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JP7740128B2 - 除電方法および除電装置 - Google Patents
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JP7740128B2 - 除電方法および除電装置 - Google Patents

除電方法および除電装置

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Description

本発明は、回転電機を構成する電機子(即ち、ステータまたはロータ)を除電する除電方法および除電装置に関するものである。
従来、回転電機を構成する電機子の製造工程では、電機子が有する三相コイルを構成する各相の線材の皮膜や複数の線材をモールドする樹脂の絶縁検査が行われる。特許文献1に記載の絶縁検査方法は、コイルエンドを構成する複数の線材の皮膜や、コイルエンドを構成する複数の線材をモールドする樹脂にピンホールなどの導体露出を伴う絶縁不良箇所が存在するか否かの絶縁検査を行うものである。具体的には、例えばコイルエンドを構成する複数の線材の皮膜の絶縁検査では、絶縁検査装置の一方のプローブと電極とを接続し、他方のプローブと線材の金属部とを接続し、絶縁検査装置から電極と線材の金属部に電位差が発生するよう電圧を印加し空間放電や沿面放電を発生させて電位差変化量を測定する。そして、電位差変化量が所定の閾値より小さければ良品と判定し、電位差変化量が所定の閾値より大きければ絶縁不良と判定する。なお、空間放電や沿面放電とは、コイルエンドを構成する複数の線材の皮膜にピンホールなどの導体露出を伴う絶縁不良箇所が存在する場合に生じる放電である。
特開2016-70859号公報
しかしながら、電機子の製造工程で絶縁検査が行われると、その検査で印加された電圧により電機子が帯電することがある。そのため、絶縁検査を行った直後の電機子に作業者が直接触れると、電機子と作業者との間に放電が発生し、作業者が電撃を受けることが考えられる。作業者の安全確保のため、絶縁検査後に電機子を放置する時間を設けた場合、電機子の生産性が低下することが懸念される。
ここで、一般に、イオナイザを使った除電方法が知られている。しかしながら、発明者が行った実験によると、電機子のように、コイルが有する金属線およびコアなどの導体と、コイルが有する皮膜などの絶縁体とが複雑に組み合わされたものは、イオナイザでは除電できないことがわかった。
本発明は上記点に鑑みて、電機子を除電することの可能な除電方法および除電装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明によると、回転電機を構成する電機子を除電する除電方法は、
電機子の有するコア(3)に対し、接地された第1接触部(11)を接触することと、
電機子の有するコイル(2)を構成する線材の金属部(21)またはコイルに電気的に接続される動力線(10)の金属部に対し、接地された第2接触部(12)を接触することと、
コイルのうちコアのスロット(4)からコアの軸心方向の一方側に突出するコイルエンド(7)を構成する複数の線材の皮膜(20)に対し、接地された第3接触部(13)を接触することを、同時に行うものである。
この除電方法によれば、線材の皮膜における誘電分極を防ぎ、電機子を除電することが可能である。したがって、電機子の生産性および安全性を向上することができる。
なお、本明細書において、コアと第1接触部との接触と、線材の金属部または動力線の金属部と第2接触部との接触と、複数の線材の皮膜と第3接触部との接触とを同時に行うとは、その3つの接触が同時に行われている時間が有ればよく、3つの接触それぞれの開始時間や終了時間が一致している必要はない。
請求項2に係る発明によると、回転電機を構成する電機子を除電する除電方法は、
電機子の有するコア(3)に対し、接地された第1接触部(11)を接触することと、
電機子の有するコイル(2)に電気的に接続される動力線の金属部(21)に対し、接地された第2接触部(12)を接触することと、
コイルのうちコアのスロット(4)からコアの軸心方向の一方側に突出するコイルエンド(7)を構成する複数の線材の皮膜(20)に対し、接地された第3接触部(13)を接触することと、
コイルのうちコアのスロットからコアの軸心方向の他方側に突出するコイルエンド(8)を構成する複数の線材をモールドする樹脂部(5)に対し、接地された第4接触部(14)を接触することを、同時に行うことを含む。
この除電方法によれば、線材をモールドする樹脂部および線材の皮膜における誘電分極を防ぎ、電機子を除電できる。
なお、本明細書において、コアと第1接触部との接触と、動力線の金属部と第2接触部との接触と、複数の線材の皮膜と第3接触部との接触と、樹脂部と第4接触部との接触とを同時に行うとは、その4つの接触が同時に行われている時間が有ればよく、4つの接触それぞれの開始時間や終了時間が一致している必要はない。
請求項5に係る発明によると、回転電機を構成する電機子を除電する除電装置は、
電機子の有するコア(3)に接触可能であり、且つ、接地された第1接触部(11)と、
電機子の有するコイル(2)を構成する線材の金属部(21)またはコイルに電気的に接続される動力線(10)の金属部に接触可能であり、且つ、接地された第2接触部(12)と、
