以下、本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施形態」とも表記する)が、図面に基づいて説明される。
§1 適用例
まず、本発明が適用される場面の一例が述べられる。図1は、本適用例に係る端末制御装置10が適用される、生産工場等における産業用ネットワーク1を示す概略構成図である。
産業用ネットワーク1は、マスタ装置20と、ネットワーク端末としての複数のスレーブ装置(スレーブ装置40等)を含んで構成されている。各スレーブ装置は、産業用ネットワーク1を通じてマスタ装置20により制御され、生産工場等における様々な工程を構築している。
図1に示されるように、上記スレーブ装置は、ハブ30あるいは他のスレーブ装置を介して、マスタ装置20に接続される。あるいは、上記スレーブ装置は、リングスーパーバイザ60とともに、リングトポロジの部分ネットワークを産業用ネットワーク1中に構成していてもよい。
本適用例に係る端末制御装置10もまた、産業用ネットワーク1に接続されている。端末制御装置10の後述する制御部11は、指示受付部13と、発光指示部14と、を備える(図3参照)。
指示受付部13は、マスタ装置20及びスレーブ装置の少なくともいずれかが備える通信ポートのいずれかを選択するユーザ(例えば管理者、以下、ユーザが管理者である場合について説明する)からの指示を受け付ける。発光指示部14は、指示受付部13によって受け付けられた通信ポートに接続された通信ケーブルの中間部分における少なくとも一部を発光させる制御をマスタ装置20またはスレーブ装置40等に指示する。
これにより、管理者からの指示によって特定の通信ケーブルの中間部分における少なくとも一部を発光させることができる。従って、例えば通信ケーブルを交換する場合、又はケーブルの断線若しくは短絡などにより通信ケーブルを交換したい場合などに、交換すべきケーブルを現場の作業者等に対して明確に知らせることが可能となる。なお、通信ケーブルの発光は、該通信ケーブルの中間部分における一部が発光してもよいし、ケーブル長にわたって発光してもよい。ケーブル長にわたって発光する通信ケーブルとは、通信ケーブルの一端から他端まで連続して発光領域が設けられているものでもよいし、通信ケーブルの一端から他端までの領域において、複数の発光領域が分散して配置されているものでもよい。また、ケーブル長にわたって発光する場合、投光側から漸次光量が低下するような発光状態であってもよい。
§2 構成例
〔実施形態1〕
<産業用ネットワーク>
実施形態1に係る端末制御装置10が適用される、産業用ネットワーク1について、図1を用いて更に詳細に説明する。産業用ネットワーク1には、具体例として、Ethernet/IPが適用される(ETHERNET:登録商標、イーサネット:登録商標)。
産業用ネットワーク1は、マスタ装置20と、複数のスレーブ装置(スレーブ装置40、スレーブ装置50、不図示のその他のスレーブ装置)を含んで構成されている。また、本実施形態では、スレーブ装置に、後述するリングスーパーバイザ60も含める。以下、マスタ装置20、複数のスレーブ装置、ハブ30、及びリングスーパーバイザ60を総称して端末という場合がある。産業用ネットワーク1はまた、実施形態1に係る端末制御装置10を含むように構成されている。端末制御装置10は、画面を表示部17を有する。更に、不図示の、ツールとも称される制御用コンピュータが、産業用ネットワーク1に接続されていてもよい。
マスタ装置20には、プログラマブルロジックコントローラ(Programmable Logic Controller)を適用することができる。マスタ装置20により管理あるいは制御されるスレーブ装置(スレーブ装置40、スレーブ装置50、不図示のその他のスレーブ装置)は、適宜、ハブ30あるいは他のスレーブ装置を介して、マスタ装置20とリンクする。ハブ30は、マスタ装置20側(上流側)からの通信路の分岐を行う通信装置である。
あるいは、リングスーパーバイザ60が、他のスレーブ装置とともに、リングトポロジの部分ネットワークを産業用ネットワーク1中に構成していてもよい。以下では、このような部分ネットワークをリングネットワーク2と称する。リングスーパーバイザ60は、傘下の複数のスレーブ装置によるリングネットワーク2を構築する通信装置である。リングスーパーバイザ60は、Ethernet/IPタップ(Ethernet/IP Tap:ETAP)とも称される。
この際、リングスーパーバイザ60と、当該リングスーパーバイザ60に管理される上記スレーブ装置40とが、リングトポロジの部分ネットワークを構成する。当該リングスーパーバイザ60に管理される上記スレーブ装置40は、リングスーパーバイザ60を通じて、産業用ネットワーク1のマスタ装置20側(上流側)にリンクする。
端末制御装置10、マスタ装置20、ハブ30、リングスーパーバイザ60、上記スレーブ装置の各装置間は、通信ケーブル70によって接続されている。図示されるように、上記スレーブ装置はマスタ側のみならず、その反対側(下流側)にも通信ケーブル70が接続されて、更に他のスレーブ装置(他機)にリンクしていてもよい。
<スレーブ装置の事例>
図2に、産業用ネットワーク1に適用されるスレーブ装置の一具体例である、スレーブ装置40を示す。スレーブ装置40は、産業用ネットワーク1における端末であり、矩形状をなし、産業用ネットワーク1との接続のための2つのイーサネットポート(通信ポート)を備えている。
2つのイーサネットポートであるイーサネットポートETN1、ETN2には、通信ケーブル70を接続するための、イーサネット用コネクタ41、42がスレーブ装置40の上部の短手方向に並ぶように設けられている。図2においては、イーサネット用コネクタ41、42としてM12タイプのものを示している。イーサネット用コネクタ41、42はRJ45タイプ等の他のタイプであってもよい。イーサネット用コネクタ41、42の、前記短手方向における両側には、それぞれLED(投光部)47が設けられている。
本実施形態においてスレーブ装置40は、I/O制御機器とも呼ばれる端末である。I/O制御機器であるスレーブ装置40には、センサやコントローラ等のデバイスを複数接続できる。スレーブ装置40はそのためのデバイス用ポートを複数備え、それぞれにデバイス用コネクタ43が設けられている。図2の具体例では、スレーブ装置40は、8つのデバイス用ポートを備えており、それぞれに対応するデバイス用コネクタ43の横に、P1~P8の記号が付されている。
