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JP7734724B2 - ステアリング装置 - Google Patents
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JP7734724B2 - ステアリング装置 - Google Patents

ステアリング装置

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Description

本発明は、乗員により把持されているかを検出するステアリング装置に関する。
この種の装置として、静電容量の変化に基づいてステアリングホイールが把持されているかを検出する装置が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1には、電磁ノイズ対策として、ヒータ線への電力の供給と遮断とを切り替えるFETの動作速度を遅延させることにより、静電容量センサの出力に影響する電磁ノイズの低減を図る技術が開示されている。
特開2023-32036号公報
しかしながら、従来の技術では、静電容量の変化を検出する際にヒータ線への電力供給を一時的に停止させるだけで、ヒータ線と別に発生する電磁ノイズの影響を避けることは困難である。
本願発明は、電磁ノイズによる影響を抑えて運転者によるステアリングハンドルの把持を適切に検出することから、交通の安全性の向上につながる。これにより、持続可能な輸送システムの発展に寄与することができる。
本発明の一態様は、ステアリングハンドルと、ステアリングハンドルに対する人体の接触または近接を検出するセンサユニットと、を備えるステアリング装置であって、センサユニットは、ステアリングハンドルに設けられる電極と、電極の静電容量を測定する測定部と、電極が接地される第1状態および電極が接地されない第2状態を切り替えるスイッチ素子と、を含む。センサユニットは、スイッチ素子の切り替えを制御する制御部と、容量性素子と、をさらに含む。第2状態は、所定の電源からの電圧がスイッチ素子を介して電極に印加される第3状態と、電極がスイッチ素子を介して容量性素子と接続される第4状態と、を含む。スイッチ素子は、制御部からの制御信号に基づいて、第3状態から第4状態へ、または第4状態から第3状態へ切り替えるときに、一旦第1状態に切り替えてから、第4状態または第3状態へ切り替え、電極の電荷は、第3状態において蓄積され、第4状態において容量性素子へ移動し、第1状態において接地ラインに排出される。
本発明によれば、ステアリングハンドルの把持を適切に検出することが可能になる。
発明の実施の形態に係るステアリング装置およびステアリング装置を含む安全運転支援システムの構成を例示する図。 電極による把持検出範囲を例示する模式図。 センサユニットの回路構成を例示する図。
以下、図面を参照して発明の実施の形態について説明する。
<システム構成>
図1は、実施の形態に係るステアリング装置1およびこのステアリング装置1を含む安全運転支援システム9の構成を例示する図である。
安全運転支援システム9は、不図示の車両に搭載されたステアリング装置1と、このステアリング装置1と通信可能に接続された制御装置群8と、を備え、これらステアリング装置1および制御装置群8を用いることによって運転者による車両の安全な運転を支援する。
実施の形態では、制御装置群8を構成する各装置81~84は、例えばCAN(Controller Area Network)バス80を介したCAN通信によってステアリング装置1と通信を行うことが可能な車載装置として説明するが、制御装置群8を構成する複数の装置81~84の全てまたは一部を、不図示の車載通信装置を介してステアリング装置1と無線通信が可能な車外装置として構成してもよい。
<ステアリング装置の概要>
ステアリング装置1は、運転者による車両の操舵操作や車両補機に対する補機操作等を受け付けるステアリングハンドル2と、このステアリングハンドル2を軸支するステアリングシャフト3と、運転者によるステアリングハンドル2の把持を検出する把持検出装置6と、を備える。補機操作等には、ナビゲーション装置、オーディオ装置、空調装置およびマルチインフォメーションディスプレイ等に対する操作と、運転支援装置に対する操作とが含まれる。運転支援装置には、例えばLKAS(Lane Keep Assistant System)およびACC(Adaptive Cruise Control)が含まれる。
