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JP7740182B2 - 車高調整装置 - Google Patents
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JP7740182B2 - 車高調整装置 - Google Patents

車高調整装置

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Description

本発明は、車高を調整する車高調整装置に関するものである。
特許文献1に記載の車高調整装置は、サスペンションアームと、そのサスペンションアームと車体との間に互いに並列に設けられたショックアブソーバおよび主スプリングとを含むサスペンションに設けられたものである。ショックアブソーバの本体がサスペンションアームに取り付けられ、ピストンロッドが車体に取り付けられるとともに、主スプリングがショックアブソーバの本体に取り付けられた下部リテーナと、車体に取り付けられた上部リテーナとの間に保持される。
特許文献1に記載の本車高調整装置は、ショックアブソーバおよび主スプリングの傾きを変更する傾き変更装置を含む。傾き変更装置は、ショックアブソーバの下端部の位置(サスペンションアームに対する取付位置)を変更して、ショックアブソーバおよび主スプリングの傾きを変更するものである。傾き変更装置は、アクチュエータと、概してL字型を成す駆動部材とを含む。駆動部材は、中間部においてサスペンションアームに回動可能に取り付けられ、一端部においてショックアブソーバの下端部に連結され、他端部においてアクチュエータに連結される。アクチュエータにより、駆動部材が回動させられ、駆動部材の一端部が、第1位置と、その第1位置より車両の内方かつ下方の第2位置とに移動させられる。それにより、ショックアブソーバの下端部が、第1位置と第2位置との間で移動させられ、ショックアブソーバおよび主スプリングの傾きが変化し、車高が変化する。
特開平5-238225号公報
本発明の課題は、車高調整装置の改良を図ることであり、例えば、傾き変更装置の出力を低減すること等である。
本発明に係る車高調整装置は、例えば、(a)車輪側部材と車体側部材との間に互いに並列に設けられた主スプリングおよび副スプリングと、(b)車輪側部材に係合可能な第1アームと、(c)車体側部材に自身の軸線である第1軸線の周りに回転可能に保持されるとともに、第1アームを第1軸線の周りに回転可能に保持する連結バーと、(d)アクチュエータと、一端部においてアクチュエータの出力軸である回転軸に回転可能に保持され、他端部において副スプリングの一端部が連結された第2アームとを含み、アクチュエータによる第2アームの回転により副スプリングの傾きを変更する傾き変更装置と、(e)傾き変更装置と連結バーとを、第2アームの連結バーに対する回転軸の軸線である第2軸線の周りの相対回転を許容するとともに、傾き変更装置と連結バーとの第1軸線の周りの一体的な回転を許容する状態で連結する連結機構とを含むとともに、副スプリングの他端部を、車体側部材に、アクチュエータの第2軸線の回動の範囲内において保持されたものとすることができる。
また、車高調整装置は、例えば、(1)車輪側部材と車体側部材との間に互いに並列に設けられた主スプリングおよび副スプリングと、(2)車輪側部材に係合可能な第1アームと、(3)車体側部材に自身の軸線である第1軸線の周りに回転可能に保持されるとともに、第1アームを第1軸線の周りに回転可能に保持する連結バーと、(4)アクチュエータと、一端部においてアクチュエータの出力軸である回転軸に回転可能に保持され、他端部において副スプリングに一体的に回転可能に取り付けられた第3アームに連結された第2アームとを含み、アクチュエータによる第2アームの回転により第3アームの傾きを変更する傾き変更装置と、(5)傾き変更装置と連結バーとを、第2アームの連結バーに対する回転軸の軸線である第2軸線の周りの相対回転を許容するとともに、傾き変更装置と連結バーとの第1軸線の周りの一体的な回転を許容する状態で連結する連結機構とを含むとともに、(i)副スプリングが、一端部において車体側部材に相対回転不能に保持され、他端部において、第3アームの一端部が一体的に回動可能に保持されたトーションバーであり、(ii)第2アームの他端部に、リンク部材を介して第3アームの他端部が連結され、
リンク部材と第3アームの他端部とを連結する連結部を、アクチュエータの第2軸線の回動の範囲内に位置するものとすることができる。
