(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における部品供給装置としてのテープフィーダを備えた部品搭載装置1を示している。部品搭載装置1は基板KBに部品BHを搭載する装置であり、基台11上に基板搬送部12を備えている。基板搬送部12は基板KBを水平方向に搬送し、所定の作業位置に位置決めする。以下、説明の便宜上、基板搬送部12による基板KBの搬送方向をX方向、X方向と直交する水平方向をY方向、上下方向をZ方向とする。また、Y方向のうち、基台11の中央側に向く方向を「前方」と称し、その反対側に向く方向を「後方」と称する。
基台11の上方には、搭載ヘッド13が設けられている。搭載ヘッド13は、図示しないヘッド移動機構によって水平方向に移動される。搭載ヘッド13は下方に延びた複数の部品保持ノズル14を備えている。
図1において、基台11のY方向の端部には台車15が連結されている。台車15はフィーダベース21とリール保持部22を備えている。フィーダベース21にはテープフィーダ16が複数、X方向に並んで装着されている。
図2(а),(b)において、フィーダベース21は、ブロック状の台部31と、台部31の前部に設けられて上方に延びた壁部32を有している。台部31の上面はフィーダ支持部33となっており、台部31の後面はフィーダ接続面34となっている。
台部31には、テープフィーダ16が装着される装着スロット35がX方向に並んで設けられている。ひとつの装着スロット35は、図2(а)に示すように、フィーダ支持部33にX方向に並んで設けられた一対のフィーダガイド41、壁部32を厚さ方向(Y方向)に貫通する貫通孔である上下の2つの位置決め孔42、フィーダ接続面34に設けられた装着穴44、電気ソケット45およびエアソケット46から構成される。このように実施の形態1において、フィーダベース21は、X方向に並べて配置された装着スロット35を複数有するものとなっている。
フィーダガイド41は横方向(X方向であり、キャリアテープの搬送方向に対して水平面内で交差する方向)に並んで配置されて前後方向(Y方向)に延びたレール状の部材から成る。上下の2つの位置決め孔42はZ方向に並んで設けられている。装着穴44、電気ソケット45およびエアソケット46はZ方向に並んでおり、装着穴44は電気ソケット45の上方に位置している。エアソケット46は装着穴44と電気ソケット45の間に位置している。
リール保持部22は、テープフィーダ16が搬送するキャリアテープCTが巻き付けられたリールRLを回転自在に保持する。図3(a),(b)に示すように、キャリアテープCTには多数の部品収納ポケットPKが一列に並んで設けられており、部品収納ポケットPKの列と平行な位置には、多数の送り孔KHが一列に並んで設けられている。
図3(a),(b)において、各部品収納ポケットPKには部品BHが1つずつ収納されており、キャリアテープCTの上面の部品収納ポケットPKを覆う位置には、カバーテープTTが貼り付けられている。すなわち部品BHは、カバーテープTTに覆われた状態でキャリアテープCTに収納された状態となっている。
図3(a),(b)または図4(a),(b)に示すように、カバーテープTTは、キャリアテープCTの先端STから飛び出した先導部SDを有している。先導部SDは、図3(a),(b)に示すように、カバーテープTTの先端部をキャリアテープCTの先端STから突出させた形態であってもよいし、図4(a),(b)に示すように、カバーテープTTに貼り付けた補助テープHJの一部をキャリアテープCTの先端STから突出させた形態であってもよい。
カバーテープTTの先端をキャリアテープCTの先端STから突出させた形態の場合には、先導部SDはキャリアテープCTの先端STから飛び出したカバーテープTTの一部(長さLの部分)から成る(図3(a))。補助テープHJを用いた形態の場合には、先導部SDはキャリアテープCTの先端STから飛び出した補助テープHJの一部(長さLの部分)から成る(図4(b))。
図5(a),(b)および図6において、テープフィーダ16は、フィーダベース21の装着スロット35に着脱自在に装着される本体部51を備えている。本体部51の前端部には、前方に突出する2つの位置決めピン52が設けられている。
図5(a),(b)および図6において、テープフィーダ16の本体部51の後部には、下方に延出した下方延出部53が形成されている。下方延出部53の前面側には、被固定部54、コネクタ55およびエア接続部56がそれぞれ前方に突出して設けられている。
テープフィーダ16を装着スロット35に装着する場合には、本体部51の下部に設けられた被係合部51K(図6)が装着スロット35を構成するフィーダガイド41の間に挿入される(図2(a)→図2(b))。これにより2つの位置決めピン52が上下の2つの位置決め孔42に挿入され、被固定部54が装着穴44に嵌合する。また、コネクタ55が電気ソケット45に接続され、エア接続部56がエアソケット46に接続される。
被固定部54が装着穴44に嵌合すると、被固定部54は台部31の内部に設けられた図示しない固定部と連結し、テープフィーダ16が台部31に固定される。コネクタ55が電気ソケット45に接続されると、テープフィーダ16は台部31と電気的および信号伝送的に接続される。エア接続部56がエアソケット46に接続されると、台部31を通じて基台11側からテープフィーダ16側へのエアの供給が可能となる。
図6において、本体部51内にはキャリアテープCTが搬送される搬送路61が設けられている。搬送路61は本体部51の後端部にキャリアテープ導入口61Aを有しており、本体部51の前端部にキャリアテープ排出口61Bを有している。搬送路61の上面は、キャリアテープCTの下面を支持して搬送するための搬送面61M(図8参照)となっている。すなわち実施の形態1において、搬送路61は、キャリアテープCTを下方から支持する搬送面61Mを有するものとなっている。
図6において、本体部51内の前側上部には、キャリアテープCTを搬送するキャリアテープ搬送部62が設けられている。キャリアテープ搬送部62は、後方から前方に向けて並ぶ3つのスプロケット(導入スプロケット62A、位置決めスプロケット62Bおよび排出スプロケット62C)とスプロケット駆動モータ62Dから成る。
