以下、本発明のピッキング補助ロボット、及び、ピッキング補助システムを適用した実施形態について説明する。
<実施形態>
<ピッキング補助ロボット100の構成>
図1A乃至図1Cは、実施形態のピッキング補助ロボット100の一例を示す図である。ピッキング補助ロボット100は、搬送車110、フレーム120、ボックス130A及び130B、RFID(Radio Frequency Identifier)リーダ140、タブレットコンピュータ150、顔認証部160、及び遮蔽部170を含む。
ピッキング補助ロボット100は、一例として、店舗、物流センタ、倉庫等の建物内で用いられ、自走式の搬送車110で自動的に走行しながら、作業者が物品のピッキング(物品を選んで取り出すこと)又は棚卸しを行う作業を補助するロボット(装置)である。ピッキング補助ロボット100は、ピッキングの補助を行うピッキング補助モードと、棚卸しの補助を行う棚卸し補助モードとで動作可能である。ピッキング補助モードと棚卸し補助モードには共通部分があるため、以下では、ピッキング補助ロボット100がピッキング補助モードで動作する場合を中心に説明し、棚卸し補助モードでの動作については、相違点について補足する形で説明する。また、ピッキング補助ロボット100は、物品の棚への補充作業(陳列作業)を補助するための補充補助モードの処理をさらに実行可能としてもよい。
図1Aにおいて矢印で示す左方がピッキング補助ロボット100の前方であり、図1Aにおける右方はピッキング補助ロボット100の後方である。以下では、ピッキング補助ロボット100の進行方向における前方及び後方を用いて前後方向と称し、前方に対する左側及び右側を用いて左右方向と称す。搬送車110は、平面視で360度のうちの任意の方向に走行可能であり、ピッキングを行うために移動する際には、主に前方、右前方、左前方に移動する。
ここで、物品とは、店舗、物流センタ、倉庫等の建物内の棚等に配置される様々な商品等であり、例えば、洋服や日用品等の様々な商品等であってよい。また、物品は、飲み薬、注射薬、又は外用治療薬等の医薬品、マスク、又はその他の医療用の衣服や器具等であってもよい。
<搬送車110>
搬送車110は、移動体の一例であり、一例として所謂AGV(Automatic Guided Vehicle)で実現される。搬送車110は、コンピュータで構成される制御装置を有する。搬送車110の制御装置は、タブレットコンピュータ150と有線通信又は無線通信でデータ通信可能である。搬送車110の制御装置は、建物内に配置された棚等の間の通路等について作成された電子マップに従って、タブレットコンピュータ150から伝送される位置情報が表す所定の位置に搬送車110を移動させる。搬送車110の制御装置は、位置情報が表す所定の位置への移動が完了すると、所定の位置に到着したことを表す到着通知をタブレットコンピュータ150に伝送する。なお、ここでは、タブレットコンピュータ150が管理サーバから受信するピッキングの指示又は棚卸しの指示に含まれる位置情報を用いて搬送車110が移動する形態について説明するが、搬送車110が管理サーバと直接的に無線通信可能な無線通信機能を有していて、管理サーバから直接的に位置情報を無線通信で入手してもよい。
<フレーム120>
フレーム120は、搬送車110に取り付けられ、フレーム本体121とステー122とを有する。フレーム本体121は、一例としてアルミニウム製の棒状の部材であり、一例として搬送車110の上面の前端に固定されている。フレーム本体121の上端には一例として鉄製のステー122とRFIDリーダ140の制御装置141とが取り付けられている。フレーム本体121には、遮蔽部170が固定されている。遮蔽部170は、搬送車110の上に搭載された状態でフレーム本体121に固定されている。
ステー122は、フレーム本体121の上端に取り付けられて後方に向かって延在しており、後端でタブレットコンピュータ150を保持している。また、一例としてタブレットコンピュータ150の上には顔認証部160が取り付けられている。タブレットコンピュータ150と顔認証部160は、後方に向けて取り付けられている。ピッキング補助ロボット100を利用する作業者は、ピッキング補助ロボット100の後側に立って物品をボックス130A及び130Bに入れるからである。ステー122は、前後方向に向けて伸縮自在であってよく、さらに上下方向にも伸縮自在であってよい。この場合には、タブレットコンピュータ150及び顔認証部160の位置を前後方向と上下方向に調整することができる。
<ボックス130A及び130B>
ボックス130A及び130Bは、遮蔽部170の棚の上段及び下段にそれぞれ載置されている。ボックス130Aは第1収容部の一例であり、ボックス130Bは第2収容部の一例である。遮蔽部170の棚の上段は、遮蔽部170の中間板170Mの上であり、遮蔽部170の棚の下段は、遮蔽部170の底板170Bの上である。ボックス130Aは、ボックス130Bよりも上側に配置されている。
ボックス130A及び130Bは、一例として直方体状の樹脂製の箱であり、上面が開口された開口部131A及び131Bをそれぞれ有する。開口部131A及び131Bは、矩形状である。開口部131A及び131Bは、ボックス130A及び130B内に物品を入れる際に、物品が必ず通るところであり、作業者によってピッキングされた物品は開口部131A及び131Bを通ってボックス130A及び130Bにそれぞれ収容される。なお、ボックス130A及び130Bは、直方体状に限られず、様々な形状であってよい。例えば、ボックス130A及び130Bは、四隅の少なくともいずれか1つが面取りされていてもよく、平面視で円形また楕円形であってもよい。
ボックス130A及び130Bの前方、左側方、及び右側方の三方は、遮蔽部170によって囲まれている。ボックス130A及び130Bの前方、左側方、及び右側方の三方は、平面視における三方である。平面視における三方とは、ピッキング補助ロボット100の移動方向における正面方向(前方)を含む四方(4つの方向)のうちの3つの方向である。遮蔽部170は、上下方向においては、ボックス130Bの下端から、ボックス130Aの上端よりも高い位置にまで延在している。また、ボックス130A及び130Bの間には中間板170Mが設けられ、ボックス130Bの下には底板170Bが位置する。
ボックス130A及び130Bに対して遮蔽部170が上述のように設けられることにより、ピッキング補助ロボット100は、開口部131Aの上側からボックス130Aの内部に物品が入れられるように構成されており、特に開口部131Aの上側の後側から物品をボックス130Aに入れやすいように構成されている。また、ピッキング補助ロボット100は、開口部131Bの上側の後方側からボックス130Aの内部に物品が入れられるように構成されている。
また、ボックス130A及び130Bに対して遮蔽部170が上述のように配置されるため、ボックス130Aの前方、左側方、及び右側方の三方と、下方とに、電波を遮蔽する磁気シールドが施されている。また、ボックス130Bの前方、左側方、及び右側方の三方と、下方及び上方とに電波を遮蔽する磁気シールドが施されている。ボックス130Aの開口部131Aの上方を通って収容される物品に付されたRFIDタグ、及び、ボックス130A内に収容されている物品に付されたRFIDタグをアンテナ142Bで読み取らないようにするとともに、ボックス130Bの開口部131Bの上方を通って収容される物品に付されたRFIDタグ、及び、ボックス130B内に収容されている物品に付されたRFIDタグをアンテナ142Aで読み取らないようにするためである。また、平面視において開口部131A及び131Bよりも外側に位置する物品に付されたRFIDタグをアンテナ142A及び142Bで読み取らないようにするためである。
ボックス130A及び130Bは、遮蔽部170から取り外し可能である。図1Cには上段のボックス130Aを取り外した状態を示す。なお、ボックス130A及び130Bは、遮蔽部170から取り外し可能ではなくてもよく、例えば遮蔽部170に固定されていてもよい。また、ボックス130A及び130Bと遮蔽部170とが一体的に構成されていてもよい。この場合には、ボックス130A及び130Bと遮蔽部170との一体的な構造体は、遮蔽部170と同様の磁気シールドの機能を有していればよい。
ここでは、ボックス130A及び130Bから物品を取り出す際にも作業者が開口部131A及び131Bを通じて取り出す形態について説明する。このため、開口部131A及び131Bは出入り口として用いられる開口部である。しかしながら、ボックス130A及び130Bは、取り出すときにのみ利用する専用の取り出し口を有していてもよい。
また、ここでは、ボックス130A及び130Bが遮蔽部170の棚の上段及び下段にそれぞれ載置される形態について説明する。しかしながら、ボックス130Aがボックス130Bよりも上に位置していればよく、ボックス130A及び130Bの取り付け方は、どのような形態であってもよい。また、ここでは、ピッキング補助ロボット100が2つのボックス130A及び130Bを含む形態について説明するが、ボックスの数が1つであってもよく、3つ以上であってもよい。また、ボックス130A及び130Bは、横に並べられていてもよい。より具体的には、例えば、ボックス130A及び130Bは左右又は前後に並べられていてもよい。左右又は前後に並べたボックス130A及び130Bの上方又は下方に、さらに別のボックスを設けてもよい。
<RFIDリーダ140>
RFIDリーダ140は、制御装置141とアンテナ142A及び142Bを有する。RFIDリーダ140は、一例としてアンテナ142A及び142Bを2つずつ有する。アンテナ142Aは、第1アンテナの一例であり、アンテナ142Bは、第2アンテナの一例である。
制御装置141は、アンテナ142A及び142Bに接続されており、アンテナ142A及び142BからRFIDタグの読み取り用の周波数の電波を放射させる。また、制御装置141は、アンテナ142A及び142Bを読み取り可能状態と読み取り不能状態とに切り替える制御や、アンテナ142A及び142BでRFIDタグを読み取った場合に、RFIDタグが付された物品がボックス130A又は130Bのいずれかに収容されたかどうかを判定する制御を行うが、これらの詳細については図5を用いて後述する。
RFIDタグは、一例としてパッシブ型であり、バッテリを持たない。各RFIDタグのIC(Integrated Circuit)のメモリには固有の物品ID(Identifier)が格納されており、各RFIDタグは、RFIDリーダ140から電波を受信すると、受信した電波の電力で起動して固有の物品IDを表す物品ID情報を含む信号を放射する。制御装置141は、アンテナ142A及び142Bが受信した電波に含まれる物品ID情報を読み取り、各RFIDタグを識別する。また、アンテナ142A及び142BのどちらがRFIDタグを読み取ったかによって、ボックス130A及び130Bのどちらに物品が収容されたかを判定する。
2つのアンテナ142Aは、ボックス130Aの開口部131Aの左右の両端における前端側の真上に位置する。2つのアンテナ142Aは、正面方向に拡がる指向性を有する。2つのアンテナ142Aのうちの左側のアンテナ142Aは、遮蔽部170の左壁部170Lの右側の表面に固定されているため、右向きの指向性を有することになり、RFIDタグを読み取り可能な範囲に開口部131Aが含まれる配置されている。左壁部170Lの右側の表面は、開口部131A側の表面である。
同様に、2つのアンテナ142Aのうちの右側のアンテナ142Aは、遮蔽部170の右壁部170Rの左側の表面に固定されているため、左向きの指向性を有することになり、RFIDタグを読み取り可能な範囲に開口部131Aが含まれる配置されている。右壁部170Rの左側の表面は、開口部131A側の表面である。
2つのアンテナ142Aは、RFIDタグを読み取り可能な範囲に開口部131Aが含まれる配置されているため、作業者が開口部131Aの真上で物品40から手を離した瞬間にRFIDタグ41を読み取ることができ、また、読み取り漏れ(読み抜け)を抑制することができる。
2つのアンテナ142Aは、左壁部170Lの右側の表面と右壁部170Rの左側の表面とに1つずつ配置されて、平面視で開口部131Aを隔てて互いに対向している。ピッキング補助ロボット100を左右方向から見た側面視における2つのアンテナ142Aの位置は、一例として等しい。左側のアンテナ142AがRFIDタグを読み取り可能な範囲は、左右方向では右壁部170Rの左側の表面までに制限され、右側のアンテナ142AがRFIDタグを読み取り可能な範囲は、左右方向では左壁部170Lの右側の表面までに制限される。また、2つのアンテナ142AがRFIDタグを読み取り可能な範囲は、前側では遮蔽部170の前壁部170Fの後側の表面によって制限される。前壁部170Fの後側の表面は、開口部131A側の表面である。
このように、左壁部170Lの右側の表面と右壁部170Rの左側の表面とにアンテナ142Aを1つずつ配置して対向させることにより、2つのアンテナ142AがRFIDタグを読み取り可能な範囲が、平面視で開口部131Aよりも左右方向における外側に及ばないようにすることができる。
また、2つのアンテナ142Aは、左壁部170Lの右側の表面と右壁部170Rの左側の表面との前端に配置されており、開口部131Aの前後方向において前側にオフセットして設けられている。遮蔽部170は、前側に位置する前壁部170Fを有するため、2つのアンテナ142AがRFIDタグを読み取り可能な範囲が、平面視で開口部131Aよりも前側に及ばないようにすることができる。
また、2つのアンテナ142Aが開口部131Aの前後方向において前側にオフセットして設けられているため、遮蔽部170が後側に壁部を有しなくても、2つのアンテナ142Aが読み取り可能な範囲は、前後方向において開口部131Aよりも後側に及ばないように構成することができる。
2つのアンテナ142Bは、ボックス130Bが設けられる遮蔽部170の棚の下段において、上段の2つのアンテナ142Aと同様に設けられている。ボックス130Bの開口部131Bに対する2つのアンテナ142Bの位置関係は、ボックス130Aの開口部131Aに対する2つのアンテナ142Aの位置関係と同様である。
2つのアンテナ142BがRFIDタグを読み取り可能な範囲は、左右方向では右壁部170Rの左側の表面と、左壁部170Lの右側の表面との間に制限され、前側では遮蔽部170の前壁部170Fの後側の表面によって制限される。左壁部170Lの右側の表面と右壁部170Rの左側の表面とにアンテナ142Bを1つずつ配置して対向させることにより、2つのアンテナ142BがRFIDタグを読み取り可能な範囲が、平面視で開口部131Bよりも左右方向における外側に及ばないようにすることができる。
また、2つのアンテナ142Bは、2つのアンテナ142Aと同様に、開口部131Bの前後方向において前側にオフセットして設けられているため、2つのアンテナ142BがRFIDタグを読み取り可能な範囲が、平面視で開口部131Bよりも前側に及ばないようにすることができる。また、2つのアンテナ142Bが読み取り可能な範囲は、前後方向において開口部131Aよりも後側に及ばないように構成することができる。
また、2つのアンテナ142Bが読み取り可能な範囲は、上下方向においては、中間板170Mによって上側が制限され、底板170Bによって下側が制限される。このため、2つのアンテナ142Bでボックス130A内やボックス130Aよりも上側に位置するRFIDタグを読み取ることを抑制でき、底板170Bよりも下側に位置するRFIDタグを読み取ることを抑制できる。
2つのアンテナ142Bは、RFIDタグを読み取り可能な範囲に開口部131Bが含まれる配置されているため、作業者が開口部131Bの真上で物品40から手を離した瞬間にRFIDタグ41を読み取ることができ、また、読み取り漏れ(読み抜け)を抑制することができる。
上述のようにアンテナ142A及び142Bを2つずつ配置することにより、作業者が棚等からピッキングしてボックス130A及び130Bに収容する物品に付されたRFIDタグをより確実に読み取ることができ、読み取り漏れ(読み抜け)を抑制することができる。このため、所望の物品を所望の個数だけ正確にピッキングすることができる。
また、例えば物品にバーコードを付してバーコードリーダで読み取る場合は、バーコードを1つずつ読み取ることになり、複数のバーコードを同時に読み取ることはできない。これに対して、物品にRFIDタグを付している場合には複数のRFIDタグを同時に読み取ることができるため、アンテナ142A及び142Bの各々で複数の物品にそれぞれ付された複数のRFIDタグを一括的に読み取ることができ、作業者はピッキング作業を効率的に、かつ、素早く短時間で行うことができる。
また、アンテナ142A及び142Bがボックス130A及び130Bの下側に設けられていると、物品がボックス130A及び130Bの下側(底の方)に到達しないとRFIDタグを読み取れない。
これに対して、本実施形態では、ボックス130A及び130Bの上側にアンテナ142A及び142Bをそれぞれ配置しているので、開口部131A及び131Bを通ってボックス130A及び130Bに収容される物品のRFIDタグをアンテナ142A及び142Bで確実に読み取ることができる。また、読み取り漏れの発生を抑制することができる。
なお、ここでは、2つのアンテナ142Aと2つのアンテナ142Bとを、左壁部170Lの右側の表面と右壁部170Rの左側の表面との前端に配置する構成について説明した。しかしながら、2つのアンテナ142Aは、RFIDタグを読み取り可能な範囲に開口部131Aを含んでいれば、左壁部170Lの右側の表面と右壁部170Rの左側の表面とのいずれの位置に配置されてもよい。
また、2つのアンテナ142Aを配置するのは、左壁部170Lと右壁部170Rに限らず、前壁部170Fの開口部131A側の表面であってもよい。また、アンテナ142Aの数は、少なくとも1つあればよく、幾つであってもよい。このような変形可能な構成は、アンテナ142Bについても同様である。また、アンテナ142Bについては、中間板170Mの下面に設けてもよい。