コイルのうちコアのスロットからコアの軸心方向の一方側に突出するコイルエンド(7)を構成する複数の線材の皮膜(20)に接触可能であり、且つ、接地された第3接触部(13)と、
コアと第1接触部との接触と、線材の金属部または動力線の金属部と第2接触部との接触と、複数の線材の皮膜と第3接触部との接触とを同時に行うように、第1接触部、第2接触部、第3接触部および電機子の少なくとも1つを動作させる駆動装置(15)と、を備える。
これによれば、除電装置は、線材の皮膜における誘電分極を防ぎ、電機子を除電できる。
請求項7に係る発明によると、回転電機を構成する電機子を除電する除電装置は、
電機子の有するコア(3)に接触可能であり、且つ、接地された第1接触部(11)と、
電機子の有するコイル(2)に電気的に接続される動力線(10)の金属部に接触可能であり、且つ、接地された第2接触部(12)と、
コイルのうちコアのスロット(4)からコアの軸心方向の一方側に突出するコイルエンド(7)を構成する複数の線材の皮膜(20)に接触可能であり、且つ、接地された第3接触部(13)と、
コイルのうちコアのスロットからコアの軸心方向の他方側に突出するコイルエンド(8)を構成する複数の線材をモールドする樹脂部(5)に接触可能であり、且つ、接地された第4接触部(14)と、
コアと第1接触部との接触と、動力線の金属部と第2接触部との接触と、複数の線材の皮膜と第3接触部との接触と、樹脂部と第4接触部との接触とを同時に行うように、第1接触部、第2接触部、第3接触部、第4接触部および電機子の少なくとも1つを動作させる駆動装置(15)と、を備える。
これによれば、除電装置は、線材をモールドする樹脂部および線材の皮膜における誘電分極を防ぎ、電機子を除電できる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態に係る除電装置と電機子の側面図である。 図1のII部分においてステータの軸心に平行な断面図である。 第1実施形態に係る除電装置による除電の確認試験に使用したセンサの設置位置を説明するための図である。 第1実施形態に係る除電装置による除電の確認試験の結果を示すグラフである。 第1実施形態に係る除電装置による除電の確認試験の結果を示すグラフである。 比較例としてのイオナイザによる除電の確認試験の結果を示すグラフである。 比較例としてのイオナイザによる除電の確認試験の結果を示すグラフである。 比較例としてのイオナイザによる除電の確認試験の結果を示すグラフである。 比較例としてのイオナイザによる除電の確認試験の結果を示すグラフである。 第2実施形態に係る除電装置と電機子において、図2に対応する箇所の断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
(第1実施形態)
第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1に示すように、第1実施形態の除電方法および除電装置は、回転電機を構成する電機子の一例としてのステータ1に帯電した静電気を除電するものである。なお、回転電機は、例えば、電動車両に搭載されるモータジェネレータなどに用いられる。
図1および図2に示すように、ステータ1は、環状に形成されたコア3(即ち、ステータコア)と、コア3に設けられたスロット4に挿入されたコイル2と、コア3のスロット4の内壁とコイル2との間に設けられた絶縁シート6などを備えている。コイル2は、三相交流回路の一部を構成する三相コイルである。
コイル2を構成するU相、V相、W相それぞれの線材は、金属部21の外側にエナメルなどの絶縁体による皮膜20が施されたセグメントコイルである。ステータ1の製造工程において、それらの線材は、略U字形に曲げられた状態でコア3の軸心方向の一方側から他方側へ挿入される。そのため、コイル2を構成する複数の線材のうち、コア3の軸心方向の一方側に突出する部位(以下、「一方側のコイルエンド7」という)はいずれも皮膜20で覆われている。なお、コア3の軸心方向とは、コア3の軸心CLが延びる方向である。
そして、コイル2を構成する複数の線材のうち、コア3の軸心方向の他方側に突出する部位(以下、「他方側のコイルエンド8」という)の端部同士は、溶接により接合される。以下の説明では、コイル2を構成する複数の線材のうち皮膜20から露出した端部同士が溶接により接合された部位を溶接部9という。
また、コイル2を構成するU相、V相、W相それぞれの線材に電気的に接続された3本の動力線10が他方側のコイルエンド8からコア3の径方向外側に突出している。
ステータ1の製造工程では、コイル2のうちコア3のスロット4からコア3の軸心方向の一方側に突出するコイルエンド7を構成する複数の線材の皮膜20やコイル2のうちコア3のスロット4からコア3の軸心方向の他方側に突出するコイルエンド8を構成する複数の線材をモールドする樹脂部5の絶縁性を検査する絶縁検査が行われる。その絶縁検査では、電極とステータ1の有するコイル2を構成する線材の金属部21または動力線10の金属部21電位差が発生するように電圧を印加し空間放電や沿面放電を発生させて電位差変化量を測定する。なお、空間放電や沿面放電とは、コイル2のうちコア3のスロット4からコア3の軸心方向の一方側に突出するコイルエンド7を構成する複数の線材の皮膜20やコイル2のうちコア3のスロット4からコア3の軸心方向の他方側に突出するコイルエンド8を構成する複数の線材をモールドする樹脂部5にピンホールなどの導体露出を伴う絶縁不良箇所に生じる放電である。絶縁検査では、電位差変化量が所定の閾値より小さければ、ステータ1を良品と判定される。それに対し、電位差変化量が所定の閾値より大きければ、ステータ1のコイル2のうちコア3のスロット4からコア3の軸心方向の一方側に突出するコイルエンド7を構成する複数の線材の皮膜20やコイル2のうちコア3のスロット4からコア3の軸心方向の他方側に突出するコイルエンド8を構成する複数の線材をモールドする樹脂部5が絶縁不良と判定される。