ステアリングハンドル2は、例えば円環状であって運転者が把持可能なリム部20と、このリム部20の内側に設けられたハブ部23と、ハブ部23から径方向に沿って延びリム部20のリム内周部21に接続される3つのスポーク部25L、25R、25Dと、を備える。
ハブ部23は、円盤状であり、例えば運転席から視たリム部20の中心に設けられ、ステアリングハンドル2の中心を構成する。運転席から視たハブ部23の背面側には、ステアリングハンドル2を軸支するステアリングシャフト3が連結されている。ステアリングシャフト3は、ハブ部23の骨格である心金と、不図示の車体の一部を構成する操舵機構とを連結する軸状の連結部材である。したがって、運転者がステアリングハンドル2を回転させることによって生じるステアリングトルクは、このステアリングシャフト3によって上記操舵機構に伝達される。
リム部20とハブ部23とは、3つのスポーク部25L、25R、25Dによって接続されている。左スポーク部25Lは、水平方向に沿って延び、ハブ部23のうち運転席からの正面視で左側の部分と、リム内周部21のうち運転席からの正面視で左側の部分である左スポーク接続部26Lとを接続する。右スポーク部25Rは、左スポーク部25Lと平行かつ水平方向に沿って延び、ハブ部23のうち運転席からの正面視で右側の部分と、リム内周部21のうち運転席からの正面視で右側の部分である右スポーク接続部26Rとを接続する。下スポーク部25Dは、各スポーク部25L、25Rに対し直交かつ鉛直方向に沿って延び、ハブ部23のうち運転席からの正面視で下側の部分と、リム内周部21のうち運転席からの正面視で下側の部分とを接続する。
図1に示すように、リム内周部21のうち左スポーク接続部26Lの運転席からの正面視で上部と接続される部分には、運転席からの正面視で径方向外側へ凹状の左親指係止部27Lが形成されている。また、リム内周部21のうち右スポーク接続部26Rの運転席からの正面視で上部と接続される部分には、運転席からの正面視で径方向外側へ凹状の右親指係止部27Rが形成されている。
実施の形態に係るステアリング装置1では、左手の親指を左親指係止部27Lに係止させ、かつ左手の親指の付け根を左スポーク接続部26Lに接触させた状態で、左手の残りの指でリム部20を把持する姿勢を、運転者の左手に対する推奨把持姿勢とする。したがって、運転者の左手に対する推奨把持位置は、リム部20のうち左スポーク接続部26Lを含む部分に定められる。
また、実施の形態に係るステアリング装置1では、右手の親指を右親指係止部27Rに係止させ、かつ右手の親指の付け根を右スポーク接続部26Rに接触させた状態で、右手の残りの指でリム部20を把持する姿勢を、運転者の右手に対する推奨把持姿勢とする。したがって、運転者の右手に対する推奨把持位置は、リム部20のうち右スポーク接続部26Rを含む部分に定められる。
左スポーク部25Lおよび右スポーク部25Rには、それぞれ、運転者が不図示の車両補機等を操作するための補機操作を受け付ける左補機操作コンソールユニット5Lおよび右補機操作コンソールユニット5Rが設けられている。これら左補機操作コンソールユニット5Lおよび右補機操作コンソールユニット5Rは、それぞれ運転者から視て略矩形状である。運転者は、左補機操作コンソールユニット5Lおよび右補機操作コンソールユニット5Rに設けられた複数のスイッチを指で操作することにより、車両補機等の操作が可能である。
なお、左補機操作コンソールユニット5Lおよび右補機操作コンソールユニット5Rを、それぞれ左側の機能スイッチ部および右側の機能スイッチ部と呼んでもよい。
また、以下の説明では、運転者から視て略円形のリム部20、リム内周部21、ハブ部23、およびステアリングシャフト3の位置や各スポーク部25L、25R、25Dの向きを、ステアリングシャフト3を中心として、かつ運転席からの正面視でリム部20の上端部20Cの位置を基準とする時計回りの角度[deg]で表す場合もある。すなわち、右スポーク部25Rは、90degの向きに沿って延び、ハブ部23およびリム内周部21の90degの部分を接続する。下スポーク部25Dは、180degの向きに沿って延び、ハブ部23およびリム内周部21の180degの部分を接続する。また左スポーク部25Lは、270degの向きに沿って延び、ハブ部23およびリム内周部21の270degの部分を接続する。上記時計回りの角度[deg]で表すと、運転者の左手に対する推奨把持位置は、リム部20の270degの位置に定められる。また、運転者の右手に対する推奨把持位置は、リム部20の90degの位置に定められる。
<把持検出装置>
