<第1実施形態>
以下、インダクタ部品の第1実施形態について説明する。なお、図面は理解を容易にするために構成要素を拡大して示している場合がある。構成要素の寸法比率は実際のものと、又は別の図中のものと異なる場合がある。
(全体構成について)
図1に示すように、インダクタ部品10は、直方体状の素体11を備えている。また、図3に示すように、インダクタ部品10は、素体11の内部で延びているインダクタ配線30と、インダクタ配線30の第1端に接続している第1電極40と、インダクタ配線30の第2端に接続している第2電極50と、を備えている。
図2に示すように、インダクタ部品10は、全体として、複数の板状の層が積層されたような構造になっている。また、各層は、平面視で長方形状になっている。そして、素体11は直方体状であることから6つの外面を有している。図1に示すように、これら6つの外面のうち、各層の主面と平行な特定の1つの面を第1主面11Aとする。また、第1主面11Aと平行な面を第2主面11Bとする。そして、第1主面11Aに垂直な特定の1つの面を第1端面11Cとする。また、第1端面11Cに平行な面を第2端面11Dとする。さらに、第1主面11A及び第1端面11Cのいずれにも垂直な特定の1つの面を底面11Eとする。また、底面11Eと平行な面を天面11Fとする。
なお、以下の説明では、複数の層が積層する方向に沿う軸、すなわち第1主面11Aに垂直な軸を第1軸Xとする。また、第1端面11Cに垂直な軸を第2軸Yとする。さらに、底面11Eに垂直な軸を第3軸Zとする。そして、第1軸Xに沿う方向のうちの第1主面11Aが向く方向を第1正方向X1とし、第1正方向X1と反対方向を第1負方向X2とする。また、第2軸Yに沿う方向のうちの第1端面11Cが向く方向を第2正方向Y1とし、第2正方向Y1と反対方向を第2負方向Y2とする。さらに、第3軸Zに沿う方向のうちの天面11Fが向く方向を第3正方向Z1とし、第3正方向Z1と反対方向を第3負方向Z2とする。
図2に示すように、インダクタ部品10は、第1層L1~第9層L9を有している。第1層L1~第9層L9は、この順で第1負方向X2に並んでいる。第1層L1~第9層L9の厚み、すなわちX軸に沿う方向の寸法は、すべて略同一である。図3に示すように、第1層L1は、第1電極部41と、第2電極部51と、第1配線部31と、第1絶縁部21と、によって構成されている。
第1電極部41は、銀などの導電性材料からなっている。第1負方向X2を向いて第1層L1を視たときに、第1電極部41は、全体としてL字状になっている。第1電極部41は、第1負方向X2を向いて第1層L1を視たときに、第1層L1の中心よりも第2正方向Y1側且つ第3負方向Z2側に位置している。つまり、第1電極部41は、第1負方向X2を向いて第1層L1を視たときに、第1層L1の中心よりも第2正方向Y1側且つ第3負方向Z2側の角を含む箇所に位置している。
第1電極部41における第3軸Zに沿う方向の最大の寸法は、第1層L1における第3軸Zに沿う方向の寸法の2分の1よりも大きい。第1電極部41における第3軸Zに沿う方向の最大の寸法は、第1電極部41のうち第1端面11Cに沿って延びる部分の第3軸Zに沿う方向の寸法である。すなわち、第1電極部41における第3正方向Z1側の端は、第3軸Zに沿う方向での第1層L1の中央よりも第3正方向Z1側に位置している。第1電極部41における第2軸Yに沿う方向の最大の寸法は、第1層L1における第2軸Yに沿う方向の2分の1よりも小さい。第1電極部41における第2軸Yに沿う方向の最大の寸法は、第1電極部41のうち底面11Eに沿って延びる部分の第2軸Yに沿う方向の寸法である。すなわち、第1電極部41における第2負方向Y2側の端は、第2軸Yに沿う方向での第1層L1の中央よりも第2正方向Y1側に位置している。
第2電極部51は、銀などの導電性材料からなっている。第1負方向X2を向いて第1層L1を視たときに、第2電極部51は、全体としてL字状になっている。第2電極部51は、第1負方向X2を向いて第1層L1を視たときに、第1層L1の中心よりも第2負方向Y2側且つ第3負方向Z2側に位置している。つまり、第2電極部51は、第1負方向X2を向いて第1層L1を視たときに、第1層L1の中心よりも第2負方向Y2側且つ第3負方向Z2側の角を含む箇所に位置している。
第2電極部51における第3軸Zに沿う方向の最大の寸法は、第1層L1における第3軸Zに沿う方向の寸法の2分の1よりも大きい。第2電極部51における第3軸Zに沿う方向の最大の寸法は、第2電極部51のうち第2端面11Dに沿って延びる部分の第3軸Zに沿う方向の寸法である。すなわち、第2電極部51における第3正方向Z1側の端は、第3軸Zに沿う方向での第1層L1の中央よりも第3正方向Z1側に位置している。第2電極部51における第2軸Yに沿う方向の最大の寸法は、第1層L1における第2軸Yに沿う方向の2分の1よりも小さい。第2電極部51における第2軸Yに沿う方向の最大の寸法は、第2電極部51のうち底面11Eに沿って延びる部分の第2軸Yに沿う方向の寸法である。すなわち、第2電極部51における第2正方向Y1側の端は、第2軸Yに沿う方向での第1層L1の中央よりも第2負方向Y2側に位置している。
第1配線部31は、銀などの導電性材料からなっている。第1負方向X2を向いて第1層L1を視たときに、第1配線部31は、全体として、第1層L1の中心を中心とした渦巻状に延びている。具体的には、第1配線部31の第1端部31Aは、第1電極部41の第3軸Zに沿う方向における第3正方向Z1側の端部に接続している。すなわち、第1端部31Aは、インダクタ配線30の第1端である。第1配線部31の配線幅は、第2端部31Bを除いて略一定となっている。第1配線部31の第2端部31Bの第3軸Zに沿う方向における位置は、第3軸Zに沿う方向における中央より第3正方向Z1側であって、第1端部31Aより第3負方向Z2側である。また、第1配線部31の第2端部31Bの第2軸Yに沿う方向における位置は、第2軸Yに沿う方向における中央より第2正方向Y1側である。そして、第1負方向X2を向いて第1配線部31を視たときに、第1配線部31は、第1端部31Aから第2端部31Bに向かって時計回りに延びている。
第1配線部31の第2端部31Bは、後述するビア32と接続するためのパッドとして機能している。第1負方向X2を向いて第1層L1を視たときに、第2端部31Bは、略円形状になっている。また、第1配線部31の第2端部31Bは、第1配線部31の他の部分よりも配線幅が大きくなっている。
第1層L1において、第1電極部41と、第2電極部51と、第1配線部31と、を除く部分は、第1絶縁部21である。第1絶縁部21は、ガラス、樹脂、アルミナなど非磁性の絶縁体からなっている。
