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JP7737082B2 - ポンプ用インペラ - Google Patents
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JP7737082B2 - ポンプ用インペラ - Google Patents

ポンプ用インペラ

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JP7737082B2 JP2023218227A JP2023218227A JP7737082B2 JP 7737082 B2 JP7737082 B2 JP 7737082B2 JP 2023218227 A JP2023218227 A JP 2023218227A JP 2023218227 A JP2023218227 A JP 2023218227A JP 7737082 B2 JP7737082 B2 JP 7737082B2
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Description

本発明は、ポンプ用インペラに関する。
従来、水中ポンプに用いられる羽根車(インペラ)が知られている。
例えば、特許文献1では、羽根車の回転時において流体から受ける圧力によってゴム製または樹脂製の羽根部が変形することを抑制する羽根車に関する技術が開示されている。具体的には、当該羽根車は、板状部及び羽根部の内側に金属製の補強部を埋め込んで構成されている。
特開2017-210937号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている羽根車であっても、羽根車の回転時において、当該羽根車(特に、羽根部)にぶつかる流体に含まれる砂などの混入物によって摩耗することは避けられない。
例えば、羽根車の羽根部が本来の機能が発揮できない程に摩耗してしまうと、ポンプの性能低下に繋がるという懸念があり、そのような状況に至る前に羽根車を点検したり、交換したりすることが望まれる。
そこで、本発明は、羽根車(インペラ)の摩耗の程度を容易に把握することができるポンプ用インペラを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るポンプ用インペラは、水中ポンプに用いられるポンプ用インペラであって、少なくとも1次部材及び当該1次部材を覆うように構成される2次部材で形成され、1次部材は、略円盤形状の板状部と、当該ポンプ用インペラのブレードに対応するように板状部の一面側に形成される羽根部と、を含み、1次部材と2次部材とは、異なる樹脂材料で構成される。
上記態様において、当該ポンプ用インペラのブレードのうち、1次部材で形成される羽根部の少なくとも一部と、羽根部を覆うように2次部材で形成される少なくとも一部とは、異なる色で構成されてもよい。
上記態様において、当該ポンプ用インペラのブレードのうち、羽根部を覆うように2次部材で形成される少なくとも一部は、透明で構成されてもよい。
上記態様において、羽根部は、当該羽根部のうち少なくとも一部に第1高さを有する標識部を含んでもよい。
上記態様において、2次部材は、標識部について、当該ポンプ用インペラの回転方向側の側壁部分と当該回転方向と反対側の側壁部分とを略同一の厚みで覆うように構成されてもよい。
上記態様において、2次部材は、標識部について、当該ポンプ用インペラの回転方向側の側壁部分を当該回転方向と反対側の側壁部分よりも大きい厚みで覆うように構成されてもよい。
上記態様において、2次部材は、標識部の先端部分を前記板状部の一面側よりも大きい厚みで覆うように構成されてもよい。
上記態様において、羽根部は、当該羽根部のうち第1高さよりも小さい第2高さを有するリブ部を含んでもよい。
上記態様において、1次部材は、樹脂材料であり、2次部材は、1次部材より軟質な樹脂材料であってもよい。