<タブレットコンピュータ150>
タブレットコンピュータ150は、ディスプレイとタッチパネルを有し、ディスプレイに表示されるGUI(Graphic User Interface)等の画像に触れることで操作可能な端末機である。タブレットコンピュータ150は、ピッキングの指示及びピッキングの状況、又は、棚卸しの指示及び棚卸しの状況を管理サーバから受信してディスプレイに表示するとともに、ピッキングの指示又は棚卸しの指示に含まれる物品の位置情報を搬送車110の制御装置に伝送する。例えば、タブレットコンピュータ150は、アプリケーションソフトウェアを用いて、ピッキングの指示又は棚卸しの指示を表示し、物品の位置情報を搬送車110の制御装置に伝送することができる。物品の位置情報は、タブレットコンピュータ150から搬送車110に伝送される移動指示である。
また、タブレットコンピュータ150は、RFIDリーダ140がRFIDタグから読み取った物品ID情報と、RFIDリーダ140を識別するための情報(RFIDリーダ140の識別情報)とをRFIDリーダ140から受信する。タブレットコンピュータ150は、RFIDリーダ140から受信した物品ID情報、及び、RFIDリーダ140の識別情報と、タブレットコンピュータ150が生成したカウント結果を表すカウント情報、及び、物品の過不足の状況を表す過不足情報とを管理サーバへ送信する。また、タブレットコンピュータ150は、顔認証部160によって取得された作業者を特定する情報をボックス130A及び130Bに収容された物品に付されたRFIDタグから読み取った物品ID情報と関連付けて管理サーバに送信する。どの作業者がどの物品を収容したかを管理サーバで管理可能にすることにより、各作業者の仕事効率を把握するためである。
なお、ここでは、ピッキング補助ロボット100がタブレットコンピュータ150を含む形態について説明するが、スマートフォンやノート型パーソナルコンピュータ等の任意のコンピュータ端末を用いることができる。
<顔認証部160>
顔認証部160は、作業者の顔認証を行うことによって、作業者を特定する作業者ID情報を取得する。一例として各作業者の作業効率を管理サーバで把握するためにピッキング補助ロボット100が顔認証部160を含む形態について説明するが、顔認証部160の代わりに、その他の手法によって作業者の生体を識別する認証部を用いてもよいし、各作業者に割り当てたIDカード等を読み取る読み取り装置を用いてもよい。また、作業効率等の管理を特に行わない場合には、ピッキング補助ロボット100は顔認証部160等のような作業者を識別する認証部を含まなくてもよい。また、ボックス130A及び130Bに収容された物品に付されたRFIDタグから読み取った物品ID情報と関連付けることなく、例えば、ピッキング補助ロボットに触れた場合だけでも、顔認証部160によって取得された作業者を特定する情報をサーバで管理可能としてもよい。
<遮蔽部170>
遮蔽部170は、導体製で電波を遮蔽する部材であり、前側に位置する前壁部170F、左側に位置する左壁部170L、右側に位置する右壁部170R、底部に位置する底板170B、及び中間板170Mを有する。左壁部170L及び右壁部170Rは、遮蔽部170のうちの両端側に位置し平面視で開口部131A及び131Bを隔てて互いに対向する2つの壁部の一例である。中間板170Mは、中間遮蔽板の一例である。遮蔽部170を構成する導体は、一例として、アルミニウムやステンレス等の金属である。
遮蔽部170は、一例として、搬送車110の上に底板170Bが搭載されて固定された状態で、前壁部170Fの左右方向における中央部がフレーム120のフレーム本体121に固定されている。底板170Bは、上面が水平であることが好ましく、一例として水平面に平行な板状部材を用いることができる。なお、遮蔽部170を固定する構成は、ここに説明する構成に限られず、様々な構成に変形可能である。
前壁部170F、左壁部170L、及び、右壁部170Rは、底板170Bの上面から上方に延在している。左壁部170L及び右壁部170Rは、前壁部170Fの左右にそれぞれ設けられており、一体的に形成されていてもよく、前壁部170Fに対して接合又は固定されていてもよい。左壁部170L及び右壁部170Rは、一例として平面視で前壁部170Fに対して垂直な方向に延在しており、左壁部170L、右壁部170R、及び、前壁部170Fは、平面視でU字型を形成するように設けられている。
前壁部170F、左壁部170L、及び、右壁部170Rは、一例として高さが等しい。前壁部170F、左壁部170L、及び、右壁部170Rの上端は、ボックス130Aの上端にある開口部131Aよりも高い位置にあり、一例としてフレーム120のステー122と略等しい位置にある。
中間板170Mは、前壁部170F、左壁部170L、及び、右壁部170Rの上下方向における略中央で、前壁部170F、左壁部170L、及び、右壁部170Rに対して固定されている。中間板170Mは、上面が水平であることが好ましく、一例として水平面に平行な板状部材を用いることができる。
このように、遮蔽部170は、一例として棚状の構成を有し、中間板170Mが棚の上段を構築し、底板170Bが棚の下段を構築する。遮蔽部170の棚の上端には(中間板170Mの上面には)ボックス130Aを配置可能であり、遮蔽部170の棚の下段には(底板170Bの上面には)ボックス130Bを配置可能である。
左壁部170L及び右壁部170Rの上段に相当する部分における開口部131A側の表面の前端側には、ボックス130Aの開口部131Aの真上に位置するように2つのアンテナ142Aが取り付けられる。同様に、左壁部170L及び右壁部170Rの下段に相当する部分における開口部131B側の表面の前端側には、ボックス130Bの開口部131Bの真上に位置するように2つのアンテナ142Bが取り付けられる。
前壁部170F、左壁部170L、及び、右壁部170Rは、ボックス130A及び130Bの左方、右方、及び前方の三方において、ボックス130A及び130Bの開口部131A、131Bの外縁に沿って立設して設けられている。開口部131A、131Bの外縁とは、開口部131A、131Bの縁である。
このような遮蔽部170において、前壁部170F、左壁部170L、及び、右壁部170Rの上端をボックス130Aの上端にある開口部131Aよりも高い位置に設けるのは、ボックス130Aの開口部131Aの上部における左方、右方、及び前方の三方で電波を遮蔽するためである。
また、遮蔽部170は、ボックス130Bとの関係では、前壁部170F、左壁部170L、及び、右壁部170Rがボックス130Bの上端にある開口部131Bよりも高い位置にまで延在している。このようにボックス130Bの開口部131Bの上方に前壁部170F、左壁部170L、及び、右壁部170Rを設けるのは、ボックス130Bの開口部131Bの上部における左方、右方、及び前方の三方で電波を遮蔽するためである。
図1A及び図1Cに両矢印で示すように、遮蔽部170は、上側の部分Aと、下側の部分Bとに分けて捉えることができる。部分Aの下端の高さは、中間板170Mの上面の高さと等しく、部分Aの上端の高さは、前壁部170F、左壁部170L、及び、右壁部170Rの上端の高さと等しい。部分Bの下端の高さは、底板170Bの下面の高さと等しく、部分Bの上端の高さは、中間板170Mの上面の高さと等しい。
遮蔽部170の前壁部170F、左壁部170L、及び、右壁部170Rのうち、部分Aに含まれる部分は、第1遮蔽部の一例であり、部分Bに含まれる部分は、第2遮蔽部の一例である。遮蔽部170の前壁部170F、左壁部170L、及び、右壁部170Rは、図1A乃至図1Cでは第1遮蔽部としての部分と、第2遮蔽部としての部分とが連続して設けられているが、第1遮蔽部としての部分と、第2遮蔽部としての部分とが上下で分離されていてもよい。
また、遮蔽部170の前壁部170F、左壁部170L、及び、右壁部170Rのうちの第1遮蔽部としての部分は、少なくともボックス130Aの開口部131Aよりも上側に立設されていればよく、図1A乃至図1Cに示すように、開口部131Aよりも下側でボックス130Aの側部に沿って延在していてもよい。換言すれば、ボックス130Aの三方の側面を前壁部170F、左壁部170L、及び、右壁部170Rで覆わなくてもよい場合には、前壁部170F、左壁部170L、及び、右壁部170Rは、ボックス130Aの開口部131Aよりも上側に立設されていて、開口部131Aよりも下側には存在しなくてもよい。なお、この場合に、例えば、ボックス130Aは、電波を遮蔽可能な金属製であってもよい。
同様に、遮蔽部170の前壁部170F、左壁部170L、及び、右壁部170Rのうちの第2遮蔽部としての部分は、少なくともボックス130Bの開口部131Bよりも上側に立設されていればよく、図1A乃至図1Cに示すように、開口部131Bよりも下側でボックス130Bの側部に沿って延在していてもよい。換言すれば、ボックス130Bの三方の側面を前壁部170F、左壁部170L、及び、右壁部170Rで覆わなくてもよい場合には、前壁部170F、左壁部170L、及び、右壁部170Rは、ボックス130Bの開口部131Bよりも上側に立設されていて、開口部131Bよりも下側には存在しなくてもよい。なお、この場合に、例えば、ボックス130Bは、電波を遮蔽可能な金属製であってもよい。
なお、中間板170Mについては、ボックス130Aとの関係では、ボックス130Aの下側に設けられる遮蔽板の一例として捉えることができる。ボックス130Aの上側にも遮蔽板を設けてもよい。また、中間板170Mについては、ボックス130Bとの関係では、ボックス130Bの上側に設けられる遮蔽板の一例として捉えることができる。また、底板170Bについては、ボックス130Bの下側に設けられる遮蔽板の一例として捉えることができる。
なお、遮蔽部170は、少なくとも1つのボックスを配置可能であればよく、図1A乃至図1Cに示すような構成に限られるものではない。遮蔽部170は、1又は複数のボックスの配置に応じた構成を有していればよく、ボックス130A及び130Bを左右又は前後に並べる構成や、左右又は前後に並べたボックス130A及び130Bの上方又は下方にさらに別のボックスを設ける構成に合わせた構成を有していればよい。
<システム構成>
図2は、実施形態のピッキング補助システム1の全体の構成の一例を示す図である。ここでは、一例として、ピッキング補助ロボット100がピッキング補助モードで動作する場合について説明するが、棚卸し補助モードで動作する場合も基本的に同様である。
図2に示されるように、ピッキング補助システム1は、管理サーバ10と、ピッキング補助ロボット100とを含む。図2では、ピッキング補助ロボット100については主な構成要素のみを示し、タブレットコンピュータ150を拡大して制御装置150Aを示す。制御装置150Aは、タブレットコンピュータ150の動作に関するすべての制御を行う制御部であり、CPU(Central Processing Unit)やメモリ等を含む。
ピッキング作業を実施する作業者は、一例として、店舗、物流センタ、倉庫等の建物内において、ピッキング補助ロボット100の前にある棚等に配置されている物品40をボックス130A又は130Bに入れる。各物品40にはRFIDタグ41が1つずつ付されているため、ボックス130A及び130Bに物品40が入れられる際に、アンテナ142A及び142Bによって物品40に付されたRFIDタグ41の物品IDが読み取られる。
管理サーバ10は、ピッキングの指示をタブレットコンピュータ150へ送信する。ピッキングの指示は、ピッキング補助ロボット100が移動すべき位置と、作業者がボックス130A又は130Bに入れるべき物品40と、作業者がボックス130A又は130Bに入れるべき物品40の個数との情報を含みうる。ピッキング補助ロボット100が移動すべき位置は、物品40が配置又は保管等されている位置である。また、管理サーバ10は、ピッキングの状況をタブレットコンピュータ150へ送信する。ピッキングの状況は、既にボックス130A又は130Bに入れられている各物品40の個数の情報を含みうる。具体的には、管理サーバ10は、RFIDリーダ140がRFIDタグ41から読み取った物品ID情報に基づいて、ボックス130A又は130Bに入れられている各物品40の個数をカウントする。
管理サーバ10は、1つまたは複数のコンピュータで構成される。また、管理サーバ10は、任意のネットワーク50を介して、タブレットコンピュータ150とデータを送受信することができる。管理サーバ10の詳細については後述する。
タブレットコンピュータ150は、ピッキングの指示およびピッキングの状況を管理サーバ10から受信してディスプレイ上に表示するとともに、ピッキングの指示に含まれる位置情報を搬送車110の制御装置に伝送する。搬送車110は、位置情報が表す位置に移動する。例えば、タブレットコンピュータ150は、アプリケーションソフトウェアを用いて、ピッキングの指示を表示するとともに、ピッキングの指示に含まれる位置情報を搬送車110の制御装置に伝送することができる。作業者は、ピッキング補助ロボット100がいる位置に歩いて行き、タブレットコンピュータ150に表示されている物品40の種類と棚等の位置とを確認し、物品40をピッキングしてボックス130A及び130Bに入れる。
RFIDリーダ140は、RFIDタグ41に書き込まれている物品ID情報を読み取る。RFIDリーダ140は、RFIDタグ41から読み取った物品ID情報をタブレットコンピュータ150へ伝送する。
また、タブレットコンピュータ150は、物品ID情報をRFIDリーダ140から受け取る。タブレットコンピュータ150は、RFIDリーダ140から受信した物品ID情報を管理サーバ10へ送信する。また、タブレットコンピュータ150は、物品ID情報を受け取り、ピッキングの指示の通りの正しい物品40であると判定すると、正しい物品40であることを表す応答音を出力する。一方。タブレットコンピュータ150は、物品ID情報を受け取り、ピッキングの指示の通りの正しい物品40ではないと判定すると、正しい物品40ではないことを表す応答音を出力する。作業者は、自分の行っているピッキング作業が正しいかどうかを応答音で確認することができる。なお、タブレットコンピュータ150は、応答音の代わりに、又は、応答音に加えて、正しい物品40であること、又は、正しい物品40ではないことを表す応答表示をディスプレイに表示してもよい。
ピッキング補助ロボット100は、タブレットコンピュータ150と、RFIDリーダ140とを含む。ここでは一例としてピッキング補助ロボット100が2つのボックス130A及び130Bを含み、RFIDリーダ140が2つのアンテナ142A及び142Bを有し、ボックス130A及び130Bにそれぞれアンテナ142A及び142Bが配置される形態について説明する。作業者は、ピッキングした物品40を2つのボックス130A及び130Bのいずれに入れてもよいが、例えば、発送先等に応じて2つのボックス130A及び130Bのいずれに入れるようにしてもよい。また、発送先等が2つある場合に、2つのボックス130A及び130Bを2つの発送先に分けて利用してもよい。
物品40は、上述したように、店舗、物流センタ、倉庫等の建物内の棚等に配置される様々な商品等である。物品40には、RFIDタグ41が付されている。RFIDタグ41は、物品ID情報が書き込まれているメモリを内蔵するICチップを有する。RFIDタグ41は、各物品40に1つずつ付されている。RFIDタグ41を物品40に付すとは、RFIDタグ41を物品40に取り付けることをいい、具体的には、例えば、RFIDタグ41を物品40に貼り付ける、縫い付ける、又は、ストラップ等で固定すること等を意味する。
管理サーバ10は、物品40が物流センタ等に入荷すると、RFIDタグ41に書き込まれている物品ID情報と、そのRFIDタグ41が付されている物品40の情報とを紐付けて管理する。また、管理サーバ10は、RFIDリーダ140がピッキング補助ロボット100のボックス130A及び130Bのどちらに収容されているかを表す情報を管理する。
なお、管理サーバ10は、ピッキング補助ロボット100が棚卸し補助モードで動作する場合には、棚卸しの指示をタブレットコンピュータ150へ送信する。また、管理サーバ10は、棚卸しの状況をタブレットコンピュータ150へ送信する。棚卸しの状況は、既にボックス130A又は130Bに入れられている各物品40の個数の情報を含みうる。タブレットコンピュータ150は、棚卸しの指示および棚卸しの状況を管理サーバ10から受信してディスプレイ上に表示するとともに、棚卸しの指示に含まれる位置情報を搬送車110の制御装置に伝送する。RFIDリーダ140は、RFIDタグ41に書き込まれている物品ID情報を読み取る。タブレットコンピュータ150は、物品ID情報を受け取り、棚卸しの指示の通りの正しい物品40であると判定すると、正しい物品40であることを表す応答音を出力し、棚卸しの指示の通りの正しい物品40ではないと判定すると、正しい物品40ではないことを表す応答音を出力する。
棚卸しの指示は、ピッキング補助ロボット100が棚卸しのために移動すべき位置と、作業者が棚卸しのためにボックス130A又は130Bに入れるべき物品40と、作業者が棚卸しのためにボックス130A又は130Bに入れるべき物品40の個数との情報を含みうる。棚卸しの指示に含まれる物品40の個数は、理論在庫の物品40の個数を表す。
ここで、理論在庫の物品40の個数は、倉庫等の棚等に在庫として存在する物品40の数として、物品40の入荷、保管、及び出荷の際の入出庫データで記録された在庫数であり、帳簿に記された数字で表される在庫数である。これに対して、実在庫の物品40の個数とは、ピッキング補助ロボット100によって実際にカウントされる実在の在庫数である。
<全体の処理>
図3は、実施形態のピッキング補助システム1の全体の処理の一例を示すシーケンス図である。