図2に示すように、第2層L2は、第1層L1の第1負方向X2を向く主面に積層されている。第1負方向X2を向いて第2層L2を視たとき、第2層L2は、第1層L1と同じ長方形状である。第2層L2は、第3電極部42と、第4電極部52と、ビア32と、第2絶縁部22と、によって構成されている。
第3電極部42は、第1電極部41と同じ材料からなっている。第1負方向X2を向いて第2層L2を視たときに、第3電極部42は、全体としてL字状になっている。第3電極部42は、第1負方向X2を向いて第2層L2を視たときに、第2層L2の中心よりも第2正方向Y1側且つ第3負方向Z2側に位置している。つまり、第3電極部42は、第1負方向X2を向いて第2層L2を視たときに、第2層L2の中心よりも第2正方向Y1側且つ第3負方向Z2側の角を含む箇所に位置している。したがって、第3電極部42は、第1電極部41の第1負方向X2を向く面に積層されている。
第3電極部42の第3軸Zに沿う方向の最大の寸法は、第1電極部41の第3軸Zに沿う方向の寸法よりも小さい。第3電極部42における第3軸Zに沿う方向の最大の寸法は、第3電極部42のうち第1端面11Cに沿って延びる部分の第3軸Zに沿う方向の寸法である。具体的には、第3電極部42の第3正方向Z1側の端の位置は、第2層L2における第3軸Zに沿う中央である。第3電極部42の第2軸Yに沿う方向の最大の寸法は、第1電極部41の第2軸Yに沿う方向の最大の寸法と等しい。
第4電極部52は、第2電極部51と同じ材料からなっている。第4電極部52は、第1負方向X2を向いて第2層L2を視たときに、全体としてL字状になっている。第4電極部52は、第1負方向X2を向いて第2層L2を視たときに、第2層L2の中心よりも第2負方向Y2側且つ第3負方向Z2側に位置している。つまり、第4電極部52は、第1負方向X2を向いて第2層L2を視たときに、第2層L2の中心よりも第2負方向Y2側且つ第3負方向Z2側の角を含む箇所に位置している。したがって、第4電極部52は、第2電極部51の第1負方向X2を向く面に積層されている。
第4電極部52の第3軸Zに沿う方向の最大の寸法は、第2電極部51の第3軸Zに沿う方向の寸法よりも小さい。第4電極部52における第3軸Zに沿う方向の最大の寸法は、第4電極部52のうち第2端面11Dに沿って延びる部分の第3軸Zに沿う方向の寸法である。具体的には、第4電極部52の第3正方向Z1側の端の位置は、第2層L2における第3軸Zに沿う中央である。第4電極部52の第2軸Yに沿う方向の最大の寸法は、第2電極部51の第2軸Yに沿う方向の最大の寸法と等しい。
ビア32は、第1配線部31と同じ材料からなっている。ビア32は、第1軸Xに沿う方向に延びる円柱状である。ビア32は、第1配線部31の第2端部31Bにおける第1負方向X2を向く面に積層されている。そのため、ビア32は、第1配線部31の第2端部31Bと電気的に接続している。そして、ビア32は、第1配線部31の第2端部31Bから第1負方向X2に延びている。
第2層L2において、第3電極部42と、第4電極部52と、ビア32と、を除く部分は、第2絶縁部22である。第2絶縁部22は、第1絶縁部21と同じ材料の非磁性の絶縁体からなっている。
第3層L3は、第2層L2の第1負方向X2を向く主面に積層されている。第1負方向X2を向いて第3層L3を視たとき、第3層L3は、第1層L1と同じ長方形状である。第3層L3は、第5電極部43と、第6電極部53と、第2配線部33と、第3絶縁部23と、によって構成されている。
第5電極部43は、第1電極部41と同じ材料からなっている。第1負方向X2を向いて第3層L3を視たとき、第5電極部43は、第3電極部42と同じ寸法のL字状であり、且つ第3電極部42と同じ箇所に位置している。したがって、第5電極部43は、第3電極部42の第1負方向X2を向く面に積層されている。なお、第5電極部43の寸法は、第3電極部42と同じ寸法であることから、第5電極部43の第3軸Zに沿う方向の最大の寸法は、第1電極部41の第3軸Zに沿う方向の最大の寸法よりも小さい。
第6電極部53は、第2電極部51と同じ材料からなっている。第1負方向X2を向いて第3層L3を視たとき、第6電極部53は、第4電極部52と同じ寸法のL字状であり、且つ第4電極部52と同じ箇所に位置している。したがって、第6電極部53は、第4電極部52の第1負方向X2を向く面に積層されている。なお、第6電極部53は、第4電極部52と同じ寸法であることから、第6電極部53の第3軸Zに沿う方向の最大の寸法は、第2電極部51の第3軸Zに沿う方向の最大の寸法よりも小さい。
第2配線部33は、第1配線部31と同じ材料からなっている。第1負方向X2を向いて第3層L3を視たときに、第2配線部33は、全体として、第3層L3の中心を中心とした渦巻状に延びている。具体的には、第2配線部33の第1端部33Aの位置は、ビア32の第1負方向X2を向く面上である。そのため、第2配線部33の第1端部33Aは、ビア32に接続している。第2配線部33の配線幅は、第1端部33A及び第2端部33Bを除いて略一定となっている。第2配線部33の第2端部33Bの第3軸Zに沿う方向における位置は、第3軸Zに沿う方向における中央より第3負方向Z2側である。また、第2配線部33の第2端部33Bの第2軸Yに沿う方向における位置は、第2軸Yに沿う方向における中央より第2正方向Y1側であって、第1配線部31の第2端部31Bの第2軸Yに沿う方向における位置よりも第2軸Yに沿う方向における中央側である。そして、第1負方向X2を向いて第2配線部33を視たときに、第2配線部33は、第1端部33Aから第2端部33Bに向かって時計回りに延びている。
第3層L3において、第5電極部43と、第6電極部53と、第2配線部33と、を除く部分は、第3絶縁部23である。第3絶縁部23は、第1絶縁部21と同じ材料の非磁性の絶縁体からなっている。
第4層L4は、第3層L3の第1負方向X2を向く主面に積層されている。第1負方向X2を向いて第4層L4を視たとき、第4層L4は、第1層L1と同じ長方形状である。第4層L4は、第7電極部44と、第8電極部54と、ビア34と、第4絶縁部24と、によって構成されている。
第7電極部44は、第1電極部41と同じ材料からなっている。第1負方向X2を向いて第4層L4を視たとき、第7電極部44は、第5電極部43と同じ寸法のL字状であり、且つ第5電極部43と同じ箇所に位置している。したがって、第7電極部44は、第5電極部43の第1負方向X2を向く面に積層されている。なお、第7電極部44の寸法は、第5電極部43と同じ寸法であることから、第7電極部44の第3軸Zに沿う方向の最大の寸法は、第1電極部41の第3軸Zに沿う方向の最大の寸法よりも小さい。
