JP7732282B2 - 封止用樹脂組成物および電子装置 - Google Patents
封止用樹脂組成物および電子装置Info
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エポキシ樹脂と、
フェノール樹脂硬化剤と、
硬化促進剤と、
第一の無機フィラーと第二の無機フィラーとを含む無機フィラーと、
を含む封止用樹脂組成物であって、
前記無機フィラーは、当該封止用樹脂組成物全体に対して、80質量%以上95質量%以下の量であり、
前記第一の無機フィラーは、50%体積累積粒径D50が10μm以上50μm以下である第一の球状アルミナ粒子と、50%体積累積粒径D50が0.1μm以上10μm未満である第二の球状アルミナ粒子とからなり、
前記第二の無機フィラーは、酸化アルミニウムとホウ酸アルミニウムとを含む複合体粒子であり、
前記複合体粒子は、50%体積累積粒径D50が0.5μm以上5μm以下の小粒径複合体粒子と、50%体積累積粒径D50が5μm以上20μm以下の大粒径複合体粒子とからなり、
前記第一の球状アルミナ粒子は、前記無機フィラー全体に対して、60体積%以上80体積%以下の量であり、
前記第二の球状アルミナ粒子は、前記無機フィラー全体に対して、5体積%以上20体積%以下の量であり、
前記小粒径複合体粒子は、前記無機フィラー全体に対して、5体積%以上15体積%以下の量であり、
前記大粒径複合体粒子は、前記無機フィラー全体に対して、5体積%以上15体積%以下の量である、
封止用樹脂組成物が提供される。
半導体素子と、
前記半導体素子を封止する封止材と、を備える電子装置であって、
前記封止材は、上記封止用樹脂組成物の硬化物からなる、電子装置が提供される。
本実施形態の封止用樹脂組成物(以下、単に「樹脂組成物」と称する場合がある)は、基板上に搭載された半導体素子を封止するための封止材として用いられる樹脂材料であり、エポキシ樹脂と、フェノール樹脂硬化剤と、硬化促進剤と、第一の無機フィラーと第二の無機フィラーとを含む無機フィラーと、を含み、ここで、第一の無機フィラーは、アルミナ粒子であり、第二の無機フィラーは、酸化アルミニウムとホウ酸アルミニウムとを含む複合体粒子である。
本実施形態の半導体封止用樹脂組成物に用いられるエポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、テトラメチルビスフェノールF型エポキシ樹脂などのビスフェノール型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、スチルベン型エポキシ樹脂、ハイドロキノン型エポキシ樹脂等の結晶性エポキシ樹脂;クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ナフトールノボラック型エポキシ樹脂等のノボラック型エポキシ樹脂;フェニレン骨格含有フェノールアラルキル型エポキシ樹脂、ビフェニレン骨格含有フェノールアラルキル型エポキシ樹脂、フェニレン骨格含有ナフトールアラルキル型エポキシ樹脂、アルコキシナフタレン骨格含有フェノールアラルキルエポキシ樹脂等のフェノールアラルキル型エポキシ樹脂;トリフェノールメタン型エポキシ樹脂、アルキル変性トリフェノールメタン型エポキシ樹脂等の3官能型エポキシ樹脂;ジシクロペンタジエン変性フェノール型エポキシ樹脂、テルペン変性フェノール型エポキシ樹脂等の変性フェノール型エポキシ樹脂;トリアジン核含有エポキシ樹脂等の複素環含有エポキシ樹脂等が挙げられ、これらは1種類を単独で用いても2種類以上を組み合わせて用いてもよい。中でも、溶融粘度を最適範囲に維持することができ、成形性が良好であり、低コストであることから、ビフェニル型エポキシ樹脂が好ましい。前記エポキシ樹脂のエポキシ当量としては、90~300であることが好ましい。エポキシ当量が小さすぎると、硬化剤との反応性が低下する傾向がある。また、エポキシ当量が大きすぎると、樹脂組成物の硬化物の強度が低下する傾向がある。
Ar1はフェニレン基またはナフチレン基を表し、Ar1がナフチレン基の場合、グリシジルエーテル基はα位、β位のいずれに結合していてもよい。
Ar2はフェニレン基、ビフェニレン基またはナフチレン基のうちのいずれか1つの基を表す。
RaおよびRbは、それぞれ独立に炭素数1~10の炭化水素基を表す。
gは0~5の整数であり、hは0~8の整数である。n3は重合度を表し、その平均値は1~3である。
