JP7740953B2 - 車体フレームのクラッシュボックス構造 - Google Patents
車体フレームのクラッシュボックス構造Info
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Description
(1)衝突時に、先ずテーパー状の閉断面部材からなる前部クラッシュボックス部(軸方向強度小)が軸圧壊し、次いで断面形状が一定の閉断面部材からなる後部クラッシュボックス部(軸方向強度大)が軸圧壊するため、軸方向強度が小さい前部クラッシュボックス部の潰れによって衝突初期のピーク荷重を低く抑えつつ、軸方向強度が大きい後部クラッシュボックス部の潰れによって全体のエネルギー吸収量を確保できる。
(2)軸方向強度が小さいテーパー状の前部クラッシュボックス部と軸方向強度が大きいストレート状の後部クラッシュボックス部とが前後に連なって構成されているので、全長に対する前部クラッシュボックス部の軸方向長さの割合(後部クラッシュボックス部の割合でも同様)を変更することで、衝突初期から終期にかけてのエネルギー吸収特性を様々な特性にコントロールできる。
(3)衝突初期のピーク荷重は前部クラッシュボックス部の軸方向強度に相関し、前部クラッシュボックス部の軸方向強度は前部クラッシュボックス部のテーパー率に相関するので、前部クラッシュボックス部の後端の断面積に対する前端の断面積の縮小率(すなわち後部クラッシュボックス部の断面積に対する前部クラッシュボックス部の前端の断面積の縮小率)を変更して前部クラッシュボックス部のテーパー率を変更することで、衝突初期のピーク荷重をコントロールできる。
(4)軸方向強度が小さいテーパー状の前部クラッシュボックス部に軸方向と直交する前部ビードが形成されており、軸方向強度が大きいストレート状の後部クラッシュボックス部に軸方向と平行な後部ビードが形成されているため、前部ビードによって前部クラッシュボックス部の軸方向強度が更に低下し、後部ビードによって後部クラッシュボックス部9の軸方向強度が更に増大する。よって、衝突時に、先ずテーパー状の前部クラッシュボックス部が軸圧壊する際の初期ピーク荷重が低く抑えられ、次いで断面積一定の後部クラッシュボックス部が軸圧壊する際のエネルギー吸収量が大きくなる。
図3(a)に本発明の一実施形態に係る車体フレーム1のクラッシュボックス構造4xを示す。本実施形態に係るクラッシュボックス構造4xは、図1に示す車体フレーム(ラダーフレーム)1のサイドメンバ2の前部に取り付けられている従来のクラッシュボックス構造(太線表示)4(4a、4b)の代わりに取り付けられ、前方から衝突荷重が加わった際に軸圧壊して衝突エネルギーを吸収するものである。
図3(a)、図3(b)、図3(c)に示すように、本実施形態に係るクラッシュボックス構造4xにおいては、前部クラッシュボックス部10の前端の断面積が、後部クラッシュボックス部9の断面積の1/4~3/4となっている。すなわち、ストレート状の後部クラッシュボックス部9の高さをH、幅をBとすると、テーパー状の前部クラッシュボックスス部10の前端の高さが0.5~0.87H、幅が0.5~0.87Bとなっており、ストレート状の後部クラッシュボックス部9の断面積をAとすると、テーパー状の前部クラッシュボックス部10の前端の断面積は(1/4~3/4)Aとなっている。
図3(a)に示すように、本実施形態に係るクラッシュボックス構造4xにおいては、前部クラッシュボックス部10および後部クラッシュボックス部9からなる全体の軸方向の長さをLとしたとき、前部クラッシュボックス部10の軸方向の長さが(1/3プラスマイナス1/10)Lであり、後部クラッシュボックス部9の軸方向の長さが(2/3プラスマイナス1/10)Lとなっている。これらの長さの割合は、前部クラッシュボックス部10の軸方向の長さが(1/3)L、後部クラッシュボックス部9の軸方向の長さが(2/3)Lが好ましく、上下10%の変動が許容されている。