スレーブ装置40は、デバイス用ポートを通じて、デバイスに所要の電圧の電力を供給し得る。またスレーブ装置40は、デバイス用ポートを通じて、デバイスから、電圧信号を受信し得る。更にスレーブ装置40は、デバイス用ポートを通じて、所定の通信規格に則り、デバイスとの通信を実行し得る。所定の通信規格の具体例として、IO-LINKが適用され得る。
スレーブ装置40には更に、電力入力用ポートPWR_INと、電力出力用ポートPWR_OUTとを備える。電力入力用ポートPWR_INと電力出力用ポートPWR_OUTには、それぞれ電力入力用コネクタ44、電力出力用コネクタ45が設けられている。
図2に示されるように、上記各コネクタ(イーサネット用コネクタ41、イーサネット用コネクタ42、デバイス用コネクタ43、電力入力用コネクタ44、電力出力用コネクタ45)は、スレーブ装置40の正面に配置されている。以下では、スレーブ装置40の正面側の面をパネル面と称する。
図2において、イーサネット用コネクタ41、イーサネット用コネクタ42、デバイス用コネクタ43、電力入力用コネクタ44、電力出力用コネクタ45は、それぞれが模式的に描かれており、それらの形状は正確に表されているものではない。
スレーブ装置40のパネル面には、スレーブ装置40での動作異常の発生等を通知し得るランプ461が配置されている。また、スレーブ装置40のパネル面には、スレーブ装置40の動作の状態や、イーサネットポートETN1、ETN2による通信の状態等を表示し得るインジケータ462が配置されている。
図2に示される具体例として、インジケータ462は、ランプU/IN_PWR、ランプOUT_PWR、ランプL/A_ETH1、ランプL/A_ETH2、通信異常表示ランプNS、及び装置異常表示ランプMSを含む。ランプU/IN_PWRは、電力入力用ポートPWR_INを通じたスレーブ装置40への電力の供給の状態を表示する。ランプOUT_PWRは、電力出力用ポートPWR_OUTを通じた電力の出力の状態を表示する。
ランプL/A_ETH1は、イーサネットポートETN1を介した通信の状態を表示する。ランプL/A_ETH2は、イーサネットポートETN2を介した通信の状態を表示する。通信異常表示ランプNSは、これらの通信の異常の有無に関する通信状態(Network Status)を表示する。装置異常表示ランプMSは、スレーブ装置40自身の装置異常を表示する。
更に、スレーブ装置40のパネル面には、デバイス用ポートそれぞれのデバイス用コネクタ43に隣接して、それぞれのデバイス用ポートへのデバイスの接続、又は、接続されたデバイスの状態等を表示する、デバイス状態表示ランプ463が配置されている。
<端末制御装置(10)>
図3は、実施形態1に係る端末制御装置10の構成を示すブロック図である。図3には、併せて、端末制御装置10、マスタ装置20、スレーブ装置40、スレーブ装置50、及びリングスーパーバイザ60がネットワークNを介して接続されている状態も示している。端末制御装置10は、制御部11と、入力部16と、表示部17と、記憶部18と、通信部19とを備える。制御部11は、管理部12、指示受付部13、発光指示部14、及び表示制御部15を備える。
制御部11はCPU(Central Processing Unit)であり、制御部11は、端末制御装置10が備える各機能の処理を実行するように制御する。制御部11は、管理者から端末の通信ポートを選択する指示を受け付け、選択を受け付けられた通信ポートに接続された通信ケーブルをLEDにより発光させる制御を当該端末に指示する。
管理部12は、通信部19を通じ、産業用ネットワーク1を構成する各端末から、アドレスと、種別の情報と、通信状態の情報とを含む端末情報を取得する機能ブロックである。端末がリングスーパーバイザ60である場合の端末情報には、当該リングスーパーバイザ60が管理するリングネットワーク2を構成するスレーブ装置40のアドレスが含まれていてもよい。
指示受付部13は、端末のいずれかが備える通信ポートを選択する管理者からの指示を受け付ける。具体的には、指示受付部13は、表示制御部15によって表示されたネットワーク構成で示される端末のいずれかを選択する管理者からの選択指示によって、選択すべき通信ポートを備える端末を特定する。
発光指示部14は、指示受付部13によって受け付けられた通信ポートに接続された通信ケーブルをケーブル長にわたって発光させる制御を端末に指示する。発光指示部14は通信ポートに接続された通信ケーブルのコネクタに設けられた受光部(光ファイバーケーブル)に対して投光する投光部(LED)を発光させるように、該通信ポートを備える端末に指示を行う。
表示制御部15は、端末の接続状態を示すネットワーク構成を表示部17に表示する。表示制御部15が表示部17に表示する画面D1については後述する。
入力部16は、管理者からの入力操作を受け付けるユーザインターフェースである。管理者からの指示を受け付ける方法として、公知の技術が適宜に適用され得る。例えば、表示部17と一体となったタッチパネルディスプレイが適用され得る。あるいは、キーボードや、移動ボタン(いわゆる矢印キー)、マウス、トラックボール、タッチペンといった技術が採用されてもよい。
表示部17は、例えば液晶ディスプレイ等であり、表示部17上に表示される画面を通じて、管理者に、情報の伝達等が行われる。また、表示部17は、管理者の入力操作に基づいて表示制御部15により生成された各種画像を表示する。
記憶部18は、制御部11によって読み出される各種コンピュータプログラム、及び、制御部11が実行する各種処理において利用されるデータ等が格納されている記憶装置である。記憶部18には、管理者から端末の通信ポートを選択する指示を受け付け、端末に、通信ポートに接続された通信ケーブルを発光させる制御を指示するプログラム(端末制御プログラム)181も記憶されている。
通信部19は、産業用ネットワーク1を構成するマスタ装置20や各端末との間の通信を実行する通信インターフェースである。通信部19には、産業用ネットワークと接続するための通信ポートが複数設けられていてもよい。その場合、端末制御装置10は、通信ポートを切り換えることで、複数の産業用ネットワークのうちのいずれかに、切り換えて接続することが可能となる。
<マスタ装置(20)>