第8電極部54は、第2電極部51と同じ材料からなっている。第1負方向X2を向いて第4層L4を視たとき、第8電極部54は、第6電極部53と同じ寸法のL字状であり、且つ第6電極部53と同じ箇所に位置している。したがって、第8電極部54は、第6電極部53の第1負方向X2を向く面に積層されている。なお、第8電極部54は、第6電極部53と同じ寸法であることから、第8電極部54の第3軸Zに沿う方向の最大の寸法は、第2電極部51の第3軸Zに沿う方向の最大の寸法よりも小さい。
ビア34は、第1配線部31と同じ材料からなっている。ビア34は、第1軸Xに沿う方向に延びる円柱状である。ビア34は、第2配線部33の第2端部33Bにおける第1負方向X2を向く面に積層されている。そのため、ビア34は、第2配線部33の第2端部33Bと電気的に接続している。そして、ビア34は、第2配線部33の第2端部33Bから第1負方向X2に延びている。
第4層L4において、第7電極部44と、第8電極部54と、ビア34と、を除く部分は、第4絶縁部24である。第4絶縁部24は、第1絶縁部21と同じ材料の非磁性の絶縁体からなっている。
第5層L5は、第4層L4の第1負方向X2を向く主面に積層されている。第1負方向X2を向いて第5層L5を視たとき、第5層L5は、第1層L1と同じ長方形状である。第5層L5は、第9電極部45と、第10電極部55と、第3配線部35と、第5絶縁部25と、によって構成されている。
第9電極部45は、第1電極部41と同じ材料からなっている。第1負方向X2を向いて第5層L5を視たとき、第9電極部45は、第7電極部44と同じ寸法のL字状であり、且つ第7電極部44と同じ箇所に位置している。したがって、第9電極部45は、第7電極部44の第1負方向X2を向く面に積層されている。なお、第9電極部45の寸法は、第7電極部44と同じ寸法であることから、第9電極部45の第3軸Zに沿う方向の最大の寸法は、第1電極部41の第3軸Zに沿う方向の最大の寸法よりも小さい。
第10電極部55は、第2電極部51と同じ材料からなっている。第1負方向X2を向いて第5層L5を視たとき、第10電極部55は、第8電極部54と同じ寸法のL字状であり、且つ第8電極部54と同じ箇所に位置している。したがって、第10電極部55は、第8電極部54の第1負方向X2を向く面に積層されている。なお、第10電極部55は、第8電極部54と同じ寸法であることから、第10電極部55の第3軸Zに沿う方向の最大の寸法は、第2電極部51の第3軸Zに沿う方向の最大の寸法よりも小さい。
第3配線部35は、第1配線部31と同じ材料からなっている。第1負方向X2を向いて第5層L5を視たときに、第3配線部35は、全体として、第5層L5の中心を中心とした渦巻状に延びている。具体的には、第3配線部35の第1端部35Aの位置は、ビア34の第1負方向X2を向く面上である。そのため、第3配線部35の第1端部35Aは、ビア34に接続している。第3配線部35の配線幅は、第1端部35A及び第2端部35Bを除いて略一定となっている。第3配線部35の第2端部33Bの第3軸Zに沿う方向における位置は、第3軸Zに沿う方向における中央より第3負方向Z2側である。また、第2配線部33の第2端部33Bの第2軸Yに沿う方向における位置は、第2軸Yに沿う方向における中央より第2負方向Y2側である。そして、第1負方向X2を向いて第3配線部35を視たときに、第3配線部35は、第1端部35Aから第2端部35Bに向かって時計回りに延びている。
第5層L5において、第9電極部45と、第10電極部55と、第3配線部35と、を除く部分は、第5絶縁部25である。第5絶縁部25は、第1絶縁部21と同じ材料の非磁性の絶縁体からなっている。
第6層L6は、第5層L5の第1負方向X2を向く主面に積層されている。第1負方向X2を向いて第6層L6を視たとき、第6層L6は、第1層L1と同じ長方形状である。第6層L6は、第11電極部46と、第12電極部56と、ビア36と、第6絶縁部26と、によって構成されている。
第11電極部46は、第1電極部41と同じ材料からなっている。第1負方向X2を向いて第6層L6を視たとき、第11電極部46は、第9電極部45と同じ寸法のL字状であり、且つ第9電極部45と同じ箇所に位置している。したがって、第11電極部46は、第9電極部45の第1負方向X2を向く面に積層されている。なお、第11電極部46の寸法は、第9電極部45と同じ寸法であることから、第11電極部46の第3軸Zに沿う方向の最大の寸法は、第1電極部41の第3軸Zに沿う方向の最大の寸法よりも小さい。
第12電極部56は、第2電極部51と同じ材料からなっている。第1負方向X2を向いて第6層L6を視たとき、第12電極部56は、第10電極部55と同じ寸法のL字状であり、且つ第10電極部55と同じ箇所に位置している。したがって、第12電極部56は、第10電極部55の第1負方向X2を向く面に積層されている。なお、第12電極部56の寸法は、第10電極部55と同じ寸法であることから、第12電極部56の第3軸Zに沿う方向の寸法は、第2電極部51の第3軸Zに沿う方向の寸法よりも小さい。
ビア36は、第1配線部31と同じ材料からなっている。ビア36は、第1軸Xに沿う方向に延びる円柱状である。ビア36は、第3配線部35の第2端部35Bにおける第1負方向X2を向く面に積層されている。そのため、ビア36は、第3配線部35の第2端部35Bと電気的に接続している。そして、ビア36は、第3配線部35の第2端部35Bから第1負方向X2に延びている。
第6層L6において、第11電極部46と、第12電極部56と、ビア36と、を除く部分は、第6絶縁部26である。第6絶縁部26は、第1絶縁部21と同じ材料の非磁性の絶縁体からなっている。
第7層L7は、第6層L6の第1負方向X2を向く主面に積層されている。第1負方向X2を向いて第7層L7を視たとき、第7層L7は、第1層L1と同じ長方形状である。第7層L7は、第13電極部47と、第14電極部57と、第4配線部37と、第7絶縁部27と、によって構成されている。
第13電極部47は、第1電極部41と同じ材料からなっている。第1負方向X2を向いて第7層L7を視たとき、第13電極部47は、第11電極部46と同じ寸法のL字状であり、且つ第11電極部46と同じ箇所に位置している。したがって、第13電極部47は、第11電極部46の第1負方向X2を向く面に積層されている。なお、第13電極部47の寸法は、第11電極部46と同じ寸法であることから、第13電極部47の第3軸Zに沿う方向の最大の寸法は、第1電極部41の第3軸Zに沿う方向の最大の寸法よりも小さい。