本発明によれば、羽根車(インペラ)の摩耗の程度を容易に把握することができるポンプ用インペラを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るポンプ用インペラ10の外観を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るポンプ用インペラ10を構成する1次部材100の外観を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るポンプ用インペラ10の内部に1次部材100が配置されている様子を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るポンプ用インペラ10におけるブレード12の内部に1次部材100における羽根部120(標識部121)が配置されている様子を、より具体的に説明するための、図3に示されたE部分の拡大図である。 本発明の一実施形態に係るポンプ用インペラ10におけるブレード12の内部に1次部材100における羽根部120(標識部121)が配置されている他の具体例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るポンプ用インペラ10におけるブレード12の内部に1次部材100における羽根部120(標識部121)が配置されている他の具体例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るポンプ用インペラ10を構成する1次部材200の外観を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るポンプ用インペラ10を構成する1次部材300の外観を示す斜視図である。 図8に示された1次部材300における羽根部320の詳細を示す拡大図である。 本発明の一実施形態に係るポンプ用インペラ10を構成する1次部材400の外観を示す斜視図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、添付図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施形態は、あくまで、本発明を実施するための具体的な一例を挙げるものであって、本発明を限定的に解釈させるものではない。また、説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する場合がある。
<一実施形態>
[ポンプ用インペラの概要]
図1は、本発明の一実施形態に係るポンプ用インペラ10の外観を示す斜視図である。図1に示されるように、ポンプ用インペラ10は、主板(円盤部)11と、当該主板11の一面側に8つのブレード12とを備え、水中ポンプに用いられる。主板11には、当該ポンプ用インペラ10を回転させる回転軸が設置される貫通孔を有する軸受け部13が形成されている。
ポンプ用インペラ10は、少なくとも、1次部材及び当該1次部材を覆うように構成される2次部材で形成されており、当該ポンプ用インペラ10の外観から1次部材の一部が露出していることが確認できる。
ポンプ用インペラ10は、8つのブレード12間それぞれにおいて、1次部材が露出している露出部分14が存在している。すなわち、ポンプ用インペラ10の主板(円盤部)11において、8つのブレード12が配置されている一面側では、8つのブレード12間それぞれにおいて、2次部材によって覆われていない1次部材の露出部分14が存在している。
また、主板(円盤部)11の他面側でも、当該一面側における1次部材の露出部分14に対応する位置において、当該露出部分14と同様に2次部材によって覆われていない1次部材の露出部分が存在している。
ポンプ用インペラ10における軸受け部13は、回転軸が配置される貫通孔において、当該回転軸が当接する内壁面は、2次部材によって覆われず、1次部材が露出している。すなわち、軸受け部13における貫通孔に回転軸が配置されると、当該回転軸は、1次部材に当接することになる。
[ポンプ用インペラにおける1次部材の構成]
図2は、本発明の一実施形態に係るポンプ用インペラ10を構成する1次部材100の外観を示す斜視図である。図2に示されるように、1次部材100は、板状部110と、8つの羽根部120と、軸受け部130と、複数の突起部140と、複数の貫通孔150とを備え、ポンプ用インペラ10の内部に芯材として配置される。
板状部110は、略円盤形状であって、主に、ポンプ用インペラ10における主板(円盤部)11の内部に配置される。
8つの羽根部120は、ポンプ用インペラ10の8つのブレード12に対応して内部に配置されるように、板状部110の一面側に形成される。なお、8つの羽根部120は、それぞれ標識部121及びリブ部122を含む。
標識部121は、羽根部120のうち、略円盤形状の板状部110の外縁側に形成されている。例えば、ここでは、標識部121は、羽根部120のうち、板状部110の外縁から1/4~1/3程度の領域に形成されている。