このように、傾き変更装置は、副スプリングまたは第3アームの傾きを変更するものであるため、ショックアブソーバおよび主スプリングの傾きを変更する場合に比較して、傾き変更装置の出力を小さくすることができる。
また、副スプリングの一端部、または、他端部において第3アームに連結されたリンク部材の一端部が、アクチュエータにより回転させられる第2アームに連結され、副スプリングの他端部、または、リンク部材の他端部が、アクチュエータの軸線の回動範囲内に位置する。それにより、副スプリングの他端部、または、リンク部材の他端部がアクチュエータの軸線の回動範囲から外れて位置する場合に比較して、副スプリングによって第2アームに作用する力の第2アームの回転方向と逆方向の成分を小さくすることができる。その結果、車高を高くする場合に、アクチュエータに加えられる負荷を小さくし、傾き変更装置(アクチュエータ)の出力を低減することができる。
本発明の実施例1に係る車高調整装置を概念的に示す斜視図である。 上記車高調整装置の要部(回転角度γが90°である場合)を示す側面図である。 (3A),(3B) 上記車高調整装置において、副スプリングの他端部が車体側部材のアクチュエータの軸線の回動範囲内において保持された場合に、第2アームに加えられる力の回転方向成分を示す図である。(3C),(3D)上記車高調整装置において、副スプリングの他端部が車体側部材のアクチュエータの軸線の回動範囲から外れた部分において保持された場合に、第2アームに加えられる力の回転方向成分を示す図である。 本発明の実施例2に係る車高調整装置の平面図である。 上記車高調整装置の側面図である。 (6A) 上記車高調整装置において、リンク部材の他端部のトーションバーアームとの連結部がアクチュエータの軸線の回動範囲内に位置する場合に、第2アームに加えられる力の回転方向成分を示す図である。(6B)上記車高調整装置において、リンク部材の他端部のトーションバーアームとの連結部がアクチュエータの軸線の回動範囲から外れて位置する場合に、第2アームに加えられる力の回転方向成分を示す図である。 実施例1に係る車高調整装置における第2アームの回転角度γとアクチュエータに加えられる負荷トルクとの関係を示す図である。 実施例2に係る車高調整装置における第2アームの回転角度γとアクチュエータの出力トルクとの関係を示す図である。
発明の実施形態
以下、本発明の一実施形態に係る車高調整装置について図面に基づいて説明する。
本車高調整装置は、図1に示すように、例えば、ストラット式、ダブルウィッシュボーン式のサスペンション等のサスペンションアームを含む車輪側部材6と車体側部材8との間に設けることができる。サスペンションは、ロアアーム10、図示しないアッパアーム、主スプリング14等を含む。ロアアーム10は、一端部において車輪12の図示しない車輪保持部材に連結部を介して連結され、他端部において車体側部材8に車両の前後方向に延びる軸線の周りに揺動可能に連結される。主スプリング14は、車輪側部材6と車体側部材8との間に設けられた図示しないショックアブソーバと並列に設けられる。主スプリング14は、軸線が概して上下方向に延びた姿勢で設けられる。また、ロアアーム10および図示しない車輪保持部材等により車輪側部材6が構成される。
本車高調整装置は、前記主スプリング14および副スプリング16、第1アーム20、連結バー22、傾き変更装置24等を含む。
副スプリング16は、主スプリング14と並列に車輪側部材6と車体側部材8との間に設けられた圧縮コイルスプリングである。副スプリング16においては、弾性力Fが副スプリング16の伸長方向に発生させられる。
第1アーム20は、ロアアーム10に係合部材30を介して係合可能なものである。連結バー22は車体側部材8に軸受け32等を介して、連結バー22の軸線である第1軸線Lの周りに回転可能に保持される。連結バー22の一端部には第1アーム20が第1軸線Lの周りに一体的に回転可能に保持され、連結バー22の他端部には傾き変更装置24が取り付けられる。
傾き変更装置24は、副スプリング16の傾きを変更するものであり、ハウジング34、アクチュエータ38、第2アーム40等を含む。第2アーム40は、一端部において、アクチュエータ38の出力軸である回転軸38rに一体的に回転可能に保持される。第2アーム40は、アクチュエータ38の回転軸38rの回転に伴って回転させられる。
