JP7738448B2 - 面状発熱体 - Google Patents
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Description
以下、本発明について実施形態を例に挙げて、図面に基づいて説明する。本発明は実施形態の内容に限定されない。なお、図面においては、説明を容易にするために拡大又は縮小をして図示した部分がある。
本実施形態に係る面状発熱体100は、図1、図2、及び図3に示すように、複数の第一導電性線状体13が間隔をもって配列された第一疑似シート構造体11と、第一導電性線状体13に電気的に接続する一対の電極50とを備える。また、面状発熱体100は、第一疑似シート構造体11に対向するように離間して配置され、第一疑似シート構造体11及び一対の電極50と電気的に接続していないシート状導電部材を備えている。面状発熱体100は、第一疑似シート構造体11及び一対の電極50と電気的に接続していないシート状導電部材として、第二シート状導電部材30を備える。
第一疑似シート構造体11は、複数の第一導電性線状体13が、互いに間隔をもって配列された構造とされている。また、第一疑似シート構造体11は、第一導電性線状体13の軸方向と交差する方向に、複数配列された構造とされている。
第二疑似シート構造体31も同様に、複数の第二導電性線状体33が、互いに間隔をもって配列された構造とされている。また、第二疑似シート構造体31は、第二導電性線状体33が、第二導電性線状体33の軸方向と交差する方向に、複数配列された構造とされている。
なお、第一導電性線状体13、及び第二導電性線状体33が波形状であると、第一導電性線状体13、及び第二導電性線状体33の軸方向に、面状発熱体100を伸張したときに、第一導電性線状体13及び第二導電性線状体33の断線を抑制できるという利点も得られる。
第二導電性線状体33の体積抵抗率は、1.0×10-9Ω・m以上1.0×10-3Ω・m以下であることが好ましく、1.0×10-8Ω・m以上1.0×10-4Ω・m以下であることがより好ましい。第二導電性線状体33の体積抵抗率を上記範囲にすると、第一導電性線状体13と第二導電性線状体33とが接触したときに、第一導電性線状体13での発熱を小さくできる。したがって、第二シート状導電部材30と第一疑似シート構造体11とが触れた部分の温度が低くなりやすくなる。
第一導電性線状体13及び第二導電性線状体33の断面が楕円形状である場合には、長径が上記の直径D1、及び直径D2と同様の範囲にあることが好ましい。
最大間隔L12、間隔L11、及び間隔L22が、それぞれ上記範囲であれば、導電性線状体がある程度密集しているため、疑似シート構造体の抵抗を低く維持し、面状発熱体100を発熱体として用いる場合の温度上昇の分布を均一にする等、面状発熱体100の機能の向上を図ることができる。
なお、第一導電性線状体13及び第二導電性線状体33としては、金属ワイヤー線状体の他に、カーボンナノチューブを含む線状体、及び、糸に導電性被覆が施された線状体が挙げられる。
金属ワイヤーとしては、銅、アルミニウム、タングステン、鉄、モリブデン、ニッケル、チタン、銀、金等の金属、又は、金属を2種以上含む合金(例えば、ステンレス鋼、炭素鋼等の鋼鉄、真鍮、りん青銅、ジルコニウム銅合金、ベリリウム銅、鉄ニッケル、ニクロム、ニッケルチタン、カンタル、ハステロイ、及びレニウムタングステン等)を含むワイヤーが挙げられる。また、金属ワイヤーは、錫、亜鉛、銀、ニッケル、クロム、ニッケルクロム合金、又は、はんだ等でめっきされたものであってもよく、後述する炭素材料、ポリマー等により表面が被覆されたものであってもよい。特に、タングステン及びモリブデン、並びにこれらを含む合金から選ばれる一種以上の金属を含むワイヤーが、低い体積抵抗率の観点から好ましい。
金属ワイヤーとしては、炭素材料で被覆された金属ワイヤーも挙げられる。金属ワイヤーは、炭素材料で被覆されていると、金属光沢が低減し、金属ワイヤーの存在を目立たなくすることが容易となる。また、金属ワイヤーは、炭素材料で被覆されていると金属腐食も抑制される。