把持検出装置6は、一例として、ステアリングハンドル2に設けられた電極60と、電極60と電気的に接続されたセンサユニット62と、を備える。以降では、第1の左電極60L1および第2の左電極60L2と、第1の右電極60R1および第2の右電極60R2とを総称して電極60と呼ぶことがある。
4つの電極60L1、60L2、60R1および60R2は、それぞれが導電性を有する板状に構成される。第1の左電極60L1および第2の左電極60L2は、ステアリングハンドル2のうち、リム部20に対して定められた左手による推奨把持位置の近傍に設けられる。より具体的には、第1の左電極60L1は、運転者から視て左スポーク部25Lにおいて左補機操作コンソールユニット5Lの上方および径方向外側の側壁面(より詳しく説明すると、左補機操作コンソールユニット5L内に配置される不図示のプリント配線基板(電子基板と呼んでもよい)の端面)に沿って設けられている。また、第2の左電極60L2は、運転者から視て左スポーク部25Lにおいて左補機操作コンソールユニット5Lの下方(より詳しく説明すると、上記プリント配線基板の端面)およびハブ部23のうちの左下側の部分でリム部20と対向する面に沿って設けられている。
同様に、第1の右電極60R1および第2の右電極60R2は、ステアリングハンドル2のうち、リム部20に対して定められた右手による推奨把持位置の近傍に設けられる。より具体的には、第1の右電極60R1は、運転者から視て右スポーク部25Rにおいて右補機操作コンソールユニット5Rの上方および径方向外側の側壁面(より詳しく説明すると、右補機操作コンソールユニット5R内に配置されるプリント配線基板の端面)に沿って設けられている。また、第2の右電極60R2は、運転者から視て右スポーク部25Rにおいて右補機操作コンソールユニット5Rの下方(より詳しく説明すると、上記プリント配線基板の端面)およびハブ部23のうちの右下側の部分でリム部20と対向する面に沿って設けられている。
<センサユニット>
センサユニット62は、上記4つの電極60L1、60L2、60R1および60R2に対応させた4つのセンサユニット62L1、62L2、62R1および62R2を含む。センサユニット62L1は、左配線61L1を介して第1の左電極60L1と接続される。センサユニット62L2は、左配線61L2を介して第2の左電極60L2と接続される。
また、センサユニット62R1は、右配線61R1を介して第1の右電極60R1と接続される。さらに、センサユニット62R2は、右配線61R2を介して第2の右電極60R2と接続される。
センサユニット62L1および62L2は、例えば、上述の左補機操作コンソールユニット5Lとともに左スポーク部25Lの内部に設けられる。また、センサユニット62R1および62R2は、上述の右補機操作コンソールユニット5Rとともに右スポーク部25Rの内部に設けられる。
<把持検出範囲>
図2は、以上のような電極60(60L1、60L2、60R1および60R2)による把持検出範囲RL1、RL2、RR1およびRR2を例示する模式図である。各把持検出範囲RL1、RL2、RR1およびRR2には、対応する電極60L1、60L2、60R1および60R2に所定の電圧を印加することにより、これら電極60L1、60L2、60R1および60R2から電気力線が誘起される。
実施の形態では、上述したように第1の左電極60L1が左スポーク部25Lのうちの左手に対するリム部20の推奨把持位置(270deg)の近傍に設けられ、第2の左電極60L2がハブ部23のうちの左手に対するリム部20の推奨把持位置(270~180deg)の近傍に設けられる。
このように構成したので、把持検出範囲RL1、RL2は、リム部20のうち左手に対する推奨把持位置を中心とした210deg~260degの範囲および260deg~330degの範囲に対応する。
同様に、第1の右電極60R1が右スポーク部25Rのうちの右手に対するリム部20の推奨把持位置(90deg)の近傍に設けられ、第2の右電極60R2がハブ部23のうちの右手に対するリム部20の推奨把持位置(90~180deg)の近傍に設けられる。
このように構成したので、把持検出範囲RR1、RR2は、リム部20のうち右手に対する推奨把持位置を中心とした100deg~150degの範囲および30deg~100degの範囲に対応する。
<回路構成例>
図3は、把持検出装置6のうちのセンサユニット62L1の回路構成を例示する図である。図示を省略するが、センサユニット62L1以外の他のセンサユニット62L2、62R1、62R2の回路構成についても同様である。