図4は、マスタ装置20を示すブロック図である。マスタ装置20は、制御部21と、記憶部23と、通信部24と、LED25とを備える。制御部21はCPUであり、制御部21は、マスタ装置20が備える各機能の処理を実行するように制御する。制御部21は、発光制御部22を備える。発光制御部22は、発光指示部14からの指示に従って通信ケーブル70を発光させる制御を行う。発光制御部22は、具体的には、LED25を点灯させる。記憶部23は記憶部18と同様の記憶装置である。通信部24は、端末制御装置10との間の通信を実行する通信インターフェースである。LED25は、マスタ装置20の通信ポートの両側に設けられている。発光制御部22がLED25を点灯した場合、通信ポートに接続されている通信ケーブル70に設けられた、後述する光ファイバーケーブル73に光が入射して(投光されて)光ファイバーケーブル73が発光する。
<スレーブ装置(40)>
図5は、スレーブ装置40を示すブロック図である。スレーブ装置40は、制御部48と、記憶部51と、通信部52と、上記LED47とを備える。制御部48はCPUであり、制御部48は、スレーブ装置40が備える各機能の処理を実行するように制御する。制御部48は、発光制御部49を備える。発光制御部49は、発光指示部14からの指示に従って通信ケーブルを発光させる制御を行う。具体的には、発光制御部49は、イーサネットポートETN1、ETN2のうちの選択された方のポートの両側に設けられたLED47を点灯させる。これにより、通信ポートに接続されている通信ケーブル70に設けられた、後述する光ファイバーケーブル73に光が入射して光ファイバーケーブル73が発光する。
<通信ケーブル(70)>
図6は通信ケーブル70を示す斜視図、図7は通信ケーブル70の断面図である。通信ケーブル70は筒部71を有し、筒部71の内部のケーブル内接続線部72には例えば4つの導線が内蔵されている。筒部71に、内接続線部72の中心を挟んで対向するように、2本の光ファイバーケーブル73が設けられている。光ファイバーケーブル73は、通信ケーブル70のケーブル長にわたって設けられている。この場合、通信ケーブル70を全長にわたって発光させることができる。
図8は通信ケーブル70の端部を模式的に示す図である。一例として、通信ケーブル70がコネクタ81を介してスレーブ装置40のイーサネット用コネクタ41に接続されている状態を示す。コネクタ81は、ケーブル内接続線部72に接続されているコネクタ内接続線部82と、光ファイバーケーブル73に接続されているコネクタ内光ファイバー(受光部)83を備えている。コネクタ81をイーサネット用コネクタ41に接続した場合、コネクタ内光ファイバー83がLED47に接触する。発光制御部49によりLED47を点灯させた場合、LED47の光がコネクタ内光ファイバー83に入射し、さらに光ファイバーケーブル73に伝搬されることによって光ファイバーケーブル73が発光する。
なお、図8は、スレーブ装置40に接続された状態を示しているが、コネクタ81がマスタ装置20に接続された場合も、同様の接続が行われる。コネクタ81をマスタ装置20の通信ポートに接続した場合、コネクタ内光ファイバー83がLED25に接触する。発光制御部22によりLED25を点灯させた場合、LED25の光がコネクタ内光ファイバー83に入射し、さらに光ファイバーケーブル73に伝搬されることによって光ファイバーケーブル73が発光する。
<端末制御装置(10)の処理>
以下、端末制御装置10による通信ケーブルの発光指示の処理について説明する。制御部11は、記憶部18のプログラム181を読み出して処理を実行する。図9は、端末制御装置10の制御部11による通信ケーブルの発光指示の処理手順を示すフローチャートである。
制御部11の表示制御部15は、マスタ装置20、スレーブ装置40等のスレーブ装置のうちの、接続されている通信ケーブルを発光させる端末を管理者により選択するための画面D1を表示する(S1)。画面D1については、後述する。
指示受付部13は、通信ケーブルを発光させる端末の選択を管理者により受け付けたか否かを判定する(S2)。指示受付部13は端末の選択を管理者により受け付けていないと判定した場合(S2:NO)、S2を繰り返す。
指示受付部13は端末の選択を管理者により受け付けたと判定した場合(S2:YES)、端末のうちの発光させる通信ケーブルが接続されている通信ポートの選択を受け付けたか否かを判定する(S3)。指示受付部13は通信ポートの選択を管理者により受け付けていないと判定した場合(S3:NO)、S3を繰り返す。
発光指示部14は、選択された通信ケーブルの光ファイバーケーブルに対応するLEDを発光させる指示を、端末に送信し(S4)、処理を終了する。これにより、例えば、管理者は所望する通信ケーブル70の光ファイバーケーブル73にLED47からの光を入射させ、通信ケーブル70を発光させることになる。
<画面D1>
図10は、表示制御部15が表示部17に表示する画面D1を例示する。画面D1は、「構成・設定リスト」の表示Caを画面D1の左側に有する。表示Caとしては、「Ethernet」、「プログラミング」等が挙げられる。図10においては、「Ethernet」の構成を示すCa1が管理者により選択された状態を示している。「Ethernet」の構成を示すCa1が選択された場合、表示制御部15は、端末を選択するための端末の表示Cbを表示する。ここでは、表示Cbの端末として、理解し易いように、産業用ネットワーク1のうちの3つのスレーブ装置40のみを示している。表示Cbの各バーにおいては、各端末のIDNo.及びモデル情報が示されている。図10においては、No.2の「IDNo.」が「E002」であるスレーブ装置40のバーCb2が選択された状態を示している。
当該装置が選択された場合(上記S2:YES)、表示制御部15は処理内容の表示Ccを表示する。表示Ccとしては、「ケーブル冗長性」、「ケーブル点灯命令」、「形式変更」、「スレーブ設定をインポートし新規追加」、「スレーブ設定のエクスポート」、「ノードアドレス再設定」、「スレーブターミナル構成の編集」等が挙げられる。図10においては、Cc6の「ケーブル点灯命令」のバーが選択された状態を示している。「ケーブル点灯命令」が選択された場合、表示制御部15は、通信ポートを選択し、LED47を点灯又は消灯するための表示Cdを表示する。表示Cdとしては、「Port1 点灯有効」、「Port1 点灯無効」、「Port2 点灯有効」、「Port2 点灯無効」が挙げられる。ここで、Port1、Port2は、イーサネットポートETN1、イーサネットポートETN2に対応する。図10においては、Cd1が選択されることによって「Port1 点灯有効」が選択された状態(上記S3:YES)となる。ここでは、通信ポートの選択と、点灯指示とを同時に行っている。ここで、「Port1」は「イーサネットポートETN1」に相当する。「Port1 点灯有効」の場合、「IDNo.」が「E001」であるスレーブ装置40と「IDNo.」が「E002」であるスレーブ装置40とを接続する通信ケーブル70を発光させるために、イーサネット用コネクタ41の両側のLED47を点灯させることになる。通信ケーブル70は一端から他端までケーブル長にわたって発光される。