金属ワイヤーを被覆する炭素材料としては、非晶質炭素(例えば、カーボンブラック、活性炭、ハードカーボン、ソフトカーボン、メソポーラスカーボン、及びカーボンファイバー等)、グラファイト、フラーレン、グラフェン及びカーボンナノチューブ等が挙げられる。
複合線状体の金属としては、例えば、金、銀、銅、鉄、アルミニウム、ニッケル、クロム、スズ、亜鉛等の金属単体、及び、これら金属単体の少なくとも一種を含む合金(銅-ニッケル-リン合金、及び、銅-鉄-リン-亜鉛合金等)が挙げられる。
第一樹脂層15及び第二樹脂層35は、樹脂を含む層である。この第一樹脂層15により、第一疑似シート構造体11を、直接的又は間接的に支持できる。また、この第二樹脂層35により、第二疑似シート構造体31を、直接的又は間接的に支持できる。第一樹脂層15及び第二樹脂層35は、接着剤を含む層であることが好ましい。例えば、第一樹脂層15に第一疑似シート構造体11を形成する際に、接着剤により、第一導電性線状体13の第一樹脂層15への貼り付けが容易となる。
これらの重合開始剤を用いて架橋構造を形成する場合、その使用量は、エネルギー線硬化性樹脂、及び熱硬化性樹脂の少なくともいずれかの硬化性樹脂100質量部に対して、0.1質量部以上100質量部以下であることが好ましく、1質量部以上100質量部以下であることがより好ましく、1質量部以上10質量部以下であることがさらに好ましい。
溶剤としては、アルコール系溶剤、ケトン系溶剤、エステル系溶剤、エーテル系溶剤、炭化水素系溶剤、ハロゲン化アルキル系溶媒及び水等が挙げられる。
第一導電性線状体13を第一樹脂層15に配置するとき、及び第二導電性線状体33を第二樹脂層35に配置するときには、配置のしやすさから、第一樹脂層15及び第二樹脂層35は、タック性を有することが好ましい。この場合、第一樹脂層15及び第二樹脂層35は、タック性は大きいほうが好ましい。一方、第二シート状導電部材30から第一疑似シート構造体11に向かう方向に応力が負荷された状態から、当該応力が負荷されない状態に移行したときに、第二シート状導電部材30と第一疑似シート構造体11とが再び非接触の状態となるように、第一樹脂層15及び第二樹脂層35は、タック性が小さいほうが好ましい。この場合、第一樹脂層15及び第二樹脂層35は、タック性を有さないことが好ましい。この観点で、第一樹脂層15及び第二樹脂層35は、硬化性であることが好ましく、エネルギー線硬化性樹脂を含む硬化性の接着剤層であることがより好ましい。
ここで、タック性とは、物質の表面に生じるベタつき感を意味する。本実施形態では、タック性は、第一樹脂層15及び第二樹脂層35の表面に生じるベタつき感を意味する。
このような構成とすれば、第一樹脂層15が第二シート状導電部材30と接触したとき、第二シート状導電部材30に接触した状態を保持しないようにすることができる。
電極50は、第一導電性線状体13に電流を供給するために用いられる。電極50は、第一導電性線状体13に直接的に接触する。そして、電極50は、第一導電性線状体13の両端部に電気的に接続されて配置される。電極50は、公知の電極材料を用いて形成できる。電極材料としては、導電性ペースト(銀ペースト等)、金属箔(銅箔等)、及び金属ワイヤー等が挙げられる。電極材料が金属ワイヤーである場合、金属ワイヤーは、1本であってもよいが、2本以上であることが好ましい。
図1、図2、及び図3に示されるように、面状発熱体100は、スペーサー部材70を備えている。スペーサー部材70は、第一疑似シート構造体11を含む第一シート状導電部材10と、第二疑似シート構造体31を含む第二シート状導電部材30との間を隔てるために用いられる。スペーサー部材70を備えることにより、第一疑似シート構造体11の少なくとも一部と、第二シート状導電部材30の少なくとも一部とが、接触した状態、又は非接触の状態に切り替えられる。そして、スペーサー部材70の設置により、第二シート状導電部材30が通電した状態、又は第一疑似シート構造体11と、第二シート状導電部材30との間の絶縁が保たれた状態が切り替えられる。これに限定されず、本実施形態に係る面状発熱体100は、第二シート状導電部材30が、第一疑似シート構造体11に対向するように離間して配置できるのであれば、スペーサー部材70を備えていてもよく、スペーサー部材70を備えていなくてもよい。スペーサー部材70は必要に応じて設けられる部材である。