センサユニット62L1は、左電極60L1の電気的特性(例えば、左電極60L1および接地(例えば車体)間の静電容量)を測定し、この測定結果に基づいて運転者によるステアリングハンドル2の把持を検出し、さらにリム部20における運転者による把持位置を推定する。
センサユニット62L1は、第1スイッチSW1と、パルス電源63と、増幅器64と、制御部67と、第2スイッチSW2と、充電コンデンサ65と、測定部68と、検出部69と、を備え、これらを用いることによって運転者によるステアリングハンドル2の把持を検出する。
なお、図3では第1の左電極60L1と接地との間の静電容量を、ステアリングハンドル2を操作する運転者の手を含む人体Hによって形成される静電容量Chと、人体Hを除く配線や部品等の浮遊コンデンサEによって形成される浮遊容量Ceと、に分けて図示する。
図3に示すように、パルス電源63と増幅器64とは直列に接続されている。また、第2スイッチSW2と充電コンデンサ65とは並列に接続されている。パルス電源63および増幅器64から成る直列回路と、第2スイッチSW2および充電コンデンサ65から成る並列回路は、第1スイッチSW1を介して接続されている。より詳しく説明すると、増幅器64の出力端子と、第1の左電極60L1とは、第1スイッチSW1および左配線61L1を介して接続されている。また、第2スイッチSW2および充電コンデンサ65と、第1の左電極60L1とは、第1スイッチSW1および左配線61L1を介して接続されている。
パルス電源63は、例えば制御部67からの指令に応じて、所定周波数かつ所定電圧のパルス電圧Vsを増幅器64に供給する。増幅器64は、パルス電源63から供給されるパルス電圧Vsを増幅し、第1スイッチSW1および左配線61L1を介して第1の左電極60L1に印加する。
第2スイッチSW2は、例えば制御部67内の不図示の駆動回路によってオン/オフされる、トランジスタ等のスイッチング素子である。制御部67は、一例として、充電コンデンサ65の電圧VCrefがあらかじめ定められた電圧の閾値Vthrに到達するまでの間、第2スイッチSW2をオフにして充電コンデンサ65に電荷を蓄積(充電と呼んでもよい)させる。制御部67はさらに、電圧VCrefが上記閾値Vthrに到達した後に第2スイッチSW2をオンにし、充電コンデンサ65に蓄えられた電荷を放電させる。
第1スイッチSW1は、例えば制御部67内の不図示の駆動回路によって切り替え制御されるスイッチング素子であり、一例として、FET(Field effect transistor)等によって構成される。実施の形態では、第1の左電極60L1と充電コンデンサ65とを接続するための端子t1と、第1の左電極60L1と増幅器64とを接続するための端子t2と、第1の左電極60L1と接地ラインとを接続するための端子t3とを有する。
接地ラインは、センサユニット62L1の回路のうちの第1の左電極60L1を除く回路が形成されるPCB(Printed Circuit Board)のGNDパターンと等電位であり、上記端子t1への配線パターンおよび上記端子t2への配線パターンのうちの少なくとも一方と略並行に設けられる。図3では接地ラインを端子t2への配線パターンと並行に図示している。
接地ライン(GNDパターン)を信号線(端子t2への配線パターン)の近くに配置することで、信号線と接地ラインとの間の電磁的な結合を強めて、信号線とPCB上の他のパターンとの間の結合を抑制することが可能になる。換言すると、PCB表面を伝うリーク電流等によってPCB上の他のパターンの信号が信号線へノイズとなって伝わることと、これとは反対に、信号線の信号がPCB上の他のパターンへノイズとなって伝わることを抑制する。
第1スイッチSW1は、制御部67からの指令により、パルス電源63のパルス電圧Vsの立ち上がりに応じて第1スイッチSW1の端子tを選択する。これにより、第1の左電極60L1と増幅器64とが第1スイッチSW1および左配線61L1を介して接続され、パルス電源63および増幅器64から供給されるパルス電圧が第1の左電極60L1に印加され、人体Hおよび浮遊コンデンサEが充電される。
続いて、第1スイッチSW1は、制御部67からの指令により、パルス電源63のパルス電圧Vsの立ち下がりに応じて第1スイッチSW1の端子tを選択する。これにより、第1の左電極60L1と充電コンデンサ65とが第1スイッチSW1および左配線61L1を介して接続され、人体Hおよび浮遊コンデンサEに充電された電荷を充電コンデンサ65へ移動させて充電コンデンサ65を充電させる。これにより充電コンデンサ65の電圧VCrefが上昇する。