複数存在するRcは、それぞれ独立に水素原子または炭素数1~4の炭化水素基を表す。
n5は重合度を表し、その平均値は0~4である。
複数存在するRdおよびReは、それぞれ独立に水素原子又は炭素数1~4の炭化水素基を表す。
n6は重合度を表し、その平均値は0~4である。
複数存在するRfは、それぞれ独立に水素原子又は炭素数1~4の炭化水素基を表す。
n7は重合度を表し、その平均値は0~4である。
複数存在するRgは、それぞれ独立に水素原子又は炭素数1~4の炭化水素基を表す。
n8は重合度を表し、その平均値は0~4である。
エポキシ樹脂は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本実施形態の樹脂組成物に用いられるフェノール樹脂硬化剤としては、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、ビスフェノールノボラック、フェノール‐ビフェニルノボラック樹脂等のノボラック型フェノール樹脂;ポリビニルフェノール;トリフェノールメタン型フェノール樹脂等の多官能型フェノール樹脂;テルペン変性フェノール樹脂、ジシクロペンタジエン変性フェノール樹脂等の変性フェノール樹脂;フェニレン骨格及び/又はビフェニレン骨格含有フェノールアラルキル樹脂、フェニレン及び/又はビフェニレン骨格含有ナフトールアラルキル樹脂等のフェノールアラルキル型フェノール樹脂;ビスフェノールA、ビスフェノールFなどのビスフェノール化合物などが挙げられる。フェノール樹脂系硬化剤としては、上記具体例のうち、1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。フェノール樹脂系硬化剤としては、上記具体例のうち、フェニレン骨格及び/又はビフェニレン骨格含有フェノールアラルキル樹脂を含むことが好ましい。これにより樹脂組成物において、エポキシ樹脂を良好に硬化することができる。
本実施形態の樹脂組成物に用いられる硬化促進剤としては、上述のフェノール樹脂と上述のフェノール樹脂硬化剤との硬化反応を促進することができるものであれば、特に制限することなく使用することができ、例えば、オニウム塩化合物;トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリメチルホスフィン等の有機ホスフィン;テトラ置換ホスホニウム化合物;ホスホベタイン化合物;ホスフィン化合物とキノン化合物との付加物;スホニウム化合物とシラン化合物との付加物;2-メチルイミダゾール、2-エチル-4-メチルイミダゾール(EMI24)、2-フェニル-4-メチルイミダゾール(2P4MZ)、2-フェニルイミダゾール(2PZ)、2-フェニル-4-メチル-5-ヒドロキシイミダゾール(2P4MHZ)、1-ベンジル-2-フェニルイミダゾール(1B2PZ)などのイミダゾール化合物;1,8-ジアザ-ビシクロ[5.4.0]ウンデセン-7(DBU)、トリエタノールアミン、ベンジルジメチルアミン等の三級アミン等が挙げられる。これらは、単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本実施形態の樹脂組成物は、第一の無機フィラーとしてのアルミナ粒子と、第二の無機フィラーとしての複合酸化物粒子とを組み合わせて含む。以下、各無機フィラーについて説明する。
本実施形態の樹脂組成物に用いられるアルミナ粒子は、樹脂組成物に熱伝導性を付与する作用を有する。アルミナ粒子は、例えば、シリカ粒子のような他の無機フィラーに比べ、熱伝導性が高く、封止材として用いる際に熱設計が容易である。また、アルミナ粒子は、シリカ粒子よりも熱伝導率が高い他の無機フィラー(例えば、酸化マグネシウム、窒化ホウ素、窒化アルミ、ダイヤモンドなど)に比べて低コストであり、また真球度を高くしやすく、耐熱性に優れる。
本実施形態の封止用樹脂組成物は、第二の無機フィラーとして、酸化アルミニウムとホウ酸アルミニウムとを含む複合体粒子を含む。複合体粒子としては、例えば、酸化アルミニウムとホウ酸アルミニウムと二酸化チタンから構成される複合体粒子、または酸化アルミニウムとホウ酸アルミニウムと三酸化タングステンから構成される複合体粒子、あるいはこれらの組み合わせを使用することができる。このような複合体粒子の市販品としては、大日精化工業社製のダイピロキサイド#7321、#7323、#7330が挙げられる。