図3(a)に示す本実施形態に係る車体フレーム1のクラッシュボックス構造4xによれば、衝突時に、先ずテーパー状の閉断面部材からなる前部クラッシュボックス部10(軸方向強度小)が軸圧壊し、次いで断面形状が一定の閉断面部材からなる後部クラッシュボックス部9(軸方向強度大)が軸圧壊するため、軸方向強度が小さい前部クラッシュボックス部10の潰れによって衝突初期のピーク荷重を低く抑えつつ、軸方向強度が大きい後部クラッシュボックス部9の潰れによって全体のエネルギー吸収量を確保できる。
また、図3(a)に示す本実施形態に係る車体フレームのクラッシュボックス構造4xにおいては、衝突初期のピーク荷重は前部クラッシュボックス部10の軸方向強度に相関し、前部クラッシュボックス部10の軸方向強度は前部クラッシュボックス部10のテーパー率に相関する。よって、前部クラッシュボックス部10の後端の断面積に対する前端の断面積の縮小率(すなわち後部クラッシュボックス部9の断面積に対する前部クラッシュボックス部10の前端の断面積の縮小率)を変更して前部クラッシュボックス部10のテーパー率を変更することで、衝突初期のピーク荷重をコントロールできる。
また、図3(a)に示す本実施形態に係る車体フレームのクラッシュボックス構造4xにおいては、軸方向強度が小さいテーパー状の前部クラッシュボックス部10と軸方向強度が大きいストレート状の後部クラッシュボックス部9とが前後に連なって構成されているので、全長に対する前部クラッシュボックス部10の軸方向長さの割合(後部クラッシュボックス部の割合9でも同様)を変更することで、衝突初期から終期にかけてのエネルギー吸収特性を様々な特性にコントロールできる。
図7(a)、図7(b)、図7(c)、図7(d)は、本実施形態に係るクラッシュボックス構造4xにおける前部クラッシュボックス部10の前端位置の変形例を正面から見た説明図であり、(a)は前部クラッシュボックス部10の前端が後部クラッシュボックス部9の中心に配置されたクラッシュボックス構造(基準品)4x、(b)は前端が左右端に配置されたクラッシュボックス構造4x1、(c)は前端が上下端に配置されたクラッシュボックス構造4x2、(d)は前端が四隅に配置されたクラッシュボックス構造4x3である。これらの内、(a)、(b)、(d)について、既述したシミュレーションと同様のシミュレーションを行った。
図9に本発明の別の変形例に係る車体フレーム1のクラッシュボックス構造4yを示す。この変形例に係るクラッシュボックス構造4yは、上述した最初の実施例に係るクラッシュボックス構造4xと基本的には同様の構成であり、前部クラッシュボックス部10に、軸方向と交差する方向に凹凸状に形成された前部ビード13が形成され、後部クラッシュボックス部9に、軸方向に沿う方向に凹凸状に形成された後部ビード14が形成されている点が、最初の実施形態と相違する。よって、最初の実施形態と同様の構成要素について同様の符号を付して説明を省略し、最初の実施形態と相違する構成要素のみを説明する。
図9に示すように、前部クラッシュボックス部10は、最初の実施形態と同様に軸方向前方に徐々に収縮して延出されたテーパー状の閉断面部材からなり、その前部クラッシュボックス部には、軸方向と交差する方向に凹状に形成された前部ビード13が形成されている。この実施例では、前部ビード13は、軸方向に間隔を隔てて2個形成されているが、1個でも3個以上でもよい。前部ビード13は、前部クラッシュボックス部10の外面を一周するように環状に形成されているが、一周せずに途切れるように形成されていてもよい。前部ビード13は、凹状ではなく凸状に形成されていてもよい。前部ビード13は、軸方向に対して直交(90度)して形成されているが、軸方向と交差する方向であれば斜めに形成されれたもの(例えば軸方向に対して45度以上90度以下)でもよい。
図9に示すように、後部クラッシュボックス部9は、最初の実施形態と同様に軸方向前方に延出された断面形状が一定のストレート状の閉断面部材からなり、その後部クラッシュボックス部9には、軸方向に沿う方向に凹状に形成された後部ビード14が形成されている。この実施例では、後部ビード14は、上下方向(軸方向と直交する方向)に間隔を隔てて2個形成されているが、1個でも3個以上でもよい。後部ビード14は、後部クラッシュボックス部9の車幅方向左右の側面に夫々形成されているが、何れか一方の側面のみに形成してもよく、上下面に形成してもよい。後部ビード14は、凹状ではなく凸状に形成されていてもよい。後部ビード14は、軸方向に対して平行に形成されているが平行から多少ずれていてもよく、軸方向に沿う方向には、軸方向に平行のみならず平行から多少ずれるもの(例えば軸方向に対して0度以上45度未満)も含まれる。