スペーサー部材70を設ける箇所は、面状発熱体100の平面視において、第一導電性線状体13と第二導電性線状体33とが重なる箇所以外の箇所であれば、特に限定されない。
次に、本実施形態に係る面状発熱体100の製造方法の一例について説明する。面状発熱体100は、図4(A)から図4(E)に示す製造過程を経ることによって製造できる。図4(A)から図4(E)は、第一実施形態に係る面状発熱体100の製造方法の説明図を表している。
・工程(A):「第一シート状導電部材作製工程」
第一樹脂層15上に、第一疑似シート構造体11を形成して、図4(A)に示す第一シート状導電部材10を得る工程。
・工程(B):「第二シート状導電部材作製工程」
第二樹脂層35上に、第二疑似シート構造体31を形成して、図4(B)に示す第二シート状導電部材30を得る工程。
・工程(C):「電極取付工程」
図4(C)に示すように、第一シート状導電部材10における第一導電性線状体13の両端部に、一対の電極50を取り付ける工程。
・工程(D):「スペーサー部材取付工程」
図4(D)に示すように、一対の電極50上に接するように、スペーサー部材70を取り付ける工程。
・工程(E):「重ね合せ工程」
図4(E)に示すように、第一導電性線状体13、及び一対の電極50の上に、スペーサー部材70を介して、第一疑似シート構造体11に対向するように離間して配置し、第一疑似シート構造体11及び一対の電極50と電気的に接続しないように、第二シート状導電部材30を取り付ける工程。
第一樹脂層15上に、図4(A)に示すような複数の第一導電性線状体13が間隔をもって配列された第一疑似シート構造体11を設ける。
第一疑似シート構造体11を設ける方法としては、特に限定されず、公知の方法を採用できる。例えば、まず、ドラム部材(図示しない)の外周面に、図示しない支持部材(例えば、基材など)上に設けられた第一樹脂層15を、第一樹脂層15が上となるように配置する。この状態で、ドラム部材を回転させながら、第一樹脂層15が粘着状態(未硬化、乾燥前、ヒートシールでの加熱時等の状態)にあるときに、第一導電性線状体13を所定形状(波形など)となるように、第一樹脂層15と第一導電性線状体13とを相対移動させる。そして、第一樹脂層15と第一導電性線状体13とを相対移動させながら、第一樹脂層15と第一導電性線状体13とを付着させ、ロール状に巻き取る。その後、必要に応じて、第一樹脂層15を硬化する。さらにその後、螺旋状に巻き付けた第一導電性線状体13の束をドラム部材の軸方向に沿って切断し、必要に応じて流れ方向にも切断し所定の寸法に切断する。これにより、第一疑似シート構造体11を形成すると共に、第一樹脂層15上に配置する。そして、第一疑似シート構造体11が形成された基材などの支持部材(不図示)をドラム部材から取り出す。この方法によれば、例えば、ドラム部材を回転させながら、第一導電性線状体13の繰り出し部をドラム部材の軸と平行な方向に沿って移動させることで、第一疑似シート構造体11における隣り合う第一導電性線状体13の間隔を調整することが容易である。
支持部材(例えば、剥離性を有する部材など)上に設けられた第二樹脂層35上に、図4(B)に示すような複数の第二導電性線状体33が間隔をもって配列された第二疑似シート構造体31を設ける。
第二疑似シート構造体31を設ける方法としては、前述の第一疑似シート構造体11を設ける方法と同様である。
図4(C)に示すように、前記第一シート状導電部材10における第一導電性線状体13の両端部に、一対の電極50を取り付ける。
電極50を取り付ける方法としては、特に限定されず、公知の方法を採用できる。例えば、第一樹脂層15上に、第一導電性線状体13と電極50とが接するように、電極50を配置する。その後、電極50を第一樹脂層15に対して圧着させることで、第一疑似シート構造体11に、電極50を取り付けることができる。
