エンジン、ブレーキオイルタンク等が挙げられる。
ディスプレイ分野としては、液晶ディスプレイ、有機エレクトロルミネッセンス、発光ダイオード表示装置等が挙げられる。
記録媒体分野としては、ビデオディスク、CD、DVD、MD、ピックアップレンズ、VCMマグネット、スピンドルモーター、ハードディスク周辺部材、ブルーレイディスク等が挙げられる。
電子材料分野としては電子部品、電気回路、電気接点あるいは半導体素子等が挙げられる。これらの用途の中でもさらに詳しくは、封止材料、ダイボンド剤、導電性接着剤、異方性導電性接着剤、ビルドアップ基板を含む多層基板の層間接着剤等が挙げられる。
電池分野としては、リチウムイオン電池、マンガン電池、アルカリ電池、ニッケル系電池、燃料電池、シリコン系太陽電池、色素増感型太陽電池、有機太陽電池等が挙げられる。
光部品分野としては、光通信システムでの光スイッチ周辺、光コネクタ周辺の光ファイバー材料、光受動部品、光回路部品、光電子集積回路周辺等が挙げられる。
電子機器分野としては、カメラモジュール等が挙げられる。
なお、「室温から高温まで」とは15℃以上200℃以下を意味し、特に、20℃以上190℃以下を意味し、高い凝集破壊率とは40%以上を意味する。
本開示の一実施形態にかかる硬化物は、ポリウレタン接着剤用組成物が硬化してなる。なお、ポリウレタン接着剤用組成物の硬化時間、硬化温度等の硬化条件に特に制限はない。
本開示の一実施形態にかかる接着物は、
第1の被接着部と、
第2の被接着部と、
上記した硬化物と、を備え、
前記第1の被接着部と、前記第2の被接着部とが、前記硬化物を介して接着されている。
接着物としては、自動車分野、ディスプレイ分野、記録媒体分野、記録媒体分野、電子材料分野、電池分野、光部品分野、建築分野、電子機器分野、航空分野等の各種構造物が挙げられる。
また、本開示の一実施形態にかかるポリウレタン接着剤用組成物によれば、例えば、自動車構造を接着するための電着焼き付け工程の如き高温に曝される環境下であっても、線膨張係数の異なる異種材料を強く接着することができ、なおかつ、室温においても高い接着強度を実現できる。さらに、本開示の一実施形態にかかるポリウレタン接着剤用組成物によれば、高耐熱性と高柔軟性とを兼ね備えることに加え、速硬化性を有するため、高い生産性に資する。
表1~3に示す処方に従ってイソシアネート基末端プレポリマー(B)に、フィラー(C)を添加し、公転自転撹拌機(商品名:カクハンター、写真化学社製)を使用して混合して混合物を得た。得られた混合物に、表1~3に示す処方に従って硬化剤(A)をステンレス鋼製のヘラで均一になるまで混合し、ポリウレタン接着剤用組成物を調製した。
得られたポリウレタン接着剤用組成物をアルミニウム板(縦100mm×横25mm;A6061、Ti-Zr処理品)に、均一に塗布し、JIS K 6850:1999に準拠した接着試験片を作製した。
2枚のアルミニウム板(縦100mm×横25mm×厚さ1mm;A6061、Ti-Zr処理品)の表面に接着剤を塗布し、アルミニウム板の重なり領域が縦12.5mm×横25mmとなるように接着し、これを25℃の条件下で10時間放置し、その後180℃の条件下で30分加熱することにより、接着試験片を作製した。この際、ガラスビーズを用いて接着層の厚みを0.25mmに調整し、接着試験片を得た。
前記のように作製された接着試験片について、引張試験機(商品名:オートコム万能試験機AC-10kN-C、株式会社ティー・エス・イー製)により、接着部の引張せん断強度を測定した。この測定は、JIS K6850:1999の接着剤の引張りせん断接着強さに準拠して行った。測定条件は、チャック間距離111.5mm、テストスピードは10mm/分とした。測定温度は25℃、90℃、180℃の3条件でそれぞれ行った。
<180℃>
A:2.0MPa以上
B:1.8MPa以上2.0MPa未満
C:1.8MPa未満
<90℃>
A:15MPa以上
B:9MPa以上15MPa未満
C:9MPa未満
<25℃>
A:20MPa以上
B:8MPa以上20MPa未満
C:8MPa未満
引張せん断試験後の試料破壊面を目視により観察し、接着剤層の部分で破壊されている面積割合を測定した。
<180℃>
A:70%以上
B:40%以上70%未満
C:40%未満
[原料]
(1)硬化剤(A)
・「1,4-BG」;ブチレングリコール(三菱ケミカル社製)
1,4-ブタンジオール、平均分子量90、f=2
・「PTMG250」;PTMG250(三菱ケミカル社製)、
ポリテトラメチレンエーテルグリコール、平均分子量210、f=2
・「TMP」;トリメチロールプロパン(三菱ガス化学社製)
トリメチロールプロパン、平均分子量134、f=3