管理サーバ10は、ピッキング補助ロボット100を誘導するためのマップを作成する(ステップS1)。
管理サーバ10は、ピッキングの指示のデータをタブレットコンピュータ150へ送信する(ステップS2)。上述したとおり、ピッキングの指示は、ピッキング補助ロボット100が移動すべき位置(物品40が保管されている位置)と、作業者がその位置でボックス130A又は130Bに入れるべき物品40と、作業者がボックス130A又は130Bに入れるべき物品40の個数との情報を含みうる。
タブレットコンピュータ150は、管理サーバ10から受信したピッキングの指示に含まれる位置情報を搬送車110の制御装置に伝送する(ステップS2A)。
搬送車110は、ピッキングの指示に含まれる所定の位置に移動する(ステップS2B)。所定の位置は、ピッキングの指示に含まれる物品40が配置されている棚等がある位置を表す。ステップS2Bの処理により、ピッキング補助ロボット100は、ピッキングの指示に含まれる物品40が配置されている棚等の前に移動する。
搬送車110の制御装置は、ピッキングの指示に含まれる所定の位置への移動が完了すると、所定の位置に到着したことをタブレットコンピュータ150に通知する(ステップS2C)。ピッキング補助ロボット100は、次の移動の指示を受けるまで、所定の位置で待機する。すなわち、ピッキング補助ロボット100は、作業者のピッキング作業が完了するまでピッキングの指示に含まれる物品40がある棚等の前で待機することになる。作業者は、自分の周囲でピッキング補助ロボット100が待機している場所は、行うべきピッキング作業がある場所であることを認識することができる。
タブレットコンピュータ150は、ステップS2Cで搬送車110の制御装置から所定の位置に到着したことを表す通知を受けると、ステップS2で管理サーバ10から受信したピッキングの指示をディスプレイ上に表示する(ステップS3)。作業者は、ピッキング補助ロボット100が待機している場所に歩いて行き、ピッキング補助ロボット100のタブレットコンピュータ150に表示されているピッキングの指示を見ながら、ピッキング作業を実施することができる。
RFIDリーダ140は、作業者がボックス130A又は130Bに入れた各物品40に付されているRFIDタグ41に書き込まれている物品ID情報を読み取る(ステップS4)。RFIDリーダ140は、アンテナ142A及び142Bでボックス130A及び130Bの開口部131A及び131Bを通過する物品40に付されたRFIDタグ41を読み取る。ステップS4の処理により、作業者によってボックス130A及び130Bに入れられた物品40に付されたRFIDタグ41の物品IDを取得することができる。
RFIDリーダ140は、ステップS4で読み取った物品ID情報、及び、RFIDリーダ140を識別するための情報(RFIDリーダ140の識別情報)をタブレットコンピュータ150へ送信する(ステップS5)。
タブレットコンピュータ150は、ボックス130A又は130Bに入れられている各物品40の個数をカウントするピッキング数カウント処理を行う(ステップS6)。なお、タブレットコンピュータ150は、ピッキング数カウント処理の他に、キャンセル処理、及び、棚卸しカウント処理を実行可能であるが、図3ではピッキング数カウント処理を行う場合の処理について説明する。キャンセル処理、及び、棚卸しカウント処理については後述する。
タブレットコンピュータ150は、カウント結果を表すカウント情報と、物品の過不足の状況を表す過不足情報とを管理サーバ10に送信する(ステップS7)
管理サーバ10は、ステップS7で受信したカウント情報及び過不足情報が表す各物品40の個数に基づいてピッキングの状況のデータを生成し、タブレットコンピュータ150へ送信する(ステップS8)。上述したとおり、ピッキングの状況は、既にボックス130A又は130Bに入れられている各物品40の個数の情報を含みうる。
タブレットコンピュータ150は、ステップS8で受信したピッキングの状況をディスプレイ上に表示する(ステップS9)。作業者は、このようなピッキングの状況を見ながら、物品40をボックス130A及び130Bにさらに入れるべきか否かを判断することができる。
<管理サーバ10、及び、タブレットコンピュータ150のハードウェア構成>
図4は、実施形態の管理サーバ10、及び、タブレットコンピュータ150のハードウェア構成の一例を示す図である。管理サーバ10、及び、タブレットコンピュータ150は、CPU(Central Processing Unit)1001、ROM(Read Only Memory)1002、及び、RAM(Random Access Memory)1003を有する。CPU1001、ROM1002、及び、RAM1003は、いわゆるコンピュータを形成する。
また、管理サーバ10、及び、タブレットコンピュータ150は、補助記憶装置1004、表示装置1005、操作装置1006、I/F(Interface)装置1007、及び、ドライブ装置1008を有する。なお、管理サーバ10、及び、タブレットコンピュータ150の各ハードウェアは、バス1009を介して相互に接続されている。
CPU1001は、補助記憶装置1004にインストールされている各種プログラムを実行する演算デバイスである。
ROM1002は、不揮発性メモリである。ROM1002は、補助記憶装置1004にインストールされている各種プログラムをCPU1001が実行するために必要な各種プログラム、データ等を格納する主記憶デバイスとして機能する。具体的には、ROM1002はBIOS(Basic Input/Output System)やEFI(Extensible Firmware Interface)等のブートプログラム等を格納する、主記憶デバイスとして機能する。
RAM1003は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)等の揮発性メモリである。RAM1003は、補助記憶装置1004にインストールされている各種プログラムがCPU1001によって実行される際に展開される作業領域を提供する、主記憶デバイスとして機能する。
補助記憶装置1004は、各種プログラムや、各種プログラムが実行される際に用いられる情報を格納する補助記憶デバイスである。
表示装置1005は、管理サーバ10、及び、タブレットコンピュータ150の内部状態等を表示する表示デバイスである。
操作装置1006は、管理サーバ10、及び、タブレットコンピュータ150の管理者が管理サーバ10、及び、タブレットコンピュータ150に対して各種指示を入力する入力デバイスである。
I/F装置1007は、ネットワーク50に接続し、管理サーバ10、及び、タブレットコンピュータ150と通信を行うための通信デバイスである。
ドライブ装置1008は記憶媒体1010をセットするためのデバイスである。ここでいう記憶媒体1010には、CD-ROM、及び、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等のように情報を光学的、電気的あるいは磁気的に記録する媒体が含まれる。また、記憶媒体1010には、EPROM (Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ等のように情報を電気的に記録する半導体メモリ等が含まれていてもよい。
なお、補助記憶装置1004にインストールされる各種プログラムは、例えば、配布された記憶媒体1010がドライブ装置1008にセットされ、該記憶媒体1010に記録された各種プログラムがドライブ装置1008により読み出されることでインストールされる。あるいは、補助記憶装置1004にインストールされる各種プログラムは、I/F装置1007を介して、ネットワーク50とは異なる他のネットワークよりダウンロードされることでインストールされてもよい。
<ピッキング補助システム1の構成>
図5は、ピッキング補助システム1の構成の一例を示す図である。図5には、ピッキング補助システム1に含まれる搬送車110、RFIDリーダ140、タブレットコンピュータ150、及び管理サーバ10を示す。RFIDリーダ140、タブレットコンピュータ150、及び管理サーバ10については、機能的な構成を示す。また、ピッキング補助ロボット100に含まれる搬送車110、RFIDリーダ140、及びタブレットコンピュータ150は、通信ケーブル等によって通信可能に構成されている。タブレットコンピュータ150と管理サーバ10は、ネットワーク50(図2参照)を介して無線通信によって通信可能に構成されている。
管理サーバ10は、指示管理部101、指示格納部102、マップ作成部103、情報受信部104、及び、ピッキング状況管理部105を備えることができる。また、管理サーバ10は、プログラムを実行することで、指示管理部101、マップ作成部103、情報受信部104、及び、ピッキング状況管理部105として機能することができる。以下、それぞれについて説明する。
なお、タブレットコンピュータ150が、管理サーバ10の一部または全部の機能を有するようにしてもよい。例えば、タブレットコンピュータ150は、ピッキングの指示を受信する手段(ピッキング指示受信部ともいう)と、情報受信部104と、ピッキング状況管理部105とを備えることができる。
指示管理部101は、ピッキング補助ロボット100がピッキングの補助を行うピッキング補助モードのときには、ピッキングの指示のデータをタブレットコンピュータ150へ送信する。例えば、作業者がタブレットコンピュータ150に表示されるピッキング作業を開始するための画面をタップすることに応じて、指示管理部101は、ピッキングの指示のデータの送信を開始する。上述したとおり、ピッキングの指示は、ピッキング補助ロボット100が移動すべき位置(物品40が保管されている棚等の位置)と、作業者がその位置でボックス130A又は130Bに入れるべき物品40と、作業者がボックス130A又は130Bに入れるべき物品40の個数との情報を含みうる。また、指示管理部101は、ピッキングの指示のデータを指示格納部102に格納する。
また、指示管理部101は、ピッキング補助ロボット100が棚卸しの補助を行う棚卸し補助モードのときには、棚卸しの指示のデータをタブレットコンピュータ150へ送信する。
指示格納部102には、タブレットコンピュータ150へ送信されたピッキングの指示のデータと棚卸しの指示のデータとが格納されている。
以下、図6を参照しながら、タブレットコンピュータ150に表示されるピッキングの指示を示す画像について説明する。
図6は、実施形態のタブレットコンピュータ150のディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。図6に示す画像では、ボックス130A及び130BをA、Bとして示す。図6に示されるように、ピッキング補助ロボット100が移動すべき位置(物品40が保管されている棚等の位置、「ピッキング場所」とも呼ぶ)が表示されうる。また、図6に示されるように、ピッキングの指示として、作業者がその場所でボックス130A又は130Bに入れるべき物品40(ピッキング対象)の品名や物品40の画像(例えば、物流センタ等で保管されているときの物品40の画像)が表示されうる。また、図6に示されるように、ピッキングの指示として、作業者がボックス130A又は130Bに入れるべきその物品40の個数(図6の例では、ボックス130A及び130Bに入れるべき個数)が表示されうる。また、図6に示されるように、ピッキング作業を実施している日(作業日)、作業者の識別子(作業者ID)、作業者の氏名(作業者名)、ピッキングすべき物品40の総数のうちピッキングが完了した個数(完了数/総アイテム数)、ピッキングを完了するまでの目標の時間のうち経過した時間(経過時間/目標時間)などが表示されてもよい。作業者は、図6のような画像を見て、どの場所でどの物品40を何個ずつピッキングすべきかを知ることができる。なお、物品40によってボックス130A及び130Bのどちらに入れるかが指定されている場合には、作業者は、図6のような画像を見て、指示とは異なるボックス130A及び130Bへの入れ間違いを直ちに知ることができる。
なお、ボックス130A及び130Bごとに、作業者がボックス130A及び130Bに入れるべき1つまたは複数の物品40、作業者がボックス130A及び130Bに入れるべき各物品40の個数を示すリストを表示してもよい。以下、図7を参照しながら、タブレットコンピュータ150に表示されるボックス130A及び130Bごとのピッキングの指示を示す画像について説明する。
図7は、タブレットコンピュータ150のディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。図7には、一例として、ボックス130Aに入れるべき物品40に関する表示内容を示す。例えば、図6の画面が表示されたディスプレイがタップされると、図7の画像へ遷移しうる。図7に示されるように、作業者がボックス130Aに入れるべき1つまたは複数の物品40が表示されうる。また、図7に示されるように、作業者がボックス130Aに入れるべき各物品40の個数が表示されうる。また、図7に示されるように、物品40が発送される先(行先)、ボックス130Aに入れるべき物品40の総数(アイテム数)、出荷日などが表示されてもよい。作業者は、図7のような画像を見て、ボックス130A及び130Bごとに、どの物品40を何個ずつピッキングすべきかを知ることができる。
図5に戻る。情報受信部104は、タブレットコンピュータ150から、RFIDリーダ140がRFIDタグ41から読み取った物品ID情報、及びRFIDリーダ140の識別情報と、タブレットコンピュータ150のカウント部152及び過不足情報取得部153がそれぞれ生成したカウント情報及び過不足情報とを受信する。情報受信部104は、物品ID情報、カウント情報、過不足情報、及びRFIDリーダ140の識別情報を受信すると、物品ID情報及びRFIDリーダ140の識別情報をマップ作成部103に通知し、物品ID情報、カウント情報、過不足情報、及びRFIDリーダ140の識別情報をピッキング状況管理部105に通知する。
マップ作成部103は、マップ作成処理を行う。具体的には、マップ作成部103は、ピッキング補助ロボット100を誘導するためのマップを作成する。以下、ピッキングの実施を開始する時のマップ作成と、ピッキングの実施中のマップ作成とに分けて説明する。
<ピッキング実施開始時>
マップ作成部103は、ボックス130A又は130Bに入れるよう作業者へ指示される物品40が保管されている全ての場所を経由する最短距離のルート(経路)を生成する。マップ作成部103は、物流センタ等内の各棚の配置図上に、生成したルートと、次のピッキング場所(つまり、ピッキング補助ロボット100が次に向かうべきピッキング場所)と、全てのピッキング場所と、を明示したマップを作成する。ピッキング補助ロボット100は、タブレットコンピュータ150が管理サーバ10から受信するピッキングの指示に含まれる位置情報と、マップ作成部103によって作成されたマップとに従って、各ピッキング場所に移動する。
<ピッキング実施中>
マップ作成部103は、物流センタ等内の各棚の配置図上に、ピッキング実施開始時に生成したルートと、次のピッキング場所(つまり、ピッキングが完了したピッキング場所の次のピッキング場所)と、全てのピッキング場所と、を明示したマップを作成する。なお、マップ作成部103は、ピッキング実施開始時に生成したルートを用いず、新たにルートを生成し直すこともできる。
ピッキング補助ロボット100が複数ある場合には、ピッキング実施開始時、及び、ピッキング実施中のいずれにおいても、マップ作成部103は、複数のピッキング補助ロボット100のピッキングの状況に基づいて、複数のピッキング補助ロボット100が衝突しない(例えば、複数のピッキング補助ロボット100が、同一の通路を同一方向または逆方向に同時にまたは所定の時間内に通らない)ようにルートを生成すればよい。また、複数のピッキング補助ロボット100の現在地やルート(経路)が、マップに明示されてもよい。マップ作成部103は、他のピッキング補助ロボット100によって混んでいる棚を避けるルート(経路)を生成することができる。
以下、図8を参照しながら、タブレットコンピュータ150に表示されるマップを示す画像について説明する。
図8は、実施形態のタブレットコンピュータ150のディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。例えば、図6の画面が表示されたディスプレイがタップされると図8の画像へ遷移しうる。図8に示されるように、物流センタ等内の各棚の配置図上に、ルートと、次のピッキング場所と、全てのピッキング場所と、が明示されたマップが表示されうる。
図5に戻る。ピッキング状況管理部105は、カウント情報が表す各物品40の個数と過不足情報が表す各物品40の過不足の状況とに基づいて、ピッキングの状況のデータを生成してタブレットコンピュータ150へ送信する。上述したとおり、ピッキングの状況は、既にボックス130A又は130Bに入れられている各物品40の個数の情報を含みうる。以下、図6および図7を参照しながら、ピッキングの指示を示す画像上でのピッキングの状況の表示について説明する。
図6に示されるように、ピッキングの指示として、作業者がボックス130A又は130Bに入れるべき物品40の個数が表示されうる(分数の分母を参照)。このような作業者がボックス130A又は130Bに入れるべき物品40の個数の表示とともに、ボックス130A又は130Bに既に入れられている物品40の個数が表示されうる(分数の分子を参照)。さらに、ボックス130A又は130Bに入れるよう作業者へ指示された個数に対する、既にボックス130A又は130Bに入れられている個数の過不足が表示されうる。物品40の個数のカウントはカウント部152が行い、過不足の計算は過不足情報取得部153が行う。