羽根部120は、2次部材に覆われることによってポンプ用インペラ10のブレード12の内部に構成されるが、ポンプ用インペラ10が使用されてブレード12の2次部材が徐々に摩耗することに応じて、当該羽根部120の標識部121が表面に現れてくるように構成されている。すなわち、標識部121は、ブレード12の2次部材の摩耗の程度を把握するためのインジケータ機能を担うものである。なお、インジケータ機能についての詳細は、後述する。
リブ部122は、羽根部120のうち、標識部121以外の領域に形成されている。リブ部122の高さ(第2高さ)は、標識部121の高さ(第1高さ)よりも小さくてもよい。これにより、ブレード12の2次部材が徐々に摩耗したとしても、当該リブ部122が表面に現れ難い。
なお、羽根部120のうち、標識部121がインジケータ機能を満たすように形成されていれば、例えば、8つの羽根部120(標識部121及びリブ部122)の形状は、ポンプ用インペラ10の8つのブレード12に要求される強度などを考慮して、大きくしたり、小さくしたり、厚くしたり、薄くしたりしてもよい。また、8つの羽根部120(標識部121及びリブ部122)の形状として、板状部110の一面側から突出する高さも高くしたり、低くしたりしてもよく、さらには、その高さを板状部110の中心側と外縁側とで異なるようにしてもよい。
軸受け部130は、板状部110の中央に回転軸を貫通させる貫通孔を形成している。当該貫通孔の形状は、例えば、円形状であってもよいし、円形状の少なくとも一部を直線とした所謂Dカット形状であってもよい。換言すると、当該貫通孔の形状をDカット形状にすると、それに応じて回転軸もDカットを施したDカット軸となる。
上述したように、ポンプ用インペラ10では、回転軸が配置される貫通孔において、当該回転軸が当接する内壁は、2次部材によって覆われておらず、1次部材100が露出している。つまり、ポンプ用インペラ10を使用する際には、回転軸が回転して、それに直接当接している1次部材100には大きなトルクが伝達される。その際に、貫通孔の形状をDカット形状とし、回転軸にDカット軸を用いれば、ポンプ用インペラ10と回転軸とを強固に締結することができ、空回りが発生することを抑制するとともに、1次部材100における軸受け部130の摩耗を軽減することができる。
複数の突起部140は、板状部110の一面側及び他面側から突出するように形成されている。例えば、複数の突起部140は、板状部110の一面側においては、8つの羽根部120の間において、板状部110の外縁近傍(外側領域)、及び軸受け部130と板状部110の外縁との中間領域にそれぞれ2つずつ、合計16個形成されている。そして、板状部110の他面側においては、板状部110の一面側において形成された複数の突起部140の位置に対応する位置に形成されている。
ここで、中間領域及び外側領域とは、板状部110において、軸受け部130の外周から板状部110の外縁までの距離を3等分して、内側領域(軸受け部130側)、中間領域、外側領域(板状部110の外縁側)とした場合の、中間領域及び外側領域である。
16個の突起部140は、ポンプ用インペラ10を生成する際に、1次部材100を、ポンプ用インペラ10を成形するための金型に固定(位置合わせ)するために設けられている。具体的には、ポンプ用インペラ10を成形するための金型に、ポンプ用インペラ10の芯材としての1次部材100をインサートした上で、2次部材が充填されることによりポンプ用インペラ10が生成される。この時、1次部材100における軸受け部130は、回転軸に相当する金型の位置に嵌め込まれて、1次部材100における16個の突起部140は、金型の内部に当接して、当該1次部材100が金型に固定されている。
複数の貫通孔150は、板状部110の一面側から他面側に貫通するように形成されている。例えば、複数の貫通孔150は、8つの羽根部120の間において、板状部110の外側領域にそれぞれ1つずつ、及び軸受け部130の外周近傍(内側領域)に4つ、合計12個形成されている。
[インジケータ機能]
図3は、本発明の一実施形態に係るポンプ用インペラ10の内部に1次部材100が配置されている様子を示す斜視図である。図3に示されるように、1次部材100は、ポンプ用インペラ10の芯材としてポンプ用インペラ10の内部に配置されている。
ポンプ用インペラ10は、軸受け部13の貫通孔に配置された回転軸が回転することにより、図3に示される回転方向に回転する。
そして、ポンプ用インペラ10の回転時において、ポンプ用インペラ10にぶつかる流体に含まれる砂などの混入物によって、当該ポンプ用インペラ10は摩耗していくことになる。すなわち、1次部材100を覆うように構成されている2次部材が徐々に摩耗することに応じて、1次部材100が表面に現れてくる。