図4(D)に示すように、一対の電極50の一方の電極から他方の電極にわたって、スペーサー部材70を取り付ける。
スペーサー部材70を取り付ける方法としては、特に限定されず、公知の方法を採用できる。例えば、一対の電極50とスペーサー部材70とが接するように、一対の電極50の一方の電極から他方の電極にわたって配置する。このとき、スペーサー部材70は、複数の第一導電性線状体13の間に配置し、スペーサー部材70と、第一導電性線状体13とが、交互になるように配置する。
図4(E)に示すように、第一導電性線状体13、及び一対の電極50上に、スペーサー部材70を介して、第一疑似シート構造体11に対向するように、第二シート状導電部材30を取り付ける。第二シート状導電部材30は、一対の電極50、及び第一疑似シート構造体11に対向するように離間している。
第二シート状導電部材30を取り付ける方法としては、特に限定されず、公知の方法を採用できる。例えば、第一疑似シート構造体11に設けられた一対の電極50上に、スペーサー部材70を介して、一対の電極50、及び第一疑似シート構造体11に対向するように離間して配置する。
本実施形態によれば、次のような作用効果を奏することができる。
面状発熱体100は、複数の第一導電性線状体13が間隔をもって配列された第一疑似シート構造体11、及び第一導電性線状体13に電気的に接続する一対の電極50を有する第一シート状導電部材10と、第一疑似シート構造体11に対向するように離間して配置された、複数の第二導電性線状体33が間隔をもって配列された第二疑似シート構造体31と、を備える。このため、本実施形態においては、上記構成を有することにより、指などが触れた場合であっても、触れた部分が不快に感じられないように、触れた部分の温度が低くなる面状発熱体100が提供できる。
次に、本発明の第二実施形態を図面に基づいて説明する。本発明の第二実施形態は本実施形態の内容に限定されない。なお、図面においては、説明を容易にするために拡大又は縮小をして図示した部分がある。
以下の説明では、第一実施形態との相違に係る部分を主に説明し、重複する説明については省略又は簡略化する。第一実施形態と同様の構成には同一の符号を付して説明を省略又は簡略化する。
本実施形態に係る面状発熱体200は、図5、図6、及び図7に示すように、複数の第一導電性線状体13が間隔をもって配列された第一疑似シート構造体11と、第一導電性線状体13に電気的に接続する一対の電極50とを備える。また、面状発熱体200は、第一疑似シート構造体11に対向するように離間して配置され、第一疑似シート構造体11及び一対の電極50と電気的に接続していないシート状導電部材を備えている。面状発熱体200は、第一疑似シート構造体11及び一対の電極50と電気的に接続していないシート状導電部材として、第二シート状導電部材20を備える。
導電性シート22の材質は、導電性を有する材料であれば、特に限定されない。導電性シート22は、公知の導電性材料を用いることができる。導電性シート22は、例えば、金属の箔又は板(銅箔、アルミニウム箔、合金からなる箔、銅板、アルミニウム板、合金からなる板等)、非金属の箔又は板(酸化インジウム箔、カーボンシート、グラファイトシート等)、導電性材料で被覆したシート状物(アルミニウム蒸着フィルム、アルミニウム箔ラミネートフィルム、酸化インジウム蒸着フィルム等)、及び導電性ペーストをコーティングしたシート状物(銀ペーストコーティングフィルム等)などが挙げられる。
次に、本実施形態に係る面状発熱体200の製造方法の一例について説明する。面状発熱体200は、図8(A)から図8(E)に示す製造方法を経ることによって製造できる。図8(A)から図8(E)は、第二実施形態に係る面状発熱体200の製造方法の説明図を表している。
導電性シート22からなる第二シート状導電部材20は、工程(E)で、第一シート状導電部材10と対向して配置するときに、第一シート状導電部材10における第一導電性線状体13、及び一対の電極50と接触しない寸法で準備する。
本実施形態によれば、前記第一実施形態における作用効果と同様の作用効果を奏することができる。
