JP7734724B2 - ステアリング装置 - Google Patents
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Description
本願発明は、電磁ノイズによる影響を抑えて運転者によるステアリングハンドルの把持を適切に検出することから、交通の安全性の向上につながる。これにより、持続可能な輸送システムの発展に寄与することができる。
<システム構成>
図1は、実施の形態に係るステアリング装置1およびこのステアリング装置1を含む安全運転支援システム9の構成を例示する図である。
ステアリング装置1は、運転者による車両の操舵操作や車両補機に対する補機操作等を受け付けるステアリングハンドル2と、このステアリングハンドル2を軸支するステアリングシャフト3と、運転者によるステアリングハンドル2の把持を検出する把持検出装置6と、を備える。補機操作等には、ナビゲーション装置、オーディオ装置、空調装置およびマルチインフォメーションディスプレイ等に対する操作と、運転支援装置に対する操作とが含まれる。運転支援装置には、例えばLKAS(Lane Keep Assistant System)およびACC(Adaptive Cruise Control)が含まれる。
なお、左補機操作コンソールユニット5Lおよび右補機操作コンソールユニット5Rを、それぞれ左側の機能スイッチ部および右側の機能スイッチ部と呼んでもよい。
把持検出装置6は、一例として、ステアリングハンドル2に設けられた電極60と、電極60と電気的に接続されたセンサユニット62と、を備える。以降では、第1の左電極60L1および第2の左電極60L2と、第1の右電極60R1および第2の右電極60R2とを総称して電極60と呼ぶことがある。
センサユニット62は、上記4つの電極60L1、60L2、60R1および60R2に対応させた4つのセンサユニット62L1、62L2、62R1および62R2を含む。センサユニット62L1は、左配線61L1を介して第1の左電極60L1と接続される。センサユニット62L2は、左配線61L2を介して第2の左電極60L2と接続される。
センサユニット62L1および62L2は、例えば、上述の左補機操作コンソールユニット5Lとともに左スポーク部25Lの内部に設けられる。また、センサユニット62R1および62R2は、上述の右補機操作コンソールユニット5Rとともに右スポーク部25Rの内部に設けられる。
図2は、以上のような電極60(60L1、60L2、60R1および60R2)による把持検出範囲RL1、RL2、RR1およびRR2を例示する模式図である。各把持検出範囲RL1、RL2、RR1およびRR2には、対応する電極60L1、60L2、60R1および60R2に所定の電圧を印加することにより、これら電極60L1、60L2、60R1および60R2から電気力線が誘起される。
このように構成したので、把持検出範囲RL1、RL2は、リム部20のうち左手に対する推奨把持位置を中心とした210deg~260degの範囲および260deg~330degの範囲に対応する。
このように構成したので、把持検出範囲RR1、RR2は、リム部20のうち右手に対する推奨把持位置を中心とした100deg~150degの範囲および30deg~100degの範囲に対応する。
図3は、把持検出装置6のうちのセンサユニット62L1の回路構成を例示する図である。図示を省略するが、センサユニット62L1以外の他のセンサユニット62L2、62R1、62R2の回路構成についても同様である。
センサユニット62L1は、左電極60L1の電気的特性(例えば、左電極60L1および接地(例えば車体)間の静電容量)を測定し、この測定結果に基づいて運転者によるステアリングハンドル2の把持を検出し、さらにリム部20における運転者による把持位置を推定する。
なお、図3では第1の左電極60L1と接地との間の静電容量を、ステアリングハンドル2を操作する運転者の手を含む人体Hによって形成される静電容量Chと、人体Hを除く配線や部品等の浮遊コンデンサEによって形成される浮遊容量Ceと、に分けて図示する。
接地ライン(GNDパターン)を信号線(端子t2への配線パターン)の近くに配置することで、信号線と接地ラインとの間の電磁的な結合を強めて、信号線とPCB上の他のパターンとの間の結合を抑制することが可能になる。換言すると、PCB表面を伝うリーク電流等によってPCB上の他のパターンの信号が信号線へノイズとなって伝わることと、これとは反対に、信号線の信号がPCB上の他のパターンへノイズとなって伝わることを抑制する。
制御部67は、例えば上述した第1スイッチSW1の端子t1を選択する場合と、第1スイッチSW1の端子t2を選択する場合とにおいて、それぞれ一旦端子t3を選択してから端子t1、端子t2を選択するように、第1スイッチSW1の切り替えを制御する。
また、制御部67は、第2スイッチSW2をオンさせる(換言すると、充電コンデンサ65に蓄えられた電荷を放電させる)タイミングに合わせて、第1スイッチSW1の端子t3を選択するように第1スイッチSW1の切り替えを制御してもよい。
さらに、他の補機が動作するタイミング等に合わせて、第1スイッチSW1の端子t3を選択するように第1スイッチSW1の切り替えを制御してもよい。