以上のようにして、管理者は、発光させる通信ケーブル70が接続された通信ポートを選択し、通信ポートに設けられたLED47を点灯させることができる。LED47の点灯中は、表示Cb上の、スレーブ装置40同士を接続する通信ケーブル70に相当する、C字部分Cb0を通常時と異なる色にすると、点灯箇所を容易に識別することができる。管理者は、LEDを消灯させる場合、対応する通信ポートの「点灯無効」ボタンを押下する。
画面D1においては、マスタ装置20を示すバーは省略しているが、スレーブ装置40と同様にしてマスタ装置20が管理者により選択された場合、指示受付部13がこの選択の指示を受け付ける。発光指示部14はマスタ装置20へLED25の点灯を指示し、発光制御部22がLED25を点灯させ、対応する通信ケーブル70の光ファイバーケーブル73を発光させる。
<スレーブ装置(40)の処理>
以下、通信ケーブルを発光させる端末としてスレーブ装置40が選択された場合を例に挙げて説明する。図11は、スレーブ装置40の制御部48による通信ケーブルの発光制御の処理手順を示すフローチャートである。
制御部48の発光制御部49は、端末制御装置10からLEDの発光の指示を受信したか否かを判定する(S11)。発光制御部49はLEDの発光の指示を受信していないと判定した場合(S11:NO)、S11を繰り返す。
発光制御部49は端末制御装置10からLEDの発光の指示を受信したと判定した場合(S11:YES)、対応する通信ポートに設けられているLEDを発光させ(S12)、即ち点灯させて処理を終了する。これにより、管理者が所望する通信ケーブル70の光ファイバーケーブル73にLED47からの光が入射し、通信ケーブル70が発光する。
図10に示す例においては、「Port1 点灯有効」が選択されているので、発光制御部49は、イーサネット用コネクタ41に設けられている2つのLED47を点灯させる。これにより、イーサネット用コネクタ41に接続されている通信ケーブル70の光ファイバーケーブル73に光が入射し、光ファイバーケーブル73が発光する。
マスタ装置20においても、上記と同様にして、LED25の発光制御処理が行われる。
<端末制御装置(10)の制御方法>
端末制御装置10の制御方法は、マスタ装置20及びスレーブ装置40の少なくともいずれかが備える通信ポートのいずれかを選択するユーザからの指示を受け付ける指示受付ステップを有する。また、端末制御装置10の制御方法は指示受付ステップによって受け付けられた通信ポートに接続された通信ケーブルの中間部分における少なくとも一部を発光させる制御を行う発光制御ステップを有する。上述のS3が指示受付ステップに相当する。上述のS4が発光制御ステップに相当する。
<効果>
以上のようにして、管理者は、通信ケーブル70の中間部分における少なくとも一部を発光させることができ、作業者は、交換対象の通信ケーブル70を一目瞭然に判別することができる。作業者は、工場図面等の知識がなくとも、容易に通信ケーブル70を判別できる。管理者は遠隔からの指示で通信ケーブル70の交換を作業者に指示できる。発光した通信ケーブル70から、通信ケーブル70が接続された端末をたどることもできる。例えば、通信ケーブル70の一端から他端までケーブル長にわたって発光させた場合、端末の位置が不明であっても、通信ケーブル70をたどることにより容易に端末に行き当たることができる。なお、ハブ30と、端末制御装置10、他のハブ30、又はリングスーパーバイザ60とを接続する通信ケーブル70についても、交換が必要である場合等に発光させることができる。
〔実施形態2〕
実施形態2においては、表示制御部15は、端末を一覧で表す画面D2を表示し、指示受付部13によって特定された端末が備える1以上の通信ポートを表す画面D3を表示する。ここで、画面D3が、選択された端末の情報及び点灯ボタンを表す場合について説明する。実施形態2においては、指示受付部13は、表示制御部15によって表示された通信ポートのいずれかを選択する管理者からの選択指示によって、選択すべき通信ポートを特定する。
<端末制御装置(10)の処理>
図12は、端末制御装置10の制御部11による通信ケーブルの発光指示の処理手順を示すフローチャートである。制御部11は、記憶部18のプログラム181を読み出して処理を実行する。
制御部11の表示制御部15は、端末を表す画面D2を表示する(S21)。画面D2については、後述する。
指示受付部13は、通信ケーブルを発光させる端末の選択を管理者により受け付けたか否かを判定する(S22)。指示受付部13は端末の選択を管理者により受け付けていないと判定した場合(S22:NO)、S22を繰り返す。
指示受付部13は端末の選択を管理者により受け付けたと判定した場合(S22:YES)、表示制御部15は、選択された端末が備える通信ポートを表す画面D3を表示する(D23)。
指示受付部13は、発光させる通信ケーブルが接続されている通信ポートの選択を受け付けたか否かを判定する(S24)。指示受付部13は通信ポートの選択を管理者により受け付けていないと判定した場合(S24:NO)、S24を繰り返す。
指示受付部13が通信ポートの選択を管理者により受け付けたと判定した場合(S24:YES)、発光指示部14は、選択された通信ケーブルの光ファイバーケーブルに対応するLEDを発光させる指示を、端末に送信し(S25)、処理を終了する。これにより、例えば、管理者は所望する通信ケーブル70の光ファイバーケーブル73にLED47からの光を入射させし、通信ケーブル70が発光することになる。
<画面D2>
図13は、表示制御部15が生成し、表示部17に表示される画面D2を例示する。画面D2には、次のような表示を有する。
文字表示Cp1は、表示部17に表示される画面が、画面D2であることを示す。これにより管理者は、当該画面が、画面D2であることを明確に認識できる。ここでは例として、「Ethernet/IP Monitor」と記されている。
管理者は、画面選択ボックスBpを用いて画面を選択することで、所要の画面を選択して表示部17に表示させることが容易となる。図13では、画面D2を示す「Ethernet/IP Monitor」と記された画面選択ボックスが選択されている。