(配合例1)
・50%体積累積粒径D50が10~50μmの第一のアルミナ粒子:70~90体積%
・50%体積累積粒径D50が0.5μm以上20μm以下の複合体粒子:10~30体積%
(配合例2)
・50%体積累積粒径D50が10~50μmの第一のアルミナ粒子:70~85体積%
・50%体積累積粒径D50が0.1μm以上10μm以下の第二のアルミナ粒子:5~15体積%
・50%体積累積粒径D50が0.5μm以上20μm以下の複合体粒子:5~15体積%
(配合例3)
・50%体積累積粒径D50が10~50μmの第一のアルミナ粒子:70~85
・50%体積累積粒径D50が0.5μm以上20μm以下の小粒径複合体粒子:5~15体積%
(配合例4)
・50%体積累積粒径D50が10~50μmの第一のアルミナ粒子:60~80体積%
・50%体積累積粒径D50が0.1μm以上10μm以下の第二のアルミナ粒子:5~20体積%
・50%体積累積粒径D50が0.5μm以上5μm以下の小粒径複合体粒子:5~15体積%
・50%体積累積粒径D50が5μm以上20μm以下の大粒径複合体粒子:5~15体積%
本実施形態の樹脂組成物は、上述のアルミナ粒子および複合酸化物粒子に加え、他の無機フィラーを含んでもよい。他の無機フィラーとしては、溶融破砕シリカ、溶融球状シリカ、結晶性シリカ、2次凝集シリカ等のシリカ;炭酸カルシウム、酸化マグネシウム、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、酸化チタン、炭化ケイ素、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、チタンホワイト、タルク、クレー、マイカ、ガラス繊維等が挙げられる。これらのむきフィラーの粒子形状は限りなく真球状であることが好ましく、また、粒子の大きさの異なるものを混合することにより充填量を多くすることができる。
他の無機フィラーを使用する場合、その配合量は、無機フィラー全体に対して、0.5~5体積%の量であることが好ましい。
本実施形態の樹脂組成物は、必要に応じて、上述の成分に加えて他の添加剤をさらに含んでもよい。他の添加剤としては、カップリング剤、流動性付与剤、離型剤、イオン捕捉剤、低応力剤、着色剤、難燃剤等が挙げられる。以下、代表成分について説明する。
カップリング剤としては、具体的には、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシランなどのビニルシラン;2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3-グリシドキシプロピルトリエトキシシランなどのエポキシシラン;p-スチリルトリメトキシシランなどのスチリルシラン;3-メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルトリエトキシシランなどのメタクリルシラン;3-アクリロキシプロピルトリメトキシシランなどのアクリルシラン;N-2-(アミノエチル)-3-アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N-2-(アミノエチル)-3-アミノプロピルトリメトキシシラン、3-アミノプロピルトリメトキシシラン、3-アミノプロピルトリエトキシシラン、3-トリエトキシシリル-N-(1,3-ジメチル-ブチリデン)プロピルアミン、N-フェニル-3-アミノプロピルトリメトキシシラン、フェニルアミノプロピルトリメトキシシランなどのアミノシラン;イソシアヌレートシラン;アルキルシラン;3-ウレイドプロピルトリアルコキシシランなどのウレイドシラン;3-メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、3-メルカプトプロピルトリメトキシシランなどのメルカプトシラン;3-イソシアネートプロピルトリエトキシシランなどのイソシアネートシラン;チタン系化合物;アルミニウムキレート類;アルミニウム/ジルコニウム系化合物などが挙げられる。カップリング剤としては、上記具体例のうち1種または2種以上を配合することができる。
流動性付与剤は、リン原子含有硬化促進剤などの潜伏性を有さない硬化促進剤が樹脂組成物の溶融混練時に反応するのを抑制するように働く。これにより、樹脂組成物の生産性を向上できる。流動性付与剤としては、具体的には、カテコール、ピロガロール、没食子酸、没食子酸エステル、1,2-ジヒドロキシナフタレン、2,3-ジヒドロキシナフタレン及びこれらの誘導体などの芳香環を構成する2個以上の隣接する炭素原子にそれぞれ水酸基が結合した化合物などが挙げられる。