図6において、導入スプロケット62A、位置決めスプロケット62Bおよび排出スプロケット62Cそれぞれの外周部には複数の送りピン62Pが設けられている。これら3つのスプロケットは、ギア機構(図示省略)を介してスプロケット駆動モータ62Dによって同方向に回転される。3つのスプロケットが回転される方向は、それぞれのスプロケットの最も高い位置に位置する送りピン62Pが前方に移動する方向である。スプロケット駆動モータ62Dは、本体部51内に設けられた制御部63(図6)によって動作が制御される。
キャリアテープCTはリールRLから引き出され、その先端側(前述の先導部SDが形成されている側)がキャリアテープ導入口61Aから搬送路61内に挿入される。搬送路61内に挿入されたキャリアテープCTは、スプロケット駆動モータ62Dによって回転駆動される上記3つのスプロケット(導入スプロケット62A、位置決めスプロケット62Bおよび排出スプロケット62C)によって、すなわちキャリアテープ搬送部62によって前方(下流側)に搬送される。このときキャリアテープCTは導入スプロケット62A、位置決めスプロケット62B、排出スプロケット62Cの順で受け渡される。
キャリアテープ導入口61Aから挿入されたキャリアテープCTはキャリアテープ搬送部62によって下流側、すなわちキャリアテープ排出口61Bに向かって搬送される。下流側に向かって搬送されるキャリアテープCTは、本体部51の前上部に設けられた部品取出し開口16Kを通過する前にカバーテープTTが剥離され、部品取出し開口16Kを通過する時点において、カバーテープTTに覆われた状態でキャリアテープCTに収納されていた部品BHは露出された状態となる。
部品取出し開口16Kは位置決めスプロケット62Bと排出スプロケット62Cの間に設けられており、部品取出し開口16Kの内部に設定された部品取出し位置16Tに、露出された部品BHが間欠的に次々と位置される。これにより搭載ヘッド13は、部品保持ノズル14によって、部品取出し開口16K(部品取出し位置16T)に位置した部品BHを吸着保持し、テープフィーダ16から取り出す(ピックアップする)ことが可能となる。このようにキャリアテープ搬送部62は、カバーテープTTの先導部SDを先行させた状態でキャリアテープCTを搬送路61に沿って搬送して部品取出し位置16Tに部品BHを位置させるようになっている。
図6において、本体部51の下方延出部53に設けられた前述のエア接続部56は、下方延出部53内に設けられたエア管64を通じて本体部51内の前上部に設けられたエア噴出部65に繋がっている。エア管64には、下方延出部53内に設けられたエア噴出制御バルブ66が介装されている。
テープフィーダ16がフィーダベース21に装着されると、エア接続部56がフィーダベース21側のエアソケット46に接続される。エア接続部56がエアソケット46に接続された状態において、制御部63からエア噴出制御バルブ66を制御することにより、フィーダベース21側からエア管64を通じて供給されるエアを、エア噴出部65から噴出させることができる。
図6において、本体部51の前上部には、図7に示すテープカバー70が設けられている。詳細には、図8および図9に示すように、搬送路61のうち、位置決めスプロケット62Bと排出スプロケット62Cの間に位置する部分を上方から覆うように設けられている。テープカバー70は、実施の形態1では1枚の板状部材から構成されており、本体部51に対して着脱自在になっている。
図10は、テープカバー70が本体部51に取り付けられた状態を示している。図10から分かるように、テープフィーダ16の本体部51は、YZ面に沿って広がって延びてX方向に対向する2つのキャリアテープ支持部51Sを備えている。そして、キャリアテープ支持部51Sの上縁は搬送面61Mになっている。
図10に示すように、テープカバー70は2つのキャリアテープ支持部51Sの前上部に、2つのキャリアテープ支持部51Sの上縁(すなわち搬送面61M)の一部を上方から覆うように設けられている。上記のように、搬送面61Mが2つのキャリアテープ支持部51Sの上縁から成り、キャリアテープCTの両端部は2つのキャリアテープ支持部51Sの上縁によって下方から支持されるようになっていることから、キャリアテープCTには下方に突出した部分のないタイプ(いわゆる紙テープタイプ)のものだけでなく、下方に突出したエンボス部を有するエンボスタイプのものも使用することができる。
図7および図10において、テープカバー70は、その中央部分を構成する第1テープ押さえ部71、第1テープ押さえ部71よりも上流側の部分を構成する第2テープ押さえ部72、第1テープ押さえ部71よりも下流側の部分を構成する第3テープ押さえ部73を備えている。第1テープ押さえ部71と第2テープ押さえ部72は連結部74によって連結されている。連結部74の側方(テープカバー70の幅方向、すなわちX方向の側方)には、第1テープ押さえ部71と第2テープ押さえ部72の間の隙間から成るカバーテープ通路75が形成されている。第3テープ押さえ部73には、前述の部品取出し開口16Kが形成されている(図7)。
このように実施の形態1において、テープカバー70は、キャリアテープ搬送部62で搬送されるキャリアテープCTの上面を覆うとともに、部品取出し位置16Tに形成された部品取出し開口16Kと、部品取出し開口16Kから上流に離れた位置に形成された隙間から成るカバーテープ通路75を有する構成となっている。
図7において、第1テープ押さえ部71の上流側の端部には上流側に突出した突出片71Hが形成されており、その突出片71Hのエッジ(すなわち第1テープ押さえ部71の上流側のエッジ)はストッパ76となっている。ストッパ76は後述するように、キャリアテープ搬送部62によって搬送されるキャリアテープCTが備えるカバーテープTTの先導部SDの進行をせき止めて先導部SDをカバーテープ通路75から上方(テープカバー70の上面側)に誘導する誘導部140(図8)の一部として機能する。
第2テープ押さえ部72は前述したように連結部74によって第1テープ押さえ部71の上流側に連結されている。第2テープ押さえ部72の下流側の端部はX方向に延びた直線形状を有しており、第1テープ押さえ部71の上流側のエッジであるストッパ76の上流側に、ストッパ76と所定間隔の隙間(カバーテープ通路75)を隔てて対向して位置している。
図11において、第2テープ押さえ部72の下流側部分は、搬送面61Mの上方を搬送面61Mと平行に延びた接触部77となっている。また、接触部77よりも上流側の部分は、搬送面61Mからの高さが上流側に向かって徐々に高くなる傾斜部78となっている。傾斜部78の下面は、搬送面61Mとの間の距離が上流から下流に向かって狭まるテーパ面78Mとなっている。