文字表示Ctmは時刻を表示する。構成読出ボックスBr(情報取得指示ボックス)は、産業用ネットワーク1の構成の読出しを行う操作時に使用される。構成読出ボックスBrの機能については後述する。選択ボックスBnは、産業用ネットワーク1中の各々の端末を表す。管理者が、端末を表す選択ボックスBnを用いて端末を選択することで、当該端末に関係する詳細な情報を、別の画面として表示部17に表示させて得るようにすることができるようになる。また、管理者は端末を選択し、画面D3により通信ポートを選択し、通信ポートに接続された通信ケーブルを発光させることができるようになる。
通信部19に複数の通信ポートが設けられている場合において、ポートリストボックスSptは、通信ポートを特定するために用いられる。管理者が、ポートリストボックスSptを操作して表示される通信部19の複数の通信ポートのリストから、通信ポートを選択する。すると、当該通信ポートが接続された産業用ネットワークについての画面D2が、制御部11により生成されて、表示部17に表示される。
図13に示されるように、端末を表す選択ボックスBnは、IPアドレス(Internet Protocol Address)の順に、画面D2上で並べられて配置される。その際、IPアドレスの並び順において、番号の空きがある場合には、空きの番号の位置は、端末を表す選択ボックスBnを配置しない空欄として表示される。
そのため、産業用ネットワーク1中の端末に増減があった場合においても、特定の端末を表す選択ボックスBnは、同じ位置に配置される。産業用ネットワーク1においては、工程の変更や段取り替え等により、スレーブ装置等の端末の接続の変更、あるいは使用しない機器の電源オフがなされることがある。
このような場合でも、特定の端末を表す選択ボックスBnは、同じ位置に配置され続けるから、画面D2を見る管理者が、産業用ネットワーク1内の端末の状況を把握しやすくなる。
産業用ネットワーク1中のスレーブ装置等の端末の数は、数100台以上の多数となることがあるため、全ての端末についての端末を表す選択ボックスBnが、一画面に収まらないことが多い。そのため、画面D2はページ送りができるように構成されている。
図13の具体例では、前方及び後方へのページ送りのための操作の用に供されるそれぞれのページ送りボックスBpgが、画面D2の下部の両端に配置されている。また、画面D2の下部の中央には、各ページを表す図形が、全体のページ数分並べられた、ページを示す画像表示Ppgが配置されている。
ページを示す画像表示Ppgにおいて、現在表示されているページを表す図形が、他のページを表す図形とは異なる色で表示されることにより、全体のページの中のどのページが表示されているのかを、管理者は容易に認識できる。
端末を表す選択ボックスBn上には、端末のモデル情報の文字表示Cmdと、IPアドレスの文字表示Cipとが表されている。これにより管理者は、IPアドレスにより特定される産業用ネットワーク1内の端末が、どのモデルの機器であるのかを容易に認識できる。
端末を表す選択ボックスBnには、端末の属性を表す表示が付されている。ここでは、端末の属性を表す例として、端末がリングスーパーバイザ60であることを示す図形表示Prm、端末がリングネットワーク2を構成するスレーブ装置であることを示す図形表示Prsが表示される。
また、これらの表示がなされないことで、端末がリングネットワーク2を構成する端末ではないことが示されている。これらにより管理者は、産業用ネットワーク1内に構築されているリングネットワーク2の存在と、その構成機器を容易に認識できる。
更に、端末を表す選択ボックスBnには、端末の状態を示すランプ様の画像表示が表されている。ここでは、端末の状態の例として、端末自体に機器異常があるか否かの機器状態(Machine Status)を色で表す、機器状態画像表示Lmsが表示される。
また、端末を表す選択ボックスBnには、端末の通信に異常があるか否かの通信状態(Network Status)を色で表す、通信状態画像表示Lnsが表示される。これらにより管理者は、産業用ネットワーク1中の各端末における異常の有無を、多数の端末について一覧して容易に認識できる。
<画面D2の生成>
画面D2は、以下のようにして生成される。管理者が構成読出ボックスBrを操作したことを、指示受付部13が検出する。管理部12は、通信部19を通じて、産業用ネットワーク1にブロードキャストを行う。
ブロードキャストを受信した産業用ネットワーク1中の各端末は、端末制御装置10に対して、IPアドレスとモデル情報を含む電文を返信する。管理部12は、これらの電文から、各端末の機器情報の一部を取得する。表示制御部15は、機器情報に基づき、各端末を表す選択ボックスBnを配置した画面D2を生成する。
更に、管理部12は、端末の機器情報が、リングスーパーバイザ機器である場合、当該端末に、リングネットワーク2を構成するスレーブ装置のアドレスについて問い合わせ、その結果を受信する。表示制御部15は、その情報に応じ、端末を表す選択ボックスBnに、端末がリングスーパーバイザ60であることを示す図形表示Prm、端末がリングネットワーク2を構成するスレーブ装置であることを示す図形表示Prsを付する。
管理者が構成読出ボックスBrを再度操作すると、上記一連の動作が実行され、その時点で産業用ネットワーク1中で通信可能となっている各端末を表した画面D2が生成されることとなる。
管理部12は、IPアドレスを取得した各端末に対し、定期的に端末の状態を問い合わせ、受信する。表示制御部15は、その情報に応じ、端末を表す選択ボックスBnの機器状態画像表示Lms、通信状態画像表示Lnsの色を決定する。これにより管理者は、表示部17上で、各端末の状態をリアルタイムで知ることができるようになる。ケーブルの断線、短絡等を知ることができる。
管理者は、画面D2を見て、発光させたい通信ケーブル70が接続されているマスタ装置20又はスレーブ装置40等を選択することができる。管理者が端末を選択する場合の例として、定期メンテナンス時又はライン増設時に端末に接続されている通信ケーブル70を交換する場合、通信ケーブル70の断線や短絡などにより通信ケーブル70を交換したい場合等がある。通信ケーブル70の断線や短絡等の有無は、通信状態画像表示Lnsの色を見て判断してもよい。
以下、図13の画面D2が表示されている場合において、管理者がBn1で表されているスレーブ装置40のイーサネットポートENT2に接続されている通信ケーブル70の交換を指示する場合について説明する。管理者は画面D2において、選択ボックスBnのうちの選択ボックスBn1を押下する。管理者により選択ボックスBn1が選択された場合、表示制御部15は、画面D3を表示する。