ポンプ用インペラ10が図3に示される回転方向に回転することにより、ポンプ用インペラ10のうちブレード12には、流体からの大きな圧力が掛かる。特に、ブレード12の回転方向側の側壁部分のうち主板11の外縁側の部分における、流体から受ける圧力は、他に比べて大きいと考えられ、流体に含まれる砂などの混入物がぶつかることにより、当該部分の2次部材の摩耗が激しくなる。
図4は、本発明の一実施形態に係るポンプ用インペラ10におけるブレード12の内部に1次部材100における羽根部120(標識部121)が配置されている様子を、より具体的に説明するための、図3に示されたE部分の拡大図である。図4に示されるように、主板11の外縁側から見たブレード12について、その内部に、1次部材100の標識部121が配置されている。
ブレード12の内部には羽根部120が配置されているが、羽根部120のうち、略円盤形状の板状部110の外縁側には標識部121が配置されている。上述したように、ポンプ用インペラ10が回転方向に回転すれば、ブレード12の回転方向側の側壁部分12Aの2次部材が徐々に摩耗していき、標識部121が表面に現れてくることになる。
1次部材100と2次部材とは、視認して識別可能なように構成されており、これにより、側壁部分12Aにおいて2次部材が摩耗して1次部材100の標識部121が表面に現れることが把握できる。
1次部材100と2次部材とは、異なる色で構成されていてもよく、例えば、1次部材100を黒色で構成し、2次部材を橙色で構成してもよい。また、各部材の色はこれらに限定されるものではなく、1次部材100を灰色等で構成し、2次部材を赤色等で構成してもよい。
また、2次部材は、透明で構成されていてもよい。2次部材を透明で構成することによって、その内部に配置されている1次部材100(標識部121)を確認することができるため、当該1次部材100(標識部121)が表面に現れてくるまでの程度を把握することができる。
なお、図4に示された例では、標識部121は、ブレード12の中央部に配置されている。すなわち、2次部材は、標識部121について、ポンプ用インペラ10の回転方向側の側壁部分(圧力面)と当該回転方向と反対側の側壁部分(負圧面)とを略同一の厚みで覆うように構成されている。ブレード12の中央部に芯材としての1次部材100の羽根部120(標識部121を含む)を配置することにより、製造工程における2次部材の充填性及び硬化時間等という面で、製造が容易である。
図5は、本発明の一実施形態に係るポンプ用インペラ10におけるブレード12の内部に1次部材100における羽根部120(標識部121)が配置されている他の具体例を示す図である。図5に示されるように、主板11の外縁側から見たブレード12について、その内部に、1次部材100の標識部121が配置されている。
図5に示された例では、標識部121は、ブレード12の中央部からポンプ用インペラ10の回転方向と反対側に寄って配置されている。すなわち、2次部材は、標識部121について、ポンプ用インペラ10の回転方向側の側壁部分12Bを当該回転方向と反対側の側壁部分よりも大きい厚みで覆うように構成されている。
このように、2次部材で構成される側壁部分12Bを大きい厚みにすることにより、図4に示された例に比べて、当該側壁部分12Bの2次部材が徐々に摩耗して、標識部121が表面に現れるまで多くの時間がかかる。換言すれば、ブレード12の内部に配置される標識部121の位置(当該標識部121を覆う2次部材の厚みの程度)に応じて、2次部材が徐々に摩耗して当該標識部121が表面に現れるまでの時間を調整することができる。
なお、ここでは、2次部材で構成される側壁部分12Bを大きい厚みとしたが、標識部121が表面に現れるまでの時間を短くしたい場合には、図4に示された例に比べて小さい厚みになるようにしてもよい。
図6は、本発明の一実施形態に係るポンプ用インペラ10におけるブレード12の内部に1次部材100における羽根部120(標識部121)が配置されている他の具体例を示す図である。図6に示されるように、主板11の外縁側から見たブレード12について、その内部に、1次部材100の標識部121が配置されている。
図6に示された例では、標識部121は、図4及び図5に示された例に比べて、小さい高さで構成されている。すなわち、2次部材は、標識部121について、その先端部分12Cを、板状部110の一面側よりも大きい厚みで覆うように構成される、