図11において、搬送路61内にキャリアテープCTが挿入されていない状態では、第2テープ押さえ部72の下面は搬送面61Mに当接しておらず、第2テープ押さえ部72の下面と搬送面61Mとの間には大きさGPのギャップが形成されている。そして、そのギャップの大きさGPは、カバーテープTTの厚さよりは大きいが、キャリアテープCTの厚さよりは小さい大きさとなっている。
図7において、第3テープ押さえ部73の幅方向(X方向)の両端部は下方に折り曲げられた折曲げ部79となっている。第3テープ押さえ部73はこのように幅方向の両端部に折曲げ部79が形成されているために上下方向の曲げ剛性が高くなって撓みにくく、これにより部品取出し開口16K付近のキャリアテープCTをしっかりと搬送面61Mに押さえつけることができるようになっている。一方、第3テープ押さえ部73の上流側に連接する第1テープ押さえ部71と更にその上流側に連結部74を介して連接する第2テープ押さえ部72は第3テープ押さえ部73のような折曲げ部がないため、上下方向に容易に撓み得るようになっている。
図7および図10において、テープカバー70には、スプロケット回避孔80がY方向に延びて設けられている。スプロケット回避孔80は、位置決めスプロケット62Bの送りピン62Pとテープカバー70との干渉を防止するために設けられている。
図8および図9において、テープカバー70は、本体部51の前上部に設けられた3つの付勢部(前押さえ部81、中押さえ部82および後押さえ部83)によって上方から付勢されて(押し付けられて)いる。ここで、前押さえ部81は、テープカバー70の部品取出し開口16Kよりも下流側の部分を搬送面61M上のキャリアテープCTに押し付ける機能を有する。中押さえ部82は、テープカバー70の部品取出し開口16Kとカバーテープ通路75との間の部分を搬送面61M上のキャリアテープCTに押し付ける機能を有する。後押さえ部83は、テープカバー70のカバーテープ通路75よりも上流側の部分を搬送面61M上のキャリアテープCTに押し付ける機能を有する。
このように実施の形態1では、3つの付勢部(前押さえ部81、中押さえ部82および後押さえ部83)によってテープカバー70の全体がバランスよく搬送面61M側に付勢されるので、部品取出し位置16Tを含む本体部51の前上方領域における搬送路61上を進行するキャリアテープCTは、適度な押圧力で搬送面61Mに押し付けられた状態を維持しつつ進行する。このため部品取出し位置16Tにおける部品BHの位置決めを正確に行うことができ、ひいては搭載ヘッド13による部品BHのピックアップミスの発生を防止することができる。
図8および図9において、前押さえ部81は、第1の揺動レバーとしての押さえ板81a、台座部81bおよび第1コイルばね81cを備えている。押さえ板81aは本体部51の前上部(詳細には排出スプロケット62Cの上方とキャリアテープ排出口61Bの近傍を含む領域)をY方向に延びており、下流側端部に設けられた台座部81bがX方向に延びた支持ピン81dによって本体部51に支持されている。第1コイルばね81cは台座部81bと本体部51との間に設けられており、台座部81bを本体部51に対して押し上げる方向に付勢している。
図8および図9に示すように、押さえ板81aはその上流側端をテープカバー70の下流側端部近傍に上方から当接させている。このためテープカバー70の下流側部分(第3テープ押さえ部73)は、押さえ板81aを介して、第1コイルばね81cによって、下方(搬送面61M側)に付勢された(押し付けられた)状態となっている。
このように実施の形態1において、前押さえ部81は、キャリアテープCTの搬送方向に直交する水平な軸(支持ピン81d)を中心に揺動する第1の揺動レバーとしての押さえ板81aと、押さえ板81aの一端をテープカバー70の上面に付勢する第1コイルばね81cとを含む構成となっている。第3テープ押さえ部73は、搬送路61内に挿入されたキャリアテープCTがテープカバー70の下方に到達していない状態(「初期状態」と称する。図8)では、下面を搬送面61Mに当接させた状態となる。
図8および図9において、中押さえ部82は、ばね保持部82a、ねじりばね82bおよび押さえローラ82cを備えている。ばね保持部82aは、搬送路61を挟むようにして本体部51の側面(YZ平面)に設けたサイドカバー51Pに両端を支持されてX方向に延びた軸状の部材から成る。このサイドカバー51Pは、本体部51を構成している。
図8、図9および図12において、ねじりばね82bはそのコイル状の部分がばね保持部82aに(X方向に)挿通されることでばね保持部82aに保持されており、上流側に延びた上流側延出部と下流側に延びた下流側延出部のうち、上流側延出部はサイドカバー51Pに固定されたピンに係止されている。押さえローラ82cはX方向に延びており、その両端が2つのサイドカバー51Pによって上下移動可能な状態に支持されている。押さえローラ82cはX方向に沿った軸線まわりに回転可能になっている。
押さえローラ82cはテープカバー70の中間部(部品取出し開口16Kとカバーテープ通路75とに挟まれた部分)に位置しており、ねじりばね82bの下流側延出部によって、下方に付勢されている。このためテープカバー70の中間部分(第1テープ押さえ部71)は、押さえローラ82cを介して、ねじりばね82bによって、下方(搬送面61M側)に付勢された(押し付けられた)状態となっている(図12中に示す押圧力F1)。
このように実施の形態1において、中押さえ部82は、キャリアテープCTの搬送方向に交差する水平な軸(X軸)を中心に回転可能なローラピンとしての押さえローラ82cと、押さえローラ82cをテープカバー70の上面に付勢する弾性体としてのねじりばね82bを含むものとなっている。第2テープ押さえ部72は、搬送路61内に挿入されたキャリアテープCTがテープカバー70の下方に到達していない初期状態では、その下面は搬送面61Mに当接した状態となる(図12)。
図8および図9において、後押さえ部83は、第2の揺動レバーとしての後押さえレバー91と第2コイルばね92を備えている。後押さえレバー91は本体部51の前上部(詳細には導入スプロケット62Aの上方領域)をY方向に延びている。図12に示すように、後押さえレバー91はY方向の中間部がX方向に延びたレバー揺動軸93によって支持されており、レバー揺動軸93から上流側に延びた上流側延出部91aと、下流側に延びた下流側延出部91bを有している。