例えば、作業者が、物品40が不足していることと、ピッキングが完了していることと、物品40が過剰であることとを、容易に識別できるように表示されうる。例えば、物品40が不足している場合にはチェック印を付さず、ピッキングが完了している場合にはチェック印を付し、物品40が過剰である場合には×印を付すようにしてもよい。なお、このようなタブレットコンピュータ150の表示は、棚卸しの指示を受信した場合も同様である。棚卸しの場合は、分数の分母が表す作業者がボックス130A又は130Bに入れるべき物品40の個数は、理論在庫の数を表す。
図7に示されるように、作業者がボックス130Aに入れるべき1つまたは複数の物品40の個数が表示されうる。このような作業者がボックス130Aに入れるべき各物品40の個数の表示とともに、既にボックス130Aに入れられている各物品40の個数が表示されうる。さらに、ボックス130Aに入れるよう作業者へ指示された個数に対する、既にボックス130Aに入れられている個数の過不足が表示されうる。例えば、作業者が、物品40が不足していることと、ピッキングが完了していることと、物品40が過剰であることとを作業者が容易に識別できるように表示されうる。例えば、物品40が不足している場合にはチェック印を付さず、ピッキングが完了している場合にはチェック印を付し、物品40が過剰である場合には×印を付すようにしてもよい。なお、このような表示は、ボックス130Bについても同様に表示可能である。
また、物品40が過剰である場合には×印を付すようにするとともに、キャンセルボタン155を表示してもよい。キャンセルボタン155は、GUIボタンとしてディスプレイに表示され、作業者が触れるとタッチパネルによって操作が受け付けられてタブレットコンピュータ150はキャンセルモードに切り替わる。キャンセルモードでは、作業者が過剰な物品40をボックス130A又は130Bから取り出す際に、RFIDリーダ140が読み取りを無視する。なお、キャンセルモードの詳細については後述する。
また、タブレットコンピュータ150は、棚卸しのために物品40をカウントする棚卸しカウントモードのときは、図7に破線で示すように棚卸し完了ボタン156を表示してもよい。棚卸し完了ボタン156は、GUIボタンとしてディスプレイに表示され、棚卸しが完了した際に作業者が触れるとタッチパネルによって操作が受け付けられてタブレットコンピュータ150は、それまでにカウントした物品40の個数を実在庫数として確定する。作業者は、棚等を目視で確認し、すべての在庫としての物品40をボックス130A又は130Bに入れたときに、棚卸し完了ボタン156を押せばよい。なお、棚卸しカウントモードの詳細については後述する。
<搬送車110の構成>
図5に示すように、搬送車110は、制御装置111及びモータ112を有する。制御装置111は、CPU、RAM、ROM、入出力インターフェース、及び内部バス等を含むコンピュータによって実現される制御部である。モータ112は、動力源の一例である。
制御装置111は、タブレットコンピュータ150から物品の位置情報を取得すると、モータ112を駆動することを表す駆動信号を生成してモータ112に出力する。この結果、モータ112が駆動され、物品の位置情報が表す位置に向かってピッキング補助ロボット100が移動する。なお、駆動信号は、タブレットコンピュータ150が物品の位置情報に基づいて生成して制御装置111に出力してもよい。また、ピッキング補助ロボット100は、LIDAR(light detection and ranging)センサを用いて位置制御を行ってもよい。
制御装置111は、物品の位置情報が表す位置に到着すると、モータ112を停止することを表す駆動信号を生成してモータ112に出力する。この結果、モータ112が停止され、物品の位置情報が表す位置でピッキング補助ロボット100が停止する。物品の位置情報が表す位置では、作業者によってピッキングが行われる。
モータ112が停止しているときにピッキングが終了したことをタブレットコンピュータ150が検知すると、ピッキングの終了を検知したことがタブレットコンピュータ150から制御装置111に通知され、制御装置111はモータ112を駆動することを表す駆動信号をモータ112に出力する。
ピッキングが終了したことをタブレットコンピュータ150が検知するのは、例えば、後述するステップS67で完了操作があったとタブレットコンピュータ150が判定したとき、後述するステップS68で作業者IDをタブレットコンピュータ150が取得したと判定したとき、又は、後述するステップS69で物品ID情報と作業者ID情報とを関連付けて管理サーバ10に送信したときである。
制御装置111は、電子マップに従って、物品の位置情報が表す位置までピッキング補助ロボット100が移動すると、モータ112を停止することを表す駆動信号を生成してモータ112に出力する。この結果、物品の位置情報が表す位置でモータ112が停止する。なお、電子マップは、制御装置111のメモリに格納しておけばよい。
また、制御装置111は、駆動信号をモータ112に出力するとともに、RFIDリーダ140に出力する。モータ112を駆動することを表す駆動信号とは、モータ112に入力される駆動信号の電圧値及び電流値が所定の信号レベルの信号である。モータ112を駆動することを表す駆動信号によってモータ112は駆動される。モータ112を停止させることを表す駆動信号とは、モータ112に入力される駆動信号の電圧値及び電流値が所定の信号レベルよりも低い信号である。モータ112を停止させることを表す駆動信号によってモータ112は駆動されない。モータ112を停止させることを表す駆動信号は、信号レベルがゼロの信号であってもよい。この場合には、モータ112を停止させることを表す駆動信号が出力されることは、モータ112を駆動することを表す駆動信号が出力されないことと同義である。
<RFIDリーダ140の構成>
ここでは、図5を用いて、RFIDリーダ140の制御装置141の機能的な構成について説明する。制御装置141は、主制御部141A、切替制御部141B、収容判定部141C、及びメモリ141Dを有する。制御装置141は、CPU、RAM、ROM、入出力インターフェース、及び内部バス等を含むコンピュータによって実現される制御部である。制御装置141は、図4に示す管理サーバ10及びタブレットコンピュータ150のコンピュータと同様の構成であってもよい。主制御部141A、切替制御部141B、及び収容判定部141Cは、制御装置141が実行するプログラムの機能(ファンクション)を機能ブロックとして示したものである。また、メモリ141Dは、制御装置141のメモリを機能的に表したものである。
<主制御部141A>
主制御部141Aは、制御装置141の制御処理を統括する処理部であり、切替制御部141B、及び収容判定部141Cが行う制御処理以外の制御処理を行う。
<切替制御部141B>
切替制御部141Bは、搬送車110が停止したことを表す停止条件が成立するとRFIDリーダ140のアンテナ142A及び142Bを読み取り可能状態に切り替え、ピッキングが終了したことを表す終了条件が成立するとRFIDリーダ140のアンテナ142A及び142Bを読み取り不能状態に切り替える。
切替制御部141Bは、搬送車110の制御装置111から入力される駆動信号に基づいて、停止条件の成立と、終了条件の成立とを判定する。より具体的には、切替制御部141Bは、モータ112を停止させることを表す駆動信号が入力されると停止条件が成立したと判定し、停止条件が成立しているときにモータ112を駆動することを表す駆動信号が入力されると終了条件が成立したと判定する。搬送車110の制御装置111から切替制御部141Bに入力される駆動信号は、搬送車110の中で制御装置111からモータ112に入力される駆動信号と同一である。
すなわち、停止条件は、位置情報が表す位置にピッキング補助ロボット100が到着してモータ112を停止させることを表す駆動信号が切替制御部141Bに入力されたときに成立する。作業者がピッキングを行うときには、ピッキング補助ロボット100は位置情報が表す位置に到着すると停止するからである。また、アンテナ142A及び142Bの読み取り可能状態とは、アンテナ142A及び142BがRFIDタグ41を読み取るために、読み取り用の電波を出力している状態である。
また、ピッキングが終了したことを表す終了条件は、位置情報が表す位置におけるピッキングが終了して、モータ112を駆動することを表す駆動信号が切替制御部141Bに入力されたときに成立する。位置情報が表す位置におけるピッキングが終了すると、次にピッキングを行う位置に向かってピッキング補助ロボット100が移動するからである。
切替制御部141Bが停止条件の成立と終了条件の成立とを判定するのは、ピッキング補助ロボット100が移動しているかどうかを判定するためであり、移動中に不要なRFIDタグ41を読み取らないようにするために、RFIDリーダ140のアンテナ142A及び142Bを読み取り不能状態に切り替えるためである。
読み取り不能状態とは、例えば、アンテナ142A及び142Bが読み取り用の電波を出力していない状態、又は、アンテナ142A及び142Bが読み取り用の電波を出力しているが、電波の出力が十分に低くてRFIDタグ41を読み取ることができない状態である。また、読み取り不能状態は、電波を遮蔽する物体によってアンテナ142A及び142Bが出力する読み取り用の電波が遮られている状態であってもよい。ピッキング補助ロボット100は、例えば、店舗、物流センタ、倉庫等の建物内で走行するため、移動中にはピッキングの対象ではない多くの様々な物品40が置かれている場所を通過する。このようなときに、不要なRFIDタグ41を読み取らないようにするために、切替制御部141Bは、終了条件の成立を判定すると、RFIDリーダ140のアンテナ142A及び142Bを読み取り不能状態に切り替える。
また、ピッキング補助ロボット100の移動中にRFIDリーダ140のアンテナ142A及び142Bを読み取り不能状態に切り替えることにより、RFIDリーダ140の消費電力の低減を図ることができる。また、消費電力の低減により稼働可能時間が長くなるので、作業者が物品のピッキングを効率的に行えるようになる。
また、切替制御部141Bが停止条件の成立を判定するのは、モータ112を停止させることを表す駆動信号がモータ112に入力されてから所定時間が経過したときである。所定時間は、一例として1秒である。例えば、ピッキング補助ロボット100の移動中に、作業員や他のピッキング補助ロボット100とすれ違うために一瞬停止したような場合に停止条件が成立したと判定すると、移動途中でアンテナ142A及び142Bを読み取り可能状態に切り替えて不要なRFIDタグ41を読み取ることになるからである。所定時間は1秒に限られず、使用状況等において適切な時間に設定すればよい。
このように、移動中に一瞬停止したような場合に停止条件が成立したと判定することを抑制するために、切替制御部141Bは、モータ112を停止させることを表す駆動信号がモータ112に入力されてから所定時間が経過したときに、停止条件が成立したと判定することにしている。なお、所定時間が経過しなくても運用上に問題がないような場合には、切替制御部141Bは、モータ112を停止させることを表す駆動信号がモータ112に入力されたときに、停止条件が成立したと判定してもよい。
また、切替制御部141Bは、搬送車110が、ピッキングの指示に含まれる物品の位置への移動指示を受信するために待機する待機状態において、RFIDリーダ140のアンテナ142A及び142Bを読み取り不能状態に設定し、待機状態においてモータ112を駆動することを表す駆動信号がモータ112に入力されると、RFIDリーダ140のアンテナ142A及び142Bを読み取り不能状態に保持する。
待機状態は、すべてのピッキングが開始される前に、搬送車110が停止して、ピッキングの指示に含まれる物品の位置への移動指示の受信を待っている状態である。このような待機状態では、RFIDリーダ140のアンテナ142A及び142Bを読み取り不能状態に設定される。また、待機状態から搬送車110が駆動されてピッキング補助ロボット100が移動を開始すると、移動中の不要な読み取りを無くすためにRFIDリーダ140のアンテナ142A及び142Bを読み取り不能状態に保持される。
なお、切替制御部141Bは、制御装置141の外部に設けられていてもよく、例えば、タブレットコンピュータ150に設けられていてもよい。例えば、タブレットコンピュータ150が駆動信号に基づいてアンテナ142A及び142Bを読み取り可能状態と読み取り不能状態を切り替えてもよいし、ピッキングの指示に含まれる位置情報等に基づいて読み取り可能状態と読み取り不能状態を切り替えてもよい。
<収容判定部141C>
収容判定部141Cは、RFIDリーダ140によって所定時間以内に同一のRFIDタグ41が所定回数以上読み取られた場合に、当該RFIDタグ41が付された物品40がボックス130A又は130Bに収容されたと判定し、当該RFIDタグ41が付された物品40を収容リストに追加する。なお、収容判定部141Cは、所定時間以内に同一のRFIDタグ41が所定回数以上読み取られた場合に限らず、例えば、RFIDリーダ140によって所定時間以内に所定強度以上の電波強度でRFIDタグ41が読み取られた場合に、RFIDタグ41が付された物品40がボックス130A又は130Bに収容されたと判定してもよい。
また、収容判定部141Cは、RFIDリーダ140が読み取りを行っているときに、所定時間が経過する前に同一のRFIDタグ41が読み取られた場合には、当該RFIDタグ41についての2回目以降の読み取りを無視する。
収容判定部141Cによってボックス130A又は130Bに収容されたと判定された物品40に付されたRFIDタグ41から読み取られた物品ID情報は、RFIDリーダ140の識別情報とともに、主制御部141Aによってタブレットコンピュータ150に送信される。RFIDリーダ140の識別情報には、アンテナ142A及び142BのどちらがRFIDタグ41を読み取ったかを表す情報が付加される。この情報は、アンテナ142A及び142Bを識別するアンテナ識別情報である。
また、収容判定部141Cは、カウント部152がキャンセルモードのときには、RFIDリーダ140によって読み取られたRFIDタグ41を無視する。キャンセルモードは、ボックス130A又は130Bに収容した物品40を取り出す際に作業者が利用可能なモードである。キャンセルモードでは、作業者がタブレットコンピュータ150を操作して、物品40のカウント数を減じることができる。作業者がボックス130A又は130Bから物品40を取り出すときには、アンテナ142A又は142Bが開口部131A又は131Bを通り、RFIDタグ41が読み取られるおそれがあるため、収容判定部141Cは、アンテナ142A又は142Bが読み取り可能状態でRFIDタグ41が読み取られても、読み取られたRFIDタグ41を無視する。この結果、ボックス130A又は130Bから物品40を取り出すときに、物品40のカウント数が増大しないようにすることができる。
また、収容判定部141Cは、カウント部152が棚卸しモードで、棚卸し完了ボタン156(図7参照)が操作され、RFIDリーダ140によって読み取られたRFIDタグ41の物品ID情報が既に収容リストにある場合は、当該再度の読み取りを無視する。棚卸し完了ボタン156が操作されて棚卸しが完了した後に、既に収容リストに登録されている物品ID情報の物品40が再度読み取られた場合に、読み取りを無視するかどうかを判定するためである。棚卸しが完了した後に、ボックス130A又は130Bの中から作業員が物品40を取り出して棚に戻すときに二重カウントを抑制するためである。なお、このように棚卸しにおいて、ボックス130A又は130Bから物品40を棚等に戻すために再度の読み取りを無視する処理は、棚卸しモードで行えばよく、棚卸し完了ボタン156(図7参照)の操作を条件にしなくてもよい。すなわち、収容判定部141Cは、カウント部152が棚卸しモードのときに、ボックス130A及び130Bに収容されたと判定した物品40に付されたRFIDタグ41が再度読み取られた場合に、当該再度の読み取りを無視してもよい。
上述のように、収容判定部141Cは、RFIDリーダ140によって所定時間以内に同一のRFIDタグ41が所定回数以上読み取られた場合に、当該RFIDタグ41が付された物品40がボックス130A及び130Bに収容されたと判定している。このため、収容判定部141Cは、カウント部152が棚卸しモードのときに、ボックス130A及び130Bに収容されたと判定した物品40に付されたRFIDタグ41が再度所定時間以内に同一のRFIDタグ41が所定回数以上読み取られた場合に、当該RFIDタグ41が付された物品40がボックス130A及び130Bに収容されたと判定しないことになる。
なお、収容判定部141Cは、制御装置141の外部に設けられていてもよく、例えば、タブレットコンピュータ150に設けられていてもよい。例えば、タブレットコンピュータ150がアンテナ142A又は142Bの読み取り結果に基づいて、物品40がボックス130A及び130Bに収容されたかどうかを判定してもよい。
メモリ141Dは、主制御部141A、切替制御部141B、及び収容判定部141Cが上述のような処理を実行するために利用するプログラムやデータの他に、上述のような処理の実行に際して生じるデータ等を格納する。
<タブレットコンピュータ150の制御装置150A>
タブレットコンピュータ150は、図5に示すように、制御装置150Aを含む。制御装置150Aは、タブレットコンピュータ150のうち、図4に示すCPU1001,ROM1002、RAM1003、補助記憶装置1004、及びドライブ装置1008を含む部分である。
制御装置150Aは、主制御部151、カウント部152、過不足情報取得部153、及びメモリ154を有する。主制御部151、カウント部152、及び過不足情報取得部153は、制御装置150Aが実行するプログラムの機能(ファンクション)を機能ブロックとして示したものである。また、メモリ154は、制御装置150Aのメモリを機能的に表したものである。