ポンプ用インペラ10が回転することにより、流体から受ける圧力は、ブレード12の回転方向側の側壁部分だけでなく、ブレード12の先端部分にも大きく掛かる。当該先端部分においても、2次部材が徐々に摩耗していき、標識部121が表面に現れることになる。
このように、2次部材で構成される先端部分12Cを大きい厚みにすることにより、図4及び図5に示された例に比べて、当該先端部分12Cの2次部材が徐々に摩耗して、標識部121が表面に現れるまで多くの時間がかかる。換言すれば、ブレード12の内部に配置される標識部121の形状(当該標識部121を覆う2次部材の厚みの程度)に応じて、2次部材が徐々に摩耗して当該標識部121が表面に現れるまでの時間を調整することができる。
[1次部材及び2次部材の材料]
ポンプ用インペラ10を形成する材料について、1次部材100は、ポンプ用インペラ10の芯材として硬質樹脂材料が好ましい。例えば、1次部材100には、所定の曲げ弾性率(インペラの形状や要求される性能に応じて、例えば、8000MPa以上)を有する材料を用いて、具体的には、変性PPE(m-PPE、変性ポリフェニレンエーテル)樹脂であってもよいし、PPS(ポリフェニレンサルファイド)であってもよく、これらには、ガラス繊維や炭酸カルシウムなどが含まれていてもよい。
2次部材は、1次部材100より軟質な樹脂材料であり、例えば、耐摩耗性・耐加水分解性に優れた軟質なエーテル系ウレタンなどが好ましい。
このように、1次部材100を硬質樹脂材料で生成することによって、ポンプ用インペラ10の製品形状の自由度が向上するとともに、芯材として金属材料を用いないことによるモノマテリアル化を実現することができる。その結果、ポンプ用インペラ10は、サーマルリサイクルを容易にして、環境に配慮した製品として提供することができる。
以上のように、本発明の一実施形態に係るポンプ用インペラ10は、硬質樹脂材料である1次部材100、及び1次部材100よりも軟質なエーテル系ウレタンである2次部材で形成される。1次部材100は、略円盤形状の板状部110と、板状部110の一面側に形成される8つの羽根部120と、を含み、2次部材は、1次部材100を覆うように構成され、1次部材100と2次部材とは、視認して識別可能なように構成されている。これにより、ポンプ用インペラ10の回転時において、ポンプ用インペラ10にぶつかる流体に含まれる砂などの混入物によって、2次部材が徐々に摩耗していき、1次部材100における標識部121が表面に現れてくることになる。その結果、ポンプ用インペラ10の摩耗の程度を容易に把握することができ、その点検時期及び交換時期を適切に把握することができる。
なお、本実施形態では、1次部材100における羽根部120について、図2に示されたように、リブ部122の高さ(第2高さ)は、標識部121の高さ(第1高さ)よりも小さい構成としていたが、これに限定されるものではない。例えば、標識部121の高さ(第1高さ)とリブ部122の高さ(第2高さ)とを同一にして、標識部121とリブ部122との境界がなく、リブ部122を含めて全体を標識部121としてもよい。
また、本実施形態では、標識部121の高さ(第1高さ)及び/又はリブ部122の高さ(第2高さ)は一定としているが、これに限定されるものではなく、例えば、略円盤形状の板状部110の外縁側から中心側に向かって、徐々に小さくなるような構成であってもよい。
さらに、リブ部122の全部又は一部は、板状部110の一面側において突出するように形成されていなくてもよい。例えば、ポンプ用インペラ10の8つのブレード12に要求される強度を満たすのであれば、1次部材100における当該ポンプ用インペラのブレードに対応する位置(板状部110)は、平面であってもよい。
[1次部材の他の具体例(1)]
本実施形態では、標識部121は、羽根部120のうち、略円盤形状の板状部110の外縁側のみに形成されていたが、これに限定されるものではない。図7は、本発明の一実施形態に係るポンプ用インペラ10を構成する1次部材200の外観を示す斜視図である。図7に示されるように、1次部材200は、図2に示された1次部材100と比べて、8つの羽根部220において、それぞれ2つの標識部221A,221B及びリブ部222を含む点で異なる。
羽根部220は、当該羽根部120のうち略円盤形状の板状部110の外縁側に標識部221Aを有し、それに加えて、中心側に標識部221Bを有している。羽根部220のうち略円盤形状の板状部110の中心側に標識部221Bが形成されることにより、当該標識部221Bを覆うように構成される2次部材が徐々に摩耗することに応じて、標識部221Bが表面に現れることになる。すなわち、羽根部220のうち略円盤形状の板状部110の中心側の摩耗が激しい場合において、その摩耗の程度を容易に把握することができる。