ステータ1の製造工程で絶縁検査が行われると、その検査で印加された電圧によりステータ1が帯電することがある。そこで、第1実施形態の除電装置及び除電方法は、絶縁検査で帯電したステータ1から静電気を除電するものである。
第1実施形態の除電装置は、第1接触部11、第2接触部12、第3接触部13および駆動装置15などを備えている。
第1接触部11、第2接触部12および第3接触部13はいずれも導体により形成されている。そして、第1接触部11、第2接触部12および第3接触部13はいずれも不図示のアース線等により接地されている。
第1接触部11は、ステータ1の有するコア3に接触可能である。コア3は、積層鋼板などの金属により形成されている。第1接触部11は、コア3に帯電した静電気を除電することが可能である。
第2接触部12は、ステータ1の有する動力線10の金属部21に接触可能である。第2接触部12は、ステータ1の有するコイル2を構成する全ての線材の金属部21から帯電した静電気を除電することが可能である。なお、図示は省略するが、第2接触部12は、コイル2を構成する複数の線材の端部同士が溶接により接合された溶接部9に接触する構成としてもよい。すなわち、第2接触部12は、ステータ1の有するコイル2を構成する線材の金属部21または動力線10の金属部21に電気的に接触可能な構成であればよい。
第3接触部13は、一方側のコイルエンド7を構成する複数の線材の皮膜20に接触可能である。具体的に、第3接触部13は、環状または円板状に形成された板部16を有している。板部16は、導体により形成されている。そして、コア3の軸心方向から視て、第3接触部13の板部16の面積S1は、一方側のコイルエンド7を構成する複数の線材の皮膜20が配置された領域の面積S2と同一またはそれより大きい。そして、コア3の軸心方向から視て、一方側のコイルエンド7を構成する複数の線材の皮膜20が配置された領域の全てが、第3接触部の有する板部16に重なっている。そのため、第3接触部13の板部16は、一方側のコイルエンド7を構成する複数の線材のうち、ほぼ全部の線材の皮膜20に接触することが可能である。これにより、第3接触部13は、一方側のコイルエンド7を構成する線材の皮膜20に帯電した静電気が誘電分極することを防ぎ、その静電気を除電することが可能である。なお、第3接触部13は、全部の線材の皮膜20に接触することが好ましいが、それに限らず、製造公差等により、一部の線材の皮膜20に接触しなくてもよい。
駆動装置15は、第1接触部11、第2接触部12、第3接触部13およびステータ1の少なくとも1つを動かし、第1接触部11、第2接触部12および第3接触部13をそれぞれステータ1の所定の位置に接触させる装置である。駆動装置15は、コア3と第1接触部11との接触と、動力線10の金属部21または線材の金属部21と第2接触部12との接触と、複数の線材の皮膜20と第3接触部13との接触とを同時に行うように、第1接触部11、第2接触部12、第3接触部13およびステータ1の少なくとも1つを動作させる。
なお、図1および図2では、駆動装置15は、第1接触部11と第2接触部12とを動作させるように構成されている。ステータ1が第3接触部13の板部16に載置されることで、一方側のコイルエンド7を構成する複数の線材の皮膜20と第3接触部13の板部16とが接触する。その状態で、駆動装置15が第1接触部11と第2接触部12をそれぞれ動かして、コア3に第1接触部11を接触させ、動力線10の金属部21または線材の金属部21に第2接触部12を接触させる。これにより、コア3と第1接触部11とが接触し、動力線10の金属部21または線材の金属部21と第2接触部12とが接触し、複数の線材の皮膜20と第3接触部13とが接触し、さらにそれらの接触する時間が重なる。そのため、ステータ1の各部位に帯電した静電気がステータ1内の別の部位に逃げることなく除電される。
(確認試験)
ここで、第1実施形態の除電装置による除電の確認試験について、図3~図5を参照して説明する。
図3に示すように、確認試験では、帯電電圧を測定する3個のセンサ31、32、33をステータ1の各所に取り付けて行った。具体的には、第1センサ31は、他方側のコイルエンド8を構成する複数の線材同士が交差する箇所の皮膜20に設置した。第2センサ32は、他方側のコイルエンド8を構成する複数の線材の端部同士が接合された溶接部9に設置した。第3センサ33は、一方側のコイルエンド7を構成する複数の線材の皮膜20に設置した。そして、ステータ1に対して絶縁検査と同様に電圧を印加してステータ1を帯電させた後、除電装置により除電を行った。