主制御部151は、制御装置150Aの制御処理を統括する処理部であり、カウント部152、及び過不足情報取得部153が行う制御処理以外の制御処理を行う。主制御部151は、例えば、管理サーバ10から受信したピッキングの指示に含まれる物品の位置情報を搬送車110に出力する処理と、タブレットコンピュータ150のモードを表すモード情報をRFIDリーダ140に通知する処理とを行う。モード情報が表すタブレットコンピュータ150のモードには、ピッキングカウントモード、キャンセルモード、及び棚卸しカウントモードがある。これらのモードの詳細については後述する。
<カウント部152>
カウント部152は、管理サーバ10から受信するピッキングの指示又は棚卸しの指示を参照して、ボックス130A又は130Bに入れるよう作業者へ指示された各物品40の個数をカウントする。また、カウント部152は、RFIDリーダ140から受信した物品ID情報に基づいて、ボックス130A又は130Bに収容された各物品40の個数をカウントする。具体的には、カウント部152は、RFIDリーダ140から物品ID情報を受信すると、その物品ID情報が書き込まれているRFIDタグ41が付されている物品40がボックス130A又は130Bに収容された判断し、物品の個数をカウントする。カウント部152は、各物品についてカウントした個数を物品ID情報と関連付けたカウント情報を生成する。タブレットコンピュータ150は、カウント情報を管理サーバ10に送信する。
カウント部152は、物品ID情報と、RFIDリーダ140の識別情報と、RFIDリーダ140がアンテナ142A及び142Bのどちらで物品ID情報を読み取ったかを表す情報と、に基づいて、物品40がボックス130B、130Bのいずれに入れられているかを判断することができる。
カウント部152Bは、ピッキングカウントモード、キャンセルモード、棚卸しカウントモードの3つのモードで処理を実行可能である。ピッキングカウントモードは、ピッキングモードの一例であり、棚卸しカウントモードは、棚卸しモードの一例である。また、ピッキングカウントモード及び棚卸しカウントモードは、カウントモードの一例である。
ピッキングカウントモードは、ピッキング数カウント処理を行うモードであり、ピッキング補助ロボット100がピッキング補助モードのときに、ピッキングの指示に応じて主制御部151はピッキングカウントモードを選択する。
キャンセルモードは、ボックス130A又は130Bに収容した物品40を取り出す際に作業者が利用可能なモードであり、物品40のカウント数を低減することが可能なキャンセル処理を行うモードである。作業者がタブレットコンピュータ150に表示されるキャンセルボタン155(図7参照)に触れる操作を行ってキャンセルモードを選択した場合に、主制御部151は、作業者の操作に応じてキャンセルモードを選択する。カウント部152は、キャンセルモードでは、作業員の操作に応じてカウントした数を減じる。キャンセルモードでは、キャンセルする物品40の物品ID情報が指定される。なお、キャンセルモードは、ピッキングカウントモードで物品40をボックス130A又は130Bの内部に過剰に入れすぎたときに、物品40を棚等に戻すために利用することを主に想定しているが、棚卸しカウントモードにおいても同様に利用可能である。
棚卸しカウントモードは、棚卸しの指示に含まれるすべての物品40に付されたRFIDタグ41を読み取る棚卸しカウント処理を行うモードであり、ピッキング補助ロボット100が棚卸し補助モードのときに、棚卸しの指示に応じて主制御部151は棚卸しカウントモードを選択する。
カウント部152は、棚卸しカウントモードにおいて、タブレットコンピュータ150の完了ボタン156が作業者によって操作されると、棚卸しカウントモードでカウントした物品40の数を実在庫数として確定する。作業者は、棚卸しでボックス130A又は130Bに入れるべき物品40が残っていないかどうかを目視で確認したときに、完了ボタン156を操作すればよい。作業者によって棚卸しの完了が確認された時点で実在庫数を確定できるので、実在庫数を確実かつ正確にカウントすることができる。
なお、カウント部152は、タブレットコンピュータ150の外部に設けられていてもよく、例えば制御装置141に設けられていてもよい。制御装置141が、アンテナ142A及び142Bのどちらで物品ID情報を読み取られたかを表す情報に基づいて物品40をカウントしてもよい。
<過不足情報取得部153>
過不足情報取得部153は、ピッキングカウントモードでは、ピッキングの指示によって示される個数と、カウント部152がカウントした個数とに基づいて、各物品40について、ボックス130A又は130Bに入れるよう作業者へ指示された個数に対する、既にボックス130A又は130Bに入れられている個数の過不足を計算する。具体的には、過不足情報取得部153は、ピッキングの指示によって示される個数が、カウント部152によってカウントされた個数より多いときには物品40が不足していると判断し、指示された個数がカウントされた個数と同一であるときにはピッキングが完了したと判断し、指示された個数がカウントした個数より少ないときには物品40が過剰であると判断する。また、過不足情報取得部153は、物品の過不足を表す過不足情報を生成する。タブレットコンピュータ150は、過不足情報を管理サーバ10に送信する。
また、棚卸しカウントモードでは、過不足情報取得部153は、棚卸しの指示で指示された個数(理論在庫の数)と、カウント部152がカウントした実在庫の個数とに基づいて、各物品40について、理論在庫数に対する、実在庫数の過不足を計算する。
過不足情報取得部153は、理論在庫数と実在庫数とが一致する場合は、一致したことを選択中の物品40についての物品ID情報とともに通知リストに登録する。また、過不足情報取得部153は、理論在庫数と実在庫数とが一致しない場合は、理論在庫数に対する実在庫数の過不足を表す過不足情報を選択中の物品40についての物品ID情報とともに通知リストに登録する。通知リストは、棚卸しカウントモードにおいて、タブレットコンピュータ150が物品40の理論在庫数に対する実在庫数の過不足を表す情報を登録して管理サーバ10に通知するために作成するリストである。
なお、過不足情報取得部153は、タブレットコンピュータ150の外部に設けられていてもよく、例えば制御装置141に設けられていてもよい。制御装置141が、各物品40について、ボックス130A又は130Bに入れるよう作業者へ指示された個数に対する、既にボックス130A又は130Bに入れられている個数の過不足を計算してもよい。
メモリ154は、主制御部151、カウント部152、及び過不足情報取得部153が上述の処理を行う際に実行するプログラム及びデータや、上述の処理によって発生するデータ等を格納する。
図9は、ピッキング補助ロボット100の作業効率の一例を説明する図である。例えば、図9(A)に示すように手押し式のカートを用いてピッキングを行う場合には、作業者は、カートを押しながら(1)~(4)の物品40が配置されている棚6を探してピッキングを行うことになる。
これに対して、図9(B)には、3台のピッキング補助ロボット100A~100Cを使って、(1A)~(4A)の物品40をピッキング補助ロボット100Aでピッキングし、(1B)~(4B)の物品40をピッキング補助ロボット100Bでピッキングし、(1C)~(4C)の物品40をピッキング補助ロボット100Cでピッキングする様子を示す。ピッキング補助ロボット100A~100Cは、図1に示すピッキング補助ロボット100と同一である。
一例として、ピッキング補助ロボット100A~100Cは、同じ通路に位置している。ピッキング補助ロボット100A~100Cは、ピッキングの指示に含まれる位置情報が表す棚の前の位置で待機しているため、作業者はピッキング補助ロボット100A~100Cの位置に歩いて行き、タブレットコンピュータ150の表示の見ながら、ピッキングの指示に含まれる物品40をピッキングすればよい。完了操作が行われたピッキング補助ロボット(100A~100Cのいずれか)は、次のピッキングの指示に従って自動的に移動して棚の前で待機するため、作業者は、移動したピッキング補助ロボット(100A~100Cのいずれか)に近づき、ピッキング作業を行えばよい。このため、ピッキング補助ロボット100を用いれば、ピッキングの作業効率を大幅に向上させることができる。特に、複数のピッキング補助ロボット100を用いれば、作業効率をさらに向上できる。
図10は、ピッキング補助ロボット100の作業効率の一例を説明する図である。図10(A)に示すように手押し式のカートを用いてピッキングを行う場合には、作業者は、梱包ステーション5からカートを押しながら棚6があるエリアを巡回してピッキングを行うことになる。作業者は、カートが物品40で満杯になる度に梱包ステーション5に戻ることになる。梱包ステーション5は、物品40をカートから取り出すところである。
これに対して、図10(B)に示すように、ピッキング補助ロボット100が梱包ステーション5と棚6があるエリアとの間を自動的に往復するように設定しておけば、作業者は、棚6のあるエリアでのピッキング作業に専念でき、梱包ステーション5に戻る必要はない。梱包ステーション5にピッキング補助ロボット100から物品40を取り出す人員を配置しておけば、ピッキング補助ロボット100は、ボックス130A及び130Bを空にした状態で棚6のあるエリアに戻り、ピッキングの指示に含まれる位置で待機することができる。このため、作業効率を大幅に向上させることができる。
<管理サーバ10におけるピッキング処理>
図11は、管理サーバ10におけるピッキング処理のフローチャートの一例を示す図である。
マップ作成部103は、マップ作成処理を行う(ステップS11)。ピッキング実施開始時には、マップ作成部103は、ボックス130A又は130Bに入れるよう作業者へ指示される物品40が保管されている全ての場所を経由する最短距離のルート(経路)を生成する。次に、マップ作成部103は、物流センタ等内の各棚の配置図上に、生成したルートと、次のピッキング場所(つまり、作業者が最初に向かうべきピッキング場所)と、全てのピッキング場所と、を明示したマップを作成する。
指示管理部101は、ピッキングの指示のデータをタブレットコンピュータ150へ送信する(ステップS12)。上述したとおり、ピッキングの指示は、ピッキング補助ロボット100が移動すべき位置(つまり、ピッキング補助ロボット100が移動すべきピッキング場所)と、作業者がその場所でボックス130A又は130Bに入れるべき物品40と、作業者がボックス130A又は130Bに入れるべき物品40の個数との情報を含みうる。
タブレットコンピュータ150は、S12で指示管理部101が送信したピッキングの指示をディスプレイ上に表示する。また、搬送車110は、ピッキングの指示に含まれる位置情報に従って所定の位置に移動する。作業者は、所定の位置に移動したピッキング補助ロボット100のタブレットコンピュータ150の表示を見ながら、ピッキング作業を実施することができる。なお、作業者は、ピッキングの指示を示す画像からS11のマップへ遷移させることができる。
情報受信部104は、タブレットコンピュータ150から、物品ID情報、カウント情報、及び、RFIDリーダ140の識別情報を受信する(ステップS13)。具体的には、情報受信部104は、作業者がボックス130A又は130Bに入れた各物品40に付されているRFIDタグ41に書き込まれている物品ID情報、タブレットコンピュータ150のカウント部152が生成したカウント情報、及び、RFIDリーダ140の識別情報を受信する。
ピッキング状況管理部105は、S13で受信された物品ID情報、カウント情報、及び、RFIDリーダ140の識別情報に基づいて、ピッキングの状況のデータを生成する(ステップS14)。ピッキングの状況は、既にボックス130A又は130Bに入れられている各物品40の個数の情報を含む。より具体的には、ピッキングの状況は、物品ID毎に、ボックス130A又は130Bに入れられている各物品40の個数を表す情報を含む。
ピッキング状況管理部105は、ピッキングの状況のデータをタブレットコンピュータ150へ送信する(ステップS15)。
ピッキング状況管理部105は、現在のピッキング場所でボックス130A又は130Bに入れられるべき全ての物品40が入れられているか否かを判断する(ステップS16)。入れられている場合には、ステップS17へ進む。入れられていない場合には、ステップS13へ戻る。
ステップS13へ戻ると、情報受信部104は、タブレットコンピュータ150から送信される物品ID情報、カウント情報、及び、RFIDリーダ140の識別情報を受信する。
ステップS17において、ピッキング状況管理部105は、ボックス130A又は130Bに入れられるべき全ての物品40(つまり、全てのピッキング場所でボックス130A又は130Bに入れられるべき全ての物品40)が入れられているか否かを判断する(ステップS17)。入れられている場合には、ステップS18へ進む。入れられていない場合には、ステップS11へ戻る。
ステップS11へ戻ると、マップ作成部103は、ピッキング補助ロボット100が次に向かうべきピッキング場所が明示されたマップを作成する。具体的には、マップ作成部103は、物流センタ等内の各棚の配置図上に、ピッキング実施開始時に生成したルート(あるいは、新たに生成し直したルート)と、次のピッキング場所(つまり、ピッキング補助ロボット100が次に移動すべきピッキング場所)と、全てのピッキング場所と、を明示したマップを作成する。その後、ステップS12において、指示管理部101は、ピッキングの指示のデータをタブレットコンピュータ150へ送信する。ピッキングの指示は、ピッキング補助ロボット100が移動すべき位置(ピッキング補助ロボット100が次に移動すべきピッキング場所)と、作業者がその場所でボックス130A又は130Bに入れるべき物品40と、作業者がボックス130A又は130Bに入れるべき物品40の個数との情報を含みうる。
ステップS18において、ピッキング状況管理部105は、タブレットコンピュータ150へ、ピッキング作業が完了した旨を通知する(ステップS18)。
<マップ作成処理>
図12は、実施形態のマップ作成処理(図11のS11)のフローチャートの一例を示す図である。
マップ作成部103は、ボックス130A又は130Bに入れるよう作業者へ指示される物品40が保管されている全ての場所を経由する最短距離のルート(経路)を生成する(ステップS21)。
マップ作成部103は、次のピッキング場所を特定する(ステップS22)。
マップ作成部103は、物流センタ等内の各棚の配置図上に、S21で生成したルートと、S22で特定した次のピッキング場所と、全てのピッキング場所と、を明示したマップを作成する(ステップS23)。
<RFIDリーダ140の制御装置141が実行する切替処理>
図13は、RFIDリーダ140の制御装置141が実行する切替処理を表すフローチャートの一例を示す図である。図13に示す切替処理は、ピッキングを行う場合と、棚卸しを行う場合とで共通の処理である。
切替制御部141Bは、処理をスタートすると、待機状態においてアンテナ142A及び142Bを読み取り不能状態に設定する(ステップS31)。待機状態は、搬送車110が、ピッキングの指示に含まれる物品40の位置への移動指示を受信するために待機する状態である。処理がスタートして搬送車110が移動する前の状態は待機状態であり、RFIDタグ41を読み取る必要がない状態であるため、消費電力を低減するために、切替制御部141Bは、アンテナ142A及び142Bを読み取り不能状態に設定する。
切替制御部141Bは、モータ112を駆動することを表す駆動信号を受信したかどうかを判定する(ステップS32)。搬送車110が移動するかどうかを判定するためである。切替制御部141Bは、モータ112を駆動することを表す駆動信号を受信していない(S32:NO)と判定した場合は、モータ112を駆動することを表す駆動信号を受信するまでステップS32の処理を繰り返し実行する。
切替制御部141Bは、モータ112を駆動することを表す駆動信号を受信した(S32:YES)と判定すると、モータ112を停止させることを表す駆動信号を受信し、かつ、モータ112を停止させることを表す駆動信号を受信してから所定時間が経過したかどうかを判定する(ステップS33)。停止したらアンテナ142A及び142Bを読み取り可能状態に切り替えるからである。なお、所定時間は一例として1秒である。
切替制御部141Bは、モータ112を停止させることを表す駆動信号を受信してから所定時間が経過していない(S33:NO)と判定すると、モータ112を停止させることを表す駆動信号を受信してから所定時間が経過するまでステップS33の処理を繰り返し実行する。なお、搬送車110の移動中は、不要なRFIDタグ41を読み取らないようにするために、アンテナ142A及び142Bは読み取り不能状態に保持される。
切替制御部141Bは、モータ112を停止させることを表す駆動信号を受信してから所定時間が経過した(S33:YES)と判定すると、アンテナ142A及び142Bを読み取り可能状態に切り替える(ステップS34)。ピッキングや棚卸しを行うためである。
切替制御部141Bは、モータ112駆動することを表す駆動信号を受信したかどうかを判定する(ステップS35)。切替制御部141Bは、モータ112を駆動することを表す駆動信号を受信していない(S35:NO)と判定した場合は、モータ112を駆動することを表す駆動信号を受信するまでステップS32の処理を繰り返し実行する。
切替制御部141Bは、駆動することを表す駆動信号を受信した(S35:YES)と判定すると、アンテナ142A及び142Bを読み取り不能状態に切り替える(ステップS36)。搬送車110の移動中に、不要なRFIDタグ41を読み取らないようにするためである。
切替制御部141Bは、終了するかどうかを判定する(ステップS37)。終了するのは、例えば、すべてのピッキングや棚卸しが終了してピッキング補助ロボット100の電源がオフにされるときである。
