JP7734110B2 - 保持装置 - Google Patents
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Description
(1)本開示の一形態によれば、対象物を保持する保持装置が提供される。この保持装置は、板状に形成される板状部と、金属を含み、一対の主面を備える板状のベース部であって、前記一対の主面のそれぞれに開口を形成する貫通孔を有し、前記一対の主面のうちの一方の主面の一部に溶射層が形成されるベース部と、接着剤を含み、前記板状部と前記ベース部の前記一方の主面との間に配置されて前記板状部と前記ベース部とを接着する接着層と、前記ベース部の前記一方の主面のうち、前記溶射層が形成された領域よりも開口側の領域において、前記開口を囲むように設けられ、前記一方の主面から前記接着層に向かって突出し、自身の頭頂部が前記接着層に接する封止凸部と、を備える。
この形態の保持装置によれば、ベース部に設けられた貫通孔の開口を囲むように封止凸部が設けられているため、貫通孔と溶射層との間のガス流れが封止凸部によって妨げられる。そのため、溶射層の微細孔および貫通孔を介して、保持装置内で望ましくないガスの流れが生じることに起因して生じる不都合を、抑えることができる。
(2)上記形態の保持装置において、前記封止凸部に囲まれる前記領域に存在する前記貫通孔は、前記保持装置の使用時に大気開放される貫通孔であることとしてもよい。このような構成とすれば、溶射層の微細孔および貫通孔を介して、保持装置が配置される空間や他の貫通孔に対して大気が流入することを、抑えることができる。
(3)上記形態の保持装置において、前記封止凸部に囲まれる前記領域に存在する前記貫通孔は、前記保持装置の使用時に大気と非連通状態となる貫通孔であることとしてもよい。このような構成とすれば、溶射層の微細孔を介して、保持装置が配置される空間と貫通孔とが連通することや、上記貫通孔と他の貫通孔とが連通することに起因する不都合を、抑えることができる。
(4)上記形態の保持装置において、前記ベース部の前記一方の主面は、複数の前記開口を有し、前記封止凸部は、前記複数の開口の各々を囲むように形成されていることとしてもよい。このような構成とすれば、複数の開口に対応する各々の貫通孔において、溶射層の微細孔を介した望ましくないガスの流れを抑えることができる。
(5)上記形態の保持装置において、前記封止凸部は、前記ベース部上に接着された樹脂製の凸状構造であることとしてもよい。このような構成とすれば、樹脂製の凸状構造をベース部上に接着して封止凸部を形成することにより、溶射層の微細孔および貫通孔を介した保持装置内での望ましくないガスの流れを、抑えることができる。また、封止凸部の材料として樹脂を用いることで、封止凸部の材料として例えば金属等を用いる場合に比べて封止凸部の形成が容易になり、製造工程を容易にすることができる。さらに、封止凸部を樹脂製の凸状構造とする場合には、例えば封止凸部を金属製の凸状構造等とする場合に比べて硬度が低くなるため、封止凸部の高さに多少のズレがあっても、ベース部と板状部との接着時の圧力により高さが揃い易い。そのため、封止凸部の高さを揃えるための精度の高い加工が不要となり、封止凸部の高さのズレに起因して接着剤による接着性が損なわれる等の不都合が生じることを抑制できる。
(6)上記構成の保持装置において、前記封止凸部は、前記ベース部の表面構造として前記ベース部の前記一方の主面に形成された凸状構造であることとしてもよい。このような構成とすれば、ベース部の表面構造としてベース部の一方の主面に形成された凸状構造として封止凸部を設けることにより、溶射層の微細孔および貫通孔を介した保持装置内での望ましくないガスの流れを、抑えることができる。また、封止凸部をベース部の一部として形成することにより、例えば金属製の封止凸部を別途用意する場合と比較して、金属部材間を接着する接着層等が不要となり、封止凸部とベース部との間の接合強度を確保することができる。さらに、金属を含むベース部の一部として封止凸部を形成することにより、樹脂製の封止凸部を用いる場合に比べて、封止凸部と板状部との間の接合強度の確保が容易になる。