ハウジング34は、アクチュエータ38を保持するものである。ハウジング34は、概して枠状を成すものであり、ハウジング34の互いに対向する一対の側面のうちの一方に連結バー22が取り付けられ、一対の側面のうちの他方に保持バー46が取り付けられる。保持バー46は、第1軸線Lと同じ軸線上に延びたものであり、車体側部材8に軸受け48等を介して第1軸線Lの周りに回転可能に保持される。このように、ハウジング34は、連結バー22、保持バー46により、車体側部材8に第1軸線Lの周りに回転可能に保持される。
副スプリング16は、図2に示すように、保持軸16aに設けられた一対のリテーナ16b、16cによって保持される。保持軸16aは、テレスコピック式のものであり、伸縮可能なものである。リテーナ16b、16cは、それぞれ、保持軸16aの一端部と他端部とに設けられる。副スプリング16の一端部42(保持軸16aの一端部またはリテーナ16b)は、第2アーム40の他端部に、連結部を介して互いに回動可能に連結される。副スプリング16の他端部44(保持軸16aの他端部またはリテーナ16c)は、車体側部材8に保持される。
このように、副スプリング16は、保持軸16aの伸縮に伴って伸縮させられる。また、副スプリング16は、他端部44において車体側部材8に保持され、一端部42において、第2アーム40、アクチュエータ38、ハウジング34、連結バー22、第1アーム20、係合部材30を介してロアアーム10である車輪側部材に連結される。副スプリング16は、主スプリング14と並列に車輪側部材と車体側部材との間に設けられるのである。
アクチュエータ38は、第2アーム40を回転させて、副スプリング16の傾きを変更するものである。アクチュエータ38は、電動モータとしたり、電動モータおよび電動モータの回転速度を減速する減速機を含むものとしたりすること等ができる。また、アクチュエータ38の本体38hはハウジング34に固定的に保持される。回転軸38rの中間部には保持部38sが設けられ、保持部38sにおいて、第2アーム40の一端部が一体的に回転可能に保持される。保持部38sが連結バー22の第1軸線L上に位置し、かつ、アクチュエータ38の軸線である第2軸線(回転軸38rの軸線でもある)Laが保持部38sにおいて連結バー22の第1軸線Lに対して交差した状態で、アクチュエータ38が設けられる。
アクチュエータ38による回転軸38rの回転により、第2アーム40が第2軸線Laの周りに回転させられ、それにより、副スプリング16の一端部42が移動させられ、副スプリング16の傾きが変更される。副スプリング16の傾きは、例えば、アクチュエータ38による回転軸38rの回転角度γ(以下、アクチュエータ38の回転角度γ、または、回転角度γ等と略称する場合がある)で表すことができる。本実施例において、第2アーム40が第1軸線Lと同一線上に位置する場合の回転角度γを0°とする。
また、本実施例において、連結バー22が、アクチュエータ38を保持するハウジング34に取り付けられることにより、ハウジング34、アクチュエータ38等を含む傾き変更装置24の連結バー22の周りの相対回転が許容される。このことから、傾き変更装置24のハウジング34等により連結機構が構成されると考えることができる。本実施例においては、連結機構は傾き変更装置24の構成要素であると考えることができる。
以上のように構成された車高調整装置において、アクチュエータ38による回転角度γが変更されることにより、副スプリング16の傾きが変更され、副スプリング16の荷重分担分が変更されて、車高が調整される。
本車高調整装置において、主スプリング14の傾きが変更されるのではなく、副スプリング16の傾きが変更される。その結果、主スプリング14の傾きが変更される場合に比較して、傾き変更装置24の出力(アクチュエータ38の出力)を小さくすることができる。
また、本車高調整装置において、第2アーム40が第1軸線L上に位置する場合には、副スプリング16の弾性力により連結バー22の周りに生じるモーメントMは0である。
それに対して、第2アーム40が第2軸線Laの周りに回転させられると、連結バー22の周りに、副スプリング16により第2アーム40に力Fが加えられ、それにより、図1に示すモーメントMが加えられる。連結バー22が第1軸線Lの周りに回転させられ、第1アーム20、係合部材30を介してロアアーム10を下方に押し下げる向きの力Fsが作用する。また、ロアアーム10からの反力Fdにより、連結バー22の周りにはモーメントM´が作用し、それらモーメントM,M´が釣り合う状態で、車高が決まる。
本実施例において、第2アーム40が第1軸線L上に位置する場合(回転角度γが0°の場合)の車高を第2車高としてのロー車高と称し、第2アーム40が第1軸線Lとほぼ直交する姿勢にある場合(回転角度γが90°である場合)の車高を第1車高としてのノーマル車高と称する。