図12において、下流側延出部91bはその先端部が下方に屈曲して延びており、その屈曲して伸びた部分の先端部である押さえレバー先端部91cは、第2テープ押さえ部72の上方に位置している。第2コイルばね92は後押さえレバー91の上流側延出部91aを上方、すなわち搬送面61Mから離れる方向へ付勢している。このため、後押さえレバー91のレバー先端部91cは、下方すなわち搬送面61Mに向かう方向に付勢されている。
後押さえレバー91は本体部51に固定されたピン94によって回動範囲が規制されている。このため、キャリアテープCTが第2テープ押さえ部72の接触部77の下方に到達していない初期状態では、レバー先端部91cはテープカバー70の上流側部分(第2テープ押さえ部72)の上面からキャリアテープCTの厚さ寸法よりも小さな間隔を隔てた位置にあり、レバー先端部91cは第2テープ押さえ部72に対して非接触となっている。キャリアテープCTが第2テープ押さえ部72の接触部77の下方に到達して第2テープ押さえ部72がキャリアテープCTによって持ち上げられると、第2テープ押さえ部72がレバー先端部91cに当接する。その結果、第2テープ押さえ部72は、後押さえレバー91を介して、第2コイルばね92により、下方(キャリアテープCT)に付勢された(押し付けられた)状態となる(図24も参照)。
このように実施の形態1において、後押さえ部83は、キャリアテープCTの搬送方向に直交する水平な軸(レバー揺動軸93)を中心に揺動する第2の揺動レバーとしての後押さえレバー91と、後押さえレバー91の一端をテープカバー70の上面に付勢する第2コイルばね92とを含むものとなっている。また、後押さえ部83は、中押さえ部82とともに、テープカバー70における部品取出し開口16Kが形成された下流側領域である第3テープ押さえ部73よりも上流側に位置する上流側領域(第1テープ押さえ部71および第2テープ押さえ部72)を押さえるようになっている。
図8、図9および図12において、部品取出し位置16Tの上流の位置には、カバーテープ引込み部101が設けられている。詳細には、本体部51内におけるテープカバー70の上方位置に設けられている。カバーテープ引込み部101は、キャリアテープCTから剥離されたカバーテープTTを上方へ引き込む機能を有する。
図11および図12において、カバーテープ引込み部101は、駆動ローラ101aと、駆動ローラ101aよりも小径で駆動ローラ101aよりも下流側に位置する従動ローラ101bから構成されている。駆動ローラ101aと従動ローラ101bは接触しており、駆動ローラ101aが図11における反時計回りに回転すると、従動ローラ101bは駆動ローラ101aによって時計回りに回転させられる。駆動ローラ101aは、スプロケット駆動モータ62Dの動力を伝達する伝達ギア機構(図示省略)によって駆動される。このため、駆動ローラ101aはキャリアテープ搬送部62と同じタイミングで駆動される。
図8、図9および図12において、本体部51内のカバーテープ引込み部101よりも上流の位置には、カバーテープ排出路102が設けられている。カバーテープ排出路102には、カバーテープ引込み部101によって引き込まれたカバーテープTTが排出される。
図8、図9および図12において、本体部51内のテープカバー70の上流側の位置には矯正部103が設けられている(図11も参照)。矯正部103は、キャリアテープ導入口61Aから搬送路61内に挿入されたキャリアテープCTのカバーテープTTの先導部SDが上側または下側に曲がっていた場合にこれを矯正する機能を有する。
図10および図11に示すように、矯正部103は、揺動部材111と凹部112を有する。矯正部103は部品取出し位置16Tよりも上流に配置されており、キャリアテープ搬送部62によって下流に送られたあと上流に戻されるキャリアテープCTの移動に伴って、カバーテープTTの先導部SDを、キャリアテープCTの先端STから下流に向けられた状態に矯正する機能を有する。
図11において、揺動部材111は、後押さえレバー91の揺動軸であるレバー揺動軸93に支持された基部111aと、基部111aから下流側に延びてその先端部が下方に向かって曲がって延びた延出部111bを有している。揺動部材111は自重によって、延出部111bの先端側が頭下げとなる方向(図11における時計回り方向)に揺動しようとするが、揺動規制部材(図示省略)に当接することによってその揺動が規制されるようになっている。
揺動部材111の自重による揺動が規制された状態(図11に示す状態であり、「揺動規制状態」と称する)では、延出部111bの下端のエッジ(揺動部材エッジ111c)は、搬送面61Mから上方に一定間隔(大きさgp)だけ離間した位置に位置するようになっている。そして、その一定間隔の大きさgpは、カバーテープTTの厚さよりも大きく、キャリアテープCTの厚さとカバーテープTTの厚さの合計よりも小さい間隔となっている。なお、実施の形態1では揺動部材エッジ111cと搬送面61Mを大きさgpだけ離間させているが、カバーテープTTの先導部SDの座屈のおそれがない場合は、揺動部材エッジ111cは搬送面61Mに当接する構造でもよい。
揺動部材111は、図11に示す揺動規制状態から、キャリアテープCTによって揺動部材エッジ111cが押し上げられると、揺動部材エッジ111cが持ち上げられる方向(図11における反時計回り方向)に揺動する。そして、そのまま、揺動部材エッジ111cをキャリアテープCTの上面に当接させた状態を維持する。
図10および図11において、凹部112は、搬送面61Mの一部が下方に窪んで成る曲面112Mを有している。前述したように、搬送面61MはX方向に対向して位置する2つのキャリアテープ支持部51Sの上縁から構成されているため、凹部112(曲面112M)もこれら2つのキャリアテープ支持部51Sの上縁に形成されている(図10)。凹部112が有する上流側と下流側それぞれのエッジのうち、上流側のエッジである凹部エッジ112Eは、揺動部材エッジ111cよりも下流側に位置している(図11)。