第14電極部57は、第2電極部51と同じ材料からなっている。第1負方向X2を向いて第7層L7を視たとき、第14電極部57は、第12電極部56と同じ寸法のL字状であり、且つ第11電極部46と同じ箇所に位置している。したがって、第14電極部57は、第12電極部56の第1負方向X2を向く面に積層されている。なお、第14電極部57の寸法は、第12電極部56と同じ寸法であることから、第14電極部57の第3軸Zに沿う方向の最大の寸法は、第2電極部51の第3軸Zに沿う方向の最大の寸法よりも小さい。
第4配線部37は、第1配線部31と同じ材料からなっている。第1負方向X2を向いて第7層L7を視たときに、第4配線部37は、全体として、第7層L7の中心を中心とした渦巻状に延びている。具体的には、第4配線部37の第1端部37Aの位置は、ビア36の第1負方向X2を向く面上である。そのため、第4配線部37の第1端部37Aは、ビア36に接続している。第4配線部37の配線幅は、第1端部37A及び第2端部37Bを除いて略一定となっている。第4配線部37の第2端部37Bの第3軸Zに沿う方向における位置は、第3軸Zに沿う方向における中央より第3正方向Z1側である。また、第4配線部37の第2端部37Bの第2軸Yに沿う方向における位置は、第2軸Yに沿う方向における中央より第2負方向Y2側であって、第1端部37Aの第2軸Yに沿う方向における位置よりも第2負方向Y2側である。そして、第1負方向X2を向いて第4配線部37を視たときに、第4配線部37は、第1端部37Aから第2端部37Bに向かって時計回りに延びている。また、第4配線部37は、インダクタ配線30の延び方向における中央を通る第3軸Zに沿う方向の軸を回転軸として、第2配線部33と回転対称となっている。
第7層L7において、第13電極部47と、第14電極部57と、第4配線部37と、を除く部分は、第7絶縁部27である。第7絶縁部27は、第1絶縁部21と同じ材料の非磁性の絶縁体からなっている。
第8層L8は、第7層L7の第1負方向X2を向く主面に積層されている。第1負方向X2を向いて第8層L8を視たとき、第8層L8は、第1層L1と同じ長方形状である。第8層L8は、第15電極部48と、第16電極部58と、ビア38と、第8絶縁部28と、によって構成されている。
第15電極部48は、第1電極部41と同じ材料からなっている。第1負方向X2を向いて第8層L8を視たとき、第15電極部48は、第13電極部47と同じ寸法のL字状であり、且つ第13電極部47と同じ箇所に位置している。したがって、第15電極部48は、第13電極部47の第1負方向X2を向く面に積層されている。なお、第15電極部48の寸法は、第13電極部47と同じ寸法であることから、第15電極部48の第3軸Zに沿う方向の最大の寸法は、第1電極部41の第3軸Zに沿う方向の最大の寸法よりも小さい。
第16電極部58は、第2電極部51と同じ材料からなっている。第1負方向X2を向いて第8層L8を視たとき、第16電極部58は、第14電極部57と同じ寸法のL字状であり、且つ第14電極部57と同じ箇所に位置している。したがって、第16電極部58は、第14電極部57の第1負方向X2を向く面に積層されている。なお、第16電極部58の寸法は、第14電極部57と同じ寸法であることから、第16電極部58の第3軸Zに沿う方向の最大の寸法は、第2電極部51の第3軸Zに沿う方向の最大の寸法よりも小さい。
ビア38は、第1配線部31と同じ材料からなっている。ビア38は、第1軸Xに沿う方向に延びる円柱状である。ビア38は、第4配線部37の第2端部37Bにおける第1負方向X2を向く面に積層されている。そのため、ビア38は、第4配線部37の第2端部37Bと電気的に接続している。そして、ビア38は、第4配線部37の第2端部37Bから第1負方向X2に延びている。
第8層L8において、第15電極部48と、第16電極部58と、ビア38と、を除く部分は、第8絶縁部28である。第8絶縁部28は、第1絶縁部21と同じ材料の非磁性の絶縁体からなっている。
第9層L9は、第8層L8の第1負方向X2を向く主面に積層されている。第1負方向X2を向いて第9層L9を視たとき、第9層L9は、第1層L1と同じ長方形状である。第9層L9は、第17電極部49と、第18電極部59と、第5配線部39と、第9絶縁部29と、によって構成されている。
第17電極部49は、第1電極部41と同じ材料からなっている。第1負方向X2を向いて第9層L9を視たとき、第17電極部49は、第1電極部41と同じ寸法のL字状であり、且つ第1電極部41と同じ箇所に位置している。したがって、第17電極部49は、第15電極部48の第1負方向X2を向く面に積層されている。
第18電極部59は、第2電極部51と同じ材料からなっている。第1負方向X2を向いて第9層L9を視たとき、第18電極部59は、第2電極部51と同じ寸法のL字状であり、且つ第2電極部51と同じ箇所に位置している。したがって、第18電極部59は、第16電極部58の第1負方向X2を向く面に積層されている。
第5配線部39は、第1配線部31と同じ材料からなっている。第1負方向X2を向いて第9層L9を視たときに、第5配線部39は、全体として、第9層L9の中心を中心とした渦巻状に延びている。具体的には、第5配線部39の第1端部39Aの位置は、ビア38の第1負方向X2を向く面上である。そのため、第5配線部39の第1端部39Aは、ビア38に接続している。第5配線部39の配線幅は、第1端部39Aを除いて略一定となっている。第5配線部39の第2端部39Bは、第18電極部59の第3軸Zに沿う方向における第3正方向Z1側の端部に接続している。そして、第1負方向X2を向いて第5配線部39を視たときに、第5配線部39は、第1端部39Aから第2端部39Bに向かって時計回りに延びている。なお、第5配線部39の第2端部39Bは、インダクタ配線30の第2端である。また、第5配線部39は、インダクタ配線30の延び方向における中央を通る第3軸Zに沿う方向の軸を回転軸として、第1配線部31と回転対称となっている。
第9層L9において、第17電極部49と、第18電極部59と、第5配線部39と、を除く部分は、第9絶縁部29である。第9絶縁部29は、第1絶縁部21と同じ材料の絶縁体からなっている。
素体11は、第1被覆絶縁層61と、第2被覆絶縁層62と、を有している。第1負方向X2を向いて第1被覆絶縁層61を視たとき、第1被覆絶縁層61は、第1層L1と同じ長方形状である。第1被覆絶縁層61は、第1層L1の第1正方向X1を向く主面に積層されている。第1正方向X1を向いて第2被覆絶縁層62を視たとき、第2被覆絶縁層62は、第1層L1と同じ長方形状である。第2被覆絶縁層62は、第9層L9の第1負方向X2を向く主面に積層されている。