切替制御部141Bは、終了しない(S37:NO)と判定すると、フローをステップS33にリターンする。また、切替制御部141Bは、終了する(S37:YES)と判定すると、一連の切替処理を終了する(エンド)。
<RFIDリーダ140の制御装置141が実行する読み取り処理>
図14及び図15は、RFIDリーダ140の制御装置141が実行する読み取り処理を表すフローチャートの一例を示す図である。制御装置141の収容判定部141Cは、図14に示す処理と図15に示す処理とを並行して実行する。
<図14に示す処理>
収容判定部141Cは、読み取り時間Tと、読み取り回数Nの閾値とを設定する(ステップS41)。一例として、主制御部141Aは、1/200秒毎にアンテナ142A及び142Bから読み取り用の電波を放射して、RFIDタグ41の読み取りを行う。読み取り時間Tは一例として5秒であり、読み取り回数Nの閾値は一例として40回である。すなわち、同一のRFIDタグ41が5秒間に40回以上読み取られると、収容判定部141Cは、RFIDタグ41が付された物品40がボックス130A又は130Bに収容されたと判定する。
読み取り時間Tと、読み取り回数Nの閾値とは、作業者が物品40を手作業でボックス130A又は130Bに入れる際に掛かる時間と、RFIDタグ41が読み取られる回数とに応じて、適切な値に設定すればよい。上述した時間と回数は一例であり、ピッキング補助ロボット100の形状及びサイズ、棚の高さ、又は、物品40の大きさ又は重さ等に応じて、適切な値に設定すればよい。読み取り時間Tと、読み取り回数Nの閾値とによって規定される条件は、読み取りの条件である。なお、ボックス130A又は130Bのどちらに収容されたかは、アンテナ142A又は142Bのどちらで読み取られたかによって決まる。
収容判定部141Cは、アンテナ142A及び142Bが読み取り可能状態であるかどうかを判定する(ステップS42)。読み取り可能状態において、RFIDタグ41を読み取ることができるからである。収容判定部141Cは、読み取り可能状態ではない(S42:NO)と判定すると、読み取り可能状態である(S42:YES)と判定するまで、ステップS42の処理を繰り返し実行する。
収容判定部141Cは、読み取り可能状態である(S42:YES)と判定すると、読み取りを開始する(ステップS43)。
収容判定部141Cは、カウント部152のモードがキャンセルモードであるかどうかを判定する(ステップS44)。キャンセルモードであれば、RFIDタグ41を読み取っても無視するからである。
収容判定部141Cは、キャンセルモードではない(S44:NO)と判定すると、読み取ったRFIDタグ41の物品ID情報が収容リストにあるかどうかを判定する(ステップS45)。収容リストは、収容判定部141Cによってボックス130A又は130Bに収容されたと判定された物品40についての物品ID情報を登録したリスト(テーブル形式のデータ)である。
収容判定部141Cは、読み取ったRFIDタグ41の物品ID情報が収容リストにない(S45:NO)と判定すると、読み取ったRFIDタグ41が付された物品40、読み取った時刻のタイムスタンプ、及び、タイムスタンプの更新回数を一時メモリに格納する(ステップS46)。一時メモリは、メモリ141Dの一部分であり、例えば図4に示すRAM1003である。なお、収容判定部141Cは、物品ID情報が収容リストにないRFIDタグ41を初めて読み取ったときに、当該RFIDタグ41についての読み取り時間Tのカウントを開始する。物品ID情報が収容リストにないRFIDタグ41を読み取った時刻のタイムスタンプを収容判定部141Cが利用するのは、物品ID情報が収容リストにないRFIDタグ41を初めて読み取ったときに読み取り時間Tのカウントを開始するときだけであり、2回目以降の読み取りで得たタイムスタンプは特に利用しない。
収容判定部141Cは、読み取ったRFIDタグ41の物品ID情報が収容リストにある(S45:YES)と判定すると、読み取ったRFIDタグ41の物品ID情報を無視する(ステップS47)。
また、収容判定部141Cは、ステップS44において、キャンセルモードである(S44:YES)と判定すると、キャンセルモードで指定された物品ID情報を取得しても、当該物品ID情報を含むRFIDタグ41の読み取りを無視する(ステップS48)。キャンセルモードで指定された物品ID情報の物品40は、作業員がキャンセルボタン155(図7参照)を操作して、棚に戻すことにした物品だからである。
以上で、図14に示す一連の処理が終了する(エンド)。収容判定部141CがステップS46で物品ID情報等を一時メモリに格納するのは、読み取ったRFIDタグ41の物品ID情報が収容リストにない場合であり、RFIDタグ41が初めて読み取られた場合である。
2回目以降の読み取りの場合には、収容判定部141Cは、ステップS47でRFIDタグ41の物品ID情報を無視する。物品ID情報を無視するとは、RFIDタグ41が読み取られて物品ID情報が取得されているが、一時メモリに格納せずに、収容リストにも追加せずに、読み取り回数をカウントするだけであることをいう。
<図15に示す処理>
収容判定部141Cは、読み取り時間Tが経過し、読み取り回数Nが閾値以上のRFIDタグ41があるかどうかを判定する(ステップS51)。具体的には、読み取り時間Tが経過したかどうかは、上述したステップS46でカウントを開始してからの経過時間が読み取り時間Tに達したかどうかで判定すればよい。また、初回の読み取りではタイムスタンプは更新されず、タイムスタンプの更新回数は2回目以降の読み取りでカウントが開始される。したがって、読み取り回数Nは、タイムスタンプの更新回数よりも1回分だけ多い。このため、読み取り回数Nが閾値以上であるかどうかは、上述したステップS46で一時メモリに格納したタイムスタンプの更新回数に1を加算した読み取り回数Nが閾値以上のRFIDタグ41があるかどうかを判定すればよい。
収容判定部141Cは、読み取り時間Tが経過し、読み取り回数Nが閾値以上のRFIDタグ41がない(S51:NO)と判定すると、そのRFIDタグ41の物品ID情報を一時メモリから削除する(ステップS52)。読み取りの条件を満たしていないため、一時メモリから削除して、次の判定に備えるためである。
収容判定部141Cは、読み取り時間Tが経過し、読み取り回数Nが閾値以上のRFIDタグ41がある(S51:YES)と判定すると、棚卸し完了ボタン156が操作され、かつ、物品ID情報が収容リストにあるかどうかを判定する(ステップS53)。棚卸し完了ボタン156が操作されて棚卸しが完了した後に、既に収容リストに登録されている物品ID情報の物品40が再度読み取られた場合に、読み取りを無視するかどうかを判定するためである。棚卸しモードで、棚卸しが完了した後に、ボックス130A又は130Bの中から作業員が物品40を取り出して棚に戻すときに二重カウントを抑制するために設けている判定処理である。このため、ステップS53の判定処理では、棚卸し完了ボタン156が操作されたことも判断基準になる。
収容判定部141Cは、棚卸し完了ボタン156が操作され、かつ、物品ID情報が収容リストにあるという条件を満たさない(S53:NO)と判定すると、ステップS51で読み取り時間Tが経過し、読み取り回数Nが閾値以上と判定されたRFIDタグ41の物品ID情報を一時メモリから削除して収容リストに追加する(ステップS54)。読み取りの条件を満たしたため、収容リストに追加して登録することとしたものである。
また、収容判定部141Cは、ステップS53において、棚卸し完了ボタン156が操作され、かつ、物品ID情報が収容リストにあるという条件を満たす(S53:YES)と判定すると、ステップS51で読み取り時間Tが経過し、読み取り回数Nが閾値以上と判定されたRFIDタグ41の物品ID情報を無視する(ステップS55)。棚卸しモードで、棚卸しが完了した後に、ボックス130A又は130Bの中から作業員が物品40を取り出して棚に戻すときに二重カウントを抑制するためである。
収容判定部141Cは、ステップS52、S54、又はS55の処理を終えると、一連の処理を終了する(エンド)。
店舗、物流センタ、倉庫等の建物内で、複数の棚6(図9参照)に多数の物品40が並べられているような場所では、マルチパス等の影響による誤読み取りが生じ得る。このため、読み取り時間Tと、読み取り回数Nの閾値とを含む読み取りの条件を満たしてRFIDタグ41が安定的に読み取られた場合に、物品40がボックス130A又は130Bに収容されたと判定することにしている。このような読み取りの条件を設けることによって、マルチパス等による誤読み取りを抑制し、ボックス130A及び130Bへの物品40の収容を高精度に判定可能である。
<タブレットコンピュータ150の制御装置150Aが実行する処理>
図16は、タブレットコンピュータ150の制御装置150Aが実行する処理の一例を表すフローチャートを示す図である。ここでは、一例として、作業者がピッキングを行うときの処理について説明するため、制御装置150Aがピッキングカウントモードにおいてピッキングの指示に応じて処理を実行する形態について説明する。しかしながら、作業者が棚卸しを行う場合にも制御装置150Aは棚卸しの指示に応じて同様の処理を実行する。
前提条件として、タブレットコンピュータ150は、管理サーバ10からピッキングの指示を受信しており、メモリに格納していることとする。
主制御部151は、ピッキングの指示に含まれる位置情報を搬送車110の制御装置に伝送する(ステップS61)。これにより、ピッキング補助ロボット100は位置情報が表す所定の位置に移動する。
主制御部151は、到着通知を受け取ったかどうかを判定する(ステップS62)。主制御部151は、到着通知を受け取っていないと判定すると、ステップS62の処理を繰り返し実行する。
主制御部151は、到着通知を受け取った(S62:YES)と判定すると、ピッキングの指示に含まれている物品40の種類や個数等をディスプレイに表示する(ステップS63)。
主制御部151は、RFIDリーダ140から物品ID情報を受け取ったかどうかを判定する(ステップS64)。主制御部151は、物品ID情報を受け取っていない(S64:YES)と判定すると、ステップS64の処理を繰り返し実行する。
主制御部151は、物品ID情報を受け取った(S64:YES)と判定した場合は、受け取った物品ID情報と、ピッキングの指示に含まれる物品40の種類とを照合し、ピッキングすべき正しい物品40であるかどうかを判定する(ステップS65)。
主制御部151は、正しい物品40である(S65:YES)と判定すると、正しい物品40であることを表す応答音を出力する(ステップS66A)。
主制御部151は、正しい物品40ではない(S65:NO)と判定すると、正しい物品40ではないことを表す応答音を出力する(ステップS66B)。ステップS66Bで出力する応答音は、ステップS66Aで出力する応答音とは異なる。このため、作業者は、応答音で判定結果を確認することができる。
主制御部151は、完了操作があったかどうかを判定する(ステップS67)。完了操作は、作業者がタブレットコンピュータ150の表示を見て、そのピッキング場所においてピッキングすべき物品40をすべてピッキングし終えたことを確認した際に、タブレットコンピュータ150を操作することによって行われる。完了操作は、例えば、OKボタンを押す操作である。また、ステップS67の判定は、ステップS66A又はS66Bの処理を終えてから所定時間以内に完了操作があったかどうかを判定する処理である。所定時間は一例として5秒である。
主制御部151は、完了操作があった(S67:YES)と判定すると、顔認証部160によって顔認証が行われて作業者ID情報が取得されたかどうかを判定する(ステップS68)。主制御部151は、作業者ID情報を取得するまでステップS68の処理を繰り返し実行する。
主制御部151は、作業者ID情報を取得した(S68:YES)と判定すると、ステップS65で正しい物品40と判断した物品40についての物品ID情報と、ステップS68で認証した作業者を特定する作業者ID情報とを関連付けて管理サーバ10に送信する(ステップS69)。物品40についての物品ID情報と、作業者ID情報とを関連付けて管理サーバ10に送信するので、管理サーバ10では、作業者毎の作業量や作業効率を把握することができる。
主制御部151は、ステップS69の処理を終えると、一連の処理を終了する(エンド)。主制御部151は、図16に示す処理を繰り返し実行する。主制御部151が再びステップS61の処理を実行してピッキングの指示を読み取ることにより、ピッキング補助ロボット100は次のピッキング場所へと移動し、ステップS62で到着通知を受け取ると、ステップS63で物品40の種類や個数等をディスプレイに表示して待機することになる。換言すれば、完了操作が行われて顔認証によって作業者ID情報が取得されるまでは、ピッキング補助ロボット100は、棚の前で移動せずに待機することになる。また、ピッキング補助ロボット100は、完了操作が行われて顔認証によって作業者ID情報が取得されると、移動することになる。
なお、主制御部151は、ステップS67において完了操作がない(S67:NO)と判定すると、フローをステップS64にリターンさせる。ピッキング作業が完了していないため、他の物品40についての物品ID情報を受け取るためである。
また、主制御部151は、ステップS62、S64、又はS68の処理においてNOと判定してステップS62、S64、又はS68の処理を繰り返す回数が所定回数(例えば5回)に達した場合には、エラー処理を行えばよい。エラー処理は、エラーであることを表す音の出力や、図16に示す処理の停止等である。
図16では、制御装置150Aがピッキングカウントモードにおいてピッキングの指示に応じて処理を実行する形態について説明した。しかしながら、制御装置150Aが棚卸しカウントモードにおいて棚卸しの指示に応じて処理を実行する場合には、制御装置150Aは棚卸しの指示に応じて同様の処理を実行し、棚卸しの指示に含まれる位置情報に応じて移動し、棚卸しの指示に含まれる物品40の種類及び個数等を表示し、正しい商品であるかどうかによって応答音を出力する。そして、完了操作が行われて、作業者ID情報を取得すると、制御装置150Aは、物品ID情報と作業者ID情報とを関連付けて管理サーバ10に送信する。
<制御装置150Aが実行する処理>
図17は、タブレットコンピュータ150の制御装置150Aが実行する処理の一例を表すフローチャートを示す図である。制御装置150Aは、ピッキングカウントモード、キャンセルモード、棚卸しカウントモードの3つのモードで処理を実行可能である。
主制御部151は、処理をスタートすると、ピッキングカウントモード、キャンセルモード、及び棚卸しカウントモードのいずれであるかを判定する。ピッキングカウントモード、キャンセルモード、及び棚卸しカウントモードのいずれであるかは、タブレットコンピュータ150への作業者の操作によって決まる。
カウント部152は、ステップS70においてピッキングカウントモードであると判定すると、ピッキングカウントモードであることをRFIDリーダ140に通知する(ステップS71A)。
カウント部152は、ピッキング数カウント処理を開始し、管理サーバ10から受信したピッキングの指示を参照して、ボックス130A又は130Bに入れるよう作業者へ指示された各物品40の個数を特定する(ステップS72A)。
カウント部152は、作業者が物品40のピッキングを行っているときにRFIDリーダ140の通信部143から受信した物品ID情報に基づいて、ボックス130A又は130Bに入れられている各物品40の個数をカウントする(ステップS73A)。具体的には、カウント部152は、RFIDリーダ140から物品ID情報を受信すると、その物品ID情報が書き込まれているRFIDタグ41が付されている物品40がボックス130A又は130Bに入れられていると判断する。
過不足情報取得部153は、ステップS72Aで特定された個数とステップS73Aでカウントされた個数とに基づいて、各物品40について、ボックス130A又は130Bに入れるよう作業者へ指示された個数に対する、既にボックス130A又は130Bに入れられている個数の過不足を計算する(ステップS74A)。具体的には、過不足情報取得部153は、ステップS72Aで特定した個数がステップS73Aでカウントした個数より多いときには物品40が不足していると判断し、ステップS72Aで特定した個数がステップS73Aでカウントした個数と同一であるときにはピッキングが完了したと判断し、ステップS72Aで特定した個数がステップS73Aでカウントした個数より少ないときには物品40が過剰であると判断する。過不足情報は、タブレットコンピュータ150から管理サーバ10に送信される。以上で、ピッキングカウントモードの処理が終了する(エンド)。
カウント部152は、ステップS70においてキャンセルモードであると判定すると、キャンセルモードであることをRFIDリーダ140に通知する(ステップS71B)。この結果、RFIDリーダ140は、キャンセルモードで動作する。以上で、キャンセルモードについてカウント部152が実行する処理は終了する(エンド)。
カウント部152は、ステップS70において棚卸しカウントモードであると判定すると、棚卸しカウントモードであることをRFIDリーダ140に通知する(ステップS71C)。
カウント部152は、棚卸しカウント処理を開始し、管理サーバ10から受信した棚卸しの指示を参照して、各物品40の個数を特定する(ステップS72C)。棚卸しの指示で特定される各物品40の個数は、各物品の理論在庫の個数(理論在庫数)を表す。
カウント部152は、作業者が物品40のピッキングを行っているときにRFIDリーダ140の通信部143から受信した物品ID情報に基づいて、ボックス130A又は130Bに入れられている各物品40の個数をカウントする(ステップS73C)。
カウント部152は、棚卸し作業の完了を表す操作(棚卸し完了操作)が作業者によって行われたかどうかを判定する(ステップS74C)。棚卸し完了操作は、タブレットコンピュータ150のディスプレイに表示されるGUIボタンに触れることで行うことが可能である。