次に、本発明の第三実施形態を図面に基づいて説明する。本発明の第三実施形態は本実施形態の内容に限定されない。なお、図面においては、説明を容易にするために拡大又は縮小をして図示した部分がある。
以下の説明では、第一実施形態との相違に係る部分を主に説明し、重複する説明については省略又は簡略化する。第一実施形態と同様の構成には同一の符号を付して説明を省略又は簡略化する。
図9に示すように、本実施形態に係る面状発熱体110は、図1に示す面状発熱体100と同様に、複数の第一導電性線状体13が間隔をもって配列された第一疑似シート構造体11と、第一導電性線状体13に電気的に接続する一対の電極50とを備える。また、面状発熱体110は、第一疑似シート構造体11に対向するように離間して配置され、第一疑似シート構造体11及び一対の電極50と電気的に接続していないシート状導電部材としての第二シート状導電部材30を備える。
第一基材17及び第二基材37としては、例えば、合成樹脂フィルム、紙、金属箔、不織布、布及びガラスフィルム等が挙げられる。この第一基材17又は第二基材37により、第一疑似シート構造体11又は第二疑似シート構造体31を、直接的又は間接的に支持できる。第一基材17及び第二基材37は、それぞれ同じものであってもよく、異なるものであってもよい。
合成樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリブテンフィルム、ポリブタジエンフィルム、ポリメチルペンテンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、塩化ビニル共重合体フィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム、ポリウレタンフィルム、エチレン酢酸ビニル共重合体フィルム、アイオノマー樹脂フィルム、エチレン・(メタ)アクリル酸共重合体フィルム、エチレン・(メタ)アクリル酸エステル共重合体フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリカーボネートフィルム、及びポリイミドフィルム等が挙げられる。
また、紙としては、例えば、上質紙、再生紙、及びクラフト紙等が挙げられる。不織布としては、例えば、スパンボンド不織布、ニードルパンチ不織布、メルトブロー不織布、及びスパンレース不織布等が挙げられる。布としては、例えば、織物及び編物等が挙げられる。
次に、本実施形態に係る面状発熱体110の製造方法の一例について説明する。
本実施形態に係る面状発熱体110の製造方法は、面状発熱体100の製造方法において、工程(A)及び工程(B)で用いる支持部材として、第一基材17及び第二基材37を用いる点で異なる。また、工程(D)において、スペーサー部材70を配置する方向が異なる。つまり、工程(D)において、一対の電極50とスペーサー部材70とが接するように、一対の電極50の軸方向に沿って、一対の電極50のそれぞれの電極上に、スペーサー部材70が配置される点で異なる。これ以外の工程は、面状発熱体100の製造方法における各工程と同じである。
本実施形態によれば、前記第一実施形態における作用効果と同様の作用効果を奏することができる。
本発明は前述の実施形態に限定されず、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良などは本発明に含まれる。
例えば、第一実施形態に係る面状発熱体100、及び第三実施形態に係る面状発熱体110において、図2及び図9に示すように、第二導電性線状体33は、第一導電性線状体13の軸方向に対して、ほぼ平行方向に、第一導電性線状体13の一部と重なっている。これに限定されず、平面視において、第一導電性線状体13と第二導電性線状体33とが重なる方向を変更することができる。具体的には、例えば、面状発熱体100の平面視又は面状発熱体110の平面視において、第二導電性線状体33が、第一導電性線状体13の軸方向に対して、交差する方向(例えば、直交する方向)に重なるように、第二シート状導電部材30を配置してもよい。