離型剤としては、具体的には、カルナバワックスなどの天然ワックス;モンタン酸エステルワックス、酸化ポリエチレンワックスなどの合成ワックス;ステアリン酸亜鉛等の高級脂肪酸及びその金属塩;パラフィン;エルカ酸アミドなどのカルボン酸アミドなどが挙げられる。離型剤としては、上記具体例のうち1種または2種以上を配合することができる。
上記イオン捕捉剤は、具体的には、ハイドロタルサイト、ハイドロタルサイト状物質などのハイドロタルサイト類;マグネシウム、アルミニウム、ビスマス、チタン、ジルコニウムから選ばれる元素の含水酸化物などが挙げられる。イオン捕捉剤としては、上記具体例のうち1種または2種以上を配合することができる。
低応力剤としては、具体的には、シリコーンオイル、シリコーンゴムなどのシリコーン化合物;ポリブタジエン化合物;アクリロニトリル-カルボキシル基末端ブタジエン共重合化合物などのアクリロニトリル-ブタジエン共重合化合物などを挙げることができる。低応力剤としては、上記具体例のうち1種または2種以上を配合することができる。
着色剤としては、具体的には、カーボンブラック、ベンガラ、酸化チタンなどを挙げることができる。着色剤としては、上記具体例のうち1種または2種以上を配合することができる。
難燃剤としては、具体的には、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、ホウ酸亜鉛、モリブデン酸亜鉛、ホスファゼン、カーボンブラックなどを挙げることができる。難燃剤としては、上記具体例のうち1種または2種以上を配合することができる。
本実施形態の樹脂組成物は、上記成分および必要に応じて用いられる添加剤を所定の含有量となるように、タンブラーミキサーやヘンシェルミキサー等のミキサーやブレンダー等で均一に混合した後、ニーダー、ロール、ディスパー、アジホモミキサー、及びプラネタリーミキサー等で加熱しながら混練することにより製造できる。なお、混練時の温度としては、硬化反応が生じない温度範囲である必要があり、エポキシ樹脂およびフェノール樹脂硬化剤の組成にもよるが、70~150℃程度で溶融混練することが好ましい。混練後に冷却固化し、混練物を、粉粒状、顆粒状、タブレット状、またはシート状に加工してもよい。
本実施形態に係る封止用樹脂組成物を封止剤として用いて製造される電子装置の一例について説明する。
図1は本実施形態に係る両面封止型の電子装置100を示す断面図である。
本実施形態の半導体装置100は、電子素子20と、電子素子20に接続されるボンディングワイヤ40と、封止材50と、を備えるものであり、当該封止材50は、前述の樹脂組成物の硬化物により構成される。
本実施形態に係る半導体装置は、例えば、上述した封止用樹脂組成物の製造方法により、封止用樹脂組成物を得る工程と、基板上に電子素子を搭載する工程と、前記封止用樹脂組成物を用いて、前記電子素子を封止する工程とにより製造される。封止剤を形成するために用いられる手法として、例えば、トランスファー成形法、圧縮成形法、インジェクション成形法等を用いることができる。封止する工程は、樹脂組成物を、80℃から200℃程度の温度で10分から10時間程度の時間をかけて硬化させることにより実施される。
以下、実施形態の例を付記する。
1. エポキシ樹脂と、
フェノール樹脂硬化剤と、
硬化促進剤と、
第一の無機フィラーと第二の無機フィラーとを含む無機フィラーと、
を含む封止用樹脂組成物であって、
前記第一の無機フィラーは、アルミナ粒子であり、
前記第二の無機フィラーは、酸化アルミニウムとホウ酸アルミニウムとを含む複合体粒子である、
封止用樹脂組成物。
2. 前記第二の無機フィラーは、酸化アルミニウムとホウ酸アルミニウムと二酸化チタンから構成される複合体粒子、または酸化アルミニウムとホウ酸アルミニウムと三酸化タングステンから構成される複合体粒子、あるいはこれらの組み合わせを含む、1.に記載の封止用樹脂組成物。
3. 前記第二の無機フィラーの50%体積累積粒径D50は、0.5μm以上20μm以下である、1.または2.に記載の封止用樹脂組成物。
4. 前記第二の無機フィラーの体積基準の頻度分布を表す粒度分布曲線は、0.5~20μmの間に2つのピークを有する、1.乃至3.のいずれかに記載の封止用樹脂組成物。