このように、標識部は、羽根部120(220)のうち、外側領域(板状部110の外縁側)近傍のみならず、内側領域(軸受け部130側)近傍や中間領域近傍に形成されてもよい。
また、図7で示されるように、突起部140は、8つの羽根部120の間にそれぞれ1つずつ形成されて合計8つであってもよい。図2では、突起部140は、8つの羽根部120の間にそれぞれ2つずつ形成されることにより、16個の突起部140を形成していたが、これに限定されるものではない。突起部140は、金型に固定(位置合わせ)するために設けられるものであるため、安定して当該金型に固定できるのであれば、突起部140は、少なくとも3つ形成されていればよい。
一方で、1次部材100の材料及び形状、2次部材の材料、及び金型に応じて、製造工程において1次部材100を金型に安定して固定(位置合わせ)するために、多くの(16個を超える)突起部140を形成してもよい。例えば、板状部110に形成される複数の羽根部120の間にそれぞれ3つ以上の突起部140を形成してもよいし、中間領域及び外側領域に加えて内側領域にも突起部140を形成してもよい。
また、ポンプ用インペラ10を成形するための金型に、ポンプ用インペラ10の芯材としての1次部材100がインサートされて固定する方法として、例えば、治具等を用いる場合には、このような突起部140を設けなくてもよい。
また、図7で示されるように、貫通孔150は、8つの羽根部120の間にそれぞれ1つずつ形成されて合計8つであってもよい。図2では、貫通孔150は、外側領域において、8つの羽根部120の間にそれぞれ1つずつ形成され、内側領域において、軸受け部130の外周に沿って4つ形成されることにより、合計12個の貫通孔150を形成していたが、これに限定されるものではない。貫通孔150は、1次部材100と2次部材との密着性を確保するために設けられるものであるため、1次部材100と2次部材との適切な密着性を確保できるのであれば、その個数、位置及び大きさは適宜設定されてもよい。
このように、突起部140及び貫通孔150の個数、位置及び大きさは適宜設定されてもよく、ポンプ用インペラ10を成形するための金型に1次部材100をインサートした上で2次部材が充填されるが、2次部材を充填する際に、金型に設定された1次部材100には大きな負荷が掛かるため、1次部材100の変形防止という観点を考慮すると、多くの突起部140を形成することが好ましい。また、2次部材を充填する際には、貫通孔150を介して、板状部110の一面側と他面側とにバランスよく2次部材が流れ込むという効果も期待できる。
[1次部材の他の具体例(2)]
図8は、本発明の一実施形態に係るポンプ用インペラ10を構成する1次部材300の外観を示す斜視図である。図8に示されるように、1次部材300は、図2に示された1次部材100と比べて、8つの羽根部320において、それぞれの中央に標識部321が形成されている点で異なる。
羽根部320は、図2及び図7で示されたように当該羽根部320のうち略円盤形状の板状部110の外縁側に標識部を形成せず、当該羽根部320のうち中央に標識部321を形成している。例えば、羽根部320は、中間領域近傍に標識部321を形成し、外側領域(板状部110の外縁側)近傍にリブ部322Aを形成し、内側領域(軸受け部130側)近傍にリブ部322Bを形成している。これにより、当該標識部321を覆うように構成される2次部材が徐々に摩耗することに応じて、標識部321が表面に現れることになる。すなわち、羽根部320のうち略円盤形状の板状部110中心側からの摩耗が激しい場合において、その摩耗の程度を容易に把握することができる。
図9は、図8に示された1次部材300における羽根部320の詳細を示す拡大図である。図8に示されるように、羽根部320のうち中央に標識部321が形成されている。
ポンプ用インペラが回転することにより、ポンプ用インペラ10のうちブレード12には、流体からの大きな圧力が掛かる。このとき、ポンプを使用する環境や条件、流体に含まれる異物の種類や量に応じて、ブレード12には、当該ブレード12の回転方向側の側壁部分や主板11の外縁側の部分のみならず、様々な方向から圧力が掛かる。