第1被覆絶縁層61及び第2被覆絶縁層62は、第1絶縁部21~第9絶縁部29とは色が異なる。例えば、第1被覆絶縁層61及び第2被覆絶縁層62は、例えば青色や黒色などの顔料を含有している。これにより、素体11の外面でインダクタ部品10の向きが判別できる。
上述した第1絶縁部21~第9絶縁部29と、第1被覆絶縁層61と、第2被覆絶縁層62と、は一体化されている。以下では、これらを区別する必要がない場合には、絶縁部20と総称する。
また、第1配線部31と、第2配線部33と、第3配線部35と、第4配線部37と、第5配線部39と、ビア32と、ビア34と、ビア36と、ビア38と、は一体化されている。以下では、これらを区別する必要がない場合には、インダクタ配線30と総称する。そして、インダクタ配線30は、全体として、螺旋状に巻き回されている。そして、インダクタ配線30が巻き回される際の中心軸は、第1軸Xに沿う方向に延びる軸になっている。
さらに、上述した第1電極部41と、第3電極部42と、第5電極部43と、第7電極部44と、第9電極部45と、第11電極部46と、第13電極部47と、第15電極部48と、第17電極部49と、は一体化している。そして、これらが合わさって、第1電極40になっている。
同様に、上述した第2電極部51と、第4電極部52と、第6電極部53と、第8電極部54と、第10電極部55と、第12電極部56と、第14電極部57と、第16電極部58と、第18電極部59と、は一体化している。そして、これらが合わさって、第2電極50になっている。
そして、本実施形態においては、絶縁部20と、第1電極40と、第2電極50と、によって、インダクタ部品10の素体11が構成されている。そして、インダクタ配線30は、素体11の内部で延びている。なお、インダクタ配線30と、第1電極40と、第2電極50とは、一体化していてもよい。つまり、インダクタ配線30と第1電極40との間に、物理的な境界はなくてもよい。
第1層L1~第9層L9、第1被覆絶縁層61、および第2被覆絶縁層62が積層された結果、図1に示すように、素体11は、全体として長方形状になっている。図3に示すように、第1電極40は、第1端面11Cから底面11Eにかけての領域で素体11の外部に露出している。また、第2電極50は、第2端面11Dから底面11Eにかけての領域で素体11の外部に露出している。
図1に示すように、インダクタ部品10は、第1被覆電極71と、第2被覆電極72と、を備えている。第1被覆電極71は、第1電極40のうちの素体11から外部に露出している面を覆っている。第1被覆電極71は、図示は省略するが、ニッケルめっき、錫めっきの2層構造になっている。
第2被覆電極72は、第2電極50のうちの素体11から外部に露出している面を覆っている。第2被覆電極72は、図示は省略するが、ニッケルめっき、錫めっきの2層構造になっている。なお、図2においては、第1被覆電極71と第2被覆電極72との図示を省略している。
(第1電極の高さ寸法について)
上述したように、第1配線部31は、インダクタ配線30の第1端から第1主面11Aに沿う方向に平行に伸びている。また、ビア32は、第1配線部31から第1主面11Aに垂直な方向である第1軸Xに沿う方向に延びている。
ここで、図4に示すように、第1軸Xに沿う方向において、第1配線部31が存在する層である第1層L1を第1配線層LW1とする。また、第1配線部31から第1軸Xに沿う方向に延びているビア32が存在する第2層L2を第1ビア層LV1とする。そして、底面11Eに垂直な方向での寸法を高さ寸法とする。
なお、第1配線層LW1の第1軸Xに沿う方向の範囲は、第1配線部31の第1正方向X1側の端から第1負方向X2側の端までの範囲である。つまり、第1配線層LW1の第1軸Xに沿う方向の範囲は、第1配線部31の第1軸Xに沿う方向の寸法分の大きさと一致する。同様に、第1ビア層LV1の第1軸Xに沿う方向の範囲は、第1配線部31の第1負方向X2側の端から第2配線部33の第1正方向X1側の端までの範囲である。つまり、第1ビア層LV1の第1軸Xに沿う方向の範囲は、ビア32の第1正方向X1側の端から第1負方向X2側の端までの範囲である。そのため、第1ビア層LV1の第1軸Xに沿う方向の範囲は、ビア32の第1軸Xに沿う方向の寸法分の大きさと一致する。
第1配線層LW1での第1電極40の最大の高さ寸法を、第1配線層高さWH1とする。つまり、第1配線層高さWH1は、第1配線層LW1での第1電極部41のうち第1端面11Cに沿って延びる部分の第3軸Zに沿う方向の寸法である。第1ビア層LV1での第1電極40の最大の高さ寸法を、第1ビア層高さVH1とする。つまり、第1ビア層高さVH1は、第1ビア層LV1での第3電極部42のうち第1端面11Cに沿って延びる部分の第3軸Zに沿う方向の寸法である。第1配線層高さWH1は、第1ビア層高さVH1よりも大きくなっている。そして、第1配線層高さWH1を第1ビア層高さVH1で除した値は、1.05倍以上1.95倍以下である。具体的には、第1配線層高さWH1を第1ビア層高さVH1で除した値は、1.8である。
また、図2に示すように、第3軸Zに沿う方向での底面11Eからビア32の第3負方向Z2側の端までの距離を、第1ビア高さD1とする。第1配線層高さWH1は、第1ビア高さD1より大きくなっている。また、図2に示すように、第1ビア層高さVH1は、第1ビア高さD1よりも小さくなっている。
ここで、図4に示すように、第1軸Xに沿う方向での第1電極40の中央を通り、第3軸Zに平行な軸を第1対称軸AX1とする。そして、第1対称軸AX1を挟んで第1配線層LW1とは対称な位置の層である第9層L9を第1対称層LS1とする。この場合、第1対称層LS1での第1電極40の最大の高さ寸法を第1対称層高さSH1とする。そのため、第1対称層高さSH1は、第1対称層LS1での第17電極部49のうち第1端面11Cに沿って延びる部分の第3軸Zに沿う方向の寸法である。第1対称層高さSH1は、第1ビア層高さVH1よりも大きくなっている、また、第1対称層高さSH1は、第1配線層高さWH1と等しくなっている。つまり、本実施形態においては、第1電極40の素体11の外部に露出する部分の形状は、第1対称軸AX1を対称軸とする線対称な形状である。
上述したように、第5配線部39は、インダクタ配線30の第2端から第1主面11Aに沿う方向に平行に延びている。また、ビア38は、第5配線部39から第1主面11Aに垂直な方向である第1軸Xに沿う方向に延びている。