<画面D3>
図14は、表示制御部15が生成し、表示部17に表示される画面D3を例示する。画面D3は、特定のスレーブ装置40の通信の状態についての、詳細な情報を表すとともに、特定の通信ポートの点灯を指示するための画面である。画面D3には、次のような表示がなされている。
文字表示Cp2は、当該画面が、特定のスレーブ装置40に関することを示す。ここでは例として、機種名と当該機種をモニタしていることを示す文字である「GI-xxxxxxx Monitor」と記されている。これにより管理者は、当該画面が、特定の機種のスレーブ装置40に関する情報を示す画面であることを明確に認識できる。
スレーブ情報選択ボックスBsiは、特定のスレーブ装置40について、画面D3と、通信状態以外の詳細情報に関する画面があることを示す。管理者は、スレーブ情報選択ボックスBsiを用いて画面を選択することで、所要の画面を選択して表示部17に表示させることが容易となる。ここでは例として、画面D3について「Ethernet/IP統計情報及び点灯」と記されている。
文字表示Ctmは、時刻を示す。ポートリストボックスSpt、構成読出ボックスBrは、上記と同様である。アドレスリストボックスSipは、選択されているスレーブ装置40のIPアドレスを示す。
画像表示Pstは、スレーブ装置40の状態を一覧として表す。画像表示Pstは、図2に示される、スレーブ装置40に設けられたインジケータ462の各ランプの表示を模したものであり、スレーブ装置40のインジケータ462と同期して表示される。管理者は、スレーブ装置40の現物を見ることなく、端末制御装置10により、スレーブ装置40の状態を把握できるようになる。ランプ点灯指示ボックスBihについては後述する。
画像表示Petは、スレーブ装置40のイーサネット用コネクタ41、42、及びインジケータ462を模している。イーサネット用コネクタ41、42の表示からそれぞれ延びる線の先にそれぞれケーブル情報文字表示Ccbが表示される。ケーブル情報文字表示Ccbとしては、「正常通信中」、「断線」、「短絡」等が挙げられる。ケーブル情報文字表示Ccbは、各イーサネットポートに接続された通信ケーブル70の状態を表示する。ケーブル情報文字表示Ccbは、各イーサネットポートに関連付けて表示されることにより、その示す情報が、どのイーサネットポートに接続された通信ケーブルの情報であるかを、一目で認識できる。
各ケーブル情報文字表示Ccbの下側には、点灯ボタンCcpが表示されている。いずれかの点灯ボタンCcpが管理者により押下された場合、指示受付部13は、通信ポートの選択指示を受け付けるとともに、該通信ポートが有するLED47の点灯指示を受け付けることになる。端末制御装置10の発光指示部14はスレーブ装置40へLED47の発光を指示し、スレーブ装置40の発光制御部49がLED47を点灯させ、対応する通信ケーブル70の光ファイバーケーブル73を発光させる。再度、同一の点灯ボタンCcpが管理者により押下された場合、発光制御部49はLED47を消灯し、光ファイバーケーブル73の発光が停止する。管理者は、ケーブル情報文字表示Ccbを見てLED47を点灯することを判断して点灯ボタンCcpを押下してもよく、独自の判断により対応する点灯ボタンCcpを押下してもよい。
スレーブ装置40の一部の形態を模した画像表示Pstが表示されることにより、管理者は、画面D3が表示する内容が、当該機種のスレーブ装置40に関する情報であることを一目で認識できる。また、スレーブ装置40の各イーサネット用コネクタを模した画像表示Petが表示されることにより、管理者は、画面D3が表示する内容が、特に、スレーブ装置40のイーサネットポートに関係する情報であることを一目で認識できる。
図14に示されるように、例えばイーサネットポートETN2に接続された通信ケーブル70に断線の障害が発生すると、そのケーブル情報文字表示Ccbには「断線」と表示がされる。また、通信ケーブル70を模している、イーサネット用コネクタ42から延ばされた線上に、警告画像表示Wcbが表示される。
更に、イーサネット用コネクタ42から、障害発生箇所までの距離が、距離文字表示Cdsとして、表示される。これらにより、管理者は、通信ケーブル70の障害が発生した場合に、その事実と障害の内容、障害の発生箇所を、画面D3にてリアルタイムで認識できる。なお、通信ケーブル70の障害の情報としては、断線の他に、短絡の障害についても同様に表示がなされる。
イーサネットポート文字情報Cetは、イーサネットポートETN1、ETN2のそれぞれによる通信の状態についての情報を示す。ここで通信の状態についての情報とは、例えば、通信エラーに関する統計情報等であり、スレーブ装置40が保持している各イーサネットポートによる通信に関する各種情報である。
画面D3上のランプ点灯指示ボックスBih(I’m Hereボタン)を管理者が操作すると、画面D3が情報を表示している特定のスレーブ装置40のランプ461を点灯する。またその後の管理者による更なる操作により当該点灯が解消する。
その際、管理部12が、通信部19を通じてスレーブ装置40に、ランプ461の点灯あるいは点灯の解消の指示を行う。なお、ここでいう点灯とは、ランプ461を点滅させることを含む。
これにより管理者は、画面D3に表示されているスレーブ装置40が、現場においてどこに存在するかを容易に知ることができるようになる。特に、画面D3において、通信ケーブル70の断線等の異常や、スレーブ装置40自体の異常が報知された場合に、ランプ点灯指示ボックスBihを操作することで、直ぐに異常の発生している位置を認識できるようになる。
管理者は、管理部12によりランプ461を点灯させるとともに、発光指示部14及び発光制御部49により対応する通信ケーブル70を発光させることができる。これにより、作業者に交換すべき通信ケーブル70を知らせるとともに、該通信ケーブル70が接続されたスレーブ装置40を知らせることができる。
<画面D3の生成>
画面D3は、以下のようにして生成される。指示受付部13が、管理者による、画面D3に遷移する旨の指示を受け付ける。
指示としては、次の場合が挙げられる。画面D2において、スレーブ装置40である端末を表す選択ボックスBnが選択された場合。スレーブ装置40についての、画面D3以外の画面において、スレーブ情報選択ボックスBsiから、画面D3を示す選択ボックス「Ethernet/IP統計情報及び点灯」が選択された場合。画面D3のアドレスリストボックスSipを操作して表示されるスレーブ装置40のIPアドレスのリストから特定のスレーブ装置40のIPアドレスが選択された場合。