第1スイッチSW1の端子t3を選択するタイミングは、制御部67が実行するプログラムによって適宜変更することが可能に構成されている。
なお、説明を省略するが、センサユニット62L2によるリム部20の把持検出範囲RL2における把持の検出および把持位置の推定と、センサユニット62R1によるリム部20の把持検出範囲RR1における把持の検出および把持位置の推定と、センサユニット62R2によるリム部20の把持検出範囲RR2における把持の検出および把持位置の推定と、についても、上述したセンサユニット62L1によるリム部20の把持検出範囲RL1における把持の検出および把持位置の推定と同様である。
上述したセンサユニット62L1による静電容量Chの測定は、微小信号を扱うことからPCBの表面を伝うリーク電流への対策を必要とする。一般に、PCB上に形成された回路の周囲を信号線と同電位のシールドパターンで取り囲み、回路上の特定部位に集中する電界を分散して緩和させる手法(ガードリングとも呼ばれる)が知られている。ガードリングは、リーク電流を抑える効果が得られる一方で、回路をシールドパターンで取り囲む必要性があるためPCBの外形サイズが大きくなってしまうという弊害がある。
これに対して、本実施の形態で採用した第1スイッチSW1の端子t3を選択すると、少なくともガードリングと同等のリーク電流を抑える効果が得られる。つまり、ガードリングを採用しなくてもPCBの表面を伝うリーク電流等を介して左電極60L1に不要な電荷が溜まったり、左電極60L1から充電コンデンサ65への電荷移送経路に不要な電荷が生じたりすることを抑制できるため、人体Hおよび浮遊コンデンサEの静電容量Chの測定に対する影響を抑えることが可能になる。
また、回路の周囲を取り囲むガードリングを廃止することにより、PCBの小型化と、これに伴う左電極60L1等の部品のレイアウトの自由度向上を実現することが可能になる。
(1)ステアリング装置1は、ステアリングハンドル2と、ステアリングハンドル2に対する人体の接触または近接を検出するセンサユニット62とを備える。そして、センサユニット62L1は、ステアリングハンドル2に設けられる左電極60L1と、左電極60L1の静電容量Chを測定する測定部68と、左電極60L1が接地される第1状態および左電極60L1が接地されない第2状態を切り替えるスイッチ素子としての第1スイッチSW1と、を含む。
このように構成したので、例えば、PCB表面を伝うリーク電流等に起因して左電極60L1に溜まる不要な電荷は、第1スイッチSW1を第1状態に切り替えて排出することが可能になる。一方で、人体Hおよび浮遊コンデンサEの静電容量Chを測定する際は、第1スイッチSW1を第2状態に切り替えて左電極60L1に蓄積された電荷を測定部68側へ移動させることが可能になる。これにより、ステアリングハンドル2の把持を適切に検出することが可能になる。
このように構成したので、制御部67からの制御信号に基づく第1スイッチSW1の切り替えのみで、第1状態と第3状態と第4状態との3態様の切り替えを行うことが可能になる。
このように構成したので、制御部67からの制御信号に基づく第1スイッチSW1の切り替えのみで、左電極60L1における電荷蓄積と、測定部68側の充電コンデンサ65への電荷移動と、リーク電流等に起因して左電極60L1に溜まる不要電荷の排出と、を行うことが可能となる。
このように構成したので、第1スイッチSW1の端子t3を選択する(左電極60L1が接地される第1状態に対応)ことにより、リーク電流を抑えるガードリング相当の効果が得られる。つまり、ガードリングを採用しなくてもPCBの表面を伝うリーク電流等を介して左電極60L1に不要な電荷が溜まったり、左電極60L1から充電コンデンサ65への電荷移送経路に不要な電荷が生じたりすることを抑制できるため、人体Hおよび浮遊コンデンサEの静電容量Chの測定に対する影響を抑えて、測定精度を高めることが可能になる。
また、信号線パターンの近くに接地ラインを設けることで、信号線パターンと接地ラインとの電磁的な結合が強くなり、信号線パターンとPCB上の他の信号線パターンとの間のクロストークを防止することが可能になる。
さらに、回路の周囲を取り囲むガードリングを廃止することにより、PCBの小型化と、これに伴う左電極60L1等の部品のレイアウトの自由度向上を実現することが可能になる。
一般に、スポーク部内の空間は、リム部内の空間よりも広く確保することが容易である。そのため、上記(5)のような構成にすることで、ステアリングホイールのリム部内にセンサユニットをインサート成形する場合と比べて、生技性を高めることが可能になる。
このように構成したので、左右のスポーク部25L、25Rに対となって配置される左補機操作コンソールユニット(左側の機能スイッチ部)5Lおよび右補機操作コンソールユニット(右側の機能スイッチ部)5Rにセンサユニット62L1と62L2、62R1と62R2のPCBをそれぞれ配置することにより、リム部20の左右の推奨把持範囲での把持検出を適切に行うことが可能になる。