図4は、ステータ1を帯電させた状態から除電装置により除電を行ったものである。詳細には、一方側のコイルエンド7を構成する複数の線材の皮膜20をプラスに帯電させた状態から除電装置により除電を行ったものである。この確認試験では、帯電と除電を複数回繰り返し行った。
図4の横軸は回数を示し、縦軸は帯電電圧を示している。図4では、第1センサ31で検出された帯電電圧を破線Aで示し、第2センサ32で検出された帯電電圧を一点鎖線Bで示し、第3センサ33で検出された帯電電圧を実線Cで示している。なお、これらのことは、後述の説明で参照する図5~図9でも、横軸を除いて同じである。
図4のT_2、T_4、T_6、T_8は、ステータ1を帯電させた後の状態を示している。一方、T_3、T_5、T_7、T_9は、ステータ1を除電した後の状態を示している。第1実施形態の除電装置により除電を行ったステータ1は、第1~第3センサ33で検出された帯電電圧がいずれも、一般に人が電撃を感じない範囲(例えば、1kV~-1kVの範囲)となっている。
また、図5も、ステータ1を帯電させた状態から除電装置により除電を行ったものである。詳細には、図5は、一方側のコイルエンド7を構成する複数の線材の皮膜20をマイナスに帯電させた状態から除電装置により除電を行ったものである。この確認試験でも、帯電と除電を複数回繰り返し行った。
図5のT_12、T_14、T_16、T_18は、ステータ1を帯電させた後の状態を示している。一方、T_13、T_15、T_17、T_19は、ステータ1を除電した後の状態を示している。第1実施形態の除電装置により除電を行ったステータ1は、第1~第3センサ33で検出された帯電電圧がいずれも、一般に人が電撃を感じない範囲(例えば、1kV~-1kVの範囲)となっている。
(比較例)
次に、上述した第1実施形態の除電装置を比較するため、比較例としてのイオナイザによる除電の確認試験について、図6~図9を参照して説明する。
図6も、ステータ1を帯電させた状態からイオナイザにより除電を行ったものである。詳細には、図6は、一方側のコイルエンド7を構成する複数の線材の皮膜20を+1kVより大きく帯電させた状態から、その一方側のコイルエンド7に対し、イオナイザからマイナスイオンを照射したものである。
図6の横軸は時間を示している。このことは、後述の説明で参照する図7~図9でも同じである。
図6のT_20は、ステータ1を帯電させた後の状態を示している。一方、T_21~T22は、ステータ1を除電した後の状態を示している。破線Aに示すように、イオナイザで除電を行ったステータ1は、第1センサ31で検出された帯電電圧(即ち、他方側のコイルエンド8の皮膜20の帯電電圧)が、時間の経過に伴って-1kVよりも絶対値として大きくなり、人が電撃を感じる程度の電圧となっている。
図7は、一方側のコイルエンド7を構成する複数の線材の皮膜20を-1kVより絶対値として大きく帯電させた状態から、一方側のコイルエンド7と他方側のコイルエンド8の両方に対し、イオナイザからプラスイオンおよびマイナスイオンを照射したものである。
図7のT_30は、ステータ1を帯電させた後の状態を示している。一方、T_31~T32は、ステータ1を除電した後の状態を示している。実線Cに示すように、イオナイザで除電を行ったステータ1は、第3センサ33で検出された帯電電圧(即ち、一方側のコイルエンド7の皮膜20の帯電電圧)が、時間の経過に伴って+1kVとなり、人が電撃を感じる程度の電圧となっている。
図8は、一方側のコイルエンド7を構成する複数の線材の皮膜20を-1kVより絶対値として大きく帯電させた状態から、一方側のコイルエンド7に対しイオナイザからプラスイオンを照射し、他方側のコイルエンド8に対しイオナイザからプラスイオンおよびマイナスイオンを照射したものである。
図8のT_40は、ステータ1を帯電させた後の状態を示している。一方、T_41~T42は、ステータ1を除電した後の状態を示している。実線Cに示すように、イオナイザで除電を行ったステータ1は、第3センサ33で検出された帯電電圧(即ち、一方側のコイルエンド7の皮膜20の帯電電圧)が、時間の経過に伴って+1kVより大きくなり、人が電撃を感じる程度の電圧となっている。
図9は、一方側のコイルエンド7を構成する複数の線材の皮膜20を-1kVに近い値に帯電させた状態から、一方側のコイルエンド7に対しイオナイザからプラスイオンを照射し、他方側のコイルエンド8に対しマイナスイオンを照射したものである。
図9のT_50は、ステータ1を帯電させた後の状態を示している。一方、T_51~T52は、ステータ1を除電した後の状態を示している。破線Aに示すように、イオナイザで除電を行ったステータ1は、第1センサ31で検出された帯電電圧(即ち、他方側のコイルエンド8の皮膜20の帯電電圧)が、時間の経過に伴って-1kVよりも絶対値として大きくなり、人が電撃を感じる程度の電圧となっている。また、実線Cに示すように、第3センサ33で検出された帯電電圧(即ち、一方側のコイルエンド7の皮膜20の帯電電圧)が、時間の経過に伴って+1kVより大きくなり、人が電撃を感じる程度の電圧となっている。
このように、比較例としてのイオナイザでは、ステータ1を除電できないことが確認された。
(第1実施形態の作用効果)
上述した比較例としてのイオナイザと比べて、第1実施形態の除電方法および除電装置は、次の構成およびそれによる作用効果を奏する。