図9に示す変形例に係るクラッシュボックス構造4yによれば、軸方向強度が小さいテーパー状の前部クラッシュボックス部10に軸方向と直交する前部ビード13が形成されており、軸方向強度が大きいストレート状の後部クラッシュボックス部9に軸方向と平行な後部ビード14が形成されているため、前部ビード13によって前部クラッシュボックス部10の軸方向強度が更に低下し、後部ビード14によって後部クラッシュボックス部9の軸方向強度が更に増大する。
シミュレーションした結果を表したグラフである。
2 サイドメンバ
3 クロスメンバ
4x クラッシュボックス構造
4y クラッシュボックス構造
9 後部クラッシュボックス部
10 前部クラッシュボックス部
13 前部ビード
14 後部ビード
Claims (4)
- 車体フレームの前部に取り付けられた閉断面部材からなり、前方から衝突荷重が加わった際に軸圧壊して衝突エネルギーを吸収するクラッシュボックス構造であって、
前記車体フレームの前部に装着され、軸方向前方に延出された断面形状が一定のストレート状の閉断面部材からなる後部クラッシュボックス部と、
該後部クラッシュボックス部の前部に繋げて設けられ、軸方向前方に徐々に収縮して延出されたテーパー状の閉断面部材からなる前部クラッシュボックス部と、を有し、
前記前部クラッシュボックス部に、軸方向と交差する方向に凹状又は凸状に形成された前部ビードが形成され、前記後部クラッシュボックス部に、軸方向に沿う方向に凹状又は凸状に形成された後部ビードが形成されている、ことを特徴とする車体フレームのクラッシュボックス構造。 - 前記前部クラッシュボックス部の前端の断面積が、前記後部クラッシュボックス部の断面積の1/4~3/4である、ことを特徴とする請求項1に記載の車体フレームのクラッシュボックス構造。
- 前記前部クラッシュボックス部および前記後部クラッシュボックス部からなる全体の軸方向の長さを1としたとき、前記前部クラッシュボックス部の軸方向の長さが1/3プラスマイナス1/10であり、前記後部クラッシュボックス部の軸方向の長さが2/3プラスマイナス1/10である、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車体フレームのクラッシュボックス構造。
- 正面から見て、前記前部クラッシュボックス部の前端が、前記後部クラッシュボックス部の中心に対して上下・左右にずらして配置されている、ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の車体フレームのクラッシュボックス構造。
Priority Applications (1)
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| JP2021173600A JP7740953B2 (ja) | 2021-10-25 | 2021-10-25 | 車体フレームのクラッシュボックス構造 |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2021173600A JP7740953B2 (ja) | 2021-10-25 | 2021-10-25 | 車体フレームのクラッシュボックス構造 |
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ID=86270993
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2021173600A Active JP7740953B2 (ja) | 2021-10-25 | 2021-10-25 | 車体フレームのクラッシュボックス構造 |
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