カウント部152によって棚卸し完了操作が行われていない(S74C:NO)と判定されると、フローはステップS73Cにリターンする。
カウント部152は、棚卸し完了操作が行われた(S74C:YES)と判定すると、棚卸しカウントモードにおいてカウントした各物品40の数を各物品40の実在庫数として確定する(ステップS75C)。
過不足情報取得部153は、実在庫数が確定した物品40が複数ある場合は、物品40を1つ選択する(ステップS76C)。
過不足情報取得部153は、選択した物品40について、ステップS72Cでカウント部152によって特定された理論在庫数と、ステップS75Cで確定された実在庫数とが一致するかどうかを判定する(ステップS77C)。
過不足情報取得部153は、理論在庫数と実在庫数とが一致する(S77C:YES)と判定すると、一致したことを選択中の物品40についての物品ID情報とともに通知リストに登録する(ステップS78CY)。過不足情報取得部153は、ステップS78CYの処理を終えると、フローをステップS79CAに進行させる。
また、過不足情報取得部153は、理論在庫数と実在庫数とが一致しない(S77C:NO)と判定すると、理論在庫数に対する実在庫数の過不足を表す過不足情報を選択中の物品40についての物品ID情報とともに通知リストに登録する(ステップS78CN)。過不足情報取得部153は、ステップS78CNの処理を終えると、フローをステップS79CAに進行させる。
過不足情報取得部153は、実在庫数が確定した物品40が複数ある場合には、すべての物品40を選択したかどうかを判定する(ステップS79CA)。過不足情報取得部153は、すべての物品40を選択していない(S79CA:NO)と判定すると、フローをステップS76Cにリターンする。
過不足情報取得部153は、すべての物品40を選択した(S79CA:YES)と判定すると、通知リストを管理サーバ10に送信する(ステップS79CB)。過不足情報を含む通知リストを管理サーバ10に送信することは、過不足情報を管理サーバ10に送信することである。以上で、棚卸しカウントモードの処理が終了する(エンド)。
<効果>
以上のように、実施形態の一態様に係るピッキング補助ロボット100は、ピッキングの指示に含まれる物品40が配置される棚に移動し、停止条件が成立したときだけアンテナ142A及び142Bを読み取り可能状態にする。
したがって、作業者が物品40のピッキングを効率的に行えるように補助可能で、移動中に不要なRFIDタグ41の読み取りを抑制可能なピッキング補助ロボット100を提供することができる。また、消費電力の低減を図ったピッキング補助ロボット100を提供することができる。また、消費電力の低減により稼働可能時間が長くなるので、作業者が物品40のピッキングを効率的に行えるように補助可能なピッキング補助ロボット100を提供することができる。
また、切替制御部141Bは、搬送車110のモータ112に入力される駆動信号に基づいて、停止条件の成立と、終了条件の成立とを判定するので、搬送車110が移動しているかどうかを検出するセンサを用いることなく、搬送車110が移動中であるかどうかを判定でき、簡易な構成で、移動中に不要なRFIDタグ41を読み取ることを抑制可能なピッキング補助ロボット100を提供することができる。なお、搬送車110が移動しているかどうかを検出するセンサを用いてもよい。
また、切替制御部141Bは、モータ112を停止させることを表す駆動信号がモータ112に入力されてから所定時間が経過したときに、停止条件が成立したと判定してアンテナ142A及び142Bを読み取り可能状態に切り替えるので、移動中に一瞬停止したような場合に停止条件が成立したと判定することがなくなり、RFIDタグ41を読み取るために停止した場合に停止条件が成立したと判定することができる。このため、必要なときにアンテナ142A及び142Bを読み取り可能状態にでき、消費電力の低減をより効果的に図ったピッキング補助ロボット100を提供することができる。
また、切替制御部141Bは、停止条件が成立しているときにモータ112を駆動することを表す駆動信号がモータ112に入力されると、終了条件が成立したと判定し、アンテナ142A及び142Bを読み取り不能状態に切り替えるので、搬送車110の移動中には確実にアンテナ142A及び142Bを読み取り不能状態にすることができ、移動中に不要なRFIDタグ41を読み取ることをより確実に抑制できる。
また、モータ112を駆動することを表す駆動信号は、停止条件が成立しているときにピッキングが終了したことをタブレットコンピュータ150が検知すると、モータ112に入力される。このため、ピッキングが確実に終了してから搬送車110が移動することになり、ピッキングが終了するまでは確実にRFIDリーダ140をオンにしてRFIDタグ41を読み取り可能状態にすることができる。
また、切替制御部141Bは、搬送車110がピッキングの指示に含まれる物品40の位置への移動指示を受信するために待機する待機状態においてもアンテナ142A及び142Bを読み取り不能状態にすることができ、消費電力をより低減したピッキング補助ロボット100を提供することができる。
また、切替制御部141Bは、待機状態においてモータ112を駆動することを表す駆動信号がモータ112に入力されると、アンテナ142A及び142Bを読み取り不能状態に保持する。このため、待機状態から搬送車110が移動状態に移行したときにおいてもアンテナ142A及び142Bを読み取り不能状態にでき、消費電力をより低減することができる。
また、ピッキング補助システム1は、管理サーバ10と、ピッキング補助ロボット100とを含み、管理サーバ10は、ピッキングの指示を送信する指示管理部101を有する。ピッキング補助ロボット100は、ピッキングの指示に含まれる物品40が配置される棚に移動し、停止条件が成立したときだけアンテナ142A及び142Bを読み取り可能状態にする。
したがって、作業者が物品40のピッキングを効率的に行えるように補助可能で、移動中に不要なRFIDタグ41の読み取りを抑制可能なピッキング補助システム1を提供することができる。また、消費電力の低減を図ったピッキング補助システム1を提供することができる。また、消費電力の低減によりピッキング補助ロボット100の稼働可能時間が長くなるので、作業者が物品40のピッキングを効率的に行えるように補助可能なピッキング補助システム1を提供することができる。
また、以上のように、RFIDリーダ140によって所定時間以内に同一のRFIDタグ41が所定回数以上読み取られた場合、又は、RFIDリーダ140によって所定時間以内に所定強度以上の電波強度でRFIDタグ41が読み取られた場合に、当該RFIDタグ41が付された物品40がボックス130A及び130Bに収容されたと判定する収容判定部141Cとを含む。
したがって、ピッキングの指示に含まれる物品40が配置される棚に移動するとともに、マルチパス等の影響を抑制できるので、作業者が物品40のピッキングを効率的に行えるように補助可能で、マルチパス等による誤読み取りを抑制し、ボックス130A及び130Bへの物品40の収容を高精度に判定可能なピッキング補助ロボット100を提供することができる。また、ボックス130A及び130Bへの物品40の収容を高精度に判定可能であることで作業効率をさらに向上させることができる。
また、カウント部152は、カウントモードとキャンセルモードとを有し、キャンセルモードでは、作業員の操作に応じてカウントした数を減じるので、ボックス130A及び130Bに収容した物品40のカウントと、カウントのキャンセルとが可能になる。このため、間違った物品40をボックス130A及び130Bに入れた場合や、誤って物品40をボックス130A及び130Bに多く入れすぎた場合等に、カウント数を修正可能である。
また、収容判定部141Cは、カウント部152がキャンセルモードのときは、RFIDリーダ140によって読み取られたRFIDタグ41を無視してもよい。
この態様によれば、ボックス130A及び130Bに誤って入れた物品40を取り出すときにRFIDリーダ140が当該物品40に付されたRFIDタグ41を読み取っても収容判定部141Cが読み取りを無視するので、ボックス130A及び130Bに誤って入れた物品40を取り出すときにカウントが増えることがなく、使い勝手の良好なピッキング補助ロボット100を提供することができる。
また、収容判定部141Cは、RFIDリーダ140が読み取りを行っているときに、所定時間が経過する前に同一のRFIDタグ41が読み取られた場合には、当該RFIDタグ41についての2回目以降の読み取りを無視し、RFIDリーダ140によって所定時間以内に同一のRFIDタグ41が所定回数以上読み取られた場合に、当該RFIDタグ41が付された物品40がボックス130A及び130Bに収容されたと判定し、当該RFIDタグ41が付された物品40を収容リストに追加する。このため、マルチパス等による誤読み取りを効果的に抑制し、ボックス130A及び130Bへの物品40の収容をより高精度かつ確実に判定可能である。
また、ピッキング補助システム1は、管理サーバ10と、ピッキング補助ロボット100とを含み、管理サーバ10は、ピッキングの指示を送信する指示管理部101を有する。
したがって、ピッキングの指示に含まれる物品40が配置される棚に移動するとともに、マルチパス等の影響を抑制でき、作業者が物品40のピッキングを効率的に行えるように補助可能で、マルチパス等による誤読み取りを抑制し、ボックス130A及び130Bへの物品40の収容を高精度に判定可能なピッキング補助ロボット100を含むピッキング補助システム1を提供することができる。また、ボックス130A及び130Bへの物品40の収容を高精度に判定可能であることで作業効率をさらに向上させることができる。
また、以上のように、カウント部152は、ピッキングの指示に含まれる物品40に付されたRFIDタグ41を読み取るピッキングモード、又は、棚卸しの指示に含まれるすべての物品40に付されたRFIDタグ41を読み取る棚卸しモードで、ボックス130A及び130Bに収容されたと判定された物品40の数をカウントする。
したがって、ピッキングの指示に含まれる物品40が配置される棚に移動するとともに、作業者が物品40のピッキング又は棚卸しを効率的に行えるように補助可能なピッキング補助ロボット100を提供することができる。また、ピッキングと棚卸しとの両方の作業においてボックス130A及び130Bに収容された物品40の数をカウント可能である。また、ピッキングと棚卸しとの両方の作業における物品40のカウントを1台のピッキング補助ロボット100で実現できる。また、棚卸し作業において、物品40を数える人手が不要になり、物品40の数を正確にカウントできるため、棚卸し作業において物品40の数を高精度にカウント可能である。
また、収容判定部141Cは、カウント部152が棚卸しモードのときは、ボックス130A及び130Bに収容されたと判定した物品40に付されたRFIDタグ41が再度読み取られた場合に、当該再度の読み取りを無視してもよい。
この態様によれば、棚卸しにおける物品40のカウントのために一度ボックス130A及び130Bに入れた物品40を棚卸しのためのカウントの終了後にボックス130A及び130Bから取り出すときに、RFIDタグ41が再度読み取られても、再度の読み取りが無視されるので、カウント部152のカウント数が増えることがなく、使い勝手が良好で棚卸しにおいて物品40の数を高精度にカウント可能なピッキング補助ロボット100を提供することができる。
また、収容判定部141Cは、RFIDリーダ140によって所定時間以内に同一のRFIDタグ41が所定回数以上読み取られた場合に、当該RFIDタグ41が付された物品40がボックス130A及び130Bに収容されたと判定する。また、収容判定部141Cは、カウント部152が棚卸しモードのときに、ボックス130A及び130Bに収容されたと判定した物品40に付されたRFIDタグ41が再度所定時間以内に同一のRFIDタグ41が所定回数以上読み取られた場合には、当該RFIDタグ41が付された物品40がボックス130A及び130Bに収容されたと判定しなくてもよい。このため、マルチパス等による誤読み取りを抑制し、ボックス130A及び130Bへの物品40の収容を高精度に判定可能で、棚卸しにおいて物品40の数をより高精度にカウント可能である。
また、棚卸しの指示に含まれる物品40の理論在庫数と、棚卸しモードでカウントされた物品40の実在庫数とが一致しない場合に過不足情報を取得し、管理サーバ10に送信するので、棚卸しにおける理論在庫数に対する実在庫数の過不足を正確に求めることができ、正確な過不足を表す過不足情報を管理サーバ10に確実に伝達可能なピッキング補助ロボット100を提供することができる。
また、過不足情報取得部153は、棚卸し完了ボタン156の操作が作業者によって行われると、カウント部152によって棚卸しモードでカウントされた物品40の数を実在庫数として確定ので、実在庫数を確実かつ正確にカウント可能である。
また、ピッキング補助システム1は、管理サーバ10と、ピッキング補助ロボット100とを含み、管理サーバ10は、ピッキングの指示を送信する指示管理部101を有する。
したがって、ピッキングの指示に含まれる物品40が配置される棚にピッキング補助ロボット100が移動するとともに、作業者が物品40のピッキング又は棚卸しを効率的に行えるように補助可能なピッキング補助システム1を提供することができる。また、ピッキングと棚卸しとの両方の作業においてボックス130A及び130Bに収容された物品40の数をカウント可能で、ピッキングと棚卸しとの両方の作業における物品40のカウントを1台のピッキング補助ロボット100で実現でき、棚卸し作業において、物品40の数を高精度にカウント可能なピッキング補助システム1を提供することができる。
また、以上のように、RFIDタグ41を読み取り可能な範囲にボックス130Aの開口部131Aが含まれるように配置されるアンテナ142Aであって、開口部131Aを通じてボックス130Aの内部に入れられる物品40に付されたRFIDタグ41を読み取るアンテナ142Aを有するRFIDリーダ140を含む。
したがって、ピッキングの指示に含まれる物品40が配置される棚に移動し、また、アンテナ142Aは読み取り可能な範囲に開口部131Aが含まれるように配置されるので、作業者が物品40のピッキングを効率的に行えるように補助可能で、RFIDタグ41を確実に読み取ることが可能なピッキング補助ロボット100を提供することができる。
また、開口部131Aの上部で開口部131Aの外縁に沿って立設して設けられ、RFIDリーダ140又はRFIDタグ41の電波を遮蔽する第1遮蔽部を含むので、アンテナ142AがRFIDタグ41を読み取る際に、マルチパス等による誤読み取りを抑制し、ボックス130Aに収容される物品40に付されたRFIDタグ41を高精度に読み取ることができる。
また、第1遮蔽部は、ボックス130Aの平面視における三方に設けられるので、ボックス130Aの平面視における三方におけるマルチパス等による誤読み取りを抑制し、ボックス130Aに収容される物品40に付されたRFIDタグ41をより高精度に読み取ることができる。
また、RFIDリーダ140はアンテナ142Aを2つ有し、2つのアンテナ142Aは、第1遮蔽部のうちの両端側に位置し平面視で開口部131Aを隔てて互いに対向する左壁部170L及び右壁部170Rの開口部131A側の表面にそれぞれ配置される。このため、2つのアンテナ142Aの正面に左壁部170L及び右壁部170Rがある状態で、ボックス130Aの平面視における三方におけるマルチパス等による誤読み取りを抑制するとともに、アンテナ142Aへのマルチパス等による電波の侵入を効果的に抑制して、ボックス130Aに収容される物品40に付されたRFIDタグ41をより高精度に読み取ることができる。
また、第1遮蔽部は、開口部131Aよりも上側に立設されるとともに、開口部131Aよりも下側でボックス130Aの側部に沿って延在するので、開口部131Aよりも上側と、開口部131Aよりも下側の側壁の周りとを遮蔽することができ、マルチパス等による誤読み取りを抑制するとともに、ボックス130A内への電波の侵入を抑制することで、ボックス130Aに収容される物品40に付されたRFIDタグ41をより高精度に読み取ることができる。
また、ボックス130Aよりも下側に配置され、上部に開口部131Bを有するボックス130Bを含み、RFIDリーダ140は、RFIDタグ41を読み取り可能な範囲に開口部131Bが含まれるように配置されるアンテナ142Bを有する。このため、開口部131A及び131Bを通じてボックス130A及び130Bにそれぞれ入れられる物品40に付されたRFIDタグ41を確実に読み取ることが可能で、作業者が物品40のピッキングを効率的に行えるように補助可能である。
また、ボックス130Aとボックス130Bとの間で電波を遮蔽する中間板170Mを含むので、ボックス130A及び130Bの間で電波を遮蔽し、ボックス130A及び130Bに収容される物品40に付されたRFIDタグ41を高精度に読み取ることができる。
また、開口部131Bの上部で開口部131Bの外縁に沿って立設して設けられ、RFIDリーダ140又はRFIDタグ41の電波を遮蔽する第2遮蔽部を含むので、アンテナ142BがRFIDタグ41を読み取る際に、マルチパス等による誤読み取りを抑制し、ボックス130Bに収容される物品40に付されたRFIDタグ41を高精度に読み取ることができる。
また、第2遮蔽部は、ボックス130Bの平面視における三方に設けられるので、アンテナ142BがRFIDタグ41を読み取る際に、ボックス130Bの平面視における三方におけるマルチパス等による誤読み取りを抑制し、ボックス130Bに収容される物品40に付されたRFIDタグ41をより高精度に読み取ることができる。