また、連結バー22の第1軸線Lの周りの回転により傾き変更装置24が回転させられ、ハウジング34、アクチュエータ38等が回転させられる。図1に示すように、ノーマル車高におけるアクチュエータ38の第2軸線La(N)に対してロー車高時における第2軸線La(L)は相対的に傾く。本実施例においては、ノーマル車高時におけるアクチュエータ38の第2軸線La(N)が、ほぼ水平方向に伸びるように、傾き変更装置24が設けられる。それにより、第2アーム40の回転角度γが90°である場合に、第2アーム40はほぼ垂直な姿勢となり、連結バー22の周りに生じるモーメントMを大きくすることができる。なお、ロー車高時におけるアクチュエータ38の第2軸線La(L)は、本実施例において、水平面に対して、アクチュエータ38の本体38hが水平面より上方に位置する向きに傾く。
本実施例においては、副スプリング16の他端部44は、車体側部材8に、アクチュエータ38の第2軸線Laの回動範囲A内において保持される。アクチュエータ38の第2軸線Laの回動範囲A内とは、第2軸線La(N)と第2軸線La(L)との間と、第2軸線La(N)上および第2軸線La(L)上とを含む。
ロー車高からノーマル車高へ車高を高くする場合において、副スプリング16によって第2アーム40に加えられる力Fは、第2アーム40の回転方向と逆方向に作用する。そのため、副スプリング16によって第2アーム40に加えられる力Fは、アクチュエータ38にとって負荷となり、ロー車高からノーマル車高へ車高を高くする場合に、大きな出力が必要になる。
仮に、副スプリング16の他端部44が、車体側部材8の第2軸線Laの回動範囲Aから、第2軸線La(N)側に外れた部分に保持される場合について、図3C,3Dに基づいて説明する。
図3Cに示すように、第2アーム40の回転角度γが90°である場合には、背面視(矢印wから見た場合)において、副スプリング16の他端部44は第2アーム40の延長線上に位置する。そのため、副スプリング16から第2アーム40に作用する力FCの第2アーム40の回転方向成分は非常に小さい。
それに対して、図3Dに示すように、第2アーム40の回転角度γが0°である場合には、副スプリング16の他端部44は、背面視において、第2軸線La(L)から大きく隔たった(距離d)位置にある。また、距離dが大きい場合には小さい場合より、副スプリング16により第2アーム40に作用する力FDの第2アーム40の回転方向成分が大きくなる。力FDの回転方向成分FDrは、力FDの大きさに、背面視における第2アーム40と副スプリング16との成す角度θdとを使って、
FDr=FD*sinθd
で表すことができる。
次に、副スプリング16の他端部44が、車体側部材8の、第2軸線Laの回動範囲A内において保持される場合について、図3A,3Bに基づいて説明する。
図3Bに示すように、第2アーム40の回転角度が0°である場合において、図3Dに示す場合に比較して、背面視において、他端部44が第2軸線La(L)の近くに位置する。他端部44が第2軸線La(L)から距離b隔たって位置する場合において、距離bは距離dより小さい(b<d)。そのため、第2アーム40と副スプリング16との成す角度θbが角度θdより小さくなり(θb<θd、sinθb<sinθd)、第2アーム40に作用する力FBの回転方向成分FBrが、図3Dに示す場合に比較して小さくなる。
FBr=FB*sinθb
FBr<FDr
例えば、図7の一点鎖線は、副スプリング16の他端部44が、アクチュエータ38の第2軸線Laの回動範囲Aからノーマル車高時のアクチュエータ38の第2軸線La(N)側に外れた位置において車体側部材8に保持された場合において、車高をロー車高からノーマル車高に高くする場合に、アクチュエータ38に加えられる負荷を示す。また、実線は、副スプリング16の他端部が、アクチュエータ38の第2軸線の回動範囲A内において車体側部材8に保持された場合において、車高をロー車高からノーマル車高に高くする場合に、アクチュエータ38に加えられる負荷を示す。図7に示すように、アクチュエータ38に加えられる負荷は、副スプリング16の他端部44が、アクチュエータ38の第2軸線の回動範囲A内に位置する場合の方が、小さくなることが明らかである。
なお、図示は省略するが、副スプリング16の他端部44は、車体側部材8の第2軸線Laの回動範囲Aからロー車高時の第2軸線La(L)側に外れた位置において保持されるようにすることが考えられる。この場合においても、副スプリング16によって第2アーム40に加えられる力の回転方向成分を小さくすることは可能であるが、第2アーム40の回転角度γが90°である場合に副スプリング16の伸びが大きくなり、弾性力が低下し、第1軸線Lの周りに生じるモーメントMが小さくなるという別の問題が生じる。