指示受付部13が、特定のスレーブ装置40についての画面D3に遷移する指示を受け付けた場合、管理部12が、通信部19を通じて、当該スレーブ装置40に通信に関する端末情報を問い合わせる。表示制御部15は、その情報に基づいて、画面D3を生成し、表示部17に表示させる。
更にその際、端末情報において、いずれかのイーサネットポートの通信に異常がある旨の情報が含まれると、管理部12が、当該スレーブ装置40に、異常があるイーサネットポートに接続された通信ケーブル70に対するケーブル診断を実行させる。そうして、管理部12は、当該スレーブ装置40から、ケーブル診断の結果を受信する。
ケーブル診断の結果は、正常、断線、短絡のいずれかであり得る。また、断線または短絡の場合には、当該スレーブ装置40から障害箇所までの距離が含まれ得る。表示制御部15は、これらの情報に基づいて、通信ケーブルの障害の情報を含んだ画面D3を生成し、表示部17に表示させる。管理者は、スレーブ装置40に対して特別に指示を行わなくても、通信ケーブル70の障害の発生やその内容を、画面D3を表示させるだけで知ることができる。
画面D3を生成するための端末情報の問い合わせは、画面D3が表示されている際に繰り返し実行され、画面D3には、特定のスレーブ装置40の通信の状態についての、詳細な情報がリアルタイムで表示される。
画面D3のアドレスリストボックスSipによって表示できるスレーブ装置40のIPアドレスのリストは、端末情報における種別の情報に基づいて抽出されることで生成される。
<効果>
以上のように、管理者は、表示されるネットワーク構成の画面D2において発光させたい通信ケーブルが接続されている端末を選択し、画面D3において、通信ポートの中から発光させるべき通信ケーブルが接続されている通信ポートを選択することができる。よって、発光させたい通信ケーブルの選択指示をより容易に行うことができる。
また、管理者は、画面D3のケーブル情報文字表示Ccbを見て通信ケーブル70の通信状態が異常であると判断した場合、当該通信ケーブル70の通信ポートを選択できる。例えば図14に示されるように、イーサネットポートETN2に接続された通信ケーブル70に断線の障害が発生している場合、管理者はイーサネットポートETN2に対応する点灯ボタンCcpを押下する。
なお、画面D3においては、通信ケーブル70の通信状態を示す情報を表示する場合について説明しているが、この場合に限定されない。画面D3においては通信状態を示す情報を表示せず、管理者の判断により発光させる通信ケーブル70を選択してもよい。
〔実施形態3〕
実施形態3においては、表示制御部15は、デバイス用ポートを一覧で表す画面D4を表示する。ここで、画面D4が、デバイス用ポートのステイタスの情報、及び点灯ボタンを表す場合について説明する。実施形態3においては、指示受付部13は、表示制御部15によって表示されたデバイス用ポートのいずれかを選択する管理者からの選択指示によって、選択すべきデバイス用ポートを特定する。
また、実施形態3においては、指示受付部13は、管理者によって選択された通信ポートに接続された通信ケーブルの発光状態を指定する管理者からの指示を受け付ける。本実施形態では、通信ポートが上記デバイス用ポートである場合について説明する。デバイス用ポートのデバイス用コネクタ43の両側には、LED53が設けられている。
発光指示部14は、指示受付部13によって受け付けられた発光状態で通信ケーブルを発光させる制御を行う。
<端末制御装置(10)の処理>
図15は、端末制御装置10の制御部11によるLEDの発光指示の処理手順を示すフローチャートである。制御部11は、記憶部18のプログラム181を読み出して処理を実行する。
制御部11の表示制御部15は、接続されている通信ケーブルを発光させる端末を管理者により選択するための画面D2を表示する(S31)。
指示受付部13は、通信ケーブルを発光させる端末の選択を管理者により受け付けたか否かを判定する(S32)。指示受付部13は端末の選択を管理者により受け付けていないと判定した場合(S32:NO)、S32を繰り返す。
指示受付部13は端末の選択を管理者により受け付けたと判定した場合(S32:YES)、表示制御部15は、選択された端末に係る画面を表示する(S33)。端末がスレーブ装置40である場合、管理者によりスレーブ情報選択ボックスBsiの「Ethernet/IP及び点灯」が押下され、表示制御部15が画面D3を表示し、スレーブ情報選択ボックスBsiの「I/O Setting Status及び点灯」が押下されたとき、画面D4を表示する(S33)。
指示受付部13は、発光させる通信ケーブル70が接続されている通信ポートの点灯ボタンが押下されたか否かを判定する(S34)。ここで、点灯ボタンが押下された場合、通信ポートも選択されたことになる。指示受付部13は点灯ボタンが押下されていないと判定した場合(S34:NO)、S34を繰り返す。
指示受付部13は点灯ボタンが押下されたと判定した場合(S34:YES)、発光する色が選択されたか否かを判定する(S35)。指示受付部13は色が選択されていないと判定した場合(S35:NO)、S35を繰り返す。
指示受付部13は色が選択されたと判定した場合(S35:YES)、点灯持続か点滅かが選択されたか否かを判定する(S36)。指示受付部13は点灯持続か点滅かが選択されていないと判定した場合(S36:NO)、S36を繰り返す。
発光指示部14は、点灯持続か点滅かが選択されたと判定した場合(S36:YES)、選択された発光状態で、通信ケーブル70の光ファイバーケーブル73に対応するLED53を発光させる指示を、端末に送信し(S37)、処理を終了する。
以下、管理者によりデバイス用ポートを表す画面D4が選択され、デバイス用ポートに接続された通信ケーブル70の発光状態を管理者により選択する場合について説明する。
<画面D4>
図16は、表示制御部15が生成し、表示部17に表示される画面D4を例示する。画面D4は、特定の、I/O制御機器であるスレーブ装置40のデバイスとの接続状態についての、詳細な情報及び点灯ボタンを表す画面である。画面D4には、次のような表示を有する。
文字表示Cp4は、当該画面が、特定のスレーブ装置40に関することを示す。これは画面D3における文字表示Cp2と同様である。スレーブ情報選択ボックスBsiは、特定のスレーブ装置40について、画面D4と、画面D4以外の画面があることを示す。
ここでは例として、画面D4について「I/O Setting Status及び点灯」と記されている。また、画面D3について、「Ethernet/IP統計情報及び点灯」と記されている。このような例に限られず、更に別の種類の情報を表示する画面があってもよい。