本発明の面状発熱体(例えば、前述の実施形態に係る面状発熱体)は、接触することで、面状発熱体全体の抵抗値が低下するため、接触したことを検出することが可能になる。このため、センサーとしての応用が期待できる。
アクリル系ブロック共重合体(クラレ社製、商品名「LA2250」)を固形分濃度が55質量%となるようにメチルエチルケトンに溶解した(溶液1)。この溶液1の100質量部に対し、アクリル系2官能硬化性樹脂(トリシクロデカンジメタノールジアクリレート)を27.5質量部、光重合開始剤(IGM Resins B.V.社製、商品名「Omnirad 184」)を固形分濃度が30質量%となるように、メチルエチルケトンに溶解した(溶液2)。この溶液2を3質量部量り取り、希釈溶剤として、メチルエチルケトンを配合して、接着剤を得た。
(第一シート状導電部材の作製)
剥離フィルム(リンテック社製、商品名「SP-PET381130」)上に、調製例1で得られた接着剤を塗布・乾燥し、乾燥後の厚みが20μmの樹脂層を形成した。形成された樹脂層に、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(東レ社製,製品名「ルミラーT60」、剥離剤層なし、厚さ:50μm)を貼付して、接着シートを得た。
第一シート状導電部材の作製と同様にして、第二シート状導電部材を作製した。
次に、取り出し電極として、金めっき銅リボン(厚み80μm、幅2mm、金めっき厚み:100nm)を電極間の距離が100mmとなるように、接着剤層の表面に付着させた。次いで、金めっき銅リボン上に、スペーサー部材として幅5mmにカットした不織布(倉敷繊維加工社製、商品名「TS60E」)を貼付した。その後、SP-PET381130を樹脂層に貼り合わせ、片面ずつ、それぞれUV照射[照度:180mW/cm2、積算光量:500mJ/cm2、アイグラフィックス社製照度光量計(制御部EYE UV METER UVPF-A2、受光部 EYE UV METER PD-365A2)を用いて測定]を行い(両面からの積算光量:1000mJ/cm2)、樹脂層を硬化させた。次いで、SP-PET381130を剥離して、上記で作製した、第一シート状導電部材の導電性線状体と、第二シート状導電部材の導電性線状体とが、図2に示すような位相が異なるように、平行(同じ方向)に重なるように貼り合わせた。その後、片面ずつ、それぞれUV照射[照度:180mW/cm2、積算光量:500mJ/cm2、アイグラフィックス社製照度光量計(制御部EYE UV METER UVPF-A2、受光部 EYE UV METER PD-365A2)を用いて測定]を行い(両面からの積算光量:1000mJ/cm2)、樹脂層を硬化させ、面状発熱体を得た。
上記で得られた面状発熱体について、底面が直径1cm、50gの重りを載せる前の面状発熱体(A)の全体の抵抗値と、重りを載せた後の面状発熱体(B)の全体の抵抗値とを測定した。面状発熱体(A)の全体の抵抗値、及び面状発熱体(B)の全体の抵抗値の測定は、それぞれ、面状発熱体の全体を測定するよう、電極間で行った。重りを載せる前の面状発熱体(A)の全体の抵抗値、及び重りを載せた後の面状発熱体(B)の全体の抵抗値のそれぞれについて、直流電源を用いて、6.0Vの電圧を印加し、電流値から抵抗値を求めた。
そして、求めた抵抗値の結果から、重りを載せる前の面状発熱体(A)の抵抗値と、重りを載せた後の面状発熱体(B)の抵抗値との差(ΔR)(単位:Ω)を下記数式1により算出した。得られた結果を表1に示す。
(数式1):ΔR(単位:Ω)=「(A)の抵抗値」-「(B)の抵抗値」
上記で得られた面状発熱体について、重りを載せる前の面状発熱体(A)の温度と、底面が直径1cm、50gの重りを載せた後の面状発熱体(B)の温度を測定した。重りを載せる前の面状発熱体(A)の温度、及び重りを載せた後の面状発熱体(B)の温度のそれぞれについて、6.0Vの電圧を30秒間印加し、発熱させた後に、面状発熱体の表面から50mmの位置からサーモグラフィーカメラ(FLIR社製の「FLIR C2」)を用いて、面状発熱体の温度分布を測定した。なお、重りを載せた後の面状発熱体(B)の温度の表面温度は、通電したまま重りを除去した直後に、重りが置いてあった部分の温度を測定した。この際の放射率を0.95と設定して測定した。