5. 前記第二の無機フィラーは、角のない丸みを帯びた形状を有する、1.乃至4.のいずれかに記載の封止用樹脂組成物。
6. 前記アルミナ粒子は、球状アルミナを含む、1.乃至5.のいずれかに記載の封止用樹脂組成物。
7. 前記アルミナ粒子は、50%体積累積粒径D50が10μm以上50μm以下であるアルミナ粒子を含む、1.乃至6.のいずれかに記載の封止用樹脂組成物。
8. 前記アルミナ粒子は、50%体積累積粒径D50が0.1μm以上10μm未満であるアルミナ粒子をさらに含む、7.に記載の封止用樹脂組成物。
9. 前記無機フィラーは、当該封止用樹脂組成物全体に対して、80質量%以上95質量%以下の量である、1.乃至8のいずれかに記載の封止用樹脂組成物。
10. 高化式フローテスターを用いて、スリット径φ0.5mm、測定温度175℃、荷重40kgfで測定した、当該封止用樹脂組成物の溶融粘度が、1Pa・s以上150Pa・s以下である、1.乃至9.のいずれかに記載の封止用樹脂組成物。
11. 前記無機フィラーは、シリカ、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、タルク、およびマイカから選択される少なくとも1つをさらに含む、1.乃至10.のいずれかに記載の封止用樹脂組成物。
12. 低応力剤をさらに含む、1.乃至11.のいずれかに記載の封止用樹脂組成物。
13. 半導体素子と、
前記半導体素子を封止する封止材と、を備える電子装置であって、
前記封止材は、1.乃至12.のいずれかに記載の封止用樹脂組成物の硬化物からなる、電子装置。
(エポキシ樹脂)
・エポキシ樹脂1:以下構造式を有するビフェニル型エポキシ樹脂(三菱化学社製、YX4000HK)
・硬化剤1:ノボラック型フェノール樹脂(住友ベークライト株式会社製、PR-55617)
・アルミナ粒子1:球状アルミナ(平均粒子径(D50)42μm)
・アルミナ粒子2:球状アルミナ(平均粒子径(D50)0.6μm)
・複合体粒子1:ダイピロキサイド#7321(大日精化工業社製、酸化アルミニウム90~99%/ホウ酸アルミニウム1~5%/二酸化チタン(ルチル)<1%の構成を有する複合体、平均粒子径(D50)1μm)
・複合体粒子2:ダイピロキサイド#7323(大日精化工業社製、酸化アルミニウム90~99%/ホウ酸アルミニウム1~5%/三酸化タングステン<1%の構成を有する複合体、平均粒子径(D50)3μm)
・複合体粒子3:ダイピロキサイド#7330(大日精化工業社製、酸化アルミニウム90~99%/ホウ酸アルミニウム1~5%/三酸化タングステン<1%の構成を有する複合体、平均粒子径(D50)10μm)
・カップリング剤1:N-フェニルアミノプロピルトリメトキシシラン(東レ・ダウコーニング株式会社製、CF-4083)
・硬化促進剤1:下記式(P1)で表される硬化促進剤(テトラフェニルホスホニウムビス(ナフタレン-2,3-ジオキシ)フェニルシリケート)
・ワックス1:カルナバワックス(東亞合成社製、TOWAX-132)
・ワックス2:エルカ酸アミド(日油株式会社製、アルフローP-10)
・着色剤1:カーボンブラック(東海カーボン社製、ERS-2001)
(イオン捕捉剤)
・イオン捕捉剤1:マグネシウム・アルミニウム・ハイドロオキサイド・カーボネート・ハイドレート(協和化学工業社製、DHT-4H)
・低応力剤1:エポキシ・ポリエーテル変性シリコーンオイル(東レ・ダウコーニング社製、FZ-3730)
表1で示す配合の原料をスーパーミキサーにより5分間粉砕混合したのち、この混合原料を直径65mmのシリンダー内径を持つ同方向回転二軸押出機にてスクリュー回転数400rpm、100℃の樹脂温度で溶融混練した。次に、直径20cmの回転子の上方より溶融混練された樹脂組成物を2kg/hrの割合で供給し、回転子を3000rpmで回転させて得られる遠心力によって、115℃に加熱された円筒状外周部の複数の小孔(孔径1.2mm)を通過させた。その後、冷却することで顆粒状の封止用樹脂組成物を得た。得られた顆粒状の封止用樹脂組成物は、15℃で相対湿度を55%RHに調整した空気気流下3時間撹拌した。
混合原料を直径65mmのシリンダー内径を持つ同方向回転二軸押出機にて100℃の樹脂温度で溶融混練した際に、スクリュー回転数200rpmで混練できたものを、混練性「〇」、二軸押出機の回転トルクが上昇し回転数200rpmを維持できなかったものを、「△」として評価した。結果を表1に示す。