このように、パルス電源63および増幅器64によってパルス電圧を第1の左電極60L1に繰り返し印加すると、人体Hおよび浮遊コンデンサEの充電および放電が交互に繰り返され、充電コンデンサ65の電圧VCrefが徐々に高くなる。この際、充電コンデンサ65の電圧VCrefがあらかじめ定めた電圧の閾値Vthrに到達するまでの時間(パルス電源63のパルス数で表してもよい)は、人体Hによって形成される静電容量Ch、すなわちステアリングハンドル2を操作する運転者の手の第1の左電極60L1に対する相対位置に応じて変化する。すなわち、運転者の手がリム部20のうち把持検出範囲RL1(図2参照)内の部分を把持しており静電容量Chが大きい場合、充電コンデンサ65の電圧VCrefが閾値Vthrに到達するまでにかかる時間は短くなり、運転者の手が把持検出範囲RL1から離れており静電容量Chが小さい場合、充電コンデンサ65の電圧VCrefが電圧の閾値Vthrに到達するまでにかかる時間は長くなる。
さらに、第1スイッチSW1は、制御部67からの指令により、所定のタイミングで第1スイッチSW1の端子t3を選択する。これにより、第1の左電極60L1と接地ラインとが第1スイッチSW1および左配線61L1を介して接続され、人体Hおよび浮遊コンデンサEに充電された電荷、第1の左電極60L1および左配線61L1に残存する電荷を接地ラインへ排出させる。
制御部67は、例えば上述した第1スイッチSW1の端子t1を選択する場合と、第1スイッチSW1の端子t2を選択する場合とにおいて、それぞれ一旦端子t3を選択してから端子t1、端子t2を選択するように、第1スイッチSW1の切り替えを制御する。
また、制御部67は、第2スイッチSW2をオンさせる(換言すると、充電コンデンサ65に蓄えられた電荷を放電させる)タイミングに合わせて、第1スイッチSW1の端子t3を選択するように第1スイッチSW1の切り替えを制御してもよい。
さらに、他の補機が動作するタイミング等に合わせて、第1スイッチSW1の端子t3を選択するように第1スイッチSW1の切り替えを制御してもよい。
第1スイッチSW1の端子t3を選択するタイミングは、制御部67が実行するプログラムによって適宜変更することが可能に構成されている。
測定部68は、充電コンデンサ65の電圧VCrefが閾値Vthrに到達するまでの時間やパルス数を測定しており、この測定結果に基づいて間接的に第1の左電極60L1の近傍に存在する人体Hによって形成される静電容量Chを測定する。測定部68は、以上の手順によって得られた静電容量Chの測定値Ch_dを検出部69へ送信する。
検出部69は、測定部68による静電容量測定値Ch_dに基づいて運転者によるリム部20の把持を検出するとともに、リム部20の把持を検出した場合にはリム部20における把持位置を推定する。検出部69は、把持が検出された場合の静電容量測定値Ch_dの値が大きいほど、リム部20において左スポーク部25Lに近い位置(例えば260deg)が把持されていると推定し、把持が検出された場合の静電容量測定値Ch_dの値が小さいほど、リム部20において左スポーク部25Lから遠い位置(例えば210deg)が把持されていると推定する。
以上説明したようにセンサユニット62L1の検出部69は、第1の左電極60L1の近傍に存在する人体Hによって形成される静電容量Chの測定値Ch_dに基づいて、リム部20の把持検出範囲RL1における運転者による把持を検出し、リム部20における把持位置を推定する。
なお、説明を省略するが、センサユニット62L2によるリム部20の把持検出範囲RL2における把持の検出および把持位置の推定と、センサユニット62R1によるリム部20の把持検出範囲RR1における把持の検出および把持位置の推定と、センサユニット62R2によるリム部20の把持検出範囲RR2における把持の検出および把持位置の推定と、についても、上述したセンサユニット62L1によるリム部20の把持検出範囲RL1における把持の検出および把持位置の推定と同様である。
<リーク電流対策>
上述したセンサユニット62L1による静電容量Chの測定は、微小信号を扱うことからPCBの表面を伝うリーク電流への対策を必要とする。一般に、PCB上に形成された回路の周囲を信号線と同電位のシールドパターンで取り囲み、回路上の特定部位に集中する電界を分散して緩和させる手法(ガードリングとも呼ばれる)が知られている。ガードリングは、リーク電流を抑える効果が得られる一方で、回路をシールドパターンで取り囲む必要性があるためPCBの外形サイズが大きくなってしまうという弊害がある。