・「PTG-L3500」;非晶性ポリテトラメチレンエーテルグリコール
(保土谷化学工業社製)、
平均分子量3500、f=2
・「PCD3000」;非晶性ポリカーボネートポリオール N-968
(東ソー社製)、
平均分子量3000、f=2
・「PES3000」;非晶性ポリエステルポリオール クラレポリオールP-3010
(クラレ社製)、
平均分子量3000、f=2
・「MT」;ミリオネートMT(モノメリックMDI、東ソー社製)
平均分子量250、f=2
・「PCD-500」;KurarayPolyol C-590(クラレ社製)、
ポリカーボネートポリオール、平均分子量500、f=2
・「ゼオライト」;ゼオラムA-3(東ソー社製)
・「タルク」;クラウンタルクR(松村産業社製)
Claims (11)
- ポリウレタン樹脂形成性組成物と、
フィラー(C)と、を含むポリウレタン接着剤用組成物であって、
前記ポリウレタン樹脂形成性組成物は、
硬化剤(A)と、
イソシアネート基末端プレポリマー(B)と、を含み、
前記硬化剤(A)は、
ジオール(a-1)と、
平均官能基数が3以上のポリオール(a-2)と、を含み、
前記イソシアネート基末端プレポリマー(B)は、
数平均分子量が2500以上のポリオール(b-1)と、
ポリイソシアネート(b-2)と、
数平均分子量が250以上1000未満のジオール(b-3)と、の反応生成物であり、
前記ジオール(a-1)は、直鎖もしくは分岐であり、かつ、数平均分子量が190以下の脂肪族ジオールより選ばれる1種以上であり、
前記ポリオール(b-1)の含有量が、前記ポリウレタン樹脂形成性組成物中、10mmol/kg以上100mmol/kg以下であり、
前記ポリイソシアネート(b-2)の含有量が、前記ポリウレタン樹脂形成性組成物中、1800mmol/kg以上3500mmol/kg以下であり、
前記ジオール(b-3)の含有量が、前記ポリウレタン樹脂形成性組成物中、150mmol/kg以下であり、
前記平均官能基数が3以上のポリオール(a-2)が有する架橋性基の含有量が、前記ポリウレタン樹脂形成性組成物中、80mmol/kg以上1201.5mmol/kg以下であり、
前記ポリウレタン樹脂形成性組成物中のOH基およびウレタン基の合計含有量MOH[mol]に対する、前記ポリウレタン樹脂形成性組成物中のNCO基およびウレタン基の合計含有量MNCO[mol]の比RNCO/OHが、0.8以上2.0以下であり、
前記ポリウレタン樹脂形成性組成物中の、既に形成されているウレタン基の濃度と、当該ポリウレタン接着剤用組成物が有するイソシアネート基および水酸基が反応して生成するウレタン基の濃度と、の総和が2000mmol/kg以上5000mmol/kg以下である、ポリウレタン接着剤用組成物。 - 前記ジオール(a-1)が、数平均分子量が190以下の直鎖脂肪族ジオールを含む、請求項1に記載のポリウレタン接着剤用組成物。
- 前記ポリイソシアネート(b-2)が、環状構造を含む、請求項1または2に記載のポリウレタン接着剤用組成物。
- 前記ポリオール(b-1)が、エステル結合、エーテル結合およびカーボネート結合からなる群より選ばれる1つ以上の結合を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載のポリウレタン接着剤用組成物。
- 前記硬化剤(A)および前記イソシアネート基末端プレポリマー(B)が、常圧25℃環境下で液体である、請求項1~4のいずれか1項に記載のポリウレタン接着剤用組成物。
- 前記ポリオール(b-1)および前記ポリイソシアネート(b-2)のうちの少なくとも一方が常圧25℃環境下で液体である、請求項1~5のいずれか1項に記載のポリウレタン接着剤用組成物。
- 前記ジオール(b-3)が、常圧25℃環境下で液体である、請求項6に記載のポリウレタン接着剤用組成物。
- 前記フィラー(C)の含有量が、前記ポリウレタン接着剤用組成物中、10質量%以上70質量%以下である、請求項1~7のいずれか1項に記載のポリウレタン接着剤用組成物。
- 前記硬化剤(A)が、さらに、数平均分子量が200以上1000未満である脂肪族ジオール(a-3)を含む、請求項1~8のいずれか1項に記載のポリウレタン接着剤用組成物。
- 請求項1~9のいずれか1項に記載のポリウレタン接着剤用組成物が硬化してなる硬化物。
- 第1の被接着部と、
第2の被接着部と、
請求項10に記載の硬化物と、を備え、
前記第1の被接着部と、前記第2の被接着部とが、前記硬化物を介して接着されている、接着物。
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