それに対して、第2アーム40の回転角度γが90°である場合に、所望の大きさの弾性力が得られるように、副スプリング16を大形のものとすることができる。しかし、その場合には、回転角度γが0°である場合において副スプリング16の弾性力が大きくなり過ぎるというさらに別の問題が生じる。
以上のことから、副スプリング16の他端部44が車体側部材8の第2軸線Laの回動範囲A内において保持されるようにすることにより、副スプリング16により第2アーム40に加えられる力を適切な大きさとしつつ、副スプリング16により第2アーム40に加えられる力の回転方向成分を小さくして、アクチュエータ38に加えられる負荷を小さくし、アクチュエータ38の出力を小さくすることができるのである。
上記実施例1に係る車高調整装置においては、副スプリング16がコイルスプリングであったが、本実施例2に係る車高調整装置においては、副スプリング116をトーションバーとする。
図4,5に示すように、トーションバー116は、車両の幅方向に延びたものである。トーションバー116は、それの両端部において、車両の幅方向に隔てて、前後方向に延びて設けられた車体側部材としての一対のサイドフレーム108に保持される。トーションバー116は、一端部118において、自身の軸線Lpの周りに相対回転不能に保持され、他端部119において、軸線Lpの周りに相対回転可能に保持される。トーションバー116の他端部119には、トーションバー116を捩る第3アームとしてのトーションバーアーム150の一端部が一体的に回転可能に取り付けられる。
本車高調整装置は、上記実施例1に係る車高調整装置と同様に、図示しない主スプリング、副スプリングとしてのトーションバー116、第1アーム120、連結バー122、傾き変更装置124等を含む。本実施例2に係る車高調整装置と上記実施例1に係る車高調整装置とにおいて、同じ作用を奏する部材には、上記実施例1に係る車高調整装置における場合と同様の符号に100を加えた符号を付して説明を省略する場合がある。主スプリングは、例えば、車輪側部材と車体側部材との間に設けられたコイルスプリングとすることができる。
傾き変更装置124は、ハウジング134、アクチュエータ138、第2アーム140、リンク部材152等を含む。第2アーム140は一端部において、アクチュエータ138の回転軸138rに一体的に回転可能に保持され、他端部において、リンク部材152に連結される。リンク部材152は、一定の長さを有する剛体である。リンク部材152は、一端部において第2アーム140の他端部に連結され、他端部において、ボールジョイント154を介してトーションバーアーム150に連結される。トーションバーアーム150は一端部においてトーションバー116に一体的に回転可能に取り付けられ、他端部においてボールジョイント154を介してリンク部材152に連結される。
傾き変更装置124は、アクチュエータ138により第2アーム140を回転することによりリンク部材152の一端部を移動させ、ボールジョイント154を移動させることにより、トーションバーアーム150の傾きを変更するものである。トーションバーアーム150の傾きを変更して、回動させることにより、トーションバー116の捩り量が変えられる。このことから、傾き変更装置124は、捩り量変更装置と称することができる。
傾き変更装置124のハウジング134の互いに対向する端面には、連結バー122と保持バー146とが一体的に第1軸線Lqの周りに回転可能に取り付けられる。連結バー122、保持バー146は同一軸線Lq上に位置し、それぞれ、車体側部材108に軸受け132,148を介して第1軸線Lqの周りに回転可能に保持される。傾き変更装置124は、連結バー122、保持バー146の回りに、回転可能に保持される。連結バー122には第1アーム120が一体的に第1軸線Lqの周りに回転可能に保持される。第1アーム120は、係合部材130を介してロアアーム110に係合させられる。
本実施例において、第2アーム140の回転角度γが0°である場合の車高が第2車高としてのロー車高である。この状態において、連結バー122の回りに作用するモーメントは0となる。第2アーム140の回転角度γの増加に伴って車高が高くなり、回転角度γが90°である場合の車高が第1車高としてのノーマル車高である。