(1)第1実施形態の除電方法は、次のことを含む。ステータ1の有するコア3に対し、接地された第1接触部11を接触すること。コイル2を構成する線材の金属部21または動力線10の金属部21に対し、接地された第2接触部12を接触すること。一方側のコイルエンド7を構成する複数の線材の皮膜20に対し、接地された第3接触部13を接触すること。そして、コア3と第1接触部11との接触と、線材の金属部21または動力線10の金属部21と第2接触部12との接触と、複数の線材の皮膜20と第3接触部13との接触とを同時に行うこと。
この除電方法によれば、線材の皮膜20における誘電分極を防ぎ、ステータ1を除電できる。したがって、ステータ1の生産性および安全性を向上することができる。
(2)第1実施形態の除電装置は、第1接触部11、第2接触部12、第3接触部13および駆動装置15を備える。第1接触部11と第2接触部12と第3接触部13はいずれも接地されている。第1接触部11は、ステータ1のコア3に接触可能である。第2接触部12は、コイル2を構成する線材の金属部21または動力線10の金属部21に接触可能である。第3接触部13は、一方側のコイルエンド7を構成する複数の線材の皮膜20に接触可能である。そして、駆動装置15は、コア3と第1接触部11との接触と、線材の金属部21または動力線10の金属部21と第2接触部12との接触と、複数の線材の皮膜20と第3接触部13との接触とを同時に行うように、第1接触部11、第2接触部12、第3接触部13およびステータ1の少なくとも1つを動作させる。
これによれば、除電装置は、線材の皮膜20における誘電分極を防ぎ、ステータ1を除電することが可能である。
(3)ところで、仮に、コア3の軸心方向から視て、一方側のコイルエンド7を構成する複数の線材の皮膜20が配置された領域の一部が、第3接触部13の有する板部16に重なっていない場合、次の問題が生じる。すなわち、その場合、一方側のコイルエンド7を構成する複数の線材の皮膜20と、第3接触部13の有する板部16とを接触させても、複数の線材の皮膜20のうち第3接触部13の板部16と接触していない部位に電荷が逃げることで、誘電分極が生じてしまう。
それに対し、第1実施形態の除電装置は、コア3の軸心方向から視て、一方側のコイルエンド7を構成する複数の線材の皮膜20が配置された領域の全てが、第3接触部13の有する板部16に重なっている。これにより、一方側のコイルエンド7を構成する複数の線材の皮膜20と、第3接触部13の有する板部16とを接触させたときに、複数の線材の皮膜20に誘電分極が生じることが防がれ、ステータ1を確実に除電できる。
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態に対してステータ1の一部と除電装置の一部を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図10に示すように、第2実施形態の除電装置が除電の対象とするステータ1は、他方側のコイルエンド8を構成する複数の線材の端部同士が接合された溶接部9が、樹脂部5によりモールドされている。なお、樹脂部5は、複数の溶接部9それぞれに設けてもよく、複数の溶接部9を一体に樹脂モールドしてもよい。
第2実施形態の除電装置は、第1接触部11、第2接触部12、第3接触部13、第4接触部14および駆動装置15などを備えている。
第1接触部11、第2接触部12、第3接触部13は、第1実施形態で説明したものと実質的に同一であるので、その説明を省略する。
第4接触部14も、第1接触部11、第2接触部12、第3接触部13と同様に、導体により形成されており、不図示のアース線等により接地されている。第4接触部14は、他方側のコイルエンド8を構成する複数の線材をモールドする樹脂部5に接触可能である。具体的に、第4接触部14は、環状または円板状に形成された上板部17を有している。上板部17も、導体により形成されている。そして、コア3の軸心方向から視て、第4接触部14の上板部17の面積S3は、他方側のコイルエンド8を構成する複数の線材をモールドする樹脂部5が配置された領域の面積S4と同一またはそれより大きい。そして、コア3の軸心方向から視て、他方側のコイルエンド8を構成する複数の線材をモールドする樹脂部5が配置された領域の全てが、第4接触部14の有する上板部17に重なっている。そのため、第4接触部14の上板部17は、他方側のコイルエンド8を構成する複数の線材をモールドする樹脂部5のほぼ全部に接触することが可能である。これにより、第4接触部14は、他方側のコイルエンド8を構成する複数の線材をモールドする樹脂部5に帯電した静電気が誘電分極することを防ぎ、その静電気を除電することが可能である。なお、第4接触部14は、全部の樹脂部5に接触することが好ましいが、それに限らず、製造公差等により、一部の樹脂部5に接触しなくてもよい。
駆動装置15は、第1接触部11、第2接触部12、第3接触部13、第4接触部14およびステータ1の少なくとも1つを動かし、第1接触部11、第2接触部12、第3接触部13および第4接触部14をそれぞれステータ1の所定の位置に接触させる装置である。駆動装置15は、コア3と第1接触部11との接触と、動力線10の金属部21と第2接触部12との接触と、複数の線材の皮膜20と第3接触部13との接触と、樹脂部5と第4接触部14との接触とを同時に行うように、第1接触部11、第2接触部12、第3接触部13、第4接触部14およびステータ1の少なくとも1つを動作させる。