次に、テープフィーダ16による部品BHの供給動作について説明する。テープフィーダ16によってキャリアテープCTを搬送して部品BHを部品取出し位置16Tに供給する場合には、作業者は先ず、前述した手順によって、キャリアテープCTの先端から先導部SDが飛び出した状態にしたうえで、手作業によって、キャリアテープCTの先端STをキャリアテープ導入口61Aに挿入する。そして、キャリアテープCTの先端STの送り孔KHが導入スプロケット62Aの送りピン62Pに係合するまでキャリアテープCTを下流側に押し込む。
キャリアテープCTがキャリアテープ導入口61Aから挿入されることによって、キャリアテープCTの先端ST近傍の送り孔KHが導入スプロケット62Aの送りピン62Pに係合すると、これが図示しないセンサによって検知される。制御部63は、キャリアテープCTの送り孔KHが導入スプロケット62Aの送りピン62Pに係合したことがセンサによって検知されたら、スプロケット駆動モータ62Dを作動させて、3つのスプロケット(導入スプロケット62A、位置決めスプロケット62Bおよび排出スプロケット62C)を回転させる。もしくは、作業者が、キャリアテープCTをキャリアテープ導入口61Aから挿入して送り孔KHを導入スプロケット62Aの送りピン62Pに係合させ、テープフィーダ16の操作スイッチを操作してスプロケット駆動モータ62Dを作動させて、3つのスプロケットを回転させる。これにより、キャリアテープ搬送部62によるキャリアテープCTの搬送が開始され、キャリアテープCTは搬送面61M上を下流側に進行する。なお、このときはまだ、テープカバー70は初期状態(図12)にある。
搬送面61M上を下流側に進行するキャリアテープCTの先端STは、図13に示すように、搬送面61Mから離間した位置で待機している揺動部材エッジ111cの下方を通過し、更に、凹部エッジ112Eを通過する。そして、キャリアテープCTの先端STが凹部エッジ112Eの位置S1から所定距離D1(図13)だけ下流側に離れた位置P1に到達したところで、制御部63はスプロケット駆動モータ62Dの作動を一時停止(すなわちキャリアテープCTの進行を一時停止)させる。
ここで、上記所定距離D1は、カバーテープTTの先導部SDの長さLを超える距離である(D1>L)。このため、スプロケット駆動モータ62Dの回転が停止(従ってキャリアテープCTの進行が停止)した時点において、カバーテープTTの先導部SDがキャリアテープCTの上側または下側に折れ曲がっていた場合には、カバーテープTTの先導部SDの先端である先導部先端SS(図3(a)および図4(b)も参照)は、揺動部材エッジ111cと凹部エッジ112Eの双方よりも下流側に位置する(図13)。なお、カバーテープTTの先導部SDがキャリアテープCTの上側にも下側にも折れ曲がっていなかった場合には、カバーテープTTの先導部先端SSは、搬送面61Mと第2テープ押さえ72の接触部77の下面との間の空間(前述の大きさGPのギャップの空間)内に進入する。
制御部63は、上記のようにキャリアテープCTの進行を一時停止させたあと、スプロケット駆動モータ62Dを逆方向に回転させる。これによりキャリアテープCTは上流側に進行(すなわち後退)する。キャリアテープCTが後退を始める時点で、カバーテープTTの先導部SDが図13に示すように上曲げ状態になっていた場合には、カバーテープTTの先導部先端SSは、揺動部材111の延出部111bや揺動部材エッジ111cに下流側から当接する(図14および図15)。
制御部63は、キャリアテープCTの後退動作を開始したら、キャリアテープCTの先端STが揺動部材エッジ111cの位置S2から下流側に所定距離D2だけ後退した位置P2に到達したところで、スプロケット駆動モータ62Dの作動を停止させる(図16)。ここで、上記の所定距離D2を、カバーテープTTの先導部SDの長さLよりも小さく、かつ、先導部SDの長さの半分よりも大きい距離に設定しておくことで(0.5L<D2<L)、キャリアテープCTの後退動作を停止させた時点で、キャリアテープCTの先端STは揺動部材エッジ111cの上流側に位置した状態となる。この状態では、カバーテープTTの先導部SDは上曲げ状態が解消されており、下流側に向かってほぼまっすぐに延びた状態、すなわちカバーテープTTの先導部SDの上曲げが矯正された状態となる(図16)。
このように実施の形態1では、キャリアテープCTの先端STが第2矯正エッジ(ここでは凹部エッジ112E)よりも下流側に所定距離D1だけ(凹部エッジ112Eから先導部SDの長さLよりも長い距離離れた下流位置にまで)前進させたあと、キャリアテープCTを、その先端STが第1矯正エッジ(揺動部材エッジ111c)から先導部SDの長さLよりも小さく、かつ、先導部SDの長さLの半分よりも大きい所定距離D2だけ離れた上流位置まで移動(後退)させる一連の動作(以下、「スイッチバック動作」と称する)を行うようになっている。そして、このスイッチバック動作を行うことによって、カバーテープTTの先導部SDが上曲げ状態になっていた場合であっても、これを解消し得るようになっている。
このように実施の形態1において、矯正部103は、搬送面61Mの上側に配置されて下端に矯正エッジとしての揺動部材エッジ111cを有する揺動部材111を含むものとなっている。また、揺動部材111が有する揺動部材エッジ111cは、搬送面61Mから上方に離間した位置でキャリアテープCTの先端が上流側から進行してくるのを待機するようになっている。
また、キャリアテープ導入口61Aに挿入したキャリアテープCTのカバーテープTTの先導部SDが、キャリアテープCTの下側に折り曲がった下曲げの状態となっていた場合には、上記のスイッチバック動作において、カバーテープTTの先導部先端SSが、凹部112の上流側のエッジ(凹部エッジ112E)に引っ掛かる(図17)。このためスイッチバック動作が完了して、キャリアテープCTの先端STが揺動部材エッジ111cよりも上流側に位置した状態では(図16)、カバーテープTTの先導部SDの下曲げが解消されて、下流側に向かってほぼまっすぐに延びた状態、すなわちカバーテープTTの先導部SDの下曲げが矯正された状態となる(図16)。
このように実施の形態1において、搬送面に形成された凹部112と凹部112の上流側のエッジの凹部エッジ112Eは、矯正部103の一部となっている。