本実施例においては、回転角度γが0°と90°との間において、トーションバー116は矢印C方向に捩じられた状態にあり、矢印D方向の弾性力を発生する状態にある(図4)。アクチュエータ138により第2アーム140が回転させられると、リンク部材152の一端部が移動させられ、ボールジョイント154の位置が変わり、トーションバーアーム150が軸線Lpの周りに回動し、トーションバー116の捩じり量が変わり、弾性力が変化する。一方、トーションバー116の弾性力は、トーションバーアーム150、ボールジョイント154、リンク部材152に伝達され、第2アーム140に力Ftが加えられる。それにより、連結バー122の回りにモーメントMが生じ、第1アーム120が回動させられる。モーメントMが大きい場合は小さい場合より、ロアアーム10に作用する下向きの力Fsが大きくなる。それに対して、ロアアーム10から反力Fdが加えられ、連結バー122の回りにモーメントM´が生じる。そして、モーメントM,M´が釣り合うように、車高が決まる。
また、連結バー122の第1軸線Lqの周りの回転により、傾き変更装置124も第1軸線Lqの周りに回転させられ、アクチュエータ138の軸線Lsである第2軸線Lsが傾く。本実施例2においては、実施例1における場合と同様に、ノーマル車高時のアクチュエータ138の第2軸線Ls(N)がほぼ水平方向に伸びるように、傾き変更装置124が設けられる。
本実施例においては、ボールジョイント154が、アクチュエータ138の第2軸線Lsの回動範囲B内に位置するように、リンク部材152の長さ等が設計される。回動範囲B内とは、ノーマル車高時の第2軸線Ls(N)とロー車高時の第2軸線Ls(L)との間と、第2軸線Ls(N)上、第2軸線Ls(L)上とを含む。
仮に、ボールジョイント154が、アクチュエータ138の第2軸線Lsの回動範囲Bからノーマル車高時の第2軸線Ls(N)側に外れて位置する場合について図6Bに基づいて説明する。第2アーム140の回転角度γが0°である場合に、背面視(矢印wから見た場合)において、ボールジョイント154と第2軸線Ls(L)との距離fが大きくなり、第2アーム140に加えられる力Ftbの第2アーム140の回転方向成分Ftbrが大きくなる。
Ftbr=Ftb*sinθ2
そのため、ロー車高からノーマル車高に車高を高くする場合に、その第2アーム140の回転方向と逆方向に作用する回転方向成分Ftrが大きくなり、アクチュエータ138に加えられる負荷が大きくなる。
それに対して、ボールジョイント154がアクチュエータ138の第2軸線Lsの回動範囲B内に位置する場合には、図6Aに示すように、背面視(矢印wから見た場合)におけるロー車高時の第2軸線Ls(L)とボールジョイント154との距離hが、図6Bに示す場合(f)に比較して、小さくなる(h<f)。そのため、トーションバー116により第2アーム140に加えられる力Ftaの第2アーム140の回転方向と逆方向の回転方向成分Ftarが小さくなる。
Ftar=Fta*sinθ1
Ftar<Ftbr
そのため、ロー車高からノーマル車高に車高を高くする場合に、その第2アーム140の回転方向と逆方向に作用する回転方向成分Ftrが小さくなり、アクチュエータ138に加えられる負荷が小さくなる。
例えば、図8の一点鎖線は、リンク部材152とトーションバーアーム150との連結部であるボールジョイント154が、アクチュエータ138の第2軸線Lsの回動範囲Bからノーマル車高時のアクチュエータ138の第2軸線Ls(N)側に外れて位置する場合において、車高をロー車高からノーマル車高に高くする場合の、アクチュエータ138の出力トルクを示すものである。また、実線は、リンク部材152の他端部のボールジョイント154が、アクチュエータ138の第2軸線Lsの回動範囲B内に位置する場合において、車高をロー車高からノーマル車高に高くする場合の、アクチュエータ138の出力トルクを示すものである。図8に示すように、アクチュエータ138の出力トルクは、ボールジョイント154がアクチュエータ138の第2軸線Lsの回動範囲B内に位置する方が、小さくできることが明らかである。
また、実施例2に係る車高調整装置においては、副スプリングとしてのコイルスプリング16を傾けるのではなく、トーションバーアーム150を傾けることにより、トーションバー116が捩られる。副スプリング16と、リンク部材152およびトーションバーアーム150とを比較すると、リンク部材152およびトーションバーアーム150の方が慣性力が小さい。その結果、アクチュエータ138の応答性を向上させることができる。