図2に示すように、第1軸Xに沿う方向において、第5配線部39が存在する層である第9層L9を第2配線層LW2とする。また、第5配線部39から第1軸Xに沿う方向に延びているビア38が存在する第8層L8を第2ビア層LV2とする。
このとき、第2配線層LW2での第1電極40の最大の高さ寸法は、第2配線層LW2での第17電極部49のうち第1端面11Cに沿って延びる部分の第3軸Zに沿う方向の寸法である。本実施形態では、第2配線層LW2での第1電極40の最大の高さ寸法は、第1対称層高さSH1と一致する。そして、第2配線層LW2での第1電極40の最大の高さ寸法は、第1ビア層高さVH1よりも大きくなっている。
(第2電極の高さ寸法について)
第2配線層LW2での第2電極50の最大の高さ寸法を、第2配線層高さWH2とする。つまり、第2配線層高さWH2は、第2配線層LW2での第18電極部59のうち第2端面11Dに沿って延びる部分の第3軸Zに沿う方向の寸法である。また、第2ビア層LV2での第2電極50の最大の高さ寸法、第2ビア層高さVH2とする。つまり、第2ビア層高さVH2は、第2ビア層LV2での第16電極部58のうち第2端面11Dに沿って延びる部分の第3軸Zに沿う方向の寸法である。第2配線層高さWH2は、第2ビア層高さVH2よりも大きくなっている。そして、第2配線層高さWH2を第2ビア層高さVH2で除した値は、1.05倍以上1.95倍以下である。具体的には、第2配線層高さWH2を第2ビア層高さVH2で除した値は、1.8である。また、第2配線層高さWH2は、第3軸Zに沿う方向での底面11Eからビア38の第3負方向Z2の端までの距離を、第2ビア高さD2とする。第2配線層高さWH2は、第2ビア高さD2よりも大きくなっている。さらに、第2ビア層高さVH2は、第2ビア高さD2よりも小さくなっている。
ここで、第1軸Xに沿う方向での第2電極50の中央を通り、第3軸Zに平行な軸を第2対称軸とする。そして、第2対称軸を挟んで第2配線層LW2とは対称な位置の層である第1層L1を第2対称層LS2とする。この場合、第2対称層LS2での第2電極50の高さ寸法である第2対称層高さSH2は、第2ビア層高さVH2よりも大きくなっている。また、第2対称層高さSH2は、第2配線層高さWH2と等しくなっている。つまり、本実施形態においては、第2電極50の素体11の外部に露出する部分の形状は、第2対称軸を対称軸とする線対称な形状である。
そして、第3負方向Z2を向いて素体11を視たときの素体11の中心を通り、且つ第3軸Zと平行な軸を回転中心軸とする。このとき、第1電極40及び第2電極50は、回転中心軸を中心とする2回対称形状である。
また、第1配線層LW1での第2電極50の最大の高さ寸法は、第1配線層LW1での第2電極部51のうち第2端面11Dに沿って延びる部分の第3軸Zに沿う方向の寸法である。本実施形態では、第1配線層LW1での第2電極50の最大の高さ寸法は、第2対称層高さSH2と一致する。そして、第1配線層LW1での第2電極50の最大の高さ寸法は、第2ビア層高さVH2よりも大きくなっている。
(被覆電極の高さ寸法について)
第1被覆電極71のうち、第2負方向Y2を向いてインダクタ部品10を視たときに、第1軸Xに沿う方向において第1配線層LW1が存在する範囲に位置する部分を、第1配線層LW1に相当する位置とする。この場合、第1配線層LW1に相当する位置での第1被覆電極71の最大の高さ寸法は、第1ビア層LV1に相当する位置での第1被覆電極71の最大の高さ寸法よりも大きくなっている。また、第1配線層LW1に相当する位置での第1被覆電極71の最大の高さ寸法は、素体11の第1端面11Cの最大の高さ寸法よりも小さくなっている。
第2被覆電極72のうち、第2正方向Y1を向いてインダクタ部品10を視たときに、第1軸Xに沿う方向において第2配線層LW2が存在する範囲に位置する部分を、第2配線層LW2に相当する位置とする。この場合、第2配線層LW2に相当する位置での第2被覆電極72の最大の高さ寸法よりも大きくなっている。また、第2配線層LW2に相当する位置での第2被覆電極72の最大の高さ寸法は、素体11の第2端面11Dの最大の高さ寸法よりも小さくなっている。
仮に、第1電極部41及び第17電極部49が、第3電極部42と同じ形状であり、且つ、第2電極部51及び第18電極部59が、第4電極部52と同じ形状であるとする。すなわち、第1電極40及び第2電極50が、全体として長方形状の板を直角に曲げたようなL字状であるとする。この場合、第1電極40の高さ寸法は第1軸Xに沿う方向の位置に拠らずに同一である。そして、第1電極40の高さ寸法が小さいと、第1電極40が素体11の外部に露出する面積が小さくなる。この場合、インダクタ部品10を基板に実装する際に、第1電極40に付着するはんだの量が少なくなったり、第1電極40に局所的にはんだが付着したりする。すると、基板に対するインダクタ部品10の姿勢が安定しないため、インダクタ部品10が傾いた状態で基板に実装されてしまう。この点、第2電極50でも同様である。
(第1実施形態の効果について)
上記第1実施形態によれば、以下の効果を奏する。なお、第1電極40及び第2電極50に共通する効果は、第1電極40を代表として説明し、第2電極50の説明は省略する。
(1-1)上記第1実施形態によれば、第1配線層高さWH1は、第1ビア層高さVH1よりも大きくなっている。そのため、例えば、第1配線層高さWH1が第1ビア層高さVH1に等しい場合と比べて、第1電極40の素体11の外部に露出する面積を大きくできる。そのため、インダクタ部品10を基板等に実装する際、第1電極40の表面上をはんだ等が濡れ広がることになるため、基板に対するインダクタ部品10の姿勢が安定する。
(1-2)上記第1実施形態によれば、第1ビア層高さVH1が、第1配線層高さWH1に比較して小さい。そのため、たとえば第1ビア層高さVH1が第1配線層高さWH1と同じ場合に比較して、第1ビア層LV1において、第1電極40とビア32との間で発生する浮遊容量を低減できる。
(1-3)上記第1実施形態によれば、第1ビア層高さVH1は、第1ビア高さD1よりも小さくなっている。そのため、第2負方向Y2を向いてインダクタ部品10を視たときに、第1電極40は、ビア32と重複しない。したがって、第1電極40とビア32との間に生じる浮遊容量を低減できる。
(1-4)上記第1実施形態によれば、第1対称層高さSH1は、第1ビア層高さVH1よりも大きくなっている。つまり、互いに対称な位置の層である第1配線層LW1での第1電極40の高さ寸法、及び第1対称層LS1での第1電極40の高さ寸法は、共に第1ビア層高さVH1よりも大きくなっている。つまり、第1対称軸AX1を挟んで対称な位置に、第1電極40が素体11の外部に大きく露出する部分がある。よって、第1対称軸AX1を挟んで両側の部分で、インダクタ部品10を基板に対して強固に固定できる。