これに対して、本実施の形態で採用した第1スイッチSW1の端子t3を選択すると、少なくともガードリングと同等のリーク電流を抑える効果が得られる。つまり、ガードリングを採用しなくてもPCBの表面を伝うリーク電流等を介して左電極60L1に不要な電荷が溜まったり、左電極60L1から充電コンデンサ65への電荷移送経路に不要な電荷が生じたりすることを抑制できるため、人体Hおよび浮遊コンデンサEの静電容量Chの測定に対する影響を抑えることが可能になる。
また、回路の周囲を取り囲むガードリングを廃止することにより、PCBの小型化と、これに伴う左電極60L1等の部品のレイアウトの自由度向上を実現することが可能になる。
以上説明した実施の形態によれば、以下のような作用効果が得られる。
(1)ステアリング装置1は、ステアリングハンドル2と、ステアリングハンドル2に対する人体の接触または近接を検出するセンサユニット62とを備える。そして、センサユニット62L1は、ステアリングハンドル2に設けられる左電極60L1と、左電極60L1の静電容量Chを測定する測定部68と、左電極60L1が接地される第1状態および左電極60L1が接地されない第2状態を切り替えるスイッチ素子としての第1スイッチSW1と、を含む。
このように構成したので、例えば、PCB表面を伝うリーク電流等に起因して左電極60L1に溜まる不要な電荷は、第1スイッチSW1を第1状態に切り替えて排出することが可能になる。一方で、人体Hおよび浮遊コンデンサEの静電容量Chを測定する際は、第1スイッチSW1を第2状態に切り替えて左電極60L1に蓄積された電荷を測定部68側へ移動させることが可能になる。これにより、ステアリングハンドル2の把持を適切に検出することが可能になる。
(2)上記(1)のステアリング装置1において、センサユニット62L1は、第1スイッチSW1の切り替えを制御する制御部67と、容量性素子としての充電コンデンサ65をさらに含み、上記第2状態は、所定の電源としてのパルス電源63からの電圧が第1スイッチSW1を介して左電極60L1に印加される第3状態と、左電極60L1が第1スイッチSW1を介して充電コンデンサ65と接続される第4状態と、を含み、第1スイッチSW1は、制御部67からの制御信号に基づいて、上記第1状態と、上記第2状態としての第3状態と、上記第2状態としての第4状態と、を切り替える。
このように構成したので、制御部67からの制御信号に基づく第1スイッチSW1の切り替えのみで、第1状態と第3状態と第4状態との3態様の切り替えを行うことが可能になる。
(3)上記(2)のステアリング装置1において、左電極60L1の電荷は、第3状態において蓄積され、第4状態において充電コンデンサ65へ移動し、第1状態において接地ラインに排出される。
このように構成したので、制御部67からの制御信号に基づく第1スイッチSW1の切り替えのみで、左電極60L1における電荷蓄積と、測定部68側の充電コンデンサ65への電荷移動と、リーク電流等に起因して左電極60L1に溜まる不要電荷の排出と、を行うことが可能となる。
(4)上記(3)のステアリング装置1において、例えばセンサユニット62L1は、少なくとも第1スイッチSW1、充電コンデンサ65および測定部68が電子基板としてのPCB上に構成され、第1スイッチSW1と左電極60L1との間、第1スイッチSW1とパルス電源63との間、および第1スイッチSW1と充電コンデンサ65との間をそれぞれ結ぶ信号線パターンのうちの少なくとも一つは、接地ラインに近接して形成される。
このように構成したので、第1スイッチSW1の端子t3を選択する(左電極60L1が接地される第1状態に対応)ことにより、リーク電流を抑えるガードリング相当の効果が得られる。つまり、ガードリングを採用しなくてもPCBの表面を伝うリーク電流等を介して左電極60L1に不要な電荷が溜まったり、左電極60L1から充電コンデンサ65への電荷移送経路に不要な電荷が生じたりすることを抑制できるため、人体Hおよび浮遊コンデンサEの静電容量Chの測定に対する影響を抑えて、測定精度を高めることが可能になる。
また、信号線パターンの近くに接地ラインを設けることで、信号パターンと接地ラインとの電磁的な結合が強くなり、信号パターンとPCB上の他の信号パターンとの間のクロストークを防止することが可能になる。
さらに、回路の周囲を取り囲むガードリングを廃止することにより、PCBの小型化と、これに伴う左電極60L1等の部品のレイアウトの自由度向上を実現することが可能になる。