そして、測定結果から、重りを載せる前の面状発熱体(A)の温度と、重りを載せた後の面状発熱体(B)の温度との差(ΔT)(単位:℃)を下記数式2により算出した。得られた結果を表1に示す。
(数式2):ΔT(単位:℃)=「(A)の温度」-「(B)の温度」
Claims (10)
- 複数の第一導電性線状体が間隔をもって配列された第一疑似シート構造体と、
前記第一導電性線状体に電気的に接続する一対の電極と、
前記第一疑似シート構造体に対向するように離間して配置され、前記第一疑似シート構造体及び前記一対の電極と電気的に接続していないシート状導電部材と、
を備え、
前記シート状導電部材は、複数の第二導電性線状体が間隔をもって配列された第二疑似シート構造体を備える、
面状発熱体。 - 複数の第一導電性線状体が間隔をもって配列された第一疑似シート構造体と、
前記第一導電性線状体に電気的に接続する一対の電極と、
前記第一疑似シート構造体に対向するように離間して配置され、前記第一疑似シート構造体及び前記一対の電極と電気的に接続していないシート状導電部材と、
を備え、
前記シート状導電部材は、
前記シート状導電部材から前記第一疑似シート構造体に向かう方向に応力が負荷されない状態のとき、前記第一疑似シート構造体と接触しておらず、
前記シート状導電部材から前記第一疑似シート構造体に向かう方向に応力が負荷された状態のとき、前記第一疑似シート構造体と接触する、
面状発熱体。 - 複数の第一導電性線状体が間隔をもって配列された第一疑似シート構造体と、
前記第一導電性線状体に電気的に接続する一対の電極と、
前記第一疑似シート構造体に対向するように離間して配置され、前記第一疑似シート構造体及び前記一対の電極と電気的に接続していないシート状導電部材と、
前記第一疑似シート構造体を支持する樹脂層と、
を備え、
前記樹脂層は、
前記樹脂層が前記シート状導電部材と接触したとき、前記シート状導電部材に接触した状態を保持しない、
面状発熱体。 - 請求項2または請求項3に記載の面状発熱体において、
前記シート状導電部材は、複数の第二導電性線状体が間隔をもって配列された第二疑似シート構造体を備える、
面状発熱体。 - 請求項3または請求項4に記載の面状発熱体において、
前記シート状導電部材は、
前記シート状導電部材から前記第一疑似シート構造体に向かう方向に応力が負荷されない状態のとき、前記第一疑似シート構造体と接触しておらず、
前記シート状導電部材から前記第一疑似シート構造体に向かう方向に応力が負荷された状態のとき、前記第一疑似シート構造体と接触する、
面状発熱体。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の面状発熱体において、
前記面状発熱体は、
前記第一疑似シート構造体と、前記シート状導電部材との間を隔てるスペーサー部材を備える、
面状発熱体。 - 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の面状発熱体において、
前記面状発熱体の平面視において、前記第一導電性線状体は、波形状を成している、
面状発熱体。 - 請求項1または請求項4に記載の面状発熱体において、
前記面状発熱体の平面視において、前記第二導電性線状体は、前記第一導電性線状体の少なくとも一部と重なっている、
面状発熱体。 - 請求項8に記載の面状発熱体において、
前記面状発熱体の平面視において、前記第一導電性線状体及び前記第二導電性線状体は、いずれも波形状を成している、
面状発熱体。 - 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の面状発熱体において、
前記第一導電性線状体は、金めっきが施された線状体である、
面状発熱体。
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