また、アンテナ142Bを2つ有し、2つのアンテナ142Bは、第2遮蔽部のうちの両端側に位置し平面視で開口部131Bを隔てて互いに対向する左壁部170L及び右壁部170Rの開口部131B側の表面にそれぞれ配置される。このため、第2遮蔽部の両端側の左壁部170L及び右壁部170Rの開口部131B側に配置されて互いに対向する2つのアンテナ142BでRFIDタグ41を読み取ることで、2つのアンテナ142Bの正面に左壁部170L及び右壁部170Rがある状態で、ボックス130Bの平面視における三方におけるマルチパス等による誤読み取りを抑制することができる。また、2つのアンテナ142Bへのマルチパス等による電波の侵入を効果的に抑制して、ボックス130Bに収容される物品40に付されたRFIDタグ41をより高精度に読み取ることができる。
また、第2遮蔽部は、ボックス130Bの開口部131Bよりも上側に立設されるとともに、開口部131Bよりも下側でボックス130Bの側部に沿って延在するので、ボックス130Bの開口部131Bよりも上側と、開口部131Bよりも下側の側壁の周りとを遮蔽することができる。このため、マルチパス等による誤読み取りを抑制するとともに、ボックス130B内への電波の侵入を抑制することで、ボックス130Bに収容される物品40に付されたRFIDタグ41をより高精度に読み取ることができる。
また、第2遮蔽部は、第1遮蔽部と連続的に設けられているため、連続的に設けられた遮蔽部170によって、ボックス130A及び130Bを遮蔽することができる。このため、簡易な構成でマルチパス等による誤読み取りを抑制するとともに、ボックス130A及び130Bの内部への電波の侵入を抑制することで、ボックス130A及び130Bに収容される物品40に付されたRFIDタグ41をより高精度に読み取ることができる。
また、ボックス130Bと搬送車110との間でRFIDリーダ140又はRFIDタグ41の電波を遮蔽する底板170Bを含むので、ボックス130Bよりも下側から伝搬する電波を遮蔽し、ボックス130Bに収容される物品40に付されたRFIDタグ41を高精度に読み取ることができる。ボックス130Bよりも下側から伝搬する電波は、主に床等で反射される反射波である。
また、ボックス130Aの下面側又は開口部131Aの上側に設けられ、RFIDリーダ140又はRFIDタグ41の電波を遮蔽する遮蔽板を含むので、ボックス130Aの下面側又は開口部131Aの上側で電波を遮蔽し、ボックス130Aに収容される物品40に付されたRFIDタグ41を高精度に読み取ることができる。
また、ピッキング補助システム1は、管理サーバ10と、ピッキング補助ロボット100とを含み、管理サーバ10は、ピッキングの指示を送信する指示管理部101を有する。
したがって、ピッキングの指示に含まれる物品40が配置される棚に移動し、また、アンテナ142Aは読み取り可能な範囲に開口部131Aが含まれるように配置されるので、作業者が物品40のピッキングを効率的に行えるように補助可能で、RFIDタグ41を確実に読み取ることが可能である。
また、以下の項目を開示する。
(項目1A)
RFIDタグが付された物品を収容する収容部と、
前記物品が前記収容部に収容される際に前記RFIDタグを読み取り可能な位置に設けられたアンテナを有するRFIDリーダと、
ピッキングの指示を受信する端末機と、
前記収容部及び前記RFIDリーダが搭載され、前記ピッキングの指示に含まれる物品の位置に関する情報に基づき、前記物品が配置される位置に移動する移動体と、
前記移動体が停止したことを表す停止条件が成立すると前記RFIDリーダのアンテナを読み取り可能状態に切り替え、ピッキングが終了したことを表す終了条件が成立すると前記RFIDリーダのアンテナを読み取り不能状態に切り替える、切替制御部と
を含む、ピッキング補助ロボット。
この態様によれば、ピッキングの指示に含まれる物品が配置される棚に移動し、停止条件が成立したときだけRFIDリーダのアンテナを読み取り可能状態にするので、作業者が物品のピッキングを効率的に行えるように補助可能で、移動中に不要なRFIDタグの読み取りを抑制可能なピッキング補助ロボットを提供することができる。また、消費電力の低減を図ったピッキング補助ロボットを提供することができる。また、消費電力の低減により稼働可能時間が長くなるので、作業者が物品のピッキングを効率的に行えるように補助可能なピッキング補助ロボットを提供することができる。
(項目2A)
前記切替制御部は、前記移動体の動力源に入力される駆動信号に基づいて、前記停止条件の成立と、前記終了条件の成立とを判定する、項目1Aに記載のピッキング補助ロボット。
この態様によれば、移動体が移動しているかどうかを検出するセンサを用いることなく、移動体が移動中であるかどうかを判定でき、簡易な構成で、移動中に不要なRFIDタグを読み取ることを抑制可能なピッキング補助ロボットを提供することができる。
(項目3A)
前記切替制御部は、前記動力源を停止させることを表す前記駆動信号が前記動力源に入力されてから所定時間が経過したときに、前記停止条件が成立したと判定する、項目2Aに記載のピッキング補助ロボット。
この態様によれば、移動中に一瞬停止したような場合に停止条件が成立したと判定することがなくなり、RFIDタグを読み取るために停止した場合に停止条件が成立したと判定することができる。このため、必要なときにRFIDリーダのアンテナを読み取り可能状態にでき、消費電力の低減をより効果的に図ったピッキング補助ロボットを提供することができる。
(項目4A)
前記切替制御部は、前記停止条件が成立しているときに前記動力源を駆動することを表す前記駆動信号が前記動力源に入力されると、前記終了条件が成立したと判定する、項目2A又は3Aに記載のピッキング補助ロボット。
この態様によれば、前記動力源を駆動することを表す前記駆動信号が前記動力源に入力されると前記終了条件が成立したと判定するため、移動体の移動中には確実にRFIDリーダのアンテナを読み取り不能状態にすることができ、移動中に不要なRFIDタグを読み取ることをより確実に抑制できる。
(項目5A)
前記動力源を駆動することを表す駆動信号は、前記停止条件が成立しているときに前記ピッキングが終了したことを前記端末機が検知すると、前記動力源に入力される、項目4Aに記載のピッキング補助ロボット。
この態様によれば、ピッキングが確実に終了してから移動体が移動することになり、ピッキングが終了するまでは確実にRFIDリーダをオンにしてRFIDタグを読み取り可能状態にすることができる。
(項目6A)
前記切替制御部は、前記移動体が、前記ピッキングの指示に含まれる物品の位置への移動指示を受信するために待機する待機状態において、前記RFIDリーダのアンテナを読み取り不能状態に設定する、項目2A乃至5Aのいずれか1項に記載のピッキング補助ロボット。
この態様によれば、待機状態においてもRFIDリーダのアンテナを読み取り不能状態にすることができ、消費電力をより低減したピッキング補助ロボットを提供することができる。
(項目7A)
前記切替制御部は、前記待機状態において前記動力源を駆動することを表す前記駆動信号が前記動力源に入力されると、前記RFIDリーダのアンテナを読み取り不能状態に保持する、項目6Aに記載のピッキング補助ロボット。
この態様によれば、待機状態から移動体が移動する移動状態に移行したときにおいてもRFIDリーダのアンテナを読み取り不能状態にできるので、消費電力をより低減したピッキング補助ロボットを提供することができる。
(項目8A)
サーバと、項目1A乃至7Aのいずれか1項に記載のピッキング補助ロボットと、を含むピッキング補助システムであって、
前記サーバは、前記ピッキングの指示を送信する指示管理部を有する、ピッキング補助システム。
この態様によれば、ピッキングの指示に含まれる物品が配置される棚に移動し、停止条件が成立したときだけRFIDリーダのアンテナを読み取り可能状態にするので、作業者が物品のピッキングを効率的に行えるように補助可能で、移動中に不要なRFIDタグの読み取りを抑制可能なピッキング補助システムを提供することができる。また、消費電力の低減を図ったピッキング補助システムを提供することができる。また、消費電力の低減によりピッキング補助ロボットの稼働可能時間が長くなるので、作業者が物品のピッキングを効率的に行えるように補助可能なピッキング補助システムを提供することができる。
(項目1B)
RFIDタグが付された物品を収容する収容部と、
前記物品が前記収容部に収容される際に前記RFIDタグを読み取り可能な位置に設けられたアンテナを有するRFIDリーダと、
ピッキングの指示を受信する端末機と、
前記収容部及び前記RFIDリーダが搭載され、前記ピッキングの指示に含まれる物品の位置に関する情報に基づき、前記物品が配置される位置に移動する移動体と、
前記RFIDリーダによって所定時間以内に同一の前記RFIDタグが所定回数以上読み取られた場合、又は、前記RFIDリーダによって所定時間以内に所定強度以上の電波強度で前記RFIDタグが読み取られた場合に、当該RFIDタグが付された物品が前記収容部に収容されたと判定する収容判定部と
を含む、ピッキング補助ロボット。
この態様によれば、ピッキングの指示に含まれる物品が配置される棚に移動するとともに、マルチパス等の影響を抑制できるので、作業者が物品のピッキングを効率的に行えるように補助可能で、マルチパス等による誤読み取りを抑制し、収容部への物品の収容を高精度に判定可能なピッキング補助ロボットを提供することができる。また、収容部への物品の収容を高精度に判定可能であることで作業効率をさらに向上させることができる。
(項目2B)
前記収容判定部によって前記収容部に収容されたと判定された物品の数をカウントするカウントモードと、前記カウントした数を低減可能なキャンセルモードとを有するカウント部をさらに含み、
前記カウント部は、前記キャンセルモードでは、作業員の操作に応じて前記カウントした数を減じる、項目1Bに記載のピッキング補助ロボット。
この態様によれば、収容部に収容した物品のカウントと、カウントのキャンセルとが可能になり、間違った物品を収容部に入れた場合や、誤って物品を収容部に多く入れすぎた場合等に、カウント数を修正可能なピッキング補助ロボットを提供することができる。
(項目3B)
前記収容判定部は、前記カウント部が前記キャンセルモードのときは、前記キャンセルモードで指定された物品に付されたRFIDタグを前記RFIDリーダが読み取っても、当該読み取りを無視する、項目2Bに記載のピッキング補助ロボット。
この態様によれば、収容部に誤って入れた物品を取り出すときにRFIDリーダが当該物品に付されたRFIDタグを読み取っても収容判定部が読み取りを無視するので、収容部に誤って入れた物品を取り出すときにカウントが増えることがなく、使い勝手の良好なピッキング補助ロボットを提供することができる。
(項目4B)
前記収容判定部は、
前記RFIDリーダが読み取りを行っているときに、前記所定時間が経過する前に同一の前記RFIDタグが読み取られた場合には、当該RFIDタグについての2回目以降の読み取りを無視し、
前記RFIDリーダによって前記所定時間以内に同一の前記RFIDタグが所定回数以上読み取られた場合に、当該RFIDタグが付された物品が前記収容部に収容されたと判定し、当該RFIDタグが付された物品を収容リストに追加する、項目1B乃至3Bのいずれか1項に記載のピッキング補助ロボット。
この態様によれば、所定時間の経過前における2回目以降の読み取りを無視し、所定時間以内に所定回数以上の読み取りがあった場合に当該RFIDタグが付された物品が収容リストに追加されるので、マルチパス等による誤読み取りを効果的に抑制し、収容部への物品の収容をより高精度かつ確実に判定可能なピッキング補助ロボットを提供することができる。
(項目5B)
サーバと、項目1B乃至4Bのいずれか1項に記載のピッキング補助ロボットと、を含むピッキング補助システムであって、
前記サーバは、前記ピッキングの指示を送信する指示管理部を有する、ピッキング補助システム。
この態様によれば、ピッキングの指示に含まれる物品が配置される棚に移動するとともに、マルチパス等の影響を抑制できるので、作業者が物品のピッキングを効率的に行えるように補助可能で、マルチパス等による誤読み取りを抑制し、収容部への物品の収容を高精度に判定可能なピッキング補助ロボットを含むピッキング補助システムを提供することができる。また、収容部への物品の収容を高精度に判定可能であることで作業効率をさらに向上させることができる。
(項目1C)
RFIDタグが付された物品を収容する収容部と、
前記物品が前記収容部に収容される際に前記RFIDタグを読み取り可能な位置に設けられたアンテナを有するRFIDリーダと、
ピッキングの指示、又は、棚卸しの指示を受信する端末機と、
前記収容部及び前記RFIDリーダが搭載され、前記ピッキングの指示、又は、前記棚卸しの指示に含まれる物品の位置に関する情報に基づき、前記物品が配置される位置に移動する移動体と、
前記RFIDリーダによる前記RFIDタグの読み取り結果に基づいて、前記RFIDタグが付された物品が前記収容部に収容されたことを判定する収容判定部と、
前記収容判定部によって前記収容部に収容されたと判定された物品の数をカウントするカウント部と
を含み、
前記カウント部は、前記ピッキングの指示に含まれる物品に付された前記RFIDタグを読み取るピッキングモード、又は、前記棚卸しの指示に含まれるすべての物品に付された前記RFIDタグを読み取る棚卸しモードで、前記収容部に収容されたと判定された物品の数をカウントする、ピッキング補助ロボット。
この態様によれば、ピッキングの指示に含まれる物品が配置される棚に移動するので、作業者が物品のピッキング又は棚卸しを効率的に行えるように補助可能なピッキング補助ロボットを提供することができる。また、ピッキングと棚卸しとの両方の作業において収容部に収容された物品の数をカウント可能なピッキング補助ロボットを提供することができる。また、ピッキングと棚卸しとの両方の作業における物品のカウントを1台のピッキング補助ロボットで実現できる。また、棚卸し作業において、物品の数を高精度にカウント可能なピッキング補助ロボットを提供することができる。
(項目2C)
前記収容判定部は、前記カウント部が前記棚卸しモードのときは、前記収容部に収容されたと判定した物品に付された前記RFIDタグが再度読み取られた場合に、当該再度の読み取りを無視する、項目1Cに記載のピッキング補助ロボット。
この態様によれば、棚卸しにおける物品のカウントのために一度収容部に入れた物品を棚卸しのためのカウントの終了後に収容部から取り出すときに、RFIDタグが再度読み取られても、再度の読み取りが無視されるので、カウント部のカウント数が増えることがなく、使い勝手が良好で棚卸しにおいて物品の数を高精度にカウント可能なピッキング補助ロボットを提供することができる。
(項目3C)
前記収容判定部は、前記RFIDリーダによって所定時間以内に同一の前記RFIDタグが所定回数以上読み取られた場合に、当該RFIDタグが付された物品が前記収容部に収容されたと判定し、
前記収容判定部は、前記カウント部が前記棚卸しモードのときに、前記収容部に収容されたと判定した物品に付された前記RFIDタグが再度前記所定時間以内に前記所定回数以上読み取られた場合には、当該RFIDタグが付された物品が前記収容部に収容されたと判定しない、項目2Cに記載のピッキング補助ロボット。
この態様によれば、マルチパス等による誤読み取りを抑制し、収容部への物品の収容を高精度に判定可能で、棚卸しにおいて物品の数をより高精度にカウント可能なピッキング補助ロボットを提供することができる。
(項目4C)
前記棚卸しの指示に含まれる物品の理論在庫数と、前記カウント部によって前記棚卸しモードでカウントされた物品の実在庫数とが一致しない場合に、前記理論在庫数に対する前記実在庫数の過不足を表す過不足情報を取得する過不足情報取得部をさらに含み、
前記端末機は、前記過不足情報取得部によって取得された前記過不足情報を上位管理装置に送信する、項目1C乃至3Cのいずれか1項に記載のピッキング補助ロボット。
この態様によれば、棚卸しにおける理論在庫数に対する実在庫数の過不足を正確に求めることができ、正確な過不足を表す過不足情報を上位管理装置に確実に伝達可能なピッキング補助ロボットを提供することができる。
(項目5C)
前記カウント部は、前記端末機に対して棚卸し作業の完了を表す操作が作業者によって行われると、前記棚卸しモードでカウントした物品の数を前記実在庫数として確定する、項目4Cに記載のピッキング補助ロボット。
この態様によれば、作業者によって棚卸し作業の終了が確認された時点で実在庫数を確定できるので、実在庫数を確実かつ正確にカウント可能なピッキング補助ロボットを提供することができる。作業者は、棚卸しでカウントすべき物品が残っていないかどうかを目視で確認して、端末機に対して棚卸し作業の完了を表す操作を行えばよい。
(項目6C)
サーバと、項目1C乃至5Cのいずれか1項に記載のピッキング補助ロボットと、を含むピッキング補助システムであって、
前記サーバは、前記ピッキングの指示、又は、前記棚卸しの指示を送信する指示管理部を有する、ピッキング補助システム。
この態様によれば、ピッキングの指示に含まれる物品が配置される棚にピッキング補助ロボットが移動するので、作業者が物品のピッキング又は棚卸しを効率的に行えるように補助可能なピッキング補助システムを提供することができる。また、ピッキングと棚卸しとの両方の作業において収容部に収容された物品の数をカウント可能なピッキング補助システムを提供することができる。また、ピッキングと棚卸しとの両方の作業における物品のカウントを1台のピッキング補助ロボットで実現できるピッキング補助システムを提供することができる。また、棚卸し作業において、物品の数を高精度にカウント可能なピッキング補助システムを提供することができる。
以上、本発明の例示的な実施形態のピッキング補助ロボット及びピッキング補助システム1について説明したが、本発明は、具体的に開示された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。