(7)上記構成の保持装置において、前記封止凸部の頭頂部の幅は、1mm以上であることとしてもよい。このような構成とすれば、貫通孔と溶射層との間のガス流れを封止凸部によって妨げる効果を高めることができる。
(8)上記構成の保持装置は、静電吸着用電極を備える静電チャックであることとしてもよい。このような構成とすれば、静電チャックにおいて、ベース部に設けた溶射層の微細孔および貫通孔を介した保持装置内での望ましくないガスの流れを、抑えることができる。
本開示は、上記以外の種々の形態で実現可能であり、例えば、保持装置を含む半導体製造装置、保持装置の製造方法などの形態で実現することができる。
(A-1)静電チャックの構造:
図1は、第1実施形態における静電チャック10の外観の概略を表す斜視図である。図2は、静電チャック10の構成を模式的に表す断面図である。図1では、静電チャック10の一部を破断して示している。また、図1、図2、および、後述する図3~図6には、方向を特定するために、互いに直交するXYZ軸を示している。各図に示されるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれ同じ向きを表す。本願明細書においては、Z軸は鉛直方向を示し、X軸およびY軸は水平方向を示している。なお、各図は、静電チャック10を構成する各部の配置を模式的に表しており、各部の寸法の比率を正確に表すものではない。
図3は、ベース部30に形成される貫通孔の配置の一例を表す説明図であり、静電チャック10を上面視した(-Z軸方向に見た)様子を表す。ベース部30に形成される複数の貫通孔は、上面視したときにセラミック部20と重なる領域に形成されており、図3では、セラミック部20に対する相対的な位置により、各貫通孔を表している。図3に示すように、本実施形態のベース部30は、貫通孔として、ガス流路孔50,51と、リフトピン孔53と、温度センサ用孔54と、チャック端子用孔55と、を備える。なお、図3では、セラミック部20の表面(載置面24)まで貫通して設けられる孔を実線で表し、セラミック部20の表面までは貫通していない孔を点線で表している。以下では、ベース部30に設けられた貫通孔と、静電チャック10内に形成されて、ベース部30の貫通孔によって少なくとも一部が構成される孔構造と、の双方を、ガス流路孔50,51、リフトピン孔53、温度センサ用孔54、チャック端子用孔55と呼ぶ。また、図3では、図2に表す断面の位置を、2-2断面として示している。なお、上記したベース部30の貫通孔に連通するようにセラミック部20に形成される孔構造は、上記とは異なる形状であってもよく、セラミック部20を、鉛直方向(Z軸方向)に真っ直ぐに貫通する以外の形状であってもよい。例えば、少なくとも一部が、セラミック部20内において鉛直方向とは異なる方向に延びる形状であってもよい。
52において開口している(図1および図2参照)。ガス流路孔50,51は、図示しないガス供給装置から供給されるヘリウムガス等の不活性ガスが流れる流路である。ガス流路孔50は不活性ガスを供給する流路であり、ガス流路孔51は別系統にて不活性ガスを供給する流路である。ガス供給装置から供給される不活性ガスは、載置面24と、載置面24上に載置されるウェハとの間の空間に対して、ガス吐出口52から吐出される。これにより、セラミック部20とウェハとの間の伝熱性を高めて、ウェハの温度分布の制御性がさらに高められる。
ス部30上に接着された凸状構造である。封止凸部60を構成する樹脂としては、例えば、シリコーン系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂等を用いることができる。封止凸部60と接着層40との接着性を高めるためには、封止凸部60を構成する樹脂と、接着層40を構成する接着剤とが、同種の樹脂であることが望ましい。
様子を、図4において矢印βで表す。このような貫通孔間大気流入は、温度センサ用孔54とガス流路孔50との間以外であっても、大気系貫通孔と真空系貫通孔との種々の組み合わせにおいて同様に起こり得る。
図5は、第2実施形態の静電チャック210の概略構成を、図2と同様にして示す断面図である。静電チャック210は、ベース部30および封止凸部60に代えて、封止凸部260を備えるベース部230を備える点以外は静電チャック10と同様の構成を有しており、共通する部分には同じ参照番号を付す。