(1-5)上記第1実施形態によれば、第1対称層高さSH1は、第1ビア層高さVH1と等しくなっている。そのため、第1対称軸AX1を挟んで両側の部分において、インダクタ部品10を基板に対して、同程度に強固に固定しやすい。また、このように第1対称軸AX1を挟んで両側の部分で第1電極40の高さ寸法が一致していることで、第1正方向X1側と第1負方向X2側とではんだの量が均一化され、インダクタ部品10の姿勢の安定化に寄与する。
(1-6)上記第1実施形態によれば、第1配線層高さWH1を第1ビア層高さVH1で除した値は、1.05倍以上1.95倍以下である。第1配線層高さWH1が第1ビア層高さVH1に対して5%以上大きいため、第1配線層LW1において、第1電極40の素体11の外部への露出する面積をより確保できる。また、第1配線層高さWH1が第1ビア層高さVH1に対して95%を超えて大きくないため、第1ビア層LV1での第1電極40の素体11の外部への露出する面積を過度に小さくしなくて済む。
(1-7)上記第1実施形態によれば、第1電極40及び第2電極50は、第3負方向Z2を向いて素体11を視たときの素体11の中心を通り、且つ第3軸Zと平行な軸である回転中心軸を中心とする2回対称形状である。そのため、インダクタ部品10を基板に実装する際に、回転中心軸から視て、第1電極40側と第2電極50側とで姿勢が傾くことを抑制できる。
(1-8)上記第1実施形態によれば、第2配線層LW2での第1電極40の最大の高さ寸法は、第1ビア層高さVH1よりも大きくなっている。つまり、第1軸Xに沿う方向における両端の位置の層である第1配線層LW1での第1電極40の最大の高さ寸法、及び第2配線層LW2での第1電極40の最大の高さ寸法は、ともに第1ビア層高さVH1よりも大きくなっている。第1ビア層LV1を挟んで両側において、第1電極40が素体11の外部に大きく露出する部分がある。よって、第1対称軸AX1を挟んで両側の部分で、インダクタ部品10を基板に対して強固に固定できる。
(1-9)上記第1実施形態によれば、第1配線層LW1に相当する位置での第1被覆電極71の最大の高さ寸法は、第1ビア層LV1に相当する位置での第1被覆電極71の最大の高さ寸法よりも大きくなっている。そのため、第1電極40を第1被覆電極71が覆っていても、インダクタ部品10を基板等に実装する際、基板に対するインダクタ部品10の姿勢が安定する。
(1-10)上記第1実施形態によれば、第1配線層LW1に相当する位置での第1被覆電極71の最大の高さ寸法は、素体11の第1端面11Cの最大の高さ寸法よりも小さくなっている。そのため、第1被覆電極71は、天面11Fには至っていない。よって、インダクタ部品10において、第1被覆電極71から天面11F側への電気的な流出を防止できる。例えば、インダクタ部品10を基板等に実装した場合、インダクタ部品10の天面11F側に配置された部品との短絡を防止できる。
<第2実施形態>
以下、インダクタ部品の第2実施形態について、図面を参照して説明する。第2実施形態のインダクタ部品110は、第1実施形態のインダクタ部品10と比べて、第1電極40の素体11の外部に露出する部分の形状が異なる。なお、以下では、第1実施形態におけるインダクタ部品10と比べて異なる点を中心に説明し、同一の点については説明を簡略化又は省略する。
図5に示すように、インダクタ部品110のインダクタ配線30では、第1実施形態と比べて、第1配線層LW1の第1軸Xに沿う方向の位置が異なっている。より具体的には、第1実施形態のインダクタ配線30と比べて、第1配線層LW1が、第1軸Xに沿う方向の中央側に位置している。同様に、インダクタ部品110のインダクタ配線30では、第1実施形態と比べて、第1対称層LS1の第1軸Xに沿う方向の位置が異なっている。より具体的には、第1実施形態のインダクタ配線30と比べて、第1対称層LS1が、第1軸Xに沿う方向の中央側に位置している。なお、図示は省略するが、第2実施形態のインダクタ配線30は、第1実施形態のインダクタ配線30と比べて、巻き回される回数が少ない。そのため、第1配線層LW1及び第1対称層LS1の位置が、第1実施形態と比べて、第1軸Xに沿う方向の中央に寄っている。
そして、第1軸Xに沿う方向において、第1電極40の第1主面11A側の端は、第1配線層LW1から視て、第1主面11A側に位置している。また、第1軸Xに沿う方向において、第1電極40の第2主面11B側の端は、第1対称層LS1から視て、第2主面11B側に位置している。つまり、第1電極40の第1軸Xに沿う方向の寸法は、第1配線層LW1の第1主面11A側の端から第1対称層LS1の第2主面11B側の端までの距離よりも大きくなっている。なお、第2電極50についても、第1電極40と同様の構成になっている。
(第2実施形態の効果について)
上記第2実施形態によれば、第1実施形態の(1-1)~(1-10)の効果に加えて、以下の効果を奏する。
(2-1)上記第2実施形態によれば、仮に、第1電極40の第1主面11A側の端が、第1配線層LW1の第1主面11A側の端と一致している場合と比べて、第1電極40の第1軸Xに沿う方向の寸法を大きくできる。そのため、第1電極40の素体11の外部への露出する面積を大きくしやすい。
<第3実施形態>
以下、インダクタ部品の第2実施形態について、図面を参照して説明する。第3実施形態のインダクタ部品210は、第1実施形態のインダクタ部品10と比べて、第1対称層高さSH1及び第2対称層高さSH2が異なる。なお、以下では、第1実施形態におけるインダクタ部品10と比べて異なる点を中心に説明し、同一の点については説明を簡略化又は省略する。
図6に示すように、第1対称層高さSH1は、第1配線層高さWH1よりも小さくなっている。特に、第17電極部49は、第3電極部42と同じ寸法で、且つ同じL字形状である。そのため、第1電極40の高さ寸法は、第1配線層LW1を除いて、すべて同一である。よって、第1配線層LW1を除く部分での第1電極40の最大の高さ寸法は、第1配線層高さWH1より小さくなっている。なお、第2電極50についても、同様に、第2配線層LW2を除く部分での第2電極50の最大の高さ寸法は、第2配線層高さWH2より小さくなっている。
(第3実施形態の効果について)
上記第3実施形態によれば、第1実施形態の(1-1)~(1-3)、(1-6)~(1-10)の効果に加えて、以下の効果を奏する。