このように構成したので、例えば、センサユニット62L1、62L2、62R1、62R2の回路の周囲を取り囲むガードリングを廃止してPCBのサイズを縮小したことにより生まれる空間(PCB周囲の端面)に、複数の電極60(60L1、60L2、60R1、60R2)を適切に配置することが可能になる。
(変形例1)
実施の形態では、ステアリングハンドル2として環状のステアリングホイールを例示したが、環状でない四角形状、または棒状等の異形のステアリングハンドルを用いる場合にも、本発明を適用して構わない。
実施の形態では、複数の電極60として第1の左電極60L1、第2の左電極60L2、第1の右電極60R1、および第2の右電極60R2の4つを例示したが、電極の数は例示した4つよりも多くても少なくてもよい。
また、例示した4つの電極60L1、60L2、60R1、および60R2に対応させて、4つのセンサユニット62L1、62L2、62R1および62R2を例示したが、センサユニット62の数は、電極60の数の大小により増減させてもよい。
さらにまた、実施の形態では、一つの電極60に一つのセンサユニット62を対応させる場合を例示したが、複数の電極60を一つのセンサユニット62に対応させてもよい。例えば、正面視で左側のスポーク部25Lに配置される一つのセンサユニット62を、第1の左電極60L1および第2の左電極60L2に対応させるとともに、正面視で右側のスポーク部25Rに配置される別のセンサユニット62を、第1の右電極60R1および第2の右電極60R2に対応させる。
さらに、左右のセンサユニット62を一つに統合してもよく、統合した場合において、統合した一つのセンサユニット62を左スポーク部25Lと、右スポーク部25Rと、下スポーク部25Dと、のいずれに配置してもよい。
Claims (6)
- ステアリングハンドルと、前記ステアリングハンドルに対する人体の接触または近接を検出するセンサユニットと、を備えるステアリング装置であって、
前記センサユニットは、
前記ステアリングハンドルに設けられる電極と、
前記電極の静電容量を測定する測定部と、
前記電極が接地される第1状態および前記電極が接地されない第2状態を切り替えるスイッチ素子と、を含み、
前記センサユニットは、前記スイッチ素子の切り替えを制御する制御部と、容量性素子と、をさらに含み、
前記第2状態は、所定の電源からの電圧が前記スイッチ素子を介して前記電極に印加される第3状態と、前記電極が前記スイッチ素子を介して前記容量性素子と接続される第4状態と、を含み、
前記スイッチ素子は、前記制御部からの制御信号に基づいて、前記第3状態から前記第4状態へ、または前記第4状態から前記第3状態へ切り替えるときに、一旦前記第1状態に切り替えてから、前記第4状態または前記第3状態へ切り替え、
前記電極の電荷は、前記第3状態において蓄積され、前記第4状態において前記容量性素子へ移動し、前記第1状態において接地ラインに排出される、
ことを特徴とするステアリング装置。 - 請求項1に記載のステアリング装置において、
前記所定の電源は、パルス電源であり、
前記スイッチ素子は、前記パルス電源から印加されるパルス電圧の立ち上がりに応じて前記第3状態への切り替えを行い、前記パルス電圧の立ち下がりに応じて前記第4状態への切り替えを行い、
前記測定部は、前記容量性素子の電圧が所定閾値に到達するまでの時間、または、前記容量性素子の電圧が前記所定閾値に到達するまでの前記パルス電圧のパルス数に基づいて、前記電極の前記静電容量を測定する、
ことを特徴とするステアリング装置。 - 請求項1に記載のステアリング装置において、
前記センサユニットは、少なくとも前記スイッチ素子、前記容量性素子および前記測定部が電子基板上に構成され、
前記スイッチ素子と前記電極との間、前記スイッチ素子と前記所定の電源との間、および前記スイッチ素子と前記容量性素子との間をそれぞれ結ぶ信号線パターンのうちの少なくとも一つは、前記接地ラインに近接して形成される、
ことを特徴とするステアリング装置。 - 請求項1に記載のステアリング装置において、
前記ステアリングハンドルは、環状のリム部、前記リム部の内側に設けられたハブ部、および前記ハブ部から前記リム部の径方向に延び前記ハブ部と前記リム部の内周部とを接続するスポーク部を備え、
前記センサユニットは、前記スポーク部に配設された機能スイッチ部に配置される、
ことを特徴とするステアリング装置。 - 請求項4に記載のステアリング装置において、
前記スポーク部は、乗員により把持される前記リム部および前記ハブ部間に複数設けられ、
前記センサユニットは、複数の前記スポーク部のうち、運転席からの正面視で左スポーク部および右スポーク部にそれぞれ配設されるとともに、前記機能スイッチ部内で車両情報操作あるいは運転支援機能操作の少なくとも一つの操作を行うための構成部品に近接して配置される、
ことを特徴とするステアリング装置。 - 請求項5に記載のステアリング装置において、
前記センサユニットは、少なくとも前記電極以外の構成を電子基板上に有し、
前記電極は、前記正面視で前記ステアリングハンドルの左および右の前記リム部の所定の把持範囲に対応して複数備えられ、それぞれが前記電子基板の端面に沿って配置される、
ことを特徴とするステアリング装置。
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