上記のキャリアテープCTのスイッチバック動作によって、カバーテープTTの上曲げまたは下曲げが矯正された状態となったら(図16)、制御部63はスプロケット駆動モータ62Dを作動させて、3つのスプロケットをキャリアテープCTが下流側に進行する方向に回転させる。これによりキャリアテープCTの先端STは揺動部材エッジ111cを下流側に通過し、下流側に延びた状態のカバーテープTTの先導部先端SSは、テープカバー70の第2テープ押さえ部72の傾斜部78の下方に進入する(図18)。そして更に、カバーテープTTの先導部先端SSは、第2テープ押さえ部72と搬送面61Mとの間の空間(大きさGPのギャップの空間)に進入する(図19)。
ここで、矯正部103によって矯正されて下流側に延びた状態となったカバーテープTTの先導部SD(あるいはキャリアテープ導入口61Aから挿入した当初からキャリアテープCTの上側にも下側にも折り曲がっていなかったカバーテープTTの先導部SD)が、第2テープ押さえ部72の接触部77と搬送面61Mとの間の空間(大きさGPのギャップの空間)に進入する手前で上側にやや反っていた場合には(図18中に符号「SD1」で示す先導部参照)、その先導部先端SSは、第2テープ押さえ部72のテーパ面78Mに倣って下流側に進行する。このため、揺動部材エッジ111cや凹部エッジ112Eによって一旦矯正されたカバーテープTTの先導部SDが再び上曲になることが防止される。このように第2テープ押さえ部72の傾斜部78の下面(テーパ面78M)は、カバーテープTTの上曲げを防止する上曲げ防止面となっている。
また、カバーテープTTの先導部SDが第2テープ押さえ部72と搬送面61Mとの間の空間に進入する手前で下側にやや反っていた場合には(図18中に符号「SD2」で示す先導部参照)、先導部先端SSが凹部112の曲面112Mに倣って下流側に進行する。このため揺動部材エッジ111cや凹部エッジ112Eによって一旦矯正されたカバーテープTTの先導部SDが再び下曲げになることが防止される。このように凹部112の表面(曲面112M)は、カバーテープTTがキャリアテープCTの下側に折り曲がった状態となるカバーテープTTの下曲げを防止する下曲げ防止面となっている。
第2テープ押さえ部72の接触部77と搬送面61Mとの間の空間(大きさGPのギャップ空間)内に進入したカバーテープTTの先導部SDは、搬送面61Mに当接しているストッパ76に当接してせき止められ、先導部SDがそれ以上下流側に進行することが妨げられる(図20)。そして、キャリアテープCTが更に下流側に搬送されると、カバーテープTTの先導部先端SSはカバーテープ通路75を上方に通過して、第2テープ押さえ部72の(すなわちテープカバー70の)上側に突出する(図21)。
このように第1テープ押さえ部71が備えるストッパ76は、第1テープ押さえ部71が搬送面61Mに当接している状態において、上流側から進行してきたカバーテープTTの先導部先端SSが、第1テープ押さえ部71と搬送面61Mの間に進入しないようにせき止める機能を有する。実施の形態1において、第1テープ押さえ部71は、第2テープ押さえ部72の下流側に位置して搬送面61Mに配置されたストッパ76を含み、搬送面61M上のキャリアテープCTを押さえるキャリアテープ押さえ部となっている。
制御部63は、上記のようにカバーテープTTの先導部先端SSがテープカバー70のカバーテープ通路75に達するタイミング(またはその直前のタイミング)でエア噴出制御バルブ66を制御し、エア噴出部65からエア107を上方に噴出させる(図21)。エア噴出部65は、噴き出すエア107がカバーテープ通路75を下方から通過する位置に設けられている。
カバーテープTTの先導部先端SSがカバーテープ通路75に達するタイミングでエア噴出部65からエア107が噴出されると、カバーテープTTの先導部先端SSはエア噴出部65から噴出されるエア107の流れに誘導されながら、カバーテープ通路75を上方に通過してテープカバー70の上方に突出する。そして、キャリアテープCTが下流側に進行するのに応じて上方に移動し、カバーテープ引込み部101を構成する駆動ローラ101aと従動ローラ101bの間に達する(図22)。
このように実施の形態1において、エア噴出部65は、エア(すなわち気体)の流れを利用して先導部SDのカバーテープ引込み部101へ向かう方向の移動を補助する補助部となっている。また、実施の形態1において、ストッパ76を含むキャリアテープ押さえ部としての第1テープ押さえ部71と、補助部としてのエア噴出部65は、先導部SDをカバーテープ引込み部101側に導く誘導部140となっている。
駆動ローラ101aと従動ローラ101bの間に達したカバーテープTTの先導部先端SSは、カバーテープ引込み部101によって(駆動ローラ101aと従動ローラ101bの相反回転によって)捕捉され、上方に引き上げられる(図23)。
上記のようにカバーテープTTの先導部SDがカバーテープ通路75を上方に通過したら、第2テープ押さえ部72のテーパ面78MにキャリアテープCTの先端STが当接する(図21)。先端STがテーパ面78Mに当接したキャリアテープCTが更に下流側に進行すると、第2テープ押さえ部72はキャリアテープCTによって押し上げられる(図21→図22)。
キャリアテープCTによって押し上げられた第2テープ押さえ部72は、連結部74を介して第1テープ押さえ部71を上方に引き上げる。このため第1テープ押さえ部71と搬送面61Mとの間には、キャリアテープCTが進行し得る間隔G(図22)の隙間が形成され、第1テープ押さえ部71の上流側のエッジであるストッパ76も搬送面61Mから上昇する。第1テープ押さえ部71と搬送面61Mとの間に間隔Gの隙間が形成されたら、キャリアテープCTはその隙間内を下流側に進行する(図22→図23)。
このように第2テープ押さえ部72は、キャリアテープCTに接触して変位する接触変位部となっており、連結部74は、接触変位部としての第2テープ押さえ部72の変位を第1テープ押さえ部71に伝達してストッパ76を変位させる伝達部となっている。そして、接触変位部としての第2テープ押さえ72と伝達部としての連結部74は、ストッパ76を搬送面61Mから上方に持ち上げる高さ変更部70T(図7)となっている。
上記のように、キャリアテープCTによって第2テープ押さえ部72が押し上げられると、第2テープ押さえ部72の傾斜部78は後押さえ部83の押さえレバー先端部91cに下方から当接し、その押さえレバー先端部91cを押し上げる。これにより後押さえ部83の第2コイルばね92は後押さえレバー91の上流側延出部91aによって押し縮められ、その反力として上流側延出部91aを上方に付勢する。このため第2テープ押さえ72(傾斜部78)は、後押さえレバー91を介し、第2コイルばね92によって、下方に付勢される(図24中に示す押圧力F2)。