(流動性(スパイラルフロー))
低圧トランスファー成形機(コータキ精機株式会社製、KTS-15)を用いて、EMMI-1-66に準じたスパイラルフロー測定用金型に、金型温度175℃、注入圧力6.9MPa、保圧時間120秒の条件で、樹脂組成物を注入し、流動長を測定した。スパイラルフローは、流動性の指標であり、数値が大きい方が、流動性が良好である。単位はcm。
高化式フローテスター(島津製作所社製、CFT-500C)を用いて、温度175℃、荷重40kgf(ピストン面積1cm2)、ダイ穴直径0.50mm、ダイ長さ1.00mmの試験条件で高化式粘度を測定した。なお、高化式粘度の単位は、Pa・sである。
得られた封止用樹脂組成物を180℃、10MPaで40分間熱処理して硬化物を得た。次いで、レーザーフラッシュ法を用いて上硬化物の厚み方向の熱拡散率(m2/s)を測定した。結果を表1に示す。
20 電子素子
30 基材
32 ダイパッド
34 アウターリード
40 ボンディングワイヤ
50 封止材
100 電子装置
401 電子素子
402 ダイアタッチ材
404 ボンディングワイヤ
406 封止材
407 電極パッド
408 回路基板
409 半田ボール
Claims (9)
- エポキシ樹脂と、
フェノール樹脂硬化剤と、
硬化促進剤と、
第一の無機フィラーと第二の無機フィラーとを含む無機フィラーと、
を含む封止用樹脂組成物であって、
前記無機フィラーは、当該封止用樹脂組成物全体に対して、80質量%以上95質量%以下の量であり、
前記第一の無機フィラーは、50%体積累積粒径D50が10μm以上50μm以下である第一の球状アルミナ粒子と、50%体積累積粒径D50が0.1μm以上10μm未満である第二の球状アルミナ粒子とからなり、
前記第二の無機フィラーは、酸化アルミニウムとホウ酸アルミニウムとを含む複合体粒子であり、
前記複合体粒子は、50%体積累積粒径D50が0.5μm以上5μm以下の小粒径複合体粒子と、50%体積累積粒径D50が5μm以上20μm以下の大粒径複合体粒子とからなり、
前記第一の球状アルミナ粒子は、前記無機フィラー全体に対して、60体積%以上80体積%以下の量であり、
前記第二の球状アルミナ粒子は、前記無機フィラー全体に対して、5体積%以上20体積%以下の量であり、
前記小粒径複合体粒子は、前記無機フィラー全体に対して、5体積%以上15体積%以下の量であり、
前記大粒径複合体粒子は、前記無機フィラー全体に対して、5体積%以上15体積%以下の量である、
封止用樹脂組成物。 - 前記第二の無機フィラーは、酸化アルミニウムとホウ酸アルミニウムと二酸化チタンから構成される複合体粒子、または酸化アルミニウムとホウ酸アルミニウムと三酸化タングステンから構成される複合体粒子、あるいはこれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の封止用樹脂組成物。
- 前記第二の無機フィラーの50%体積累積粒径D50は、0.5μm以上20μm以下である、請求項1または2に記載の封止用樹脂組成物。
- 前記第二の無機フィラーの体積基準の頻度分布を表す粒度分布曲線は、0.5~20μmの間に2つのピークを有する、請求項1乃至3のいずれかに記載の封止用樹脂組成物。
- 前記第二の無機フィラーは、角のない丸みを帯びた形状を有する、請求項1乃至4のいずれかに記載の封止用樹脂組成物。
- 高化式フローテスターを用いて、スリット径φ0.5mm、測定温度175℃、荷重40kgfで測定した、当該封止用樹脂組成物の溶融粘度が、1Pa・s以上150Pa・s以下である、請求項1乃至5のいずれかに記載の封止用樹脂組成物。
- 前記無機フィラーは、シリカ、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、タルク、およびマイカから選択される少なくとも1つをさらに含む、請求項1乃至6のいずれかに記載の封止用樹脂組成物。
- 低応力剤をさらに含む、請求項1乃至7のいずれかに記載の封止用樹脂組成物。
- 半導体素子と、
前記半導体素子を封止する封止材と、を備える電子装置であって、
前記封止材は、請求項1乃至8のいずれかに記載の封止用樹脂組成物の硬化物からなる、電子装置。
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