なお、図10では、駆動装置15は、第1接触部11と第2接触部12と第4接触部14とを動作させるように構成されている。ステータ1が第3接触部13の板部16に載置されることで、一方側のコイルエンド7を構成する複数の線材の皮膜20と第3接触部13の板部16とが接触する。その状態で、駆動装置15が第1接触部11と第2接触部12と第4接触部14をそれぞれ動かして、コア3に第1接触部11を接触させ、動力線10の金属部21または線材の金属部21に第2接触部12を接触させ、樹脂部5に第4接触部14を接触させる。これにより、コア3と第1接触部11とが接触し、動力線10の金属部21と第2接触部12とが接触し、複数の線材の皮膜20と第3接触部13とが接触し、樹脂部5と第4接触部14とが接触し、さらにそれらの接触する時間が重なる。そのため、ステータ1の各部位に帯電した静電気がステータ1内の別の部位に逃げることなく除電される。
さらに、第2実施形態では、複数の線材の皮膜20と第3接触部13とが接触し、樹脂部5と第4接触部14とが接触することで、ステータ1の除電と共に、ステータ1の軸心方向の体格を測定することが可能である。すなわち、除電装置は、ステータ1の除電を行う装置であると共に、ステータ1の軸心方向の体格を測定する装置としても使用することが可能である。
以上説明した第2実施形態の除電装置および除電方法は、次の構成およびそれによる作用効果を奏する。
(1)第2実施形態の除電方法は、次のことを含む。ステータ1の有するコア3に対し、接地された第1接触部11を接触すること。動力線10の金属部21に対し、接地された第2接触部12を接触すること。一方側のコイルエンド7を構成する複数の線材の皮膜20に対し、接地された第3接触部13を接触すること。他方側のコイルエンド8をモールドする樹脂部5に対し、接地された第4接触部14を接触すること。そして、コア3と第1接触部11との接触と、動力線10の金属部21と第2接触部12との接触と、複数の線材の皮膜20と第3接触部13との接触と、樹脂部5と第4接触部14との接触とを同時に行うこと。
この除電方法によれば、線材をモールドする樹脂部5および線材の皮膜20における誘電分極を防ぎ、ステータ1を除電できる。したがって、ステータ1の生産性および安全性を向上することができる。
(2)第2実施形態の除電方法は、次のことを含む。一方側のコイルエンド7を構成する複数の線材の皮膜20に第3接触部13を接触することと、他方側のコイルエンド8をモールドする樹脂部5に第4接触部14を接触することにより、ステータ1の除電と共に、ステータ1の軸心方向の体格の測定を行う。
これによれば、ステータ1の除電と、ステータ1の軸心方向の体格の測定とを同時に行うことで、製造工程を簡素化すると共に、作業時間を短縮し、生産性を向上できる。
(3)第2実施形態の除電装置は、第1接触部11、第2接触部12、第3接触部13、第4接触部14および駆動装置15を備える。第1接触部11と第2接触部12と第3接触部13と第4接触部14はいずれも接地されている。第1接触部11は、ステータ1のコア3に接触可能である。第2接触部12は、動力線10の金属部21に接触可能である。第3接触部13は、一方側のコイルエンド7を構成する複数の線材の皮膜20に接触可能である。第4接触部14は、他方側のコイルエンド8をモールドする樹脂部5に接触可能である。そして、駆動装置15は、コア3と第1接触部11との接触と、動力線10の金属部21と第2接触部12との接触と、複数の線材の皮膜20と第3接触部13との接触と、樹脂部5と第4接触部14との接触とを同時に行うように、第1接触部11、第2接触部12、第3接触部13、第4接触部14およびステータ1の少なくとも1つを動作させる。
これによれば、除電装置は、線材をモールドする樹脂部5および線材の皮膜20における誘電分極を防ぎ、ステータ1を除電することが可能である。
(4)ところで、仮に、コア3の軸心方向から視て、他方側のコイルエンド8を構成する複数の線材をモールドする樹脂部5が配置された領域の一部が、第4接触部14の有する上板部17に重なっていない場合、次の問題が生じる。すなわち、その場合、他方側のコイルエンド8を構成する複数の線材をモールドする樹脂部5と、第4接触部14の有する上板部17とを接触させても、樹脂部5のうち第4接触部14の上板部17と接触していない部位に電荷が逃げることで誘電分極が生じてしまう。
それに対し、第2実施形態の除電装置は、コア3の軸心方向から視て、他方側のコイルエンド8を構成する複数の線材をモールドする樹脂部5が配置された領域の全部が、第4接触部14の有する上板部17に重なっている。これにより、他方側のコイルエンド8を構成する複数の線材をモールドする樹脂部5と、第4接触部14の有する上板部17とを接触させたときに、樹脂部5に誘電分極が生じることが防がれ、ステータ1を除電できる。
(他の実施形態)
(1)上記各実施形態では、除電の対象としての電機子をステータ1として説明したが、これに限らず、除電の対象としての電機子はコイル2を有するロータであってもよい。
(2)上記実施形態では、除電の対象としてのステータ1が有するコイル2はY結線されるものについて説明したが、これに限らず、Δ結線、ΔY結線、YΔ結線、ΔΔ結線、YY結線等されるものであってもよい。