このように実施の形態1において、後押さえ部83は、キャリアテープCTが搬送路61にない状態では後押さえレバー91はテープカバー70に非接触であり、キャリアテープCTによって上方に変位したテープカバー70(詳細には第2テープ押さえ部72)と接触したらこれを下方に押さえるようになっている。
キャリアテープCTが第1テープ押さえ部71の下面と搬送面61Mとの間に形成された隙間内を下流側に進行すると、カバーテープ通路75を通過して上方に延びているカバーテープTTは更にカバーテープ引込み部101によって上方(カバーテープ排出路102内)に引き込まれていく(図25)。
このように実施の形態1において、カバーテープ引込み部101は、キャリアテープCTから剥離されたカバーテープTTを引き込むものとなっている。
実施の形態1において、テープカバー70とカバーテープ引込み部101は、カバーテープ剥離部120(図8)を構成している(図6および図11も参照)。ここで、カバーテープ剥離部120とは、矯正部103の下流かつ部品取出し位置16Tよりも上流に配置され、キャリアテープCTの先端STから下流に延ばされたカバーテープTTの先導部SDを捕捉して引き込むことにより、キャリアテープ搬送部62によって下流に送られるキャリアテープCTの上面からカバーテープTTを剥離する機能部をいう。
カバーテープ剥離部120によってカバーテープTTが剥離されたキャリアテープCTは、キャリアテープ搬送部62によって搬送路61上を下流側に搬送され、キャリアテープCTにおける最初の部品収納ポケットPKが部品取出し位置16Tに位置決めされる。これによりキャリアテープCTの位置決め工程が終了する。キャリアテープ搬送部62は、キャリアテープCTを位置P2から最初の部品収納ポケットPKが部品取出し位置16Tに位置決めするまでの動作(キャリアテープCTの位置決め工程)を停止することなく実行する。
キャリアテープCTは、キャリアテープCTの位置決め工程の過程でカバーテープTTはカバーテープ剥離部120によって剥離される。以後は、部品搭載装置1が備える搭載ヘッド13が部品BHを吸着して取り出す動作(ピックアップ動作)に伴って、キャリアテープ搬送部62によるピッチ送りが行われ、部品収納ポケットPKが部品取出し位置16Tに順次位置決めされる(キャリアテープ位置決め動作)。
このように実施の形態1において、部品供給装置としてのテープフィーダ16は、キャリアテープCTの先端から飛び出した先導部SDを有するカバーテープTTをキャリアテープCTから剥離して、カバーテープTTに覆われた状態でキャリアテープCTに収納されていた部品BHを露出させ、露出した部品BHを部品取出し位置16Tに搬送して部品搭載装置1に供給する構成となっている。
上記構成のテープフィーダ16を有する部品搭載装置1が基板KBに部品BHを搭載する部品搭載作業を行う場合には、先ず、基板搬送部12によって部品搭載装置1の外部から供給された基板KBを搬入し、所定の作業位置に位置決めする。基板KBが作業位置に位置決めされたら各テープフィーダ16は部品取出し開口16Kに部品BHを供給し、搭載ヘッド13は部品保持ノズル14によってテープフィーダ16の部品取出し位置16Tから部品BHを保持して取り出す。テープフィーダ16の部品取出し位置16Tから部品BHを取り出した搭載ヘッド13は基板KBの上方に移動し、基板KB上に定められた目標部品搭載位置に部品BHを搭載する。基板KBに搭載すべき部品BHを全て搭載したら、基板搬送部12によって基板KBを部品搭載装置1の外部に搬出する。これにより基板KBの1枚当たりの部品搭載作業が終了する。
これまで説明したように、実施の形態1におけるテープフィーダ16は、カバーテープTTの先導部SDを先行させた状態でキャリアテープCTを搬送路61に沿って搬送し、下流に送ったキャリアテープCTを上流に戻すことにより、矯正部103によって、先導部SDの折り曲げ状態を矯正できるようになっている。このため、カバーテープTTの先導部SDが折り曲がっていた場合であってもカバーテープ引込み部101に確実に捕捉されるようにすることができる。
また、実施の形態1におけるテープフィーダ16は、先導部SDをカバーテープ引込み部101側に導く誘導部140を備えており、カバーテープTTの先導部SDはストッパ76によってせき止められて誘導されるようになっている。このため、カバーテープTTの先導部SDをカバーテープ引込み部101へ確実に誘導して捕捉させることができる。なお、カバーテープTTの先導部SDがカバーテープ引込み部101によって捕捉されたあとは、高さ変更部70Tによってストッパ76が上方に持ち上げられるので、キャリアテープCTはストッパ76にせき止められることなく搬送路61上を進行でき、キャリアテープCTの搬送が妨げられることはない。実施の形態1におけるテープフィーダ16における誘導部140は、接触変位部(第2テープ押さえ部72)の下流で搬送面61M上のキャリアテープCTを押さえるキャリアテープ押さえ部(第1テープ押さえ部71)を含む。
また、実施の形態1におけるテープフィーダ16は、部品取出し開口16Kとカバーテープ通路75を有するテープカバー70が、前押さえ部81によって、部品取出し開口16Kよりも下流側の部分が押さえられ、中押さえ部82によって、部品取出し開口16Kとカバーテープ通路75に挟まれた部分が押さえられ、後押さえ部83によって、カバーテープ通路75よりも上流側の部分が押さえられるようになっており、テープカバー70の全体が適切なバランスで搬送路61に押し付けられるようになっている。このため、部品取出し位置16Tの近傍を含む領域でのキャリアテープCTの搬送を安定的に行うことができ、部品BHの取り出し精度を向上させることができる。
(実施の形態2)
図26は実施の形態2におけるテープフィーダの一部を示している。実施の形態2におけるテープフィーダは、矯正エッジが、キャリアテープCTの上面に対向する矯正エッジ(実施の形態1における揺動部材エッジ111c)のみである点を除いては、実施の形態1におけるテープフィーダ16と同じである。