管理者が、スレーブ情報選択ボックスBsiを用いて画面を選択することで、特定のスレーブ装置40についての所要の情報を表示する画面を選択して表示部17に表示させることが容易となる。このようなスレーブ情報選択ボックスBsiは、特定のスレーブ装置40についての各種画面において共通とすることで、管理者が選択の操作を行うことが容易となる。
文字表示Ctmは時刻を示す。ポートリストボックスSpt。アドレスリストボックスSip、構成読出ボックスBr、スレーブ装置40の状態を一覧して表す画像表示Pst、ランプ点灯指示ボックスBihは、上記と同様である。
画像表示Pdpは、スレーブ装置40のデバイス用コネクタ43の形態を、並びも含めて模している。このような画像表示Pdpが表示されることにより、管理者は、画面D4が表示する内容が、当該機種のスレーブ装置40に関する情報であることを一目で認識できる。
また、管理者は、画面D4が表示する内容が、特に、スレーブ装置40のデバイス用ポートに関係する情報であることを一目で認識できる。更に、デバイス用ポート情報文字表示Cpiが、それぞれのデバイス用コネクタ43に関連付けて表示されることにより、その示す情報が、どのデバイス用ポートに関する情報であるかを、一目で認識できる。
図16に示されるように、デバイス用ポート情報文字表示Cpiには、以下のような情報が含まれ得る。デバイスとの接続モードの設定に関する表示。デバイスとの接続の状態に関する表示。接続されたデバイスの機種名に関する表示。管理者は、このようなI/O制御機器であるスレーブ装置40に設定、接続されているデバイスについての詳細な情報を、表示部17の表示によって容易に把握できる。
<画面D4の生成>
画面D4は、以下のようにして生成される。指示受付部13が、管理者による、画面D4に遷移する旨の指示を受け付ける。この指示として、例えば、画面D2において、スレーブ装置40である端末を表す選択ボックスBnが選択され、スレーブ情報選択ボックスBsiから、画面D4を示す選択ボックス「I/O Setting Status」が選択された場合が挙げられる。
指示受付部13が、特定のスレーブ装置40についての画面D4に遷移する指示を受け付けると、管理部12が、通信部19を通じて、当該スレーブ装置40にデバイス接続状態に関する端末情報を問い合わせる。表示制御部15は、その情報に基づいて、上記画面D4を生成し、表示部17に表示させる。
画面D4を生成するための端末情報の問い合わせは、画面D4が表示されている際に繰り返し実行される。そうして、画面D4には、特定のスレーブ装置40のデバイス用ポートそれぞれでのデバイスとの接続状態を示す詳細な情報がリアルタイムで表示される。
デバイス用ポートP3のデバイス用ポート情報文字表示Cpiにおいて、Statusとして「短絡異常」が表示された場合、管理者はデバイス用ポートP3の点灯ボタンを押下して、発光指示部14がデバイス用ポートP3に接続された通信ケーブル70の発光を指示できる。
<画面D4の画面表示の遷移>
以下、画面D4において、点灯ボタンが押下された場合の画面表示の遷移について説明する。
図17は、点灯ボタンが押下された場合の画面D4の一部を示す模式図である。図17に示すように、点灯ボタンが押下された場合、「赤」、「黄」、「青」、及び「緑」を選択するためのバーが表れる。管理者により色が選択された場合(上記S35)、指示受付部13は、色を特定する。
図18は、「赤」が選択された場合の画面D4の一部を示す模式図である。図18に示すように、色の選択ボタンが押下された場合、「点灯持続」、及び「点滅」を選択するバーが表れる。管理者が「点灯持続」を選択した場合、発光制御部49はLED53の点灯を持続させ、即ち通信ケーブル70の発光が持続することになる。管理者が「点滅」を選択した場合、発光制御部49はLED53を点滅させ、即ち通信ケーブル70の発光が点滅することになる。
<効果>
以上のようにして、管理者は、通信ケーブルの発光状態を指定することが可能となる。よって、複数の通信ケーブルを発光状態を変えて発光させることが可能となるので、同時に複数の通信ケーブルを発光させることが好ましい場合に、それぞれを区別して作業者に認識させることが可能となる。点灯色を複数使用すれば、ダクト等で複数の通信ケーブル70が混線していてもどのラインの通信ケーブル70かを判断することもできる。
なお、上記実施形態においては、デバイス用コネクタ43の両側に設けられたLED53の発光状態を指定する場合について説明したが、この場合に限定されない。イーサネットポートETN1等に設けられたLED47の発光状態を指定することにしてもよい。また、発光状態も色、点灯持続又は点滅の場合に限定されない。例えば、通信ケーブル70の一方の光ファイバーケーブル73を発光させる場合も挙げられる。この場合、例えば、該光ファイバーケーブル73側の筒部71内の導線が断線していて、交換の必要があること等を示すことができる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
上記実施形態においては、端末制御装置10、マスタ装置20、スレーブ装置40は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。
上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。
また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを更に備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
端末制御装置10、マスタ装置20、スレーブ装置40の機能ブロック(特に、指示受付部13、発光指示部14、表示制御部15、発光制御部22、発光制御部49)はソフトウェアによって実現されている。
端末制御装置10、マスタ装置20、スレーブ装置40の機能ブロック(特に、指示受付部13、発光指示部14、表示制御部15、発光制御部22、発光制御部49)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよい。
本発明は上述した適用例、構成例、各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、それぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。