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
以下、本発明の特徴を示す。
[請求項1]
回転電機を構成する電機子を除電する除電方法において、
前記電機子の有するコア(3)に対し、接地された第1接触部(11)を接触することと、
前記電機子の有するコイル(2)を構成する線材の金属部(21)または前記コイルに電気的に接続される動力線(10)の金属部に対し、接地された第2接触部(12)を接触することと、
前記コイルのうち前記コアのスロット(4)から前記コアの軸心方向の一方側に突出するコイルエンド(7)を構成する複数の前記線材の皮膜(20)に対し、接地された第3接触部(13)を接触することを、同時に行うことを含む除電方法。
[請求項2]
回転電機を構成する電機子を除電する除電方法において、
前記電機子の有するコア(3)に対し、接地された第1接触部(11)を接触することと、
前記電機子の有するコイル(2)に電気的に接続される動力線の金属部(21)に対し、接地された第2接触部(12)を接触することと、
前記コイルのうち前記コアのスロット(4)から前記コアの軸心方向の一方側に突出するコイルエンド(7)を構成する複数の前記線材の皮膜(20)に対し、接地された第3接触部を接触することと、
前記コイルのうち前記コアの前記スロットから前記コアの軸心方向の他方側に突出するコイルエンド(8)を構成する複数の前記線材をモールドする樹脂部(5)に対し、接地された第4接触部(14)を接触することを、同時に行うことを含む除電方法。
[請求項3]
前記コアの軸心方向の一方側に突出するコイルエンドを構成する複数の前記線材の前記皮膜に対し前記第3接触部を接触することと、前記コアの軸心方向の他方側に突出するコイルエンドを構成する複数の前記線材をモールドする前記樹脂部に対し前記第4接触部を接触することにより、前記電機子の除電と共に、前記電機子の軸心方向の体格の測定を行うことを含む、請求項2に記載の除電方法。
[請求項4]
前記電機子は、前記回転電機を構成するステータまたはロータである請求項1ないし3のいずれか1つに記載の除電方法。
[請求項5]
回転電機を構成する電機子を除電する除電装置において、
前記電機子の有するコア(3)に接触可能であり、且つ、接地された第1接触部(11)と、
前記電機子の有するコイル(2)を構成する線材の金属部(21)または前記コイルに電気的に接続される動力線(10)の金属部に接触可能であり、且つ、接地された第2接触部(12)と、
前記コイルのうち前記コアのスロットから前記コアの軸心方向の一方側に突出するコイルエンド(7)を構成する複数の前記線材の皮膜(20)に接触可能であり、且つ、接地された第3接触部と、
前記コアと前記第1接触部との接触と、前記線材の金属部または前記動力線の金属部と前記第2接触部との接触と、複数の前記線材の前記皮膜と前記第3接触部との接触とを同時に行うように、前記第1接触部、前記第2接触部、前記第3接触部および前記電機子の少なくとも1つを動作させる駆動装置(15)と、を備える除電装置。
[請求項6]
前記コアの軸心方向から視て、前記コアの軸心方向の一方側に突出するコイルエンドを構成する複数の前記線材の前記皮膜が配置された領域の全てが、前記第3接触部の有する板部(16)に重なっている、請求項5に記載の除電装置。
[請求項7]
回転電機を構成する電機子を除電する除電装置において、
前記電機子の有するコア(3)に接触可能であり、且つ、接地された第1接触部(11)と、
前記電機子の有するコイル(2)に電気的に接続される動力線(10)の金属部に接触可能であり、且つ、接地された第2接触部(12)と、
前記コイルのうち前記コアのスロット(4)から前記コアの軸心方向の一方側に突出するコイルエンド(7)を構成する複数の線材の皮膜(20)に接触可能であり、且つ、接地された第3接触部(13)と、
前記コイルのうち前記コアの前記スロットから前記コアの軸心方向の他方側に突出するコイルエンド(8)を構成する複数の前記線材をモールドする樹脂部(5)に接触可能であり、且つ、接地された第4接触部(14)と、
前記コアと前記第1接触部との接触と、前記動力線の金属部と前記第2接触部との接触と、複数の前記線材の前記皮膜と前記第3接触部との接触と、前記樹脂部と前記第4接触部との接触とを同時に行うように、前記第1接触部、前記第2接触部、前記第3接触部、前記第4接触部および前記電機子の少なくとも1つを動作させる駆動装置(15)と、を備える除電装置。
[請求項8]
前記コアの軸心方向から視て、前記コアの軸心方向の一方側に突出するコイルエンドを構成する複数の前記線材の前記皮膜が配置された領域の全てが、前記第3接触部の有する板部(16)に重なっている、請求項7に記載の除電装置。
[請求項9]
前記コアの軸心方向から視て、前記コアの軸心方向の他方側に突出するコイルエンドを構成する複数の前記線材をモールドする前記樹脂部が配置された領域の全てが、前記第4接触部の有する上板部(17)に重なっている、請求項7または8に記載の除電装置。
[請求項10]
前記電機子は、前記回転電機を構成するステータまたはロータである請求項5ないし9のいずれか1つに記載の除電装置。
1 ステータ(電機子)
2 コイル
3 コア
7、8 コイルエンド
10 動力線