上とすることが望ましい。また、ベース部230の一方の主面上において、ベース部230の外周と封止凸部260との間の距離(図5における長さ「b」)は、1mm以上とすることが望ましい。さらに、ベース部230の一方の主面上において、隣り合う貫通孔の開口の各々を囲んで設けられる封止凸部260間の距離(図5における長さ「c」)は、1mm以上とすることが望ましい。
第1および第2実施形態では、ベース部の一方の主面上において、複数の貫通孔の各々の開口ごとに封止凸部を設けたが、異なる構成としてもよい。以下では、複数の貫通孔の開口に対して、単一の封止凸部を設ける構成を、第3実施形態として説明する。
、単一の封止凸部により囲むこととしてもよい。このような場合であっても、封止凸部を設けることにより、温度センサ用孔54およびチャック端子用孔55を介した大気リークを抑える効果や、これら温度センサ用孔54およびチャック端子用孔55と、他の真空系貫通孔と、の間の貫通孔間大気流入を抑える効果を得ることができる。
上記した第1実施形態では、封止凸部60を、ベース部30上に接着された樹脂製の凸状構造としたが、ベース部30上に接着されない樹脂製部材により封止凸部を構成することも可能である。例えば、封止凸部として樹脂製のOリングを用い、封止凸部と接着層40との間は接着剤によって接着させつつ、封止凸部とベース部30との間は、接着剤を用いることなく密着させて封止することとしてもよい。封止凸部は、ベース部の一方の主面から接着層に向かって突出するように形成されて、自身の頭頂部が接着層に接していればよい。
20…セラミック部
22…チャック電極
24…載置面
30,230…ベース部
32…冷媒流路
35…溶射層
40…接着層
50,51…ガス流路孔
52…ガス吐出口
53…リフトピン孔
54…温度センサ用孔
55…チャック端子用孔
60,260,360a,360b…封止凸部
Claims (7)
- 対象物を保持する保持装置であって、
板状に形成される板状部と、
金属を含み、一対の主面を備える板状のベース部であって、前記一対の主面のそれぞれに開口を形成する貫通孔を有し、前記一対の主面のうちの一方の主面の一部に溶射層が形成されるベース部と、
接着剤を含み、前記板状部と前記ベース部の前記一方の主面との間に配置されて前記板状部と前記ベース部とを接着する接着層と、
前記ベース部の前記一方の主面のうち、前記溶射層が形成された領域よりも開口側の領域において、前記開口を囲むように設けられ、前記一方の主面から前記接着層に向かって突出し、自身の頭頂部が前記接着層に接する封止凸部と、
を備え、
前記封止凸部は、前記ベース部における前記一方の主面上に形成された樹脂製の凸状構造であることを特徴とする
保持装置。 - 請求項1に記載の保持装置であって、
前記封止凸部に囲まれる前記領域に存在する前記貫通孔は、前記保持装置の使用時に大気開放される貫通孔であることを特徴とする
保持装置。 - 請求項1に記載の保持装置であって、
前記封止凸部に囲まれる前記領域に存在する前記貫通孔は、前記保持装置の使用時に大気と非連通状態となる貫通孔であることを特徴とする
保持装置。 - 請求項1から3までのいずれか一項に記載の保持装置であって、
前記ベース部の前記一方の主面は、複数の前記開口を有し、
前記封止凸部は、前記複数の開口の各々を囲むように形成されていることを特徴とする
保持装置。 - 請求項1から4までのいずれか一項に記載の保持装置であって、
前記封止凸部と前記溶射層とは、前記ベース部における前記一方の主面からの高さが同じであって、前記接着層における前記ベース部側の面に接することを特徴とする
保持装置。 - 請求項1から5までのいずれか一項に記載の保持装置であって、
前記封止凸部の頭頂部の幅は、1mm以上であることを特徴とする
保持装置。 - 請求項1から6までのいずれか一項に記載の保持装置であって、
静電吸着用電極を備える静電チャックであることを特徴とする
保持装置。
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