実施の形態2が実施の形態1と異なるのは、矯正部103が凹部112を有していないところである。これは、キャリアテープ導入口61Aから挿入されるキャリアテープCTのカバーテープTTの先導部SDが下曲げを起こすことがおり得ない場合、すなわち、キャリアテープCTをキャリアテープ導入口61Aから挿入する際、カバーテープTTの先導部SDを予め上側に折り曲げておく、すなわち、先導部SDを上曲げ状態にしてキャリアテープCTをキャリアテープ導入口61Aに挿入するようにする場合に採用可能な構成である。実施の形態2においても、矯正部103は矯正エッジを備えているので、実施の形態1におけるテープフィーダ16と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態3)
図27は実施の形態3におけるテープフィーダの一部を示している。実施の形態3におけるテープフィーダは、矯正エッジが、搬送面61Mに形成された凹部112のエッジのみである点を除いては、実施の形態1におけるテープフィーダ16と同じである。
実施の形態3が実施の形態1と異なるのは、矯正部103が揺動部材111を有していないところである。これは、キャリアテープ導入口61Aから挿入されるキャリアテープCTのカバーテープTTの先導部SDが上曲げを起こすことがあり得ない場合、すなわち、キャリアテープCTをキャリアテープ導入口61Aから挿入する際、カバーテープTTの先導部SDを予め下側に折り曲げておく、すなわち、先導部SDを下曲げ状態にしてキャリアテープCTをキャリアテープ導入口61Aに挿入するようにする場合に採用可能な構成である。実施の形態3においても、矯正部103は矯正エッジを備えているので、実施の形態1におけるテープフィーダ16と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態4)
図28は実施の形態4におけるテープフィーダの一部を示している。実施の形態4におけるテープフィーダは、実施の形態1に登場したエア噴出部65を備えておらず、代わりに、カバーテープ排出路102を覆うダクト130と、エア107を吸引する吸引部131がダクト130内に設けられている点を除いては、実施の形態1におけるテープフィーダ16と同じである。実施の形態4の誘導部140は、第1のテープ押え71と吸引部131を含む構成となっている。
実施の形態4では、搬送面61Mの上側に設けられた吸引部131によってダクト130内のエア107を吸引することで、実施の形態1におけるエア噴出部65を備えることなく、カバーテープTTの先導部SDがカバーテープ通路75と通って確実にカバーテープ引込み部101に引き込まれるようになっている。すなわち実施の形態4において、吸引部131は、前述のエア噴出部65と同様、気体の流れを利用して先導部SDのカバーテープ引込み部101へ向かう方向の移動を補助する補助部となっている。吸引部131もエア噴出部65と同様に、カバーテープTTの先導部先端SSをカバーテープ引込み部101の側へ誘導する機能を発揮するので、実施の形態4においても、実施の形態1におけるテープフィーダ16と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態5)
図29は実施の形態5におけるテープフィーダの一部を示している。実施の形態5におけるテープフィーダは、実施の形態1に登場したエア噴出部65を備えておらず、代わりに、カバーテープ通路75の上方の下流側にガイド部材132が設けられている点を除いては、実施の形態1におけるテープフィーダ16と同じである。また、ストッパ76は、カバーテープTTの先導部SDの進行をせき止めるのではなく、先導部SDをカバーテープ通路75から上方に向かわせやすい形状に変更されている。実施の形態5の誘導部140は、第1のテープ押え71とガイド部材132を含む構成となっている。
実施の形態5では、ストッパ76に当接した先導部SDが上方に移動方向を変え、カバーテープ通路75を通ってテープカバー70の上方に突出する。テープカバー70の上方へ移動したカバーテープTTの先導部SDは、ガイド部材132によって、カバーテープ引込み部101側に導かれる。このため、カバーテープ引込み部101によるカバーテープTTの先導部SDの捕捉が確実に行われ、実施の形態1におけるテープフィーダ16と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態6)
図30は実施の形態6におけるテープフィーダの一部を示している。実施の形態6におけるテープフィーダは、エア噴出部65を備えておらず、テープカバー70のストッパ76の形状(特に搬送面61Mからの高さ)や、カバーテープ引込み部101を構成する駆動ローラ101aおよび従動ローラ101bのサイズや配置等が実施の形態1と異なっている点を除いては、実施の形態1におけるテープフィーダ16と同じである。また、ストッパ76は、カバーテープTTの先導部SDの進行をせき止めるのではなく、先導部SDをカバーテープ通路75から上方へ向かわせやすい形状に変更されている。実施の形態6の誘導部140は、第1のテープ押さえ71のみで構成されている。
実施の形態6では、前述の補助部(エア噴出部65,吸引部131,ガイド部材132等)を必要とすることなく、カバーテープ通路75を通ってテープカバー70の上方に突出したカバーテープTTの先導部SDを、カバーテープ引込み部101に誘導することができる。このため実施の形態6においても、実施の形態1におけるテープフィーダ16と同様の効果を得ることができる。
以上説明したように、実施の形態1~6における部品供給装置(テープフィーダ16)は、カバーテープTTの先導部SDを先行させた状態でキャリアテープCTを搬送路61に沿って搬送し、下流に送ったキャリアテープCTを上流に戻すことにより、矯正部103によって、先導部SDの折り曲げ状態を矯正できるようになっている。このため、カバーテープTTの先導部SDが折り曲がっていた場合であってもカバーテープ引込み部101に確実に捕捉されるようにすることができる。
これまで本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上述したものに限定されず、種々の変形等が可能である。例えば、上述の実施の形態1,2,4~6のように、揺動部材111が揺動規制状態にある場合に、揺動部材エッジ111cを搬送路61から離間させた状態でキャリアテープCTの進行を待機していた構成に替えて、揺動部材エッジ111cを搬送面61Mに当接させた状態でキャリアテープCTの進行を待機するようになっていてもよい。この場合には、搬送面61Mが実施の形態1における揺動規制部材として機能する構成とすればよい。