さらに、第2アーム140にはコイルスプリングではなくリンク部材152が連結されるが、リンク部材152はコイルスプリングより細い。そのため、傾き変更装置の設置スペースが狭く済み、傾き変更装置の設置スペースの自由度を向上させることができる。なお、トーションバー116は搭載性がよいため、トーションバー116により設置の制限は受け難い。
なお、副スプリング、アクチュエータ、第1アーム、第2アーム等の相対位置関係は問わない。適宜、設置スペース等に応じて変更することができる。
その他、本発明は、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。
6:車輪側部材 8,108:車体側部材 10,110:ロアアーム 14:主スプリング 16,116:副スプリング 20,120:第1アーム 22,122:連結バー 24,124:傾き変更装置 30,130:係合部材 34,134:ハウジング 38,138:アクチュエータ 40,140:第2アーム 150:トーションバーアーム 152:リンク部材 154:ボールジョイント

Claims (4)

  1. 車輪側部材と車体側部材との間に互いに並列に設けられた主スプリングおよび副スプリングと、
    前記車輪側部材に係合可能な第1アームと、
    前記車体側部材に自身の軸線である第1軸線の周りに回転可能に保持されるとともに、前記第1アームを前記第1軸線の周りに回転可能に保持する連結バーと、
    アクチュエータと、一端部において前記アクチュエータの出力軸である回転軸に回転可能に保持され、他端部において前記副スプリングに取り付けられた第3アームに連結された第2アームとを含み、前記アクチュエータによる前記第2アームの回転により前記第3アームの傾きを変更する傾き変更装置と、
    前記傾き変更装置と前記連結バーとを、前記第2アームの前記連結バーに対する前記回転軸の軸線である第2軸線の周りの相対回転を許容するとともに、前記傾き変更装置と前記連結バーとの前記第1軸線の周りの一体的な回転を許容する状態で連結する連結機構とを含む車高調整装置であって、
    前記副スプリングが、一端部において、前記車体側部材に、自身の軸線の周りに相対回転不能に保持され、他端部において、前記第3アームの一端部が一体的に回動可能に取り付けられたトーションバーであり、
    前記第2アームの他端部に、リンク部材を介して前記第3アームの他端部が連結され、
    前記リンク部材と前記第3アームの他端部とを連結する連結部が、前記アクチュエータの前記第2軸線の前記第1軸線周りの回動の範囲内に位置する車高調整装置。
  2. 前記リンク部材の一端部が前記第2アームの他端部に連結され、
    前記リンク部材の他端部が前記第3アームの他端部に前記連結部としてボールジョイントを介して連結された請求項1に記載の車高調整装置。
  3. 前記アクチュエータの軸線が、車高が第1車高である場合に、水平面内に位置し、前記車高が前記第1車高より低い第2車高である場合に、前記水平面に対して傾く状態で、前記傾き変更装置が前記車体側部材に保持される請求項1または2に記載の車高調整装置。
  4. 車輪側部材と車体側部材との間に互いに並列に設けられた主スプリングおよび副スプリングと、
    前記車輪側部材に係合可能な第1アームと、
    前記車体側部材に自身の軸線である第1軸線の周りに回転可能に保持されるとともに、前記第1アームを前記第1軸線の周りに回転可能に保持する連結バーと、
    アクチュエータと、一端部において前記アクチュエータの出力軸である回転軸に回転可能に保持され、他端部において前記副スプリングの一端部が連結された第2アームとを含み、前記アクチュエータによる前記第2アームの回転により前記副スプリングの傾きを変更する傾き変更装置と、
    前記傾き変更装置と前記連結バーとを、前記第2アームの前記連結バーに対する前記回転軸の軸線である第2軸線の周りの相対回転を許容するとともに、前記傾き変更装置と前記連結バーとの前記第1軸線の周りの一体的な回転を許容する状態で連結する連結機構とを含む車高調整装置であって、
    前記副スプリングの他端部が、前記車体側部材に、前記車体側部材の前記アクチュエータの前記第2軸線の前記第1軸線周りの回動の範囲内において保持され、
    前記アクチュエータの軸線が、車高が第1車高である場合に、水平面内に位置し、前記車高が前記第1車高より低い第2車高である場合に、前記水平面に対して傾く状態で、前記傾き変更装置が前記車体側部材に保持される車高調整装置。
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