11 第1接触部
12 第2接触部
13 第3接触部
20 皮膜
21 金属部

Claims (10)

  1. 回転電機を構成する電機子を除電する除電方法において、
    前記電機子の有するコア(3)に対し、接地された第1接触部(11)を接触することと、
    前記電機子の有するコイル(2)を構成する線材の金属部(21)または前記コイルに電気的に接続される動力線(10)の金属部に対し、接地された第2接触部(12)を接触することと、
    前記コイルのうち前記コアのスロット(4)から前記コアの軸心方向の一方側に突出するコイルエンド(7)を構成する複数の前記線材の皮膜(20)に対し、接地された第3接触部(13)を接触することを、同時に行うことを含む除電方法。
  2. 回転電機を構成する電機子を除電する除電方法において、
    前記電機子の有するコア(3)に対し、接地された第1接触部(11)を接触することと、
    前記電機子の有するコイル(2)に電気的に接続される動力線の金属部(21)に対し、接地された第2接触部(12)を接触することと、
    前記コイルのうち前記コアのスロット(4)から前記コアの軸心方向の一方側に突出するコイルエンド(7)を構成する複数の前記線材の皮膜(20)に対し、接地された第3接触部を接触することと、
    前記コイルのうち前記コアの前記スロットから前記コアの軸心方向の他方側に突出するコイルエンド(8)を構成する複数の前記線材をモールドする樹脂部(5)に対し、接地された第4接触部(14)を接触することを、同時に行うことを含む除電方法。
  3. 前記コアの軸心方向の一方側に突出するコイルエンドを構成する複数の前記線材の前記皮膜に対し前記第3接触部を接触することと、前記コアの軸心方向の他方側に突出するコイルエンドを構成する複数の前記線材をモールドする前記樹脂部に対し前記第4接触部を接触することにより、前記電機子の除電と共に、前記電機子の軸心方向の体格の測定を行うことを含む、請求項2に記載の除電方法。
  4. 前記電機子は、前記回転電機を構成するステータまたはロータである請求項1ないし3のいずれか1つに記載の除電方法。
  5. 回転電機を構成する電機子を除電する除電装置において、
    前記電機子の有するコア(3)に接触可能であり、且つ、接地された第1接触部(11)と、
    前記電機子の有するコイル(2)を構成する線材の金属部(21)または前記コイルに電気的に接続される動力線(10)の金属部に接触可能であり、且つ、接地された第2接触部(12)と、
    前記コイルのうち前記コアのスロットから前記コアの軸心方向の一方側に突出するコイルエンド(7)を構成する複数の前記線材の皮膜(20)に接触可能であり、且つ、接地された第3接触部と、
    前記コアと前記第1接触部との接触と、前記線材の金属部または前記動力線の金属部と前記第2接触部との接触と、複数の前記線材の前記皮膜と前記第3接触部との接触とを同時に行うように、前記第1接触部、前記第2接触部、前記第3接触部および前記電機子の少なくとも1つを動作させる駆動装置(15)と、を備える除電装置。
  6. 前記コアの軸心方向から視て、前記コアの軸心方向の一方側に突出するコイルエンドを構成する複数の前記線材の前記皮膜が配置された領域の全てが、前記第3接触部の有する板部(16)に重なっている、請求項5に記載の除電装置。
  7. 回転電機を構成する電機子を除電する除電装置において、
    前記電機子の有するコア(3)に接触可能であり、且つ、接地された第1接触部(11)と、
    前記電機子の有するコイル(2)に電気的に接続される動力線(10)の金属部に接触可能であり、且つ、接地された第2接触部(12)と、
    前記コイルのうち前記コアのスロット(4)から前記コアの軸心方向の一方側に突出するコイルエンド(7)を構成する複数の線材の皮膜(20)に接触可能であり、且つ、接地された第3接触部(13)と、
    前記コイルのうち前記コアの前記スロットから前記コアの軸心方向の他方側に突出するコイルエンド(8)を構成する複数の前記線材をモールドする樹脂部(5)に接触可能であり、且つ、接地された第4接触部(14)と、
    前記コアと前記第1接触部との接触と、前記動力線の金属部と前記第2接触部との接触と、複数の前記線材の前記皮膜と前記第3接触部との接触と、前記樹脂部と前記第4接触部との接触とを同時に行うように、前記第1接触部、前記第2接触部、前記第3接触部、前記第4接触部および前記電機子の少なくとも1つを動作させる駆動装置(15)と、を備える除電装置。
  8. 前記コアの軸心方向から視て、前記コアの軸心方向の一方側に突出するコイルエンドを構成する複数の前記線材の前記皮膜が配置された領域の全てが、前記第3接触部の有する板部(16)に重なっている、請求項7に記載の除電装置。
  9. 前記コアの軸心方向から視て、前記コアの軸心方向の他方側に突出するコイルエンドを構成する複数の前記線材をモールドする前記樹脂部が配置された領域の全てが、前記第4接触部の有する上板部(17)に重なっている、請求項7または8に記載の除電装置。
  10. 前記電機子は、前記回転電機を構成するステータまたはロータである請求項5または7に記載の除電装置。
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