(5)上記(1)のステアリング装置1において、ステアリングハンドル2は、環状のリム部20、リム部20の内側に設けられたハブ部23、およびハブ部23からリム部20の径方向に延びハブ部23とリム部20の内周部とを接続するスポーク部25L、25R、25Dを備え、例えばセンサユニット62L1(またはセンサユニット62R1)は、スポーク部25Lに配設された左補機操作コンソールユニット(左側の機能スイッチ部)5L(または右スポーク部25Rに配設された右補機操作コンソールユニット(右側の機能スイッチ部)5R)に配置される。
一般に、スポーク部内の空間は、リム部内の空間よりも広く確保することが容易である。そのため、上記(5)のような構成にすることで、ステアリングホイールのリム部内にセンサユニットをインサート成形する場合と比べて、生技性を高めることが可能になる。
(6)上記(5)のステアリング装置1において、スポーク部25L、25R、25Dは、乗員により把持されるリム部20およびハブ部23間に複数設けられ、例えばセンサユニット62L1と62L2、62R1と62R2は、複数のスポーク部25L、25R、25Dのうち、運転席からの正面視で左スポーク部25Lおよび右スポーク部25Rにそれぞれ配設されるとともに、左補機操作コンソールユニット(左側の機能スイッチ部)5L、右補機操作コンソールユニット(右側の機能スイッチ部)5R内で車両情報操作あるいは運転支援機能操作の少なくとも一つの操作を行うための構成部品としてのスイッチ等に近接して配置される。
このように構成したので、左右のスポーク部25L、25Rに対となって配置される左補機操作コンソールユニット(左側の機能スイッチ部)5Lおよび右補機操作コンソールユニット(右側の機能スイッチ部)5Rにセンサユニット62L1と62L2、62R1と62R2のPCBをそれぞれ配置することにより、リム部20の左右の推奨把持範囲での把持検出を適切に行うことが可能になる。
(7)上記(6)のステアリング装置1において、センサユニット62(62L1、62L2、62R1、62R2)は、少なくとも電極60(60L1、60L2、60R1、60R2)以外の構成を電子基板としてのPCB上に有し、例えばスポーク部25Lおよび25Rに配置されるセンサユニット62の電極60は、正面視でステアリングハンドル2の左のリム部20および右のリム部20の所定の把持範囲である推奨把持範囲に対応して複数(60L1、60L2、60R1、60R2)備えられ、それぞれがPCBの端面に沿って配置される。
このように構成したので、例えば、センサユニット62L1、62L2、62R1、62R2の回路の周囲を取り囲むガードリングを廃止してPCBのサイズを縮小したことにより生まれる空間(PCB周囲の端面)に、複数の電極60(60L1、60L2、60R1、60R2)を適切に配置することが可能になる。
上記実施の形態は、種々の形態に変形することができる。以下、変形例について説明する。
(変形例1)
実施の形態では、ステアリングハンドル2として環状のステアリングホイールを例示したが、環状でない四角形状、または棒状等の異形のステアリングハンドルを用いる場合にも、本発明を適用して構わない。
(変形例2)
実施の形態では、複数の電極60として第1の左電極60L1、第2の左電極60L2、第1の右電極60R1、および第2の右電極60R2の4つを例示したが、電極の数は例示した4つよりも多くても少なくてもよい。
また、例示した4つの電極60L1、60L2、60R1、および60R2に対応させて、4つのセンサユニット62L1、62L2、62R1および62R2を例示したが、センサユニット62の数は、電極60の数の大小により増減させてもよい。
さらにまた、実施の形態では、一つの電極60に一つのセンサユニット62を対応させる場合を例示したが、複数の電極60を一つのセンサユニット62に対応させてもよい。例えば、正面視で左側のスポーク部25Lに配置される一つのセンサユニット62を、第1の左電極60L1および第2の左電極60L2に対応させるとともに、正面視で右側のスポーク部25Rに配置される別のセンサユニット62を、第1の右電極60R1および第2の右電極60R2に対応させる。
さらに、左右のセンサユニット62を一つに統合してもよく、統合した場合において、統合した一つのセンサユニット62を左スポーク部25Lと、右スポーク部25Rと、下スポーク部25Dと、のいずれに配置してもよい。
以上の説明はあくまで一例であり、本発明の特徴を損なわない限り、上述した実施の形態および変形例により本発明が限定されるものではない。上記実施の形態と変形例の1つまたは複数を任意に組み合わせることも可能であり、変形例同士を組み合わせることも可能である。