例えば、ブレード12のうち軸受け部130側の領域において、羽根部320を覆っている2次部材(リブ部322Bの上方)が徐々に摩耗していき、標識部321が表面に現れてくる場合がある。このとき、図9に示される標識部321のうち、軸受け部130側に対向する面321aが表面に現れることにより、ポンプ用インペラ10の摩耗の程度を容易に把握することができ、その点検時期及び交換時期を適切に把握するようにしてもよい。
[1次部材の他の具体例(3)]
図10は、本発明の一実施形態に係るポンプ用インペラ10を構成する1次部材400の外観を示す斜視図である。図10に示されるように、1次部材400は、図2に示された1次部材100と比べて、8つの羽根部420において、それぞれの外縁側にのみ標識部421が形成されている点で異なる。
羽根部420は、図2、図7及び図8で示されたように当該羽根部420のうち略円盤形状の板状部110の中心側(内側)及び中央近傍に標識部を形成せず、当該羽根部320のうち外縁側のみに標識部421を形成している。例えば、羽根部420は、図2、図7及び図8で示されたようなリブ部を設けなくてもよく、又はリブ部を標識部421の周囲においてわずかに形成される程度だけ設けてもよい。これにより、当該標識部421を覆うように構成される2次部材が徐々に摩耗することに応じて、標識部421が表面に現れることになる。ブレード12において、略円盤形状の板状部110の中心側からの摩耗が激しい場合及び外縁側の摩耗が激しい場合に、その摩耗の程度を容易に把握することができる。また、構成がシンプルである。
なお、本実施形態では、8つのブレード12を有するポンプ用インペラ10を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、8つ未満や9つ以上のブレードを有するポンプ用インペラであってもよい。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
10…ポンプ用インペラ、11…主板(円盤部)、12…ブレード、13…軸受け部、14…露出部分、100,200,300,400…1次部材、110…板状部、120,220,320,420…羽根部、121,221A,221B,321,321a,421…標識部、122,222,322A,322B…リブ部、130…軸受け部、140…突起部、150…貫通孔、12A,12B…側壁部分、12C…先端部分

Claims (9)

  1. 水中ポンプに用いられるポンプ用インペラであって、
    少なくとも1次部材及び当該1次部材を覆うように構成される2次部材で形成され、
    前記1次部材は、
    複数の貫通孔を有する略円盤形状の板状部と、
    当該ポンプ用インペラのブレードに対応するように前記板状部の一面側に形成される羽根部と、を含み、
    前記1次部材と前記2次部材とは、異なる樹脂材料で構成され、
    前記2次部材は、前記羽根部及び前記板状部を連続して覆うとともに前記板状部における前記複数の貫通孔に充填されている、
    ポンプ用インペラ。
  2. 当該ポンプ用インペラのブレードのうち、前記1次部材で形成される前記羽根部の少なくとも一部と、前記羽根部を覆うように前記2次部材で形成される少なくとも一部とは、異なる色で構成される、
    請求項1に記載のポンプ用インペラ。
  3. 当該ポンプ用インペラのブレードのうち、前記羽根部を覆うように前記2次部材で形成される少なくとも一部は、透明で構成される、
    請求項2に記載のポンプ用インペラ。
  4. 前記羽根部は、当該羽根部のうち少なくとも一部に第1高さを有する標識部を含む、
    請求項1に記載のポンプ用インペラ。
  5. 前記2次部材は、前記標識部について、当該ポンプ用インペラの回転方向側の側壁部分と当該回転方向と反対側の側壁部分とを略同一の厚みで覆うように構成される、
    請求項4に記載のポンプ用インペラ。
  6. 前記2次部材は、前記標識部について、当該ポンプ用インペラの回転方向側の側壁部分を当該回転方向と反対側の側壁部分よりも大きい厚みで覆うように構成される、
    請求項4に記載のポンプ用インペラ。
  7. 前記2次部材は、前記標識部の先端部分を前記板状部の一面側よりも大きい厚みで覆うように構成される、
    請求項4に記載のポンプ用インペラ。
  8. 前記羽根部は、当該羽根部のうち前記第1高さよりも小さい第2高さを有するリブ部を含む、
    請求項4に記載のポンプ用インペラ。
  9. 前記2次部材は、前記1次部材より軟質な樹脂材料である、
    請求項1に記載のポンプ用インペラ。
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