(3-1)上記第3実施形態によれば、第1電極40について、第1配線層LW1を除く部分での第1電極40の素体11の外部への露出する面積が比較的に小さい。そのため、インダクタ配線30と第1電極40との間で発生する浮遊容量を低減できる。
<その他の実施形態>
上記各実施形態は以下のように変更して実施することができる。上記各実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で組み合わせて実施することができる。なお、第1電極40及び第2電極50に共通する点は、第1電極40を代表して説明し、第2電極50の説明を省略する。
・第1層L1~第9層L9の厚み、すなわちX軸に沿う方向の寸法は、すべて同一でなくてもよい。すべての厚みが互いに異なっていてもよいし、一部の層の厚みが他の層の厚みと異なっていてもよい。
・素体11は、第1軸Xに沿う方向に長い直方体であってもよいし、第3軸Zに沿う方向に長い直方体であってもよい。また、素体11は、第1軸Xに沿う方向の寸法、第2軸Yに沿う方向の寸法、及び第3軸Zに沿う方向の寸法が等しい直方体であってもよい。例えば、素体11の各軸に沿う方向の寸法について、第1軸Xに沿う方向の寸法が第3軸Zに沿う方向の寸法が等しく、且つ第2軸Yに沿う方向の寸法が第1軸Xに沿う方向の寸法よりも大きくてもよい。また例えば、素体11の各軸に沿う方向の寸法について、第2軸Yに沿う方向の寸法が第3軸Zに沿う方向の寸法より大きく、且つ第3軸Zに沿う方向の寸法が第1軸Xに沿う方向の寸法より大きくてもよい。また例えば、第2軸Yに沿う方向の寸法が第1軸Xに沿う方向の寸法より大きく、且つ第1軸Xに沿う方向の寸法が第3軸Zに沿う方向の寸法より大きくてもよい。
・絶縁部20の材質は、上記実施形態の例に限られず、絶縁体であればよい。例えば、絶縁部20の材質は、磁性の絶縁体であってもよい。また、絶縁部20の一部が、他の部分と異なる絶縁体であってもよい。
・第1被覆電極71の寸法は、上記各実施形態の例に限られない。例えば、第1被覆電極71の最大の高さ寸法が、第1電極40の最大の高さ寸法よりも大きくなっていてもよい。また、第1被覆電極71の最大の高さ寸法が、素体11の第1端面11Cの高さ寸法より大きくなっていてもよい。
・第1被覆電極71及び第2被覆電極72は、省略できる。なお、第1被覆電極71を、第1電極40に対してめっきにて設ける場合、第1被覆電極71を形成する過程で、第1被覆電極71が天面11Fにまで広がってしまうことがある。このような事態が発生することを防ぐという観点では、第1配線層高さWH1は、素体11の高さ寸法よりも5μm以上小さいことが好ましい。
・第1配線層高さWH1を第1ビア層高さVH1で除した値は、1より大きく1.05未満であってもよいし、1.95より大きくてもよい。また、好ましくは、第1配線層高さWH1を第1ビア層高さVH1で除した値は、1.10以上1.90以下である。より好ましくは、第1配線層高さWH1を第1ビア層高さVH1で除した値は、1.20以上1.80以下である。
・第2実施形態と第3実施形態とを組み合わせてもよい。つまり、図7に示すインダクタ部品310は、第1配線層LW1を除く部分での第1電極40の高さ寸法が、第1配線層高さWH1より小さい一定の高さとなっている。それに加えて、この変更例のインダクタ部品310においては、第1配線層LW1が、第1電極40における第1正方向X1側の端から視て、第1負方向X2側に位置している。
・第1電極40の高さ寸法について、第1配線層高さWH1が第1ビア層高さVH1より大きければよく、他の部分の高さは、適宜変更できる。例えば、第1実施形態において、ビア34を含む第4層L4、及びビア36を含む第6層L6での第1電極40の高さ寸法が、底面11Eから各ビアまでの距離よりも小さくなっていてもよい。
ここで、インダクタ配線30が複数のビアを有している場合、第3軸Zに沿う方向において底面11Eから複数のビアのうち最も底面11Eに近いビアまでの距離を最短距離とする。このとき、第1配線層LW1を除く部分での第1電極40の高さ寸法は、いずれの箇所においても第1ビア層高さVH1と等しく、且つ第1ビア層高さVH1は、上記最短距離よりも小さくてもよい。これらの場合、第2負方向Y2を向いてインダクタ部品10を視たとき、第1電極40は、いずれのビアとも重複しない。したがって、第1電極40と各ビアとの間に生じる浮遊容量を低減できる。
・第1実施形態において、第1対称層高さSH1は、第1配線層高さWH1と等しくなくてもよい。第1対称層高さSH1は、第1ビア層高さVH1より大きければ、第1対称軸AX1を挟んだ両側での、第1電極40の素体11の外部へ露出する面積を大きくすることはできる。また、第1対称層高さSH1は、第1ビア層高さVH1以下となっていてもよい。
・第1実施形態において、第1対称層LS1と第2配線層LW2は、第9層L9と一致していたが、第2配線層LW2は、第1対称層LS1と一致していなくてもよい。つまり、第1対称軸AX1を対称軸として、第1配線層LW1と対称な位置にない層が第2配線層LW2となっていてもよい。
・第1ビア層高さVH1は、第3軸Zに沿う方向での底面11Eからビア32までの距離以上であってもよい。少なくとも、第1配線層高さWH1が、第1ビア層高さVH1より大きければよい。
・ビア32の形状は、円柱状としたが、上記各実施形態の例に限られない。ビア32の断面形状は、略円形状だけではなく、略楕円形状や略扇形形状、略多角形状、又はこれらの組み合わせなどであってもよい。また、上記柱状とは、第3軸Zに沿って断面積や形状が一定のものだけでなく、第3軸Zに沿って断面積や形状が変化するもの、例えば、略円錐台形状なども含む。
・また、パッドとして機能する各配線部の端部、例えば第1配線部31の第2端部31Bは、略円形状のパッドとしたが、これに限られない。これらの端部は、例えば、略円形状や略扇形状、略多角形状、又はこれらの組み合わせなどであってもよい。
・各実施形態において、第2電極50は第1電極40と同様の構成としたが、第2電極50はこれに限られない。例えば、第1実施形態において、第2電極50における第2対称層高さSH2は、第2配線層高さWH2と等しくなくてもよい。つまり、第1電極40及び第2電極50は、回転中心軸を中心とする2回対称形状でなくてもよい。
・第2実施形態は、第1実施形態と比べて、インダクタ配線30の巻き回される回数が少ないが、これに限られない。例えば、第2実施形態において、第1実施形態と比べてインダクタ配線30の巻き回される回数が同じであっても、素体11の第1軸Xに沿う方向の寸法が第1実施形態よりも大きくてもよい。また、素体11の大きさが同じであっても、第1電極40の寸法だけが大きくてもよい。