1 ステアリング装置、2 ステアリングハンドル、5L 左補機操作コンソールユニット(機能スイッチ部)、5R 右補機操作コンソールユニット(機能スイッチ部)、6 把持検出装置、20 リム部、23 ハブ部、25L 左スポーク部、25R 右スポーク部、60 電極、60L1 第1の左電極、60L2 第2の左電極、60R1 第1の右電極、60R2 第2の右電極、61L1,61L2 左配線、61R1,61R2 右配線、62(62L1,62L2,62R1,62R2) センサユニット、63 パルス電源、64 増幅器、65 充電コンデンサ、67 制御部、68 測定部、69 検出部、Ce 浮遊容量、Ch 静電容量、H 人体、RL1,RL2,RR1,RR2 把持検出範囲、SW1 第1スイッチ、SW2 第2スイッチ

Claims (6)

  1. ステアリングハンドルと、前記ステアリングハンドルに対する人体の接触または近接を検出するセンサユニットと、を備えるステアリング装置であって、
    前記センサユニットは、
    前記ステアリングハンドルに設けられる電極と、
    前記電極の静電容量を測定する測定部と、
    前記電極が接地される第1状態および前記電極が接地されない第2状態を切り替えるスイッチ素子と、を含
    前記センサユニットは、前記スイッチ素子の切り替えを制御する制御部と、容量性素子と、をさらに含み、
    前記第2状態は、所定の電源からの電圧が前記スイッチ素子を介して前記電極に印加される第3状態と、前記電極が前記スイッチ素子を介して前記容量性素子と接続される第4状態と、を含み、
    前記スイッチ素子は、前記制御部からの制御信号に基づいて、前記第3状態から前記第4状態へ、または前記第4状態から前記第3状態へ切り替えるときに、一旦前記第1状態に切り替えてから、前記第4状態または前記第3状態へ切り替え、
    前記電極の電荷は、前記第3状態において蓄積され、前記第4状態において前記容量性素子へ移動し、前記第1状態において接地ラインに排出される、
    ことを特徴とするステアリング装置。
  2. 請求項1に記載のステアリング装置において、
    前記所定の電源は、パルス電源であり、
    前記スイッチ素子は、前記パルス電源から印加されるパルス電圧の立ち上がりに応じて前記第3状態への切り替えを行い、前記パルス電圧の立ち下がりに応じて前記第4状態への切り替えを行い、
    前記測定部は、前記容量性素子の電圧が所定閾値に到達するまでの時間、または、前記容量性素子の電圧が前記所定閾値に到達するまでの前記パルス電圧のパルス数に基づいて、前記電極の前記静電容量を測定する、
    ことを特徴とするステアリング装置。
  3. 請求項1に記載のステアリング装置において、
    前記センサユニットは、少なくとも前記スイッチ素子、前記容量性素子および前記測定部が電子基板上に構成され、
    前記スイッチ素子と前記電極との間、前記スイッチ素子と前記所定の電源との間、および前記スイッチ素子と前記容量性素子との間をそれぞれ結ぶ信号線パターンのうちの少なくとも一つは、前記接地ラインに近接して形成される、
    ことを特徴とするステアリング装置。
  4. 請求項1に記載のステアリング装置において、
    前記ステアリングハンドルは、環状のリム部、前記リム部の内側に設けられたハブ部、および前記ハブ部から前記リム部の径方向に延び前記ハブ部と前記リム部の内周部とを接続するスポーク部を備え、
    前記センサユニットは、前記スポーク部に配設された機能スイッチ部に配置される、
    ことを特徴とするステアリング装置。
  5. 請求項4に記載のステアリング装置において、
    前記スポーク部は、乗員により把持される前記リム部および前記ハブ部間に複数設けられ、
    前記センサユニットは、複数の前記スポーク部のうち、運転席からの正面視で左スポーク部および右スポーク部にそれぞれ配設されるとともに、前記機能スイッチ部内で車両情報操作あるいは運転支援機能操作の少なくとも一つの操作を行うための構成部品に近接して配置される、
    ことを特徴とするステアリング装置。
  6. 請求項5に記載のステアリング装置において、
    前記センサユニットは、少なくとも前記電極以外の構成を電子基板上に有し、
    前記電極は、前記正面視で前記ステアリングハンドルの左および右の前記リム部の所定の把持範囲に対応して複数備えられ、それぞれが前記電子基板の端面に沿って配置される、
    ことを特徴とするステアリング装置。
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